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1 県民一人ひとりが主体的に芸術文化活動に参加 し、身近な場所で芸術

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1 県民一人ひとりが主体的に芸術文化活動に参加 し、身近な場所で芸術
【資料2】 ■高知県文化芸術振興ビジョン 【10年間の総括】
ビジョン 【施策の具体化の方向】
1 県民一人ひとりが主体的に芸術文化活動に参加
し、身近な場所で芸術文化の創造や鑑賞・体験などを
行うことができる環境を整えます。
2 本県の芸術文化の向上を図り、裾野をひろげ、高
知ならではの個性あふれる文化を育て、全国に発信
します。
これまでの取組・成果
見えてきた課題
《行政》
多くの各市町村には公民館があり、文化芸術に関する講座を開催している市町村もある。
文化芸術活動を行う団体やサークルなどの発表の場であり、多くの県民に鑑賞、体験の場でもある「高知県芸術祭」を、県では65年以上に亘って、開催
している。
展示資料や文化芸術への関心や興味を深めていただくため、各施設では展示解説(ギャラリートーク)や講演会、ワークショップなどを開催しているが、
より幅広い層の方に文化芸術を楽しんでいただけるよう、手話通訳付きや英語通訳付きのギャラリートークを行う施設もある。
また、創作や表現活動を行っている県民の、更なる励みとすぐれた作品への顕彰のためのコンクールも数多くある。文芸や写真、書道、各市町村での絵
・それぞれのニーズに応じた創造活動の拠点の活性化及びさらなる波及
画の公募展など、様々な分野、地域で行われている。
・県民が参加、運営する展覧会の充実
《民間・県民》
・すべての県民が文化芸術活動に親しむ環境づくり
ほぼ全市町村にある文化協会等では、サークル活動や講座などを開催し、県民が文化芸術に触れる機会を提供している。また、民間企業も、幅広い年 ・文化芸術活動における地域間格差の解消
代が楽しめる展示や文化イベントを企画している。
県内各地で活動する文化芸術団体の定期的な発表会や展示は、県民の継続的な鑑賞の機会ともなっている。
文化施設ではなく、ギャラリー、カフェ、店舗や古民家などを会場にし、県民が独自に文化芸術活動の発表や招聘公演を行う例も、県内各地でみられ
る。
「高知県展」や「高新文芸」など創作や表現活動を行う県民を対象にした民間企業主体のコンテストも行われている。
《行政》
歴史や文化財、食文化などを、高知ならではの文化ととらえ、企画展や広報誌などで発信を行っている。
また、「まんが甲子園」の開催など、全国でもいち早く「まんが」を文化行政にとりいれた本県では、「まんが・コンテンツ課」に続いて「まんが王国・土佐推
進協議会」を設立した。
一方、裾野を広げていくために、県民の創造・表現活動等への会場貸出や助成事業などの支援も行っている。
近年では、文化芸術の向上や全国発信をめざし、芸術家を招聘、滞在してもらい、地域(高知)ならではの作品制作、発表を行ってもらう「アーティスト・イ
ン・レジデンス」を継続的に行う施設もある。
高知市商工会議所による「よさこい祭り」は高知を代表する祭りとして全国的に知られている。
・質の高い文化芸術の観賞や創造活動への参加につながる環境整備
・助成事業への応募における市町村ごとのばらつきの解消
・文化施設のサービスの向上
・食文化や木、珊瑚の文化および生活習慣など、高知の自然に起因する地
域固有の文化の保存、継承、発信
《民間・県民》
助成制度などを活用しながら、個人的に「アーティスト・イン・レジデンス」を行う県民もいる。
「よさこい祭り」は高知県独自の文化として、参加する民間グループや協賛企業、多くの県民に親しまれている。
3 子どもたちが優れた芸術文化に接し、感動したり、
人と共感する心を育てる機会を充実させるため、家
庭・学校・地域と芸術家や文化施設、芸術文化団体等
とのネットワークづくりを進めます。
4 芸術文化を伝え、つなぐための人材育成に努める
とともに、芸術文化活動を主体的に行うボランティア
やNPO団体を育てます。
5 人と人とをつなぎ、元気な人づくりや地域づくりを
進めるため、様々な分野を越えた活動や地域間・世
代間の交流を促進します。
6 芸術文化活動の拡がりを目的に、県民と行政とが
協働して、文化施設や文化団体、イベントなどの情報
の収集と発信を進めるための情報ネットワークを構築
します。
《行政》
県立文化施設では幼少時から文化芸術に触れる機会を増やすため、18歳以下の方は観覧無料としている。また、学校行事で見学に来る際も手続きを
すれば引率教員も無料ととし、希望に応じて学芸員による解説も行っている。
また、県立文化施設では来館の機会が少ない子どもにも文化芸術への関心を持ってもらえるよう、学校を対象にしたアウトリーチ事業を行っている。県
文化財団企画課においても、より多くの子ども達に文化施設の情報や創作の面白さを伝えるため、店舗や各地域でのワークショップの開催を行ってい
る。
教育関係として、子ども(や教職員)の美術作品の展示や演奏発表などを通して、子ども達の個性と豊かな心(表現力・想像力・感性)を育むことを目的
にした「高知県教育文化祭」、高等学校の文化部の発表の場として、「高知県高等学校総合文化祭」が毎年開催されている。
・学校教育の現場における、文化芸術活動の充実
・県内全域における、子どもを対象とした文化芸術事業の推進
《民間・県民》
県内で活動する劇団や音楽グループによる幼児童向けのコンサートや演劇などが開催され、子ども達に鑑賞機会の提供がされている事例がある。ま
た、こども県展(高知新聞社)が県内全域の子どもを対象とした公募展として、作品発表の場として多くの子どもに親しまれている。
《行政》
県文化施設におけるカルチャーサポーター(ボランティア)制度が継続している(H12~)。
NPO法人と行政が共に地域社会の課題解決に取り組むことを目的とした意見交換の場を整備する他、県職員をNPOに派遣、体験を通してNPOへの理
解を深め協働を推進する短期派遣研修を実施している
《民間・県民》
文化芸術の各分野に関する民間グループ・団体が設立され、公演や展示、講演会などを行っている。
若者を中心としたグループもイベントを開催し、クラフトや音楽をはじめとする様々なアートを楽しむ場として親しまれている。
また、発表する=鑑賞機会提供、だけでなく、地域とつながりを持ち、社会性のある活動を考える民間団体の事例も出てきた。
《行政》
オールドパワー文化展やスピリットアート展の開催など、高齢者や障害者が生きがいを持ち主体的に芸術文化活動に取り組める場がある。
また、様々な目的のため文化芸術をツールとして活用している事例もある(福祉、観光、地域づくりの各分野など)。
伝統工芸を地域の文化として継承していくため、本県の特色ある伝統工芸品等の製造技術やノウハウを伝承する後継者の育成支援やPRによる知名
度向上、販路開拓の支援も実施している(伝統的工芸品産業等後継者育成対策事業)。
《民間・県民》
障害のある方の作品を商品化し、幅広く紹介する事業を行っている団体もある。
また、地域に伝わる伝統産業分野では、土佐和紙について民間団体等が様々な振興策を行っている。
伝統芸能においては、保存会を結成して継承をはかる事例の他、国のモデル事業(農水省等)を活用しながら新演目の習得、後継者育成を実施する事
例もある。
・文化芸術活動を担う人材および民間団体等のさらなる育成
・民間企業主体の文化芸術活動の充実
・伝統文化の適切な保存および次世代への確実な継承
・文化芸術の力を活用した創造活動の活性化と地域の賑わいの創出
・地域で文化芸術の振興が図られる意義の共有
・地域の魅力を効果的に発信する地域資源、産業のさらなる振興、育成
・文化芸術の活用における、他分野とのさらなる連携(連携することで得ら
れる効果を周知)
《行政》
県民、観光客の便宜のため、年間のイベントをまとめたインフォメーションを発行している施設が多い。観光コンベンション協会の「よさこいネット」では県
・県内各地域の文化芸術の状況(イベント、活動団体、文化財など)が一目
内の祭りや展覧会情報などを紹介し、情報発信を行っている。
また、各市町村も歴史や文化財をまとめたパンフレットを発行し、文化を観光に活用する動きがある。そうした市町村パンフレットをはじめ、イベントのチ 瞭然に把握できるツール(サイト、印刷物など)による情報の一元化及び発
ラシを設置する場所の整備もはかられている。
信
《民間・県民》
高知新聞「こみゅっと」、「K+(ケープラス)」等が芸術文化イベント情報の定期的な発信を行っている他、イベント情報をまとめた情報誌を発行する団体も
ある。
・外国人、障害者等を対象とした情報発信の整備
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