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氏名 広瀬 学位の再.類 博士(医学) 学位記醤号 第3 7 6 7 号 竿f v.授与年月日 平成 1 2 年 3月2 3日 学位授与の要件 学位規則第 4 条第 l 項該~者 学的論文名 U s e f u l n e s so f Newly Designed P i g t a i l Catheter w i t hM u l t i p l eS i d e 真 H o l e s by Reducing I n c i d e n c eo fV e n t r i c u l a rE c t o p γ (新しい多側孔ビッグテールカデーテルは心室性期外収縮の発生を減少させ有 用である) 論文蕃育委員 主資教授古川│純一 副主査教授 副主合教授木下博明 L用真喜子 論文内容の要旨 【日的】新しく開発左れた多側孔盈!ビッグテールカテーテルであるテルモ社製 . J e lRalance 川 (.m) を使 用することにより,主宰造影時の心主性不整脈を減少させ得るか再かを検討すること。 【方法】 i nv i t r oでのカテーテルの動きを検討するために. 5F, JBと6Fの従来のビッグテールカテーテル (PG) を水の入った水槽の中に吊り下げ,インジェクターを用いて着色グリセリン溶液を噴出させ,カテー テルの動きを観察した。次に臨床での有用性を検討するために, 5FJBと6FPGを用いて左室造影時の心 室性期外収縮の発生頻度を調べた。 5F, JBは,カテーテルシャフトに対称的に配置された 5 2個の側孔を持 ち,造影時のカテーテルの動きを減少させる仕組みになっている。対象は,当院にて左室造影を施行した 1 0 4例 。 51 "JB を使用した 5 5 { 9 J I( JR 群)と. 6F PGを使用した 4 9 例 (PG群 ) の 2群に分けて検討した。左 室造影中の心室性期外収縮 (VPB) と心室頻抽の数を,各患者について記録した。 【結果】水槽実験では, 6F PGは噴山時にカテーテルが大きく反兆したのに対して. 5ド JRはカテーテノレ は全く動かなかった。臨床研究では,患者背景.最初のカテーテルの位置については,両宮下問に差ーはなかっ た 。 5FJB 群では6FPG 若干に比べて有患に VPB( 21 .8%VS. 4 2 . 9 % .P = 0 . 0 2 ) . 心室頻拍(1.9%v s .1 4 . 3 %. P=O.02), 2連発以七の VPB(9.0%v s .3 4 . 7 % .V " " O . O Ol)の発生頻度が低かった。 Txl ビッグテールカテーテ Jレは,左室造影時の心室性期外収縮の発生を減少さ 【結語】新しい J e tBalance せ有用である。 論文審査の結果の要旨 左宰.造影の際には, ピッグテールカテーテルが最も広く用いられているが,造影時にしばしば心室'性期 外収縮が出現し正確な左室壁運動の評価が困難となることがある。従来のビッグテールカテーテルは 6 -7個の側孔と先端孔を持つが,多数の側孔をもっ新しいデザインのテノレモ社製ピッグテールカテーテル T ( J e tBalance 2 個の多数の側孔を持つため造影剤のジェットが分 九 JB) が最近開発された。この Jsは. 5 散され,またこれらの側孔はカテーテルシャフトに対して対称に配置されており,造影剤l のジェットによ るカテーテルの動きを最小限に押さえる仕組みとなっている。このユニークな構造を持つ新しいピッグテー ルカテーテルが,従来のビッグテールカテーテルと比べて,心室性期外収縮の発生を減少させるのではな -216 いかと考え,本研究では, JRを使用することにより左室造影時の心室性不整脈を減少させ得るか否かを検 討した。 i nv i t r oで、のカテーテルの動きを検討するために,日、 ¥ J Rと6 Fの従来のピッグテールカテーテル (PG) を水の入った).1¥槽の中に吊り下げ,インジェクターを用いて着色グリセりン溶液を噴 1 :させ,カテーテル の動きを観察した。次に臨床での有用性を検討するために. 5 FJBと6FPGを用いて左室造影時の心室性 期外収縮の発牛.頻度を調べた。 5 1 "JI3は,カテーテルシャフトに対称的に配置された 5 2桐の側孔を持ち, 造影時のカテーテルの動きを減少させる仕組みになっている。対象は,当院にて左室造影を施行した 1 0 1 ) 例 。 5F, J Bを使倒した 5 5 例(,J B t ' f . ) と , 6FPGを使用した 4 9 例 CPG 群)の 2群に分けて検討した。左室造影 中の心室性期外収納 ( VPB) と心室頻拍の数を,各患者について記録した。 水槽実験において, 6FPG では噴山時にカテーテルが大きく反兆したのに対して, 5 FJBでは令く動か なかった。臨床研究では,患者背景,最初jのカテーテルの杭置については,両群聞に差はなかった。 5 F , J B 若干では, 6FPG 群に比べて有忘に VPB( 21 .8%VS. 4 2 . 9 % ,P -O.02),心室頻拍 (L9%VS. 1 4 . 3 % . p~ 0 . 0 2 ) . 2j 車先以上の VPB( 9 . 0 %vs. 3 4 . 7 % ,[ ' = 0 . 0 01)の発生頻度が低かった。 このように,J B ! 丸左室造ー影時の心室性期外収縮の発生を減少させ有用であることが示された。新しい J H の臨床での有刷性を検討した報告はなく.今後本カテーテル使用によって丘室造影時の心室性期外収縮の 発生を減少させることに寄号する点は少なくないと考えられる。よって.本研究者は,博士(医学)の学 位を授与されるに値するものと認められた。 2 J 7