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小諸市・東御市

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小諸市・東御市
長野県 山岳高原を活かした世界水準の滞在型観光地づくり研究 市町村名:
地域特性シート
小諸市・東御市
観光地域:
浅間山・湯の丸高原と周辺市街地
(1)観光地のスタンス
①目指すべき観光地のビジョン
要件ごとの評価
A:どのようなタイプの観光地を目指しているか
アメリカ大陸最大のイエローストーン国立公園のような火山地帯の自然
美、生態系を楽しめるリゾートを目指し、浅間南麓地域(軽井沢町~東
御市)の市街地を拠点として浅間山とその周辺山系(高峰・湯の丸高
原・池の平湿原)の自然美、生態系を楽しめる観光地域を目指す。
B:どのような観光客を招き、どのような観光を楽しんでもらいたいか
児童から年配者まで幅色い世代から、浅間山の噴火の歴史、噴火
によってもたらされた自然美などの恩恵や、活火山と向き合ってき
た地域の生活スタイルや文化など非日常的な環境を感じていただ
く観光を楽しんでいただきたい。
④マネジメン
ト体制
②ポテンシャルがあると判断できる理由
現時点
①独自の価
値の活用
5
4
3
2
1
0
③交通
約100万年前から続く火山活動で造られた、山体、湿原、渓谷などの独自の自然風
景。標高2000mまで車で来れるアクセスの良さ。火山灰質土と寒暖の差が激しい浅間
山南麓ならではの高原野菜やそば。世界ワインコンクール金賞等を受賞したワインな
ど小諸市から東御市にかけての一帯は千曲川ワインバレー構想の新たな取り組みも
始まっている。軽井沢からのアクセスの良さ(軽井沢町のプリンスホテルと連携したツ
アー造成などを実践中)。
今年度より、小諸市の観光について、観光協会、観光関係者、交通関係者、地域住
民によるワークショップを進めており、来年度には観光基本計画(観光地域づくりビ
ジョン)を策定し、そのマネジメントを自立して進める組織を立ち上げる予定。
5年後
②認知度
③宿泊施設
③まち・利便
性
③コンテンツ
(2)要件ごとの評価
①独自の価値の存在
■地域が有する独自の価値とは何か
約100万年前から活動を開始しており、何回かの
大噴火を繰り返し多くの犠牲がありますが、浅間
山独自の自然美や品質の良い農作物は地域の
価値として根付いています。
■独自の価値を示す写真等
■それが独自の価値である理由・根拠
浅間連峰の火山活動により造られた、湯の平、第1外
輪山黒斑山の崩落跡、火山弾跡、深沢渓谷、池の平
湿原の高山植物、湯の丸高原レンゲツツジ大群落等
の貴重な自然、浅間山南麓で日照率が高く寒暖の差
が大きく、水はけのよい火山灰質土で栽培される高原
野菜、そばは甘みがあり、風味のよい高品質である。
浅間山の全景と黒斑山の大崩壊が確
<独自の価値の活用>
■評価項目(積み上げ評価)
特産「そば」や高原野菜は火砕流で
できた平坦な台地の上にあります
標高差1000m
>現時点
1
>5年後
2
■評価の理由・根拠
■ギャップを埋める方法・考え方
「浅間山麓国際自然学校」でのネイチャーツアー(フラ
ワーウォッチング、浅間山火山ガイド)、標高1000mの
天池区から標高2000mの高峰高原車坂峠まで自転車
で駆け上がるイベント「車坂峠ヒルクライム」
「浅間山麓国際自然学校」インタープリターによるガイド研修に
より、火山ガイドを充実させる。また、小諸厚生総合病院とタイ
アップした、標高2000mの高峰高原での健康診断付きポール
ウォーキングを開発(今年度事業で試行、来年度よりプログラム
化)。
独自の価値が、コンセプトとして言語化されてい
る
独自の価値のコンセプトに基づいたプログラムが
提供されている
独自の価値のコンセプトに基づいた空間形成が
されている
地域の住民・事業者等の様々な主体が、独自の
価値への強いこだわり・愛着を持っている
浅間高峰観光協議会(高峰高原の宿泊施設、バス会社、森林組合などで
組織)主体で商工会議所女性部、森林管理署、小諸市関係各課で外来
植物駆除を行い、湯の丸レンゲツツジ保存会や牧場運営により国天然記
念物のツツジ群落保全など浅間山麓の自然保全活動を実施している。
独自の価値を有する環境を保全し、持続的に活
用するための地域独自の取組を行っている
②市場における存在感(認知度)
■評価項目(5段階評価)
1
2
3
4
5
国内市場で一定の存在感を示すに至っていない
国内市場で、魅力的な観光地として一定の認知度があ
る
国内市場で、魅力的な観光地として大きな認知度があ
る
国内に加えて世界市場でも、一定の認知度がある
国内に加えて世界市場でも、大きな認知度がある
>現時点
■評価の理由・根拠
浅間山の来訪状況は平成19年度44,600人から噴火警
戒レベルが下がった影響もあり、平成23年度は60,000
人に増加。今年は富士山の世界文化遺産登録の効果
で団体、個人問わず練習登山として首都圏からの来訪
者が増加し、手軽な登山ができる山として国内市場で
は一定の認知度があり。周辺山系は首都圏からのアク
セスも良く安全で身近に貴重な自然と触れることができ
ることから、林間学校等の学習登山の利用度も高い。
2
>5年後
4
■ギャップを埋める方法・考え方
認知度向上のため、軽井沢町(プリンスホテル、
観光協会)と連携し、東アジアでの浅間山のプロ
モーションを実施する予定。また首都圏からのア
クセスの良さのPR、案内標識の多言語化、小諸
厚生総合病院と連携したメディカルツーリズムの
充実により、さらに認知度を上げる。
③長期滞在を可能にする環境が整備されている
<宿泊施設>
■評価項目(積み上げ評価)
高級ホテル、民宿、コンドミニアム等、多様な施設
がある
外国人でも不便なく、ニーズに応じて施設を選べ
るマッチングの仕組みがある
施設のグレードを客観的に評価する仕組みが、
地域で共通したものとしてある
スタッフのホスピタリティ向上・維持の取組が、地
域で共通したものとしてある
長期滞在用の設備、サービス、プランが、長期滞
在ニーズに応えられるだけ十分にある
不便なく長期滞在を楽しめる形で、多様な飲食
店・小売店が集積されている
まちの看板や建築物等の景観を、条例等により
意識的に整備している
看板、パンフ、Web、店内サイン等の多言語化
が、外国人に不便のないレベルである
■ギャップを埋める方法・考え方
Webサイトでの、外国人向け案内の充実を検討中。
林間学校等の学習登山への対応を図るため、湯の丸
高原ホテルに多目的ホールが増築された。
>現時点
2
>5年後
4
■評価の理由・根拠
■ギャップを埋める方法・考え方
浅間サンラインネットワーク(軽井沢町、御代田町、東御市、小
諸市の観光協会)で連絡会を立ち上げている。
左記の連絡会で、食(そば、ワイン、高原野菜)をテー
マに連携できるよう検討をしている。
「浅間山麓国際自然学校」主体で、環境省、森林管理署、小諸
市、東御市、群馬県嬬恋村と上信越国立公園浅間山地域内に
設置や更新する標識や看板の規格(色、サイズ)を統一してい
る。
観光協会、商工会議所、小諸市などでそれぞれHPなどが整備
されている。昨年度には、観光協会による多言語化が整備され
た。
小諸駅では整備されているが、観光案内所でも必要性
に応じ対応する。
>現時点
■評価の理由・根拠
1
>5年後
3
■ギャップを埋める方法・考え方
プリンスホテルと連携し主に教育旅行をターゲットとした収穫体
験、エコツーリズム、テーブルマナー講習などのコンテンツを提
供している。
長期滞在者が利便性やお得感等を感じられる程
度に、豊富な滞在型プログラムがある
長期滞在者向けに、複数の事業者等が連携した
共通プログラムやサービスがある
観光コンテンツを不便なく楽しめるレベルで、トイ
レ、登山道、ベンチ等が整っている
2
プリンスホテルとの連携により、温泉宿などの和は小諸、高級ホ
テル、コテージなどの洋は軽井沢で分担できるよう検討中。
<コンテンツ・プログラム>
地域を拠点に動ける範囲内に、2日で観光しつく
せない程度の豊富なコンテンツがある
>5年後
■評価の理由・根拠
まちを拠点に広域観光するのに十分な形で、広
域観光情報を統一的に提供している
案内所や駅等の主要な公共スペースで、フリー
の無線LAN環境を整備している
■評価項目(積み上げ評価)
0
温泉宿、民宿、ビジネスホテルは現状の来訪者数に対
しては足りているが和式がほとんどである。
観光案内所での宿泊案内を英語でも対応できる体制
はある。
<まち及び利便性>
■評価項目(積み上げ評価)
>現時点
西小諸地区の農家民宿、浅間山麓国際自然学校、プリンスホ
テル、鬼押出し園との連携により浅間山麓でのスターウォッチン
グ、収穫体験など共通プログラムを考案中。
地元区に登山道整備を委託している。湯の丸・高峰レ
クリエーションの森環境整備運営協議会の取組みによ
り、池の平湿原周辺の木道、ベンチ等の整備を行って
いる。
登山道上のトイレは整備されているがここ数年の登山者の増加
により容量が足りず、十分な機能を果たしていないため、対応
を検討中。また昨年度より環境省直轄事業が実施され湯の丸
山などの登山道、看板を整備、来年度からは黒斑登山道整備
の着工が予定されている。
児童や高齢者等、様々な立場でも不便なく滞在
できるユニバーサルな環境が整っている
<交通>
■評価項目(積み上げ評価)
都市圏からの主要交通(1次交通)の利便性が高
い(特急、空路等で近隣にアクセスできる)
2次交通の利便性が高い/2次交通を必要としな
い(都市圏から直接現地に着ける)
地域内移動の利便性が高い
周辺の主な観光地との交通アクセスが、広域観
光ニーズに十分応えるレベルで整っている
地域内外の交通機関を複数利用できるような利
便性・お得感のあるチケットサービスがある
>現時点
■評価の理由・根拠
独自の価値を活かし地域を維持・発展させる、地
域関係者を主体とした戦略を策定している
各地域関係者が、戦略実施のための活動を、目
標達成に足るレベルで行っている
地域戦略の運用をマネジメントできる体制が整っ
ている
地域戦略に基づいて、マーケティングやプロモー
ションを自立的・継続的に行っている
マネジメントやマーケティング、プロモーション等
を実践できる人材が十分に揃っている
>5年後
2
■ギャップを埋める方法・考え方
上信越道・新幹線駅(軽井沢駅、佐久平駅、上田駅)から、しな
の鉄道、JR小海線に乗り継ぎ、20分圏内・JR高速バス(新宿駅
⇔小諸駅)が平日8本、休日10本の乗入れがある。また、今年
4月より1日1本高峰高原までの直行便が運行された。
コミュニティバスがあるが、休日運行していないという課
題がある。
JR小海線でJR最高地点駅「野辺山駅」や清里、しなの
鉄道で軽井沢から長野市へ移動ができる。
④マネジメント体制
■評価項目(積み上げ評価)
2
>現時点
■評価の理由・根拠
0
>5年後
3
■ギャップを埋める方法・考え方
今年度、観光協会を中心に観光関係者、交通関係者、地域住民とワークショップを実施し、来年度には観光基本
計画(観光地域づくりビジョン)を策定予定。
SNSを活用した情報発信「小諸日和」を今年度より小諸市(関係部署)、観光協会、商工会議所、NPO法人(旅カ
フェ、停車場ガーデン、浅間山麓国際自然学校)、宿泊施設(浅間山荘、薬師館)、ほんまち町屋館、民間(安藤
百福センター、読書の森、村松商店)、相生町商店街振興組合等と連携して実施予定。様々なイベント情報等を
発信できるように整備中。
観光基本計画(観光地域づくりビジョン)策定後、計画をマネジメントし、旅行業登録を行い、自立できる組織の立
ち上げを観光協会等と検討している。
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