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11月号 - 放射線医学総合研究所
NEWS REPORT NEWS REPORT カロリンスカ大学との合同シンポジウムJapanese-European Joint Symposium on Ion Cancer Therapy& NIRS-KI Joint Symposium on Ion-Radiation Sciencesに参加して 写真1 カロリンスカ大学との合同シンポジウム参加者 重粒子医科学センター物理工学部治療システム開発室 松藤 成弘 写真2 活発な議論が交わされた 写真3 round tableでの共同研 合同シンポジウムの様子 究の議論 NEWS REPORT カロリンスカ大学との合同シンポジウムに参加して・・・・・・・・・・・・・・1 千 葉エリア産 学 官 連 携オープンフォーラム2 0 1 0の報 告・・・・2 おしらせ 第5回放射線防護研究センターシンポジウム・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・2 NEWS REPORT 平成22年度実験動物慰霊祭が開催される・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・3 「PET分子イメージングと放射線防護−国際規範の最新動向と 核医学における線量評価の実践−」開催報告・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・4 「イノベーション・ジャパン2010−大学見本市」に出展・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・5 2010世界分子イメージング会議(WMIC)におけるワークショップ開催報告・ ・5 千葉市美術館で第17回放医研公開講座を開催・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・6 NEWS REPORT エモリー大学Wang博士による国際オープンラボセミナー 「なぜ高LET放射線が低LET放射線よりも細胞を殺すのか?」 ・・・・・6 栄えある受賞 鶴岡千鶴氏が「平成22年度日本宇宙生物科学会奨励賞」を受賞 ・・7 長谷川純崇氏が「日本癌学会奨励賞」を受賞・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 金永男氏が「2010世界分子イメージング会議ポスター賞」を受賞・・・7 NEWS REPORT 秋篠宮同妃両殿下が放医研をご視察されました・・・・・・・・・・・・・・・・8 放医研ニュース読者アンケート結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8 NEWS REPORT 千葉エリア産学官連携オープンフォーラム2010の報告 「千葉 産学官連携 2010」 平成 22年9月14日、千葉大学西千葉 会館 開 催 (写真1)。当日 自治体・大学・企業等 約 430名 方 来場 、盛況 。本 千葉県 中小企業 活性化 念頭 千葉 大学等研究機関(千葉大学、千葉工業大学、東邦大 学、 日本大学、木更津工業高等専門学校、 DNA研究 所及 放医研) 創出 学術研究成果 事業活動等 広 企業 地域社会 公開 、産学官出会 機会 設 、各機関 研究 ・成果 活 更 新技術 開発 新規事業 育成及 創成 図 目的 。 前半 研 究 展示会 中心 中小 企業関係者 技術 相談 千葉 大学研究室 見学 、後 半 写真1 会場の千葉大学 地域 知識集約型 新事業、新技術 創 出 目指 拠点 「千葉大学 」 紹介 ・医工連携・ 「特定 」 講演会 構成 。 研究 会場 、医工 連携、 、 、環境等 お 知 別 68件 展示 。放医研 医工連携 「重粒子線 治療 実績 次世代照射技術 開発」「次世代 PET装置 開発」 、 「多様 安全 分子 製造 開 発」 3 展示 行 。特 、 「 次世代 PET装置 開発」 前 分子 研究 先端生体計測研究 田島氏 木内氏 来場 者 PET 何 ? 用 何 有効 ?等 PET装置 説明 求 (写真2)。 写真2 次世代 PET装置のポス ター内容を説 明 する分子イメージ ング研究センター 田島氏 場所 移 、 、医工連携、 関 特定 講演会 。医工連携 、重粒子医科学 蓑 原治療 開発室長 「重粒子線次世代照射 」 題 炭素線 照射 照射 高精 度化 型治療台 導入 作業 簡易化・支援 含 重粒子線治療運用 高効率化 関 講演 行 、 放医研 重粒子線治療 紹介 。 等 出展 関係者 場 借 感謝 、今後毎年開催 見込 本 通 放医研 千葉県 大学・研究機関及 企業等 産学共同 研究 発展 、千葉県 地域経済 活性化 寄与 考 。 企画部人材育成・交流課 上田 順市 ら 第5回放射線防護研究センターシンポジウム −放射線防護における規制科学研究とその展望− Regulatory Sciences in Radiation Protection and their Perspective ●主 催: (独)放射線医学総合研究所 ●日 時:平成22年12月13日(月)∼12月14日(火) ●会 場:放医研 重粒子治療推進棟2階 大会議室 ●参加費:無料、事前登録:不要 ●問 合 先:企画部人材育成・交流課 研究推進係 e-mail:[email protected] 詳細 、下記Web 参照下 。 http://www.nirs.go.jp/index.html 2 後、大 せ NEWS REPORT 平成22年度実験動物慰霊祭が開催される 平成22年9月15日 実験動物慰霊之碑前 実験動物慰霊祭 続 執 行 、米倉理事長 。参加者全員 慰霊 長、両理事以下参加 平成22年度 詞 読 黙祷 上 、理事 144名全員 献花 。 写真 2 参加者による献花、黙祷の様子 表 、動物達 尊 命 無駄 犠牲 写真 1 村田理事による黙祷 、慰霊祭 先立 第4回目 被 医療研究 題 慰霊講演会 今年 、今回 53名 方々 参加 ・高線量被 害治療研究 薬物 開催 障害研究 石原 弘室長 影響 ∼麻酔、 講演 祈 碑 建 込 実験動物 ①麻酔、②安楽殺、③ 霊 ∼」( 慰霊文 安 眠 一部抜粋) 感謝 慰霊 言葉 心情 思 馳 。 今年度 機関内規程 基 霊祭 方 教育訓練時 実験動物慰 調査 願 。今年 協力 受講者 方々 動物管理区域 実験動物慰霊祭 参加 験動物 身近 事柄 関 慰霊 感謝 、④消毒薬等 慰霊碑 建 研究者、技術者 。 登録者 、参加 約60% 理由 実 。 諸先輩 思 脈々 引 継 。特 麻酔 、繁用 次期中期計画 扱 動物実験委員会 検討 麻酔薬 使用 使用 、 歴史、特性、長所、短所、今後 代替 麻酔薬 思 紹介等 時宜 内容 。 、当所 立 実験動物慰霊乃碑 存知 ?慰霊碑 佐渡敏彦先生 年秋 摂取 、消毒 中心 ∼」 日頃実験動物・動物実験 携 木製 ・障 「実験動物 。 講演内容 等 、緊急 動物達 誓 、 仮 、先生 墓標 慰霊祭 如何 着任 1969年 実験動物慰霊碑 行 建 既 、当時 毎 。先生 在職中 実験 供 格的 石碑 寄贈 経緯 裏面 碑文 書 、退官時 考 。 本 、退職 時 動植物管理課、管理部 関係者 提案 「研究所 対処 現 。先生 牲 多 碑文 実験動物 」 回答 得 書 仲間達 対 、1993年 実 「∼ 犠 、深 感謝 意 写真 3 実験動物慰霊碑へ献花しました 実験動物開発・管理課 西川 哲 3 NEWS REPORT 「PET分子イメージングと放射線防護−国際規範の最新動向と 核医学における線量評価の実践−」開催報告 放射線防護 関連 PET分子 護 国際規範 最新動向 踏 臨床研究 方 被験者 放射線防 議論 28日東京・三菱 目的 内会場 研究会 開催 、平成22年9月 放射線医学総合研究所主催 。NEDO(独立行政法人新 ・産業技術総合開発機構) 「 活用 備 臨床試験 革新的創薬技術 開発」 一部 、 、PET分子 倫理・規制上 研究開発 臨床研究 実施体制整 一環 研究会 問題 検討 。当日 、分子 放射線防護 研究者、診 断薬・治療薬企業、行政関係者 多様 領域 参加(講演者含 )、領域横断的 活発 議論 70名 写真2 継続的 議論 必要性 提言 行 (写真1)。 範囲 認識 立 方、仕組 必要性 米倉理事長 、被験者 放射線防護 形成 向 提言 継続的 議論 (写真2)。研究開発、放射線防護、 研究倫理 各領域 交流 深 、参加 今後 調査・議論 続 思 方々 。 分子イメージング研究センター 運営企画ユニット臨床研究支援室 栗原 千絵子 写真1 前半司会 筆者(左) 後半司会 三枝 PET分子 薬 診断技術 開発 評価手法 場合 、放射線被 設定 目的 論 、臨床研究 注目 集 。 線量 、安全 確保 手法 重視 許容 、 日本 範囲 。 、評価 線量 方法 考 方 得 言 難 状 。 中、IAEA(国際原子力機関) 究 含 、様々 領域 全性 確保 政府 、放射線防護 井、赤羽)。 報告 議論 治療薬 貴重 報告 線量拘束値 安 対応 求 、PET診断薬 審査体制 議論 、生物医学研 放射線被 基本知識 合 実際 線量評価 行 後 、治療 科学的知見 得 必要 、線量評価 況 (右) 設定 関 (酒 開発・評価 中 (千田、宍倉)、今 実態調査 基 (井上)。安全性評価 比較考量 考 方 、 欠 確認 (豊島)。 最後 米倉理事長 研究 問題 4 、現在行 PET分子 含 線量 講演会における演題名と発表者名 ◆開催 「企画趣旨 研究会活動 経緯」栗原 千絵子(前半司会) 分子 研究 「 対象 核医学研究 放射線防護」 米倉 義晴 放射線医学総合研究所 理事長 ◆国際規範 動向 「生物医学研究 放射線防護−基本的考 方」 酒井 一夫 放射線防護研究 「ICRP勧告 IAEA安全基準(案) 最新動向」 赤羽 恵一 重粒子医科学 ◆PET分子 放射線防護 (後半司会)三枝公美子 分子 研究 「核医学臨床研究 線量評価 実践(1) −新規PET薬剤開発 −」 千田 道雄 先端医療 「核医学臨床研究 線量評価 実践(2) −case study:F-18-5FU−」 宍倉 彩子 横浜市立大学医学研究科 「生物医学 放射線防護 関 核医学会・ 協会全国調査」 井上 登美夫 横浜市立大学医学研究科 ◆全体質疑・総合 豊島 聰(医薬品医療機器総合機構)、他 NEWS REPORT 「イノベーション・ジャパン2010−大学見本市」 に出展 平成22年9月29日∼10月1日 、東京国際 、 「 ・ 2010−大学見本市」 開催 、以下 研究成果開発 出展 行 。 「次世代PET装置開発」 出 展 元:分子 研究 先端生体計測研究 物理研究 出 展 内 容:技術紹介 掲示及 DOI検出器模 型 展示 技術 概要:放射線 3次元位置検出 可能 、従来 技術 比較 、分解能 解像度 向上 DOI検出器 用 、世界 初 検出器 一部開放 実現 。 開 放部分 活用 、治療装置 併用 PET診断 治療 同時 行 可能 。 、早期 PET全身同時診断 期待 。 本催事 、独立行政法人科学技術振興機構(JST) 独立行政法人新 ・産業技術総合開発機構 (NEDO) 主催 、大学等 「知」 産業界 「力」 合 、技術移転、新産業創造 推進 目的 、国内大学等 最先端技術 産業界 、 6年前 開催 。 写真1:説明 錦戸研究員 写真2:説明 連携大学院生 木内氏 本年 、 一層質 高 ・技術移転 進 技術 分野 拡充 図 開催 。 地 下2階 展 示 主 催 者 、全 国 大 学 、 TLO、研究機関 410 超 機関 出展 、企業 研究 開発担当者、経営者、 担当者、大学関係者、研 究者 主催者発表 1万7千名以上 来場 。 当研究所 展示 多数 方 来訪 、出展元 研究者 連携大学院生、広報課員 出展内容 説明 行 、非常 好評 。 、関係諸機関 交流 持 、大 成果 得 。 今回、来訪者 質問 意見 踏 、更 検討 加 、今後、 効果的 展示 、努 参 考 。 企画部広報課 伊藤 幸久 2010世界分子イメージング会議(WMIC)におけるワークショップ開催報告 平成22年9月8日∼11日 国立京都国際会館 2010世 界分子 会議 開催 (写真1左)。世界 分子 会議 、臨床画像診断学 基礎生命科学 研究 、複数 可視化法 融合 研究 異 技術分野 統合 新情報 取得 広範囲 研究分野 情報交換 共同研究 推進 年1回開催 、米国、 、 各国 分子 研究者 一堂 会 会議 。本会議 藤林 長 大会長 勤 世界各国 1600名 超 研究者 参加 、1100演題 発表 。 今回、放医研 理研 WMIC 、平成22年度 開始 文科省 委託事業「分子 研究戦略推進 (J-AMP)」 紹介 行 、国際的 共同研究 可 能性 議論 場 開催 。初 写真1 2010世界分子 会議(左) 文科省分子 研究戦略推進 紹介 開 催案内(右) 写真2 大勢 様子 聴衆 集 会場 文科省研究振興局 渡辺研究振興戦略官 挨拶、 認知症 研究 応用分野 目標 絞 、2拠 点 中心 多 共同研究 展開 J-AMP 体制 講演 。続 、PET疾患診断研究拠 点 放医研 藤林 長、 分野 佐賀 、認知症分野 須原 、創薬候補 物質探索拠点 理研 渡辺 長、尾上 研究内容、 目標 講演 。最終日 朝7時半 時間帯 関 130名近 聴衆 集 、関心 高 伺 。 (写真2) 分子イメージング研究センター運営企画ユニット 企画・研究推進室 5 NEWS REPORT 千葉市美術館で第17回放医研公開講座を開催 平成22年9月17日千葉市美術館11階講堂 於 射線 ・宇宙 放射線・重粒子線 第17回公開講座 開催 研 行 分 易 紹介 治療」 。本公開講座 、放医 研究開発 取 組 皆 、 「放 講演 。最初 、放射線防護研究 、参加 意識 手持 皆 基盤技術 神田玲子 私達 札 関心 持 講演 、宇宙 放射線 最新 射線治療 影響 。最後 病院今田浩史医師 、特 肝臓 当所 中心 、 特徴 治療成績 本公開講座 詳 、 千葉市美術館 催 有人探査 成果 中心 紹介 注目 浴 所内 、最先端 重粒子線 放 治療 紹介 。 開催 、今回 場所 開 満席 活発 質問 、 照射方法、重粒子線 講演会場 。会場 進 。次 、 折、宇宙空間 重粒子医科学 多 皆 参加頂 盛会 内 終了 。今後 利便性 高 会場 行 満席 講演 聴 内堀幸夫室長 得 解説 図 実現 、火星 当所 平日開催 基 日本人 長期滞在 計画 、 身近 使 、科学的 。参加者 成果 内容 一般 目的 定期的 開催 、医療 放射線 予定 。 企画部広報課 会場 エモリー大学Wang博士による国際オープンラボ・セミナー 「なぜ高LET放射線が低LET放射線よりも細胞を殺すのか?」 平成22年9月24日 、国際 宇宙放射線研究 分子生物学 活動 (内堀幸夫 一環 長) 粒子放射線 (岡安隆一 長)合同 米国 大学医学部教授 Wang 博士 招待 、講演会 開催 。Wang 博士 中国出身 、20年以上前 、努力 重 国籍 取得 、今 。外国人 力 実力 必要 NASA 大学 努 。今回 訪問 、Wang博士 研究 、 持 高LET放射線(重 線等) 比 殺 。 Nucleic Acid Research 誌 掲載 左 研究 定評 雑 修復過程 、放射線 生 高LET 低LET放射線 異 修復蛋白 示唆 。 生物影響 機構解明 役立 共 、放医研 重粒子線治療 生物学的基礎研究 多 与 6 Wang博士 長、Ya Wang博士、内堀 NASA 他 有用 研究 。Emory大学 就職 DNA二重鎖切断 傷 研究 宇宙放射線 岡安 (National Institutes of Health) 。 論文 結合 一流 低LET放射線(X線、 DNA Repair 階段 登 、 正教授 Director 用 粒子線等) 細胞 医学部 昇進 考 。 、必 論文 件 編集 。 次第 、 自分 長 名声 高 持 英語 不十分 秘書 雇 協議 NIH 条 実力 感心 。 国際オープンラボラトリー 岡安 隆一、内堀 幸夫 栄えある受賞 鶴岡千鶴氏が「平成22年度日本宇宙生物科学会奨励賞」 を受賞 平 成 2 2 年 9 月1 7 , 1 8日に 開催された日本宇宙生物科 学会第24回大会において、 重粒子医科学センター粒子 線 生 物 研 究グループ 生 物 物 理 研 究 チーム鶴 岡 千 鶴 氏が「平成22年度日本宇宙 生物科学会奨励賞」 を受賞 日本宇宙生物科学会 しました。受賞対象論文は、 大西会長(右)と鶴岡さん Biological Sciences in Space, Vol.23 (2), p55-60,(2009)です。 【概要】 重粒子線のLET及び加速核種の違いが引き起こす生物 効果の違いに関する研究で鉄イオンとX線による突然変異細 胞のDNAレベルの損傷が全く異なることを明らかにしました。 これら重粒子線の生物学的メカニズムの解明は重粒子線治 療のさらなる向上を図る上での重要課題であり、重粒子を含 む混合放射線である宇宙放射線に対する人体影響の解明 を行う際にも役立つと考えられます。 【受賞のことば】 この度はこの様なすばらしい賞を受賞することができ大変 嬉しく思います。受賞に際して研究指導してくださいました同 研究チーム鈴木雅雄先生をはじめ、チームの皆様に心より感 謝申し上げます。今後も炭素線をはじめとする様々な重粒子 線の生物効果を丹念に調べ上げ、粒子線生物学の基礎 データを蓄積し社会に貢献していきたいと思います。 長谷川純崇氏が「日本癌学会奨励賞」 を受賞 平成22年9月22日∼24日に 大阪国際会議場、 リーガロイ ヤルホテル大阪にて開催され た第69回日本癌学会学術総 会において、分子イメージング 研究センター分子病態イメー ジング研究グループの長谷川 純 崇 氏が「日本 癌 学 会 奨 励 賞 」を受 賞しました。この 賞 は、がん研究の進歩に顕著に 寄与する研究発表で、かつ将来の発展を期待しえるものに贈 られる賞です。受賞対象となった演題は 「メダカを用いたがん 動物モデルの作製とそのがん生物学への展開」 です。 【概要】 がんの分子メカニズム解明や治療法開発のために、ユ ニークなメダカがんモデルを作製しました。GFPによる “光る” がん細胞を作製し、 メダカに移植することによって生体内での 増殖や転移を単一細胞レベルで観察することに成功しまし た。 メダカへのエックス線照射により移植がん細胞動態の変 化も確認出来ました。 【受賞のことば】 大変光栄に存じます。歴代に受賞された方々は日本のがん 研究を牽引する世界トップクラスの研究者ばかりですので、今 後も賞に恥じないような研究を行っていきたいと思います。今 回の受賞は伝統ある放医研メダカ研究のおかげであり、 その 素晴らしさを評価して頂いたものと考えます。関係の皆様に 深謝いたします。 金永男氏が「2010世界分子イメージング会議ポスター賞」を受賞 平成22年9月8日∼ 11日に国立京都国際 会 館にて開 催された 2 0 1 0 世 界 分 子イメー ジング会議において、 分子イメージング研究 センター 分 子 病 態イ メージング研究グルー プの金 永 男氏 がポス 金 永男氏(左) ター賞を受賞しました。 この賞は要旨を基に各カテゴリーから1つ選ばれた優秀なポ スター に 贈られ る 賞 で す 。受 賞 対 象となった 演 題 は 「Multimodal Assessment of Hepatocyte Growth Factor Angiogenic Gene Therapy in Rat Myocardial Infarct Model」 です。 【概要】 強力な血管新生活性をもつ肝細胞増殖因子(HGF) を虚 血性心疾患の遺伝子治療に利用する臨床研究が進められ ていますが、心 機 能が回復しないという報 告があります。 HGFの効果をcine MRI、SPECT/CT、二光子顕微鏡を用 いてマルチモーダルに調べた結果、 ラット心筋梗塞モデルで はHGFにより毛細血管が増えるものの、非常に細く未熟で機 能していない血管が増えていることが明らかになりました。 【受賞のことば】 受賞を大変嬉しく思っております。本研究を進めるにあたり 分子病態イメージング研究グループの佐賀グループリーダー、 犬伏先生に多大なご助言とご指導を頂きました。 また、セン ターの多くの皆様にご協力を頂きました。心より感謝の意を表 します。 7 NEWS REPORT 秋篠宮同妃両殿下が放医研をご視察されました 写真1 お出迎えを受けられる秋篠宮殿下、同妃殿下 写真2 治療室で重粒子線がん治療の照射方法について説明を 受けられる秋篠宮両殿下 放医研ニュース読者アンケート結果 広報課 、放医研 。設問 5問 結果 以下 読者 季刊 58(34%) 実施 設問2 記事の内容 設問1 発行回数 無回答14(8%) 他12(7%) 。 無回答15(9%) 基礎 説明 欲 20(12%) 月刊 40(24%) 難 29(17%) 理解 106(62%) 隔月刊 46(27%) 設問4 全体の印象 設問3 ページ数 無回答12(7%)多 4(2%) 少 6(4%) 軟 良 148(87%) 22 無回答12(7%) 1(0%) 硬 30(18%) 良 127(75%) 11