...

平成22年度 第2回 城陽市環境審議会議事録

by user

on
Category: Documents
1

views

Report

Comments

Transcript

平成22年度 第2回 城陽市環境審議会議事録
平成22年度
城陽市環境審議会議事録
日時
平成22年11月1日(月)午後1時30分~午後3時5分
場所
城陽市役所
議題
出
席
者
第2回
委員
行政
第2会議室
1、 会長・副会長の選出
2、 城陽市の環境政策について
新川会長、中川副会長、木下委員、中原委員、望月委員、
田浦委員、宮永委員、大野委員、岡田委員
吉岡総務経済環境部長、綱井環境課長、
谷口環境係長、後藤主査
<質疑等の概要>
◆1.会長・副会長の選出
「新川氏を会長に推薦する」という意見で異議なし。新川氏を会長に選出。
城陽市環境審議会規則第2条に基づき、会長が中川委員を副会長に指名。
中川氏を副会長に選出。
◆2.「城陽市の環境政策について」
事務局より城陽市の環境施策について説明。
会長
ご質問やご意見はございませんか。
(質問)委員
環境施策に係る予算は、どうなっているのか。
(回答)事務局
収入はないが、嘱託職員の人件費を含めて、約3千万円から4千万円となってい
る。
(質問)委員
環境審議会は、どういったことを審議するのか。
-1-
(意見)会長
城陽市環境基本条例に基づき、環境基本計画に関して議論する場である。環境基本
計画については、前年度見直しを行っており、環境問題に関する議案が発生すれば、
環境審議会で議論する。地球温暖化対策地域推進計画についても、今後議論していく
こととなる。
(質問)委員
環境報告書を発行する頻度は、どうなっているのか。また、環境基本計画の目標
については、5段階でどの程度評価しているのか。
(回答)事務局
環境報告書は平成21年度版が最新であり、毎年報告を行っている。各種統計上、
毎年12月に作成しており、平成22年度版は平成23年1月配布予定である。
環境基本計画は、平成15年3月に策定し、目標年次を平成29年度として計画
的に進めることとしている。平成21年6月に一部改正を行い、その際、環境審議
会でも審議を行って頂いた。どこまで達成したのかについては、毎年の進捗状況を
年度ごとに報告している。環境報告書の39ページに数値目標と進捗状況を報告し
ており、平成12年度の基準値に対して、平成19年度・平成20年度の数値目標
達成項目については○印を付けている。半数以上が達成しているが、平成29年度
に向けて目標達成できるよう進めていきたい。
(質問)委員
ISO14001に基づいた取り組みではないのか。
(回答)事務局
環境基本計画として取組んでいる。ISO14001は、事務事業について実施
している。
(意見)委員
積極的な取組み目標が尐ない。
(意見)会長
環境については、努力などによる活動内容で評価することは難しく、効果として
は直ぐに出にくい面がある。しかし、徐々に改善しており、環境については、中長
期的に達成していくもので、努力を怠ってはいけない。
-2-
(意見)委員
課題に対して、具体的な施策が必要である。
(意見)委員
城陽環境パートナーシップ会議では、<参加>という面での取組みは、特に意識
している。持続的な取組みとして、直ちに数値目標を達成とはいかない。環境まつ
りでも、城陽環境パートナーシップ会議を表に出して取組んでおり、他市よりもリ
ードしている面もある。
(意見)会長
市民の環境に対する意識を高めていくことは難しく、長い取組みが必要である。
(意見)委員
市民の環境問題への参加意識は分かりにくい。主婦のごみに対する関心は高く、
節電などの取組みもされているが、その取組みが地球環境を考えたものとはなって
ない。一般市民が、どれだけ関心があるのか分からない。環境イベント等の認知度
は、どうなのか。
(意見)委員
城陽環境パートナーシップ会議で環境家計簿の普及啓発に努めてきたが、これま
で1年間で10件であったが、今年は件数が増加しており、認知されてきている。
人口で見ればわずかな数値であるが、徐々に増えている。努力することで、くらし
と環境について分かってもらうことができる。環境家計簿でくらしと環境を考えて
もらえる。城陽環境パートナーシップ会議と市民活動がかみ合わないといけない。
(質問)委員
公害苦情件数について内容は、どうなっているのか。
(回答)事務局
公害と言えば大気汚染や水質汚濁といった工場などからの公害という感じがする
が、大気汚染や水質汚濁などの工場公害にかかる苦情は尐なく、多いのは近隣にお
ける苦情が多い。今の時期では、野焼きでわらを燃やすので、田畑近くまで住宅が
ある所は、けむりの苦情が多い。また、生活騒音として、夜中に洗濯機の音、犬の
鳴き声の苦情もあり、日常生活における苦情が多い。最近の地域コミュニティーが
希薄になってきており、近隣に対して言えないことを市へ相談してくる。
-3-
(意見)委員
まちや地域でのエコの取組みについて、市民の方々は無関心である。家電のエコ
ポイントやスーパーの袋削減とかはあるが、まち全体でのエコについては結びつい
てこない。城陽環境パートナーシップ会議で広めてもらって、一つ一つ改善をして
ほしい。
(意見)委員
環境基本計画では基準値、目標達成度もあり、平成29年度の数値目標に向かっ
て進めている。10年後どうなっているのか、市がきちんと把握していくことが必
要である。また、目標達成度を示す指標は多様に見なければならず、今はソーラー
パネルを付けている住宅もあり、関西電力供給分の電力量だけを見るのでは、指標
として不十分では。
(意見)会長
市内の自然エネルギーがどれだけ生産・消費されているのか、指標として必要で
はないか。
(質問)委員
市内の太陽光パネルによる電力需要は、把握しているのか。
(回答)事務局
今年度から、市では住宅用太陽光発電システムを設置した住宅に補助金を交付し
ており、今年度分は把握できる。
(意見)委員
関西電力に聞けば、電力需要量は出してもらえる。
(回答)事務局
電力の自由化に伴って、なかなか情報を得られない状況にあった。
(意見)委員
今は出してもらえると思う。関西電力の組織も変わってきている。
(意見)会長
ぜひ、出してもらってほしい。
-4-
(質問)委員
城陽市エコプランについて、目標6%削減に対して、平成21年度は11.4%
削減となっているが、具体的に何が減ったのか。
(回答)事務局
市庁舎の事務事業や事業系の中では上下水道部の排出が多く、小・中学校などの
公共施設でも多くの温室効果ガスを出している。平成21年度は事務系・事業系と
も削減となり、11.4%削減することができた。事業系では上下水道部が水を作
る時、配水する時などのポンプ使用などに伴う電気使用量が多いが、市民の節水に
より配水が減り、電気の使用量も減っている。省エネルギー型設備の影響によると
ころも大きいが、市民の節水により電気使用量が減尐したことが大きな要因と考え
る。庁舎では昼休み時間の消灯、空調は必要な所だけ使用することや空調設備の更
新もあり、それらの効果から目標を達成できている。
(質問)委員
環境市民懇話会や環境井戸端会議とあるが、内容について何か補足があれば、
参考までに教えてほしい。
(回答)事務局
平成15年3月に環境基本条例に基づき、環境基本計画を策定した。策定に当た
っては、市民、市民団体及び事業者が意見を出し合って策定したものである。また、
環境審議会でも審議されたものである。市民参加の環境井戸端会議など行い、環境
市民懇話会を母体として、城陽環境パートナーシップ会議を発足した。
(意見)委員
環境基本条例の策定に当たっては、環境市民懇話会で議論して、市民の意見を聞
く機会として、環境井戸端会議を行った。環境市民懇話会や環境井戸端会議は、経
過として行ってきたものであり、現在は城陽環境パートナーシップ会議として活動
している。
(質問)委員
環境基本計画の96ページに環境井戸端会議の主な意見として、
「 木津川河川敷に
不法投棄が多い」、「R24号沿いにゴミのポイ捨てが多い」、「古川の水質がきれい
になった」などとあるが、こういった河川改修など環境課以外の担当の事業にどう
対処するのか。環境審議会で審議することもあるのか。
-5-
(回答)事務局
市の大きな枠組みとして、第3次総合計画を策定しており、
「緑と太陽、やすらぎ
のまち・城陽」の実現のため、施策に取組んでいる。環境面での取組みとしては、
市ではISO14001を採用しており、第3次総合計画と環境基本条例をリンク
させて、施策を実施、進捗把握している。その中で、河川改修などの事業があり、
その中で河川の浄化などに結びつけている。
(意見)委員
環境基本計画について、達成度のチェックをして、5年毎の評価をしているよう
だが、環境審議会としての役割はどうすればよいのか。積極的に審議会で議論でき
る情報があればと思う。
(意見)会長
環境基本計画の目標として、環境活動が全市的に広まっているのか、関心がある。
産業、建築、土木を含めて、環境基本計画に沿った取組みが出来ているのか。庁舎
はISO14001を取得しているが、トータルで議論していくべきと考える。
(意見)委員
2年前に城陽環境パートナーシップ会議で、京都と奈良の中間という位置を活用
した観光産業を含めて検討した。京都は日本電産株式会社やローム株式会社など先
進的な会社があり、リタイヤした人材を活用できればよいと思う。会社のOBは、
市内にたくさんいて、そういう仕組みを作っていくべきではないか。京阪奈学研都
市はエコシティーとして日本で4箇所指定されている1つであり、実証実験を見習
うことも大切である。
長野県では、太陽光発電など自然エネルギーに投資するファンドを作って、自然
エネルギーで得た利益を出資者に分配している。元々は京都発祥の仕組みである。
京阪奈学研都市では、電気自動車の普及において、個人で会社のOBを集めて、電
気自動車の会社を作りたいと思っている方もおられる。環境産業の分野では、優秀
な人材がたくさんいる。OBの知識を活かしてNPOとか立ち上げられれば。
(意見)委員
長野県のおひさまファンドは、地域密着型で大規模な取組みとなった。KES(京
都環境マネジメントシステム)に登録されている方は定年者で、ほぼボランティア
である。オムロン株式会社では、シニアベンチャークラブとして実績があり、人材
を活かす取組みをしている。エコに関心がある人にうまく機会を与えていくことで、
活動として広がる。国では、温室効果ガス削減目標として2020年までに25%
-6-
削減、京都府地域温暖化対策条例では、温室効果ガスの排出量を2020年度まで
に25%削減、2030年度までに40%削減とする条例化をしている。環境基本
計画について、市は先進的な政策を導入してほしい。
(意見)委員
産業・経済の活性化、河川、農業などに対する環境施策が入ることを想いとして
持っている。環境基本計画の推進体制として、環境政策推進組織がある。審議会の
議論を市長に伝えるとか、城陽環境パートナーシップ会議で言ってもらうとか、こ
の仕組みを使って広げてほしい。
(意見)会長
環境審議会の役割として、市長へ意見具申をすることができる。審議会の意見を
次年度に環境施策に反映させる意見として出すことも、事務局と相談して考えてい
きたい。
会長
その他に意見はございませんか。ご意見がないようですので、質疑を終了します。
本日は貴重な意見を頂き、熱心に議論できました。
今後の施策に活かして頂きたいと思います。
これで本日の審議会を終了させて頂きます。
-7-
Fly UP