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2015 年 10 月5日
TOYOTA GAZOO Racing、ホームレースとなるWEC第6戦 富士6時間レースへ
10 月 11 日(日)、富士スピードウェイで FIA 世界耐久選手権(WEC)第6戦 富士6時間レースが行われます。
TOYOTA GAZOO Racing は、トヨタのホームコ
ースでのレースに2台の TS040 HYBRID で臨みま
す。
霊峰・富士の麓に位置する富士スピードウェイで
は、2012 年から WEC 富士6時間レースが開催さ
れていますが、TOYOTA GAZOO Racing は、過去
3年のレースをすべて勝利で飾って来ました。特に
昨年は 1-2 フィニッシュを飾り、記念すべき世界耐
久選手権王者への道を駆け上りました。
昨年の富士6時間レースでは、アンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミが勝利を挙げ、ドライバーズ・
タイトル獲得に向けての礎としました。今年はこの2人に 2012 年、13 年の勝者である中嶋一貴が加わり、TS040
HYBRID #1 号車を操ります。
中嶋と組んで富士6時間レースで過去2勝を挙げているアレックス・ブルツは、今年はステファン・サラザン、
マイク・コンウェイと共に TS040 HYBRID #2 号車を走らせます。コンウェイは TOYOTA GAZOO Racing の一
員として初めての富士スピードウェイ出場となります。
1
富士スピードウェイは 16 のコーナー、1.475km
にも及ぶ長いメインストレートを備えた、1周
4.563km の国際サーキットです。1965 年に開場し
た当時、第1コーナーには巨大な 30 度バンクが待
ち受けていましたが、1974 年にバンクは廃止され
ています。1976 年に日本で初めて F1 日本グラン
プリがこの富士スピードウェイで開催されたこと
は、日本のモータースポーツにおけるマイルストー
ンとなっています。2000 年にトヨタ自動車が富士
スピードウェイの経営に加わって以来、大幅な改修
がなされ、2007 年と 08 年の2年間、再び F1 日本
グランプリが開催されたことはまだ記憶に新しいはずです。
F1 グランプリでも有名になったこの富士スピードウェイですが、実はスポーツカー(耐久)レースの長い歴史
で彩られています。特にトヨタにとれば特別な場所ともいえます。1967 年に初めて開催された富士 1000km レー
スでは、トヨタ 2000GT が見事な優勝を飾っています。また、それ以後2年間にわたり、トヨタの象徴的なレー
スカー、TOYOTA7 が勝利を挙げています。また、富士におけるスポーツカーレースは、1982 年から7シーズン
に渡って WEC のカレンダーに組み込まれ、そのうちの3年間は WSPC(World Sports Prototype Championship
=世界スポーツプロトタイプ選手権)という名称で開催されました。
今週末に開催される富士6時間レースは、10 月9日(金)に行われる2回の公式練習に始まり、10 日(土)に
は公式練習と公式予選が行われます。決勝レースは 11 日(日)午前 11 時にスタートします。
TOYOTA GAZOO Racing への皆様の熱い応援をよろしくお願いいたします。
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佐藤俊男 チーム代表:
ホームレースとなる富士スピードウェイでのレースは、我々にとって毎シーズンもっとも大事な戦いのひとつです。
日本のファンの皆さんからはいつも熱い応援を頂き、温かく迎えて頂いていることに心から感謝致します。これま
での3年間、富士では非常に良い成績を収めることが出来ておりますので、今年も出来る限りのプッシュをしてい
きます。尚、我々のハイブリッドシステムを開発している東富士研究所が富士スピードウェイのすぐ近くにありま
すので、今週末は開発に携わった仲間たちに TS040 HYBRID の戦う姿を見てもらえる貴重な機会になります。彼
らのサポートとともに、多くのトヨタ自動車社員の方々やトヨタグループのパートナーの皆様にも、現地で応援頂
ける事、大変ありがたく思っています。チーム一丸となって臨みます。
アンソニー・デビッドソン(TS040 HYBRID #1 号車):
富士でのホームレースが楽しみです。ファンの皆さんと、応援に駆け付けてくれたトヨタ自動車の仲間達にも良い
レースを見せたいと思います。我々は、富士では無敗という素晴らしい記録を持っています。またウィニングラン
を、というには厳しい挑戦だと思いますが、まだまだ分かりません。この季節の富士の天気は予想し辛く、ウェッ
トコンディションになれば流れは我々に有利に向いてきます。あらゆるチャンスをものにするべく、全て出し切り
ます。
セバスチャン・ブエミ(TS040 HYBRID #1 号車):
富士は我々のホームレースなので、いつも特別な思いがあります。3連覇という凄い記録がありますが、残念なが
ら今年は良い結果を残すのが少々厳しいことも分かっています。救われるとすれば富士の天候でしょう。我々のフ
ァンや大勢のトヨタ社員の前で走るのですから、とても気合が入ります。レースには前向きに立ち向かって行きま
すし、この週末は最高の結果を出せるよう全力を尽くします。
中嶋一貴(TS040 HYBRID #1 号車):
私にとって富士は WEC シリーズの中でも大きな意味を持っています。耐久レースの長い歴史がある富士スピード
ウェイで、日本のファンの皆さんを前に LMP1 で走るのは素晴らしいことです。富士は私の大好きなサーキットの
ひとつで良い思い出がたくさんあります。私自身の WEC 初優勝が 2012 年の富士、というのもそのひとつです。
このサーキットは良く知っており、普段は得意としています。今シーズンのスーパーフォーミュラでは、7月に表
彰台にも上がっています。外食時には、チームメイトに代わって注文もしなければいけませんが、それも含め、チ
ームメイトに日本を紹介するのも、また楽しみです。
アレックス・ブルツ(TS040 HYBRID #2 号車):
富士はスポーツカーレースの長い歴史を持つ偉大なサーキットです。難しいコースで、正しいセットアップを見出
すのは驚くほど大変です。非常に長いストレートと高速コーナー、そして後半のトリッキーなセクターと、バラエ
ティに富んだレイアウトです。そのため、ドライバーにも、エンジニアにとっても正しいセッティングを見出すの
は挑戦であり、公式練習セッションが重要です。富士は我々のホームレースであり、我々のファンとトヨタ関係者
のためにも、良いレースを見せられることを楽しみにしています。
ステファン・サラザン(TS040 HYBRID #2 号車):
富士はシーズンを通しても好きなサーキットのひとつです。昨年我々は非常に力強いレースを見せることが出来た
ので、今年も楽しみです。日本はファンが熱狂的で、特にトヨタのドライバーとしてレースを戦うことは素晴らし
い体験です。パドックでは常に多くのサインを求められ、多くのファンが応援してくれていることを実感出来、と
ても嬉しいです。集まってくれた多くのファンが楽しめる、素晴らしいレースを見せられることを期待しています。
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マイク・コンウェイ(TS040 HYBRID #2 号車):
私にとって、トヨタドライバーとして初めての訪日となりますが、待ち切れません。2013 年には LMP2 チームの
一員として日本で戦っており、レースファンの熱心さは知っています。今回のレースへ向け、シミュレーターでの
練習は積んで来ており、準備はできています。トヨタにとってのホームレースを経験することを楽しみにしていま
す。ハイブリッドシステムが開発された東富士研究所を訪問出来るのも楽しみです。過去我々は富士で強さを示し
ているので、全力を尽くし、好結果を目指します。
TOYOTA GAZOO Racing の富士スピードウェイでの戦績
2012
#7 号車:予選1番手、決勝1位
2013
#7 号車:予選3番手、決勝1位
#8 号車:予選2番手、決勝 27 位
2014
#7 号車:予選4番手、決勝2位
#8 号車:予選1番手、決勝1位
TOYOTA GAZOO Racing の 2015 年シーズンこれまでの戦績
シルバーストーン:
#1 号車:予選4番手、決勝3位
#2 号車:予選6番手、決勝4位
スパ:
#1 号車:予選6番手、決勝8位
#2 号車:予選7番手、決勝5位
ル・マン:
#1 号車:予選8番手、決勝8位
#2 号車:予選7番手、決勝6位
ニュルブルクリンク: #1 号車:予選5番手、決勝5位
#2 号車:予選6番手、決勝6位
COTA:
#2 号車:予選6番手、決勝リタイア
#1 号車:予選5番手、決勝4位
以上
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