...

2 - dreamsongs18

by user

on
Category: Documents
34

views

Report

Comments

Transcript

2 - dreamsongs18
ジャズ批評2
100円からのCD批評 マークポイ
ント
●
●●
●●●
●●●●
●●●●●
<6>
・Aziza Mustafa Zadeh
[ALWAYS] 180円
{COLUMBIA/1993年発
売 アメリカ盤} 松
戸にて
<7>
・Jack Dejohnnette
「パラレル・リアリ
ティーズ;PARALLEL
REALITIES」 280円
{MCA/1990年発売
国内盤} 柏にて
VOL.2
<評価>
安くても買って損した
どうでも良い
まあ、いいんじゃな∼い
かなり満足できた
非常に満足、してやったり!
店頭のワゴンバッタセールの中で見つけた1枚。
ジャケの思わせぶりなモノトーン写真が結構気に
なったのとパーソネルクレジットにジョン・パティ
ツッティ(ベース)、デイブ・ウィックル(ドラ
ム)のチック・コリアグループリズム隊の名前を見
つけたからであった。ピアノトリオで全曲オリジナ
ルというのが判ったので、試しに購入。
さてはて、内容はムスタファ何某の名前からみて
とれるように、案の定アラブ音楽をベースにした
ジャズを志向してた。まあ、エキゾチックなのと中
近東の香りがするわで、目先が変わっているのはい
いけれど、聴きこんでもそれ程味わいが深まるもん
でもなく、チックバンドの名うてリズムセクション
を従えてそれなりのテクニックを披露してはいるん
だけど、どうにも感動がないわ。ファッションの珍
しさばかりが際立ってしまい、アトラクティブな所
がない美人みたいで(アーティスト本人は、寝惚け
た美女っつー感じの風貌)、3人のプレイがどれも
浮き上がってバンドとしてのまとまりが感じられな
い。 さしずめ「気分転換にチョイとプレイヤーに
かけて、アラブ風フュージョンジャズを聞いてみる
の図」だろうか?!彼女自身のアラビヤ語ボーカル
も付いて来るよ。 満足度/● (購入
日:2000.8.1)
久しぶり珍しくジャック・ディジョネットのリー
ダーアルバムを見つけた。共演メンバーは、パット
・メセニーとハービー・ハンコックの2人だけで、
聴いているとメセニーのアルバムかと思えちゃう
程、例のメセニー節が横溢している。この辺がドラ
マーがリーダーアルバムを制作する時の難しさであ
る(尤も、メセニー好きなオイラはちっともかまわ
ないが…)。ハンコックも例の雰囲気でやってい
て、アコースティックピアノばかり弾いているとこ
が正解。 それはさておき、10数年前のアメリカ旅
行中に実はジャック・ディジョネットに出会ったこ
とがある。ボストンの美術館で偶然見かけ、声をか
ジャズ批評2
けてみたらシカトされた。よくジャケットに載っ
かっている様な笑顔を全く見せず、取りつく島もな
い程で、コチトラ別に失礼な言い方しなかった筈だ
けどなあ??ああいったミュージシャンは気難しい
のが多いと実感できた。 ジャケットコラージュの
作者は、ディジョネットの嫁さんらしいが、中々セ
ンスがよい。 満足度/●●● (購入
日:2000.10.10)
<8>
・Steve Coleman &
Five Elements [SINE
DIE] 280円購入 {CBS/1988年発売 日
本盤} 柏にて
<9>
・Various Artists 「Mt.Fujiに連れってっ
て93; Music Introduction
of Mt.Fuji Jazz Festival
93」 280円 {BlueNote/1993年発売
国内盤} 柏にて
シカゴ出身のジャズ一派の中でやはり頑張ってるの
がスティーブ・コールマンだって事は、このオイラ
でも知ってたので、思わず購入。以前ディブ・ホラ
ンドのグループでやっていた頃のLPを数枚持って
たから、その辺りの音楽をやってるのかと思いき
や、ジャズというかソウルとR&Bをロックの感性
でブチまけたらこんな感覚だろうという内容ではあ
る。決してアバンギャルドじゃなく、それなりとタ
イトなリズムが根底には流れてる。まあ、メンバー
がカサンドラ・ウィルソンやらロビン・ユーバンク
ス、マービン・スミティ・スミスといった顔ぶれか
ら、昔からのジャズ気質の人はおおよそお判りにな
るでしょうな∼。ロックやラップが好きな人には、
今風で面白いと思えるだろう。私は、愛聴盤にはな
らないけれど、刺激と緊張感を持って聴きたい時に
は良い1枚。 満足度/●●● (購入日時/
2000.10.9)
正直な所、これを正規な料金2000円で買うジャズ
ファンはあまりいないだろう。中味は、93年夏に開
催されるジャズフェスティバルの公演アーティスト
達の紹介コンピレーションアルバムである。ホレス
・シルバー、大西順子、ジョン・スコフィールド、
ベニー・グリーンの旧作を集めて目新しさ皆無で、大
西順子の収録2曲のうち1曲が未発表なだけといっ
たすごい根性のCDで2000円だぜ!タイトルからも
ジャズ入門、フェスティバル前祝の企画ものであり
んす。従って、セコハン価格280円で正解。
そうはいっても、幾つかの収穫もあるし、珈琲タ
イムに軽く流すのにはすごく最適。おまけのジョー
ジ・アダムス(前年までのジャズ祭の恒例メンバー
だったのだが、急死した為追悼の意味で最後に1曲
収められている)は嬉しい。この人のライブを何回
か見たが、非常にヴァイタルでアーシィな吹きまく
りは感動モノであった事を思い出す。 それとホレ
シルの「ソング・フォー・マイ・ファザー」のイン
トロが、スティーリーダンの「リキの電話番号」イ
ントロの大元だったと再認識できたのが、恥ずかし
ながらの大収穫! 満足度/●● (購入
日:2001.1.16)
file:///D|/HTML-pdf/Music/Jazz02.htm (2/3) [2004/05/12 14:50:42]
ジャズ批評2
<10>
・Diane Schuur [THE BEST OF DIANE
SCHUUR] 150円 {GRP/1997年発売 アメリカ盤} 秋葉
原にて
この人のCDはよく見かけていたけれど、あまり食
指が動かず今まで来たが、ジャケが従来の感覚から
ずれていて、さりげなくて良いので買いました。150
円だしね。 ベスト盤という事で過去10枚リリース
された作品から集められたもので、スタンダードが
半分以上収められている。 変な表現になってしまう
のだが、健康的にボーカルしすぎている感じでポッ
プスソングみたいに聞こえる。トニー・ベネット
じゃないけど、歌い上げすぎてちとシンドイ。とい
うか、ショービジネスの音楽としては面白いけれど
…で、どこか陰影のあるジャズボーカルをやってい
るつもりでも、ハンディキャップのあるミュージ
シャンが持っているパワーの強さの方が勝っている
ように思えてしまう。これは、偏見でしょうか?
それで全体を通じて結局それなりに歌い、プレイ
している様子なんですが、ワッシにはダイアン・
シュアーとはジャズの分野のアーティストではな
く、ポップスボーカルのうまい人という事に落ち着
いた(ジャンル分けしたがる悪い癖が出た)。 満足
度/●● (購入日:2001.2.6)
Fly UP