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えいGO Let`s Go - 長岡市小中総合支援学校ポータルサイト
長岡市教育委員会教育長 加藤 孝博 長岡市では、平成7年度から、 「長岡の人材教育」として小学校外国語活動 を始めました。現在、英語指導室の外国語指導助手(ALT)と日本人英語指導員 (JTL)が「長岡の外国語活動」を充実させていく機動力となっています。ALT と英語指導員がともに学校訪問をする方式に長岡市の特色があります。今春 から外国語活動が小学校へ正式に導入されますが、長岡市の学校現場は何の 揺らぎもありませんし、常に一歩先を歩いていると思っています。 さて、表町小学校が、 「外国語活動の教材の開発と評価のあり方」について 文部科学省より平成21年度・22年度の2年間の研究指定を受けました。 諸事情により文部科学省からの指定は平成21年度で終了しましたが、学校 現場の役に立つ成果をまとめたいと、英語指導室と表町小学校で協働して教 材の開発と評価について研究を続けました。これにより、授業に役立つ長岡 らしい指導資料を新規に作成することができました。 長岡市のもう一つの特色は、英語指導員が授業の事前準備・実際の授業・ 授業後の振り返りに積極的に参加することです。本冊子では、単に指導案を 示すことにとどまらず、学級担任と英語指導員の振り返りの様子を多く掲載 しました。外国語活動を担当する先生方は、本冊子を参考に創意工夫をして、 より豊かなコミュニケーションを展開してください。子どもが熱中・感動し、 夢や志をもつことが「熱中!感動!夢づくり教育」のねらいですが、先生方 にも大いに熱中・感動し、夢や志を新たにしていただきたいと考えています。 表町小学校の先生方、2年間大変ごくろうさまでした。今後とも、市内の 小学校同士で情報交換をしたり、中学校との連携を深めたりしながら実践を 続けてください。 本書の使い方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p.1 5 年(英語ノート 1)目次 中扉 活動一覧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p. 2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p. 3 Lesson 4 自己紹介をしよう Lesson 3 数で遊ぼう Lesson 6 外来語を知ろう Lesson 7 クイズ大会をしよう Lesson 9 ランチ・メニューを作ろう ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p. 8 Lesson 5 いろいろな衣装を知ろう ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p. 9 Lesson 8 時間割を作ろう ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p.10 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p.11 中扉 参考資料 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p. 4 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p. 5 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p. 6 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p. 7 平成 21 年度指導案 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p.12 外来語を知ろう p.12~14 クイズ大会をしよう p.15 ランチ・メニューを作ろう p.16 15 年以上前に、教職員海外派遣研修でフィンランドに行きました。 小学校 3 年生から英語、5 年生からは第 2 外国語の学習がありまし た。1 週間ほど滞在しましたが、公式の学校訪問等や時間外の市内 散策も英語がたよりでした。買い物や何気ない市民との交流では英 語が通じる快適さがあり、私たち外国人に対して違和感なく接するこ とができる人たちに驚きました。言葉とコミュニケーションの大切さを 山岸 真夫校長 感じました。 この冊子は、2 年間に渡り、当校の児童と職員が英語指導室の ALT・JTL と一緒に取り 組んだ活動を基に構成してあります。コミュニケーションを図ろうとする児童の積極性と、そ れを引き出そうとする指導者の様子を読み取っていただければ幸いです。 英語指導室の皆様に感謝申し上げます。 6 年(英語ノート 2)目次 中扉 振り返りシート 活動一覧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p.17 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p.18 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p.19~20 Lesson 1 アルファベットで遊ぼう ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p.21 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p.23~24 指導案 p.22 Lesson 4 できることを紹介しよう 指導案 p.25 Lesson 2 いろいろな文字があることを知ろう Lesson 3 友だちの誕生日を知ろう 指導案 p.28 Lesson 5 道案内をしよう ・・・・・・・・・・ p.26 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p.27 実践レポート p.29,30 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p.31 指導案 p.32~35 公開授業 Lesson 9 将来の夢を紹介しよう・・・・・・・・・・・・・・・ p.36 全体構想 p.37 公開授業指導案 p.38~40 Lesson 9 将来の夢を紹介しよう p.41 指導案 p.42~46 Lesson 8 オリジナルの劇をつくろう ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p.47 ・・・・・・・・・・・・・・・・ p.52 指導案 p.48~51 Lesson 6 行ってみたい国を紹介しよう 外国語活動を通じて、いろいろな人とコミュニケ ーションがとれるようになり、子どもの視野が広がる と思います。JTL と ALT のきめ細かい対応があり がたいです。 堀川 章教頭 「分かろう」とするアンテナを大事にしています。 恥ずかしくても男女で目を見て、普段は聞かないこ とを英語でやりとりしたり…。 「伝えたい」「知りた い」気持ちを育てながら、学級経営にも活かしてい ます。自分自身も、肩肘はらずに素のままで、子ど もと同じ目線になって楽しんでいます。 伊藤 美代子先生 (外国語活動主任) 本書の使い方 1. 本書について 長岡市では、平成 13 年度より独自の指導資料『スーパーなじらね』シリーズを発行し、HRT(学級担 任)が主体となって外国語活動を行えるように支援してきました。本冊子には、平成 21・22 年度に長岡 市立表町小学校で行った外国語活動の実践が掲載されています。これまで長岡が培ってきた豊富な実 践経験を基に英語ノートも活用して、子どもの実態や興味・関心にふさわしい授業をどのように作り上げ てきたのか、その足跡をたどってみてください。 本冊子には以下の2つの特徴があります。 ① 単元の内容や順序について 本冊子では、単元の活動内容や順番は英語ノートの指導書どおりではありません。表町小学校が 掲げる「外国語活動で伸ばしたい力=表現・探求・交流」を育てながら、「外国語活動で目指す子 ども像」に向かうことができるように、単元の題材や扱う表現を子どもの実態にふさわしいものにして あります。単元の順番も、学校行事や他教科との関連を考慮しています。 ② HRT と JTL(日本人英語指導員)の振り返り JTL の役割は、本書の振り返りの箇所にも表れています。HRT と作り上げた単元の流れや指導案 に、実際に活動が終わってから振り返りを記入しているので、良かった点や課題として残った点がリ アルに表現されています。振り返りを読むと、HRT と JTL が外国語活動をどのような視点でとらえて いるのか、その違いや共感を垣間見ることができます。 2. 単元紹介と指導案の見方 本冊子の内容は、以下のとおり 3 つに分けられます。 ① 5年生 単元の流れ これは平成 22 年度に行った 「単元の流れ」を表します。 ② 5年生 指導案 これは、平成 21 年度に行った授業 の「指導案」を表します。「単元の流 れ」とは年度が違うため、内容に関 連はありません。 単元の流れ 『数で遊ぼう』 参考資料:平成 21 年度の指導案です 単元 『外来語を知ろう』 1/4 時間目 ③ 6年生 単元の流れと指導案 「単元の流れ」と「指導案」は、 平成 21 年度のものです。 「単元の流れ」の表には、「指導案」へ ジャンプできるように、ページが入って います。 指導案へジャンプ この指導案は単元 『道案内』 の 1 2 3 4 5時間目です 学習指導要領の改訂により、外国語活動の「評価」は文章で記述 することになります。本冊子には、指導案や振り返りの中に、評価の参 考になる言葉を多く盛り込みました。学期末や学年末に役に立つと考 えます。有効に活用願います。 また、中学校では平成24年度から、英語の時間が週4時間になりま す。小学校での実践を校区の中学校と共有するなど、小中連携のか 杉山 敏指導主事 英語指導室長 け橋にしてください。 いろいろ英語を学んで、大人に なったら困らないようにする ための時間だと思う。 みんなと英語で話したりし て、英語の楽しさなどを知 るための時間だと思う。 「将来の夢」の単元では、自分自 身を見つめ、時間をかけて夢を考え たので 「“Good luck!” と言われてう れしかったし、頑張ろうと思った」とい う感想を聞く事ができました。 伝える・応えるに自分の想いをの せてこそ、双方向のやりとりが生きる JTL 野澤 奈央 のだと思います。 (副主任) 外国にもしかして行ったとき に、英語をわかっていれば会 話や買いものも何でもできる ようにするためだと思う。 表町小学校5年生 活動一覧 4 月 英1 Lesson 4 自己紹介をしよう (全3時間) 単元の流れ 参考資料 ☞ p. 4 - 5 月 使用表現 I like ~. Do you like ~ ? Yes, I do. / No, I don't. 英1 Lesson 3 数で遊ぼう (全3時間) 単元の流れ 参考資料 ☞ p. 5 - 6 月 使用表現 1~100までの数 How many? How much? 英1 Lesson 6 外来語を知ろう (全2時間) 単元の流れ 参考資料 ☞ p. 6 p. 12-14 使用表現 子どもが調べた外来語 英1 Lesson 7 クイズ大会をしよう (全3時間) 7 月 単元の流れ 参考資料 ☞ p. 7 p. 15 使用表現 I like ~. I have ~. I am ~. 形容詞(big-small, long-short など) 英1 Lesson 9 ランチ・メニューを作ろう (全3時間) 9 月 10 ・ 11 月 12 ・ 1 月 2 ・ 3 月 単元の流れ 参考資料 使用表現 ☞ p. 8 p. 16 What 主食(おかず・スープ・デザート) do you like? I like ~. 英1 Lesson 5 いろいろな衣装を知ろう (全4時間) 単元の流れ ☞ p. 9 参考資料 使用表現 - Do you like ~? Yes, I do. / No, I don't. 色(red, yellow, blue, green, pink など) 服装(T-shirt, sweater, pants, skirt など) 英1 Lesson 8 時間割を作ろう (全3時間) 単元の流れ 参考資料 ☞ p. 10 - 使用表現 教科(Japanese, math, science, P.E. など) What do you study? I study ~. My Bookを作ろう (全3時間) 単元の流れ 参考資料 - - 使用表現 I watch (play / go to) ~. 曜日(Sunday, Monday, Tuesday など) *英1…英語ノート1 高学年になると、友だち同士でも恥ずかしがって、 声をかけられないことがありますね。でも、“Hello.”なら 言える…。外国語活動は、友だちとのコミュニケーショ ン能力を高める方法の 1 つだと思います。 金子 優誠先生 単元の流れ 『自己紹介をしよう』 全 3 時間 1.ねらい *自分の好きなもの・ことを伝え合い、友達のことをよく知る。 *気持ちのよい伝え方をするために、話し方に気をつけ、ジェスチャーを使う。 2.学習活動 各 時 間 の 流 れ 1 時 間 目 2 時 間 目 4 月 13日 1 Greeting 2 Activity①「あなたは名探偵」 3 Activity②「田んぼゲーム」 4 Greeting 活 動 の 評 価 (○成果 ●課題) 【あなたは名探偵について】 ○「同じ相手に質問をしない」という条件を与えたこと で、じゃんけんとインタビューを通して多くの級友とコ ミュニケーションを楽しんでいた。 4 月 20 日 【イングリッシュバスケットについて】 1 Greeting / Warm Up ○ゲームを通して、「Do you like ~?」「Yes」「No」の 2 Activity①「イングリッシュバスケット」 3 Activity②「予想ビンゴ」 4 Greeting 言い方に自然と慣れた。 ●人数が多いので、円を 2 つ作り、多くの子に中央を 経験させるとよかった。 3 4月27日 【サイン集めについて】 時 1 Greeting / Warm Up ○自分と同じものが好きな人を探すこの活動では、「Do 間 2 Activity①「予想ビンゴ」 you like~?」と繰り返し聞き合う中で、「同じものが 目 3 Activity②「サイン集め」 好きって嬉しい」という思いをもたせることができた。 4 Greeting 教室内が温かい雰囲気となった。 3.振り返り 金子・田伏(HRT) 今年度最初の外国語活動でした。ALTやJTL、HRTの自己紹介をクイズを取り入れながら行っ たことで、とても盛り上がり、指導者と子どもとのコミュニケーションを図る上で大変有効であった。ま た、この単元では、“Do you like~?” “I like~.”の表現を何度も使用して、他者とのやり取りを行 い、自然にこのフレーズが出てくるようになった。 小野(JTL) 5 年生になって、まだ日が浅い時期での活動となりました。友だちと好きなものを伝え合うことを通 して、お互いのことをより良く知り、「今年度も一緒に楽しく勉強しようね」という気持ちになってくれて いたら良いなと思います。「田んぼゲーム」では、インタビューをしながら4つに区切った教室を一周 するたびに魚→鳥→猿→人間と進化するやり方で行いました。子どもたちの意見も取り入れてこの ルールを作ったことで、モチベーションが高まったように感じました。そこがやはり、担任の先生が主 体となって外国語活動を行う意味なのだなぁと思いました。 “Can you ~?”を使って、できることを聞き合う活動 を行った時のことです。 “Can you cook?” “Yes, I can!” のやりとりの後、 「え?! 何が作れるの? ひとりでできる の?」と質問が続きました。友だちのことをもっとよく 知りたいという気持ちが伝わってきます。 表町小学校の外国語活動は「知りたい」「伝えたい」 思いがいっぱいです! 単元の流れ JTL 小野 千尋 『数で遊ぼう』 全 3 時間 1.ねらい ゲームを通して、1~100までの数の言い方を知る。 2.学習活動 各 時 間 の 流 れ 活 動 の 評 価 (○成果 ●課題) 1 5月18日 【チャンツについて】 時 1 Greeting ○ALTのジェスチャーを交えた分かりやすい表現で、 間 2 Activity①「チャンツ1~100」 13~19までの言い方と、20~の言い方の違いを知 目 3 Activity②「キーナンバーゲーム」 ることができた。 【画数並び】 2 5月25日 ○コミュニケーションをとるときには、音声言語だけでな 時 1 Greeting 間 2 Activity①「画数並び」 【漢字ゲームについて】 目 3 Activity②「漢字ゲーム」 ○ゲームを通して、「How many~?」の言い方に自然と く、アイコンタクトも大切であることが感得できた。 慣れた。 3 時 間 目 6月1日 1 Greeting 2 Warm Up 3 Activity①「ピラミッドゲーム」 4 Activity②「値段当てゲーム」 【ピラミッドゲーム・値段当てゲーム】 ●いずれも2桁の数の言い方を知る上で有効な活動で あるが、子どもはすぐに飽きてしまった。よりゲーム性 を高めるなど、何らかの工夫が必要であると感じた。 3.振り返り 金子・田伏(HRT) 本単元では、「値段当てゲーム」において、級友と協力する活動を取り入れた。楽しそうにコミュニ ケーションをとっている様子も見られたが、グループ内の人数をもう少し減らすことで、一人一人が 表現する場を確保することにつながり、ひいてはコミュニケーションをより楽しむことができたと考え る。活動を提示するだけでなく、グルーピングにも配慮する必要があると感じた。 小野(JTL) 名前の総画数順に並ぶ「画数並び」と、自分の名前から選んだ一文字の画数を聞き合いながら足 していき、ぴったり 100 をめざす「漢字ゲーム」。この2つは、子どもたちがお互いの名前を知ってい て、一緒に学習している仲間だからこそ、友だちの画数を予想して楽しめる活動です。 「値段当てゲーム」では、値段に対しての関心が薄いように思いました。商店の多い学区なので、 ゲームに入る前に「家族と買い物に行く?」「それはどこのスーパー?」「○○はいくらで買った?」な ど、もっと子どもたちが値段を当てたくなるような投げかけをすることが必要だったと思います。 外国語活動の時間は、子どもも私も思い切りはじ けることができる時間だと思います。子どもが楽しそう にしているので、私自身もうれしくなります。 田伏 敦子先生 単元の流れ 『外来語を知ろう』 全 2 時間 1.ねらい 身近な外来語に興味をもつとともに、日本語と英語の発音の違いに気付く。 2.学習活動 各 時 間 の 流 れ 6月15日 1 時 1 Greeting Hello. Good morning. How are you? 間 2 Activity①「チャンツ」 目 3 Activity②「身近な外来語を知ろう」 4 Greeting 2 時 間 目 6月22日 1 Greeting Hello. Good morning. How are you? 2 Activity①「外来語を知ろう」 3 Greeting 活 動 の 評 価 (○成果 ●課題) 【チャンツについて】 ○日本で使っている外来語の発音と英語の発音の 違いに、楽しみながら気付くことができた。 【身近な外来語を知ろう】 ○チラシに載っている外来語を活用したことで、身近 な外来語でも、実は英語で発音すると大きな違い があることに気付くことができた。 【外来語を知ろう】 ○2人組で外来語と英語の発音の違いを発表したこ とで、グループとは違い、一人一人が活躍する場 を確保することができた。 3.振り返り 金子・田伏(HRT) 本単元では、前単元の反省を踏まえ、グループではなく、2人組での活動を取り入れた。ALTから 聞いた外来語を英語で表現する際には、他者に任せることなく、一人一人が大きな声で発表してい たことから、活動によって、人数にも配慮する必要があることを改めて感じた。また、チラシという身 近な所から外来語を探したことで、実生活と結び付けた活動となった。 英語ノートにもあるように、単語の発音を知るだけで終わりにせず、知った英語を使って買い物を したり、料理をしたりする活動を取り入れたりすることで、さらにコミュニケーションを楽しめたのでは ないかと考える。 小野(JTL) 外来語の中にはピーマンのように、英語を語源としないものがあることや、リンゴやニンジンなど、 日本語がカタカナ表記になっただけで、外来語ではないものがあることに気づくことができました。 日本語と英語のリズムの違いを感じることができるよう、チャンツを用いました。ALT に聞いた英 語を、「ト・メィ・トウ(tomato)」「チョコ・レィ(chocolate)」のように、英語のアクセントに合わせて手拍子 を打ったり、指を折り数えたりと、自分なりに工夫して発音しようとしていた様子に ALT が驚いていま した。 単元の流れ 『クイズ大会をしよう』 全 3 時間 1.ねらい オリジナルのクイズを考えたり出題したりすることで、友だちとのコミュニケーションを楽しむ。 2.学習活動 各 時 間 の 流 れ 活 動 の 評 価 (○成果 ●課題) 6月22日 1 時 1 Greeting Hello. Good morning. How are you? 間 2 Activity①「県クイズについて知ろう」 目 3 Activity②「県クイズ作り」 【県クイズ作りについて】 ○社会科の学習と関連付けたことで、子どもの意 欲に高まりが見られた。 4 Greeting 2 時 間 目 3 時 間 目 6月29日・7月13日 【県クイズ作りについて】 1 Greeting ●「I have~.」「I like~.」「I am~.」の使い分けに Hello. Good morning. How are you? ついて、個別に何度も聞きに来ていた姿から、 2 Activity①「県クイズ作り」 表現の仕方を一つにしぼった方が子どもに分 3 Greeting かりやすかったと感じた。 7月20日 【県クイズ大会について】 1 Greeting ●言語表現に頼っているグループがほとんどであ Hello. Good morning. How are you? った。ジェスチャーを入れることで、より分かりや 2 Activity①「県クイズ大会」 すい表現ができることを感得させる必要があっ 3 Greeting た。 3.振り返り 金子・田伏(HRT) 本単元では、クイズを考える活動に多くの時間を割いた。その中で、グループ内でのコミュニケー ションが図られればよかったのだが、調べるときは、個別にインターネットを中心に調べたため、「コ ミュニケーション」という観点からみると、大きな反省点が残る単元となった。時期をずらして、社会 科の県名と位置についての学習と関連させることで、時間の短縮とさらなる意欲の向上を図ること ができたと考える。 小野(JTL) クイズのヒント作りで、既習の表現が“I have~.” “I like~.” “I am~.”と複数同時に出てきたこと で、それぞれの意味をしっかり把握しきれていませんでした。お手本の時に「 “I am~.”は『わたしは ~です』だから県の大きさを伝える時に “I am big.”で伝えられるよ」など、ひとつひとつの表現の使 い方を具体的に説明すればよかったです。また、先生のおっしゃるとおり、言語だけに頼らずに関わ る姿勢を育てられるような活動を、今後も提案していきたいと思います。 単元の流れ 『ランチ・メニューを作ろう』 全 3 時間 1.ねらい スペシャルランチのメニュー作りを通して、ランチメニューの言い方や “What ~ do you like?”、 “I like ~.” の使い方を理解する。 2.学習活動 各 時 間 の 流 れ 活 動 の 評 価 (○成果 ●課題) 9月14日 1 時 1 Greeting Hello. Good morning. How are you? 間 2 Activity①「ランチメニュークイズ」 目 3 Activity②「ランチメニュービンゴ」 ○ビンゴゲームを通して、「What ~ do you like?」「I like~.」のフレーズに慣れ親しむことができた。 ●メニューをすべて日本語で言っていたので、英語 の言い方も知ることができると良い。 4 Greeting 2 時 間 目 9月21日 1 Greeting Hello. Good morning. How are you? 2 Activity①「ランチメニューを作ろう!」 ○グループでランチメニューを決めていく際も、 「What ~do you like?」、「I like ~.」を使い、級 友とのコミュニケーションを楽しむことができた。 3 Greeting 9月28日 3 時 間 目 1 Greeting Hello. Good morning. How are you? 2 Activity① 「ランチメニューを紹介しよう!」 ●聞き手と発表者が、「What ~ do you like?」「I like ~.」という形で発表したが、「Soup is ~.」のよう に他の表現もあった。 3 Greeting 3.振り返り 金子・田伏(HRT) 一番人気が高かったメニューは、給食のメニューに登場すると動機付けすると、子どもはやる気と 興味をもって活動することができた。「個人と個人の関わり」、「グループでの発表」と活動にも変化 があり、どの子どもにも英語を使う場面が保障されていた。 また、相手の好きなメニューを聞く際も、“What ~ do you like?”、“I like ~.”を繰り返し用いて、 メニュー以外を尋ねる場面でも、“What ~ do you like?”を活用する姿が見られた。 小野(JTL) 実際に食べられるとなると、子どもたちのモチベーションはさらにアップしますね。ひとつひとつの 活動に真剣に取り組んでいました。 先生方がグループ内で個々に関わる場面を設定したので、全員が自分の意見を出しながらスペ シャルランチのメニューを作ることができました。英語の表現が口から出て来やすいようにと、チャン ツやジェスチャーを用いましたが、子どもたちはそのやりとりをとても楽しんでいましたね。好きなメ ニューを英語で伝え合いながら、それに対して「からあげ、いいね~」「わたしは揚げパン苦手…」な どと、素直な気持ちが日本語でも交わされ、意味のあるやりとりが生まれていたと感じました。 実際に給食に採用されたメニューはありましたか? 『いろいろな衣装を知ろう』 全 4 時間 単元の流れ 1.ねらい ALTの衣装をコーディネートすることを通して、友だちやALTとのコミュニケーションを楽しむ。 2.学習活動 各 時 間 の 流 れ 1 時 間 目 2 ・ 3 時 間 目 活 動 の 評 価 (○成果 ●課題) 【ダン先生をコーディネートについて】 10月19日 ○「映画に行く」「ジョギングをする」「登山をする」等、各グ 1 Greeting ループでテーマを決め、それに合った服をコーディネー 2 Activity①「Key Word Game」 トするというように、課題を明確にしたことで、子どもの意 3 Activity②「ダン先生をコーディ 欲は高まった。「Do you like blue T-shirt?」のように、形 ネート(デザイン作り)」 容詞と名詞を組み合わせた表現ができるようになった。 10月26日・11月2日 【ダン先生をコーディネートについて】 1 Greeting ○好みの色を聞くだけでなく、キャラクターや形についても 2 Activity①「ダン先生をコーディ 聞くグループがあり、級友だけでなく、ALT とのコミュニケ ネート(デザイン作り)」 ーションも楽しんでいる様子がうかがえた。 3 Activity②「ダン先生をコーディ 【ダン先生をコーディネート(発表について)】 ネート(発表)」(11/2) ○1グループずつコーディネートの説明をする場を設定し、 ダン先生から評価してもらうことで、大変盛り上がった。 4 Greeting 4 11月9日 【友だちをコーディネートについて】 時 1 Greeting ○3人組でインタビュー役、答える役、コーディネートする役 間 2 Activity①「友だちをコーディネ を決めて活動した。終始笑顔で活動していた姿から、コミ 目 ート」 ュニケーションを楽しんでいる様子がうかがえた。 3.振り返り 金子・田伏(HRT) 本単元は「ダン先生をテーマに合った服装にコーディネートする」という明確で、さらに実態に合っ た課題を提示したことで、ALT や級友と積極的にコミュニケーションを図っている姿が目立った。今 後も子どもの実態に合った課題を提示することで「人とかかわりたい」という気持ちをもたせたい。 赤い帽子が好き か聞いてみて A美 コーディネートする子 OK! クルッ Do you like red キャップ? B太 C子 インタビュー役 Yes, I do. コーディネートされる子 小野(JTL) ALT をコーディネートすることが単元のゴールでしたが、先生から子ども同士でもやらせたいと提 案があり、活動が 1 時間増えました。「今日はさぁ、友だちの服をコーディネートしてもらおうかな」と 始まったまとめの授業。「でもね…」と、先生から、A は C の好みを予想して、B に聞いてくるように頼 み、B は C に“Do you like~?”と聞いてその答えを A に伝える、という条件が出されました。上の図 のように、3 人組でそれぞれが役割を持つやり方です。1 人 1 人が責任を持って自分の役割を果たさ なければならず、どの役になってもワクワク感があり、「先生方の子どもの動かし方はやはりすごい なぁ」と実感しました。普段は制服姿の子どもたちが、友だちからもらった、心の込もったコーディネ ートを嬉しそうに眺める姿が印象的でした。 単元の流れ 『時間割を作ろう』 全 3 時間 1.ねらい 教科に関するゲームを通して、他者とのコミュニケーションを楽しむ。 2.学習活動 各 時 間 の 流 れ 1月11 日 1 1 Greeting 時 2 Activity①「教科を英語で言おう」 間 3 Activity②「キーワードゲーム」 目 4 Activity③「フィンガーツイスター」 5 Activity④「ビンゴ」 1月18 日 2 1 Greeting 時 2 Activity①「キーワードゲーム」 間 3 Activity②「フィンガーツイスター」 目 4 Activity③「ビンゴ」 5 Activity④「自分が頑張りたい教科」 3 時 間 目 2月1日 1 Greeting 2 Activity①「キーワードゲーム」 3 Activity②「聖徳太子ゲーム」 4 Greeting 活 動 の 評 価 (○成果 ●課題) 【各種ゲームについて】 ○本時では、4つのゲームを行った。どのゲームでもA LTとのコミュニケーションを大いに楽しんでいた。 ●その半面、友達同士のコミュニケーションを図る時間 が少なかったのは反省点である。次時では、十分に 時間をとりたい。 【自分が頑張りたい教科について】 ○前時の反省を踏まえ、Activity④において、「自分が 頑張りたい教科」の活動を取り入れた。自分が今年 特に力を入れたい教科と、そう考えたわけを互いに 紹介し合った。日本語では恥ずかしくて聞けないこ とでも、英語だと恥ずかしがらずに聞いていた。他者 理解にもつながる、価値のある活動であった。 【聖徳太子ゲームについて】 ○子どもが「他者とコミュニケーションを図りたい」と思う 活動を提示するのは難しい。②の「聖徳太子ゲーム」 はチーム同士の関わりではあるが、それを可能にす るゲームだった。「当ててもらいたい」という思いと、 「難しくして、分からないようにしたい」という思いが交 錯し、みんなが思い切り表現していた。 3.振り返り 金子・田伏(HRT) 本単元では、ゲームを多く取り入れて学習を進めた。子どもに「みんなとコミュニケーションを図 りたい」と思わせるものが多くあり、子どもの生き生きと活動している姿が印象的であった。「ALT と子どもたち」「グループとグループ」「子どもと子ども」といったように、いろいろな学習形態を取り 入れることができた。他の単元でも活用していきたい。 小野(JTL) 「聖徳太子ゲーム」は、しっかり声を出すことで自信を持ってやり取りできるようにするために、 導入時に行うことが多いのですが、今回は単元の最後に行うことになってしまいました。始めに打 ち合わせの中で、先生方がどのような単元にしたいかを、しっかり確認できませんでした。また、 「頑張りたい教科を英語で伝え、その理由を日本語で補足して、仲間同士で励まし合うことを単元 のねらいとしたらどうかな」と、私が思っていたことを伝えきれませんでした。しかし、活動が1つ1 つ丁寧に行われたので、価値があると先生方が感じられる内容になったのだと思います。HRT・ ALT・JTL の 3 者が同じ方向を向いて単元を進められるように、先生方の思いをきちんとお聞きし て、一緒に授業を作っていけたらと思っています。 次ページより 参考資料 p.12~p.16 平成 21 年度 5 年指導案 長岡君、Are you ready? ♪ホ~ ♪ホケキョ 平成 23 年 うららかな春 ALT の言葉や動作を真 似する姿を見て、「子どもっ て素直だな」と可愛らしく感 じます。一緒にジェスチャー する私まで楽しくなります。 JTL 菅原 恵理香 今年度から外国語活動 本格実施だなぁ そ~いが~ 長岡先生 校長先生 「知りたい!」という気持 ちがあると“Hint, please!” が自然に口から出てきま す。子どもたちが教えてく れました。 JTL 相波 夕子 長岡君、6年生の担任 頑張ってくれたまえ オレが~?! 週1で英語だな オ~ マイ ガ~! ガ~♪ 企画:星野けい子 絵:小野千尋 心 を 込 め て “ Thank you!” と言われるとうれしい です。 伝えたい気持ちが大切だ と思います。 JTL 棚橋 菜月 参考資料:平成 21 年度の指導案です 単元 『外来語を知ろう』 1/4 時間目 1.本時のねらい 外来語とそのもととなる語では、音が違うことに気づき、英語の音に気をつけて発音しようとする。 2.本時の展開 活動の概要 ○指導者 ●子ども ※指導上の留意点 ◎評価基準 1 Greeting ○ALT の自己紹介クイズを行う。 2 Warm Up「外来語探し」 ●身の回りにある外来語を探し、ホワイトボードに 記入する。 ※スパゲティー、ハンバーガー、ヨーグルト etc ※「外来語」とは何かを想起させる。身の周りにある カタカナ表記されているものを中心に扱う。 ※子どもと一緒に活動を楽しむ。リズムに乗ってテ ンポよく行う。 日本語では バナナでしょ。 英語だと、 バナ~ナ! 3 Activity①「チャンツ①」 ○手拍子に合わせて、チャンツを行う。 ●英語ノートの外来語を手拍子に合わせて話す。 ※子どもは日本語の発音、指導者は英語の発 音の順で行う。 (子どもは日本語) (ALT は英語) バ ナ ナ banana 拍手 × × × × × × 4 Activity②「チャンツ②」 ●○今度はチャンツ①の子どもと指導者のパートを ※英語の発音の仕方を指導する。 入れ替える。 ※うまくいかない場合は、繰り返し行い、1音節で (ALT は日本語) (子どもは英語) 発音できるようにする。 バ ナ ナ banana 拍手 × × × × × × ◎手拍子をし、声を出してリズムに乗りながら話し ている。(行動観察) 5 Greeting ◎日本語の発音と、英語の発音を意識して使い分 ●○Thank you. Good-bye. See you. けている。(行動観察、シート記述) 3.振り返り 笠原(HRT) 新しい ALT との出会いは、子どもたちにとって学習意欲の高まりとなっていたようだ。チャンツにつ いては、日本語の発音が身に付いているためか、英語の発音が多少難しい面も見受けられた。しか し、手拍子し、リズムに乗る形で子どもたちもその違いをとらえていけたようだ。 吉川(JTL) 導入時に先生から、外来語とは何かとの問いかけがあり、みんなで外来語の意味を再確認しまし た。外来語と一口に言っても、ランドセルやカステラなどは英語ではありません。この単元では、ALT の母語が英語だから、英語からきた言葉のみを扱うこととしました。チャンツを使って日本語と英語を 交互に発音した時、バナナやトマトは難なくできるのに、カメラやドーナッツはなかなか上手くいきま せんでした。できないことで、より日本語と英語の違いを鮮明に体験できました。 私にとって外国語活動は、子どもと一緒に なって素になることができる時間です。心地よ く素直になれます。 笠原 道宏先生 参考資料:平成 21 年度の指導案です 単元 『外来語を知ろう』 2/4 時間目 1.本時のねらい 外来語とそのもととなる語では、音が違うことに気づき、英語の音に気をつけて発音しようとする。 2.本時の展開 活動の概要 ○指導者 ●子ども 1 Greeting 2 Warm Up「チャンツ」 ●前時の復習で、チャンツを行う。 3 Activity①「チャンツ③」 英 ノート P37) ○手拍子に合わせて、チャンツを行う。(○ ●英語ノートの外来語を手拍子に合わせて言う。 ※前時に行った活動と同様に P37 の単語も行う。 4 Activity②「What do you want?」 ●ペアになって、向かい合う。 英 ノート P36-37 にある絵カードを置く。 ●二人の間に○ ●○チャンツを変化させ、What do you want?→I want LEMON!!と言うような形で行う。 (子どもが聞く) (ALT が答える) What do you want? I want LEMON. 拍手 × × × ×× × ●指導者が言ったカードを取る。日本語の発音で言っ た場合はとらない。 ※指導上の留意点 ◎評価規準 ※前時で学んだ発音の違いを意識させる。 ※子どもと一緒に活動を楽しむ。リズムに乗っ てテンポよく行う。 トマト ××(拍手) トメ~ト ※What do you want?と指導者に聞くデモンス トレーションを行う。 ※日本語と英語の発音を使い分けてゲーム 性をもたせる。 ◎手拍子をし、声を出してリズムに乗りながら 話している。(行動観察) ◎外来語の発音と、英語の発音を意識して聞 き分けている。 (行動観察、シート記述) 3.振り返り 笠原(HRT) Activity②では、それまでに学習したことを用いてゲームを行うことができた。最初は英語の発音と 日本語の発音を混同していたが、徐々に聞き分けられるようになってきた。しっかりと聞いていないと ゲームが成立しないため、自然と ALT の発音に集中して聞き入る雰囲気が生まれていた。 吉川(JTL) Activity②は、メアリー先生が日本語で言ったのか英語で言ったのかをよく聞き取らないとカードが 取れない為、子どもたちはシーンとして聞いていました。メアリー先生にとって、“camera” を日本語 で「カメラ」と言うのは難しかったようですが、メアリー先生が一生懸命日本語を言おうとしていること が子どもたちにも伝わったせいか、真剣に聞いていました。チャンツも2回目ともなると、ジェスチャー がついてよりリズミカルで、英語らしい発音になりました。 参考資料:平成 21 年度の指導案です 単元 『外来語を知ろう』 3/4 時間目 1.本時のねらい 外来語とそのもととなる語では、音が違うことに気づき、英語の音に気をつけて発音しようとする。 2.本時の展開 活動の概要 ○指導者 ●子ども ※指導上の留意点 ◎評価規準 1 Greeting 2 Warm Up「チャンツ」 ●前時の復習で、チャンツを行う。 ※前時で学んだ発音の違いを意識させ る。 3 Activity①「チャンツづくり」 ●グループで外来語を書き出し、チャンツをつくる。 ●ALT に聞きに行き、選んだ外来語が英語かどうかを試す。 ※ALT の発音をしっかりグループ内で 共有できるようにする。 レ・モ・ン Lemon! ○ALT は、聞きに来たグループが選択した外来語が英語で あった場合、正しい発音を教える。英語でない場合は、発 音しない。 ※ALT の対応を手がかりに、英語のチャンツをつくる。 4 Activity②「チャンツの発表」 ●グループごとにチャンツを発表する。クイズ形式で行う。 ●聞いているグループは、何を言っているかを当てる。 例:発表 What do you want?→Lemon!! 聞き手 レモン!?冷麺!? ○What do you want?の聞き方、手拍子などの補助をする。 ◎外来語の発音と、英語の発音を意識 して聞き分けている。(行動観察、シ ート記述) 5 Greeting 3.評価規準 *「言語や文化についての体験的な理解」の視点から 外来語の発音と、英語の発音を意識して聞き分けている。 4.振り返り 笠原(HRT) 自分たちで探した外来語であるため、英語の発音を ALT に聞きにいき、それを何回も繰り返し練 習している姿が見られた。次第にジェスチャーをつけるグループが現れ、表現が言語だけでなく体を 動かすことにまで発展していたのはよかったと思う。 吉川(JTL) 自分たちでこれは外来語かなと思った言葉をメアリー先生に聞きに来た時、「キュウリ」や「イルカ」 など、カタカナで表記される言葉を聞いていたのには笑わされてしまいました。先生も「カタカナで書 いてあるからって全部外来語じゃないよ」と苦笑されてましたね。でも子どもが「キュウリ」と聞いてメ アリー先生が両手を広げて分からないというポーズをとると、「外来語じゃないんだぁ」と素直に納得 してまた聞きに来る姿に、子どもらしい感覚がよく出ていました。また「レモン」は 「レメン」、「プール」 は「プー」に聞こえると驚いている姿もかわいらしかったです。 参考資料:平成 21 年度の指導案です 単元 『クイズ大会をしよう』 1/5 時間目 1.本時のねらい クイズを行いながら、英語の形容詞について理解を深める。 2.本時の展開 活動の概要 ○指導者 ●子ども ※指導上の留意点 ◎評価基準 1 Activity①「マジックボール」 ○マジックボールを ALT と HRT で演示する。 ○It’s big! ※様子を見て表現の補助を行う。 It’s heavy!! ●班で見えないボールをパスし合う。big, heavy などの表現 ◎英語で様子を表現するとともに、大きな ジェスチャーで表している。(行動観察) に合わせ、パスする側、受け取る側がジェスチャーする。 ※見えないボールが見えるよう、大きな動作で行う。 It’s big! 2 Activity②「飛び出せ反対語」 ○こっそり NG カードをペア(big - small)で選ぶ。 ●円の中央に立った人が言葉を1つ選ぶ(例えば big)。 座っている人たちは反対語(small)を言い、全員で NG ペ アではなかったか確認をする。 3 Activity②「クイズ」 ○英語ノート P44・45 から、クイズを出題する。 ○I’m blue. I’m hard. ※子どもは日本語で答えてもよく、それを etc ALT が英語に直して紹介する。 ●形容詞を聞きながら、何を指しているかを当てる。 3.評価規準 *「積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度」の視点から 英語で様子を表現するとともに、大きなジェスチャーで表している。 4.振り返り 笠原(HRT) グループ対抗になると、子どもたちの意欲はさらに高まる。グループ内やグループ相互のかかわ りを通して、さらにコミュニケーションの場を広げていく。今回使った形容詞は日常でもよく使うもので あり、これからも教室で使っていきたい。 小野(JTL) 初めに先生が、「飾る言葉」とはどんな言葉かを日本語で確認しました。「“い”が付けばいいん だ!」と特徴に気づく子もいましたね。その後、英語で形容詞を導入した際に、すんなりと理解するこ とができたと思います。 マジックボールでは、言葉をはっきり英語で言うことと、目を見て友だちにパスすることをルールとし ました。子どもたちはそれを守って “big”や“heavy”は優しくパスし、受け取る方も「へ…ビ…ィ…」と 重そうにキャッチしていました。先生が「このボールは心の美しい人にしか見えないんだよ。」と声を かけると、楽しい雰囲気が一気に広がり、一層ことばやジェスチャーに力がこもりました。 参考資料:平成 21 年度の指導案です 単元 『ランチ・メニューを作ろう』 3/4 時間目 1.本時のねらい 自分の好きな給食のメニューを尋ねたり、答えたりする。 2.本時の展開 活動の概要 ○指導者 ●子ども 1 Activity①「オリジナルランチを作ろう」 ○グループで好きな給食のメニューを作ること ※指導上の留意点 ◎評価規準 ※心をこめて伝えることで、温かな人間関係をつくる 大切さを理解させる。 ◎好きなものを尋ねたり、質問に対して自分の好きな を告げ、やり方を説明する。 ●①グループの中で “What 主食(おかず・ス ものを伝えたりする。(行動観察) ープ・デザート) do you like?” で尋ね、 “I like~.” で答える。 ②聞き合ったメニューを一覧表に書きだす。 ③一覧表から自分のグループのベストメニュ ーを選び、カードに記入にする。 2 Activity② ●チャンツを使いながら発表の練習をする。 ●自分のランチを紹介する。 カレーにしよう かなぁ? 好きな主食 決まった? ※紹介できたことを大いに褒め、英語で表現できたこ とに自信をもたせる。 グループで考えた給食のメニュー 3.振り返り 笠原(HRT) 子どもは、互いの好きなものを聞き合いながら、オリジナルのランチを作るゲームを楽しんでいた。 その際、言い方や態度にも気を付ける様子も見られた。次時はグループで発表するので、自分たち の選んだベストメニューを積極的に伝えるようにしたい。 吉川(JTL) 英語ノートの絵カードにあるメニューは、子どもが家庭科で学習するバランスの取れた食事とは異 なるため、給食のベストメニューを考えて発表することにしました。チャンツのリズムに乗りながら、大 きな声で聞き合う姿を見て、給食のメニューを扱うことにして良かったと思いました。「唐揚げはカロリ ーが高いから、サラダは春雨サラダにしよう」などと話し合う姿を見て、生きた教材を使う大切さを実 感しました。次回は発表する側だけでなく、聞く側も良い聞き手であって欲しいと思います。 「普段は話をしない人のこともわ かった」とか、「何とかして自分の思 みんなと英語を使っ いを相手に伝えることができた」とい て、仲良くなる時間だ う体験をする時間だと思います。こ と思います。 の体験が学びにつながっていって ほしいと思います。 JTL 大田 惠 ・ 友だちのことを知る時間 ・ 自分のことを知ってもらう時間 ・ 英語を教えてもらう時間 外国語活動で子どもたちの心に 残るものは、必ずしも英語だけで はなく、知らない言葉を使うことに JTL 星野 けい子 チャレンジする姿だったりします。 英語を使って活動するという異空間で、子どもたちは 驚きや嬉しさを素直に表現できるのだと思います。 いつもは話さない人とも、話をする機 英語劇をした時のこ とです。子どもたちの JTL 上谷 礼子 感想に、「友だちの一 生懸命な姿を認めたり、自分自身を振り返った り、クラスの絆が深まった」という記述がありまし た。活動を通して友だちとどんな関係が築ける かが大事だと、改めて感じました。 会が生まれる時間だと思っています。 竹田先生オリジナル 6 年生 振り返りシート 記入のポイント 児童の記入欄 振り返りを記入している様子 表町小学校6年生 活動一覧 英2 4 月 Lesson 1 アルファベットで遊ぼう (全4時間) 主な活動 単元の流れ ☞ p. 21 5 月 指導案 1時間目 アルファベット探し 大文字(A ~ Z) 2 〃 大文字ビンゴ 3 〃 何に見える? It's ~. 4 〃 名前を書こう What letter? 英2 p. 22 指導案 単元の流れ 1時間目 動物当てゲーム① ☞ p. 23・24 2 〃 インタビューゲーム 3 〃 動物当てゲーム② 英2 ☞ p. 26 ☞ p. 27 2 〃 誕生日調べ 3 〃 誕生日カードをおくろう 指導案 1時間目 サメゲーム ☞ p. 31 使用表現 小文字・大文字 What do you have? I have ~. 指導案 使用表現 1月~12月、1~31までの数 p. 28 When is your birthday? My birthday is ~. Lesson 5 道案内をしよう (全5時間) 主な活動 単元の流れ 2 〃 run/jump/sleep/eat/fly etc,)~? Yes, I can. / No, I can't. 単元の流れ 1時間目 キーワードゲーム 英2 9 月 p. 25 Lesson 3 友だちの誕生日を知ろう (全3時間) 主な活動 7 月 Can you play(swim/cook/ride/ 1時間目 運命の人探し 英2 使用表現 Lesson 2 いろいろな文字があることを知ろう (1時間) 主な活動 単元の流れ What's this? Lesson 4 できることを紹介しよう (全3時間) 主な活動 6 月 使用表現 p30-31 Let's Listen 指導案 使用表現 p. 32 Go straight(back/up/down). p. 33 Turn right(left). 3 〃 家まで案内しよう① 4 〃 家まで案内しよう② p. 34 5 〃 先生を案内しよう p. 35 Stop. Here you are. *英2…英語ノート2 英2 10 月 Lesson 9 将来の夢を紹介しよう (全5時間) 主な活動 指導案 1時間目 先生の夢 p. 42 I like (have) ~. Who am I? (キャラクター) p. 43 I can ~. I am ~. 3 〃 My ヒーロー・ヒロイン① p. 44 Why? 4 〃 My ヒーロー・ヒロイン② p. 45 Because (Becauseの後は日本語 5 〃 My ヒーロー・ヒロイン③ p. 46 で説明) 単元の流れ 2 〃 11 月 ☞ p. 41 英2 12 月 1 月 Lesson 8 オリジナルの劇をつくろう (全4時間) 主な活動 単元の流れ ☞ p. 47 指導案 1時間目 『わらしべ長者』の話 p. 48 2 〃 ストーリー作り&練習① p. 49 3 〃 ストーリー作り&練習② p. 50 4 〃 発表 p. 51 英2 これまでに学習した表現 指導案 単元の流れ 1時間目 国クイズ① ☞ p. 52 使用表現 Lesson 6 行ってみたい国を紹介しよう (全3時間) 主な活動 2 月 使用表現 使用表現 What color (food/sports/place/ 2 〃 国クイズ② money) do you have? 3 〃 国クイズ③ I have ~. 国の名前 My Bookを作ろう (全3時間) 主な活動 3 月 指導案 単元の流れ 1時間目 ALTのMy book - 2 〃 My book 作り 3 〃 My book 発表 使用表現 これまでに学習した表現 ALTの先生との距離が近いので、 外国語を使うことは、 倉部 努教務主任 「自分の思いが伝わった」「ALTの 母語でやりとりするよりも 伝えたいことがわかった」という経 自分から伝えようとする 験ができます。今でしか味わえな 積極的な気持ちが育ま い経験が必ず将来の自信につな れると感じています。 髙橋 智子先生 がると思います。 外国語活動の時間は、子どもた ちや私にとって日常とは違った空間 だと思います。この 1 年を通して、み んなが心を開くことができる時間だ と実感しました。 Thank you ! 単元の流れ 竹田 道則先生 『アルファベットで遊ぼう』 全 4 時間 What’s this? 使用する表現:大文字(A~Z) 各 It’s ~. What letter? 時 間 の 流 れ 1 時 1.♪アルファベットソング 間 2. アルファベット探し 目 ☆指導案は p.22 にあります 2 1. ♪アルファベットソング 時 2. 指さしゲーム(HB、CD、JR 等) 間 ・アルファベットカードを並べる。 目 ・ALT の言う文字を探して、声を出しながら指をさす。 3. 大文字ビンゴ 3×3 と 4×4 英 p.6 線でつなごう 4. ○ 1. 「何に見える?」 ALT が手本を見せる。 3 What’s this? 2. 「何に見える?」の準備 時 ・1 人 1 文字ずつ、大文字 間 カードのコピーを配る。 目 ・子どもは、その文字を見て 何に見えるか考え、絵を描く。 3. 「何に見える?」 インタビュー 4 時 間 目 英 Lesson2 へ 英語ノートに自分の名前を書こう →○ Beetle? この指導案は単元 『アルファベットで遊ぼう』 の 1 2 3 4 時間目です 1.本時のねらい アルファベットの大文字を使った活動を通して、文字でコミュニケーションを図ることを楽しむ。 2.本時の展開 活動の概要 ○指導者 ●子ども 1 Warm Up「Let’s Sing」 ●Alphabet Song を歌う。 ※使用表現(A~Z の大文字) 2 指さしゲーム ●ALT が発音する文字を指さす。(CD、JR、NHK など) 3 Activity①「線でつなごう」 入れ替え ●ALT が話すアルファベットを順に線でつないで いく。 ●つないだものが何を示しているか、答える。 ○出てきたアルファベットのカードを、確認のため ※指導上の留意点 ◎評価規準 ※アルファベットのカードを指さし、読みと文 字を一致させる。 ※慣れてきたら、SONY や HONDA など長め の言葉にする。 ※分らない時は「One more time, please.」で 聞くこと、ALT の英語を聞き「OK!」や「NO」 で反応することを確認する。 ※ALT の口元を見て聞くようにし、その口の 動きを真似るように促す。 に黒板に貼っていく。 4 Activity②「大文字ビンゴ」 ●16 枚のカードを縦 4 列、横 4 列に並べる。ALT の発音 する文字を裏返していく。 ◎アルファベットの文字の読み方を聞いて、 どの大文字かわかる。 (行動観察) ○HRT と ALT で手本を見せ、ルールを確認する。 3.評価規準 *「外国語の音声や表現への慣れ親しみ」の視点から アルファベットの文字の読み方を聞いて、どの大文字かわかる。 4.振り返り 竹田(HRT) 今回の単元では「慣れる→聞いて認識する→話す」という流れでステップアップしていくように活動 を考えたが、予想以上に子どもはアルファベットに慣れていた。話すことについても、表情豊かに 発話する子どもが多かった。次時は、もう少し書く活動も取り 入れていってもよいかもしれない。英語ノートを使った2回目 の外国語活動であったが、ノートをそのまま使うのではなく、 子どもの実態に合わせて活用していきたい。 吉川(JTL) アルファベットの歌を大きな声で歌っていて驚きました。すくすく のびのびという言葉がピッタリの子どもたちですね。 ALT が発音するアルファベットの音が聞き取れないと、臆せず “One more time.” と聞き返してい たのもうなずけます。アルファベットビンゴは、ALT の発音を「聞く→言う→カードを裏返す」というやり 方で行ったので、ゲームに流されず、「よく聞いて発音する」という本来の目的がしっかり果たせたと 思います。まだ2回目の活動ですが、子どもたちから ALT の言っていることをよく聞こう、しっかり声を 出そうという意欲が伝わってきて、これから毎週会えるのが楽しみです。どの子も拍子抜けするくらい 大文字がよく分かっていたので、早く小文字にチャレンジさせたいです。 単元の流れ 『できることを紹介しよう』 全 3 時間 1.ねらい *積極的に友達に「できること」を尋ねたり、自分の「できること」や「できないこと」を答えたりする。 *Can を使って自分を表現するとともに、友達の発表を聞き、新たな視点で友達を見ようとする。 2.学習活動 各時間の流れ 1 Warm Up「動作を表すことばの復習」 活 動 の 評 価 (○成果 ●課題) ○動作を表すことばの復習は、JTL の先生のジェスチャー 2 Activity①「動物当てゲーム(ALT が扮す で行いました。今までの積み重ねがあったため、run, る動物に「Can you?」を使って質問し、何の動 swim, walk, stop, jump, fly などの動詞をすぐに理解しまし 物かを当てるゲーム)」 た。繰り返しの活動が大切だと改めて感じました。 泳げるけど、飛べない動物だね。 ○動物当てでは、ALTに魔法を掛けるという形で導入しまし た。動きができる or できないで動物を予想するのは難し かったみたいでした。しかし、質問したい、ヒントが欲し 1 い、と意欲的に活動に取り組みました。 時 Yes, I can. 間 目 Can you swim? 3 Activity②「先生のできることは?(P26 の 絵の中から ALT ができることを予想し、「Can you?」を使って質問するゲーム)」 ●表現重視だけでなく、活動において、もっと子どもが考え る場面をじっくり取るべきだと思いました。 ○すごく久しぶりの ALT の登場に喜んでいました。前時の ☆指導案は p.25 にあります 復習として、「先生のできることは?」を行いました。スポー ツ、楽器、遊びは play を使う、といった基本的な表現は自 1 Warm Up「先生のできることは?(p26の絵 ずと身に付いていたようです。 の中から ALT ができることを予想し、「Can p26 の中で、ジョン先生ができると 思うものに印をつけなさい。 you?」を使って質問するゲーム)」 Can you play サッカー? 2 時 間 目 ○活動の流れとして「静」→「動」というように進めました。全 体ではなく、ペアでの活動は発話という視点で考えると、 2 Activity①「おはじきゲーム(英語ノート 安心感があったようです。しっかりと表現方法を確認する P27:友達のできることを予想し、「Can you?」 ことができました。 で質問し合うゲーム)」 ○振り返りシートを見ると、外国語活動の大きなめあてでも 3 Activity②「インタビューゲーム(ジェスチ ある、外国語を使って友達とのやりとりを楽しみ、友達の ャーで問題を出し合うゲーム)」 新しい一面に気付く、といったよさを感じていたようです。 1 Warm Up「おはじきゲーム(英語ノート ○ゲーム自体は経験していたので、英語を使うことに P27:友達のできることを予想し、「Can 集中できたと思います。また、より友達とのかかわり you?」で質問し合うゲーム)」 を仕組むこともできました。 2 Activity「動物当てゲーム(グループで 動物に変身する。Can you?を使って質問 Hint 1. I can jump. して当てていくゲーム)」 3 時 どの動物を クイズにする? カエルはどう? 間 目 ●一人一人に発話の時間を確保していく必要があると 思いました。聞くことを大切にしながらも、友達と話 す、ALT や JTL と話すといった活動を多く取り入れ ていきたいです。 ○今回の活動のように複数の英語表現は繰り返し使う ことで慣れ、使えるようになると思いました。 3.単元の振り返り 竹田(HRT) 今回の単元で、3者(ALT,JTL,HRT)の打ち合わせの大切さを感じました。短い時間でなかなか綿 密な打ち合わせとまでは行かないと思いますが、それでも最大限の効果が出るような打ち合わせを していきたいと思います。 また、考える時間の確保が大切だとも思いました。決められた活動を進 めていくだけでは、この時間の確保は難しいと思います。そこで、ある程度解決困難なタスクを子ど もに与えるという方向でも考えたいと思いました。 前回同様、様々な ALT と活動をさせていただきました。固定の ALT のよさ、飛び入り ALT のよさ を生かして活動を進めていけたらいいなと思います。 吉川(JTL) ゲームをしながら徐々に表現に親しみ、複数の表現の意味を理解して使い分けることをこの単元 の目標にしました。しかし、ともすると、ただ英語を言わせるだけになってしまうので、自分の気持ち が反映できるような仕掛けが必要でした。成り行きで、まとめに班対抗で動物クイズを行ったのは、 とても良かったですね。どの動物をクイズにするのか真剣に悩んでいる様子や、動物の特性を思い 出そうとする姿に、6 年生にはハードルの高さも必要なのだと実感しました。この活動は、クイズ作り の時間をしっかり確保すれば、とてもいいまとめとなると思いました。それから、昨年担当だったジョ ン先生が来てくれた時、皆がとても懐かしがって休み時間に一緒に遊んでいました。ごく自然に接す る姿を見て、心に壁がないなぁと思いました。 私が子どもの頃は、英語は「読む・書く」の2次元の 世界でした。現在の小学生は、「聞く・話す・ふれ合う」 といった3次元の世界から外国語活動に入ります。立 体的な空間を先生や ALT と作り上げる喜びを、外国 語活動に感じています。 JTL 吉川 純子 (主任) この指導案は単元 『できることを紹介しよう』 の 1 2 3 時間目です 1. 本時のねらい 積極的に友達に「できること」を尋ねたり、自分の「できること」や「できないこと」を答えたりする。 2. 本時の展開 活動の概要 ○指導者 ●子ども 1 Greeting ●○Hello. How are you? I’m○○. ※指導上の留意点 ◎評価規準 ※最初に ALT が HRT に尋ね、HRT が答える ことで、やり方を十分に理解させる。 2 Warm Up「先生のできることは?」 英 ノート P26 の絵の中から ALT・HRT ができることを ●○ 予想し、「Can you?」を使って質問する。 ジョン先生の できることを 予想しよう。 ※使用表現(Can you play/make/ride ~?等) ○ALT が子どもの質問にジェスチャーを交えて答える。 3 Activity①「友達のできることを予想し、質問し合う」 ●最初は ALT の問いに “Yes, I can./No,I can’t.” で 答える。 ※慣れてきたら、ジェスチャーも交えて尋ねる ように促す。 ●次にペアをつくり、P27 の中からお互いのできることを ◎ジェスチャーを交え、積極的に「できること」 予想し、「Can you?」を使って質問し合う。 ○ALT が全員に、質問の仕方と答え方を確認する。 を尋ねたり、自分の「できること」や「できな いこと」を答えたりする。(行動観察) 3. 評価規準 *「積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度」の視点から ジェスチャーを交え、積極的に「できること」を尋ねたり、自分の「できること」や「できないこと」を答えた りする。(行動観察) 4. 振り返り 竹田(HRT) 「静」→「動」という流れで活動を進めたことにより、子どもは徐々に “Can you~?” の発話に慣 れ、ジェスチャーも交えて質問し合うようになった。振り返りシートを読むと、「外国語を使ったやりとり を通して、友達の新しい一面がわかった」という感想を持った子どももいた。このような気付きは、今 後全体の場で取り上げ、全員に紹介していきたい。また、6年生という発達段階から、もっと解決が困 難な(知的な)課題を与えることで、より積極的に取り組めるようにもしていきたい。 吉川(JTL) 英語ノート p. 26 にある 9 つの絵を、先生は「サッカーができる」「料理ができる」などと、まず日本語 で確認しました。それから英語表現に入ったので意味と英語がつながり、複数の表現をしっかり理解 できました。 日本語で“can” は「できる」の意味ですが、「できる=得意」ではなく、もう少し気楽に考 えてちょっとできれば “can” は使えると説明したことで、どの子も自信を持って発話できました。 “ride a unicycle” (一輪車に乗る)は難しいかなと思ったのですが、子どもから「言いたい」という声が たくさん上がりました。挑戦したいという気持ちを生かすことが大切だと気づかされました。 単元の流れ 『いろいろな文字があることを知ろう』 1 時間 1.ねらい アルファベット(小文字)を使ったゲームをすることで、小文字に慣れる。 2.学習活動 活動の流れ 1 Warm Up「オーダーゲーム」 ↑ 「カード出しゲーム」に変更 活 動 の 評 価 (○成果 ●課題) ○オーダーゲームではなく、カード出しゲームに変更し た。グループで小文字カードをアルファベット順に並 べていく、というもの。ただ早く出せばいいと考えてい たグループが、より早く正確にする方法を作戦として、 考えていた。(きれいに出す、大きな声を出しなが ら・・・など) ●ビンゴゲームはなし。→活動を多く仕組むのではな く、1つの活動に十分時間をかけるようにしていく。 m ってどれだっけ… 2 Activity①「ビンゴゲーム」 ○始めは、What do you have?を省いたり、日本語でどう 1 (16 枚にカードを使い、JTL の話すアルファ にかしようとしていた子どもも、2回目にルールを確認 時 ベットを裏返ししていくゲーム」 したり、異性にも声を掛けて話をしたりしたことで、英 間 3 Activity②「運命の人探し」 2 回 目 (大文字と小文字のカードを1ペアとし、自分 語が飛び交う、たくさんの人とのやりとりをする、といっ た様子が見られた。 と対になる文字を持っている人を What do you have?を使って探すゲーム) I have Y(大文字). What do you have? I have P. I have y(小文字). 運命だぜぇ! 3.振り返り 吉川(JTL) カード出しゲームでは発音を聞いて文字カードを出したら、必ず班全員で発音して確認することにしまし た。中には、手持ちのカードを床に並べて、文字が分からない時は教え合いながら文字カードを出すなど、 協力して行う班もありました。運命の人探しでは、1 回目の後で先生が「男女で必ず聞くこと」とくぎを刺され たことで、始めは男女でぎこちなかった子どもたちも、2 回目はしっかりペアになれました。ただ 2 回行うの ではなく、1 回目の課題を明確にして 2 回目を行った成果でした。私のルール説明が不十分だったため、 “What do you have?” で聞かれるのを待つだけの子どもが出てしまいました。やり取りをしっかりするには、 2 人で一斉に質問する、答えは小声で同時に “I have ~.” と言うなど、やり方に工夫が必要でした。 単元の流れ 『友だちの誕生日を知ろう』 全 3 時間 各時間の流れ 1 Warm Up&Activity①Key Word ゲーム 1 時 間 目 活 動 の 評 価 (○成果 ●課題) ○昨年度同様の活動を行ったので、月の言い方は何となく (12 か月から key word を選び、ALT がそ 分かっていたようだった。子どもの振り返りをみると、もっ の key word を言ったら、消しゴムをとる)」 と正確に言いたいというような書きぶりが見られた。 2 ♪月の手遊び歌 英 ノート P20 を使い、アルファ 3 Activity②「○ ベットの大文字を書き込んでいく活動」 ※時間があれば誕生日並び。 ☆指導案は p.28 にあります 1 ♪月の手遊び歌 英 ノート p.16 は HRT, JTL が All English でヒントを出した ○○ ので、しっかり聞くようになったと共に、分らない言葉で も、知っている言葉から類推するようになった。高学年で はこういった聞くこと重視でもよいのかと思った。 ○初めての ALT でした。All English の自己紹介も全部理解 できた。聞く姿勢もばっちりで、HRTも英語で進めていっ てもよいのでは?と思うほどだった。 2 ○インタビューでは、始め同性や仲のよい子を狙っていた 時 感があった。次の活動につなげるため、立山自然教室 間 のグループを優先させるようにした。グループが固定化 目 2 Activity①「誕生日調べ」 3 Activity②「誕生日カードを作る(立山自然 教室へのメッセージを送り合う)」 してしまうこの時期にはルール設定が必要だと感じた。 ●メッセージを書く時間が取れなかった。モジュールを使 って、準備しておく。 ○Key Word ゲーム(2 回目)をやる時、「また?」という声が 1 Warm Up&Activity①Key Word ゲーム 3 時 間 目 聞かれたが、繰り返し行うこと=英語が定着している、と (12 か月の中から key word を選ぶ。ALT 考えることができる。今回は子どもが key word を選んでリ がその key word を言ったら、消しゴムをと ーダー役となることで、レベルを上げることができた。 るゲーム)」 2 Activity②「English Basket(お題は誕生 日)」 3 Activity③「誕生日カードをおくろう」 ○English Basket では、JTL よりルールを徹底してもらった おかげで、安心感をもって活動を進めることができた。 ○立山自然教室のグループでメッセージを交換。恥ずか しがりながらも仲間の温かさを感じていた。高学年になる と表には出さないので、表記により見取る必要がある。 単元の振り返り 竹田(HRT) 今回の単元は、昨年度やっていたので妙に安心してしまい、準備不足の部分が多かった気がします。 JTL に任せっきりの活動になってしまい、申し訳なかったと思います。 また、今回の単元を通し、活動はもちろんですが、単元ごとにねらいをしっかりもつことの大切さを感じま した。ゲーム自体は楽しいので、うまくいったと勘違いしてしまう部分があります。しかし、ねらいを達成す るためのゲームだったのか、楽しいだけではなかったのか、ねらいは達成できたのかを振り返る必要が あると思います。9月以降の活動を考えるときの課題にしたいと思います。 吉川(JTL) この単元は、最後をどう終わらせるかについて、先生と一緒に悩みました。誕生日は自分にとって大切 なだけに、誕生日でもない日に誕生日カードを送られても、子どもの心にメッセージが届かないのではな いかという点が一番の悩みでした。しかし立山自然教室に向けて、同じ班でメッセージを交換するという目 標にしたことで、実感のこもった言葉がカードに綴られました。また、指導書どおりに行うと扱う表現が多い ため、日付は序数ではなく数で答えることにしてよかったと思います。6 年生に序数は難しすぎです。 この指導案は単元 『友だちの誕生日を知ろう』 の 1 2 3 時間目です 1.本時のねらい 自分や相手の誕生日について、尋ねたり答えたりする。 2.本時の展開 活動の概要 ○指導者 ●子ども ※指導上の留意点 ◎評価規準 1 Warm Up「♪月の手遊び歌」と「Key Word ゲーム」 ※ゲームのやり方を ALT・JTL と一緒に やり、ルールを十分に理解させる。 ○ ルールを説明し、指示を出す。 2 Activity①「English Basket(お題は誕生日)」 ※ゲームに慣れたら key word は子ども ↑当日JTLと相談して追加した に選ばせ、発話の機会を与える。 ● 真ん中に立つ人は、12 か月の中から 1 つ選び、さけぶ。 自分の誕生月を言われたら移動する。 ※ゲームのやり方を ALT・JTL と一緒に ○ ルールを説明し、指示を出す。 やってみせ、ルールを十分に理解さ 3 Activity②「誕生日調べ」 せる。 ● When is your birthday?と互いに問い、メモを取る。 ※同性や仲のよい子を選ぶことが予想さ れるため立山自然教室のグループを May 16. When is your birthday? 優先させるようルールを設定する。 ◎表を完成させるために、互いの誕生日 ○ ルールを説明し、指示を出す。 を積極的に尋ね合っている。(行動観 ○ 一緒に活動し、積極的に尋ね答える姿を見せる。 察・英語ノート) 4 Activity③「誕生日カード」を作る ↑時間がなくてカット 3.評価規準 *「積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度」の視点から 表を完成させるために、互いの誕生日を積極的に尋ね合っている。 4.振り返り 竹田(HRT) 今回の単元を通し、活動はもちろん、単元ごとのねらいをしっかりもつことの大切さを感じた。ゲー ム自体が楽しいことと、ねらいを達成したことを勘違いしてしまう部分がある。「ねらいを達成するた めのゲームだったのか」「楽しいだけではなかったのか」「ねらいは達成できたのか」について振り返 る必要がある。9月以降の活動を考えるときの課題とする。 吉川(JTL) 本時では、1 つ 1 つのゲームは楽しくても、活動のつながりという点では満足のいくものではなかっ たように思います。単元のゴールが明確になっても、それに向けて 3 時間の授業で行う活動の 1 つ 1 つを、組み立てていくのは大変な作業ですね。「自然教室のグループでメッセージを交換する」という 単元のゴールに活動をどうつなげるのかも、まだ漠然としています。途中で方向を見失わないように するためには、活動の組み立てやゲームの内容を、先生としっかり吟味する必要があると思います。 2009.11.18 実践レポート(6年外国語) 英語ノートをどう使うか?! ―単元「友だちの誕生日を知ろう」より― 竹田道則 1 はじめに 今年度より、英語ノートを使った外国語活動が始まっている。外国語活動の経験が少ない教師にとっては、 指導資料もあり、使いやすいノートなのかもしれない。しかし、本校では、今まで英語活動としての積み重ね がある。その実践を生かそうとすると、非常に使いにくいノートだなぁと思っていた。 6年生では、4月から方法を少し変えながらも、英語ノートの単元計画どおりに活動を進めてきた。その中で、 違和感?!難しさ?!を感じてきている。 具体的に右に示す。 ◇外国語なのか英語なのか、はっきりしない。 ◇本当に子どもの興味を引くものなのか。 ◇話すこと重視なのか、書くこと重視なのか・・・。 このようなことから、一般公開授業では、英語ノートどおりに進めるのではなく、子どもの興味を引くよう、内 容を変えて実践をしてみたいと考えている。また、本レポートでは、英語ノートをもとに内容を変えていった実 践(単元「友達の誕生日を知ろう」)を振り返ってみる。 2 指導の実際 本単元は「世界と日本の祭りや行事に興味をもつ」「友達に誕生日を尋ねたり、自分の誕生日を答えたりす る」「英語での月の言い方や誕生日の言い方に慣れ親しむ」ことをねらっている。また、最終的に誕生日メッセ ージカードを贈ることになっている。 本実践では「友達に誕生日を尋ねたり、自分の誕生日を答えたりする」「英語での月の言い方や誕生日の 言い方に慣れ親しむ」にねらいを絞るとともに、誕生日カードを間近にひかえた学校行事の立山応援メッセー ジに変更して行った。 (1)1時間目 始めに、英語ノートではよく使われている「Key word ゲーム」を行った。12 か月の月の名前の中から key word を選ぶ。指導者がその key word を言ったら、消しゴムを取るゲームである。January や June、July などよ く聞いていないと分からない単語を key word にしたことで、子どもは指導者の口元を見ながら活動に取り組ん でいた。 次に、英語ノート P20 の□に文字を書く活動。思った以上に書 けたのだが、音声から月の言い方を理解している子どもにとって、 文字を書くことに意義を見いだすのは難しいと感じた。また、「言 えるけど書けない」となり肯定感を下げることにもなった気がする。 その一方、英語を聞いて関係のあるものどうしを線で結ぶ活動 (P16)では、指導者が All English でヒントを出すようにした。そうし たことで、しっかり聞くようになったとともに、分らない言葉でも、知 っている言葉から類推する姿が見られた。 最後に1月から誕生日順に並んだ。一切音声を使わないというルールで行った。アイコンタクトやジェスチャ ーを使って約 40 秒足らずで誕生日順に並ぶことができた。その後、並び方が正しいか確かめるために、自分 の誕生日を英語で話す機会をもった。 (2)2時間目 Happy Birthday to You を歌った。英語ノートでは1番だけであった。ただ「歌いましょう」と言っただけで は、高学年の意欲を喚起するのは難しい。そこで、3番まであることを知らせ、知らない!歌ってみたい! という気持ちになるようにした。結果、新しいことを知った子どもたちは、大きな声で歌うことができた。 次に友達の誕生日をインタビューから知る活動を行った。 始めはすべての友達にインタビューを・・・と考えていたのだ が、時間がかかるわりには効果がない気がした。また、子ども たちは今までの学校生活や前時の誕生日並びを通して、ほ とんどの級友の誕生日を理解している。つまり、インタビュー に必要感を感じることが難しかった。学習なので、ダイアログ を示し、それを使った英語のやりとりは行ったが・・・。 このようなことから、次の「メッセージを書く活動」に時間を多く 割いた。 (3)3時間目 子どもたちに好評であった Key word ゲームを行ったあと、 誕生日をお題にした English basket を行った。自分が誕生日 に欲しいものを I have○○や I like○○で話し、自分も欲しけ れば動く、といったものである。自分の欲しいものをお題にし たことで、活動に没頭することができたと思う。 また、本単元のメインの活動でもあった「立山登山に向けて のメッセージを贈る」ことは、ただ Happy Birthday のメッセー ジを贈るよりも、温かみがあり、もらってよかったと思えるもの にもなった。 授業を終えての子どもたちの振り返りを以下に示す。 ◇手紙をもらった人が「いくぞ」という気持ちになるように書きました。僕も手紙をもらい「がんばろう」と 思いました。 ◇カードを渡し合うとき、Good luck や Thank you を言うことができました。 ◇カードを読んでみて、みんな登頂したい気持ちをもっていることを知りました。私と一緒でした。 ◇普段あまり話さない人との手紙交換でした。山の学校では同じ班です。協力し合っていきたいと思 いました。 ◇ゲームを通して楽しく友達の誕生日を知ることができました。 3 おわりに 子どもたちの振り返りにもあるよう、ゲームを取り入れたことで活動を楽しむ姿が多く見られた。そして、誕 生日カードを応援メッセージに変えたことで、カードを書き合う活動にも意義を見いだすことができた。こ のようなことから、本実践のように、英語ノートに縛られる必要はないと考える。しかし、単元及び1時間の ねらいをしっかりともち、それを達成するための手だてをとっていかなくてはならない。 単元の流れ 『道案内をしよう』 全 5 時間 使用する表現 Go straight (back / up / down). Turn right (left). Stop. Here you are. 場所や建物の名前 単元の流れ 各 時 間 の 流 れ ☆指導案は p.32 にあります 博士役 ロボット役 1 時 間 目 1. 博士とロボット 2. ♪ダンス 「バニーホップ」 3. サメゲーム Go straight! 2 ☆指導案は p.33 にあります 時 1. サイモンセズ 間 2. ♪ダンス 「バニーホップ」 目 3 ・ 4 時 英 p. 30・31 3. ○ Let’s Listen(スマートボードを使って) ☆指導案は p.34 にあります(4 時間目) Left ? 英 p. 30・31 1. ○ Let’s Listen・Let’s Chant (スマートボードを使って) 2. 家まで案内しよう 間 Turn left! 目 ☆指導案は p.35 にあります 5 1. 家まで案内しよう 時 各班が ALT・HRT・JTL をそれぞれ案内して 間 いる間、ペアで前時の続きをする。 目 2. 先生を案内しよう *1 と 2 の活動は同時進行で行う 体育館に到着。ホッ。 この指導案は単元 『道案内をしよう』 の 1 2 3 4 5 時間目です 1.本時のねらい 方向や動きを指示する表現を聞いたり、使ったりすることで、その表現に慣れる。 2.本時の展開 ※指導上の留意点 ◎評価規準 1 Greeting「新しい ALT の自己紹介」 ○英語で自己紹介をする(クイズ形式)。 ●クイズに答えながら、新しい ALT のことを知る。 2 Warm Up「博士とロボット」 ●ペアになり、一人がロボット役でもう一人が博 士役になる。博士はロボットに指示を出し、ロ ボットはその指示どおりに動く。(博士はロボ ットの後ろから指示を出す) ※使用表現 (Go straight/back. Turn right/left. etc.) ○デモンストレーションを行う。 3 Activity①「Bunny Hop」 ●音楽にあわせて全身を動かし、Bunny Hop を行う。 ○子どもと一緒に行う。 ・列になってつながり、声を出しながら踊る。教室の 端まで行ったら、列の向きを変える。 ♪Right, right, left, left, straight, back, 1,2,3!♪ 4 Activity②「サメゲーム」 ●二人一組で、後者が誘導者とする。後者の指示で 様々な障害を乗り越えていくゲーム。教室の往復。 ○サメ役となって動く障害となることで、指示のレベル を調節する。 ※デモンストレーションでは、子どもと同じ方向 を向いて行う。また、始めは指導者の指示で 動くようにする。 ◎方向や動きを指示する表現を聞き取って動 く。(行動観察) ※ペアの近くで様子を観察し、相手に丁寧に 指示を出しているか、確認するようにする。 ◎方向や動きを指示する表現を使って、仲間を 移動させたり、指示どおりに動いたりする。 (行動観察、シート記述) ※子どもと一緒に活動を楽しむ。音楽に乗って 動くようにする。 サメ役 案内される子 案内役 入れ替え 活動の概要 ○指導者 ●子ども 3.振り返り 竹田(HRT) 新しい ALT を迎えました。All English クイズ形式で自己紹介をしてもらいました。すべて聞き取れな くても一部だけでクイズの内容を予想していました。また、表情から答えを予想する姿も見られました。 活動では、すぐに表現方法を理解し、笑顔で級友に指示を出していました。大きな声で指示を出すこ とができたので、指示を聞き取り、その指示どおりに動くことができました。 吉川(JTL) All English で自己紹介を聞くのも 4 回目となると、しっかりメアリー先生を見て、うなずきながら最後 まで静かに耳を傾けていました。だからこそ、類推もできたのだと思います。今日の活動で一番心に 残ったのは、サメゲームの時にどの子もルールをきちんと守っていたことです。案内される子は、目 を閉じて後ろにいる案内役の子の指示に従って動くのですが、どのペアも案内する子ははっきりと分 かり易く方向を指示し、案内される子はちゃんと目を閉じて指示通りに動いていました。こんなに真面 目にサメゲームを行う 6 年生は初めてです。みんなが嬉しそうに怖がるので、ついついサメ役の私も 怖がらせるのに力が入ってしまいました。あー、楽しかった。 この指導案は単元 『道案内をしよう』 の 1 2 3 4 5 時間目です 1.本時のねらい 方向や動きを指示する表現を聞いたり、使ったりすることで、その表現に慣れる。 2.本時の展開 活動の概要 ○指導者 ●子ども 1 Greeting ※指導上の留意点 ◎評価規準 ※授業の始まりを意識させるために、元 気よく挨拶をする。 入れ替え 2 Warm Up「Simon Says」 ●Simon Says と言った後の命令に従うゲーム。間違 ※実際に動作をさせることで、動作と表 現を結び付けさせるようにする。 えても続けるようにする。 ※使用表現(stand up/sit down/turn right/ ※話すスピードに緩急を付け、聞き取り turn left/walk/run/stop など) への意欲を喚起する。 ○ルールを説明し、指示を出す。 3 Activity①「Bunny Hop」 ●音楽にあわせて、全身を動かして、Bunny Hop を行う。 ○子どもと一緒に行う。 ・列になってつながり、声を出しながら踊る。教室の端まで 行ったら、列の向きを変える。 ♪Right, right, left, left, straight, back, 1,2,3!♪ 4 Activity①「Let’s listen」 ●スマートボードの音声に従って、ボブ・ジュリア・健・麻衣が どこに行くのか聞き取るようにする。指示を聞き、そのとおり に消しゴムを動かす。 ○スマートボード上で、人の動きを操作する。 5 Greeting ※子どもと一緒に活動を楽しむ。音楽に 乗って動くようにする。 ※次はどこに行くと思う?というように、動 きを予想させながら行う。 ◎方向や動きを指示する表現を聞き取 って、4人がたどり着いた場所が分か る。(行動観察) 3.振り返り 竹田(HRT) JTL と相談し、2と3の活動を入れ替えました。以前は踊るだけだった Bunny Hop も、「聞くこと→見 ること→動くこと」というようにしたことで、楽しむだけでなく、表現の理解を伴ったと思います。デジタ ル版の英語ノートを初めて使いましたが、音声や動きを多用していたので、子どもにとってはよい意 欲付けになったと思います。最後の麻衣が行く場所は容易に理解していたと思います。 吉川(JTL) 表町小学校の 6 年生は、不思議(wonderful)な 6 年生だと春から思っています。大人っぽさも感じる けれど、素直で子どもらしい一面もしっかりあって…。ですから、バニーホップの様に歌って踊る活動 も楽しそうに行いますし、スマートボードのリスニング問題もよく聞いて、すぐに答えを出せるのでしょ う。竹田先生が授業中に「遊んでるんじゃないよ。学習です」とおっしゃたことも印象的でした。「ゲー ムは遊びではなく、学習の手段なのだ」と夏休み前におっしゃっていたことを、よいタイミングで子ども たちに伝えていらっしゃいました。先生の意図は、即座に子どもたちに伝わり、その後皆が学習に集 中していました。方向を指示するメアリー先生が、何故か子どもに方向を教えられる結果になってし まい、メアリー先生が、「方向音痴でごめんなさい」と言っていました。 この指導案は単元 『道案内をしよう』 の 1 2 3 4 5 時間目です 1.本時のねらい 方向や動きを指示する表現を聞いたり、使ったりすることで、その表現に慣れる。 2.本時の展開 活動の概要 ○指導者 ●子ども ※指導上の留意点 ◎評価規準 1 Warm Up「Let’s listen」 ●○前時の続きをする。 ※次はどこに行くと思う?というように、動き を予想させながら行う。 ◎方向や動きを指示する表現を聞き取って 2 Activity「家まで案内しよう」 4人がたどり着いた場所が分かる。(行動 【活動の流れ】 観察) ・ 自分のコマを作る。 ※ルートは別用紙にメモできるようにする。 ・ ペアになり、「私たちの町」の①~④の上に、切り取っ ※寄り道はするが、懲りすぎないよう、シン た絵カードから4枚選んで置き、自分の家も好きな所に プルなルートを考えさせる。 描く。学校の絵カードは指定された場所に置く。 『オリジナル地図と自分のコマ』 ・ 相手を連れて、学校から自分の家まで3か所寄り道を してよいこととし、それぞれがルートを考える。 ・ 一人が案内役となり、もう一人は案内役の指示を聞い て自分のコマを進め、どこに立ち寄るかを突き止める。 どんな町に しようかなぁ ◎方向を指示する表現を聞き取って相手が ●寄り道のルートを考え、既習の英語表現を使って説明 たどり着いた場所が分かる。(行動観察) する。 ◎方向や動きを指示する表現を使って、相 ○なかなか考え付かない子どもと一緒に活動する。 手を案内する。(行動観察) 3.振り返り 竹田(HRT) 久しぶりの活動でした。しかし、子どもは方向を指示する表現をしっかりと覚えていました。繰り返 しの指導が大切だと思いました。自分で町を作り、道草を考える活動は子どもの意欲を掻き立てるも のでした。コマを立たせる向き、使用する表現(No Japanese)などルールを徹底すればよかったと思 います。中途半端なところで終わってしまったので、次時の活動で取り組みたいと思います。 吉川(JTL) 始めに先生が「登下校のルートは決まっているよね。寄り道したり、決まった道以外は通れる?」と 聞くと、皆の答えは “No.” でした。すかさず先生が「今日は寄り道OK。ただし、地図上で」と伝えた ところ、どの子も「やったー」という表情になりました。英語ノートの地図を使わず、オリジナルの地図 (写真右上)に自分の町を作り、自分に見立てたコマを動かすことで、より臨場感が出たからでしょう。 子どもたちの気持ちが「寄り道」にばかり向いてしまったので、英語で案内するという本来の目的が かすんでしまいました。案内の時は英語で、寄り道の理由だけは日本語でというルールを、活動を中 断しても再度確認すればよかったなぁと思いました。(反省) この指導案は単元 『道案内をしよう』 の 1 2 3 4 5 時間目です 1.本時のねらい 方向や動作を指示する英語を使って、相手に目的地を伝える。 2.本時の展開 活動の概要 ○指導者 ●子ども ※指導上の留意点 ◎評価規準 ※懲りすぎないように、寄り道はしてもシンプルな 1 Activity①「家まで案内しよう」 ●前時の続きをする。 ○オリジナルの地図上に建物や場所をさらにつけ加 えるよう指示する。 ●既習の表現を使い、ルート考え、説明する。 ルートを考えさせる。 ※道案内や指示に従うのが難しい子どもに寄り 添い、一緒に活動する。 ※4人グループで行うが、指示を出すのは 1 人と し、順番で行うようにする。 『先生を案内しよう』 ○なかなか考え付かない子どもと一緒に活動する。 2 Activity②「先生を案内しよう」 Here you are. 【活動の流れ】 ・ Mary 先生を連れて、校内を案内する。 ・ 体育館に置いたカードを引く。 ・ そのカードに書かれた指示のとおりに案内する。 ・ 回ってくる教室が3つになるように調節する。 ・ 指示は Mary 先生の後ろから行う。 ◎方向や動きを指示する表現を使って、相手を 案内する。(行動観察) 3.評価規準 *「積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度」の視点から 方向や動きを指示する表現を使って、相手を案内する。 4.振り返り 竹田(HRT) 繰り返しの活動であったため、方向や動きを指示する表現は、ほぼ全員が使えるようになった。ま た、話したいという気持ちを喚起するために、「私たちの町」にオリジナルの店などを描き込んだのは 効果的だった。この2つの活動は、もっと時間をかけて行ってもよいと感じた。 吉川(JTL) 学校案内と「私たちの町」の地図を使った活動を、同時進行で行いました。①の「家まで案内しよ う」では、地図上に様々な国の大使館を描きこんだり、家の近所にある店を描きこんだりして、前時よ りも更に個性的な地図になりました。前時の反省から、案内は英語のみで行うというルールを徹底し たので、 “Here you are.”(着きました)を言うまでは、ちゃんと英語で案内していました。②の「校内案 内」では、どの班も声をそろえて案内していたことに感心しました。繰り返し表現を学習した成果が、 子どもたちの案内に自信となって表れていました。 平成 21 年 11 月 18 日 公開授業 英語ノート 2 Lesson9 「将来の夢を紹介しよう」 p.37 p.38‐p.40 第 6 学年 外国語活動全体構想 第 6 学年 外国語活動学習指導案 表町小学校 第6学年 外国語活動全体構想 外国語活動で目指す子ども像 □ 様々な活動を通して,コミュニケーション活動の楽しさを実感できる子ども □ 相手の指示を正しく理解し,それに対して適切な表現を用いて反応することができる子ども □ ことばやからだ全体を使いながら,自分の表現したいことを相手に伝えようとすることがで きる子ども □ 自分の思いを相手に伝えるための表現方法を自分なりに工夫できる子ども 外国語活動で伸ばしたい力 表現(Express) 探求(Explore) 交流(Exchange) ○外国語のやりとりを楽しむ 中で,自分の考えを伝えた り,相手の考えを共感的に 受け止めたりする。 ○外国語を注意深く聞い て,相手の思いを理解し ようとしたり,自分の思 いを伝えることの難しさ や大切さを実感する。 ○さまざまな相手と,知っ ている外国語を使って思 いを伝え合い,やりとりを 楽しむ。 ○外国語や非言語材料を使っ て表現することで,相手と のコミュニケーションをと ることの楽しさや大切さを 感じ取る。 ○さまざまな国の生活や 文化と日本の生活や文化 との共通点や相違点に気 付く。 ○外国語を使って外国の 方と積極的にかかわるこ とを通して,今までとは違 う大胆な表現方法を知る。 ことばやからだ全体を使い,自分の表現したいことを伝え, 外国語のやりとりを楽しむ子ども 教師の願い ☆ ☆ ☆ 自分が使える外国語を駆使して,さまざまな相手と互いの思いを伝え合い,コミュニケーショ ンを図る,といった表現することを通して,考えることを楽しむ子どもをはぐくみたい。 からだ全体での表現(身体表現)を大切にすることで,外国語で伝えることの楽しさをからだ 全体で感じ,相手とのコミュニケーションの楽しさや大切さを感じ取らせたい。 友達と外国語を使ったやりとりをすることで,友達や自分のよさをよりよく再認識させたい。 子どもの実態 ○ ゲーム的な要素を含んだ活動的な学習を好む。 ○ すぐに自分の心を開き,友達とのやりとりを楽しむことができる。 ○ 担任の言う簡単な英語に答えたり,これまでの学習を生かしてALTに質問したりするなど, 外国語を使ってコミュニケーションをとろうとする態度が育ちつつある。 ○ 友達の考えをその友達の気持ちになって,何を言おうとしているのか考えながら聞こうと する子どもを育てていく学習が必要である。 第6学年外国語活動学習指導案 <11月18日(水)> 指導者 竹田 道則 外国語活動における考えることを楽しむ子どもの姿 自分と級友の考えとを比べたり、つなげた りして、よりよい方法を探る子ども ことばやからだ全体を使い、自分の表現したい ことを伝え、外国語のやりとりを楽しむ子ども 6学年の教育活動で大切にしていること 一人一人の子どもにとってある程度の困 難を感じる問題に対して、何らかの見通しを もって「試してみよう」とか、あるいは「できそう だ。もっとやってみよう」「他の方法でもやっ てみよう」などと問題となる対象にはたらきか け、考えを進めていく姿が、考えることを楽し んでいる姿であると考える。 そのために、一人一人の子どもが「試して みよう」「考えてみよう」といった動き出すため の見通しが必要となる。そこで、観察や試行 錯誤できる活動を取り入れていくことを大切 にしている。 それは、観察や試行錯誤する中で、見通 しが生まれることが多くあるからである。ま た、試している間に間違いに気付き、考えを 修正したり、何度も試して自分の考えに自信 をもったりして、考えを進めていくことができ るのではないかと考えている。 外国語活動で大切にしていること 表現することは、自分の中に蓄えられた情報を 関係付けて表出することである。そこには多くの思 考を要する。 そこで、外国語活動では、自分が使える英語を 駆使して、さまざまな相手と互いの思いを伝え合 い、コミュニケーションを図る、といった表現すること を通して、考えることを楽しむ子どもをはぐくみたい と考えている。 言語による発声も大切だが、からだ全体での表 現(身体表現)も大切にしていく。そうすることで、外 国語で伝えることの楽しさをからだ全体で感じること ができ、相手との心のやりとり(コミュニケーション) の楽しさや大切さを感じ取ることができると考えるか らである。 このように、普段使い慣れていない英語を使用さ せることによって、言語を用いてコミュニケーション をとることの難しさを体験させるとともに、その大切 さを実感させていく。 考えることを楽しむ子どもをはぐくむ 6学年における考えることを楽しむ子どもの姿 1 単元名 将来の夢を紹介しよう~○○になりたい~(本時:13~15/15m) 2 単元のねらい 自分が使える英語を用いた「メッセージを送る/受け取る」という活動を通し、コミュニケーションを図る楽 しさを体験する。 3 本単元設定の意図 英語ノート Lesson9 では「将来の夢」を題材として取り上げられている。外国語活動のまとめとして、キャリ ア教育との関連を図って、授業構成ができるからである。 6年生の総合的な学習の時間では「働くこと」をテーマに活動を展開してきた。その中で様々な職業につ いて調べたり、ゲストティーチャーを招いて話を聞いたりしてきた。そして子どもは、これらの活動を通して、 自分の将来像(夢)を描きはじめている。一方で、恥ずかしさやまだ漠然としているなど、理由は様々である が「その夢を級友に紹介したい」「級友の夢を知りたい」という子どもは少ない。 このようなことから、将来の夢(職業)を題材として取り上げると、外国語活動でねらっている「積極的にコミ ュニケーションを図ろうとする態度の育成」は難しくなるのではないかと考えた。 そこで、本単元では「自分がなりたいアニメキャラクター」を題材として取り上げる。アニメは子どもに深く浸 透しており、興味関心も高い。それを紹介し合うことは、伝えたい(知りたい)というように、意欲的に学習なつ ながるであろう。そして、思いを相手に伝えることを通して、英語で自分の思いを伝えることができたという喜 びにつながっていくと考える。 また、自分の思いを伝えるためには、コミュニケーションの場を大切にすることが第一である。そのために ペアやグループなどの学習形態を取り入れ、子ども同士のやりとりを大切にする。また、様々なゲームを単 元の中に取り入れ、コミュニケーションを楽しんで行えるようにしていく。 4 子どもの学びの履歴と単元及び本時の概要 (1)子どもの学びの履歴 外国語活動では、自分が使える英語を駆使して、さまざまな相手と互いの思いを伝え合い、コミュニケーシ ョンを図ることを大切にしている。また、今年度から、英語ノートを使用して活動を行っている。英語ノートの指 導資料を参考にしながらも、子どもの実態に合わせて柔軟に活動内容を変えている。Lesson5「道案内をしよ う」では、方向を示す表現に慣れる→認識する→使うという流れでステップアップするようにした。 活動①では、動きが中心となる活動を行った。博士とロボットでは、博士役になった子どもは大きな声で「Go straight」「Turn left」というように指示を出していた。そして、ロボット役になった子どもも、指示を聞き取り、そ の指示どおりに動くことができた。 活動②では、Bunny Hop をしたりしながらも、デジタル版英語ノート P30-31 を使った活動を取り入れた。 Bunny Hop では、ただ動きを楽しむだけでなく、「聞く→見る→動く」ことを意識させたことで、方向を示す表現 を理解することにつながった。デジタル版英語ノートでは、音声や Flash が多用されている。よって、子どもに とってはよい意欲付けになり、集中して表現を聞く姿が見られた。 活動③では、英語ノート P32-33 を基にした「私たちの町」を作成し、 級友を道案内するペア活動を行った。一人が案内役になり、もう一 人が指示どおりに動き、目的地にたどり着くまでに案内役がどこに立 ち寄るかを当てる活動であった。 子どもは「Go back」「Turn right」などの既習の方向を示す表現を 使い、相手を案内することができた。繰り返し表現に慣れ親しんでき ていたため、自信をもって伝える姿が多く見られた。また、指示を聞 く側も、指示どおりに動くことはもちろん、「なぜそこに寄るの?」と 写真1:道案内のルートを考える子ども 相手の心を読むことを楽しんでいた。(写真1) 活動④では、学習のまとめとして、ALT を校舎案内する活動を行った。ALT の後ろから指示を出し、教室を いくつか回ってくる活動であった。その中で、日本語の分からない ALT に対し、どんな英語を使えばよいの か考えたり、仲間と相談したりして、All English で教室を案内することができた。 単元終了後の振り返りには「自分の英語が Mary 先生に分かってもらえた」「自信をもって伝えることができ た」という記述が多く見られた。 (2)単元の概要 次のような流れで活動を行うこととする。(指導者は HRT/ALT/JTL の Team Teaching 方式) ①あなたは名探偵!(can, have, like を使った表現の復習) Who am I?(ALT/HRT が I can ○○. I have○○.などの表現を使って有名人やキャラクターを紹 介し、何かを当てるゲーム) ②あなたは名探偵!(can, have, like を使った表現の復習) Who am I?(ALT/HRT が I can ○○. I have○○.などの表現を使って有名人やキャラクターを紹 介し、何かを当てるゲーム) My dream(なりたいアニメキャラクターとその理由を考える活動) ③My dream(なりたいアニメキャラクターとなりたい理由を英語で考える活動) ※HRT のみで実施する ④職業ビンゴ(英語ノート P57 に巻末の絵カードを並べ、ALT が話した絵カードを取っていくゲーム) My dream(自分のなりたいアニメキャラクターを I like○○. I have○○. I can○○. I am○○.を使っ て紹介し、何かを当て合うゲーム) ⑤マッチングゲーム(インタビューを通して、理由カードとマッチさせるゲーム) My dream(自分のなりたいアニメキャラクターを I like○○. I have○○. I can○○. I am○○.を使っ て紹介し、何かを当て合うゲーム) ※記載は主となる Activity のみ。随時、子どもの様子に見合った Warm-Up を取り入れていくようにする。また、 職業ビンゴに使用する英語は、英語ノートにとらわれず、子どもの夢に関するものにする。 (3)本時の概要(本時でねらう子どもの様相と教師の手だて) 本時では、なりたいアニメキャラクターに関するクイズを出し合う活動を中心に進めていく。クイズを出し合う 中で、コミュニケーションを図る楽しさを体験できるようにする。また、「全員のなりたいキャラクターを知ること」 を最終的な目標にすることで、楽しいだけでなく意味のあるゲームを展開していく。 ゲームを進めていく中で子どもは、「○○さんと一緒だ」「□□さんは、花道になりたいんだぁ」というように 相手のことを理解したり、「すごいなぁ」などと新たな一面を知ったりするようになるだろう。 ここで期待する考えることを楽しむ子どもの姿は、次の2点である。 ①have, can, like などを使って、級友と英語を使ったやりとりを楽しむ姿 ②相手のクイズから答えを考えたり、その表情から答えを読み取ったりする姿 また、言葉での表現だけでなく、ジェスチャーによる表現も大切であることを伝えていく。そして、「なりたい アニメキャラクター」を伝え合うことを通して、級友とつながる楽しさを味合わせたいと考えている。 5 本時のねらい 自分の夢を級友と英語でやりとりすることを通して、コミュニケーションの豊かさを体験する。 6 本時の展開 (45 分間 13~15/15m) 時間 0 3 番号:学習活動 ○:教師の手だて 1 Greeting ○ 教師自ら笑顔で気楽な雰囲気をつくり、あ いさつをする。 2 Warm-Up「Key Word ゲーム」 ○ HRT の話す英語を聞き、職業の単語であ れば消しゴムを取り、その他の単語であれ ば取らないというゲーム。 ○ 間違えたら、1回休むよう、指示する。 活動場所:5・6年教室 子どもの姿(考えることを楽しむ子どもの姿)◎:評価 ・ 元気よくあいさつしている。 ・ HRT の英語を聞き、その内容を理解しようとして いる。 ・ 「先生は Teacher」「医者は Doctor」というように 英語の意味を考えながら発話している。 13 3 Activity①「マッチングゲーム」 ○ ALT/HRT/JTL もゲームに参加し、コミュニ ・ 聞き返したり、うなずいたり、リアクションを取っ ケーションを楽しむモデルになる。 たりしながら話を聞いている。 【マッチングゲーム】 A グループは職業カード、B グループは理由カードを持っている。A:I want to be a florist. B:Because I like flowers.というように意味のつながるカードを持つ相手を探すゲーム。ペアができたら HRT のところに 来る。子どもの様子を見て、A と B を交替して行う。 23 4 Activity②「My dream」 ・ 使える英語を駆使して、級友とのやりとりを楽し ○ 夢リストを用意し、誰が、どんな夢なのか予 んでいる。 想しながら行うことができるようにする。 ・ 相手の答えに対し、「Good!」「Great」「Nice」 ○ なかなかゲームに入れない子どもと一緒に 「Wow」などの言葉をおくっている。 活動するようにする。 ・ たくさんの級友に、インタビューしている。 【My dream】 自分の夢(なりたいアニメキャラクター)を I like○○. I have○○. I can○○. I am○○.を使って紹介し、 何になりたいのかを当て合うゲーム。自分以外の級友すべてにインタビューすることとする。 ◎ 笑顔やジェスチャーを大切にし、たくさんの級 友とクイズを出し合っている。(シート) ◎ なりたい理由を、大きな声で話すなど、自信を もって紹介している。(行動観察) 40 5 Finish ○ 振り返りカードに、自分の学習の様子や級 友のよいところについて書くよう指示する。 ○ 感想を発表し合う場を作り、よかったところ をフィードバックするようにする。 単元の流れ 『将来の夢を紹介しよう』 全 5 時間 使用する表現 これまでに学習した表現(I like ~. I have ~. I can ~. I am ~.) 単元の流れ 各 時 間 の 流 れ 1 ☆指導案は p.42 にあります 時 1. 職業クイズ 間 2. 先生の夢 目 3. 聖徳太子ゲーム ジョギング、 好きそう!! I like jogging. 4.あなたは名探偵 ☆指導案は p.43 にあります 2 1. あなたは名探偵 時 間 Do you like サッカー? Yes, I do. 目 2. 先生のヒーローは? 3. My ヒーロー・ヒロインのクイズ作り 3 時 間 目 4 時 ☆指導案は p.44 にあります 1. Key Word ゲーム 2. マッチングゲーム 3. My ヒーロー・ヒロインを当てよう(グループ) ☆指導案は p.45 にあります 間 1. Key Word ゲーム 目 2. My ヒーロー・ヒロインを当てよう(全体) 5 ☆指導案は p.46 にあります 時 I like お世話. 間 1. My ヒーロー・ヒロイン 目 2. ビデオ視聴(次回の劇に向けて) せ~の Hint No. 1. この指導案は単元 『将来の夢を紹介しよう』 の 1 2 3 4 5 時間目です 1.本時のねらい 職業の言い方を知るとともに、今まで学習した have, like, can の言い方を練習する。 2.本時の展開 活動の概要 ○指導者 ●子ども 1 Warm Up「職業クイズ」 ○英語ノート62・63ページから職業をひとつ決め、I like ~. I can ~. というようにヒントを出す。 ●指導者の英語を聞き、どの職業になりきっているか当てる。 2 Activity①「先生の夢」 ○H,J,A の順に、小さい頃なりたかった職業を、I like ~. I can ~. I have ~.というように紹介する。 ●指導者の英語を聞き、何になりたかったのかを当てる。 3 Activity②「聖徳太子ゲーム」 ○dancer/singer など、2つの職業の単語を子ども(4人グルー プ)に与え、同時に発話するように促す。 ●単語の言い方を練習した後、「せーの」で、同時に職業の 単語を話す(叫ぶ)。他グループは、それぞれ何という単語 を言ったのかを当てる。 4 Activity③「あなたは名探偵」 ※指導上の留意点 ◎評価規準 ※子どもが聞き取りやすいスピードで、ゆっ くり話すようにする。 ※子どもの反応をみながら、ジェスチャーを 取り入れる。 ◎指導者の英語から職業を予想し、職業を 英語で答える。(行動観察) ◎職業を表す単語を聞いて分かる。(行動 観察) 無表情って 難しいなぁ。 Do you have DS? ・ ペアになり、片方が I have ~. の表現を使い、2つ持ちものを 伝える(1 つは持っていて、もう 1 つは持っていない物)。 ・ 相手は本当に持っていると思う方を Do you have ~?で聞く。 ・ 1回目は聞き手に答えが分からないように(無表情で)、2回目 は、声色や表情を付け、答えが分かるように話す。 ・ 相手を変え、2~3回行う。 ・ I like ~. I can ~. の表現も同様に行う。 ↑ 『あなたは名探偵』 ※「伝わらないように話す→伝わるように話 す」、というようにし、相手の英語が分かる 喜びを感じるようにする。 3.評価規準 *「外国語の音声や表現への慣れ親しみ」の視点から 指導者の英語から職業を予想し、職業を英語で答える。 職業を表す単語を聞いて分かる。 4.振り返り 竹田(HRT) 協議会でもお話ししましたが、担任も子どもも楽しめる活動を仕組む必要があると思いました。子ども の振り返りにコミュニケーションを図る楽しさを感じている記述が多くありましたので、英語ノートの本筋 からは離れないようにして、活動を考え直したいと思います。 吉川(JTL) 既に総合で自分の夢を伝え合ったので、英語ノートの題材をそのまま扱っては新鮮味に欠けるとの 指摘が先生からありました。私も、もっとチャレンジできる活動の方が現在の子どもたちにふさわしいと 思います。現段階では、クイズ形式でまとめの活動を行うことを目標としていますが、子どもたちが心 から知りたい・伝えたいと思うトピックを考えなければなりませんね。今回は、伝えることができるだけ でなく、聞き手側の反応や態度も大切にして単元を進めていきたいと思います。 この指導案は単元 『将来の夢を紹介しよう』 の 1 2 3 4 5 時間目です 1.本時のねらい 今まで学習した have, like, can の言い方を練習する。 自分がなりたいアニメキャラクターとその理由を考える。 級友の話を聞き、 “Why?” “I see.” “Good.” を使って反応をする。 2.本時の展開 活動の概要 ○指導者 ●子ども 1 Warm Up「あなたは名探偵」 ●○前時の続きをする。 2 Activity①「先生のヒーローは?」 ○H→J→A の順に、有名人やキャラクターになりきる。 そして、I like strong man. I can fly. I have 3 minutes. というようにヒントを出す。 ●指導者の英語のヒントを聞き、何になりたかったのか を当てる。 ※指導上の留意点 ◎評価規準 ※Why? I see.などの反応をするように促す。(デ モで実際にやってみる) ※子どもが聞き取りやすいスピードで、ゆっくり 話すようにする。 ※ジェスチャーを取り入れるなど、大胆な表現を 心掛ける。 I have 3 minutes. 先生は、ウルト ラマンになりた いのかなぁ? 3 Activity②「My ヒーロー・ヒロイン」のクイズ作り ○ヒントは英語でなくて、まず日本語で書くよう指示す る。 ●自分のなりたいアニメキャラクター、なりたい理由を 考え、ワークシートに記入する。 ↑ 『先生のヒーローは?』 ◎級友の話に反応し、コミュニケーションを図っ ている。(行動観察) 3. 評価規準 *「積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度」の視点から 級友の話に反応し、コミュニケーションを図っている。 4.振り返り 竹田(HRT) 指導者自身が楽しいと感じる活動になった。自ら英語を話す姿、コミュニケーションを楽しむ姿を示し たことで、子どもも同じようにするようになり、大きな声、大胆なジェスチャーにつながった。また、 “Wow!” “Why?” など、自然に反応することができていた。 吉川(JTL) 言葉だけでなく、ジェスチャーや表情も使いながら気持ちを込めて伝えることが、最近とても上手にな りました。照れずに表現できるのは、聞き手の反応があるからだと感じます。誕生日の単元の頃に恥 ずかしがってできなかった、身振り手振りを付けた “Wow.” “Great.” も、今ではすっかり板につき、む しろその大げささを楽んでいるようです。先生が体をはってクイズを出したことで、子どもたちはスッと 自分のクイズ作りに入れました。でも、私の番の時、ミッキーマウスのつもりでクイズを出したのに、子 どもたちはマイケル・ジャクソンだと予想しました。演技力を身につけないとダメですね。 この指導案は単元 『将来の夢を紹介しよう』 の 1 2 3 4 5 時間目です 1.本時のねらい 自分の夢を級友と英語でやりとりすることを通して、コミュニケーションの豊かさを体験する。 2.本時の展開 活動の概要 ○指導者 ●児童 ※指導上の留意点 △準備など ※間違えたら、1回休むよう、指示する。 1 Warm Up「Key Word ゲーム」 ○職業とキャラクターなどの単語を話す。(H/A/J) ※話すスピードに緩急を付け、聞き取りへの意 欲を喚起する。 △職業絵カード ●英語を聞き、職業の単語であれば消しゴムを取り、その他 の単語であれば取らない。 2 Activity①「マッチングゲーム」 ※時間がなくてカット ○H/A で活動のデモンストレーションを行うとともに、児童と I like お世話. 一緒に活動に参加する。 ●グループ A が職業カード、グループ B は理由カードを引 Hint No1. く。(例)B:I have scissors. I like flower.と書いてあるカード を持つ B が、意味のつながるカードを持つ相手(A: florist.)を探す。ペアができたら HRT のところに来る。 3 Activity②「My ヒーロー・ヒロイン」を当てよう(グループ) ○My ヒーロー・ヒロイン(次ページ図)を用意し、友だちのヒ ーロー・ヒロインを予想できるようにする。 ●グループ内で、自分のヒーロー・ヒロインを I like ~. I ↑ 『My ヒーロー・ヒロインクイズの様子』 have ~. I can ~. I am ~. を使って紹介し、何にな りたいのかを当て合う。 ※グループの中でクイズを順番に出すよう指 (活動例) 示する。 A:Hello! I like どら焼き. I have どこでもドア. I can fly. ※活動例にあるようなやりとりをしている児童た B:Hello! Doraemon? ちをその場ですぐに褒める。 A:Yes. Great. ※クイズを出し終わったら、クイズを出した時 B:Why?(何でドラえもんになりたいの?) に良かった点や改善点を挙げさせる。 A:(日本語などで答える) B:I see. 3.評価規準 *笑顔やジェスチャーを大切にし、たくさんの級友とクイズを出し合っている。(振り返りカード) *なりたい理由を、大きな声で話すなど、自信をもって紹介している。(振り返りカード) *級友の話を聞き、「Why?」「I see」「Good」「Wow」「すごいね」を使って反応をしている。(行動観察) 4.振り返り 吉川(JTL) 2 つ目の活動をカットして、クイズの出し方や聞き方について班で意見交換の時間を設けました。各班か ら、 “Hint, please.” と頼んでからクイズを出す、ヒントを出すたびに “OK?” と分かったか確認する、 “I like” とクイズを出す人が手を叩いて言ったら聞く方も手を叩いて “You like” と返す等々、たくさんアイデ ィアが出ました。次回はいよいよ公開授業ですね。多くの参観者が来られることと思いますが、子どもたち のおおらかさ、仲間を思い助け合う気持ちが授業の中に生きると信じています。 この指導案は単元 『将来の夢を紹介しよう』 の 1 2 3 4 5 時間目です 1.本時のねらい 自分の夢を級友と英語でやりとりすることを通して、コミュニケーションの豊かさを体験する。 2.本時の展開 活動の概要 ○指導者 ●児童 1 Warm Up「Key Word ゲーム」 ※指導上の留意点 ◎評価規準 ※話すスピードに緩急を付け、聞き取りへの意欲 を喚起する。 △職業絵カード 2 Activity①「My ヒーロー・ヒロイン」を当てよう(全体) ※ALT/HRTと児童で、前時に考えた「楽しめる方 法」を試してみる。 ○前時に考えた「みんなが楽しめる方法」を確認する。 ○My ヒーロー・ヒロインリストを用意し、誰が、どんな夢な ※各グループから、一人ずつ自分以外のグルー プにクイズを出しに行くように、指示する。 のか予想しながら行うことができるようにする。 △My ヒーロー・ヒロイン(左図)、Dream カード My ヒーロー・ヒロイン ※活動例のように、相手の話に反応するといった やりとりをしている児童たちをその場ですぐに 褒める。 ◎笑顔やジェスチャーを大切にし、たくさんの級 友とクイズを出し合っている。(振り返りカード) Hint No 1. I can swim. ●自分のヒーロー・ヒロインを I like~. I have~. I can~. I am~.を使って紹介し、何になりたいのか当て合う。 (活動例) A:Hello! I like どら焼き. I have どこでもドア. I can fly. B:Hello! Doraemon? A:Yes. Great. ◎級友の話に「Why?」「I see」「Good」「Wow」「す B:Why?(何でドラえもんになりたいの?) ごいね」を使って反応をしている。(行動観察) A:(日本語などで答える) B:I see. 3.評価規準 *「積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度」の視点から 笑顔やジェスチャーを大切にし、たくさんの級友とクイズを出し合っている。 *「外国語の音声や表現への慣れ親しみ」の視点から 級友の話を聞き、「Why?」「I see」「Good」「Wow」「すごいね」を使って反応をしている。 4.振り返り 竹田(HRT) たくさんの参観者がいる中、緊張しながらも大きな声、ジェスチャーを入れてクイズを出すことができた。 前時に楽しくする方法を考えたのが生きており、子どももめあてがはっきりしていたのだと思う。2回クイズ を出す機会があったが、1回目の後、うまく伝える方法をもう一度話し合ってもよかった。 吉川(JTL) 前時に各班から出た「はっきり伝える」「リズムに乗る」等の改善点を、先生が黒板に残しておいたので、 始めにしっかり目でも確認できました。隣の班に 1 人が出かけて行ってクイズを出すというやり方だったの で、落ち着いてクイズが出せました。しかし何と言っても、大勢の参観者に囲まれる緊張感の中で、どの 子もクイズ大会を楽しめたことに驚きました。先生の子どもを信じる気持ち、子どもたちの表現力の高さや 連帯感が、存分に発揮できたと思います。最後に前に出てきた勇気ある 2 人に拍手を送りたいです。 この指導案は単元 『将来の夢を紹介しよう』 の 1 2 3 4 5 時間目です 1.本時のねらい 自分の夢を級友と英語でやりとりすることを通して、コミュニケーションの豊かさを体験する。 2.本時の展開 活動の概要 ○指導者 ●児童 1 Greeting 2 Activity①「My ヒーロー・ヒロイン」 ●○前時の続きをする。 3 Activity②「ビデオ視聴」 ○英語劇の大まかな流れを説明し、DVD を投影する。 ●自分たちも英語劇をすることを知り、どんな話にしよう か考える。(話の工夫) ※指導上の留意点 ◎評価規準 ※みんなで会話を盛り上げる、楽しくする、つなげ るように、前時までの活動を生かすよう指示する。 ◎笑顔やジェスチャーを大切にし、クイズを出し合 っている。(振り返りカード) ◎なりたい理由を、大きな声で話すなど、自信をも って紹介している。(振り返りカード) ※次回からは英語劇に入ることを伝え、イメージを つかむために、DVD を視聴する。 △英語劇(子ども)のビデオ 3.振り返り 竹田(HRT) 子どもは、思った以上に「知りたい」欲求が高か クラス全員のヒーロー・ヒロイン ~誰の夢かわかるかな?~ った。よい題材だったのだと改めて思った。全員が できなかったが、楽しくする方法を確認することも でき、級友のヒーロー・ヒロインも知ることができた。 ビデオを見たことで、次時へのイメージも広がっ た。 吉川(JTL) 前時のクイズ大会では全員のヒーロー・ヒロイン を当てることができなかったので、子どもたちから クイズを続けたいとの要望が出て、引き続きクイズ を行うことにしました。扱う表現は変わらなくても、 先生のおっしゃるように「知りたい」と言う気持ちが あれば、言葉は見事に生きますね。この単元では、 クイズを聞く側の聞き方、反応の仕方にずっと重点 を置いてきました。子どもたちの豊かな表現力や 相手を尊重する気持ちがしっかりと反応に現れて いて、成長の跡が伺えます。とても嬉しい気持ちで この単元を終えることができました。ありがとうござ いました。 そして、竹田先生 “You are GREAT!” My ヒーロー・ヒロイン 単元の流れ 『オリジナルの劇をつくろう』 全 4 時間 使用する表現 これまでに学習した表現 単元の流れ 各 時 間 の 流 れ ☆指導案は p.48 にあります 1 時 間 目 ~子どもたちのオリジナルストーリー~ 1. 『わらしべ長者』の話について 2. 劇の見本 (HRT, ALT, JTL) 3. 班でストーリー作り 主人公のメアリー先生が、最後は幸せに なるようなストーリーを考えて、シートに記 入する。 ☆指導案は p.49 – p.50 にあります 2 ・ I’m hungry. I have アイス. Here you are. 班でストーリー作り 3 ストーリーが出来上がった班から、 時 練習を始める。 間 目 ☆指導案は p.51 にあります もうすぐ私の出番。 ドキドキ・・・・・。 4 時 間 目 オリジナルの劇を発表する この指導案は単元 『オリジナルの劇をつくろう』 の 1 2 3 4 時間目です 1.本時のねらい 活動の内容を把握し、グループで話し合い、自分たちのオリジナルの劇をつくる。 2.本時の展開 活動の概要 ○指導者 ●児童 ※指導上の留意点 △準備など 1 Greeting ※使用する言語表現を板書しておく。 2 Activity「班でストーリー作り」 ※すべて英語ではなく、日本語も混じってよいこと を知らせる。(指導者が演じる劇でもそのように ○英語劇「わらしべ長者」の大まかな流れを説明する。 ○ストーリーや役柄など、変えるポイントを伝える。 ▪ どの班にもメアリー先生が入って一緒に演じる。 ▪ ハッピーエンドになるように、メアリー先生がいろいろ する) わらしべ長者の話を元に オリジナルの劇を作ろう。 な人に出会って、物々交換をする。 ▪ 出会う人や交換するものは、グループで自由に考え てストーリーを作る。 ●自分たちも英語劇をすることを知り、どんな話にしよう か、グループで考える。 メアリー先生が、わらし べ太郎みたいに幸せ になる話だって…。 何と何を交換する? 3 Greeting 3.評価規準 ハッピーエンドのお話になるようストーリーを考える。(ワークシート) 英語を使ったオリジナルの劇になるような工夫をする。(ワークシート) 4.振り返り 竹田(HRT) オリジナルの劇を作る=大作だと勘違いしていました。話の大筋を理解し、それにアレンジを加えてい くことは簡単で、面白い(興味をひく)ものでした。子どもたちの話し合いが進むにしたがって、アイディアも どんどん出てきていました。自分たちの使える英語を取り入れる姿に、慣れもありますが、成長を感じまし た。次時は、ストーリーの練り直しと練習の時間になります。事前にワークシートを作成しておきたいと思 います。 吉川(JTL) 「わらしべ長者の話を元にして、英語で劇をするよ」と伝えたら、「えー!」「マジで?」という反応になるか なと思ったのですが、全く違いました。逆に先生・メアリー先生・私の 3人でわらしべ長者のお話しをそのま ま英語で演じたら、とても喜んでくれました。先生が、各班でオリジナルの話を考えるように指示すると、即 座に子どもたちはアイディアを出し始めました。立ち上がって演技をしながらあらすじを考える班、知って いる単語や学習した表現をカタカナ表記でセリフにする班、話の展開が面白すぎて笑い転げる班など、ど の子も恥ずかしがったり躊躇したりせず、表現することを楽しんでいて嬉しかったです。 この指導案は単元 『オリジナルの劇をつくろう』 の 1 2 3 4 時間目です 1.本時のねらい 活動の内容を把握し、グループで話し合い、自分たちのオリジナルの劇をつくる。 2.本時の展開 活動の概要 ○指導者 ●児童 1 Greeting 2 Activity「班でストーリー作り」 ※指導上の留意点 ◎評価規準 ※授業の始まりを意識させるために、元気よく挨 拶をする。 ○劇は、オリジナルと設定や登場人物が違うので、言語・ ※使用する言語表現を板書しておく。 非言語を用いて、ストーリーを分かってもらえる工夫をす ※すべて英語ではなく、日本語も混じってよい るように促す。 ことを知らせる。 ○時間を区切ることで、その都度、進捗状況をみとる。 ●英語劇にどんな工夫を入れようか、グループで考える。 ◎英語を使ったオリジナルの劇になるような工 また、役を割り振り、練習を進める。 夫をする。(ワークシート) 3 Greeting 班で作ったオリジナルストーリー 3. 評価規準 *「外国語の音声や表現への慣れ親しみ」の視点から 英語を使ったオリジナルの劇になるような工夫をする。(ワークシート) 4.振り返り 竹田(HRT) 思った以上にバラエティに富んだストーリーが多かった。工夫(ジェスチャー、言葉)も、見ている人を意 識したものを考えていた。だらだらと練習するよりも、今回のように時間を区切ることで、自分たち以外の グループの進み具合も分かるのでよかった。 吉川(JTL) お話の結末が「ハワイの別荘で暮らす」「国をもらう」「美術館の館長になる」など、各班で違っていて、6 年生の考える幸せってこうなのかぁと思いました。ストーリーを絵で表したので、それぞれの役割が明確 になり、イメージがつかみやすかったと思います。英語でセリフが言えるか言えないかを先に考えるので はなく、何とか知っている英語表現で伝えよう、言葉で伝えきれない場合は仲間で協力して、ジェスチャー や小道具も使って伝えようと話し合っている姿を見て、しみじみと喜びを感じました。 この指導案は単元 『オリジナルの劇をつくろう』 の 1 2 3 4 時間目です 1.本時のねらい 活動の内容を把握し、グループで話し合い、自分たちのオリジナルの劇をつくる。 2.本時の展開 活動の概要 ○指導者 ●児童 ※指導上の留意点 △準備など 1 Greeting ※使用する言語表現を板書しておく。 ○●Hello. How are you? I’m fine. ※すべて英語ではなく、日本語も混じってよいことを知 らせる。 △ワークシート 2 Activity「オリジナルの劇の練習」 ○ある程度練習をしたら、H・J・A からアドバイスをも What happened? Help! Help! らう。 ●分からない英語表現を自分から聞きに来る。 ●グループでお互いの演技を見合って、改善すべ きところを指摘する。 3 Activity「リハーサルと意見交換」 ○リハーサルとして人前で演じたいグループを募 り、後で意見交換を行うことを伝える。 ●演技を見て、よい点や改善点を上げる。 3 Greeting トイレットペーパーが ないよぉ~ 3.評価規準 ハッピーエンドのお話になるようストーリーを考える。(ワークシート) 英語を使ったオリジナルの劇になるような工夫をする。(ワークシート) 4.振り返り 竹田(HRT) いくつかの代表グループに発表をしてもらい、良い点や改善点を話し合いました。大きな声や動作(オー バーアクション)、観客の方を見て演じるといっためあてを考え出しました。また、よい劇にするためには、 観客の態度(反応、オーバーリアクション)が大切だということを確認し合うことができました。 次回がいよいよ本番になります。よろしくお願いします。 吉川(JTL) 先生が「発表してくれる班はある?」と尋ねたら、たくさんの班が手を挙げてくれて、発表を楽しみにして いることがよくわかりました。発表の後、見ていた子どもたちから「何て言ってるのか聞き取れなかったで す」「もっと大げさに演技しないと伝わらないです」など忌憚のない意見が出されたり、「○○さんのジェス チャーが大きくてよかったです」などのほめ言葉も出ました。このようにお互いに言いたいことをしっかり 伝え合える子どもたちって、いいですね。でも、自分たちの演技に自分たちで笑ってしまうのは、やっぱり 子どもだからでしょうか。皆は、本番に強いタイプと以前先生がおっしゃったので、次回が楽しみです。 この指導案は単元 『オリジナルの劇をつくろう』 の 1 2 3 4 時間目です 1.本時のねらい 自分たちのオリジナルの劇を発表し合うことで、よさを認め合う。 2.本時の展開 活動の概要 ○指導者 ●児童 ※指導上の留意点 Activity「オリジナルの劇を発表しよう」 ○劇は、オリジナルと設定や登場人物が違う事を確 ※本時のめあてを板書しておく。 ※使用する言語表現を板書しておく。 認する。そして、めあて(オーバーアクション、オ ※すべて英語ではなく、日本語も混じってよいことを ーバーリアクション)を意識するよう促す。 知らせる。 ●めあてを意識して発表する。 Let’s go! 発表の様子 Are you OK? 3.評価規準 オーバーアクション、オーバーリアクションを意識して発表している。(行動観察) 英語を使ったオリジナルの劇になるような工夫をする。(ワークシート) 4.活動の振り返り 竹田(HRT) Mary 先生との打ち合わせが十分できなかったにもかかわらず、とてもよい発表になったと思います。ま た、急な変更にも柔軟に対応することもできたと思います。何といっても、高学年にもかかわらず、臆せず 発表する姿には感激しました。 子どもも指導者も満足のいく発表となりました。改めて英語指導室のすば らしさを感じた活動になりました。 吉川(JTL) 事前に先生から子どもたちの考えたセリフと各班の子どもの写真を頂いていたので、メアリー先生と私 でリハーサルができました。全部で 8 班あったにもかかわらず、メアリー先生が全ての班で自分の役を演 じ切ったので、すごいと思いました。そして、それにも増してどの班も堂々と(ありきたりの言葉ですが、本 当にこれ以外ぴったりの表現が見つかりません)発表したことに、胸がいっぱいになりました。豊かな表現 とはっきりとした声で伝える発表者と、拍手・うなずき・ “Wow!” “Great.” で反応する観客側。この子たち ともうすぐお別れかと思うと、寂しさを感じます。 単元の流れ 『行ってみたい国を紹介しよう』 全 3 時間 1.ねらい *国クイズを通して、様々な国の特徴を知る。 * “What ○○ do you have?” を言語材料とし、ALT や JTL に質問をする。 2.学習活動 各時間の流れ 1 1 Warm Up&Activity① 活 動 の 評 価 (○成果 ●課題) ○チャンツのリズムに乗った活動を子どもたちは好みま 時 「What ○○ do you have?(チャンツ)」 間 2 Activity②「国クイズ」 す。なので、今回も大きな声でやりとりをすることができて 目 それを交えて行ったこともよかったと思います。 いました。また、質問項目にあったジェスチャーを考え、 1 Warm Up&Activity① 「What ○○ do you have?(チャンツ)」 2 時 間 2 Activity②「国クイズ」 ○前回と同じ活動をしました。活動の前に言語材料の確認 をしました。チャンツで覚えたものは、体が覚えているよ うで、どの子も発話することができていたと思います。 What animal do you have? ●3つまで質問 OK というルールが徹底せず、全部聞いた りしていたグループもありました。見取り不足でした。 目 I have panda. ○同じ活動を繰り返した成果が、声の大きさや表情に表れ ていました。イギリスを England という新しい発見もあった ようです。 3 時 間 1 Activity①「国クイズ」 目 2 Activity② 「数の復習&Key Number ゲーム」 ●集中力が欠ける場面が多かったです。聞く姿勢をより大 事にしていきたいと思います。また、子どもの興味が低か ったことも考えられるので、子どもの実態にあった活動を 仕組んでいこうと思います。 3.振り返り 竹田(HRT) 相手の気持ちを知る、読むといったことは外国語活動で大切にしてきたところです。3時間目の活動時の 子どもの様子から、最後のまとめとして、聞くことの大切さを改めて指導しなくてはならないと思いました。 また、3時間目の振り返りにも記載しましたが、子どもの興味を引く活動を仕組むことも大切だと感じまし た。 吉川(JTL) 国クイズは、トピックは英語ノートと同じでもやり方や使う表現は違うものになりました。これまで英語ノー トと向き合ってきた結果、「英語ノートをそのまま使わずに子どもの実態にふさわしい内容や時期、扱う表 現も子どもの能力にふさわしい表現にする」という当たり前の結論に達したと思います。しかし、その当た り前のことがなかなかできない外国語活動と、竹田先生は格闘してこられました。今回の単元でも、子ども たちは「英語で言える」に踊らされるのではなく、母語以外の言葉でも伝えられるよということを見せてくれ ました。1 人 1 人がジェスチャーを付けてはっきりと質問しに来た時の態度が、それを証明していました。 協力してくださった学校 長岡市立表町小学校 <平成 21 年度> 南雲 茂(校長) 笠原 道宏 堀川 章(教頭) 伊藤 美代子 倉部 努(教務主任) 金子 優誠 髙橋 智子 髙橋 美和子 寺田 寛 竹田 道則 永井 真弓 <平成 22 年度> 山岸 真夫(校長) 髙橋 智子 堀川 章(教頭) 金子 優誠 五十嵐 由美子 倉部 努(教務主任) 田伏 敦子 伊藤 美代子 竹田 道則 仲村 恵 星野 けい子 上谷 礼子 笠原 道宏 渡邉 和幸 永井 真弓 編集・構成 英語指導室 杉山 敏(学校教育課指導主事・英語指導室長) 吉川 純子(主任) 小野 千尋 野澤 奈央(副主任) 相波 夕子 菅原 恵理香 大田 惠 棚橋 菜月 Robert Rosehart Erik Ideue Hamish Austin Scott Porembski Jordan Condit Stuart Avery Mark Brown Christopher White Sabrina Lin Sophie Smith Natasha Anders Steven Hampton Daniel Medina Tseveen Batkhuu 表紙 棚橋 菜月 平成 21・22 年度 長岡市立表町小学校 外国語活動実践事例集 編集・発行 長岡市教育委員会 学校教育課 英語指導室 〒940-0084 長岡市幸町 1-2-31 市役所幸町分室 Tel: 0258(32)7392 Fax: 0258(39)4710 E-mail: [email protected] 長岡市教育センターホームページ内にある「なじらねウェブサイト」 http://www.kome100.ne.jp/main/contents/cec/naga_data/jinzai/index.html 発行日 平成 23 年 3 月