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2013年度経営方針説明会 2013年4月 2013年4月 代表取締役社長 1 Today’s Topics JSR20i3の進捗 エラストマー事業 半導体材料事業 2020年に向けて 注力する5事業 FPD材料事業 ライフサイエンス事業 LIC事業 サマリー 2 JSR20i3の進捗 JSR 20i3の進捗 ・JSR 20i3の目標は、「基盤+戦略事業」への事業構造転換。 ・売上高は拡大しており、構造転換は着実に進捗している。 オリジナル目標 JSR 20i3の進捗 位置づけ ①基盤事業は対面業界の低迷などあり、 2020年ビジョン達成に向けた成長への始動 利益は伸び悩んでいるが、売上高は 着実に拡大。 事業構造 ②戦略事業は、2010年対比約2.5倍 石化/ファイン ⇒ 石化/ファイン/戦略 まで売上高が伸長。 事業運営方針 石化事業 ファイン事業 戦略事業 A群事業(S‐SBR、 IIR)の拡大 主要製品の ポジション強化 (ArF、配向膜等) メディカル・LICへ の重点的な資源 配分 C群事業の 製品ポート 安定成長 早期の技術確立 フォリオ拡充 (コスト効率化と ビジネスモデルの スループット改善) (CMP、多層材料、 構築 先端実装材料等) BDソースの アジアン・グロー 多様化推進 バル化への対応 4 ③事業構造転換は確実に進捗。 ④石化事業: S-SBRの四日市増強を垂直立ち上げ +タイ新工場の完工は予定通り。 ⑤ファイン事業: 半導体20nm世代でのPOR獲得。 ⑥戦略事業: ARTON位相差フィルムがMobile用途で de-facto化+ITO事業の立ち上がり。 JSR 20i3の進捗(数字目標) 売上高は、2013年度に過去最高(4,070億円)を更新する。 単位:億円 売上高 単位:億円 5 営業利益 JSR 20i3の進捗(財務状況) リーマンショック後の資産効率化によって投下資本利益率が ピーク並みに回帰した。 投下資本の推移 単位:億円 当期 純利益 337 370 140 136 6 276 264 303 2020年に向けた成長シナリオ JSRにしかないユニークな技術を持つ5事業に注力する。 戦略事業は、LIC事業とライフサイエンス事業に経営資源を集中する。 2020年に向けた5つの注力事業 石化事業 topic 持続的 成長 ファイン事業 1 エラストマー事業 2 半導体材料事業 3 FPD材料事業 topic topic 成長機会 の追求 topic 戦略事業 4 ライフサイエンス事業 topic 7 5 LIC事業 2020年に向けた成長シナリオ 2020年に向けた注力5事業のDriving Forces。 トップライン 拡大 エラストマー 半導体材料 FPD材料 LIC ライフ サイエンス S-SBR グローバル展開 ・N20 ArF ・多層材料 ・先端CMP ・先端実装 モバイル用途の 製品ライン拡大 (セル内外材料) 自動車用途 への展開 ・バイオプロセス ・創薬支援材料 R&D・製造 設備の四日市 での集中投資 ローカル・サイト化 促進とコスト topic 効率の向上 定修短縮 連続運転 ミドルライン コントロール 損益分岐点 の低減 (80%台→70%台) 精密材料・加工 2 E100 plus topic ボトムライン Target Capex 拡大 ROS>10% A群積極投資 アライアンスと M&Aの活用 3 維持 拡大 赤字→黒字 4 ROS>20% topic 最先端分野 へ集中投資 5 選択投資 topic 8 積極投資 topic 1 エラストマー事業 収益構造の改革 C群事業(安定収益源の事業)のコスト構造改革により、 収益力が大幅に向上した。 収益力の向上 コスト構造改革 コスト構造改革と価格フォーミュラの 条件改善で、石化事業の損益分岐点は コスト構造の改革推進を通じ、 C群事業の収益性が向上。 (Index) 80%台から70%台へ大幅改善。 単体営業利益推移 (エラストマー事業;年度) (億円) BEP 10 石化事業収益推移(年度) 80%台 70%台 (KT) S-SBR事業の成長 世界各国でのタイヤラベリング制度を背景に、 需要が増加するS‐SBRで世界NO.1プレイヤーになる。 S-SBRの市場機会 S-SBR事業の進捗 タイヤのラベリング制度が世界 各国で始まり、S-SBRの需要が 伸長する。 需要増加に応じたキャパシティー 拡張により事業が急拡大している。 S-SBR需要予測 (Index) 12% S-SBR販売推移 (07年を100%とした指数) 11-15年CAGR EUラベリング 導入 EU 日本 韓国 米国をはじめ、 燃費規制の強化、 ラベリング導入等 が見込まれる 11 22% 売上高CAGR (10-12年度) S-SBR事業の戦略ポジション 参入技術障壁が高く、品質先行する第3・第4世代S‐SBRを武器に、 他社に先駆けてミドル~ハイエンドの需要を囲い込む。 省燃費性能(高い) 品質ターゲット (開発中) ハイエンド TARGET (低い) TARGET 参入障壁(高い) 今後競争激化 競争 激化 (低い) 12 タイ工場の立ち上げ状況 今年度に稼働を開始するタイ工場は、先行した顧客囲い込みにより 高稼働を見込む。タイ拠点の第2期投資に加え、新拠点も検討中。 S-SBR事業のCapacity拡張プラン 販売 Unit: T 13 石化再編地図に対応した原料確保 シェール革命により、石化産業構図が変化し、BD需要が逼迫する。 当社では、競争力のあるBDを安定確保し、更に市場での差別化を図る。 BDの安定確保手段 石化産業構図の変化 BD製造プロセスと主要課題 割安なガスベースのエチレン生産が 今後GLOBALで本格化。 Unit:Mil T C4 既存プロセス 代替A 合成BD 製造技術 代替B 多様なBDソース Feed Stockの確保 日本のエチレン生産量は減少の見通し。 エチレン需給予測 Mil. ton 中東 17 19 2010 2016 域内出荷 アジア 50 ‐2 輸出 米大陸 7 10 6 30 35 ‐9 2010 2016 <7 2010 2016 3 BDメーカーとの パートナーシップ 需給Gap 日本 64 ・ ・ ・ 1 2 2010 2016 合成BD製造 技術確立 (当ページのSource;経済産業省,HIS等をベースにJSRで策定) 14 原 料 B D topic topic 2 半導体材料事業 3 FPD材料 半導体材料のマクロ環境 topic 2 半導体市場は、微細化の進行により 堅実な市場成長が見込まれる。 Big Dataのインパクト 2020 5.8% Created Data ×44 2012-2016年CAGR 半導体市場の見通し(CY) Unit:B$ 2009 (source: IDCなどを元に策定) (source: Gartnerを元にJSRで策定) 16 ArFのシェア回復 topic 2 ・2X世代では、当社ArFシェアが過去最高水準に回復を見込む。 ・2013年度は2X世代の生産が本格化する。 ArF/node別当社シェア 40%超 ArF/node別市場ブレイクダウン 2X世代のJSRシェア %(金額ベース) 100% クリティカル レイヤー数 100% 2X20 80% 60% 4X-3X 40% 15 20% 0% 0% 6X-5X 9X-7X 2012/Q2 9X-7X 6X-5X 4X-3X 2013 2X17 (source: Gartner等をもとにJSR作成) リソグラフィー材料の成長ポートフォリオ topic 2 20nm世代のトップライン拡大を推進する。 リソ材料の売上成長 (単位:%) 200 12% 150 売上CAGR(12-16年度) Approach EUV 他 下層 SOG TCX PFR KRF ARF 100 50 0 2012年度 2014年度E 2016年度E フォトレジスト:20nm世代シェアリカバリー 18 1 2 3 ディスプレイ材料 topic 汎用化と高性能化の2極化する市場への対応を徹底し、 FPD材料業界でのリーディングポジションを堅持する。 3 中小型パネル用材料 大型パネル用材料 当社売上高(指数) 当社売上高(指数) 25% 6% 12-13年度売上成長 収益 拡大 1 高付加価値 製品の性能勝負 2 製品ポートフォリオ 拡充による Vertical Integration 12-13年度売上成長 収益 維持 19 1 ASIAオペレーションの ローカル化を徹底 2 コスト効率化を 極限まで追求 ディスプレイ材料の製品ポートフォリオ拡充 topic 3 成長性の高い中小型パネル向け製品のポートフォリオ 拡充により、FPD事業の成長を加速する。 ディスプレイ断面図 Cover Glass OCR フィルム基板 TSP TAC Air Gap 適用部材 製品ポートフォリオ 売上高 機能性コート材料 ハードコート、防汚コート、 屈折率調整コート (2012年度) タッチパネル ITOフィルム、導電インク パターン形成材料 中小型パネル 向け材料 210億円 粘着剤 偏光板 位相差フィルム 配向膜、絶縁膜、 Vertical 保護膜、スペーサー、 液晶セル 着レ、ブラックレジスト Integration Glass(LCD) 導光板 中空粒子インク LCD LC Panel バックライト LED用材料 Glass(LCD) CMOSセンサー レンズ用樹脂、NIRフィルター LCD応用材料、 ブラックレジスト 20 既存LCD材料 100億円 新規材料 110億円 topic 4 ライフサイエンス事業 topic 5 LIC事業 戦略事業全体の進捗 12年度の売上高は、10年度対比で約2.5倍と大きく成長した。 ライフサイエンス、LIC事業を中心に、13年度以降に成長を加速する。 戦略事業の 売上成長 ×1.5倍 成長 ドライバー LIC・ ライフサイエンス ×2.5倍 精密材料 ・加工 (ベースカーゴ) (年度) 22 ライフサイエンス分野のマクロトレンド topic 4 ヘルスケア分野の成長領域に高分子薬が加わる。 当社は、創薬プロセスに貢献する材料を提供して成長を目指す。 従来トレンド 今後の成長領域 医療トレンド 治療 予防 再生 個別化対応 医薬技術 低分子薬 高分子薬 成長分野 診断市場 抗体医薬 遺伝子治療薬 創薬支援分野 ベッドサイド診断(POCT) 市場規模*1 17.6兆円 (2007年) 30.5兆円 (2020年) (*1医療・介護・健康・子育てサービス市場の規模;経産省産業構造ビジョン2010より) 23 半導体材料事業とのアナロジー topic 4 類似点;顧客の事業KSFへの貢献を通じた付加価値の提供。 相違点;立ち上げに時間を要する →協業・M&Aを活用する。 2~3年 6~7年 創 薬プロセス 第1 第2 第3 フェーズ フェーズ フェーズ 安定・効率的な製造 創薬の事業KSFを左右する ◆材料・手法Fix ◆有効なプラット フォームの探索・選別 ◆評価・製造方法 の確立 診断薬や創薬支援試薬の マーケットが存在するプロセス KSF ◆有効性向上 ◆安全性向上 ◆開発・製造コスト削減 プロセス 半導体材料 2~3年 Discovery 材料市場なし 24 1年 Develop -ment 材料評価 量産試作 POR獲得 プロセスFIX Deployment HVM メディカル材料の戦略ポジション topic 4 医学生物学研究所との資本提携を開始。 技術・インフラを強化し、創薬支援市場での展開を加速する。 (医学生物学研究所) 強み 強み ◇診断薬材料 (ラテックス粒子・磁性粒子等) ◇遺伝子検査用材料 ◇グローバル拠点・資本 ◇高純度製造技術 製品 ◇研究試薬 技術・ インフラ ◇抗体・抗原・遺伝子関連技術 ◇医薬業界・研究機関とのチャネル ◇人材 両者の強みを融合 創薬支援市場での展開を加速する。 25 メディカル材料の展開シナリオ topic 4 成長ドライバーを軸に、欧米・新興国を主要マーケット として事業展開する。 事業群 メディカルポリマー Target市場 成長性 ・IRラテックス技術 Global ・高付加価値ポリマー 創薬支援市場 (欧米・日本) 成長ドライバー 10-30%/年 ・先端試薬の開発/品揃え (市場規模$25bn *1) ・MBLネットワークとの協業 診断試薬 ・欧米拠点の活用 既存診断薬市場 20%/年 (新興国中心) (市場規模$48bn *1) バイオプロセス材料 欧米 ・中国拠点の活用による 診断薬の普及 ・Protein A担体 10%/年 ・社外技術の活用 *2 (市場規模$1.2bn ) ・破壊的技術 (市場規模Source; JSR調査。*1Global市場規模 *2バイオプロセス材料市場規模は「プロセスクロマトメディア市場」) 26 LIC事業のマクロトレンド topic スマートグリット社会に向けて、中・大型の蓄電ニーズ(定置+移動体) が今後拡大する。当社は、安全・応答性の高いLICで成長を目指す。 5 LIC市場 市場ニーズ スマート グリッド社会 余剰電力の活用 による省エネ化 1,000億円超 2020年のLIC推定市場規模 (Unit;Bil Yen) 自動車・輸送用・産業用・医療用 などの中・大型蓄電ニーズ 安全・応答性の高いLICの需要が高まる 高電圧 低電圧 自然エネ発電 瞬低(UPS) 医療機器 照明・標識 定置型 難易度 高 大型車両 EV・HV自動車 ISS自動車 建機 移動型 27 (Source;2020年JSR推定、2012年ハイエッジ社を元に策定) LICの実物写真 ラミネートセル 超低抵抗 1100F, 2200F 採用事例写真 ラミネートセル用 モジュール 瞬低・停電補償装置 ご協力)株式会社明電舎様 扁平角缶型セル 2300F, 3300F 扁平角缶型セル用 モジュール 天井搬送システム ご協力)株式会社岡村製作所様 LIC 実物写真 LICの成長ドライバー topic 5 超低抵抗で耐久性を向上したグレードの市場投入に成功。 着実に評価件数が増加した。 ユーザー 評価状況 品質確立 状況 用途 競合他社(現在) 据置型 移動型 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅰ Ⅱ Ⅲ 瞬低(UPS) 高電圧 JME(現在) JME(2015目標) Ⅰ=新規検討,Ⅱ=評価中,Ⅲ=採用済 1~3件 4~6件 7~10件 自然エネ発電 低抵抗性 100% 80% 60% 40% 20% 0% 自動車 大型車両 鉄道 照明・標識 低電圧 テレメトリー メディカル 電圧 用途拡大 建機 耐久性 産業機器 29 米Capstone とJDPに合意 本格採用が 期待される サマリー 2020年に向けて 2020年に向け、注力5事業を着実に成長へ導く。 トップライン 拡大 エラストマー 半導体材料 FPD材料 LIC ライフ サイエンス S-SBR グローバル展開 ・N20 ArF ・多層材料 ・先端CMP ・先端実装 モバイル用途の 製品ライン拡大 (セル内外材料) 自動車用途 への展開 ・バイオプロセス ・創薬支援材料 R&D・製造 設備の四日市 での集中投資 ローカル・サイト化 促進とコスト topic 効率の向上 定修短縮 連続運転 ミドルライン コントロール 損益分岐点 の低減 (80%台→70%台) 精密材料・加工 2 E100 plus topic ボトムライン Target Capex 拡大 ROS>10% A群積極投資 3 維持 拡大 アライアンスと M&Aの活用 赤字→黒字 4 ROS>20% topic 最先端分野 へ集中投資 5 選択投資 topic 31 積極投資 事業成長ポートフォリオ 基盤事業で持続的成長を遂げ、 戦略事業で更なる成長機会を追求する。 7,000億円 売上高成長 ポートフォリオ 2013年度 2020年度 2015年度 32 不確実、多様性で代表される2010年代前半を、 揺るぎない実行力で経営課題を解決し、 持続的な成長を遂げていく。 当資料に記載の業績予想、見通し及び事業計画につきましては、現時点で入手可能な情報からの判断に基づいて作成した ものであり、様々な不確定要素が内在しております。今後、当社を取り巻く市場の経済情勢等により実際の業績は、当資料 記載のものと異なる可能性があります。