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議事概要(PDF:60KB)
第59回
滋賀県国土利用計画審議会
議
事
録
平成25年(2013年)2月1日(金)
午後2時∼3時30分
滋賀県公館 1階 ゲストルーム
1
第59回滋賀県国土利用計画審議会議事録
1.日
時
平成25年(2013 年)2 月1日(金) 午後2時∼3時30分
2.場
所
滋賀県大津市京町四丁目2−15 滋賀県公館 1階 ゲストルーム
3.出席委員(五十音順、敬称略)
井 手 慎 司
滋賀県立大学環境科学部教授
水 問 題
大住元
肇
不動産鑑定士
土
地
恩 地 典 雄
京都精華大学人文学部教授
交通問題
(社)滋賀県手をつなぐ育成会理事長
久 保 厚 子
社会福祉
嶋 本 勝 浩
公募委員
公
募
壽 崎 かすみ
龍谷大学国際文化学部准教授
都
市
関
絵里香
立命館大学経済学部教授
経
済
西 田 幸 介
法政大学法学部教授
法
律
西 村 恵美子
JAしが女性協議会副会長
農
業
深 町 加津枝
京都大学大学院地球環境学堂准教授
林
業
畑 山 満 則
京都大学防災研究所准教授
防
災
村 西 俊 雄
滋賀県町村会会長
地方行政
山 元
明
滋賀県労働者福祉協議会理事
労
働
出 席 委 員 数
13名
4.会議次第
(1)開 会
(2)あいさつ(総合政策部長)
(3)議 事
①滋賀県土地利用基本計画図の変更案について
②国土利用計画(全国計画)を巡る動向について
③滋賀県国土利用計画(第4次)の計画管理について
(4)報 告
①林地開発許可等の事例について
(5)閉 会
2
4.
会
(1)開
議
会
(2)あいさつ(総合政策部長)
近年の土地利用を巡る社会経済情勢は、急激な少子化、高齢化の進行や、社会構造の変
化、世界的な景気の停滞などにより、全国的にも地価の下落が続いている。
本県でも、全般的にはそのような傾向があるものの、地価の下落率は縮小しつつあり、
また、昨年からは、湖南地域を中心とする利便性の高い地域においては、地価が上昇に転
じたところも出てきている。しかし、一方で、利便性の低い地域では下落率が拡大するな
ど、地価の二極化が顕著になってきている。
土地は、現在および将来における限られた資源であることから、生活、生産を通じる諸
活動の共通の基盤である県土の有効・適切な利用の実現をより一層図っていかなければな
らないと思っている。このためには、県土利用の基本構想を定めた滋賀県国土利用計画や、
滋賀県土地利用基本計画に基づいた土地施策の誘導や適切な管理などが必要である。こう
した土地政策の実現を図っていくためにも、本審議会の果たす役割は今後ますます重要な
ものとなってきている。
本日の審議会では、滋賀県土地利用基本計画図の変更案件、3件の審議をお願いすると
ともに、前回の審議会で了承いただいた滋賀県国土利用計画の措置の状況などについて、
説明させていただく予定である。
また、本日は、国土交通省国土政策局総合計画課から国土管理企画室長の田中様と課長
補佐の吉野様に来県いただき、感謝申し上げる。
田中室長様には、後ほど全国計画を巡る動向について、説明いただくことを予定してお
り、本審議会でも話題となった大震災と国土利用計画の関連等についても、話が承れるの
ではないか思っている。
なお、国の動向を踏まえながら、本県でも現行の滋賀県国土利用計画の中間年となる平
成 26 年度には、計画の見直しを行いたいと考えているので、よろしくお願いしたい。
(3)議
事
①滋賀県土地利用計画図の変更案について
(議長)
本日は、議事としては3つで、報告事項が1件である。
まず、議事の(1)について、各委員に配布したとおり、本年1月 29 日付で滋賀県知事
より諮問があった滋賀県土地利用計画図の変更(案)について、審議させていただきたい。
まず原案について、事務局から説明を求める。
〈事務局説明〉
3
※諮問に至る経過について説明
滋賀県土地利用基本計画図の変更案について説明
(議長)
森林地域3件の縮小案の説明について、質問、意見等を発言いただきたい。
(嶋本委員)
資料1の2ページに、他地域との重複という欄がある。
これは、学校施設ができたので、後追い的に森林地域から外すということであるが、農
業地域と自然公園地域が残るという状態が、極めて違和感がある。学校施設として使うと
いうことであれば、都市地域に編入されて、都市地域の面積が増えるというかたちにはな
らないのか。まずそれが1点目である。
二番目の案件で、特別養護老人ホームができるということだが、なぜ農業地域として残
さなければいけないのか。特養ができた段階で、農業地域としての利用はできないわけで
あるから、農業地域を外すのが妥当なのではないか。
3番目の東近江の案件は、工場用地になるかということであれば、農業地域の2ヘクタ
ールは減るべきではないのか。そのような利用形態で森林地域を外すことによって、なぜ
都市地域になって、それが増えないのか。そして、農業地域が外れないのか。そこが違和
感というか、整合性という点でどうなのかなと思う。
(議長)
事務局どうか。
(事務局)
農業地域は、農業を振興する目的で、農業が中心となる地域であり、大きな地域である。
その中には農家集落もあり、工場もあるので、その部分だけを減らすという考えではなく、
地域全体をとらえている。
農業地域の中にはもう一つ、農用地区域という、田畑として保全していく地域があるが、
この区域は、宅地等ができる前に除外することになる。
つまり、農業地域があるけれど、実際に農業を行っている地域は農用地区域であり、資
料1にあるのは、大きい範囲での農業地域、または自然公園地域という考え方で5地域区
分を指定している。従って、個別の開発があったからといって、その部分を減らしていく
ということはない。
(議長)
事務局の説明では、都市地域がなぜ増えないのかという疑問と自然公園地域がなぜ減ら
ないかという質問に関しても同様の考え方か。
(事務局)
同じである。考え方は、都市地域も自然公園地域も大きな地域である。
(議長)
4
嶋本委員、よろしいか。
(嶋本委員)
納得しにくいが、自然公園として使える状態にない以上は、やはり外すべきではないの
か。開発された部分だけでは外せないという説明であり、スポット的な外し方はできない
ということか。
(事務局)
土地利用基本計画は、五地域という考え方で、都市地域か自然公園、農業地域、自然公
園地域という、非常に大きい枠づくりをしている。そして、個別法の計画として、農業地
域の中でも農業を行う地域と、実際に人家などがある地域に色分けをしている。
(嶋本委員)
しかし森林地域だけスポット的に外しているという現状がある。
(事務局)
はい。
(嶋本委員)
それと同じ考え方でいくならば、他の地域も外すのが妥当だと私は思う。だから、そこ
の考え方の整合性が取れていないので疑問が残る。
(事務局)
森林は、その保全や振興のため森林地域として指定されているが、大きい開発について
は、森林として残らない地域になった段階で審議に挙げている。これは他の地域とは考え
方が異なっており、森林がなくなった段階で、審議会に諮問させていただき、この後、森
林部局で所管する地域森林計画の手続きをする。
(議長)
森林地域が特別だというのは、これまでも何回も聞いているが、他の地域も外すときは
1ha でも2ha でも外すけど、増やすときは大枠として指定するから、なかなか増えないと
いうイメージがあるが。
(事務局)
減らすときは、土地利用計画では、1ha 以上の面積を対象としており、それ以下、例え
ば 0.5ha を減らすときは個別法の部局で手続きをしている。規模の大きいところについて
は、この審議会の方で検討していただき、個別法で後に変更している。
都市地域は、都市計画地域に入るかどうかというのが大きい枠ですので、その中には、
前回の審議会でも説明したとおり、市街化区域、調整区域、さらに市街化区域に用途区分
というのがある。この審議会では、大きい枠組みでの都市地域という考え方であり、その
個別の区域については、それぞれの審議会の方で検討されている。
(議長)
この3案件の変更案について、何か質問、意見等はないか。
(畑山委員)
5
資料1の1ページで、変更する面積が縮小の7とあるが、この7は減るだけで、どこか
で7増えるわけではないのか。
(事務局)
はい。
(畑山委員)
それは、地域が重なっているからと考えれば納得できるが、そうであれば、この2ペー
ジの整理番号1番の案件は、農と公で1と1が重なっているということなので、3のうち
2は重なっているとわかるが、残り1はどうなっているのか。
(事務局)
森林地域が3ha 減っており、この部分の中で、農業地域が1ha、自然公園地域が1ha、
重なっている部分があるという意味である。
(畑山委員)
それはわかるが、3ha 中の2ha は重なっていたので、どこも変更ないと思うが、1ha
は森林が森林でなくなると思う。従って、その1ha は、この資料1の1ページの中でどこ
かで減らないのか。
(事務局)
この地域は県では五地域に定めており、県では都市地域か、自然公園地域、森林地域、
農業地域の四つの分野であり、森林を外された場合については、あとは白地になる。
土地利用基本計画図の中には、一部、五地域が当てはまらない地域が出てくる。特に、
ゴルフ場などは森林地域を外れてしまうと、白地地域になる。
(壽崎委員)
だから、この1ページの表でいう白地地域とは違うものか。また別に、何のカテゴリー
もない土地というのが存在して、そこにあと1ha は入るという解釈になるのか。
(事務局)
白地地域であり、そこに入ってくる。
(壽崎委員)
そうだとしたら、白地がプラス1になるなら整合性はある。
(議長)
この総括表の白地の数字が、増えるべきところが増えていないという理解でよろしいか。
(事務局)
数字を精査する。五地域に入らない地域を白地地域としており、重複がなければ、逆に
白地地域にしなければならない。
(畑山委員)
これが増える可能性があるということか。
(事務局)
はい。数字は精査させていただく。
6
(議長)
資料1の1ページの総括表の下から二つ目の白地地域の変更する面積の拡大面積が1に
なるという可能性があるのか。
(事務局)
数値は端数以下で切り上げ、切り下げをしており、この数字については精査させていた
だきたい。例えばこの3ha と言っても、農地が1ha、公園が1ha と記載しているものの、
四捨五入しており、農業用地が 1.4ha で自然公園が 1.4ha であれば、残りが 0.2 になる。
(議長)
確認をお願いする。
(事務局)
はい。
(議長)
白地地域については、今後も少しずつ増えていくのではないかと思うが、いずれかの地
域に分類していくという考え方がよいのではないか。
(事務局)
どうしても土地利用基本計画の五地域区分に当てはまらない所については、区域外にな
ってしまう。五地域というのは、農業地域か、森林地域か、都市地域か、自然公園の地域
という定義があり、ゴルフ場になると、農業、森林でもなく自然公園でもなくなってしま
い、当てはまるものはない。
その土地利用の基本的な考えとしては、国土利用計画の本文の方で補足しているが、土
地利用基本計画図の中では、白地にならざるをえない。
ただし白地地域の地域も、例えば国土利用計画の本文では、ゴルフ場開発を今後とも認
めないという方向性を示している。
(議長)
やはり制度ですから、課題があるように思う。
この3件の森林地域の縮小案について、よろしいか。
(嶋本委員)
あと1点だけよろしいか。この審議会で審議して、変更地域について、これで可とする
かたちになるが、国土利用計画審議会の決定時期に問題というのがあると思う。
例えば、資料2の5ページで平成 22 年度第 56 回審議会事前報告済みと書いてある。こ
れはどの時点で審議会に事前報告するのか。例えば、昨年2月1日に審議会が開かれて、
十何件審議したが。
この国土利用計画審議会の五地域の増減というのは、形骸化されているのではないのか。
現実的な変化があって、審議会に上がってきて、資料を見ながら議論して、よしとせざる
を得ないという状況では、形骸化されているのではないかと思う。
この審議会で通らなくても、個別法によって、担保されているわけであり、時期という
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点ではどのような決めごとがあるのか確認したい。
(議長)
事務局どうか。
(事務局)
この時期については、森林だけ特殊な例で、この事前報告も許可を得た後に報告してい
る。
「森林法」が国土利用計画より以前にできており、森林法が1ha 以上の開発許可へ改正
をするときに、規制法というよりも、安全・安心を守りながら許可をしなければならない
という法律の定義になった。
こちらの審議会としては、許可がされた段階で、こういう許可があったことを報告して
いる。もし、意見等があれば、許可の指導方針の中で、反映されるよう関係部局へ伝えさ
せていただく。
例えば農振地の場合、自然公園などについては、事前にこの審議会で変更しなければ、
次の方向に行かないが、森林地域は許可をされた土地でないと報告できない。
確かに、この審議会が拒否したらどうなるかということであるが、そういう事例につい
ては、いまのところないが、原則として滋賀県の土地利用基本計画図は変更できなくなり、
いつまでも森林地域として残ることとなる。
それについては、他府県でも同じような疑問が出ており、国に森林については事前にで
きるような制度ができないかということで要望している。その中で、滋賀県としては平成
19 年度から事前報告している。
(壽崎委員)
審議は許可が下りてからということは、前にも何度か説明を伺っている。
例えば、1件目の変更は、中等教育学校施設で学校をつくるということであり、2件目
が、特別養護老人ホーム、3件目は工場となっている。
特に1番目であるが、農業地域と重なっている。2番目、3番目は調整区域と重なって
いる。そうすると、都市計画法で調整区域の開発についてはコントロールがあるが、例え
ばこの1件目、そういう規制が全然なかった場合、この学校施設の建設について、例えば
容積率とか建ぺい率はどうなのか。学校教育施設なら文科省の規定もあるが、そういうコ
ントロールというのは、どのようにするのか。
(事務局)
この施設についての設立までに至る経過ということか。
(壽崎委員)
例えば、2件目の特別養護老人ホームであれば、市街化調整区域に開発するので、開発
審査にかかる。甲賀市か滋賀県の管轄なのかわからないが、開発なら審査の段階で、この
広さの土地に、これだけの建物を建てて、その建ぺい率や道路との関係のアクセスとか、
チェックされていると思う。しかし1件目の場合、そういうのはどこでチェックするのか。
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(事務局)
まず、県の方としては、滋賀県土地利用に関する指導要綱により、1ha 以上を開発する
ときに、事前に滋賀県へ届出をしてもらっている。その段階で、利用目的、地域に影響を
与えないか等も含めて審査をしている。これは、私ども県民活動生活課で担当している。
資料2の4ページで、森林地域を外す部分は、斜線になっているが、道路から斜線部分
まで白いところがある。この白い部分も含めて道路側から全部学校施設である。この白い
所は、過去、信楽の陶芸組合が資材置き場として使用していたが、学校はこの部分と森林
にまたがって計画された。
当時、指導させていただいた結果は、道路問題、また自然環境問題等も含めて調整した
結果、学校建設はやむを得ないだろうという判断であった。
その後、都市計画区域外でも開発に関する手続きが必要であって、甲賀市の権限でされ
た。さらに学校法人については、滋賀県の総務部局で担当しており、私学審議会等で審議
され最終的には認可に至り、昨年4月より開校したという経過である。
(壽崎委員)
了解した。
(議長)
何らかのチェックは入っているが、この土地利用基本計画レベルに入ると、どうしても
事後承認的なところしかできないと思う。
(村西委員)
資料1の1ページに五地域区分というのがあるが、要するに県土 40 万ヘクタールを五地
域で区分していると思う。県土の全地域は白地も入れて、重複もあるが、何らかの地域に
入ると思うが、どの地域にも入らないという土地はないのか。
(事務局)
五地域と白地地域に入らない土地はない。
(村西委員)
そうすると、この資料1の1ページでいくと、都市地域というのは、都市計画法による
都市地域ではなく、都市計画の何も用途を決めていない、つまり、市街化区域でもない、
市街化調整区域でもないという地域はどうなるのか。例えば住宅用地であるが市街化区域
でもない、市街化調整区域でもない地域は、その他の用途地域に入るのか。
(事務局)
愛荘町は、都市計画の線引きはされていないが、都市計画区域としては決定されている
のではないか。
(村西委員)
はい。
(事務局)
つまり都市計画区域として決定されている地域であるので、都市地域となっている。
9
(村西委員)
多賀町など、ないところもある。
(事務局)
はい。県下は、ほとんど都市計画区域に入っているが、一部は入ってない。
(事務局)
滋賀県のほとんどの地域は、都市計画区域に入っている。その中で、市街化区域、市街
化調整区域という分け方をされるのは、国土利用計画ではなくて、都市計画法で線引きす
る。愛荘町は都市計画の区域として指定されているが、線引きをするには、都市計画法に
基づいた手続きが必要になってくる。
また、都市計画法に基づく都市計画区域と、土地利用基本計画に基づく都市地域がイコ
ールになっているかというと、ほとんどイコールであるが、一部、誤差が出ている部分が
ある。これは、滋賀県では、伊吹山の中腹ぐらいまで、都市計画区域になっているが土地
利用基本計画では都市地域に入れるべきではないということで、落としている。このよう
な例外はあるが基本的には、土地利用基本計画の都市地域と都市計画法に基づく都市計画
区域は、ほぼニアリーイコールです。
(村西委員)
はい。これは先ほども説明があったかと思うが、今回、この三つの地域が森林地域から
外れて都市地域、あるいは農業地域、あるいは自然公園地域だけが残る。そうすると、農
業地域に学校施設、福祉施設、工場用地があることになる。そして農業地域は、そのまま
にしておき、個別法で変更する時に減らすのか。しかし農業地域の中に工場が建っている
というのは実際おかしいと思う。
(事務局)
ただ、一件目の地域は、学校は一つできたが、周りはずっと集落等もあり、田園がずっ
と続いている地域である。つまり、若干の集落等はあるが地域全体としては、周りが農業
として行われている地域であるため、農業地域として位置付けされている。
このため、地域全体が農業地域であるとき、その中で学校ができたり、集会場ができた
といって、その度、農業地域を減らしていくことはない。
(嶋本委員)
都市地域と都計区域とは、理解としては、まったく別物と思う。
土地利用基本計画でいう五地域の地域区分と、都計法でいう市街化区域、市街化調整区
域、あるいは未線引きの都計区域はまったく別物であって、都計区域であっても、場合に
よっては農業地域だとか森林地域になっていく場合も当然あるし、ほとんどニアリーイコ
ールというよりも、都市計画法上の都計区域と、国土法上の都市地域とは、まったく視点
というか、決められた時点も違うし、その区分の性質が明らかに違うものだというふうに
考えるべきではないのか。先ほどニアリーイコールという話が出たが、趣旨が根本的に違
うのではないか。それだけ確認させていただきたい。
10
(事務局)
基本的には、都市計画法に基づく都市計画区域というのは、どういう都市的な整備をし
ていくために、どういう資産投資をしていくかということや開発をする、しないという地
域を基本的には分けるという考え方である。
一方で土地利用基本計画の都市地域は、都市的な機能を持っている地域という見方をし
ている。ただし、双方が大きく懸け離れてしまうと、県民の皆さんに誤解を与える。つま
り土地利用基本計画図に基づく都市地域と、都市計画に基づく都市計画区域が違うのは、
まずいので、面積的には合わせている。確かに、制度としては、違うと思う。
(議長)
よろしいか。
いろんな意見が出たが、この計画図の変更案についてはいかがか。これ以上、意見がな
ければ、滋賀県土地利用基本計画図の変更案について、適当と認める旨で答申するという
ことでよろしいか。
(多数の委員)
はい。
(議長)
それでは、その旨で答申したいと思うが、文案については、せんえつであるが、私に一
任していただきたい。
(多数の委員)
お願いする。
②国土利用計画(全国計画)を巡る動向について
(議長)
それでは、議事の2番目、
(2)国土利用計画(全国計画)を巡る動向について、本日は
特に国土交通省から田中室長に来ていただいており、説明お願いしたい。
〈国土交通省田中室長説明〉
※国土利用計画(全国計画)を巡る動向について説明
(議長)
国で国土利用計画(全国計画)に対して見直しをされていく中での、国土交通省として
の問題意識、課題意識というふうに聞かせていただいた。
本来であれば、委員からたくさん質問があるかと思うが、すでに予定時間を超過してお
り、質問に充てる時間を略させていただきたい。
③滋賀県国土利用計画(第4次)の計画管理について
11
(議長)
最後の議案となるが、滋賀県国土利用計画(第4次)の計画管理について事務局から説
明をお願いする。
(事務局説明)
※滋賀県国土利用計画(第4次)の計画管理について説明
(議長)
県国土利用計画(第4次)の計画の進捗状況ということであった。
資料4の8ページから 10 ページにあげられている県土利用の質的向上という観点で、今
回関連する施策の、あくまでも担当課の自己評価ではあるが、初めて取り組んできたと理
解している。また、従来からの面積等の量的な把握については当然されているし、各市町
の策定改定への支援についても行われていると理解する。
この説明について、何か質問、あるいは意見等があるか。
(畑山委員)
資料4の7ページの、ここにグラフがあり、県土の利用形態別推移となっており、平成
32 年目標が設定されている。この目標というのは、どういう位置づけで捉えたらいいのか。
積極的に目標に向けて動かしていくのか、それとも、この程度までに抑え込もうと思っ
ているのか、あるいは、これまでの経年変化から、だいたいこの程度になるから、急激な
変化は押さえようという意図で設定されている目標なのか、計画の捉え方を教えていただ
きたい。
(事務局)
計画面積ですけど、本計画は平成 22 年に作られる段階で、この面積の捉え方を審議して
いただいた。ベースになるのは、従来のトレンドである。トレンドでいくと、かなり農地
が減少するという見込みであった。しかし、本審議会の議論の中で、農地の減少を押さえ
ていく方向性が出され、トレンドをベースにしながらも、区部によっては抑制する方向に
なった。そして、この目標面積を出して、それに基き各部局で推進していくこととなった。
(畑山委員)
では、区分によっては、積極的に押さえる方向になっている目標もここにはあるという
ことか。
(事務局)
はい。考えとしては、トレンドはありながらも、大きく逸脱することはないものの、大
きく農地が減らない方向で計画の目標をつくり、それに基づいて各部局、機関で施策を進
めているところである。
(嶋本委員)
資料4の1ページ目の県土利用の総合的マネジメントのところで、気候変動に対する基
12
盤整備ということが入ってくればいいかなと思うが。
災害への対応というのが非常に必要な時代になってきており、避難の道路であるとか、
急傾斜地の家が建ったりしているので、そこからの避難を含めて、災害に対する担保とい
うか、そういう視点がいま非常に必要と思う。もちろん原発からの避難ということも言わ
れているわけであるが、そのようなことが入ればいい。
もう1点、低未利用地のところで、先ほど全国的な動向の中でも話が出たが、工場跡地
の再利用、耕作放棄地の多様な主体による農用地活用、施設用地等への転換というところ
があるが、ここに空き家の解体・再利用という言葉が、非常に大切かなと思う。
空き家が甲賀町にも増えており、イノシシ、シカ、サルの温床になっているような状況
で、非常に困っている。解体しようにも持ち主が分からない。再利用するにも、デイケア
サービスセンターに利用したりするが、多くの需要がないので、防犯上も防災上も非常に
良くない。空き家というのは、甲賀市では、キーワードになっており、それがどこかに文
言として入ってこないか。
それと、既存の商店街が非常にさびれており、これの再活性化、空き店舗の再利用とい
うか、厳しい中でも既存商店街で頑張っているところもある。何らかの手段を用いながら、
その再活性化を図っていくような状態があるので、そういう文言が入ってくればと思う。
(議長)
4次計画でいま進めている段階であり、いまの提案は、4次計画がつくられて以降の社
会情勢の変化に伴う新たな課題として、今度、中間見直しがあるので、そちらに向けた提
案と受け取らせていただく。
(嶋本委員)
中間見直しで結構である。現状はだいぶいま変わってきていると思うので。
(嶋本委員)
資料5のつくり方というか、担当局を前に出して、こういうことをやっていると、これ
はこういう過程に有効だというつくり方で、何回も同じ文言を読むようなかたちになって
いる。
情報政策課というのが下から資料5の1ページの下から5段目にあるが、
「来るユビキタ
スネットワーク社会に対応した」とあって、これが、高度情報通信基盤の整備促進に有効
でやっているとある。こういう言葉が、何回も同じように出てくる。例えば、次のページ
の幹線交通通信ネットワークの代替性の確保という項目で同じ文言で、情報政策課のやっ
ていると出てくる。
部局としてこういうことを推進している、これは各措置のこのためだというつくり方で
ある。全部読んではみたが、同じ文言が出てくる。
列を逆にした方がいいのではないかなと思うが。そこは検討していただきたい。
(議長)
私の理解では、計画の展開の体系に沿って整理されたということと思う。ただ、読む方
13
としては、逆の方が読みやすいのではないかという提案であるが、資料の構造ということ
で、一応検討していただきたい。
(壽崎委員)
4次の計画をつくるときに、計画管理をしっかりやってほしいと散々言った記憶があり、
こういう資料で進捗状況を報告いただき、すごい進歩と思っているが、やはり、定性的で
ある。
もともと文言なので、定量化しきれるものではないということは、管理の話をしたとき
にもあったが、何か、もう少し定量化できる部分というのはないのか。
もう少し数字で出せるものがあれば、目標が数字で出ているかどうかというのは別の問
題であるが、例えば、こういうことについては、いままでこれだったのが、このぐらいに
なったというものを入れると、どれぐらいご努力しているかが分かるかなと思う。また次
回の評価のときに、何かそういう工夫があるといい。
先ほど嶋本委員の発言に関連するが、4次の計画をつくるとき、実はかなり議論した。
東日本大震災の前ではあったが、阪神・淡路の後でもあったし、滋賀県は頻繁にゲリラ豪
雨で水害が起きたという状況があった。そして、それをどうするのか、また宅地であるが
実は人はまったく住んでいない住宅があることをどう扱うのかなど。そういう話は散々議
論した。しかし、どうやってそれを変えていけるかの方法が見えず、具体的な項目として
挙げられなかった部分もある。その辺は、難しい部分はあるという議論をした記憶がある。
(議長)
はい。今回は事務局としても初めてのことで、試行錯誤の第一歩として、こういうかた
ちでやってみたと私は理解した。壽崎委員からの提案なども踏まえて、少しずつ、改善を
加えていけばよいと思う。
(4)報告
①林地開発許可等の事例について
(議長)
最後に、報告事項として、林地開発許可等の事例について事務局の説明をお願いする。
(事務局説明)
林地開発許可等の事例について事務局から説明
(議長)
以上、4件の林地開発許可に関する報告であった。この件について、何か質問等はある
か。
(大住元委員)
1件目の大石曽束の件について、この廃棄物処分場は、大津市の太田の処分場とは、ま
14
た別の処分場か。
(事務局)
別である。
(大住元委員)
資料6では、産業廃棄物と書いてあるが、一般廃棄物ではなくて産業廃棄物か。
(事務局)
産業廃棄物の安定型処分場ということで聞いている。コンクリート殻等によって、埋め
ていき、最後は土砂をもって、ゴルフ場を再構築し直すもの。
(大住元委員)
大津市の処分場ではなくて、ゴルフ場から廃棄されるものの処分場ということか。
(事務局)
ゴルフ場は現在、谷状になっており、その谷を埋め立ててゴルフコースを改造するとい
うことで、谷を埋め立てるにあたって、廃棄物を利用するものである。そして最終的には
ゴルフ場のコースを直すという計画と聞いている。
(大住元委員)
廃棄物を埋め立ててゴルフ場を造成するということか。
(壽崎委員)
市役所とゴルフ場の利害が一致したということか。
(事務局)
簡単にいえば、ゴルフ場のコースを改造し新しくきれいにするのに、その経費を、産業
廃棄物を入れて、経費にしようとしているものである。
(村西委員)
これは安定型なのか。
(事務局)
安定型で、水に影響を与えないもので、地下に埋設しても、水には影響を与えない、コ
ンクリート殻等による廃棄物と聞いている。
安定型というのは、あくまでも処分地のかたちであり、入ってくるものが安定している
わけではない。廃棄物処理場には、管理型といい、例えば焼却灰とか、そういうものは土
に埋め込んだら、いずれ地下水に影響を与えるため水処理施設が必要なものと、もう一つ
は安定型で、そのまま地下に埋めても地下水には影響しないというものがある。
(村西委員)
林地開発許可はこの安定型の最終処分場だけでもできるのか。ゴルフ場と何十年も時間
差が出てくると思うが
(事務局)
はい。従来からこの一帯が全部ゴルフ場として許可されている地域である。ゴルフ場と
して許可されていたが、谷状のコースがあり、それを産業廃棄物として埋めながら、ゴル
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フコースを改造していくという計画だと聞いている。
(議長)
つまり産廃処分場は処分場として、きちんとした指導等が入って、許可も受けていると
いうことか。
(事務局)
はい。
(議長)
はい、以上をももって、本日の議題は全て終了した。時間を超過したことをおわびした
い。それでは、司会を事務局に返したい。
(5)閉 会
あいさつ(県民活動生活課長)
本日は長時間、熱心な議論をいただき、お礼申し上げる。部長が途中で失礼したので、
代わってあいさつをさせていただく。
本日の意見、提案については、今後のこの審議会や本県の施策の中に十分に反映させて
いただくということで、取り組んでいきたいので、よろしくお願いしたい。
また、国交省の田中様、吉野様、わざわざお越しいただき、感謝申し上げたい。冒頭申
し上げたが、平成 26 年度に、この国土利用計画の見直しを考えており、本日説明されたこ
とも踏まえ、進めていきたい。
また委員の方々、来年度もよろしくお願いして、本日最後のあいさつとさせていただく。
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