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MSA338での無線LAN電波測定法に付いて マイクロニクス株式会社

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MSA338での無線LAN電波測定法に付いて マイクロニクス株式会社
MSA338での無線LAN電波測定法に付いて
マイクロニクス株式会社
2002年12月
別紙:“フロアー配置図“でのMSA338を用いての測定例を説明します。
特に指定が無い場合の設定は下記のようになっています。
センター周波数[FREQ]:2.44GHz
周波数スパン[SPAN]:100MHz
分解能帯域幅[RBW]:1MHz
ビデオバンド帯域幅[VBW]:OFF
基準レベル[REFER]:-30dBm
スイープ[SWEEP]:0.1S
演算[CALC]:MAX
但し、無線LANのチャンネル数が13チャンネルで測定しましたので14チャンネルの場合はセンター周波数
は2.45MHzに設定しないとチャンネル14が画面右にはみ出してしまいます。
また基準レベルは環境により10dBm程度増減する必要が有るかもしれません。
電界強度測定は本体の[MEAS]キーを押し[F4]キーで電界強度測定モードとなり、[F1]でアンテナに
[M304]を選択すればOKです。
但し、規格がdBmやWであれば電界強度測定にする必要はなく、アンテナゲインもSPAN100MHzでは余
り変化が有りませんので、測定はチャネルパワー測定で受信電力を測定した方が良いと思います。
チャネルパワー測定は本体の[MEAS]キーを押し[F1]キーでチャネルパワー測定を選択し、[F1]でモ
ードをBANDにして下さい。
次に[F2]と[F3]で測定チャンネルのセンター(CNTR)と幅(BAND)を設定して下さい。(通常、幅は20
MHz固定でOK)
これで指定したチャンネルの受信電力が表示されます。但し測定中はチャネルパワー測定はOFFにしてい
ないと測定速度が遅くなります。
また、通信を行なわないとアクセスポイントからは周期的に短時間の電波しか出さない為、ハッキリした波
形にする為には、測定状態のままかなりの時間待つ必要があります。強制的に大量のデータが出せる状
態に出来れば短時間でハッキリした波形になります。
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①アクセスポイント設置前にフロア四隅にてフロア内の電波状況を測定したときの測定例
2400MHzから2483.5MHzに電波が出ているかどうかで妨害電波や他にアクセスポイントが有るかどう
かを確認すると思いますが、妨害電波の発生原因や、アクセスポイントや無線LANの使用状況で大きく変
わるため、波形例を提出するのは難しいですが、実際に弊社の環境を測定してみました。
●写真1
アクセスポイントの設定周波数(2.427∼2.447MHz)以外には電波が出ていませんでした。
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②アクセスポイントを仮設置し別々にチャンネルを固定した時の電界強度測定の測定例
●写真2:アクセスポイント(チャンネル1)1つ
1チャンネルの使用周波数帯は20MHz程度で、それ以外の不要スペクトラムはレベルが低い為、通常妨
害波にはならないと思います。
●写真3:アクセスポイント(チャンネル1とチャンネル5)2つ
チャンネル1とチャンネル5は20MHz離れていますので、影響なく通信できます。
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③アクセスポイントを固定し、ノートPCに無線LANカードを挿入し移動しながらの測定例
●写真4:無線LANカード(妨害無し)
無線LANカードが近くにあるとその電力が大きすぎてその他の電波が測定できない可能性があります。
この場合チャンネル1のアクセスポイントとチャンネル5の無線LANカードの信号が出ています。
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④センター位置でのアクセスポイント同士の電波の干渉があるときとないときの波形の例
●写真5:干渉有り(チャンネル1とチャンネル3)
チャンネル1とチャンネル3の信号は差が10MHzの為、二つの波形が重なっています。
●写真6:干渉無し(チャンネル1とチャンネル5)
チャンネル1とチャンネル5の信号は20MHz離れている為波形は重なっていません。
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●写真6:干渉無し(チャンネル1とチャンネル13)
チャンネル1とチャンネル9の信号は60MHz離れている為波形は分離されています。
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