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香川県花き産業及び花き文化の振興に関する計画
香川県花き産業及び花き文化の振興に関する計画 さぬきの咲っちゃん キクリー 平成28年3月 香 川 県 目 次 第1章 はじめに 1 計画策定の趣旨 ・・・・3 2 計画の位置づけ ・・・・4 3 計画の期間 ・・・・4 4 基本目標 ・・・・4 第2章 現状と課題 1 花き生産の現状と課題 ・・・・5 2 花き流通の現状と課題 ・・・・5 3 花き消費の現状と課題 ・・・・7 第3章 推進施策 1 花き産業の振興 (1) 県オリジナル品種や新規品目の導入促進によるブランド力の強化 ・・・・8 (2) マーケットインによる戦略的かつ効率的な生産流通体制の構築 ・・・・8 (3) 県オリジナル品種や松盆栽等の国内外への販路の拡大や需要の拡大 ・・・・8 (4) ブランド花き産地の持続的発展に向けた生産基盤の強化 ・・・・9 (5) 花き生産を担う核となる経営体の育成 ・・・・9 2 花き文化の振興 (1) 新たな花き需要の創出に向けた取り組み ・・・・10 (2) 花育活動の推進 ・・・・10 (3) 公共施設やまちづくりでの飾花やフラワーコンテストの開催 ・・・・11 (4) 伝統的な花き文化の継承・支援 ・・・・11 (5) 花きに関する情報の集積と共有化 ・・・・12 第4章 推進施策の目標指標 1 花き産業の振興に関する目標指標 ・・・・13 2 花き文化の振興に関する目標指標 ・・・・13 3 品目別の生産流通販売対策 (1)キクの生産流通販売対策 ・・・・14 (2)ヒマワリの生産流通販売対策 ・・・・15 1 (3)マーガレットの生産流通販売対策 ・・・・16 (4)カーネーションの生産流通販売対策 ・・・・17 (5)ラナンキュラスの生産流通販売対策 ・・・・18 (6)鉢物・洋ランの生産流通販売対策 ・・・・19 (7)盆栽の生産流通販売対策 ・・・・20 第5章 計画の推進 1 推進体制 ・・・・21 2 進行管理 ・・・・21 2 第1章 はじめに 1 計画策定の趣旨 本県の花き生産については、瀬戸内の温暖な気候を生かし、キクやカーネーションなどの施設 花きと伝統園芸である盆栽を中心に発展し、 本県の経営規模の零細性を施設化で補う集約性の高 い経営が展開されてきたところです。 特に、盆栽の歴史は古く、今から約 200 年前に山や海岸に自生していた木を鉢に植え、販売し たことが始まりとされ、日本一の松盆栽の産地であります。近年は、盆栽愛好家が世界的に増え ており、海外で盆栽が日本の芸術文化として高く評価され人気が高まっています。 しかしながら、花き生産者の高齢化などに加え、国内市場における花きの消費の低迷、輸入花 き等の増加などにより、花きの栽培面積や花きの生産者はともに減少しており、生産額も 33 億 円(平成 26 年)と、この 10 年間で約4割減少しています。 一方、本県においては、平成5年の東四国国体を契機とした「花によるまちづくり」運動が展 開される中、こうした取り組みを持続性のあるものにするため、 「かがわ花の国づくり推進協議 会」が設立され、市町などと連携した、花きの普及・啓発活動の取り組みが行われてきました。 平成 11 年度には、 「花の里かがわ推進委員会」に再編され、 「みんなで創る花いっぱい香川県 民運動」として、花き生産者や関係機関・団体と連携した「フラワーフェスティバルかがわ」が 開催されるなど、20 年以上にわたって、県民の方々と共に、花きに親しむ多様な活動を展開し てまいりました。 今後、 瀬戸内国際芸術祭などで本県を訪れる国内外からの多くの観光客の方々への県産の花き での「おもてなし」をはじめ、花きのもつ「癒し」効果などの多様な価値を活用し、豊かさにつ ながる取り組みが期待されているところであります。 こうした中で、国においては、花きの生産者の経営の安定、花き加工および流通の高度化、花 きの輸出の促進、公共施設及びまちづくりにおける花きの活用等の措置を講じ、もって花き産業 の健全な発展と心豊かな国民生活の実現に寄与するため、平成 26 年に「花きの振興に関する法 律」 (以下「花き振興法」という。 )を制定し、平成 27 年 4 月には、その指針となる「花き産業 及び花き文化の振興に関する基本方針」 (以下「基本方針」という。 )を策定し、公表したところ であります。 本計画については、国の「基本方針」及び県の「農業・農村基本計画」に即し、本県を取り巻 く様々な現状や課題を踏まえ、 本県の花き産業及び花き文化の振興に向けた取り組みの指針とし て策定するものです。 3 2 計画の位置付け (1)本計画は、本県の花き産業及び花きの文化の振興に関する施策を総合的かつ計画的に推 進するための基本的な事項を定めるものです。 (2)本計画は、花きに関係する団体をはじめ、県民の協働により、それぞれの立場で花きの 利活用を促進する指針となるものです。 (3)本計画は、花き振興法の第4条に規定する振興計画に位置づけられるものです。 3 計画の期間 本計画の期間は、平成 28 年度から平成 32 年度までの5年間とします。 4 基本目標 1 花き産業の振興 【 県産花きの生産拡大と生産基盤の強化による花き産地の持続的発展 】 2 花き文化の振興 【 花のある暮らしで心豊かな県民生活の実現 】 4 第2章 現状と課題 1 花き生産の現状と課題 香川県の花きは、キクやカーネーションなどの施設花きと、伝統園芸である盆栽を中心に発展 し、中でも、切花類の施設化率は栽培面積の 58%(平成 26 年度)と高く、本県の経営規模の零 細性を施設化で補う集約性の高い部門となっています。 近年の品目別の生産動向をみると、消費者ニーズの多様化から、ヒマワリ、ラナンキュラス、 キンギョソウ等が増加傾向にあり、多品目化が進んでいます。栽培面積は、昭和 62 年をピーク に減少傾向にあり、平成 26 年は 285ha となっており、キク、カーネーション、マーガレット、 盆栽の主要4品目で、 120 栽培面積の 31%を占め 700 ています。 600 産出額は、経済成長 500 とともに鉢物類を中心 400 に急速に伸び、平成3 107 100 80 80 474 68 384 55 330 49 300 年に 84 億円となりまし たが、その後はやや減 39 200 少・横ばいで推移し、 100 平成 26 年は 33 億円 (切 0 花 21 億円、鉢物・苗物 60 51 293 36 50 288 36 50 285 34 40 33 20 0 平成12年 17年 22年 切り花類 23年 24年 鉢物・苗物類 生産量(百万本) 類9億円、花木類3億 円)となっています。 52 295 25年 26年 花木 生産額(億円) 花きの品目ごと作付面積、生産量、生産額の推移 生産者の経営安定や規模拡大を促進するためには、 県オリジナル品種や実需者ニーズの高い新 たな切り花や鉢花等の品目や品種の導入を推進するとともに、 燃料費や農業用資材などの高騰に 対応した生産コストの削減が図れる、栽培技術や施設の導入を促進する必要があります。 2 花き流通の現状と課題 平成 26 年の花きの出荷数量は 45,248 千本であり、出荷先は京阪神市場を中心に、県内や近県 などにも出荷されています。花き卸売市場の統合整備に伴い、流通の大型化が進んでいますが、 主要品目以外の共同販売体制の整備は遅れています。また、県内主要市場における本県産花きの 入荷割合は、切花類が 27%、鉢物類が 38%となっています。 近年、輸入花きが増加するとともに、国内における産地間競争も激化しています。 5 多様化する消費者ニーズに対応するためには、県産花きのオリジナル性や鮮度、日持ちの良さ 等、他産地との差別化による有利販売を推進するため、切り花の鮮度保持技術の向上や統一出荷 箱によるブランド強化と集出荷の効率化に取り組む必要があります。 切花累計 39% 58% キク 63% (うち輪ギク) 37% 71% カーネーション 29% 34% 60% マーガレット ヒマワリ 76% 10% 20% 5% 京阪神 30% 関東 10% 11% 48% 0% 6% 20% 70% 鉢物類 3% 40% 中国四国 50% 九州沖縄 13% 41% 60% 70% 関東 6% 80% その他 90% 関東 本県主要花きの出荷地域別割合(平成25年産) 27% 切花類 12% 17% 38% 鉢物類 24% 33% 枝物類 0% 44% 17% 20% 17% 40% 香川県産 38% 33% 60% 外国産 四国産 80% 100% 国内産 花きの県内市場への産地別取扱量の割合(平成25年度・高松中央卸売市場) 6 100% 3 花き消費の現状と課題 花きの消費については、ライフスタイルの変化により、花きの購入金額が長期的に減少傾向 にあり、日常生活において花に触れる機会が減少しています。世帯主の年齢別でみると、若年 層ほど購入金額が低くなっており、世代間で大きな差が生じています。平成26年度の総務省「家 計調査」において、高松市は、都道府県庁所在地および政令指定都市1世帯(2人以上の世帯) の「切り花」の購入金額が全国3位、100世帯当たりの購入頻度は、全国2位となっており、 花を愛でる習慣が根付いていることがうかがわれます。 近年、花や緑が持つ生理的・心理的効用や環境改善効果が評価されており、花きを日常生活 に取り入れ「うるおい」と「やすらぎ」を感じる心豊かな生活を送るため、花きの需要拡大に 向けた取組みを促進・強化するとともに、花育活動などを通じた花きの文化の継承・発展に努 める必要があります。 切花及び園芸用品等の年間購入額の推移(全国) 年齢階層別花き購入額(H25 年、全国) 資料:総務省統計局「家計調査年報」 二人以上の世帯 16000 12131 12000 8000 1600 14337 14000 10000 資料:総務省統計局「家計調査年報」 二人以上の世帯 9707 903 968 1388 12070 12061 12025 1400 1266 1200 1000 952 800 784 6000 600 4000 400 2000 200 0 0 全国平均 福島市 仙台市 購入金額 高松市 山形市 鳥取市 購入頻度 100世帯当たりの切花の購入金額及び頻度 (平成26年度) 資料:総務省統計局「家計調査年報」 二人以上の世帯 7 第3章 推進施策 1 花き産業の振興 (1)県オリジナル品種や新規品目の導入促進によるブランド力の強化 県オリジナル品種のカーネーションの「ミニティアラシリーズ」やラナンキュラスの「て まりシリーズ」などをはじめ、全国一のマーガレットや松盆栽に続く、特色のある花き産地 づくりを推進します。 さらに、多様な消費者ニーズを踏まえた県オリジナルの新品種の育成や花き生産に関する 新技術の開発に努めるとともに、育成された新品種や新技術の県内への迅速な普及により花 き産地の持続的発展を図ります。 こうした取り組みを円滑に推進するため、オリジナル品種の種苗供給体制の整備などに努 めます。 (2)マーケットインによる戦略的かつ効率的な生産流通体制の構築 近年需要が高まっている量販店向けに柔軟に対応できるよう、アジャストカットフラワー などのマーケットイン商材等の開発を推進するとともに、マーガレットなどの切り花の鮮度 保持技術の向上や段ボール等の資材の統一による県産花きのブランド力の強化に努めます。 また、流通段階での鮮度の維持・向上を図るため、鮮度保持剤の活用のほか、コールドチ ェーン体制の構築に向けた施設の整備などを推進します。 なお、物流コストが高い鉢物類については、生産者の組織化などを推進し、輸送コストの 削減に向けた集出荷システムの構築を推進します。 (3)県オリジナル品種や松盆栽等の国内外への販路や需要の拡大 ○ 国内販路の開拓 県内外の主要な花き市場での展示会や商談会の開催などを通じて、県産花きの評価の向上 や販路拡大に努めます。 また、県オリジナル品種のリレー栽培など国内他産地と連携した取り組みにより、需要拡 大とブランド化を推進します。 ○ 海外への販路の開拓(輸出の促進) カーネーションの「ミニティアラシリーズ」など県オリジナル品種については、海外にお ける知的財産権を活用した県産花きのブランド化を推進するとともに、県産花きの主要卸売 市場を通じた国外での販路の開拓を推進します。 また、海外、特にヨーロッパにおいて需要が拡大している松盆栽などについては、輸出の 促進を図るため、輸出国の植物検疫に対応した病害虫防除体制の整備に取り組みます。 8 (4)ブランド花き産地の持続的発展に向けた生産基盤の強化 ICT等の先端技術等の導入を促進するとともに、 生産性及び品質を向上させるために 必要な栽培施設や省力化機械等の整備の推進に努めます。 また、比較的低温でも栽培が可能なラナンキュラスなどの品目導入を促進するとともに、 省エネルギー効果の高いヒートポンプや高断熱性資材などの導入を促進するほか、燃油価 格が一定の基準以上に上昇した場合に補てん金を交付する国の燃油高騰対策の活用を推 進します。 さらに、台風等の不測の自然災害による花き経営への影響を軽減するため、園芸施設共 済への加入を推進するとともに、被災した施設等の迅速な復旧を促進するための支援など に努め、ブランド花き産地の持続的発展を促進します。 (5)花き生産を担う核となる経営体の育成 本県の花き生産を担う中核となる担い手の確保・育成を図るため、多様なルートから意 欲ある新規就農者を確保するとともに、先進農家での技術習得研修や経営発展段階に応じ た生産技術や経営改善の支援など、関係機関とともに就農から定着までの一貫したサポー ト体制の強化に努めます。 さらに、認定農業者などの地域をけん引する経営体の育成やその活動を支援します。 これらの担い手の経営基盤の強化に向け、規模拡大や高品質化に必要な施設・機械等へ の支援に努めるとともに、農地中間管理事業を活用した農地集積を促進し、効率的な経営 基盤の強化を推進します。 また、花き生産者の一層の経営基盤強化を図るため、花束やフラワーアレンジメントの 新たな商品の開発による6次産業化の取り組みを推進します。 9 2 花きの文化の振興 (1)新たな花き需要の創出に向けた取り組み ○「花いけバトル」など新たな花き文化の定着に向けた取り組み 新たな花き需要を創出するため、 「フラワーフェスティバル」をはじめとする花きに関 するイベントやシンポジウムを開催するなど花きへの関心を高める機会の提供に努める とともに、県産花きの消費拡大につなげます。 新しい「生け花」の文化として注目されている「花いけバトル」の開催など、花き文化 への関心を高めるにぎわいの創出や花きの魅力の啓発にも努めます。 ○ 新しい花き需要の創出 5月の「母の日」のキャンペーンに加え、6月の「父の日」 、11 月 22 日の「いい夫婦の 日」 、2月 14 日の「フラワーバレンタイン」等の新たな需要拡大に向けた「物日」の定着 に向け、花き販売店や流通業者と連携した取り組みを推進します。 また、県内プロスポーツや県内で開催される全国規模のスポーツイベントにおいて、 オリーブの草冠や県産花きを活用したビクトリーブーケの贈呈等、新たな県産花きのブラ ンド化や需要の拡大に努めます。 ○ 県産花き取扱協力店との連携 県内での県産花きのブランド化や需要拡大を図るため、県オリジナル品種の花きなどを 年間通じて販売し、県産花きの特徴などについて消費者に情報提供ができる店舗について、 「県産花き取扱協力店」として県が認証し、県産花きの情報提供などにより、 「県産花き取 扱い協力店」を核とした需要拡大に努めます。 (2)花育活動の推進 〇 学校等における花育活動の推進 小・中学校のほか、保育所や幼稚園、高等学校、大学などで、県産花きを活用した学習 やフラワーアレンジメントなどの体験教室の取組みを促進し、花育活動を通じて花や緑に 関する知識の習得や豊かな人間性を育む環境づくりに努めます。 〇 社会福祉施設等における花育活動の推進 社会福祉施設における花育活動の推進により、心安らぎ、癒されるといった花きの効用 を通じ、高齢者等の心身の健康増進に努めます。 10 (3)公共施設やまちづくりでの飾花やフラワーコンテストの開催 ○ 公共施設等における花きの利用の促進 庁舎、学校、図書館などの公共施設や公園整備などのまちづくりにおいて、花きの利用 を促進し、日頃から県民が花きに親しむ環境整備に努めます。 また、 商店街等の通路を活用したコンテナガーデンやハンギングバスケットなどの飾花 などにより、やすらぎのあるまちづくりの推進に努めます。 ○ 県産花きでの「おもてなし」の推進 瀬戸内国際芸術祭などで本県を訪れる国内外からの多くの観光客の方々への県産の花 きでの「おもてなし」をはじめ、主要駅等の利用客に対し、花きでもてなす環境づくりに 努めます。 〇 地域コミュニティ等での花きによる環境美化の推進 地域コミュニティ等においては、自治会、団体、近隣の学校等が協働した花壇植栽等に よる地域環境美化の向上や世代を超えた地域住民らによる「花のまちづくり」の輪が広が ることで、活力ある地域社会づくりへの貢献に努めます。 〇 緑化による地球温暖化対策の啓発 「香川県みどりの基本計画」や「香川県環境基本計画」に基づき、屋上緑化やグリーン カーテンによるヒートアイランド現象の緩和など地球環境負荷軽減に取り組み、その効 果を県内に広く啓発します。 (4)伝統的な花き文化の継承 〇「盆栽」文化の継承と振興 本県は、日本一の松盆栽の産地であり、その魅力を伝え、その技術や伝統の技を継承し、 国内外に対して盆栽文化を発信するため、生産者団体等と連携した技術実証展示などに取 り組むほか、盆栽に関する広報資料の作成や「フラワーフェスティバル」などでの品評会、 盆栽づくり実演などの取り組みを推進します。 特に、欧州やアジアなどの海外の愛好家に向けた盆栽文化の発信に努めるとともに、海 外バイヤーとの商談会の開催などに努めます。 〇 生け花等の伝統文化の継承 伝統的な花き文化の発展を推進するため、大菊やバラなどの園芸愛好家団体等と連携し た「県民花まつり」の開催や「小品盆栽」の園芸教室などを通じた花きの伝統文化の継承 に努めます。 11 「生け花」文化の継承のため、新しい「生け花」のスタイルである「花いけバトル」の 開催や「生け花」展示会の開催などに努めます。 (5)花きに関する情報の集積と共有化 県内の花き産地や花きに関するイベント、さらにはグリーンツーリズムと連携した花き の名所の紹介など花や緑に関する情報を集積、発信することで、県外からの旅行者や県民 の花きへの関心を高めるとともに、国内外からの観光客の増加につなげます。 12 第4章 推進施策の目標指標 1 花き産業の振興に関する目標指標 主要花き品目の生産目標 【生産額】33 億円(平成 26 年度)➡ 33 億円(平成 32 年度) 【生産面積、出荷量】平成 32 年度目標は下表のとおり。 平成 26 年度(基準年) 品 目 面積 出荷量 (a) 切花類 鉢花・花壇苗 面積 出荷量 (a) (千本、千鉢) H32/H26(%) 面積 (千本、千鉢) (a) 出荷量 (千本、千鉢) 13,901 43,080 13,840 43,300 99.6 100.5 2,947 3,770 3,000 4,070 101.8 108.0 平成 26 年度(基準年) 品 目 平成 32 年(目標年) 面積 出荷量 (a) 平成 32 年(目標年) 面積 (a) (千本、千鉢) 6,180 19,965 ヒマワリ 891 2,231 マーガレット 658 カーネーション ラナンキュラス 出荷量 面積 (千本、千鉢) (a) 出荷量 (千本、千鉢) 20,400 97.2 102.2 990 2,630 111.1 117.9 2,761 660 3,000 100.3 108.7 376 4,949 380 5,060 101.1 102.2 185 1,280 310 2,120 167.6 165.6 鉢物・洋ラン 1,637 3,696 1,660 3,990 101.4 108.0 盆 栽 1,234 74 1,280 80 103.7 108.1 キク 6,010 H32/H26(%) 2 花き文化の振興に関する目標指標 【県産花き取扱協力店の認定数】 現状:25 店舗(平成 26 年度) ➡ 目標:50 店舗(平成 32 年度) 【講師派遣による学校等での花育の講座回数】 現状:26 校(平成 26 年度) ➡ 目標:100 校(平成 32 年度) 〔累計〕 【講師派遣による社会福祉施設での花育の講座回数】 現状:23 施設(平成 26 年度) ➡ 目標:80 施設(平成 32 年度) 〔累計〕 13 3.品目別の生産流通販売対策 (1)キクの生産流通販売対策 背景(現状と課題) (現状) ○26 年度の栽培面積 62ha(生産者 264 名) 、出荷量 19,965 千本と全国 14 位の品目です。 ○県内の花き生産のうち、栽培面積、出荷額ともに1位の品目であり、中でも輪ギクが最も多く小 豆島町、丸亀市、三豊市、観音寺市等で栽培され、小ギクは三豊市、丸亀市等で栽培されていま す。 ○栽培面積のピークは昭和 40 年代で、出荷量については昭和 50 年頃から徐々に減少傾向をたど り、特に平成 9 年以降は減少率が大きくなっています。 ○栽培面積のうち、施設化率は 70%で、輪ギクでは 91%が施設栽培です。施設・設備が老朽化し ていますが、後継者のいる農家では新たな設備投資が行われており、養液土耕システムや防除設 備の充実が図られ、近年の燃油高騰に対して、高保温性被覆資材やヒートポンプなども導入も進 んでいます。 ○集出荷体制に関しては、県内 5 箇所で持ち込み共選体制がとられており、集出荷作業の省力化、 選別の合理化が図られています。 (課題) ○担い手の高齢化や後継者不足により生産基盤の脆弱化が懸念されています。また、海外からの輸 入が年々増え、現在、キク類としては全体の流通量の 13%を占め、販売単価が低迷する中、輸入 品の価格は上昇傾向で推移しています。 (千本) キクの栽培面積及び出荷量の推移 出荷量 目標とする姿 108 県域出荷組織の設立による西日本有数産地の地位奪還 現状(平成26年度) ①栽培面積:61.8ha 50,000 ②生産量 :19,965 千本 ⇒ 60.1ha 栽培面積(ha) 50,667 36,813 目標(平成32年度) ⇒ (ha) 150 149ha 75,000 73 23,991 25,000 100 68 64 63 62 22,142 21,457 20,658 19,965 50 20,400 千本 0 0 平成12 年 17年 22年 23年 24年 25年 26年 生産流通販売対策 (生産対策) ○全国でも有数の優良な産地を維持するため、高品質・安定生産について推進します。 ○施設の新設や低コスト・省エネを推進するための設備の高度化による環境改善を推進します。 ○需要にあった密植栽培の技術開発や短茎栽培等の導入により、施設回転率を高めます。 ○実需者ニーズに応じた栽培品種の選定と新規導入品種の早期品質安定技術を普及します。 (流通・販売対策) ○市場・小売と連携し、情報の交換を密にし、安定した販売単価の維持を推進します。 ○業務ニーズに応じた産地づくりにより、計画出荷による販売価格の一定水準の維持を図ります。 ○アジャストマムなどの実需者ニーズに柔軟に対応した計画出荷体制整備を支援します。 ○相対取引、契約取引、情報取引、ネット販売等販売チャンネル多様化への対応を支援します。 14 (2)ヒマワリの生産流通販売対策 背景(現状と課題) (現状) ○26 年度の栽培面積 9ha(生産者 106 名) 、出荷量 2,230 千本となっています。 ○栽培面積、出荷量ともに全国 3 位の産地です。 ○平成 16 年頃から、切花専用の品種が充実し、かつ需要の伸びとも相まって、栽培面積、出 荷数量、出荷額ともに増加した品目です。 ○栽培面積の内、施設化率は 67%で、4 月~6 月出荷については施設、7~8 月出荷について は露地と、作型により作り分けられています。また、施設の高度化により、切花品質も向上 しています。 ○集出荷体制に関しては、ほとんどが生産部会による共同出荷であり、一部で持ち込み共選も 行われています。 (課題) ○露地でも栽培可能な品目であり、他県でも栽培が伸びている中、市場シェアを確保すること が必要です。 (千本) 4,000 目標とする姿 他産地と比較し、安定かつ市場ニーズに応じた品質 ヒマワリの栽培面積及び出荷量の推移 9.3 9.1 8.8 2,484 2,454 2,468 5.3 ①栽培面積:8.9ha 目標(平成32年度) ⇒ ②生産量 :2,231 千本 ⇒ 9.9ha 8.9 (ha) 10 8 3,000 の切花を供給します。 現状(平成26年度) 9.0 2,000 3.2ha 2,251 2,231 1,751 4 1,048 1,000 出荷量 2,630 千本 栽培面積(ha) 0 2 0 平成12 年 17年 22年 23年 24年 25年 26年 生産流通販売対策 (生産対策) ○全国トップ産地をめざした生産拡大と高品質切花生産を図ります。 ○新規栽培希望者を募集するとともに、栽培講習会を実施し、作付の推進と高品質化を図り ます。 ○オリンピックなどの新規需要に応じた作付体系をとるとともに、出荷予定日、出荷予定本 数を把握し、市場に的確に情報を伝えることにより、責任産地の地位を確立します。 ○施設化を推進し、出荷期の拡大を図るとともに、需要が少ない 11 月~2 月に収穫できる品 目と組み合わせ、経営の安定を図ります。 (流通・販売対策) ○6 月の「父の日」の花材としてさらなる定着を図るため、市場・小売と連携し、積極的な 広報活動を行います。 ○新規市場の開拓により、生産拡大と価格の安定を図ります。 ○出荷形態や、日持ち性向上技術の検討により、日持ちのする切花を提供します。 ○消費拡大 PR や花育活動を通じ、消費の少ない 20 歳代、30 歳代の消費拡大を目指します。 15 6 (3)マーガレットの生産流通販売対策 背景(現状と課題) (現状) ○26 年度の栽培面積 6.6ha(生産者 61 名) 、出荷量 2,761 千本であり全国1位の品目です。 ○平成 2 年頃までは、病害虫の発生等により出荷本数が伸び悩んでいましたが、ウイルスフリ ー苗の供給体制の整備や施設化率の向上により、出荷量は平成 9 年までは順調に増加しまし た。 ○栽培面積は平成 10 年に 21ha となりましたが異常気象による露地作型の品質低下、高齢化 や市場単価の低迷により徐々に減少しています。 ○栽培面積の内、施設化率は 93%で、施設面積の増加により、栽培面積全体の減少に対し、 出荷量については穏やかな減少となっています。また、隔離ベッド栽培、日射制御型潅水シ ステム、高機能遮光資材、多段サーモなどの導入による施設の高度化により、品質の向上が 図られ、高い市場評価を得ています。 ○集出荷体制に関しては、ほとんどが生産部会による共同出荷が行われています。 (課題) ○栽培を開始して 20 年を超えるほ場が半数を占めるようになり、連作障害等による生産性の 低下が見られており、土壌改良対策が急務となっています。 (千本) 15,000 目標とする姿 マーガレットの栽培面積及び出荷量の推移 (ha) 17 出荷量 全国 1 位の栽培面積、出荷量、品質を誇る産地の 維持を図ります。 現状(平成26年度) ①栽培面積:6.6ha 13 栽培面積(ha) 10,000 目標(平成32年度) ⇒ ②生産量 :2,761 千本 ⇒ 6.6ha 6,620 6,410 10 4,599 5,000 9 9 9 9 7 3,473 3,697 3,000 千本 2,979 3,050 2,761 0 平成12年 17年 21年 22年 23年 24年 25年 26年 生産流通販売対策 (生産対策) ○全国トップ産地を維持するための高品質・安定切花生産体制を推進します。 ○安定生産のため、優良種苗供給体制の強化や土壌還元消毒による土壌の再生を推進します。 ○市場性や生産性の高い新品種の導入や優良系統を現地選抜し、早期の普及を推進します。 ○年内出荷作型の安定生産を図るため、施設の高度化や定植様式の改善を図ります。 ○台風などの強風に耐える耐候性ハウスの導入を推進します。 (流通・販売対策) ○切花サイズなど出荷規格の変更や新商品の開発による販路拡大を図ります。静岡県と連携し た「落ちない花」企画、バレンタイン、ホワイトデーの花贈りPR活動により消費拡大を図 ります。 ○輸送形態や日持ち性向上技術の検討により、日持ち性の高い切花を供給します。 ○年内出荷作型の安定生産によりアレンジメント教室などの稽古需要の奪還を目指します。 16 20 18 16 14 12 10 8 6 4 2 0 (4)カーネーションの生産流通販売対策 背景(現状と課題) (現状) ○26 年度の栽培面積 3.8ha(生産者 29 名) 、出荷量 4,949 千本です。 ○栽培面積のピークは平成3年で、栽培面積 19ha、2,800 万本が出荷されていました。輸入 量の増加や販売価格の低下、高齢化により平成 9 年頃から、面積の減少が顕著となってい ます。 ○栽培はすべて施設で行われており、養液栽培(養液土耕)設備や防除設備の充実が図られて います。また、近年の燃油高騰に対し、保温性の高い内張資材が導入されています。 ○カーネーションの品種数は非常に多く、生産者は多品種少量生産が中心となっています。 ○県オリジナル品種の「ミニティアラ」シリーズは、従来にはない独特の花形をしており、 年間を通じて流通するように北海道とリレー栽培を行っており、今後の需要の伸びが期待 されています。 ○集出荷は、農事組合法人や生産部会で共同出荷が行われています。 (課題) ○海外からの輸入が全体の流通量の 50%以上を占めるまでに増えており、生産物の価格安定 のための対策が急務となっています。 カーネーション栽培面積及び出荷量の推移 (千本) 30,000 目標とする姿 県オリジナル品種で産地の再生を目指します。 20,000 現状(平成26年度) ①栽培面積:3.8ha (ha) 16 出荷量 13.6ha 19,114 栽培面積(ha) 12 9.3 10 目標(平成32年度) ⇒ ②生産量 :4,949 千本 ⇒ 3.8ha 5.060 千本 14 10,733 5.5 8 5 10,000 6,135 5,639 4.4 5,129 4.1 4,915 3.8 4,949 6 4 2 0 0 平成12年 17年 22年 23年 24年 25年 26年 生産流通販売対策 (生産対策) ○全国でも有数の優良な経営体を育成するため、高品質・安定生産について推進します。 ○若い後継者が経営を担うようになってきたので、円滑に経営の移譲が進むように経営面 での支援を行います。 ○オリジナル品種のバリエーションを増やし、プライスリーダーとしての市場でのポジシ ョンの強化を図ります。 ○年内出荷作型の安定生産を図るため、施設の高度化を進めます。 (流通・販売対策) ○市場・小売と連携し、情報の交換を密にし、安定した販売単価の維持を推進します。 ○リレー産地と連携し、 「ティアラ」ブランドの確立とシェア拡大を図ります。 ○花の消費拡大PRや花育活動を通じ、消費の少ない 20 歳代、30 歳代の消費拡大を目指 します。 17 (5)ラナンキュラスの生産流通販売対策 背景(現状と課題) (現状) ○26 年度の栽培面積 1.9ha(生産者 27 名) 、出荷量 1,280 千本となっています。 ○栽培面積、出荷量ともに全国 4 位の産地です。 ○平成 15 年頃までは、県内の一部地域での生産に限られ、病害虫の発生等もあり、面積・出 荷本数ともに伸び悩んでいましたが、優良種苗の供給事業が開始され、県オリジナル品種 の導入もあり、出荷量が伸びるとともに、栽培が拡大しています。 ○施設化率は 100%であり、病害虫対策のための防虫網についてはほぼ全てのほ場で整備さ れています。品質・日持ち性の評価が高く、市場評価も高まっています。 ○集出荷体制に関しては、生産部会により共同出荷が行われているほか、一部個別出荷が行 われています。 (課題) ○栽培希望規模に対し、優良種苗の供給数が不足しており、早急な種苗供給体制の見直しが 求められています。 (千本) ラナンキュラスの栽培面積及び出荷量の推移 2,000 目標とする姿 185 出荷量 県オリジナル品種の普及により、全国 1 位の 栽培面積(a) 1,500 136 146 146 ①栽培面積:1.9ha 160 1,280 出荷量を目指します。 現状(平成26年度) 151 1,049 目標(平成32年度) ⇒ 1,000 72a 715 3.1ha 919 901 140 120 100 926 720 48 80 60 500 ②生産量 :1,280 千本 ⇒ (a) 200 180 40 2,120 千本 20 0 0 平成12 年 17年 22年 23年 24年 25年 26年 生産流通販売対策 (生産対策) ○全国トップ産地をめざした生産拡大と高品質切花生産を推進します。 ○栽培希望に応えられるよう、優良種苗供給体制を強化し、生産拡大を行います。 ○オリジナル品種を作出し、カラーバリエーションの拡大による市場での差別化を図ります。 ○新規栽培者の早期の技術確立のため、重点的な栽培指導を行うとともに、品種に応じた栽培 技術の確立を図ります。 (流通・販売対策) ○市場・小売と連携し、オリジナル品種「てまり」シリーズの積極的な広報を行います。特に バレンタインデーやホワイトデーなどのイベントでの利用を推進します。 ○縦箱出荷の統一や日持ち性向上技術の活用により、日持ち性の高い切花を供給します。 ○消費拡大 PR や花育活動を通じ、消費の少ない 20 歳代、30 歳代の消費拡大を目指します。 18 (6)鉢物、洋ラン生産流通販売対策 背景(現状と課題) (現状) ○景気の低迷による販売価格の下落や燃油や生産資材の高騰により、作付面積、生産量ともに 減少傾向です。平成 26 年度の鉢物類全体の作付面積は 16ha、生産量 3,696 千鉢、出荷額約 7 億円です。 ○平成 26 年度の生産者数は 49 名で、鉢花は西讃地域、洋ランは中讃地域を中心に栽培されて います。 ○実需者ニーズの多様化が進み、多品目少量生産や小鉢生産が求められています。また、生産 者が育成したオリジナル新品種を中心に、それぞれの個性を生かした商品作りが行われてい ます。 ○洋ランは、従来からの県内や四国内の種苗業者の苗のほか、海外からの高品質で低価格な開 花苗を導入することで、栽培期間を短縮し、施設回転率を上げています。また、アーチ状に 仕立てるコチョウランやシンビジウム等では、出荷調整に時間と労力がかかり、出荷箱、輸 送費等のコストが問題になっています。 (課題) ○燃油や生産資材価格の高騰により、生産コストが増大しており、コスト削減技術の導入が必 要です。 鉢物、洋ランの栽培面積及び出荷量の推移 (千本) 目標とする姿 目指します。 13 19 17 10,000 現状(平成26年度) ①栽培面積:16.4ha 栽培面積(ha) 17 市場の大型化に対応したブランド産地の実現を (ha) 出荷量 15,000 20 16 15 目標(平成32年度) ⇒ ②生産量 :3,696 千鉢 ⇒ 16.6ha 25 4,139 5,000 3,933 4,000 3,779 10 3,696 3,990 千鉢 5 0 0 22年 23年 24年 25年 26年 生産流通販売対策 (生産対策) ○低コスト耐候性ハウスの導入、遊休ハウスの活用やハウスの新設による規模拡大、移動 プールベンチ、ポッティングマシーン、ヒートポンプの導入などの低コスト省力生産体 系の確立を支援します。 ○生産者が育成したオリジナル品種の開発を支援し、早期の栽培技術の確立を図ります。 (流通・販売対策) ○オリジナル品種やオンリーワン商品を活用し、産地間競争力の強化を図ります。 ○産地におけるオープンハウスの開催や商談会への参画など、消費者に対する情報発信を 行い、販売促進活動を推進します。 19 (7)盆栽の生産流通販売対策 背景(現状と課題) (現状) 〇盆栽は、鉢花の中で最も栽培面積、出荷量の多い品目です。内訳は松盆栽がほとんどを占 め、その他雑木盆栽となっています。 〇平成 4 年をピークに面積は減少しており、出荷数量も平成 7 年を境に減少傾向となってい ます。 主な栽培種は黒松が最も多く、次に五葉松、錦松等が生産されており、その他真柏や実物 盆栽等が生産されています。 〇流通については、各産地単位に競り市が開催され、県内外の仲買人などに販売されていま す。全国各地に出荷されており、最も多いのは関東地方です。以前は大型~中型の商品の 取引が多かったのですが、住宅事情の変化や、景気の低迷により、小ぶりな商品の取引が 多くなっています。 (課題) 〇近年は、欧州向けから、経済発展のめざましいアジア諸国への輸出が増加していますが、 輸出先により樹種が限定されるなど、各国に対応した検疫体制への対応が問題となってい ます。 盆栽の栽培面積及び出荷量の推移 (千鉢) 目標とする姿 400 (ha) 20 出荷量 栽培面積(ha) マーケットインによる特産「盆栽」を振興します。 300 12ha 現状(平成26年度) ①栽培面積:12.3ha ②生産量 :74 千鉢 目標(平成32年度) ⇒ ⇒ 200 165 12.8ha 80 千鉢 12 12 12 12 12 16 14 12 9 10 8 125 100 18 80 80 80 79 74 6 4 2 0 0 平成12年 17年 22年 23年 24年 25年 26年 生産流通販売対策 (生産対策) ○輸出拡大に向けた病害虫対策、増殖技術等の栽培技術の確立により、輸出向けの登録盆栽数 を拡大します。 ○後継者育成に向けて、技術実証展示を行うとともに、栽培技術の継承のための研修会等を開 催します。 (流通・販売対策) ○国内盆栽産地間の連携を図り、観光関係団体とも連絡を取りながら、定期的な盆栽大会の開 催を検討します。また国内外の各種イベント等を通じて盆栽の愛好家を増やし、消費拡大を 促進します。 20 第5章 計画の推進 1 推進体制 香川県花き産業及び花き文化の振興に関する計画に掲げる、本県の花き産業や花き文化の振 興に関する施策や取り組みなどについては、花き関係機関や団体、県などで構成する「花の里 かがわ推進委員会」において、当該計画の進捗状況について意見、助言を受けるとともに、当 該計画の効果的かつ効率的な推進につなげます。 また、本計画に掲げる施策は、本県の行政全般に関わるものであり、本計画の推進のために は全庁的な取り組みが必要です。そのための推進体制として、平成 27 年7月に庁内連絡会を 設置し、庁内各部局が連携体制を取り、施策の進行管理及び点検評価等を行い、評価に基づい た施策の効果的な実現に努めます。 2 進行管理 本計画に掲げた施策や目標値の達成状況を毎年「花の里かがわ推進委員会」において報告し ます。 21 香川県花き産業及び花き文化の振興に関する計画 平成28年3月 香川県農政水産部農業生産流通課 22