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33 - 千葉県森林インストラクター会
千葉県森林インストラクター会会報 No.33 2010 年 11 月 15 日 千葉県森林インストラクター会 会報 2010.11(No.33) 「遊々の森・千葉」 利用および整備についての検討会の報告 密にして長期的な方針を打ち出す。 遊々の森・千葉の活用や整備についての検討 8 定例作業日は 10 月から第4金曜日に変更 会が開かれ、遊々の森の利用についてさまざま する。 な意見が交わされました。子どもたちが自然に 以上のことを確認しました。会員の皆様には今 ふれ、遊んで、学んで、楽しむというコンセプ 後とも、作業やイベントの助力など……ご協力 トをどう実施していくか。プログラムは? をお願いいたします。 整備は? 参加者の募集は? 森の PR は?……etc. 遊々の森・FIC 君津の森担当 山口 煕 次に確認事項を紹介します。 「遊々の森・千葉」利用および整備についての検討会 日時:7 月 3 日 遊々の森のイベント(第 1 回) かくれ家づくり 報告 15:00~17:20 会場:船橋中央公民館 参加者:稲岡、國安、栗田、小林、菅野、高村、 日時:平成 22 年 9 月 12 日(日) 竹内、遠坂、山口、和波(敬称略) 11:10 09:00~ 晴れ 場所:君津市馬登・FIC遊々の森 1 森林インストラクター会として、他の同様 参加者:君津市周南小学校の1~6年生(9 名) の森のイベントとは違う独自性を持った企画を 公民館関係者4名、内山緑地 1 名 行う。 FIC15 名:稲岡、風見、金田、栗田、 2 小池、小林、菅野、相馬、高村、竹内、 イベントを具体的に計画しながら、それに 合った整備作業をおこなう。 3 野村、松田、山内、山口、和波 当面、地域に密着したイベントの計画、お よび地域の教委や公民館、学校などへの PR など。 4 近隣の「法人の森」に係わっている企業へ 遊々の森としての第 1 回のイベントを、君津 市周南公民館の講座の子どもたちを対象に行い の呼びかけ。 ました。9 時 10 分全員集合のあと挨拶を交わし 5 てさっそく予定のプログラムに従って行動開始。 PR するためには、1の作業のほかにも整備 をおこない、視察なども受け入れるようにする。 下刈りした斜面で小林さん指導の下でネザサを 6 刈り取ってかくれ家づくり。暑さもあってテキ 9 月 12 日の第 1 回のイベント「隠れ家づく り」に全力をあげて取り組む。 パキとは行かなかったものの 1 時間ほどで完成。 7 日差しを遮る程度のものだが短い時間の割には 今後、定例作業日の昼食後に意見交換を緊 1 会報 11 月号通巻№33 千葉県森林インストラクター会会報 No.33 2010 年 11 月 15 日 まあまあの出来栄えでした。 その後、ハンモックを吊り、木の枝を利用し たブランコを作って森の中の遊びを始める。手 作りの遊具で普段は経験できない面白さのせい か、時間を忘れるほどみんな夢中で遊んでいる。 次に森のマジシャン・風見さんによるマジック、 木の葉をお札に・・・ 木の葉にアラビアから 仕入れたと言う?特別の粉薬をかけて揉み込む と、アーラ不思議 1000 円札が、さらに 10000 円札へと変わるとすっかり引き込まれていまし た。(子どもたちの帰途の会話で、あの薬を絶対 に買うと言った子がいたとか・・・) 最後は 森に響く草笛音楽隊の演奏で終了しました。 昼食後、地域の子どもたちによる森の利用を 中心に、これから対象とする地域の輪を拡げて 行くことを確認して散会しました。暑い中、大 勢の会員の皆さんのご協力をいただきまして終 FIC君津の森・遊々の森千葉 整備作業報告 了することができました。ありがとうございま した。 日 ※ヒヤリハットの反省 00~14:00 カラスザンショウのトゲを刺した子どもが 2 時 参加者 名いましたが大事には至りませんでした。整備 : : 平成 22 年 6 月 18 日(金) 10: 曇り・雨 稲岡、國安、栗田、小池、小林、 柴崎、高野、高村、竹内、遠坂、樋口、 の時にまわりに枯れ枝など積んでいたのですが、 広畠、松田、山口、和波 片付けてしまったようです。スタッフ同士の連 機作業 2 名) 携と周知を徹底すること、物理的に近づけない 作 ような処置をすることで解決出来ると思います。 植生調査(広畠班 7 名) (文・山口、写真・山内) (刈払 業: 調査区域A~Dまで全区画終了。ほかに春に 植菌したシイタケホダ木の本伏せ作業。 杭打ち、ロープ張り(小池班 8 名) 車道に面した駐車場予定地に杭を打ち込み 2 段にロープを張り、「遊々の森」の看板を立て た。 前回刈残した部分の草刈り作業を行った。 2 会報 11 月号通巻№33 千葉県森林インストラクター会会報 No.33 2010 年 11 月 15 日 講習があり、その後 3 班に分かれて刈払い機 3 台を使って駐車場予定地の下草刈りを行った。 15 分程度で交代しながらまずは機械に慣れる ことを目的に、手鎌を併用して 12 時までに予定 した部分はほぼ完了。12:10 から内山緑地のガ ーデナーズハウスにて昼食休憩。その後 13:10 から 14:30 まで、斜面林の下草刈りを実施。斜 面で足もとが安定せずネザサや灌木、それに蔓 植物がからんでいて難儀するが予定していた以 上に進んだ。(講師 3 名も作業に参加)。講師の 評価は「最初は硬かったが、随分なれてきたよ 梅雨空で降雨が心配されたが、作業中は降ら うだ。斜面の作業は腕だけでなく体全体を使っ れることなく予定通りの作業が時間通り終了し て、また地際近くで刈るように気をつけるとよ た。昼食後、広畠さんを中心に植生調査の結果 い」とのことでした。機械 1 台が調子不良だっ を話し合った。ヤブコウジが減少していること、 たが、その対応策なども参考になった。 ハリギリの稚樹が増えていること、タチシオデ 終了後の話し合いでは、講師の上手なやり方 の株が見つかったこと、ギャップでツリガネニ を見るのは参考になる、緊張感を持ってやった ンジンが育っていることなどがあげられた。調 ので作業が進んだ・・・などの意見があった。 査区域の光環境がそれぞれに違ってきているこ 次回以降の予定を確認して 15:30 散会した。 とによるものと思われる。くわしい結果は今後、 モリアオガエルが飛びだしてきました。 広畠さんにまとめていただくことにした。 (報告:山口/写真:小池・松田) 今回は多くの方に参加いただきました。中で も 20 年度の柴崎さんは杭打ち作業で若い力を 発揮して大きな戦力でした。お疲れ様でした。 皆さんありがとうございました。 (報告:山口) 君津の森 安全講習会(第 1 回)実施報告 実施日 平成 22 年 10 月 29 日(金) 09:30~15:30 場 所 天気 曇り 14℃ FIC君津の森・駐車場予定地およ び周辺斜面林 参加者 稲岡、小池、菅野、高村、竹内、 松田、山家、山口、和波 講 師 千葉県森林組合君津支所 木村講師 ほか 2 名 前日の雨で危ぶまれたが、明け方には雨もあ がり曇り空。肌寒い感じだが作業には最適。 09:30 より木村講師による森林作業の一般的 な注意事項と、刈払い機の操作についての安全 3 会報 11 月号通巻№33 千葉県森林インストラクター会会報 No.33 2010 年 11 月 15 日 まり感じられず、林内 は静かです。木の実も あまり目立たず、キノ コが数種類見つかりま した。 トンボやバッタなどの昆虫が目に付きまし たが、開花している花も少なく、鳥影はほとん ど見られませんでした。それでも学校に戻った のは 12 時半をまわっていました。参加のみなさ ん、お疲れ様でした。 (報告:山口 熙) 平成 22 年度 滝野中学校・秋の総合学習実施報告 3 月に市町村合併に伴い本埜村は印西市とな りました。そのため春の総合学習は中止となり、 秋の総合学習は一年生 4 クラスを 10 月 7 日、8 日の二日間で行いました。今回は全体のテーマ を「自然との共生」として、各組の各班が自分 たちで決めたテーマを調べて 11 月に発表する ということになりました。 滝野中・学校林観察会の報告 日 程 10 月 7 日(木) 10 月 8 日(金) 参加者 時 FIC:稲岡、椎名、菅野、高澤、山 間 天 天 気 薄曇り 気薄曇り 前 半 の ク ラ ス 08 : 40 ~ 10 : 15 内、松川、山口 後半のクラス エコモの会:松山さん 場 滝野中:山田先生 水田・水路 所 10:40~12:15 滝野中・学習林および周辺の草地、 場所 学校林および付近の草原、田んぼ 対 象 1 年生 4 組 113 名 時間 10:00~12:30 講 師 栗田、高澤、山家、山口 秋晴れの一日、中学に隣接する滝野小では運 動会でにぎやかでした。いつものように草原か 第1日 らスタート、バッタやキリギリスの仲間の同定 A組 で 30 分ほど過ごしました。 ・1 班 29 名 6名 担任:篠塚先生 担当:栗田 08:40~10:15 テーマ:自然と人 とのつながりを知ろう。 田んぼは稲刈りも終わって乾田となってい ます。畦の草本を見ながら農道へ移動。林縁の ・2 班 6名 クヌギの枝ではアオダイショウが昼寝?してい のを集めて標本を作ろう。 る長閑な光景も。 ・3 班 6名 担当:高澤 担当:山家 テーマ:自然のも テーマ:都会にな い自然を探そう。自然でできる遊びを考えよう。 林内は強風によるエゴノキの枯れ木など倒 れています。北側に開通した道路の影響は今の ・4 班 ところあまりないようです。自動車の騒音もあ う動植物。 4 6名 担当:山口 テーマ:皆で探そ 会報 11 月号通巻№33 千葉県森林インストラクター会会報 No.33 ・5 班 5名 担当:山口 2010 年 11 月 15 日 テーマ:見分けよ 自然のもの う、食べられる植物と食べられない植物。 で標本を作ると B組 10:40~12:15 いうのは、自分 テーマ:食べられ の、あるいはグ ・1 班 28 名 6名 担当:貝田先生 担当:栗田 る植物。 ・2 班 6名 ループ独自でど 担当:高澤 テーマ:木の種類 んなものにする を調べ、その木についている虫も調べよう。 ・3 班 6名 担当:山家 か独創性を発揮 テーマ:生物の生 できるすばらしい発想です。そういう視点から 息地。 ・4 班 のアドバイスをしました。また、自然でできる 5名 担当:山口 テーマ:里山の自 遊びは、自然の中で遊ぶことが少なくなった子 然にふれ合おう。 ・5 班 5名 担当:山口 どもたちが増えているので苦労しましたが、ど テーマ:里山の生 んな材料でどんな遊びができるか考えながら観 物を調べよう。 察を進めました。木の種類についてはコナラや クヌギなどのカブトヤクワガタ、スズメバチな 校庭で挨拶をして、講師の自己紹介、観察の どが集まる雑木林を主として説明。生物の生息 目的や安全の注意事項を説明してスタートです。 地は生物多様性の観点からの話です。食べられ A組の観察には校長先生も同行されました。 る植物をテーマにしているグループが各組にあ 子どもたちは小学校 5 年のときに一度学習林に ります。聞いてみるとヨモギやワラビなどを知 行っていますがそれ以来です。各グループのテ っている子どもはほとんどいません。ヨモギの ーマもさまざまです。基本的に里山のことを話 匂いや、ヤナギタデを噛んでもらい、サンショ し、滝野の環境は草地と水田、そして学習林が ウの実を囓らせ辛みを感じてもらい、こういう 一体となって観察できる、町中の学校では体験 ものが昔から利用されていることを話しました。 できない貴重な自然が残されていることを各講 草地ではバッタやキリギリスの仲間が多く見 師が説明しました。その後、各グループの個別 られましたが、水田ではこの時期にしては赤と のテーマに沿って講師と子どもたちが観察、話 んぼの数が少ない気がしました。学習林の中で しあいながら草地、水田、学習林の順に進みま も昆虫はあまり見つかりませんでした。キノコ した。 類はそこそこ見かけましたが、子どもたちの興 味は食べられるか否かです。森の中での菌類の 役割を話しましたが、どこまで理解してくれた か。学習林から出たところのクヌギの根元にオ オスズメバチが数匹。静かに観察しました。 第2日 C組 ・1 班 29 名 6名 担任:千艘先生 担当:栗田 08:40~10:15 テーマ:動植物に ついて調べよう(鳴き声や種類、特徴など)。 ・2 班 6名 担当:高澤 テーマ:里山の自 然を知り、その大切さを感じよう。 ・3 班 6名 担当:山家 テーマ:植物の生 息地の特徴を調べ図鑑を目標に考えよう。 ・4 班 6名 担当:山口 テーマ:里山の水 や動植物の状況を調べよう~里山のミニチュア 5 会報 11 月号通巻№33 千葉県森林インストラクター会会報 No.33 を作る ・5 班 2010 年 11 月 15 日 得手な分野でないこともあり苦労した。しかし、 テーマ:里山の植 こういうやり方も発表にむけてレポートをまと 物の特徴を調べ、自然の植物のためにどう改善 めるということでより深く学習できることと思 したらいいか考えよう。 う。往復の時間をいれて 95 分はちょっときつい D組 ・1 組 5名 27 名 5名 担当:山口 担任:亀本先生 担当:山口 10:40~12:15 が、子どもたち自身が考えたテーマなのでそれ テーマ:里山の中 なりに関心は高く、充実した時間だったと思う。 で食べられる植物を探してみよう。 ・2 組 6名 担当:栗田 テーマ:里山の秋 の植物について ・3 組 5名 担当:高澤 テーマ:温暖化に よる動植物の変化 ・4 組 5名 担当:山口 テーマ:里山の植 物について調べよう。 ・5 組 6名 担当:山家 テーマ:里山にい る動植物について調べよう。 昨日と同じように挨拶、安全の注意をして出 発。里山の概念を最初に説明し、その後各テー マで観察を進める。C組 1 班ではモズの鳴き方 の種類や林内でのコオロギの鳴き方などを説明、 帰途にカワセミを見るなど先頭を進む楽しみが ありました。他の班では林内でコースをそれて しまったが、そのお陰で人影にびっくりして飛 び出したノウサギを見るなどのハプニング。糞 は見かけるものの実際に見るのは初めての子ど もたち、生き物の多様性を少しでも感じられた と思います。里山の水を調べる班には森林の保 *安全の問題(ヒヤリハット) 水、浄化作用や、しみ出した水を利用して昔か ら谷津田で稲作をしていることを話す。自然を 木に絡んでいるフジ蔓を揺すった子どもがお 守り植物や動物の減少を止めるためには、身近 り、かなり上から 2 メートルを越すような枯れ なところからみんなが関心を持ち興味を持つこ 枝がその子どものすぐ近くに落下。さいわい事 とが一番大事なことではないかと話しかけた。 なきを得たが、直撃されたなら相当の傷を負っ ていたと思う。 秋の植物は秋の七草を説明、今この近辺では ススキ、ハギ、クズ、オミナエシなどが見られ 林内での頭上注意は当然だが、蔓がからんで る。食べられる植物は昨日と同様にヤナギタデ いる上部は状態がわかりにくいために不用意に やサンショウの試食、ほかにかなりの野草や林 蔓を揺すったり、ひっぱたりしないように注意 内の樹木の新芽や新葉、アケビ、クリなどを説 するべきであった。今の時期はスズメバチへの 明する。温暖化による生物の変化と思われる現 注意に気が行ってしまうので、今後注意すべき 象が見られること、外来生物の増加や繁殖など ことである。 (報告:山口 熙) も問題になっていることを話す。 今回は今までと違って各班がテーマを決めて 取り組むということで、しかも我々講師にはそ のテーマが当日に渡されたので必ずしも自分の 6 会報 11 月号通巻№33 千葉県森林インストラクター会会報 No.33 2010 年 11 月 15 日 縁で獣道と思われるところを数カ所見かけた。 子どもたちは興味津々、第二小と第一小とは同 印西市本埜第二小・夏の自然観察会 幼稚園児から小学6年生まで、 みんな一緒に観察会 じ本埜でも随分と環境が違うことを感じたよう だ。ホトトギスやウグイスの声を聞きながら、 暑かったが 1 時間半ほどの観察を終えた。子ど 日 時 7 月 8 日(木) 天 気 晴れ 場 所 印西市本埜第一小学校周辺の里山およ もたちは動くものに興味をもち、小さい子ども 13:30~16:40 でも怖がらずに虫をつかんでプラカップに入れ 気温 29℃ る。だれかが何かを見つけるとワッと寄ってき て、なかなか動かない。植物の観察がちょっと び水田 主 催 参加者 少なかったようだ。 里山を守る会・エコモ 帰校して挨拶をし、父母の用意してくれたア 本埜第二小児童 30 名、幼稚園児 2 名 父母 6 名 第二小校長先生 エコモの会 青山会長ほか 1 名 公民館職員 1名 FIC イスを車座になって食べて散会した。 國安、高澤、高野、山口 (報告・山口/写真・國安) 今冬 1 月に行った本埜第二小の自然観察会の 夏の部。前回と同様に授業を終えた子どもたち が体育館に集合して挨拶、班編成をする。今回 は参加者は前回より少なかったが幼稚園児 2 名 も参加、8 名ずつ 4 班をつくり第二小から第一 小周辺の里山までバスで移動して行なった。 各班に捕虫網 1 本と虫の観察箱を 1 個、各自 に蓋付のプラカップを渡して出発。シラカシや アカガシの小さなドングリを見つけ、シジミチ ョウやモンシロチョウを追いかける。杉林の農 道ではシデムシを気持ち悪いと大騒ぎ。ミミズ などの死んだものを食べて掃除をしてくれるお 掃除やさんで、この虫がいないと掃除されない からもっと気持ち悪いよと説明すると、納得顔。 △農道の大エノキ 田んぼに向かって坂をくだり、大きなエノキを シの頭 ▽鳥に食べられたカブトム 見て林縁と田んぼの間の農道を進む。子どもの 目線が低いため、いろいろな昆虫をよく見つけ 印西市本埜第二小・秋の自然観察会 る。ムラサキシジミやイチモンジセセリ、タマ ムシやカメムシの仲間、コガネグモ、ゴミグモ、 ハシリグモ、オオシオカラトンボやナツアカネ などなど。クモが多いことは餌になる昆虫が多 日 いからということでちょっぴり食物連鎖のこと 天気 を話す。カブトムシの頭部だけが落ちている。 場 所 本埜第二小学校周辺の水田 アオバズクなどに胴体を食べられたもののよう 主 催 里山を守る会・エコモ だ。付近にはイノシシに注意の看板がある。林 参加者 7 時 10 月 14 日(木) 15:00~16:45 晴れ 本埜第二小児童 26 名 父母 8 名 会報 11 月号通巻№33 千葉県森林インストラクター会会報 No.33 エコモの会 2010 年 11 月 15 日 青山会長、小林さん す(青山会長の調査)。このようなごく身近なと 國安、椎名、高澤、山口 ころでもいろいろな生き物が見られ、そしてそ (文・山口、写真・國安、山口) れらが私たちの生活にいろいろな形で関係して FIC いることを話ながらの観察会でした。1 月から 3 夏の観察会に続いての今年度 2 回目の観察会 回めとなりますが、毎回参加している子どもが です。終業後の観察会なので毎回開始時間は 3 3 分の 1 ほどおります。楽しかったという声を 時過ぎとなりますがいつも元気に参加してくれ いただき、また次回に会いましょうと約束して ます。(特に 1、2 年生は校外学習から帰校して 散会しました。 すぐの参加でしたが疲れも見せずに歩き通しま した) 各班 6~7 名に父母 1、 2 名がついて 4 グルー プで出発です。稲刈り が終わった田んぼは二 番穂があおあおと育っ て田植え後のような感 じです。あぜ道の植物を観察しながら水路へと 進みます。そこで植物の茎についたピンク色の 怪しげなもの発見、子どもたちの中から「ジャ ンボタニシの卵」との声があがる。そう、ジャ ンボタニシ(正式にはスクミリンゴ貝)の卵塊 です。食料とするため輸入されたものが逃げ出 して水田や用水路で繁殖していて、今や稲の苗 などを食害する困りものです。水路の中ほどで 青山会長が網で水中生物を捕っています。メダ カ、ドジョウ、ヌマエビ、アメリカザリガニの 幼体、ゲンゴロウの仲間、ジャンボタニシなど が見られました。次はヤナギタデの試食です。 子どもたちもお母さんたちも辛い~と声をあげ ます。日本の食文化をちょっぴり話します。コ △ひっつき虫のターゲットは? センダングサやアメリカセンダングサはまだ完 な顔 □うれしそう ▽ミズワラビ 全にはタネにはなっていませんが、それでもか たまりはひっつき虫になります。子どもたちは くっつけあって遊びます。ミズワラビ(シダ植 平成 22 年度 八千代市立萱田小学校 物)やキクモなどのひっそりと存在している植 5年 ゆりのきタイム(総合学習)第 1 回報告 物からヒレタゴボウなど黄色の目立つ花、ヨメ ナやシロバナサクラタデなどはまとまって存在 一昨年に続いて八千代市立萱田小学校 5 年生 を主張しています。田んぼわきにはクサネムが のゆりのきタイム(総合学習)の授業支援を 11 目立っています。このタネはお米ぐらいの大き 月まで 3 回の予定で行うことになりました。 さで黒色、刈り入れのときにお米に混じると選 「森林内での体験活動を通じて人々の生活や環 別が困難で、お米の価値がさがるとの話を青山 境と森林の関係について理解を深める」という 会長からお聞きしました。 ねらいで、第 1 回は飛ぶタネのお話とタネの模 この近辺で見られる植物は 70 種ぐらいありま 8 会報 11 月号通巻№33 千葉県森林インストラクター会会報 No.33 2010 年 11 月 15 日 型を作って飛ばすことで、植物や森に興味をも ってもらうことにしました。 ・実施日 天気 晴れ ・対 象 9 月 29 日(水) 08:30~10:20 八千代市立萱田小学校 5 学年 5 クラス(164 名) ・講 師 1 組:國安・高澤、2 組:小林・野 村、3 組:菅野・椎名、4 組:山口・竹内、5 組: 栗田・山内 ・学校側 岩崎先生ほか 4 名 実施状況 体育館にてFICメンバー10 名と 5 年生全員 および担任の先生との対面式からスタート。最 初に竹内会長の挨拶、続いて各クラス担当の講 師紹介。 まず國安講 師によるタネ のお話。動物 と植物の違い などを問いか けると活発に 手があがる。 動けない植物が子孫を増やすためにいろいろな 方法でタネを移動させること、その一つの手段 として風を利用して移動するタネがあることを 説明して次ぎの製作、実験に進む。 今度は小林講師による製作、実験の説明。最 初はタンポポのタネ、実物は綿毛をパラシュー トのようにして着地するが、模型は回転して降 広い体育館もグループで輪になって飛ばす 下。タネに見立てたクリップの位置や翼の反り 子どもたちの歓声で賑やかである。そのあとで 具合でうまくいったり、いかなかったり。次に アオギリのタネを渡して見てもらい、タネがい ニワウルシのタネ、シンプルな作りなのに色紙 くつ付いているかで飛び方に違いがあることを で作った模型は面白い回転をするので美しい。 説明する。最後に、クラス代表一名が前に出て 三番目はマツやカエデ型のタネ、折り方がちょ パチンコでロケットラワンのタネ飛ばし競技。 っと難しかったが全員クリア。各講師が担当の 最後に着地したクラスが一番で、今度は小林講 クラスの子どもたちに実物が回転して落下する 師と一騎打ち。わずかの差で子どもが勝ち拍手 模様を見てもらい、模型の落下と比べてもらう。 喝采。 タンポポのタネが風に飛ばされて移動する ことは形態から想像できるし、実際に見ている 子どもも大勢いると思う。しかしマツやカエデ のタネを初めて目にする子どもがほとんどで、 9 会報 11 月号通巻№33 千葉県森林インストラクター会会報 No.33 2010 年 11 月 15 日 ましてや回転しながら落下するなど、想像もし ていなかったと思う。それだけにこの飛ぶタネ ・実施日 10 月 6 日(水)08:50~12:00 の製作、実験は新鮮なおどろきと感動をもたら ・天気 晴れ したと思う。 ・対 終了して子どもたちから質問などを受ける。 象 八千代市立萱田小学校 4 学年 5 ク ラス(174 名) 松ぼっくりは成長するとみなおおきくなるか? ・講 何年で大きくなるか? 3 組:菅野・椎名、4 組:湯本・竹内、5 組:栗 じたりするの? どうして開いたり、閉 アオギリのタネは芽がでる 師 1 組:國安・高澤、2 組:小林・野村、 田・山家、フリー:山口 か? ・学校側 などなど・・・ 神先生、藤原先生 田中先生、塩屋先生、星野先生、中 子どもたちの感想 ・マツやカエデのタネは単純な形だがよく回転 実施状況 するのに驚いた。 4 年生は今日 1 回だけ、校庭の樹木について ・ダイオウショウの松ぼっくりの大きさにびっ の知識を深めることを目的とした授業である。 くりした。 最初に校庭で挨拶、今日の予定を話し、各クラ ・知らないことが多くて、いろいろ知ることが スの教室にて間伐材を利用したプレートに受け できておもしろかった。 持ち区域の樹木の名前、科名を、裏面には筆記 ・タネに翼がついていることが不思議だった。 者の名前を書いてもらう。出来たクラスから校 (トマトのタネには翼がないのにマツのタネに 庭にて草笛の練習(その間に名札にラッカーを 翼が付いているのを初めて見た) 塗布)。葉っぱ一枚でいろいろ音をだせることに など。 関心が集まるが、中には片手で器用にふける子 最後に、テーブルに展示した世界各地の松ぼ もいた(以前から練習しているとのこと)。 っくりやヒノキ、スギなどのタネを見てもらっ その後、各クラス 2 班に分かれて担当の区域 て、時間どおりの終了となった。 で名札付けしながら各樹木の説明をする。大き 今回は一昨年の経験をふまえて、準備も進行 い木にはしっかりとシュロ縄で結びつけ、低木 もスムースに進んだ(タネの型紙は事前に子ど や灌木には取り敢えずぶら下げておく。ひとと もたちが作ってセットにして各自が持つなど)。 おり終わったところで休憩。休憩後は担当の区 小林講師製作のブロワーつきタネ飛ばし機など 域外のところを観察して歩く。敷地の南部に集 の新兵器も登場してずいぶん盛り上がった。反 中しているのだが校庭の全域を見てまわるので 面、マイクやホワイトボードなどの準備や各ク 大変だ。講師の話を配布された用紙に記録して ラスの整列の間隔などに問題を残した。次回以 いくのだが中には 1 枚だけではたりなくて 2 枚、 後の授業に反映していくことにする。 3 枚に記録する子もいる。「私の木」の前では特 (文・山口、写真・山内) にいろいろと質問も出てくる。 種類が多く(50 数種)、時間内に回れなかった 部分もあったが 12 時に終了。最後に栗田講師よ 平成 22 年度 八千代市立萱田小学校 り、名札を付けてしっかりと名前を覚えたら大 ゆりのきタイム(総合学習)報告 事に観察を続けてほしいとの話があり、田中先 生からはみんなが付けた名札によって全校の子 どもたちが木に親しむようになるとの話で締め 5 年生とは別に 4 年生の総合学習として、校 くくる。 庭の樹木の観察と名札付けを行った。子どもた 講師陣はその後、学校給食(カレーライスと ちはそれぞれ「私の木」として、意中の木を決 サラダ)をご馳走になる。ウン十年ぶりの給食 めていたので関心は高かった。 に話が弾む。食後、取り付け名札の点検と低木 10 会報 11 月号通巻№33 千葉県森林インストラクター会会報 No.33 2010 年 11 月 15 日 や植え込みなどの名札を杭に取り付けて地中に 打ち込む作業を行う。55 種、93 枚の名札を取り 平成 22 年度 八千代市立萱田小学校 付けて 2 時半終了。名札が付いたことによって ゆりのきタイム(総合学習)第 2 回 報告 子どもたちの関心が高まることを期待する。こ の学校はヤギや小型のウマを飼っていて子ども ・実施日 たちが世話をしているし、名札付けの時間帯に ・天気 は低学年の子どもたちが網を片手にバッタなど ・対 を採取しているなど、自然や生き物に対しての ラス(164 名) 関心が高い。4 年生が来年進級してまた総合学 ・講 習が続くことを願う。 3 組:菅野・竹内、4 組:湯本、5 組:栗田、フ (使用した名札は千葉県緑化推進委員会からい リー:山口 10 月 15 日(金) 08:50~12:20 晴れ 象 師 八千代市立萱田小学校 5 学年 5 ク 1 組:國安・高澤、2 組:小林・野村、 ただいたスギの間伐材を利用したものです)。 ・学校側 岩崎 先生ほか 5 年担当 の先生4名 実施状況 8 時 50 分、校庭 にて挨拶のあと飯 綱神社に出発。約 400 年前に創建された神社は 今、多目的に使用される広場と周囲の植栽され た樹木を含めた公園と一体化している。今日は、 樹木の生育や落葉・常緑樹、広葉・針葉樹など △名札を書く前の説明 笛の練習 の違いを実物を見ながら説明する。また前回に ▽なんの木? 何処を見てる? 学習したカエデのタネの様子を見てもらう。た くさんのキノコが見られたので、キノコの働き なども説明する。木は生長すると下にあった枝 も高くなって手が届かなくなるの? の? 木は死ぬ ご神木はスギでなくてもいいの? など ユニークな質問がでる。スギの切り株の年輪を 数えたり(118 歳とか)と関心をもって講師の 話を聞いていた。 学校に戻って 11 時から体育館でドングリを 使っての工作。初めに菅野講師がヤジロベエ(シ ラカシ)、笛(マテバシイ)、コマ(マテバシイ) △聞き入る子どもたち 萱田小のシンボルツリ ー の作り方を説明。その後、クラスごとにわかれ ▽ユリノキ 杭を打ち込んだ名札 て工作開始。ヤジロベエはなかなかうまく行か (報告:山口) ない子どももいるが、ポスカで目鼻をつける子 どもいて盛り上がっている。その後はマテバシ イのドングリの笛づくり、紙ヤスリで底部を削 って削って、そのあとは釘でひたすら中身をほ じくり出す。あとはもう体育館中にピーピーと いうよりフィーフィーという音が響き渡る。先 11 会報 11 月号通巻№33 千葉県森林インストラクター会会報 No.33 2010 年 11 月 15 日 生方も面白いといいながら子どもたちと一緒に △一生懸命・・・□バランスは? 楽しんでいる。コマづくりまでは全員進まなか ▽各クラスの礼状 ったが家でもできるので、ぜひ試してほしいと (報告:山口) いうことで終了。 平成 22 年度 「森に親しむ講座」第 1 回実施報告 子どもたちの感想 ・木のことがいろいろわかっておもしろかった。 ・ドングリでいろいろ工作ができて楽しかった。 初めての体験でした。 ・ヤスリで削るのが楽しかった。割れたのが残 念。 ・やさしく教えてもらってうれしかった。 ・釘でほじくるのが楽しい(耳そうじみた い)・・・ (これは先生の感想) なお前回のタネの模型づくりに対して全員か らのお礼状をいただきました。工作自体もおも しろかったようですが、カエデやマツ、ニワウ 1 ルシなど本物と模型が同じように回転しながら ①講座名:ちらっと覗き見PART5「きのこ 落ちることにびっくりしたようでした。家に帰 の暮らしぶり」 って弟妹たちと一緒にやったという子どもがか ②実施日時:平成 22 年 9 月 11 日 10 時~12 時 なりいました。また展示した松ぼっくりの種類 ③場所:市川市市民会館 と大きさに驚いたようです。 ④受講者数;29名 次回以降にも期待を寄せて楽しみにしているよ ⑤講師:遠坂 うです。 ⑥庶務担当:和波、佐山、栗田、山内、高野 記録 弘 ⑦オブザーバー:平尾、山田、稲岡、松川、相 馬、西川 2 概況 ①ちらっと覗き見PART5について 今回はちらっと覗き見シリーズ(虫こぶ、植 物たちの懸命な暮らしぶり、房総半島の森林ウ オッチング、三番瀬のいのちのつながり)につ づくPART5です。 ②座学+野外実習について 座学で学んだことを実習の場で理解を深める。 今回は昼の講座の基本形である「座学と野外実 習の組み合わせ」で、野外実習の講師を務めら れる真打・平尾氏の前座として座学講師を務め ました。 ③レジュメおよび講義の進め方について きのこについて語るとき、避けて通れない森 林生態系(森のいのちのつながり・物質循環) 12 会報 11 月号通巻№33 千葉県森林インストラクター会会報 No.33 2010 年 11 月 15 日 をはじめとし、きのこの分類、きのこの生活環、 バスで移動し、入口に到着後、観察のポイント、 きのこの生活のいろいろ、きのこの栄養のとり 注意事項などを説明し、各班 8-9 名の 3 班に分 方、きのこ観察の手がかり、毒きのこについて けて、キノコ観察を行った。下見の際には、軟 など、レジュメの各項目についてそれぞれスラ 質菌が全く見つからず、キノコの発生が心配さ イドを作成し、プロジェクタで投影し説明を加 れたが、台風による降雨などで、発生がほとん えながら講義を進めました。平尾さんから適切 どないという状況は解消されていた。しかし、 なアドバイスや補足も頂きおかげで大船に乗っ ベニタケ、テングタケ、イグチの仲間などの菌 た気分で講義することができました。多謝・多 根菌が、ほとんど見つからず、腐植や落葉、枯 謝。また庶務担当・オブザーブの皆さんのご協 れ枝に生える腐生菌がほとんどであった。この 力有難うございました。 時期、このような場所で、ベニタケやテングタ ④受講者への配布資料 (A3・4枚) ケ類がないという経験はなく、今夏の猛暑と少 ・レジュメ:「きのこの暮らしぶり」 雨によるものと考えられるが、今後の発生状況 ・その他「きのこの生活型一覧表(落葉腐朽 に興味が持たれる。種類も少なく、予定時間よ 菌・木材腐朽菌・菌根菌のきのこ)」 りも早く集合場所に集まり、昼食前にキノコの 「森林(きのこの生える林)ときのこの種類一 同定、説明を行った。少なかったとは言え、並 覧表」「代表的な毒きのこの症状。毒きのこの べてみると、意外と数はあるものだという感想 嘘。」 であった。 ・資料編 きのこの見分け方、きのこ用語と図 説、物質循環など) キノコリスト ★配布資料必要な方は和波さんにご請求くださ キシメジ科 い。 ホウライタケ属:カバイロオチバタケ、 (報告:遠坂 モリ ノカレバタケ属:モリノカレバタケ 弘) テングタケ科 ヌメリカラカサタケ属 1 種 平成 22 年度 「森に親しむ講座」第2回実施報告 ハラタケ科 シロカラカサタケ属:アカキツネガサ、 キヌ 講座名:「野外観察:きのこの暮らしぶり」 カラカサタケ属:キツネノハナガサ 実施日時:2010 年 9 月 20 日、10:00-12:00 キツネノカラカサ属:シロヒメカラカサタケ、 実施場所:柏井市民の森(千葉市花見川区) クロヒメカラカサタケ 天気:晴れ ハラタケ属:ナカグロモリノカサ、ハラタケモ 講師:平尾、 ドキ アシスタント:遠坂、佐山、高野、庶務:和波、 オキナタケ科 オブザーバー:稲岡、松川 フミズキタケ属:ヤナギマツタケ 受講者:26 名 イグチ科 ヤマドリタケ属 1 種 コウヤクタケ科 講座の概要 マクカワタケ属:ヒイロハリタケ 平成 22 年後期、「森に親しむ講座」の第 2 回 目として、柏井市民の森でキノコの観察会を行 サルノコシカケ科 った。柏井市民の森は、花見川団地に隣接し、2 タマチョレイタケ属:アシグロタケ、アミヒラ つの谷を持つ約 5.6ha の広さの台地で、谷筋に タケ、スジウチワタケモドキ はスギ、ヒノキが植えられ、台地部分はアカマ ツヤウチワタケ属:ツヤウチワタケ、 ツと広葉樹の林となっている。八千代台駅から ミタケ属:カワラタケ、 チャミダレアミタケ属:エゴノキタケ、 13 シロア シイ 会報 11 月号通巻№33 千葉県森林インストラクター会会報 No.33 2010 年 11 月 15 日 サルノコシカケ属:ホウネンタケ、 ブザーバ:遠坂・永田・松川・湯本 マンネンタケ科 ・庶務担当:山内(写真)・佐山・和波 マンネンタケ属:マンネンタケ、オオミノコフ 講座の概要 キタケ 今回の「森に親しむ講座」は、「森の不思議 タバコウロコタケ科 を発見しよう!」と言うタイトルで、森の仕組 カワウソタケ属:ネンドタケ み、気になる木、樹木の色々な表情・障害をウ ニセショウロ科 ォッチングすることが目的でした。当日は日差 ニセショウロ属 1 種 しがとても暑く感じましたが、いったん森に入 ヒメツチグリ科 ると涼しく秋の気配を感じさせる、さわやかな ヒメツチグリ属:ヒナツチガキ 一日でした。 ホコリタケ科 ノウタケ属:ノウタケ、 コースは 1.2km を周遊するセラピーコース ホコリタケ属:ホコ を使って午前と午後行いました。これまでとは リタケ 違う専門的な話題が多いので参加者が少ないと キクラゲ科 思いましたが、27 名の参加があり 1 班高野さ キクラゲ属:アラゲキクラゲ ん、2班小池、3班横山さん、4班稲岡さんの クラサイワイタケ科(子嚢菌) 班に分かれてスタートしました。 ヒポキシロン属:クロコブタケ 案内する時の課題を整理して(添付の内容) 参加者に配布いたしました。並木と森の違い 変形菌 は?自分が好きな森は?年輪を見てみよう等コ ツノホコリ科 ースに沿って出てくる移り変わりを参加者と一 ツノホコリ属:エダナシツノホコリ 緒に考えました。特にこのコースの特徴として (報告:平尾信三) 境界木として植えられた並木が多く近接して植 えられているためくっついている樹木が多くあ ります。他の自然林では見られない奇怪で不思 平成 22 年度 「森に親しむ講座」第 3 回実施報告 議な状況を確認しながら進みました。特にこの 時期キノコ(子実体)が多く出ていましたので オブザーバーとして参加された遠坂さんに説明 頂き助かりました。 樹木に多くの傷があり、腐朽して空洞化して いる樹木も見られましたので、その主な原因と なる、大枝剪定の方法を説明しました。 昼食後、午前中回ったコースの感想を皆で話 しあいました。最後に森の気配を記号で表すネ イチャーゲームを班ごとに分かれて行いました。 各自静かに(目を閉じても良い)森の中に立ち、 紙の上部を北方向に向け、文字を使わないで周 囲の音を自分の考えた記号で紙に表現するゲー ムです。作品を班毎に見せ合い、班の代表者が ・講座名:「森の不思議を発見しよう!」 皆の前で発表する方法で進めましたが、物音だ ・実施日時:2010 年 10 月 7 日(木)10:00~14:00 けでなく匂いを表現した人がいて、個人の感じ 晴れのち曇り 方の違いに多様性を感じました。 ・実施場所:船橋県民の森・受講者数:27 名 (森の案内) ・アシスタント:高野・横山・稲岡・小池・オ 私の場合、他のイベントで覚えた知識、ゲー 14 会報 11 月号通巻№33 千葉県森林インストラクター会会報 No.33 ム等を直ぐ実施するタイプです。そのために参 2010 年 11 月 15 日 私は2班についた。 加者に未熟さを露呈している事が多いと思いま 並木と森の違いは?並木は境界木、それぞれ すが、優しく受け入れてくれる事に甘えずに、 地権者がいる。シラカシ並木を歩く。南房総に 今後も工夫して色々な事に挑戦したいと思って はスダジイやタブが多いが、船橋など北総地域 います。スッタフの皆さんご協力有難うござい ではシラカシが極相林を作る。お地蔵さんの頭 ました。 のようにぶつぶつしている樹皮のものは比較的 育ちが悪く、コケが付いていることが多い。根 元に地衣類(キノコの一種?)が付いているも のは弱っているものと思われる。 桜などに横筋が入っているものは木の目(皮 目)で、これで樹皮呼吸をしている。最近、桜 にテングス病が流行っている。カビの一種で放 って置くと森全体に広がり枯れてしまう。見つ け次第除去すべきだ。ヤマザクラには少なく、 ソメイヨシノに多い。ソメイヨシノは挿し木で 増えるクローンなので同じ遺伝子だが、ヤマザ クラは自然交配のため強い。 キノコの種類がとても多かった。樹木と共生 している菌根菌にはコテングタケモドキやドク ツルタケなどがあり、樹木の根の先の方までこ れが広がり、水分や栄養分を樹に与えている。 逆に樹を枯らす木材腐朽菌ではナラタケが有名 で、これが出ると倒木の危険性があるので、公 園木などでは即伐採対象となる。 年輪について…「年輪の幅の広いほうが南を 示す」というのは実は間違い。根と枝の関係は 写真提供:山内・永田さん(報告:小池英憲) 深く、大枝を張ったその下には根が太く張り出 し、成長が盛んで、年輪の幅は広くなる。つま 「森の不思議を発見しよう!」参加記 り日光の当たる方向や風の方向によって年輪の 10月7日(木)開催 小池英憲講師 成長が決まる。根から吸収した水分は道管を伝 晴れのち曇り わり枝、葉へ。逆に葉の光合成で作られた炭水 今回の「森に親しむ講座」は、樹木医として 化物は師管を通って下の根に伝わり根が発達す 樹や森にかかわってきた小池講師の講座。どん る。物質の循環は縦方向に繋がっているのだ。 な不思議に出会えるか、ワクワクしていた。 樹は樹皮下数ミリが生きている細胞で、形成 船橋県民の森に到着した頃は日差しがとても 層を形作っている。道管、師管がある。その内 暑かったが、いったん森に入ると涼しく、過ご 部から中心に向かっての心材は死亡細胞だ。 し易い一日だった。静かな虫の音が、秋の気配 枝の剪定の仕方… 枝は水平に切り落として を感じさせた。 はいけない。必ず斜めきりにする。枝分かれの 千葉県森林インストラクター会選定のセラピー 付け根の部分を適切に剪定すれば、樹液の流れ コースは、視る、聴く、味わう、嗅ぐ、触るの がスムーズになり、樹皮がまわり込んで行き、 五感で楽しめる周遊 1.2km だ。小池講師の説明 癒合が進む。また枯れ枝のまま放置すると、腐 後、1 班高野講師、2班小池講師、3班横山講 朽が幹の中まで進み、やがて内部が腐り、空洞 師、4班稲岡講師の班に分かれてスタートした。 化する。 15 会報 11 月号通巻№33 千葉県森林インストラクター会会報 No.33 2010 年 11 月 15 日 くっつきのこと…イヌシデとスギ、イヌシデと シラカシは合体するか? 属が同じ樹種は挿し 平成 22 年度森に親しむ野外講座(県外) 第 1 回「奥日光小田代ヶ原周辺の森林浴と 自然観察」実施報告 木できる(合体する)が、科が違うので、隣に くっついていても合体はしない。 集いの広場でお弁当の後、採集した数種のキ ノコを前に名前の同定… なかなか難しい。 〚実施日〛:平成 22 年 6 月 10 日(木) 〚場所〛 :日光国立公園小田代ヶ原周辺、日 光市 〚参加者〛:45 名 〚スタッフ〛:6 名(担当)栗田・山口、(アシ スタント)和波・龍門・山内、(安全)高澤、 *(オブザーバ)2 名 佐山・永田 〚配布資料〛:参加者資料として別紙資料作成 し配布 〚行程〛 07:30 : 松戸駅西口・市民劇場横出発 午後はサウンドマップというネイチャーゲー 14:25 小田代歩道経由~赤沼到着 ムをした。各自静かに(目を閉じても良い)森 10:15 湯滝到着 の中に立ち、紙の上部を北方向に向け、文字を 15:10 三本松 PA 発 使わないで、周囲の音を自分の考えた記号で紙 10:30~12:30 に表現するゲーム。実際、森の中に立ってみる 原 といろんな音が聞こえてくる。また人によって 17:45 聞こえる音が違い、それを自分の記号で表現す 12:30~13:20 るのがまた難しい。ある女性の参加者は、キン 〚実施内容〛 湯滝~小滝~泉門池~小田代ヶ 出発地・松戸駅西口到着 小田代ヶ原にて昼食・休憩 モクセイの匂いを表現していた。私の場合はど 朝から好天にめぐまれ、集合場所である松戸 うしても波型やギザギザの形になってしまう。 駅西口市民劇場には 7 時前から参加者が集まり 普段は気づかない些細な音や香り、生き物の気 はじめ、申し込み 45 名全員が集合時間 7 時 20 配などを感じることのできる、五感に訴えるゲ 分までに集合。定刻 7 時 30 分に出発、高速道路 ームだ。今日は1日、森の中でのんびり過ごし、 を外環道三郷南 IC から入り、途中佐野 SA にて 心も体もリフレッシュできた。小池講師、あり 15 分トイレ休憩、その後宇都宮 IC・清滝 IC を がとうございました。 経て 10 時過ぎに湯元の駐車場に到着。 スタート前のストレッチング後、1 班(栗田)、 2 班(龍門)、3 班(和波)、4 班(山内)、5 班(山口)、 安全・写真(高澤)、それに 1 班と 5 班にオブザ ーバー随伴という編成を組み、予定通り 10 時 30 分に出発。湯滝付近の芽吹き始めた淡い緑の カツラ、ハルニレ、ミズナラなどの巨木とウラ ジロモミの濃い緑がおりなす森の中を、エゾハ ルゼミの鳴き声のシャワーを浴びながら歩行、 小滝付近ではキビタキ、ミソサザイのさえずり に耳をかたむけ、その後湯川沿いを泉門池に 11 (報告:)永田岳夫 時 30 分過ぎに到着。10 分程度の休憩後、小田 16 会報 11 月号通巻№33 千葉県森林インストラクター会会報 No.33 2010 年 11 月 15 日 代ヶ原に向け歩行開始、ミズナラとミヤコザサ の繁茂する森を経て、ズミやミヤマザクラ、ミ ヤマウグイスカグラなどの開花を観察しながら、 芽生え始めたシラカンバやカラマツ林を背景に した開けた小田代ヶ原に到着。 小田代ヶ原にて約 40 分の昼食・休憩後、小 田代歩道のカラマツ、ミズナラの森を歩行し赤 沼に予定通り 14 時 25 分に到着、その後三本松 PA にバスで移動し約 30 分の休憩後帰路につき、 高速道路を移動中に途中羽生 SA にてトイレ休 憩、そして 17 時 45 分に松戸駅前に無事到着し ました。 平成 22 年度森に親しむ野外講座(県外) 第2回「白いブナの森とマタギの郷を訪ね る」(山形県小国町)実施報告 天候にもめぐまれ、また 6km 程度のコースは 森、川、滝、湿原、草原と多様で豊かな自然環 境の中にあり、全般的に植物の開花には時期が 早かったものの、おおむね参加者の皆様には森 実施日:平成22年8月25日(水)~27日 林浴と自然観察をお楽しみいただけたものと考 (金) えます。小滝から泉門池のコース途中で小学生 場 の団体に遭遇し、騒がしいのと歩行に多小支障 所:小国町(マタギの郷交流館・温身平セ ラピーロードほか) をきたしこと、小田代歩道で参加者の一人が根 宿泊所:国民宿舎飯豊温泉梅花皮荘(かいらぎ っこにつまずき転びましたが大事にいたらなか そう) ったことの他、全体的に特筆される問題は無く 参加者:43名(一般33名・FIC10名) 終えることができました。 スタッフ:○チーフ 尚、今回の企画は、特に東葛飾地区の顧客を ント 意識した単独で松戸駅発とする初めての試みで 湯本・佐山 ○アシスタ 和波・龍門・高野 オブザーバー:御須・羽根・樋口・山内・野村 あり、集客に一抹の不安を抱きながら実施でし 日 たが、募集目標の 45 名を上回る応募があり無事 程: 【1日目】西船橋(7:00発)⇒<湾 岸・首都・東北>=福島飯坂IC⇒米沢(昼食) 完了することが出来ました。あらためて今回の ⇒小国⇒マタギ交流館(15:00)⇒梅花皮 スタッフ・オブザーバーの皆様、野外講座(県外) 荘(15:00) 事務局と他会員の皆様のご協力に感謝申し上げ ます。 2泊3日 マタギ談義(19:30~21:00) (報告:栗田、写真:高澤) 【2日目】温身平森林散策(9:00~16: 00) 【3日目】樽口峠・萱野峠ミニツアー(8:3 0~11:00) 小国(11:30発)⇒観光センター⇒上杉神 社⇒福島飯坂IC=<東北・ 磐越・常磐>=三郷IC⇒松戸駅⇒西船橋(2 0:30) 実施内容 山形県小国町の森林は、ブナを主体とする広 葉樹に覆われ、夏は樹幹が木漏れ日で白く輝き、 湯滝駐車場付近でストレッチング 17 会報 11 月号通巻№33 千葉県森林インストラクター会会報 No.33 2010 年 11 月 15 日 冬は真っ ー) 白な雪が 午前中は整備 お お い されインロードを 「 白 い 進み、途中「森の 森」と呼 巨人たち 100 選」 ばれる。 に選ばれたヤチダ 周辺には、 モの巨木、夫婦ブ 県内屈指のラジウム含有量を誇る飯豊温泉があ ナなど白い肌のブ り、また小玉川地区にはマタギの集落が点在し、 ナ林に心を癒す。 今でもこれらの文化と伝統を守っている我が国 梅花皮川沿いをた 唯一のマタギの郷である。温身平は、「森、温泉、 どり、ブナしずく マタギ」と三拍子そろった場所として、平成 18 (湧水)でのどを 年全国初の森林セラピー基地の一つに認定され 潤し、飯豊連峰登山口である転び沢の河原で昼 た。 食をとる。午後は、玉川沿いの「けもの歩道」 マタギの学校(15:30~16:30) を歩き、自然林のオーラーを感じ、水音を聞き マタギ文化を伝承している小玉川地区にある ながら入口に戻る。3 人のそれぞれの得意を生 マタギの郷交流館を訪れる。厳しい戒律を守り かしたガイドが素晴らしかったが、それにも増 ながら自然と共に生活するマタギの歴史と文化 して手づくりの漬物やお菓子、クロモジ茶の接 をビデオでみながら、今なお生き続けるマタギ 待が嬉しかった。健脚組とゆったり組に分けた の世界をイメージする。クロモジ茶とお菓子を 試みは成功であった。到着時間にずれがあった 御馳走になる。 が参加者には好評のようだったので、これから マタギ談義(19:30~21:00) の参考にしたい。 夕食後、伊藤良一氏(マタギの郷交流館長)を 5.星空観察(曇天のため中止5) 招き、マタギの話を聞く。現役のマタギだけに 6.オプションツアー 実体験に基づく生の話は興味深く、参加者は真 2つのコースに分かれて古道を散策する。 剣に耳を傾けていた。マタギは単なる猟師では 〔樽口峠と泡の湯〕 (08:30~10:30) なく、チームで狩りをし、獲れたクマを全員で 飯豊連峰の大パノラマを一望できる絶好のス 分け合い、捕獲数も絶滅しないように、厳しい ポット。かつて小玉川を訪れた瞽女の一行が樽 戒律を守っていた。はじめて聞く知らない世界 口峠を越えて先の集落へ抜けて行った道である。 の現実を、和室で伊藤氏を囲んでの車座の談話 十二山神神社はマタギの神社として信仰され、 は時間を忘れさせた。 歴史を物語る古杉の巨樹が見事。泡の湯は全国 おはようハイク(06:30~07:00) 的に希少な天然炭酸泉だが、時間が少なく全員 朝食前のひとときをミニハイクとして、宿舎 が入浴できなかった。案内のボランテアーをし 周辺の散策をする。たわわに実ったオニグルミ ていただいた伊藤さんに感謝する。 を手に触れたり、玉川に架かる赤いつり橋と渓 〔萱野峠の石畳を歩く〕(08:30~10: 流美を楽しむ。 40) 4.森林散策(09:00~16:00) かつて越後と米沢を結ぶ街道は13もの峠 3 班に分け 3 人の森林セラピーアテンダント が連なる難所で、その一つでもある萱野峠を歩 の案内で、9:00 にセラピーガイドコーナーを く。『日本奥地紀行』のイザベラ・バードも通っ スタートする。組み分けは本人申告で行う。 た道である。地元の小学生、親子などボランテ 健脚組・・伊藤良一氏(前出) アーの人たちにより敷き石の掘り起こし・保存 標準組・・三須一郎氏(白い森案内人) 活動が続けられている。昔の旅人の苦労に思い ゆったり組・・舟山功氏(森林インストラクタ をはせ、古道の復活に参加した子どもたちの努 18 会報 11 月号通巻№33 千葉県森林インストラクター会会報 No.33 2010 年 11 月 15 日 力に感謝しながらの、3.2 ㎞、2 時間半の得難い 遊不能のため、止む無く歩行可能の全体の 3 分 体験であった の 1 の木道沿いの観察に止めざるを得ませんで 7.その他(アンケート調査より) したが、那須高原を彩る草花たちがわれわれ一 〔フィールド・テーマ〕大半の人が満足。飯 行を親しみ溢れる秋の装いで出迎えてくれ、皆 豊山を背景の深山の里、マタギの世界を知り、 さんの表情も満足気でありました。 個人ではなかなか来られない場所でよかった。 ③反省 渓流を臨む露天風呂の評判もよかった。 この時期の那須山塊はいわゆる雷銀座であり、 〔宿舎(料理・サ-ビス)〕全員満足。特に地 安全対策上最も注力したのは、雷対策でした。 元の素材(岩魚,山菜)を使い、品数、量、味 ・前日・当日朝の那須・大田原地方の気象情報 すべてに高い評価。熊肉鍋・アケビ料理は土産 の確認。 話になったようだ。 ・夏場の雷雲は午後多く発生するので日程の早 [2泊3日]90%が評価。いろいろな体験がで 期消化につとめる。 き、時間的にゆっくりできて有意義なプランで ・遠くに雷鳴が聞こえたら躊躇わず退雷行動を あった。長旅であったが満足しており、また計 とる。 画してほしいという意見もあった。 ・雷鳴が現われたら4m以上の木があれば葉先 スタッフ、オブザーバー参加の皆さんのご協 から2以上離れた所にしゃがみこむ。 力有難うございました。 ・低木林の中に入り傘や突起物を手放し地面に (報告:湯本信康) 伏せる。 ・木の無いところでは周囲より1mでも低い場 所や窪地に入り伏せる。 平成 22 年度森に親しむ野外講座(県外) 第 3 回初秋の奥那須自然休養林と沼原湿 原を歩く実施報告 など。 結果的に事なきを得たのは、たまたま好運に 恵まれたからで、この時期に講座企画したこと 実施日時 平成22 年9 月14 日(火)7 時~19 時 自体、安全に対する判断の甘さがあったことを 受講者数 44 名 大型バス50 名(45+5)使用 反省しています。 スタッフ 「受講者に配布した資料」 チーフ アシスタント メイン遠坂、サブ山田寛治 須・沼原湿原」「9・1下見時見られた主な樹 和波・栗田・横山・山内(安全 木・草花」「似たもの同士の見分け方」「地図」 担当) 行程 1「初秋の奥那 幕張本郷駅前6時50分発→沼原駐車場 もりこん 85 10時20分着→奥那須自然休養林→沼原湿原 →沼原駐車場15時30分発 →幕張本郷駅前 18時時50分着。 1.日時:6 月 17 日 2 2.場所:船橋市中央公民館 概況 18:45~20:45 第 6,7 集会室 3.参加者:米澤理雄、米澤裕子、稲岡、丸山、 ①自然休養樹林内観察 沼原駐車場で準備体操を済ませ、5 班編成(1 小池、相馬、西川、高澤、上江洲、松田、高村、 班遠坂・2 班横山・3 班和波・4 班・山田・5 班 三輪、風見、寺嶋(スタッフ)、安武(スタッ 栗田)で出発。すぐに自然休養林内に入り冷温 フ) 帯性落葉樹の観察。とくに似たもの樹木の見分 4.テーマ:「都市近郊林の社会的管理」 けを侃々諤々楽しみながら散策しました。(添付 5.講師:こぴすくらぶ会長 「似たもの同士見分け方」を参照下さい) 6.内容 中嶋 守男氏 ※こぴすくらぶの活動内容は以下のホーム ②沼原湿原草花観察 ページに詳しく紹介されています。 折悪しく沼原湿原は想定外の木道工事中で回 19 会報 11 月号通巻№33 千葉県森林インストラクター会会報 No.33 http://coppice.main.jp/ 2010 年 11 月 15 日 てくれるか、危うさはある。 ①船橋市の森林所有者 46 名と森林施業委託 ⑮地主は実際に山に入ったことのない人も多 契約を締結、森林施業計画(5 年計画、40 年の い。船橋県民の森でも、地主で境界が分からな 長期方針)を作成し、市の認定を受けている。 い人もいる。 ②この仕組みにより森林所有者は相続税が最 ⑯会員の平均年齢は 62-63 歳位、30 代の若い 大 40%軽減される、森林所有者は年間 3 万円/ha 人もいるが、40 年の長期方針を持つ会として、 を支払う(くらぶこぴすの収入になる)が、そ 新規加入者の確保は課題。 れでも相続税軽減メリットが大きい。 活発な質疑応答で、活動の具体的なイメージ ③船橋市の森林 102ha(市街化調整区域)を を良く掴むことができました。 対象にして、これを 10 年計画で整備している。 (報告:安武) 現在 57ha 整備終了。 もりこん 86 ④活動は月 4 回位で計画しているたが、現在 は、8 回以上やっている。1 回あたり 15 名程度 1.日時:7 月 15 日 参加している(会員数は 45 名) 2.場所:船橋市中央公民館 18:45~20:45 第 6,7 集会室 ⑤整備の最初はゴミ出しから始まる。家庭の 3.参加者:遠坂、小林、國安、相馬、山家、 ゴミ一式が出てくる。中には自動販売機まであ 岩崎、稲岡、高澤、松田、丸山、風見、羽根、 った。 落合、三輪、寺嶋(スタッフ)、安武(スタッ ⑥竹林の整備は大変、作業予定の目処が立た フ) ない。竹林は全伐する。 4.テーマ:「名誉森林インストラクター故. ⑦切り出したタケで防護柵を作った。タケは 山中寅文氏語録」 このぐらいしか用途が無い。防護柵に使えるの 5.講師:小池さん はマダケ、モウソウは使えない。 6.内容 ⑧抵抗性赤マツの植樹も行った。2500 本、3 当日話された主要な内容は、「資料」に記載 年は雑草を取り除いてやる必要がある。 されています。また小池さんと寺嶋さんが本日 ⑨市民参加の植樹祭を行った。参加のお礼に、 の内容も含めて山中先生の語録を詳しく纏めて シイタケを植え付けたホダ木をプレゼントして いる最中で何れ FIC メンバーに公開されるとの いる。 ことです。以下本日の講義から資料に無かった ⑩地主は当初 38 名が現在は 46 名に増えた。 内容を幾つかご紹介します。 これは綺麗になった森を観て参加する気になっ ①山中先生は実生繁殖に詳しく、著書がある た地主がいるため。 ②山中先生はメグスリノキで老眼が治った ⑪整備作業には時給 700 円支払っている。当 (とおっしゃていた) 初 500 円で考えたが、最低賃金の 680 円は払う ③マツの根には白いカビのような菌根類が着 ように指導された(NPO 法人のため) き、これがマツに養分や水分を供給する。この ⑫NPO 法人は、法人市民税(5 万円)と法人県 菌は栄養分を嫌う 民税(2 万円)がかかる。実際は赤字なので減 ④マツは殺菌効果が強い、マツ林に療養所が 免になったが、減免手続きはお役所相手にとて ある。 も苦労した。 ⑤サクラ(櫻)の字は「2貝の女が木に掛か ⑬保険はスポーツ保険に加入、保険料 500 円/ る」 年、過去大きな事故は 1 回、小さいのは年 2-3 ⑥秀吉の醍醐の花見が正式な最古の花見 回有り保険を使っている。 (1590 年)、1300 人招いた ⑭地主は山林を残したい(祖先から受け継い ⑦吉原の通りがサクラ並木になっている写真 だ山林を残したい)が為にこの仕組みに参加し の紹介(これはコンテナに植えた桜を並べたも ているが、相続が一旦終わってしまうと継続し 20 会報 11 月号通巻№33 千葉県森林インストラクター会会報 No.33 の、当時の園芸は凄い) 2010 年 11 月 15 日 ⑤シラカシは成木はあるが幼木が無い。不思 ⑧枝垂れ桜はホルモンのバランスで枝が横に 議なようだが、千葉県南部はシラカシが少なく、 伸びたもの、フラフラしてストレスが少ないか アラカシは多い。 ら長生きする ⑥調査地 D はギャップ地になっていて日当た ⑨タラヨウの紹介には只字が書けるだけでな りが良いため、他の調査地とはやや植生が異な く、夫婦喧嘩した翌朝ごめんねと書いて渡すと る。ジャケツイバラ(万葉集にも載っている) 良い は保護している。土地の撹乱も有ったのか一年 ⑩笹舟は 15 種類位作れる。いずれインストラ 草が入ってきている。 クターに紹介したい ⑦調査地 C では 4 区分した草本の数を資料に (報告:安武) 載せているが、スダジイの影響で照度が大幅に 低い C4 では草本数が少ない。 もりこん 87 1.日時:9 月 16 日 ⑧シダ類が少ない、カニクサのみ、やや乾燥 しているということか。 18:45~20:45 2.場所:船橋市中央公民館 ⑨草深と比べると、ずっと明るい環境になっ 第 6,7 集会室 ている。 3.参加者:小林、國安、上江洲、岩崎、西川、 泉、和波、相馬、小池、高村、山口、高澤、山 ⑩広畠さんは説明会では植物の名前を出来る 内、稲岡、松田、村山、寺嶋(スタッフ)、吉 だけ言わないようにしているが、まず名前を知 埜(スタッフ)、安武(スタッフ) ることが自然への親しみを増し特徴を知る上で 4.テーマ:「君津の森を調べる~データから 大切。 ⑪森の整備では、山造りの目標を明らかにし 見えてくるもの~」 5.講師:広畠 ていくことが一番大切。君津の森に関しても現 真知子さん 地に適した具体的な方針作りが必要。 6.内容 詳細な調査分析資料を使って説明を受けま 今回のもりこんは君津の森整備に携わった多 した。非常に貴重な資料ですので、参加されな くのベテラン会員も参加され、活発な意見交換 かった方も是非ご一読ください。 がなされました。 最後に君津の森幹事の山口さんより、遊々の 以下幾つか補足説明(広畠さんの説明、参加 森整備と併せて、より多くの会員、特に若手会 者の意見等)です。 員に君津の森へ来て欲しい、との発言で懇談会 ①君津の森は 1.86ha となっているが、図の下 を締めくくりました。 の方は遊々の森の組み込まれたので、現在では (報告:安武) 1ha 位か ②施業方針は、育成複層林施業、育成天然林 施業(千葉県で公式に使う用語)、遊々の森と もりこん 88 は分けて考えて使ってい行きたい。 1.日時:10 月 21 日 ③調査地 A,B,C,共手入れが進み明るくなり 18:45~20:45 つつあり、ハゼノキ、アカメガシワが多く成長 2.場所:船橋市中央公民館 している。但し、このため林床までは光が届か 3.参加者:小池、三輪、稲岡、松田、寺嶋(ス なくなっている。オニシバリは生育しても結実 タッフ)、安武(スタッフ) するのはごくわずか。 4.テーマ:「全国会の取組と白神研修報告会」 5.講師:全国会会長 ④千葉県ではハゼノキ、アカメガシワは天然 第 2 集会室 國安さん、全国会事務 林更新認めている。君津の森以外から侵入した 局長 と考えられるニワウルシは処分も大変でやや問 6.内容 題。 まず、國安会長から、全国会の活動内容紹介が 21 鳥海さん 会報 11 月号通巻№33 千葉県森林インストラクター会会報 No.33 有りました。主な内容は以下の通りです。 (1) 2010 年 11 月 15 日 て、色々な議論がなされました。 活動理念 特に懇親会の場では三輪さんから「企業と生物 全国組織の一員という意義、誇り。そのため 多様性イニシアティブ(JBIB)」という先進 33 に会員に役立つ活動の展開が必要 企業による生物多様性保全の活動(三輪さんは (2) 主要メンバーとして活躍中)が紹介され、そう 全国会の役割 ①全国レベルにおける会員相互の情報伝達、親 した企業活動と連携した全国会レベルでの具体 睦交流 的な活動に繋がる話に発展しそうでした。今後 ②全国研修を含む知識・技術の研鑽 の成果が楽しみです。 ③全国レベルの対外関係構築、内外情報発信 (報告:安武) ---全国会ならではの活動が期待されるところ 森林レク協会との協働、2011 年国際森林年向 けの活動(林野庁関連)、全国の森林調査(請 21 世紀の森と広場「子ども樹木博士」 負事業) ④森林インストラクター制度の維持向上 (3) 現状 ◆日時:7 月 19 日(月) ①執行部交代(専門委員会の実働)----現状の 09:30~12:30 ◆場所:21 世紀の森と広場、松戸市 問題点を全て洗い出し、その解決のために専門 ◆FIC参加者(五十音順):大崎・風見・金田・ 委員会(組織、財政、研修)を設けた 黒岩・國安・栗田・小林・菅野・菅原・田中・ ②各地地域組織・個人活動の活発化と知名度の 萩埜・羽根・樋口・藤田(泰)・三輪・山口・山 浸透----FIC 他の活動、会員数 100 名以上の会 内、以上 17 名 は東京、神奈川、千葉 ◆内容報告:あらためて田中会員より報告書に ③支部・地域組織の多様性・不統一-----支部 よりご報告いたします。 組織(11 県)、地域組織(30 県、1ブロック) 猛暑の中、子どもたち 18 名 4 班での実施内 ④会員加入者の減少傾向と組織率の低迷----- 容でしたが、タイムスケジュール通り、樹木説 受験者数の減少、加入率減少、高齢化による脱 明・試験・クラフト・認定書授与・草笛音楽隊 落者増加 演奏と滞りなく無事に終えることができました。 ⑤財政基盤のもろさ----事務室負担 (4) これも FIC チームワークのたまものとスタッフ 課題 一同のご協力に感謝申し上げます。 ①組織(三森委員長)---法人化、組織率向上、 執行部の強化、IT の活用 ②財政---年会費の多寡、収益事業の展開、 北総フィールド部会 ③研修(石井委員長)---登録更新時研修の是 非、全国研修のありかた ◆北総フィールド部会・9 月度活動報告 白神研修会報告----青森会から送られてきた 研修会の写真や研修で使った資料を基に研修の 活動フィールド:「三ツ堀里山自然園」、野田市 状況を報告 活動タイトル:健康と癒しの森 30 選「三ツ堀里 ヒバ(ヒノキアスナロ)の香水(虫除けにも使 山自然園」を訪ねセラピーコースを巡る ったもの)が好評 日時:平成 22 年 9 月 19 日(日) 研修アンケートとして、次に行いたい場所の候 10 時~13 時 参加者(敬称略・50 音順):稲岡・金田・栗田・ 補は、京都、北海道、九州が上位 佐山・高澤・野村・羽根・安武・山口・山内、 全国会の内容・課題を詳しく知る良い機会にな 以上 10 名 りました。 報告内容: 全国会の存在意義を高めるための活動に付い 22 会報 11 月号通巻№33 千葉県森林インストラクター会会報 No.33 2010 年 11 月 15 日 9 月度のフィールド活動は、北総地区の「健 康と癒しの森 30 選」の一つである野田市にある 「三ツ堀里山自然園」を訪ね、自然観察をかね てセラピーコースを巡りました。 当公園は、関東地方に過ってはよく見られた 雑木林・水田・水路などからなる里山の自然環 境を再現しようと、およそ 9ha におよぶ区域に、 落葉広葉樹林、湧水を利用した湿地・池・水路・ 水田を配置し、それに自然観察路や観察デッキ を整備した自然教育に適した里山公園です。ま た当会においては、野田市にあるコビー保育園 の園児の「森の保育」でこの公園を利用してい ます。 秋めいてきたとはいえ暑い日となりました が、スタートに先立ちこの公園を利用して園児 の「森の保育」活動を実践している佐山さんよ りその活動内容の説明を受け、また佐山さんの 提案で“宝物探し”を皆でしてみましようとい うことになり、楽しみながら約 2 時間をかけて キイロスズメの幼虫とたわわに実るエビズル セラピーコースを巡りました。12 時過ぎに休憩 (写真は山内さん提供) 場所にもどり昼食、その後歓談し 13 時近く散会 ◆北総フィールド部会・10 月度活動報告 としました。 園内の平地には夏草が、湿地にはヨシがかな り繁茂している状態でしたが、林の中でひっそ り咲くハダカホウズキ・ヤマウド、たわわに実 ったエビズル・ノブドウなどの植物、ニホンア カガエル・ザリガニそれに水中にメダカ・カダ ヤシ・タナゴらしい小動物、また奇抜な形をし たフクラスズメとキイロスズメの蝶類の幼虫な どを観察することができました。 これで 4 月より、国府台緑地(市川市)、手賀 の丘公園(柏市)、それに当園と北総地区の健康 と癒しの森に選定された森 3 箇所にてフィール ド部会を開催し、その普及について考察してき 活動フィールド:「大町自然観察園」、市川市 ました。それぞれの森で散策を楽しむ市民の 活動タイトル:大町自然観察園内を巡る秋の自 方々を見かけますが、実際のところ行政が表立 然観察 って、この健康と癒しの森として広く利用して 日時:平成 22 年 10 月 17 日(日) もらうという動きは無いに等しいか、あっても 参加者(敬称略・50 音順):金田・栗田・高村・ いまひとつというところ。今後ともその普及に 高澤・西川・野村・山口、以上 7 名 は、公園などを管轄する行政窓口などに地道に 報告内容: 働きかけてゆくほかはないというのが率直な感 想です。 10 時~13 時 10 月度の例会は「大町自然観察園」、市川市 (報告:栗田) の園内をめぐる秋の自然観察です。この観察園 23 会報 11 月号通巻№33 千葉県森林インストラクター会会報 No.33 2010 年 11 月 15 日 のある長田谷津は、両側の斜面や水路のあちこ ちから豊かな地下水が湧き出ており、都市近郊 にあって自然環境が保たれた多様な生物相がみ られる場所となっています。 園内にある鑑賞植物園前に 10 時前に集合、 そこから谷津の最深部を経由し、自然博物館ち かくの森まで観察を行い、森にて昼食後 13 時近 く散会といたしました。 園内の湿原では、あちこちに群生するミゾソ バやアキノウナギツカミなどタデ類の花が盛り で、またに珍しいニオイタデの香りをかぎ、ジ ョロウグモ、ナガコガネグモ、ツマクロヒョウ 「いんば子どもネットワーク」は、0 歳~3 歳児 モン、ナガサキアゲハなどの昆虫類、カワセミ、 を持つ母親に対して子育て支援プログラムを行 シジュウカラ、エナガ、コガラなどの野鳥類、 っているNPO法人です。従来のプログラムは そして森の中ではカシワバハグマやキノコ類を 屋内主体で行われてきましたが、初の試みとし 見ることができました。 て当会に対して屋外でのプログラムの協力の依 ミゾソバなどが咲き、秋の景観になってきた 頼があり、今春につづき今回二回目として実施 園内ですが、いまだツマクロヒョウモンやナガ されたものです。 サキアゲハが見られ、突然アブラゼミと思われ 今回も前回と同様に、それぞれの母子が楽し る鳴き声が聞こえてきたりすると、やはり異常 みながらお互いの懇親をふかめ、また心身をリ 気象や温暖化に思いをよせる一日でした。 フレッシュしてくれることを念頭に、おさんぽ (報告・写真:栗田) カードの「森の宝箱」を主体とし、秋の里山を 楽しむことにしました。10 時 30 分に集合、簡 ◆北総フィールド部会・10 月度活動報告Ⅱ 単な挨拶と説明の後、森の宝箱をくばり散策を 開始、やっと歩き始めた 1 歳前後の子どもを多 活動フィールド:「草深の森」、印西市 く含む 17 組の母子を 5 名のFICスタッフが前 活動タイトル:NPOいんば子どもネットワー 後して案内しました。 ク主催「秋の里山で遊ぶ」 秋の気配が深まった林内を歩きながら落ち 日時:平成 22 年 10 月 22 日(金)10:30~12:00 葉やドングリ、クリなど木の実などを集めて宝 参加者:母子 17 組(36 名) ・主催スタッフ 3 名 箱を満たし、広場にもどりそれぞれの宝箱を披 FICスタッフ:稲岡・栗田・遠坂・山内・龍 露、最後に参加者・スタッフの感想の交換を行 門、以上 5 名 い、来春の再開を約して散会としました。 報告内容: 24 会報 11 月号通巻№33 千葉県森林インストラクター会会報 No.33 2010 年 11 月 15 日 お母さんたちからは、森の中でリフレッシュ できた、身近にこのような森があることを知り (写真は、クサアジサイと渕ケ沢支線沿い歩道) 今後も来てみたい、森の色々なことを教えても 打ち合せ確認事項 らい楽しかった、前回も参加したが秋のちがっ ①参加者は定員 30 名としているが増えた場 た森を体験できたなどの感想をもらい、また中 合は 50 名迄。 にはなかなか帰りたがらない子どもがいたりし ②コースにあわせた案内資料は小池さんが作 て母子ともども普段と違う空間を楽しんだ様子 成して県民の森に提供する。 です。 ③本番の案内講師は、竹内、和波、相馬の3 (報告・写真:栗田) 名。 ④中止の場合は前日お昼の天気予報で県民の 森が決定し相馬へ連絡有り。 清和県民の森フィールド部会 (報告者:相馬行雄) 清和県民の森フィールド部会7月例会報告 南総フィールド部会 全国各地で猛暑が続いていますが、清和県民 の森も例外ではありません、暑い日でしたが汗 南総フィールド部会8月度度報告 を拭き拭き観察会の下見をしました。 7月 24 日 10:00~10:30 打ち合わせ(コース、 ドとして参加しました。 スケジュール、募集状況等確認) 10:30~12:45 日 尾根の群落タイプの確認(コ :8月8日(日) :一般参加者 スッタッフ:県民の森 昼食(東屋での食事では山の 10:00~14:00 9名 相川所長、酒井主任 ガイド(FIC):竹内、和波、相馬 涼しさが体感できた) 13:30~15:00 時 参加者 ナラ林、シイ・カシ林、開削地、人口林の特定) 12:30~13:30 1.清和県民の森主催の「自然観察会」にガイ 活動内容 渕が沢支線沿いの群落タイ ;県民の森のイベントに説明者と プ・炭窯跡の状態等(アスファルト路面は暑い して FIC から 3 名が参加しました。蒸して暑い ので歩道を選んで歩く。) 一日でしたので参加者も少なかった分より丁寧 参加者 な説明ができました。 竹内、小池、和波、岩崎、相馬 クサアジサイのピンク、リョウブ白花のほか 自然路から入り針葉樹の多い尾根コースを通り 花は殆ど見られず。すでにコナラやツリバナ、 キャンプ場に向かって歩きました。馬の背では エゴノキ、ガマズミ等は実をつけはじめていま 風が通り「冷蔵庫をあけたみたい!」と言う人 した。 や汗を拭いホットする人。モンキーアゲハ、ア オスジアゲハ、ジャコウアゲハが飛び、ヒグラ シの鳴き声を聴く。お昼はキャンプ場で県民の 森から冷たいお新香、トマト、小豆、茶等がテ ーブルに並び、参加者も私達も満足。午後は、 クロモジ、センブリ等の香り体験や炭焼き釜跡、 スギの倒木更新を見ていただき全プログラムを 終えました。 2.8月の部会例会は下記の通り実施しました。 未だ猛暑が続いていますが、9月 25 日に清和県 民の森が主催する「キノコの観察会」の下見を 25 会報 11 月号通巻№33 千葉県森林インストラクター会会報 No.33 2010 年 11 月 15 日 兼ねて実施しました。 に、下見も終え、次の通りガイドが決まってお 日 ります。 時 :8月 288日 10:00~15:00 参加者 :FIC 竹内、菅野、和波、平尾、松田、 17 日 平尾、松田、遠坂、和波、相馬 松川、岩崎、高沢、相馬/清和県民の森 23 日 和波、小池、竹内、遠坂、岩田、岩崎、 金子次 長(打合せのみ)、酒井主任 活動内容 横山 ;10:00~打合せ 10:30~尾根~ 森林館コースと見本林のキノコ観察 (報告:南総フィールド部会事務局 相馬) 14:30~ 南総フィールド部会 9 月度度報告 注意事項の再確認等 ・乾燥状態なので今回、キノコはあまり出てい なかったがそれでも10数種類ありました。平 尾さんより秋のキノコは期待出来そうとのコメ ントをいただきましたので楽しみです。 ・打合せ確認事項 ①参加者は募集定員30名 としているが増えた場合は40名迄。 ②キノ コ観察資料は松田さんが作成して県民の森へ提 供する。 ③本番の講師は平尾、松田、アドバイ ザーは小池、和波、岩崎、高澤、相馬。 ④中止 の場合は前日お昼の天気予報で県民の森が決定。 ⑤県民の森は、保険付保、安全と全体管理を行 う。 ⑥集合時間9時 30 分 (報告者:相馬行雄) 南総フィールド部会9月度・10 月度報告 安定した猛暑の夏が過ぎ、9月下旬から雨の 日が多くなって、おまけに台風の到来によって、 きのこ観察会が延期となりましたが、清和県民 の森の今までの依頼業務は、FICの皆様のご 協力のお陰で、10 月2日まで順調に消化してお ります。 10 月に清和県民の森から依頼を受けている、 17 日「きのこ観察会」、23 日「森林イストラク ターとセラピーコースを歩こう」の2件は、既 1.清和県民の森主催の「歴史・文化探訪」 及び「セラピーコースを歩こう」の下見をし ました。 日 時:9月 23 日(休日) 10:00~15:30 県民の森:酒井主任 FIC:竹内、小池、和波、岩崎、横山、 相馬 活動内容;急に降ってくる大粒の雨にも打 たれずに10月イベントの下見を行いました。 「歴史・文化探訪」は計画の旅名コースを確 認しましたが思った以上に細くアップダウン の多い尾根ですが、植生の豊かなルートであ ること、尾根が長いこと。 10:30~12:30 フルーツ村→鬼石→笠石→ワ ニ岩→寂光不動 12:30~13:00 昼食(雨が降ってきたが不動 のお堂にて休む) 「セラピーコース」午後は雨も上がりセラピ ーポイントを確認しながらコースを歩きまし た。コース確認が終わり車に乗ったとたんに 大粒の雨が降ってきました。 14:00~15:10 セラピーポイントの確認 打ち合せ確認事項 ① 中止の場合は前日お昼の天気予報 で県民の森が決定し相馬に連絡有り。 ② 歴史・文化探訪の資料は小池さん が作成して県民の森へ提供する。 ③ 本番の案内講師及び雨天時の対応 ④ セラピープログラムの確認 2.9月定例を実施しました。 日 時 :9月25日 10:00~15:00 県民の森 :酒井主任 FIC :平尾、松田、小池、遠坂、和波、 26 会報 11 月号通巻№33 千葉県森林インストラクター会会報 No.33 岩崎、高沢、相馬 活動内容;清和県民の森イベント「キノコ の観察会」のガイドとし集合しましたが、台 風の影響が午前中まで続いたことで当日の8 時頃イベントが中止となりました。この日が 部会の定例の日でしたので同フィールドを使 い、11 時頃まで室内で、天候が回復してから 樹木園と旧森林館付近できのこの観察を実施 しました。尚、県民の森のきのこ観察会は 10 月 17 日に延期となりました。 ― 松田氏記:本日は、あいにくと台風に見 舞われ、開催出来なかったことは大変残念で した。然し、会員の皆様との観察では、いろ いろなきのこが発生していて、房総もやっと きのこの季節になったこと、実感しました。 ① アメリカウラベニイロガワリ・・舌をか むような、ややこしい名前ですが、実を切る と、瞬間に青変は感動でした。煮つけにする と、すこし苦いけどおいしい。 ② ヤマドリタケモドキ・・あと2-3日早 かったら、食べごろの個体が5-6人分は採 れたのに、残念でした。簡単料理には、豚汁、 鳥鍋に入れると、味がまったりして美味しい です。 ③ タマゴタケ・・・こんな大きな幼菌は、 はじめて。今日はオリーブオイルでソテーし ましたが、バターで炒め、ベーコンを加えた オムレツで、ワインで一杯は、野趣あふれて 最高です。おそるおそる試食された方は、今 度は本当の味を楽しめるとおもいますよ。 ④ チチアワタケ・・ヌメリがあって、傷つ けると乳液がでますが、美味しい食菌です。 味噌汁仕立ての、煮つけか鍋は、出汁がでて 美味しい。 食べるきのこばかり、力がはいりましたが、 キタマゴタケや、ヒメコガネイグチやニガイ グチの仲間など、短時間の割には多い収穫で した。このぶんなら、17日はもっと多くの 種類が発生するだろうと、確信しています。 宜しくお願いします。― ― 平尾氏記:皆様、昨日はお疲れ様でした。 オオツルタケ類似としたキノコは、ツボの形 状、色からテングツルタケまたはその類似種 2010 年 11 月 15 日 としたほうがよいと思います。ニガイグチ属 の黒いキノコはクロムラサキニガイグチかと も思われましたが、苦味のないこと、変色性 からオオクロニガイグチで良いかと思われま す。猛暑で菌糸体の発育が良かったためか、 全般的に子実体が大きいようです。今年はあ る種類の大量発生や通常ではあまり見られな いようなキノコの発生も期待できるかもしれ ません。10/17 はよろしくお願いします。― 観察したきのこ ダイダイガサ、ヒメカバイ ロタケ、オオイチョウタケ属、オオホウライ タケ、モリノカレバタケ、ヒメカバイロタケ、 タマゴタケ、キタマゴタケ、テングツルタケ 類似種、ハラタケ属、クサウラベニタケ、ヒ カゲウラベニタケ、チチアワタケ、ヤマドリ タケモドキ、アメリカウラベニイロガワリ、 ニセアシベニイヅチ、ミドリニガイグチ、オ オクロニガイグチ、アイバカラハツモドキ、 カワラタケ、ツヤウチワタケ、ホウネンタケ、 シロキクラゲの仲間、ビョウタケ。 10月の例会は 清和県民の森のイベントと 重なります。 ニセ ア シベ ニ イグ チ タマ ゴ ダケ 27 会報 11 月号通巻№33 千葉県森林インストラクター会会報 No.33 2010 年 11 月 15 日 モリ ノ カレ バ タケ ・気安く来られる都市型のフィールドがよかっ た ・北総、南総、もりこん、野外講座・昼講座の 各担当者も参加し、各 F 部会の現在の様子や、 野外講座からの要望を聞くなど、千葉 F 部会の 今後の活動を考えるヒントを多く得ることがで きた ・予定の 2 時間で、散策と会議を実施するには 無理があった。今後の課題としたい (報告:相馬行雄) ・差し入れごちそうさまでした! (報告:御須裕子) 第 2 回中央フィールド部会 第1回中央フィールド部会 参加人数 19 名/うち、千葉市、市原市、四街道 時 市、習志野市、八千代市在住 参加者: 13 名 間: 10時~12時 稲岡、竹内、山内、高野、御須 内容 内 ①千葉市都市緑化植物園付近の散策 「青葉の森の様子を知る」ために園内を2時間 広畠さんを講師に、歩きながら、特に目につく 歩きました。 植物や、ルート作成のコツなどの解説を受けた 容: 10/30 の散歩コースの選定を中心に、 粒の大きいスダジイどんぐり、種類の多い桜、 ②千葉 F 部会の今後について 豊作のシラカシ、江戸時代の風情を残す「土気 ○部会の目的:集まりやすい(日程、フィールド) 往還」、畜産試験場時代の大木、自然の残る池 をモットーに、会員相互の情報提供と研鑽 のほとり、荒久古墳、などを散策しました。 ○今後の開催:月 1 回の定例開催を予定 広くて2時間ではすべてを案内できませんでし ○フィールドについて:千葉市内にある公園等 たが、今後の中央フィールド部会の参考になり を中心に展開してはどうか(青葉の森、泉自然 ました。 公園、加曾利貝塚等) ○会費 1回 次回第3回は 200 円(資料代等として) 12 月 11 日(土) 泉自然公園 (若葉区)を予定。テーマは、「30選の森を歩 ○依頼事業について いてみる(その2)」。 1.10/30(土)青葉の森フェスティバルに出展 (報告:御須裕子) 「森の癒しを感じて散歩をしよう」 10/24(日) 上記下見および打ち合わせ 2.23 年度千葉市都市緑化植物園主催「子供自 然教室」について依頼を受けることに決定。詳 千葉県森林インストラクター会会報 2010 年 11 月 15 日 発行第 33 号 細は後日。 3.そのほか 年 4 回発行予定 八千代市でも、23 年度に事業依頼の予定あり ○感想・意見、反省等 発行人:竹内 ・日頃 FIC の活動に出にくい千葉 F 部会領域の 編集スタッフ:小池英憲 会員の参加が多く得られ、意義のある会となっ 連絡先(竹内):千葉県市原市瀬又 569-66 た。 TEL:0436-52-3067 ・自己紹介をしなかったので、名前と顔の一致 eメール:[email protected] しない方もいた URL:http://www.chiba-shinrin-instructor.com/ 28 進 鳥海 翔 〒290-0151 会報 11 月号通巻№33