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高病原性鳥インフルエンザ発生時における対応マニュアル

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高病原性鳥インフルエンザ発生時における対応マニュアル
高病原性鳥インフルエンザ発生時における対応マニュアル
―トリからヒトへの感染防止―
平成18年9月改正
茨城県保健福祉部保健予防課
【策定の趣旨】
高病原性鳥インフルエンザは、タイやベトナムにおいてトリからヒトへの感染が報
告されており、国内でも平成16年の京都府内の養鶏場での発生事例で、防疫作業従
事者の血清抗体検査において5名の抗体陽性の確認と1名の感染が確認された。今後、
養鶏場等における高病原性鳥インフルエンザ発生に際しては、トリからヒトへの感染
を防ぐため、養鶏生産者や防疫作業従事者など鳥との濃厚な接触を持つことが想定さ
れる者に対し、十分な感染防御対策を講じておくことが必要である。
このため、高病原性鳥インフルエンザのヒトへの感染を防止するため、対応マニュ
アルを作成し、農林水産部が策定した「茨城県高病原性鳥インフルエンザ防疫対策要
領」と併せて、高病原性鳥インフルエンザ発生時に備えることとする。
*この対応マニュアルは、高病原性鳥インフルエンザに関する新たな知見や関係機
関からの意見等を踏まえ、適宜、見直しを行う。
【目 次】
1 県内又は隣接県の養鶏場等で高病原性鳥インフルエンザが発生した場合の対応
《保健所》
(1)健康危機対策会議の開催及び関係機関との連絡調整・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
(2)養鶏場の従業員等の健康調査・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
(3)防疫措置等を行う者に対する健康調査・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
(4)防疫作業従事者等の感染防御措置・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
(5)医療機関等に対する情報提供及び住民相談窓口の設置・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
(6)地域住民への情報提供・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
《衛生研究所》
(1)血清抗体検査の実施・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
《保健予防課》
(1)健康危機管理対策委員会の開催・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
(2)茨城県高病原性鳥インフルエンザ対策本部及び関係機関との連携・・・・・・・・・・・4
(3)抗インフルエンザウイルス薬(リン酸オセルタミビル)の供給・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
(4)防疫作業従事者等に対する健康調査医療従事者の確保・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
2 県内の養鶏場等でヒトへの感染が確認又は疑われた場合の対応
《保健所》
(1)疑い患者の把握及び医療機関への受診勧奨・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
(2)患者又は疑い患者発生届の受理及び報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
(3)患者及び接触者調査の実施・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
(4)消毒等の措置・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
(5)医療機関等に対する情報提供及び住民相談対応・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
《衛生研究所》
(1)病原体検査の実施・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
《保健予防課》
(1)健康危機管理対策委員会の開催及び関係機関との連絡調整・・・・・・・・・・・・・・・・7
(2)SARS等対策専門家チーム個々の助言及び委員会の開催・・・・・・・・・・・・・・・・・7
(3)患者及び疑い患者等の情報提供について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
3
インフルエンザ(H5N1)患者(疑いを含む)発生の対応(フェーズ3)・・・・・・・・・・・・・・8
1 県内又は隣接県の養鶏場等で高病原性鳥インフルエンザが発生した場合の対応
県内又は隣接県の養鶏場等において、高病原性鳥インフルエンザが発生した場合、そ
の養鶏場等を管轄する保健所、衛生研究所及び保健予防課は、以下の対応を講ずるもの
とする。
《保健所》
(1)健康危機対策会議の開催及び関係機関との連絡調整
① 速やかに健康危機対策会議を開催し、対策を講ずる。
② 直ちに保健予防課に報告する。
③ 発生情報の収集や感染防御の体制を整備するため、家畜保健衛生所及び市町村
等の関係機関との連携を図る。
④防疫作業員等の突発的な事故等に備えて、緊急対応に協力できる医療機関を確保
する。
(2)養鶏場の従業員等の健康調査
養鶏場の従業員等(以下「接触者」という。)に対し,以下の健康調査を実施す
ることとする。
なお,本マニュアルで定める事項以外は,「養鶏場の従業員等に対する健康調査
の実施について」(厚生労働省健康局結核感染症対策課長通知:平成17年7月14
日付感発第0714001号)に基づき実施するものとする。
①
対象者
ア
養鶏場の従業員,経営者家族等で,高病原性鳥インフルエンザに感染し,
又は感染した疑いのある家きん又は愛玩動物(以下「感染家きん」という。)
や汚染された場所・物件等に接触のあった者
イ
感染家きんをと殺したり,そのと殺されたばかりの鶏肉を加工した者
ウ
その他感染家きんと接触があり,健康調査が必要であると保健所長が認め
る者
②
調査項目及び実施方法
ア
問診
・ 問診票(様式1)により問診を行い,インフルエンザ様症状及び結膜炎症
状等の有無を確認する。
イ
インフルエンザ迅速診断キットによる検査
・
咽頭又は鼻腔拭い液を採取し,キットの説明書に従い,検査を実施する。
ウ
PCR検査
・
PCR検査用検体採取液に綿棒で咽頭又は鼻腔拭い液を採取し,保冷保存
し,インフルエンザ調査票に必要事項を記入の上,速やかに衛生研究所に
1
搬送する。
エ
血清抗体検査
・
採血は,健康調査実施時及びそれから約一ヶ月後に行う。
・
採血量は,約5mlとする。
・
採血した検体は速やかに衛生研究所に搬送する。
* ①のイについては、原則としてア(問診)のみを行う。その結果、感染
の可能性が疑われる場合には、イ、ウ、エの検査を実施するものとする。
③
経過観察
・
接触者に対し,うがいや手洗いの励行,マスクの着用等の保健指導を行う
とともに,最終接触日から7日間,毎日朝夕の体温を測定し,健康状態を
記録(様式2)するよう指導する。
・
経過観察期間中に,発熱や呼吸器症状,結膜炎等高病原性鳥インフルエン
ザ感染が疑われる症状が発現した場合は,直ちに保健所に連絡するよう指
導する。
・
④
最終接触後3日目及び7日目に電話等により健康状態の確認を行う。
留意事項
・
健康調査の実施に当たっては,健康状態の把握の必要性について十分説明
のうえ,明示の同意(様式3)を得て,検体の採取を行うこと。
・
調査を行う職員は,あらかじめ高病原性鳥インフルエンザ及び標準予防策
等に関して,十分な知見を得ておくこと。
・
調査を行う職員は,当該養鶏場に立ち入って調査を行う場合には,医療用
マスク(N95等),ゴーグル,防護服等を着用する等,感染防御対策を
徹底すること。
・
調査を行う職員は,インフルエンザの予防接種を受けておくことが望まし
いこと。
(3)防疫措置等を行う者に対する健康調査
①管轄保健所は、養鶏生産者及び防疫措置等を行う関係者等(以下「防疫作業従事
者」という。)に対して、健康調査(様式4)を以下のとおり行う。
なお、防疫作業従事者に症状がみられた場合は、別紙1のとおり対応する。
【作業前】
・ 問診・医師による診察を行い、健康状態を把握するとともに、体調不良者に
は当該作業に従事させないこととする。
【随時】
・ 健康相談コーナーを設置し、防疫作業従事者が自由に相談できる体制を確保
し、有症状者には医師による診察を行い、必要に応じて協力医療機関に搬送
する。
2
【作業後】
・ 問診を実施し、健康状態を把握するとともに、有症状者には医師による診察
を行い、必要に応じて協力医療機関に搬送する。
・ 最終作業日の翌日から7日間、毎日朝夕の体温を測定し,健康状態を記録(様
式2)するよう指導するとともに、発熱や呼吸器症状,結膜炎等高病原性鳥
インフルエンザ感染が疑われる症状が発現した場合は,直ちに保健所に連絡
するよう指導する。
【健康調査内容】
・ 体温及び血圧測定
・ 問診
・ 診察
・ 予防投与(*リン酸オセルタミビルの予防投薬を行う場合)
【準備する設備及び資材等】
・ 主な設備
① 健康調査を行うための会場
② 防疫措置作業者の手洗い等に必要な簡易水道
③ 防疫措置作業者用の簡易トイレ
④ 防疫措置作業者の休憩所用テント及びシート
⑤ プレハブ救護所(冷房設備完備)
・ 主な資器材等
① 自動血圧計
② デジタル体温計
③ 防護服等(使い捨てマスク・手袋・エプロン等)
④ 手指消毒薬、ペーパータオル
⑤ うがい薬、紙コップ
⑥ 救急用薬剤等
⑦ 飲料水(ペットボトル)、氷
等
(4)防疫作業従事者等の感染防御措置
①防疫作業従事者に対して感染防御のため、家畜保健衛生所と連携して、事前に
感染防止策及び以下の個人防御用具の使用方法について説明するとともに、作
業終了後、防護服等の脱ぎ方及び消毒等について、指導及び支援を行う。
【個人防御用具】
・ 医療用マスク(N95マスク、フィルター付きマスク、フルフェイス型バ
ッテリー駆動マスク等)
3
・ 防護服
・ ゴム手袋
・ ゴーグル
・ ゴム長靴
②感染及び発症の予防において、抗インフルエンザウイルス薬(リン酸オセルタ
ミビル)の使用効果が認められることから、防疫作業従事者その他の関係者に
対し、高病原性鳥インフルエンザ健康調査問診票(様式4)及びリン酸オセル
タミビル(市販品名:タミフル)の服用について(様式5)より問診及び十分
な説明に基づく同意を得て、リン酸オセルタミビルの予防投与を行う。
ただし、「H5N2亜型の高病原性鳥インフルエンザ感染家きんの防疫措置
における抗インフルエンザウイルス薬の予防投与について」(厚生労働省通
知:平成17年7月29日付健感発第0729002号)に基づき、強毒性の
ものであることが確認されない限り、防疫作業従事者その他の関係者へのリン
酸オセルタミビルの予防投与及び投与勧奨は行わないこととする。
【抗インフルエンザウイルス薬の予防内服】
・ 対 象 者:養鶏農場の従業員等、発生確認作業者、
殺処分作業者、健康調査担当者等
・ 処
方:1回/1日(75mgカプセル1個)
・ 服用期間:作業日及び最終接触後4日間
(5)医療機関等に対する情報提供及び住民相談窓口の設置
① 管内の医療機関等に対し、高病原性鳥インフルエンザが疑われる患者に対
する医療機関での対応について周知するとともに、高病原性鳥インフルエ
ンザの情報提供に努める。
② 人の健康に関する住民からの相談に対応するため、相談窓口を設置する。
(6)地域住民への情報提供
① 住民に対し、市町村等と連携して高病原性鳥インフルエンザに係る正しい
知識及び感染防止策などの広報を行う。
② 必要に応じて、市町村及び家畜保健衛生所等と連携して当該養鶏場の周辺
住民に対し、高病原性鳥インフルエンザに係る正しい知識の提供及び感染防
止策などの説明を行う。
《衛生研究所》
(1)PCR及び血清抗体検査の実施
①「養鶏場の従業員等に対する健康調査の実施について」(厚生労働省通知:平成
4
17年7月14日付健感発第0714001号)に基づき、以下の検査を実施す
る。
なお、検査にあたっては、必要に応じて国立感染症研究所の助言を得て実施す
ることとする。
・ PT-PCR検査
・ 血清抗体検査
《保健予防課》
(1)健康危機管理対策委員会の開催
① 発生養鶏場を管轄する保健所、農林水産部、専門家等の出席を得て、健康危
機管理対策委員会を開催し、情報を収集するとともに、今後の対策を検討す
る。
(2)茨城県高病原性鳥インフルエンザ対策本部及び関係機関との連携
① 「茨城県高病原性鳥インフルエンザ対策本部」の傘下において、県民等から
の健康相談に対応する。
② 患者発生に備え、医師会等の関係機関及び関係部局との連携を図る。
(3)抗インフルエンザウイルス薬(リン酸オセルタミビル)の供給
① 抗インフルエンザウイルス薬の備蓄先である県立中央病院に連絡し、当該保健
所に搬送する。
② 発生状況等により、抗インフルエンザウイルス薬の必要量を確保する。
(4)防疫作業従事者等に対する健康調査医療従事者の確保
① 発生管轄保健所以外の保健所に対して、防疫作業従事者等に対する健康調査を
行う医師、保健師等の派遣協力を依頼する。
② 県医師会と調整の上、感染症指定医療機関及びSARS協力医療機関等に対し
て、防疫作業従事者等に対する健康調査に係る医師の協力を依頼する。
なお、県内で同時に複数の保健所管内で発生した場合は、当該保健所と調整
のうえ、管内医療機関等の医師等の確保を図る。
5
2 県内の養鶏場等でヒトへの感染が確認又は疑われた場合の対応
県内の養鶏場等において、高病原性鳥インフルエンザが発生し、ヒトへの感染が確
認又は疑われる場合、その養鶏場等を管轄する保健所、衛生研究所及び保健予防課は、
以下の対応を講ずるものとする。
《保健所》
(1)疑い患者の把握及び医療機関への受診勧奨
① 接触者が健康調査時又は健康観察期間中に、発熱や呼吸器症状、結膜炎とい
った高病原性鳥インフルエンザ感染が疑われる症状がみられた場合は、直ち
に医療機関の受診を勧奨する。
② 感染症指定医療機関等と調整し、患者の受入を依頼する。
③ 受入医療機関に対し、高病原性鳥インフルエンザに係る検体採取を依頼し、
衛生研究所に速やかに検体を搬送する。
【疑い患者及び患者の検体採取方法】
・ インフルエンザウイルス分離用検体採取液に綿棒で咽頭又は鼻腔拭い液を
採取する。
・ 咽頭又は鼻腔ぬぐい液は保冷し、インフルエンザ調査票に必要事項を記入の
上、検体とともに、速やか衛生研究所へ搬送する。
・ 血液(血清)は、健康調査実施時及び 1 回目の採血後概ね1ヶ月後の2回実
施し、衛生研究所に搬送する。
(2)患者又は疑い患者発生届の受理及び報告
医療機関から高病原性鳥インフルエンザの患者又は疑い患者の報告を受けた場
合は、直ちに保健予防課に報告する。
(3)患者及び接触者調査の実施
患者の積極的疫学調査を行う。調査の結果、他に感染の恐れがある接触者が確認
された場合は、接触者調査を行う。
(4)消毒等の措置
① 高病原性鳥インフルエンザに汚染され、又は汚染された疑いがある場所や物
件について、感染症法に基づく消毒等の措置を迅速かつ適切に実施する。
② 家畜保健衛生所と十分に連携をとり、家畜伝染病予防法に基づく対応との整
合性に留意する。
(5)医療機関等に対する情報提供及び住民相談対応
①
管内の医療機関等に対し、高病原性鳥インフルエンザが疑われる患者に対
する医療機関での対応について周知するとともに、高病原性鳥インフルエン
ザの情報提供に努める。
②
人の健康に関する住民からの相談に対応する。
6
《衛生研究所》
(1)病原体検査の実施
① 保健所から依頼された検体について、RT-PCR 検査及びウイルス分離を直
ちに実施する。感染家きんに係る鳥インフルエンザウイルスの亜型が H5 で
ある場合は、RT-PCR 検査等で H5が検出された場合には、直ちに国立感
染症研究所ウイルス第三部に連絡のうえ、検体を送付する。感染家きんに係
る鳥インフルエンザウイルスの亜型が H5 以外である場合は、H1又は H3
のいずれでもない場合に、国立感染症研究所に検体を送付する。
また、A型インフルエンザウイルスが分離され、かつH1、H3のいずれ
でもない場合には、国立感染症研究所に検体を送付する。
② インフルエンザ迅速診断キットを実施する場合は、偽陰性の場合もあるので、
必要に応じて検査を複数回行うとともに、他の病原検索も実施する。
③ 検体の保存、輸送、検査については、職員の感染防御等、安全かつ適切な対
応に留意する。
《保健予防課》
(1)健康危機管理対策委員会の開催及び関係機関との連絡調整
① 健康危機管理対策委員会を開催し、発生情報の収集及び対策を講じる。
② 新たな患者発生に備え、医師会等の関係機関及び関係部局との連携を図ると
ともに、県内の医療機関等へ情報提供する。
(2)SARS等対策専門家チーム個々の助言及び委員会の開催
① 高病原性鳥インフルエンザに係る県の対応及び患者への医学的対応に関し
て、必要に応じて個々の助言を求める。
② 必要に応じて、SARS等対策専門家チーム委員会を開催して助言を求め
る。
(3)患者及び疑い患者等の情報提供について
個人情報の保護に留意し、患者情報を公表する。
【トリに感染した場合:畜産課】
発生農場の住所(市郡)、飼養形態、発生羽数
【人に感染及び発症した場合:保健予防課】
種別
公表内容
鳥インフルエンザ疑い患者
年代、性別、住所(市郡)
鳥インフルエンザ患者
年齢、性別、住所(市郡)、発症日、
検査結果、症状(軽快・安定・悪化
等)、接触者の状況
鳥インフルエンザ感染者
感染者の人数、業務の種別
*血清抗体検査陽性者
7
3 インフルエンザ(H5N1)患者(疑いを含む)発生の対応(フェーズ3)
インフルエンザ(H5N1)については、ヒトからヒトへ感染することを前提に、法
の指定感染症として平成18年6月2日に政令指定されたことから、従来までの四類感
染症の対応(医師の届出、積極的疫学調査、消毒等)に加え、二類感染症に準じた必要
な対応(疑似症患者への適用、健康診断、就業制限、入院勧告、移送等)を行う。
なお、インフルエンザ(H5N1)の症例定義は、要観察例、疑似症患者、患者(確
定例)の3段階に分かれ、それぞれの対応は、別添「インフルエンザ(H5N1)に関
するガイドライン(フェーズ3)」(以下「ガイドライン」という。)に基づき実施す
ることとする。
また、医療機関及び県民等において、インフルエンザ(H5N1)患者発生が疑われ
る場合は、速やかに最寄りの保健所へ連絡・相談することとし、保健所は、別紙2「イ
ンフルエンザ(H5N1)患者発生に係る対応(フェーズ3)」に従い対応することと
する。
(1) 症例定義
① 要観察例
下記(ア)または(イ)に該当する者であり、かつ、38℃以上の高熱及び
急性呼吸器症状がある者、又は原因不明の肺炎、若しくは原因不明の死亡例
(ア) 10日以内にインフルエンザウイルス(H5N1)に感染している、又は
その疑いがある鳥(鶏、あひる、七面鳥、うずら等)、若しくは死亡
鳥との接触歴を有する者
(イ) 10日以内にインフルエンザウイルス(H5N1)患者(疑い例も含む)
との接触歴を有する者
② 疑似症患者
38℃以上の高熱および急性呼吸器症状のある者のうち、以下のいずれかの
方法によって病原体診断がなされたもの
(ア) ウイルス分離・同定による H5亜型の検出
(イ) ウイルス遺伝子検査による H5 亜型の検出
*高熱については、インフルエンザ以外の疾患との鑑別を要する。
③ 患者(確定例)
38℃以上の高熱および急性呼吸器症状のある者のうち、以下のいずれかの
方法によって病原体診断がなされたもの
(ア) ウイルス分離・同定による H5N1 亜型の検出
(イ) ウイルス遺伝子検査による H5N1亜型の検出
*高熱については、インフルエンザ以外の疾患との鑑別を要する。
8
(2) 要観察例の対応
要観察例とは、フェーズ3の段階において、患者を効率的に発見するため、検
疫所及び医療機関において病原体検査を実施する対象者を言う。ガイドラインの
各項に従い以下の対応を行う。
① 医療機関は、要観察例の患者を診察した場合は、直ちに保健所へ連絡する。(診
療・治療のガイドラインの項参照)
② 保健所は、医療機関等から要観察例の連絡があった場合は、必要に応じて受入
医療機関(感染症指定医療機関等)の調整を行う。(診療・治療のガイドライ
ンの項参照)
③ 受入医療機関は、病原体検査のための検体を採取し、保健所が検体を衛生研究
所へ搬送する。(診療・治療のガイドラインの項参照)
④ 衛生研究所は、保健所から搬入された検体について、RT-PCR 検査等を直ちに
実施する。(診療・治療のガイドラインの項参照)
⑤ 保健所は、感染症サーベイランスシステム(NESID)疑い症例調査支援システ
ムに入力する。(サーベイランスガイドラインの項参照)
⑥ 検疫所において、入国時に発熱等の症状がみられない者で要観察例のうち1項
目以上に該当する者については、検疫所が健康監視(最大240時間)を行い、
健康監視期間中に健康状態に異状を生じた場合は、都道府県を通じて当該者の
居所を管轄する保健所へ連絡があり、必要に応じて病原体検査の協力依頼があ
る。(検疫ガイドラインの項参考)
(3) 患者(疑似症患者を含む)の対応
検査によりインフルエンザ(H5N1)疑似症患者と診断された場合は、感染症
法に基づき、積極的疫学調査等を実施する。
① 患者発生に係る保健所、衛生研究所及び保健予防課の対応については、
「2 県
内の養鶏場等でヒトへの感染が確認又は疑われた場合の対応」に準じて行う。
② 積極的疫学調査については、ガイドラインに従い実施することとし、調査票等
はガイドラインの調査票(添付1~添付4)を使用する。(積極的疫学調査ガ
イドラインの項参照)
③ 届出は、感染症サーベイランスシステム(NESID)疑い症例調査支援システム
での感染症サーベイランスシステム(NESID)発生動向調査への連携機能を利
用して行う。(サーベイランスガイドラインの項参照)
④ 患者の入退院の判断基準は、ガイドラインに基づき判断する。(診療・治療の
ガイドラインの項参照)
9
様式1
高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)接触者問診票
〔 〕保健所・保健(福祉)センター 年 月 日記入 (記入
※以下の空欄に記入していただき、また該当する項目は〇で囲んでいただきますようお願いします
1.〔お名前〕
2.〔年齢〕 歳 3.〔性別〕 男性・女性 6.〔生年月日〕 年 月 日
4.〔自宅住所〕
5.〔自宅/携帯電話番号〕
7.〔職業 ・ 職場〕
8.〔職場所在地〕
9.〔職場電話番号〕
10.〔FAX番号〕
11.〔過去6か月以内にインフルエンザワクチンを受けましたか?〕 1回受けた ・ 2回受けた ・ 受けていない
12. 〔治療中のご病気(基礎疾患)はお持ちですか?〕(複数可) 無し・ 糖尿病・ 高血圧・ 心臓病( )・ 腎臓病( ) ・ 肝臓病( ) ・ その他(______)
13. 〔投与されている薬剤〕 なし ・ あり( ) *特にステロイド・免疫抑制剤はお忘れなく!
14.〔同居者の数〕 なし(0人) ・ 1人あり ・ 2人あり ・ 3人あり ・ 4人あり ・ 5人以上あり
15.〔同居者のワクチン接種状況及び健康状態〕
16.〔乳幼児・児童(12歳以下)との同居〕 有 ・ 無
17.〔乳幼児・児童のワクチン接種状況及び健康状態〕
接触の状況
鳥インフルエンザ等に感染した鳥等との接触
18.〔感染した鶏や鳥、死んだ野鳥等との接触状況〕*簡潔に記載を御願いします。
19.〔感染した鶏もしくは鳥が発生した養鶏場もしくは飼育施設にて勤務していましたか?〕 ・ いた ・ 働いていない
20.〔そのような鶏や鳥等と1m以内に接触しましたか?〕 ・ 接触した ・ 接触していない
21.〔そのような鶏や鳥等と接触した時期をご記入ください〕
年 月 日 (~ 月 日)
22.〔そのような鶏や鳥等と1m以内に接触した時間は計どれくらいですか?〕
・ 5分以内 ・ 6~30分 ・ 31~60分 ・ 61分~2時間 ・ 2時間以上
23.〔鳥インフルエンザが発生した養鶏場等の鳥飼育施設の処理作業に従事しましたか?〕 ・ 従事した ・ 従事していない
24.〔鳥インフルエンザに感染した、あるいは感染が疑われる鶏等の鳥の殺処理、肉加工等に従事しましたか?〕 ・ 従事した ・ 従事していない
手洗い、マスク、手袋、防護衣着用等について
25.〔上記感染鳥との接触時や接触後に手をしっかり洗いましたか?〕
・ 洗った ・ 洗わなかった ・ 記憶にない ・ 知らなかった
26.〔上記感染鳥との接触時に装着されたマスクのタイプをお選び下さい〕 ・ なし ・ 外科用マスク ・ N95マスク ・ 市販のアレルギー用マスク ・ 市販のその他のマスク 27.〔上記感染鳥との接触時に、以下の装備はされておりましたか?〕(複数お願いします)
・ 手袋 ・ ゴーグル ・ つなぎのガウン ・ ガウンの前のエプロン ・ 長靴 ・ 特になし
28.〔ゴーグルの位置を何回くらいなおしましたか〕 無し ・ 1回 ・ 2~5 ・ 6回以上
29.〔マスクの位置を何回くらいなおしましたか〕 無し ・ 1回 ・ 2~5 ・ 7回以上
症状問診項目
30.〔発熱していますか?〕 発熱している(発熱 ℃) ・ 発熱していない
31.〔いつから発熱していますか?〕 月 日から
32.〔最高体温は?〕 ℃
33.〔呼吸器症状について〕現在以下の該当する症状があれば、〇で囲み選択していただくようお願いします
・ 鼻汁 ・ 咽頭痛 ・ 咳(せき) ・ 喀痰(かくたん) ・ 呼吸困難 ・ その他の呼吸器症状( ) 34.・ 上記の症状はない
35.〔症状ありと解答された場合、症状が出現した時期をご記入ください〕 年 月 日頃より
36.〔筋肉痛/関節痛はありますか?〕 ・ 筋肉痛あり ・ 筋肉痛なし ・ 関節痛あり ・ 関節痛なし
37.〔筋肉痛/関節痛ありと答えられた方は、症状が出現した時期をご記入ください〕 年 月 日頃より
38.〔消化器症状について〕以下の該当する症状があれば、〇で囲み選択していただくようお願いします
・ 腹痛(おなか痛) ・ 吐き気 ・ 嘔吐(おうと) ・ 下痢 ・ その他の消化器症状( )
39.・ 上記の症状はない
40.〔症状ありと解答された場合、症状が出現した時期をご記入ください〕 年 月 日頃より
41.〔その他の症状〕該当する症状があれば、〇で囲み選択していただくようお願いします
・ 結膜の充血 ・ 頭痛 ・ その他( ) ・ 症状はない
42.〔症状ありと解答された場合、症状が出現した時期をご記入ください〕 年 月 日頃より
43.〔医療機関を受診しましたか?〕 ・ した ( 診療所・病院) ・ しない
44.〔医療機関を受診した方は、いつ受診しましたか?〕 年 月 日
45.〔医療機関を受診した方は、診断名を教えてください〕 ・ インフルエンザ ・ その他 ( ) ・ わからない
46.〔医療機関を受診した方は、インフルエンザの検査をしましたか?〕 ・ した ( 陽性 ・ 陰性 ) ・ しない
47.〔医療機関を受診した方は、その他の検査をしましたか?〕 ・ した(血液検査 ・ その他( )) ・ しない ・ わからない
その他
48.〔過去3年以内にインフルエンザにかかったことがありますか?〕 かかったことがある ・ ない
49.〔抗インフルエンザ薬(タミフル等)を現在内服していますか?〕 ・ 内服している ・ 内服していない ・ これから内服する
50.〔内服あり及びこれから内服と答えられた方は、いつから内服されていますか?〕
月 日より
様式2
高病原性鳥インフルエンザ 接 触 者 モ ニ タ リ ン グ
接触者氏名〔 月日
感染鶏・動物・糞
便、発病者との接
触
/
有 ・ 無
/
/
/
/
/
/
/
/
/
有 ・ 無
有 ・ 無
有 ・ 無
有 ・ 無
有 ・ 無
有 ・ 無
有 ・ 無
有 ・ 無
有 ・ 無
血圧
体温(℃)
連絡先 TEL 担当者氏名 呼吸器系症状の有無
朝
無・咽頭痛・咳・痰・呼吸困難・他( )
夕
無・咽頭痛・咳・痰・呼吸困難・他( )
朝
無・咽頭痛・咳・痰・呼吸困難・他( )
夕
無・咽頭痛・咳・痰・呼吸困難・他( )
朝
無・咽頭痛・咳・痰・呼吸困難・他( )
夕
無・咽頭痛・咳・痰・呼吸困難・他( )
朝
無・咽頭痛・咳・痰・呼吸困難・他( )
夕
無・咽頭痛・咳・痰・呼吸困難・他( )
朝
無・咽頭痛・咳・痰・呼吸困難・他( )
夕
無・咽頭痛・咳・痰・呼吸困難・他( )
朝
無・咽頭痛・咳・痰・呼吸困難・他( )
夕
無・咽頭痛・咳・痰・呼吸困難・他( )
朝
無・咽頭痛・咳・痰・呼吸困難・他( )
夕
無・咽頭痛・咳・痰・呼吸困難・他( )
朝
無・咽頭痛・咳・痰・呼吸困難・他( )
夕
無・咽頭痛・咳・痰・呼吸困難・他( )
朝
無・咽頭痛・咳・痰・呼吸困難・他( )
夕
無・咽頭痛・咳・痰・呼吸困難・他( )
朝
無・咽頭痛・咳・痰・呼吸困難・他( )
夕
無・咽頭痛・咳・痰・呼吸困難・他( )
その他の症状
確認者
予防内服
有・無
有・無
有・無
有・無
有・無
有・無
有・無
有・無
有・無
有・無
様式3
高病原性鳥インフルエンザ発生農場の従業員等の皆様へ
茨城県
保健所長
高病原性鳥インフルエンザに係る検査のお願い
高病原性鳥インフルエンザは、通常、鳥類の間で感染するインフルエンザと言われております
が、H5N1型においては、タイやベトナムでトリからヒトへの感染が報告されているほか、国
内の発生例(京都府)においても、防疫措置に携わった方の血清抗体検査の結果、1名の感染が
確認されております。
このことから、接触者につきましては、感染の有無を正確に把握する必要がありますので、健
康調査のほか検査に必要な検体の採取についてご協力をお願いいたします。
なお、下記の点をご理解いただき、インフルエンザに係る検査を行うための検体採取について、
同意いただける場合は、下記の承諾書にご記入願います。
① あなたから提供いただいた検体については、茨城県○○保健所、茨城県衛生研究所及び国立
感染症研究所において検査いたします。
② あなたから提供いただいた検体については、インフルエンザの感染の有無を調べる目的以外
には使用いたしません。
③ 検査結果については、個別にご報告いたします。検査結果の公表にあたっては、検査実施人
数、抗体陽性者数、抗体陰性者数を公表いたします。氏名、所属等は公表いたしませんので、
個人が特定されることはありません。なお、論文等に発表する場合は、倫理委員会に諮ると
ともに、発表した内容をご報告致します。
④
検体採取を拒否してもあなたに不利益はありません。検体採取への協力はあなたの自由意思
に委ねられます。
承
諾
書
インフルエンザに係る検査を行うために検体採取をすることについて、十分に説明を受け、こ
れを承諾いたします。
平成17年
茨城県
(説明者
保健所長
)
署名
月
日
防疫作業従事者用
様式4
高病原性鳥インフルエンザ健康調査問診票
☆太ワクの中のみ記入してください。
月日: 平成17年7月
診察前の体温
ふりがな
氏
名
男
生年 明・大
・
月日 昭・平
度
年
女
月
(満
所
属
電話(
)
-
住
所
電話(
)
-
血
圧
~
日
分
日生
歳)
mgHg
質問事項(当てはまる項目を○で囲んでください)
回
答
欄
鳥インフルエンザについての説明文(裏面)を読みましたか
は
い い い え
1週間以内にインフルエンザに罹患しましたか
は
い い い え
1週間以内に家族でインフルエンザに罹患した人がいますか
は
い い い え
インフルエンザの予防接種を受けたことがありますか
は
い い い え
は
い い い え
治療(投薬など)を受けていますか
は
い い い え
心臓病、腎臓病、肝臓病、高血圧、血液疾患などの慢性疾患にかかったことがありますか
は
い い い え
薬物アレルギーがありますか
は
い い い え
免疫不全と診断されたことがありますか
は
い い い え
喘息がありますか
は
い い い え
今日体に具合の悪いところがありますか
は
い い い え
①受けたことがある方は、いつ受けましたか?
接種日(
年
月
日
現在、何か病気にかかっていますか
)
病名(
)
病名(
)
あれば、その症状を書いてください (
)
その他健康状態のこと、伝えておきたいこと
があれば、具体的に書いてください。
タミフルの予防内服を希望しますか
(希望する ・ 見合わせる)
【医師記入欄】
防疫作業従事
適
・
被投薬者のサイン
否 (理由:
医師名:
様式5
リン酸オセルタミビル(市販品名:タミフル)の服用について
【用法・用量】
〇タミフル1カプセルを1日1回、朝食後に服用してください。
〇作業日と最終作業日の翌日から4日 v 間服用してください。
* ただし、作業当日は、医師の問診後タミフルを受け取った後、すぐに服
用してください。
【タミフルの効能・効果】
〇A型又はB型インフルエンザウイルス感染症の予防に用います。
(*高病原性鳥インフルエンザはA型です。)
【副作用】
〇まれに腹痛、下痢、嘔気、皮疹等がでることがあります。
【備 考】
〇御不明の点等は、
保健所(TEL:
)までお問合せください。
処 方 箋
様
(
歳)
【処方量】
タミフル75mg 1日1錠
日間(朝食後)
年 月 日:平成17年
所
属:
処方医師名:
月
日
鳥インフルエンザ防疫作業従事者への対応
○○保健所
症状の確認
○インフルエンザ様症状
発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、全身倦怠感、咽頭痛、咳など
○結膜炎
あ
り
な
し
その他の症状
医療機関受診勧奨
県立中央病院との連絡調整
あ
○連絡調整事項
受診者氏名
年齢
り
な
し
受診日等
○病院対応担当課:医事課(平日) 救急室(休日夜間)
医療機関受診等の助言
帰
宅
県立中央病院
受
付
医事課(平日)
:救急室および呼吸器内科
※受付(診療申込書の記載など)
診
察
及び診察は、救急外来で行う。
医師又は総合診療科医師に連絡
救急室(休日夜間)
:内科系当直医に連絡
※当日診療票に
インフルエンザ迅速診断(無料)
「インフルエンザ迅速診断無料」
「タミフル無料」
陽
性
陰
PCR検査用検体(咽頭拭い液)採取
※検体採取キットは、緊急検査室に保管
○○保健所へ連絡(検体搬送)
平日
○○○-○○○-○○○○
休日・夜間 ○○○-○○○-○○○○
と記載すること。
性
インフルエンザ以外の疾病
としての対応(保険診療)
タミフル投与(無料)※投与は検体採取後
※入院治療について
インフルエンザウイルス
PCR検査(無料)【衛生研究所】
・インフルエンザウイルスの感染の有無にかかわらず患者
の症状・状態により入院の必要性を判断すること。
・インフルエンザウイルス感染の場合は、個室とすること。
H1、H3 検出
H5 亜型検出
通常のインフルエンザとし
て対応(保険診療)
※鳥インフルエンザの場合の対応
感染症病棟を備えた医療機関で対応
具体的には県保健予防課(029-301-3219)と協議の上で決定
H5 亜型確定PCR
検査(無料)
【感染研】
H5 亜型検出
鳥インフルエンザ対応
インフルエンザ(H5N1)患者発生に係る対応(フェーズ3)
【医療機関】
【県
①38℃以上の発熱及び急性呼吸器
症状又は原因不明の肺炎もしくは原
因不明の死亡例
① 38℃以上の発熱及び急性呼吸
器症状がある
② 10日以内にインフルエンザ
(H5N1)感染鳥・患者(疑い
患者含む)と接触した
②10日以内にインフルエンザ(H
5N1)感染鳥・患者(疑いを含
む)と接触した
確認
保
連絡
健
民】
確認説明
所
保
相談
健
①のみ該当
①及び②に該当→要観察例
所
②のみ該当
受診医療機関の調整 一般医療機関へ受診勧奨
10日間の経過観察・指導
感染症指定医療機関
○ 患者は、外科用マスクを着用する。
○ 医療スタッフは、N95マスク、ゴーグル、手袋、ガウンを着用して対応する。
○ 患者受け入れ時の関係職員への連絡体制を整備しておく。(平日・時間外休日対応等)
診察・検体採取(保健所が検体搬送)
インフルエンザH5の遺伝子の確認
H5検査(県衛生研究所)
H5陽性
一般診療対応へ
疑似症患者届出(保健所へ)
入院勧告
インフルエンザN1の遺伝子の確認
H5N1検査(国立感染症研究所)
入院措置解除
H5N1陰性 一般診療対応へ
H5N1陽性
(3)患者(確定例)
患者届出(保健所へ)
感染症法適用
(2)疑似症患者
H5陰性
感染症法適用外
(1)要観察例(病原体検査を実施する対象者)
インフルエンザ(
H5N1)
インフルエンザ(H5N1)
の対応について
の対応について
インフルエンザ(H5N1)を疑う患
者さんから相談があった場合や診
察した場合には、速やかに最寄りの
保健所へ電話でご連絡ください!
患者さんに、熱や咳が
あったら・・・
→マスクをつける又はハンカチ等で口を
覆ってください。
【症例定義:インフルエンザH5N1要観察例】
下記①または②に該当する者であり、かつ、38℃以上の
発熱及び急性呼吸器症状又は原因不明の肺炎若しくは原因不
明の死亡例
①10日以内にインフルエンザ(H5N1)に感染している、
又はその疑いがある鳥(鶏、あひる、七面鳥、うずら等)、
若しくは死亡鳥との接触歴を有する者
② 10日以内にインフルエンザ(H5N1)患者(疑い例も
含む)との接触歴を有する者
○○○保健所 TEL:
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