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特集:SunSystems の債権・債務の管理と個別消し込みの方法(GL・GA

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特集:SunSystems の債権・債務の管理と個別消し込みの方法(GL・GA
特集:SunSystems の債権・債務の管理と個別消し込みの方法(GL・GA・AA)
今回の特集では、SunSystems の債権・債務の管理と個別消し込みの方法についてご説明します。
1. 概要
SunSystems の債権債務管理は、次のステップで実行します。
①債権(売掛金、未収金、仮払金等)や債務(買掛金、未払金、前受金等)の仕訳を計上
②年齢表の出力、入金および支払予定の確認
③債権・債務の決済仕訳(入金・支払い)を計上
④個別消込み
⑤再度年齢表を出力、未決済の仕訳の確認
債権・債務やその決済仕訳の計上の方法については、次の「仕訳入力の方法」についての特集をご参照ください。
・伝票入力(仕訳入力)の方法(JE)Part1
http://www.gtjapan.jp/pdf/system/Sun_userpage/userpage_daily2.pdf
・伝票入力(仕訳入力)の方法(JE)Part2
http://www.gtjapan.jp/pdf/system/Sun_userpage/userpage_daily3.pdf
以下では、上述のステップに沿って、②年齢表の出力、④個別消し込みの方法をご説明します。
2. 年齢表の出力
年齢表を出力して、入金や支払いの予定を管理したり、未入金の債権(滞留)を管理したりすることができます。
2-1.年齢表の設定
年齢表を出力するためには、あらかじめ設定を行っておく必要があります。
設定画面は、「GL=年齢分析表設計管理(Aged Analysis Layouts)」です。
●「メニュー画面」→「帳票出力」→「設定メニュー」→「年齢分析表設計」
1
次の画面は、債権科目(勘定科目タイプが D の科目)について、未入金となっている仕訳の一覧表
(滞留表)を出力するための設定画面です。
新しい年齢表の設定を登録する場合は、「選択」から「新規作成」をクリックし、以下の項目を設定します。
●GL=年齢分析表設計管理(Aged Analysis Layouts)
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
主な設定項目についてのご説明は以下のとおりです。
①設計コード
設定する年齢表のコードを 5 桁以内で指定します。
②年齢表名
設定する年齢表の名前を指定します。1 行目は入力必須、2 行目は任意です。
半角で 30 文字、全角で 15 文字入力できます。
③勘定科目タイプ
年齢表に抽出する対象となる勘定科目のタイプを指定します。例えば債権科目であれば”
D”
、債務科目
であれば”
C”
に「Y」を設定します。
年齢表を出力する際に、勘定科目の範囲を指定できるので、ここでは特に範囲を指定せず、全ての勘定科目
タイプに「Y」を設定しておいても構いません。
勘定科目タイプについては、次の「勘定科目・分析コードの体系について」の特集をご参照ください。
・SunSystems の勘定科目・分析コードの体系について
http://www.gtjapan.jp/pdf/system/Sun_userpage/userpage_master4.pdf
④仮帳簿取引含む
年齢表に抽出する仕訳について、仮転記仕訳を含める場合に「Y」を設定します。
⑤消込済取引を除く
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年齢表に抽出する仕訳について、消込済の状態の仕訳を除く場合に「Y」を設定します。
「消込済=決済済(入金済)」なので、滞留表(未入金リスト)を出力するような場合は、「Y」を設定します。
⑥年齢方法:支払日、消込日、取引日(D/L/T)
年齢計算を行う際の基準日からの日数計算に、次のどの日付情報を使うかを選択します。
「支払日=D、消込日=L、取引日=T」
⑦年齢分析:未来/過去(F/B)
年齢計算を行う際に、基準日から過去に遡る(例えば滞留確認)のか、未来に対して予定を確認する(例えば
支払予定管理)のかを指定します。
⑧取引明細出力
年齢表に仕訳の明細を抽出する場合に「Y」を設定します。通常は「Y」を設定して、個々の取引が確認できる
ようにします。
⑨借方貸方毎の合計
年齢表に、勘定科目毎の借方貸方それぞれの合計を表示する場合に「Y」を設定します。通常は「Y」を設定
します。
勘定科目単位で売上先や仕入先を登録している場合、売上先や仕入先毎の債権・債務の計上金額の合計と
決済金額の合計が表示されることになります。
⑩標準年齢計算日数
年齢計算の結果を表示する際に、基準日からの日数に応じて、最大 5 列まで、列を分けて表示することが
できます。この時の各列の日数を指定します。標準では、1~3 列まで 30 日ごとに設定されているので、
4 列目に 120 日、5 列目に 150 日と追加で設定するか、任意の日数を指定します。
※ここでご説明していない項目については、マニュアルをご参照いただくか、弊社コンサルタントまでお問い合わせ
ください。(03-5770-8833)
以下は、支払予定表の設定サンプルです。
●年齢表(支払予定表)のサンプル
勘定科目タイプは債務科
目”
C”
を指定
未来に向かって予定を年齢計
算するので、”
F”
を指定
3
2-2.年齢表の出力
上記で設定した年齢表を出力する画面は、「GA=年齢表出力指示(Aged Analysis)」です。
●「メニュー画面」→「帳票出力」→「年齢表」
GA の画面では、GL 画面で設定した帳票コードを選択します。設定した勘定科目タイプに含まれる勘定科目
コードの範囲を指定することができます。また、基準日に従って、GL 画面で設定した年齢計算日数に応じた
期日が表示されるので、必要に応じて日付を上書きすることができます。
●GA=年齢表出力指示(Aged Analysis)
必要に応じて勘定科目の範囲を指定
年齢計算の基準日を指定すると、
設定した年齢計算の日数に応じた
期日が表示される。上書き修正可能。
次ページは出力された年齢表のサンプルです。
例として、売上先「朝日エンジニアリング」
(勘定科目 AR1001)に計上された債権の年齢分析です。
滞留表なので、右方向に向かって過去に遡っています。赤枠の点線で囲んだ範囲の期日は 2013/8/2 以降
2013/9/1 となり、この範囲に仕訳の支払日(入出金予定日)が含まれるものがリストアップされています。
●年齢表出力結果
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3. 個別消込み作業
計上した債権・債務に対して、入金や支払いを実行し、決済仕訳が計上されたら、対応する計上と決済の
仕訳を消込む作業を行います。
SunSystems の消込み作業は、「AA=個別消込み個別消込み(Account Allocation)」の画面で
勘定科目毎に明細仕訳をリストアップし、対象となる個々の仕訳に、消込み記号をセットする形で行います。
3-1.仕訳明細のリストアップ
AA 画面では、①勘定科目の指定、②抽出する仕訳の条件の絞り込み、③抽出実行という順番で、仕訳の
リストアップを行います。
●AA=個別消込み個別消込み(Account Allocation)
①勘定科目を指定
②抽出する仕訳の条
件の絞り込み
③抽出実行
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なお、分析コードの範囲を絞り込んで対象の仕訳を抽出したい場合は、AA 画面最下部の
「分析コード選択指示」を”
Y”
に設定し、「分析コード選択」画面で、対象となる分析コードを
指定します。
●「分析コード選択」画面(第二画面として表示される)
3-2.消込み実行
仕訳がリストアップされたら、「次データ=1 ページ送り」、「前データ=1 ページ戻し」、「最初=先頭ページへ
ジャンプ」、「最後=末尾ページへジャンプ」などのメニューを使用して、消込み対象の仕訳を画面に表示します。
次に「修正/消込み」→「消込み」を選択し、対象となる仕訳の「消込」欄に、消込記号”
Y”
をセットします。
最後に、貸借差額がゼロであることを確認して転記を実行します。
●「取引ページ」(仕訳明細)画面
貸借差額がゼロであ
ることを確認
対応する計上と決済
の仕訳を記号”
Y”
で
消込む
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3-3.その他の機能
消込みの作業を効率よく行うために、次のような機能があります。
・オーバーレイ=画面の右半分に表示される項目が、選択に応じて切り替わります。
(分析コードで計上仕訳と決済仕訳を照合する場合に使用します。)
・表示順序=選択した項目を基準に、仕訳一覧がソートされます。
(金額でソートして消込み対象の仕訳を識別するような場合に使用します。)
・範囲=範囲を指定して、一括で消込み記号をセットします。
(会計期を指定して一括で消込むような場合に使用します。)
●オーバーレイ画面
また、一部入金や支払に対応して、計上金額を分割した上で消込みを実行する機能もあります。
詳しくは、マニュアルをご参照いただくか、弊社コンサルタントまでお問い合わせください(03-5770-8833)。
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4. 年齢表の再出力
消込み作業が完了したら、再度年齢表を出力して、決済および消込みがレポートに反映されていることを
確認します。
●年齢表出力結果
この列の仕訳が決済
および消込みされた
ために出力されなくな
った。
5. 補足
以下は SunSystems の債権債務管理に関する補足のご紹介です。
今回は詳しいご説明は割愛させていただきますが、詳しい内容のご説明をご希望の場合は、弊社コンサルタント
までお問い合わせください(03-5770-8833)。
①オンラインアロケーション
上記でご説明した AA 画面での個別消込みの方法以外に、決済仕訳の計上時に同時に消込み作業を
行う「オンラインアロケーション」という機能があります。
●決済仕訳を入力すると次画面で消込み対象の仕訳のリストが表示され、この画面から消込みを
実行することが可能です。
決済仕訳
消込み対象とな
る債権債務の計
上仕訳がリストア
ップされるので、
記号“
Y”
をセット
して消込む
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②Query & Analysis を使用した年齢表の出力
SunSystems のデータを Excel に直接抽出することができるアドインツール Query & Analysis を
使用して年齢表やその他の債権債務管理帳票を出力することができます。
SunSystems の年齢表は、レポート出力時の仕訳の状態を反映するので、過去のある時点の未消込み
仕訳のリストを遡って出力することはできません。
一方、Query & Analysis を使用すると、仕訳の抽出条件をより柔軟に設定できるので、「指定した日付が
消込を実行した日付よりも前であれば、仕訳を表示する」という条件を設定すると、現状では消込済であっても
基準日時点で未消込みであった仕訳を抽出することが可能です。
また、売上先や仕入先の住所や担当者名、ホームページアドレスなどの情報を、「NA=取引先住所
管理(Names and Addresses)画面に格納しておけば、Query & Analysis を使用したレポートに
取り出して使用することができます。
●Query & Analysis を使用した年齢表
●SunSystems の NA=取引先住所管理(Names and Addresses)画面
以上
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