...

PowerPoint プレゼンテーション

by user

on
Category: Documents
28

views

Report

Comments

Transcript

PowerPoint プレゼンテーション
ソニーフィナンシャルホールディングス調査レポート
ソニーフィナンシャルホールディングス 金融市場調査部長 尾河 眞樹
issue date 2016/11/14
「トランプノミクス」への期待が先行 今週のドル円予想レンジ 105.00-108.00
米大統領選はトランプ氏が勝利したが、予想外の結果を市場はまだ消化しきれていない模様。ト
ランプ氏の保護主義的な思想に対する懸念は残る一方で、同氏が主張してきたインフラ投資や減
税、いわゆる「トランプノミクス」への期待が先行しており、今週もドル円は堅調に推移か。
先週8日に投開票が行われた米大統領選では、予想外にトランプ氏
が勝利した。9日のアジア市場でトランプ氏の優勢が伝わると、ド
今週の注目材料
ル円は急落。一時101円台前半の安値を付けた。しかし、同氏が9
【独】11月15日:11月ZEW景況感指数
日に行った勝利宣言のスピーチで、①政党や人種、性別を超えた融
和と統一の方向性を示した、②インフラの再建を行い、多くの雇用
を生み出したいと明言した、③諸外国に対しては敵意や摩擦ではな
く、共通点を見出し協力していくと述べ、国際社会に対しても協調
路線を示した、などが好感され、米株価が反発するとドル円も急上
昇。10日には106円台後半の高値を付けた。
大統領選後にメキシコペソは対ドルで大幅に下落し、その後も回復
【米】11月15日:10月小売売上高
【米】11月16日:10月鉱工業生産
【米】11月17日:10月消費者物価指数
:10月住宅着工件数
: イエレンFRB議長議会証言
■図表1:ドル/メキシコペソ(日足)
していない(図表1)。これを見る限り、上述したトランプ氏の演
説を経ても、同氏の保護主義政策に対する市場の不安は払しょくさ
れていないようだ。一方、同氏の主張してきたインフラ投資や大型
減税、金融規制緩和への期待が目先米国経済にとってプラスとの見
方が、米国の期待インフレ率を押し上げドル高につながっている。
米国の期待インフレ率を示すブレークイーブン・インフレ率
(BEI)は、普通国債とインフレ指数連動債(TIPS)の利回り格差
だが、足元5年物が1.72%台へ、10年物が1.90%台へと急拡大し
た(図表2)。また、先週は米CNBCが、トランプ政権の財務長官
候補としてJPモルガンの最高経営責任者(CEO)ジェイミー・ダイ
モン氏を検討していると報じたことで、金融規制の緩和に対する期
待から金融株が大幅に上昇する場面もみられた。
出所:Bloomberg
■図表2:米ブレークイーブン・インフレ率
今週は米国で10月の小売売上高や10月の消費者物価指数などが発
表されるが、FF先物市場でみると、市場はすでに米国の12月の利
上げを84%織り込んでおり、経済指標がよほど悪化しない限り為
替相場への影響は限定的だろう。17日のイエレン米連邦準備理事
会(FRB)議長による議会証言では、足元の期待インフレ率の上昇
や、今後の利上げペース加速の可能性に触れるか注目したい。なお、
トランプ政権の首席補佐官に共和党全国委員会の委員長ラインス・
プリーバス氏の起用が決まった。同氏はライアン下院議長に近く、
トランプ氏が共和党指導部へ歩み寄りを図るとの期待も広がってい
る。中長期的にみてトランプ氏の保護主義的な思想はドル円の下落
要因として無視できないものの、足元「トランプノミクス」への期
待が先行し、早くも米景気拡大期の長期化を市場が織り込みつつあ
るなかで、今週もドル円相場は堅調に推移する公算が大きい。
出所:Bloomberg
1
Weekly Market Focusについてのご注意
 本レポートは、ソニーフィナンシャルホールディングス株式会社(以下「当社」といいます)が経済情勢、市況などの投
資環境に関する情報をお伝えすることを目的としてお客様にご提供するものであり、金融商品取引法に基づく開示資料で
はなく、特定の金融商品の推奨や売買申し込み、投資の勧誘等を目的としたものでもありません。
 本レポートに掲載された内容は、本レポートの発行時点における投資環境やこれに関する当社の見解や予測を紹介するも
のであり、その内容は変更又は修正されることがありますが、当社はかかる変更等を行い又はその変更等の内容を報告す
る義務を負わないものといたします。本レポートに記載された情報は、公的に入手可能な情報ですが、当社がその正確
性・信頼性・完全性・妥当性等を保証するものではありません。本レポート中のグラフ、数値等は将来の予測値を含むも
のであり、実際と異なる場合があります。
 本レポート中のいかなる内容も、将来の投資環境の変動等を保証するものではなく、かつ、将来の運用成果等を約束する
ものでもありません。かかる投資環境や相場の変動は、お客様に損失を与える可能性もございます。
 当社は、当社の子会社及び関連会社(以下、「グループ会社」といいます)に対しても本レポートに記載される内容を開
示又は提供しており、かかるグループ会社が本レポートの内容を参考に投資決定を行う可能性もあれば、逆に、グループ
会社が本レポートの内容と整合しないあるいは矛盾する投資決定を行う場合もあります。本レポートは、特定のお客様の
財務状況、需要、投資目的を考慮して作成されているものではありません。また、本レポートはお客様に対して税務・会
計・法令・投資上のアドバイスを提供する目的で作成されたものではありません。投資の選択や投資時期の決定は必ずお
客様ご自身の判断と責任でなされますようお願いいたします。
 当社及びグループ会社は、お客様が本レポートを利用したこと又は本レポートに依拠したこと(お客様が第三者に利用さ
せたこと及び依拠させたことを含みます)による結果のいかなるもの(直接的な損害のみならず、間接損害、特別損害、
付随的損害及び懲罰的損害、逸失利益、機会損失、代替商品又は代替サービスの調達価格、のれん又は評判に対する損失、
その他の無形の損失などを含みますが、これらに限られないものとします)についても一切責任を負わないと共に、本レ
ポートを直接・間接的に受領するいかなる投資家その他の第三者に対しても法的責任を負うものではありません。
 本レポートに含まれる情報は、本レポートの提供を受けられたお客様限りで日本国内においてご使用ください。
 本レポートに関する著作権及び内容に関する一切の権利は、当社又は当社に対して使用を許諾した原権利者に帰属します。
当社の事前の了承なく複製又は転送等を行わないようお願いします。
 本レポートに関するお問い合わせは、お客様に本レポートを提供した当社グループ会社の担当までお願いいたします。
ソニーフィナンシャルグループ
東証第一部上場(銘柄コード8729)
100%出資
100%出資
100%出資
生命保険事業
 ソニーフィナンシャルホールディングスは、ソ
ニー生命保険株式会社、ソニー損害保険株式会
社、ソニー銀行株式会社の3社を中核とする金
融持株会社で、東京証券取引所第一部に上場
(銘柄コード8729)しています。
損害保険事業
 当社グループの各事業は、独自性のある事業モ
デルを構築し、合理的かつ利便性の高い商品・
サービスを個人のお客さまに提供しています。
銀行事業
 当社グループの基本情報、業績、グループ各社
の事業内容などにつきましては、当社ホーム
ページでご覧いただけます。
http://www.sonyfh.co.jp
100%出資
介護事業
2
Fly UP