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Siebel - Oracle Help Center
Siebel データベースアップ グレードガイド バージョン 8.0 2006 年 12 月 Copyright © 2005, 2006, Oracle. All rights reserved. このプログラム(ソフトウェアおよびドキュメントを含む)には、オラクル社およびその関連会社に所有権のある情報 が含まれています。このプログラムの使用または開示は、オラクル社およびその関連会社との契約に記された制約条件 に従うものとします。著作権、特許権およびその他の知的財産権と工業所有権に関する法律により保護されています。 独立して作成された他のソフトウェアとの互換性を得るために必要な場合、もしくは法律によって規定される場合を除 き、このプログラムのリバースエンジニアリング、逆アセンブル、逆コンパイル等は禁止されています。 このドキュメントに記載されている情報は、予告なしに変更されることがあります。ドキュメントになんらかの問題が あるとお気づきの場合は、書面にて当社宛お知らせください。オラクル社およびその関連会社は、このドキュメントに 誤りが無いことの保証は致し兼ねます。これらのプログラムのライセンス契約で許諾されている場合を除き、プログラ ムを形式、手段(電子的または機械的) 、目的に関係なく、複製または転用することはできません。 製品のモジュールとオプション。このマニュアルには、オプションの(場合によってはライセンスを未購入の)モジュー ルの説明が含まれています。Siebel のサンプルデータベースには、これらのオプションのモジュールに関連するデータ も含まれています。その結果、実際のソフトウェアの実装がこのマニュアルの説明と異なる場合があります。購入した モジュールについては、購入担当者か Siebel の営業員にお問い合わせください。 このプログラムが米国政府機関、もしくは米国政府機関に代わってこのプログラムをライセンスまたは使用する者に提 供される場合は、次の注意が適用されます。 米国政府の権利。米国政府を顧客として引き渡されるプログラム、ソフトウェア、データベース、ならびに関連するド キュメントおよび技術データは、適用される連邦調達規制および各省庁固有の補足規制に従った「商用コンピュータソ フトウェア」または「商用技術データ」です。そのため、ドキュメントおよび技術データを含む、本プログラムの使用、 複製、開示、変更および翻案は、適用される Oracle 使用許諾契約に定められる使用許諾制約、および該当する範囲で FAR 52.227-19 の「Commercial Computer Software--Restricted Rights」(1987 年 6 月)に定める権利に従 うものとします。Oracle USA, Inc., 500 Oracle Parkway, Redwood City, CA 94065. このプログラムは、核、航空産業、大量輸送、医療あるいはその他の危険が伴うアプリケーションへの用途を目的とし ておりません。このプログラムをかかる目的で使用する際、上述のアプリケーションを安全に使用するために、適切な 安全装置、バックアップ、冗長性(redundancy)、その他の対策を講じることは使用者の責任となります。万一かかる プログラムの使用に起因して損害が発生いたしましても、オラクル社およびその関連会社は一切責任を負いかねます。 Oracle、JD Edwards、PeopleSoft、および Siebel は米国 Oracle Corporation およびその子会社、関連会社の登 録商標です。その他の名称は、他社の商標の可能性があります。 このプログラムは、第三者の Web サイトへリンクし、第三者のコンテンツ、製品、サービスへアクセスすることがあ ります。オラクル社およびその関連会社は第三者の Web サイトで提供されるコンテンツについては、一切の責任を負 いかねます。当該コンテンツの利用は、お客様の責任になります。第三者の製品またはサービスを購入する場合は、第 三者と直接の取引となります。オラクル社およびその関連会社は、第三者の製品およびサービスの品質、契約の履行(製 品またはサービスの提供、保証義務を含む)に関しては責任を負いかねます。また、第三者との取引により損失や損害 が発生いたしましても、オラクル社およびその関連会社は一切の責任を負いかねます。 目次 Siebel データベースアップグレードガイド 1 第 1 章: 新機能 第 2 章: Siebel データベースアップグレードトピックについて Siebel データベースアップグレードトピックの構成 15 Siebel データベースアップグレードトピックの適用について 16 Siebel データベースアップグレードトピックに使用される用語について 17 Siebel データベースアップグレードトピックのファイルパスとコマンドについて 第 3 章: Siebel データベースのアップグレードの実行方法 Siebel データベースのアップグレード実行のロードマップ Siebel データベースのアップグレードの計画プロセス Siebel 開発環境のアップグレードのプロセス 24 Siebel テスト環境のアップグレードプロセス 31 21 23 Siebel アップグレードパフォーマンスのチューニングプロセス Siebel 本番環境のアップグレードプロセス 第 4 章: 18 36 40 Siebel データベースアップグレードの動作 サポートされる Siebel アップグレードパスについて Siebel アップグレード環境について 49 50 Siebel データベースのアップグレードプロセスについて Siebel データベース設定ユーティリティについて 52 57 Siebel アップグレードウィザードおよびドライバファイルについて Siebel 追加のスキーマ変更の適用モードについて 65 Siebel データベースアップグレードのログファイルについて Siebel 大文字小文字同一視ウィザードについて Siebel 開発環境のアップグレードの流れの例 Siebel レポジトリマージについて 63 67 70 80 86 Siebel アップグレードにおけるアップグレード動作の継承について 91 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 3 目次 ■ Siebel マージ後ユーティリティについて 93 Siebel のカスタムレイアウトの組み込み(ICL)アップグレードオプションについて データベース設定ユーティリティについて 107 Siebel 本番環境のアップグレードファイルのチューニングについて 第 5 章: 107 Siebel データベースと UI のアップグレードの計画 Siebel アップグレード計画のリソースについて 113 Siebel データベースのアップグレードを行うためのベストプラクティスについて Siebel アップグレードの新機能および要件について Siebel ユーザーインターフェイスの変更について 120 120 Siebel 環境におけるデータベースソート順について Siebel パーティモデルについて 115 118 Siebel 環境における RDBMS のアップグレードについて 121 122 Siebel HTML 添付ファイルのベーステーブルへの移行について Siebel 複数言語環境のアップグレートの計画 125 126 Siebel Unicode サポートのアップグレードの計画 127 Siebel RC2 または AES 暗号化のアップグレードの計画 129 Siebel Web テンプレートファイルとスタイルシートのアップグレードの計画 Siebel アクセス制御のアップグレードの計画 第 6 章: 129 131 Siebel アップグレードのためのアプリケーションの計画 Siebel 7.5.x のリリースレベルの判断 133 Siebel アドレスデータ移行のためのアップグレードの計画 135 Siebel Employee Relationship Management(ERM)のアップグレードの計画 Siebel Marketing のアップグレードの計画 137 Siebel ワークフローデザイナーのアップグレード 143 Siebel 環境でのハンドヘルドデバイスのアップグレードの計画 146 Siebel 環境での Resonate Central Dispatch のアップグレードの計画 Siebel 文字列翻訳のアップグレードの計画 148 Siebel Configurator のアップグレードの計画 Siebel Personalization のアップグレードの計画 148 148 Siebel Pricer およびオーダー管理のアップグレードの計画 149 アップグレード計画:Siebel アプリケーションの追加変更 150 4 97 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 147 136 目次 ■ 第 7 章: Siebel アップグレードのための基本的なデータベースの準備 Siebel データベース接続の確認 151 Siebel テーブルとビューのアップグレードの準備 152 Siebel カスタムインデックスのアップグレードの準備 152 Siebel インターフェイステーブルデータのエクスポート 不要な Siebel レポジトリのアーカイブ 153 153 Siebel ドックオブジェクトと可視性ルールの保持 154 Siebel データベースの AIX メモリ割り当てセグメントスペースの保護 複数言語アップグレードの準備 第 8 章: 155 155 Siebel アップグレードのための IBM DB2 データベースの準備 Siebel アップグレードのための IBM DB2 クライアントの確認 Siebel アップグレードのための IBM DB2 ソート順の確認 Siebel アップグレードのための IBM DB2 パラメータの設定 Siebel アップグレードのための IBM DB2 許可の確認 157 158 159 160 Siebel アップグレードのための IBM DB2 インスタンスオーナー許可の確認 161 Siebel アップグレードのための IBM DB2 一時テーブルスペースとバッファプールの作成 Siebel アップグレードのための IBM DB2 のカスタムテーブルスペース要件の分析 Siebel アップグレードのための DB2 アプリケーション開発クライアントの確認 162 164 Siebel アップグレードにおいて切り捨ての対象になる IBM DB2 Long カラムの識別 第 9 章: 161 165 Siebel アップグレードのための Oracle データベースの準備 Siebel アップグレードのための Oracle データベースソート順の確認 167 Siebel アップグレードのための Oracle データベース設定パラメータの設定 168 Siebel アップグレードにおける Oracle データベース複数 CPU パラメータの確認 Siebel アップグレードのための Oracle データベース ODBC 定義の確認 169 170 第 10 章 : Siebel アップグレードのための Microsoft SQL Server データベースの準備 Siebel アップグレードのための Microsoft SQL Server ソート順の確認 173 Siebel アップグレードのための Microsoft SQL Server 一時スペースサイズの設定 Siebel アップグレードのための Microsoft SQL Server 設定パラメータの設定 174 175 Siebel アップグレードのための Microsoft SQL Server クラスタ化インデックスの再構築 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 176 5 目次 ■ 第 11 章 : Siebel アプリケーションデータのアップグレードの準備 Siebel ワークフロープロセスのアップグレードの準備 177 カスタマイズされた Siebel シードデータのアップグレードの準備 Siebel 世帯データの移行 178 180 Siebel Marketing のキャンペーン状況値のセットアップ Siebel マーケティングセグメントの説明の保持 182 184 Siebel モバイルユーザーデータのアップグレードの準備 185 アップグレード時の Siebel S_SRC_PAYMENT.TYPE_CD の値の設定 Siebel アドレスデータのアップグレードの準備 186 186 カスタム拡張カラムからの Siebel アドレスデータの移行 Siebel テリトリー管理ルールのアップグレードの準備 187 194 Siebel カスタマイズ可能製品データのアップグレードの準備 195 第 12 章 : Siebel データベースのアップグレード Siebel レポジトリの名前の変更 197 Siebel データベース設定ユーティリティの言語の変更 Siebel データベース設定ウィザードの実行準備 198 199 Windows 上での Siebel データベース設定ウィザードの実行 UNIX 上での Siebel データベース設定ウィザードの実行 Siebel アップグレードウィザードの起動 Siebel レポジトリファイルの移動 205 208 211 Siebel 大文字小文字同一視ウィザードの実行 Siebel 追加のスキーマ変更の適用 203 212 216 Siebel アップグレードのための SQL ファイルの再生成 217 Siebel アップグレードにおける廃止されたインデックスの識別と削除 開発環境以外の Siebel アップグレードの準備 219 アップグレードにおける新しい Siebel ライセンスキーのインストール 第 13 章 : Siebel アップグレードログファイルの確認 ログ解析ユーティリティを使用した Siebel ログファイルの概要 Siebel アップグレードログファイルでのエラーの確認 223 Siebel アップグレードログファイルの手動アーカイブ 227 6 218 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 221 220 目次 ■ 第 14 章 : Siebel レポジトリマージの実行 アップグレード動作を継承する Siebel レポジトリオブジェクトの設定 レポジトリマージ用の Siebel Tools の設定 Siebel レポジトリマージの実行 230 232 Siebel レポジトリマージのログファイルの確認 EIM の一時的なカラムの生成 229 236 238 Siebel レポジトリオブジェクトのプロパティの競合の確認 240 Siebel レポジトリ定義ファイルの再生成 Siebel テキストフィールドのラベル配置の設定 新しい Siebel 環境への UI ファイルのコピー 不要な Siebel レポジトリファイルの削除 242 244 245 Siebel レポジトリオブジェクトの標準 UI への移行 Siebel マージ後ユーティリティの実行 238 246 250 第 15 章 : Siebel ユーザーインターフェイスの確認 マージ後の Siebel UI 問題のトラブルシューティング Siebel Business Address アプレットの設定の確認 Siebel グリッドベースアプレットの確認 Siebel UI ナビゲーションの確認 253 255 255 257 Siebel マルチバリューグループ(MVG)シャトルアプレットの確認 Siebel UI リッチテキストコントロールの修正 新しい Siebel UI 集合カテゴリーの確認 261 262 正しく表示するために可視性フィルターを変更する 263 カテゴリーとタイプの Siebel チャートビューへの割り当て 264 カテゴリーとタイプの Siebel エクスプローラビューへの割り当て アクセスできない Siebel 詳細ビューへのナビゲーションの設定 廃止された Siebel UI フィールドの削除 258 265 266 267 カスタムレイアウト組み込みにより影響を受けた Siebel UI オブジェクトの確認 Siebel UI の必須フィールドの確認 268 269 Siebel Web テンプレート項目への項目識別子の割り当て 269 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 7 目次 ■ 第 16 章 : マージ後の Siebel 開発タスク Siebel レポジトリから削除されたオブジェクトの確認 Siebel レポジトリで廃止されたオブジェクトの確認 271 272 Siebel シンボリック文字列モデルへのアップグレード 273 Siebel マージ後の IBM DB2 8-KB テーブルスペースおよびバッファの削除 Siebel Enterprise Application Integration(EAI)の更新 274 274 第 17 章 : Siebel データベースおよびファイルシステムのアップグレード 後のタスク Siebel データベースにおけるスキーマのカスタマイズの再適用 275 Siebel データベースにおける無効な EIM テーブルカラムの確認 276 Siebel データベースにおけるドックオブジェクトおよびルール定義の確認 Siebel アップグレード後のアップグレードした Oracle RDBMS の確認 Siebel アップグレード後の Oracle データベースパラメータの設定 Siebel ファイルシステムの添付ファイルの更新 276 278 279 279 第 18 章 : Siebel アプリケーションのアップグレード後のタスク Siebel での組織上の上下関係図の作成 284 Siebel グローバルタイムゾーンサポートのセットアップ 286 Siebel ERM 承認ビジネスプロセスのワークフローのアップグレード 286 Siebel ERM のカスタマイズされたマイクロサイトページとグループニュースページのアップグ レード 287 Siebel Training のコース期間情報の移行 289 Siebel Training LOV の開始フィールドのアップグレード Siebel Training のテスト状況の更新 290 Siebel Training のクラスとセッション時間の確認 Siebel Marketing での権限のアップグレード Siebel Marketing のキャンペーンデータの確認 291 292 293 名前が変更された Siebel Marketing のフィールドの確認 Siebel Marketing での地域の表示 290 293 294 Siebel Marketing でのプログラムフローチャートアイコンの変更 295 Siebel Marketing でのデフォルトのキャンペーン実行オプションの設定 295 Siebel Marketing でのプログラムとキャンペーンの活動プランのアップグレード 8 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 296 目次 ■ Siebel Marketing でのニュースレターオファータイプのアップグレード Siebel Marketing での Universal Inbox の設定 Siebel マーケティング購入オーダーの表示設定 Siebel Purchase Orders のアップグレード Siebel 資産ベースのオーダーの設定 Siebel アドレスデータの確認 297 297 298 299 301 Siebel 属性価格設定のアップグレード Siebel Pricer での総割引の確認 296 302 303 304 Siebel 着信ワークフローのアップグレード Siebel Financial Services での破産状況フィールドへのデータの移行 304 レポジトリマージ後の Universal Customer Master(UCM)のアップグレード手順 Siebel Pharma での臨床試験出張レポートデータの移行 305 308 第 19 章 : Siebel アップグレードファイルのチューニング Siebel Upgrade Tuner の起動および停止 309 Siebel Upgrade Tuner を使用した並行スレッドの管理 311 Siebel Upgrade Tuner を使用した影響のない SQL コマンドの管理 Siebel Upgrade Tuner 用の UNIX ファイルの転送 Siebel Upgrade Tuner の変更のロールバック 314 317 319 付録 A : Siebel Marketing アップグレードリファレンス 廃止された Siebel Marketing のデータ 323 廃止された Siebel Marketing のビジネスオブジェクト 329 廃止または置き換えられた Siebel Marketing のビュー 330 付録 B : Siebel アップグレードで変更または導入されるテーブル Siebel7.8 での重要なスキーマの変更 339 索引 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 9 目次 ■ 10 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 1 新機能 備考: Oracle の Siebel 8.x は、Siebel 6.x からのアップグレードをサポートしていません。最初に Siebel 7.7 にアップグレードしてから、Siebel 8.x にアップグレードする必要があります。Siebel 7.7 へのアップグレードに ついては、Oracle の Siebel SupportWeb にある最新の Siebel 7.7 バージョンの『Siebel データベースアップグ レードガイド』を参照してください。 IBM z/OS での Siebel 6.2.1 Financial Services は、Siebel Industry Applications 8.x への直接のアップグレードが サポートされています。最初に Siebel 7.7 にアップグレードする必要はありません。このアップグレードを実行するに は、バージョン 8.x の『Siebel Database Upgrade Guide for DB2 UDB for z/OS』を参照してください。 Siebel データベースアップグレードガイド、バージョン 8.0 で説明する新機能 表 1 は、Siebel 8.0 をサポートするために加えられたこのバージョンのマニュアルにおける変更を示しています。 表 1 Siebel データベースアップグレードガイド、バージョン 8.0 で説明する新機能 トピック 説明 マニュアルのタイトル マニュアルのタイトルが『アップグレードガイド』から『Siebel デー タベースアップグレードガイド』に改訂されました。マニュアルで説明 する対象や範囲に変更はありません。 65 ページの「Siebel 追加のスキーマ変 更の適用モードについて」 新しいトピック:本番データベースをオフラインにせずに、本番データ ベースの一部のアップグレートを実行できます。これにより、本番環境 アップグレードのダウンタイムが短縮されます。 70 ページの「Siebel 大文字小文字同一 視ウィザードについて」 新しいトピック:Siebel Tools のウィザードを使用すると、大文字小 97 ページの「Siebel のカスタムレイア ウトの組み込み(ICL)アップグレードオ プションについて」 トピックを改訂しました。ICL オブジェクトでは、ICL Upgrade Path を決定します。 第 3 章「Siebel データベースのアップグ 章を改訂しました。アップグレードプロセスのトピックを改訂し、Siebel レードの実行方法」 8.0 の新しいアップグレード機能についての手順を追加しました。 文字およびアクセントを同一視するクエリーをサポートするレポジト リのカラムを設定できます。 プロパティで Upgrade Behavior = Preserve が有効になるリリース 118 ページの「Siebel アップグレードの トピックを改訂しました。Siebel 8.0 の新しいアップグレード機能を 新機能および要件について」 説明しています。 126 ページの「Siebel 複数言語環境の アップグレートの計画」 トピックを改訂しました。データベース設定ユーティリティでは、基本 言語および展開しているすべての言語がアップグレードされます。展開 している言語を手動でアップグレードする必要はありません。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 11 新機能 ■ 表 1 Siebel データベースアップグレードガイド、バージョン 8.0 で説明する新機能 トピック 説明 143 ページの「Siebel ワークフローデザ トピックを改訂しました。レポジトリのマージプロセスによって、Prior イナーのアップグレード」 Customer Repository のシードデータに含まれるワークフローへの カスタマイズが New Customer Repository のワークフローにマージ されます。 155 ページの「複数言語アップグレード 新しいトピック:アップグレード前に、S_LIST_OF_VAL のレコード の準備」 を確認し、展開した言語を確認する必要があります。 194 ページの「Siebel テリトリー管理 新しいトピック:テリトリールール間では、有効日の範囲を重複して設 定できません。 ルールのアップグレードの準備」 203 ページの「Windows 上での Siebel データベース設定ウィザードの実行」 タスクを追加しました。このトピックのタスクが 2 つになりました。1 つはすべてのユーザーが、もう 1 つはシステムで提供されていない言語 を使用するユーザーが実行する必要があるタスクです。 205 ページの「UNIX 上での Siebel デー タベース設定ウィザードの実行」 ト ピ ッ ク を 改 訂 し ま し た。デ ー タ ベ ー ス 設 定 ユ ー テ ィ リ テ ィ は、 InstallShield タイプのインターフェイスで実行されます。データベー ス設定ユーティリティの実行後、Siebel アップグレードウィザードを 手動で起動する必要があります。 205 ページの「UNIX 上での Siebel デー タスクを追加しました。このトピックのタスクが 2 つになりました。1 タベース設定ウィザードの実行」 つはすべてのユーザーが、もう 1 つはシステムで提供されていない言語 を使用するユーザーが実行する必要があるタスクです。 212 ページの「Siebel 大文字小文字同一 視ウィザードの実行」 新しいトピック:大文字小文字同一視ウィザードを使用すると、大文字 小文字およびアクセントを同一視するクエリーをサポートするレポジ トリのカラムを設定できます。 216 ページの「Siebel 追加のスキーマ変 新しいトピック:本番データベースをオフラインにせずに本番データ ベースの一部のアップグレードを実行する SQL スクリプトを生成し、 更の適用」 実行できます。 223 ページの「Siebel アップグレードロ グファイルでのエラーの確認」 トピックを改訂しました。IBM DB2 および Oracle でのアップグレー ドの場合、重要でないエラーは Siebel のログ解析機能では表示されな くなりました。これらのアップグレードについて Siebel のログ解析機 能で表示されたエラーは、すべて解決する必要があります。 236 ページの「Siebel レポジトリマージ のログファイルの確認」 トピックを改訂しました。レポジトリマージ後に、メインのレポジトリ のマージログファイルとワークフローのマージログファイルの両方を 確認する必要があります。 279 ページの「Siebel ファイルシステム の添付ファイルの更新」 トピックを改訂しました。トピックを改訂し、名前を変更する必要があ るファイルシステムの添付ファイルを明確にしました。Siebel 8.0 へ のアップグレード後、ファイルシステムに追加した添付ファイルの名前 を変更する必要があります。 297 ページの「Siebel マーケティング購 入オーダーの表示設定」 12 新しいトピック:Siebel Marketing の新しいビューは、マーケティン グ購入オーダーとキャンペーンを関係付けます。以前のリリースで作成 したマーケティング購入オーダーを表示するには、スクリプトを実行す る必要があります。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 新機能 ■ 表 1 Siebel データベースアップグレードガイド、バージョン 8.0 で説明する新機能 トピック 説明 305 ページの「レポジトリマージ後の Universal Customer Master(UCM)の アップグレード手順」 新しいトピック:UCM を使用している場合、7.8.2 UCM の追加を 8.0 UCM バージョンでも維持するには、レポジトリマージ後にこの手順を 実行する必要があります。 308 ページの「Siebel Pharma での臨 新しいトピック:以前のリリースで作成した臨床試験出張レポートが正 しくアップグレードされていることを確認する必要があります。 床試験出張レポートデータの移行」 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 13 新機能 ■ 14 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 2 Siebel データベースアップグレード トピックについて この章では、次のトピックについて説明します。 ■ 15 ページの「Siebel データベースアップグレードトピックの構成」 ■ 16 ページの「Siebel データベースアップグレードトピックの適用について」 ■ 17 ページの「Siebel データベースアップグレードトピックに使用される用語について」 ■ 18 ページの「Siebel データベースアップグレードトピックのファイルパスとコマンドについて」 関連トピック 第 4 章「Siebel データベースアップグレードの動作」 第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 Siebel データベースアップグレードトピックの構成 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」のロードマップおよびプロセストピックで、アップグレー ドプロセスを説明しています。これらのトピックは、アップグレードの完了に必要なステップのチェックリストを、実行 すべき順序で提供します。各ステップには、そのステップの実行方法を説明するトピックへのリンクが含まれます。 『Siebel データベースアップグレードガイド』の他の章は、アップグレードの主要なフェーズによって構成されています。 備考: これらの章のトピックは、アップグレード中に実行する順序に沿わない場合があります。 章のトピックの順序は次のとおりです。 ■ 章のすべてのトピックのリスト。 ■ ロードマップトピック:ロードマップは、番号付きのプロセスのリストです。たとえば、 「アップグレード実行の ロードマップ」には、Siebel 環境をアップグレードするために必要なすべてのプロセスがリストされます。 ■ プロセストピック:プロセストピックには、番号付きのタスクのリストがあります。たとえば、 「開発環境のアッ プグレードのプロセス」には、単一の Siebel 環境をアップグレードするために必要なタスクがリストされます。 これらのトピックは、「... のプロセス」で始まります。 ■ 概念トピック:概念トピックでは、タスクのグループを実行するために必要な重要なコンセプトについて説明します。 アップグレードの各部分の機能概要を確認するには、概念トピックを参照してください。これらのトピックは、通常 「... のプロセス」や「... のロードマップ」では始まりません。 「... について」で始まります。概念トピックは、 ■ タスクトピック:タスクトピックは、アップグレードプロセスで各ステップを実行する方法を説明し、通常は手順が 含まれています。タスクトピックは、たとえば、 「ファイルシステムの添付ファイルの更新」などのように始まります。 関連トピック 16 ページの「Siebel データベースアップグレードトピックの適用について」 17 ページの「Siebel データベースアップグレードトピックに使用される用語について」 18 ページの「Siebel データベースアップグレードトピックのファイルパスとコマンドについて」 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 15 Siebel データベースアップグレードトピックについて ■ Siebel データベースアップグレードトピックの 適用について Siebel データベースアップグレードトピックの適用 について アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 マニュアルのトピックの適用については、各トピックの最初に示されています。表 2 に、適用カテゴリーとその意味 を示します。 各トピックでは、関連するカテゴリーのみがリストされます。 表 2 トピックの適用カテゴリー 適用カテゴリー アップグレード 意味 トピックが適用されるアップグレードを示します。たとえば、 「アップグレード元: Siebel 7.0.x、7.5.x、および 7.7.x。」 などです。 トピックが適用される Siebel 環境を示します。 環境 たとえば、「環境:開発環境のみ」は、このトピックが開発環 境のアップグレードにのみ適用されることを意味します。 データベース トピックが適用されるデータベースを示します。 たとえば、 「データベース:IBM DB2 のみ」は、このトピックが IBM DB2 データベースにのみ適用されることを意味します。 プラットフォーム トピックが適用されるオペレーティングシステムプラット フォームを示します。 たとえば、「プラットフォーム:Windows のみ」は、このト ピックが Windows プラットフォームにのみ適用されることを 意味します。 Windows および UNIX は、Enterprise Server プラットフォー ムを指します(そのいずれかをすべての顧客が使用します) 。IBM z/OS は、IBM DB2 for z/OS ユーザーが使用するデータベース プラットフォームを指します。 関連トピック 50 ページの「Siebel アップグレード環境について」 15 ページの「Siebel データベースアップグレードトピックの構成」 17 ページの「Siebel データベースアップグレードトピックに使用される用語について」 18 ページの「Siebel データベースアップグレードトピックのファイルパスとコマンドについて」 16 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードトピックについて ■ Siebel データベースアップグレードトピックに 使用される用語について Siebel データベースアップグレードトピックに使用 される用語について アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 このマニュアルはいくつかの命名規則に従っています。 ■ 現在のリリースとは、Siebel Business Applications の現在の出荷リリースを意味します。 ■ Siebel 8.x は、Siebel 8 のすべてのバージョン(リリース 8.0 など)を示します。Siebel 8.x で示されるリ リース番号については、Siebel SupportWeb 上の「System Requirements and Supported Platforms & Miscellaneous Documentation」のアップグレードトピックを参照してください。 ■ Siebel 7.x は、Siebel 7 のすべてのバージョン(リリース 7.0.4、7.5.3 など)を示します。Siebel 7.x で 示されるリリース番号については、Siebel SupportWeb 上の「System Requirements and Supported Platforms & Miscellaneous Documentation」のアップグレードトピックを参照してください。 ■ Siebel 7.0.x は、現在のリリースへのアップグレードでサポートされている、リリース 7.5 より前のすべての Siebel 7 のバージョン(リリース 7.0.4 など)を示します。リリース 7.0.x で示されるリリース番号について は、Siebel SupportWeb 上 の「System Requirements and Supported Platforms & Miscellaneous Documentation」のアップグレードトピックを参照してください。 ■ Siebel 6.x は、現在のリリースへのアップグレードでサポートされている、Siebel 2000 のすべてのバージョ ン を 示 し ま す。Siebel 6.x で 示 さ れ る リ リ ー ス 番 号 に つ い て は、Siebel SupportWeb 上 の「System Requirements and Supported Platforms & Miscellaneous Documentation」のアップグレードトピッ クを参照してください。 ■ 「Windows」という用語は、Siebel SupportWeb 上の「System Requirements and Supported Platforms & Miscellaneous Documentation」に記載されている、このリリースでサポートされているすべての Microsoft Windows オペレーティングシステムを指します。 ■ 「UNIX」という用語は、Siebel SupportWeb 上の「System Requirements and Supported Platforms & Miscellaneous Documentation」に記載されている、このリリースでサポートされているすべての UNIX オ ペレーティングシステムを指します。 ■ 「IBM z/OS」という用語は、Siebel SupportWeb 上の「System Requirements and Supported Platforms & Miscellaneous Documentation」に記載されている、このリリースでサポートされていて一括して z/OS と呼ばれる IBM メインフレームオペレーティングシステムを指します。 関連トピック 15 ページの「Siebel データベースアップグレードトピックの構成」 16 ページの「Siebel データベースアップグレードトピックの適用について」 18 ページの「Siebel データベースアップグレードトピックのファイルパスとコマンドについて」 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 17 Siebel データベースアップグレードトピックについて ■ Siebel データベースアップグレードトピックの ファイルパスとコマンドについて Siebel データベースアップグレードトピックの ファイルパスとコマンドについて アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 『Siebel データベースアップグレードガイド』全体を通じて、Windows パスと UNIX パスの両方に対し、環境変数 とパスのプレースホルダが使用されています。UNIX コマンドは Korn シェルで入力する必要があります。Windows コマンドは、Windows の[コマンドプロンプト]ウィンドウで入力してください。 Windows パス 『Siebel データベースアップグレードガイド』のトピックでは、ファイルシステムの場所を次のパス規則によって指定 します。 ■ SIEBEL_ROOT は、Siebel Server のインストールディレクトリの絶対パスです。Siebel Server のインストール 時には、インストールプログラムにより、インストールディレクトリへのパスの指定を求められます。続いて、その パスの siebsrvr という名前のサブディレクトリに Siebel Server がインストールされます。たとえば、Siebel 8.0 のインストールディレクトリとして C:¥sba80 を指定した場合、SIEBEL_ROOT は C:¥sba80¥siebsrvr とな ります。 ■ DBSRVR_ROOT は、Siebel Server 上の Siebel データベース設定ユーティリティへの絶対パスです。Siebel データベースサーバーのインストール時には、インストールスクリプトにより、Siebel Server のインストールディ レクトリへのパスの指定を求められます。続いて、同じレベルの dbsrvr という名前のサブディレクトリに Siebel データベースサーバーファイルがインストールされます。たとえば、SIEBEL_ROOT が C:¥sba8¥siebsrvr の 場合、DBSRVR_ROOT は C:¥sba80¥dbsrvr となります。 ■ マニュアル全体を通じて、例ではパス C:¥ と C:¥sba80 を使用します。 UNIX パス 『Siebel データベースアップグレードガイド』のトピックでは、ファイルシステムの場所を、次の環境変数とパス規則 によって指定します。 ■ SIEBEL_ROOT は、Siebel Server のインストールディレクトリの絶対パスを定義する環境変数です。 Siebel Server のインストール時には、インストールスクリプトにより、インストールディレクトリへのパス の指定を求められます。続いて、そのパスの siebsrvr という名前のサブディレクトリに Siebel Server がイ ンストールされます。たとえば、Siebel 8.x のインストールディレクトリとして /usr/siebel を指定した場 合、$SIEBEL_ROOT は /usr/siebel/sba80/siebsrvr となります。 ■ SIEBEL_ROOT および、アップグレードの実行に必要なその他の環境変数の定義は、/siebsrvr/siebenv.sh にあります。Siebel Server のインストールスクリプトによって、このシェルスクリプトの環境変数定義が設定 されます。このファイルを編集または削除しないでください。 ヒント: コマンドラインプロシージャを実行する前に、まず source コマンドで siebenv.csh を読み込みます。 これにより、コマンドの実行に必要な環境変数が更新されます。 18 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードトピックについて ■ Siebel データベースアップグレードトピックの ファイルパスとコマンドについて ■ 『Siebel データベースアップグレードガイド』で使用されるパス規則です。これは環境変 DBSRVR_ROOT は、 数ではなく、siebenv.csh および siebenv.sh ファイルでは定義されていません。 DBSRVR_ROOT は、Siebel Server 上の Siebel データベースサーバーファイルへの絶対パスです。Siebel データベースサーバーのインストール時には、インストールスクリプトにより、Siebel Server のインストール ディレクトリの指定を求められます。続いて、同じレベルの dbsrvr という名前のサブディレクトリに Siebel データベースサーバーファイルがインストールされます。たとえば、$SIEBEL_ROOT が /usr/siebel/sba80/ siebsrvr の場合、DBSRVR_ROOT は /usr/siebel/sba80/dbsrvr となります。 ■ マニュアル全体を通じて、例ではパス /usr/siebel と /usr/siebel/sba80 を使用します。 ■ UNIX スクリプトは C シェルまたは Korn シェルで実行します。.ksh スクリプトを Bourne シェルで実行しな いでください。 パスの移動 指定されたディレクトリに移動する必要がある場合は、次のように実行します。 ■ Windows:[コマンドプロンプト]ウィンドウを開き、cd コマンドを使用して、指定されたディレクトリを現在 のディレクトリにします。ディレクトリの移動には、Windows エクスプローラを使用しないでください。cd コマ ンドのヘルプを参照するには、 [コマンドプロンプト]ウィンドウで「help」と入力し、Enter キーを押します。 ■ UNIX:シェルウィンドウで、指定されたディレクトリを現在のディレクトリにします。 コマンドの実行 コマンドを実行する必要がある場合、特に明記されていない限り、次のように実行します。 ■ Windows:[コマンドプロンプト]ウィンドウで、現在のディレクトリが正しいことを確認し、コマンドを入力 します。 [スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行]ウィンドウからコマンドを入力して実行しないで ください。 ■ UNIX:シェルウィンドウで、現在のディレクトリが正しいことを確認し、source コマンドで siebenv スクリ プトを読み込んでからコマンドを入力します。 UNIX オペレーティングシステムのすべてのバージョンでは大文字と小文字を区別しているため、UNIX で Siebel Business Applications を実行する場合は、製品で特に明記されていないかぎり、すべてのファイル名、ディレク トリ名、パス名、パラメータ、フラグ、およびコマンドラインコマンドは小文字で扱います。 現在 Windows を使用していて、将来 UNIX 環境に切り替えたり、UNIX サーバーを導入したりする可能性がある場 合は、すべての名前を後で変更しないでも済むように、小文字で扱う必要があります。 関連トピック 15 ページの「Siebel データベースアップグレードトピックの構成」 16 ページの「Siebel データベースアップグレードトピックの適用について」 17 ページの「Siebel データベースアップグレードトピックに使用される用語について」 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 19 Siebel データベースアップグレードトピックについて ■ Siebel データベースアップグレードトピックの ファイルパスとコマンドについて 20 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 3 Siebel データベースのアップグレード の実行方法 この章では、次のトピックについて説明します。 ■ 21 ページの「Siebel データベースのアップグレード実行のロードマップ」 ■ 23 ページの「Siebel データベースのアップグレードの計画プロセス」 ■ 24 ページの「Siebel 開発環境のアップグレードのプロセス」 ■ 31 ページの「Siebel テスト環境のアップグレードプロセス」 ■ 36 ページの「Siebel アップグレードパフォーマンスのチューニングプロセス」 ■ 40 ページの「Siebel 本番環境のアップグレードプロセス」 関連トピック 第 2 章「Siebel データベースアップグレードトピックについて」 第 4 章「Siebel データベースアップグレードの動作」 Siebel データベースのアップグレード実行のロー ドマップ アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 次に示すロードマップのいずれかを使用して、Siebel データベースのアップグレードの手順を実行します。 各ロードマップは、プロセスのグループによって構成されています。各プロセスは、番号付きのタスクのリストによっ て構成されます。1 つのプロセスのタスクを完了したら、ロードマップの次のプロセスに進みます。ロードマップの すべてのプロセスを完了すると、アップグレードが完了します。 インストールされているデータベースのリリースによっては、1 つのプロセスのすべてのタスクを実行する必要がな い場合もあります。タスクを開始する前に、タスクの開始時に適用される情報をチェックし、アップグレードに適用 されるタスクを確認してください。 アップグレードを実行するには、次のいずれかのロードマップを選択します。 ■ 22 ページの「Siebel 6.x からのアップグレードのロードマップ」 ■ 22 ページの「IBM DB2 UDB for z/OS 上の Siebel 7.x からのアップグレードのロードマップ」 ■ 22 ページの「Siebel 7.x からのアップグレードのロードマップ(開発環境がある場合)」 ■ 22 ページの「Siebel 7.x からのアップグレードのロードマップ(開発環境がない場合)」 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 21 Siebel データベースのアップグレードの実行方法 ■ Siebel データベースのアップグレード実行のロード マップ Siebel 6.x からのアップグレードのロードマップ Siebel 6.x からアップグレードする場合、最初に Siebel 7.7 にアップグレードする必要があります。次に、Siebel 7.7 から現在のリリースにアップグレードします。Siebel 6.x から Siebel 7.7 にアップグレードするには、Siebel SupportWeb にある最新の Siebel 7.7 バージョンの『Siebel データベースアップグレードガイド』を参照してください。 Siebel Financial Services の Siebel 6.2.1 からは、IBM z/OS プラットフォームの Siebel Industry Applications の現在のリリースへの直接のアップグレードがサポートされています。このアップグレードを実行するには、 『Siebel Database Upgrade Guide for DB2 UDB for z/OS』を参照してください。 IBM DB2 UDB for z/OS 上の Siebel 7.x からのアップグレードのロードマップ IBM DB2 UDB for z/OS 上の Siebel 7.x のアップグレードについては、『Siebel Database Upgrade Guide for DB2 UDB for z/OS』を参照してください。 『Siebel Database Upgrade Guide for DB2 UDB for z/OS』に記載されている一部のタスクについては、このガイド ( 『Siebel データベースアップグレードガイド』 )も参照する必要があります。このガイドでは、このようなタスクの説明 の最初に、IBM z/OS プラットフォームに適用されるタスクであることを示します。次に例を示します。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 IBM z/OS が適用可能なプラットフォームとして記載されていない限り、そのタスクを実行しないでください。 タスクを実行した後で、『Siebel Database Upgrade Guide for DB2 UDB for z/OS』を参照し、次のアップグ レード手順を実行してください。 Siebel 7.x からのアップグレードのロードマップ(開発環境がある場合) アップグレードに開発環境が含まれる場合、次に示すロードマップをこの順序で実行してください。 1 23 ページの「Siebel データベースのアップグレードの計画プロセス」。 2 24 ページの「Siebel 開発環境のアップグレードのプロセス」。 3 31 ページの「Siebel テスト環境のアップグレードプロセス」。 4 36 ページの「Siebel アップグレードパフォーマンスのチューニングプロセス」。 5 40 ページの「Siebel 本番環境のアップグレードプロセス」。 Siebel 7.x からのアップグレードのロードマップ(開発環境がない場合) アップグレードに開発環境が含まれない場合、次に示すロードマップを、この順序で実行してください。 開発環境なしのアップグレードとは、次の条件が真であることを意味します。 ■ カスタマイズされていない、標準バージョンの Siebel アプリケーションを実行している。 ■ Siebel Tools を使用した Siebel レポジトリのオブジェクトや論理スキーマ定義の作成、または変更を行っていない。 ■ Siebel データベースの物理スキーマを変更していない。 22 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースのアップグレードの実行方法 ■ Siebel データベースのアップグレードの計画プロセス これらの基準を満たすアップグレードの場合は、次のプロセスを、この順序で実行してください。 1 23 ページの「Siebel データベースのアップグレードの計画プロセス」。 2 219 ページの「開発環境以外の Siebel アップグレードの準備」。 3 テスト環境のアップグレードを実行します。31 ページの「Siebel テスト環境のアップグレードプロセス」を参照 してください。 4 36 ページの「Siebel アップグレードパフォーマンスのチューニングプロセス」。 5 本番環境をアップグレードします。40 ページの「Siebel本番環境のアップグレードプロセス」を参照してください。 Siebel データベースのアップグレードの計画プロセス アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 プラットフォーム:Windows および UNIX のみ。このトピックは、IBM z/OS には適用されません。 このプロセスはロードマップの一部です。21 ページの「Siebel データベースのアップグレード実行のロードマップ」を 参照してください。 アップグレードを計画するには、次のトピックを参照してください。 1 第 4 章「Siebel データベースアップグレードの動作」。 2 第 5 章「Siebel データベースと UI のアップグレードの計画」。 3 Unicode を移行する計画の場合は、127 ページの「Siebel Unicode サポートのアップグレードの計画」を参照 してください。 4 第 6 章「Siebel アップグレードのためのアプリケーションの計画」 。 5 付録 A「Siebel Marketing アップグレードリファレンス」 。 6 付録 B「Siebel アップグレードで変更または導入されるテーブル」。 リモートアップグレード計画 Siebel モバイル Web クライアントを使用しているリモートユーザーに対してアップグレードを配置する方法につい ては、次のリソースを参照してください。 ■ Siebel Packager を使用して、リモートインストールのための言語パックを作成します。『Siebel Business Applications への移行』を参照してください。 ■ Siebel Anywhere を使用して、配置用のインストールキットを作成します。『Siebel Anywhere Administration Guide』を参照してください。 ■ Siebel Remote データベーステンプレートを生成します。『Siebel Remote/Replication Manager 管理ガイド』 を参照してください。 ■ モバイル Web クライアント用のデータベース抽出をセットアップします。『Siebel Remote/Replication Manager 管理ガイド』を参照してください。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 23 Siebel データベースのアップグレードの実行方法 ■ Siebel 開発環境のアップグレードのプロセス Siebel 開発環境のアップグレードのプロセス アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows および UNIX のみ。このトピックは、IBM z/OS には適用されません。 このプロセスはロードマップの一部です。21 ページの「Siebel データベースのアップグレード実行のロードマップ」を 参照してください。 ここでは、Siebel 開発環境を現在のリリースにアップグレードするために必要な手順を説明します。このトピックを 印刷して、アップグレード実行のチェックリストとして使用してください。 トピックはセクションに分かれ、各セクションには番号付きの手順のリストが含まれています。各セクションをそれ ぞれの順序で実行してください。 注意: IBM z/OS 上の開発環境をアップグレードする場合は、このトピックを使用しないでください。代わりに、 『Siebel Database Upgrade Guide for DB2 UDB for z/OS』を参照してください。 SupportWeb の参照 1 アップグレードに関する「Technical Notes」および「Alerts」の最新情報については、Siebel SupportWeb を参照してください。 ■ 「SupportWeb」>「Installation and Upgrade」 、「Upgrade」、「Configuration-Dev Env」、 ■ 「SupportWeb」>「Technical Notes」>「Installation」 「Configuration-General」 「Upgrade」、「Configuration-Dev Env」、 ■ 「SupportWeb」>「Siebel Alerts」>「Installation」、 「Configuration-General」 ■ 113 ページの「Siebel アップグレード計画のリソースについて」 サーバーのアップグレード アップグレードに必要なすべての保守リリース、修正パック、および簡易修正パッチがあることを確認します。これらの 必要ファイルは、Siebel SupportWeb の「Product Documentation」>「Maintenance Release Guides」にあります。 注意: Siebel Enterprise のアップグレードの一部として新しい Siebel データベースをインストールしないでください。 次の手順を実行するには、 使用しているオペレーティングシステム用の 『Siebel インストールガイド』 を参照してください。 1 Gateway Name Server、Siebel Server、および Siebel Web Server Extension(SWSE)をアップグ レードします。 これらの Siebel Enterprise コンポーネントのアップグレードについては、使用しているオペレーティングシス テム用の『Siebel インストールガイド』を参照してください。 2 アップグレードを実行するために使用する Siebel Server に、Siebel データベースサーバーファイルをインス トールします。アップグレードするデータベースタイプに必要なデータベースサーバーファイルのみ、インストー ルする必要があります。 3 現在導入している言語と、新しい言語を導入する場合はその言語の、言語パックをインストールします。 4 Siebel Server などの Enterprise コンポーネントの設定をカスタマイズしている場合、スクリプトを実行して、 設定パラメータをアップグレードした Siebel Enterprise に移行できます。『Siebel Business Applications への移行』を参照してください。 24 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースのアップグレードの実行方法 ■ Siebel 開発環境のアップグレードのプロセス サードパーティソフトウェアのアップグレード 1 Oracle の Siebel ソフトウェアや他のインストールされているソフトウェアとの依存関係の必要に応じて、サード パーティソフトウェアをアップグレードします。たとえば、次のソフトウェアをアップグレードする必要があります。 ■ Actuate Server(Siebel Reports Server)。 ■ オペレーティングシステムソフトウェア。一部のデータベースアップグレードでは、AIX または Windows の新しいバージョンが必要になります。 RDBMS のアップグレード 1 必要な場合は、RDBMS バージョンをアップグレードします。アップグレードを実行するためには、ベンダーの マニュアルを参照してください。 ■ サポートされている RDBMS システムについては、Siebel SupportWeb 上の「System Requirements and Supported Platforms & Miscellaneous Documentation」を参照してください。 ■ アップグレードプロセスに対する RDBMS のアップグレードの影響については、120 ページの「Siebel 環境 における RDBMS のアップグレードについて」を参照してください。 Siebel データベースのアップグレード前のタスク これらの手順は、すべてのデータベースタイプに適用されます。 1 RDBMS の設定のガイドラインを確認します。使用しているオペレーティングシステム用の『Siebel インストー ルガイド』を参照してください。 2 ワークフローモニターエージェントとワークフローアクションエージェントによって、すべての保留要求が処理 されたことを確認します。 3 Siebel Server と Siebel Gateway Name Server を停止します。 4 第 7 章「Siebel アップグレードのための基本的なデータベースの準備」のタスクを実行します。 5 246 ページの「Siebel レポジトリオブジェクトの標準 UI への移行」。 IBM DB2 のアップグレード前のタスク 1 第 8 章「Siebel アップグレードのための IBM DB2 データベースの準備」のタスクを実行します。 2 Siebel データベースで runstats を実行します。これによって、アップグレードのパフォーマンスが向上します。 Oracle のアップグレード前のタスク 1 第 9 章「Siebel アップグレードのための Oracle データベースの準備」のタスクを実行します。 2 Siebel データベースで Oracle の Analyze コマンドを実行します。インデックスが著しく断片化されていると、 アップグレードが失敗する可能性があります。 MS SQL Server のアップグレード前のタスク 1 第 10 章「Siebel アップグレードのための Microsoft SQL Server データベースの準備」のタスクを実行します。 2 Microsoft SQL Server の統計を実行します。これによって、アップグレードのパフォーマンスが向上します。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 25 Siebel データベースのアップグレードの実行方法 ■ Siebel 開発環境のアップグレードのプロセス アプリケーションデータのアップグレード前のタスク 1 「Technical Note」のタス Siebel SupportWeb の「Technical Note 521」のタスクを実行します。表 3 に、 クの適用条件を示します。 表3 Technical Note 521 のタスク 項目 環境 S_VIEW_WTMPL_IT.ITEM_NUM のレコード の検索と訂正 開発、テスト、本番 マルチバリューグループ(MVG)アプレットと 開発のみ 関連付けリストアプレットの更新 アプレット Web テンプレート項目内の名前のな 開発のみ いコントロールの更新 2 表 4 に示す Siebel SupportWeb の「Technical Notes」および「Alerts」のタスクを実行します。 表4 3 Technical Notes と Alerts のタスク タイトル 環境 Technical Note 481 開発のみ 第 11 章「Siebel アプリケーションデータのアップグレードの準備」のタスクを実行します。 開発者によるアップグレードの準備 1 開発用データベースのバックアップを作成します。 2 すべての開発者がそれぞれのプロジェクトをチェックし、すべてのプロジェクトのロックが解除されていること を確認します。 3 すべての開発者がデータベースへの接続を切断していることを確認します。アップグレード時には、アップグレー ドを実行するアカウントのみが接続を開いている必要があります。 4 開発ワークステーションに、新しい Siebel Tools およびライセンスキーをインストールします。 備考: Siebel Tools の旧バージョンを、少なくとも 1 つ残しておきます。レポジトリマージの前にレポジトリ 操作を実行するために、必要になります。 残りのすべてのタスクは、特に指定されていない限り、新しい Siebel Tools を使用して実行します。 26 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースのアップグレードの実行方法 ■ Siebel 開発環境のアップグレードのプロセス r752.dat 参照先レポジトリファイルのコピー 1 7.5.2 からのアップグレードのみ(HOR および SIA) Siebel データベース設定ユーティリティソフトウェアをインストールした後、Siebel 8.0 リリースにアップグ レードする前に、tools¥bin ディレクトリにある r752.dat 参照先レポジトリファイルを次のいずれかのディレ クトリにコピーする必要があります。 ■ Windows:tools¥bin ディレクトリから DBSRVR_ROOT¥common ディレクトリに、r752.dat 参照 先レポジトリファイルをコピーします。 ■ UNIX:Windows マシン上の tools¥bin ディレクトリから UNIX マシン上の DBSRVR_ROOT/common ディレクトリに、r752.dat 参照先レポジトリファイルを FTP 転送します。 Siebel データベーススキーマのアップグレード(upgrep) 1 197 ページの「Siebel レポジトリの名前の変更」。 2 (オプション)198 ページの「Siebel データベース設定ユーティリティの言語の変更」。 3 データベース設定ウィザードを実行します。 ■ 199 ページの「Siebel データベース設定ウィザードの実行準備」。 ■ 203 ページの「Windows 上での Siebel データベース設定ウィザードの実行」。 ■ 205 ページの「UNIX 上での Siebel データベース設定ウィザードの実行」。 次の設定を選択します。 ■ アップグレードオプション:Siebel データベーススキーマのアップグレード(upgrep) ■ 環境の種類:開発 4 「Siebel Technical Notes」、「Alerts」、「Release Notes」またはその他の資料で指示されるとおりに、生成 された SQL ファイルを編集します。完全なリストについては、Siebel SupportWeb のポータルページの 「Installation and Upgrade」を参照してください。 5 アップグレードを再開します。208 ページの「Siebel アップグレードウィザードの起動」。 6 アップグレードログを確認してエラーを解決します。 7 8 ■ 221 ページの「ログ解析ユーティリティを使用した Siebel ログファイルの概要」。 ■ 223 ページの「Siebel アップグレードログファイルでのエラーの確認」。 アップグレードに許容できないエラーが含まれる場合、次の手順に従ってください。 a データベースのバックアップを回復します。 b エラーを訂正します。 c データベース設定ウィザードで誤った情報を入力したためにエラーが発生した場合は、217 ページの「Siebel アップグレードのための SQL ファイルの再生成」を参照してください。 d データベース設定ウィザードを再実行します。 アップグレードされたデータベースのバックアップを作成します。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 27 Siebel データベースのアップグレードの実行方法 ■ Siebel 開発環境のアップグレードのプロセス レポジトリマージの準備 1 コピーされたオブジェクトの Upgrade Ancestor プロパティを設定します。229 ページの「アップグレード動 作を継承する Siebel レポジトリオブジェクトの設定」を参照してください。 2 230 ページの「レポジトリマージ用の Siebel Tools の設定」を参照してください。 3 (IBM DB2 および Microsoft SQL のみ)Siebel データベースでデータベース統計を実行します。Siebel7.0.x また は 7.5.x からアップグレードしている場合は、特に S_SYM_STR および S_SYM_STR_INTL で統計を実行します。 Siebel データベースで統計を実行すると、マージのパフォーマンスが向上します。 レポジトリマージの実行 Siebel Tools のアップグレード済みのバージョンを使用して、次のタスクを実行します。 1 232 ページの「Siebel レポジトリマージの実行」。 2 236 ページの「Siebel レポジトリマージのログファイルの確認」。 3 レポジトリマージに許容できないエラーが含まれる場合、次の手順に従ってください。 a アップグレード済みのデータベースのバックアップを回復します。 b エラーを訂正します。 c レポジトリマージを再度実行します。 4 250 ページの「Siebel マージ後ユーティリティの実行」。 5 238 ページの「EIM の一時的なカラムの生成」。 6 (オプション)New Customer Repository で大文字小文字を同一視するクエリーを設定します。212 ページの 「Siebel 大文字小文字同一視ウィザードの実行」を参照してください。 7 Siebel Tools の設定をリセットします。230 ページの「レポジトリマージ用の Siebel Tools の設定」を参照して ください。 8 Siebel データベースのバックアップを作成します。 カスタムデータベーススキーマのアップグレード(upgphys) 1 データベース設定ウィザードを実行します。 ■ 199 ページの「Siebel データベース設定ウィザードの実行準備」。 ■ 203 ページの「Windows 上での Siebel データベース設定ウィザードの実行」。 ■ 205 ページの「UNIX 上での Siebel データベース設定ウィザードの実行」。 次の設定を選択します。 2 28 ■ アップグレードオプション:カスタムデータベーススキーマのアップグレード(upgphys) ■ 環境の種類:開発 アップグレードウィザードを実行します。208 ページの「Siebel アップグレードウィザードの起動」 。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースのアップグレードの実行方法 ■ Siebel 開発環境のアップグレードのプロセス 3 4 アップグレードログファイルを確認してエラーを解決します。 ■ 221 ページの「ログ解析ユーティリティを使用した Siebel ログファイルの概要」。 ■ 223 ページの「Siebel アップグレードログファイルでのエラーの確認」。 アップグレードに許容できないエラーが含まれる場合、次の手順に従ってください。 a レポジトリマージの後で作成したデータベースのバックアップを回復します。 b エラーを訂正します。 c バックアップの後からの手順を繰り返します。 5 227 ページの「Siebel アップグレードログファイルの手動アーカイブ」。 6 アップグレードされたデータベースのバックアップを作成します。 開発者のローカルデータベースの初期化と抽出 1 開発用のマシンに Siebel Tools の新しいリリースをインストールします。 2 開発用のマシンでローカルデータベースを初期化し、抽出します。詳しくは、『Developing and Deploying Siebel Business Applications』を参照してください。 ユーザーインターフェイスの確認 1 238 ページの「Siebel レポジトリオブジェクトのプロパティの競合の確認」。 2 次に進む前に、UI のアップグレードに関する次のトピックを確認してください。 ■ 91 ページの「Siebel アップグレードにおけるアップグレード動作の継承について」 ■ 93 ページの「Siebel マージ後ユーティリティについて」 ■ ICL アップグレード:97 ページの「Siebel のカスタムレイアウトの組み込み(ICL)アップグレードオプショ ンについて」 3 ICL アップグレードを実行して最上位のラベルを選択した場合、カスケードスタイルシートを改訂します。242 ペー ジの「Siebel テキストフィールドのラベル配置の設定」を参照してください。 4 『Developing and UI のテストに使用する新しい SRF ファイルを作成します。SRF ファイルの作成については、 Deploying Siebel Business Applications』を参照してください。 5 以前のリリースでスタイルシートまたは Web テンプレートファイルをカスタマイズした場合は、必要に応じて それらのカスタマイズを新しいリリースに再実装します。 新しいリリースの UI を十分に確認してから、これらのファイルにカスタマイズを再実装してください。 6 7 第 15 章「Siebel ユーザーインターフェイスの確認」のタスクを実行します。 マージ後ユーティリティでは、特定のタイプのフローベースアプレットはグリッドベースのアプレットに変換さ れ ま せ ん。た と え ば、カ ス タ ム フ ォ ー ム ア プ レ ッ ト は グ リ ッ ド ベ ー ス の ア プ レ ッ ト に 変 換 さ れ ま せ ん。 『Configuring Siebel Business Applications』のアプレットのレイアウトの編集方法に関する説明を参照し、 必要に応じて残りのフローベースアプレットを変換します。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 29 Siebel データベースのアップグレードの実行方法 ■ Siebel 開発環境のアップグレードのプロセス マージ後の開発タスク 1 第 16 章「マージ後の Siebel 開発タスク」のタスクを実行します。 2 ビジネスコンポーネントおよび結合の競合がある場合は、それを解決します。 3 245 ページの「不要な Siebel レポジトリファイルの削除」。 データベースおよびファイルシステムのアップグレード後のタスク 1 第 17 章「Siebel データベースおよびファイルシステムのアップグレード後のタスク」のタスクを実行します。 2 アップグレード専用のデータベースパラメータおよびデータベースサーバーパラメータを本番環境の推奨設定に 戻します。パラメータの推奨設定については、使用しているオペレーティングシステム用の『Siebel インストー ルガイド』を参照してください。 3 アップグレード前にインターフェイステーブルからデータをエクスポートした場合、データベースを確認し、必 要に応じてデータをインポートします。 『Siebel Enterprise Integration Manager Administration Guide』 を参照してください。 4 129 ページの「Siebel RC2 または AES 暗号化のアップグレードの計画」。 5 Siebel Remote データベーステンプレートファイルを生成します。『Siebel Remote/Replication Manager 管理ガイド』を参照してください。 6 データベース統計を実行します。 備考: 以上でアップグレードは完了です。残りのトピックでは、設定と検証のタスクについて説明します。 アプリケーション設定のアップグレード後のタスク 1 220 ページの「アップグレードにおける新しい Siebel ライセンスキーのインストール」。 2 必要であれば、 [個人]と[組織]のマージの結果を確認します。必要に応じて、設定を変更します。適用条件ま たは詳しい説明については、122 ページの「Siebel パーティモデルについて」を参照してください。 3 第 18 章「Siebel アプリケーションのアップグレード後のタスク」のタスクを実行します。 4 統合されたアプリケーションのインターフェイスの機能を確認します。 5 ワークフローを有効にして配置します。 6 Siebel EAI を使用してサードパーティ製アプリケーションとの間でデータを転送するためのインテグレーショ ンを設定した場合は、それらのインテグレーションが正しく設定されていることを確認してください。EAI に ついては、『Overview: Siebel Enterprise Application Integration』を参照してください。 7 EIM を使用してバッチ処理のジョブを設定した場合は、EIM が正しく設定されていることを確認してください。 『Siebel Enterprise Integration Manager Administration Guide』を参照してください。 EIM については、 システムテスト 1 30 使用可能なテストデータを使用して、ユニットテストを実行します。次の領域でアプリケーションの動作を検証 します。 ■ ユーザーインターフェイス ■ データインターフェイス ■ 移行されたデータの整合性 ■ ワークフローの機能 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースのアップグレードの実行方法 ■ Siebel テスト環境のアップグレードプロセス テスト環境への移行の準備 1 新しい SRF ファイルを作成します。SRF ファイルの作成については、『Developing and Deploying Siebel Business Applications』を参照してください。 2 upgphys の実行後にレポジトリを修正した場合は、レポジトリ定義ファイルを再生成する必要があります。240 ペー ジの「Siebel レポジトリ定義ファイルの再生成」を参照してください。 Siebel テスト環境のアップグレードプロセス アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:テスト環境のみ。本番環境には適用されません。 プラットフォーム:Windows および UNIX のみ。このトピックは、IBM z/OS には適用されません。 このプロセスはロードマップの一部です。21 ページの「Siebel データベースのアップグレード実行のロードマップ」 を参照してください。 ここでは、テスト環境を現在のリリースにアップグレードするために必要な手順を説明します。このトピックを印刷 して、アップグレード実行のチェックリストとして使用してください。 トピックはセクションに分かれ、各セクションには番号付きの手順のリストが含まれています。各セクションをそれ ぞれの順序で実行してください。 注意: IBM z/OS 上のテスト環境をアップグレードする場合は、このトピックを使用しないでください。代わりに、 『Siebel Database Upgrade Guide for DB2 UDB for z/OS』を参照してください。 SupportWeb の参照 1 アップグレードに関する「Technical Notes」および「Alerts」の最新情報については、Siebel SupportWeb を参照してください。 ■ 「SupportWeb」>「Installation and Upgrade」 、「Upgrade」、「Configuration-Dev Env」、 ■ 「SupportWeb」>「Technical Notes」>「Installation」 「Configuration-General」 「Upgrade」、「Configuration-Dev Env」、 ■ 「SupportWeb」>「Siebel Alerts」>「Installation」、 「Configuration-General」 ■ 113 ページの「Siebel アップグレード計画のリソースについて」 サーバーのアップグレード アップグレードに必要なすべての保守リリース、修正パック、および簡易修正パッチがあることを確認します。これ らの必要ファイルは、Siebel SupportWeb の「Product Documentation」>「Maintenance Release Guides」 にあります。 注意: Siebel Enterprise のアップグレードの一部として新しい Siebel データベースをインストールしないでください。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 31 Siebel データベースのアップグレードの実行方法 ■ Siebel テスト環境のアップグレードプロセス 次の手順を実行するには、 使用しているオペレーティングシステム用の 『Siebel インストールガイド』 を参照してください。 1 Gateway Name Server、Siebel Server、および Siebel Web Server Extension(SWSE)をアップグ レードします。 これらの Siebel Enterprise コンポーネントのアップグレードについては、使用しているオペレーティングシス テム用の『Siebel インストールガイド』を参照してください。 2 アップグレードを実行するために使用する Siebel Server に、Siebel データベースサーバーファイルをインス トールします。アップグレードするデータベースタイプに必要なデータベースサーバーファイルのみ、インストー ルする必要があります。 3 現在導入している言語と、新しい言語を導入する場合はその言語の、言語パックをインストールします。 4 Siebel Server などの Enterprise コンポーネントの設定をカスタマイズしている場合、スクリプトを実行して、 設定パラメータをアップグレードした Siebel Enterprise に移行できます。『Siebel Business Applications への移行』を参照してください。 サードパーティソフトウェアのアップグレード 1 Oracle の Siebel ソフトウェアや他のインストールされているソフトウェアとの依存関係の必要に応じて、サード パーティソフトウェアをアップグレードします。たとえば、次のソフトウェアをアップグレードする必要があります。 ■ Actuate Server(Siebel Reports Server)。 ■ オペレーティングシステムソフトウェア。一部のデータベースアップグレードでは、AIX または Windows の新しいバージョンが必要になります。 RDBMS のアップグレード 1 必要な場合は、RDBMS バージョンをアップグレードします。アップグレードを実行するためには、ベンダーの マニュアルを参照してください。 ■ サポートされている RDBMS システムについては、Siebel SupportWeb 上の「System Requirements and Supported Platforms & Miscellaneous Documentation」を参照してください。 ■ アップグレードプロセスに対する RDBMS のアップグレードの影響については、120 ページの「Siebel 環境 における RDBMS のアップグレードについて」を参照してください。 Siebel データベースのアップグレード前のタスク これらの手順は、すべてのデータベースタイプに適用されます。 1 RDBMS の設定のガイドラインを確認します。使用しているオペレーティングシステム用の『Siebel インストー ルガイド』を参照してください。 2 ワークフローモニターエージェントとワークフローアクションエージェントによって、すべての保留要求が処理 されたことを確認します。 3 第 7 章「Siebel アップグレードのための基本的なデータベースの準備」のタスクを実行します。 IBM DB2 のアップグレード前のタスク 1 第 8 章「Siebel アップグレードのための IBM DB2 データベースの準備」のタスクを実行します。 2 Siebel データベースで runstats を実行します。これによって、アップグレードのパフォーマンスが向上します。 32 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースのアップグレードの実行方法 ■ Siebel テスト環境のアップグレードプロセス Oracle のアップグレード前のタスク 1 第 9 章「Siebel アップグレードのための Oracle データベースの準備」のタスクを実行します。 2 Siebel データベースで Oracle の Analyze コマンドを実行します。インデックスが著しく断片化されていると、 アップグレードが失敗する可能性があります。 Microsoft SQL Server のアップグレード前のタスク 1 第 10 章「Siebel アップグレードのための Microsoft SQL Server データベースの準備」のタスクを実行します。 2 Microsoft SQL Server の統計を実行します。これによって、アップグレードのパフォーマンスが向上します。 アプリケーションデータのアップグレード前のタスク 1 Siebel SupportWeb の「Technical Note 521」のタスクを実行します。表 5 に、「Technical Note」のタスクの 適用条件を示します。 表5 Technical Note 521 のタスク 項目 環境 S_VIEW_WTMPL_IT.ITEM_NUM のレコード の検索と訂正 開発、テスト、本番 マルチバリューグループ(MVG)アプレットと 開発のみ 関連付けリストアプレットの更新 アプレット Web テンプレート項目内の名前のな 開発のみ いコントロールの更新 2 表 6 に示す Siebel SupportWeb の「Technical Notes」および「Alerts」のタスクを実行します。 表6 3 Technical Notes と Alerts のタスク タイトル 環境 Technical Note 481 開発のみ 第 11 章「Siebel アプリケーションデータのアップグレードの準備」のタスクを実行します。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 33 Siebel データベースのアップグレードの実行方法 ■ Siebel テスト環境のアップグレードプロセス Siebel データベースのアップグレードの準備 1 Siebel SupportWeb の「Technical Note 586」の、Siebel データベースと Siebel Server をテスト環境で セットアップする方法を参照してください。 2 Siebel Server と Siebel Gateway Name Server を停止します。 3 すべてのデータベース接続を終了します。データベース接続は、アップグレードを実行するアカウントのみによっ て開かれている必要があります。 4 次のアプリケーションファイルを環境にコピーします。 5 a カスタム SRF ファイル。 b レポートファイル。 c カスタム Web テンプレートおよびスタイルシート。244 ページの「新しい Siebel 環境への UI ファイルのコ ピー」を参照してください。 custrep.dat および schema.ddl ファイルを環境にコピーします。211 ページの「Siebel レポジトリファイル の移動」を参照してください。 開発環境の upgphys の実行後に Siebel レポジトリを変更した場合、schema.ddl および custrep.dat ファイ ルを再生成する必要があります。240 ページの「Siebel レポジトリ定義ファイルの再生成」を参照してください。 6 テストデータベースが現在の本番データベースのコピーであるか、または本番データベースと同じトポロジおよ びサイズであることを確認します。 これは、本番環境のアップグレードを実行する前にアップグレードの効果的なチューニングを行うために必要です。 7 テスト環境データベースのバックアップをとります(RDBMS のアップグレードの一部としてデータベースを バックアップする場合は、この手順を無視してください)。 アップグレードのチューニングを行うには、このデータベースを回復してアップグレードのテストを実行します。 本稼動の準備モードでのアップグレードユーティリティの実行 1 (オプション)198 ページの「Siebel データベース設定ユーティリティの言語の変更」。 2 データベース設定ウィザードを実行します。 ■ 199 ページの「Siebel データベース設定ウィザードの実行準備」。 ■ 203 ページの「Windows 上での Siebel データベース設定ウィザードの実行」。 ■ 205 ページの「UNIX 上での Siebel データベース設定ウィザードの実行」。 次の設定を選択します。 3 34 ■ アップグレードオプション:本稼動アップグレードの準備 ■ 環境の種類:プロダクション 次の説明を確認して、適用する場合はその手順を実行します。218 ページの「Siebel アップグレードにおける廃止 されたインデックスの識別と削除」 。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースのアップグレードの実行方法 ■ Siebel テスト環境のアップグレードプロセス Siebel データベーススキーマのアップグレード(upgrep および upgphys) 1 データベース設定ウィザードを実行します。 ■ 199 ページの「Siebel データベース設定ウィザードの実行準備」。 ■ 203 ページの「Windows 上での Siebel データベース設定ウィザードの実行」。 ■ 205 ページの「UNIX 上での Siebel データベース設定ウィザードの実行」。 次の設定を選択します。 ■ アップグレードオプション:Siebel データベーススキーマのアップグレード(upgrep + upgphys) ■ 環境の種類:プロダクション 2 「Siebel Technical Notes」、「Alerts」、「Release Notes」またはその他の資料で指示されるとおりに、生成 された SQL ファイルを編集します。完全なリストについては、Siebel SupportWeb のポータルページ 「Installation and Upgrade」を参照してください。 3 アップグレードを再開します。208 ページの「Siebel アップグレードウィザードの起動」。 4 アップグレードログを確認してエラーを解決します。 5 ■ 221 ページの「ログ解析ユーティリティを使用した Siebel ログファイルの概要」。 ■ 223 ページの「Siebel アップグレードログファイルでのエラーの確認」。 アップグレードに許容できないエラーが含まれる場合、次の手順に従ってください。 a データベースのバックアップを回復します。 b エラーを訂正します。 c データベース設定ウィザードで誤った情報を入力したためにエラーが発生した場合は、217 ページの「Siebel アップグレードのための SQL ファイルの再生成」を参照してください。 d データベース設定ウィザードを再実行します。 6 227 ページの「Siebel アップグレードログファイルの手動アーカイブ」。 7 220 ページの「アップグレードにおける新しい Siebel ライセンスキーのインストール」。 8 アップグレードされたデータベースのバックアップを作成します。 データベースおよびファイルシステムのアップグレード後のタスク 1 第 17 章「Siebel データベースおよびファイルシステムのアップグレード後のタスク」のタスクを実行します。 2 アップグレード専用のデータベースパラメータおよびデータベースサーバーパラメータを本番環境の推奨設定に 戻します。パラメータの推奨設定については、使用しているオペレーティングシステム用の『Siebel インストー ルガイド』を参照してください。 3 アップグレード前にインターフェイステーブルからデータをエクスポートした場合、データベースを確認し、必 要に応じてデータをインポートします。 4 129 ページの「Siebel RC2 または AES 暗号化のアップグレードの計画」。 5 Siebel Remote データベーステンプレートファイルを生成します。『Siebel Remote/Replication Manager 管理ガイド』を参照してください。 6 データベース統計を実行します。 備考: 以上でアップグレードは完了です。残りのトピックでは、設定と検証のタスクについて説明します。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 35 Siebel データベースのアップグレードの実行方法 ■ Siebel アップグレードパフォーマンスのチューニン グプロセス アプリケーション設定のアップグレード後のタスク 1 第 18 章「Siebel アプリケーションのアップグレード後のタスク」のタスクを実行します。 2 統合されたアプリケーションのインターフェイスの機能を確認します。 3 ワークフローを有効にして配置します。 4 Siebel EAI を使用してサードパーティ製アプリケーションとの間でデータを転送するためのインテグレーショ ンを設定した場合は、それらのインテグレーションが正しく設定されていることを確認してください。EAI につ いては、『Overview: Siebel Enterprise Application Integration』を参照してください。 5 EIM を使用してバッチ処理のジョブを設定した場合は、EIM が正しく設定されていることを確認してください。 『Siebel Enterprise Integration Manager Administration Guide』を参照してください。 EIM については、 6 以前のリリースでスタイルシートまたは Web テンプレートファイルをカスタマイズした場合は、必要に応じて それらのカスタマイズを新しいリリースに再実装します。 新しいリリースの UI を十分に確認してから、これらのファイルにカスタマイズを再実装してください。 システムテスト 1 使用可能なテストデータを使用して、ユニットテストを実行します。次の領域でアプリケーションの動作を検証します。 ■ ユーザーインターフェイス ■ データインターフェイス ■ 移行されたデータの整合性 ■ ワークフローの機能 Siebel アップグレードパフォーマンスのチューニ ングプロセス アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:テスト環境のみ。本番環境には適用されません。 プラットフォーム:Windows および UNIX のみ。このトピックは、IBM z/OS には適用されません。 このプロセスはオプションです。 このプロセスはロードマップの一部です。21 ページの「Siebel データベースのアップグレード実行のロードマップ」を 参照してください。 アップグレードパフォーマンスをチューニングするために、このプロセスによってテスト環境でアップグレードのテ ストを実行します。アップグレードパフォーマンスを向上させることで、本番環境のアップグレードを実行する際の ダウンタイムを短縮することができます。このプロセスの手順によって、標準のパフォーマンスチューニングを行う ことができます。高可用性チューニングなど、より高度なチューニングを行う必要がある場合は、Oracle の Siebel エキスパートサービスまでお問い合わせください。 36 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースのアップグレードの実行方法 ■ Siebel アップグレードパフォーマンスのチューニングプ ロセス このプロセスでは、追加のスキーマ変更の機能をテストすることもできます。この機能によって、本番データベース をオフラインにせずに本番データベースのアップグレードの一部を実行できます。それによって、本番データベース のアップグレードに必要なダウンタイムが短縮されます。追加のスキーマ変更の機能をテストし、アプリケーション の動作に悪影響が及んでいないことを確認します。 このプロセスはテスト環境で実行します。本番環境では実行しないでください。 このプロセスを実行する前に、アップグレード計画およびパフォーマンスのチューニングに関する次のリソースを確認 してください。 ■ 65 ページの「Siebel 追加のスキーマ変更の適用モードについて」 ■ 「Technical Note 616」:この「Technical Note」には、アップグレード時の本番環境のダウンタイムを最 小限にする方法が記載されています。次の手順は、主に「Technical Note 616」に記載されているベースライ ンのベストプラクティスで使用するためのものです。 ■ 第 19 章「Siebel アップグレードファイルのチューニング」 :この章には、Upgrade Tuner の使用方法について の詳細が記載されています。 UNIX をご使用の場合:Upgrade Tuner を実行するには、Windows ホストに Siebel Server をインストールす る必要があります。Windows 版 Siebel Server の入手方法については、取引先マネージャまたは Oracle にお問 い合わせください。 注意: このトピックは、IBM z/OS 上でのアップグレードパフォーマンスのチューニングでは使用しないでください。 代わりに、 『Siebel Database Upgrade Guide for DB2 UDB for z/OS』を参照してください。 ターゲットデータベースのセットアップ 1 アップグレードされたテストデータベースのバックアップを作成してから、削除します。 これによって、本番環境に移行する必要のあるシードデータおよびメタデータの変更を保持することができます。 このデータベースは、最終テストデータベースと呼ばれます。 2 テスト環境で、本番データベースの最新のバックアップをインストールします。 まだアップグレードされていないこのデータベースは、ターゲットデータベースと呼ばれます。このデータベースを 使用して、アップグレードパフォーマンスのチューニングの一部としてアップグレードのテストを実行します。 3 ターゲットデータベースへの ODBC 接続を定義します。 4 ターゲットデータベースおよび RDBMS サーバーが、最適のアップグレードパフォーマンスを得られるように設 定されていることを確認します。 ■ 第 8 章「Siebel アップグレードのための IBM DB2 データベースの準備」 ■ 第 9 章「Siebel アップグレードのための Oracle データベースの準備」 ■ 第 10 章「Siebel アップグレードのための Microsoft SQL Server データベースの準備」 5 152 ページの「Siebel テーブルとビューのアップグレードの準備」。 6 ターゲットデータベースで統計を実行します。これによって、クエリーのパフォーマンスが最適化されます。 7 UNIX をご使用の場合:155 ページの「Siebel データベースの AIX メモリ割り当てセグメントスペースの保護」。 8 第 11 章「Siebel アプリケーションデータのアップグレードの準備」のタスクを実行します。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 37 Siebel データベースのアップグレードの実行方法 ■ Siebel アップグレードパフォーマンスのチューニン グプロセス 追加のスキーマ変更のテスト 本番環境の本番データベースで追加のスキーマ変更を実行しない場合は、このトピックの手順を実行する必要はあり ません。 ターゲットデータベースで次の手順を実行します。 1 65 ページの「Siebel 追加のスキーマ変更の適用モードについて」を確認します。 2 (オプション)198 ページの「Siebel データベース設定ユーティリティの言語の変更」。 3 4 テスト環境で、データベース設定ウィザードを実行します。 ■ 199 ページの「Siebel データベース設定ウィザードの実行準備」。 ■ 203 ページの「Windows 上での Siebel データベース設定ウィザードの実行」。 ■ 205 ページの「UNIX 上での Siebel データベース設定ウィザードの実行」。 追加のスキーマ変更の適用モードを選択します。 追加のスキーマ変更の適用モードでは、ターゲットデータベースをオフラインにせずに実行できる変更が識別さ れます。 Windows:アップグレードウィザードを起動するかどうかを確認するメッセージは表示されません。代わり に、アップグレードウィザードが自動的に起動され、schema.additive.sql スクリプトが作成されます。アッ プグレードウィザードでは、ターゲットデータベースに対してスクリプトは実行されません。 5 UNIX:Siebel アップグレードウィザードを実行します。 208 ページの「Siebel アップグレードウィザードの起動」を参照してください。 入力ファイルとして master_additive_gen.ucf を指定します。 アップグレードウィザードによって schema.additive.sql スクリプトが生成されます。アップグレードウィ ザードでは、ターゲットデータベースに対してスクリプトは実行されません。 6 ターゲットデータベースに対して SQL スクリプトを実行します。 216 ページの「Siebel 追加のスキーマ変更の適用」を参照してください。 7 すべてのアプリケーションの動作を十分に確認します。追加のスキーマ変更を適用したことによってアプリケー ションの動作に悪影響が及んでいないことを確認します。 8 追加のスキーマ変更を適用したことによってアプリケーションの動作に悪影響が生じた場合は、次の手順に従っ てください。 9 38 a 問題の原因の特定および是正措置については、Oracle の Siebel 技術サポートにお問い合わせください。 b ターゲットデータベースのバックアップを回復してから、引き続きアップグレードチューニングを行います。 c 本番環境のアップグレードでは、追加のスキーマ変更機能は使用しないでください。 アプリケーションが正常に機能している場合は、引き続きアップグレードチューニングを行います。この場合、 本番環境のアップグレードで追加のスキーマ変更の機能を使用できます。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースのアップグレードの実行方法 ■ Siebel アップグレードパフォーマンスのチューニングプ ロセス ターゲットデータベースのアップグレード(upgrep および upgphys) 1 (オプション)198 ページの「Siebel データベース設定ユーティリティの言語の変更」。 2 テスト環境で、データベース設定ウィザードを実行します。 ■ 199 ページの「Siebel データベース設定ウィザードの実行準備」。 ■ 203 ページの「Windows 上での Siebel データベース設定ウィザードの実行」。 ■ 205 ページの「UNIX 上での Siebel データベース設定ウィザードの実行」。 次の設定を選択します。 3 ■ アップグレードオプション:Siebel データベーススキーマのアップグレード(upgrep + upgphys) ■ 環境の種類:プロダクション テスト環境で、Siebel アップグレードウィザードを実行します。 208 ページの「Siebel アップグレードウィザードの起動」を参照してください。 データベースのアップグレードにかかる時間を確認します。 4 アップグレードログファイルにエラーがないことを確認します。 ■ 221 ページの「ログ解析ユーティリティを使用した Siebel ログファイルの概要」。 ■ 223 ページの「Siebel アップグレードログファイルでのエラーの確認」。 5 アップグレードでエラーが発生し、正常に完了しなかった場合、またはパフォーマンスに悪影響を及ぼした場合は、 エラーを修正してアップグレードを再実行します。 6 227 ページの「Siebel アップグレードログファイルの手動アーカイブ」。 アップグレードファイルのチューニング 1 アップグレードパフォーマンスを評価します。特に、アップグレードの完了に要する時間を評価する必要があります。 2 次のいずれかの方法を実行します。 ■ アップグレードに必要な時間が許容可能である場合、これ以上のチューニングは必要ありません。 「最終テス トデータベースの回復」の手順を実行します。 ■ アップグレードに必要な時間が長すぎる場合は、このトピックの残りの手順を実行して、引き続きアップグ レードパフォーマンスのチューニングを行います。 ■ アップグレードに必要な時間が長すぎる場合で、これ以上チューニングできない場合は、高度なチューニン グの実行方法について Oracle の Siebel エキスパートサービスにお問い合わせください。 3 ターゲットデータベースおよび RDBMS サーバーの設定を十分に確認します。アップグレードパフォーマンスを さらに向上させるために、必要に応じて設定を調整します。 4 Upgrade Tuner を実行し、アップグレードファイルをチューニングします。 ■ UNIX をご使用の場合:317 ページの「Siebel Upgrade Tuner 用の UNIX ファイルの転送」。 ■ 309 ページの「Siebel Upgrade Tuner の起動および停止」。 ■ 311 ページの「Siebel Upgrade Tuner を使用した並行スレッドの管理」。 ■ 314 ページの「Siebel Upgrade Tuner を使用した影響のない SQL コマンドの管理」。 Upgrade Tuner の以前のセッションで行った変更をロールバックする場合、319 ページの「Siebel Upgrade Tuner の変更のロールバック」を参照してください。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 39 Siebel データベースのアップグレードの実行方法 ■ Siebel 本番環境のアップグレードプロセス ターゲットデータベースの回復 アップグレード環境またはアップグレードファイルを変更した場合、アップグレードを再実行してパフォーマンスが 向上したかどうかを確認するために、次の手順を実行します。 1 テスト環境で、ターゲットデータベースのバックアップを回復します。 これによって、ターゲットデータベースをアップグレードされていない元の状態に戻し、新たにアップグレード のテストを実行できます。 2 必要に応じて、テスト環境で追加のスキーマ変更を再適用します。 3 新たにアップグレードのテストを実行し、アップグレードのパフォーマンスを評価します。 4 アップグレードパフォーマンスが許容できる範囲になるまで、チューニングプロセスを繰り返し、アップグレー ドのテストを実行します。 最終テストデータベースの回復 次の手順は、アップグレードパフォーマンスのチューニングが完了した場合のみ実行してください。 1 テスト環境で、ターゲットデータベースを削除します。 2 テスト環境で、最終テストデータベースのバックアップを回復します。 Siebel 本番環境のアップグレードプロセス アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:本番環境。 プラットフォーム:Windows および UNIX のみ。このトピックは、IBM z/OS には適用されません。 このプロセスを実行するには、テスト環境内から本番データベースに対し ODBC コマンドを実行できる必要があり ます。詳しくは、52 ページの「Siebel データベースのアップグレードプロセスについて」を参照してください。こ れができない場合は、Siebel 技術サポートに連絡してください。 このプロセスはロードマップの一部です。21 ページの「Siebel データベースのアップグレード実行のロードマップ」を 参照してください。 ここでは、テスト環境から本番環境に移行するために必要なタスクについて説明します。このトピックを印刷して、 アップグレード実行のチェックリストとして使用してください。トピックはセクションに分かれ、各セクションには 番号付きの手順が含まれています。各手順をそれぞれの順序で実行してください。 注意: IBM z/OS 上の本番環境をアップグレードする場合は、このトピックを使用しないでください。代わりに、 『Siebel Database Upgrade Guide for DB2 UDB for z/OS』を参照してください。 40 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースのアップグレードの実行方法 ■ Siebel 本番環境のアップグレードプロセス SupportWeb の参照 1 アップグレードに関する「Technical Notes」および「Alerts」の最新情報については、Siebel SupportWeb を参照してください。 ■ 「SupportWeb」>「Installation and Upgrade」 、「Upgrade」、「Configuration-Dev Env」、 ■ 「SupportWeb」>「Technical Notes」>「Installation」 「Configuration-General」 「Upgrade」、「Configuration-Dev Env」、 ■ 「SupportWeb」>「Siebel Alerts」>「Installation」、 「Configuration-General」 ■ 113 ページの「Siebel アップグレード計画のリソースについて」 サーバーのアップグレード アップグレードに必要なすべての保守リリース、修正パック、および簡易修正パッチがあることを確認します。これ らの必要ファイルは、Siebel SupportWeb の「Product Documentation」>「Maintenance Release Guides」 にあります。 注意: Siebel Enterprise のアップグレードの一部として新しい Siebel データベースをインストールしないでください。 次の手順を実行するには、 使用しているオペレーティングシステム用の 『Siebel インストールガイド』 を参照してください。 1 Gateway Name Server、Siebel Server、および Siebel Web Server Extension(SWSE)をアップグ レードします。 これらの Siebel Enterprise コンポーネントのアップグレードについては、使用しているオペレーティングシス テム用の『Siebel インストールガイド』を参照してください。 2 アップグレードを実行するために使用する Siebel Server に、Siebel データベースサーバーファイルをインス トールします。アップグレードするデータベースタイプに必要なデータベースサーバーファイルのみ、インストー ルする必要があります。 3 現在導入している言語と、新しい言語を導入する場合はその言語の、言語パックをインストールします。 4 Siebel Server などの Enterprise コンポーネントの設定をカスタマイズしている場合、スクリプトを実行して、 設定パラメータをアップグレードした Siebel Enterprise に移行できます。『Siebel Business Applications への移行』を参照してください。 サードパーティソフトウェアのアップグレード 1 Oracle の Siebel ソフトウェアや他のインストールされているソフトウェアとの依存関係の必要に応じて、 サードパーティソフトウェアをアップグレードします。たとえば、次のソフトウェアをアップグレードする必要 があります。 ■ Actuate Server(Siebel Reports Server)。 ■ オペレーティングシステムソフトウェア。一部のデータベースアップグレードでは、AIX または Windows の新しいバージョンが必要になります。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 41 Siebel データベースのアップグレードの実行方法 ■ Siebel 本番環境のアップグレードプロセス 追加のスキーマ変更の適用 これらの手順はオプションです。これらの手順は、テスト環境で追加のスキーマ変更の機能を十分にテストし、アプ リケーションに悪影響が及ばないことを確認してからのみ実行してください。 本番データベースで次の手順を実行します。本番データベースをオフラインにする必要はありません。これらの手順は、 本番環境の upgrep を実行する前であれば、いつでも実行することができます。 追加のスキーマ変更を適用した後にデータベース統計を実行する必要はありません。スキーマ変更によって、アップ グレード前のリリースのパフォーマンスが影響されることはありません。 1 65 ページの「Siebel 追加のスキーマ変更の適用モードについて」を確認します。 2 本番データベースの最新のバックアップがあること、およびトランザクションがログに記録されていることを確認 します。 追加のスキーマ変更を適用する際に問題が発生した場合は、本番データベースを回復する必要があります。 3 (オプション)198 ページの「Siebel データベース設定ユーティリティの言語の変更」。 4 5 本番環境で、データベース設定ウィザードを起動します。 ■ 199 ページの「Siebel データベース設定ウィザードの実行準備」。 ■ 203 ページの「Windows 上での Siebel データベース設定ウィザードの実行」。 ■ 205 ページの「UNIX 上での Siebel データベース設定ウィザードの実行」。 追加のスキーマ変更の適用モードを選択します。 追加のスキーマ変更の適用モードでは、本番データベースをオフラインにせずに実行できる変更が識別されます。 Windows:アップグレードウィザードを起動するかどうかを確認するメッセージは表示されません。代わりに、 アップグレードウィザードが自動的に起動され、schema.additive.sql スクリプトが作成されます。アップ グレードウィザードでは、本番データベースに対してスクリプトは実行されません。 6 UNIX:Siebel アップグレードウィザードを実行します。 208 ページの「Siebel アップグレードウィザードの起動」を参照してください。 入力ファイルとして master_additive_gen.ucf を指定します。 アップグレードウィザードによって schema.additive.sql スクリプトが生成されます。アップグレードウィ ザードでは、本番データベースに対してスクリプトは実行されません。 7 本番データベースに対して SQL スクリプトを実行します。 216 ページの「Siebel 追加のスキーマ変更の適用」を参照してください。 8 すべてのアプリケーションの動作を十分に確認します。追加のスキーマ変更を適用したことによって、アプリケー ションの機能に悪影響が及んでいないことを確認します。 9 追加のスキーマ変更を適用したことによってアプリケーションの動作に悪影響が生じた場合は、次の手順に従っ てください。 42 a 問題の原因の特定および解決方法について、Siebel 技術サポートにお問い合わせください。 b 必要な場合は、本番データベースのバックアップを回復します。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースのアップグレードの実行方法 ■ Siebel 本番環境のアップグレードプロセス RDBMS のアップグレード 1 必要な場合は、RDBMS バージョンをアップグレードします。アップグレードを実行するためには、ベンダーの マニュアルを参照してください。 ■ サポートされている RDBMS システムについては、Siebel SupportWeb 上の「System Requirements and Supported Platforms & Miscellaneous Documentation」を参照してください。 ■ アップグレードプロセスに対する RDBMS のアップグレードの影響については、120 ページの「Siebel 環境 における RDBMS のアップグレードについて」を参照してください。 Siebel データベースのアップグレード前のタスク これらの手順は、すべてのデータベースタイプに適用されます。 1 RDBMS の設定のガイドラインを確認します。使用しているオペレーティングシステム用の『Siebel インストー ルガイド』を参照してください。 2 ワークフローモニターエージェントとワークフローアクションエージェントによって、すべての保留要求が処理 されたことを確認します。 3 Siebel Server と Siebel Gateway Name Server を停止します。 4 すべてのデータベース接続を終了します。アップグレードを実行するアカウントのみがデータベース接続を開い ている必要があります。 5 第 7 章「Siebel アップグレードのための基本的なデータベースの準備」のタスクを実行します。 IBM DB2 のアップグレード前のタスク 1 第 8 章「Siebel アップグレードのための IBM DB2 データベースの準備」のタスクを実行します。 2 Siebel データベースで runstats を実行します。これによって、アップグレードのパフォーマンスが向上します。 Oracle のアップグレード前のタスク 1 第 9 章「Siebel アップグレードのための Oracle データベースの準備」のタスクを実行します。 2 Siebel データベースで Oracle の Analyze コマンドを実行します。インデックスが著しく断片化されていると、 アップグレードが失敗する可能性があります。 Microsoft SQL Server のアップグレード前のタスク 1 第 10 章「Siebel アップグレードのための Microsoft SQL Server データベースの準備」のタスクを実行します。 2 Microsoft SQL Server の統計を実行します。これによって、アップグレードのパフォーマンスが向上します。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 43 Siebel データベースのアップグレードの実行方法 ■ Siebel 本番環境のアップグレードプロセス アプリケーションデータのアップグレード前のタスク 1 「Technical Note」のタス Siebel SupportWeb の「Technical Note 521」のタスクを実行します。表 7 に、 クの適用条件を示します。 表7 Technical Note 521 のタスク 項目 環境 S_VIEW_WTMPL_IT.ITEM_NUM のレコード の検索と訂正 開発、テスト、本番 マルチバリューグループ(MVG)アプレットと 開発のみ 関連付けリストアプレットの更新 アプレット Web テンプレート項目内の名前のな 開発のみ いコントロールの更新 2 表 8 に示す Siebel SupportWeb の「Technical Notes」および「Alerts」のタスクを実行します。 表8 3 Technical Notes と Alerts のタスク タイトル 環境 Technical Note 481 開発のみ 第 11 章「Siebel アプリケーションデータのアップグレードの準備」のタスクを実行します。 UI のアップグレード前のタスク 1 44 次のアプリケーションファイルを環境にコピーします。 a カスタム SRF ファイル。 b レポートファイル。 c カスタム Web テンプレートおよびスタイルシート。244 ページの「新しい Siebel 環境への UI ファイルのコ ピー」を参照してください。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースのアップグレードの実行方法 ■ Siebel 本番環境のアップグレードプロセス Siebel データベースのアップグレード(upgrep および upgphys) 本番環境では、アップグレードの upgrep および upgphys の部分は実行しません。代わりに、このトピックの番号付の 手順によって次の処理を行います。 ■ テスト環境で、データベース設定ウィザードを実行します。 ■ ユーティリティでは、テスト環境ではなく本番環境のための情報を入力します。たとえば、本番環境の ODBC 接 続を入力します。 この情報によって、本番テストデータベースではなく、本番データベースに対して実行されるようにドライバファ イルが設定されます。また、このドライバファイルは、本番テストアップグレード用に生成したアップグレード SQL ファイルを使用するようにも設定されます。 ■ アップグレードウィザードを実行します。アップグレードウィザードは、テスト環境の SQL ファイルを使用し て、本番環境のデータベースをアップグレードします。 このアプローチには、次のような利点があります。 ■ 本番環境のアップグレード SQL ファイルを生成して、カスタマイズをテスト環境からその SQL ファイルに手動 で移行する必要がありません。 ■ テスト環境で Siebel Upgrade Tuner により加えられた SQL ファイルへの変更が失われません。 ■ データベース設定ウィザードを、本稼動の準備モードで再度実行する必要がありません。 ■ 一部の例外を除いて、「Release Notes」または「Alerts」で必要とされているデータベース関連の設定タスク を再度実行する必要がありません。 ネットワーク設定が原因でテスト環境の内部から本番データベースへの ODBC 接続を作成できない場合は、Siebel 技術サポートに連絡して、本番アップグレードを完了するためのサポートを受けてください。 1 本番環境のデータベースの現在のバックアップがあることを確認します。 2 テスト環境をアップグレードするときに使用した Siebel Server で、 本番環境に接続するための ODBC を作成します。 3 DBSRVR_ROOT¥common(UNIX:DBSRVR_ROOT/common)に移動し、sqlgen.usg ファイルが存在することを 確認します。 このファイルには、SQL ジェネレータが実行されたときの記録があります。データベース設定ウィザードを実行 するときにこのファイルが存在する場合、SQL コマンドは生成されません。 注意: このファイルが存在しない場合は、データベース設定ウィザードを実行しないでください。テストデータ ベースをアップグレードしたときに使用した SQL ファイルが上書きされます。アップグレードを進める方法は、 Siebel 技術サポートにお問い合わせください。 データベース設定ウィザードを、本稼動の準備モードで実行する必要はありません。 4 (オプション)198 ページの「Siebel データベース設定ユーティリティの言語の変更」。 5 データベース設定ウィザードを実行します。 ■ 199 ページの「Siebel データベース設定ウィザードの実行準備」。 ■ 203 ページの「Windows 上での Siebel データベース設定ウィザードの実行」。 ■ 205 ページの「UNIX 上での Siebel データベース設定ウィザードの実行」。 a ユーティリティを実行するときに、次の設定を選択します。 b ❏ アップグレードオプション:Siebel データベーススキーマのアップグレード(upgrep + upgphys) ❏ 環境の種類:プロダクション テスト環境ではなく本番環境のための情報を入力します。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 45 Siebel データベースのアップグレードの実行方法 ■ Siebel 本番環境のアップグレードプロセス c 本番データベースに接続するための ODBC 名を入力します。 d [いいえ]と答えて終了します。 Siebel アップグレードウィザードを実行するかどうかプロンプトが表示されたら、 これで、マスター UCF ファイルが本番環境の設定にアップグレードされます。Siebel アップグレードウィ ザードを実行すると、本番環境データベースで SQL が実行されます。 6 テスト環境で、アップグレードを実行するための SQL スクリプトが上書きされていないことを確認します。更 新日時によって、それを確認することができます。スクリプトが上書きされた場合は、次の手順に進まず、Siebel 技術サポートに連絡してください。 7 本番データベースのアップグレードを実行します。208 ページの「Siebel アップグレードウィザードの起動」を 参照してください。 Siebel アップグレードウィザードは、テスト環境用に生成された SQL を使用して、本番環境をアップグレード します。Upgrade Tuner を使用して SQL を改訂した場合、それらの変更も含まれます。 8 9 アップグレードログを確認してエラーを解決します。 ■ 221 ページの「ログ解析ユーティリティを使用した Siebel ログファイルの概要」。 ■ 223 ページの「Siebel アップグレードログファイルでのエラーの確認」。 アップグレードに許容できないエラーが含まれる場合、次の手順に従ってください。 a データベースのバックアップを回復します。 b エラーを訂正します。 c Siebel アップグレードウィザードを再実行します。 10 227 ページの「Siebel アップグレードログファイルの手動アーカイブ」。 11 220 ページの「アップグレードにおける新しい Siebel ライセンスキーのインストール」。 12 Siebel アプリケーション配置マネージャを使用して、テスト環境から本番環境へ、LOV や権限などの管理デー タを移行します。『Siebel Business Applications への移行』を参照してください。 13 アップグレードされた本番環境データベースのバックアップを作成します。 データベースおよびファイルシステムのアップグレード後のタスク 1 第 17 章「Siebel データベースおよびファイルシステムのアップグレード後のタスク」のタスクを実行します。 2 アップグレード専用のデータベースパラメータおよびデータベースサーバーパラメータを本番環境の推奨設定に 戻します。パラメータの推奨設定については、使用しているオペレーティングシステム用の『Siebel インストー ルガイド』を参照してください。 3 アップグレード前にインターフェイステーブルからデータをエクスポートした場合、データベースを確認し、必 要に応じてデータをインポートします。 4 129 ページの「Siebel RC2 または AES 暗号化のアップグレードの計画」。 5 Siebel Remote データベーステンプレートファイルを生成します。『Siebel Remote/Replication Manager 管理ガイド』を参照してください。 6 データベース統計を実行します。 備考: 以上でアップグレードは完了です。残りのトピックでは、設定と検証のタスクについて説明します。 46 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースのアップグレードの実行方法 ■ Siebel 本番環境のアップグレードプロセス アプリケーション設定のアップグレード後のタスク 1 必要であれば、 [個人]と[組織]のマージの結果を確認します。必要に応じて、設定を変更します。適用条件ま たは詳しい説明については、122 ページの「Siebel パーティモデルについて」を参照してください。 2 第 18 章「Siebel アプリケーションのアップグレード後のタスク」のタスクを実行します。 3 統合されたアプリケーションのインターフェイスの機能を確認します。 4 ワークフローを有効にして配置します。 5 Siebel EAI を使用してサードパーティ製アプリケーションとの間でデータを転送するためのインテグレーショ ンを設定した場合は、それらのインテグレーションが正しく設定されていることを確認してください。EAI につ いては、『Overview: Siebel Enterprise Application Integration』を参照してください。 6 EIM を使用してバッチ処理のジョブを設定した場合は、EIM が正しく設定されていることを確認してください。 『Siebel Enterprise Integration Manager Administration Guide』を参照してください。 EIM については、 7 以前のリリースでスタイルシートまたは Web テンプレートファイルをカスタマイズした場合は、必要に応じて それらのカスタマイズを新しいリリースに再実装します。 システムテスト 1 使用可能なテストデータを使用して、ユニットテストを実行します。次の領域でアプリケーションの動作を検証 します。 ■ ユーザーインターフェイス ■ データインターフェイス ■ 移行されたデータの整合性 ■ ワークフローの機能 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 47 Siebel データベースのアップグレードの実行方法 ■ Siebel 本番環境のアップグレードプロセス 48 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 4 Siebel データベースアップグレードの 動作 この章では、次のトピックについて説明します。 ■ 49 ページの「サポートされる Siebel アップグレードパスについて」 ■ 50 ページの「Siebel アップグレード環境について」 ■ 52 ページの「Siebel データベースのアップグレードプロセスについて」 ■ 57 ページの「Siebel データベース設定ユーティリティについて」 ■ 63 ページの「Siebel アップグレードウィザードおよびドライバファイルについて」 ■ 65 ページの「Siebel 追加のスキーマ変更の適用モードについて」 ■ 67 ページの「Siebel データベースアップグレードのログファイルについて」 ■ 70 ページの「Siebel 大文字小文字同一視ウィザードについて」 ■ 80 ページの「Siebel 開発環境のアップグレードの流れの例」 ■ 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 ■ 91 ページの「Siebel アップグレードにおけるアップグレード動作の継承について」 ■ 93 ページの「Siebel マージ後ユーティリティについて」 ■ 97 ページの「Siebel のカスタムレイアウトの組み込み(ICL)アップグレードオプションについて」 ■ 107 ページの「データベース設定ユーティリティについて」 ■ 107 ページの「Siebel 本番環境のアップグレードファイルのチューニングについて」 関連トピック 第 2 章「Siebel データベースアップグレードトピックについて」 第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 サポートされる Siebel アップグレードパスについて アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 サポートされるアップグレードパスについては、Siebel SupportWeb 上の「System Requirements and Supported Platforms & Miscellaneous Documentation」を参照してください。 『Siebel データベースアップグレードガイド』には、次の特殊なアップグレードパスまたはインフラストラクチャの 変更についての説明はありません。これらのタスクについては、Siebel 技術サポートまたは Siebel エキスパート サービスの支援を受けてください。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 49 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel アップグレード環境について ■ Siebel 6.x から Siebel7.7 以降への直接のアップグレードはサポートされていません。最初に Siebel 6.x か ら Siebel 7.7 へアップグレードする必要があります。 ただし、Siebel Financial Services の Siebel 6.2.1 からは、IBM z/OS プラットフォームの Siebel Industry Applications の Siebel 7.8 以降への直接のアップグレードがサポートされています。このアップグレードを実 行するには、『Siebel Database Upgrade Guide for DB2 UDB for z/OS』を参照してください。 Siebel 6.x から Siebel 7.7 にアップグレードするには、Siebel SupportWeb にある最新の Siebel 7.7 バー ジョンの『Siebel データベースアップグレードガイド』を参照してください。 ■ ■ ■ ■ アップグレード時のデータベースプラットフォームタイプの変更(たとえば、Oracle 8i から IBM DB2 へ)。 アップグレード時のオペレーティングシステムの変更(たとえば、Windows から UNIX へ)。 Unicode への移行。 Oracle の Siebel Industry Solutions アプリケーションまたは Siebel Financial Services から Siebel Business Applications への移行。 企業で SAP を使用し、Siebel Enterprise Application Integration(EAI)製品を実装している場合のアッ プグレード手順については、『Siebel Connector for SAP R/3』を参照してください。 ■ ある基本言語から別の基本言語へのアップグレード。それに代わる方法としては、既存の基本言語をアップグレー ドしてから、必要な言語の言語パックをインストールします。 関連トピック 50 ページの「Siebel アップグレード環境について」 Siebel アップグレード環境について アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 『Siebel データベースアップグレードガイド』では、次の 3 つの環境をアップグレードする方法を説明しています。 ■ 開発環境 ■ テスト環境 ■ 本番環境 開発環境 開発環境には、次の Oracle モジュールが含まれます。 ■ Siebel Server ■ ■ Web サーバーと Siebel Web Server Extension ■ Siebel Server にインストールされた Siebel データベースサーバーファイル ■ RDBMS サーバーと Siebel データベース ■ サポートされた Windows 環境を実行するワークステーションにインストールされた、Siebel Tools。これに は、開発者のモバイル Web クライアントを実行しているローカルデータベースも含まれます。 ■ 新しくコンパイルされた SRF ファイルの基本機能を確認するための、Siebel アプリケーションとテストデータ Siebel Gateway Name Server 開発環境では、開発者が Siebel Tools を使用して Siebel アプリケーションをカスタマイズします。開発環境のアッ プグレードでは、これらのカスタマイズが新しいリリースにマージされます。マージされたレポジトリとスキーマ定 義は、テスト環境のアップグレードと本番環境のアップグレードへの入力となります。 50 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel アップグレード環境について テスト環境 テスト環境には、次の Oracle モジュールが含まれます。 ■ Siebel Enterprise(少なくとも 1 つの Siebel Server、RDBMS サーバー、Siebel データベースを含む) ■ Siebel Web Server Extension がインストールされた Web サーバー ■ Siebel Gateway Name Server ■ Siebel Server にインストールされた Siebel データベースサーバーファイル ■ 現在本番環境にインストールされているすべての Siebel アプリケーション ■ 本番環境にインストールされている Siebel データベースのコピー テスト環境では次のプロセスを実行します。 ■ アップグレードされたリリースを配布する前に、その機能とパフォーマンスをテストおよび検証します。 ■ アップグレードプロセスのチューニングを行い、本番環境のアップグレードに要する時間を最小限に抑えます。 Oracle は、テスト環境データベースに対するアップグレードスクリプトの動作を分析する、アップグレードチュー ニングアプリケーションを提供します。Upgrade Tuner では、本番環境の Siebel データベースに対するスクリプ トの実行方法をチューニングできます。スクリプトをチューニングすると、本番環境のアップグレードを実行する時 間を大きく削減できます。そのため、テスト環境データベースには、本番用データベースと同じデータ量と構造が必 要になります。 本番環境 本番環境とは、実際のビジネス環境であり、内部および外部のユーザーがアプリケーションを操作して実際のビジネ スデータを生成します。本番環境には、貴社の世界中の Siebel Enterprises がすべて含まれます。 アップグレードプロセスでは、すべての本番環境データベースが、開発環境データベースやテスト環境データベース とは完全に別であると想定しています。 Oracle は、テスト環境から本番環境への移行を支援する、次のようなツールを提供します。 ■ Siebel アプリケーション配置マネージャ(ADM):テスト環境から本番環境へ、変数リスト(LOV)などの管 理データを移行します。詳しくは、 『Siebel Application Deployment Manager Guide』を参照してください。 ■ 『Siebel Siebel Packager.:Siebel Anywhere で使用するインストールパッケージを作成します。詳しくは、 Business Applications への移行』を参照してください。 ■ Siebel Anywhere:リモートユーザーの配布キットを構築します。詳しくは、『Siebel Anywhere Administration Guide』を参照してください。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 51 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel データベースのアップグレードプロセスについて 環境のマッピング 使用している環境が、ここまでに説明したよりも多いことも少ないこともあります。表 9 には、 『Siebel データベー スアップグレードガイド』で使用している環境と実際の環境のマッピングの推奨パターンを示しています。 表 9 実際の環境とアップグレードプロセスのマッピング 環境の説明 推奨するアップグレード この環境の特徴は次のとおりです。 開発環境のアップグレード ■ 主に、Siebel Tools での開発に使用されます。 ■ Siebel データベースは、本番用データベースのサブセットです。 ■ テクニカルサポートやトレーニングには使用されません。開発者には、 通常、モバイル Web クライアントとしてインストールされます。 この環境の特徴は次のとおりです。 ■ 配置前にカスタマイズのテストに使用されます。 ■ 本番環境のアップグレードに要する時間を最小限に抑えるために、 アップグレードに使用する SQL ファイルのチューニングを行います。 ■ このテスト環境以外にも複数の上位環境が存在することがあります。 たとえば、製品管理グループ、テクニカルサポート、および Quality Assurance などで使用される環境です。 テスト環境のアップグレード ローカルユーザーとリモートユーザーの両方によって、実際のビジネスト 本番環境のアップグレード ランザクションのために使用されます。 関連トピック 49 ページの「サポートされる Siebel アップグレードパスについて」 Siebel データベースのアップグレードプロセスに ついて アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 新しいリリースへのアップグレードには、次の 2 つの側面があります。 ■ 環境をアップグレードする順序 ■ 各環境内でのアップグレードプロセスの流れ 環境のアップグレード順序 開発環境がある場合、他の環境をアップグレードする前にそれをアップグレードする必要があります。これによって、 新しいリリースにカスタマイズがマージされます。マージされたレポジトリファイルとデータベーススキーマファイ ルが作成され、テスト環境のアップグレードと本番環境のアップグレードへの入力になります。 開発環境がない場合、すなわちレポジトリをカスタマイズしていない場合は、レポジトリのマージは必要ありません。 新しいリリースに含まれるレポジトリとスキーマ定義のファイルを使用して、テスト環境と本番環境のアップグレー ドを実行できます。 52 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel データベースのアップグレードプロセスについて 環境内のアップグレードの流れ アップグレードプロセスの基本的な流れを図 1、図 2 に示します。これは、開発環境とテスト環境のアップグレード に適用されます。このフローを使用して本番環境をアップグレードすることもできますが、その場合はいくつかの配 置手順を加えます。 図 1 アップグレードプロセスの流れ Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 53 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel データベースのアップグレードプロセスについて 図 2 アップグレードプロセスの流れ インフラストラクチャのアップグレード 最初に、システム要件と実装要件を満たすよう、ハードウェアおよびソフトウェアをアップグレードします。これには、 Siebel Enterprise を新しいリリースにアップグレードすることも含まれます。この操作によって、Siebel Server を アップグレードし、レポジトリのマージおよび Siebel データベースのアップグレードに必要なプログラム、スクリプ ト、入力ファイル、およびその他のファイルを準備します。インフラストラクチャのアップグレード方法については、 使用しているオペレーティングシステム用の『Siebel インストールガイド』を参照してください。 アップグレード前のタスクの実行 この段階では、アップグレードのために Siebel データベースを準備し、データベース接続のクローズ、処理待ちの ワークフロータスクのクリア、およびカスタマイズされたトリガーの無効化などのタスクも実行します。 アップグレードタスクの実行(開発環境) この段階では、新しいリリースにカスタマイズがマージされます。また、開発環境データベースをアップグレードし、 さらに次のタスクを実行します。 54 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel データベースのアップグレードプロセスについて ■ アプリケーションデータの準備:移行のためのテストデータを準備します。 ■ データベースのアップグレード(upgrep):upgrep モードでデータベース設定ウィザードを実行します。こ のウィザードは、Siebel データベーススキーマの基本アップグレードを実行し、レポジトリをロードしてレポジ トリマージの準備を行います。 ■ レポジトリのマージ:Siebel Tools を使用して、既存のレポジトリを新しいリリースのレポジトリにマージします。 マージ後ユーティリティによって、フォームアプレットをアップグレードし、アプレットとビューが正しく設定され ていることが確認されます。 ■ マージ後ユーティリティの実行:Siebel Tools を使用して、マージされたレポジトリを検査する一連のユーティ リティを実行します。このユーティリティは、カスタマイズされた部分を分析して、新しいリリースのユーザー インターフェイスに準拠するために必要な変更を適用します。 ■ データベースのアップグレード(upgphys) :upgphys モードでデータベース設定ユーティリティを実行します。 Siebel データベースをさらにアップグレードして、レポジトリマージの結果の変更を適用してデータベースのアップ グレードを完了します。 データベース設定ユーティリティは、テスト環境アップグレードと本番環境アップグレードの入力に使用される、 顧客のレポジトリ定義ファイルと論理スキーマ定義ファイルも生成します。 備考: 同期プロセスでは、Siebel レポジトリに含まれていない Siebel スキーマ内のカスタムカラムは削除され ませんが、Siebel レポジトリに含まれていない Siebel スキーマ内のカスタムインデックスは削除されます。 アップグレードタスクの実行(テスト環境) この段階では、テスト環境の Siebel データベースを新しいリリースにアップグレードし、さらに次のタスクを実行します。 ■ アプリケーションデータの準備:移行のためにアプリケーションデータを準備するタスクです。 ■ データベースのアップグレード(upgrep) :upgrep モードでデータベース設定ユーティリティを実行します。 これによって、Siebel データベーススキーマの基本アップグレードを実行します。 ■ upgrep モードでユーティリティを実行する前に、本稼動の準備モードで実行します。本稼動の準備モードは、 アップグレードされた開発環境データベーススキーマを確認し、入力ファイルを作成します。upgrep モード はこれらのファイルを使用して、Siebel データベースのスキーマ変更を実行します。 ■ upgrep モードは、開発環境のアップグレードからレポジトリおよびスキーマ定義ファイルをインポートします。 それらのファイルを使用して、Siebel データベースをアップグレードします。 ■ upgphys の部分は自動的に実行されます。S_APP_VER のスキーマバージョンの更新など、テーブルデー タに管理上の変更を適用します。スキーマ変更は行いません。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 55 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel データベースのアップグレードプロセスについて アップグレードタスクの実行(本番環境) この段階では、本番環境の Siebel データベースを新しいリリースにアップグレードし、さらに次のタスクを実行します。 ■ 追加のスキーマ変更:このステップはオプションで、本番環境で実行します。データベースをオフラインにせず に、データベース設定ユーティリティをこのモードで実行することができます。このモードは、アプリケーショ ンの動作に影響しないスキーマ変更を実行します。これによって、アップグレードを実行する際に本番データベー スをオフラインにする時間を短縮できます。アップグレードチューニングのプロセスチェックリストでは、追加 のスキーマ変更のテストも行います。これによって、追加のスキーマ変更を本番環境で実行する前に、テスト環 境で確認することができます。 ■ アプリケーションデータの準備:移行のために本番用データベースのアプリケーションデータを準備するタスクです。 ■ データベースのアップグレード(upgrep):テスト環境で、upgrep モードでデータベースサーバー設定ユー ティリティを起動し、本番環境の設定情報を入力します。これには、本番環境の Siebel データベースに接続す るための ODBC の定義が含まれます。 それによって、ウィザードはテストデータベースをアップグレードする SQL を使用して、本番用データベース をアップグレードします。 テストデータベースをアップグレードするために生成された SQL が保存され、新しい SQL は生成されません。こ の SQL は、Upgrade Tuner を使用するように調整され、本稼動の準備モードにより改訂されています。本番用 データベースをアップグレードする前に、この 2 つの手順を繰り返す必要はありません。 upgphys モードでデータベース設定ユーティリティを実行する必要はありません。upgphys のステップは、本番 環境の upgrep に含まれています。 アップグレード後のタスクの実行 この段階では環境をセットアップし、アプリケーションを設定し、次のようにシステムをテストします。 ■ 環境の設定:アップグレード後の環境をセットアップします。これには、開発者のデータベースの抽出とデータ ベース統計の実行などが含まれます。 ■ アプリケーション管理:アプリケーションをセットアップして、ユーザーアクセスとビューや画面の可視性など をセットアップします。 ■ アプリケーションの設定:特定のアプリケーションにデータを移行するなど、テストのためにアプリケーション を準備します。 システムのテスト:システムをテストします。開発環境のアップグレードでは、基本ユニットのテストを実行してア プリケーションの動作を確認します。テスト環境のアップグレードでは、完全な回帰系列テストと負荷テストを実行 して、システムが本稼動に耐えることを確認します。 関連トピック 65 ページの「Siebel 追加のスキーマ変更の適用モードについて」 57 ページの「Siebel データベース設定ユーティリティについて」 63 ページの「Siebel アップグレードウィザードおよびドライバファイルについて」 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 107 ページの「データベース設定ユーティリティについて」 56 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel データベース設定ユーティリティについて Siebel データベース設定ユーティリティについて アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース設定ユーティリティは、Siebel 設定ウィザードの一部です。データベースサーバー設定ユーティリティ では、次の操作を実行するための情報がインタラクティブに収集されます。 ■ Siebel データベースのインストール:Siebel アプリケーションを初めてインストールする際、ウィザードに よって RDBMS 内に Siebel データベースがセットアップされます。また、Siebel データベースサーバーのイ ンストール時に言語を追加することもできます。 ■ Siebel データベースのアップグレード:ウィザードを使用して、開発環境、テスト環境、または本番環境の Siebel データベースを新しいリリースにアップグレードします。 ■ Siebel レポジトリのインポートまたはエクスポート:ウィザードを使用して、同じスキーマ定義を持つデータ ベース環境の間でレポジトリ全体を移行します。インストールされている言語を Tools レポジトリに追加する ためのウィザードもあります。 ■ 追加のスキーマ変更の適用:新しいリリースへのアップグレードの際に、ウィザードを使用して SQL スクリプ トを生成します。このスクリプトには、本番データベースをオフラインにせずに実行できるスキーマ変更が含ま れています。これにより、アップグレードに必要な本番データベースのダウンタイムが短縮されます。 ■ Siebel レポジトリの移行:ウィザードを使用して、データベース間でレポジトリを移行し、ターゲットデータ ベースのスキーマと移行したレポジトリのスキーマ定義を同期させます。 ■ データベースユーティリティの実行:一連のウィザードを使用して、次の操作を実行します。 ■ データベースのスキーマと Siebel レポジトリのスキーマ定義を同期させます。 ■ Siebel データベースにライセンスキーを追加します(MSSQL のみ)。 ■ 既存の時間管理機能を UTC に変換します。 ■ 既存の変数リスト(LOV)を多言語変数リスト(MLOV)に変換します。 Siebel データベースのアップグレード データベース設定ウィザードから[データベースのアップグレード]を実行すると、アップグレード環境(開発環境 または本番環境)およびアップグレードフェーズ(upgrep または upgphys)を指定するためのメッセージがウィ ザードに表示されます。次に、アップグレードに必要な情報の入力を求めるメッセージが表示されます。 必要な情報が収集および確認されると、ウィザードによってアップグレード設定ファイルが作成され、そのファイル を使用してデータベースのアップグレードに必要な SQL スクリプトを設定するドライバが呼び出されます。 データベース設定ウィザードを終了した後に、アップグレードウィザードを実行します。アップグレードウィザード では、アップグレードのステップが含まれている state ファイルが開かれます。これらのステップでは、データベー ス設定ウィザードの実行後に作成された SQL スクリプトが実行されます。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 57 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel データベース設定ユーティリティについて 開発環境、テスト環境、および本番環境をアップグレードするには、表 10 に示すように、データベース設定ウィザー ド(およびアップグレードウィザード)を複数回実行する必要があります。 表 10 データベース設定ユーティリティのモード アップグレードステップ 選択する環境の種類 選択するアップグレード オプション 開発環境の upgrep 開発 upgrep 開発環境の upgphys 開発 upgphys テスト環境の本稼動の準備 プロダクション 本稼動の準備 テスト環境の upgrep および upgphys プロダクション upgrep および upgphys 追加のスキーマ変更の適用 プロダクション 追加のスキーマ変更の適用 本番環境の upgrep および upgphys プロダクション upgrep および upgphys 58 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel データベース設定ユーティリティについて 図 3 に、データベース設定ウィザード(およびアップグレードウィザード)が Siebel Tools によるレポジトリのマー ジと連携して環境をアップグレードする方法を示します。 図 3 アップグレードの流れ Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 59 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel データベース設定ユーティリティについて 開発環境のアップグレード 開発環境のアップグレードでは、このユーティリティを 2 回、それぞれ次の各モードで実行します。 ■ ■ upgrep:このモードによって、次のように変更されます。 ■ インターフェイステーブルとデータベーストリガーを削除します。 ■ NULL から NOT NULL に変更する必要があるカラムに値を設定します。 ■ 新しいテーブルを作成します。既存のテーブルをマージします。 ■ インデックス作成を準備します。ユニークキー違反がないことを確認します。 ■ インデックスを作成します。 ■ シードデータをインポートします。 ■ バージョン x.x の Prior Customer Repository、New Siebel Repository 、および New Customer Repository をインポートします。 ■ レポジトリオブジェクトを変更し、レポジトリマージの準備を行います。 ■ プライマリ子外部キー参照を更新します。 ■ その他のファイル操作を実行します。 upgphys:このモードによって、次のように変更されます。 ■ Siebel データベーススキーマを、マージされたレポジトリの論理スキーマ定義と同期します。 ■ 共通テーブルを複製します。 ■ レポジトリオブジェクト定義をファイル custrep.dat にエクスポートします。 ■ 論理スキーマ定義をファイル schema.ddl にエクスポートします。 これらの 2 つのファイルは、テスト環境アップグレードと本番環境アップグレードで入力ファイルとして使用 されます。 ■ New Customer Repository の名前を Siebel Repository に変更します。 ■ S_APP_VER のスキーマのバージョンを更新します。 テスト環境のアップグレード テスト環境のアップグレードでは、このユーティリティを 3 回実行します。 ■ 本稼動の準備:テストデータベースで次の処理を実行します。 ■ 開発環境データベースを検査して、共通テーブルを複製したりデータベース統合のサポートをセットアップ したりする SQL を生成します。 テスト環境において、このアップグレード手順を実行する前に、開発環境データベースへの ODBC 接続を 定義する必要があります。 ■ 60 レポジトリスキーマと物理データベーススキーマを比較します。物理スキーマに存在してレポジトリスキー マに存在しないインデックスの一覧を持つファイルを生成します。これらのインデックスを削除するかどう か決定できます。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel データベース設定ユーティリティについて ■ ■ upgrep:このモードによって、次のように変更されます。 ■ インターフェイステーブルとデータベーストリガーを削除します。 ■ NULL から NOT NULL に変更する必要があるカラムに値を設定します。 ■ 開発環境アップグレードで生成された custrep.dat ファイルと schema.ddl ファイルを使用し、新しいテー ブルを作成して既存のテーブルとマージします。 ■ インデックス作成を準備します。ユニークキー違反がないことを確認します。 ■ インデックスを作成します。 ■ シードデータをインポートします。 ■ プライマリ子外部キー参照を更新します。 ■ その他のファイル操作を実行します。 ■ upgphys の部分は自動的に実行されます。S_APP_VER のスキーマバージョンの更新など、テーブルデー タに管理上の変更を適用します。スキーマ変更は行いません。 アップグレードのチューニング:これらの手順はオプションです。ログ解析ユーティリティを使用して、アップ グレード用に生成された SQL をチューニングすることができます。ログ解析によって、使用されない SQL コマ ンドや並行して実行可能な SQL コマンドが識別されます。それによって、本番データベースのアップグレード に必要な時間が短縮されます。 また、追加のスキーマ変更スクリプトをテストして、アプリケーションの動作に悪影響を及ぼさないことを確認 することができます。追加のスキーマ変更によって、データベースをオフラインにせずにスキーマのアップグレー ドの一部を実行することができます。これにより、本番データベースのダウンタイムが短縮されます。 本番環境のアップグレード アプリケーションのテストおよびアップグレード用の SQL コマンドのチューニングが完了した後、本番環境のアッ プグレードを行います。本番環境のアップグレードでは、テスト環境で生成された SQL コマンドを使用します。テ スト環境で次のステップを実行し、本番環境の Siebel データベースをアップグレードします。 ■ 本番環境の Siebel データベースへの ODBC 接続を定義します。 ■ 追加のスキーマ変更の適用:このステップはオプションで、本番環境で実行します。データベースをオフライン にせずに、データベース設定ユーティリティをこのモードで実行することができます。このモードは、アプリケー ションの動作に影響しないスキーマ変更を実行します。これによって、アップグレードを実行する際に本番デー タベースをオフラインにする時間を短縮できます。 ■ 本稼動の準備:このステップを実行する必要はありません。テスト環境のアップグレードの一部として、すでに 実行されています。必要な変更は、アップグレード用の SQL コマンドにすでに加えられています。 ■ upgrep:テスト環境で、データベース設定ユーティリティを実行します。テスト環境ではなく本番環境のため の情報(新しい ODBC 定義など)を入力します。 データベース設定ユーティリティによって、本番環境の情報がアップグレード設定ファイルに反映され、ファイ ルが更新されます。以前にユーティリティを実行した際に設定されたロックファイルにより、新しい SQL の生 成が防止されます。これによって、修正およびチューニング済みの SQL が保持されます。 アップグレードウィザードを実行すると、本番環境に関する情報が設定ファイルから読み取られ、テスト環境の SQL コマンドを使用して本番環境の Siebel データベースがアップグレードされます。 upgrep のステップによって、テスト環境で実行されたときと同じ変更が適用されます。ここでは、本番環境の アップグレードにおける upgphys 部分も自動的に実行されます。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 61 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel データベース設定ユーティリティについて アップグレード設定ファイルと SQL ファイルの作成方法 データベースサーバー設定ユーティリティを実行すると、次のように処理されます。 ■ 設定情報を収集します。 ■ マスターアップグレード設定ファイル(UCF)を作成します。このファイルには、データベースサーバー設定 ユーティリティで入力した情報と環境変数のマップが含まれています。 ■ その情報を SQL ジェネレータに転送します。SQL ジェネレータは、必要なコマンドにより SQL ファイルを作 成するか、または値を設定します。SQL ジェネレータは、アップグレードに必要なすべての SQL コマンドを含 む中間 XML ファイルから、これらのコマンドを抽出します。 ■ アップグレードウィザードを起動するように求められます。 場合によっては、アップグレードウィザードを実行する前に、「Release Notes」、「Technical Notes」、また は「Alerts」の要件に従って、生成された SQL ファイルを修正する必要があります。この場合は、アップグレー ドウィザードを実行するプロンプトに、[いいえ]と答えます。そして、SQL ファイルを編集し、手動でアップ グレードウィザードを起動します。 マスター設定ファイルを探す方法 マスターアップグレード設定ファイルは、次の場所に格納されます。 Windows: SIEBEL_ROOT¥bin UNIX: $SIEBEL_ROOT/bin マスターアップグレード設定ファイルでは、次の命名規則を使用します。 master_UPGRADEOPTION_ENVIRONMENT_VERSION.ucf ここで、各項目は次のとおりです。 ■ ■ ■ UPGRADEOPTION は、実行するアップグレードプロセスです。 ■ upgrep は、Siebel データベーススキーマのアップグレードを示します。 ■ upgphys は、カスタムデータベーススキーマのアップグレードを示します。 ■ prepare_for_production_upgrade は、本稼動アップグレードの準備を示します。 ENVIRONMENT は、アップグレードする環境です。 ■ 開発環境のアップグレード = dev ■ 本番環境のアップグレード = prod VERSION は、アップグレードする元のバージョンです。 たとえば、リリース 7.0.4 からアップグレードする場合、開発環境の upgrep によって生成されるマスター設定ファ イルは、次のようになります。 master_upgrep_dev_704.ucf 本稼動の準備モードで生成されるマスター設定ファイルは、次のようになります。 master_prepare_for_production_upgrade.ucf 関連トピック 65 ページの「Siebel 追加のスキーマ変更の適用モードについて」 63 ページの「Siebel アップグレードウィザードおよびドライバファイルについて」 62 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel アップグレードウィザードおよびドライバファイルに ついて Siebel アップグレードウィザードおよびドライバ ファイルについて アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 アップグレードウィザードによってアップグレードが実行されます。データベースサーバー設定ユーティリティに よって収集された情報を使用して、コマンドや SQL スクリプトが実行されます。これらのコマンドおよび SQL スク リプトは、ドライバファイルに格納されています。ドライバファイルは ASCII テキスト形式で、ステップごとに分 類されています。アップグレードウィザードでは、ドライバファイルに記載されているステップが読み込まれ、各ス テップに含まれるコマンドが実行されます。 ドライバファイルでは、ステップは空白行によって区切られており、各ステップの最初には、File Execute Entry 番号が記述されています。各ステップの重要部分には、実行されるコマンドまたはスクリプトが記述されています。 SQL スクリプトが指定されている場合、アップグレードウィザードを実行する前に、そのスクリプトによって Siebel データベースにどのような変更が加えられるかを確認することができます。 ドライバファイルは、主要なアップグレード操作ごとに用意されています。次にドライバファイルの例を示します。 ■ driver_upgrep_dev_77.ucf ■ driver_upgphys_dev_77.ucf ■ driver_upgrep_prod_77.ucf 次は、Oracle 上で Siebel 7.7 の開発環境の upgrep を制御するドライバファイルの抜粋です。この抜粋には 3 つのス テップが含まれています。 [Sql File Entry 0] Type = DbSql File Name = rename_existing_repositories.sql Use Table Owner = 1 Use System Admin = 0 IgnoreAllDDLErrors = 0 IgnoreAllDMLErrors = 0 Argument 0 = $SiebelVersion Title = Verify Repository Name Title Message Num = 0 Estimated Disk Space = 0 Backup Db = 0 Parallelizable Item = 0 Prompt User For Status = 0 [File Execute Entry 1] Type = FileExecute Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 63 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel アップグレードウィザードおよびドライバファイルに ついて File Name = $SiebelRoot¥bin¥odbcsql Check Return Code = 1 Return Code Compliance = 0 16 Bit App = 0 Command Line = /s "$ODBCDataSource" /u $TableOwner /p $TablePassword /separator / /a /c rem /l $SiebelLogDir/dropif-db.log $DbsrvrRoot/$DatabasePlatform/dropif-db.sql /v Number of 10 Second Wait Loops = 2000 Return Code = 0 Title = Drop interface tables Title Message Num = 0 Estimated Disk Space = 0 Backup Db = 0 Parallelizable Item = 0 Prompt User For Status = 0 [File Execute Entry 2] Type = FileExecute File Name = $SiebelRoot¥bin¥odbcsql Check Return Code = 1 Return Code Compliance = 0 16 Bit App = 0 Command Line = /s "$ODBCDataSource" /u $TableOwner /p $TablePassword /separator / /a /c rem /l $SiebelLogDir/trigdrop-db.log $DbsrvrRoot/$DatabasePlatform/trigdrop-db.sql /v Number of 10 Second Wait Loops = 2000 Return Code = 0 Title = Drop triggers Title Message Num = 0 Estimated Disk Space = 0 Backup Db = 0 Parallelizable Item = 0 Prompt User For Status = 0 アップグレード用のドライバファイルおよび SQL スクリプトを探す方法 ドライバファイルは、次の場所に格納されています。 Windows: DBSRVR_ROOT¥PLATFORM¥UPGRADE¥VERSION UNIX: DBSRVR_ROOT/bin/PLATFORM/UPGRADE/VERSION 64 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel 追加のスキーマ変更の適用モードについて ここで、各項目は次のとおりです。 ■ PLATFORM は、データベースタイプ(ORACLE など)です。 ■ VERSION は、アップグレードする元のバージョン(V7.7 など)です。 たとえば、Siebel 7.7 からアップグレードする場合、開発環境の upgrep 用のドライバファイルは、次のようになります。 driver_upgrep_dev_77.ucf アップグレード用に生成または設定される SQL スクリプトのほとんどは、ドライバファイルと同じディレクトリに 格納されます。残りの SQL スクリプトは、¥PLATFORM ディレクトリに格納されます。 関連トピック 52 ページの「Siebel データベースのアップグレードプロセスについて」 57 ページの「Siebel データベース設定ユーティリティについて」 80 ページの「Siebel 開発環境のアップグレードの流れの例」 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 Siebel 追加のスキーマ変更の適用モードについて アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:テスト、本番。 すべてのデータベース。このトピックは、サポートされるすべてのデータベースに適用されます。 Windows および UNIX のみ。このトピックは、IBM z/OS プラットフォームには適用されません。 Siebel 8.0 では、追加のスキーマ変更の適用モードはデータベースサーバー設定ユーティリティの一部となります。 追加のスキーマ変更モードは、本番データベースのアップグレードに必要なダウンタイムを削減することを目的とし ています。 追加のスキーマ変更では、SQL スクリプトが生成されます。実際の本番データベースをオフラインにする前に、本番 環境のデータベースでこのスクリプトを実行し、本番環境の upgrep を実行します。このスクリプトによって、通常 は本番環境の upgrep の一部であるアップグレードステップのいくつかが実行されます。それによって、データベー スがオフラインのときに実行しなければならない upgrep のステップを減らし、データベースのダウンタイムを削減 することができます。 この SQL スクリプトの実行はオプションです。実行しなかった場合、この SQL スクリプトに含まれるステップは、 通常の本番環境の upgrep で実行されます。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 65 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel 追加のスキーマ変更の適用モードについて 変更の種類 追加のスキーマ変更では、新しいリリースをサポートするために次のタイプのスキーマ変更が加えられます。これら の変更が、データの整合性および正規化に悪影響を及ぼすことはありません。 ■ 新しいテーブルが作成されます。 ■ 既存のテーブルにカラムが追加されます。カラムは、Null として指定されているか、またはカラムが Null では ない場合はデフォルト値が指定されている必要があります。 ■ 新しいテーブルに対して一意ではないインデックスが作成されます。 ■ numeric 型カラムまたは varchar 型カラムのカラムサイズが大きく設定されます。ピックリストの基本カラム 以外のカラムである必要があります。また、行サイズの合計は、データページのサイズ以下である必要があります。 ■ NOT NULL カラムが NULL カラムに修正されます。 ■ データタイプが char から varchar に修正されます。 実行方法 データベースサーバー設定ユーティリティを起動し、 [追加のスキーマ変更の適用]を選択することによって、追加のス キーマ変更スクリプトを生成します。他のアップグレードモードと同様に、環境情報を入力するように求められます。 入力した内容を確認し、確定すると、ウィザードによって platform¥driver_additive_gen.ucf ファイルに情 報が設定されます。ここで、platform は、データベースタイプ(DB2、MSSQL、Oracle)です。 アップグレードウィザードによって次のステップが実行されます。 ■ master_additive_gen.ucf ファイルが読み取られ、環境情報およびドライバファイルの名前が取得されます。 ■ そのファイルに含まれる ddlimp2 コマンドが実行されます。 driver_additive_gen.ucf ファイルが読み取られ、 ■ ddlimp2 コマンドによって、次のステップが実行されます。 ■ schema.ddl ファイルからテーブルやインデックスを読み取ります。 ■ 指定されたデータベースとの接続を確立し、既存のスキーマおよびインデックスを読み取ります。 ■ データベースをオンラインにした状態で実行できるアップグレードスキーマ変更を識別します。 ■ これらのアップグレード変更を schema.additive.sql スクリプトに書き込みます。 ■ すべての操作を schema.additive.log に書き込みます。 アップグレードウィザードでは、データベースに対して schema.additive.sql は実行されません。 追加のスキーマ変更モードの使用方法 追加のスキーマ変更モードを実行するには、次のワークフローに従います。 1 テスト環境で、すべての開発テストおよびアップグレードテストを完了します。最終的な schema.ddl ファイ ルを確定する必要があります。 2 アップグレードパフォーマンスのチューニングプロセスチェックリストの一部として、テスト環境のデータベー スをアップグレードされていない元の状態に復元します。 3 データベースサーバー設定ユーティリティを、追加のスキーマ変更の適用モードで実行し、 schema.additive.sql スクリプトを生成します。 66 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel データベースアップグレードのログファイルについて 4 Windows:アップグレードウィザードを起動するかどうかを確認するメッセージは表示されません。代わり に、アップグレードウィザードが自動的に起動され、schema.additive.sql スクリプトが作成されます。アッ プグレードウィザードでは、データベースに対してスクリプトは実行されません。 5 UNIX:データベースサーバー設定ユーティリティが終了した後、アップグレードウィザードを実行して、 schema.additive.sql スクリプトを生成します。アップグレードウィザードでは、データベースに対してス クリプトは実行されません。 6 schema.additive.log ファイルを確認します。スクリプトが正常に作成されたことを確認します。 7 schema.additive.sql スクリプトを確認します。実行された変更がカスタマイズと矛盾していないことを確認 します。必要に応じて、スクリプトを編集します。 8 SQL エディタを使用して、schema.additive.sql スクリプトをデータベースに適用します。 9 アプリケーションが正常に機能することを確認します。必要な場合は、schema.additive.sql を修正してデー タベースに再適用します。 10 アップグレードパフォーマンスのチューニングプロセスチェックリストに含まれている作業の残りを実行します。 36 ページの「Siebel アップグレードパフォーマンスのチューニングプロセス」を参照してください。 11 本番データベースをアップグレードする準備ができたら、本番環境の upgrep を実行する前に、本番データベー スに対して schema.additive.sql スクリプトを実行します。 12 その後にデータベース統計を実行する必要はありません。スキーマの変更は、アップグレード前のアプリケーショ ン機能を最適化するのには役立ちません。 このワークフローのステップは、アップグレードのチューニングおよび本番環境のアップグレードプロセスに使用す るチェックリストに含まれています。 関連トピック 52 ページの「Siebel データベースのアップグレードプロセスについて」 57 ページの「Siebel データベース設定ユーティリティについて」 Siebel データベースアップグレードのログファイ ルについて アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 プラットフォーム:Windows および UNIX のみ。IBM z/OS には適用されません。 アップグレードウィザードによって、アップグレードプロセス(開発環境の upgrep や upgphys など)に関する詳 細な情報がログファイルに書き込まれます。これらのファイルには、アップグレードステップに関する詳細な情報と すべてのエラーが記載されています。ログ解析ユーティリティでは、これらのログファイルが分析され、要約されます。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 67 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel データベースアップグレードのログファイルについて アップグレードウィザードのログファイル アップグレードウィザードによって、各プロセスに関するログファイルが次のディレクトリに書き込まれます。 Windows: SIEBEL_ROOT¥log¥PROCESS UNIX: $SIEBEL_ROOT/log/PROCESS ここで、PROCESS はデフォルトで UPGRADEOPTION_ENVIRONMENT_VERSION となります。 たとえば、Siebel 7.7 の開発環境の upgrep に関するログファイルが、次の場所に表示されます。 Windows: SIEBEL_ROOT¥log¥upgrep_dev_77 UNIX: $SIEBEL_ROOT/log/upgrep_dev_77 データベースサーバー設定ユーティリティの[ログの出力先ディレクトリ]画面で、ログファイル用に、異なるディ レクトリを選択できます。 log ディレクトリの各サブディレクトリには、次のファイルが含まれています。 ■ output:このサブディレクトリには、アップグレードウィザードのログファイルが含まれています。 ■ upgwiz.log(UNIX では、srvrupgwiz.log):プロセスのアップグレードウィザードログ。このログには、 アップグレードウィザードの実行に関する詳細な情報が含まれます。プロセスを複数回実行した場合、ログ名 の番号が upgwiz2.log または srvrupgwiz2.log のように増加します。 ■ Windows のみ。upgwizn(nnn) という名前のログファイルは無視してかまいません。たとえば、 upgwiz1(001).log、upgwiz1(002).log などのファイルです。 ■ Windows のみ。sw_cfg_xxx という名前のログファイルは無視してかまいません(これらのファイルは、 log ディレクトリに配置されています)。 ■ UNIX のみ。srvrupgwizn_nnn という名前のログファイルは無視してかまいません。たとえば、 srvrupgwiz1_01.log、srvrupgwiz1_02.log などのファイルです。 ■ siebel.log という名前のログファイルは無視してかまいません。 ヒント: 各アップグレードプロセス(開発環境の upgrep など)のドライバファイルは、 ¥dbsrvr¥platform¥upgrade¥version に配置されています。ドライバファイルには、 driver_upgrep_dev_77.ucf などがあります。アップグレードウィザードによってドライバファイルのス テップが実行されます。ステップで ddlimp または dataimp などのユーティリティが呼び出される場合、コマ ンド構文の /l オプションによってログファイルの名前が指定されます。ログの出力先を変更していない限り、 $SiebelLogDir は、¥siebsrvr¥log¥process になります。 ■ state:このサブディレクトリには、state.log ファイルが含まれています。 ■ state.log:state.log ファイルは、アップグレードプロセスの各ステップ、およびそのステップが正常に 完了したかどうかを示します。 output および state ログファイルディレクトリは、正しく完了したプロセスの後続の実行により自動的に アーカイブされます(後続のログディレクトリの名前には、_1、_2 などが付加されます)。ディスクスペー スを保持するために、定期的にログディレクトリを削除したり、別の場所に保存したりしてください。 ■ 68 summary:このサブディレクトリは、ログ解析ユーティリティによって生成されます。ログ解析ユーティリ ティでは、アップグレードを要約するレポートである summary.html が生成されます。summary.html ファイ ルには、summary サブディレクトリの html ページへのリンクが含まれています。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel データベースアップグレードのログファイルについて ■ Summary.html:このファイルは、ログ解析ユーティリティによって作成されます。このファイルには、 output ディレクトリにあるログファイルが要約されています。このファイルを使用して、すべてのアップグレー ドステップが正常に完了したかどうかを確認し、エラーが発生したかどうかなどを判断します。 ■ Summary.txt:ログ解析ユーティリティによって作成されるテキストファイルです。このファイルには、 summary.html と同じ情報が含まれています。 備考: 使用しているマシンにブラウザがインストールされていない場合は、summary.html の代わりに summary.txt を確認してください。 ■ Summary.xml:本番環境のアップグレード中にログ解析ユーティリティによって作成されるファイルです。 Siebel Upgrade Tuner はこのファイルを使用してテーブル作成とインデックス作成を並行処理し、行に影響を 与えない SQL を無効にします(開発環境のアップグレードでは、summary.xml ファイルは作成されません)。 ■ upgtuner_ftp_get.txt(UNIX のみ):本番環境のアップグレード中にログ解析ユーティリティによって 作成されるファイルです。このファイルを使用して、UNIX マシンからのアップグレードスクリプトを Windows マシンの一時ディレクトリに転送し、アップグレードのチューニングを実行できます(開発環境のアップグレー ドでは、upgtuner_ftp_get.txt ファイルは作成されません)。 ■ upgtuner_ftp_put.txt(UNIX のみ):本番環境のアップグレード中にログ解析ユーティリティによって 作成されるファイルです。本番環境のアップグレードスクリプトをチューニングした後、このファイルを使用し て、チューニングしたアップグレードスクリプトを Windows マシンの一時ディレクトリから UNIX 環境に再転 送できます(開発環境のアップグレードでは、upgtuner_ftp_put.txt ファイルは作成されません)。 ログ解析ユーティリティ 各アップグレードプロセスにおいて、ログ解析ユーティリティでは、siebsrvr¥log¥process に格納されているロ グファイルが分析されます。その後、これらのログファイルは要約され、複数のレポートとして提供されます。ログ 解析レポートによって、次の情報が提供されます。 パラメータレポート パラメータレポートには、アップグレードプロセスに必要な時間の合計が示されます。また、アップグレードプロセ スで使用された環境変数や入力ファイルも示されます。このレポートを使用して、アップグレードが正しくセットアッ プされたことを確認してください。 ステップ/エラーの概要 ステップ/エラーの概要には、アップグレードプロセスの各ステップおよびそのステップが正常に完了したかどうか が示されます。また、各ステップの詳細な概要へのリンクも記載されます。 ステップの詳細な概要には、アップグレードウィザードによって返されたエラー、SQL スクリプト、およびドライ バファイルによって呼び出された ddlimp や dataimp などのアップグレードユーティリティによって返されたエ ラーなどが示されます。 Oracle および IBM DB2 の場合、ステップの詳細な概要には、修正する必要のある許容されないエラーのみが示さ れます。重要でないエラーは示されません。 MSSQL の場合、ステップの詳細な概要には、重要でないエラーを含むすべてのエラーが示されます。各データベー スタイプに対する重要でないエラーを示すエラーファイル(errors.xls および errors.rtf)が提供されます。 summary.html ファイルにエラーを見つけた場合は、そのファイルとエラーファイルを比較して、重要でないエラー であるかどうかを判断する必要があります。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 69 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel 大文字小文字同一視ウィザードについて ■ 実績レポート 実績レポートにより、最長実行 SQL スクリプトのリストおよび 0 行を返す SQL スクリプトのリストが提供されます。 これらのリストには、各スクリプトへのリンクが含まれています。Upgrade Tuner はこの情報を入力として使用し、 アップグレードパフォーマンスのチューニングに役立てます。 また、このレポートによって、アップグレードプロセスで実行された DDL コマンドの 2 つのリストが提供されます。 DDL の概要には、ddlimp ユーティリティによって作成、変更、または削除されたテーブルのリストが示されます。 ネイティブ DDL の概要には、SQL スクリプトによって作成、変更、または削除されたテーブルのリストおよび各ス クリプトへのリンクが含まれます。 Siebel 大文字小文字同一視ウィザードについて アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 データベース:すべてのデータベース。 Siebel 8.0 ではクエリー機能が強化され、すべての適切なテキストカラムに対して、大文字小文字およびアクセントを同 一視する(CIAI)クエリーを直接サポートするインデックスが設定できます。CIAI ウィザードでは、レポジトリで CIAI カラムと CIAI インデックスが定義され、指定したカラムを CIAI クエリー対応のカラムとして設定します。また、ウィ ザードでは、これらのカラムの Default Insensitivity プロパティが DB Case & Accent に設定されます。 強化された CIAI 機能によって、クエリーの効果とパフォーマンスが向上します。CIAI ウィザードの実行は、オプ ションになります。 CIAI ウィザードは、開発環境のアップグレードの際、upgrep の後およびレポジトリマージの前に実行します。 CIAI ウィザードの処理内容の概要 CIAI ウィザードでは、レポジトリで次の機能が実行され、CIAI クエリーに対応するようにカラムが設定されます。 レポジトリを Siebel データベースと同期するまで、Siebel データベースにカラムまたはインデックスは作成されま せん。CIAI クエリー対応に設定するカラムは、「ベースカラム」といいます。 ■ 入力ファイルを使用した場合、すべてのレコードの構文が検証されます。 ■ 指定されたすべてのテーブルおよびカラムが CIAI 設定に適切であることが確認されます。 ■ 適切なベースカラムそれぞれに、新しい CIAI カラムが定義されます。CIAI カラムには、ベースカラムのデータ を大文字にしたものが設定されます。 ■ インデックス付け方法として Single または Copy All を選択した場合、ウィザードによって、CIAI カラムに対 するインデックスが定義されます。 ■ インデックス付け方法として Copy All を選択した場合、ベースカラムをキーに持つすべてのインデックスのコ ピーが定義されます。新しいインデックスは、ベースカラムではなく CIAI カラムを参照します。 ■ ベースカラムに対する Default Insensitivity プロパティが DB Case & Accent に設定されます。 ■ CIAI クエリーをサポートするために、レポジトリでフラグの設定やその他の設定操作が実行されます。 70 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel 大文字小文字同一視ウィザードについて CIAI ウィザードを特別なモードで実行することにより、インデックスが定義されていないカラムに対して、Default Insensitivity プロパティを設定することもできます。 CIAI クエリー拡張機能の最大の目的は、大文字小文字同一視検索に使用できるインデックスを提供することです。 データベースでは、レコード検索のためにテーブルのスキャンを実行する必要はありません。この拡張機能により、 データベースでは、大文字小文字を同一視する検索をより迅速に実行することが可能になります。 たとえば、S_CONTACT の LAST_NAME カラムを CIAI クエリー対応カラムに設定するとします。CIAI ウィザー ドでは、LAST_NAME_CI というカラムが定義されます。この場合、Smith という名前を検索すると、オブジェク トマネージャによって次のようなクエリー(IBM DB2)が作成されます。 SELECT column list FROM S_CONTACT WHERE LAST_NAME_CI = SMITH データベースでは、LAST_NAME_CI の CIAI インデックスを使用してレコードが検索されます。 Force Case が設定されているカラムでは、データベースのデータはすべて同じケースになります。CIAI カラムま たはインデックスは必要ありません。オブジェクトマネージャでは、ベースカラムで定義済みのインデックスを使用 してレコードが取得されます。 CIAI カラムおよびインデックスのデータベースへの実装方法 開発環境のアップグレードでは、レポジトリスキーマ定義を物理データベースに適用します。レポジトリの CIAI カ ラムおよびインデックスが物理データベースでどのように実装されるかは、データベースタイプによって異なります。 たとえば、Microsoft SQL では、CIAI カラムは計算カラムとして実装されます。一方、Oracle では、CIAI カラム は関数ベースのインデックスとして実装されます。また、IBM DB2 では、CIAI カラムは、スキーマカラムとして実 装されます。 CIAI ウィザードのモード CIAI ウィザードは、次の 2 つのいずれかのモードで実行できます。 ■ 指定したカラムの設定:入力ファイルを使用したり、手動でファイルを選択することによって、CIAI クエリー 対応に設定するカラムを指定することができます。 ■ 入力ファイルの使用:ウィザードによって入力ファイルが読み込まれ、ファイル内のカラムが CIAI クエリー 対応に設定されます。入力ファイルを使用すると、ウィザードで使用される設定オプションを制御すること ができます。Oracle は、推奨される入力ファイルを提供しています。これらのファイルには、検索でよく 使用されるカラムが含まれています。大量のカラムを有効にする場合、またはデフォルト以外のメソッドや インデックス付け方法を使用する場合は、入力ファイルを使用してください。 ■ カラムの手動選択:Tools の Object Explorer を使用して、特定のカラムを手動で選択し、CIAI クエリー 対応に設定することができます。ウィザードでは、デフォルトの設定を使用して、これらのカラムが設定さ れます。設定オプションを変更する場合は、設定文字列をテキストファイルにエクスポートして編集した後、 そのファイルを入力ファイルとして使用してウィザードを実行します。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 71 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel 大文字小文字同一視ウィザードについて ■ インデックスのないカラムに対するクエリーの構築方法の指定:CIAI ウィザードでは、インデックスがすでに 定義されているカラムに対してのみ、CIAI カラムおよびインデックスが定義されます。しかし、インデックス がないカラムで他のすべての適格条件を満たしているカラムについては、CIAI ウィザードを特別なモードで実 行することによって、それらのカラムの Default Insensitivity プロパティを None から DB Case & Accent に変更することができます。その場合、クエリーでは、比較を行う前にカラムの値が大文字に変換されます。そ れによって、大文字小文字およびアクセントを同一視する検索が可能になります。 たとえば、S_CONTACT の LAST_NAME カラムに対するインデックスが定義されていないとします。CIAI ウィ ザードを実行して、Default Insensitivity を DB Case & Accent に設定します。この場合、Smith という名 前を検索すると、オブジェクトマネージャでは、次のようなクエリー(IBM DB2)が使用されます。 SELECT column list FROM S_CONTACT WHERE UPPER(LAST_NAME) LIKE UPPER(Smith) 入力ファイルの形式 適切なテーブルカラムを設定する場合、CIAI ウィザードでは、カンマ区切りの csv ファイルを入力として使用できます。 ファイルの各行は、CIAI クエリー対応に設定する 1 つのカラムを定義する 1 つのレコードとなります。 レコードの形式は、次のとおりです。 < テーブル名 >,< カラム名 >,< メソッド >,< インデックス付け方法 >,< オペレーション > レコードのフィールドについて次に説明します。まず、レコードの例を示します。 S_CONTACT,EMAIL_ADDR,Database,Copy All,On レコードの最初の 2 項目(テーブル名とカラム名)のみが必須項目です。項目が省略されているレコードについては、 CIAI ウィザードによってそれらの項目にデフォルト値が挿入されます。 レコードの項目を省略する場合でも、項目を区切るカンマは必ず記述する必要があります。次にインデックス付け方法 の項目が省略されているレコードの例を示します。 S_CONTACT,EMAIL_ADDR,Database,,On CIAI ウィザードでは、非正規化カラムに対して特別な処理は実行されません。非正規化カラムに対して CIAI クエ リーを設定するには、そのカラムを入力ファイルに含める必要があります。 Oracle は、Siebel Business Applications および Siebel Industry Applications 用に推奨入力ファイルを提供 しています。入力ファイルの拡張子は .csv で、次のディレクトリに配置されています。 Windows: Tools_Install_dir¥objects 72 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel 大文字小文字同一視ウィザードについて 適格条件 CIAI ウィザードは、入力ファイルまたは手動で選択したカラムのすべてのレコードが次の適格条件を満たしている ことを確認します。 ■ テーブルとカラムが、レポジトリに存在する必要があります。 ■ カラムが有効で、指定されたテーブルに所属している必要があります。 ■ テーブルタイプが、CIAI 設定をサポートしている必要があります。 ■ カラムの機能タイプが、CIAI 設定をサポートしている必要があります。 ■ カラムの物理タイプが、CIAI 設定をサポートしている必要があります。 ■ カラムに対して 1 つまたは複数のインデックスがすでに定義されている必要があります。インデックスが定義されて いないカラムが、他のすべての適格条件を満たしている場合、そのカラムはウィザードで受け入れられますが、CIAI カラムまたはカラムに対する CIAI インデックスは作成されません。ウィザードによって、Default Insensitivity プ ロパティが DB Case & Accent に設定されます。 テーブル名 — サポートされているテーブルタイプ 表 11 に、CIAI クエリー対応に設定できるテーブルタイプを示します。 表 11 サポートされているテーブルタイプ テーブルタイプ CIAI クエリー対応として の設定 Data (Intersection) 可 Data (Private) 可 Data (Public) 可 Database View 不可 Dictionary 不可 Extension 可 Extension (Siebel) 可 External 不可 Interface 不可 Log 不可 Repository 不可 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 73 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel 大文字小文字同一視ウィザードについて カラム名 — サポートされているカラムの機能タイプ 表 12 に、CIAI クエリー対応に設定できるカラムの機能タイプを示します。 表 12 サポートされているカラムの機能タイプ カラムの機能タイプ CIAI クエリー対応としての設定 Data (Private) 可 Data (Public) 可 Denormalized 可 Extension 可 External 不可 IFMGR: Exists 不可 IFMGR: FKey 不可 IFMGR: Status 不可 IFMGR: ROW_ID 不可 System 不可 カラム名 — サポートされているカラムの物理タイプ 表 13 に、CIAI クエリー対応に設定できるカラムの物理タイプを示します。 表 13 サポートされているカラムの物理タイプ 物理タイプ CIAI クエリー対応としての DB 値 マッピング先 設定 C Char 可 D Date 不可 N Number 不可 S Time Stamp 不可 T Date Time 不可 U UTC Date Time 不可 V Varchar 可 X Text 可 L CLOB 可 74 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel 大文字小文字同一視ウィザードについて ウィザードでは、Text と CLOB は有効なタイプとして受け入れられます。ただし、これらの 2 つのタイプについては、 ウィザードで CIAI カラムまたは CIAI インデックスは作成されません。ウィザードによって、Default Insensitivity プ ロパティが DB Case & Accent に設定されます。 メソッドとインデックス付け方法 CIAI ウィザードのメソッドとインデックス付け方法によって、ウィザードがカラムに対して CIAI クエリーをどのよ うに設定するるかが決定されます。 次の 2 つのメソッドがあります。 ■ Force Case:Force Case メソッドでは、CIAI カラムまたはインデックスは作成されません。Force Case プロパティが設定されているカラムに対して Force Case メソッドを使用します。 Force Case プロパティが設定されていると、カラムのデータは、データベースに書き込まれる前に同じケース (FirstUpper、lower、upper)に設定されます。ベースカラムのすべてのデータのケースが同じになるため、 そのベースカラムとインデックスは、大文字小文字を同一視するクエリーに使用することができます。CIAI カ ラムおよびインデックスは必要ありません。 Force Case が FirstUpper、Lower、または Upper に設定されている場合、CIAI ウィザードは、カラムに対 して Force Case が設定されているものとみなします。Force Case が none または null の場合、Force Case が設定されていないものとみなします。 ■ Database:Database メソッドでは、ベースカラムに対して CIAI カラムが定義され、インデックスを作成 するためにインデックス付け方法が使用されます。表 14 に示すインデックス付け方法によって、CIAI カラムに 対してインデックスがどのように定義されるかが決定されます。 表 14. Database メソッドで使用されるインデックス付け方法 インデックス付け 方法 None Single 説明 ウィザードで新しいカラムまたはインデックスは定義されません。ウィザードによって、 Default Insensitivity プロパティが DB Case & Accent に設定されます。 ウィザードによって新しい CIAI カラムが定義され、そのカラムに対する単一のインデッ クスが定義されます。ベースカラムが属しているすべてのインデックスに対して、CIAI カラムを参照する別のインデックスは作成されません。ウィザードによって、Default Insensitivity プロパティが DB Case & Accent に設定されます。 Copy All ウィザードによって、新しい CIAI カラムとそのカラムに対する CIAI インデックスが 定義されます。また、ベースカラムが属しているすべてのインデックスのコピーも定義 されます。コピーは、ベースカラムではなく CIAI カラムを参照します。ウィザードに よって、Default Insensitivity プロパティが DB Case & Accent に設定されます。 複数のカラムがキーとして指定されているインデックスの場合、ウィザードによって、CIAI 対応にするカラム の最初のキーに対して、インデックスのコピーが定義されます。コピーでは、キーはベースカラムではなく CIAI カラムを参照します。ウィザードでは、CIAI 対応のその他の各キーに対して、レポジトリからインデックスの コピーが削除され、キーがその他の CIAI カラムを参照するように再定義されます。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 75 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel 大文字小文字同一視ウィザードについて 次に例を示します。 ■ S_CONTACT テーブルには、ベースカラム A と、LAST_NAME および FST_NAME という 2 つのカラムが キーとして指定されているインデックス A があります。 ■ CIAI クエリーに対して LAST_NAME カラムを選択し、Copy All インデックス付け方法を指定します。 ■ CIAI ウィザードによって、LAST_NAME_CI というカラムとこの新しいカラムに対する CIAI インデック スが定義されます。 ■ また、ウィザードでは、インデックス A をコピーし、LAST_NAME_CI と FST_NAME をキーとして指定 することで、ベースカラム A に対するインデックス B が定義されます。 ■ 次に、CIAI クエリーに対して FST_NAME カラムを選択します。 ■ FST_NAME を CIAI クエリー対応のカラムとして設定する際に、ウィザードによってレポジトリで次の処 理が行われます。 ❏ FST_NAME_CI という新しいカラムが定義されます。 ❏ ベースカラム A に対するインデックス B が削除され、LAST_NAME_CI および FST_NAME_CI をキー として指定したインデックスが再定義されます。 オペレーション —CIAI 設定の無効化 設定の構文でオペレーションフィールドを使用して、CIAI ウィザードによって作成されたカラムおよびインデック スを有効にするかどうかを制御します。使用可能な設定は、On と Off です。デフォルトは On です。 オペレーションフィールドは、カラムの CIAI 設定を無効にするために使用します。カラムに対して CIAI ウィザー ドを実行し、オペレーションを Off に指定した場合、ウィザードでは次の処理が行われます。 ■ ベースカラムに対して作成された CIAI カラムが無効になります。 ■ CIAI カラムに対して作成された CIAI インデックスが無効になります。 ■ ベースカラムが属するインデックスに対して、関連する CIAI インデックスが無効に設定されます。 CIAI ウィザードで、レポジトリから CIAI カラムまたは CIAI インデックスが削除されることはありません。 オペレーションを Off にすることによって、カラムの Default Insensitivity プロパティを DB Case & Accent か ら None に設定することはできません。 CIAI ウィザードのデフォルト設定 CIAI ウィザードで必須の入力は、テーブル名とカラム名のみです。他のフィールドを省略した場合、CIAI ウィザー ドではデフォルト設定が使用されます。 メソッド CIAI ウィザードでは、メソッドに対して次のデフォルト設定が使用されます。 ■ レポジトリで、Force Case プロパティがカラムに対して設定されている場合、ウィザードでは、Force Case メソッドが使用されます。 ■ Force Case プロパティが設定されていない場合、ウィザードでは、Database メソッドが使用されます。 76 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel 大文字小文字同一視ウィザードについて インデックス付け方法 ウィザードでは、インデックス付け方法に対して次のデフォルト設定が使用されます。 ■ メソッドが Force Case の場合、ウィザードによってインデックス付け方法が None に設定されます。 ■ メソッドが Database であり、ベースカラムに対してインデックスが定義されていない場合、ウィザードによっ てインデックス付け方法が None に設定されます。 ■ メソッドが Database であり、ベースカラムに対してインデックスが定義されている場合、ウィザードでは Copy All インデックス付け方法が使用されます。 インデックス付け方法として None が使用されている場合、ウィザードで新しいカラムまたはインデックスは定義さ れません。ウィザードによって、Default Insensitivity プロパティが DB Case & Accent に設定されます。 この設定では、ウィザードのデフォルトの動作は次のようになります。 ■ Force Case プロパティがカラムに対して設定されている場合、ウィザードでカラムまたはインデックスは定義 されません。 ■ カラムにインデックスが定義されていない場合、ウィザードでカラムまたはインデックスは定義されません。 いずれの場合も、ウィザードではカラムが適格条件を満たしているものとみなされますが、カラムまたはインデック スは定義されません。これらのデフォルトの動作により暗黙の適格要件が定義されます。 オペレーション オペレーションを省略した場合、メソッドやインデックス付け方法にかかわらず、ウィザードによってオペレーショ ンが On に設定されます。 CIAI ウィザードの複数回実行 CIAI ウィザードは何度でも実行できます。通常は、カラムの CIAI 設定を調整するためにウィザードを複数回実行します。 カラムを設定するために CIAI ウィザードを一度実行した後、追加タスクを実行するために再度実行することができます。 表 15 に、CIAI ウィザードを再度実行する際に行うことができる操作を示します。 表 15 CIAI ウィザードの複数回実行 タスク CIAI ウィザードの実行方法 CIAI クエリーをサポートするように 新しいカラムを設定する 入力ファイルを使用するか、または手動でファイルを選択することがで きます。 指定したカラムの CIAI 設定を無効に 必要なカラムが指定されている入力ファイルを使用して CIAI ウィザー する ドを実行します。各カラムに対し、オペレーションを Off に指定します。 [Tools]>[Utilities]>[Case Insensitivity]メニューから CIAI CIAI ウィザードを実行して、イン デックスがない、適格条件を満たすカ ウィザードを実行して[Enable for all unindexed columns]モー ラムに対して、Default Insensitivity ドを選択します。 プロパティを None から DB Case & Accent に変更する Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 77 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel 大文字小文字同一視ウィザードについて 表 15 CIAI ウィザードの複数回実行 タスク CIAI ウィザードの実行方法 すでに設定されているカラムのメソッ ドを Force Case から Database に変 入力ファイルを使用するか、または手動でファイルを選択することがで きます。 更する 必要なカラムが指定されている入力ファイルを使用して CIAI ウィザード すでに設定されているカラムのメソッ ドを Database から Force Case に変 を実行します。各カラムに対し、オペレーションを Off に指定します。こ 更する れにより、CIAI カラムおよび CIAI インデックスが無効になります。ベー スカラムに Force Case プロパティが設定されていることを確認します。 すでに設定されているカラムのイン デックス付け方法を Single から この変更を指定する入力ファイルを使用して CIAI ウィザードを実行し ます。 Copy All に変更する 必要なカラムが指定されている入力ファイルを使用して CIAI ウィザード すでに設定されているカラムのイン デックス付け方法を Copy All から を実行します。各カラムに対し、オペレーションを Off に指定します。こ Single に変更する れにより、CIAI カラムおよび CIAI インデックスが無効になります。 次に、Database メソッドと Single インデックス付け方法を指定して CIAI ウィザードを同じベースカラムに対して実行します。これにより、 CIAI カラムに対するインデックスが有効になります。 カラムおよびインデックスの命名規則 CIAI ウィザードでは、CIAI カラム名および CIAI インデックス名を作成する際に、EIM ウィザードと同じ命名規則 が使用されます。ウィザードによって使用される命名規則は固定されており、変更できません。 カラム名 ウィザードでは、親カラム名の後に _CI を追加することによって CIAI カラム名が定義されます。たとえば、親カラ ムが LAST_NAME である場合、CIAI カラムは、LAST_NAME_CI になります。 インデックス名 ウィザードでは、次に示すように、ベーステーブル名に文字列を追加することによって CIAI インデックス名が定義 されます。 base table Name_C# ここで、各項目は次のとおりです。 # は、1 から始まり、一意の名前を作成するために増加する整数です。 たとえば、 S_CON_ADDR テーブルに対して CIAI インデックスを作成した場合、S_CON_ADDR_C1 のようになります。 78 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel 大文字小文字同一視ウィザードについて 名前の切り捨て カラム名およびインデックス名のデフォルトの長さは、30 文字です。DB2 データベースの条件を満たすために、名前の 長さを 18 文字に制限することができます。その場合、CIAI を実行する前に、Tools の[View]>[Options]> [Database]で[Limit schema object names to 18 characters]オプションを選択します。 CIAI カラム名またはインデックス名が最大長を超えた場合、ウィザードによって、(インデックス用の)カラムの ベース名またはテーブルのベース名の文字が次の方針で切り捨てられます。 ■ アンダースコアを左から 1 つずつ削除します。 ■ 母音を右から 1 つずつ削除します。 ■ 文字(英数字など)を右から 1 つずつ削除します。 ウィザードでは、プレフィックスまたはポストフィックスは切り捨てられません。 カラム名およびインデックス名の一意性 カラム名またはインデックス名を切り捨てた場合、名前が一意ではなくなることがあります。このような場合、ウィ ザードによって、切り捨てられたカラム名またはインデックス名のベースカラム名またはベーステーブル名の右端の 文字が切り捨てられます。切り捨てられた文字は、1 から始まる整数で置き換えられます。 この変更を行っても一意の名前にならない場合、この整数がウィザードによって増加されます。整数が 2 桁以上にな る場合、桁を追加するために名前が切り捨てられます。これにより、全体の文字列の長さが維持されます。 エラーのレポート CIAI ウィザードのペインには、エラーがレポートされます。表示されるエラーには、カラムと問題の原因を特定す るために役立つ情報が含まれています。 エラーがレポートされた場合、次のいずれかを行うことができます。 ■ エラーを修正してウィザードを再実行します。 ■ エラーを無視します。 ウィザードによってカラムが設定される際に、エラーがあるカラムはスキップされます。 ウィザードにエラーがレポートされた場合、参照用にそのエラーをテキストファイルにエクスポートすることができます。 通常発生するエラーの種類は次のとおりです。 ■ 入力ファイルの構文エラー:句読点や設定オプションを不適切に使用した場合などに発生するエラーです。 ■ テーブルおよびカラムの適格性の問題:ウィザードによってサポートされていないタイプのテーブルやカラムを 選択した場合に発生するエラーです。 ■ プロジェクトがロックされていない場合:ウィザードを実行する前に、設定するテーブルをロックする必要があ ります。ロックする必要のあるプロジェクトのリストは、ウィザードに表示されます。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 79 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel 開発環境のアップグレードの流れの例 Siebel 開発環境のアップグレードの流れの例 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発環境のみ。 ここでは、一般的な開発環境のアップグレードにおけるステップの流れを説明します。これらのステップは、実際の ドライバファイルから抽出されたものです。アップグレードウィザードでは、アップグレードを実行するために、ド ライバファイルに記載されているステップが読み込まれ、各ステップに含まれているコマンドが実行されます。 この例で使用しているドライバファイルの種類は次のとおりです。 ■ アップグレード:Siebel Industry Application(SIA)7.7 から Siebel SIA 7.8 へ ■ 環境:開発環境 ■ アップグレードモード:upgrep ■ データベース:Oracle ■ 複数言語:該当せず 表 16 に、ドライバファイルに記載されているステップを示します。重要なステップは太字で示しています。 この表の「スクリプトまたは入力ファイル」列に、各ステップで実行される SQL ファイルまたは入力ファイルを示 します。「コメント」列には、SQL ファイルまたは入力ファイルの処理内容の簡単な説明を示します。 アップグレードに使用される SQL ファイルおよび SQL ファイルの内容は、アップグレードモードおよびデータベー スによって異なります。 表 16 開発環境の upgrep におけるステップの例 ステップ スクリプトまたは入力ファイル コメント データベースの照合順の特定 なし データベースのソート順が特定さ れます。 レポジトリ名の確認 rename_existing_repositories.sql Siebel Repository の名前が Prior Customer Repository に変更さ れます。 インターフェイステーブルの削除 dropif-db.sql すべての EIM テーブルが削除され ます。 データベーストリガーの削除 trigdrop-db.sql 動的に作成されたすべてのトリ ガーが削除されます。 データベースレベルの関数および プロシージャの削除 drop_db_func_proc.sql 為替レート関数 exrate が削除され テーブル作成の準備 pret.sql ます。 指定したテーブルが削除されます。 テーブルへのカラムの追加などの DDL 操作が実行されます。日付形 式の修正などの DML 操作が実行さ れます。 80 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel 開発環境のアップグレードの流れの例 表 16 開発環境の upgrep におけるステップの例 ステップ SIA 用の一時テーブルの作成 スクリプトまたは入力ファイル コメント ■ ddlimp ユーティリティ ■ ddl_temp_sia.ctl を入力として 使用 入力ファイルで、作成または更新す るテーブルの構造を指定します。こ れらのテーブルは、データの移行お よびその他の DML 変更を行うため に使用されます。 SIA 用のテーブル作成の準備 pret_sia.sql 指定したテーブルが削除されます。 テーブルへのカラムの追加などの DDL 操作が実行されます。日付形 式の修正などの DML 操作が実行さ れます。 ■ ddlimp ユーティリティ ■ ddl.ctl を入力として使用 ストアドプロシージャ用の一時 テーブルの作成 ■ ddlimp ユーティリティ ■ ddlsptbl.ctl を入力として使用 FINS 用の世帯データの移行 Household_Mig_Fins.sql テーブルの作成および更新 ddl.ctl ファイルで、作成または更新 するテーブルの構造を指定します。 入力ファイルで、作成または更新する 一時テーブルの構造を指定します。 指定した一時テーブルが作成され、 設定されます。次に、それらのテー ブルにデータが移行され、DML 操 作が実行されます。データがプライ マリテーブルに戻されます。一時 テーブルが削除されます。 インデックス作成の準備 preschem.sql DML 操作が実行されます。テーブ ル間でデータが移動されます。指定 した条件に基づいて既存のフィー ルドのデータが変更されます。 SIA 用のインデックス作成の準備 preschem_sia.sql preschem.sql と同じです。 インデックスの作成 ■ ddlimp ユーティリティ ■ ddl.ctl を入力として使用 古いライセンスキーの削除 delappkey.sql 入力ファイルで、作成するインデッ クスの構造を指定します。 S_APP_KEY から Siebel ライセン スキーが削除されます。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 81 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel 開発環境のアップグレードの流れの例 表 16 開発環境の upgrep におけるステップの例 ステップ シードデータのインポート スクリプトまたは入力ファイル コメント ■ dataimp ユーティリティ ■ seedupg0.inp を入力として使用 シードデータがインポートされる 前 に、dataimp に よ っ て 既 存 の ■ seedupg1.inp を入力として使用 ■ seedupg_locale.inp を入力とし て使用 シードデータが削除されます。 seedupg* ファイルには、変更した シードデータや指定した条件を満た すシードデータの削除を防止するた め の フ ィ ル タ が 含 ま れ て お り、 dataimp によって使用されます。 変更されていないシードデータの 最終更新日(LAST_UPD)は、 1980-01-01 となっています。 LAST_UPD がこの日付よりも新 しいレコードは dataimp によっ て削除されません。 シードデータのインポート後の データアップグレード upg_data_afterseed.sql UTC 時間に変換していない顧客に ついては、S_SYS_PREF の UTC 値が False に設定されます。UTC 時間に変換済みのユーザーについ ては、スクリプトによって何も行わ れません。 SIA 用のシードデータのイン ポート後のデータアップグレード upg_data_afterseed_sia.sql なし。 DB 用のコードページのシステム 属性の設定 set_codepage.sql S_SYS_PREF にデータベースの コードページが設定されます。 DB 用の Unicode コードページ のシステム属性の設定 set_unicode.sql バージョンコンポーネント情報の 更新 upd_upgcomp.sql S_SYS_PREF の Unicode コード ページが UTF-8 に設定されます。 S_UPG_COMP の製品リリースレ ベルが更新されます。srf ファイル の場所も更新されます。 S_UPG_COMP には、アプリケー ション実行ファイルのバージョン 情報が格納されます。 Oracle 固有の DDL コマンドの 実行 ddlora.sql ドッキングオブジェクト、レポジト リオブジェクト、およびシードオブ ジェクトのデフォルト保存パラ メータなど、Oracle 固有の DDL 情 報が作成されます。 82 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel 開発環境のアップグレードの流れの例 表 16 開発環境の upgrep におけるステップの例 ステップ 共通参照先レポジトリのインポート EIM カラムおよびインデックス の名前の変更 スクリプトまたは入力ファイル コメント ■ repimexp ユーティリティ 標準 Siebel レポジトリが ■ 標準 Siebel レポジトリを入力とし て使用 rmv_anc_eim_proc_col_ind.sql S_REPOSITORY にインポートさ れます。たとえば、Siebel 7.5.3 からアップグレードする場合、こ のコマンドによって、標準の Siebel 7.5.3 レポジトリがイン ポートされます。 Prior Customer Repository およ び 共 通 参 照 先 レ ポ ジ ト リ(標 準 Siebel レポジトリ)から EIM 処理 カラムおよびインデックスが削除 されます。これにより、レポジトリ マージで間違った EIM カラムが保 持されることを防ぎます。 マージでは、新しいリリースに付属 している Siebel EIM カラムのみが 保持されます。 Siebel データベースのバージョ ンの更新 ■ ■ update_ver.sql update_ver.sql スクリプトによっ seeduver.sql て、データベーススキーマの新しい バージョン情報が含まれる S_APP_VER_TEMP と い う 一 時 テ ー ブ ル が 作 成 さ れ ま す。 seeduver.sql ス ク リ プ ト に よ っ て、S_APP_VER がこの情報で更 新されます。 New Siebel Repository の ■ repimexp ユーティリティ インポート ■ New Siebel Repository のイン ポート New Siebel Repository が S_REPOSITORY にインポートさ れます。 S_APP_VER のスキーマバージョ ン情報が修正されます。 New Customer Repository のインポート ■ repimexp ユーティリティ ■ New Customer Repository のイ ンポート New Customer Repository が S_REPOSITORY にインポートさ れます。 S_APP_VER のスキーマバージョ ン情報が修正されます。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 83 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel 開発環境のアップグレードの流れの例 表 16 開発環境の upgrep におけるステップの例 ステップ スクリプトまたは入力ファイル コメント データベースバージョンの復元 restore_ver.sql S_APP_VER_TEMP を使用して、 S_APP_VER のスキーマバージョ ン情報が更新されます。 S_APP_VER_TEMP が削除され ます。 SIA 用のレポジトリデータの repos_upgrade_sia.sql なし。 レポジトリデータのアップグレード repos_upgrade.sql レポジトリレコードおよびその他 のテーブルに特定のレポジトリ関 連の変更が適用されます。 レポジトリのワークフロードメイ ンの MLOV への設定 set_multilingual.sql アップグレード 84 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 なし。 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel 開発環境のアップグレードの流れの例 表 16 開発環境の upgrep におけるステップの例 ステップ SQL パッケージのインストール スクリプトまたは入力ファイル ■ seeduver.sql ■ ifstrg.sql ■ ifindxstrg.sql ■ pkgseq.sql ■ pkgldel.sql ■ trgreset.sql ■ ddlseq.sql ■ pkgvis.sql ■ delete_dock_rules.sql コメント ■ seeduver.sql: S_APP_VER にバージョンが 正しく設定されていることが 確認されます。 ■ ifstrg.sql:EIM テーブルの保 存パラメータが設定されます。 ■ ifindxstrg.sql:EIM テーブ ルのインデックスの保存パラ メータが設定されます。 ■ pkgseq.sql: S_SEQUENCE テーブルの行 ID にサフィックスが追加され ます。これにより、行 ID の 一意性が確保されます。 ■ pkgldel.sql: s_txn_log_del_proc が定義さ れます。このプロシージャに よって、S_DOCK_TXN_LOG からトランザクションが定期的 に削除されます。また、 S_DOCK_TXN SET から行が 削除されます。これにより、大 量のロールバックセグメントが 不要になります。 ■ trgreset.sql:S_TERR の正 規化されていない行の値が正 しいことが確認されます。 ■ ddlseq.sql:指定したテーブ ルの順番が設定されます。 ■ pkgvis.sql:Oracleオプティ マイザーによる可視性チェッ クの方法を変更する関数が作 成されます。 ■ delete_dock_rules.sql: 指定した条件を満たす Prior Customer Repository の ルーティングルールが S_DOC_VIS_RULE から削 除されます。ドッキングウィ ザードを使用して、追加した ルールの保持が試行されます。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 85 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel レポジトリマージについて 表 16 開発環境の upgrep におけるステップの例 ステップ スクリプトまたは入力ファイル コメント データベースレベルの関数および プロシージャの作成 db_func_proc.sql ISS データのアップグレード upg_iss.sql Oracle の Siebel Product Configurator をサポートする テーブルに格納されているデータ が更新されます。 データテーブルへのプライマリ子 の設定 ■ gen_primary1.sql ■ ■ gen_primary2.sql gen_primary1.sql1: S_DOC_QUOTE のプライマ リ子が設定されます。 ■ gen_primary3.sql ■ gen_primary4.sql ■ gen_primary2.sql:なし。 ■ gen_primary3.sql: S_LOY_PROMO のプライマ リ子が設定されます。 ■ gen_primary4.sql:なし。 為替レート関数 exrate が作成され るか、または置き換えられます。 関連トピック 57 ページの「Siebel データベース設定ユーティリティについて」 63 ページの「Siebel アップグレードウィザードおよびドライバファイルについて」 Siebel レポジトリマージについて アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 レポジトリは、Siebel データベースのテーブル内にあります。これらのテーブルには、Siebel アプリケーションを 構築するために使用されるオブジェクトの定義が格納されます。また、Siebel のスキーマ定義も格納されます。Siebel Tools の Object List Explorer でオブジェクトを表示する場合、これらのテーブルのレコードが表示されます。 レポジトリのテーブルには、次の 2 つのタイプのレコードが含まれています。 ■ Siebel アプリケーション(ビジネスコンポーネント、アプレット、コントロール、およびそれらのリレーション シップ)を作成するためのオブジェクト定義。 ■ Siebel データベースのテーブルの定義(メタデータ)。これらのレコードは、Siebel データベースの論理スキー マを定義します。アップグレードプロセスの後半で、Siebel データベースの物理スキーマと、これらのレコード によって定義された論理スキーマを同期します。 レポジトリレコードには、レポジトリがどのレコードに所属するかを識別するレポジトリ ID が含まれます。レポジ トリ ID は、レコードのユーザーインデックスの一部であり、複数のレポジトリが同じ一連のテーブルに格納できる ようにします。 86 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel レポジトリマージについて Siebel レポジトリは、展開されている有効な Tools レポジトリです。このレポジトリは、アプリケーションのカス タマイズおよび展開用の SRF ファイルの作成に使用します。 開発環境の upgrep では、表 17 に示すように、3 つの追加レポジトリが Siebel データベースに追加されます。こ れらのレポジトリは、レポジトリマージで必要になります。 表 17 開発データベースのレポジトリ レポジトリ名 Prior Customer Repository アップグレード 時に追加される かどうか されない Siebel Tools の名前 以前のカスタ マイズ 説明 現在の Siebel レポジトリ。これまでに行った 変更がすべて含まれています。データベースの 初期アップグレードを実行する前に、このレポ ジトリの名前を Prior Customer Repository に変更しました。 Prior V7.x Siebel Repository される 以前の標準 インストールされたリリース(アップグレード 元のリリース)の標準 Siebel レポジトリ。 アップグレード SQL スクリプトでは共通参照 先レポジトリと呼ばれます。 New Siebel Repository される 新規の標準 アップグレード先のリリースの Siebel レポジ トリ。このレポジトリは、新しいリリースを定 義します。 New Customer Repository される 新規のカスタ マイズ New Siebel Repository のもう 1 つのコピー。 Prior Customer Repository からのカスタマ イ ズ は、こ の レ ポ ジ ト リ に マ ー ジ さ れ ま す。 アップグレード後は、このレポジトリが Siebel レポジトリとなります。 レポジトリマージの処理内容 レポジトリのマージプロセスでは、古いリリースのレポジトリ(Prior Customer Repository)と新しいリリース のレポジトリ(New Siebel Repository)の違いが特定されます。次にマージプロセスによって、これらの違いが New Customer Repository にマージされます。マージプロセスでは、Prior Customer Repository から顧客作 成オブジェクト、顧客削除オブジェクト、および顧客変更オブジェクトが検索されます。 顧客作成オブジェクト 顧客作成オブジェクトとは、Prior Customer Repository で作成した画面、アプレット、ビジネスコンポーネント などの最上位レベルのオブジェクトです。Prior Customer Repository に存在し、Prior Siebel Repository に存 在しないオブジェクトは、顧客作成オブジェクトです。マージプロセスでは、顧客作成オブジェクトがそのままの状 態で New Customer Repository にコピーされます。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 87 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel レポジトリマージについて 顧客削除オブジェクト 顧客削除オブジェクトとは、Prior Customer Repository から削除した最上位レベルのオブジェクトです。Prior Customer Repository に存在せず、Prior Siebel Repository に存在するオブジェクトは、顧客削除オブジェクトです。 Prior Customer Repository から最上位レベルのオブジェクトを削除し、そのオブジェクトが New Customer Repository に存在する場合、マージプロセスでは、このオブジェクトは New Customer Repository から削除さ れません。マージの後、これらのオブジェクトを確認して、必要に応じて削除する必要があります。 Prior Customer Repository から最上位レベルのオブジェクトを削除し、そのオブジェクトが New Customer Repository で廃止されている(無効である)場合、そのオブジェクトは New Customer Repository に、無効な 状態で存在します。 顧客変更オブジェクト 顧客変更オブジェクトの特徴は次のとおりです。 ■ 画面、アプレット、ビジネスコンポーネントなどの最上位レベルのオブジェクトです。 ■ オブジェクトは、Prior Siebel Repository および Prior Customer Repository に存在します(このオブ ジェクトは顧客作成オブジェクトでも顧客削除オブジェクトでもありません)。 ■ Prior Customer Repository と Prior Siebel Repository とでは、オブジェクトのプロパティが異なります (オブジェクトは変更されています)。 オブジェクトのプロパティが Prior Siebel Repository と New Siebel Repository との間でも異なる場合、そ のオブジェクトは新しいリリースでも変更されているため、競合が発生します。マージプロセスでは、この競合 がログに記録され、解決されます。マージ後に、これらの競合がどのように解決されたのかを確認し、必要に応 じて解決方法を変更する必要があります。 競合が発生しない顧客変更オブジェクトの場合、マージプロセスによって、オブジェクトの変更が New Customer Repository にコピーされます。 いずれかの子オブジェクトを削除することで最上位レベルのオブジェクトを変更した場合、マージプロセスでは、 New Customer Repository の子オブジェクトは削除されません。マージ後に、子オブジェクトを確認し、必要に 応じて削除する必要があります。 アプレットの子オブジェクトの一部には例外があります。Prior Customer Repository からアプレットの次の子オ ブジェクトを削除した場合、マージプロセスでは、New Customer Repository のアプレットからもこれらの子オ ブジェクトが削除されます。 ■ コントロール ■ リストカラム ■ ページタブ ■ チャート ■ アプレット Web テンプレート項目 ■ ビュー Web テンプレート項目 たとえば、Prior Customer Repository のアプレット A からボタンを削除した場合を考えます。この場合、マージ プロセスによって、New Customer Repository のアプレット A からこのボタンが削除されます。 88 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel レポジトリマージについて 表 19 に、通常マージにおいて顧客変更オブジェクトおよび顧客作成オブジェクトがどのように処理されるのかを示 します。各列には、レポジトリオブジェクトの状態として、次のいずれかを示します。 ■ 標準:Prior Standard Repository と New Siebel Repository の両方に存在し、顧客変更オブジェクトでは ないオブジェクトです。 ■ 削除:Prior Customer Repository から削除したオブジェクト(顧客削除オブジェクト)です。 ■ カスタマイズ:Prior Customer Repository で変更したオブジェクト(顧客変更オブジェクト)です。 ■ 変更:新しいリリース(New Siebel Repository)で変更されたオブジェクトです。 ■ 新規:Prior Customer Repository で作成したオブジェクト(顧客作成オブジェクト)または新しいリリース (New Siebel Repository )の新規オブジェクトです。 ■ 無効:New Siebel Repository と New Customer Repository の両方に存在するが、新しいリリースでは無 効で使用されないオブジェクトです。すなわち、廃止されたオブジェクトです。 最初の 3 つの列は、3 つのレポジトリにおけるオブジェクトの状態を示します。マージプロセスでは、マージ時にこ れらの状態が比較されます。 「マージ後の New Customer Repository」列は、レポジトリのマージが完了し、マー ジ後ユーティリティが実行された後のすべての最上位レベルのオブジェクトタイプの状態を示します。 表 18 マージによるレポジトリオブジェクトの処理 Prior Standard Repository (PSR) Prior Customer New Siebel Repository Repository (PCR) (NSR) マージ後の New Customer Repository 標準 標準 標準 標準 標準 標準 変更 変更 標準 標準 標準/無効 標準/無効 標準 カスタマイズ 標準 カスタマイズ 標準 カスタマイズ 標準/無効 カスタマイズ/無効 標準 カスタマイズ 変更 変更(競合) なし 新規 なし 新規 なし なし 新規 新規 標準 削除 標準 標準 標準 削除 標準/無効 標準/無効 標準 削除 変更 変更 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 89 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel レポジトリマージについて Upgrade Ancestor プロパティ レポジトリオブジェクト同士をリンクして、1 つのオブジェクトが別のオブジェクトのアップグレード動作を継承す ることができます。これは、オブジェクトのアップグレード参照先を指定して行います。次のオブジェクトタイプに 対するアップグレード参照先を指定できます。 ■ アプレット ■ ビジネスコンポーネント ■ インテグレーションオブジェクト ■ レポート たとえば、Oracle の標準アプレット A をコピーしてアプレット B を作成し、アプレット B でアプレット A をアップ グレード参照先として指定したとします。New Siebel Repository でアプレット A に新しいボタンがある場合を考 えます。アプレット B はアプレット A の子孫であるため、マージプロセスでは、アプレット A とアプレット B の両 方に新しいボタンが追加されます。 アプレット A をアプレット B のアップグレード参照先として指定していない場合、アプレット B に新しいボタンは 追加されません。 マージ後ユーティリティ マージ後ユーティリティは、レポジトリのマージが完了した後に実行します。このユーティリティでは、New Customer Repository のオブジェクトが変更されます。マージ後ユーティリティの目的は、マージの後でアプリ ケーションおよび UI を確認する際に必要となる設定変更を軽減することです。 カスタムレイアウトの組み込み Siebel 7.x 以降からアップグレードする場合は、レポジトリのマージを実行する際に、カスタムレイアウトの組み込 み(ICL)を選択することができます。ICL は、顧客変更 UI オブジェクトに対するマージ後の UI 再設定作業を軽減 するための機能です。 ICL マージは、通常マージに 2 つのステップが追加されたものです。1 つ目のステップは、マージの最後に実行され、 画面、ビュー、およびアプレットに対する特別な処理が適用されます。2 つ目のステップは、マージ後ユーティリティ の一部で、アップグレード元のリリースに似た特殊な Web テンプレートファイルを提供します。 関連トピック 97 ページの「Siebel のカスタムレイアウトの組み込み(ICL)アップグレードオプションについて」 91 ページの「Siebel アップグレードにおけるアップグレード動作の継承について」 93 ページの「Siebel マージ後ユーティリティについて」 238 ページの「Siebel レポジトリオブジェクトのプロパティの競合の確認」 90 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel アップグレードにおけるアップグレード動作の継承に ついて Siebel アップグレードにおけるアップグレード動作 の継承について アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 オブジェクト同士をリンクして、1 つのオブジェクトが別のオブジェクトのアップグレード動作を継承することがで きます。これは、オブジェクトのアップグレード参照先を指定して行います。 アップグレード参照先として標準オブジェクトを使用します。標準オブジェクトとは、Oracle によって提供されて いるカスタマイズされていないレポジトリオブジェクトのことです。 一般的なカスタマイズ方法は、標準オブジェクトをコピーして新しいオブジェクトを作成してから、子孫と呼ばれる このコピーを変更することです。 次のオブジェクトタイプの子孫に対するアップグレード参照先を指定できます。 ■ アプレット ■ ビジネスコンポーネント ■ インテグレーションオブジェクト ■ レポート Siebel Tools で子孫の[Upgrade Ancestor]フィールドにアップグレード参照先を指定します。レポジトリのマー ジ中に、子孫もアップグレード参照先と同じようにアップグレードされます (ICL マージでは、アプレットのアップ グレード参照先は無視されます)。 たとえば、標準アプレット A をコピーしてアプレット B を作成し、アプレット B でアプレット A をアップグレード 参照先として指定したとします。New Siebel Repository でアプレット A に新しいボタンがある場合を考えます。 通常マージでは、アプレット A とアプレット B の両方にこの新しいボタンが追加されます。 ICL マージでは、アプレット B には新しいボタンが追加されますが、アプレット A には追加されません。 ■ 通常マージでは、アプレット B はアプレット A の子孫であるため、アプレット B に新しいボタンが追加されます。 ■ ICL マージの部分では、アプレット A の Web テンプレート設定が Prior Customer Repository から New Customer Repository にコピーされます。この Web テンプレート設定には新しいボタンが含まれていません。 そのため、アプレット A から新しいボタンが削除されます。 ■ ICL マージの部分では、Upgrade Ancestor プロパティは無視されるため、この変更はアプレット B には反映 されません。したがって、アプレット B には新しいボタンが残ります。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 91 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel アップグレードにおけるアップグレード動作の継承に ついて Upgrade Ancestor プロパティの制限事項 Upgrade Ancestor プロパティは、以下の条件においてアプリケーションのアップグレードの一部としてレポジト リのマージ中にのみ考慮されます。 ■ アップグレード参照先が New Siebel Repository で無効の場合、それは廃止されており、そのアップグレード の動作は子孫に反映されません。 New Siebel Repository で元のオブジェクトが廃止されている場合でも、子孫は廃止されません。 アップグレード参照先が New Siebel Repository に存在しない場合は、レポジトリのマージ中にエラーメッ セージが表示され、マージログファイルに書き込まれます。これらは許容可能なエラーであり、マージが失敗し たことを意味するものではありません。 ■ レポジトリのインポート中には、Upgrade Ancestor プロパティは考慮されません。ただし、インポートされ たオブジェクトにはアップグレード参照先を指定できます。次のアプリケーションのアップグレードが完了する ときに、Upgrade Ancestor プロパティが考慮されます。 ■ アプリケーションのパッチを適用するときは、Upgrade Ancestor プロパティの設定は考慮されません。アッ プグレード参照先がパッチにより変更されても、子孫は変更されません。 ■ アップグレード参照先を指定する際は、慎重に行ってください。通常マージでは、アプレットに Upgrade Ancestor プロパティを設定すると、標準オブジェクトアプレットから子孫アプレットへとマージ問題が広がります。 ■ オブジェクトにアップグレード参照先を指定すると、レポジトリのマージ速度が低下します。 アップグレード参照先のピックリスト [Upgrade Ancestor]フィールドをクリックすると、ピックリストが表示されます。次の基準がピックリストの入 力に使用されます。 アプレット ■ テーブルは、現在のアプレットのビジネスコンポーネントと同じです。 ■ クラスは、現在のアプレットのクラスと同じです。 ■ アップグレード参照先のプロパティが Null です。 ■ アプレットは標準オブジェクトです。 レポート ■ ビジネスコンポーネントは、現在のレポートのビジネスコンポーネントと同じです。 ■ クラスは、現在のレポートのクラスと同じです。 ■ アップグレード参照先のプロパティが Null です。 ■ レポートは標準オブジェクトです。 ビジネスコンポーネント ■ ビジネスコンポーネントは、現在のビジネスコンポーネントと同じです。 ■ クラスは、現在のビジネスコンポーネントと同じです。 ■ アップグレード参照先のプロパティが Null です。 ■ ビジネスコンポーネントは、標準オブジェクトです。 92 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel マージ後ユーティリティについて インテグレーションオブジェクト ■ 基本オブジェクトタイプは、現在の基本オブジェクトタイプと同じです。 ■ ビジネスオブジェクトは、現在のビジネスオブジェクトと同じです。 ■ アップグレード参照先のプロパティが Null です。 ■ インテグレーションオブジェクトは、標準オブジェクトです。 マージ後のオブジェクトへの変更の反映 オブジェクトのアップグレード参照先を選択しない場合は、アップグレード参照先への変更はレポジトリのマージ中 に子孫に反映されません。 Siebel Tools のオブジェクト比較と同期機能を使用して、マージ後に手動で子孫に変更を反映することができます。 これらの機能を使用して、任意の 2 つのオブジェクトを比較して片方または両方のオブジェクトにその差異を反映す ることができます。詳しくは、『Configuring Siebel Business Applications』を参照してください。 関連トピック 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 97 ページの「Siebel のカスタムレイアウトの組み込み(ICL)アップグレードオプションについて」 Siebel マージ後ユーティリティについて アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 レポジトリのマージが完了したら、マージ後ユーティリティを実行します。 マージ後ユーティリティでは、New Customer Repository のオブジェクトが修正されます。これらのユーティリ ティは、主に Siebel 7.7 より前のリリースからのアップグレードにおける UI 設定問題を特定するために提供されて います(Siebel 7.7 では、UI ナビゲーションが大幅に変更されました)。また、Siebel 7.7 以降のアップグレード における UI カスタマイズの問題を特定することにも役立ちます。 マージ後ユーティリティはフレームワークとして実装されています。フレームワーク内の各ユーティリティはビジネ スサービスであり、次の場所の reputility.xml にリストされています。 Windows: SIEBEL_TOOLS_INSTALL_DIR¥reppatch¥reputility.xml ここでは以下のようになります。 SIEBEL_TOOLS_INSTALL_DIR は、Siebel Tools がインストールされているディレクトリです。 マージ後ユーティリティには次のユーティリティがあります。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 93 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel マージ後ユーティリティについて ■ CSSGridRepPatch:カスタマイズしたアプレットコントロールがグリッドベースのレイアウトに変換されます。 ■ CSSUINavUpgradeReposPrep:カスタマイズした画面が Siebel 7.7 の UI ナビゲーション方式に変換 されます。 ■ CSSMVGUpgradePatch77:カスタマイズした MVG のシャトル機能が有効になります。 ■ CSSUIUpgradeReports:カスタマイズした画面やビューが Siebel 7.7 の UI ナビゲーション方式に変換 される際に発生した、未解決の問題がリストされます。 ■ CSSWebTemplatePatch:ICL アップグレードにおいて、アップグレード元のリリースをサポートする Web テンプレートが Siebel Tools にコピーされます。 ■ CSSWFRepPatch:ワークフローにおいて、ステップの子オブジェクトのステップ参照が行 ID の参照から名 前の参照に変更されます。 CSSGridRepPatch Siebel 7.7 では、フォームアプレットのレイアウトが、フローベースではなくグリッドベースになっています。ア プレットフォームの Web テンプレートには、Grid Property、Row Span、および Col Span プロパティが追加さ れました。また、項目識別子の構文が xxyyy に変更されました。xx はコントロールが配置されているグリッドの行、 yyy はグリッドのカラムです。 通常マージ:ユーティリティによって顧客作成アプレットと顧客変更アプレットの両方が特定され、それらのコント ロールのプロパティが次のように調整されます。 ■ 既存のコントロールの位置を変更した場合、このユーティリティによってコントロールが元の位置に戻されます。 コントロールのその他のプロパティを変更した場合、これらの変更は保持されます。コントロールおよびラベル を必要な位置に移動する必要があります。 ■ 新しく追加したコントロールは、マージ後には表示されません。このユーティリティでは、コントロールを表示す るために、コントロールをアプレットの左下に配置する項目識別子が割り当てられます。また、項目に対する Grid Property、Row Span、および Col Span プロパティが作成されます。ラベルコントロールも作成されます。新 しいコントロールおよびラベルを必要な位置に移動する必要があります。 ■ このユーティリティでは、変更されていないコントロールのプロパティ設定は変更されません。 ICL マージ:(Upgrade Behavior が Admin に設定されていないアプレットにのみ適用されます)Siebel 7.7 よ り前のリリースからのアップグレードでは、Prior Customer Repository からコピーされたフォームアプレットは、 フローベースのまま保持され、正常に表示されます。このユーティリティでは、これらのアプレットはグリッドベー スに変換されません。新しいコントロールおよび変更したコントロールは、正しい位置に表示されます。Siebel 7.7 以降からのアップグレードでは、このユーティリティで変更は行われません。 このユーティリティでは、reputility.log の「Invalid Applet Web Template Item Mapping Cleanup 」セ クションに出力が書き込まれます。 CSSUINavUpgradeReposPrep Siebel 7.7 では、ビューと画面を関連付けるための宣言モデルが導入されました。ナビゲーションのすべてのレベ ルでビューと画面の関係を明示的に宣言する必要があります。これをサポートするために、画面およびビューの新し いオブジェクトプロパティがいくつか追加されました。 94 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel マージ後ユーティリティについて 新しいナビゲーション方式は、通常マージと ICL マージの両方で、すべての画面およびビューに適用されます。この ユーティリティは、すべてのアップグレードにおいて、レポジトリのマージ後に実行されます。ただし、このユーティ リティは、主に Siebel 7.7 より前のリリースからのアップグレードのために用意されたものです。 通常マージまたは ICL マージの完了後、画面およびビューの表示は次のようになります。 ■ ■ 通常マージ ■ 変更していない画面は正常に表示されます。 ■ 顧客作成画面のビューは表示されません。 ■ 既存の画面に追加したビューは表示されません。 ICL マージ ■ Upgrade Behavior プロパティが Admin に設定されている場合、変更していない画面は正常に表示されます。 ■ Upgrade Behavior が Preserve または NULL に設定されている場合、変更していない画面のビューは表示 されません。 ■ 顧客作成画面のビューは表示されません。 ■ 既存の画面に追加したビューは、Upgrade Behavior の設定にかかわらず表示されません。 このユーティリティでは、すべての画面のビュー定義がスキャンされ、孤立したビューが検索されます。孤立した ビューは、既存のカテゴリーにグループ分けされます。カテゴリーが存在しない場合は、ユーティリティによって作 成されます。これにより、孤立したビューが表示されます。 通常マージでは、顧客作成または顧客変更の画面やビューを確認し、ビューと画面が正しく関連付けられていること を確認する必要があります。 ICL マージにおいても、これらの画面およびビューを確認する必要があります。また、Upgrade Behavior が Preserve または NULL に設定されているすべての画面およびビューを確認する必要があります。 このユーティリティでは、reputility.log の「User Interface Navigation Upgrade」セクションに出力が書 き込まれます。 CSSMVGUpgradePatch77 Siebel 7.7 では、基盤となるビジネスコンポーネントと多対多の関係を持つ MVG アプレットは、デフォルトでシャ トルアプレットに設定されます。このユーティリティでは、New Customer Repository のこのような MVG アプ レットがスキャンされ、シャトルアプレットとして表示されるように再設定されます。 ■ 通常マージ:顧客作成または顧客変更の MVG は、マージ後にシャトル化されません。このユーティリティでは、 これらの MVG がシャトルアプレットとして表示されるように再設定されます。 ■ ICL マージ:ICL マージの後、MVG はこのユーティリティによって次のように再設定されます。 ■ 顧客作成または顧客変更の MVG は、シャトル化されません。このユーティリティでは、これらの MVG が シャトルアプレットとして表示されるように再設定されます。 ■ 変更していない MVG は、Upgrade Behavior が Preserve または NULL に設定されている場合、マージ 中に New Customer Repository にコピーされ、シャトル化された MVG を置き換えます。コピーされた MVG は、シャトルアプレットとして設定されていない場合があります。このユーティリティでは、コピー された MVG がシャトルアプレットとして表示されるように再設定されます。 ■ 変更していない MVG は、Upgrade Behavior が Admin に設定されている場合、New Repository で無効化されないため、シャトルアプレットとして表示されます。 Customer このユーティリティでは、reputility.log の「Multi Value Group Shuttle Applet Upgrade」セクションに 出力が書き込まれます。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 95 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel マージ後ユーティリティについて CSSUIUpgradeReports このユーティリティでは、New Customer Repository は変更されません。代わりに、レポジトリ内の UI オブジェクト がスキャンされ、CSSUINavUpgradeReposPrep ユーティリティによって解決されなかった問題がリストされます。 CSSUIUpgradeReports ユーティリティでは、reputility.log にレポートが書き込まれます。このレポートに リストされた問題は手動で解決する必要があります。このレポートは、ログの「POST MERGE USER INTERFACE REPORTING UTILITY」セクションにあります。 このレポートは次のセクションに分かれています。 ■ 問題 1:ユーザープロパティの再設定が必要なリッチテキストコントロール(RTC) ■ 問題 2:名前の変更が必要な新しい集計カテゴリーレコード ■ 問題 3:ビュー Web テンプレート項目 ID 1 内のアプレットが必要なビュー ■ 問題 4:集合タイプへの移行が必要なチャートビュー ■ 問題 5:集合タイプへの移行が必要なエクスプローラビュー ■ 問題 6:詳細ビューへのドリルダウンがない親アプレットのカテゴリー CSSWebTemplatePatch このユーティリティは、ICL マージの後に実行されます。通常マージの後には実行されません。このユーティリティ では、マージの実行に使用した Siebel Tools のインストールディレクトリで次のステップが実行されます。 ■ 新しいリリース用の Web テンプレートファイルが webtempl から ¥temp¥webtempl に移動されます。 ■ Web テンプレートファイルが reppatch¥web_templates のサブディレクトリから ¥webtempl にコピーされ ます。 これらの Web テンプレートファイルは、アップグレード元のリリースの UI をサポートします。そのリリースに 含まれている Web テンプレートファイルとよく似ていますが、同一ではありません。 たとえば、ICL オプションで 7.5.3 と[最上位のラベル]を選択した場合、このユーティリティでは、reppatch の 753 および TopLabel サブディレクトリから Web テンプレートファイルがコピーされます。 このユーティリティでは、reputility.log の「Web Template PCL Patch Rule」セクションに出力が書き 込まれます。 CSSWFRepPatch このユーティリティでは、ステップの子オブジェクトのワークフローステップ参照が行 ID の参照から名前の参照に 変更されます。これによって、Siebel 7.7 のワークフローをレポジトリに移行するプロセスが完了します。このユー ティリティは、主に Siebel 7.7 より前のリリースからのアップグレードに影響します。 このユーティリティでは、reputility.log に書き込みが行われません。 マージ後ユーティリティと Upgrade Behavior プロパティとの関係 マージ後ユーティリティでは、Upgrade Behavior プロパティは無視されます。ここでは、Upgrade Behavior の 設定ではなくオブジェクトの特性に基づいて UI オブジェクトに変更が行われます。 96 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel のカスタムレイアウトの組み込み(ICL)アップグ レードオプションについて 関連トピック 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 91 ページの「Siebel アップグレードにおけるアップグレード動作の継承について」 97 ページの「Siebel のカスタムレイアウトの組み込み(ICL)アップグレードオプションについて」 Siebel のカスタムレイアウトの組み込み(ICL) アップグレードオプションについて アップグレード元:ICL を使用する Siebel 7.x。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 新しいリリースでは、通常、既存の UI オブジェクトに対してさまざまな変更が加えられています。 ■ 画面レイアウトの変更 ■ ビューレイアウトの変更 ■ アプレットのコントロールの追加または削除 ■ アプレットのコントロールの移動 既存の画面、ビュー、およびアプレットを変更した場合、新しいリリースでの変更により、レポジトリのマージ後に UI レイアウトの設定を大幅に変更する必要があることがあります。ICL マージの目的は、マージ後の UI レイアウ トの再設定作業を軽減することです。 カスタムレイアウトの組み込みの概要 Siebel 7.x 以降からアップグレードする場合は、レポジトリのマージを実行する際に、カスタムレイアウトの組み込 み(ICL)を選択することができます。ICL マージでは、顧客変更画面、ビュー、およびアプレットは、その他のレ ポジトリオブジェクトとは別個に扱われます。 通常マージでは、Prior Customer Repository のオブジェクト(顧客変更オブジェクト)に対する変更が識別され、 そ れ ら の 変 更 が New Customer Repository の 対 応 す る オ ブ ジ ェ ク ト に マ ー ジ さ れ ま す。た と え ば、Prior Customer Repository の アプレッ ト A に コントロー ルを追加 した場合、通常 マージで は、New Customer Repository のアプレット A に同じコントロールが追加されます。 一方、ICL マージでは、New Customer Repository の対応するオブジェクトに変更はマージされません。代わり に、ICL マージプロセスによって、New Customer Repository の画面、アプレット、およびビューの設定が Prior Customer Repository の設定で置き換えられます。 たとえば、Prior Customer Repository のアプレット A にコントロールを追加したとします。この場合、マージプ ロセスによって、New Customer Repository のアプレット A の Web テンプレート設定が無効化され、Prior Customer RepositoryのアプレットAのWeb テンプレート設定で置き換えられます。Prior Customer Repository からの Web テンプレート設定には、その新しいコントロールとコントロールの正しいレイアウトが含まれています。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 97 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel のカスタムレイアウトの組み込み(ICL)アップグ レードオプションについて また、マージが終了した後、マージ後ユーティリティによって、アップグレード元のリリースと似た新しい Web テ ンプレートファイルがコピーされます。Web テンプレートファイルは、画面、ビュー、およびアプレットのレイアウ トを制御するページコンテナを提供します。コピーされた Web テンプレートファイルによって、古いリリースの UI と似たレイアウトを新しいリリースの UI に適用することができます。 「ICL 処理」 ICL マージは、通常マージのプロセスにステップを 2 つ追加したものです。これらの 2 つのステップは、 と呼ばれます。 ■ マージプロセスの終了時に、Prior Customer Repository の Screen、View、および Applet オブジェクトタ イプとそれらの固有の子オブジェクトが New Customer Repository にコピーされます。New Customer Repository の対応するオブジェクトは、これらによって置き換えられます。 ■ マージ後ユーティリティを実行すると、新しいリリースの Web テンプレートファイルのコピーが作成され、保 存されます。次に、アップグレード元のリリースと似た新しい Web テンプレートファイルがコピーされます。 顧客作成画面、ビュー、およびアプレットには、ICL 処理は適用されません。これらの UI オブジェクトは、そのま まの状態で New Customer Repository にコピーされます。これは、顧客作成アプレットのアップグレード参照先 に ICL オブジェクトアプレットが指定されている場合でも同様です。 ICL の使用の推奨 マージ後の UI クリーンアップ作業を大幅に軽減できる場合は、ICL を使用することを推奨します。ICL マージは、顧 客変更 UI オブジェクトを処理するためのものです。顧客変更 UI オブジェクトとは、標準の画面、ビュー、またはア プレットを変更し、名前を変更せずに上書き保存したものです。標準オブジェクトをコピーして画面、ビュー、また はアプレットを作成し、別の名前で保存した場合は、「顧客作成 UI オブジェクト」と呼ばれます。 ICL を使用するかどうかを決める際は、次の点を考慮してください。 ■ ICL は、Siebel 7.x からのアップグレードにのみ使用できます。 ■ UI のカスタマイズのほとんどが顧客変更オブジェクトの場合は、ICL を使用することをお勧めします。ICL は、 顧客変更画面、ビュー、およびアプレットのレイアウトや内容を保持するための機能です。 ■ カスタマイズのほとんどが顧客作成 UI オブジェクトで、これらにアップグレード参照先が指定されている場合、 ICL はお勧めしません。これは、ICL では Upgrade Ancestor プロパティが無視されるためです。UI オブジェ クトでは、新しいリリースでアップグレード参照先の設定が変更されている場合、それらの変更は子孫に反映さ れません。 ■ 各リリースにおいて、Siebel Tools で Upgrade Behavior が Admin に設定されている画面、ビュー、および アプレットには、ICL 処理は適用できません。ICL 処理が適用できない画面、ビュー、およびアプレットなどの 顧客変更オブジェクトが多い場合、ICL はお勧めしません。 ■ ICL は、1 アップグレードおきにのみ選択できます。カスタマイズが最も多いアップグレードで ICL を選択して ください。 ICL を使用したアップグレードの次のアップグレードでは、レポジトリのマージを実行する前に、インストール したリリースに UI レイアウトを加える必要があります。 ICL が影響する UI オブジェクト 次のすべての条件を満たしている UI オブジェクトにのみ ICL 処理を適用することができます。すべての条件を満た しているオブジェクトを「ICL オブジェクト」といいます。 98 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel のカスタムレイアウトの組み込み(ICL)アップグ レードオプションについて オブジェクトは、次の最上位レベルのオブジェクトタイプのいずれかである必要があります。最上位レベルの各オブ ジェクトタイプとともに、ICL によって影響を受ける子オブジェクトも示します。 ■ 画面 ■ ■ ビュー ■ ■ Screen View とすべての子オブジェクト View Web Template とすべての子オブジェクト アプレット ■ Applet Web Template とすべての子オブジェクト ■ Drilldown とすべての子オブジェクト ■ 画面、ビュー、およびアプレットは、標準オブジェクトまたは顧客変更オブジェクトである必要があります(顧客 作成画面、ビュー、およびアプレットには通常のマージ処理が適用されます)。 ■ オブジェクトは、保持可能である必要があります。すなわち、Upgrade Behavior プロパティが Admin に設定さ れていない画面、ビュー、またはアプレットである必要があります。 要約すると、顧客変更画面、ビュー、アプレットと、変更していない標準の画面、ビュー、アプレットで保持可能な ものには、ICL 処理を適用することができます。 表 19 に、通常マージと ICL マージの比較を示します。各列には、レポジトリオブジェクトの状態として、次のいず れかを示します。 ■ 標準:Prior Standard Repository と New Siebel Repository の両方に存在し、顧客変更オブジェクトでは ないオブジェクトです。 ■ 削除:Prior Customer Repository から削除したオブジェクト(顧客削除オブジェクト)です。 ■ カスタマイズ:Prior Customer Repository で変更したオブジェクト(顧客変更オブジェクト)です。 ■ 変更:新しいリリース(New Siebel Repository)で変更されたオブジェクトです。 ■ 新規:Prior Customer Repository で作成したオブジェクト(顧客作成オブジェクト)または新しいリリース (New Siebel Repository )の新規オブジェクトです。 ■ 無効:New Siebel Repository と New Customer Repository の両方に存在するが、新しいリリースでは無 効で使用されないオブジェクトです。すなわち、廃止されたオブジェクトです。 最初の 3 つの列は、3 つのレポジトリにおけるオブジェクトの状態を示します。マージプロセスでは、マージ時にこ れらの状態が比較されます。最後の 2 つの列は、マージが完了し、マージ後ユーティリティが実行された後のオブ ジェクトの状態を示します。 「マージ後の New Customer Repository」列は、レポジトリのマージが完了した後のすべてのレポジトリオブジェ クトタイプの状態を示します。 「ICL マージ後の New Customer Repository」列は、ICL マージ後の画面、ビュー、アプレットなどの ICL オブ ジェクトの状態を示します。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 99 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel のカスタムレイアウトの組み込み(ICL)アップグ レードオプションについて 表 19 の例外は、次の項で説明します。 表 19 マージによるレポジトリオブジェクトの処理 Prior Standard Prior Customer New Siebel Repository Repository Repository (PSR) (PCR) (NSR) マージ後の New Customer Repository ICL マージ後の New Customer Repository 標準 標準 標準 標準 標準 標準 標準 変更 変更 標準(PCR より) 「表の例外」の 1 を参照。 標準 標準 標準/無効 標準/無効 標準/無効 標準 カスタマイズ 標準 カスタマイズ カスタマイズ 標準 カスタマイズ 標準/無効 カスタマイズ/無効 カスタマイズ/無効 標準 カスタマイズ 変更 変更(競合) カスタマイズ 「表の例外」の 2 を参照。 なし 新規 なし 新規 新規 なし なし 新規 新規 新規 標準 削除 標準 標準 標準 標準 削除 標準/無効 標準/無効 標準/無効 標準 削除 変更 変更 変更 表の例外 表 19 の例外は次のとおりです。 ■ 1:ICL マージでは、Siebel 7.7 の UI ナビゲーションの変更は、Prior Customer Repository からコピーさ れた画面に適用されます。 ■ 2:あるオブジェクトが 3 つすべてのレポジトリで異なる場合、競合が発生します。通常、マージプロセスでは、 New Siebel Repository を優先することで競合が解決されます。マージ後に、競合を確認して解決方法を変更 することができます。 ICL 処理を適用できない UI オブジェクト アプリケーションの管理と標準動作のサポートに必要な一部の画面、ビュー、およびアプレットには、ICL 処理を適 用できません。これには、[サーバー管理]および[リモート管理]の UI オブジェクトが含まれます。 また、新しいリリースで大幅に変更されているアプリケーションの画面、ビュー、およびアプレットも ICL 処理から 除外されます。これらの UI オブジェクトのレイアウトや機能は大幅に変更されているため、ICL 処理は実用的では ありません。 1 00 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel のカスタムレイアウトの組み込み(ICL)アップグ レードオプションについて 最近のリリースにおいて、ICL 処理から除外されているアプリケーション領域は次のとおりです。 ■ Siebel 7.7:Siebel Employee Relationship Management(ERM)および Siebel Marketing 用のアプ レットおよびビュー。 ■ [見積り]画面と[オーダー]画面のアプレットとビューおよび関連する顧客管理のアプレットとビュー。 Siebel 7.8: ■ Siebel 8.0:ほとんどのアプリケーションのホームページ画面。 Upgrade Behavior プロパティ Siebel 7.7 では、Upgrade Behavior というオブジェクトプロパティによって UI オブジェクトが保持可能である かどうかが決まるようになりました。 ■ このプロパティが Preserve に設定されている場合、その UI オブジェクトには ICL 処理を適用できます。 ■ このプロパティが Non-Preservable に設定されている場合、現在出荷されているリリースへのアップグレード で、その UI オブジェクトには ICL 処理を適用できません。将来のリリースでは、設定が Preserve に変更され る可能性があります。 ■ このプロパティが ADMIN に設定されている場合、その UI オブジェクトには、ICL 処理を一切適用できません。 Upgrade Behavior プロパティは、画面、ビュー、およびアプレットに対して定義されます。 各リリースにおいて、UI オブジェクトの Upgrade Behavior の値が Oracle によって設定されます。これらの値は 変更しないでください。 ICL Upgrade Path Siebel 8.0 では、ICL Upgrade Path というオブジェクトプロパティによって、Upgrade Behavior = Preserve が有 効になるリリースが制御されます。ICL Upgrade Path によって、ICL 処理の適用が特定のリリースに制限されます。 ICL Upgrade Path の値は LOV から選択します。選択肢は、Pre-7.5.3、7.5.3、7.7、および 8.0 です。ICL Upgrade Path は、Upgrade Behavior プロパティと同様に、画面、ビュー、およびアプレットに対して定義されます。 Upgrade Behavior が Preserve に設定されていて、ICL Upgrade Path が Release X に設定されている場合、次 のようになります。 ■ Siebel X より前のリリースからのアップグレードでは、オブジェクトに ICL 処理を適用できません。カスタマ イズは保持されません。 ■ Siebel X 以降からのアップグレードでは、Preserve 設定が有効になり、オブジェクトに ICL 処理を適用できます。 カスタマイズは保持されます。 次に例を示します。 ■ Siebel 7.7 でアプレット A が再設計されたとします。 ■ アプレット A は大幅に変更されたため、以前のリリースからアップグレードする際にアプレット A のカスタマ イズを保持することは実用的ではありません。したがって、Siebel 7.7 よりも前のリリースからのアップグレー ドでは、アプレット A に ICL 処理を適用できないようにする必要があります。 ■ Siebel 7.8 および Siebel 8.0 では、アプレット A に重要な変更は行われませんでした。したがって、Siebel 7.7 以降からのアップグレードでは、アプレット A に ICL 処理を適用することができます。 ■ Upgrade Behavior = Preserve、ICL Upgrade Path = 7.7 と設定すると、前述のアプレット A のアップ グレード動作を実現できます。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 10 1 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel のカスタムレイアウトの組み込み(ICL)アップグ レードオプションについて 現在出荷されているリリースでオブジェクトに ICL を適用できないようにする方法は 2 つあります。 ■ Upgrade Behavior プロパティを Non-Preservable に設定します。 ■ Upgrade Behavior プロパティを Preserve に設定して、ICL Upgrade Path を現在出荷されているリリース に設定します。 各リリースにおいて、UI オブジェクトの ICL Upgrade Path の値が Oracle によって設定されます。これらの値は 変更しないでください。 ICL による UI 全体への影響 基本的に、ICL マージでは、アップグレード元の Siebel リリースの UI レイアウトが保持されますが、新しい Siebel リリースに含まれている重要な UI ナビゲーションの変更も適用されます。 画面 ビューと画面との関係は保持されます。Siebel 7.7 より前のリリースからのアップグレードでは、新しいナビゲー ション方式が導入されます。マージ後に UI を確認するときに、すべてのビューが表示できることを確認してください。 ビュー ■ アプレットとビューとの関係は保持されます。 ■ ビューのレイアウトは保持されます。 ■ [ヘルプ]、[ビュー情報]、[レコード情報]、[技術サポート]などのシステムページは保持されません。 アプレット Prior Customer Repository の標準アプレットおよび顧客変更アプレットの Web テンプレートは保持されます。 ■ Web テンプレートがアプレットに使用されている場合は保持されます。例外:Siebel 7.7 より前のリリースか らのアップグレードでは、マージ後ユーティリティによってシャトル化された MVG アプレットに対し新しい Web テンプレートが提供されます。 ■ すべての Web テンプレート項目のプロパティは保持されます。 ■ すべてのコントロールタイプは保持されます。 ■ 表示されるコントロールは保持されます。 ■ New Siebel Repository からの新しいコントロールは追加または削除されません。例外:Siebel 7.7 より 前のリリースからのアップグレードでは、MVG アプレットがシャトル化される際に新しいコントロールが 追加されます。 ■ アプレット内のコントロールの位置は保持されます。 ■ アプレットのモード(アプレットが More モードと Less モードのどちらで表示されるか)は保持されます。 ■ 例外:Siebel 7.7 より前のリリースからのアップグレードでは、多くのフローベースのフォームアプレット がグリッドベースのアプレットに変換されます。 1 02 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel のカスタムレイアウトの組み込み(ICL)アップグ レードオプションについて ■ アプレットのドリルダウンとそれらの子オブジェクトは保持されます。 ■ ドリルダウンのプロパティは保持されます。 ■ ドリルダウンのあるカラムは保持されます。 ■ ドリルダウンの移動先ビューは保持されます。 次の機能は保持されません。 ■ アプレットレベルおよびアプリケーションレベルのメニュー。 ■ コントロールまたはリストカラムのプロパティ。たとえば、行の高さ、カラムの幅、キャプション、およびポッ プアップアイコンは保持されません。 ■ Siebel7.7 では、ピックアプレットと関連アプレットでインラインクエリーがサポートされるようになりました。 この機能は、ICL を選択するかどうかにかかわらず実装されます。 Siebel 7.7 よりも前の Siebel 7.x リリースからアップグレードする場合、ICL はアプレットのコントロールおよび レイアウトに次のように影響します。 ■ Siebel 7.7 では、添付アプレットに[新規ファイル]と[新規 URL]の 2 つのボタンが追加されました。ICL マージでは、これらのボタンはアプレットに追加されません。 ■ Siebel 7.7 の MVG ダイアログボックスでは、ダイアログボックスを閉じるボタンは[OK]ボタンのみです。ICL マージを行った場合、MVG ダイアログアプレットに[OK]ボタンと[取消]ボタンの両方が表示されます。 ■ Siebel 7.7 では、[クエリーアシスタント]と[簡易印刷]の 2 つの UI 機能が追加されました。ICL マージでは、 これらのボタンはアプレットに追加されません。アップグレードの完了後、必要に応じてこれらのボタンを追加する 必要があります。 ■ Siebel 7.7 のアプレットには、[新規]、[削除]、および[クエリー]という 3 つのデフォルトのボタンがあります。 ICL マージを選択した場合、アプレットで既存のデフォルトボタンが保持されます。 ■ Siebel 7.7 では、アプレットから[リセット]ボタンが削除されています。ICL マージを選択した場合、アプ レットで[リセット]ボタンが保持されます。 ナビゲーション アップグレードするリリースのナビゲーションへの変更は実装されます。これは、画面、ビュー、およびアプレット のレイアウトに影響を与えることがあります。 たとえば、Siebel 7.7 では、新しいナビゲーション方式が導入されました。Siebel 7.7 より前のリリースからアッ プグレードする場合は、ICL を選択しているかどうかに関係なく、アップグレード中にこのナビゲーション方式が実 装されます。親リストビューでは、ビュータブは、7.0x および 7.5x のようにビューの中央近くの行には表示されま せん。ビュータブを表示するには、親リストアプレットのレコードを選択する必要があります。 削除および廃止されたオブジェクトの ICL による処理 ICL マージ では、削除 された UI オブ ジェク トは通 常マー ジのと きと同 様に処 理され ます。Prior Customer Repository から削除した画面、ビュー、またはアプレットが New Siebel Repository に存在する場合、それらの オブジェクトはマージ後の New Customer Repository に含まれます。これらのオブジェクトを手動で確認し、必 要に応じて削除する必要があります。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 10 3 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel のカスタムレイアウトの組み込み(ICL)アップグ レードオプションについて 通常マージでは、オブジェクトが New Siebel Repository で廃止されている(無効である)場合、そのオブジェク トはマージ後の New Customer Repository で無効になります。ICL マージでも同様です。また、ICL マージでは、 Prior Customer Repository の対応するオブジェクトによって次のオブジェクトタイプが置き換えられます。置き 換えられたオブジェクトタイプは無効に設定されます。 ■ アプレット切り替え ■ コントロールと子オブジェクト ■ ドリルダウンと子オブジェクト ■ リストと子オブジェクト ■ チャートと子オブジェクト ■ ツリーと子オブジェクト New Customer Repository で廃止されているその他の UI オブジェクトタイプは、通常マージのときと同様に処理 されます。 ICL と顧客作成 UI オブジェクト Prior Customer Repository で画面、ビュー、またはアプレットを作成した場合、次のように処理されます。 ■ ICL マージステップでは、Upgrade Ancestor プロパティは無視されます。たとえば、新規アプレットで標準ア プレットがアップグレード参照先として指定されている場合を考えます。この場合、新規アプレットに対して ICL 処理は適用されません。つまり、新規アプレットとそのすべての子オブジェクトは、そのままの状態で New Customer Repository にコピーされます。New Customer Repository の UI オブジェクトは子オブジェクト によって置き換えられません。 ■ ICL マージでは、マージ後ユーティリティによって、新しい Web テンプレートファイルが Tools インストー ルディレクトリにコピーされます。これらのファイルによって新しいリリースのファイルが置き換えられ、顧客 作成オブジェクトのレンダリングに使用されます。 ICL と Upgrade Ancestor プロパティ ICL マージステップでは、Upgrade Ancestor プロパティは無視されます。顧客作成アプレットには、ICL 処理は適用さ れません。たとえば、標準アプレット A をコピーしてアプレット B を作成し、アプレット B でアプレット A をアップグ レード参照先として指定したとします。New Siebel Repository でアプレット A に新しいボタンがある場合を考えます。 ICL マージでは、アプレット B には新しいボタンが表示されますが、アプレット A には表示されません。 ■ 通常マージでは、アプレット B はアプレット A の子孫であるため、アプレット B に新しいボタンが追加されます。 ■ ICL マージの部分では、アプレット A の Web テンプレート設定が Prior Customer Repository から New Customer Repository にコピーされます。この Web テンプレート設定には新しいボタンが含まれていません。 そのため、アプレット A から新しいボタンが削除されます。 ■ ICL マージの部分では、Upgrade Ancestor プロパティは無視されるため、この変更はアプレット B には反映 されません。したがって、アプレット B には新しいボタンが残ります。 通常マージでは、アプレット A とアプレット B の両方にこの新しいボタンが表示されます。 ICL マージでは、通常マージの部分で非 ICL オブジェクトタイプ(ビジネスコンポーネントなど)のアップグレード 処理が通常どおり子孫に反映されます。そのため、ICL マージにおいても Upgrade Ancestor プロパティを使用す ることをお勧めします。 1 04 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel のカスタムレイアウトの組み込み(ICL)アップグ レードオプションについて ICL マージの動作 ICL マージは、通常マージに 2 つのステップが追加されたものです。 ■ 1 つ目のステップは、マージの最後に実行されます。 ■ 2 つ目のステップは、マージの完了後に実行するマージ後ユーティリティの一部です。 追加のマージステップ 通常マージの最後に実行される ICL マージステップでは、New Customer Repository の ICL オブジェクトに対し 次の変更が行われます。 ■ 新しいリリースの ICL オブジェクトが無効化され、名前に -UPG が追加されます。これらは読み取り専用オブ ジェクトであり、削除できません。 ■ Prior Customer Repository の ICL オブジェクトが New Customer Repository にコピーされ、有効であ ることが確認されます。 ICL マージステップでは、状態および問題点がマージログファイルに書き込まれます。 マージ後ユーティリティとグリッドベースアプレット 2 つ目のステップは、ICL マージステップが完了し、マージが終了した後に実行されます。マージ後ユーティリティ を実行した際に、次の ICL の追加変更が行われます。 ■ Siebel 7.7 では、New Siebel Repository の多くのフォームアプレットがフローベースからグリッドベース に変更されました。ICL マージの後、New Customer Repository のグリッドベースアプレットの一部が Prior Customer Repository のフローベースのフォームアプレットに置き換えられます。特に、Siebel 7.7 よりも 前のリリースからアップグレードする場合にこうなります。マージ後ユーティリティでは、置き換えられたフロー ベースのアプレットがグリッドベースに変換されます。 ■ マージの設定時、グリッドベースに変換されるフローベースのフォームアプレットで、フィールドラベルを上側 または左側に配置するよう選択することができます。Siebel 7.7 以降の標準 UI では、フィールドラベルは左側 に配置されます。 マージ後ユーティリティと Web テンプレートファイル マージ後ユーティリティでは、新しい Web テンプレートファイルがコピーされます。これらのファイルは、アップ グレード元のリリースの Web テンプレートファイルと似ています。これらは、画面、ビュー、およびアプレットの レイアウトを保持するページコンテナおよび補助 Web テンプレートを提供します。また、ナビゲーションの変更も 実装します。アップグレード元のリリースの Web テンプレートファイルを編集した場合、新しい Web テンプレート ファイルでカスタマイズを再実装する必要があります。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 10 5 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel のカスタムレイアウトの組み込み(ICL)アップグ レードオプションについて マージ後ユーティリティでは、Siebel Tools インストールディレクトリにある Web テンプレートファイルに次の変 更が行われます。 ■ 新しいリリース用の Web テンプレートファイルが webtempl から ¥temp¥webtempl に移動されます。 ■ Webテンプレートファイルがreppatch¥web_templates のサブディレクトリから¥webtempl にコピーされます。 これらの Web テンプレートファイルは、アップグレード元のリリースの UI レイアウトをサポートします。その リリースに含まれている Web テンプレートファイルと似ていますが、同一ではありません。たとえば、ICL オ プションで 7.5.3 と[最上位のラベル]を選択した場合、マージ後ユーティリティでは、reppatch の 753 お よび TopLabel サブディレクトリから Web テンプレートファイルがコピーされます。 マージ後ユーティリティによって、マージ後ユーティリティのログに状態および問題点が書き込まれます。 ICL と HTML スタイルシート マージ後ユーティリティでは、main.css と printmain.css の HTML スタイルシートの新しいバージョンはコピー されません。Prior Customer Repository からコピーされたものを含むすべての UI オブジェクトのレンダリング には、新しいリリース用のスタイルシートが使用されます。アップグレード元のリリースのスタイルシートをカスタ マイズした場合、新しいリリースのスタイルシートでカスタマイズを再実装する必要があります。 次の Siebel リリースで行われる処理 ICL マージは、1 アップグレードおきにのみ実行できます。たとえば、Siebel 7.x から Siebel 7.7 にアップグレードす る際に ICL マージを実行した場合、次のリリースへのアップグレードで ICL マージを実行することはお勧めしません。 次のリリースでは、レポジトリマージを実行する前に、レポジトリオブジェクトを標準 UI に復元する Siebel Tools ユーティリティを実行する必要があります。このユーティリティでは、レポジトリに対して次の変更を行います。 ■ Prior Customer Repository からコピーされた ICL オブジェクトを削除します。 ■ -UPG サフィックスのある ICL オブジェクトを有効化し、このサフィックスを削除します。これらの -UPG オブ ジェクトは、Prior Customer Repository(アップグレード元のリリースのレポジトリ)のオブジェクトです。 これにより、ICL の影響が破棄され、UI が現在のリリースにアップグレードされます。 Tools ユーティリティでは、前のアップグレード以降に変更した UI オブジェクトを識別するためのフィルタを定義 する方法が提供されています。前のアップグレード以降にオブジェクトを変更した場合、これに対応する -UPG オブ ジェクトに置き換えられることはありません。必要に応じて、マージ後に、これらの顧客変更オブジェクトを手動で 再設定する必要があります。 関連トピック 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 91 ページの「Siebel アップグレードにおけるアップグレード動作の継承について」 93 ページの「Siebel マージ後ユーティリティについて」 238 ページの「Siebel レポジトリオブジェクトのプロパティの競合の確認」 1 06 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ データベース設定ユーティリティについて データベース設定ユーティリティについて アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 アップグレードを実行するための実行形式ファイルは、Siebel Server にあります。アップグレード済みの任意の Siebel Server を使用して、Siebel データベースのアップグレードを実行できます。 Siebel データベースサーバーはサーバーではありません。Web サーバーや Siebel Server のようにビジネスデータ の処理には関与しません。Siebel データベースサーバーは、アップグレードの実行形式ファイルに入力を提供する ファイルとスクリプトのセットです。 最高のパフォーマンスのためには、アップグレードを実行するために使用する Siebel Server に、Siebel データベー スサーバーファイルをインストールします。インストールするために、Siebel データベースサーバーを手動で選択す る必要があります。Siebel Server のインストール時に自動でインストールされるわけではありません。 Siebel データベースサーバーファイルは、Siebel Server と同じディレクトリレベルの dbsrvr ディレクトリにインストー ルされます。たとえば、Siebel Server が C:¥sba80¥siebsrvr(Windows)にインストールされている場合、Siebel データベースサーバーは C:¥sba8¥dbsrvr にインストールされます。Siebel データベースサーバーは、1 つだけインス トールする必要があります。 Siebel データベースサーバーのプロシージャおよびメンテナンススクリプトを編集して実行するには、 SIEBEL_ROOT(Windows)、$SIEBEL_ROOT(UNIX)にある Siebel Server の bin ディレクトリに対する読み 取り/書き込みアクセス権が必要です。また、Siebel Server のログディレクトリと upgrade ディレクトリへの読 み取り/書き込みアクセス権も必要です。 Siebel 本番環境のアップグレードファイルの チューニングについて アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:テスト環境のみ。本番環境には適用されません。 プラットフォーム:Windows および UNIX のみ。 データベース:すべてのデータベース。 Upgrade Tuner では、Siebel データベースサーバー設定ユーティリティによって生成されたアップグレードファイ ルをチューニングできます。本番環境の upgrep ファイルをチューニングすることにより、本番環境のアップグレー ドにおけるデータベースのダウンタイムを大幅に短縮できます。 Upgrade Tuner には、次の情報とオプションが表示されます。 ■ テーブル作成時間:作成時間が長いテーブルは、並行スレッドに設定できます。 ■ インデックス作成時間:インデックス作成が並行スレッドで実行されるように設定できます。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 10 7 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel 本番環境のアップグレードファイルのチューニングに ついて ■ 影響のない SQL コマンド:どのテーブル行にも影響しない SQL 文を確認し、無効化することができます。 Siebel データベースをアップブレードするために使用するスクリプトは、一般的なものです。これらのスクリプ トでは、すべての Siebel アプリケーションの機能をサポートするように Siebel データベースが更新されます。 このオプションによって、使用しているアプリケーションに必要ない SQL 文を排除することができます。 オペレーティングシステムと RDBMS のサポート Upgrade Tuner は、表 20 に示すオペレーティングシステムと RDBMS の組み合わせに対し、テーブルおよびイン デックスの作成のための並行スレッドをサポートします。 表 20 Upgrade Tuner によるテーブルおよびインデックス用の並行スレッドのサポート OS Oracle IBM DB2 Microsoft SQL Windows 有 無 無 UNIX 有 無 無 Upgrade Tuner は、IBM z/OS ではサポートされていません。Upgrade Tuner は、表 21 に示すオペレーティン グシステムと RDBMS の組み合わせに対し、影響のない SQL コマンドの無効化をサポートします。 表 21 Upgrade Tuner による影響のない SQL の無効化のサポート OS Oracle IBM DB2 Microsoft SQL Windows 有 有 有 UNIX 有 有 有 z/OS 該当なし 無 該当なし Oracle の Siebel 製品でサポートされているオペレーティングシステムと RDBMS 製品のバージョンおよびリリースに ついては、Siebel SupportWeb 上の「System Requirements and Supported Platforms & Miscellaneous Documentation」を参照してください。 Upgrade Tuner は Siebel Server の一部で、Microsoft Windows 上でのみ実行されます。UNIX では動作しません。 UNIX 用の本番環境のアップグレードファイルをチューニングするには、Windows プラットフォームにそれらのファイ ルをコピーし、チューニングを行ってから、UNIX プラットフォームにコピーし直す必要があります。ファイルを移動す るためのスクリプトが提供されています。 UNIX を使用していて、Windows 版 Siebel Server をお持ちでない場合は、取引先マネージャまたは Oracle から 入手してください。 1 08 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel 本番環境のアップグレードファイルのチューニングに ついて Upgrade Tuner の使用時 Upgrade Tuner は、本番環境の upgrep を実行するアップグレードファイルをチューニングするために、テスト 環境で使用します。本番環境の upgphys を実行するアップグレードファイルをチューニングする必要はありませ ん。また、開発環境の upgrep または upgphys を実行するアップグレードファイルをチューニングする必要もあ りません。 Upgrade Tuner のモード Upgrade Tuner を起動すると、次の 4 つのタブが表示されます。 ■ プロセス情報 ■ テーブル作成の並行処理 ■ インデックス作成の並行処理 ■ 影響のない SQL の無効化 プロセス情報タブ このページには、Upgrade Tuner が使用している情報ソースが表示されます。ログ解析の summary.xml ファイ ル、マスター .ucf ファイル、ドライバ .ucf ファイルなどが含まれます。 このページの情報を編集することはできません。この情報は、summary.xml ファイルから取得されます。 テーブル作成の並行処理タブおよびインデックス作成の並行処理タブ [テーブル作成の並行処理]ページと[インデックス作成の並行処理]ページのレイアウトは同じです。これらのペー ジでは次の操作を行うことができます。 ■ [テーブル作成の並行処理]タブ:このページでは、テーブルの作成にかかる時間が表示され、テーブル作成を並 行スレッドで実行するように設定できます。並行スレッドにテーブル作成を追加しても、そのテーブルのインデッ クス作成はスレッドに追加されません。テーブル作成とインデックス作成は、アップグレードで別々のステップ として処理されます。 ■ [インデックス作成の並行処理]タブ:このページでは、テーブルのインデックスの作成にかかる時間が表示され、 インデックス作成を並行スレッドで実行するように設定できます。 並行スレッドを作成することによって、テーブル作成およびインデックス作成にかかる合計時間を短縮し、アップグ レードのパフォーマンスを向上させることができます。最大 9 個の並行スレッドを作成できます。各スレッドには、 最大 10 個のテーブルまたはインデックスを追加できます。並行スレッドに割り当てられなかったテーブルやインデッ クスは Siebel スレッドで処理されます。 影響のない SQL の無効化タブ このページでは、どのテーブル行(データ)にも影響しない SQL 文を有効化または無効化することができます。こ の機能によって、データに関係のない SQL 文が排除され、アップグレードのパフォーマンスが向上します。このペー ジには、RDBMS がネイティブで実行する SQL ファイルのみが表示されます。odbcsql を使用して実行される SQL ファイルは表示されません。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 10 9 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel 本番環境のアップグレードファイルのチューニングに ついて Upgrade Tuner の実行に必要なファイル Upgrade Tuner を実行するには次のファイルが必要です。これらのファイルは、Windows ホストと UNIX ホスト の両方で同じ場所にあります。 ファイル Windows ホスト上の場所 summary.xml SIEBEL_ROOT¥log¥upgrep_prod_VERSION¥ たとえば、SIEBEL_ROOT¥log¥upgrep_prod_77¥summary.xml となります。 master_upgrep_prod _VERSION.ucf SIEBEL_ROOT¥bin¥ schema*.ddl DBSRVR_ROOT¥DBPLATFORM¥ たとえば、SIEBEL_ROOT¥bin¥master_upgrep_prod_77.ucf となります。 たとえば、DBSRVR_ROOT¥Oracle¥schema.ddl、schema_i1.ddl、 schema_t1.ddl となります。 driver_upgrep_prod _VERSION.ucf DBSRVR_ROOT¥DBPLATFORM¥upgrade¥VERSION¥ たとえば、 DBSRVR_ROOT¥Oracle¥upgrade¥V7_7¥driver_upgrep_prod_77.ucf と なります。 DBSRVR_ROOT¥DBPLATFORM¥upgrade¥VERSION¥ *.sql たとえば、DBSRVR_ROOT¥Oracle¥upgrade¥V7_7¥pret.sql、 preschm.sql となります。 Upgrade Tuner によるファイルの変更方法 変更を保存すると、Upgrade Tuner によってアップグレードファイルが変更されます。これらのファイルは、デー タベースをアップグレードするためにアップグレードウィザードによって使用されます。アップグレードファイルは 次のとおりです。 ■ 110 ページの「ドライバ設定ファイル」 ■ 111 ページの「Schema.ddl ファイル」 ■ 112 ページの「SQL ファイル」 ドライバ設定ファイル 並行スレッドを追加または削除し、変更を保存すると、Upgrade Tuner によって、driver_upgrep_77.ucf などのド ライバ設定ファイルが変更されます。ドライバ設定ファイルは、一連のステップが記載されているテキストファイルです。 これらのステップには、本番環境の upgrep を制御するコマンドが指定されています。データベースをアップグレードす るためにアップグレードウィザードを実行すると、ドライバ設定ファイルのステップが実行されます。 ドライバ設定ファイルのステップには次のような操作が指定できます。 ■ ddlimp ユーティリティおよび schema.ddl を使用したスキーマの変更 ■ SQL スクリプトの実行によるスキーマおよびデータの変更 1 10 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel 本番環境のアップグレードファイルのチューニングに ついて Upgrade Tuner では、次のようにドライバ設定ファイルが管理されます。 ■ 最初のセッションの後に変更を保存すると、Upgrade Tuner によってファイルのコピーが作成され、ファイル 名 に .orig が 追 加 さ れ ま す。そ の 後 で フ ァ イ ル が 変 更 さ れ ま す。た と え ば、Upgrade Tuner に よ っ て driver_upgrep_77.ucf が、driver_upgrep_77.ucf.orig と い う 名 前 でコ ピ ー さ れ ま す。そ の 後 で、 driver_upgrep_77.ucf が変更されます。 ■ 2 回目のセッションの後に変更を保存すると、Upgrade Tuner によってファイルのコピーが作成され、ファイ ル名に .old が追加されます。その後でドライバファイルが変更されます。たとえば、Upgrade Tuner によって driver_upgrep_77.ucf が、driver_upgrep_77.ucf.old と い う 名 前 で コ ピ ー さ れ ま す。そ の 後 で、 driver_upgrep_77.ucf が変更されます。 ■ 3 回目以降のセッションの後に変更を保存すると、Upgrade Tuner によってドライバファイルが再度 .old に保存 され、その後でドライバファイルが更新されます。 このファイル管理戦略によって、前回までのファイルへの変更内容が保持されます。また、ファイルの元のバージョ ンも保持されます。 Schema.ddl ファイル 本番環境の upgrep の後でアップグレードウィザードを実行すると、ドライバファイルが読み込まれます。このドラ イバファイルには、ddlimp ユーティリティを呼び出すステップが含まれています。このユーティリティでは、 schema.ddl が入力として使用され、データベーススキーマがアップグレードされます。 Upgrade Tuner の[テ ー ブ ル 作 成 の 並 行 処 理]ペ ー ジ お よ び[イ ン デ ッ ク ス 作 成 の 並 行 処 理]ペ ー ジ に は、 schema.ddl ファイルのテーブルおよびインデックスの作成時間が表示されます。 並行スレッドを作成すると、Upgrade Tuner によって schema.ddl と同じ形式のスレッドファイルが作成されます が、このファイルには、スレッドでのテーブルまたはインデックスの作成ステップのみが含まれています。次に、 Upgrade Tuner によって、ドライバファイルにいくつかのステップが追加されます。これらのステップでは、ddlimp ユーティリティを呼び出し、スレッドファイルを入力として指定します。 Upgrade Tuner では、次のように schema.ddl およびスレッドファイルが管理されます。 ■ 新しいスレッドを作成して[保存]、[終了]の順にクリックすると、Upgrade Tuner によって、新しいスレッ ドに対する schema.ddl スレッドファイルが作成されます。 たとえば、並行スレッドがない状態で、テーブル作成用の 2 つの新しいスレッドを作成したとします。終了すると、 Upgrade Tuner によって schema_t1.ddl および schema_t2.ddl ファイルが作成されます。また、Upgrade Tuner によって、スレッドファイルを実行するためのステップがドライバファイルに挿入されます。 t1 スレッドファイルには、並行スレッド 1 のテーブルのテーブル作成情報が含まれています。t2 スレッドファ イルには並行スレッド 2 の情報が含まれています(それ以降も同様です)。 ■ [インデックス作成の並行処理]ページで新しいスレッドを作成した場合、スレッドファイルの名前には、i1、i2 などが付けられます。たとえば、インデックス作成用の並行スレッド 1 の情報は、schema_i1.ddl ファイルに 含まれています。 ■ Upgrade Tuner を実行して、あるスレッドに割り当てられているテーブルまたはインデックスを変更した場合、 Upgrade Tuner によってそのスレッド用のスレッドファイルが更新されます。Upgrade Tuner によってスレッ ドファイルの .orig ファイルまたは .old ファイルは作成されません。また、そのスレッドファイルを実行するド ライバファイルのステップは変更されません。 ■ スレッドファイルを作成する場合、Upgrade Tuner によってメインの schema.ddl ファイル(Siebel スレッ ド)の内容は変更されません。スレッドファイルでは、schema.ddl の内容が複製されます。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 11 1 Siebel データベースアップグレードの動作 ■ Siebel 本番環境のアップグレードファイルのチューニングに ついて ドライバファイルで schema.ddl およびスレッドファイルのステップが実行される順序は次のとおりです。 ■ テーブルスレッドファイル(ddlimp はテーブル作成モード)、t1 から開始 ■ schema.ddl(ddlimp はテーブル作成モード) ■ インデックススレッドファイル(ddlimp はインデックス作成モード)、i1 から開始 ■ インデックス作成モードの schema.ddl(ddlimp はインデックス作成モード) テーブル作成とインデックス作成の両方において、まず並行スレッドが実行され、次に Siebel スレッド(schema.ddl) が実行されます。 ヒント: driver_upgrep_prod ucf ファイルでスレッドファイルのステップを検索するには、 「schema_」をクエ リーします。 SQL ファイル [影響のない SQL の無効化]ページで変更を行うと、Upgrade Tuner によって SQL コマンドが含まれている SQL ファイルが変更されます。SQL ファイルは、すでにドライバファイルのステップであるため、Upgrade Tuner に よってドライバファイルは変更されません。 Upgrade Tuner では、次のように SQL ファイルが管理されます。 ■ SQL ファイルを初めて変更すると、Upgrade Tuner によって SQL ファイルのコピーが保存され、ファイル名 に .orig が追加されます。その後で、Upgrade Tuner によって SQL ファイルが更新されます。 ■ 次に SQL ファイルを変更すると、Upgrade Tuner によって SQL ファイルのコピーが保存され、ファイル名に .old が追加されます。その後で、Upgrade Tuner によって SQL ファイルが更新されます。 ■ これ以降に SQL ファイルを変更すると、Upgrade Tuner によって SQL ファイルのコピーが再度 .old に保存 され、その後で SQL ファイルが更新されます。 このファイル管理戦略によって、前回までのファイルへの変更内容が保持されます。また、ファイルの元のバージョ ンも保持されます。 1 12 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 5 Siebel データベースと UI のアップ グレードの計画 この章では、次のトピックについて説明します。 ■ 113 ページの「Siebel アップグレード計画のリソースについて」 ■ 115 ページの「Siebel データベースのアップグレードを行うためのベストプラクティスについて」 ■ 118 ページの「Siebel アップグレードの新機能および要件について」 ■ 120 ページの「Siebel 環境における RDBMS のアップグレードについて」 ■ 120 ページの「Siebel ユーザーインターフェイスの変更について」 ■ 121 ページの「Siebel 環境におけるデータベースソート順について」 ■ 122 ページの「Siebel パーティモデルについて」 ■ 125 ページの「Siebel HTML 添付ファイルのベーステーブルへの移行について」 ■ 126 ページの「Siebel 複数言語環境のアップグレートの計画」 ■ 127 ページの「Siebel Unicode サポートのアップグレードの計画」 ■ 129 ページの「Siebel RC2 または AES 暗号化のアップグレードの計画」 ■ 129 ページの「Siebel Web テンプレートファイルとスタイルシートのアップグレードの計画」 ■ 131 ページの「Siebel アクセス制御のアップグレードの計画」 関連トピック 第 4 章「Siebel データベースアップグレードの動作」 第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 Siebel アップグレード計画のリソースについて アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 ここでは、アップグレードを実行するために重要な文書とリソースのリストを示します。アップグレード計画プロセ スの一部として、これらを確認してください。 製品マニュアル Oracle の Siebel 製品マニュアルは、一括して Siebel Bookshelf と呼ばれます。『Siebel Bookshelf』は CDROM に収録されています。Siebel SupportWeb の「Product Documentation」にもあります。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 11 3 Siebel データベースと UI のアップグレードの計画 ■ Siebel アップグレード計画のリソースについて Siebel のインストールおよび展開に関するマニュアル 次の文書は、Siebel アプリケーションのインストールまたは展開の際に使用するもので、『Siebel Bookshelf』に 含まれています。 ■ 『Siebel Deployment Planning Guide』 ■ 『Microsoft Windows 用 Siebel インストールガイド』 ■ 『UNIX 用 Siebel インストールガイド』 ■ 『Siebel Business Applications への移行』:開発環境から本番環境へのカスタマイズの移行方法について説明 しています。 ■ 『Siebel システム管理ガイド』:Siebel Server の管理、保守、および拡張方法について説明しています。 ■ 『Siebel セキュリティガイド』 ■ 『Siebel Application Deployment Manager Guide』 ■ 『Siebel パフォーマンスチューニングガイド』 ■ 『Configuring Siebel Business Applications』:Siebel Tools での Siebel Business Applications の設定 について説明しています。 ■ 『Siebel Data Model Reference』(DMR):リリースの Siebel データベーススキーマについて詳しく説明し ています。また、特定のタイプのスキーマ変更も示しています。アップグレードの計画時に DMR を使用して、 新しいリリースでのデータの格納方法を評価します。アップグレード元のリリース用とアップグレード後のリ リース用の、両方の DMR の入手を検討してください。DMR は、Siebel SupportWeb で入手可能です。 Siebel SupportWeb Siebel SupportWeb は、Oracle の Siebel 製品技術サポートの Web サイトです。検索エンジンで『Siebel Bookshelf』、「Technical Notes」、「Alerts」、トラブルシューティング情報、およびその他の重要な情報にアクセ スします。SupportWeb のアドレスは、https://ebusiness.siebel.com/supportweb/ です。 ■ 「Installation and Upgrade」ポータルページ:この SupportWeb ページには、『Bookshelf』のタイトル、 「Technical Notes」と「Alerts」など、インストールとアップグレードに関する重要な文書のリストがあります。 このページから始めて、インストールおよびアップグレードの情報を収集してください。これは、「Siebel SupportWeb」>「Installation and Upgrade」にあります。 ■ Siebel SupportWeb 上の「System Requirements and Supported Platforms & Miscellaneous Documentation」:この文書は、システム要件とサポートされるサードパーティ製品の最終リストです。これ は、Siebel SupportWeb の「Product Documentation」>「System Requirements and Supported Platforms & Miscellaneous Documentation」にあります。 ■ 「Release Notes」:「Release Notes」には、『Siebel データベースアップグレードガイド』に含まれていない 最 新 の 情 報 が 含 ま れ て い ま す。ア ッ プ グ レ ー ド に 関 す る「Release Notes」は、Siebel SupportWeb の 「Product Documentation」>「Release Notes」>「Siebel Business, Industry, Midmarket Edition, and CRM Applications 7.x and later」>「Categories」>「General」>「Upgrade」にあります。 : 「Maintenance Release Guides」には、保守リリースでのアプリケーショ ■ 「Maintenance Release Guides」 ンの更新に関する重要な情報があります。「Maintenance Release Guides」は、Siebel SupportWeb の 「Product Documentation」>「Maintenance Release Guides」にあります。 1 14 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースと UI のアップグレードの計画 ■ Siebel データベースのアップグレードを行うためのベス トプラクティスについて ■ 「Technical Notes」および「Alerts」:「Technical Notes」および「Alerts」には、特定のアップグレードの 問題に関する重要な情報があります。アップグレードに関する「Technical Notes」は、Siebel SupportWeb の「Technical Notes」>「Upgrade」にあります。アップグレードに関する「Alerts」は、Siebel SupportWeb の「Alerts」>「Upgrade」にあります。 「Alert 1002」および「Alert 1179」は、マスター「Alerts」であり、すべてのアップグレードにおいて特に 重要な「Technical Notes」と「Alerts」のリストがあります。『Siebel データベースアップグレードガイド』 には、全体を通じてこれらの「Alerts」および「Technical Notes」への参照が含まれています。 ■ 「Troubleshooting Steps」:「Troubleshooting Steps」には、Oracle の Siebel アプリケーションの一般的なエ ラーメッセージと意図しない動作をトラブルシュートする方法があります。アップグレードに関しては、アップグレー ドログに含まれるエラーメッセージのリストを示してそれらの解決方法を説明します。 「Troubleshooting Steps」 は、Siebel SupportWeb の「Troubleshooting Steps」>「Product Areas」>「Upgrade」にあります。 :このサービスは、毎週電子メールで Siebel SupportWeb ■ 「Siebel Weekly Content Notification Service」 の重要なコンテンツの変更を通知します。これには新しい製品マニュアル、 「Technical Notes」、重要なお知ら せ、問題解決方法が含まれています。購読するには、SupportWeb の検索ページで「Siebel Weekly Content Notification」のバナーを参照してください。 テクニカルアカウントマネージャ アップグレードの計画支援が必要な場合や、アップグレード中に問題が発生した場合、テクニカルアカウントマネー ジャは、使用可能な Oracle リソースの最適な使用方法を提供します。 エキスパートサービス Oracle の Siebel エキスパートサービスは、詳細な実装計画と技術的なコンサルティングサービスを提供します。また、 Siebel の展開に影響するような技術的な重大問題に対して、迅速な回答と解決策を提供します。 次の領域の重要な情報を必要とする場合は、Oracle の Siebel エキスパートサービスにご連絡ください。 ■ アップグレード中の、Siebel インダストリソリューションまたは Siebel Financial Services から Siebel Business Applications への移行。 ■ アップグレード中の、Unicode コードページサポートへの移行。 ■ アップグレード中の、オペレーティングシステムの種類の変更。 Siebel データベースのアップグレードを行うため のベストプラクティスについて アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックでは、アップグレードリソースの計画、アップグレードのスケジュールの見積り、およびデータ移行プ ロセスの管理のためのベストプラクティスの概要を説明します。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 11 5 Siebel データベースと UI のアップグレードの計画 ■ Siebel データベースのアップグレードを行うための ベストプラクティスについて アップグレードの計画には、次の手順を実行します。 1 アップグレードパスを決定する:最初に、Siebel SupportWeb 上の「System Requirements and Supported Platforms & Miscellaneous Documentation」を参照して、主なリリースでサポートされているアップグ レードパスを決定します。現在出荷されているリリースに直接アップグレードできるのか、最初に以前のリリー ス に ア ッ プ グ レ ー ド す る 必 要 が あ る の か を 確 認 し ま す。次 に、ア ッ プ グ レ ー ド す る リ リ ー ス の Siebel SupportWeb の「Maintenance Release Guides」を参照します。このマニュアルには、主なリリースから 最新のメンテナンスリリースまでのアップグレードパスがリストされています。メンテナンスリリースには、修 正パック、および新機能も含まれています。アップグレードプロセスに対する修正がメンテナンスリリースの修 正パックに含まれていることがあるため、アップグレードを開始する前に最新のメンテナンスリリースをインス トールする必要があります。 2 アップグレードの複雑さを評価する:実装されている Oracle の Siebel モジュール、統合ポイントの数、イン ターフェイスの数、スクリプトの総数、およびユーザーインターフェイススクリプトの数に基づいて、アップグ レード作業の複雑さを判定します。 3 現在の Siebel 環境の調査と既存の実装の評価をする:現在の Siebel 環境の詳細な評価を実行し、アップグレー ドによって実装がどのような影響を受けるかを判定します。現在のリリースのアーキテクチャと比較して、現在の 実装を評価します。この評価は、どの領域で新機能を利用してビジネス要件を満たすかを識別するのに役立ちます。 4 アップグレードの作業レベルの見積り:アップグレードのそれぞれの局面に関する基準と費用を調べます。複雑さ の評価、現在の環境の評価、および新機能の確認の結果に基づいて、アップグレードに必要な作業を決定します。 これは、リソース、スケジュール、および費用の評価に役立ちます。 5 アップグレードチームを結成する:Siebel 製品のアーキテクチャとパフォーマンス上のベストプラクティスを理 解している、部門の枠を超えたアップグレードチームを結成します。このチームには、技術面、ビジネス面、お よび Siebel 固有のスキルにおける幅広い経験基盤を得るために、IT 担当者、経営陣、およびユーザーを含めます。 6 インターフェイス移行タスクを確認する:変更されたアプレットおよびビューを移行するための作業を確認します。 この作業には、アプレットの Web テンプレート項目への関連付けと Web テンプレートコントロールへのマッピン グも含まれます。 7 アップグレードのチューニングを計画する:本番環境のアップグレードスクリプトをチューニングすることにより、 アップグレードの最終段階におけるダウンタイムを大幅に短縮できます。アップグレードのチューニングの例とし ては、データに影響しない SQL 文の排除、実行時間の長い SQL 文の並行処理、および、テーブル作成、テーブル 再構築、インデックス作成の並行処理などがあります。 8 データ移行タスクを識別する:アップグレード後に、手動で実行する必要があるデータ移行タスクおよびレポジ トリ設定タスクが発生する場合があります。これらのタスクには、多くの場合、以前のリリースで行ったカスタ マイズに関連するタスクが含まれます。 9 エンドユーザーのトレーニングを計画する:変更がユーザーに及ぼす影響を分析し、エンドユーザー向けのトレー ニングと受け入れのための計画を作成します。 アプリケーションのアップグレードを成功させるためには、いくつかの重要な点があります。 ■ 現在の展開に対して行われているカスタマイズの詳細な理解 ■ エンタープライズ内のコンポーネントの分析と定義 ■ Oracle の Siebel ソフトウェアによって提供される新機能の使用方法の分析 ■ 業種に応じたベストプラクティスと、このガイドで説明するベストプラクティスの遵守 アップグレード計画プロセスでは、インフラストラクチャ、展開、およびトレーニング上の要件の概要をまとめた、 アップグレードプロジェクト全体のロードマップが作成されます。 このプロセスの結果を使用して、アップグレードされたアプリケーションの開発と展開に必要なスキルとリソースを 明確にしたプロジェクト計画を作成します。この計画は、リソース、時間、およびトレーニングの詳細な予算作成に 役立ちます。 1 16 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースと UI のアップグレードの計画 ■ Siebel データベースのアップグレードを行うためのベス トプラクティスについて アップグレードの計画のためのベストプラクティス アップグレードを計画する際に遵守するべき重要なベストプラクティスは次のとおりです。 ■ アップグレードに関する、Siebel SupportWeb 上の「System Requirements and Supported Platforms 「Release Notes」、 「Maintenance Release Guide」、および「Alerts」 & Miscellaneous Documentation」、 を参照して、アップグレードパスを確認します。これらのマニュアルは、Siebel SupportWeb(https:// ebusiness.siebel.com/supportweb/)にあります。 ■ 現在の実装について説明している関連マニュアル(要件のマニュアル、設計のマニュアル、アーキテクチャコン テキスト図など)をすべて集めます。 ■ 変更管理プログラムを実施します。例としては、ユーザーに対するロールアウト日程の通知、トレーニングのス ケジュール作成、ユーザーを機能拡張に適応させるための適切な時間的余裕の設定、および、エンドユーザーか らプロジェクトチームへのフィードバックのためのプロセスの提供などがあります。 ■ ユーザー受け入れは、アップグレードの成功にとって非常に重要です。ユーザーが新しいバージョンのアプリケー ションに慣れることができるように、テスト環境へのアクセスを提供し、また、アップグレードされたアプリケー ションについてのエンドユーザー向けトレーニングを実施します。 データベースの計画のためのベストプラクティス データベースのアップグレードを計画する際に遵守する必要がある、重要なベストプラクティスは次のとおりです。 ■ テーブルに対して行ったカスタマイズに及ぼすアップグレードの影響を分析します。アップグレード前にデータ 移行が必要かどうか決定します。アップグレード後にどのようなスキーマ変更が必要か決定します。アップグレー ドによって影響を受けるテーブルのリストについては、付録 B「Siebel アップグレードで変更または導入される テーブル」を参照してください。 ■ 計画内でデータベースレイアウトを検討します。アップグレード用の設定とパラメータは OLTP に必要な設定と パラメータとは異なるため、アップグレード用にデータベースとデータベースサーバーをチューニングする計画 を作成します。 ■ 以前のバージョンから複数の言語を移行する場合は、レポジトリのマージプロセスのための追加時間(1 週間か ら 2 週間)を見込んでおきます。レポジトリに含まれる言語の数によっては、予測したマージ時間を上回る場合 もあります。また、インストール関連の追加タスクも計画しておく必要があります。 ■ IBM DB2 プラットフォームの場合は、本稼動前にテーブルスペースのサイズの拡張を検討します。カスタムテー ブルスペースにアップグレードされたテーブルを格納するための十分な容量があるかどうか確認します。162 ペー ジの「Siebel アップグレードのための IBM DB2 のカスタムテーブルスペース要件の分析」を参照してください。 本番データベースのアップグレードのためのベストプラクティス 本稼動の準備手順とアップグレードのチューニングプロセスの両方で、テスト環境でのアップグレードの実行に使用 した SQL スクリプトを変更します。これらのスクリプトは一般的に、ローカル要件に合わせてさらに変更します。 本番環境アップグレードを実行する場合、テスト環境アップグレード用に生成および変更した SQL スクリプトを使 用することをお勧めします。これを考慮して、本番環境アップグレード用のアップグレードプロセスチェックリスト の手順は次のようになります。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 11 7 Siebel データベースと UI のアップグレードの計画 ■ Siebel アップグレードの新機能および要件について ■ テスト環境で、データベースサーバー設定ユーティリティを実行します。 ■ ユーティリティでは、テスト環境ではなく本番環境のための情報を入力します。たとえば、本番環境の ODBC 接 続を入力します。 これによって、テスト環境のデータベースではなく、本番環境のデータベースに対して実行されるようにドライ バファイルが設定されます。また、このドライバファイルは、テスト環境アップグレード用に生成したアップグ レード SQL ファイルを使用するようにも設定されます。 ■ アップグレードウィザードを実行します。アップグレードウィザードは、テスト環境の SQL ファイルを使用し て、本番環境のデータベースをアップグレードします。 このアプローチには、次のような利点があります。 ■ 本番環境のアップグレード SQL ファイルを生成して、カスタマイズをテスト環境からその SQL ファイルに手動 で移行する必要がありません。 ■ テスト環境で Siebel Upgrade Tuner により加えられた SQL ファイルへの変更が失われません。 ■ データベースサーバー設定ユーティリティを、本稼動の準備モードで再度実行する必要はありません。 ■ 一部の例外を除いて、「Release Notes」または「Alerts」で必要とされているデータベース関連の設定タスク を再度実行する必要がありません。 ネットワーク設定が原因でテスト環境の内部から本番環境のデータベースへの ODBC 接続を作成できない場合は、 Siebel 技術サポートに連絡して、本番環境アップグレードを完了するためのサポートを受けてください。 Siebel アップグレードの新機能および要件について アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:すべてのデータベース。 Siebel 8.0 では、次のアップグレードの新機能が導入されています。 ■ データベースサーバー設定ユーティリティの機能拡張:データベースサーバー設定ユーティリティは、Windows と UNIX の両方で、InstallShield タイプのラッパーで実行されます。また、このユーティリティはローカルイ ンストール環境を検出し、設定ページで要求される多くのフィールドに自動的に値を入力します。 ■ 追加のスキーマ変更:データベースサーバー設定ユーティリティのこのモードを使用すると、本番データベース をオフラインにせずに本番データベースの一部のアップグレートを実行できます。これにより、アップグレード に必要な本番データベースのダウンタイムが短縮されます。65 ページの「Siebel 追加のスキーマ変更の適用モー ドについて」を参照してください。 ■ 複数言語アップグレード:以前のアップグレードプロセスでは、基本言語のみがアップグレードされていました。 そのため、展開している他のすべての言語は、手動でアップグレードする必要がありました。Siebel 8.0 のアッ プグレードプロセスでは、基本言語および展開しているすべての言語がアップグレードされます。126 ページの 「Siebel 複数言語環境のアップグレートの計画」を参照してください。 1 18 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースと UI のアップグレードの計画 ■ Siebel アップグレードの新機能および要件について ■ ICL アップグレードの機能拡張:新しいオブジェクトプロパティである ICL Upgrade Path には、Upgrade Behavior プロパティを適用するリリースを指定します。これによって、指定したリリースより前のリリースか らアップグレードを行う場合は、オブジェクトが保持されないようになります。指定したリリース以降のアップ グレードでは、オブジェクトは保持されます。97 ページの「Siebel のカスタムレイアウトの組み込み(ICL) アップグレードオプションについて」を参照してください。 ■ カスタマイズされたワークフローのレポジトリのマージ:レポジトリのマージプロセスでは、Prior Customer Repository のシードデータに含まれるワークフローへのカスタマイズが、New Customer Repository の関 連するワークフローにマージされます。マージロジックは、他のレポジトリオブジェクトの場合と同じです。143 ページの「Siebel ワークフローデザイナーのアップグレード」を参照してください。 ■ 大文字小文字およびアクセント記号の同一視クエリーウィザード:Siebel Tools の新しいウィザードを使用すると、 大文字小文字およびアクセント記号を同一視するクエリーをサポートするカラムを、レポジトリに設定できます。手 動でカラムを選択することも、入力ファイルを使用してバッチモードでウィザードを実行することもできます。ウィ ザードはレポジトリのマージ後に実行します。70 ページの「Siebel 大文字小文字同一視ウィザードについて」を参 照してください。 ■ ログ解析ユーティリティのレポート機能拡張:IBM DB2 および Oracle でのアップグレードの場合、重要でな いエラーはログ解析概要レポートに記録されなくなりました。ログ解析時に、すべてのエラーは、重要でないエ ラーが記載されているファイルと自動的に照合されます。エラーが重要でないものである場合、そのエラーは概 要レポートには記録されません。67 ページの「Siebel データベースアップグレードのログファイルについて」を 参照してください。 Siebel 7.8 では、次のアップグレードの新機能が導入されています。 ■ 複数バージョンのコンポーネントのプラットフォームをサポートしています。Siebel Server および Siebel Web Server Extension の複数のバージョンを、同じマシンにインストールすることができます。Siebel Gateway Name Server の複数のバージョンをインストールすることはできません。 たとえば、Siebel 7.7 から現在のリリースにアップグレードします。現在のリリースで Siebel Server 全体を テストして、本番環境にインストールする準備ができています。Siebel Server の Siebel 7.7 がインストール されている本番マシンに、新しい Siebel Server をインストールすることができます。新しい Siebel Server をインストールする前に、本番マシンを停止したり、リリース 7.7 の Siebel Server をアンインストールした りする必要はありません。 したがって、Enterprise コンポーネントをインストールされているバージョンから新しいバージョンへ移行す る際にかかるダウンタイムが削減されます。 1 台のマシン上では同じコンポーネントで 2 つの異なるバージョンを実行することはできません。たとえば、前 述のシナリオでは、Siebel Server のバージョン 7.7 と現在のリリースバージョンを同時に実行することはでき ません。 Siebel Gateway Name Server、Siebel Server、および Siebel Web Server Extension を含む Siebel Enterprise コンポーネントのインストール方法については、使用しているオペレーティングシステム用の 『Siebel インストールガイド』を参照してください。 ■ マージ後ユーティリティは複数回実行できます。レポジトリのマージが完了すると、マージ後ユーティリティは 自動的に起動されなくなります。ユーティリティは手動で起動する必要があり、複数回実行できます。 マージ後ユーティリティが正常に完了しない場合、レポジトリマージを再実行する必要がない場合もあります。 問題によっては、マージ後ユーティリティを再実行するだけで済みます。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 11 9 Siebel データベースと UI のアップグレードの計画 ■ Siebel 環境における RDBMS のアップグレードにつ いて Siebel 環境における RDBMS のアップグレードに ついて アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:すべてのデータベース。 現在インストールされている RDBMS のバージョンが新しいリリースでサポートされていない場合は、Siebel デー タベースのアップグレードを実行する前に RDBMS をアップグレードする必要があります。サポートされている RDBMS のバージョンについては、Siebel SupportWeb 上の「System Requirements and Supported Platforms & Miscellaneous Documentation」を参照してください。 現在インストールされている RDBMS のバージョンが新しいリリースでサポートされており、RDBMS をアップグ レードする場合は、Siebel データベースをアップグレードする前後に RDBMS をアップグレードできます。 次は、RDBMS アップグレード計画のガイドラインと要件です。 備考: RDBMS をアップグレードする場合、クライアントデータベース接続ソフトウェアもアップグレードしてください。 Siebel SupportWeb 上の「System Requirements and Supported Platforms & Miscellaneous Documentation」 を参照してください。 Oracle ■ Oracle RDBMS のアップグレードの計画に関する情報については、Siebel SupportWeb の「Alert 1053」を参 照してください。Siebel データベースをアップグレードしてから Oracle RDBMS をアップグレードする場合は、 アップグレード後に Siebel データベーススキーマを検証する必要があります。278 ページの「Siebel アップグ レード後のアップグレードした Oracle RDBMS の確認」を参照してください。 ■ Oracle 10g での開発、本番テスト、および本番のアップグレードは、CBO モードで実行してください。 IBM DB2 ■ IBM DB2 RDBMS をアップグレードした後に、データベースのインスタンスをアップグレードする必要があります。 ■ DB2 データベースには、データベースで定義されている 4KB、16KB、および 32KB のテーブルスペースがあ ります。それ以外の場合は、アップグレードを完了できません。 Siebel ユーザーインターフェイスの変更について アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:すべてのデータベース。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 1 20 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースと UI のアップグレードの計画 ■ Siebel 環境におけるデータベースソート順について Siebel 7.7 では、ユーザーインターフェイスにいくつかの重要な変更が加えられています。 ■ 新しいナビゲーション方式:主な改訂点は次のとおりです。 ■ [表示]メニューがリンクバーに置き換えられました。画面のタブをクリックすると、画面のタブの下にリン クバーが表示され、その画面用のビューまたはビューリストが表示されます。 ■ 親リストアプレット内にある可視性フィルターメニューからも、アプレット内に表示されるデータをフィル ターできるようになりました。 ■ タブを表示するには、親リストアプレット内のリンクをクリックします。 ■ UI 設定の変更:以前のリリースでは、ビューとコントロールの配置は、レポジトリの設定と、実行時に適用され るロジックに基づいていました。Siebel 7.7 では、ビューとコントロールの配置はレポジトリ内で宣言されます。 実行時のロジックは適用されません。 ■ グリッドレイアウトアプレットの使用の拡張:使用感を向上させるために、従業員固有のフォームアプレットが グリッドベースレイアウトに変換されました。アップグレードでは、カスタムフォームベースのアプレットはグ リッドベースレイアウトに変換されません。 ■ MVG シャトルアプレット:MVG シャトルアプレットは、Siebel 7.5x で導入されました。Siebel 7.7 では、 MVG がデフォルトでシャトル化されています。 これらの機能拡張が行われているため、アップグレード後のユーザーインターフェイスの慎重な評価を計画してください。 アップグレードログユーティリティを使用すると、アップグレード中に発生したユーザーインターフェイス関連の問題を すべてリスト表示できます。ユーザーインターフェイスについては、 『Siebel 基本操作』を参照してください。 Siebel 環境におけるデータベースソート順について アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:すべてのデータベース。 ソート順(照合順とも呼ばれます)は、データベースの最初のインストール中に指定され、クエリーの実行時にデータ ベースが文字データをソートする方法を定義します。ソート順のサポートは、データベースのコードページと、開発環 境と本番環境のどちらで使用されるかによって異なります。 ■ 開発環境:開発データベースの場合は、非バイナリソート順を使用するデータベースの機能制限のため、バイナ リソート順を使用する必要があります。 ■ 本番環境:パフォーマンスが低下しないように、本番データベースでは、バイナリソート順を使用することを強 くお勧めします。 バイナリソート順の設定は、各データベースプラットフォーム固有の設定にします。データベースプラットフォーム でサポートされている設定を確認するには、Siebel SupportWeb 上の「System Requirements and Supported Platforms & Miscellaneous Documentation」を参照してください。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 12 1 Siebel データベースと UI のアップグレードの計画 ■ Siebel パーティモデルについて Siebel データベースのソート順に関する注意事項 展開に非バイナリソート順を使用する必要がある場合は(たとえば、ローカル言語でバイナリソート順が使用されな い場合)、特に開発環境のアップグレードに影響する機能の制限を考慮する必要があります。これらの制限を受け入れ られない場合は、データベースを再作成してバイナリソート順を使用することを検討してください。ただし、次の注 意事項に留意してください。 ■ Siebel Tools を使用して、非バイナリソート順が使用されるデータベース上に Siebel レポジトリファイル(SRF) を生成することはできません。 ■ 非バイナリソート順を使用するデータベース上では、レポジトリのマージを実行できません。 ■ 非バイナリソート順を使用するデータベースでは、バイナリソート順を使用するデータベースよりも実行速度が 低下する場合があります。 展開に適したソート順とコードページ要件を確認するには、Siebel SupportWeb 上の「System Requirements and Supported Platforms & Miscellaneous Documentation」を参照してください。 Siebel パーティモデルについて アップグレード:Siebel 6.x 形式の世帯関係を保持している Siebel 7.x からの Siebel Financial Services のアッ プグレードに適用されます。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:すべてのデータベース。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 Siebel 7.x では、すべての個人および組織ユニットが保有されているパーティテーブル(S_PARTY)が導入され ています。取引先、組織、社内部署、担当者、従業員、役割、および世帯はすべてパーティとみなされ、このテーブ ルから参照することができます。 以前にこれらのデータを格納していたテーブルのほとんどは引き続き使用されていますが、現在では、S_PARTY ベース テーブルへの拡張テーブルとなっています。データは暗黙的な結合を通して、ビジネスコンポーネントにロードされます。 さらに、Siebel 7.x では、単一個人テーブルと単一組織ユニットテーブルを使用しています。たとえば、従業員と担 当者は現在同じテーブル(S_CONTACT)に結合されています。同様に、内部組織ユニットと外部組織ユニットは、 現在同じテーブル(S_ORG_EXT)に結合されています。 S_PARTY テーブルは、パーティモデルまたは単一個人モデルのプライマリテーブルで、すべての Party ビジネスコ ンポーネントのベーステーブルです。 いくつかの拡張テーブルでは、次のパーティモデルをサポートしています。 ■ S_USER は、Siebel ユーザー情報を格納します。 ■ S_EMP_PER は、ブランドオーナーのエージェントとみなされる、ブランドオーナーの従業員およびパートナー ユーザーの属性を格納します。 ■ ■ S_BU は、組織情報を格納します。 ■ S_ORG_EXT ■ S_POSTN S_CONTACT 非個人パーティはそれぞれ、直接的または間接的に、従業員または担当者などの個人メンバーを持っています。 1 22 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースと UI のアップグレードの計画 ■ Siebel パーティモデルについて パーティモデルによりいくつかのテーブルは廃止されました。 ■ S_EMPLOYEE。このテーブルの機能は S_CONTACT にマージされました。 ■ S_ORG_INT。このテーブルの機能は S_ORG_EXT にマージされました。 ■ S_EMP_POSTN は S_PARTY_PER によって置き換えられました。 ■ S_EMPLOYEE_ATT ■ S_ORG_INT_ATT ■ S_POSTN_RPT_REL 図 4 は、Siebel 6.x から Siebel 7.x へのアップグレード時に発生するデータモデルへのパーティの変更を示しています。 図 4 パーティモデルの変更 アップグレード中のパーティモデルの実装方法 Siebel 7.x にアップグレードする場合、アップグレードプロセスにより次のようにパーティモデルが実装されます。 データの移行 ■ 標準カラムの場合、S_EMPLOYEE から S_CONTACT、S_USER、S_EMP_PER へデータを移行します。 ■ 標準カラムの場合、S_ORG_INT から S_ORG_EXT、S_BU へデータを移行します。 ■ 以前の担当者、役割、従業員、アカウント、部署ごとに S_PARTY レコードを作成します。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 12 3 Siebel データベースと UI のアップグレードの計画 ■ Siebel パーティモデルについて ビジネスコンポーネント定義 ■ プライマリテーブルとして S_PARTY を参照するためのビジネスコンポーネント定義(たとえば、Employee、 Contact、Position、Account)を更新します。 ■ S_EMPLOYEE の標準およびカスタム結合を、S_CONTACT、S_USER、S_EMP_PER へ変更します。 ■ S_ORG_INT の標準およびカスタム結合を、S_ORG_EXT へ変更します。 ■ S_PARTY に対象変更されたビジネスコンポーネント上に作成されるカスタムフィールドの暗黙的な結合を設定 します。たとえば、 [代替電話]カスタムフィールドが Contact ビジネスコンポーネント上に存在する場合、アッ プグレードにより次のアクションが開始されます。 ■ Contact ビジネスコンポーネントを S_PARTY へ対象変更します。 ■ Contact ビジネスコンポーネントの S_PARTY から S_CONTACT への結合を定義します。 ■ [代替電話]フィールドの暗黙的な結合を設定します。 パーティモデルによる Siebel Financial Services の世帯データへの影響 Siebel 7.0.x では、パーティモデルにより世帯と Siebel Financial Services の次のエンティティとの関係が変更 されました。 ■ ■ ■ ポリシー/口座 活動 請求 ■ ■ ■ サービスリクエスト 商談 会社 関係は次のように変更されました。 ■ Siebel Financial Services 6.x では、これらのエンティティを直接世帯に関連付けることができました。 ■ Siebel Financial Services 7.0.x 以降は、これらのエンティティを直接世帯に関連付けることはできません。 代わりに、これらのエンティティは担当者に関連付けられます。エンティティを世帯に関連付けるには、このエ ンティティに関連付けられている担当者を世帯に追加します。 Siebel Financial Services 6.x では、エンティティテーブルと世帯テーブル間で直接関係を実装するため、多対多 関係には共通テーブルが使用されていました。1 対多関係には外部キーが使用されていました。このような設計によ り、担当者をエンティティに割り当てることはできましたが、このエンティティに割り当てられた世帯の一部とする ことはできませんでした。これにより、データの整合性の問題が発生する可能性がありました。パーティモデルはこ のような問題を解決します。 6.x での直接関係の設計を保持するのに必要なテーブルは、Siebel 7.x で保持されています。したがって、世帯とエ ンティティ間の直接関係を保持するよう選択できます。ただし、これは推奨される方法ではありません。6.x の直接 関係の設計を保持するには、Siebel 技術サポートまたは Oracle の Siebel エキスパートサービスまでお問い合わせ いただき、このモデルをサポートするよう現在のリリースのビジネスコンポーネントを修正するためのサポートをお 受けください。 Siebel Financial Services 6.x の世帯データの移行方法 Siebel 7.x へのアップグレード時に、S_CONTACT_REL での関係は S_PARTY_REL に移行されます。また、 S_PER_ORG_UNIT での関係は S_PARTY_PER に移行されます。 1 24 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースと UI のアップグレードの計画 ■ Siebel HTML 添付ファイルのベーステーブルへの移行に ついて エンティティ間の関係を定義するときに、S_PARTY に書き込まれるレコードはありません。代わりに、「PARTY (FIN)」および「Party Relationship To」ビジネスコンポーネントにより[Relationship Hierarchy]アプレッ トおよび隣接する[Party Relationship]リストアプレットに表示されている関係が作成されます。 ■ ■ S_PARTY には、次のフィールドが含まれています。 ■ PAR_PARTY_ID:このフィールドは親エンティティを識別します。 ■ ROW_ ID ■ NAME ■ PARTY_TYPE_CD:これは、エンティティのタイプを識別します。 S_PARTY_REL には、次のフィールドが含まれています。 ■ PARTY_ID:これは、関係(明示的な所有者)のあるエンティティを識別します。 ■ REL_PARTY_ID:これは、関係(暗黙的な所有者)のあるエンティティを識別します。 ■ REL_TYPE_CD:これは、関係のタイプを識別します。 S_PARTY_REL は、弁護士、会計士、役員メンバー、および権利者などのカスタム関係を定義する場合に使用できます。 次のエンティティ間で有効な関係を作成できます。 ■ ■ ■ ■ ■ 担当者と担当者 担当者と世帯 担当者と会社 会社と担当者 ■ ■ ■ ■ 世帯と担当者 世帯と世帯 世帯と会社 会社と会社 会社と世帯 Siebel HTML 添付ファイルのベーステーブルへの 移行について アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:すべてのデータベース。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 Siebel 7.7 へのアップグレードでは、データを S_WEB_CNTNT テーブルから S_CB_CNTNT_SET、S_CB_ASSET、 および他のコンテンツベーステーブルに移行します。 Siebel 7 で導入された HTML 添付ファイルは、コンテンツベーステーブルにアップグレードされます。コンテンツ データテーブルシステムにより、コンテンツをデータベースまたは Siebel ファイルシステムに格納できます。この システムは、プレーンテキスト、マークアップ言語(たとえば SGML や XML)、およびイメージファイル(たとえば GIF や JPEG)などのさまざまなタイプのコンテンツを格納できます。コンテンツの格納時には、コンテンツはシス テムにより分割され、レンダリングされる前に再構築されます。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 12 5 Siebel データベースと UI のアップグレードの計画 ■ Siebel 複数言語環境のアップグレートの計画 Siebel 複数言語環境のアップグレートの計画 アップグレード元:Siebel 7.0.x、7.5.x、7.7.x、および 7.8.x。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:すべてのデータベース。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 Siebel 8.0 のアップグレードプロセスでは、プライマリ(基本)言語および展開しているすべての言語がアップグ レードされます。これは、Unicode 非対応データベースと Unicode 対応データベースの両方で、Siebel 7.x から のアップグレードに適用されます。 開発および本番環境の upgrep プロセスでは、プライマリ言語および展開しているすべての言語に対して次の処理が 実行されます。 ■ (開発環境の upgrep)UI 文字列が Prior Standard Repository、New Customer Repository、および New Siebel Repository にインポートされます。 ■ シードデータがデータベースにインポートされます。 ■ S_LST_OF_VAL テーブルで、SQL スクリプトにより、新しくインポートされたレコードがすべて有効になり、 複数言語変数リスト(MLOV)をサポートするように設定されます。プライマリ言語の LOV は有効なままです。 ■ Siebel 7.0.x からのアップグレードの場合、SQL スクリプトにより、マーケティング要求作成プログラムテー ブル(S_SRC_DCP)、および要求作成 LOV または MLOV に必要な変更が加えられます。 次に示す場合を除き、言語関連の手動タスクで、展開された言語をアップグレードする必要はありません。 検証 開発または本番環境の upgrep を開始する前に、展開しているすべての言語に対して新しいリリースの言語パックを インストールしておく必要があります。 データベースサーバー設定ユーティリティでは、Siebel Server にインストールされている言語パックのステータスと S_LST_OF_VAL テーブルのレコードの言語 ID を比較して、展開されている言語を検証します。S_LST_OF_VAL にあ る言語 ID に対応する言語が Siebel Server に展開されていない場合、検証が失敗してアップグレードを続行できません。 開発または本番環境の upgrep を開始する前に、Siebel Tools を使用して、S_LST_OF_VAL のレコードを確認す る必要があります。展開していない言語のレコードは削除または無効にしてください。 注意: 英語(U.S.)を展開しているかどうかに関係なく、S_LST_OF_VAL には言語名称が英語(U.S.)のレコー ドが含まれます。これらのレコードを無効にしたり、削除しないでください。検証プロセスでは、これらのレコード は無視されます。 制限事項 複数言語アップグレードを行う際には、次の制限があります。 1 26 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースと UI のアップグレードの計画 ■ Siebel Unicode サポートのアップグレードの計画 ■ インストールしている言語を展開している必要があります。インストールしている言語を展開していない場合、 その言語はアップグレードされません。 展開されている言語とは、言語パックのインストール、UI 文字列の Siebel Repository へのインポート、シー ドデータのデータベースへのインポート、S_LST_OF_VAL に追加されたシードデータレコードの有効化、およ び MLOV のレコード設定を行っている言語のことです。 ■ アップグレードする言語は選択できません。アップグレードウィザードは、展開されているすべての言語をアッ プグレードします。 ■ アップグレード中に言語を追加したり削除することはできません。現在展開していない言語を追加する必要があ る場合は、アップグレード後に追加してください。新しい言語の追加については、 『Siebel Global Deployment Guide』および使用しているオペレーティングシステム用の『Siebel インストールガイド』を参照してください。 Siebel Unicode サポートのアップグレードの計画 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:すべてのデータベース。 西ヨーロッパ言語と日本語については、Oracle の Siebel アプリケーションは Unicode 非対応コードページと Unicode コードページの両方をサポートしています。他のサポートされているすべての言語については、Siebel ア プリケーションでは Unicode コードページのみサポートしています。 インストールで Siebel Email Response、フォローアップ、または同様の機能を使用する場合、特に別のシステム でコンテンツが作成される場合には、Unicode を推奨します。 これは、Siebel アプリケーションでは内部的に Unicode を使用するためです。RDBMS で Unicode が使用されていない 場合は、Siebel アプリケーションではコンテンツが Unicode からデータベースコードページに変換されます。データベー スに Unicode コードページを使用することで、テキストのコンテンツで文字列変換の問題が発生するのを防ぎます。 Unicode に変換する前に、暗号化メソッドは RC2 または AES にする必要があります。 注意: Unicode への移行は、既存のデータを Unicode データベースにインポートするよりも複雑です。移行が正常に実 行されない場合、深刻なデータ破損や回復不能なデータ損失が発生することがあります。このため、Oracle の Siebel エ キスパートサービスを必ず使用してください。Unicode 移行を実行するには、エキスパートサービスにご連絡ください。 サポートされている言語およびコードページについては、Siebel SupportWeb 上の「System Requirements and Supported Platforms & Miscellaneous Documentation」を参照してください。 Unicode、および Siebel Business Applications のグローバル展開については、『Siebel Global Deployment Guide』を参照してください。 RC2 暗号化へのアップグレードについては、『Siebel セキュリティガイド』を参照してください。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 12 7 Siebel データベースと UI のアップグレードの計画 ■ Siebel Unicode サポートのアップグレードの計画 Unicode への移行計画の注意事項 Unicode への移行には、Oracle の Siebel エキスパートサービスのサポートが必要です。 アップグレードしたデータベースを Unicode 非対応コードページから Unicode へ移行する場合は、エキスパート サービスにお問い合わせください。移行を行うには、データベースベンダー固有のユーティリティ、または Siebel ユーティリティを使用できます。 アップグレードしたアプリケーションの Unicode への移行を計画している場合は、次の点を考慮する必要があります。 ■ データベースのサイズの拡張:Unicode に移行すると、データベースのサイズが大きくなります。このため、 Unicode に移行する前に、データベースに追加のスペースを割り当てる必要があります。詳しくは、Siebel 技 術サポートまたは Siebel エキスパートサービスまでお問い合わせください。 ■ IBM DB2 のデータの切り捨て:Unicode に移行すると、DB2 データベース内の特定のデータが切り捨てられ る可能性があります。これまで、varchar タイプの long カラムの最大長は 16,383 文字でした。しかし、Unicode では、varchar タイプの long カラムの最大長は 16,350 文字です。Unicode への移行の間に、varchar タイ プで 16,350 文字を超える long カラムは切り捨てられます。これを回避するには、移行の前に、切り捨てられ る可能性があるデータを特定するタスクを実行し、適切に対応します。詳しくは、Siebel 技術サポートまたは Siebel エキスパートサービスまでお問い合わせください。165 ページの「Siebel アップグレードにおいて切り 捨ての対象になる IBM DB2 Long カラムの識別」も参照してください。 ■ IBM DB2 カスタムテーブルスペース情報:アップグレードでは、DB2 データベース用のカスタムテーブルス ペース情報は保持されません。このため、Unicode コードページへの移行中に、再作成が必要なテーブルがわ かっていなければならないので、問題になります。カスタムテーブルスペースを処理するようにアップグレード スクリプトを変更する必要があります。 カスタムテーブルスペースを処理するようにアップグレードスクリプトを変更する方法については、Siebel 技術 サポートまたはエキスパートサービスまでお問い合わせください。 ■ サードパーティ製品の統合:Unicode への移行により、サードパーティ製のシステムとの統合に影響が出る場合 があります。詳しくは、Siebel 技術サポートまたは Siebel エキスパートサービスまでお問い合わせください。 ■ ハンドヘルドおよびワイヤレスのサポート:ハンドヘルドおよびワイヤレスアプリケーションプラットフォーム には、Unicode をサポートしていないものがあります。詳しくは、Siebel 技術サポートまたは Siebel エキス パートサービスまでお問い合わせください。 ■ 環境コードページ:開発環境で Unicode 非対応コードページを使用し、後に本番環境で Unicode に移行するこ とはできません。 サポートされている Unicode のタイプ 現在のリリースでは、2 つのタイプの Unicode をサポートしています。 ■ UTF-8:UTF-8 は、西ヨーロッパ言語に同じエンコーディングを使用します。西ヨーロッパ言語では 1 バイト を占め、日本語などの、一部のアジア圏の言語では最大 3 バイトを占めます。 ■ UCS-2:UCS-2 は、IBM DB2 および Microsoft SQL Server データベース用にサポートされています。UCS2 は、西ヨーロッパ言語で 1 対 1 のマッピングを行いません。すべての言語で 2 バイトを占めます。 1 28 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースと UI のアップグレードの計画 ■ Siebel RC2 または AES 暗号化のアップグレードの計画 Siebel RC2 または AES 暗号化のアップグレードの 計画 アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:すべてのデータベース。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 Siebel 7.7 では、安全なアプリケーションのための政府標準である、AES 暗号化メソッドが導入されています。 Siebel Business Applications では、RC2 データ暗号化も引き続きサポートされます。 デフォルト暗号化メソッド(標準 Encryptor)はサポートされなくなりました。標準 Encryptor を使用していたデー タは、現在のリリースのアプリケーションでは読み込むことができません。使用する暗号化メソッドは RC2 または AES にアップグレードする必要があります。 暗号化アップグレードユーティリティを使用して、暗号化されていないデータ、および標準 Encryptor を使って暗 号化されたデータを RC2 または AES 暗号化メソッドに変換します。より強力な暗号化にアップグレードする場合、 たとえば RC2 56 ビットから RC2 128 ビット暗号化などへアップグレードする場合でも、暗号化アップグレード ユーティリティを実行する必要があります。RC2 128 ビットまたは AES 暗号化へのアップグレードには、Siebel Strong Encryption Pack が必要です。 暗号化メソッドをアップグレードするには、『Siebel セキュリティガイド』を参照してください。 Siebel Web テンプレートファイルとスタイル シートのアップグレードの計画 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 Web テンプレートファイルを使用すると、ビュー、アプレット、およびコントロールなどのユーザーインターフェイス のレイアウトおよびフォーマットを容易に定義することができます。Siebel Server の Siebel Web エンジンでは、 Web テンプレートファイルを使用して Web ページを作成します。この Web ページが Web サーバーに転送されます。 Web テンプレートファイルには、Siebel タグが点在した通常の HTML、WML、または XML タグが含まれています。 Siebel タグは先頭に「swe」が付き、コントロールやデータなどの UI オブジェクトのプレースホルダが含まれてい ます。HTML フォーマットのタグは、カスケードスタイルシート(main.css)で定義されています。 Siebel Server または Siebel Tools の新しいリリースをインストールすると、新規の Web テンプレートファイルと新規 のスタイルシートファイルのセットが作成されます。アップグレードプロセスは、既存のファイルを使用しません。Web テンプレートファイルまたはスタイルシートファイルを手動でカスタマイズした場合は、それらのカスタマイズを新しい Web テンプレートファイルおよびスタイルシートファイルに再実装するかどうかを評価する必要があります。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 12 9 Siebel データベースと UI のアップグレードの計画 ■ Siebel Web テンプレートファイルとスタイルシー トのアップグレードの計画 次のカスタマイズ再実装のための計画のガイドラインに従ってください。 ■ Siebel Tools レポジトリのオブジェクト定義に関する UI 問題をまず解決します。この解決の間に、Web テン プレートファイルのカスタマイズを実装する新しい UI の領域を確認します。 ■ Web テンプレートファイルの既存のカスタマイズを評価し、再実装するカスタマイズを決定します。新しいリ リースでの UI の変更により、いくつかのカスタマイズが廃止されています。 ■ それぞれのカスタマイズについて再実装が必要な理由を記録します。これを参照することで、カスタマイズの問 題を後で評価するのに役立ちます。 ■ Web テンプレートファイルとスタイルシートファイルのバージョンを管理するため、公式の変更管理を使用します。 この変更管理により、開発者へのファイルの配布を順序立てて管理することができます。 ■ アプレットには、通常、アプレットモード別の分けられた Web テンプレートファイルがあります。アプレット のすべてのモードの Web テンプレートファイルを同時にカスタマイズします。これによって、UI の単一テスト パスでアプレット機能を検証できます。 ■ 個々の Web テンプレートファイルは、通常、複数の画面、ビュー、またはアプレットで使用されます。各 Web テンプレートファイルを使用するすべての UI オブジェクトにおいて、正しくカスタマイズされていることを検 証する正式なテストプランを設定します。これによって、カスタマイズの検証にかかる時間を短縮し、UI に対す る意図しない変更を防ぐことができます。 ■ スタイルシートのカスタマイズを 2 つのパスで再実装します。最初のパスでは、UI の使用感に関する問題に必要 な変更のみ実装します。2 番目のパスでは、Web テンプレートのカスタマイズが完了した後に、残りのスタイル シートのカスタマイズを実装します。これによって、UI 機能の問題を解決するために必要な時間を短縮できます。 カスタマイズが完了した後は、Web テンプレートファイルとスタイルシートファイルを環境の Siebel Server にコピー する必要があります。これらのファイルは、リモートサイトに送信されたアップグレードキットにも含まれています。 Web テンプレートファイルには .swt ファイル拡張子があり、Siebel Tools および Siebel Server のインストール で webtempl ディレクトリに配置されます。 スタイルシートファイルは、次の Siebel Tools および Siebel Server のインストールディレクトリにあります(パ スは Windows の場合)。 Siebel Tools: ¥public¥lang¥files¥main.css Siebel Server: SIEBEL_ROOT¥webmaster¥files¥lang¥main.css ここで、lang は enu などのインストール言語です。 これらのファイルにカスタマイズを再実装し新しい環境にコピーする手順については、第 3 章「Siebel データベース のアップグレードの実行方法」のアップグレードプロセスのトピックで説明されています。 Web テンプレートファイルおよびスタイルシートファイルの機能については、『Configuring Siebel Business Applications』を参照してください。 1 30 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースと UI のアップグレードの計画 ■ Siebel アクセス制御のアップグレードの計画 Siebel アクセス制御のアップグレードの計画 アップグレード元: Siebel 7.0.x。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:すべてのデータベース。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 Siebel 7.5 では、アクセス制御が大幅に変更されました。アクセス制御とは、Siebel Business Applications 内 の画面、ビュー、およびデータの可視性を制御するすべてのメカニズムを指します。アクセス制御には、役割、権限、 組織、およびアクセスグループが含まれますが、それだけに限定されません。 Siebel Business Applications においてアクセス制御を実装するには、Siebel 管理者が、個人とリソース(ビューや 機能を含む、データよりもさらに一般的な用語)の間に関係を作成します。これらの関係またはポリシーは認証です。 個人とリソースはどちらも、管理を容易にするために、グループ化し、階層に配置することができます。 顧客やチャネルパートナーなどの外部ユーザーには、データの可視性およびアプリケーションの機能を制御するさま ざまなアクセスレベルを割り当てることができます。アクセスポリシーを計画する場合は、次のことを考慮します。 ■ アクセス制御ポリシーの複雑さ(1 つのデータ項目またはデータ項目のグループには 1 人または多数のユーザー またはグループがアクセスできますが、すべてがアクセスすることはできません)。 ■ マスターデータ(製品などの、静的な参照用データ)および顧客データ(商談などの、アプリケーションユーザーに よって作成および管理されるデータ)を含む、Siebel Business Applications によって配布されるコンテンツ量。 ■ データにアクセスするユーザーおよびエンティティ数。また、ユーザー(パートナー、競合会社、ブラウザ、顧客) 間の関係における複雑さについても考慮します。 アクセス制御については、『Siebel セキュリティガイド』を参照してください。 個人、世帯、およびサービスリクエストの可視性 Siebel 7.5 より、個人、世帯、およびサービスリクエストを複数の組織に表示できるようになりました。これらは ビジネスユニットと呼ばれています。Siebel 7.5 では、これをサポートする次の新しいテーブルが導入されています。 ■ S_CONTACT_BU ■ S_ORG_GROUP_BU ■ S_SRV_REQ_BU Siebel 7.7 へのアップグレードにより、S_CONTACT_BU、S_ORG_GROUP_BU、および S_SRV_REQ_BU テーブルに、S_CONTACT、S_ORG_GROUP、および S_SRV_REQ テーブルの各レコードに対して 1 つずつ、レ コードが生成されます。アップグレード後、担当者、世帯、およびサービスリクエストは、アップグレード前に属し ていたビジネスユニットから引き続き表示できます。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 13 1 Siebel データベースと UI のアップグレードの計画 ■ Siebel アクセス制御のアップグレードの計画 アクセスグループおよびユーザーリスト属性 Siebel 7.5 では、アクセスグループ属性とユーザーリスト属性をそれぞれ保持するために、2 つの新しい Siebel 拡 張テーブルが S_PARTY、S_PARTY_GROUP、および S_USERLIST テーブルに追加されました。 Siebel 7.7 へのアップグレードにより、既存の S_PARTY アクセスグループおよびユーザーリストレコードに対し、 S_PARTY_GROUP および S_USERLIST テーブルにレコードが追加されます。 複 数 の 組 織 の 表 示 を サ ポ ー ト す る た め、ア ッ プ グ レ ー ド に よ り 対 応 す る 共 通 テ ー ブ ル レ コ ー ド も S_PARTY_GRP_BU および S_USERLIST_BU テーブルに追加されます。 「Technical Note 312」に、アクセス制御の実装に関するガイダンスとベストプラクティスについての説明があります。 この「Technical Notes」には、Siebel 7 で実装されたアクセスグループのアクセス制御メカニズムの基本的な情報が 含まれており、移行に関する注意事項および Siebel Business Applications でアクセスグループのアクセスを展開す るための手順の概要が説明されています。 アクセス制御については、『Siebel セキュリティガイド』を参照してください。 1 32 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 6 Siebel アップグレードのための アプリケーションの計画 この章では、次のトピックについて説明します。 ■ 133 ページの「Siebel 7.5.x のリリースレベルの判断」 ■ 135 ページの「Siebel アドレスデータ移行のためのアップグレードの計画」 ■ 136 ページの「Siebel Employee Relationship Management(ERM)のアップグレードの計画」 ■ 137 ページの「Siebel Marketing のアップグレードの計画」 ■ 143 ページの「Siebel ワークフローデザイナーのアップグレード」 ■ 146 ページの「Siebel 環境でのハンドヘルドデバイスのアップグレードの計画」 ■ 147 ページの「Siebel 環境での Resonate Central Dispatch のアップグレードの計画」 ■ 148 ページの「Siebel 文字列翻訳のアップグレードの計画」 ■ 148 ページの「Siebel Configurator のアップグレードの計画」 ■ 148 ページの「Siebel Personalization のアップグレードの計画」 ■ 149 ページの「Siebel Pricer およびオーダー管理のアップグレードの計画」 ■ 150 ページの「アップグレード計画:Siebel アプリケーションの追加変更」 関連トピック 第 4 章「Siebel データベースアップグレードの動作」 第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 Siebel 7.5.x のリリースレベルの判断 アップグレード元:Siebel 7.5.x。 環境:開発環境のみ。 エンタープライズを新しいリリースにアップグレードする前に、7.5.x のリリースレベルを判断します。 データベースサーバー設定ユーティリティを実行してアップグレードを行う場合、アップグレード元のリリースを選 択するように求められます。選択肢は、7.5.2、7.5.2.200+、および 7.5.3 です。 7.5.x の誤ったリリースレベルを選択すると、レポジトリマージは正常に完了しますが、UI の設定に問題が発生する 場合があります。 インストールされているリリースのリリースレベルは、エンタープライズインストール全体のディレクトリ内にある base.txt ファイルに含まれています。 注意: エンタープライズコンポーネントを新しいリリースにアップグレードする前に、次のタスクを実行してください。 新しいリリースをインストールすると、古いリリースの base.txt ファイルが置き換えられます。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 13 3 Siebel アップグレードのためのアプリケーションの計画 ■ Siebel 7.5.x のリリースレベルの判断 リリースレベルの判断 7.5.x のリリースレベルを識別するには、次のタスクを実行します。 リリースレベルを判断するには 1 アップグレードを実行するために使用する Siebel Server がインストールされているマシン上で、Siebel Server のインストールディレクトリ siebsrvr を検索します。 2 siebsrvr ディレクトリで、base.txt を開いて、リリースレベルを書き留めます。 たとえば、次の base.txt 文字列では、リリースレベルは 7.5.3 です。 7.5.3 SIA [XXXXX] LANG_INDEPENDENT full release 3 データベースサーバー設定ユーティリティを実行して Siebel データベースをアップグレードする際に参照でき る場所に、7.5.x のリリースレベルを保管します。 レポジトリ更新のインストールの確認 リリースレベルが 7.5.2.200+ または 7.5.3 である場合、このタスクを実行します。 7.5.2.200+ および 7.5.3 メンテナンスリリースには、手動でインストールする必要があるレポジトリ更新が含まれ ていました。この更新がインストールされていることを確認します。更新がインストールされていない場合、Siebel SupportWeb の「Maintenance Release Guide for Siebel 7.5.3」を参照して、更新をインストールします。 レポジトリ更新のインストールの確認 1 Siebel Tools を開きます。 2 Object Explorer で、[Applet]を選択します。 3 「Account Team Mvg Applet」をクエリーして、このアプレットを選択します。 4 Object Explorer で、[Applet]の子オブジェクトの[Control]を選択します。 5 [Control]リストを有効にして、「*shuttle」をクエリーします。 6 7 次のコントロールがクエリーから返されることを確認します。 ■ Add - Shuttle ■ AddAll - Shuttle ■ Remove - Shuttle ■ RemoveAll - Shuttle ■ LabelSelected - Shuttle 次のアクションのいずれかを選択します。 ■ すべてのコントロールが存在する場合、レポジトリ更新はインストールされています。追加アクションは必 要ありません。 ■ すべてのコントロールが存在しない場合、レポジトリ更新はインストールされていません。Siebel SupportWeb の「Maintenance Release Guide for Siebel 7.5.3」を参照して、更新をインストールします。 ■ 一部のコントロールが存在し、他のコントロールが存在しない場合は、Siebel 技術サポートに連絡してください。 1 34 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アップグレードのためのアプリケーションの計画 ■ Siebel アドレスデータ移行のためのアップグ レードの計画 Siebel アドレスデータ移行のためのアップグレード の計画 アップグレード: ■ Siebel Financial Services 7.0.x から Siebel Industry Applications(SIA)8.0.x へ ■ Siebel Business Applications 8.0.x から Siebel SIA 8.0.x へ ■ Siebel Financial Services 6.2.1(IBM z/OS プラットフォーム上)から Siebel SIA 8.0.x(IBM z/OS プ ラットフォーム上)へ 備考: このトピックは、Siebel Business Applications(HOR)をより新しいリリースにアップグレードする場合 には適用されません。 Siebel 7.7(および Siebel 7.5 SIA)ではアドレス情報の格納方法が変わりました。アドレス移行が正しく処理さ れるようにいくつかのタスクを実行する必要があります。 以前のリリース 以前のリリースでは、アドレスデータは次のように格納されていました。 ■ 人とアドレスの関係は 1 対多で、テーブル S_ADDR_PER に格納されていました。 ■ 取引先とアドレスの関係は 1 対多で、S_ADDR_ORG に格納されていました。 ■ 両方のテーブルに、カラム ADDR_NAME が含まれていました。ADDR_NAME は、アドレステーブルの他の属性 に基づいて計算された値です。 ■ S_ADDR_PER のユーザーキーには PER_ID および ADDR_NAME が含まれていました。 Siebel 7.7 Siebel 7.7 では、人とアドレスの関係と取引先とアドレスの関係は多対多で、アドレス情報は S_ADDR_PER に格 納されます。アドレスと担当者、およびアドレスと組織の関係は、S_CON_ADDR に格納されます。 アップグレードプロセスはアドレスデータのストレージを次のように改訂しました。 ■ データを S_ADDR_PER および S_ADDR_ORG から S_CON_ADDR に挿入します。 ■ データを S_ADDR_ORG から S_ADDR_PER に移行します。テーブル S_ADDR_ORG は廃止されました。 ■ S_ADDR_PER.PER_ID を NULL に設定します。S_ADDR_PER.PER_ID は、ユーザーキーの一部としては 使用されなくなりましたが、物理キーの一部として引き続き使用されます。 ■ S_ADDR_PER のアドレスの一意性は ADDR_NAME にのみ適用されます。 ■ テーブル S_CON_ADDR は、S_ADDR_PER に格納されているデータ、および S_ORG_EXT または S_CONTACT にそれぞれ格納されている取引先または担当者データの共通テーブルになります。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 13 5 Siebel アップグレードのためのアプリケーションの計画 ■ Siebel Employee Relationship Management ( ERM )のアップグレードの計画 アドレスデータを保持する方法 PER_ID は S_ADDR_PER のユーザーキーの一部ではなくなったため、ADDR_NAME はすべてのレコードに対し て一意である必要があります。 S_ADDR_ORG お よ び S_ADDR_PER 内 の レ コ ー ド が 同 じ ADDR_NAME を 持 つ 可 能 性 が あ り ま す。同 じ ADDR_NAME を持つ場合、レコードの 1 つに対して ADDR_NAME が保持され、アップグレードプロセスでは、そ の他のレコードに対して ADDR_NAME に ROW_ID が追加されます。これにより、レコードは削除されず、両テー ブルのすべてのレコードが保持されます。 アドレス移行の管理方法 アドレスデータを移行するには、次のタスクを実行する必要があります。 ■ データベースをアップグレードする前に、スクリプトを実行して、S_ADDR_PER および S_ADDR_ORG 間で 同じ ROW_ID を持つレコードを識別する必要があります。重複する行 ID は排除する必要があります。 ■ S_ADDR_PER および S_ADDR_ORG のカスタム拡張カラム内のアドレスデータを移行するためのアップグ レードスクリプトを変更するかどうかを判断する必要があります。新しいスキーマを確認して、カスタムカラム が標準カラムにマップできるかどうかを決定します。一致する標準カラムが存在しない場合、ターゲットテーブ ルで新しいカラムを作成します。データベースの upgrep 中、この新しいカラムの作成は、データベースサー バー設定ユーティリティの実行後かつアップグレードウィザードの実行前に行います。 ■ アップグレードが完了した後、S_ADDR_PER のレコードを確認して、重複レコードおよび無効になったレコー ドを削除します。 アドレス移行を管理するには、31 ページの「Siebel テスト環境のアップグレードプロセス」の手順に従ってください。 アドレス移行タスクのそれぞれが、このプロセスの 1 ステップとして記載されています。各ステップで、タスクを実行 する手順を示しています。 Siebel Employee Relationship Management(ERM)のアップグレードの計画 アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 Siebel 7.7 の ERM では、ワークフロー、Siebel Training、マイクロサイト管理、およびグループニュースに重要 な変更が加えられています。 ワークフロー Siebel 7.5.3 では、承認ビジネスプロセスのワークフローがサンプルデータベースに含まれていました。これらの ワークフローを有効化するか、または承認ステップを含むワークフローを作成していた場合、ワークフローを手動で アップグレードする必要があります。 1 36 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アップグレードのためのアプリケーションの計画 ■ Siebel Marketing のアップグレードの計画 Siebel Training 以前のリリースでは、Siebel Training コースを含む製品カタログのタイプは[購入中]でした。Siebel 7.7 では、 [ト レーニング]と呼ばれる新しいカタログタイプが提供されています。Siebel Training 製品とその他の種類の製品の両 方が含まれるカタログがある場合は、Siebel Training 製品だけが含まれるようにそれらのカタログを修正します。こ れにより、アップグレード時にトレーニング以外の製品がトレーニングカタログに移動されるのを防ぐことができます。 マイクロサイトおよびグループニュース カスタマイズしたマイクロサイトまたは[グループニュース]ページセクションを作成している場合は、関連付けら れているビジネスコンポーネントとアプレット定義を修正する必要があります。 Siebel Marketing のアップグレードの計画 アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 Siebel 7.7 では、Siebel Marketing にアーキテクチャ上の次の 3 つの変更が加えられています。 ■ 階層の簡略化:プログラム オカレンスとキャンペー ンオカレンスが削除され ました。これにより、Siebel Marketing の階層が簡略化されています。 ■ ビジネスオブジェクトのマージ:以前のリリースでは、類似したキャンペーン機能をサポートする DBM Campaign と Campaign という 2 つのビジネスオブジェクトがありました。Siebel 7.7 では、すべてのキャ ンペーン管理機能が Campaign ビジネスオブジェクトにマージされています。 ■ Marketing Server の Siebel Analytics への移行:Marketing Server は廃止されました。Marketing Server の機能は Siebel Analytics に移行されており、Siebel Analytics Server に実装されています。 階層の簡略化 [プログラムプラン]>[キャンペーンプラン]>[キャンペーンオカレンス]という階層が簡素化されました。新し い階層は、[プログラム]>[キャンペーン]>[キャンペーンの現在段階(複数)]です。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 13 7 Siebel アップグレードのためのアプリケーションの計画 ■ Siebel Marketing のアップグレードの計画 アップグレード時には、キャンペーンオカレンスに関連付けられていたオブジェクトの親が、廃止されないキャンペーン に変更されます。図 5 に示すように、子オブジェクトの親が、キャンペーンオカレンスからキャンペーンに変更されます。 図 5 Siebel Marketing の関係モデル 1 38 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アップグレードのためのアプリケーションの計画 ■ Siebel Marketing のアップグレードの計画 ビジネスオブジェクトのマージ 以前のリリースでは、キャンペーン機能は DBM Campaign と Campaign という 2 つのビジネスオブジェクトに よって処理されていました。これらのオブジェクトは類似した機能を共有していましたが、ビューや子オブジェクト など、関連要素の多くは共有されていませんでした。アップグレードにより、すべてのキャンペーン機能とビューが Campaign という 1 つのビジネスオブジェクトにマージされます。 アップグレード時には、キャンペーン計画とキャンペーンをマージするために次の変更が行われます。 ■ 以前のリリースの Campaign Plan が、Campaign に変換されます。 ■ Campaign Plan の子だったキャンペーンオカレンスは廃止されます。 ■ 以前の各オカレンスに対して、新しい「ロード」レコードが作成されます。 廃止されるキャンペーンオカレンスに関連付けられていた子オブジェクトの親が、廃止されないキャンペーンに変更 されます。 Marketing Server の Siebel Analytics への移行 アップグレードにともない、Siebel Server の Data Dictionary Manager および Marketing Server コンポーネ ントが廃止されます。以前のリリースでは、Marketing Server コンポーネントグループによってセグメント化とリ ストのエクスポートが実行されていました。セグメント化およびリストのエクスポートは Siebel Analytics Web サーバー内のサブシステムによって処理されます。 このサーバーコンポーネントの廃止により、一連のビジネスコンポーネントとその他のオブジェクトも廃止されます。 それらのオブジェクトはレポジトリ内に残りますが、アプリケーションには使用されません。 List Import Service Manager、Marketing AOM(SMObjMgr)、eMarketing AOM(eMarketObjMgr)、ま たは eEvents AOM(eEventsObjMgr)は、アップグレードによって廃止されません。これらは新しいアプリケー ションでも使用されます。 付録 A「Siebel Marketing アップグレードリファレンス」には、廃止された次のタイプの、アイテムのリストがあります。 ■ サーバーコンポーネント ■ ビジネスオブジェクトおよびビジネスコンポーネント ■ 画面およびビュー ■ 廃止されたデータ Siebel Marketing のカスタマイズの概要 Siebel 7.7 には、カスタムレイアウトの組み込み(ICL)機能が含まれています。アップグレードウィザードでこの 機能を選択すると、カスタマイズしたビューおよびアプレットのレイアウトが、新機能およびスキーマ変更と矛盾す ることなく保持されます。 Siebel Marketing ではユーザーインターフェイスの大幅な変更が行われているため、Siebel Marketing のビュー およびアプレットは ICL のサポートから除外されています (Siebel Tools レポジトリ内で、Siebel Marketing オ ブジェクトの Upgrade Behavior プロパティが ADMIN に設定されています)。 したがって、レポジトリのアップグレード時に Siebel Marketing のビューおよびアプレットのカスタマイズは保持 されません。アップグレード実行時に ICL モードを選択すると、Siebel Marketing のビューおよびアプレットを除 くその他のビューおよびアプレットが、ICL によって保持されます。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 13 9 Siebel アップグレードのためのアプリケーションの計画 ■ Siebel Marketing のアップグレードの計画 Siebel Marketing に対するデータベースの変更の概要 140 ページの表 22 に、Siebel Marketing に適用される Siebel データベースの変更の概要を示します。 表 22 Siebel 7.7 の Siebel Marketing に対するデータベースの変更の概要 アップグレードステップ 説明 S_SRC および S_SRC_REL の更新 マーケティング計画戦術が、親マーケティングプランを示す のに、S_SRC_REL の代わりに、S_SRC.MKTG_PLAN_ID を使用するように更新します。 S_SRC の更新 キャンペーンおよびプログラム用の[状況]値 (STATUS_CD)を更新します。 キャンペーン計画とスタンドアロンのキャンペーンが同じ CAMP_TYPE_CD を使用するように更新します。 SUB_TYPE が Marketing_Campaign で、アップグレード スクリプトに指定されている他の条件を満たしている場合、 CAMP_TYPE_CD を Campaign に設定します。 S_SRC.RESPNSE_TYPE の値を更新します。 S_DD_CAMP_WAVE および S_CAMP_LD_WAVE へ の挿入 それぞれのキャンペーンオカレンスに対してロードレコー ドを作成します。ロード番号は実行日に基づいて割り当て られます。 それぞれのスタンドアロンのキャンペーンに対してキャン ペーン段階のロードを 1 つ作成します。 キャンペーン段階のロードの状況を、元のキャンペーンオ カレンスの対応する実行状況に設定します。 S_CAMP_WAVE_DCP への挿入 S_CAMP_CON のインデックス変更と更新 キャンペーン段階のロードレコード(アップグレード前の オカレンス)のオファー履歴を記録します。 キャンペーン ID、担当者 ID、ロード番号、およびトーク ン番号を使用するようにユーザーキーを変更します。 キャンペーンオカレンスがロードレコードに変更される際 に、S_CAMP_CON がキャンペーン担当者用の適切なロー ド番号に更新されます。 S_SRC_COST の更新 TYPE_CD を固定経費およびユニットあたりの経費のため の新しい値に更新します。 S_SRC_GOAL の更新 目標タイプコード(GOAL_TYPE_CD)を更新します。 S_EVT_ACT の更新 活動の親をキャンペーンオカレンスからキャンペーンに変 更します。 活動の親をプログラムオカレンスからプログラムに変更し ます。 ステージ用の S_SRC の更新 ステージレコード用の CAMP_TYPE_CD = "STAGE" を 更新します。 1 40 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アップグレードのためのアプリケーションの計画 ■ Siebel Marketing のアップグレードの計画 表 22 Siebel 7.7 の Siebel Marketing に対するデータベースの変更の概要 アップグレードステップ 説明 S_OPTY_SRC の更新 商談の親をキャンペーンオカレンスからキャンペーンに変 更します。 S_SRC_DCP の更新 オファーの親をキャンペーンオカレンスからキャンペーン に変更します。 S_ORDER の更新 オーダーの親をキャンペーンオカレンスからキャンペーン に変更します。 S_CS_PATH_SRC の更新 SmartScripts の親をキャンペーンオカレンスからキャン ペーンに変更します。 S_SRC_POSTN の更新 チームメンバーの親をキャンペーンオカレンスからキャン ペーンに変更します。 S_COMMUNICATION の更新 応答の親をキャンペーンオカレンスからキャンペーンに変 更します。 S_CAMP_SKILL の更新 割り当てスキルの親をキャンペーンオカレンスからキャン ペーンに変更します。 S_QTA_PLAN の更新 目標計画の親をキャンペーンオカレンスからキャンペーン に変更します。 S_PROD_INT_SRC および S_PROD_LN_SRC の 更新 関連製品および製品ラインの親をキャンペーンオカレンス からキャンペーンに変更します。 S_CALL_LST の更新 内部リストの親をキャンペーンオカレンスからキャンペー ンに変更します。 S_SRC_GOAL(キャンペーン計画用)への挿入 S_SRC の[財務モデラー]のカラム([売上]、[情報数]、 [応答率]、 [変換率]、 [セールスごとの平均収入]、 [平均貢 献マージン]、[ROI 金額])に基づいて、[目標]の実際値 と予測値を更新します。 Marketing データの移行方法の概要 142 ページの表 23 に、Siebel Marketing のデータがどのように移行されるかを示します。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 14 1 Siebel アップグレードのためのアプリケーションの計画 ■ Siebel Marketing のアップグレードの計画 Siebel 7.7 で廃止されたデータのリストは、付録 A「Siebel Marketing アップグレードリファレンス」を参照してく ださい。 表 23 Siebel 7.7 の Siebel Marketing のデータ移行 アップグレード による影響 廃止されたテー ブル 廃止されたビジ ネスコンポーネ ント マーケティング プラン 保持 なし なし プログラムプラン 保持 なし なし ステージプラン 保持 なし なし キャンペーン計画 保持 なし なし キャンペーン計画はキャンペーンに 変換されています。 キャンペーン履歴 保持 なし なし S_CAMP_CON 上 の イ ン デ ッ ク ス は、キャンペーンおよびキャンペーン ロードの履歴を保持するように変更 されています。 コールセンター キャンペーン (プログラムに 関連付けられて いないキャン ペーン) 保持 なし なし 応答履歴 保持 なし なし リスト 保持 なし なし オファー(E E ニュースレ 廃止されたオブ ジェクトの表を 参照 廃止されたオブ ジェクトの表を 参照 データ ター以外のすべ ニュースレター オファーを除く) てのオファータ イプは保持 セグメント S_CALL_LST_ プログラム内の 使用履歴は保持。 CRIT セグメント基準は 廃止されました。 Segment Detail-DD S_CALL_LST_ DTL Segment Expression S_CALL_LST_ QRY Campaign Segment Allocation Segment Campaign Allocation 1 42 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 コメント セグメントは、Siebel 7.7 のセグメ ントデザイナーで再構築する必要が あります。 Siebel アップグレードのためのアプリケーションの計画 ■ Siebel ワークフローデザイナーのアップグ レード Siebel ワークフローデザイナーのアップグレード アップグレード元:Siebel 7.0.x、7.5.x、7.7.x、および 7.8.x。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 Siebel 7.7 および Siebel 8.0 では、ワークフローのアップグレード方法に重要な変更が加えられています。このト ピックを確認して、この変更によってアップグレードにどのような影響があるかを判断してください。 Siebel 7.7 での変更 Siebel 7.7 では、ワークフロープロセスデザイナーが Siebel Tools に移動されています。ワークフローコンポーネ ントおよび定義は、Siebel Tools のオブジェクトとして定義され、レポジトリに格納されます。 アップグレードスクリプトにより、ワークフローがメイン Siebel データベースからレポジトリに移行されます。開発 環境またはテスト環境のアップグレードを実行する前に、環境に本番環境のワークフローがすべて含まれていることを 確認してください。 アップグレード時には、すべてのワークフロー定義が次のようにレポジトリにコピーまたは移動されます。 ■ シードワークフロー:古いシードワークフローは、新しいシードワークフローによって上書きされます。デフォ ルトの状況は[無効]です。 ■ 顧客ワークフロー、状況[非活動中] :これらのワークフローは、レポジトリ内のワークフロー定義に変換されます。 状況は設定されません。 ■ 顧客ワークフロー、状況[進行中] :これらのワークフローは、レポジトリ内のワークフロー定義に変換されます。 状況は[進行中]のまま変わりません。 ■ 顧客ワークフロー、状況[有効]:これらのワークフローは、レポジトリ内のワークフロー定義に変換されます。 状況は[完了]に変更されます。これらのワークフロー定義は、メイン Siebel データベースにコピーされません。 つまり、アップグレード後は、展開されているワークフローがなくなります。アップグレード後に、シードワーク フローおよび顧客ワークフローを手動で展開する必要があります。 アップグレード時に、ワークフロー操作によって呼び出されるカスタマイズされたビジネスサービススクリプトは自 動的に移行されます。 レポジトリのワークフローを使用できるようにするには、ワークフローを展開して有効化する必要があります。ワー クフローポリシーオブジェクトおよびポリシープログラムデータは、正常にアップグレードされます。データが変更 されたり失われたりすることはありません。データベーストリガーはアップグレードされません。アップグレード後 に、データベーストリガーを再生成する必要があります。 ワークフローの展開方法については、 『Siebel Business Process Framework: Workflow Guide』を参照してください。 スキーマの変更 ワークフロー定義を含むメイン Siebel データベーステーブルが変更されました。新しいテーブルには、展開済みの ワークフローのワークフロー定義が含まれます。状況が[非活動中]または[進行中]のワークフローの定義は、レ ポジトリ内に置かれます。テーブルは次のように命名されます。 ■ ワークフロー情報を含む Siebel データベーステーブルは、名前が「S_WFA」で始まります。 ■ ワークフロー情報を含むレポジトリテーブルは、名前が「S_WFR」で始まります。 ■ Siebel 7.7 より前のリリースのワークフロー情報を含む Siebel データベーステーブルは、名前が「S_WF_」 で始まります(「WF」の後のアンダースコアに注意してください)。Siebel 7.7 へのアップグレード後は、これ らのテーブルは廃止され、アプリケーションによって参照されなくなります。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 14 3 Siebel アップグレードのためのアプリケーションの計画 ■ Siebel ワークフローデザイナーのアップグ レード Siebel 8.0 での変更 Siebel 8.0 では、レポジトリのマージプロセスにより、シードデータに含まれるワークフローに対して加えたカス タマイズが保持されます。シードデータに含まれるワークフローは、Siebel リリースに付属している Workflow Process オブジェクトおよびすべての子オブジェクトです。 シードデータに含まれる顧客変更ワークフローをマージするため、レポジトリの通常のマージに特別なマージ前およ びマージ後のステップが追加されています。 1 ワークフローのマージ前:レポジトリのマージを開始すると、このステップが実行され、Prior Customer Repository のシードデータに含まれる顧客変更ワークフローがレポジトリのマージ用に準備されます。 2 レポジトリのマージ:ワークフローのマージ前ステップが完了したら、メインのレポジトリのマージが実行されます。 レポジトリのマージでは、Prior Customer Repository のシードデータに含まれるワークフローに加えられた変更 が識別されます。次に、New Customer Repository の対応するシードデータに含まれるワークフローに変更がコ ピーされます。 3 ワークフローのマージ後:メインのレポジトリのマージが完了したら、ワークフローのマージ後ステップが実行され、 New Customer Repository にワークフローのバージョンが設定されます。 レポジトリのマージの実行時、 [Merge Repositories]ダイアログボックスのステータスバーに、レポジトリのマー ジを構成する 3 つの部分がすべて表示されます。 ワークフローのマージステップは、次のように、レポジトリのマージのフロー全体に組み込まれます。 ■ レポジトリのマージ開始 ■ ワークフローのマージ前ステップ ■ メインのレポジトリのマージ ■ ワークフローのマージ後ステップ ■ ICL マージステップ(ICL マージの場合) ■ マージの終了 ■ マージ後ユーティリティの実行 ワークフローのマージ前ステップ レポジトリのマージを開始すると、ワークフローのマージ前ステップが実行され、シードデータに含まれる顧客変更 ワークフローがレポジトリのマージ用に準備されます。 ワークフローが Prior Customer Repository と New Siebel Repository の両方に存在し、Prior Customer Repository のバージョン番号が 0 より大きい場合、ワークフローは顧客によって変更されています。 このようなワークフローでは、マージ前プロセスによって、次のように変更されます。 ■ Prior Customer Repository のシードデータに含まれる顧客変更ワークフローのバージョン 0 が削除されます。 ■ Prior Customer Repository で、シードデータに含まれる顧客変更ワークフローの最新バージョンがコピーさ れて、そのコピーのバージョンが 0 に設定されます。 最新バージョンのワークフローは、バージョン番号が最も大きく、 [状況]が[完了]のワークフローです。これは、 バージョン n のワークフローと呼ばれます。 ■ コピーの状況が[完了]に設定されます。 マージプロセスでは、レポジトリ間で比較されるワークフローは、同じ名前を持ち、バージョン 0 であり、 [状況]が [完了]である必要があるため、ワークフローのマージ前ステップによって、Prior Customer Repository にバー ジョン n のバージョン 0 のコピーが作成されます。 1 44 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アップグレードのためのアプリケーションの計画 ■ Siebel ワークフローデザイナーのアップグ レード レポジトリーのマージ メインのレポジトリのマージでは、Prior Customer Repository、Prior Siebel Repository、および New Siebel Repository のワークフローが比較されます。 ■ シードデータに含まれる顧客変更ワークフロー:レポジトリのマージでは、Prior Customer Repository のワーク フローのバージョン 0 に対する変更が、New Customer Repository の同じワークフローにコピーされます。また、 マージでは、ワークフローのバージョン 1 から n が New Customer Repository にコピーされます。 比較される 3 つのレポジトリすべてでワークフローのオブジェクト属性が異なる場合は例外です。これは、オブ ジェクトが顧客によって変更されており、さらに新しいリリースでも変更されていることを意味します。この場合、 マージの競合が発生します。 レポジトリのマージでは、ワークフローの属性の競合は、他のオブジェクトの場合と同様に処理されます。通常、 マージプロセスでは、New Siebel Repository を優先することでマージの競合が解決されます。ワークフロー 関連の属性の競合は、Siebel Tools の[アプリケーションアップグレード属性リスト]画面で確認できます。 いずれかの子オブジェクトを削除することでシードデータに含まれるワークフローを変更した場合、マージプロ セスでは、New Customer Repository の子オブジェクトは削除されません。マージ後に、子オブジェクトを 確認し、必要に応じて削除する必要があります。 ■ 変更されていないシードデータに含まれるワークフロー:ワークフローが Prior Customer Repository と New Siebel Repository の両方に存在し、Prior Customer Repository の最も大きいバージョンレベルが 0 であ る場合、ワークフローは変更されていません。 マージ後、New Customer Repository のシードデータに含まれるワークフローは、新しいリリースに付属し ているワークフローになります。 ■ 顧客作成ワークフロー:ワークフローが Prior Customer Repository に存在し、Prior Siebel Repository に 存在しない場合、ワークフローは顧客によって作成されています。レポジトリのマージでは、すべてのバージョ ンの顧客作成ワークフローが New Customer Repository にコピーされます。 ■ 顧客削除ワークフロー:ワークフローが Prior Siebel Repository に存在し、Prior Customer Repository に 存在しない場合、ワークフローは顧客によって削除されています。レポジトリのマージでは、New Customer Repository からワークフローは削除されません。マージ後に、これらのワークフローを確認し、必要に応じて 削除する必要があります。 ■ シードデータに含まれる廃止されたワークフロー:ワークフローが Prior Siebel Repository に存在し、New Siebel Repository に存在しない場合、ワークフローは廃止されています。レポジトリのマージでは、シード デ ー タ に 含 ま れ る 廃 止 さ れ た ワ ー ク フ ロ ー は、顧 客 に よ っ て 変 更 さ れ て い な い 限 り、Prior Customer Repository から New Customer Repository にコピーされません。マージ後に、顧客によって変更され、廃 止されたワークフローを確認し、必要に応じて削除する必要があります。 ワークフローのマージ後ステップ ワークフローのマージ後ステップは、メインのレポジトリのマージが完了した後に実行されます。このステップでは、 シードデータに含まれる顧客変更ワークフローに次の処理が行われます。 ■ ワークフローのバージョンが 0 から n+1 に変更され、n+1 バージョンのワークフローの状況が[進行中]に設 定されます。 たとえば、Prior Customer Repository の顧客変更ワークフロー A の最新バージョンが 3 である場合、New Customer Repository のマージされたバージョンはバージョン 4 で、[状況]は[進行中]になります。 ■ バージョン 0 のワークフローが、New Siebel Repository から New Customer Repository にコピーされま す。これによって、新しいリリースに付属しているバージョン 0 のシードデータに含まれるワークフローが再度 有効になります。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 14 5 Siebel アップグレードのためのアプリケーションの計画 ■ Siebel 環境でのハンドヘルドデバイスのアッ プグレードの計画 マージ後の顧客変更ワークフローの状況 レ ポ ジ ト リ 全 体 の マ ー ジ が 完 了 し た 後、シ ー ド デ ー タ に 含 ま れ る 顧 客 変 更 ワ ー ク フ ロ ー は、New Customer Repository で次のようになります。 ■ バージョン 0:新しいリリースに付属していたシードデータに含まれるワークフローです。 ■ バージョン 1 ~ n:Prior Customer Repository からそのままコピーされたバージョンです。 ■ バージョン n+1:新しくマージされたワークフローのバージョンです。新しいリリースに付属していたシード データに含まれるワークフローと、Prior Customer Repository のバージョン n に含まれていた変更の組み合 わせです。 ログ ワークフローのマージ前およびマージ後のステップ:ワークフローのマージ前およびマージ後のステップではどちらも、 次のログファイルに書き込みが行われます。 Tools_install_dir¥bin¥merge0_ver.txt ここで、各項目は次のとおりです。 Tools_install_dir は Siebel Tools がインストールされているディレクトリです。 マージプロセスを実行するたびに、 merge0_ver.txt ファイル名に付く番号が merge1_ver.txt のように増加します。 ログファイルにエラー IDS_ERR_DEV_MRG_PREMERGE_FAILED が含まれる場合、マージ前ステップで、1 つ または複数のバージョン 0 のシードデータに含まれるワークフローを削除できなかったことを意味します。この場合、 メインのマージプロセスで、シードデータに含まれる顧客変更ワークフローを New Customer Repository にマー ジできなくなります。そのため、カスタマイズをこれらのワークフローに手動で再実装する必要があります。レポジ トリのマージを再度実行する必要はありません。 ログファイルにマージ後のエラーが含まれる場合は、Siebel 技術サポートにお問い合わせください。 メインのレポジトリのマージ:メインのレポジトリのマージでは、ワークフロー関連のメッセージが、標準マージロ グファイル merge0.txt に書き込まれます。このログファイルにワークフロー関連のエラーが含まれる場合は、 Siebel 技術サポートへお問い合わせください。 メインのレポジトリのマージのログファイルは、ワークフローのマージ前およびマージ後のステップのログファイル と同じディレクトリにあります。 Siebel 環境でのハンドヘルドデバイスのアップグ レードの計画 アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 Siebel 7.7 では、ハンドヘルドデバイスのデバイスオペレーティングシステムのサポート、サードパーティ製品の サポート、およびアプリケーション設定の管理が変更されています。アップグレードを実行する前に、ハンドヘルド デバイスが Siebel 7.7 でサポートされる OS を実行していることを確認してください。また、サードパーティ製の ソフトウェアが正しいバージョンであることも確認してください。 アップグレード後は、ハンドヘルドデバイス関連のアプリケーション設定の変更を、ハンドヘルドデバイスの管理画 面で入力する必要があります。 1 46 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アップグレードのためのアプリケーションの計画 ■ Siebel 環境での Resonate Central Dispatch のアップグレードの計画 サポートされるデバイス OS 2002 バージョンの Pocket PC オペレーティングシステムは、Siebel 7.7 からサポートされなくなりました。Pocket PC 2002 を実行しているデバイスは、Pocket PC 2003 にアップグレードする必要があります。サポートされるハ ンドヘルドデバイスとオペレーティングシステムについては、Siebel SupportWeb 上の「System Requirements and Supported Platforms & Miscellaneous Documentation」を参照してください。 Active Sync のサポート サードパーティ製品の Active Sync を Siebel 7.7 に使用するには、バージョンが 3.7.1 以降である必要があります。 サポートされるサードパーティ製品については、 Siebel SupportWeb 上の「System Requirements and Supported Platforms & Miscellaneous Documentation」を参照してください。 ハンドヘルドデバイスの管理 Siebel 7.7 では、ハンドヘルドデバイスの管理画面が導入されています。Siebel Sales、Siebel Service、Siebel ePharma、または Siebel eConsumer アプリケーションの .cfg ファイルの PDA 部分を変更している場合は、アッ プグレード前に次のタスクを実行します。 ■ 変更済みの .cfg ファイルに新しい名前を付けて保存し、アップグレード時に上書きされないようにする。 ■ アップグレードの実行後に[管理-モバイル]画面に移動し、保存しておいた .cfg ファイルから変更を入力する。 この画面の使用方法は、使用しているアプリケーション向けのハンドヘルドガイドを参照してください。 ハンドヘルドアプリケーションのアップグレード ハンドヘルドアプリケーションは、自動的にアップグレードされません。ユーザーがアプリケーションをアンインス トールし、現在のリリースをインストールする必要があります。 Siebel 環境での Resonate Central Dispatch の アップグレードの計画 アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 Resonate Central Dispatch のサポートは、Siebel 7.7 で中止されました。Resonate Central Dispatch は、 Siebel Web Server Extension に含まれる負荷分散モジュールに置き換えられています。また、Oracle では、い くつかのサードパーティ製 HTTP ロードバランサーに Siebel Web Server Extension での使用を認定しています。 負荷分散モジュールについては、『Siebel Deployment Planning Guide』を参照してください。サポートされて いる HTTP ロードバランサーについては、Siebel SupportWeb 上の「System Requirements and Supported Platforms & Miscellaneous Documentation」を参照してください。 負荷分散の設定については、使用しているオペレーティングシステム用の『Siebel インストールガイド』を参照して ください。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 14 7 Siebel アップグレードのためのアプリケーションの計画 ■ Siebel 文字列翻訳のアップグレードの計画 Siebel 文字列翻訳のアップグレードの計画 アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 Siebel 7.7 ではデータ移行 SQL を生成する新しい方法が導入されました。アップグレード用の SQL コマンドが作成 される場合は、汎用値またはプレースホルダが含まれます。ファイルセットはこれらの値を言語固有の文字列にマップ します。アップグレードプロセスでは、これらの文字列を SQL コマンドで代用します。翻訳された文字列は、通常、 LOV のメニュー項目などのシードデータに関連付けられている文字列です。 値に割り当てられている文字列は、以前の Siebel リリースで使用されている文字列に基づいています。以前のリリー スで文字列マッピングに変更を行っている場合、アップグレード中の文字列マッピングの管理については、Siebel 技 術サポートまたは Siebel エキスパートサービスにお問い合わせください。 注意: 以前のリリースで文字列マッピングを変更した場合は、アップグレードを行う前に Oracle の支援を受けてく ださい。これを行わない場合は、アップグレード中にデータが失われるか破損する可能性があります。 Siebel Configurator のアップグレードの計画 アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 Siebel 7.7 では、設定セッションをハイインタラクティビティモードで実行するように、Siebel Configurator モ デルのユーザープロパティを設定できます。この機能により、パフォーマンスが改善されます。この機能は、従業員 アプリケーションなど、ハイインタラクティビティモードで展開される Oracle の Siebel アプリケーションでの使 用を目的としています。 Siebel Configurator モデルのハイインタラクティビティモードでの展開方法については、Siebel SupportWeb の 「Technical Note 500」を参照してください。 ハイインタラクティビティアプリケーションをホストするブラウザは、一定の要件を満たしている必要があります。 こ の 要 件 に つ い て は、Siebel SupportWeb 上 の「System Requirements and Supported Platforms & Miscellaneous Documentation」に説明があります。ハイインタラクティビティモードについては、『Siebel Deployment Planning Guide』を参照してください。Siebel Configurator モデルをハイインタラクティビティ モードで展開する場合は、ユーザーが適切なブラウザを所有しているかどうかの確認をアップグレードの計画に含め てください。 Siebel Personalization のアップグレードの計画 アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 Siebel 7.7 では、ユーザーのプライマリ役割に基づいたアクセス制御は、プライマリ権限名に基づいたアクセスに 置き換えられました。[管理-パーソナライゼーション]画面でアプレットの条件式を定義している場合、アップグ レード後にこれらの条件式を確認して、プライマリ権限名を使用していることを確認することを検討してください。 アクセス制御については、Siebel Business Applications セキュリティガイドを参照してください。パーソナライ ゼーションの管理については、『Siebel パーソナライゼーション管理ガイド』を参照してください。 1 48 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アップグレードのためのアプリケーションの計画 ■ Siebel Pricer およびオーダー管理のアップグ レードの計画 Siebel Pricer およびオーダー管理のアップグ レードの計画 アップグレード元:Siebel 7.0.x、7.5.x、および 7.7.x。 Siebel 7.8 では、価格設定を管理するための新しいアーキテクチャが導入されています。Pricer 機能と関連付けら れたデータは、表 24 に示すようにアップグレードされます。 表 24 Pricer 機能のアップグレード方法 機能 アップグレード方法 価格リストおよび原価リスト 価格リストの一部として自動的にアップグレードされます。 カスタマイズ可能製品の価格設定 価格リストの一部として自動的にアップグレードされます。 (対象製品に基づいた)サービス 価格設定 価格リストの一部として自動的にアップグレードされます。 量販割引 自動的にアップグレードされます。 属性価格設定 属性の調整として自動的にアップグレードされます。 価格設定モデル 自動的にはアップグレードされません。価格設定プロシー ジャとして、再設計して再実装する必要があります。 ■ 集合係数 ■ バンドル係数 ■ 単一係数 ■ マトリックス係数 ■ スクリプトベース バ ン ド ル 係 数 定 義 は 総 割 引 およ び 総 割 引 順 序 に ア ッ プ グ レードされます。 内部または外部アプリケーション統合用の Pricer API ユーザープロパティも廃止されました。アップグレード後、価 格設定手順、シグナル、変数マップ、およびオーダー管理インフラストラクチャのその他の機能を使用して、統合を 再実装する必要があります。 新しい Pricer アーキテクチャ、アプリケーションの統合、およびオーダー管理インフラストラクチャについては、 『価格設定管理ガイド』および『Order Management Infrastructure ガイド』を参照してください。 Siebel 7.x の価格設定モデルを再実装する方法を示すシナリオについては、Siebel SupportWeb の「Technical Note 639」を参照してください。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 14 9 Siebel アップグレードのためのアプリケーションの計画 ■ アップグレード計画:Siebel アプリケーショ ンの追加変更 アップグレード計画:Siebel アプリケーションの 追加変更 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 表 25 に、アプリケーションの追加変更を示します。これらの変更を確認し、アップグレードを開始する前に必要な 変更を行います。 表 25 アプリケーションの追加変更 影響を受けるアプリケー ションまたはビュー Siebel Service 適用される アップグレー ド対象のリ リース 説明 Siebel 7.7 以前 ブジェクトは無効(Inactive プロパティが True)に設定されます。 Siebel 7.8 では、Siebel Service アプリケーションのレポジトリオ 以前のリリースでは、このオブジェクトは有効になっていました。 テーブル S_PRSP_CONTACT を Siebel 7.7 以前 Siebel 7.8 では、カラム S_PRSP_CONTACT.OU_ID は、Oracle の Siebel アプリケーションによって使用されます。以前のリリース では、このカラムは使用されていませんでした。データをこのカラム に格納している場合、アップグレードを開始する前にデータを別のカ ラムに移動します。 Siebel 7.5 以前 Siebel 7.7 では、HI ガントチャートアプレットは使用されなくなり ました。このアプレットは、カレンダーガントチャート AX アプレッ トに置き換えられました。 使用しているアプリケー ション eCalendar 詳細ビュー Siebel SupportWeb の「Technical Note 511」には、廃止された Siebel レポジトリのアプリケーションオブジェ クトのリストが示されています。推奨アクションがある場合は、オブジェクトごとに示されています。アップグレー ド前にこのリストを確認し、新しいリリースで廃止されたオブジェクトを使用しているカスタマイズがあるかどうか を判断してください。 1 50 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 7 Siebel アップグレードのための基本的 なデータベースの準備 この章では、次のトピックについて説明します。 ■ 151 ページの「Siebel データベース接続の確認」 ■ 152 ページの「Siebel テーブルとビューのアップグレードの準備」 ■ 152 ページの「Siebel カスタムインデックスのアップグレードの準備」 ■ 153 ページの「Siebel インターフェイステーブルデータのエクスポート」 ■ 153 ページの「不要な Siebel レポジトリのアーカイブ」 ■ 154 ページの「Siebel ドックオブジェクトと可視性ルールの保持」 ■ 155 ページの「Siebel データベースの AIX メモリ割り当てセグメントスペースの保護」 ■ 155 ページの「複数言語アップグレードの準備」 関連トピック 第 4 章「Siebel データベースアップグレードの動作」 第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 Siebel データベース接続の確認 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:すべてのデータベース。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 テスト環境から、開発環境および本番環境にあるそれぞれの Siebel データベースへの ODBC 接続が可能である必要 があります。テスト環境において、これらの ODBC 接続が定義できることを確認してください。 テスト環境から前述のデータベースに接続できない場合は、Siebel 技術サポートに連絡してください。 本番環境において、開発環境またはテスト環境の Siebel データベースへの ODBC 接続を定義する必要はありません。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 15 1 Siebel アップグレードのための基本的なデータベースの準備 ■ Siebel テーブルとビューのアップグレー ドの準備 Siebel テーブルとビューのアップグレードの準備 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:すべてのデータベース。 プラットフォーム: Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 テーブルとビューのアップグレードの準備をするには 1 一時テーブルと Siebel 以外のテーブルをドロップします。 アップグレードプロセス中に、Siebel テーブルによって許容されないデータタイプを持つカラムが検出された場合、 アップグレードは失敗します。 2 カスタマイズされたトリガーを無効にします。 アップグレード後に、それらのトリガーを再作成する必要があります。 3 Siebel テーブルに定義されたデータベースビューをドロップします。 アップグレード後に、それらのビューを再作成する必要があります。 4 保持するインターフェイステーブルデータをエクスポートします。 インターフェイステーブルはドロップしてもアップグレード時に再作成されます。アップグレード後に、データ をインポートできます。 Siebel カスタムインデックスのアップグレードの 準備 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:すべてのデータベース。 プラットフォーム: Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 1 52 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アップグレードのための基本的なデータベースの準備 ■ Siebel インターフェイステーブルデータ のエクスポート カスタムインデックスのアップグレードを準備する際には、次のガイドラインを考慮してください。 ■ 廃止されたテーブル上の拡張カラムに対するカスタムインデックス:廃止されたテーブル上の拡張カラムを使用 するカスタムインデックスを作成していた場合は、Siebel データベースをアップグレードする前に、データを新 しい拡張カラムに移行する必要があります。必要な指示については、Siebel 技術サポートに連絡してください。 ■ Siebel Tools を使用して定義されていないカスタムインデックス:Siebel Tools を使用しないで作成された カスタムインデックスは、Siebel レポジトリのスキーマ定義には含まれていません。これらのインデックスは、 データベースのアップグレード時にドロップされます。これらのインデックスを保存するには、Siebel Tools を 使用して、Siebel レポジトリに追加します。 ■ インターフェイステーブル上のカスタムインデックス:インターフェイステーブル上のカスタムインデックスは、 アップグレード時に再作成されません。アップグレードの完了後に、それらのインデックスを再作成する必要が あります。 ■ ベーステーブル上のカスタムインデックス:Siebel 7.x アップグレードでは、ベーステーブル上のカスタムイン デックスは自動的にドロップされて、再作成されます。 ■ カスタムインデックスは、スキーマの変更に合わせて変更が必要になる場合があります:カスタムインデックス を新しいリリースに適用できるかどうか再確認してください。新しいリリースでは、スキーマの変更によって不 要となるカスタムインデックスもあります。 カスタムインデックスについては、 『Configuring Siebel Business Applications』を参照してください。各リリー スでのスキーマ変更については、『Siebel Data Model Reference』を参照してください。 Siebel インターフェイステーブルデータのエクス ポート アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:すべてのデータベース。 プラットフォーム: Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 アップグレードプロセスの実行時に、インターフェイステーブルがドロップされて、再作成されます。インターフェ イステーブル内のデータを保持するには、RDBMS に適したツールを使用して、アップグレード前にデータをエクス ポートし、アップグレードの完了後にそのデータをインポートします。 アップグレード時に、インターフェイステーブル上のすべてのカスタムインデックスが、論理スキーマと物理スキー マの両方からドロップされます。 不要な Siebel レポジトリのアーカイブ アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:すべてのデータベース。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 15 3 Siebel アップグレードのための基本的なデータベースの準備 ■ Siebel ドックオブジェクトと可視性ルー ルの保持 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 ある環境において upgrep モードでデータベースサーバー設定ユーティリティを初めて実行する場合は、事前にこの タスクを実行します。 upgrep モードのスクリプトは、Siebel Repository のみが存在する場合に有効です。レポジトリが複数ある場合は、そ れらのレポジトリをエクスポートしてファイルにアーカイブした後に、データベースから削除する必要があります。 アップグレードによってデータベースのスキーマが変更されるため、ほとんどの場合、アーカイブしたレポジトリを アップグレードしたデータベースにインポートすることはできません。アーカイブしたレポジトリにアクセスできる ようにするには、レポジトリのエクスポート元のデータベースと同じスキーマを持つデータベースにレポジトリをイ ンポートする必要があります。 不要なレポジトリをアーカイブするには 1 すべてのレポジトリをエクスポートします。 2 エクスポートしたレポジトリファイルを安全な場所に格納します。 3 Siebel データベースで、Siebel Repository 以外のすべてのレポジトリを削除します。 レポジトリのエクスポートおよび削除については、『Using Siebel Tools』のレポジトリの管理に関する章を参照し てください。 Siebel ドックオブジェクトと可視性ルールの保持 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:すべてのデータベース。 プラットフォーム: Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 変更された可視性ルールは、開発環境のアップグレード時にドロップされます。ドックオブジェクトの可視性ルール の変更を手動で記録して、アップグレードの完了後に変更の再適用が必要かどうかを評価できるようにします。 ドッキングウィザードを使用して作成されたドックオブジェクトと可視性ルールは、アップグレード後に無効になら ない限り、保存されます。ドッキングウィザードで行った変更を手動で記録して、アップグレードの完了後に変更の 再適用が必要かどうかを評価できるようにします。 ドックオブジェクトの定義を変更するには、Siebel 技術サポートまたは Siebel エキスパートサービスによる支援が 必要です。 1 54 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アップグレードのための基本的なデータベースの準備 ■ Siebel データベースの AIX メモリ割り当 てセグメントスペースの保護 Siebel データベースの AIX メモリ割り当てセグメ ントスペースの保護 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:すべてのデータベース。(例外:このトピックは Microsoft SQL Server には適用されません) プラットフォーム: UNIX のみ。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 AIX 上でアップグレードを実行する前に、アップグレードに使用する AIX マシンで次の環境変数を設定します。 setenv LDR_CNTRL LOADPUBLIC@MAXDATA=0x60000000 これにより、Siebel データベースサーバーと Siebel Server の両方がインストールされたマシンに発生する可能性 がある、メモリ割り当てセグメントスペースの不足を防止できます。 アップグレードが正常に終了した後で、このパラメータを元の値にリセットします。 複数言語アップグレードの準備 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:すべてのデータベース。 プラットフォーム: Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 8.0 のアップグレードプロセスでは、プライマリ(基本)言語および展開しているすべての言語がアップグ レードされます。 データベースサーバー設定ユーティリティでは、Siebel ファイルシステムにインストールされている言語パックのス テータスと S_LST_OF_VAL テーブルのレコードの言語 ID を比較して、展開されている言語を検証します。 S_LST_OF_VAL にある言語 ID に対応する言語が Siebel ファイルシステムに展開されていない場合、検証が失敗 してアップグレードを続行できません。 upgrep を実行する前に、Siebel Tools を使用して S_LST_OF_VAL 内の、展開されていない言語のレコードは削 除または無効にする必要があります。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 15 5 Siebel アップグレードのための基本的なデータベースの準備 ■ 複数言語アップグレードの準備 複数言語アップグレードを準備するには 1 展開されている言語のリストを作成します。 展開されている言語とは、言語パックのインストール、UI 文字列の Siebel Repository へのインポート、シー ドデータのデータベースへのインポート、S_LST_OF_VAL に追加されたシードデータレコードの有効化、およ び MLOV のレコード設定を行っている言語のことです。 2 Siebel Tools で、[Screens]>[System Administration]>[List of Values]に移動します。 3 [Language Name]フィールドを確認し、現在展開されていない言語が表示されていないことを確認します。 英語がインストールされていなくても、レコードによっては Language Name が英語(U.S.)である場合があ ります。そのようなシステムレコードは無視してもかまいません。 4 対応する言語パックがないレコードには、それらのレコードが存在する理由を調査して、次のアクションのいず れかを行います。 ■ 不要なレコードであれば削除します。 ■ 必要なレコードであるかどうか不明な場合は、 [有効]フィールドのチェックマークを外します。これによっ てそのレコードは無効となり、データベースサーバー設定ユーティリティが行う妥当性チェックの対象から 外されます。 注意: 英語(U.S.)を展開していない場合であっても、Language Name が英語(U.S.)であるレコードを無 効化したり削除したりしないでください。それらのレコードは、システムに必要となります。検証プロセスでは、 それらのレコードは無視されます。 関連トピック 126 ページの「Siebel 複数言語環境のアップグレートの計画」 1 56 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 8 Siebel アップグレードのための IBM DB2 データベースの準備 この章では、次のトピックについて説明します。 ■ 157 ページの「Siebel アップグレードのための IBM DB2 クライアントの確認」 ■ 158 ページの「Siebel アップグレードのための IBM DB2 ソート順の確認」 ■ 159 ページの「Siebel アップグレードのための IBM DB2 パラメータの設定」 ■ 160 ページの「Siebel アップグレードのための IBM DB2 許可の確認」 ■ 161 ページの「Siebel アップグレードのための IBM DB2 インスタンスオーナー許可の確認」 ■ 161 ページの「Siebel アップグレードのための IBM DB2 一時テーブルスペースとバッファプールの作成」 ■ 162 ページの「Siebel アップグレードのための IBM DB2 のカスタムテーブルスペース要件の分析」 ■ 164 ページの「Siebel アップグレードのための DB2 アプリケーション開発クライアントの確認」 ■ 165 ページの「Siebel アップグレードにおいて切り捨ての対象になる IBM DB2 Long カラムの識別」 関連トピック 第 4 章「Siebel データベースアップグレードの動作」 第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 Siebel アップグレードのための IBM DB2 クライ アントの確認 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:IBM DB2 のみ。このトピックは、64 ビットの DB2 RDBMS にのみ適用されます。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel Server は、32 ビットの DB2 クライアントのみサポートしています。Siebel Server に 64 ビットの DB2 クライアントがインストールされていないことを確認します。64 ビットの DB2 クライアントがインストールされて いる場合は、32 ビットのクライアントに置き換えてください。 IBM では、64 ビットの DB2 8.x RDBMS を使用する 32 ビットの DB2 クライアントをサポートしています。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 15 7 Siebel アップグレードのための IBM DB2 データベースの準備 ■ Siebel アップグレードのための IBM DB2 ソート順の確認 Siebel アップグレードのための IBM DB2 ソート 順の確認 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:IBM DB2 のみ。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 バイナリソート順は開発環境のアップグレードに必要であり、本番環境のアップグレードでも強く推奨されています。 ソート順はデータベースの作成時に指定されます。Identity ソート順を使用して IBM DB2 開発データベースが作成され ていない場合は、オプション COLLATE USING IDENTITY を使用して、データベースを再作成する必要があります。 ソート順が正しいのにエラーがまだ発生する場合は、Oracle の Siebel 技術サービスに連絡して詳細な分析を受けて ください。 Identity ソート順を使用してデータベースが作成されていることを確認するには 1 Siebel データベースに次のクエリーを実行します。 select count (*) from SIEBEL.S_APP_VER where '$' > '/' 2 結果を確認します。 ■ ソート順が正しい場合、結果は次のようになります。 1 -------------0 (1) record selected. ■ ソート順が正しくない場合は、次のオプションを使用してデータベースを再作成する必要があります。 COLLATE USING IDENTITY 関連トピック 121 ページの「Siebel 環境におけるデータベースソート順について」 1 58 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アップグレードのための IBM DB2 データベースの準備 ■ Siebel アップグレードのための IBM DB2 パラメータの設定 Siebel アップグレードのための IBM DB2 パラ メータの設定 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:IBM DB2 のみ。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 IBM DB2 データベースをアップグレードする前に、データベースサーバーが次の設定基準に一致または満たしてい るかどうかを確認してください。 ■ DMS テーブルスペースには、少なくとも 25% のフリーページが必要です。 ■ ファイルシステムには十分な空き領域を割り当てて、DMS テーブルスペースの増大に対応できるようにします。 ■ DB2 プラットフォーム用の Siebel テーブルスペースは、システム管理テーブルスペース(SMS)ではなく、 データベース管理テーブルスペース(DMS)である必要があります。 ■ テーブルスペースが最大容量限界に近づいていないことを確認します。この確認を行うには、データベースに接 続して、次のコマンドを実行します。 db2 list tablespaces show detail 次の表に、データベースマネージャとデータベースに対するアップグレード固有の設定を示します。次の方針に従っ てパラメータを設定します。 ■ 使用しているオペレーティングシステム用の『Siebel インストールガイド』に記載されている推奨事項に従って パラメータを設定します。推奨事項は、RDBMS の設定に関する章で説明されています。 ■ アップグレードを実行するためには、次に示す設定パラメータを変更します。 ■ アップグレード後に、設定パラメータの値を使用しているオペレーティングシステム用の『Siebel インストール ガイド』に記載されている値にリセットします。 DB2 データベースマネージャの設定 表 26 のアップグレード設定カラムは、特にアップグレードパフォーマンスを最適化するための、設定パラメータの 設定に関するガイドラインを示します。各 DB2 インスタンスでこれらのパラメータを設定します。 表 26 DB2 データベースマネージャの設定パラメータ パラメータ 説明 アップグレード設定 SHEAPTHRES ソートヒープしきい値(4 KB) SHEAPTHRES または SORTHEAP をリ セットする場合は、インスタンスの 再バインドを推奨します。 SORTHEAP 用に割り当てられている値を 2 倍にし ます。160 ページの表 27 を参照してください。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 15 9 Siebel アップグレードのための IBM DB2 データベースの準備 ■ Siebel アップグレードのための IBM DB2 許可の確認 DB2 データベース設定パラメータ 表 27 のアップグレード設定カラムは、特にアップグレードパフォーマンスを最適化するための、設定パラメータの 設定に関するガイドラインを示します。各 DB2 インスタンスでこれらのパラメータを設定します。 表 27 DB2 データベース設定パラメータ パラメータ 説明 アップグレード設定 SORTHEAP ソートリストヒープ(4 KB) 20000—40000 推奨サイズ。推奨サイズは、データベース サーバーマシンのメモリ容量と、データのサイズに応じて 増減できます。 20000 の設定では、SORTHEAP を最大 80 MB まで増加で きます。 MAXLOCKS アプリケーションあたりの ロックリストの率 5 CHNGPGS_THRESH 変更ページのしきい値 5 LOGRETAIN 順次または循環ログファイル NO このパラメータを YES に設定すると、ログファイルがアー カイブされます。ログファイルが含まれるファイルシステ ムが満杯にならないように、これらのログファイルを定期 的に移動したりアーカイブする必要があります。 LOGFILSIZ ログファイルサイズ(4 KB) 開発環境: 8000-16000 SOFTMAX トリガーバッファプールフ ラッシュ 50 Siebel アップグレードのための IBM DB2 許可の 確認 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:IBM DB2 のみ。 プラットフォーム:UNIX のみ。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 AIX または Solaris プラットフォーム上で IBM DB2 を動作させている場合は、Siebel データベースのアップグレー ドを実行する前に、次の処理を実行します。 1 60 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アップグレードのための IBM DB2 データベースの準備 ■ Siebel アップグレードのための IBM DB2 インスタンスオーナー許可の確認 DB2 の許可を確認するには 1 インスタンスのホームディレクトリに移動します。 2 次のコマンドを使用して、ディレクトリ sqllib/function/routine/sqlproc にグループの書き込み許可が あることを確認します。 ls -ld sqllib/function/routine/sqlproc 3 グループの書き込み許可を承認するには、次のコマンドを入力します。 chmod g+w sqllib/function/routine/sqlproc Siebel アップグレードのための IBM DB2 インス タンスオーナー許可の確認 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:IBM DB2 のみ。 プラットフォーム:UNIX のみ。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 AIX または Solaris プラットフォーム上で IBM DB2 を動作させている場合は、Siebel データベースインスタンス オーナーが、分離ユーザーのプライマリグループに属していることを確認します。インスタンスオーナーがこのグルー プに属していないと、Siebel データベースのアップグレード時にエラーが発生します。 Siebel アップグレードのための IBM DB2 一時 テーブルスペースとバッファプールの作成 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:IBM DB2 のみ。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 使用する RDBMS が IBM DB2 の場合は、ソートや他の SQL 処理に 16KB および 32KB の一時テーブルスペースを使用 できることを確認してください。16KB および 32KB の一時テーブルスペースには、専用バッファプールが必要です。 16KB 一時テーブルスペースを作成するには 1 16KB ページを少なくとも 5000 ページ使用して 16KB バッファプールを作成します。 2 16KB 一時テーブルスペースを、2 GB の記憶域まで拡張できるシステム管理スペース(SMS)として作成します。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 16 1 Siebel アップグレードのための IBM DB2 データベースの準備 ■ Siebel アップグレードのための IBM DB2 のカスタムテーブルスペース要件の分析 32KB 一時テーブルスペースを作成するには 1 32KB ページを少なくとも 1000 ページ使用して 32KB バッファプールを作成します。 2 32KB 一時テーブルスペースを、2GB の記憶域まで拡張できる SMS として作成します。 Siebel アップグレードのための IBM DB2 のカス タムテーブルスペース要件の分析 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:IBM DB2 のみ。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel テーブルとインデックスを保持する 4 つの標準データベース管理領域テーブルスペース(DMS)があります。こ れは、テーブル用の 4KB、16KB、32KB テーブルスペースと、インデックスを保持するためのテーブルスペースです。 アップグレードプロセスでは、必要に応じてこれらのスペース間でテーブルを移動します。 その他のテーブルスペースに Siebel テーブルを配置している場合、アップグレードプロセスではこれらのテーブルがアッ プグレード中にテーブルスペースサイズより大きくなる場合でもこれらのテーブルを移動しません。アップグレード後、 これらのテーブルのいずれかのページサイズが、現在のテーブルスペースページサイズよりも大きくなると予想される場 合、アップグレード後にそのテーブルスペースに収まらず、アップグレード処理が正常に終了しません。 Oracle では、テーブルのサイズが増大することで大きいテーブルスペースへの移動が必要になるかどうかを確認する、 サイズ設定ユーティリティを提供しています。 データベースをアップグレードする前に、このユーティリティを実行してください。サイズ設定ユーティリティによっ て問題が報告された場合は、アップグレード処理を進める前に、これらの問題を解決する必要があります。 DB2 のテーブルスペース要件を分析するには 1 次のディレクトリに移動します。 Windows: SIEBEL_ROOT¥bin UNIX: $SIEBEL_ROOT/bin 2 次のコマンドラインを入力します。 tblsize /U TABLEOWNER /P PASSWORD /C ODBC_DATASOURCE /F DDL_FILE /B DEFAULT_TABLESPACE /X DEFAULT_INDEXSPACE /K 16K_TABLESPACE /V 32K_TABLESPACE /Q REPORT_FILENAME /L LOG_FILENAME 1 62 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アップグレードのための IBM DB2 データベースの準備 ■ Siebel アップグレードのための IBM DB2 のカスタムテーブルスペース要件の分析 ここで、各項目は次のとおりです。 ■ TABLEOWNER = テーブルオーナー ■ PASSWORD = テーブルオーナーのパスワード ■ ODBC_DATASOURCE = データベースのデータソース ■ DDL_FILE = DDL ファイルの絶対パス(このファイルは ddl.ctl と呼ばれ、dbsrvr/db2udb ディレク トリにあります) ■ DEFAULT_TABLESPACE = 4KB ページ標準 Siebel テーブルスペースの名前 ■ DEFAULT_INDEXSPACE = 標準 Siebel インデックススペースの名前 ■ 16K_TABLESPACE = 16KB ページ標準 Siebel テーブルスペースの名前 ■ 32K_TABLESPACE = 32KB ページ標準 Siebel テーブルスペースの名前 ■ REPORT_FILENAME = ユーティリティで生成されるレポートの名前 ■ LOG_FILENAME = ログファイルの名前(デフォルト名は custtbl.log) 例: tblsize /U siebel /P siebel /C ssia /F d:/sea77/dbsrvr/db2udb/ddl.ctl /B siebel_4k /X siebel_idx /K siebel_16k /V siebel_32k /Q d:/sea77/dbsrvr/db2udb/ report.txt /L $SIEBEL_ROOT/log/tblsize.log 3 ユーティリティで生成されたレポートを確認して、アップグレード後の予想テーブルページサイズが実際のカス タムテーブルページサイズよりも大きいかどうかを確認します。 次に、このユーティリティで生成されるレポートの例を示します。 Table Name = S_EVT_ACT Custom Tablespace Id = 5 Custom Tablespace Name = CUST_TBS_EVT_ACT Custom Tablespace Pagesize = 4096 Estimated Table Pagesize (postupgrade) = 5067 Status = Does not fit in its custom tablespace 4 「Status: Does not fit in its custom tablespace」と示された各テーブルに対して、アップグレー ド後の予想テーブルスペースページサイズよりも大きいカスタムテーブルスペースを作成する必要があります。 5 ddlmove を実行して、テーブルを古いテーブルスペースから新しいテーブルスペースに移動します。 ddlmove は、テーブルを 1 つのテーブルスペースから別のテーブルスペースに移動するためのユーティリティです。 このユーティリティは次のディレクトリにあります。 Windows: SIEBEL_ROOT¥bin UNIX: $SIEBEL_ROOT/bin Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 16 3 Siebel アップグレードのための IBM DB2 データベースの準備 ■ Siebel アップグレードのための DB2 アプリケーション開発クライアントの確認 6 ddlmove を実行するには、次のように引数を指定します。 ddlmove /U TABLEOWNER /P TABLE_PASSWORD /C ODBC_DATASOURCE /E STOP_ON_DDL_ERROR /G GRANTEE /B TABLESPACE /X INDEX_TABLESPACE /M TABLE_NAME /L LOG_FILENAME /Z UCS2_DATABASE ここで、各項目は次のとおりです。 ■ TABLEOWNER = データベースのテーブルオーナー(必須) ■ TABLE_PASSWORD = データベースのテーブルオーナーのパスワード(必須) ■ ODBC_DATASOURCE = データベースのデータソース(デフォルト環境変数:SIEBEL_DATA_SOURCE) ■ STOP_ON_DDL_ERROR = DDL エラー発生時停止(デフォルト:Y) ■ GRANTEE = テーブルの被認可者 ■ TABLESPACE = テーブル移動先のテーブルスペースの名前 ■ INDEX_TABLESPACE = テーブル移動先のインデックススペースの名前 ■ TABLE_NAME = Support などのテーブル名(デフォルト:N) ■ LOG_FILENAME = ログファイルの名前(デフォルト名は ddlmove.log) ■ UCS2_DATABASE = (デフォルト:N) Siebel アップグレードのための DB2 アプリケー ション開発クライアントの確認 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:IBM DB2 のみ。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 IBM DB2 アプリケーション開発クライアントは RDBMS サーバーにインストールされている必要があります。表 28 に、 必要な DB2 アプリケーション開発クライアントコンポーネントのリストを示します。 表 28 DB2 アプリケーション開発クライアントコンポーネント プラット フォーム DB2 アプリケーション開発クライアントコンポーネント Windows DB2 アプリケーション開発クライアント AIX Application Development Tools(ADT) ADT Sample Programs HP Application Development Tools for HP-UX Solaris Application Development Tools(ADT) ADT Sample Programs アプリケーション開発クライアントのインストールについては、関連する IBM のマニュアルを参照してください。 1 64 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アップグレードのための IBM DB2 データベースの準備 ■ Siebel アップグレードにおいて切り 捨ての対象になる IBM DB2 Long カラムの識別 Siebel アップグレードにおいて切り捨ての対象に なる IBM DB2 Long カラムの識別 アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:IBM DB2 のみ。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 7.7 では、VARCHAR 型の IBM DB2 LONG カラムの最大長が、16383 から 16350 に縮小されています。 アップグレード時に、16,350 を超える VARCHAR 型の LONG カラムは切り捨てられます。 トランザクション処理(txnproc)またはトランザクションルーティング(txnroute)の失敗の原因になる場合が あるデータ切り捨てエラーを防止するために、次の手順を実行して、対象になるカラムを識別し、これらのカラム内 のデータを減らします。 注意: 次のように、指定した最大長を超える VARCHAR 型の LONG カラムのデータを切り捨てない場合、「データ が切り捨てられました」というエラーメッセージが表示され、トランザクション処理とトランザクションルーティン グに失敗する場合があります。 LONG VARCHAR 型カラムの長さを識別して縮小するには 1 いずれかのシェルで、スクリプト chk16350.bat(Windows)または chk16350.ksh(UNIX)を開き、展開 に適した次のパラメータを編集します。 SRC_USR = ソースデータベースのユーザー名 SRC_PSWD = ソースデータベースのパスワード SRC_TBLO = ソースデータベースのテーブルオーナー SRC_TBLO_PSWD = ソースデータベースのテーブルオーナーパスワード SRC_ODBC = ソースデータベースの ODBC データソース名(値「CHANGE_ME」を編集) SRC_REPOSITORY_NAME = ソースデータベースのレポジトリ名 DBSRVR_ROOT = Siebel Server 上の Siebel データベースサーバーファイルをインストールしたディレクトリ。 例:C:¥sba80¥dbsrvr(Windows) 。値「CHANGE_ME」を編集します。 SIEBEL_ROOT = Siebel Server をインストールしたディレクトリ。例:C:¥sba80¥siebsrvr (Windows)。値「CHANGE_ME」を編集します。 VALID_RESULTS_DIR = 出力ファイルを生成するディレクトリ(値「CHANGE_ME」を編集)。これは既存 のディレクトリになっている必要があります。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 16 5 Siebel アップグレードのための IBM DB2 データベースの準備 ■ Siebel アップグレードにおいて切り 捨ての対象になる IBM DB2 Long カラムの識別 このスクリプトによって次の 2 つのファイルが生成されます。 2 ■ long_trunc_cols.rpt:このレポートによって、16,350 文字より長いすべての long varchar 型カラ ムが識別されます。 ■ update_trunc.sql:この SQL ファイルによって、識別されたカラムを 16,350 文字に切り捨てる更新 ステートメントが生成されます。 次のいずれかの方法を使用して、これらのカラム内のデータを減らします。 ■ 手動で long_trunc_cols.rpt レポートに含まれているカラムを確認して、識別されている各カラムのサ イズを手動で縮小します。 ■ DB2 Command Line Processor を使用して、update_trunc.sql を実行します。 1 66 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 9 Siebel アップグレードのための Oracle データベースの準備 この章では、次のトピックについて説明します。 ■ 167 ページの「Siebel アップグレードのための Oracle データベースソート順の確認」 ■ 168 ページの「Siebel アップグレードのための Oracle データベース設定パラメータの設定」 ■ 169 ページの「Siebel アップグレードにおける Oracle データベース複数 CPU パラメータの確認」 ■ 170 ページの「Siebel アップグレードのための Oracle データベース ODBC 定義の確認」 関連トピック 第 4 章「Siebel データベースアップグレードの動作」 第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 Siebel アップグレードのための Oracle データ ベースソート順の確認 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:Oracle のみ。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 NLS_SORT パラメータによってクエリーの戻り値のソート順が決定されます。レポジトリのマージを含む開発環境 のアップグレード用に、NLS_SORT を BINARY に設定する必要があります。また、Siebel Tools を使用して SRF ファイルをコンパイルする場合も、BINARY に設定する必要があります。 この設定は、テスト環境のアップグレードおよび本番環境のアップグレードのために強く推奨します。 データベースがバイナリソート順を使用していることを確認するには 1 SQLPlus を実行して Oracle データベースに接続します。 2 次のクエリーを実行します。 SQL> SELECT * FROM NLS_DATABASE_PARAMETERS; 3 返されたパラメータで、NLS_SORT を検索して、その値が BINARY であることを確認します。 ■ NLS_SORT に、BINARY の値が設定されている場合は、ソート順がバイナリなので、必要なアクションはあ りません。 ■ NLS_SORT が BINARY 以外の場合、値をリセットして BINARY とします。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 16 7 Siebel アップグレードのための Oracle データベースの準備 ■ Siebel アップグレードのための Oracle データベース設定パラメータの設定 関連トピック 121 ページの「Siebel 環境におけるデータベースソート順について」 Siebel アップグレードのための Oracle データ ベース設定パラメータの設定 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:Oracle のみ。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 ここでは、Oracle RDBMS に対するアップグレード固有の設定を示します。次の方針に従ってパラメータを設定します。 ■ Siebel SupportWeb 上の「System Requirements and Supported Platforms & Miscellaneous Documentation」を参照し、サポートされている Oracle のバージョンと必要なパッチを確認します。必要に 応じて、Oracle のツールとマニュアルに掲載されている手順を使用して、Oracle データベースおよびクライ アントソフトウェアを、サポートされているバージョンにアップグレードします。 ■ Siebel SupportWeb の「Technical Note 582」および「Alert 1011」に記載されている推奨事項に従って、 パラメータを設定します。 ■ 使用しているオペレーティングシステム用の『Siebel インストールガイド』に記載されている推奨事項に従っ て、追加のパラメータを設定します。推奨事項は、RDBMS の設定に関する章で説明されています。 ■ 次のトピックの説明に従い、データベースとパラメータを設定します。 ■ アップグレード後に、設定パラメータの値を使用しているオペレーティングシステム用の『Siebel インストール ガイド』および「Technical Note 582」に記載されている値にリセットします。 一般的な設定 Oracle データベースをアップグレードする前に、次のタスクを完了します。 ■ Oracle クライアントと Oracle データベースサーバーが、同じリリースレベルであることを確認します。 ■ UNIX のみ:Siebel Server 上に Oracle 64 ビットクライアントをインストールしている場合は、 $ORACLE_HOME/lib の代わりに $ORACLE_HOME/lib32 が、LIBPATH (AIX)、SHLB_PATH (HP-UX)、 LD_LIBRARY_PATH(Solaris)に含まれていることを確認してください。 ■ pctincrease:アップグレードでは、アプリケーションテーブルとインデックスが含まれるテーブルスペース の pctincrease を十分に高い値に設定し、多数のエクステントが作成されないようにします。 1 68 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アップグレードのための Oracle データベースの準備 ■ Siebel アップグレードにおける Oracle データベース複数 CPU パラメータの確認 ■ pctfree:サイズの大きいテーブルの一部の pctfree を高い値(30 以上)で再構築してください。テーブル サイズはインストールしている Siebel アプリケーションによって異なります。たとえば、Siebel Financial Services をアップグレードする場合、S_ASSET はサイズの大きいテーブルの 1 つであり、S_ADDR_ORG は まったく使用されません。 pctfree の値は、アップグレードを実行する前に大きくする必要があります。これは、アップグレード時に多く の新しいカラムがこれらのテーブルに追加されるためです。アップグレード時にデータが新しいカラムに移行さ れると、連結行によって、アップグレードパフォーマンスが低下する場合があります。 ■ DB_CACHE_SIZE:このパラメータを 394264576 以上に設定してください。 ■ SORT_AREA_SIZE:このパラメータを 1524288 以上に設定してください。これによって、レポジトリマー ジの実行に必要な時間が大幅に減少します。 ■ DBA は次のようなその他の init.ora パラメータも確認する必要があります。 ■ sort_area_retained size ■ log_buffers ■ UNDO_MANAGEMENT(Oracle 10g 以降):レポジトリマージの前に、UNDO_MANAGEMENT = MANUAL の設定にします。これにより、自動 Undo 管理(AUM)が無効になります。必要に応じて、レポジ トリマージの後で AUM を有効に戻すことができます。AUM のアップグレードへの影響について詳しくは、 Siebel SupportWeb の「Alert 848」を参照してください。 ■ ロールバックセグメント:大きいロールバックセグメントを 1 つだけオンラインにして、最大トランザクション に対応できるように適切にサイズ設定していることを確認します。他のロールバックセグメントはすべてオフラ インにします。 アップグレードによって、Siebel 7.x の実装に含まれる一部の最大テーブルが 40% 増大することがあります。 顧客調査では、複数言語に関連するレポジトリマージには 1 GB ほどのロールバックセグメントが必要であるこ とが示されています。 クエリーオプティマイザー設定 アップグレードでは、Siebel SupportWeb の「Technical Note 582」および「Alert 1011」に記載されている クエリーオプティマイザー設定を使用します。 Siebel アップグレードにおける Oracle データ ベース複数 CPU パラメータの確認 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:Oracle のみ。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 複数の CPU を使用する場合は、次のパラメータが正しく設定されていることを確認してください。設定については、 Oracle のマニュアルを参照してください。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 16 9 Siebel アップグレードのための Oracle データベースの準備 ■ Siebel アップグレードのための Oracle データベース ODBC 定義の確認 ■ parallel_max_servers:複数の CPU を使用できるようにするには、1 より大きい値に設定する必要があります。 ■ parallel_min_servers ■ _db_block_lru_latches Siebel アップグレードのための Oracle データ ベース ODBC 定義の確認 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:Oracle のみ。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel Server をインストールする場合は、インストーラにより、指定する Oracle データベースの ODBC 定義が 作成されます。 テスト環境および本番環境をアップグレードする場合は、開発環境データベースに接続するための ODBC 定義を手 動で作成する必要があります。 Windows 上で OCBC 定義を確認または編集するには 1 レジストリエディタ(regedit)を起動します。 注意: レジストリを編集すると、オペレーティングシステムに悪影響を及ぼすことがあります。regedit の正し い使用方法を理解しておく必要があります。 2 次の場所に移動します。 HKEY_LOCAL_MACHINE¥Software¥ODBC¥ODBC.INI¥ODBC_Name ここで、各項目は次のとおりです。 ODBC_Name は、Oracle データベースの ODBC 名です。 3 データ表示ペインで、次のエントリが存在することを確認します。 名前 タイプ データ ColumnsAsChar REG_SZ 1 ColumnSizeAsCharacter REG_SZ 1 これらのエントリが存在しない場合は、データ表示ペインを右クリックして、 [新規]>[ストリング値]を選択 して追加します。 4 ODBC_Name から離れて、また戻ります。2 つの新しいエントリが存在し、正しいことを確認します。 5 レジストリエディタを閉じて、再起動します。 1 70 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アップグレードのための Oracle データベースの準備 ■ Siebel アップグレードのための Oracle データベース ODBC 定義の確認 UNIX 上で OCBC 定義を確認または編集するには 1 Siebel Server インストールディレクトリの次のファイルに移動します。 $SIEBEL_ROOT/sys/.odbc.ini 2 .odbc.ini ファイルを開いて、次の 2 つのエントリを追加します。 ColumnsAsChar=1 ColumnSizeAsCharacter=1 3 ファイルを保存します。 4 この .odbc.ini ファイルを使用しているすべての処理を停止して、再起動します。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 17 1 Siebel アップグレードのための Oracle データベースの準備 ■ Siebel アップグレードのための Oracle データベース ODBC 定義の確認 1 72 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 アップグレードのための 10 Siebel Microsoft SQL Server データベース の準備 この章では、次のトピックについて説明します。 ■ 173 ページの「Siebel アップグレードのための Microsoft SQL Server ソート順の確認」 ■ 174 ページの「Siebel アップグレードのための Microsoft SQL Server 一時スペースサイズの設定」 ■ 175 ページの「Siebel アップグレードのための Microsoft SQL Server 設定パラメータの設定」 ■ 176 ページの「Siebel アップグレードのための Microsoft SQL Server クラスタ化インデックスの再構築」 関連トピック 第 4 章「Siebel データベースアップグレードの動作」 第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 Siebel アップグレードのための Microsoft SQL Server ソート順の確認 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:SQL Server のみ。 プラットフォーム:Windows のみ。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 マスターデータベースおよびデータベースインスタンスのソート順が同じであることを確認します。これにより、ソー ト順が合わないためにレポジトリマージが失敗することを避けます。 バイナリソート順は開発環境のアップグレードに必要であり、本番環境のアップグレードでも強く推奨されています。 Microsoft SQL Server をインストールすると、データベースインスタンスの照合メソッドはデフォルトでディク ショナリソート順に設定されます。移行に作成するデータベースはこの設定を継承します。 データベースを作成すると、ソート順を継承するか、別に指定することができます。ソート順を Microsoft SQL Server レベルでバイナリに設定し、このソート順が新たに作成するデータベースで継承されるようにすることを推 奨します。 インスタンスを再構築せずにマスターデータベースのソート順を変更することはできません。データベース照合の設 定手順については、Microsoft のマニュアルを参照してください。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 17 3 Siebel アップグレードのための Microsoft SQL Server データベースの準備 ■ Siebel アップグレー ドのための Microsoft SQL Server 一時スペースサイズの設定 バイナリ照合順を使用してデータベースが作成されていることを確認するには 1 [Query Analyzer]ウィンドウで、次のコマンドを入力します。 sp_helpsort このコマンドによって、ソート順の説明が提供されます。 2 ソート順の説明を確認して、バイナリソート順を検証します。たとえば、次のように入力します。 Latin1_General_BIN バイナリ照合順を使用して Microsoft SQL Server データベースが作成されていない場合は、データベースを 再構築して、データを再ロードする必要があります。詳細な手順については、Microsoft のマニュアルを参照し てください。 関連トピック 121 ページの「Siebel 環境におけるデータベースソート順について」 Siebel アップグレードのための Microsoft SQL Server 一時スペースサイズの設定 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:SQL Server のみ。 プラットフォーム:Windows のみ。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 クエリーの実行に必要な一時スペースとして Microsoft SQL Server が使用するデータベースのサイズを設定します。 TEMPDB スペースを設定するには 1 TEMPDB を、Siebel データベース内の最大テーブルと同じ大きさにするか、Siebel データベースの半分のサイ ズにします。 2 TEMPDB によって使用されるファイルが、自動的な増大に対応できるように設定されていることを確認します。 このように設定されていると、SQL サーバーで、アップグレード処理に応じて一時データベースを拡張できます。 MAXSIZE を最大テーブルのサイズに設定するか、Siebel データベースのサイズの半分に設定することもできます。 3 パフォーマンスを上げるため、TEMPDB を複数のドライブに配置することも検討してください。 4 TEMPDB に対し、dbcc shrinkdatabase を実行します。 1 74 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アップグレードのための Microsoft SQL Server データベースの準備 ■ Siebel アップグレー ドのための Microsoft SQL Server 設定パラメータの設定 Siebel アップグレードのための Microsoft SQL Server 設定パラメータの設定 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:SQL Server のみ。 プラットフォーム:Windows のみ。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 ここでは、Microsoft SQL RDBMS に対するアップグレード固有の設定を示します。次の方針に従ってパラメータ を設定します。 ■ 使用しているオペレーティングシステム用の『Siebel インストールガイド』に記載されている推奨事項に従って パラメータを設定します。推奨事項は、RDBMS の設定に関する章で説明されています。 ■ アップグレードを実行するためには、次に示す設定パラメータを変更します。 ■ アップグレード後に、設定パラメータの値を使用しているオペレーティングシステム用の『Siebel インストール ガイド』に記載されている値にリセットします。 表 29 に、Microsoft SQL Server データベースパラメータのアップグレード設定を示します。この表にないパラ メータについては、デフォルト設定のままにすることを推奨します。 この表の多くのパラメータは、テフォルト設定です。 表 29 Microsoft SQL 設定パラメータ パラメータ 設定/コメント 最大並列度 1 並列処理のコストしきい値 5 FILL FACTOR(%) 90 インデックス領域(KB) 0 Siebel データベースでは、次のオプションを ON(有効)にします。 ■ truncate log on chkpt:アップグレード用にのみ、このオプションを ON(有効)に設定します。また、 アップグレードだけのために、Siebel データベースに対して alter コマンドを実行し、set recovery simple を指定します。 ■ torn page detection ■ auto create statistics ■ auto update statistics ■ Database size:Autogrowth パラメータを 25% から 50% の間に設定することにより、データベースファ イルサイズを大きくします。このように設定しないと、アップグレードパフォーマンスが低下して、アップグレー ドに影響する場合があります。 ■ アップグレード後の本番環境の推奨設定の詳細なリストは、使用しているオペレーティングシステム用の 『Siebel インストールガイド』の RDBMS の設定に関する章を参照してください。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 17 5 Siebel アップグレードのための Microsoft SQL Server データベースの準備 ■ Siebel アップグレー ドのための Microsoft SQL Server クラスタ化インデックスの再構築 Siebel アップグレードのための Microsoft SQL Server クラスタ化インデックスの再構築 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:SQL Server のみ。 プラットフォーム:Windows のみ。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 頻繁に使用する大きいテーブルがある場合は(S_EVT_ACT、S_CONTACT、S_OPTY、S_OPTY_POSTN、S_ORG_EXT など)、Microsoft SQL Server の create index コマンドを drop_existing 句で使用して、高い FILL FACTOR (60% ~ 70%)で大きいテーブルを再構築します。 1 76 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アプリケーションデータの 11 アップグレードの準備 この章では、次のトピックについて説明します。 ■ 177 ページの「Siebel ワークフロープロセスのアップグレードの準備」 ■ 178 ページの「カスタマイズされた Siebel シードデータのアップグレードの準備」 ■ 180 ページの「Siebel 世帯データの移行」 ■ 182 ページの「Siebel Marketing のキャンペーン状況値のセットアップ」 ■ 184 ページの「Siebel マーケティングセグメントの説明の保持」 ■ 185 ページの「Siebel モバイルユーザーデータのアップグレードの準備」 ■ 186 ページの「アップグレード時の Siebel S_SRC_PAYMENT.TYPE_CD の値の設定」 ■ 186 ページの「Siebel アドレスデータのアップグレードの準備」 ■ 187 ページの「カスタム拡張カラムからの Siebel アドレスデータの移行」 ■ 194 ページの「Siebel テリトリー管理ルールのアップグレードの準備」 ■ 195 ページの「Siebel カスタマイズ可能製品データのアップグレードの準備」 関連トピック 第 4 章「Siebel データベースアップグレードの動作」 第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 Siebel ワークフロープロセスのアップグレードの 準備 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 このタスクでは、ワークフローのアップグレードの準備をします。 Siebel 7.7 では、ワークフロー管理に対して次のような変更が行われました。 ■ アップグレードにより、Siebel レポジトリの S_WF_* テーブルから S_WFR_* テーブルまでカスタムワーク フローが移行されます。また、アップグレードによってシードワークフローもアップグレードされます。 ■ テーブル S_WF_PROP_VAL および S_WF_STEP_INST に、ワークフロープロセスインスタンスが格納され なくなりました。ワークフロープロセスインスタンスは、S_WFA_INST_LOG、S_WFA_INSTP_Log、およ び S_WFA_STPRP_LOG に格納されます。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 17 7 Siebel アプリケーションデータのアップグレードの準備 ■ カスタマイズされた Siebel シードデータのアッ プグレードの準備 Siebel 7.7 より前のリリースからのアップグレード Siebel 7.7.x より前のリリースからアップグレードする前に、次のタスクを実行してください。 ワークフロープロセスのアップグレードの準備 1 開発環境:本番データベースのすべてのカスタマイズされたワークフローおよびシードワークフローが開発環境 の Siebel データベースに存在することを確認します。 本番環境のワークフローが存在しない場合、Siebel Tools レポジトリに移行されません。そのため、データベー スツールを使用して、手動で移行する必要があります。 Oracle では、本番データベースと開発データベース間のワークフローデータを移行するためのスクリプトと入 力ファイルを提供しています。Siebel SupportWeb の「Alert 1016」を参照してください。 2 すべての環境:キューに置かれているワークフローまたは実行中のワークフローが存在しないことを確認します。 3 すべての環境:S_WF_PROP_VAL および S_WF_STEP_INST を削除します。 これらのテーブルの削除については、 『Siebel Business Process Framework: Workflow Guide』のワーク フロープロセスインスタンスの削除に関するトピックを参照してください。 すべてのリリースからのアップグレード すべてのアップグレードで、次のタスクを実行します。 ワークフロープロセスのアップグレードの準備 1 すべてのワークフロープロセスを無効にします。 これにより、古いワークフローに関連したランタイムイベントアクションは適切にクリーンアップされます。 2 状況が「行列待ち」のすべてのタスクが、S_SRM_REQUEST テーブルから削除されていることを確認します。 アップグレードプロセスはこれらのテーブルをクリアしません。 関連トピック 143 ページの「Siebel ワークフローデザイナーのアップグレード」 カスタマイズされた Siebel シードデータのアップ グレードの準備 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 1 78 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アプリケーションデータのアップグレードの準備 ■ カスタマイズされた Siebel シードデータの アップグレードの準備 変更されたシードデータは、たとえアップグレード後のシードデータがアプリケーションの正常な実行に不可欠で あってもアップグレードされませんが、異なる点は次のとおりです。 ■ GUI または EIM を使用してシードデータを変更した場合、レポジトリをマージすると、その他のレポジトリオ ブジェクトと同じロジックによって変更が保持されます。 ■ Siebel 8.0 では、レポジトリのマージプロセスによって、Prior Customer Repository のシードデータに含 まれるワークフローへのカスタマイズが New Customer Repository のワークフローにマージされます。 アップグレードを開始する前に、シードデータの変更を保持する必要があるかどうか評価してください。実情に応じ て、変更の破棄も検討してください。アプリケーションの操作の妨げにならない変更は、アップグレード後に再実装 できます。 シードデータは、Siebel データベーステーブル内でリリースの一部として提供されているレコードです。シードデー タによって、Siebel アプリケーションの実行に必要な情報が提供されます。シードデータの例としては、変数リスト (LOV)の値の定義、各権限に対するビューのデフォルトマッピング、定義済みクエリーなどがあります。 リリースで提供されているシードデータレコードの ROW_ID 値は、0(ゼロ)から始まります。また、レコードの LAST_UPD の値には、デフォルトで 1980_01_01 が設定されています。この LAST_UPD フィールドには、レコー ドが最後に更新された日付が格納されます。 シードデータレコードを変更した場合、LAST_UPD の値が、1980_01_01 から変更が行われた日付に変わります。 新しいシードデータレコードを追加した場合、ROW_ID は 0 から開始せず、LAST_UPD の値はレコードの作成日 になります。 アップグレードの upgrep 部分を実行すると、dataimp ユーティリティによって、シードデータレコードが次のよ うにアップグレードされます。 a ROW_ID が 0 から開始しているレコードについて、dataimp は、LAST_UPD の値が 1980_01_01 である シードデータレコードを消去します(スクリプトで阻止された場合は除きます)。 b dataimp は、これらのレコードを、リリースのシードデータファイルに含まれるレコードに置き換えます。新 しいレコードの LAST_UPD の値は 1980_01_01 になります。 c LAST_UPD の値が 1980_01_01 より遅い場合、dataimp はレコードの消去および置き換えを行いません。 代わりに、このような各レコードについて、ログファイルにエラーを書き込みます。このエラーは重要なもの ではなく、これによってアップグレードが失敗することはありません。 作成されたエラーエントリを使用して、変更されなかったシードデータレコードを確認してください。 変更済みのシードデータレコードの変更を破棄したい場合は、LAST_UPD の値を 1980-01-01 に修正します。こう することで、dataimp によってこれらのレコードが新しいリリース内のレコードに置き換えられます。作成したシー ドデータレコードは、アップグレードプロセスで保持されます。 シードデータの変更を破棄するには 1 Siebel Tools で、Table オブジェクトを選択します。 2 リストアプレットの[シードフィルタ]カラムで、「*」を検索します。 シードデータを含むテーブルの一覧が返されます。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 17 9 Siebel アプリケーションデータのアップグレードの準備 ■ Siebel 世帯データの移行 3 次のいずれかのスクリプトを使用して、これらのテーブルに含まれるカスタマイズされたシードデータレコード の LAST_UPD を 1980-01-01 に設定します。各スクリプトの tablename は、シードデータを含むテーブル の名前です。 データベース スクリプト Oracle UPDATE tablename SET LAST_UPD = TO_DATE('1980-01-01', 'YYYY-MM-DD') WHERE ROW_ID LIKE '0%' AND LAST_UPD > TO_DATE('1980-01-01', 'YYYY-MM-DD') IBM DB2UDB および IBM DB2 for z/OS UPDATE tablename SET LAST_UPD = TIMESTAMP('1980-01-0100.00.00') WHERE ROW_ID LIKE '0%' AND LAST_UPD > TIMESTAMP('1980-01-01-00.00.00') Microsoft MS SQL UPDATE tablename SET LAST_UPD = CONVERT(DATETIME, '1980-01-01') WHERE ROW_ID LIKE '0%' AND LAST_UPD > CONVERT(DATETIME,'1980-01-01') 関連トピック 67 ページの「Siebel データベースアップグレードのログファイルについて」 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 143 ページの「Siebel ワークフローデザイナーのアップグレード」 Siebel 世帯データの移行 アップグレード :Siebel 6.x 形式の世帯関係を保持しているリリース 7.x からの Siebel Financial Services の アップグレードに適用されます。 環境:テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 7.0.x ではパーティモデルが導入されました。これにより、活動やクレームなどの世帯とエンティティの関係を 処理する方法が変更されました。 世帯データを移行する次の 2 つのオプションがあります。 ■ 世帯関係のパーティモデルへの移行(推奨) ■ Siebel 6.x 形式の世帯関係の保持 世帯関係のパーティモデルへの移行 世帯データの整合性を確認し、パーティモデルへの世帯データの移行をサポートするには、世帯確認スクリプト (HH_MIG_populate.sql)を実行する必要があります。 このスクリプトでは、アップグレード後も、少なくともアップグレード前と同じ数のエンティティが世帯に属してい ることを確認します。 1 80 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アプリケーションデータのアップグレードの準備 ■ Siebel 世帯データの移行 世帯確認スクリプトは、次の前提に従います。 ■ 1 つの世帯に少なくとも 1 人の担当者がいること。 ■ ポリシー/口座のプライマリ担当者が、このポリシー/口座に関連付けられている担当者であること。 ■ 請求のプライマリ担当者が、この請求に関連付けられている担当者であること。 ■ 商談のプライマリ担当者が、この商談に関連付けられている担当者であること。 ■ 企業のプライマリ担当者が、この企業に関連付けられている担当者であること。 スクリプトによって、一時テーブルにデータ TEMP_HH_OBJ_MIG を読み込み、出力ファイルに基づいてレポートが 生成されます。出力は ROW ID 形式になっています。スクリプトでは、1 つのエンティティに関連付けられている すべての世帯が、そのエンティティに関連付けられている担当者を含んでいることを確認します。 出力がない場合は、データの整合性が維持されていることを意味し、アクションの必要はありません。出力がある場合は、 担当者と世帯との関係を調べる必要があります。 世帯関係の処理に Siebel 6.x の方法を維持したい場合は、世帯確認スクリプトを実行しないでください。 世帯確認スクリプトを実行するには 1 次のコマンドを入力します。 ■ Windows: odbcsql /U Tableowner /P Password /S ODBCDataSource /a /c REM /separator / /O OutputFileLocation¥HH_Mig_populate.txt /L LogFileLocation¥HH_Mig_populate.log ScriptLocation¥HH_Mig_populate.sql /v y ■ UNIX: odbcsql /U Tableowner /P Password /S ODBCDataSource /a /c REM /separator / /O OutputFileLocation/HH_Mig_populate.txt /L LogFileLocation/HH_Mig_populate.log ScriptLocation/HH_Mig_populate.sql /v ここで、各項目は次のとおりです。 Tableowner = テーブルオーナー Password = テーブルオーナーパスワード ODBCDataSource = データベースのデータソース OutputFileLocation = 出力ファイルの場所 ❏ Windows: SIEBEL_ROOT¥log¥HH_Mig_populate.txt ❏ UNIX: $SIEBEL_ROOT/log/HH_Mig_populate.txt LogFileLocation = ログファイルの場所 ❏ Windows: SIEBEL_ROOT¥log¥HH_Mig_populate.log ❏ UNIX: $SIEBEL_ROOT/log/HH_Mig_populate.log Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 18 1 Siebel アプリケーションデータのアップグレードの準備 ■ Siebel Marketing のキャンペーン状況値のセッ トアップ ScriptLocation = スクリプトの場所 ❏ Windows: DBSRVR_ROOT¥database_platform¥HH_Mig_populate.sql ❏ UNIX: DBSRVR_ROOT/database_platform/HH_Mig_populate.sql Windows の例: odbcsql /U Tableowner /P Password /S ODBCDataSource /a /c REM /separator / /O C:¥sea7xx¥siebsrvr¥Log¥HH_Mig_populate.txt /L C:¥sea7xx¥siebsrvr¥Log¥HH_Mig_populate.log C:¥sea7xx¥dbsrvr¥DB2UDB¥HH_Mig_populate.sql /v y 2 出力があった場合は、一時テーブルを確認して、各担当者に対して次の内容をチェックします。必要に応じて修 正してください。 ■ 担当者は正しいが世帯は正しくない。 ■ 担当者は正しくないが世帯は正しい。 ■ 担当者も世帯も正しくない。 世帯関係の Siebel 6.x フォームの保持 世帯関係の処理に Siebel 6.x のスタイルを保持するオプションがあります。ただし、これは推奨しません。新しい 世帯設計にアップグレードしない場合は、次のようにします。 ■ 一時テーブル TEMP_HH_OBJ_MIG がデータベースに存在しないことを確認します。 ■ HH_Mig_populate.sql スクリプトは実行しません。 ■ アップグレードを行う前に、Oracle の Siebel 技術サポートまたは Siebel エキスパートサービスに問い合わせて、 次のようにします。 ■ 世帯関係の Siebel 6.x 形式のサポートに必要なビジネスコンポーネントが新しいリリースに存在している ことを確認する。 ■ 世帯関係の Siebel 6.x 形式をサポートするこれらのビジネスコンポーネントを修正する手順を取得する。 関連トピック 122 ページの「Siebel パーティモデルについて」 Siebel Marketing のキャンペーン状況値のセッ トアップ アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 環境:テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 1 82 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アプリケーションデータのアップグレードの準備 ■ Siebel Marketing のキャンペーン状況値の セットアップ このステップはオプションであり、アップグレード処理に必須ではありませんが、履歴値を Siebel 7.7 で使用され る値と等しくすることにより、プログラムとキャンペーンのレポート作成を簡素化します。 データベースのアップグレードプロセスには、次のアプレットの[状況]の標準値が必要です。このプロセスでは、 標準値を使用して、アップグレード中に新しいキャンペーンモデルにレコードを変換します。 ■ Campaigns(ビジネスコンポーネントは Campaign) ■ Campaign Plans(ビジネスコンポーネントは DBM Campaign) ■ Campaign Occurrences(ビジネスコンポーネントは Campaign Occurrences) これらのオブジェクトの[状況]フィールドをカスタマイズしている場合は、アップグレードを実行する前に、既存 のすべてのレコードの[状況](S_SRC.STATUS_CD)を標準値に変換します。 [状況]の値が標準値でないキャンペーンレコードがある場合、アップグレード時に[キャンペーン段階のロード]レ コードが作成されず、そのキャンペーンレコードは開始されたキャンペーンレコードとして[キャンペーンエージェ ント]ビューに表示されません。 オプションで、次のコンポーネントの状況値も移行できます。 ■ Program(ビジネスコンポーネントは Program Container) ■ Stage(ビジネスコンポーネントは Program (DBM)) 表 30 に、各オブジェクトの[状況]の標準値を示します。 表 30 状況の標準値 オブジェクト Program Plan [状況]の標準値 計画済み 有効 完了 Stage Plan 計画済み 有効 完了 Campaign Plan 計画済み 有効 完了 Campaign 計画済み 有効 完了 Campaign Occurrences 保留中 有効 終了 マニュアル エラー 取消 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 18 3 Siebel アプリケーションデータのアップグレードの準備 ■ Siebel マーケティングセグメントの説明の保持 表 31 に、[状況]値を含むレコードを検索するための検索条件のリストを示します。オブジェクト名には、Siebel 7.5 の用語が使用されます。 表 31 レコード検索用の検索条件 ビジネスコンポー ネント ベーステー ブル Program Plan Program Container S_SRC WHERE SUB_TYPE = 'MARKETING_CAMPAIGN' AND CAMP_TYPE_CD = 'PROGRAM CONTAINER' Stage Plan Program (DBM) S_SRC WHERE SUB_TYPE = 'MARKETING_CAMPAIGN' AND CAMP_TYPE_CD = 'PROGRAM' Campaigns Campaign S_SRC WHERE SUB_TYPE = 'MARKETING_CAMPAIGN' AND CAMP_TYPE_CD IS NULL AND CUST_TRGT_METH_CD IS NULL AND TMPL_ID IS NULL Campaign Plans DBM Campaign S_SRC WHERE SUB_TYPE = 'MARKETING_CAMPAIGN' AND CAMP_TYPE_CD IS NULL AND CUST_TRGT_METH_CD IS NOT NULL Campaigns Campaign Occurrences S_SRC WHERE SUB_TYPE = 'MARKETING_CAMPAIGN' AND CAMP_TYPE_CD IS NULL AND CUST_TRGT_METH_CD IS NULL オブジェクト (オカレンス) 検索条件 関連トピック 137 ページの「Siebel Marketing のアップグレードの計画」 Siebel マーケティングセグメントの説明の保持 アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 環境:テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel Marketing の以前のリリースから Siebel 7.7 以降にアップグレードする際、データベースのアップグレードにと もない、すべてのセグメントレコード(S_CALL_LST.DESC_TEXT)の[説明]フィールドが「使用不可:以前のリリー スのセグメント」という文字列で上書きされます。セグメントの説明を保持する場合は、アップグレードを実行する前に、 既存の説明を別のテキスト拡張カラムに移行します。 関連トピック 137 ページの「Siebel Marketing のアップグレードの計画」 1 84 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アプリケーションデータのアップグレードの準備 ■ Siebel モバイルユーザーデータのアップグ レードの準備 Siebel モバイルユーザーデータのアップグレード の準備 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、主に開発環境でモバイル Web クライアントを実行している開発者と本番環境のエンドユーザーに 適用されます。このトピックは、モバイル Web クライアントユーザーがいる場合のみ、テスト環境に適用されます。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 同期化した後で、モバイルユーザーは、アップグレードが完了するまで、ローカルデータベースへの変更を行わない ようにする必要があります。アップグレード中に行った変更は、アップグレード後の再初期化時に失われます。 開発環境または本番環境のアップグレード開始前に、次の手順を実行します。これらの手順について詳しくは、 『Siebel Remote/Replication Manager 管理ガイド』および『Siebel システム管理ガイド』を参照してください。 モバイルユーザーのデータベースアップグレードを準備するには 1 モバイルユーザーの部分的同期を実行して、すべてのトランザクションをサーバーデータベースに送信します。 2 次のように、モバイル Web クライアントが同期され、すべての変更が次のようにサーバーデータベースにマー ジされていることを確認します。 a モバイルユーザーの同期受信箱と送信箱にトランザクションファイルが残っていないことを確認します。各 ユーザーの同期受信箱は、Siebel Server 上にあります。 Windows: SIEBEL_ROOT¥docking¥MOBILEUSERNAME UNIX: $SIEBEL_ROOT/docking/MOBILEUSERNAME トランザクションファイルは、number.dx の形式で保存され、たとえば、00000023.dx のようになります。 3 b モバイルユーザーの[リモート状況]ビューを確認して、挿入で競合が発生していれば解決します。 c コールセンターなどの Siebel Business Application に、Siebel 管理者としてログオンします。 [管理 - サー バー]>[タスク]画面を使用して、それぞれの Transaction Merger タスクが完了したことを確認します。 d ワークフローモニターエージェントとワークフローアクションエージェントによって、すべての保留要求が処 理されたことを確認します。Workflow Manager が完了している場合は、S_ESCL_REQ テーブルに行が存在 しません。 モバイル Web クライアントとデータベースサーバーが同期しないように、すべての Siebel Server 上の Siebel Remote コンポーネントを停止または無効化します。 4 『Siebel システム管理ガイド』で説明されているように、対象になるアプリケーションオブジェクトマネージャ を停止して、すべての Web クライアントを Siebel Server から切断します。 5 Siebel 7.5x 以前からのアップグレード:専用 Web クライアントが Siebel データベースサーバーから切断さ れていることを確認します。 この確認方法は、データベースによって異なります。たとえば、Oracle RDBMS では、プライマリリスナーを 停止します。ただし、どのような RDBMS タイプでも、データベースを制限モードで起動する必要があります。 詳しくは、RDBMS ベンダーによって提供されるマニュアルを参照してください。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 18 5 Siebel アプリケーションデータのアップグレードの準備 ■ アップグレード時の Siebel S_SRC_PAYMENT.TYPE_CD の値の設定 アップグレード時の Siebel S_SRC_PAYMENT.TYPE_CD の値の設定 アップグレード元:Siebel 7.0.x。 すべての環境:このトピックは、すべての Siebel 環境に適用されます。 データベース:すべてのデータベース。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 Siebel 7.5 では、S_SRC_PAYMENT.TYPE_CD は必須の(NOT NULL)カラムになりました。TYPE_CD が Null の場 合、アップグレード中に、値は Payment に設定されます。 Payment は、所属組織から外部組織への支払いであることを示しています。たとえば、これは顧客へのマーケティン グ資金の支払いを示します。 アップグレード前に、TYPE_CD が null であるレコードを確認します。アップグレードで TYPE_CD の値を Payment に設定しない場合は、TYPE_CD の値を設定します。 TYPE_CD の値を設定するには 1 S_SRC_PAYMENT で、TYPE_CD が null であるレコードについてクエリーを実行します。 2 目的のレコードについて、Siebel EIM を使用して、TYPE_CD の値に設定します。 フィールドの LOV の値を使用します。 Siebel アドレスデータのアップグレードの準備 アップグレード: ■ Siebel Financial Services 7.0.x から Siebel Industry Applications(SIA)8.0.x へ ■ Siebel Business Applications 8.0.x から Siebel SIA 8.0.x へ ■ Siebel Financial Services 6.2.1(IBM z/OS プラットフォーム上)から Siebel SIA 8.0.x(IBM z/OS プ ラットフォーム上)へ 備考: このトピックは、Siebel Business Applications(HOR)をより新しいリリースにアップグレードする場合 には適用されません。 環境:テスト、本番。 データベース:すべてのデータベース。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 7.7 では、アドレス情報の格納方法が変わりました。変更されたストレージスキーマを準備するには、テーブル S_ADDR_PER および S_ADDR_ORG 内に同じ ROW ID を持つレコードがないことを確認する必要があります。 注意: これらのテーブルには重複する ROW ID がないようにします。重複する ROW ID があると、アップグレード は失敗します。 1 86 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アプリケーションデータのアップグレードの準備 ■ カスタム拡張カラムからの Siebel アドレス データの移行 アドレスデータのアップグレードを準備するには 1 Siebel データベースに対して、rpt_dup_addr_rowids.sql を実行します。スクリプトは次のディレクトリ にあります。 Windows: DBSRVR_ROOT¥database_platform UNIX: DBSRVR_ROOT/database_platform ここで、各項目は次のとおりです。 database_platform は、データベースタイプ(DB2 など)です。 2 スクリプトにより生成された出力を確認します。 3 出力に重複する ROW ID を持つレコードが含まれる場合、EIM またはアプリケーションを使用して不要なレコー ドを削除します。 4 すべての重複する ROW ID を処理した後で、スクリプトを再度実行して、重複がなくなったことを確認します。 関連トピック 135 ページの「Siebel アドレスデータ移行のためのアップグレードの計画」 187 ページの「カスタム拡張カラムからの Siebel アドレスデータの移行」 カスタム拡張カラムからの Siebel アドレスデータ の移行 アップグレード: ■ Siebel Financial Services 7.0.x から Siebel Industry Applications(SIA)8.0.x へ ■ Siebel Business Applications 8.0.x から Siebel SIA 8.0.x へ ■ Siebel Financial Services 6.2.1(IBM z/OS プラットフォーム上)から Siebel SIA 8.0.x(IBM z/OS プ ラットフォーム上)へ 環境:開発およびテスト。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 備考: このトピックは、Siebel Business Applications(HOR)をより新しいリリースにアップグレードする場合 には適用されません。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 アドレステーブル S_ADDR_ORG にカスタム拡張カラムがある場合、アップグレード中にデータが消失しないよう に、アップグレードスクリプトを手動で編集する必要があります。次のタスクを実行して、サポートが必要な場合は Oracle の Siebel 技術サポートまたは Siebel エキスパートサービスまでお問い合わせください。 前提条件:upgrep モードでデータベースサーバー設定ユーティリティを実行する必要があります。それにより、こ の手順に必要なファイルが作成されます。アップグレードウィザードを実行する前に、この手順を実行してください。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 18 7 Siebel アプリケーションデータのアップグレードの準備 ■ カスタム拡張カラムからの Siebel アドレスデー タの移行 カスタム拡張カラムからアドレスデータを移行するには 1 開発環境のアップグレードのみ:ddl.ctl ファイルをテキストエディタで開きます。 Siebel データベースサーバーでのこのファイルへのパスを次に示します。 Windows: DBSRVR_ROOT¥database_platform UNIX: DBSRVR_ROOT/database_platform ここで、各項目は次のとおりです。 database_platform は、データベースタイプ(DB2 など)です。 2 開発環境のアップグレードのみ:S_ADDR_PER および S_ADDR_ORG から、アドレスと担当者や取引先を関 連付ける属性のカスタム拡張カラムを S_CON_ADDR の定義に追加します。 ファイルの例: [Object nnn] Type = Table Name = S_CON_ADDR Space = USERSPACE1 Column 1 = ROW_ID VARCHAR(15) OTNULL Column 2 = CREATED TIMESTAMP NOTNULL DEFAULT %NOW% Column 3 = CREATED_BY VARCHAR(15) NOTNULL Column 4 = LAST_UPD TIMESTAMP NOTNULL DEFAULT %NOW% Column 5 = LAST_UPD_BY VARCHAR(15) NOTNULL Column 6 = DCKING_NUM NUMERIC(22,7) DEFAULT 0 ... ... ... Column 46 = RURAL_ROUTE_NUM VARCHAR(10) Column 47 = START_DT TIMESTAMP Column 48 = X_CUSTOM_EXTENSION_COLUMN1 VARCHAR(15) Column 49 = X_CUSTOM_EXTENSION_COLUMN2 VARCHAR(15) 3 開発環境のアップグレードのみ:ddl.ctl ファイルで、前の手順の説明と同様に、S_ADDR_ORG から S_ADDR_PER 定義にアドレスの属性のカスタム拡張カラムを追加します(S_ADDR_PER に対応するカラム が存在しない場合)。 1 88 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アプリケーションデータのアップグレードの準備 ■ カスタム拡張カラムからの Siebel アドレス データの移行 4 開発環境およびテスト環境のアップグレード:前の手順で ddl.ctl ファイルの S_CON_ADDR の定義にカスタ ム拡張カラムが追加されている場合は、ファイル preschm_sia.sql で、S_CON_ADDR に対するカスタム拡 張カラムを移行スクリプトに追加します。 Siebel データベースサーバーでのこのファイルへのパスを次に示します。 Windows: DBSRVR_ROOT¥database_platform¥upgrade¥version UNIX: DBSRVR_ROOT/database_platform/upgrade/version スクリプトの例(この例は、S_ADDR_PER から S_CON_ADDR への挿入を示しています。また、 S_ADDR_ORG から S_CON_ADDR に挿入されるカスタム拡張カラムにも適用されます): Insert into S_CON_ADDR (ROW_ID ,CREATED ,CREATED_BY ,LAST_UPD ,LAST_UPD_BY ,MODIFICATION_NUM ,CONFLICT_ID ,ADDR_PER_ID ,ADDR_TYPE_CD ,CONTACT_ID ,EMAIL_ADDR ,FAX_PH_NUM ,PH_NUM ,ADDR_MAIL_CD ,END_DT ,START_DT ,ACTIVE_FLG ,X_CUSTOM_EXTENSION_COLUMN1 ,X_CUSTOM_ EXTENSION_COLUMN2) select ROW_ID ,CREATED ,CREATED_BY Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 18 9 Siebel アプリケーションデータのアップグレードの準備 ■ カスタム拡張カラムからの Siebel アドレスデー タの移行 ,LAST_UPD ,LAST_UPD_BY ,MODIFICATION_NUM ,CONFLICT_ID ,ROW_ID ,ADDR_TYPE_CD ,PER_ID ,EMAIL_ADDR ,FAX_PH_NUM ,PH_NUM ,ADDR_MAIL_CD ,END_DT ,START_DT ,case when ACTIVE_FLG is null then 'Y' else ACTIVE_FLG end ,X_CUSTOM_ EXTENSION_COLUMN1 ,X_CUSTOM_ EXTENSION_COLUMN2 from S_ADDR_PER APT where not exists (select 'x' from S_CON_ADDR CAD where CAD.CONTACT_ID = APT.PER_ID and CAD.ADDR_PER_ID = APT.ROW_ID and CAD.CONFLICT_ID = APT.CONFLICT_ID ) and not exists (select 'x' from S_CON_ADDR CAD1 where CAD1.ROW_ID = APT.ROW_ID ) and APT.PER_ID is not null 1 90 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アプリケーションデータのアップグレードの準備 ■ カスタム拡張カラムからの Siebel アドレス データの移行 5 開発環境およびテスト環境のアップグレード:ddl.ctl ファイルの S_ADDR_PER の定義にカスタム拡張カラム が追加されている場合は、ファイル preschm_sia.sql で、S_ADDR_PER に対するカスタム拡張カラムを移 行スクリプトに追加します。 Siebel データベースサーバーでのこのファイルへのパスを次に示します。 Windows: DBSRVR_ROOT¥database_platform¥upgrade¥version UNIX: DBSRVR_ROOT/database_platform/upgrade/version ファイルの例: insert into S_ADDR_PER (ROW_ID ,CREATED ,CREATED_BY ,LAST_UPD ,LAST_UPD_BY ,MODIFICATION_NUM ,CONFLICT_ID ,DISA_CLEANSE_FLG ,ADDR ,ADDR_NUM ,ADDR_TYPE_CD ,CITY ,COMMENTS ,COUNTRY ,COUNTY ,INTEGRATION_ID ,INTEGRATION2_ID ,INTEGRATION3_ID ,PROVINCE ,STATE ,ZIPCODE ,ADDR_NAME ,NAME_LOCK_FLG Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 19 1 Siebel アプリケーションデータのアップグレードの準備 ■ カスタム拡張カラムからの Siebel アドレスデー タの移行 ,DESCRIPTOR ,EMAIL_ADDR ,FAX_PH_NUM ,PH_NUM ,ADDR_LINE_2 ,ADDR_LINE_3 ,DCKING_NUM ,LATITUDE ,LONGITUDE ,ACTIVE_FLG ,ADDR_MAIL_CD ,ADDR_SUB_CD ,END_DT ,RURAL_ROUTE_NUM ,START_DT ,X_CUSTOM_EXTENSION_COLUMN1 ,X_CUSTOM_EXTENSION_COLUMN2 ) select ROW_ID ,CREATED ,CREATED_BY ,LAST_UPD ,LAST_UPD_BY ,MODIFICATION_NUM ,CONFLICT_ID ,DISA_CLEANSE_FLG ,ADDR ,ADDR_NUM ,ADDR_TYPE_CD 1 92 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アプリケーションデータのアップグレードの準備 ■ カスタム拡張カラムからの Siebel アドレス データの移行 ,CITY ,COMMENTS ,COUNTRY ,COUNTY ,INTEGRATION_ID ,INTEGRATION2_ID ,INTEGRATION3_ID ,PROVINCE ,STATE ,ZIPCODE ,case when ADDR_NAME = (select t.DUP_ADDR_NAME from TMPTBL_ADDR t where t.DUP_ADDR_NAME = S_ADDR_ORG.ADDR_NAME and t.MIN_ROW_ID <> S_ADDR_ORG.ROW_ID ) then {fn concat({fn concat({fn rtrim({fn substring(ADDR_NAME,1,99-{fn length(ROW_ID)})})},':')},ROW_ID)} else ADDR_NAME end ,NAME_LOCK_FLG ,DESCRIPTOR ,EMAIL_ADDR ,FAX_PH_NUM ,PH_NUM ,ADDR_LINE_2 ,ADDR_LINE_3 ,DCKING_NUM ,LATITUDE ,LONGITUDE ,ACTIVE_FLG ,ADDR_MAIL_CD Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 19 3 Siebel アプリケーションデータのアップグレードの準備 ■ Siebel テリトリー管理ルールのアップグレードの 準備 ,ADDR_SUB_CD ,END_DT ,RURAL_ROUTE_NUM ,START_DT ,X_CUSTOM_EXTENSION_COLUMN1 ,X_CUSTOM_EXTENSION_COLUMN2 from S_ADDR_ORG 6 開発環境のアップグレードのみ:Siebel Tools で、前の手順で S_CON_ADDR および S_ADDR_PER に定義 されたカスタム拡張カラムを Prior Customer Repository に追加します。 Prior Customer Repository は、アップグレード前のリリースの Siebel Repository の名前が変更されたも のであることに注意してください。 7 開発環境のアップグレードのみ:S_ADDR_PER に追加されたカスタム拡張カラムが表示されるように、アプリ ケーションを設定します。 関連トピック 135 ページの「Siebel アドレスデータ移行のためのアップグレードの計画」 186 ページの「Siebel アドレスデータのアップグレードの準備」 Siebel テリトリー管理ルールのアップグレードの 準備 アップグレード元:Siebel 7.8.x。 環境:テスト、本番。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 テリトリールールの管理は、Siebel 7.8 で導入された新機能です。Siebel 8.0 では、テリトリールール間で有効日 の範囲を重複して設定できません。有効日の範囲が重複している 2 つのルールの例を次に示します。 ルール 1 テリトリー:A100 取引先:XYZ Corp 発効日:1/1/2006 終了日:6/30/2006 1 94 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アプリケーションデータのアップグレードの準備 ■ Siebel カスタマイズ可能製品データのアップ グレードの準備 ルール 2 テリトリー:A100 取引先:XYZ Corp 発効日:4/1/2006 終了日: 有効日の範囲が重複しているルールを特定して、すべての重複が排除されるようにルールを修正する必要があります。 テリトリールールのアップグレードを準備するには 1 データベースに対して、次のスクリプトを実行します。 Windows: DBSRVR_ROOT¥common¥TM_DupRuleCheck.sql UNIX: DBSRVR_ROOT/common/TM_DupRuleCheck.sql スクリプトから、有効日の範囲が重複しているテリトリールールのリストが返されます。 2 [テリトリー管理]で、ルールの有効日の範囲を修正して重複を解消します。 Siebel カスタマイズ可能製品データのアップグ レードの準備 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:テスト、本番。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 ワークスペース内のカスタマイズ可能製品 アップグレードでは、ワークスペース内のまだリリースされていないカスタマイズ可能製品は移行されません。まだ リリースされていないカスタマイズ可能製品を移行する場合は、アップグレードの前にリリースする必要があります。 これには、コンポーネントを持つ製品と属性を持つ製品が含まれます。 クラス製品 オーダー可フラグがクラス製品に設定されていないことを確認します。このフラグが設定されていない場合、クラス 製品は、アップグレード後に見積りおよびオーダーで選択可能製品として表示されません。 アップグレードによりクラス製品は製品や製品クラスに変換されます。アップグレードでは、製品の Product Class プロパティを「Product Class」に設定します。 関連トピック 148 ページの「Siebel Configurator のアップグレードの計画」 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 19 5 Siebel アプリケーションデータのアップグレードの準備 ■ Siebel カスタマイズ可能製品データのアップグ レードの準備 1 96 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 12 Siebel データベースのアップグレード この章では、次のトピックについて説明します。 ■ 197 ページの「Siebel レポジトリの名前の変更」 ■ 198 ページの「Siebel データベース設定ユーティリティの言語の変更」 ■ 199 ページの「Siebel データベース設定ウィザードの実行準備」 ■ 203 ページの「Windows 上での Siebel データベース設定ウィザードの実行」 ■ 205 ページの「UNIX 上での Siebel データベース設定ウィザードの実行」 ■ 208 ページの「Siebel アップグレードウィザードの起動」 ■ 211 ページの「Siebel レポジトリファイルの移動」 ■ 212 ページの「Siebel 大文字小文字同一視ウィザードの実行」 ■ 216 ページの「Siebel 追加のスキーマ変更の適用」 ■ 217 ページの「Siebel アップグレードのための SQL ファイルの再生成」 ■ 218 ページの「Siebel アップグレードにおける廃止されたインデックスの識別と削除」 ■ 219 ページの「開発環境以外の Siebel アップグレードの準備」 ■ 220 ページの「アップグレードにおける新しい Siebel ライセンスキーのインストール」 関連トピック 第 4 章「Siebel データベースアップグレードの動作」 第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 Siebel レポジトリの名前の変更 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 名前の矛盾を防止するために、アップグレードを実行する前に、既存の開発レポジトリの名前(Siebel Repository) を Prior Customer Repository に変更します。アップグレード後に、新しい開発レポジトリに、Siebel Repository という名前が指定されます。 レポジトリの名前を変更するときは、名前に接頭辞として文字を追加できます(スペースを除く) 。それ以外の方法では、 レポジトリ名に文字を追加しないでください。エラーが発生してしまいます。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 19 7 Siebel データベースのアップグレード ■ Siebel データベース設定ユーティリティの言語の変更 レポジトリの名前を変更するには 1 Siebel Tools を起動して、Siebel Database に接続します。 アップグレードする Siebel リリースに対応する Siebel Tools のバージョンを使用してください。 2 レポジトリオブジェクトを .sif ファイルとしてアーカイブし、アプリケーションで再使用したい場合は、これら のアーカイブファイルを再度レポジトリにインポートします。 これらのオブジェクトは、レポジトリに戻してチェックインしないと、アップグレードされません。将来的にアッ プグレードされたアプリケーションを使用したい場合は、これらのアーカイブオブジェクトをチェックインする だけで可能となります。 3 [View]>[Options]を選択します。 4 [Object Explorer]タブをクリックします。 Object Explorer の階層が表示されます。 5 リストからレポジトリを検索してその隣にあるボックスのチェックマークをオンにし、 [OK]をクリックします。 これによりレポジトリが表示されます。 6 Object Explorer の[Types]タブをクリックし、[Repository]を選択します。 7 [Repositories]リストビューで、既存のレポジトリにアップグレードプロセス用に予約されている名前が使用 されていないことを確認します。 ■ New Customer Repository ■ New Siebel Repository 8 リストアプレットで現在の Siebel レポジトリを検索します。 9 名前をクリックし、Prior Customer Repository に変更します。 レポジトリの名前を変更するときは、名前に接頭辞として文字を追加できます(ただし、スペースを先頭に追加 すると検証に失敗します)。 それ以外の方法では、レポジトリ名に文字を追加しないでください。エラーが発生してしまいます。 レポジトリ名の変更については、『Configuring Siebel Business Applications』を参照してください。 ヒント: レポジトリ名の前に日付を追加します。 10 リストから移動して、レコードをデータベースにコミットします。 検証チェックに失敗した場合は、レポジトリ名の先頭にスペースが付いていないか確認します。 Siebel データベース設定ユーティリティの言語の 変更 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:すべてのデータベース。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 1 98 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースのアップグレード ■ Siebel データベース設定ウィザードの実行準備 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 データベース設定ユーティリティは、Siebel Enterprise Server インストーラの実行時に選択した言語で起動されます。 必要に応じて、ユーティリティの実行言語をインストール時に選択した言語から変更することができます。 データベース設定ユーティリティの言語を変更するには、使用しているオペレーティングシステム用の『Siebel イン ストールガイド』を参照してください。 データベース設定ユーティリティの言語リストに表示する言語を追加する場合は、最初に、データベースサーバーお よび Siebel Server 上に該当する言語パックをインストールする必要があります。追加言語パックのインストール については、使用しているオペレーティングシステム用の『Siebel インストールガイド』を参照してください。 関連トピック 57 ページの「Siebel データベース設定ユーティリティについて」 Siebel データベース設定ウィザードの実行準備 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:すべてのデータベース。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 このトピックを参照して、データベース設定ユーティリティの実行時に入力が必要な情報を確認してください。ユー ティリティを実行する前に、このトピックで情報を収集し、確認してください。 データベース設定ユーティリティは、実行するアップグレードプロセスに関する情報を収集する一連のウィザードです。 収集した情報をマスターアップグレードファイルに追加し、SQL ジェネレータを呼び出します。SQL ジェネレータは、 この情報を使用して、SQL ファイルの作成または値の設定を行います。 ■ 199 ページの表 32 に、アップグレードのためにユーティリティが必要とする情報を示します。 ■ 202 ページの表 33 に、本稼動の準備モードに特有の追加情報を示します。 ■ 202 ページの表 34 に、追加のスキーマ変更の適用モードに必要な追加情報を示します。 データベース設定ウィザードを終了した後に、アップグレードウィザードを実行します。アップグレードウィザード によって、Siebel データベースに対して SQL ファイルが実行されます。 表 32 データベース設定ユーティリティに必要な情報 フィールド名またはメニュー 必要な情報 Gateway Name Server アドレス Siebel Gateway Name Server のマシン名です。 Enterprise Server 名 Enterprise Server の名前です。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 19 9 Siebel データベースのアップグレード ■ Siebel データベース設定ウィザードの実行準備 表 32 データベース設定ユーティリティに必要な情報 フィールド名またはメニュー 必要な情報 Siebel Server ディレクトリ Siebel Server がインストールされているディレクトリへの絶対パスです。 UNIX の場合、文字列 $SIEBEL_ROOT は入力しないでください。 Siebel デ ー タ ベ ー ス サ ー バ ー ディレクトリ Siebel データベースサーバーがインストールされているディレクトリへの絶 対パスです。例:C:¥sba80¥dbsrvr RDBMS プラットフォーム RDBMS のタイプを選択します。 [Siebel データベースオペレー ション]のメニュー upgrep、upgphys、および本稼動の準備モードの場合は、[データベースの アップグレード]を選択します。 追加のスキーマ変更の適用モードの場合は、[追加のスキーマ変更の適用]を 選択します。 メニューのその他の選択肢は、データベースのインストールまたは管理のため のものです。 環境の種類 開発環境のアップグレードの場合は、[開発]を選択します。 テスト環境および本番環境のアップグレードの場合は、[プロダクション]を 選択します。 アップグレードオプション 次のいずれかを行います。 ■ 開発環境: ] ■ [Siebel データベーススキーマのアップグレード(upgrep) ] ■ [カスタムデータベーススキーマのアップグレード(upgphys) ■ 本番環境: ■ [本稼動の準備] ■ [Siebel データベーススキーマのアップグレード(upgrep + upgphys)] Siebel インダストリアプリケー ション アップグレードするインダストリアプリケーションを選択します。 新しい Siebel インダストリアプリケーションリリースの一部として基本的な Siebel Business Application へアップグレード済みの場合、[Siebel Horizontal Application]を選択します。 Siebel の現在のバージョン アップグレードする元のアプリケーションバージョンを選択します。 データベースの符号化 データベースが Unicode コードページを使用しているかどうかを示します。 言語を選択 複数の言語パックがインストールされている場合にのみアップグレードします。 インストールされているプライマリ(基本)言語を選択します。プライマリ言語 は、アップグレードしようとする Siebel データベースでデータ格納に使用されて いる言語です。 ODBC データソース名 アップグレードしようとする Siebel データベースへ接続する ODBC 名を確認 します。正しくない場合は、正しい ODBC 名を入力します。 2 00 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースのアップグレード ■ Siebel データベース設定ウィザードの実行準備 表 32 データベース設定ユーティリティに必要な情報 フィールド名またはメニュー 必要な情報 データベースのユーザー名とパ スワード アップグレードしようとする Siebel データベースの、Siebel 管理者のアカウ ント名とパスワードです。 データベースのテーブルオーナーのアカ Siebel データベースのテーブルオーナーの、アカウント名とパスワードです。 ウント名とパスワード インデックステーブルスペース 名とテーブルスペース名 Oracle および IBM DB2 のみ。インデックステーブルスペース名およびテー ブルスペース名(DB2 の 4KB テーブルスペース名)です。 16KB テーブルスペース名、 32KB テーブルスペース名 IBM DB2 のみ。16KB テーブルスペース名および 32KB テーブルスペース名です。 データベースサーバーの OS RDBMS サーバーオペレーティングシステムのタイプを選択します。 並列インデックス Oracle のみ。インデックス作成用の SQL コマンドに parallel および no logging の引数を含める場合は、並列インデックスを選択します。 これにより、インデックスは並列処理で作成されます。これには、複数の CPU を持つ RDBMS サーバーが必要です。ご使用の RDBMS サーバーに並列処理 の設定がされているかどうかについては、DBA に確認してください。 ヒント: Oracle Library での検索語句:parallel execution。 ここで並列インデックスを選択しても、複数のインデックスが並行して同時に 作成されるようにはなりません。これを行うには、Siebel Upgrade Tuner で インデックス作成用の並行スレッドを設定する必要があります。並行スレッド の作成は、本番環境のアップグレードファイルのチューニング作業で行います。 第 19 章「Siebel アップグレードファイルのチューニング」を参照してください。 セキュリティグループ ID /被認 可者 ログの出力先ディレクトリ Siebel アプリケーションユーザーのセキュリティグループまたは被認可者の 名前です。このユーザーは、Siebel アプリケーションテーブルに対して、選 択、更新、挿入、および削除権限を持っている必要があります。デフォルトは SSE_ROLE です。 デフォルトを使用するか、ディレクトリ名を入力します。指定したディレクト リが存在しない場合は作成されます。スペースやスラッシュなどの特殊文字を 使用しないでください。 本稼動の準備モードに必要な追加情報 本番環境の upgrep を実行する前に、本稼動の準備モードでデータベース設定ユーティリティを実行する必要があります。 表 33 に、本稼動の準備モードでデータベース設定ユーティリティを実行する際に必要となる追加情報を示します。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 20 1 Siebel データベースのアップグレード ■ Siebel データベース設定ウィザードの実行準備 開発環境ではいくつかの画面で Siebel データベースに関する情報が要求されますが、テスト環境や本番環境では要求 されません。 表 33 本稼動の準備モードに必要な追加情報 画面の名前 必要な情報 開発データベース用 ODBC デー 開発環境の Siebel データベースへ接続するための ODBC 名です。開発環境を タソース名 使用せずにアップグレードする場合、参照データベースの ODBC 名です。 開発データベースのデータベー スユーザー名 開発環境の Siebel データベースの、Siebel 管理者のアカウント名とパスワー 開発データベースのデータベー ステーブルオーナー 開発環境の Siebel データベースのテーブルオーナーの、アカウント名とパス 開発データベースのレポジトリ名 開発環境データベースの、アップグレードされた Siebel Tools レポジトリの ドです。 ワードです。 名前を入力します。通常、これは Siebel レポジトリです。 追加のスキーマ変更の適用モードに必要な追加情報 オプションで、データベース設定ユーティリティを追加のスキーマ変更の適用モードで実行することができます。追加の スキーマ変更では、schema.additive.sql という SQL スクリプトが作成されます。このスクリプトには、データ ベースがオンラインのときに実行できる本番環境の upgrep のスキーマ変更が含まれています。これによって、データ ベースがオフラインのときに実行する upgrep に必要な時間を短縮することができます。 表 34 に、追加のスキーマ変更の適用モードでデータベース設定ユーティリティを実行する際に必要となる追加情報 を示します。 表 34 追加のスキーマ変更の適用モードに必要な追加情報 フィールド名 必要な情報 スキーマファイル schema.ddl ファイルへの絶対パスです。パスが表示された場合は、 schema.ddl ファイルが実際にそのディレクトリにあることを確認してください。 出力先ディレクトリ アップグレードウィザードによって生成される schema.additive.sql ファ イルが配置されるディレクトリへの絶対パスです。アップグレードウィザード によって、ログファイルもこのディレクトリに配置されます。 関連トピック 57 ページの「Siebel データベース設定ユーティリティについて」 65 ページの「Siebel 追加のスキーマ変更の適用モードについて」 2 02 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースのアップグレード ■ Windows 上での Siebel データベース設定ウィザードの実行 Windows 上での Siebel データベース設定ウィ ザードの実行 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 プラットフォーム: Windows のみ。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 データベース設定ウィザードを実行して、Siebel データベースをアップグレードします。このウィザードは情報を収集し、 マスター設定ファイルに情報を読み込み、SQL ジェネレータを呼び出して SQL コマンドを作成します。次に、アップグ レードウィザードは、その設定ファイルと SQL コマンドを使用して Siebel データベースをアップグレードします。 前提条件: ■ データベース設定ウィザードが必要とする情報を収集します。199 ページの「Siebel データベース設定ウィザー ドの実行準備」を参照してください。 ■ 展開しているすべての言語に対して、新しいリリースの言語パックをインストールします。126 ページの「Siebel 複数言語環境のアップグレートの計画」を参照してください。 備考: このトピックでは、2 つの手順について説明します。最初の手順は、すべてのユーザーが実行する必要があります。 その結果によって、2 つ目の手順を実行するかどうかを決めます。次に、各手順とそれぞれの結果について説明します。 ■ 204 ページの「Windows 上でデータベース設定ウィザードを実行するには」の手順を実行します。すべてのユー ザーがこの手順を実行する必要があります。この手順を実行することによって、Siebel 製品に標準で提供されて いない言語が展開されているか、または削除する必要のある言語が意図せずしてシステムにインストールされて いるかどうかを確認できま す。製品 に標準で提供されている言語につい ては、Siebel SupportWeb 上の 「System Requirements and Supported Platforms & Miscellaneous Documentation」を参照してく ださい。標準で提供されていない言語がシステムに存在すると、この手順は失敗し、現在のインストールが不完 全であることを示すエラーメッセージが表示されます。また、エラーの原因となった言語のリストも表示されま す。この時点で、2 つ目のタスクで説明されている特別な .scm ファイルを使用して、データベース設定ウィザー ドを実行する必要があります。 標準で提供されている言語のみがシステムに導入されているにもかかわらずインストーラの警告が表示された場合 は、Siebel Tools を使用して、S_LST_OF_VAL データベーステーブルのレコードを確認する必要があります。詳 しくは、155 ページの「複数言語アップグレードの準備」を参照してください。 ■ 204 ページの「Windows 上で dbsrvr_lang.scm モデルファイルを使用してデータベース設定ウィザードを実行 するには」の手順を実行します。この手順は、システムで提供されていない言語が展開されていて、設定操作が失 敗した場合にのみ実行してください。この手順を実行することによって、設定ユーティリティを実行して提供されて いる言語のデータをすべて検証し、また、提供されていない言語のすべてのデータを無視することができます。デー タベース設定ウィザードが正常に完了した後、提供されていない言語のデータを手動で確認することができます。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 20 3 Siebel データベースのアップグレード ■ Windows 上での Siebel データベース設定ウィザードの実行 Windows 上でデータベース設定ウィザードを実行するには 1 バックグラウンドで実行中のサーバータスクがないことを確認します。 必要に応じて、 [スタート]>[設定]>[コントロールパネル]>[サービス]の順に移動して、Siebel Server と Siebel Gateway Name Server サービスを停止します。 2 [スタート]>[プログラム]>[Siebel Enterprise Server Configuration]>[Database Server Configuration]を選択します。 データベース設定ウィザードの最初の画面が表示されます。 3 各画面で要求される情報を入力し、[次へ]をクリックします。 4 すべての必要な情報を入力すると、入力した値の一覧が画面に表示されます。変更が必要な場合は、 [戻る]をク リックします。 5 アップグレードウィザードを起動するかどうかを確認する画面が表示された場合、次のように操作します。 ■ 開発環境の Upgrep モード:[いいえ]と答えます。アップグレードウィザードを起動しないでください。 代わりに、upgrep プロセスのチェックリストに戻り、次のステップを実行します。 ■ 開発環境の Upgphys モード:[はい]と答えて、アップグレードウィザードを起動します。 ■ 本番環境の Upgrep および Upgphys の複合モード:[いいえ]と答えます。アップグレードウィザード を起動しないでください。代わりに、upgrep プロセスのチェックリストに戻り、次のステップを実行します。 ■ 追加のスキーマ変更:メッセージは表示されません。アップグレードウィザードが自動的に起動され、 schema.additive.sql スクリプトが作成されます。 ■ 本稼動の準備モード:[はい]と答えて、アップグレードウィザードを起動します。 プロンプトが表示される直前に、ウィザードは SQL ジェネレータを呼び出して SQL スクリプトを作成または読 み込みます。 Windows 上で dbsrvr_lang.scm モデルファイルを使用してデータベース設定ウィザードを実行するには 1 バックグラウンドで実行中のサーバータスクがないことを確認します。 必要に応じて、 [スタート]>[設定]>[コントロールパネル]>[サービス]の順に移動して、Siebel Server と Siebel Gateway Name Server サービスを停止します。 2 siebsrvr¥admin ディレクトリにある dbsrvr.scm ファイルのバックアップを作成し、ファイルの名前を dbsrvr_orig.scm に変更します。 3 同じ場所で、dbsrvr_lang.scm ファイルの名前を dbsrvr.scm に変更します。 4 [スタート]>[プログラム]>[Siebel Enterprise Server Configuration]>[Database Server Configuration]を選択します。 データベース設定ウィザードの最初の画面が表示されます。 5 各画面で要求される情報を入力し、[次へ]をクリックします。 6 すべての必要な情報を入力すると、入力した値の一覧が画面に表示されます。変更が必要な場合は、 [戻る]をク リックします。 7 アップグレードウィザードを起動するかどうかを確認する画面が表示された場合、次のように操作します。 2 04 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースのアップグレード ■ UNIX 上での Siebel データベース設定ウィザードの実行 ■ 開発環境の Upgrep モード:[いいえ]と答えます。アップグレードウィザードを起動しないでください。 代わりに、upgrep プロセスのチェックリストに戻り、次のステップを実行します。 ■ 開発環境の Upgphys モード:[はい]と答えて、アップグレードウィザードを起動します。 ■ 本番環境の Upgrep および Upgphys の複合モード:[いいえ]と答えます。アップグレードウィザード を起動しないでください。代わりに、upgrep プロセスのチェックリストに戻り、次のステップを実行します。 ■ 追加のスキーマ変更:メッセージは表示されません。アップグレードウィザードが自動的に起動され、 schema.additive.sql スクリプトが作成されます。 ■ 本稼動の準備モード:[はい]と答えて、アップグレードウィザードを起動します。 プロンプトが表示される直前に、ウィザードは SQL ジェネレータを呼び出して SQL スクリプトを作成または読 み込みます。 関連トピック 57 ページの「Siebel データベース設定ユーティリティについて」 208 ページの「Siebel アップグレードウィザードの起動」 UNIX 上での Siebel データベース設定ウィザード の実行 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 プラットフォーム: UNIX のみ。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 データベース設定ウィザードを実行して、Siebel データベースをアップグレードします。このウィザードは情報を収 集し、マスター設定ファイルに情報を読み込み、SQL ジェネレータを呼び出して SQL コマンドを作成します。その 後でアップグレードウィザードを実行して、Siebel データベースをアップグレードします。 データベース設定ウィザードを実行する前に、展開しているすべての言語に対して新しいリリースの言語パックをイ ンストールする必要があります。 前提条件: ■ データベース設定ウィザードが必要とする情報を収集します。199 ページの「Siebel データベース設定ウィザー ドの実行準備」を参照してください。 ■ 展開しているすべての言語に対して、新しいリリースの言語パックをインストールします。126 ページの「Siebel 複数言語環境のアップグレートの計画」を参照してください。 備考: このトピックでは、2 つの手順について説明します。最初の手順は、すべてのユーザーが実行する必要があります。 結果によって、2 つ目の手順を実行するかどうかを決めます。次に、各手順とそれぞれの結果について説明します。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 20 5 Siebel データベースのアップグレード ■ UNIX 上での Siebel データベース設定ウィザードの実行 ■ 「UNIX 上でデータベース設定ウィザードを実行するには」の手順を実行します。すべてのユーザーがこの手順を 実行する必要があります。この手順を実行することによって、Siebel 製品に標準で提供されていない言語が展開 されているか、または削除する必要のある言語が意図せずしてシステムにインストールされているかどうかを確 認できます。製品に標準で提供されている言語については、Siebel SupportWeb 上の「System Requirements and Supported Platforms & Miscellaneous Documentation」を参照してください。標準で提供されてい ない言語がシステムに存在すると、この手順は失敗し、現在のインストールが不完全であることを示すエラーメッ セージが表示されます。また、エラーの原因となった言語のリストも表示されます。この時点で、2 つ目のタス クで説明されている特別な .scm ファイルを使用して、データベース設定ウィザードを実行する必要があります。 標準で提供されている言語のみがシステムに導入されているにもかかわらずインストーラの警告が表示された場合 は、Siebel Tools を使用して、S_LST_OF_VAL データベーステーブルのレコードを確認する必要があります。詳 しくは、155 ページの「複数言語アップグレードの準備」を参照してください。 ■ 「UNIX 上で dbsrvr_lang.scm モデルファイルを使用してデータベース設定ウィザードを実行するには」の手順 を実行します。この手順は、システムで提供されていない言語が展開されていて、設定操作が失敗した場合にの み実行してください。この手順を実行することによって、設定ユーティリティを実行して提供されている言語の データをすべて検証し、また、提供されていない言語のすべてのデータを無視することができます。データベー ス設定ウィザードが正常に完了した後、提供されていない言語のデータを手動で確認することができます。 UNIX 上でデータベース設定ウィザードを実行するには 1 すべてのサーバーが停止していることを確認します。 ■ すべての Siebel Server を停止します。 ■ Siebel Gateway Name Server を停止します。 2 $SIEBEL_ROOT を現在のディレクトリにします。 3 siebsrvr ルートディレクトリ(< インストール場所 >/siebsrvr)の環境変数を、次のように設定します。 Korn シェル:.siebenv.sh C シェル:source siebenv.csh 4 次の環境変数の値を確認して、設定が正しいことを確認してください。 ■ SIEBEL_ROOT:このパスの最後は、siebsrvr とする必要があります。たとえば、/usr/siebel/sba80/ siebsrvr となります。 ■ LANGUAGE:データベース設定ウィザードを実行する言語です。この変数の値は、言語識別文字列です。た とえば、enu は英語の識別文字列です。 $SIEBEL_ROOT または $LANGUAGE の値が設定されていないか、正しくない場合は、先に進む前にそれらの値 を修正する必要があります。 5 データベース設定ウィザードを起動します。 $SIEBEL_ROOT/bin/ssincfgw -args MODE=LIVE MODEL_FILE=$SIEBEL_ROOT/admin/dbsrvr.scm 6 各画面で要求される情報を入力し、[次へ]をクリックします。 すべての必要な情報を入力すると、入力した値の一覧が画面に表示されます。 7 変更が必要な場合は、[戻る]をクリックします。 2 06 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースのアップグレード ■ UNIX 上での Siebel データベース設定ウィザードの実行 8 開発環境の upgrep モードまたは本番環境の upgrep および upgphys の複合モードを実行している場合は、 アップグレードウィザードを起動しないでください。代わりに、upgrep プロセスのチェックリストに戻り、次 のステップを実行します。 9 次のいずれかを実行している場合は、コマンドを入力してアップグレードウィザードを起動します。 ■ 開発環境の upgphys ■ 追加のスキーマ変更:アップグレードウィザードによってschema.additive.sqlスクリプトが作成されます。 ■ 本稼動の準備 10 データベース設定ウィザードが終了し、アップグレードウィザード(srvrupgwiz)を起動するためのメッセー ジが表示されます。 UNIX 上で dbsrvr_lang.scm モデルファイルを使用してデータベース設定ウィザードを実行するには 1 すべてのサーバーが停止していることを確認します。 ■ すべての Siebel Server を停止します。 ■ Siebel Gateway Name Server を停止します。 2 $SIEBEL_ROOT を現在のディレクトリにします。 3 siebsrvr ルートディレクトリ(< インストール場所 >/siebsrvr)の環境変数を、次のように設定します。 Korn シェル:siebenv.sh C シェル:source siebenv.csh 4 次の環境変数の値を確認して、設定が正しいことを確認してください。 ■ SIEBEL_ROOT:このパスの最後は、siebsrvr とする必要があります。たとえば、/usr/siebel/sba80/ siebsrvr となります。 ■ LANGUAGE:データベース設定ウィザードを実行する言語です。この変数の値は、言語識別文字列です。た とえば、enu は英語の識別文字列です。 $SIEBEL_ROOT または $LANGUAGE の値が設定されていないか、正しくない場合は、先に進む前にそれらの値 を修正する必要があります。 5 $SIEBEL_ROOT/admin にある dbsrvr.scm ファイルのバックアップを作成します。そのファイルの名前を dbsrvr_orig.scm に変更します。 6 同じ場所で、dbsrvr_lang.scm ファイルの名前を dbsrvr.scm に変更します。 7 データベース設定ウィザードを起動します。 $SIEBEL_ROOT/bin/ssincfgw -args MODE=LIVE MODEL_FILE=$SIEBEL_ROOT/admin/dbsrvr.scm 8 各画面で要求される情報を入力し、[次へ]をクリックします。 すべての必要な情報を入力すると、入力した値の一覧が画面に表示されます。 9 変更が必要な場合は、[戻る]をクリックします。 10 開発環境の upgrep モードまたは本番環境の upgrep および upgphys の複合モードを実行している場合は、 アップグレードウィザードを起動しないでください。代わりに、upgrep プロセスのチェックリストに戻り、次 のステップを実行します。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 20 7 Siebel データベースのアップグレード ■ Siebel アップグレードウィザードの起動 11 次のいずれかを実行している場合は、コマンドを入力してアップグレードウィザードを起動します。 ■ 開発環境の upgphys ■ 追加のスキーマ変更:アップグレードウィザードによってschema.additive.sqlスクリプトが作成されます。 ■ 本稼動の準備 12 データベース設定ウィザードが終了し、アップグレードウィザード(srvrupgwiz)を起動するためのメッセー ジが表示されます。 関連トピック 57 ページの「Siebel データベース設定ユーティリティについて」 208 ページの「Siebel アップグレードウィザードの起動」 Siebel アップグレードウィザードの起動 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel アップグレードウィザードでは、Siebel データベースのアップグレードが実行されます。入力としてマスター 設定ファイルが使用されます。このファイルには環境情報とドライバファイル名が含まれています。アップグレード ウィザードでは、ドライバファイルのステップが実行され、アップグレードが行われます。 アップグレードウィザードによってドライバファイルのステップが実行されると、state log ファイルにステップの 情報が書き込まれます。state log ファイルは、/siebsrvr/LOG/process/state にあります。process は、 upgrep_prod_752(7.5.2 からのアップグレード、upgrep プロセス、テスト環境または本番環境)のようなアッ プグレードプロセスを示します。 アップグレードウィザードでエラーが発生し、アップグレードの途中で終了した場合は、エラーを修正した後で再度 実行することができます。その場合、アップグレードウィザードは state log ファイルを読み込み、正常に完了した 最後のステップの後からアップグレードプロセスを再開します。 Windows 上でデータベース設定ユーティリティを実行した場合は、アップグレードウィザードを起動するかどうか を確認するメッセージが表示されます。UNIX 上でデータベース設定ユーティリティを実行した場合は、アップグレー ドウィザードを手動で起動する必要があります。 アップグレードウィザード再起動の前提条件 アップグレードウィザードがエラーによって停止した場合は、ウィザードを再起動する前に、次の前提条件を満たし ていることを確認します。 ■ 該当するログファイルを注意深く調べて、その時点までのアップグレードが正しく終了していることを確認します。 ■ プロセスの最初から停止した時点までのログファイル一式を別のディレクトリにバックアップします。 このバックアップにより、ログファイルの完全な記録が維持され、以前のログファイルが上書きされてアップグ レードの中断理由について正確な診断ができなくなるようなことを回避できます。 2 08 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースのアップグレード ■ Siebel アップグレードウィザードの起動 ■ 以前の未完了のスキーマアップグレードを続行する場合は、以前選択した[ログの出力先ディレクトリ]を変更 しないでください。 ■ 環境の問題によりアップグレードが再開できない場合は、前のベースバージョン(アップグレードする元のバー ジョン)からデータベースを回復する必要があります。たとえば、テーブル作成がデータベースの問題(容量不 足やネットワークの問題)によって失敗した場合に環境の問題が発生することがあり、その後のアップグレード 手順が失敗する原因になります。 データベースを復元してアップグレードを再開する必要がある場合は、アップグレードログファイルを削除また は保存します。アップグレードログファイルは、次のディレクトリに配置されています。 Windows: SIEBEL_ROOT¥log¥PROCESS¥output UNIX: $SIEBEL_ROOT/log/PROCESS/output また、state.log ファイルも削除してください。このファイルは次のディレクトリにあります。 Windows: SIEBEL_ROOT¥log¥PROCESS¥state UNIX: $SIEBEL_ROOT/log/PROCESS/state アップグレードウィザードの起動 次の手順に従って、アップグレードウィザードを起動します。アップグレードウィザードを停止する方法については、 次のトピックを参照してください。 アップグレードウィザードを起動するには 1 次のディレクトリに移動します。 Windows: SIEBEL_ROOT¥bin UNIX: $SIEBEL_ROOT/bin 2 次のコマンドを入力します。 Windows: siebupg /m master_UPGRADEOPTION_ENVIRONMENT_VERSION.ucf UNIX: srvrupgwiz /m master_UPGRADEOPTION_ENVIRONMENT_VERSION.ucf ここで、各項目は次のとおりです。 _UPGRADEOPTION_ENVIRONMENT_VERSION:アップグレードプロセス、アップグレード環境、およびアップ グレード元の Siebel リリースのデータが含まれるアップグレード設定ファイル名の一部です。ファイルの場所 は、SIEBEL_ROOT¥bin(UNIX:$SIEBEL_ROOT/bin)です。 ファイル名で Siebel リリースを示す部分には、次の番号を使用します。 ■ 703 ■ 704 ■ 752 ■ 77 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 20 9 Siebel データベースのアップグレード ■ Siebel アップグレードウィザードの起動 ■ 782 ■ 80 表 35 に、Siebel 7.5.x からアップグレードする場合に使用するファイル名の例を示します。 表 35 3 Siebel 7.5.x からアップグレードする場合のファイル名の例 アップグレードモード ファイル名 開発環境の upgrep master_upgrep_dev_752.ucf 開発環境の upgphys master_upgphys_dev_752.ucf 追加のスキーマ変更 master_additive_gen.ucf 本稼動の準備 master_prepare_for_production_upgrade.ucf 本番環境の upgrep および upgphys master_upgrep_prod_752.ucf アップグレードを開始するには、[OK](Windows)をクリックするか[Enter](UNIX)をクリックします。 アップグレードプロセスが完了すると、アップグレードウィザードにより通知が行われます。 Windows 上でのアップグレードウィザードの停止 エラーが発生し、アップグレードウィザードまたは呼び出されたユーティリティがハングしていることが明確でない 限り、アップグレードウィザードを停止しないでください。アップグレードウィザードまたはそのユーティリティに よって発行された一部の SQL コマンドには、完了まで時間がかかるものがあります。 アップグレードウィザードがハングしているかどうか明確でない場合は、Siebel 技術サポートにお問い合わせください。 アップグレードウィザードを停止すると、RDBMS にさまざまな影響を与えます。アップグレードウィザードを再起 動する前に、RDBMS のログファイルを確認してください。必要に応じて SQL コマンドを実行して、RDBMS ログ ファイルにあるエラーを解決してください。 アップグレードウィザードを停止するには、次のいずれかを行います。 ■ ユーティリティを実行しているのとは別のコマンドウィンドウからアップグレードウィザードが起動されている 場合、そのコマンドウィンドウを閉じます。これによってユーティリティが終了し、アップグレードも停止します。 ■ [アップグレードウィザード]ダイアログボックスで、[取消]をクリックします。 現在のアップグレード手順が完了すると、アップグレードウィザードは終了します。RDBMS で手順を完了する間、 遅延が生じることがあります。 UNIX 上でのアップグレードウィザードの停止 エラーが発生し、アップグレードウィザードまたは呼び出されたユーティリティがハングしていることが明確でない 限り、アップグレードウィザードを停止しないでください。アップグレードウィザードまたはそのユーティリティに よって発行された一部の SQL コマンドには、完了まで時間がかかるものがあります。 アップグレードウィザードがハングしているかどうか明確でない場合は、Siebel 技術サポートにお問い合わせください。 2 10 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースのアップグレード ■ Siebel レポジトリファイルの移動 アップグレードウィザードを停止すると、RDBMS にさまざまな影響を与えます。アップグレードウィザードを再起 動する前に、RDBMS のログファイルを確認してください。必要に応じて SQL コマンドを実行して、RDBMS ログ ファイルにあるエラーを解決してください。 UNIX 上でアップグレードウィザードを停止するには 1 アップグレードウィザードが子プロセスでユーティリティを開始している場合、その子プロセスを停止します。 2 アップグレードウィザードを実行しているシェルを終了します。 3 アップグレードウィザードによって起動された独立した子プロセスをすべて検索し、停止します。 すべてのプロセスを終了後、RDBMS が発行された SQL コマンドを実行している間、遅延が生じることがあります。 関連トピック 63 ページの「Siebel アップグレードウィザードおよびドライバファイルについて」 Siebel レポジトリファイルの移動 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発およびテスト。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 テスト環境のアップグレードを行う前に、アップグレードしたレポジトリ定義ファイル(schema.ddl および custrep.dat)を開発環境からテスト環境にコピーする必要があります。 前提条件:開発環境のアップグレードの完了後にレポジトリオブジェクトまたはスキーマ定義を変更した場合、 schema.ddl および custrep.dat ファイルを再生成する必要があります。240 ページの「Siebel レポジトリ定義ファ イルの再生成」を参照してください。 レポジトリファイルを移動するには 1 開発環境で、次のディレクトリに移動します。 Windows: DBSRVR_ROOT¥Platform UNIX: DBSRVR_ROOT/Platform ここで、各項目は次のとおりです。 Platform は、DBSRVR_ROOT¥DB2UDB などのデータベースプラットフォームです。 2 次のファイルをコピーします。 custrep.dat schema.ddl Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 21 1 Siebel データベースのアップグレード ■ Siebel 大文字小文字同一視ウィザードの実行 3 テスト環境で、これらのファイルを次の場所に置きます。 Windows: DBSRVR_ROOT¥Platform UNIX: DBSRVR_ROOT/Platform 4 これらのファイルをコピーして、安全な場所に格納します。 Siebel 大文字小文字同一視ウィザードの実行 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発およびテスト。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 データベース:すべてのデータベース。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 8.0 ではクエリー機能が強化され、すべての適切なテキストカラムに対して、大文字小文字およびアクセントを 同一視する(CIAI)クエリーを直接サポートするインデックスが設定できます。CIAI ウィザードでは、レポジトリで CIAI カラムと CIAI インデックスが定義され、指定したカラムを CIAI クエリー対応のカラムとして設定します。また、 ウィザードでは、これらのカラムの Default Insensitivity プロパティが DB Case & Accent に設定されます。 強化された CIAI 機能によって、クエリーの効果とパフォーマンスが向上します。CIAI ウィザードの実行は、オプ ションになります。 CIAI ウィザードの処理内容の概要 CIAI ウィザードでは、レポジトリで次の機能が実行され、CIAI クエリーに対応するようにカラムが設定されます。レ ポジトリを Siebel データベースと同期するまで、Siebel データベースにカラムまたはインデックスは作成されません。 CIAI クエリー対応に設定するカラムは、「ベースカラム」といいます。 ■ 入力ファイルを使用した場合、すべてのレコードの構文が検証されます。 ■ 指定されたすべてのテーブルおよびカラムが CIAI 設定に適切であることが確認されます。 ■ 適切なベースカラムそれぞれに、新しい CIAI カラムが定義されます。CIAI カラムには、ベースカラムのデータ を大文字にしたものが設定されます。 ■ インデックス付け方法として Single または Copy All を選択した場合、ウィザードによって、CIAI カラムに対 するインデックスが定義されます。 ■ インデックス付け方法として Copy All を選択した場合、ベースカラムをキーに持つすべてのインデックスのコ ピーが定義されます。新しいインデックスは、ベースカラムではなく CIAI カラムを参照します。 ■ ベースカラムに対する Default Insensitivity プロパティが DB Case & Accent に設定されます。 ■ CIAI クエリーをサポートするために、レポジトリでフラグの設定やその他の設定操作が実行されます。 CIAI ウィザードを特別なモードで実行することにより、インデックスが定義されていないカラムに対して、Default Insensitivity プロパティを設定することもできます。 2 12 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースのアップグレード ■ Siebel 大文字小文字同一視ウィザードの実行 CIAI クエリー拡張機能の最大の目的は、大文字小文字同一視検索に使用できるインデックスを提供することです。 データベースでは、レコード検索のためにテーブルのスキャンを実行する必要はありません。このため、データベー スでは、大文字小文字同一視検索をより迅速に実行することが可能になります。 たとえば、S_CONTACT の LAST_NAME カラムを CIAI クエリー対応カラムに設定するとします。CIAI ウィザー ドでは、LAST_NAME_CI というカラムが定義されます。この場合、Smith という名前を検索すると、オブジェク トマネージャによって次のようなクエリー(IBM DB2)が作成されます。 SELECT column list FROM S_CONTACT WHERE LAST_NAME_CI = SMITH 適切なレポジトリの選択 開発環境をアップグレードする場合は、New Customer Repository に対して CIAI ウィザードを実行します。アッ プグレードプロセスの後半で、このレポジトリは Siebel Repository という名前に変更されます。 開発環境のアップグレード(upgrep、merge、upgphys)が完了している場合は、Siebel Repository に対して CIAI ウィザードを実行します。その後で、別の schema.ddl ファイルを生成し、それを使用してテスト環境と本 番環境をアップグレードする必要があります。通常は、アップグレードが完了した後にウィザードを実行し、大文字 小文字を同一視するクエリーに対応するようにカラムを再設定します。 入力ファイルを使用したウィザードの実行方法 Oracle は、Siebel Business Applications および Siebel Industry Applications 用に推奨入力ファイルを提供 しています。入力ファイルの拡張子は .csv で、次のディレクトリに配置されています。 Windows: Tools_Install_dir¥objects これらのファイルは推奨ファイルとして提供されており、クエリーに頻繁に使用されるカラムが記載されています。 必要に応じて、これらのファイルを編集するか、または新しい入力ファイルを作成することができます。 前提条件:CIAI ウィザードの処理内容、適格条件、入力ファイルの編集方法については、70 ページの「Siebel 大文 字小文字同一視ウィザードについて」を参照してください。 入力ファイルを使用して CIAI ウィザードを実行するには 1 2 入力ファイルを開いて次のことを確認します。 ■ すべてのレコードの構文が正しい。 ■ テーブルおよびカラムが適切である。 ■ 指定された設定オプションが正しい。 ■ 設定オプションが省略されている場合は、デフォルトの設定が使用可能である。 Siebel Tools で、必要なレポジトリを開きます。 開発環境をアップグレードしていて、まだ upgphys を実行していない場合は、New Customer Repository を開きます。 upgphys をすでに実行した場合は、Siebel Repository を開きます。その場合、カラムを設定した後で、 schema.ddl ファイルを再生成する必要があります。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 21 3 Siebel データベースのアップグレード ■ Siebel 大文字小文字同一視ウィザードの実行 3 入力ファイルに記載されているテーブルをロックします。 4 [ツール]>[ユーティリティ]>[Case Insensitivity]を選択します。 CIAI ウィザードが表示されます。 5 [このファイルに記載されているカラムを管理する]を選択します。 6 [参照]をクリックします。 デフォルトの .csv 入力ファイルが格納されている tools¥objects ディレクトリが表示されます。 7 必要な .csv ファイルを選択し、[開く]をクリックします。 8 ウィザードで、[次へ]をクリックします。 CIAI ウィザードによって、ファイルの構文およびすべてのテーブルとカラムが適切であることが検証されます。 ファイルにエラーまたは不適切な内容が含まれている場合、エラーが含まれているレコードのリストがウィザード に表示されます。操作を続行した場合、エラーまたは不適切な内容が含まれているレコードはスキップされます。 エラーがある場合は、表示されたリストをファイルにエクスポートし、入力ファイルのエラーを修正してから [エクスポート] CIAI ウィザードを再実行します。エラーのリストをテキストファイルにエクスポートするには、 をクリックします。 エラーが無い場合は、[次へ]をクリックします。 ウィザードに、入力ファイルのレコードが表示されます。 9 設定が正しいことを確認します。 10 設定を変更する場合は、[エクスポート]をクリックします。 ウィザードによって、リストが入力ファイル形式でテキストファイルにエクスポートされます。 11 テキストファイルを編集した後で、CIAI ウィザードを再実行し、編集したテキストファイルを入力ファイルに 指定します。 12 設定が正しい場合は、[次へ]をクリックします。 レポジトリのテーブルおよびインデックスに適用される変更がウィザードに表示されます。 13 これらの変更の記録を保存する場合は、[エクスポート]をクリックします。 ウィザードによって、これらの変更がテキストファイルに書き込まれます。 14[完了]をクリックします。 ウィザードによって、レポジトリのカラムが CIAI クエリーをサポートするように設定されます。 カラムの選択によるウィザードの実行 この手順では、Object Explorer が Types モードに設定されていて、オブジェクトが階層的に表示されることを前 提としています。Object Explorer を Flat モードで表示しても、この手順を実行することができます。その場合は、 Column オブジェクトを選択して必要なカラムに移動します。 前提条件:CIAI ウィザードの処理内容、適格条件、入力ファイルの編集方法については、70 ページの「Siebel 大文 字小文字同一視ウィザードについて」を確認してください。 2 14 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースのアップグレード ■ Siebel 大文字小文字同一視ウィザードの実行 カラムを選択して CIAI ウィザードを実行するには 1 Siebel Tools で、必要なレポジトリを開きます。 開発環境をアップグレードしていて、まだ upgphys を実行していない場合は、New Customer Repository を開きます。 upgphys をすでに実行した場合は、Siebel Repository を開きます。その場合、カラムを設定した後で、 schema.ddl ファイルを再生成する必要があります。 2 Siebel Tools の Object Explorer で、[テーブル]を選択します。 3 [テーブル]リストで、必要なテーブルをロックして強調表示します。 4 Object Explorer で、[テーブル]>[カラム]の順に選択します。 5 [カラム]リストで、必要なカラムを選択します。 6 強調表示されたカラムを右クリックし、ポップアップメニューから[Case Insensitivity]を選択します。 CIAI ウィザードによって、選択されたカラムが適切であるかどうかが検証されます。不適切な内容を含むカラ ムがあった場合、ウィザードにそれらのリストが表示されます。操作を続行した場合、エラーが含まれているレ コードはスキップされます。 参照用に、エラーのリストをテキストファイルにエクスポートし、エラーを修正してから CIAI ウィザードを再 実行します。エラーリストをエクスポートするには、[エクスポート]をクリックします。 カラムに適用される設定がウィザードに表示されます。 7 設定が正しいことを確認します。 8 設定を変更する場合は、[エクスポート]をクリックします。 ウィザードによって、リストが入力ファイル形式でテキストファイルにエクスポートされます。テキストファイ ルを編集した後で、CIAI ウィザードを実行し、編集したテキストファイルを入力ファイルに指定します。 9 設定が正しい場合は、[次へ]をクリックします。 ウィザードに、レポジトリのテーブルおよびインデックスに適用される変更が表示されます。 10 これらの変更の記録を保存する場合は、[エクスポート]をクリックします。 ウィザードによって、これらの変更がテキストファイルに書き込まれます。 11[完了]をクリックします。 ウィザードによって、レポジトリのカラムが CIAI クエリーをサポートするように設定されます。 インデックスが定義されていないカラムに対して CIAI を設定する方法 カラムにインデックスが定義されていない場合、CIAI ウィザードによって新しいカラムまたはインデックスは作成 されません。 しかし、ウィザードを特別なモードで実行することにより、カラムの Default Insensitivity プロパティを DB Case & Accent に変更することができます。レポジトリのすべての適切なカラムに対して、これらのステップが実行されます。 カラムを手動で選択することはできません。 前提条件:CIAI ウィザードの処理内容、適格条件、入力ファイルの編集方法については、70 ページの「Siebel 大文 字小文字同一視ウィザードについて」を確認してください。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 21 5 Siebel データベースのアップグレード ■ Siebel 追加のスキーマ変更の適用 インデックスのないカラムを設定するには 1 Siebel Tools で、必要なレポジトリを開きます。 開発環境をアップグレードしていて、まだ upgphys を実行していない場合は、New Customer Repository を開きます。 upgphys をすでに実行した場合は、Siebel Repository を開きます。その場合、カラムを設定した後で、 schema.ddl ファイルを再生成する必要があります。 2 Siebel Tools で、[ツール]>[ユーティリティ]>[Case Insensitivity]を選択します。 CIAI ウィザードが表示されます。 3 [インデックスされていないすべてのカラムに適用]を選択します。 4 [次へ]をクリックします。 ウィザードによって、CIAI の適格条件を満たしている、インデックスされていないカラムが検索されます。次 に、ロックする必要のあるテーブルのリストがウィザードに表示されます。 5 テーブルのリストをテキストファイルにエクスポートするには、 [エクスポート]をクリックします。ウィザード を終了します。 6 テキストファイルに記載されているすべてのテーブルをロックします。 7 CIAI ウィザードを再実行して、[インデックスされていないすべてのカラムに適用]を選択します。 ウィザードによって、インデックスされていないカラムが検索され、それらのカラムに適用される設定がページ に表示されます。 8 すべてのカラムに対して、method = Database and Index Strategy = None が示されていることを確認 してください。 インデックス付け方法が None に設定されていると、ウィザードによって CIAI カラムまたはインデックスは作 成されません。 [次へ]をクリックすると、ウィザードに、レポジトリに適用される変更を示すページが表示されます。 9 すべてのカラムの Default Insensitivity プロパティが DB Case & Accent に変更されることを確認してください。 [完了]をクリックします。 ウィザードによって、これらの変更がレポジトリに適用されます。 関連トピック 70 ページの「Siebel 大文字小文字同一視ウィザードについて」 240 ページの「Siebel レポジトリ定義ファイルの再生成」 Siebel 追加のスキーマ変更の適用 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:テスト、本番。 すべてのデータベース。このトピックは、サポートされるすべてのデータベースに適用されます。 Windows および UNIX のみ。このトピックは、IBM z/OS プラットフォームには適用されません。 2 16 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースのアップグレード ■ Siebel アップグレードのための SQL ファイルの再生成 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 8.0 では、データベース設定ユーティリティを、追加のスキーマ変更の適用モードで実行することができます。 このモードでは、Siebel データベースのスキーマを変更するための schema.additive.sql スクリプトが生成され ます。このスクリプトを適用する際に、データベースをオフラインにする必要はありません。 このスクリプトを本番データベースに適用することによって、本番データベースがオフラインのときに実行しなけれ ばならないアップグレードのステップを減らすことができます。これにより、アップグレード時の本番データベース のダウンタイムが短縮されます。 この機能を使用する場合は、まずテスト環境で、アップグレードチューニングの一環として機能をテストしてみるこ とをお勧めします。そして、schema.additive.sql がアプリケーションの動作に悪影響を及ぼさないことを確認 した後で、本番データベースにスクリプトを適用します。 Siebel の追加スキーマを適用するための前提条件 ■ schema.additive.sql スクリプトを生成するには、データベース設定ユーティリティを追加のスキーマ変更 の適用モードで実行する必要があります。 ■ 追加のスキーマ変更の適用のログファイルで、エラーが発生せずに schema.additive.sql が生成されたこと を確認する必要があります。 ■ スクリプトをテスト環境でテストする場合、テスト環境の Siebel データベースのスキーマは、本番環境の Siebel データベースのスキーマと同じである必要があります。 追加のスキーマ変更を適用するには 1 schema.additive.sql が配置されているディレクトリに移動します。 2 スクリプトを開いて、スキーマに不適切な変更が適用されることがないことを確認します。 3 本番環境のみ。本番環境で生成されたスクリプトとテスト環境で生成されたスクリプトを比較します。スクリプ トが同じではない場合は、その原因を明らかにする必要があります。スクリプトの差異が重要でないと判断でき ない場合は、追加のスキーマ変更を本番環境に適用しないでください。 4 任意の SQL エディタを使用し、Siebel データベースに対してスクリプトを実行します。 schema.additive.sql は、何度でも実行することができます。たとえば、スクリプトを一度実行してからス クリプトを修正し、また実行することができます。 関連トピック 65 ページの「Siebel 追加のスキーマ変更の適用モードについて」 Siebel アップグレードのための SQL ファイルの 再生成 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発およびテスト。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 21 7 Siebel データベースのアップグレード ■ Siebel アップグレードにおける廃止されたインデックスの識別 と削除 データベースサーバー設定ユーティリティで誤った情報を入力した場合、不適切な SQL ファイルが生成されます。そ れらのファイルは使用しないでください。ユーティリティを再実行し、正しい情報を入力して SQL ファイルを再生 成する必要があります。 たとえば、非 Unicode のデータベースをアップグレードしているにもかかわらず、データベースサーバー設定ユー ティリティを実行して Unicode データベースのアップグレードを指定してしまったとします。この場合、ユーティ リティが生成する SQL は不適切であり、使用することはできません。SQL ファイルを再生成する必要があります。 データベースサーバー設定ユーティリティでは、SQL ファイルを生成する際に、SQL ファイルの再生成を防止するための ロックファイルが作成されます。SQL ファイルを再生成するには、このロックファイルを削除する必要があります。 データベースサーバー設定ユーティリティを使用して SQL ファイルを再生成するには 1 SQL ファイルを再生成する必要があることを確認します。 通常は、データベースサーバー設定ユーティリティで誤った情報を入力した場合に再生成が必要になります。ファ イルを再生成する必要があるかどうかについては、Siebel 技術サポートへお問い合わせください。 2 DBSRVR_ROOT¥common(UNIX: DBSRVR_ROOT/common)に移動し、sqlgen.usg ファイルを探します。 このファイルはロックファイルで、ユーティリティによって SQL ファイルが再生成されることを防止します。 3 sqlgen.usg ファイルを削除します。 4 データベースサーバー設定ユーティリティを再実行します。 関連トピック 57 ページの「Siebel データベース設定ユーティリティについて」 Siebel アップグレードにおける廃止されたイン デックスの識別と削除 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:テスト環境のみ。本番環境には適用されません。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 このトピックは、Siebel データベースで廃止されて削除可能なインデックスを識別するために使用します。このト ピックはオプションですが、廃止されたインデックスの削除により、データベースのパフォーマンスが改善されるた め、推奨されます。 データベースサーバー設定ユーティリティを本稼動の準備モードで実行すると、廃止されたインデックスを識別する ために、ユーティリティでは次のような処理が行われます。 ■ 開発環境のレポジトリスキーマ定義とテスト環境の Siebel データベースの物理スキーマ定義が比較されます。 ■ あるインデックスが、Siebel データベース物理スキーマ定義に含まれていて、レポジトリ論理スキーマ定義には 含まれていない場合、ユーティリティによってインデックスを削除する SQL 文が作成されます。この SQL 文は、 ファイルに格納されます。 2 18 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースのアップグレード ■ 開発環境以外の Siebel アップグレードの準備 このファイルは、アップグレードウィザードを実行する場合は実行されません。このファイルは手動で確認する必要 があります。削除するインデックスが含まれている場合、対応する SQL 文を別の SQL ファイルにコピーする必要が あります。このファイルは、データベースサーバー設定ユーティリティを upgrep モードで実行した後に、アップグ レードウィザードによって実行されます。 アップグレードウィザードを実行すると、廃止されたインデックスを含むすべてのインデックスが、テーブルの再構 築とデータ移行の間、保持されます。廃止されたインデックスファイルは、[Siebel インデックスの作成]手順の中 で実行されます。 前提条件:テスト環境で、本稼動の準備モードでデータベースサーバー設定ユーティリティを実行する必要があります。 廃止されたインデックスを識別および削除するには 1 次のファイルに移動します。 Windows: DBSRVR_ROOT¥platform¥gen_obs_idx.sql UNIX: DBSRVR_ROOT/platform/gen_obs_idx.sql ここでは、platform はデータベースタイプ(DB2UDB など)です。 2 テキストエディタでファイルを開き、SQL 文を確認します。 この SQL 文は、Siebel データベースに含まれて開発環境レポジトリ論理スキーマ定義に含まれないインデック スを削除します。 3 インデックスを削除する場合、対応する SQL 文を次のファイルにコピーします。 Windows: DBSRVR_ROOT¥platform¥obs_idx.sql UNIX: DBSRVR_ROOT/platform/obs_idx.sql ここでは、platform はデータベースタイプ(DB2UDB など)です。 このファイルは、データベースの upgrep を実行後、アップグレードウィザードを実行するときに実行されます。 開発環境以外の Siebel アップグレードの準備 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 インストールに開発環境が含まれない場合、Siebel レポジトリをマージする必要はありません。代わりに、Siebel データベースサーバーのインストールに含まれているレポジトリとスキーマ定義ファイルを使用できます。 アップグレードを実行する前に、これらのファイルを移動して、名前を変更する必要があります。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 21 9 Siebel データベースのアップグレード ■ アップグレードにおける新しい Siebel ライセンスキーのインス トール 開発環境以外のアップグレードを準備するには 1 DBSRVR_ROOT¥common(UNIX: DBSRVR_ROOT/common)に移動し、mstrep.dat ファイルを探します。 2 mstrep.dat ファイルをコピーし、名前を custrep.dat に変更します。 3 custrep.dat ファイルを DBSRVR_ROOT¥Platform(UNIX: DBSRVR_ROOT/Platform)ディレクトリに配 置します。Platform は、データベースプラットフォーム(DBSRVR_ROOT¥DB2UDB など)です。 4 Platform ディレクトリで、ddl.ctl ファイルをコピーして、同じディレクトリに貼り付けます。 5 このコピーの名前を schema.ddl に変更します。 6 テスト環境で、Siebel データベースとは別の新しいデータベースを作成します。 新しいリリースの Siebel データベースを新しいデータベースにインストールします。新しいデータベースにデー タを移行しないでください。 このデータベースは、参照データベースと呼ばれます。 7 この参照データベースの ODBC を定義します。 アップグレードにおける新しい Siebel ライセンス キーのインストール アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:すべてのデータベース。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 新しいリリースの Siebel Business Applications では、1 つ以上のライセンスキーを受け取ります。Siebel Business Applications の新しいリリースを有効にするには、アップグレードプロセスの次のステップで使用する 新しいライセンスキーをすべて追加する必要があります。 ライセンスキーのインストールについては、使用しているオペレーティングシステム用の『Siebel インストールガイド』 を参照してください。 新しいライセンスキーを追加するには 1 新しいリリースの Siebel Tools を起動します。 2 Siebel 管理者としてデータベースサーバーに接続します。 3 新しいライセンスキーを追加します。 2 20 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アップグレードログファイルの 13 確認 この章では、次のトピックについて説明します。 ■ 221 ページの「ログ解析ユーティリティを使用した Siebel ログファイルの概要」 ■ 223 ページの「Siebel アップグレードログファイルでのエラーの確認」 ■ 227 ページの「Siebel アップグレードログファイルの手動アーカイブ」 関連トピック 第 4 章「Siebel データベースアップグレードの動作」 第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 ログ解析ユーティリティを使用した Siebel ログ ファイルの概要 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 プラットフォーム:Windows および UNIX のみ。IBM z/OS には適用されません。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 ログ解析ユーティリティを使用すると、アップグレードウィザードの実行時に作成されるログファイルを分析してま とめることができます。 ログ解析ユーティリティは、検出内容を次の概要ファイルに書き込みます。 Windows: SIEBEL_ROOT¥log¥PROCESS¥summary.html UNIX: $SIEBEL_ROOT/log/PROCESS/summary.html ここで、各項目は次のとおりです。 process は確認するアップグレードプロセスです(例:upgrep_dev_77)。 また、ログ解析ユーティリティは、summary.html と同じ情報を含む summary.txt ファイルにも書き込みを行います。 ブラウザがない場合は、summary.txt ファイルを使用します。 出力ファイルの書き込み後、ログ解析ユーティリティは summary.html を自動的に開きます。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 22 1 Siebel アップグレードログファイルの確認 ■ ログ解析ユーティリティを使用した Siebel ログファイルの 概要 表 36 に、ログ解析ユーティリティのコマンドライン構文を示します。 表 36 ログ解析ユーティリティのコマンドライン構文 フラグ パラメータ 説明 コメント /s install_dir SIEBEL_ROOT($SIEBEL_ROOT)の 親 必須 デ ィ レ ク ト リ へ の フ ル パ ス。た と え ば、 SIEBEL_ROOT が C:¥sba80¥siebsrvr の場合、install_dir は C:¥sba80となります。 パスは引用符で囲んでください。 /g LANGUAGE_CODE アップグレードウィザードが実行された言 必須 語。これはリソース言語と呼ばれ、通常は、 Siebel インストールウィザードが実行され た言語です。たとえば、リソース言語が英語 である場合、言語コードは enu です。 /r PROCESS 概要ファイルを生成するスキーマプロセス の名前(例:upgrep_dev_77)。 必須 ス キ ー マ プ ロ セ ス 名 を 取 得 す る に は、 ¥siebsrvr¥log を検索します。¥log のサブ ディレクトリ名がスキーマプロセス名です。 /l LOGPARSE_FILENA ME ログ解析ログファイルの名前 デフォルト =logparse.log /n MAX_NUMBER_SQL 概要に表示される最長実行の SQL の最大数 デフォルト値 =10 /t THRESHOLD_TIME hh:mm:ss 形式の、最長実行 SQL の時間 デフォルト値 =00:10:00 のしきい値 (デフォルトでは、10 分よ り長く実行する SQL が表示 されます) /e MAX_NUMBER_ERR ORS 概要に表示されるエラーの最大数 デフォルト =8 ログ解析ユーティリティを実行するには 1 次のディレクトリに移動します。 Windows: SIEBEL_ROOT¥bin UNIX: $SIEBEL_ROOT/bin 2 次のコマンドを実行します。表 36 の構文を使用します。 logparse /s install_dir /g LANGUAGE_CODE /r PROCESS /l LOGPARSE_FILENAME /n MAX_NUMBER_SQL /t THRESHOLD_TIME /e MAX_NUMBER_ERRORS 2 22 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アップグレードログファイルの確認 ■ Siebel アップグレードログファイルでのエラーの確認 Windows の例(アップグレードウィザードの言語は英語): logparse /s C:¥sea7xx /g enu /r upgrep_dev_704 /l logparse.log /n 10 /t 00:00:10 /e 10 3 ログ解析ログを確認して、ログ解析の実行時にエラーが発生していないことを確認します。 Windows: SIEBEL_ROOT¥bin¥logparse.log UNIX: $SIEBEL_ROOT/bin/logparse.log 関連トピック 67 ページの「Siebel データベースアップグレードのログファイルについて」 223 ページの「Siebel アップグレードログファイルでのエラーの確認」 Siebel アップグレードログファイルでのエラーの 確認 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 プラットフォーム:Windows および UNIX のみ。IBM z/OS には適用されません。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 ログ解析ユーティリティを使用して、アップグレードウィザードの実行時に作成されるログファイルを確認すること は、アップグレードプロセスが正常に完了したことを確認し、解決する必要があるエラーを識別するために推奨され る方法です。 ログ解析ユーティリティは、検出内容を次の概要ファイルに書き込みます。 Windows: SIEBEL_ROOT¥log¥process¥summary.html UNIX: $SIEBEL_ROOT/log/process/summary.html ここで、各項目は次のとおりです。 process は確認するアップグレードプロセスです(例:upgrep_dev_77)。 また、ログ解析ユーティリティは、summary.html と同じ情報を含む summary.txt ファイルにも書き込みを行います。 ブラウザがない場合は、summary.txt ファイルを使用します。 このトピックの手順では、summary.html ファイルを確認する方法について説明します。 アップグレード環境の確認 アップグレードステップのエラーを確認する前に、アップグレード環境が正しく設定されていることを確認します。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 22 3 Siebel アップグレードログファイルの確認 ■ Siebel アップグレードログファイルでのエラーの確認 アップグレード環境を確認するには 1 ブラウザで summary.html をまだ開いていない場合は、siebsrvr¥log に移動して、確認するアップグレード プロセスのサブディレクトリを検索します。 2 目的のアップグレードプロセスディレクトリで、 summary.html をクリックして、ブラウザでファイルを開きます。 3 summary.html ホームページの[ログファイルのアップグレード/インストールのナビゲーションページ]で、 テーブルの[パラメータ]カラムを探し、[パラメータ]リンクをクリックします。 [パラメータ]ページが表示されます。 4 パラメータが正しいことを確認します。 ライセンスキーの値は暗号化されています。パラメータにエラーが見つかった場合は、エラーを修正し、必要に 応じてアップグレードプロセスを再び実行します。 アップグレードプロセスが正常に完了したかどうかの判断 アップグレードプロセスは一連のステップで構成されます。それぞれのステップが正常に完了する必要があります。 アップグレードウィザードがあるステップを完了できない場合、アップグレードウィザードは、state log ファイル (siebsrvr¥log¥Process¥state¥state.log)でそのステップを不完全とマークして終了します。エラーを修正 して、アップグレードウィザードを再び実行する必要があります。アップグレードウィザードを再実行すると、アッ プグレードウィザードは、state log ファイルを参照して、エラーが含まれる不完全なステップから再開します。 エラーを識別するには、次の手順を使用します。 1 [状況]が[不完全]であるステップのエラーを解決します。 2 [状況]が[完了]であるすべてのステップを確認します。いずれかのステップに許容できないエラーが含まれて いる場合は、エラーを解決します。 3 アップグレードウィザードを再起動するか、必要であれば、データベースを回復してアップグレードプロセスを 再実行します。 エラーの解決方法についてご不明な点がある場合は、Oracle の Siebel 技術サポートにお問い合わせください。 アップグレードプロセスが正常に完了したかどうかを判断するには 1 ブラウザで summary.html をまだ開いていない場合は、siebsrvr¥log に移動して、確認するアップグレード プロセスのサブディレクトリを検索します。 2 目的のアップグレードプロセスディレクトリで、 summary.html をクリックして、ブラウザでファイルを開きます。 3 summary.html ホームページの[ログファイルのアップグレード/インストールのナビゲーションページ]で、 テーブルの[ステップ/エラー]カラムを探し、[ステップ/エラー]リンクをクリックします。 [ステップ/エラーの概要 ] ページが表示されます。 2 24 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アップグレードログファイルの確認 ■ Siebel アップグレードログファイルでのエラーの確認 4 [状況]カラムを検索し、すべてのステップの状況が[完了]になっていることを確認します。 すべてのステップの[状況]が[完了]である場合、アップグレードプロセスは正常に完了しています。 いずれかのステップの[状況]が[不完全]である場合、アップグレードプロセスは正常に完了していません。 アップグレードウィザードは、アップグレードプロセスのすべてのステップが完了する前に終了しています。エ ラーを識別して修正する必要があります。 注意: 場合によっては、ステップに許容できないエラーが含まれていても、アップグレードウィザードはそのス テップを完了できます。すべてのステップにおいて許容できないエラーが含まれていないことを確認する必要が あります。 ステップに許容できないエラーが含まれているかどうかの判断 許容できないエラーには次の 2 つのタイプがあります。 ■ アップグレードウィザードは、エラーのためにステップを完了できず、終了しました。[ステップ/エラーの概 要]ページの[状況]フィールドを確認して、このようなエラーを検索することができます。ステップの[状況] が[不完全]である場合、そのステップには許容できないエラーが含まれています。 ■ 許容できないエラーが発生しましたが、アップグレードウィザードはステップを完了できました。それぞれのス テップの詳細情報を調査して、このようなエラーを検索することができます。 ステップに許容できないエラーが含まれているかどうかを判断するには 1 ブラウザで summary.html をまだ開いていない場合は、siebsrvr¥log に移動して、確認するアップグレード プロセスのサブディレクトリを検索します。 2 目的のアップグレードプロセスディレクトリで、 summary.html をクリックして、ブラウザでファイルを開きます。 3 summary.html ホームページの[ログファイルのアップグレード/インストールのナビゲーションページ]で、 テーブルの[ステップ/エラー]カラムを探し、[ステップ/エラー]リンクをクリックします。 [ステップ/エラーの概要 ] ページが表示されます。 4 [名前]カラムで、名前のリンクをクリックします。 そのステップの詳細情報が表示されます。もう 1 つの方法として、スライドバーを使用して、すべてのステップ の詳細情報リストを参照することもできます。 5 IBM DB2 および Oracle:それぞれのステップの詳細情報で、[エラー]項目を確認します。 [エラー]の値が「なし」である場合、そのステップでは許容できないエラーは発生していません。 テーブルに 1 つまたは複数のエラーがリストされている場合、そのエラーは許容できないエラーであり、修正す る必要があります。ログファイルへのリンクをクリックして、エラーについての詳細情報を入手します。 6 MSSQL:それぞれのステップの詳細情報で、[エラー]項目を確認します。 [エラー]の値が「なし」である場合、そのステップではエラーは発生していません。 エラーがリストされているテーブルまたはテーブルへのリンクがある場合、次の手順に従ってください。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 22 5 Siebel アップグレードログファイルの確認 ■ Siebel アップグレードログファイルでのエラーの確認 a errors.xls スプレッドシートを開きます。 Windows: DBSRVR_ROOT¥DATABASE_PLATFORM¥errors.xls UNIX: DBSRVR_ROOT/DATABASE_PLATFORM/errors.xls errors.rtf(Windows) または errors.txt(UNIX) ファイルが存在する場合、これらのファイルのい ずれかを使用できます。これらのファイルには、errors.xls と同じ内容が含まれています。errors ファ イルには、修正する必要がない、重要でないエラーがリストされます。 b ログ解析ユーティリティの summary.html ファイルにリストされているエラーと、エラーファイルに記載さ れている許容可能なエラーのリストを比較します。 ア ッ プ グ レ ー ド ウ ィ ザ ー ド に よ っ て 生 成 さ れ た ロ グ フ ァ イ ル は、errors フ ァ イ ル に upgwiz1.log、 upgwiz2.log(ログファイルが追加されるごとに末尾の番号が増えます)として表示されます。 c errors ファイルに記載されているエラーを見つけた場合、そのエラーは許容可能なため、何もする必要はあ りません。 errors ファイルにリストされていないエラーを見つけた場合、そのエラーは許容できません。そのエラー の原因になった条件を修正する必要があります。 7 許容できないエラーを解決する方法については、Siebel SupportWeb で、「Troubleshooting Steps」> 「Product Areas」>「Upgrade」に移動して、「Troubleshooting Steps 21」を選択します。このドキュメ ントには、一般的なエラーとその解決方法が示されています。エラーがこのドキュメントに含まれていない場合 や解決できない場合は、Siebel 技術サポートに連絡してください。アップグレードを進めないでください。 アップグレードパフォーマンスの確認 ログ解析概要ファイルによって、Upgrade Tuner がアップグレードスクリプトのパフォーマンスの分析に使用する 入力が提供されます。たとえば、概要ファイルでは、0 行を返す SQL コマンドについての情報が Upgrade Tuner に提供されます。 Upgrade Tuner を使用して本番環境のアップグレードをチューニングする計画の場合は、概要ファイルのパフォー マンス情報について理解しておいてください。 概要ファイルのアップグレードパフォーマンスを確認するには 1 ブラウザで summary.html をまだ開いていない場合は、siebsrvr¥log に移動して、確認するアップグレード プロセスのサブディレクトリを検索します。 2 目的のアップグレードプロセスディレクトリで、 summary.html をクリックして、ブラウザでファイルを開きます。 3 summary.html ホームページの[ログファイルのアップグレード/インストールのナビゲーションページ]で、 次のカラムを探します。 ■ [SQL のパフォーマンス情報] ■ [DDL のパフォーマンス情報] 4 これらのカラム内のリンクをクリックして、アップグレードプロセスについてのパフォーマンス情報を表示します。 [SQL のパフォーマンス情報]ページには、最長実行クエリーおよび SQL スクリプトに 0 行を返したクエリー が表示されます。 [DDL のパフォーマンス情報]ページには、ddlimp ユーティリティおよび SQL スクリプトによって作成、変 更、および削除されたテーブルが表示されます。 どちらのページも、[純費用]カラムに、それぞれの操作の実行に必要な時間がリストされます。 2 26 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アップグレードログファイルの確認 ■ Siebel アップグレードログファイルの手動アーカイブ 関連トピック 67 ページの「Siebel データベースアップグレードのログファイルについて」 221 ページの「ログ解析ユーティリティを使用した Siebel ログファイルの概要」 227 ページの「Siebel アップグレードログファイルの手動アーカイブ」 Siebel アップグレードログファイルの手動アーカ イブ アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 プラットフォーム:Windows および UNIX のみ。IBM z/OS には適用されません。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 インストールとアップグレードが完了したら、SIEBEL_ROOT/log/PROCESS(Windows)ディレクトリに保存され たログファイルを手動で保存およびアーカイブする必要があります。 デフォルトでは、アップグレードウィザードが今後再試行されるときに保持されるアップグレードログファイルは 9 個だけです。9 個のログファイルが作成された後に、アップグレードウィザードが再実行されると、一番早く作成さ れたログファイルが上書きされ、必要に応じて残りのファイルもリサイクルされます(state.log ファイルについて はこれは適用されません)。 保持されるログファイルの数を、たとえば、20 個のログファイルを保持するように増やすには、siebel_log_archive 環境変数を 20 にリセットします。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 22 7 Siebel アップグレードログファイルの確認 ■ Siebel アップグレードログファイルの手動アーカイブ 2 28 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 14 Siebel レポジトリマージの実行 この章では、次のトピックについて説明します。 ■ 229 ページの「アップグレード動作を継承する Siebel レポジトリオブジェクトの設定」 ■ 230 ページの「レポジトリマージ用の Siebel Tools の設定」 ■ 232 ページの「Siebel レポジトリマージの実行」 ■ 236 ページの「Siebel レポジトリマージのログファイルの確認」 ■ 238 ページの「EIM の一時的なカラムの生成」 ■ 238 ページの「Siebel レポジトリオブジェクトのプロパティの競合の確認」 ■ 240 ページの「Siebel レポジトリ定義ファイルの再生成」 ■ 242 ページの「Siebel テキストフィールドのラベル配置の設定」 ■ 244 ページの「新しい Siebel 環境への UI ファイルのコピー」 ■ 245 ページの「不要な Siebel レポジトリファイルの削除」 ■ 246 ページの「Siebel レポジトリオブジェクトの標準 UI への移行」 ■ 250 ページの「Siebel マージ後ユーティリティの実行」 関連トピック 第 4 章「Siebel データベースアップグレードの動作」 第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 アップグレード動作を継承する Siebel レポジトリ オブジェクトの設定 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 7.7 では、オブジェクト同士をリンクし、1 つのオブジェクトが別のオブジェクトのアップグレード動作を継 承することができます。これは、オブジェクトのアップグレード参照先を指定して行います。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 22 9 Siebel レポジトリマージの実行 ■ レポジトリマージ用の Siebel Tools の設定 次のオブジェクトタイプに対するアップグレード参照先を指定できます。 ■ アプレット ■ ビジネスコンポーネント ■ インテグレーションオブジェクト ■ レポート レポジトリマージを行う前に、作成した新しいオブジェクトを確認し、アップグレード参照先を指定するかどうか決 定します。 アップグレード参照先を指定するには 1 Siebel Tools のオブジェクトに移動します。 2 [Upgrade Ancestor]フィールドをクリックします。 ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスには、利用可能なアップグレード参照先が表示されます。 3 アップグレード参照先を選択し、[Pick]をクリックします。 オブジェクトの子孫またはコピーを表示するには 1 オブジェクトを右クリックします。 2 ピックリストから[View Descendants]を選択します。 ダイアログボックスが表示され、子孫が表示されます。 関連トピック 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 91 ページの「Siebel アップグレードにおけるアップグレード動作の継承について」 レポジトリマージ用の Siebel Tools の設定 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発環境のみ。 データベース:Oracle のみ。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 このトピックは、レポジトリマージの実行に使用する Siebel Tools インストールに適用されます。 レポジトリマージの実行前の作業 RBO モードで開発環境のアップグレードを実行する場合は、次のタスクを実行します。 2 30 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel レポジトリマージの実行 ■ レポジトリマージ用の Siebel Tools の設定 レポジトリマージの前に Siebel Tools を設定するには 1 Siebel Tools を終了します。 2 Siebel Tools の設定ファイルに移動します。このファイルは次のディレクトリにあります。 install_dir¥bin¥lang¥tools.cfg ここで、各項目は次のとおりです。 3 ■ install_dir は、Siebel Tools のインストールディレクトリです。 ■ lang は、enu などの Siebel Tools でインストールされる言語です。 テキストエディタでファイルを開き、Oracle RDBMS への接続を制御するセクションを検索します。 ほとんどの場合、これは ServerDataSrc セクションです。 4 このセクションで、SqlStyle パラメータを次のように設定します。SqlStyle = Oracle 5 ファイルを保存して終了します。 6 Siebel Tools を再起動します。 レポジトリマージの実行後の作業 次のタスクを実行して、SqlStyle パラメータをデフォルト(OracleCBO)に再設定します。 レポジトリマージの後に Siebel Tools を再設定するには 1 Siebel Tools を終了します。 2 レポジトリマージの前に変更した Siebel Tools の設定ファイルに移動します。このファイルは次のディレクト リにあります。 install_dir¥bin¥lang¥tools.cfg ここで、各項目は次のとおりです。 3 ■ install_dir は、Siebel Tools のインストールディレクトリです。 ■ lang は、enu などの Siebel Tools でインストールされる言語です。 テキストエディタでファイルを開き、変更した SqlStyle パラメータを含むセクションを検索します。 ほとんどの場合、これは ServerDataSrc セクションです。 4 このセクションで、SqlStyle パラメータを次のようにデフォルトに再設定します。SqlStyle = OracleCBO 5 ファイルを保存して終了します。 6 Siebel Tools を再起動します。 関連トピック 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 23 1 Siebel レポジトリマージの実行 ■ Siebel レポジトリマージの実行 Siebel レポジトリマージの実行 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム: Windows および UNIX のみ。IBM z/OS には適用されません。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 このタスクは、Prior Customer Repository(現在のレポジトリ)のカスタマイズを New Customer Repository (新しい Siebel リリースのレポジトリ)にマージします。 レポジトリマージを完了するには、通常、5 ~ 7 時間かかります。 前提条件:マージを実行するワークステーションには、最小で 512 MB の RAM と、2 GB 以上の仮想メモリまたは 2–GB のページファイルが必要です。システムリソースの不足は、レポジトリマージの失敗の最も一般的な要因です。 レポジトリに大量のカスタマイズが含まれている場合、追加メモリが必要になることがあります。 レポジトリをマージするには 1 すべての Siebel Tools プロジェクトがチェックインされてロック解除されていることを確認してください。 2 すべてのレポジトリユーザーへのネットワーク接続を閉じて、Siebel Tools を終了します。 3 新しい Siebel リリースの tools.cfg ファイルを開きます。このファイルは次のディレクトリにあります。 Tools_install_dir¥bin¥lang ここで、各項目は次のとおりです。 Tools_install_dir は Siebel Tools がインストールされるディレクトリで、lang は enu などの言語です。 4 SIEBEL セクションを検索し、パラメータが表 37 に示すように設定されていることを確認します。 表 37 Siebel Tools 設定ファイルのアップグレード用パラメータ パラメータ 値 EnableToolsConstrain FALSE SymStrPrefix X_ 5 ファイルを保存して閉じます。 6 [コントロールパネル]>[システム]>[詳細設定]>[パフォーマンス設定]>[視覚効果]の順に移動します。 7 最適なパフォーマンスを得るため、[適用]をクリックします。 8 次のコマンドラインオプションを使用して、新しい Siebel リリースで Siebel Tools を起動します。 /editseeddata 9 [View]>[Options]>[Language Settings]の順に移動します。 2 32 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel レポジトリマージの実行 ■ Siebel レポジトリマージの実行 10 言語モード設定が目的のモードに設定されていることを確認します。 この言語が、New Customer Repository からコンパイルされる SRF ファイルのユーザーインターフェイス言 語になります。また、マージ後ユーティリティで使用される言語にもなります。 11[File]>[Open Repository]コマンドを使用して、Prior Customer Repository を開きます。 12[Tools]>[Upgrade]>[Upgrade Application]を選択します。 [Merge Repositories]ダイアログボックスが表示されます。 [Merge Repositories]ダイアログボックスには 4 つのオプションがあります。 :指定したレポジトリをマージして、New Customer Repository を作成します。 ■ [Merge] :レポジトリのマージを取り消し、[Merge Repositories]ダイアログボックスを終了します。 ■ [Cancel] : [Merge Options]ダイアログボックスを開きます。このダイアログボックスについては、 ■ [Advanced] 後で説明します。 13[Merge Repositories]ダイアログボックスで、次の表示に示すレポジトリを選択します。 ドロップダウンリスト項目 選択する値 Prior Standard Repository Prior x.x Siebel Repository(アップグレード元の バージョンに応じて選択) Prior Customized Repository Prior Customer Repository New Standard Repository New Siebel Repository New Customized Repository New Customer Repository 14[Advanced]をクリックします。 [Merge Options]ダイアログボックスが表示されます。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 23 3 Siebel レポジトリマージの実行 ■ Siebel レポジトリマージの実行 15[Merge Options]ダイアログボックスで、チェックボックスをオン/オフにしてマージオプションを有効化ま たは無効化します。 ■ Abort merge if more than x errors occur:指定した数を超えるエラーが発生した場合にレポジ トリのマージを自動的に中止するには、このオプションを有効にします。 注意: 一般的なレポジトリのマージでは、些細なエラーが多数発生します。このオプションを選択する場合は、 エラーの数を大きい値に設定してください。そうすれば、些細なエラーが原因でレポジトリのマージが中止さ れるのを防ぐことができます。 ■ Incorporate Custom Layouts:以前のカスタマイズまたは変更されたフォーム、ビュー、および画 面上でのフィールドとボタンの配置を保持するには、このオプションを有効にします。以前のリリースとラ ベルの配置スタイルを選択してください。 [Prior Release]は、アップグレード元のリリースです。 [Placement of Labels]は、フォームでのラベ ルの配置場所を制御します。Siebel 7.7 では、フィールドのラベル配置が変更されました。縦方向のラベ ル配置は上から中央に、フォントは太字から標準に、テキストアライメントは左から右に変更されています。 Siebel 7.7 より前のリリースの外観と使い勝手を保持するには、[ラベルを上部に配置]および[ラベルを 左に配置]を選択してください。 処理を継続するには、[OK]をクリックします。 [Upgrade Check List]ダイアログボックスが表示されます。 2 34 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel レポジトリマージの実行 ■ Siebel レポジトリマージの実行 16[Upgrade Check List]ダイアログボックスで、各前提条件が満たされていることを確認します。前提条件が 満たされている場合、すべてのチェックボックスをオンにし[Continue]をクリックします。 注意: チェックリストのすべての項目が完了しない場合は、アップグレードに失敗することがあります。 17 次の[警告]画面が表示されたら、[No]を選択します。 マージの完了後は、New Customer Repository のバックアップを作成するように要求するダイアログボック スが表示されます。 関連トピック 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 97 ページの「Siebel のカスタムレイアウトの組み込み(ICL)アップグレードオプションについて」 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 23 5 Siebel レポジトリマージの実行 ■ Siebel レポジトリマージのログファイルの確認 Siebel レポジトリマージのログファイルの確認 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 レポジトリマージが成功したかどうかを判断するには、マージログファイルを確認します。マージは、許容できない エラーが発生せずに完了した場合は成功です。 ■ 許容可能なエラー:元のオブジェクトがオブジェクト定義で指定されており、New Siebel Repository に表示 されていない場合は、マージエラーが発生します。これは許容可能なエラーで、無視してかまいません。 次に、マージ後ユーティリティのログファイル merge0.txt で許容可能なエラーの例を示します。 !!ERROR::CANNOT upgrade objects which have Briefing Tracking Profile Applet Product marked as 'Upgrade Anc' ■ 許容できないエラー:他のすべてのマージエラーは許容できないエラーで、マージが正常に行われなかったこと を意味します。 詳しくは、Siebel SupportWeb にアクセスして「Troubleshooting Steps 19」を検索してください。 マージエラーは、Siebel Tools の[Upgrade Applications Objects List]ビューに表示されます。マージエラー の詳細は、次のレポジトリマージログに記載されます。 Tools_install_dir¥bin¥merge0.txt ここで、各項目は次のとおりです。 Tools_install_dir は Siebel Tools がインストールされているディレクトリです。 マージプロセスを実行するたびに、merge0.txt ファイル名に付く番号が merge1.txt のように増加します。 Siebel Tools の[Screen]>[Application Upgrader]で、終了したレポジトリのマージプロセスに[未完了] というフラグが付いている場合、その失敗の一般的な理由は次のとおりです。 ■ エラー(!!ERROR)の数が、マージの開始時に Siebel Tools で定義済みの数を超えた。 ■ Siebel Tools ワークステーションでのローカルの問題(スケジュール設定した再起動など)により、マージ プロセスが終了した。 ■ RDBMS のエラーにより、プロセスが停止した。 ■ Siebel Tools がインストールされているワークステーションで、メモリの割り当ての問題が発生した。 ■ ネットワークに障害が発生した。 終了したレポジトリマージに[未完了]というフラグが付いている場合は、マージを再実行する必要があります(232 ページの「Siebel レポジトリマージの実行」を参照) 。 2 36 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel レポジトリマージの実行 ■ Siebel レポジトリマージのログファイルの確認 レポジトリマージが成功したかどうかを判断するには 1 [Screen]>[Application Upgrader]>[Application Upgrade Object List]に移動します。 Siebel Tools で、 2 [Application Upgrades]リストで、マージのレコードを選択します。 3 [Status]カラムでエントリを確認します。 ■ Completed:これは、マージがエラーが発生せずに完了したことを意味します。 ■ Completed with Errors:これは、マージにエラーが含まれることを意味します。 [Status]カラムに[Completed]と表示される場合は、作業は必要ありません。マージは正常に終了しました。 [Status]カラムに[Completed with Errors]と表示される場合は、エラーを確認してマージが正常に完了 したかどうかを判断する必要があります。エラーを確認するには、このタスクの残りの手順を完了します。 4 [Object Differences]リストで[Query]をクリックします。 5 [Status]フィールドに「ERROR::*」と入力します。 6 Enter キーを押してクエリーを実行します。 これにより、マージプロセスでエラーの発生したすべてのオブジェクトが表示されます。 7 マージログファイル merge0.txt を開きます。このファイルは次のディレクトリにあります。 Tools_install_dir¥bin ここで、各項目は次のとおりです。 Tools_install_dir は Siebel Tools がインストールされているディレクトリです。 複数のファイルがある場合は、merge1.txt などのファイル名に最も大きい番号のあるファイルを開きます。 8 ファイル内のマージエラーを検索するには、「!!ERROR」という文字列を検索します。 情報メッセージは、「!!INFO」とマークされています。 9 [Object Differences]リストに表示されているオブジェクトとログファイルに表示されているエラーを使用して、 エラーを分析します。 ■ すべてのエラーが許容可能である場合、マージは成功です。 ただし、マージ操作を再実行するかどうかを判断する際は、許容可能なエラーの数を考慮することをお勧めします。 ■ ログに許容できないエラーが含まれている場合は、マージに失敗しました。 10 マージに許容できないエラーが含まれている場合は、Siebel SupportWeb にアクセスして「Troubleshooting 「Product Areas」で「Upgrade」を選択し、 「Troubleshooting Steps 19」を検索します。 Steps」を選択し、 このマニュアルでは、ログファイルに表示される多くのエラーメッセージの意味が説明されています。このマニュ アルを使用して、エラーを解決します。すべてのエラーを解決できない場合は、 「Troubleshooting Steps 19」 の指示に従い Siebel 技術サポートまでお問い合せください。 11 ワークフローのマージログファイルを開きます。 Tools_install_dir¥bin¥merge0_ver.txt 複数のファイルがある場合は、merge1_ver.txt などのファイル名に最も大きい番号のあるファイルを開きます。 このログファイルは、ワークフローのマージ前およびマージ後の手順により作成されます。 12 ログファイルを確認します。ファイルにエラーが含まれる場合は、Siebel 技術サポートにお問い合わせください。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 23 7 Siebel レポジトリマージの実行 ■ EIM の一時的なカラムの生成 関連トピック Siebel SupportWeb に あ る「Troubleshooting Steps 19: How To Troubleshoot Messages Generated During the Repository Merge in Siebel 7」 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 143 ページの「Siebel ワークフローデザイナーのアップグレード」 EIM の一時的なカラムの生成 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 レポジトリのマージプロセスはカスタムマッピング用の EIM 処理カラムを保存しません。不足するカスタム EIM 処 理カラムを再生成する必要があります。 EIM の一時的なカラムを生成するには 1 Siebel Tools で、[File]>[Open Repository]を選択し、[New Customer Repository]を選択します。 2 [Tools]>[Upgrade]>[Generate EIM Processing]カラムに移動します。 ダイアログボックスが表示されます。 3 ダイアログボックスで、[OK]をクリックして、カスタムマッピング用に EIM 処理カラムを生成します。 4 [Object Explorer]ウィンドウで[New Customer Repository]を選択し、[Comment]フィールドに UpgEimCol と表示されていることを確認します。 これは、EIM の一時的なカラムが正常に作成されたことを示しています。 関連トピック 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 Siebel レポジトリオブジェクトのプロパティの競合 の確認 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 2 38 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel レポジトリマージの実行 ■ Siebel レポジトリオブジェクトのプロパティの競合の確認 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 レポジトリのマージ中にオブジェクトプロパティの競合を解決する方法を変更できます。 オブジェクトプロパティの競合の発生原因 レポジトリマージでは、Prior Siebel Repository、Prior Customer Repository、および New Siebel Repository のレポジトリオブジェクトのプロパティが比較されます。3 つすべてのレポジトリでオブジェクトプロパティの値が 異なる場合、オブジェクトプロパティの競合が発生します。 また、あるオブジェクトプロパティの値を Prior Customer Repository で変更し、新しいリリース(New Siebel Repository)でもそのプロパティの値を変更した場合、競合が発生します。 あるオブジェクトプロパティの値を Prior Customer Repository で変更し、新しいリリースでは変更していない場 合、オブジェクトプロパティの競合は発生しません。このとき、変更した値は、マージプロセスにより New Customer Repository に転送されます。 マージプロセスでは、オブジェクトの Standard Win プロパティの設定が参照され、オブジェクトプロパティの競 合が解決されます。レポジトリオブジェクトのおよそ 90% は、マージプロセスにより New Siebel Repository の オブジェクトプロパティ値を使用して、競合が解決されます。 Standard Win プロパティの設定は変更しないでください。 Application Upgrade Attribute List ビュー Siebel Tools の[アプリケーションアップグレード属性リスト]ビューを使用して、オブジェクトプロパティの競合 の解決方法を確認、および変更できます。このビューの[Attribute Differences]リストには、次のカラムがあります。 ■ Object Name:オブジェクトの名前。 ■ Attribute:オブジェクトプロパティ名。 ■ Conflict:マージプロセスにより、マージ中にオブジェクトプロパティの競合が発生した場合にこのフィールド のチェックマークがオンになります。 ■ Resolution:マージプロセスで競合を解決するために使用されるプロパティ値を表示します。 ■ ■ Standard Value:New Siebel Repository のプロパティ値が使用されています。この値は、[New Standard]カラムに表示されます。 ■ [Prior Custom Value:Prior Customer Repository のプロパティ値が使用されています。この値は、 Customized]カラムに表示されます。 Override:このカラムのチェックマークをオンにし、競合の解決方法を変更します。解決方法を上書きすると、 マージされたレポジトリのプロパティ値が変更されます。解決方法が[Standard Value]の場合は[Custom Value]に、[Custom Value]の場合は[Standard Value]に切り替えられます。 [Override]カラムのチェックマークをオンにしても、 [Resolution]カラムに表示される値は変更されません。 これは、このカラムに表示される値が、マージされたレポジトリでは手動で上書きされていることを示します。 ■ Prior Standard:Prior Siebel Repository のオブジェクトプロパティ値を表示します。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 23 9 Siebel レポジトリマージの実行 ■ Siebel レポジトリ定義ファイルの再生成 ■ ■ Prior Customized:Prior Customer Repository のオブジェクトプロパティ値を表示します。 [Resolution]カラムでは、この値は「カスタム値」と呼ばれています。 [Resolution]カラ New Standard:New Siebel Repository のオブジェクトプロパティ値を表示します。 ムでは、この値は「標準値」と呼ばれています。 前提条件:レポジトリマージに成功している必要があります。236 ページの「Siebel レポジトリマージのログファイ ルの確認」を参照してください。 オブジェクトプロパティの競合を確認するには 1 [Screen]>[Application Upgrader]>[Application Upgrade Attribute List]に移動します。 Siebel Tools で、 2 [Application Upgrades]リストで、成功したマージのレコードを選択します。 3 [Attribute Differences]リストで[Query]をクリックします。 4 [Attribute Differences]リストで、[Conflict]フィールドをクリックし、チェックマークを表示します。 5 Enter キーを押してクエリーを実行します。 クエリーにより、競合のあるすべてのオブジェクトプロパティが表示されます。 6 各レコードに対して、[Resolution]フィールドのエントリを確認します。 7 競合解決を変更するには、[Override]フィールドをクリックします。 チェックマークが表示されます。これにより、マージされたレポジトリのオブジェクトプロパティ値が変更されます。 次のオブジェクトプロパティでは、競合の上書きはしないようにしてください。競合を変更する前に、アップグ レードしたアプリケーションでプロパティを視覚的に確認してください。 ■ 左、右、上、高さ、幅 関連トピック 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 Siebel レポジトリ定義ファイルの再生成 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 開発環境のアップグレード(upgphys)後、テスト環境のアップグレード前に、レポジトリオブジェクトを変更した 場合、schema.ddl ファイルと custrep.dat ファイルを再生成する必要があります。これらのファイルは upgphys の実行中に作成されています。 ■ Schema.ddl:このファイルには、Siebel データベースの論理定義が含まれています。 ■ Custrep.dat:このファイルには、レポジトリオブジェクトの定義が含まれています。 これらのファイルは、テスト環境および本番環境のアップグレードへの入力として使用されます。これらのファイル が作成された後にレポジトリでオブジェクト定義またはスキーマ定義を変更する場合は、これらのファイルを再生成 する必要があります。 2 40 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel レポジトリマージの実行 ■ Siebel レポジトリ定義ファイルの再生成 schema.ddl ファイルの再生成 次の手順に従って、schema.ddl ファイルを再生成します。 schema.ddl ファイルを再生成するには 1 Siebel データベースサーバーファイルがインストールされている Siebel Server で、次の場所に移動します。 Windows: SIEBEL_ROOT¥bin UNIX: $SIEBEL ROOT/bin 2 次のコマンドを実行します。 ddldict /u DatabaseOwner /p Password /c "ODBCDataSource" /d TableOwner /f DBSRVR_ROOT¥DatabasePlatform¥schema.ddl /e y /a y /l SiebelLogDir¥sch_dict.log /n "Siebel Repository" /t dcir ここで、各項目は次のとおりです。 3 ■ DatabaseOwner は、Siebel データベース管理者のアカウント名です。 ■ Password は、Siebel データベース管理者のアカウントパスワードです。 ■ ODBCDataSource は、データベースに接続するための ODBC 名です。名前は引用符で囲んでください。 ■ TableOwner は、Siebel テーブルのオーナー名です。 ■ DBSRVR_ROOT は、Siebel データベースサーバーインストールディレクトリの絶対パスです。 ■ DatabasePlatform は、Oracle などのデータベースの Siebel データベースサーバーのディレクトリ名です。 次の例では、Windows のパス構文を示します。UNIX システムでは、UNIX のパス構文を使用してください。 ■ SiebelLogdir は、出力ログを配置するディレクトリ(ログ出力ディレクトリ)へのパスです。次の例では、 Windows のパス構文を示します。UNIX システムでは、UNIX のパス構文を使用してください。 コマンドが終了したら、出力ログファイルにエラーがないか確認します。ログにエラーが表示されている場合は、 Siebel 技術サポートにお問い合わせください。 custrep.dat ファイルの再生成 次の手順に従って、custrep.dat ファイルを再生成します。 custrep.dat ファイルを再生成するには 1 Siebel データベースサーバーファイルがインストールされている Siebel Server で、次の場所に移動します。 Windows: SIEBEL_ROOT¥bin UNIX: $SIEBEL ROOT/bin 2 次のコマンドを実行します。 repimexp /a e /u DatabaseOwner /p Password /c "ODBCDataSource" /d TableOwner /r "Siebel Repository" /f DBSRVR_ROOT¥DatabasePlatform¥custrep.dat /l SiebelLogDir¥exprep.log Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 24 1 Siebel レポジトリマージの実行 ■ Siebel テキストフィールドのラベル配置の設定 ここで、各項目は次のとおりです。 3 ■ DatabaseOwner は、Siebel データベース管理者のアカウント名です。 ■ Password は、Siebel データベース管理者のアカウントパスワードです。 ■ ODBCDataSource は、データベースに接続するための ODBC 名です。名前は引用符で囲んでください。 ■ TableOwner は、Siebel テーブルのオーナー名です。 ■ DBSRVR_ROOT は、Siebel データベースサーバーインストールディレクトリの絶対パスです。次の例では、 Windows のパス構文を示します。UNIX システムでは、UNIX のパス構文を使用してください。 ■ DatabasePlatform は、Oracle などのデータベースの Siebel データベースサーバーのディレクトリ名です。 ■ SiebelLogdir は、出力ログを配置するディレクトリ(ログ出力ディレクトリ)へのパスです。次の例では、 Windows のパス構文を示します。UNIX システムでは、UNIX のパス構文を使用してください。 コマンドが終了したら、出力ログファイルにエラーがないか確認します。ログにエラーが表示されている場合は、 Siebel 技術サポートにお問い合わせください。 関連トピック 52 ページの「Siebel データベースのアップグレードプロセスについて」 Siebel テキストフィールドのラベル配置の設定 アップグレード元:ICL を使用する Siebel 7.x。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 7.7 では、フォームでのフィールドのラベル配置が変更されました。縦方向のラベル配置は上から中央に、 フォントは太字から標準に、テキストアライメントは左から右に変更されています。 レポジトリマージに[カスタムレイアウトの組み込み](ICL)を選択しており、[ラベルを上部に配置]を選択した 場合、スタイルシート(main.css)を編集してラベル配置を設定し、前のリリースの外観と使い勝手を保持する必 要があります。 [簡易印刷]と[印刷プレビュー]が正しく表示されるようにするには、印刷プレビュースタイルシート(printmain.css) も修正する必要があります。 main.css の修正 main.css を修正して、フィールドラベルが 7.7 より前のリリースの形式で表示されるようにします。 2 42 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel レポジトリマージの実行 ■ Siebel テキストフィールドのラベル配置の設定 main.css を修正するには 1 テキストエディタを使用して、Siebel Tools インストールディレクトリにある main.css ファイルを開きます。 ¥public¥<lang>¥files¥main.css ここで、各項目は次のとおりです。 lang は、enu などのインストール言語です。 2 mceLabel を検索します。 3 .mceLabel セクションで、次のように値を設定します。 ■ vertical-align : top ■ text-align:left ■ font-weight : bold 4 mceLabel2 を検索します。 5 .mceLabel セクションと同じ変更を、.mceLabel2 セクションでも行います。 6 ファイルを保存して終了します。 printmain.css の修正 printmain.css を修正して、[簡易印刷]と[印刷プレビュー]でフィールドラベルが 7.7 より前のリリースの形式 で表示されるようにします。 1 テキストエディタを使用して、Developer Web Client の printmain.css ファイルを開きます。 ¥public¥lang¥files¥printmain.css ここで、各項目は次のとおりです。 lang は、enu などのインストール言語です。 2 mceLabel を検索します。 3 .mceLabel セクションで、次のように値を設定します。 ■ vertical-align : top ■ text-align:left ■ font-weight : bold 4 mceLabel2 を検索します。 5 .mceLabel セクションと同じ変更を、.mceLabel2 セクションでも行います。 6 ファイルを保存して終了します。 関連トピック 97 ページの「Siebel のカスタムレイアウトの組み込み(ICL)アップグレードオプションについて」 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 24 3 Siebel レポジトリマージの実行 ■ 新しい Siebel 環境への UI ファイルのコピー 新しい Siebel 環境への UI ファイルのコピー アップグレード元:ICL を使用する Siebel 7.x。Web テンプレートファイルまたはスタイルシートファイル (main.css)を手動で変更した、ICL を使用しないアップグレードにも適用されます。 環境:テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 ICL アップグレード レポジトリマージ中にカスタムレイアウトの組み込み(ICL)を選択した場合、Web テンプレートファイルの特別な セットがレポジトリマージの実行に使用される Siebel Tools インストール場所の webtempl ディレクトリにコピー されます。たとえば、Siebel 7.5.3 を選択した場合、7.5.3 の外観と使い勝手を提供する新しい Web テンプレート ファイルは、webtempl ディレクトリにコピーされています。 これらのファイルを、テスト環境および本番環境の Siebel Server にコピーする必要があります。 カスタマイズされた Web テンプレートファイル Siebel Tools を使用して Web テンプレートの定義をカスタマイズした場合、これらの変更は Siebel レポジトリに 格納されます。Siebel Tools は、Siebel Tools インストールディレクトリにある Web テンプレートファイルに変 更を行いません。 開発環境の Siebel Tools インストールディレクトリにある Web テンプレートファイルを手動でカスタマイズした場合、 このファイルをテスト環境および本番環境の両方の Siebel Server にコピーする必要があります。 別の環境へのスタイルシートファイルのコピー Siebel Tools を使用してテキストフィールドなどのレイアウトオブジェクトのプロパティをカスタマイズする場合、 これらの変更は Siebel レポジトリに格納されます。Siebel Tools は、Siebel Tools インストールディレクトリに あるスタイルシートファイル(main.css)に変更を行いません。 開発環境の Siebel Tools インストール場所にある main.css を手動でカスタマイズした場合、このファイルをテス ト環境および本番環境の両方の Siebel Server にコピーする必要があります。 次の場合にも、main.css を新しい環境にコピーする必要があります。 ■ ICL アップグレードを実行した場合 ■ [ラベルを上部に配置]を選択した場合 ■ スタイルシートを編集した場合(269ページの「Siebel Webテンプレート項目への項目識別子の割り当て」 を参照) [簡易印刷]と[印刷プレビュー]のスタイ ICL アップグレードを実行して[ラベルを上部に配置]を選択した場合、 ルシート(printmain.css)も新しい環境にコピーする必要があります。 2 44 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel レポジトリマージの実行 ■ 不要な Siebel レポジトリファイルの削除 スタイルシートファイルを別の環境にコピーするには 1 開発環境の Siebel Tools インストールディレクトリ(installdir)で、スタイルシートファイルを検索します。 installdir¥public¥lang¥files¥main.css および printmain.css ここで、lang は enu などのインストール言語です。 2 スタイルシートファイルを、テスト環境または本番環境の任意の Siebel Server の次の場所にコピーします。 Windows: SIEBEL_ROOT¥webmaster¥files¥lang UNIX: $SIEBEL_ROOT/webmaster/files/lang 既存の main.css および printmain.css ファイルを上書きしないように、新しいファイルをコピーする前に 既存のスタイルシートのファイル名を変更することを検討してください。 3 Web サーバーファイルを更新します。 これで、Web サーバーで新しいスタイルシートファイルを使用できるようになります。Web サーバーファイルを 更新するには、使用しているオペレーティングシステム用の『Siebel インストールガイド』を参照してください。 サーバーファイルは、URL とパスワードを使用するか、Web サーバーを停止して再起動することで更新できます。 関連トピック 97 ページの「Siebel のカスタムレイアウトの組み込み(ICL)アップグレードオプションについて」 129 ページの「Siebel Web テンプレートファイルとスタイルシートのアップグレードの計画」 不要な Siebel レポジトリファイルの削除 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 レポジトリのアップグレードが確実に完了したら、安全のために New Siebel Repository および Prior Customer Repository をエクスポートします。次のレポジトリを削除することもできます。 ■ Prior Standard Repository ■ New Standard Repository 関連トピック 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 24 5 Siebel レポジトリマージの実行 ■ Siebel レポジトリオブジェクトの標準 UI への移行 Siebel レポジトリオブジェクトの標準 UI への移行 アップグレード元:すべての Siebel リリース。前のアップグレードでカスタムレイアウトの組み込み(ICL)を選択 した場合、このタスクを実行します。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 前のアップグレードで[カスタムレイアウトの組み込み] (ICL)マージオプションを選択した場合、New Customer Repository の UI オブジェクトは無効化され、Prior Customer Repository からの UI オブジェクトに置き換えら れています。次のリリースにアップグレードする前に、標準 UI オブジェクトを再度有効化する必要があります。こ れは開発環境の upgrep の後、レポジトリマージの前に実行してください。 たとえば、Siebel 7.5 から Siebel 7.7 にアップグレードし、Siebel 7.5 の外観と使い勝手を保持するため ICL マー ジオプションを選択したとします。次に、Siebel 7.7 から最新の Siebel リリースにアップグレードします。この場 合、レポジトリマージを実行する前に、Siebel 7.7 の標準 UI オブジェクトを有効化する必要があります。これによ り、UI が Siebel 7.7 に移行されます。 この移行により、UI は、ICL マージではなく通常のマージ後の状態に戻ります。前のアップグレードからの Prior Customer Repository は、次のようになります。 ■ 顧客作成画面、ビュー、およびアプレットは保持されます。 ■ Prior Customer Repository で追加した UI コントロールは保持されますが、コントロールの配置は再設定が 必要となる場合があります。 ■ Prior Customer Repository で削除した UI コントロール、リストカラム、ページタブ、チャート、アプレッ ト Web テンプレート項目、およびビュー Web テンプレート項目は、削除されたままです。 ■ Prior Customer Repository で顧客が変更し、それ以降もカスタマイズされた画面、ビュー、およびアプレッ トは、標準 UI に移行されません。カスタマイズは保持されますが、新しいリリースの UI 標準に準拠するようオ ブジェクトのレイアウトを修正する必要がある場合もあります。 ■ Prior Customer Repository の標準オブジェクトで、それ以降も削除または変更されていないオブジェクトは、 標準 UI に移行されます。再設定は不要です。 ■ Prior Customer Repository の標準オブジェクトで、それ以降に変更されたオブジェクトは、標準 UI に移行 されません。カスタマイズは保持されますが、新しいリリースの UI に準拠するようオブジェクトのレイアウト を修正する必要がある場合もあります。 標準 UI の移行では、定義済みロジックを使用してオブジェクトを選択し、次のように変更します。 ■ ICL オブジェクト:これらは前のアップグレードで ICL 処理された画面、ビュー、アプレット、および子オブ ジェクトです。ICL マージによって、New Customer Repository の標準 UI オブジェクトは無効化され、Prior Customer Repository からの ICL オブジェクトに置き換えられています。標準 UI に移行すると、ICL オブ ジェクトが無効化されて削除され、対応する標準 UI オブジェクトが有効化されます。 ■ 標準 UI オブジェクト:これらは ICL マージ手順により無効化され、名前の末尾に -UPG が追加された UI オブ ジェクトです。これらのオブジェクトには、前のレポジトリマージからのコントロールの削除や追加などのカス タマイズが含まれています。コントロールの配置などの一部の UI レイアウトに対するカスタマイズは含まれま せん。移行によって、これらのオブジェクトが有効になります。標準 UI オブジェクトは、アップグレード元の リリースの ICL オブジェクトを置き換えます。標準 UI オブジェクトのレイアウトの中には、再設定の必要なも のもあります。 2 46 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel レポジトリマージの実行 ■ Siebel レポジトリオブジェクトの標準 UI への移行 遅延時間の使用によるアップグレード後のカスタマイズの識別 前のアップグレード以降にカスタマイズした ICL オブジェクトは、標準 UI への移行に影響されません。これらの変 更は保持され、新しいリリースのレポジトリマージに含まれます。 Siebel Tools では、ICL オブジェクトの変更日時と該当する標準 UI オブジェクトを比較してこれらのカスタマイズ を識別します。変更日時が指定した遅延時間と異なる場合、Siebel Tools では ICL オブジェクトは変更されず、次 のレポジトリマージではカスタマイズされたオブジェクトとして扱われます。 たとえば、前の ICL レポジトリマージを完了するのに 3 日かかりました。これは、ICL オブジェクトとそれに対応す る標準 UI オブジェクトの変更日時が、レポジトリマージの完了時まで 3 日以上は異ならないことを意味します。ICL オブジェクトを後で変更しました。この変更日時は、現在、対応する標準 UI オブジェクトとは 3 日以上異なります。 次に、Siebel Tools を使用してレポジトリを標準 UI に移行し、3 日間の遅延時間を使用します。ICL オブジェクト の変更日時の比較が遅延時間よりも長いため、ICL オブジェクトは対応する標準 UI オブジェクトに置き換えられま せん。ICL オブジェクトは、次のレポジトリマージではカスタマイズされたオブジェクトとして扱われます。 デフォルトの遅延時間は 72 時間です。遅延時間は、24 ~ 120 時間の間で指定できます。このとき、次のガイドラ インに従います。 ■ 遅延時間には、前のレポジトリマージにかかった時間よりも短い時間を設定しないようにしてください。短い時 間を設定すると、マージ後にカスタマイズされなかったオブジェクトがカスタマイズされたオブジェクトとして 扱われる場合があります。 ■ また、前のレポジトリマージにかかった時間よりも極端に長い遅延時間を設定しないようにしてください。長い 時間を設定すると、遅延時間が終了する前にカスタマイズが行われる危険性が増します。これらのカスタマイズ は、次のレポジトリマージ中に失われます。 レポジトリオブジェクトの変更方法 移行プロセスでは、レポジトリの標準 UI オブジェクトと ICL オブジェクトの両方が配置されます。このプロセスでは、 次に、標準 UI オブジェクトと対応する ICL オブジェクトのどちらを変更するかが決定されます。 ■ ICL オブジェクトを削除し対応する標準 UI オブジェクトを有効化して、UI オブジェクトを標準に移行します。 ■ 標準 UI オブジェクトを削除し対応する ICL オブジェクトを保持すると、カスタマイズされた ICL オブジェクト が保持されます。 248 ページの表 38 に、これらのオブジェクトの変更に使用されるロジックを示します。テーブルカラムを次のよう に解釈します。 ■ ICL オブジェクトがあるかどうか:[はい]は、Siebel Tools が対応する ICL オブジェクトのある標準 UI オブ ジェクトを配置したことを意味します。 [いいえ]は、対応する ICL オブジェクトが Siebel レポジトリにないこ とを意味します。ほとんどの場合、これは、前のマージ中に Prior Customer Repository でオブジェクトが無 効化されているためです。その場合には、オブジェクトに -UPG が追加され、外観と使い勝手を保持する ICL オ ブジェクトは作成されません。 ■ 遅延時間内かどうか: [Yes]は、変更日時の比較が指定した遅延時間内であることを意味します。 [いいえ]は、 変更時間の比較が指定した遅延時間内ではないことを意味し、レポジトリマージ後に ICL オブジェクトを変更し ていることを意味します。 ■ Prior Siebel Repository の状況:Siebel Tools は、Prior Siebel Repository における有効/無効の状 況をチェックします。これにより、Prior Siebel Repository で無効化されているオブジェクトが有効化されな いようにします。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 24 7 Siebel レポジトリマージの実行 ■ Siebel レポジトリオブジェクトの標準 UI への移行 表では、Siebel レポジトリは現在の Siebel レポジトリを示します。 表 38 レポジトリオブジェクトの変更に使用されるロジック ICL オブジェクト があるかどうか 遅延時間内か どうか Prior Siebel Repository の状況 はい はい 有効 はい はい はい いいえ いいえ なし 無効 なし なし 移行による Siebel レポジトリのオブジェクトの変更方法 ■ ICL オブジェクトを削除します。 ■ 対応する標準 UI オブジェクトの名前から -UPG サ フィックスを削除します。 ■ Prior Customer Repository でオブジェクトの状況 を無効から有効に変更します。 ■ 読み取り専用制限を削除します。オブジェクトの削除 または変更ができます。 ■ ICL オブジェクトを削除します。 ■ 対応する標準 UI オブジェクトの名前から -UPG サ フィックスを削除します。 ■ Prior Customer Repository では状況は無効から有 効には変更されません。 ■ 読み取り専用制限を削除します。オブジェクトの削除 または変更ができます。 ■ ICL オブジェクトに対する変更は行われません(オブ ジェクトは、レポジトリマージ後にカスタマイズされ ています)。 ■ 対応する標準 UI オブジェクトと、このオブジェクトの 子オブジェクトを削除します。 ■ オブジェクトの状況は無効から有効には変更されません。 ■ 読み取り専用制限を削除します。オブジェクトの削除 または変更ができます。 ログ出力 移行プロセスでは、レポジトリに対する変更を次のログファイルに書き込みます。 SIEBEL_ROOT¥log¥iclmigration.log ログの先頭には、ICL 機能により影響を受けた最上位レベルのオブジェクトが表示されます。オブジェクトごとに、 すべての子オブジェクトに対して行われた操作がログに繰り返し表示されます。 2 48 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel レポジトリマージの実行 ■ Siebel レポジトリオブジェクトの標準 UI への移行 遅延時間の指定 デフォルトの遅延時間は 72 時間です。この時間は、Siebel Tools の .cfg ファイルを編集して変更できます。最短 時間は 24 時間で、最長時間は 120 時間です。 ■ 前提条件:新しいリリースで提供される Siebel Tools をインストールしておく必要があります。 遅延時間を指定するには 1 Siebel Tools インストールディレクトリで、¥bin¥lang ディレクトリに移動します。ここで、lang は ENU な どのインストール言語です。 2 テキストエディタを使用して、tools.cfg を開き、[Siebel]セクションを探します。 3 次の変数をセクションの最後に追加します。 PriorICLMergeTimeLag = time ここで、time は 24 以上 120 以下の整数です。 4 ファイルを保存します。 5 Siebel Tools を再起動します。 標準 UI への移行 Siebel Tools のメニューオプションは、ICL オブジェクトを標準 UI に移行します。UI のアップグレードを完了す るには、最短で 3 時間かかります。 前提条件: ■ 新しいリリースで提供される Siebel Tools をインストールしておく必要があります。 ■ 必要に応じて遅延時間を設定します。デフォルトは 72 時間です。 ■ アップグレードしたデータベースをバックアップしていることを確認します。 標準 UI に移行するには 1 Siebel Tools を起動します。 2 [Tools]メニューから[Upgrade]を選択して、[Migrate ICL Objects to Standard]を選択します。 3 [ICL Migration]ダイアログボックスで、次を選択して[Continue]をクリックします。 ■ [Prior Customer Repository]を選択します。これは、現在のリリー Prior Customer Repository: スの Siebel レポジトリで、アップグレードの準備中に名前を変更したレポジトリです。 ■ Prior Standard Repository :[Prior V7.X Siebel Repository]を選択します。これは、現在イン ストールされているリリースの Prior Standard Repository です。このレポジトリは、新しいリリースで データベースの upgrep を実行したときにロードされています。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 24 9 Siebel レポジトリマージの実行 ■ Siebel マージ後ユーティリティの実行 4 [ICL Migration Warning]ダイアログボックスで、[Yes]をクリックして Customer Repository をバック アップしていることを確認します。 [ICL Migration Status]ダイアログボックスが表示されます。ここには、移行中のログエントリが表示されます。 移行中は、Siebel Tools で他の操作を行うことはできません。Siebel Tools を閉じることもできません。 移行が完了すると、ポップアップメッセージが表示されます。 5 移行を開始した後に取り消すには、次のようにします。 a [ICL Migration Status]ダイアログボックスで、[Cancel]をクリックします。 b 取り消しを確認するダイアログボックスで、 [Yes]をクリックします。 移行を開始した後に取り消す場合、バックアップから保存した Prior Customer Repository を復元し、もう一 度移行を開始する必要があります。 関連トピック 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 97 ページの「Siebel のカスタムレイアウトの組み込み(ICL)アップグレードオプションについて」 Siebel マージ後ユーティリティの実行 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 マージが正常に完了したら、マージ後ユーティリティを実行します。これらのユーティリティは、マージされたレポ ジトリのユーザーインターフェイスオブジェクトに対して次の変更を行います。 ■ 一部のフローベースのフォームアプレットをグリッドベースに変換します。 ■ Prior Customer Repository からの新規またはカスタマイズされた画面、ビュー、およびアプレットが正しく 設定され、UI からアクセスできることを確認します。 ■ マルチグループバリュー(MVG)アプレットを修正してシャトル化します。 ■ レポジトリマージ中にカスタムレイアウトの組み込み(ICL)を選択した場合、ユーティリティでは影響を受け る UI オブジェクトを表示します。 ■ 未入力の必須フィールドがある UI オブジェクトを表示します。 必要に応じて、マージ後ユーティリティを再実行できます。マージ後ユーティリティで問題が発生し、ユーティリティ が完了前に終了した場合は、マージされたレポジトリで問題を解決してから、ユーティリティを再実行します。 2 50 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel レポジトリマージの実行 ■ Siebel マージ後ユーティリティの実行 マージ後ユーティリティを実行するには 1 マージ後ユーティリティの再実行中に既存のログを保存する場合は、ログの名前を変更します。ログへのパスは 次のようになります。 SIEBEL_TOOLS_INSTALL_DIR¥reppatch¥log¥reputility.log ここで、各項目は次のとおりです。 SIEBEL_TOOLS_INSTALL_DIR は、Siebel Tools がインストールされているディレクトリです。 ログの名前を変更しない場合は、ログは上書きされます。 2 [Screen]>[Application Upgrader]>[Application Upgrade Object List]に移動します。 Siebel Tools で、 3 [Application Upgrades]リストで、マージのレコードを選択します。 4 [Application Upgrades]リストで、右クリックしてポップアップメニューから[Launch Post Merge Utility] を選択します。 ダイアログボックスが表示され、マージ後ユーティリティのログが表示されます。ユーティリティが終了したら、 ログに完了を表すメッセージが表示されます。 マージ後ユーティリティのインスタンスは複数起動しないでください。 関連トピック 93 ページの「Siebel マージ後ユーティリティについて」 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 97 ページの「Siebel のカスタムレイアウトの組み込み(ICL)アップグレードオプションについて」 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 25 1 Siebel レポジトリマージの実行 ■ Siebel マージ後ユーティリティの実行 2 52 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 15 Siebel ユーザーインターフェイスの確認 この章では、次のトピックについて説明します。 ■ 253 ページの「マージ後の Siebel UI 問題のトラブルシューティング」 ■ 255 ページの「Siebel Business Address アプレットの設定の確認」 ■ 255 ページの「Siebel グリッドベースアプレットの確認」 ■ 257 ページの「Siebel UI ナビゲーションの確認」 ■ 258 ページの「Siebel マルチバリューグループ(MVG)シャトルアプレットの確認」 ■ 261 ページの「Siebel UI リッチテキストコントロールの修正」 ■ 262 ページの「新しい Siebel UI 集合カテゴリーの確認」 ■ 263 ページの「正しく表示するために可視性フィルターを変更する」 ■ 264 ページの「カテゴリーとタイプの Siebel チャートビューへの割り当て」 ■ 265 ページの「カテゴリーとタイプの Siebel エクスプローラビューへの割り当て」 ■ 266 ページの「アクセスできない Siebel 詳細ビューへのナビゲーションの設定」 ■ 267 ページの「廃止された Siebel UI フィールドの削除」 ■ 268 ページの「カスタムレイアウト組み込みにより影響を受けた Siebel UI オブジェクトの確認」 ■ 269 ページの「Siebel UI の必須フィールドの確認」 ■ 269 ページの「Siebel Web テンプレート項目への項目識別子の割り当て」 関連トピック 第 4 章「Siebel データベースアップグレードの動作」 第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 マージ後の Siebel UI 問題のトラブルシューティング アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 25 3 Siebel ユーザーインターフェイスの確認 ■ マージ後の Siebel UI 問題のトラブルシューティング 基本的なトラブルシューティングのガイドライン ビューまたは画面が表示されない場合、次のようにします。 ■ Developer Web Client を使用して、ユーザーに正しい権限が割り当てられていることを確認します。 ■ [管理-パーソナライゼーション]画面のビューまたはアプレットについてクエリーを実行します。条件式が正しい ことを確認します。Siebel 7.7 のユーザーのプライマリ役割はプライマリ権限に置き換えられました。148 ペー ジの「Siebel Personalization のアップグレードの計画」を参照してください。 ■ Siebel Tools で、画面ビューとその親に Display In Site Map プロパティがあり、Display In Page プ ロパティが TRUE に設定されていることを確認します。 ■ 画面ビューとその親に、未入力でない [Viewbar Text] プロパティと [Menu Text] プロパティがあることを確認 します。 ■ アップグレード後に、アプレットにすべてのフィールドまたはコントロールが表示されない場合は、Siebel Tools で同じ名前の Web テンプレートで -Expanded が追加されているテンプレートを確認し、アプレット用 にこの Web テンプレートを指定します。これらのテンプレートにより、マッピングフィールドとコントロール 用の追加のプレースホルダが提供されます。 ■ Siebel 7.5 では、Business Address ビジネスコンポーネントが CUT Address ビジネスコンポーネントに 置き換えられました。7.5 以前のリリースからアップグレードする場合、Business Address アプレットへの すべてのリンクを変更して、これらのリンクが CUT Address を参照するようにする必要があります。 マージ後ユーティリティログについて レポジトリマージ後に、マージ後ユーティリティを実行する必要があります。これらのユーティリティでは、次を実 行します。 ■ UI コンポーネントを検証して、これらのコンポーネントが新しいレポジトリに正しく移行されたことを確認します。 ■ UI オブジェクトを変更して、新しい UI 機能を実装します。たとえば、Siebel 7.7 で導入された UI 標準に準 拠するようフォームアプレットとマルチバリューグループのアプレットを変更します。 ■ カスタマイズされた UI オブジェクトが正しく設定されていることを確認します。 マージ後ユーティリティのログには、マージ後ユーティリティにより実行されたアクションが表示されます。ログには、 次のタイプのメッセージが含まれています。 ■ 状況:このメッセージには、マージ後ユーティリティで実行された特定の事柄に関する情報があります。作業は 必要ないため、このメッセージは無視しても構いません。 ■ 情報:このメッセージには、マージ後ユーティリティで実行された特定の事柄に関する情報があります。作業は 必要ないため、このメッセージは無視しても構いません。 ■ 警告:これらメッセージは、正しく設定されていない可能性のある UI オブジェクトに関する情報を提供するため、 確認する必要があります。 ■ エラー:このメッセージは、解決する必要のある問題が見つかったことを示します。 マージ後ユーティリティのログは、次の場所に置かれます。 SIEBEL_TOOLS_INSTALL_DIR¥reppatch¥log¥reputility.log ここで、 SIEBEL_TOOLS_INSTALL_DIR は、Siebel Tools がインストールされているディレクトリです。 2 54 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel ユーザーインターフェイスの確認 ■ Siebel Business Address アプレットの設定の確認 関連トピック 120 ページの「Siebel ユーザーインターフェイスの変更について」 93 ページの「Siebel マージ後ユーティリティについて」 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 97 ページの「Siebel のカスタムレイアウトの組み込み(ICL)アップグレードオプションについて」 Siebel SupportWeb にある「Troubleshooting Steps 19:How to troubleshoot messages generated during the Repository Merge in Siebel 7」 Siebel Business Address アプレットの設定の 確認 アップグレード元:Siebel 7.0.x。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、Siebel Industry Application(SIA)アップグレードにのみ適用されます。Siebel Enterprise Application(HOR)アップグレードには適用されません。 リリース 7.5 では、Business Address ビジネスコンポーネントが CUT Address ビジネスコンポーネントに置き 換えられました。Business Address アプレットへのすべてのリンクを変更して、リンクが CUT Address を参照 するようにする必要があります。 Siebel グリッドベースアプレットの確認 アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 Reputility ログセクション:「無効な Web テンプレート項目のマッピングのクリーンアップ」 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 7.7 以降では、マージ後ユーティリティを使用して、多くのフォームアプレットをグリッドベースのレイア ウトに変換できます。 グリッドベースレイアウトに変換される Prior Customer Repository のアプレットが、新しいフィールドまたはコ ントロールの追加によってカスタマイズされている場合、それらのフィールドとコントロールは New Customer Repository 内にあるそのアプレットの最下部に配置されます。レポジトリのマージ後に、それらのフィールドとコ ントロールを再配置する必要があります。 ICL アップグレードのみ:レポジトリのマージ時にカスタムレイアウトの組み込み(ICL)が選択された場合、ICL により多くのフォームアプレットがグリッドベースレイアウトに変換されます。続いて、マージ後ユーティリティに よってグリッドベースレイアウトが無効化され、Prior Customer Repository の、アプレットのフローベースフォー ムが有効化されます。 reputility.log ファイルには、マージ後ユーティリティで変換されたアプレットが表示されます。前に参照したログ のセクションに表示されているアプレットを確認し、必要に応じてレイアウトを変更します。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 25 5 Siebel ユーザーインターフェイスの確認 ■ Siebel グリッドベースアプレットの確認 ログは次の場所に置かれます。 SIEBEL_TOOLS_INSTALL_DIR¥reppatch¥log¥reputility.log ここで、 SIEBEL_TOOLS_INSTALL_DIR は、Siebel Tools がインストールされているディレクトリです。 表 39 に、グリッドベースアプレットの一般的な問題と、それを解決するためのアクションのリストを示します。 表 39 グリッドベースアプレットの一般的な問題 ログの例 必要な処置 STATUS::Succeed ユーティリティは、コントロールを別の場所にマップしました。 Update AWTI List Mgmt Lists Entry Applet Base Status アクション:変更されたアプレットを確認します。コントロー ルの新しい場所が正しく機能していることを確認します。 STATUS::Succeed 重複を避けるため、ユーティリティによりアプレット Web テンプレート項目のロケールレコードが削除されました。 Delete AWTI List Mgmt Lists Entry Applet Base Status ESN WARNING::Grid -> Grid merge/upgrade, Skip アクション:変更されたアプレット Web テンプレートを確 認し、ロケールレコードを再作成します。 フローベースのフォームアプレットのみが、グリッドベース の Web テンプレートに変換されます。 アクション:なし。 WARNING::Upgrade Ancestor "Account Form Applet" Not Found in New Siebel Repository, Skip ユーティリティでは、New Siebel Repository でアップグ レード参照先のアプレット Web テンプレートが見つかりま せんでした。 アクション:アプレットに無効な Web テンプレート項目が ないかどうかを確認します。 WARNING::Applet Web Template Not Found in New Siebel Repository, Skip ユーティリティは、New Siebel Repository でアプレット Web テンプレートを探していますが、見つかりません。 アクション:アプレットに無効な Web テンプレート項目が ないかどうかを確認します。 WARNING::No List Column Found, Applet "Program Expenditure List Applet", AWT "Edit", AWTI "Type", Control "Type", Skip アプレット Web テンプレート項目のリストカラムが見つかり ません。 WARNING::No Control Found, Applet "Expense Item Entry Applet", AWT "Edit", AWTI "Site", Control "Site", Skip アプレット Web テンプレート項目のコントロールが見つか りません。 WARNING::Button Control, Applet "Expense Item Entry Applet", AWT "Edit", AWTI "NewQuery", Control "NewQuery", Invoke Method "NewQuery", Skip コントロールに Invoke Method アクションが定義されてい る場合、ユーティリティはそのコントロールをボタンとして 扱い、再マップしません。 2 56 アクション:アプレット Web テンプレート項目を削除します。 アクション:アプレット Web テンプレートを削除します。 アクション:アプレットを確認し、ボタンコントロールが正 しく表示されていることを確認します。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel ユーザーインターフェイスの確認 ■ Siebel UI ナビゲーションの確認 関連トピック 253 ページの「マージ後の Siebel UI 問題のトラブルシューティング」 120 ページの「Siebel ユーザーインターフェイスの変更について」 93 ページの「Siebel マージ後ユーティリティについて」 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 97 ページの「Siebel のカスタムレイアウトの組み込み(ICL)アップグレードオプションについて」 Siebel UI ナビゲーションの確認 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 Reputility ログセクション:「ユーザーインターフェイスナビゲーションのアップグレード」 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 マージ後ユーティリティは、レポジトリを分析し、画面、ビュー、およびアプレットで参照されているオブジェクト が正しく定義されていることを確認します。reputility.log には、変更の必要なオブジェクトが表示されます。前に 参照したログのセクションを確認し、必要な変更を行います。 ログは次の場所に置かれます。 SIEBEL_TOOLS_INSTALL_DIR¥reppatch¥log¥reputility.log ここで、 SIEBEL_TOOLS_INSTALL_DIR は、Siebel Tools がインストールされているディレクトリです。 表 40 に、一般的な問題とそれを解決するためのアクションの例を示します。 表 40 一般的な UI ナビゲーションの問題 ログの例 必要な処置 WARNING:: Project projname is not found in this Repository から特定の Tools プロジェクトを除外します。除外されたプロ マージ後ユーティリティは、UI ナビゲーションクリーンアップ ジェクトの 1 つがレポジトリに見つかりませんでした。 アクション:なし。 WARNING:: Ignoring Screen View Record. View Definition Not Found [View: Account Briefing View] ユーティリティは、ビューの表示場所を決定するためのビュー 定義を読み取れません。 アクション:無効なビューを参照する無効な画面ビューレコー ドを削除します。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 25 7 Siebel ユーザーインターフェイスの確認 ■ Siebel マルチバリューグループ(MVG)シャトルアプレットの 確認 表 40 一般的な UI ナビゲーションの問題 ログの例 必要な処置 WARNING:: Error Writing Category Record, Ignoring Changes [Name: catname] たは挿入できませんでした。レコードがすでに存在するか、デー タベースの接続に問題がある可能性があります。 ユーティリティでは、Siebel データベースのレコードを更新ま アクション:重複する catname レコードが存在しないことを 確認してから、データベースの接続を確認してください。 WARNING:: Error Writing Screen View Record, Ignoring Changes [View: viewname] このユーティリティは、画面ビューレコードを作成できません。 カテゴリーが存在しない可能性があります。このようなエラー は、カテゴリーレコードの更新または挿入時のエラーが原因で 発生する場合があります。 アクション:画面ビューカテゴリーが存在することを確認して から、データベースの接続を確認してください。 関連トピック 253 ページの「マージ後の Siebel UI 問題のトラブルシューティング」 120 ページの「Siebel ユーザーインターフェイスの変更について」 93 ページの「Siebel マージ後ユーティリティについて」 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 Siebel マルチバリューグループ(MVG)シャトル アプレットの確認 アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 Reputility ログセクション:「マルチバリューグループシャトルアプレットのアップグレード」 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 7.7 では、MVG アプレットがデフォルトでシャトル化されています。マージ後ユーティリティは、New Customer Repository の MVG アプレットをシャトル化します。これには、作成またはカスタマイズした Prior Customer Repository からの MVG アプレットが含まれています。 MVG アプレットを MVG シャトルアプレットとして有効にするために、MVG アプレットを特殊な設定にする必要があり 『Configuring Siebel Business Applications』を ます。MVG シャトルアプレットの作成および管理方法については、 参照してください。 reputility.log では、ユーティリティにより変換された MVG アプレットが表示されます。前に参照したログのセク ションを確認し、変換中に発生した問題を解決します。 2 58 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel ユーザーインターフェイスの確認 ■ Siebel マルチバリューグループ(MVG)シャトルアプレットの確認 ログは次の場所に置かれます。 SIEBEL_TOOLS_INSTALL_DIR¥reppatch¥log¥reputility.log ここで、 SIEBEL_TOOLS_INSTALL_DIR は、Siebel Tools がインストールされているディレクトリです。 表 41 に、MVG アプレットの一般的な問題と、それを解決するアクションのリストを示します。 表 41 MVG アプレットの一般的な問題 ログエントリの例 必要な処置 WARNING::[APPLET:Account Address Mvg Applet (NB)] MVG このアプレットは無効です。 アクション:アクションは不要です。 Applet is Inactive. Ignoring Applet. WARNING::[APPLET:Primary Employee Mvg Applet] [Applet Web Template: Base] アプレット Web テンプレートが無効です。 アクション:アクションは不要です。 Applet Web Template is Inactive. Ignoring Applet Web Template. WARNING::[APPLET:FINS Application Contact Mvg Applet ACAPS] ユーティリティは、ポップアップインラインクエリーを有効にする ために、既存の[ジャンプ] (ExecuteQuery)ボタンを[Edit List] モードにマップしようとしています。しかし、 [ジャンプ]ボタンの 属性が正しくセットされていません。 [CONTROL METHOD INVOKED:ExecuteQuery] Has a Non Standard Control Type. マップします。 WARNING::[APPLET:State Model State Mvg Applet] ユーティリティは、ポップアップインラインクエリーを有効にする ために、既存の[取消] (UndoQuery)ボタンを[Edit List]モー [CONTROL METHOD INVOKED:UndoQuery] Has a Non Standard Control Type. ドにマップしようとしています。しかし、定義された[取消]ボタ ンの属性が正しくセットされていません。 アクション:コントロールの定義を修正し、[Edit List]モードに アクション:コントロールの定義を修正し、[Edit List]モードに マップします。 WARNING::[APPLET: LOY Account Address Assoc Applet] ユーティリティは、ポップアップインラインクエリーを有効にする ために、既存の[取消] (UndoQuery)ボタンを[Edit List]モー [CONTROL:CancelQuery] Control is Inactive. Please inspect and Reactivate. ドにマップしようとしています。しかし、定義された[取消]ボタ ンは無効です。 アクション:[取消]ボタンを再定義し、[Edit List]モードにマッ プします。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 25 9 Siebel ユーザーインターフェイスの確認 ■ Siebel マルチバリューグループ(MVG)シャトルアプレットの 確認 表 41 MVG アプレットの一般的な問題 ログエントリの例 必要な処置 WARNING::[APPLET: LOY Account Address Assoc Applet] ユーティリティは、ポップアップインラインクエリーを有効にする ために、既存の[ジャンプ] (ExecuteQuery)ボタンを[Edit List] [CONTROL:ExecuteQuery] Control is Inactive. Please inspect and Reactivate. モードにマップしようとしています。しかし、定義された[ジャン プ]ボタンは無効です。 アクション:[ジャンプ]ボタンを再定義し、[Edit List]モードに マップします。 WARNING::[APPLET:Account Address Mvg Applet] [Applet Web Template: Edit List] ユーティリティは、ポップアップインラインクエリーを有効にする ために、既存の[ジャンプ]または[取消]ボタンを[Edit List] モードにマップしようとしています。しかし、マッピングはすでに 存在しますが、無効とマークされています。 [Applet Web Template Item: ExecuteQuery] Applet Web Template アクション:マッピング(アプレット Web テンプレート項目)を Item is Inactive. Please inspect and [Edit List]モードで有効化し、テストします。 Reactivate. WARNING::[APPLET:Account Address Mvg Applet] ユーティリティは、[Edit List]モードで[取消]ボタンをデフォ [CONTROL:UndoQuery] Applet Web Template Item occupying Item Id 108. Cannot Map Control UndoQuery ロールがこの場所にマップされています。 WARNING:: [APPLET: Assoc Data Type Applet] Association List MVG アプレット定義は、基本モードとリストの編集モードの両方で Web テンプレートを指定します。Siebel 7.7 では、MVG で最初に 表示される UI 標準が編集可能になりました。 Applet contains both Base and Edit List. Manual review needed. ルトの場所 108 にマップしようとしましたが、すでに別のコント アクション:108 にあるコントロールを別の場所へ移動し、[ジャ ンプ]ボタンを場所 108 にマップします。 アクション:ユーザーが編集可能な MVG では、基本モードおよび リストの編集モードで指定した Web テンプレートが同じであるこ とを確認します。同じでない場合は、基本モードの Web テンプレー トを変更して、リストの編集モードのテンプレートと同じにします。 WARNING::[APPLET:Activity Order Mvg Applet] [CONTROL: ExecuteQuery ユーティリティは、[Edit List]モードで[ジャンプ]ボタンをデ Control is at an unexpected location. Expected Location is 107 アップインラインクエリー有効化の一部です。ただし、すでに別の コントロールがこの場所にマップされています。 フォルトの場所 107 にマップしようとしました。これは、ポップ アクション:107 にあるコントロールを別の場所へ移動し、[ジャ ンプ]ボタンを場所 107 にマップします。 関連トピック 253 ページの「マージ後の Siebel UI 問題のトラブルシューティング」 120 ページの「Siebel ユーザーインターフェイスの変更について」 93 ページの「Siebel マージ後ユーティリティについて」 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 2 60 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel ユーザーインターフェイスの確認 ■ Siebel UI リッチテキストコントロールの修正 Siebel UI リッチテキストコントロールの修正 アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 Reputility ログセクション:「問題 1:プロパティの再設定が必要なリッチテキストコントロール(RTC)」 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 [RTC Graphic Field]および Siebel 7.7 では、リッチテキストコントロール(RTC)の設定が変更されています。 [Applet]ユーザープロパティから、 [Body]フィールドの[Control] [RTC Link Field]ユーザープロパティは、 ユーザープロパティに移動されました。 マージ後ユーティリティはレポジトリを確認し、リッチテキストコントロールが正しく定義されていることを検証し ます。reputility ログには、変更の必要なコントロールが表示されます。前に参照したログのセクションを確認し、 必要な変更を行います。 ログは次の場所に置かれます。 SIEBEL_TOOLS_INSTALL_DIR¥reppatch¥log¥reputility.log ここで、 SIEBEL_TOOLS_INSTALL_DIR は、Siebel Tools がインストールされているディレクトリです。 RTC 定義を修正するには 1 Siebel Tools を起動します。[Object Explorer]を[Flat]に設定します。 [Applet]の[Applet User Prop]と[Control 2 [View]>[Options]>[Object Explorer]の順に移動します。 User Prop]のチェックマークがオンになっていることを確認します。 3 reputility.log を参照して、表示されているいずれかのアプレットのクエリーを実行します。 4 [Object Explorer]で、[Applet User Prop]を選択します。 NAME が[RTC Graphic Field]または[RTC Link Field]ユーザープロパティが[Inactive]とマークされ ている場合は、作業は必要ありません。 5 [RTC Graphic Field]と[RTC Link Field]が[Active]の場合、[Value]を書き留めます。 6 ■ RTC Graphic Field:RTC Graphic Field の値は、通常、Body Field Graphic です。 ■ RTC Link Field:RTC Link Field の値は、通常、Body Field Link です。 ■ RTC Body Field:値はコントロール名です。 アプレットの場合、[Control]>[Control User Prop]を選択します。 7 [Controls]リストで、RTC Body Field 用に書き留めた値のクエリーを実行します。これはコントロールの名前です。 8 コントロールの場合、[Control]ユーザープロパティを選択します。 9 コントロールの次のコントロールユーザープロパティを定義します。アプレットユーザープロパティ用に書き留 めた値を割り当てます。 ■ RTC Graphic Field ■ RTC Link Field Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 26 1 Siebel ユーザーインターフェイスの確認 ■ 新しい Siebel UI 集合カテゴリーの確認 関連トピック 253 ページの「マージ後の Siebel UI 問題のトラブルシューティング」 120 ページの「Siebel ユーザーインターフェイスの変更について」 93 ページの「Siebel マージ後ユーティリティについて」 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 新しい Siebel UI 集合カテゴリーの確認 アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 Reputility ログセクション:「問題 2:名前の変更が必要な新しい集計カテゴリーレコード」 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 7.7 で導入された新しい UI ナビゲーションをサポートするために、次の新しいプロパティが Siebel Tools の Screen View オブジェクトに追加されました。 ■ Type(Aggregate Category、Aggregate View、Detail Category、Detail View) ■ Parent Category ■ Category Name ■ Category Default View ■ Display in Page ■ Display in Site Map これらのプロパティの説明については、『Configuring Siebel Business Applications』を参照してください。 新しいビューの作成や既存のビューの変更を行った場合、マージ後ユーティリティでは新しい集合カテゴリーレコー ドが作成され新しいプロパティをサポートします。ユーティリティにより、新しい集合カテゴリーレコードの名前が "busobj_name List" に変更されます。たとえば、[eEvents]画面の新しい集合カテゴリーレコードの名前は 「eEvents List」となります。 reputility ログには、マージ後ユーティリティにより作成されたカテゴリーレコードが表示されます。前に参照した ログのセクションを確認し、必要に応じて表示されているオブジェクトに次のような変更を行います。 ■ 必要に応じて、インストールしたすべての言語で [Viewbar Text] および [Menu Text] プロパティを変更します。 ■ 順番を含むナビゲーション階層が正しいことを確認してください。 ログは次の場所に置かれます。 SIEBEL_TOOLS_INSTALL_DIR¥reppatch¥log¥reputility.log ここで SIEBEL_TOOLS_INSTALL_DIR は、Siebel Tools がインストールされているディレクトリです。 2 62 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel ユーザーインターフェイスの確認 ■ 正しく表示するために可視性フィルターを変更する 関連トピック 253 ページの「マージ後の Siebel UI 問題のトラブルシューティング」 120 ページの「Siebel ユーザーインターフェイスの変更について」 93 ページの「Siebel マージ後ユーティリティについて」 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 正しく表示するために可視性フィルターを変更する アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 Reputility ログセクション:「問題 3:ビュー Web テンプレート項目 ID 1 にアプレットの必要なビュー」 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 7.7 では、[表示]メニューが可視性フィルターに置き換えられました。このドロップダウンメニューには、 レコード表示のための代替ビューがリスト表示されます。 マージ後ユーティリティはレポジトリを確認し、フィルターが正しく定義されていることを検証します。reputility ログには、正しく定義されていないフィルターのある画面が一覧表示されます。最も一般的な問題は、項目識別子 1 を持つビュー Web テンプレート項目がないことです。これによりフィルターを表示できません。前に参照したログ のセクションを確認し、必要な変更を行います。 ログは次の場所に置かれます。 SIEBEL_TOOLS_INSTALL_DIR¥reppatch¥log¥reputility.log ここで SIEBEL_TOOLS_INSTALL_DIR は、Siebel Tools がインストールされているディレクトリです。 正しく表示するために可視性フィルターを変更するには 1 reputility.log に表示されているいずれかのビューのクエリーを実行します。 2 ビューの場合、[Base]>[View Web Template Item ]を選択します。 3 リストの最初のアプレットの[Item Identifier]を「1」に設定します。 4 クエリーを修正して、ログに表示されている[Parent Category]を表示します。 関連トピック 253 ページの「マージ後の Siebel UI 問題のトラブルシューティング」 120 ページの「Siebel ユーザーインターフェイスの変更について」 93 ページの「Siebel マージ後ユーティリティについて」 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 26 3 Siebel ユーザーインターフェイスの確認 ■ カテゴリーとタイプの Siebel チャートビューへの割り当て カテゴリーとタイプの Siebel チャートビューへの 割り当て アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。例外:このトピックは、カスタムレイアウト組み込み(ICL)機能 を使用した 7.x からのアップグレードには適用されません。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 Reputility ログセクション:「問題 4:集合タイプへの移行が必要なチャートビュー」 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 [チャート]メニュー項目は Siebel 7.7 で配置変更され、ビュータブの下に集合カテゴリーの 1 つとして表示される ようになりました。 [チャート]メニュー項目が正しく配置されていることを確認するには、1 つのビューに関連する すべてのチャートを同じ集合カテゴリーに割り当てる必要があります。また、各チャートビューは[集合ビュー]タ イプである必要があります。チャートビューのタイプが[集合ビュー]ではない場合、チャートメニュー項目はビュー タブとして表示されます。 マージ後ユーティリティはレポジトリを確認し、[チャート]ビューが正しく定義されていることを検証します。 reputility ログには、変更の必要な画面ビューが一覧表示されます。前に参照したログのセクションを確認し、必要 な変更を行います。 ログは次の場所に置かれます。 SIEBEL_TOOLS_INSTALL_DIR¥reppatch¥log¥reputility.log ここで SIEBEL_TOOLS_INSTALL_DIR は、Siebel Tools がインストールされているディレクトリです。 カテゴリーとタイプをチャートビューに割り当てるには 1 Siebel Tools の[Object Explorer]を[Types]に設定します。 2 Screen を検索します。 3 Object Explorer で、[Screen View]を選択します。 4 ログに表示されている画面ビューを検索します。 5 すべてのビューが同じカテゴリー(Category Name)に割り当てられていることを確認します。 [カテゴリー名]には Null を使用できます。 6 すべてのビューが[Aggregate View]タイプであることを確認します。 関連トピック 253 ページの「マージ後の Siebel UI 問題のトラブルシューティング」 120 ページの「Siebel ユーザーインターフェイスの変更について」 93 ページの「Siebel マージ後ユーティリティについて」 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 97 ページの「Siebel のカスタムレイアウトの組み込み(ICL)アップグレードオプションについて」 2 64 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel ユーザーインターフェイスの確認 ■ カテゴリーとタイプの Siebel エクスプローラビューへの割り当て カテゴリーとタイプの Siebel エクスプローラ ビューへの割り当て アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。例外:このトピックは、カスタムレイアウト組み込み(ICL)機能 を使用した 7.x からのアップグレードには適用されません。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 Reputility ログセクション:「問題 5:集合タイプへの移行が必要なエクスプローラビュー」 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 7.7 では、エクスプローラビューは[集合ビュー]として定義されます。また、エクスプローラビューには 「Tree 2」という新しい Web テンプレートを使用します。 マージ後ユーティリティはレポジトリを確認し、エクスプローラビューが正しく定義されていることを検証します。 reputility.log では、変更の必要なエクスプローラビューを一覧表示します。前に参照したログのセクションを確認 し、必要な変更を行います。 ログは次の場所に置かれます。 SIEBEL_TOOLS_INSTALL_DIR¥reppatch¥log¥reputility.log ここで SIEBEL_TOOLS_INSTALL_DIR は、Siebel Tools がインストールされているディレクトリです。 新しい Web テンプレートをビューに割り当てるには 1 Siebel Tools で、ログに表示されているビュー名のクエリーを実行します。 2 Object Explorer で、[View Web Template]を選択します。 3 [View Web Template List]で、[Web Template]の値を「Tree 2」に変更します。 4 ログセクションに表示されているすべてのビューに対して繰り返します。 新しいタイプを画面ビューに割り当てるには 1 Siebel Tools で、[Screen] に対してクエリーを実行します。 2 Object Explorer で、[Screen View]を選択します。 3 ログに表示されている画面ビューごとに、[Type]を[Aggregate View]に変更します。 4 ログセクションに表示されている各画面に対して繰り返します。 関連トピック 253 ページの「マージ後の Siebel UI 問題のトラブルシューティング」 120 ページの「Siebel ユーザーインターフェイスの変更について」 93 ページの「Siebel マージ後ユーティリティについて」 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 97 ページの「Siebel のカスタムレイアウトの組み込み(ICL)アップグレードオプションについて」 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 26 5 Siebel ユーザーインターフェイスの確認 ■ アクセスできない Siebel 詳細ビューへのナビゲーションの設定 アクセスできない Siebel 詳細ビューへのナビゲー ションの設定 アップグレード元:すべての Siebel リリース。例外:このトピックは、カスタムレイアウト組み込み(ICL)機能を 使用した 7.x からのアップグレードには適用されません。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 Reputility ログセクション:「問題 6:詳細ビューへのドリルダウンがない親アプレットのカテゴリー」 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 マージ後ユーティリティは、画面から画面の親カテゴリーに一覧表示されているすべての画面詳細ビューに移動でき ることを確認します。通常のナビゲーション方式で詳細ビューにアクセスできない画面がある場合は、ユーティリティ により画面の名前、親カテゴリー、および集合ビューがログに表示されます。 多くの場合、ログに表示されているビューのリストアプレットでドリルダウンがないか正しく定義されていない場合 に問題が発生します。ドリルダウンがないことによって、ユーザーはすべての詳細ビューへのアクセスを提供する第 3 レベルのビュータブを含むビューへの移動ができなくなります。 前に参照したログのセクションを確認し、必要な変更を行います。 ログは次の場所に置かれます。 SIEBEL_TOOLS_INSTALL_DIR¥reppatch¥log¥reputility.log ここで SIEBEL_TOOLS_INSTALL_DIR は、Siebel Tools がインストールされているディレクトリです。 アクセスできない詳細ビューへのナビゲーションを設定するには 1 [Screen View]を選択します。 Siebel Tools で、ログに表示されている画面に移動します。Object Explorer で、 2 [Screen Views List]で、次のクエリーを実行します。 ■ タイプ = 詳細ビュー ■ 親カテゴリー = ログに表示されている親カテゴリー 3 アプリケーションを起動し、画面に移動します。 4 クエリーで表示された詳細ビューへ移動します。 ヒント: Tools の Web Layout Editor を使用して、すべての詳細ビューへのナビゲーションを提供する第 3 レベルのビュータブを含む詳細ビューを識別します。画面のドリルダウンからこのビューへ移動できることを確 認します。 5 第 3 レベルのビュータブを含む、アクセスできない詳細ビューを識別した場合、Siebel Tools のドリルダウン定義か ら画面のリストアプレットを確認します。定義が存在しない場合は、詳細ビューへのドリルダウンを定義します。 2 66 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel ユーザーインターフェイスの確認 ■ 廃止された Siebel UI フィールドの削除 関連トピック 253 ページの「マージ後の Siebel UI 問題のトラブルシューティング」 120 ページの「Siebel ユーザーインターフェイスの変更について」 93 ページの「Siebel マージ後ユーティリティについて」 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 97 ページの「Siebel のカスタムレイアウトの組み込み(ICL)アップグレードオプションについて」 廃止された Siebel UI フィールドの削除 アップグレード元:すべての Siebel リリース。このトピックは、カスタムレイアウト組み込み(ICL)機能を使用し たアップグレードにのみ適用されます。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 Reputility ログセクション:「問題 7:ビジネスコンポーネントで推奨されなくなったフィールド」 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 インストールしたリリースのいくつかのビジネスコンポーネントフィールドは、新しいリリースで廃止されることが あります。既存アプレットのカスタマイズや新しいアプレットの作成をしていて、マージ中に ICL を選択した場合は、 UI には廃止されたフィールドまたはコントロールが含まれている場合があります。マージ後にアプレットフィールド またはコントロールにビジネスコンポーネントフィールドが使用できない場合は、これらのフィールドまたはコント ロールは表示されません。 reputility ログには、廃止されたビジネスコンポーネントフィールドを含むアプレットが表示されます。前に参照し たログのセクションを確認し、必要に応じてアプレット定義とレイアウトを変更します。 ログは次の場所に置かれます。 SIEBEL_TOOLS_INSTALL_DIR¥reppatch¥log¥reputility.log ここで SIEBEL_TOOLS_INSTALL_DIR は、Siebel Tools がインストールされているディレクトリです。 関連トピック 253 ページの「マージ後の Siebel UI 問題のトラブルシューティング」 120 ページの「Siebel ユーザーインターフェイスの変更について」 93 ページの「Siebel マージ後ユーティリティについて」 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 97 ページの「Siebel のカスタムレイアウトの組み込み(ICL)アップグレードオプションについて」 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 26 7 Siebel ユーザーインターフェイスの確認 ■ カスタムレイアウト組み込みにより影響を受けた Siebel UI オブ ジェクトの確認 カスタムレイアウト組み込みにより影響を受けた Siebel UI オブジェクトの確認 アップグレード元:すべての Siebel リリース。このトピックは、カスタムレイアウト組み込み(ICL)機能を使用し たアップグレードにのみ適用されます。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 Reputility ログセクション:「問題 8:PCL により影響を受けた項目のリスト」 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 マージにカスタムレイアウトの組み込み(ICL)を選択した場合、マージ後ユーティリティでは ICL 機能により影響 を受けたすべての UI オブジェクトを reputility ログに表示します。このリストを使用して、UI のテスト時に確認す る画面、ビュー、およびアプレットを識別します。 このリストは、2 つの部分で構成されています。 ■ 前の Siebel リリースと現在の Siebel リリースの間で変更された UI 要素:この部分では、新しいリリースで UI が変更された画面、ビュー、およびアプレットが一覧表示されます。マージ中に ICL を選択した場合、これ らの変更は UI に反映されません。代わりに、アップグレード元のリリースの UI が保持されています。 ■ 前の Siebel リリースから前の顧客の実装の間で変更された UI 要素:この部分では、行ったカスタマイズが一 覧表示されます。このリストには、作成および変更した画面、ビュー、およびアプレットが含まれます。これら のカスタマイズは、マージ後のレポジトリに含まれます。マージに ICL を選択した場合、カスタマイズの UI は アップグレード元のリリースと同じになります。 ログは次の場所に置かれます。 SIEBEL_TOOLS_INSTALL_DIR¥reppatch¥log¥reputility.log ここで SIEBEL_TOOLS_INSTALL_DIR は、Siebel Tools がインストールされているディレクトリです。 関連トピック 253 ページの「マージ後の Siebel UI 問題のトラブルシューティング」 120 ページの「Siebel ユーザーインターフェイスの変更について」 93 ページの「Siebel マージ後ユーティリティについて」 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 97 ページの「Siebel のカスタムレイアウトの組み込み(ICL)アップグレードオプションについて」 2 68 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel ユーザーインターフェイスの確認 ■ Siebel UI の必須フィールドの確認 Siebel UI の必須フィールドの確認 アップグレード元:すべての Siebel リリース。このトピックは、カスタムレイアウト組み込み(ICL)機能を使用し たアップグレードにのみ適用されます。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 Reputility.log セクション:「問題 9:UI にない必須フィールドのリスト」 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 レポジトリマージ中にカスタムレイアウトの組み込み(ICL)を選択した場合、マージ後は、アップグレード元の UI の Web テンプレートが UI を表示するために使用されます。新しいリリースの Web テンプレートは使用されません。 使用される Web テンプレートには、新しいリリースに必要なすべてのフィールドは含まれていない場合があります。 たとえば、Contacts アプレットの表示に使用される Web テンプレートにはいずれかの必須フィールドがないこと もあります。新しいレコードを作成する場合、レコードにすべての必須フィールドが含まれていないため、データベー スにより拒否されます。 reputility ログのこのセクションには、必須フィールドのないすべてのアプレットが一覧表示されます。Siebel Tools の Web Layout Editor を使用して、必須フィールドを追加します。 ログは次の場所に置かれます。 SIEBEL_TOOLS_INSTALL_DIR¥reppatch¥log¥reputility.log ここで SIEBEL_TOOLS_INSTALL_DIR は、Siebel Tools がインストールされているディレクトリです。 Siebel Web テンプレート項目への項目識別子の 割り当て アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 すべてのビュー Web テンプレート項目で、固有の項目識別子が設定されている必要があります。設定を確実にする ためには、次の手順に従ってください。 ■ 重複した項目識別子を解決するには、Siebel SupportWeb の「Technical Note 400」を参照してください。 ■ Siebel Tools で、null の[Item Identifier]のビュー Web テンプレートのクエリーを実行します。null の [Item Identifier]があった場合は、一意の番号に置き換えます。項目が同じ祖父(GParent)を持つ項目グ ループの一部である場合は、番号はグループ内で一意である必要があります。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 26 9 Siebel ユーザーインターフェイスの確認 ■ Siebel Web テンプレート項目への項目識別子の割り当て 関連トピック 253 ページの「マージ後の Siebel UI 問題のトラブルシューティング」 120 ページの「Siebel ユーザーインターフェイスの変更について」 93 ページの「Siebel マージ後ユーティリティについて」 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 97 ページの「Siebel のカスタムレイアウトの組み込み(ICL)アップグレードオプションについて」 2 70 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 16 マージ後の Siebel 開発タスク この章では、次のトピックについて説明します。 ■ 271 ページの「Siebel レポジトリから削除されたオブジェクトの確認」 ■ 272 ページの「Siebel レポジトリで廃止されたオブジェクトの確認」 ■ 273 ページの「Siebel シンボリック文字列モデルへのアップグレード」 ■ 274 ページの「Siebel マージ後の IBM DB2 8-KB テーブルスペースおよびバッファの削除」 ■ 274 ページの「Siebel Enterprise Application Integration(EAI)の更新」 関連トピック 第 4 章「Siebel データベースアップグレードの動作」 第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 Siebel レポジトリから削除されたオブジェクトの 確認 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Prior Customer Repository から削除したオブジェクトが New Customer Repository 内に存在している場合、 レポジトリをマージしても、オブジェクトは New Customer Repository からは削除されません。マージ後に、こ れらのオブジェクトがアプリケーションの操作に悪影響を及ぼしていないことを確認する必要があります。 前提条件:レポジトリマージに成功している必要があります。236 ページの「Siebel レポジトリマージのログファイル の確認」を参照してください。 削除されたオブジェクトのリストを生成するには 1 [Screen]>[Application Upgrader]>[Application Upgrade Object List]に移動します。 Siebel Tools で、 2 [Application Upgrade]リストで、成功したマージのレコードを選択します。 3 [クエリー]をクリックします。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 27 1 マージ後の Siebel 開発タスク ■ Siebel レポジトリで廃止されたオブジェクトの確認 4 [Object Differences]リストに検索条件を入力します。 ■ [In Prior Standard]フィールドをクリックして、チェックマークを表示します。 ■ [Added to New Customized ]フィールドをクリックして、チェックマークを表示します。 ■ [In Prior Customized]フィールドをクリックして、チェックマークを表示します。もう一度このフィー ルドをクリックし、チェックマークをオフにします。 5 Enter キーを押してクエリーを実行します。 削除さ れたオブジ ェクトが、[Object Differences]リ ストに表 示されます。[Top Parent Type]および [Object Type]フィールドを使用して、表示されたオブジェクトにフィルターを適用します。 6 リストを注意深く調べて、マージレポジトリに復元した削除されたオブジェクトが、アップグレードしたアプリ ケーションに影響しないかどうか判断します。 関連トピック 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 Siebel レポジトリで廃止されたオブジェクトの確認 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Prior Siebel Repository では利用可能であっても New Siebel Repository では利用できないオブジェクトは廃止 されています。レポジトリのマージを実行した後、Siebel Tools を使用して廃止されたオブジェクトのリストを生成 できます。Prior Siebel Repository で利用可能だったオブジェクトは、New Siebel Repository で利用できるオ ブジェクトと比較されます。 前提条件:レポジトリマージに成功している必要があります。236 ページの「Siebel レポジトリマージのログファイル の確認」を参照してください。 廃止されたオブジェクトのリストを生成するには [Screen]>[Application Upgrader]>[Application Upgrade Object List]に移動します。 1 Siebel Tools で、 2 [Application Upgrades]リストで、成功したマージのレコードを選択します。 3 [クエリー]をクリックします。 4 [Object Differences]リストに検索条件を入力します。 a [In Prior Standard]フィールドをクリックして、チェックマークを表示します。 b [In New Standard]フィールドをクリックして、チェックマークを表示します。もう一度このフィールドを クリックし、チェックマークをオフにします。 c [In Prior Customized]フィールドをクリックして、チェックマークを表示します。 d [Attribute]フィールドをクリックして、チェックマークを表示します。もう一度このフィールドをクリック し、チェックマークをオフにします。 2 72 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 マージ後の Siebel 開発タスク ■ Siebel シンボリック文字列モデルへのアップグレード 5 Enter キーを押してクエリーを実行します。 廃止されたすべてのオブジェクトが[Object Differences]リストに表示されます。[Top Parent Type]お よび[Object Type]フィールドを使用して、表示されたオブジェクトにフィルターを適用します。 6 リストを注意深く調べて、削除されたオブジェクトがアップグレードしたアプリケーションに影響しないかどう か判断します。 関連トピック 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 Siebel シンボリック文字列モデルへのアップグ レード アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。IBM z/OS 上の Siebel 6.2.1 からのアップグレードにも適用されます。 環境:開発環境のみ。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 7.7 では、シンボリック文字列モデルが導入されています。これは、ロケールベースの文字列モデルに代わるもの です。ロケールベースの文字列モデルでは、Tools レポジトリ内の各 UI テキスト文字列は、アプレットなどの UI オブジェ クト定義の一部です。テキスト文字列の翻訳は、各 UI オブジェクトの子ロケールレコード内の子オブジェクトとして管 理されます。したがって、一般的に使用される文字列の場合、UI オブジェクト間に多くの冗長性があります。 新しいシンボリック文字列モデルは、オブジェクト指向です。1 つのシンボリック文字列が、テキスト文字列の翻訳 の代わりに使用されます。各言語に対して、1 つのテキスト文字列が定義され、シンボリック文字列に属性として割 り当てられます。これにより、UI 全体で複数言語のテキスト文字列の管理が簡素化されます。 一部の文字列は、アップグレード時にシンボリック文字列モデルに変換されません。シードデータ、エラーメッセー ジ、値のリスト(LOV)、および翻訳不可能な属性(コントロールのテキストアライメントプロパティなど)では、ロ ケールベースの文字列が引き続き使用されます。 カスタムのロケールベースの文字列を新しいモデルに変換して統合するには、変換ユーティリティ(consoleapp) を実行する必要があります。言語パックをインストールする予定の場合は、文字列の変換または統合プロセスを実行 する前にインストールされることをお勧めします。 シンボリック文字列モデルへの変換または統合については、『Using Siebel Tools』を参照してください。 関連トピック 86 ページの「Siebel レポジトリマージについて」 148 ページの「Siebel 文字列翻訳のアップグレードの計画」 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 27 3 マージ後の Siebel 開発タスク ■ Siebel マージ後の IBM DB2 8-KB テーブルスペースおよびバッファの 削除 Siebel マージ後の IBM DB2 8-KB テーブルス ペースおよびバッファの削除 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発環境のみ。 データベース:IBM DB2 のみ。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 8KB テーブルスペース、8KB 一時テーブルスペース、および 8KB バッファプールを削除します。8KB テーブルス ペースを削除する前に、次の SQL 文を実行して、内部にテーブルが存在していないかを確認します。 select name from sysibm.systables where TBSPACE='TBS_8K' Siebel Enterprise Application Integration(EAI)の更新 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発環境のみ。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Enterprise Application Integration(EAI)を使用する場合は、次の処理を実行してビジネスオブジェクトの定義を更 新することによって、データのタイプ、長さ、編集形式、またはその他のプロパティに対する変更を取り込みます。 インテグレーションオブジェクトをアップグレードするには 1 インテグレーションオブジェクトを同期する必要があるかどうかを判断し、必要ならば同期します。 インテグレーションオブジェクトを同期する必要があるかどうかを判断する際は、『Integration Platform Technologies: Siebel Enterprise Application Integration』の同期に関する注意事項を確認してください。 2 インテグレーションオブジェクトを検証(Validate)します。 3 検証エラーが発生した場合は、エラーの原因となったユーザーキーまたはフィールドを無効化します。 4 XML の親要素で「List Of」エラーが発生した場合は、XML の親要素から値「List Of」を手動で削除します。 2 74 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースおよびファイル 17 システムのアップグレード後のタスク この章では、次のトピックについて説明します。 ■ 275 ページの「Siebel データベースにおけるスキーマのカスタマイズの再適用」 ■ 276 ページの「Siebel データベースにおける無効な EIM テーブルカラムの確認」 ■ 276 ページの「Siebel データベースにおけるドックオブジェクトおよびルール定義の確認」 ■ 278 ページの「Siebel アップグレード後のアップグレードした Oracle RDBMS の確認」 ■ 279 ページの「Siebel アップグレード後の Oracle データベースパラメータの設定」 ■ 279 ページの「Siebel ファイルシステムの添付ファイルの更新」 関連トピック 第 4 章「Siebel データベースアップグレードの動作」 第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 Siebel データベースにおけるスキーマのカスタマ イズの再適用 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発環境のみ。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 現在のリリースでは、テーブルは廃止されたか、あるいは新しいテーブルに置き換えられています。現在のリリース で廃止されているテーブルに拡張カラムまたは外部キー(FK)カラムを追加していた場合は、新しいテーブルにこれ らの変更を再度適用する必要があります。 廃止されたテーブルの確認 アップグレードプロセスでは、廃止されたテーブルに関する情報を確認できるレポートが生成されます。このレポー ト xtndobstbl.txt の内容は、次のとおりです。 ■ 廃止されたテーブル内のカスタムカラム ■ 廃止されたテーブルを参照するカスタム外部キーカラム ■ アクセス制御関連の廃止されたテーブルへのカスタム外部キーカラムの EIM マッピング ■ 廃止されたテーブルに対するカスタム外部キー別ワークフローカラム ■ 廃止されたテーブル内の正規化されていないカスタムカラム ■ 現在のリリースで廃止されたテーブル Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 27 5 Siebel データベースおよびファイルシステムのアップグレード後のタスク ■ Siebel データベースにおけ る無効な EIM テーブルカラムの確認 廃止された各テーブルは、次の 3 つのコードのいずれかを設定してリストされます。 ■ Not Used:これらのテーブルは現在のリリースでは使用されませんが、引き続き使用可能です。これらのテー ブルは、ドッキングまたは EIM などで、現状のままでサポートされます。 ■ :これらのテーブルは現在のリリースでは使用されず、今後のリリースでもサポートされません。 EOL(サポート終了) ■ Inactive:これらのテーブルはサポートが中止されており、現在のリリースではサポートされません。この無 効テーブル内にある拡張カラムおよび外部キーカラムは、代替テーブルに移動する必要があります。 xtndobstbl.txt に記載されたテーブルがない場合、作業は必要ありません。 このファイルにテーブルが記載されている場合は、そのカスタム拡張カラムおよび外部キーカラムを、Siebel Tools を使用して現在のリリースのテーブルに適用し直します。『Configuring Siebel Business Applications』を参照 してください。 Siebel データベースにおける無効な EIM テーブル カラムの確認 アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。IBM z/OS 上の Siebel 6.2.1 からのアップグレードにも適用されます。 環境:開発、テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 7.7 では、EIM テーブルのいくつかのカラムは無効になっています(有効 = FALSE)。これは、テーブルが 32KB のテーブルサイズ制限を超えないようにするためです。Siebel Tools では、このようなテーブルの無効なカラ ムについてクエリーを実行し、これがアプリケーションの操作に影響を与えないことを確認します。 Siebel データベースにおけるドックオブジェクト およびルール定義の確認 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 可視性ルールとドックオブジェクトを変更するには、Oracle の Siebel 技術サポートまたは Siebel エキスパートサー ビスによる支援が必要です。 ローカルデータベースを使用するモバイルユーザーに Siebel Business Applications を配布する場合は、DICTUTL ユー ティリティを実行して、すべてのドックオブジェクトおよびルール定義が正しいことを確認することができます。ドック オブジェクトを使用すると、 モバイルユーザーはローカルデータベースと Siebel Server との同期をとることができます。 ルールによって、ユーザーが同期をとるデータが決まります。ドックオブジェクトおよびルールについては、 『Siebel Tools Online Help』および『Siebel Remote/Replication Manager 管理ガイド』を参照してください。 2 76 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースおよびファイルシステムのアップグレード後のタスク ■ Siebel データベースにおけ るドックオブジェクトおよびルール定義の確認 すべてのドックオブジェクトおよびルール定義が適切であることを確認するには 1 次のディレクトリに移動します。 Windows: SIEBEL_ROOT¥bin UNIX: $SIEBEL_ROOT/bin 2 表 42 に示すパラメータを使用して、次のコマンドを入力します。 dictutl /C ODBC_DATASOURCE /U USERNAME /P PASSWORD /D TABLEOWNER /N "REPOSITORY_NAME" /A y 2> logfile.log 表 42 DICTUTL のコマンドラインフラグ フラグ パラメータ 説明 必須 /C ODBC_DATASOURCE ODBC データベース名 はい /U USERNAME データベースにログインするためのユーザー名 はい /P PASSWORD データベースにログインするためのユーザーパス ワード はい /D TABLEOWNER テーブルオーナーのユーザー名 はい /N "REPOSITORY_NAME" 辞書用のレポジトリ名(パラメータは必ず二重引用符 で囲む) はい /A y または n y パラメータを入力すると、辞書キャッシュが無視さ はい れます。辞書キャッシュを無視しない場合は「n」と 入力します。 3 LOGFILE.log ファイルを確認します。 a Microsoft Excel でファイルを開きます。ファイルが大きすぎて Excel でファイル全体を表示できない場合 は、ファイルを 2 つに分割し、それぞれを調べます。 b 「error」という単語を検索します。 c エラーを見つけたら、そのエラーテキストを正確に書き留めます。 d 「syntax」という単語を検索します。 e 構文エラーを見つけたら、そのエラーテキストを正確に書き留めます。 f これらのエラーを解決する必要があるかどうかを判断するために、Siebel 技術サポートにお問い合わせください。 エラーがなかった場合は、次のようなエントリが含まれます。 ❏ Errors: 0 ❏ Syntax OK 関連トピック 154 ページの「Siebel ドックオブジェクトと可視性ルールの保持」 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 27 7 Siebel データベースおよびファイルシステムのアップグレード後のタスク ■ Siebel アップグレード後の アップグレードした Oracle RDBMS の確認 Siebel アップグレード後のアップグレードした Oracle RDBMS の確認 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:Oracle のみ。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 現在の Siebel リリースへのアップグレードの前後に、RDBMS をアップグレードできます。 現在の Siebel リリースにアップグレードした後で Oracle RDBMS をアップグレードする場合は、Siebel ddlimp ユーティリティを実行して、アップグレードしたデータベースのスキーマレイアウトを確認する必要があります。 これにより、Siebel データベースのデータ長が char データおよび varchar データ用の文字ベースの長さに変換さ れます。次の手順に関する追加情報については、Siebel SupportWeb の「Alert 1053」を参照してください。 アップグレードした Oracle RDBMS を確認するには 1 Siebel データベースサーバーファイルがインストールされている Siebel Server で、次の場所に移動します。 Windows: SIEBEL_ROOT¥bin UNIX: $SIEBEL ROOT/bin 2 次のコマンドを実行します。 ddlimp /u TableOwner /p TablePassword /c "ODBCDataSource" /f DBSRVR_ROOT/ DatabasePlatform/schema.ddl /t y /i n /e n /B TableSpace /X IndexSpace /G SSE_ROLE /R Y /l SiebelLogDir/ddlctl_verify_RDBMS.log ここで、各項目は次のとおりです。 3 ■ TableOwner は、Siebel テーブルオーナー名で、スキーマ修飾子名とも呼ばれます。 ■ TablePassword は、Siebel テーブルオーナーパスワードです。 ■ ODBCDataSource は、データベースに接続するための ODBC 名です。名前は引用符で囲んでください。 ■ DBSRVR_ROOT は、Siebel データベースサーバーのインストールディレクトリの絶対パスです。 ■ DatabasePlatform は、Oracle データベースの Siebel データベースサーバーディレクトリです。 ■ Tablespace は、Siebel データベースの Oracle テーブルスペース名です。 ■ IndexSpace は、Siebel データベースの Oracle インデックススペース名です。 ■ SiebelLogdir は、出力ログを配置するディレクトリ(ログ出力ディレクトリ)へのパスです。 コマンドが終了したら、出力ログファイルにエラーがないか確認します。ログにエラーが表示されている場合は、 Oracle の Siebel 技術サポートにお問い合わせください。 2 78 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースおよびファイルシステムのアップグレード後のタスク ■ Siebel アップグレード後の Oracle データベースパラメータの設定 関連トピック 120 ページの「Siebel 環境における RDBMS のアップグレードについて」 Siebel アップグレード後の Oracle データベース パラメータの設定 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 データベース:Oracle のみ。 Siebel データベースのアップグレード完了後、init.ora の次のパラメータを設定してください。 ■ optimizer_index_cost_adj:このパラメータを 1 に設定します。 ■ 統計の収集:SQL パフォーマンスを最適化するには、PL/SQL パッケージ dbms_stats を使用して、統計情報 の収集を管理します。オプティマイザー設定に関する追加情報については、Siebel SupportWeb の「Technical Note 582」を参照してください。 ■ アップグレード後の本番環境の推奨設定の詳細なリストは、使用しているオペレーティングシステム用の 『Siebel インストールガイド』の RDBMS の設定に関する章を参照してください。 Siebel ファイルシステムの添付ファイルの更新 アップグレード元:Siebel 6.x、7.0.x、7.5.x、7.7.x、および 7.8.x。 環境:開発、テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 6.x 以降では、Siebel ファイルシステムの構造が次のように変更されています。 ■ Siebel 7.5 では、添付ファイル名に添付ファイルテーブル名が含まれています。アップグレードによって添付 ファイルテーブル内のレコードが新しい添付ファイルテーブルに移行された場合、ユーティリティを実行して、 ファイルシステムの添付ファイル名を更新する必要があります。 次のトピックのタスクを実行して、Siebel ファイルシステムの添付ファイルを更新します。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 27 9 Siebel データベースおよびファイルシステムのアップグレード後のタスク ■ Siebel ファイルシステムの 添付ファイルの更新 添付ファイル名の更新 このトピックのタスクは、すべてのアップグレードに適用されます。Oracle は、Siebel ファイルシステムで添付 ファイル名を更新するユーティリティを提供しています。表 43 に、ユーティリティを実行するときに入力するテー ブル名を示します。このユーティリティによって、指定したテーブル名を含むすべてのファイルが更新されます。た とえば、「S_OLDTABLE_ATT」および「S_NEWTABLE_ATT」というテーブルを指定した場合、ユーティリティ は文字列「S_OLDTABLE_ATT」を含むすべての添付ファイルを文字列「S_NEWTABLE_ATT」を含む添付ファイ ルにコピーすることで、ファイルシステムの添付ファイルを更新します。 表 43 更新ユーティリティの入力引数 アップグレードパス 古いテーブル 新しいテーブル アップグレード元: Siebel 6.x。 ■ S_EMPLOYEE_ATT ■ S_CONTACT_ATT アップグレード元: Siebel 6.x。 ■ S_ORG_INT_ATT ■ S_ACCNT_ATT ■ S_INSCLM_BL_ATT ■ S_INVOICE_ATT ■ アップグレード元:z/OS を含むす べてのプラットフォームの Siebel 6.2.1 FINS。 ■ アップグレード元:Siebel 7.0.x、 7.5.x、7.7.x、および 7.8.x。 Siebel Insurance のみ。 ファイルシステムの添付ファイルを更新するには 1 次のディレクトリに移動します。 Windows: SIEBEL_ROOT¥bin UNIX: $SIEBEL_ROOT/bin 2 次のユーティリティを実行します。 Windows: chng_file_sys.bat OLD_TABLE NEW_TABLE "FILE_SYSTEM" UNIX: chng_file_sys.ksh -s OLD_TABLE -t NEW_TABLE -f "FILE_SYSTEM" ここで、各項目は次のとおりです。 ■ OLD_TABLE = アップグレード元のリリースの添付ファイルテーブル名。新しいリリースでは、このテーブ ルは廃止されています。 ■ NEW_TABLE = OLD_TABLE の添付ファイルレコードは、新しいリリースの NEW_TABLE に移行されます。 このユーティリティによって、ファイルシステムで OLD_TABLE に指定した文字列を含む添付ファイルは、 NEW_TABLE に指定した文字列を含む添付ファイルにコピーされます。 ■ "FILE_SYSTEM" = Siebel ファイルシステム添付ファイルが置かれているディレクトリの名前(二重引用 符で囲む) 2 80 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel データベースおよびファイルシステムのアップグレード後のタスク ■ Siebel ファイルシステムの 添付ファイルの更新 Windows の例: chng_file_sys.bat S_EMPLOYEE_ATT S_CONTACT_ATT "C:¥siebfile¥att" UNIX の例: chng_file_sys.ksh -s S_EMPLOYEE_ATT -t S_CONTACT_ATT -f "/usr/siebel/siebfile/att" 3 名前が変更されたファイルをよく確認し、Siebel Business Applications からアクセスできることを検証します。 たとえば、S_EMPLOYEE_ATT は S_CONTACT_ATT に移行されるため、名前が S_EMPLOYEE_12-1ABC.SAF の ファイルは、S_CONTACT_12-1ABC.SAF という名前に変更されていることを確認します。 S_LIT の添付ファイルの更新 Siebel 7.0.x からアップグレードする場合は、このトピックのタスクを実行します。Siebel 7.5 では、S_LIT のレコー ドは S_CB_ASSET_VER に移行されます。関連する添付ファイル名を、S_LIT*SAF から S_CB_ASSET_VER*.SAF に更新する必要があります。 S_LIT の添付ファイルを更新するには 1 次のディレクトリに移動します。 Windows: SIEBEL_ROOT¥bin UNIX: $SIEBEL_ROOT/bin 2 次のコマンドを入力します。 Windows: file_upg_mm.bat ODBC_SOURCE USER_NAME PASSWORD TABLE_OWNER "FILE_SYSTEM_LOCATION" "SIEBEL_ROOT" "DBSRVR_ROOT" UNIX: file_upg_mm.ksh ODBC_SOURCE USER_NAME PASSWORD TABLE_OWNER FILE_SYSTEM_LOCATION $SIEBEL_ROOT DBSRVR_ROOT ここで、各項目は次のとおりです。 ■ ODBC_SOURCE = データベースの ODBC ソース ■ USER_NAME = データベースユーザー名 ■ PASSWORD = このデータベースユーザー名のパスワード ■ TABLE_OWNER = データベーステーブルオーナー(iSeries に実装している場合は User_Name に入力した 値を使用可能) ■ FILE_SYSTEM_LOCATION = ファイルシステムが置かれているディレクトリ ■ SIEBEL_ROOT = Siebel Server がインストールされるディレクトリ ■ DBSRVR_ROOT = Siebel データベースサーバーファイルがインストールされるディレクトリ Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 28 1 Siebel データベースおよびファイルシステムのアップグレード後のタスク ■ Siebel ファイルシステムの 添付ファイルの更新 Windows の例: file_upg_mm.bat SEBL sadmin sadminpw SIEBEL "C:¥siebfile" "C:¥sea7xx¥siebsrvr" "C:¥sea7xx¥dbsrvr" UNIX の例: file_upg_mm.ksh SEBL sadmin sadminpw SIEBEL /usr/siebel/siebfile $SIEBEL_ROOT /usr/siebel/sea7xx/dbsrvr UNIX 構文では、FILE_SYSTEM_LOCATION および DBSRVR_ROOT を引用符で囲まないことに注意してください。 3 名前が変更されたファイルをよく確認し、Siebel Business Applications からアクセスできることを検証します。 2 82 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アプリケーションのアップ 18 グレード後のタスク この章では、次のトピックについて説明します。 ■ 284 ページの「Siebel での組織上の上下関係図の作成」 ■ 286 ページの「Siebel グローバルタイムゾーンサポートのセットアップ」 Siebel ERM ■ 286 ページの「Siebel ERM 承認ビジネスプロセスのワークフローのアップグレード」 ■ 287 ページの「Siebel ERM のカスタマイズされたマイクロサイトページとグループニュースページのアップグ レード」 ■ 289 ページの「Siebel Training のコース期間情報の移行」 ■ 290 ページの「Siebel Training LOV の開始フィールドのアップグレード」 ■ 290 ページの「Siebel Training のテスト状況の更新」 ■ 291 ページの「Siebel Training のクラスとセッション時間の確認」 Siebel Marketing ■ 292 ページの「Siebel Marketing での権限のアップグレード」 ■ 293 ページの「Siebel Marketing のキャンペーンデータの確認」 ■ 293 ページの「名前が変更された Siebel Marketing のフィールドの確認」 ■ 294 ページの「Siebel Marketing での地域の表示」 ■ 295 ページの「Siebel Marketing でのプログラムフローチャートアイコンの変更」 ■ 295 ページの「Siebel Marketing でのデフォルトのキャンペーン実行オプションの設定」 ■ 296 ページの「Siebel Marketing でのプログラムとキャンペーンの活動プランのアップグレード」 ■ 296 ページの「Siebel Marketing でのニュースレターオファータイプのアップグレード」 ■ 297 ページの「Siebel Marketing での Universal Inbox の設定」 ■ 297 ページの「Siebel マーケティング購入オーダーの表示設定」 見積りおよびオーダー管理 ■ 298 ページの「Siebel Purchase Orders のアップグレード」 ■ 299 ページの「Siebel 資産ベースのオーダーの設定」 ■ 301 ページの「Siebel アドレスデータの確認」 ■ 302 ページの「Siebel 属性価格設定のアップグレード」 ■ 303 ページの「Siebel Pricer での総割引の確認」 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 28 3 Siebel アプリケーションのアップグレード後のタスク ■ Siebel での組織上の上下関係図の作成 ワークフロー ■ 304 ページの「Siebel 着信ワークフローのアップグレード」 Siebel Financial Services ■ 304 ページの「Siebel Financial Services での破産状況フィールドへのデータの移行」 Siebel Universal Customer Master その他 ■ 308 ページの「Siebel Pharma での臨床試験出張レポートデータの移行」 関連トピック 第 4 章「Siebel データベースアップグレードの動作」 第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 Siebel での組織上の上下関係図の作成 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 組織上の上下関係図の作成プロセスは、Siebel 7.x にアップグレードした後、および非正規化階層構造 (S_PARTY_RPT_REL)と正規化テーブル(S_PARTY)内のデータとの同期がとれなくなるたびに実行する必要 があります。テーブルは、次の場合に同期がとれなくなる可能性があります。 ■ Siebel 7.x にアップグレードした後、前述のビューで適切な表示を維持するために、組織階層を(組織が 1 つ しかない場合でも)確立する必要がある場合。 ■ 任意の階層(役割、組織、またはアクセスグループ)のインポートまたは更新に EIM が使用される場合。 Siebel 7.x には、役割、組織、アクセスグループという 3 つの可視性階層があります。これらの階層は、正規化さ れず、テーブル S_PARTY_RPT_REL に保持されます。これらの非正規化階層は、階層を上下する可視性モードの実 行に必要です。例: ■ マネージャビューモード:[取引先(チーム)]ビューには、そのマネージャと部下が担当しているすべての取引 先が表示されます。 ■ 下位組織ビューモード:[全担当者(組織)]ビューには、組織または組織の任意の下位組織に関連付けられてい るすべての担当者が表示されます。 2 84 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アプリケーションのアップグレード後のタスク ■ Siebel での組織上の上下関係図の作成 組 織 上 の 上 下 関 係 図 の 作 成 プ ロ セ ス で は、階 層 形 式 の ビ ュ ー モ ー ド に 適 切 な 情 報 が 表 示 さ れ る よ う に、 S_PARTY_RPT_REL テーブルの非正規化関係が再構築されます。この機能は、基本的に、まず S_PARTY_RPT_REL テーブルを空にし、次に、各 S_PARTY レコードをたどってそのテーブル内の非正規化階層構造を再作成する処理を 行います。このプロセスでは、Siebel Remote ユーザーおよびエリアノードに関する多数のトランザクションが生 成されます。 標準の Siebel 7.x 設定には、Position List Applet NB の非表示のボタンとして、組織上の上下関係図の作成機能 が含まれています。Siebel Tools の設定を変更して、このボタンを表示する必要があります。 この処理は時間がかかリ、CPU およびメモリを集中的に使用します。組織構造の大きさと複雑さによっては、処理に 数分かかる場合もあります。他にメモリを集中的に使用するプロセスを実行しているときは、このプロセスを実行し ないでください。 組織上の上下関係図を作成ボタンを表示するには 1 Siebel Tools を起動して、アプレットのフォルダに移動します。 2 [Position List Applet NB]アプレットレコードを探して選択します。 3 レコードを右クリックして、[Edit Web Layout]を選択します。 4 [Controls/Columns]ウィンドウの[GenReportRel]ボタンを、そのアプレットのレイアウトにあるいずれ かのボタンプレースホルダ(アプレットレイアウト内の青いヘッダー領域にある空の[x]プレースホルダのい ずれか)にドラッグします。 5 アプレットで表示できる 3 つの異なるモード(Base、Edit、Edit List)について、この処理を繰り返します。 モード切り替えの最も簡単な方法は、Siebel Tools の[Web コントロール]ツールバーに表示される[モード] ドロップダウンを使用する方法です。ボタンをアプレットレイアウトの 3 つのモードすべてにドラッグ&ドロッ プしたら、レイアウトエディタを終了して変更を保存します。 6 Web クライアントによって使用されるように、アプレットを既存の siebel.srf に再コンパイルします。 7 [組織上の上下関係図を作成]ボタンが呼び出されるように、前の処理でコンパイルされた SRF を使用して、Web クライアントを起動します。 このボタンを押すことができるのは特定の人に限定し、組織で使用される標準の siebel.srf ファイルではこ のボタンを利用可能にしないことをお勧めします。 組織上の上下関係図を作成するには 1 有効な Siebel Remote 環境がある場合は、Oracle 管理者と相談してください。この処理を実行する前に、管理 者はトランザクションプロセッサを一時停止するように調整する必要があります。 2 [役割]ビュー Siebel Web クライアントアプリケーションの[サイトマップ]で[管理 - グループ]を選択し、 に移動します。 [Position List Applet NB]の[組織上の上下関係図を作成]ボタンをクリックします。組織上 の上下関係図を作成することによって、多数の Siebel Remote トランザクションが生成される場合があります。 3 処理が終わったら、トランザクションプロセッサを再起動します。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 28 5 Siebel アプリケーションのアップグレード後のタスク ■ Siebel グローバルタイムゾーンサポートのセッ トアップ Siebel グローバルタイムゾーンサポートのセット アップ アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:開発、テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 以前 Siebel 7.x にアップグレードし、グローバルタイムゾーンを有効にしていた場合は、この処理を繰り返す必要 はありません。代わりに、Siebel 7.x で UTC に非対応で、現在のリリースで UTC 対応になったカラムのデータを アップグレードする必要があります。 一般的に、グローバル展開は複数のタイムゾーンにまたがります。グローバルタイムゾーン機能は、協定世界時(UTC) 標準を使用して、日付と時刻のデータを変換および格納します。この機能を使用すると、複数のタイムゾーンを越え て共通のフォーマットで日付と時刻を追跡できます。 Siebel 7.x ではグローバルタイムゾーンの設定は任意ですが、本番環境はグローバルタイムゾーンを有効にして運用 することを強くお勧めします。 UTC のセットアップおよび管理については、『Global Deployment Guide』を参照してください。 Siebel ERM 承認ビジネスプロセスのワークフ ローのアップグレード アップグレード元:Siebel 7.5.x。 環境:テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 7.5.3 では、サンプルデータベースに多数の承認ビジネスプロセスが含まれていました。これらのビジネス プロセスは、Employee Self Service での使用を目的としていました。承認ビジネスプロセスのワークフローを有 効化していた場合、それらのワークフローに含まれる承認ステップを手動でアップグレードする必要があります。 また、承認ビジネスプロセスを Employee Self Service で使用するように設計していた場合は、承認ステップを手 動でアップグレードして、ビジネスサービスオペレーションに変換する必要があります。 この手動アップグレードでは、承認ステップが標準ワークフローオペレーションからビジネスプロセスオペレーショ ンに変換されます。それにより、ワークフローで新しい Universal Inbox ビジネスサービス機能を利用できるよう になります。 Siebel Marketing と Siebel ERM の両方で Universal Inbox を使用します。アプリケーション管理者は、すべて のアプリケーションのすべての承認タスクを参照できます。 2 86 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アプリケーションのアップグレード後のタスク ■ Siebel ERM のカスタマイズされたマイクロサイト ページとグループニュースページのアップグレード 承認ビジネスプロセスのワークフローを手動でアップグレードするには 1 Siebel Tools の Business Process Designer で、目的のワークフローを探します。 2 ワークフローの[Business Object]を[UInbox Item Task]に変更します。 3 ワークフローの「Extract Events Fields」ステップから Priority を取得し、プロセスプロパティに保存します。 この優先順位が、[受信箱所有者の優先順位]の設定に使用されます。 4 Priority を RouteInboxItem 関数に渡します。 ■ 入力引数:Task.OwnerInfoTaskPriority ■ タイプ:Process Property ■ プロパティ名:Item Priority 5 ワークフロー図内で、承認者のステータスをチェックするすべてのステップを探します。 6 ステップを Siebel Operation から Business Service に変更します。 ■ タイプ:Business Service ■ ビジネスサービス名:Universal Inbox ■ ビジネスサービスメソッド:GetInboxOwnerInfoEx ■ [ビジネスコンポーネント]フィールドは空白のままにします。 7 ワークフローの「受信箱のオーナーの非活動化」ステップを探します。 8 ステップを Siebel Operation から Business Service に変更します。 9 ■ タイプ:Business Service ■ ビジネスサービスメソッド:Universal Inbox ■ ビジネスサービスメソッド:DeactivateInboxOwner ■ メソッドに InboxItemId、InboxTypeName、および OwnerPartyId を渡します。 修正したワークフローを展開して有効化します。 関連トピック 297 ページの「Siebel Marketing での Universal Inbox の設定」。 143 ページの「Siebel ワークフローデザイナーのアップグレード」 136 ページの「Siebel Employee Relationship Management(ERM)のアップグレードの計画」 Siebel ERM のカスタマイズされたマイクロサイト ページとグループニュースページのアップグレード アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 環境:テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 28 7 Siebel アプリケーションのアップグレード後のタスク ■ Siebel ERM のカスタマイズされたマイクロサイ トページとグループニュースページのアップグレード このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 7.7 では、マイクロサイトページとグループニュースページ用に仮想ビジネスコンポーネントが提供されて います。これらの新しいビジネスコンポーネントには、重要なレンダリング最適化も含まれています。カスタマイズ したページセクションを作成している場合は、基盤となるビジネスコンポーネントを変更する必要があります。 次の古いビジネスコンポーネントは、サポートされなくなりました。 ■ ePortal MM Page Item 1 ■ ePortal MM Page Item 2 ■ ePortal MM Page Item 3 ■ ePortal MM Page Item 7 ■ ePortal MM Page Item 8 これらのビジネスコンポーネントは、次の仮想ビジネスコンポーネントに置き換えられています。 ■ ERM Microsite Section Body VBC ■ ERM Microsite Section Navigation Bar VBC ■ ERM Section Page Footer VBC ■ ERM Section Page Title VBC ■ ERM Microsite Section Quick Picks VBC 新しい仮想ビジネスコンポーネント さらに、新しいページセクションの作成のために、次の 2 つの仮想ビジネスコンポーネントも提供されています。 ■ マイクロサイトページの場合:ERM Microsite Section VBC(新しいセクションを作成するためのコピー) ■ グループニュースページの場合:ERM Group NewsVBC(新しいセクションを作成するためのコピー) カスタマイズされたマイクロサイトページまたはグループニュースページをアップグレードするには 1 Siebel Tools で、アップグレードするマイクロサイトページまたは[グループニュース]ページのアプレットを 探します。アプレットの検索条件から、セクションコードを書き留めます。 2 該当する仮想ビジネスコンポーネントを検索します。 ■ マイクロサイトページの場合:ERM Microsite Section VBC(新しいセクションを作成するためのコピー) ■ グループニュースページの場合:ERM Group NewsVBC(新しいセクションを作成するためのコピー) 3 この仮想ビジネスコンポーネントをコピーして、コピーに新しい名前を付けます。 4 新しい仮想ビジネスコンポーネントを有効化します。 5 新しい仮想ビジネスコンポーネントのユーザープロパティのうち、MicrositeSection を有効化します。このユー ザープロパティを、アプレットのセクションコードと同じ値に設定します。 6 再度アプレットを探し、アプレットのビジネスコンポーネントを新しい仮想ビジネスコンポーネントに変更します。 2 88 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アプリケーションのアップグレード後のタスク ■ Siebel Training のコース期間情報の移行 7 アプレットの検索条件を削除します。 8 アプレットのクラスを CSSSWEFrameListERMPageRender に変更します。 9 新しい仮想ビジネスコンポーネントを、アプレットが属するビューに追加します。 10 再コンパイルして展開します。 マイクロサイトページと[グループニュース]ページのアップグレードに関する追加情報は、Oracle の Siebel SupportWeb の「Technical Notes」で参照できます。 関連トピック 136 ページの「Siebel Employee Relationship Management(ERM)のアップグレードの計画」 Siebel Training のコース期間情報の移行 アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 環境:テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 7.7 より前のリースからアップグレードする場合、Siebel Training のコース期間情報は移行されません。 コース期間情報を表示するには、コース期間を拡張カラムに移動する必要があります。 コース期間情報を移行するには 1 Siebel Tools で、S_PROD_INT_CRSE に拡張カラムを追加します。追加したカラムに、 S_SRC_EVT.DURATION_DESC と同じ長さとデータタイプを割り当てます。 2 SQL コマンドを使用して、既存のコース期間データを拡張カラムに転送します。 SQL コマンドは、次の形式にする必要があります。 update S_PROD_INT_CRSE a set a.<name of new extension column> = (select b.DURATION_DESC from S_SRC_EVT b) where a.par_row = b.row_ID) 3 ユーザーインターフェイス内で拡張カラムを表示します。 4 (オプション)対応する情報を、S_PROD_INT_CRSE.CRSE_HOUR_NUM フィールド内で作成します。 関連トピック 136 ページの「Siebel Employee Relationship Management(ERM)のアップグレードの計画」 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 28 9 Siebel アプリケーションのアップグレード後のタスク ■ Siebel Training LOV の開始フィールドのアッ プグレード Siebel Training LOV の開始フィールドのアッ プグレード アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 環境:テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel Training では、[配布方法]フィールドの名前が[開始]に変更されています。このフィールドは、[管理- トレーニング]>[トレーニングライブラリ]にあります。 このフィールドの値のリストは、Siebel 7.7 で変更されました。新しい値には、[ダウンロード]、[新規のブラウザ の起動]、および[インライン起動]が含まれます。 以前のリリースには、この LOV に他の値が含まれていました。既存のレコードにそのような他の値が含まれる場合は、 それらの値を LOV に追加します。追加しない場合、レコードは表示されません。 関連トピック 136 ページの「Siebel Employee Relationship Management(ERM)のアップグレードの計画」 Siebel Training のテスト状況の更新 アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 環境:テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 7.7 では、完了したテストの状況は、次の 2 つのいずれかになります。 ■ 完了-合格 ■ 完了-不合格 以前のリリースでは、完了したテストの状況は[完了]のみでした。 2 90 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アプリケーションのアップグレード後のタスク ■ Siebel Training のクラスとセッション時間の確認 既存のデータに新しい完了の状況が反映されるように変更するには、スクリプトを作成してレコードを変更します。 このスクリプトでは、次のロジックを使用する必要があります。 ■ 少なくとも 1 つのテストが最大試行回数に達しても不合格だった場合には、状況を[完了-不合格]とマークします。 ■ すべてのテストに少なくとも 1 回合格した場合は、状況を[完了-合格]とマークします。テストのすべての試 行に合格する必要はありません。たとえば、3 回の試行が許可されていて、最初の 2 回に不合格だった後に 3 回 目に合格したとしても、問題はありません。 ■ 少なくとも 1 つのテストが試行されなかった場合、登録の状況を変更しません。たとえば、コース調査がコース に関連付けられていて、ユーザーがまだコース調査を試行していない場合、コース調査の状況を[完了-合格] に変更することはできません。 ■ それ以外の場合には、[完了-不合格]が[完了-合格]よりも優先されます。 関連トピック 136 ページの「Siebel Employee Relationship Management(ERM)のアップグレードの計画」 Siebel Training のクラスとセッション時間の確認 アップグレード元:Siebel 7.0.x、7.5.x、および 7.7.x。 環境:テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 7.8 では、クラスとセッションの開始時刻と終了時刻の表示方法が変更されました。既存のクラスとセッショ ンについては、次のことを実行してください。 ■ クラスの場合は、[開始日]と[終了日]フィールドに表示される時間が正しいことを確認してください。 ■ セッションの場合は、[開始]と[終了]フィールドに表示される時間が正しいことを確認してください。 クラスの時間が正しいことを確認するには 1 [管理 - トレーニング]>[クラス詳細]に移動します。 2 クラスアプレットで、次の非表示フィールドを表示します。 ■ 開始時刻 ■ 終了時刻 または、これらのフィールドはフォームアプレットで表示されます。 3 各クラスレコードに対して、[開始日]フィールドの時間と[開始時刻]フィールドの時間を比較します。 [開始時刻]フィールドの時間に一致するように調整します。 4 [開始日]フィールドを右クリックし、必要に応じて、 5 [終了時刻]の時間と[終了日]フィールドの時間を比較します。 [終了時刻]フィールドの時間に一致するように調整します。 6 [開始日]フィールドを右クリックし、必要に応じて、 7 表示されているすべてのクラスに対してこの手順を繰り返します。 8 [開始時刻]と[終了時刻]フィールドを非表示にします。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 29 1 Siebel アプリケーションのアップグレード後のタスク ■ Siebel Marketing での権限のアップグレード セッション時間を確認するには 1 セッションアプレットで、次の非表示フィールドを表示します。 ■ 開始時刻 ■ 終了時刻 2 クラスアプレットのクラスを選択します。 3 各セッションアプレットの各セッションに対して、 [開始時刻]フィールドの時間と[開始]フィールドの時間を 比較します。 [開始時刻]フィールドの時間と一致するように調整します。 4 [開始]フィールドを右クリックし、必要に応じて、 5 [終了時刻]フィールドの時間と[終了]フィールドの時間を比較します。 [終了時刻]フィールドの時間に一致するように調整します。 6 [終了]フィールドを右クリックし、必要に応じて、 7 クラスアプレットの次のクラスを選択して、この手順を繰り返します。 8 すべてのクラスのすべてのセッションを調べたら、 [開始時刻]および[終了時刻]フィールドを非表示にします。 関連トピック 136 ページの「Siebel Employee Relationship Management(ERM)のアップグレードの計画」 Siebel Marketing での権限のアップグレード アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 環境:テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 7.7 には、多くの新しいビューが追加されました。また、以前のリリースの多くのビューが廃止されています。 以前のリリースで作成した権限がある場合、それらを置き換える必要があります。新しい権限のセットは、Siebel Marketing のすべてのアクティブなビュー用に、シードデータで提供されています。 新しい権限を実装するには、次のいずれかの方法を使用します。 ■ 作成するカスタムビューを、Siebel Marketing 用のシードデータ権限に追加する。 ■ 作成するカスタムビューに対して個別の権限セットを作成する。シードデータ権限とカスタム権限をユーザーに 提供します。 関連トピック 137 ページの「Siebel Marketing のアップグレードの計画」 2 92 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アプリケーションのアップグレード後のタスク ■ Siebel Marketing のキャンペーンデータの確認 Siebel Marketing のキャンペーンデータの確認 アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 環境:テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 7.7 では、マーケティングデータの格納方法が変わりました。Siebel Marketing の一部のデータは、自動 的にはアップグレードされません。 ■ 廃止された(S_SRC の)[キャンペーンオカレンス]ヘッダーレコードのフィールド値は、残存する親キャン ペーンにマージされません。各キャンペーンオカレンスに保存されている重要な履歴データがある場合は、廃止 されたキャンペーンオカレンスレコードのリストをデータベースからエクスポートし、どのフィールド値を親 キャンペーンに適用する必要があるかを決定します。 ■ エクスポートされたキャンペーンオカレンスのリストの親は、キャンペーン計画に変更されません。エクスポー トされたリストは、廃止されたテーブル S_DD_LST_DISTR 内に残ります。 ■ キャンペーンオカレンスのキャンペーン経費レコード(S_SRC_COST)は移行されません。これは、キャンペーン 計画とキャンペーン(オカレンス)のマージ後にキャンペーン経費がダブルカウントされるのを避けるためです。 アップグレード時には、キャンペーン計画とキャンペーンがマージされます。このマージで、類似したオブジェクト の親が同じキャンペーンに変更され、一部のデータがダブルカウントされて表示される場合があります。 ■ プログラムおよびキャンペーン活動:活動がキャンペーン(オカレンス)だけでなくキャンペーン計画にも関連 付けられている場合、類似した活動がアップグレードされたキャンペーン内で 2 回表示されることがあります。 ■ キャンペーン担当者:キャンペーンメンバーが同じキャンペーン計画の複数のオカレンスの対象となっている場合、 担当者(または見込み顧客)が同じキャンペーン内に 2 回以上表示されることがあります。アップグレード後に、 このキャンペーンメンバーは同じキャンペーンの複数のキャンペーンロードに表示されます。 関連トピック 137 ページの「Siebel Marketing のアップグレードの計画」 名前が変更された Siebel Marketing のフィールド の確認 アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 環境:テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 29 3 Siebel アプリケーションのアップグレード後のタスク ■ Siebel Marketing での地域の表示 Siebel 7.7 では、Marketing の一部のアプレットフィールドの名前が変更されています。カスタマイズされたユー ザーマニュアルを作成している場合は、それらのフィールドへの参照を更新する必要があります。名前が変更された フィールドを 294 ページの表 44 に示します。 表 44 名前が変更された Siebel Marketing のフィールド ビジネスコンポーネント フィールド名 ビジネスコンポーネント 変更前の キャプション 新しいキャプション 予算 Program Container 予算 割当予算 期間 キャンペーン 期間 実行期間 反応タイプ キャンペーン 反応タイプ 応答タイプ 関連トピック 137 ページの「Siebel Marketing のアップグレードの計画」 Siebel Marketing での地域の表示 アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 環境:テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 7.7 では、地域は[地域 LOV]フィールドではなく[地域]階層に関連付けられています。そのため、アッ プグレード後は、[マーケティングプラン]、[プログラム]、および[キャンペーン]の[地域]フィールドが表示さ れません。 マーケティング地域を表示するには [地域]フィールドの以前の LOV 値に関連付ける新しい[マーケティング地域]を作成します。 1 [管理-場所]で、 詳しくは、『Siebel Marketing Installation and Administration Guide』を参照してください。 2 [地域 LOV]フィールドの名前を変更し、ユーザーインターフェイス内のアプレットに追加します。 これにより、下位互換性が提供されます。 関連トピック 137 ページの「Siebel Marketing のアップグレードの計画」 2 94 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アプリケーションのアップグレード後のタスク ■ Siebel Marketing でのプログラムフローチャート アイコンの変更 Siebel Marketing でのプログラムフローチャー トアイコンの変更 アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 環境:テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 7.7 より前のリリースからのアップグレード後は、[マーケティングプログラムフローチャート]ビューのア イコンが通常よりも大きく表示されます。 プログラムフローチャートアイコンのサイズを変更するには 1 [Program Flowchart]アプレットで右クリックし、[グリッドにスナップ]の選択を解除します。 2 目的のアイコンを選択し、サイズを小さくします。 [プログラムフローチャート]のセットアップについては、 『Siebel Marketing Installation and Administration Guide』を参照してください。 関連トピック 137 ページの「Siebel Marketing のアップグレードの計画」 Siebel Marketing でのデフォルトのキャンペー ン実行オプションの設定 アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 環境:テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。この設定は、Siebel 7.7 より前のリリースからアップグレードする場合に行います。このタ スクは必須ではありませんが、ローカルビジネスプロセスで必要になる場合があります。 キャンペーン実行オプションは、キャンペーンのロード動作、起動動作、割り当て動作、およびコラボレーションオ プションの制御のために重要です。それぞれのキャンペーン実行オプションには、デフォルト値が割り当てられてい ます。マーケティングビジネスプロセスをレビューして、各キャンペーン実行オプションが正しく設定されているこ とを確認してください。 デフォルトのキャンペーン実行オプションの設定方法については、 『Siebel Marketing Installation and Administration Guide』を参照してください。 関連トピック 137 ページの「Siebel Marketing のアップグレードの計画」 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 29 5 Siebel アプリケーションのアップグレード後のタスク ■ Siebel Marketing でのプログラムとキャンペー ンの活動プランのアップグレード Siebel Marketing でのプログラムとキャンペー ンの活動プランのアップグレード アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 環境:テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 このアップグレード後のタスクは必須ではありませんが、ローカルビジネスプロセスで必要になる場合があります。 Siebel 7.7 では、タイプが[DBM キャンペーン]の活動テンプレートが廃止され、使用されなくなりました。テン プレートタイプを[キャンペーン]に変更します。 活動プランをアップグレードするには 1 [管理-データ]>[活動テンプレート]に移動します。 2 タイプが[DBM Campaign]のテンプレートを検索します。 3 各テンプレートのタイプを[Campaign]に更新します。 関連トピック 137 ページの「Siebel Marketing のアップグレードの計画」 Siebel Marketing でのニュースレターオファー タイプのアップグレード アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 環境:テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 このアップグレード後のタスクは必須ではありませんが、ローカルビジネスプロセスで必要になる場合があります。 Siebel 7.7 では、オファータイプ「E ニュースレター」は廃止されました。タイプが「E ニュースレター」の既存の オファーがある場合は、タイプを「電子メール」に変更します。 オファータイプをアップグレードするには 1 [オファー]>[オファー(全件)]に移動します。 2 Channel = eNewsletter と指定してクエリーを実行します。 3 各オファーのオファータイプを「電子メール」に変更します。 2 96 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アプリケーションのアップグレード後のタスク ■ Siebel Marketing での Universal Inbox の設定 関連トピック 137 ページの「Siebel Marketing のアップグレードの計画」 Siebel Marketing での Universal Inbox の 設定 アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 環境:テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 7.7 では、ビジネスサービスとして Universal Inbox が実装されています。Universal Inbox は、Siebel Marketing と Siebel ERM の両方で、承認キューの集中管理を提供します。アプリケーション管理者は、すべての アプリケーションの、キューに入れられたすべてのタスクを Universal Inbox で参照できます。 つまり、Siebel ERM の管理者は Siebel Marketing の処理待ちタスクを参照でき、また逆に、Siebel Marketing の管理者は Siebel ERM の処理待ちタスクを参照できます。このようなアプリケーション間の可視性がサイトのデー タ可視性ポリシーに違反する場合は、Universal Inbox のコピーを作成します。続いて、そのコピーをどちらか一方 のアプリケーションのワークフローに割り当てます。もう一方のアプリケーションでは、設定済みの Universal Inbox のバージョンを使用します。これにより、物理的に別個の承認キューが作成されます。 Siebel Marketing の Universal Inbox Siebel 7.7 では、Siebel Marketing で Universal Inbox という新しいビジネスサービスが使用されます。Universal Inbox は承認キューの集中管理を提供し、Siebel Marketing と Siebel ERM の両方で使用されます。アプリケー ション管理者は、すべてのアプリケーションのすべての承認タスクを参照できます。 関連トピック 137 ページの「Siebel Marketing のアップグレードの計画」 Siebel マーケティング購入オーダーの表示設定 アップグレード元:Siebel 7.0.x、7.5.x、7.7.x、および 7.8.x。 環境:テスト、本番。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 8.0 では、キャンペーンとオーダーの関係は、多対 1 から多対多に変更されており、[マーケティング購入 オーダー]という新しいビューに表示されます。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 29 7 Siebel アプリケーションのアップグレード後のタスク ■ Siebel Purchase Orders のアップグレード アップグレードプロセスでは、以前のリリースで作成されたキャンペーン関連の購入オーダーを設定しないため、購 入オーダーは新しいビューに表示されます。 以前のリリースの購入オーダーを表示する場合は、アップグレード後にスクリプトを実行する必要があります。スク リプトを実行すると、キャンペーン関連の購入オーダーのオーダータイプが「購入オーダー」から「マーケティング 購入オーダー」に変更されます。また、スクリプトを使用して、キャンペーン関連のセールスオーダーのオーダータ イプをマーケティング購入オーダーに変更することもできます。これにより、これらの購入オーダーが新しいビュー に表示されるようになります。 マーケティング購入オーダーを設定するには 1 Siebel データベースに対して、次のスクリプトを実行します。 Windows: DBSRVR_ROOT¥common¥MktgPurchaseOrder.sql UNIX: DBSRVR_ROOT/common/MktgPurchaseOrder.sql このスクリプトを実行すると、キャンペーン関連の購入オーダーのオーダータイプがマーケティング購入オー ダーに設定されます。これにより、これらの購入オーダーが[マーケティング購入オーダー]ビューに表示され るようになります。 2 キャンペーン関連のセールスオーダーが新しいビューに表示されるように設定するには、テキストエディタを使 用してスクリプトを開き、次のセクションを検索します。 where ORDER_TYPE_ID = (select ROW_ID from S_ORDER_TYPE where NAME = 'Purchase Order' このセクションを次のように変更します。 where ORDER_TYPE_ID = (select ROW_ID from S_ORDER_TYPE where NAME = 'Sales Order' 3 変更後、スクリプトを再度実行します。 関連トピック 137 ページの「Siebel Marketing のアップグレードの計画」 Siebel Purchase Orders のアップグレード アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 環境:テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 2 98 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アプリケーションのアップグレード後のタスク ■ Siebel 資産ベースのオーダーの設定 Siebel 7.7 より前のリリースからアップグレードする場合、ユーティリティを実行して、支払方法として[購入オー ダー]を設定している[支払い品目]の[取引金額]フィールドを更新する必要があります。このユーティリティは、 開発環境をアップグレードした後にコンパイルされた .srf を必要とします。 このユーティリティは、次のステップを実行します。 1 新しい Order Entry ビジネスオブジェクトを作成します。 2 Order Entry ビジネスコンポーネント、および Payments ビジネスコンポーネントを作成します。 3 すべてのオーダーレコードをチェックし、対応する[支払い品目]の[支払い方法]を調べます。 4 [支払い品目]の[支払方法]が[購入オーダー]である場合、[取引金額]フィールドが[オーダー合計]に更 新されます。 支払い品目の取引金額フィールドを更新するには ■ 次のコマンドを入力します。 Windows: SIEBEL_ROOT¥bin¥pmntupgd /u USERNAME /p PASSWORD /l LANG /c CFG_FILE /d DATA_SOURCE UNIX: $SIEBEL_ROOT/bin/pmntupgd /u USERNAME /p PASSWORD /l LANG /c CFG_FILE /d DATA_SOURCE ここで、各項目は次のとおりです。 ■ USERNAME:Siebel のユーザーログイン名です。 ■ PASSWORD:Siebel ログインパスワードです。 ■ LANG:使用される言語です。 ■ CFG_FILE:アプリケーションの起動に使用される設定ファイルです。 ■ DATA_SOURCE:.cfg ファイルから使用されるデータソースです。 Siebel 資産ベースのオーダーの設定 アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 環境:テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 7.7 では、資産ベースのオーダーのワークフローおよびビューに、いくつかのアーキテクチャ上の変更が加 えられています。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 29 9 Siebel アプリケーションのアップグレード後のタスク ■ Siebel 資産ベースのオーダーの設定 ■ 資産ベースのオーダーのワークフロー:資産ベースのオーダーのワークフローは変更されました。Siebel 7.0.4 または Siebel 7.5 からのアップグレードで、資産ベースのオーダーのワークフローを変更している場合は、アッ プグレード後にそれらのワークフローに変更を再適用する必要があります。 ■ [見積り]>[オーダー]ビュー:[セールスオーダー]ボタンで、SIS OM Quote To Order Workflow--PMT Version の起動に名前付きメソッドが使用されるようになりました。また、ワークフローに引数を渡せるように なりました。Siebel 7.5 では、このボタンはハードコード化されていました。[セールスオーダー]ボタンに関 してスクリプトを作成したりその他の変更を加えたりしている場合は、名前付きメソッドを活用できるようにそ れらを修正することを検討してください。 ■ [オーダーヘッダー]アプレット:[送信]ボタンで、SIS OM Submit Order Process の起動に名前付きメソッド が使用されるようになりました。また、ワークフローに引数を渡せるようになりました。Siebel 7.5 では、このボ タンはハードコード化されていました。 [送信]ボタンに関してスクリプトを作成したりその他の変更を加えたりし ている場合は、名前付きメソッドを活用できるようにそれらを修正することを検討してください。 ■ Disconnect ワークフローおよび Modify ワークフロー:Disconnect ワークフローおよび Modify ワークフ ローの起動に使用される名前付きメソッドで、表 45 に示す追加のプロパティが渡されるようになりました。こ れらのボタンまたは名前付きメソッドに関して、スクリプトを作成したりその他の変更を加えたりしている場合 は、アップグレード後にこれらのプロパティを手動で追加する必要があります。 表 45 名前付きメソッドによって渡される追加のプロパティ ■ プロパティ 説明 "'Due Date'", "Today() + 1" すべての明細項目に Due Date を設定します。 "'BC Context'", "'Asset'" ワークフローにプロパティとして渡されます。 "'Compound Product Number'", "[Compound Product Number]" Compound Product Number は Network Order Entry に使用されます。 Delta-In-Place 機能:Delta-In-Place 機能により、明細項目の特定のフィールド値が更新されたときに、 明細項目のアクションコードが更新されます。たとえば、ユーザーが[オーダー明細項目]アプレット内で製品 の[サービス ID]の値を更新すると、アクションコードが「-」(ダッシュ)から「更新」に変更されます。 Siebel 7.5 では、Delta-In-Place 機能は Quote Item および Order Entry – Line Items ビジネスコンポー ネントのユーザープロパティを介して実装されていました。 次に例を示します。 SIS OM On Field Update Set 6 "Service Id", "Action Code", "If([Action Code] = LookupValue('DELTA_ACTION_CODE', 'Existing'), LookupValue('DELTA_ACTION_CODE', 'Modified'), [Action Code])" Siebel 7.7 では、Delta-In-Place 機能は SIS OM PMT Service ワークフローに移動されています。 Configurator セッション内での製品への変更に使用される SIS OM PMT Delta メソッドは、明細項目レベル のフィールドへの変更に対するアクションコードの生成に使用されるようになりました。 Order Management プロセス(見積り、オーダー、資産)に新しいフィールドを追加していて、SIS OM Field Update Set ユーザープロパティを使用していた場合は、このプロパティの代わりとなる新しいユーザープロパ ティを SIS OM PMT Service 内に作成する必要があります。 たとえば、Point of Presence という名前の新しいカスタムフィールドを作成した場合、古い SIS OM On Field Update Set ユーザープロパティを削除し、次のような新しいユーザープロパティを作成することができます。 ■ 名前:Delta Line Item Compare Field 26 ■ 値: [Point Of Presence]:[Point of Presence] 3 00 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アプリケーションのアップグレード後のタスク ■ Siebel アドレスデータの確認 ■ Siebel Configurator 実行時の[完了]ボタン:Siebel 7.0.4 および 7.5 では、Siebel Configurator セッ ションでユーザーが[完了]をクリックすると、Siebel EAI によってユーザーの選択が[見積り]明細項目お よび[オーダー]明細項目に転送されます。このプロセスには、見積り、オーダー、および資産関連のビジネス コンポーネントが使用されていました。 Siebel 7.7 では、このプロセスに新しい小さなビジネスコンポーネントが使用されます。これによりパフォー マンスが向上します。新しいビジネスコンポーネントは、名前が「MACD」で始まります。オリジナルのビジネ スコンポーネントを変更している場合は、「MACD」のビジネスコンポーネントにそれらの変更を適用する必要 があります。 Siebel アドレスデータの確認 アップグレード: ■ Siebel Financial Services 7.0.x から Siebel Industry Applications(SIA)8.0.x へ ■ Siebel Business Applications 8.0.x から Siebel SIA 8.0.x へ ■ Siebel Financial Services 6.2.1(IBM z/OS プラットフォーム上)から Siebel SIA 8.0.x(IBM z/OS プ ラットフォーム上)へ 備考: このトピックは、Siebel Business Applications(HOR)をより新しいリリースにアップグレードする場合 には適用されません。 環境:テスト、本番。 データベース:すべてのデータベース。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 アドレスデータの格納方法は Siebel 7.7 で変更されました。アップグレードによって、テーブル S_ADDR_ORG から S_ADDR_PER にデータが移行されました。アップグレードはアドレスデータを保持するために次の方法を使用します。 ■ 複数のレコードが S_ADDR_ORG および S_ADDR_PER 内の ADDR_NAME と同じ値を持つ場合、アップグ レードプロセスによりレコードのいずれかの ADDR_NAME が保持され、ROW_ID をその他の ADDR_NAME に追加します。 ■ アップグレードプロセスでは、カラムのサイズに適合するように ADDR_NAME の値を切り捨てます。 ■ アップグレードにより、S_ADDR_ORG および S_ADDR_PER 内の重複 ADDR_NAME でレコードをリスト するレポートが生成されます。 アップグレードが完了したら、このレポートを確認して、必要に応じて S_ADDR_PER からレコードを削除します。 備考: このレポートは Siebel 7.7 Siebel Industry Applications への Siebel 7.0.x Siebel Industry Solutions のアップグレードでも生成されます。これらのアップグレードでのこのレポートは無視します。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 30 1 Siebel アプリケーションのアップグレード後のタスク ■ Siebel 属性価格設定のアップグレード アドレスレコードをアップグレード後に確認するには 1 アップグレードで生成されたレポートを確認します。 Windows: SIEBEL_ROOT¥log¥rpt_dup_addr_names.txt UNIX: $SIEBEL_ROOT/log/rpt_dup_addr_names.txt 2 レポートを使用して、重複しているレコードを識別します。 3 アプリケーションまたは EIM を使用し、必要に応じてレコードを削除または変更します。 関連トピック 135 ページの「Siebel アドレスデータ移行のためのアップグレードの計画」 Siebel 属性価格設定のアップグレード アップグレード元:Siebel 7.0.x、7.5.x、および 7.7.x。 環境:テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 7.8 では、属性調整機能が Siebel Pricer の属性価格設定に置き換わりました。 ビジネスサービスメソッドを使用して、属性価格設定データを属性調整に手動でアップグレードする必要があります。 ビジネスサービスメソッドでは、次のことを行います。 ■ 属性価格設定ヘッダを属性調整ヘッダにアップグレードします。 ■ 属性価格設定を属性調整ディメンションにアップグレードします。 ■ 属性価格設定の値を属性調整ディメンションドメインにアップグレードします。 ■ 属性価格設定調整項目を属性調整ルールにアップグレードします。 属性価格設定を属性調整にアップグレードするには 1 Siebel Sales を起動します。 2 すべての属性クラスが製品クラスにアップグレードされていることを確認します。 3 [管理]>[ビジネスサービス]>[シミュレーター]に移動します。 4 5 新しいレコードを次のように作成します。 フィールド 値 サービス名 PSP Pricer Upgrade メソッド名 UpgradeDynamicMatrix ビジネスメソッドを開始するには、[実行]をクリックします。 3 02 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アプリケーションのアップグレード後のタスク ■ Siebel Pricer での総割引の確認 関連トピック 149 ページの「Siebel Pricer およびオーダー管理のアップグレードの計画」 Siebel Pricer での総割引の確認 アップグレード元:Siebel 7.0.x、7.5.x、および 7.7.x。 環境:テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 7.8 では、総割引機能が Siebel Pricer のバンドル係数に置き換わります。バンドル係数定義は総割引にアッ プグレードされ、バンドル係数の順序は総割引順序にアップグレードされます。 Pricer の総割引の名前はバンドル係数名 + レコードの行 ID に設定されます。これは、Pricer では総割引名を一意 にする必要があるためです。 価格設定モデル内のバンドル係数の順序は総割引順序にアップグレードされます。総割引順序の名前は、バンドル係 数を含む価格設定モデル名に設定されます。 価格リストおよび価格リスト項目は、適切な総割引順序名で記載されます。以前のリリースでは、価格設定モデルは 価格リストで指定され、カスタマイズ製品の場合は、価格リスト明細項目レベルで指定されていました。これにより、 実行時にバンドル係数の実行が可能です。 価格リストまたは価格リスト明細項目レベルでの総割引順序の関連付けが必要です。 Siebel 7.8 では、総割引の実行時には、 アップグレードプロセスは、Siebel 7.8 より前の Pricer の実装に関する次の前提に従います。 ■ フローチャートは価格設定モデルのバンドル係数を連鎖するために使用された。 ■ 最も低い順番のバンドル係数は[集合スタート]ステップに接続される。 ■ 各[集合スタート]の順序にはバンドル係数のみが含まれ、集合係数は含まれない。 ■ フローチャートの次の要素(True または False の場合)は常により大きな順番を持つ。 実装が前述のすべての基準に一致しない場合、アップグレードプロセスは定義を適切な Pricer エンティティ(総割引 など)に移しますが、正しい順序でない場合があります。 このような場合、意図するとおりに総割引順序が総割引を連鎖することを手動で確認する必要があります。アップグ レードを行う前に存在していた実行順序を使用します。 総割引へのアップグレードを確認するには 1 Siebel Sales を起動します。 2 [管理 – 価格設定]>[総割引順序]に移動します。 3 総割引順序ごとに、詳細ビューにドリルダウンします。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 30 3 Siebel アプリケーションのアップグレード後のタスク ■ Siebel 着信ワークフローのアップグレード 4 最初のアップグレード前のバンドル係数に対応する総割引を探します。最も低い順番が設定されていることを確 認します。最も低い順番が設定されていない場合は、[順番]、[使用される場合次の割引]、および[使用されな い場合次の割引]カラムの番号を変更します。 5 [使用される場合次の割引]および[使用されない場合次の割引]カラムの番号が[順番]の番号より大きいこと を確認します。また、これらの番号が予想される総割引を指定することも確認してください。そうでない場合、 必要に応じて、3 つのカラムすべての番号を変更します。 関連トピック 149 ページの「Siebel Pricer およびオーダー管理のアップグレードの計画」 Siebel 着信ワークフローのアップグレード アップグレード元:Siebel 7.0.x。 環境:開発、テスト、本番。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 「String」タイプのプロセスプロパティを含む着信ワークフローを変更して、タイプ Binary に値を渡します。これ を行わない場合、ワークフローで次のエラーメッセージが表示されます。 ステップ 'Read from File' の出力引数 '<Value>' に、文字列タイププロパティ 'InputXML' に渡せないデータ が含まれています。 データタイプ:'MEMBLOCK'、データ本体の文字列表現:'<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><?' 関連トピック 143 ページの「Siebel ワークフローデザイナーのアップグレード」 Siebel Financial Services での破産状況 フィールドへのデータの移行 アップグレード元:Siebel 7.0.x、7.5.x、および 7.7.x。 環境:テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 7.8 では、BK_STATUS_CD カラムが S_BANKRUPTCY テーブルで提供されています。このカラムには、 Siebel Financial Services アプリケーションによって使用される破産状況情報が格納されます。 アップグレードする予定のリリースで破産状況フィールドを実装している場合は、SQL コマンドを使用してカスタム 拡張カラムから BK_STATUS_CD にデータを移行します。 3 04 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アプリケーションのアップグレード後のタスク ■ レポジトリマージ後の Universal Customer Master(UCM)のアップグレード手順 レポジトリマージ後の Universal Customer Master(UCM)のアップグレード手順 アップグレード:UCM 7.8.2 から 8.0 へ 環境:開発環境のみ。 Siebel UCM 7.8.2 には、7.8.2 の標準レポジトリの他に .sif ファイルが付属しています。Siebel 7.8.2 から 8.0 への アップグレードプロセスでは、Prior Standard Repository が Siebel 7.8.2 の標準レポジトリですが、このレポジトリ には UCM の .sif ファイルを適用することで取得できる UCM 7.8.2 の追加は含まれていません。この不整合が原因で偽 の競合が発生し、8.0 の変更内容がレポジトリマージの競合解決プロセスで上書きされる場合があります。また、値を間 違って選択すると、UI、ソースデータ、履歴、バッチマネージャなどのさまざまな UCM エリアの機能に影響を及ぼす場 合があります。UCM 8.0 の出荷時の 8.0 機能を保持するには、次の手順を実行する必要があります。 アプリケーションアップグレード属性リストの[解決策]フィールドを変更するには 1 レポジトリマージ後に Siebel Tools にログインします。 2 アプリケーションメニューから、 [Screens]>[Application Upgrader]>[Application Upgrade Attribute List]の順にクリックします。 3 [Attribute Differences]リストで、表 46 に記載されているオブジェクトを検索して、[解決策]フィールド の値を「カスタム値を使用」から「標準値を使用」に変更します。 表 46 解決策フィールドの UCM オブジェクトの変更前の値 最上位の親タ イプ オブジェクト 属性 カスタマイズ前の 値 オブジェクト名 最上位の親名 UCM Account Address Source Data and History UCM Account Address Source Data and History Business Component Business Component 「UCM Account Address Source Data and History」 検索条件 [ オブジェクト名 ] = "CUT Address" UCM Contact Address Source Data and History UCM Contact Address Source Data and History Business Component Business Component 「UCM Contact Address Source Data and History」 検索条件 [ オブジェクト名 ] = "Personal Address" UCM Account History Flat List View CIF Administration Screen Screen Screen「CIF Administration Screen」の Screen View 「UCM Account History Flat List View」 メニューテキ スト - 文字列 SBL_ACCOUNT_ SOURCE_DATA_ UCM 参照 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 30 5 Siebel アプリケーションのアップグレード後のタスク ■ レポジトリマージ後の Universal Customer Master ( UCM )のアップグレード手順 表 46 解決策フィールドの UCM オブジェクトの変更前の値 最上位の親タ イプ オブジェクト名 最上位の親名 UCM Account History Flat List View CIF Administration Screen Screen UCM Contact History Flat List View CIF Administratio n Screen Screen UCM Contact History Flat List View CIF Administration Screen Screen Yes UCM Batch Process: 3 Workflow Process 3 06 オブジェクト 属性 Screen「CIF Administration Screen」の Screen View 「UCM Account History Flat List View」 ビューバーテ キスト - 文字 Screen「CIF Administration Screen」の Screen View 「UCM Contact History Flat List View」 メニューテキ スト - 文字列 Screen「CIF Administration Screen」の Screen View 「UCM Contact History Flat List View」 ビューバーテ キスト - 文字 Workflow Process「UCM Batch Process: 3」の WF Step 「Last Page?」 の WF Step Branch「Yes」 式 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 列参照 参照 列参照 カスタマイズ前の 値 SBL_ACCOUNT_ SOURCE_DATA_ UCM SBL_CONTACT_ SOURCE_DATA_ UCM SBL_CONTACT_ SOURCE_DATA_ UCM (LastPage All Must Match (Ignore Case)('true')) Siebel アプリケーションのアップグレード後のタスク ■ レポジトリマージ後の Universal Customer Master(UCM)のアップグレード手順 4 [解決策]フィールドの値を「カスタム値を使用」から「標準値を使用」に変更すると、オブジェクトの値は表 47 に 示す値になります。 表 47 解決策フィールドの UCM オブジェクトの変更後の値 最上位の親タ イプ オブジェクト名 最上位の親名 UCM Account Address Source Data and History UCM Account Address Source Data and History Business Component UCM Contact Address Source Data and History UCM Contact Address Source Data and History UCM Account History Flat List View オブジェクト 属性 新しい標準値 Business Component 「UCM Account Address Source Data and History」 検索条件 [ 親タイプ ] = 'Account' Business Component Business Component 「UCM Contact Address Source Data and History」 検索条件 [ 親タイプ ] = 'Contact' CIF Administration Screen Screen Screen「CIF Administration Screen」の Screen View 「UCM Account History Flat List View」 メニューテキ スト - 文字列 SBL_ACCOUNTS -100422441901T UCM Account History Flat List View CIF Administration Screen Screen Screen「CIF Administration Screen」の Screen View 「UCM Account History Flat List View」 ビューバーテ キスト - 文字 UCM Contact History Flat List View CIF Administration Screen Screen Screen「CIF Administration Screen」の Screen View 「UCM Contact History Flat List View」 メニューテキ スト - 文字列 参照 列参照 参照 SBL_ACCOUNTS -100422441901T SBL_CONTACTS -100422492440K Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 30 7 Siebel アプリケーションのアップグレード後のタスク ■ Siebel Pharma での臨床試験出張レポートデー タの移行 表 47 解決策フィールドの UCM オブジェクトの変更後の値 最上位の親タ イプ オブジェクト名 最上位の親名 UCM Contact History Flat List View CIF Administration Screen Screen Yes UCM Batch Process: 3 Workflow Process オブジェクト 属性 新しい標準値 Screen「CIF Administration Screen」の Screen View 「UCM Contact History Flat List View」 ビューバーテ キスト - 文字 SBL_CONTACTS -100422492440K Workflow Process「UCM Batch Process: 3」の WF Step 「Last Page?」 の WF Step Branch「Yes」 式 列参照 Siebel Pharma での臨床試験出張レポートデー タの移行 アップグレード元:Siebel 7.0.x、7.5.x、7.7.x、および 7.8.x。 環境:テスト、本番。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Siebel 7.8.x 以前のリリースでは、臨床試験出張レポートデータは、それぞれアカウント名、担当者名を格納する S_ORG_EXT、S_CONTACT などの他のテーブルと結合されて S_EVT_ACT に格納されています。出張データは 動的であり、これらの結合されたフィールドの値は変更することができます。これは、レポートレコードがロックさ れている場合は臨床出張レポートのすべてのデータが静的であることを要求する政府の規制に準拠していません。 Siebel 8.0 では、S_EVT_ACT の新しい拡張テーブルである S_CL_TRP_RPT_LS に静的データが格納されます。 次のスクリプトを実行して、S_EVT_ACT の既存の出張レポートレコードを S_CL_TRP_RPT_LS に取り込みます。 Windows: DBSRVR_ROOT¥common¥ClinicalUpgrade.sql UNIX: DBSRVR_ROOT/common/ClinicalUpgrade.sql すでにカスタム拡張テーブルまたは拡張カラムを実装して静的データを格納している場合、スクリプトを変更して、 データを S_CL_TRP_RPT_LS に移動します。 3 08 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アップグレードファイルの 19 チューニング この章では、次のトピックについて説明します。 ■ 309 ページの「Siebel Upgrade Tuner の起動および停止」 ■ 311 ページの「Siebel Upgrade Tuner を使用した並行スレッドの管理」 ■ 314 ページの「Siebel Upgrade Tuner を使用した影響のない SQL コマンドの管理」 ■ 317 ページの「Siebel Upgrade Tuner 用の UNIX ファイルの転送」 ■ 319 ページの「Siebel Upgrade Tuner の変更のロールバック」 関連トピック 第 4 章「Siebel データベースアップグレードの動作」 第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 Siebel Upgrade Tuner の起動および停止 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:テスト環境のみ。本番環境には適用されません。 プラットフォーム:Windows および UNIX のみ。 データベース:すべてのデータベース。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 このトピックでは、Windows ホスト上の Siebel Server インストールディレクトリから、Upgrade Tuner(upgtuner) を起動する方法を説明します。また、Upgrade Tuner の終了時に変更を保存または破棄する方法も説明します。 Upgrade Tuner を使用すると、テスト環境における本番環境の upgrep 手順の実行時に、テーブル作成、インデッ クス作成、および SQL 実行のパフォーマンスが向上します。 前提条件 ■ テスト環境で、本番環境の upgrep 手順を完了している必要があります。 ■ 本番環境の upgrep ログファイルに対してログ解析ユーティリティを実行済みである必要があります。221 ペー ジの「ログ解析ユーティリティを使用した Siebel ログファイルの概要」を参照してください。 ■ UNIX プラットフォームの場合は、Siebel Server がインストールされている Windows ホストにファイルを転送し ておく必要があります。317 ページの「Siebel Upgrade Tuner 用の UNIX ファイルの転送」を参照してください。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 30 9 Siebel アップグレードファイルのチューニング ■ Siebel Upgrade Tuner の起動および停止 Upgrade Tuner の起動 次の手順に従って、Upgrade Tuner を起動します。 Upgrade Tuner を起動するには ■ 次のコマンドを入力します。 SIEBEL_ROOT¥bin¥upgtuner /c LOGPARSE_SUMMARY_LOCATION ここで、各項目は次のとおりです。 LOGPARSE_SUMMARY_LOCATION:本番環境の upgrep でログ解析ユーティリティによって生成された summary.xml の場所。 例: upgtuner /c SIEBEL_ROOT¥log¥upgrep_prod_77¥summary.xml [Upgrade Tuner プロセス情報]ページが表示されます。 別の方法:/c オプションを指定せずに Upgrade Tuner を起動します。エラーポップアップで[OK]をクリッ クします。Upgrade Tuner が表示されたら、[参照]をクリックして summary.xml ファイルを選択します。 変更の保存および Upgrade Tuner の終了 次の手順に従って、変更を保存して Upgrade Tuner を終了します。 変更を保存して Upgrade Tuner を終了するには 1 変更内容を評価し、必要に応じて修正します。 Upgrade Tuner を終了するまでアップグレードファイルは修正されません。 2 [Save+Exit]をクリックします。 3 保存および終了を確認するポップアップウィンドウで[はい]をクリックします。 アップグレードファイルに変更が適用され、Upgrade Tuner が終了します。 セッション変更の破棄および Upgrade Tuner の終了 次の手順に従って、現在のセッションで行った変更を破棄して Upgrade Tuner を終了します。アップグレードファ イルに対して変更は行われません。 テーブル作成の並行処理(Parallelize Table Creation)またはインデックス作成の並行処理(Index Creation) ページ 次の場合は変更が破棄され、次回の Upgrade Tuner の起動時には表示されません。 ■ テーブルまたはインデックスをスレッド間で移動した場合、これらの変更は破棄されます。 ■ 新しいスレッドを作成した場合、そのスレッドは破棄されます。 3 10 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アップグレードファイルのチューニング ■ Siebel Upgrade Tuner を使用した並行スレッドの管理 影響のない SQL の無効化 次の場合は変更が破棄され、次回の Upgrade Tuner の起動時には表示されません。 ■ コマンドを無効にした場合、この変更は破棄されます。次回の Upgrade Tuner の起動時、[無効]カラムに チェックマークは表示されません。コマンドは SQL ファイルで有効なままです。 ■ コマンドを有効にした場合、この変更は破棄されます。次回の Upgrade Tuner の起動時に、[無効]カラムに チェックマークが表示され、コマンドは SQL ファイルで無効なままです。 変更を破棄して Upgrade Tuner を終了するには 1 [キャンセル]をクリックします。 2 変更の破棄および終了を確認するポップアップウィンドウで[はい]をクリックします。 関連トピック 107 ページの「Siebel 本番環境のアップグレードファイルのチューニングについて」 Siebel Upgrade Tuner を使用した並行スレッ ドの管理 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:テスト環境のみ。本番環境には適用されません。 プラットフォーム:Windows および UNIX のみ。 データベース:Oracle のみ。 Upgrade Tuner を使用すると、テーブルおよびインデックスの作成のための並行スレッドを作成、編集、および削 除できます。これにより、テーブルおよびインデックスの作成に必要な時間が短縮されるため、アップグレードのパ フォーマンスが向上します。 スレッドの作成、編集、および削除は、[テーブル作成の並行処理(Parallelize Table Creation)]ページおよび [インデックス作成の並行処理(Parallelize Index Creation)]ページで行います。この 2 つのページのレイアウ トは同じです。 前提条件 ■ テスト環境で、本番環境の upgrep 手順を完了している必要があります。 ■ 本番環境の upgrep ログファイルに対してログ解析ユーティリティを実行済みである必要があります。221 ペー ジの「ログ解析ユーティリティを使用した Siebel ログファイルの概要」を参照してください。 ■ UNIX プラットフォームの場合は、Siebel Server がインストールされている Windows ホストにファイルを転 送しておく必要があります。317 ページの「Siebel Upgrade Tuner 用の UNIX ファイルの転送」を参照してく ださい。 ■ Upgrade Tuner を起動します。309 ページの「Siebel Upgrade Tuner の起動および停止」を参照してください。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 31 1 Siebel アップグレードファイルのチューニング ■ Siebel Upgrade Tuner を使用した並行スレッドの管理 スレッドの表示 スレッドの内容を表示およびソートしたり、複数のスレッドでソートした項目を表示することができます。 ■ デフォルトのソート:デフォルトのソートでは、[Siebel スレッド]のすべての項目がコストの降順にソートさ れます。デフォルトのソートは、Upgrade Tuner の起動時、スレッドの追加時、またはスレッドの削除時に表 示されます。ソート順を逆にするには、[Siebel スレッド]カラムヘッダーをクリックします。 ■ スレッドの内容のソート:スレッドのカラムヘッダーをクリックします。ソート順を逆にするには、カラムヘッ ダーをもう一度クリックします。 ■ すべてのスレッド内のすべての項目のコストを基準にしたソート: [テーブルあたりのコスト]カラムヘッダーを クリックします。ソート順を逆にするには、カラムヘッダーをもう一度クリックします。 並行スレッドの作成 次の手順に従って、テーブルまたはインデックスの作成のための並行スレッドを作成します。Upgrade Tuner によっ て、スレッドに並行スレッド 1、並行スレッド 2 などの名前が自動的に指定されます。スレッド名を編集することは できません。 並行スレッドの作成では、まず、並行スレッド 1 と並行スレッド 2 を同時に作成します。これらの各スレッドには、 テーブルまたはインデックスを少なくとも 1 つ割り当てる必要があります。 作成するすべてのスレッドに、テーブルまたはインデックスが少なくとも 1 つ含まれるようにします。 並行スレッド 1 と並行スレッド 2 を作成するには 1 [Siebel スレッド]でテーブルまたはインデックスを選択し、キーボードの矢印キーを使用して右側に移動します。 Upgrade Tuner によって並行スレッド 1 と並行スレッド 2 が作成されます。その後、並行スレッド 1 にテーブ ルまたはインデックスが割り当てられます。 2 並行スレッド 2 にテーブルまたはインデックスを少なくとも 1 つ移動し、両方のスレッドに設定します。 追加の並行スレッドを作成するには ■ テーブルまたはインデックスを選択し、キーボードの矢印キーを使用して右側に移動します。 テーブルまたはインデックスを番号が最も大きいスレッドに移動して矢印キーを再度押すと、Upgrade Tuner によって新しいスレッドが作成され、テーブルまたはインデックスが新しいスレッドに配置されます。 ヒント: 新しいスレッドを作成するもう 1 つの方法は、行を右クリックすることです。ドロップダウンメニューで、 最後にリストされているスレッドを選択してください。 スレッド間での項目の移動 [Siebel スレッド]を含むスレッド間でテーブルまたはインデックスを移動するには、左向き矢印キーと右向き矢印 キーを使用します。 備考: いずれかのスレッドが空の場合、保存して終了することはできません。 3 12 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アップグレードファイルのチューニング ■ Siebel Upgrade Tuner を使用した並行スレッドの管理 スレッドの削除 次の手順に従って、既存のスレッドを削除します。[Siebel スレッド]は削除できません。 並行スレッド 1 と並行スレッド 2 は同時に削除する必要があります。並行スレッド 1 と並行スレッド 2 を削除する 前に、他のすべてのスレッドを削除する必要があります。 並行スレッド 1 または並行スレッド 2 以外のスレッドを削除するには 1 目的のスレッドのカラムヘッダーをクリックします。 この操作によって、そのスレッド内のすべての項目が一番上に表示されるようにリストがソートされます。 2 カラムヘッダーを右クリックし、ポップアップメニューから[すべての項目を Siebel スレッドに移動]を選択します。 3 カラムヘッダーを右クリックし、ポップアップメニューから[スレッドの削除]を選択します。 Upgrade Tuner によってスレッドが削除され、そのスレッドより番号が大きいすべてのスレッドの名前が変更 されます。 並行スレッド 1 と並行スレッド 2 を削除するには 1 並行スレッド 2 のカラムヘッダーを右クリックし、ポップアップメニューから[すべての項目を Siebel スレッ ドに移動]を選択します。 2 並行スレッド 1 のカラムヘッダーを右クリックし、ポップアップメニューから[すべての項目を Siebel スレッ ドに移動]を選択します。 3 並行スレッド 2 のカラムヘッダーを右クリックし、ポップアップメニューから[スレッドの削除]を選択します。 Upgrade Tuner によって並行スレッド 1 と並行スレッド 2 が削除されます。 アップグレードパフォーマンスの向上の評価 本番環境の upgrep パフォーマンスの向上を評価するには、ページの上部にある 2 つのフィールドを使用します。 ■ [順次処理によるテーブル(またはインデックス)作成の総コスト]:並行スレッドを使用しない場合にテーブル またはインデックスの作成にかかる時間を表示します。 ■ [並行処理によるテーブル(またはインデックス)作成の総コスト]:作成した並行スレッドを使用したアップグ レードの完了にかかる時間を表示します。この時間は、[Siebel スレッド]の時間と並行スレッドの最長実行時 間を合計して計算されます。 順次処理による作成時間と並行処理による作成時間の差が、並行スレッドの使用によるアップグレード時間の短縮の 推定値になります。 次の操作を実行することで、アップグレード時間をさらに短縮できます。 ■ [Siebel スレッド]から並行スレッドへの追加項目の移動 ■ 実行時間が最も長い並行スレッドからその他のスレッドまたは新しいスレッドへの項目の移動 目的は、[Siebel スレッド]の時間と並行スレッドの最長実行時間の両方を最小限に抑えることです。新しい並行ス レッドごとに追加のメモリおよび CPU サイクルが必要になるため、並行スレッド数を調整してアップグレードパ フォーマンスを最適化することが必要になる場合があります。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 31 3 Siebel アップグレードファイルのチューニング ■ Siebel Upgrade Tuner を使用した影響のない SQL コマ ンドの管理 関連トピック 107 ページの「Siebel 本番環境のアップグレードファイルのチューニングについて」 Siebel Upgrade Tuner を使用した影響のない SQL コマンドの管理 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:テスト環境のみ。本番環境には適用されません。 プラットフォーム:Windows および UNIX のみ。 データベース:すべてのデータベース。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 アップグレードスクリプトでは、Siebel データモデルのすべてのテーブルがサポートされます。これらのテーブルには、 Siebel データベースに含まれていないテーブル、空のテーブル、または特定の SQL コマンドに適用されるデータを持た ないテーブルに対して実行される SQL コマンドが含まれている場合があります。このような SQL コマンドを無効にする と、本番環境の upgrep の実行時間を削減できます。 [影響のない SQL の無効化(Deactivate 0-Row SQLs)]ページには、0 行を返したコマンドを含む SQL ファイル のリストが表示されます。これは、そのコマンドがどのデータにも影響せず、データベーススキーマを変更しないこ とを意味します。この画面には、RDBMS によってネイティブに実行されるアップグレードコマンドのみが表示され ます。odbcsql を使用して実行される SQL コマンドは表示されません。 SQL ファイルは、DBSRVR_ROOT¥DBPLATFORM¥upgrade¥VERSION¥(db2udb¥upgrade¥V7_7¥ など)にあります。 ファイルを選択すると、0 行を返したコマンドが画面の下側に表示されます。その後、コマンドを無効または有効に することができます。表示されたコマンドを編集することはできません。 コマンドを無効にして変更を保存すると、そのコマンドが格納されている SQL ファイルが Upgrade Tuner で開かれ、コ マンドに (Execute=No) が挿入されます。コマンドを有効にすると、コマンドから (Execute=No) が削除されます。 前提条件 ■ テスト環境で、本番環境の upgrep 手順を完了している必要があります。 ■ 本番環境の upgrep ログファイルに対してログ解析ユーティリティを実行済みである必要があります。221 ペー ジの「ログ解析ユーティリティを使用した Siebel ログファイルの概要」を参照してください。 ■ UNIX プラットフォームの場合は、Siebel Server がインストールされている Windows ホストにファイルを転送し ておく必要があります。317 ページの「Siebel Upgrade Tuner 用の UNIX ファイルの転送」を参照してください。 ■ カスタマイズとアプリケーションデータの性質を分析します。追加した新しいテーブルの役割を把握しておきます。 ■ Upgrade Tuner を起動します。309 ページの「Siebel Upgrade Tuner の起動および停止」を参照してください。 3 14 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アップグレードファイルのチューニング ■ Siebel Upgrade Tuner を使用した影響のない SQL コマ ンドの管理 影響のない SQL の表示 影響のない SQL の表示およびソートには、次のような方法があります。 ■ デフォルトのソート:デフォルトのソート順は、影響のないコマンドがドライバファイルに表示される順序です。 無効化された SQL コマンド(以前のセッションで無効化されたコマンドを含む)がリストの最後に表示されます。 デフォルトのソート順は、Upgrade Tuner の起動時に表示されます。 ■ コストを基準にソートした項目の表示:実行時間の長さの降順にコマンドをソートするには、[Net Cost]カラ ムヘッダーをクリックします。ソート順を逆にするには、 [Net Cost]をもう一度クリックします。このセッショ ンの前に無効化されたコマンドがリストの最後に表示されます。 ■ 現在のセッションで有効化または無効化されたコマンドの表示: [無効]カラムヘッダーをクリックします。項目 がリストの先頭に表示されます。これらの項目の[無効]カラムには[変更済み]という語が表示されます。無 効になっている項目にはチェックマークが表示されます。有効になっている項目には表示されません。 ■ 以前のセッションで無効化されたコマンドの表示: [純費用]カラムヘッダーをクリックして、リストの最後まで スクロールします。無効になっているコマンドの[無効]カラムにチェックマークは表示されず、 [変更済み]と いう語も表示されません。 ■ 以前のセッションで有効化されたコマンドの表示:SQL コマンドの表示では、以前の Upgrade Tuner セッショ ンで有効にしたコマンドを特定する方法はありません。コマンドを有効にするときに、今後のセッションでその コマンドを特定できるように、その SQL ファイル名および SQL タグ番号を書き留めておきます。 ■ ファイル内のすべての影響のない SQL コマンドの表示: [SQL ファイル]カラムヘッダーをクリックします。こ の操作によって、ファイル名がアルファベット順にソートされます。ソート順を逆にするには、カラムヘッダー をもう一度クリックします。 影響のない SQL コマンドの無効化 次の手順に従って、どのデータにも影響しない SQL コマンドを無効化します。 影響のない SQL コマンドを無効化するには 1 Upgrade Tuner で、[Deactivate 0-Row SQLs]タブをクリックします。 [Deactivate 0-Row SQLs]画面が表示されます。 2 [Net Cost]カラムヘッダーをクリックします。 これによって、実行時間が最も長い SQL コマンドが最初に表示されるようにエントリがソートされます。この ようにソートされない場合は、カラムヘッダーをもう一度クリックします。以前の Upgrade Tuner セッション で無効化されたコマンドがリストの最後に表示されます。 3 行をクリックして、0 行を返したコマンドを表示します。 4 このコマンドがアップグレードに必要かどうかを慎重に評価します。 5 コマンドの純費用を書き留めます。 必要に応じて、スプレッドシートを使用して純費用の変更を追跡できます。 6 コマンドを無効にするには、[無効]カラムのチェックボックスをクリックします。 次のようになります。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 31 5 Siebel アップグレードファイルのチューニング ■ Siebel Upgrade Tuner を使用した影響のない SQL コマ ンドの管理 ■ チェックマークが表示され、コマンドが無効であることが示されます。 ■ チェックマークの横に、このセッションで変更が行われたことを示す[変更済み]という語が表示されます。 ■ [純費用]カラムに表示される時間が[なし]に変更されます。 ■ 保存して終了すると、Upgrade Tuner によって SQL ファイルのコマンドが無効化されます。 ■ 次回の Upgrade Tuner の起動時、そのコマンドの[無効]カラムにチェックマークは表示されますが、 [変更 済み]という語は表示されません。 影響のない SQL コマンドの有効化 次の手順に従って、どのデータにも影響しない SQL 文を有効化します。 影響のない SQL コマンドを有効化するには 1 [Net Cost]カラムヘッダーをクリックして、リストの最後までスクロールします。 これによって、コマンドが実行時間を基準にソートされます。無効なコマンドは常にリストの最後に表示され、 その実行時間は[なし]になっています。 2 行をクリックして、0 行を返したコマンドを表示します。 3 このコマンドがアップグレードに必要かどうかを慎重に評価します。 4 コマンドを有効にするには、[無効]カラムのチェックボックスをクリックします。 次のようになります。 ■ チェックマークがチェックボックスから消えて、コマンドが有効であることが示されます。 ■ チェックボックスの横に、このセッションで変更が行われたことを示す[変更済み]という語が表示されます。 ■ [Net Cost]カラムに表示される時間は[なし]のままです。 ■ 保存して終了すると、Upgrade Tuner によって SQL ファイルのコマンドが有効化されます。 ■ 次回の Upgrade Tuner の起動時に、 [なし]がそのコマンドの実行時間に置き換えられ、 [変更済み]とい う語は表示されません。 5 コマンドの SQL ファイル名および SQL タグ番号を書き留めます。 6 次回の Upgrade Tuner の実行時に、コマンドを検索してその純費用を書き留めます。 必要に応じて、スプレッドシートを使用して Net Cost の変更を追跡できます。 アップグレードパフォーマンスの向上の評価 本番環境の upgrep パフォーマンスの向上を評価するには、無効にしたすべての Deactive 0-Row SQLs の Net Cost を合計します。次に、有効にした Deactive 0-Row SQLs の Net Cost を減算します。 最終的な合計が、次の本番環境の upgrep に必要な時間の推定短縮時間です。 関連トピック 107 ページの「Siebel 本番環境のアップグレードファイルのチューニングについて」 3 16 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アップグレードファイルのチューニング ■ Siebel Upgrade Tuner 用の UNIX ファイルの転送 Siebel Upgrade Tuner 用の UNIX ファイルの 転送 アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:テスト環境のみ。本番環境には適用されません。 プラットフォーム:UNIX のみ。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 Upgrade Tuner は Siebel Server の一部で、Windows 上でのみ実行されます。UNIX マシンで本番環境のアップ グレードファイルをチューニングするには、次の手順を実行する必要があります。 ■ UNIX ホストから Siebel Server がインストールされている Windows ホストに、Upgrade Tuner で必要な アップグレードファイルを転送します。 ■ UNIX ファイルを入力として使用し、Windows ホスト上で Upgrade Tuner を実行します。 ■ 変更したアップグレードファイルを Windows ホストから UNIX ホストに再転送します。 UNIX ホストでの本番環境の upgrep 実行時にログ解析ユーティリティによって生成されるスクリプトが、ファイル 転送プロセスを簡略化します。 ■ upgtuner_ftp_get.txt:このスクリプトにより、アップグレードファイルが UNIX ホストから Windows ホストのターゲットディレクトリに転送されます。 ■ upgtuner_ftp_put.txt:このスクリプトにより、アップグレードファイルが Windows ホストから UNIX ホストのターゲットディレクトリに再転送されます。 UNIX ホストの前提条件 ■ テスト環境で、本番環境の upgrep 手順を完了している必要があります。 ■ 本番環境の upgrep ログファイルに対してログ解析ユーティリティを実行済みである必要があります。221 ペー ジの「ログ解析ユーティリティを使用した Siebel ログファイルの概要」を参照してください。 Windows ホストの前提条件 ■ Siebel Server をインストールしておく必要があります。Siebel データベースサーバーをインストールする必 要はありません。 ■ Windows ホストは、アップグレードを実行済みの Siebel Server でもかまいません。UNIX ホストのアップグ レードファイルのチューニングは、Windows ベースの Siebel Server にすでに存在するアップグレードファイ ルには影響しません。 ■ upgtuner_ftp_put.txt スクリプトを実行するには、Windows ホストから UNIX ホストに FTP 転送を実行 できる必要があります。 次の手順では、FTP を使用してファイルを転送します。FTP を使用できない場合は、他の方法を使用してファイルを 転送できます。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 31 7 Siebel アップグレードファイルのチューニング ■ Siebel Upgrade Tuner 用の UNIX ファイルの転送 UNIX ホストから Windows ホストへのファイルの転送 UNIX アップグレードファイルに対して Upgrade Tuner を実行するには、まず Windows ホストにファイルを転送 する必要があります。 UNIX ホストから Windows ホストにファイルを転送するには 1 Windows ホスト:UNIX アップグレードファイルのターゲットディレクトリを作成し、ディレクトリを共有します。 2 UNIX ホスト:FTP で次のスクリプトを Windows マシンのターゲットディレクトリに転送します。 ■ upgtuner_ftp_get.txt ■ upgtuner_ftp_put.txt これらのファイルは $SIEBEL_ROOT/bin にあります。 3 Windows ホスト:両方のスクリプトで、次の表の説明に従ってプレースホルダパラメータを実際の値で置き 換えます。 プレースホルダ 値 &HostIP この値は、UNIX マシンの IP アドレスです。 &Username この値は、UNIX マシンで FTP セッションを開くために使用されるユーザー名 (たとえば、sadmin など)です。 &WindowsTempDir この値は、Windows マシンのターゲットディレクトリのフルパスです。ター ゲットディレクトリは、Siebel Server のインストールディレクトリ内に存在す る必要はありません。アップグレードファイルがすでに格納されているターゲッ トディレクトリは使用しないでください。 4 Windows ホスト:FTP および upgtuner_ftp_get.txt を使用して、次の表に示すファイルを UNIX ホス トから Windows ホストのターゲットディレクトリに転送します。 ファイル UNIX ホスト上の場所 summary.xml $SIEBEL_ROOT/log/upgrep_prod_VERSION/ 例:$SIEBEL_ROOT/log/upgrep_prod_77/summary.xml master_upgrep_prod _VERSION.ucf $SIEBEL_ROOT/bin/ schema*.ddl DBSRVR_ROOT/DBPLATFORM/ 例:$SIEBEL_ROOT/bin/master_upgrep_prod_77.ucf 例:DBSRVR_ROOT/Oracle/schema.ddl、schema_t1.ddl、schema_t2.ddl driver_upgrep_prod _VERSION.ucf DBSRVR_ROOT/DBPLATFORM/upgrade/VERSION/ *.sql DBSRVR_ROOT/DBPLATFORM/upgrade/VERSION/ 例:DBSRVR_ROOT/Oracle/upgrade/V7_7/driver_upgrep_prod_77.ucf 例:DBSRVR_ROOT/Oracle/upgrade/V7_7/pret.sql、preschm.sql 3 18 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アップグレードファイルのチューニング ■ Siebel Upgrade Tuner の変更のロールバック 5 Windows ホスト:UNIX アップグレードファイルが格納されているターゲットディレクトリに移動し、テキ ストエディタで summary.xml ファイルを開きます。 6 Windows ホスト:ファイルの先頭近くで要素 <SIEBEL_ROOT> を検索し、Windows ホストにコピーした UNIX ファイルが格納されているターゲットディレクトリへの絶対パスになるように値を編集します。 7 Windows ホスト:ファイルを保存して終了します。 8 Windows ホスト:Upgrade Tuner を起動し、UNIX アップグレードファイルをチューニングします。 UNIX アップグレードファイルが格納されているターゲットディレクトリを指定します。summary.xml ファイ ルに、ターゲットディレクトリ内のすべてのアップグレードファイルを検出するように Upgrade Tuner に指示 するフラグが含まれています。ファイルを移動する必要はありません。 Windows ホストから UNIX ホストへのファイルの転送 チューニングした UNIX アップグレードファイルを UNIX ホストに再転送します。 Windows ホストから UNIX ホストにファイルを転送するには 1 UNIX ホスト:Windows ホストから転送する UNIX アップグレードファイルのターゲットディレクトリを作成します。 別の方法:UNIX ホストの FTP アップロードディレクトリを使用します。 2 Windows ホスト:FTP で UNIX アップグレードファイルをターゲットディレクトリから UNIX ホストに転送します。 3 UNIX ホスト:アップグレードファイルを適切な場所に移動します。 summary.xml ファイルの <SIEBEL_ROOT> のパスは Windows ホストで使用されているため、UNIX ホストで は正しくありません。次回のログ解析の実行時に summary.xml が上書きされ、UNIX ホスト上の SIEBEL_ROOT のパスが含まれるようになります。 関連トピック 107 ページの「Siebel 本番環境のアップグレードファイルのチューニングについて」 Siebel Upgrade Tuner の変更のロールバック アップグレード元:すべての Siebel リリース。 環境:テスト環境のみ。本番環境には適用されません。 プラットフォーム:Windows および UNIX のみ。 データベース:すべてのデータベース。 このトピックは、アップグレードプロセスの一部です。第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 を参照してください。 次の手順に従って、保存した変更を最新の Upgrade Tuner セッションから破棄します。破棄するには、アップグ レードファイルを前回の Upgrade Tuner セッションにロールバックします。 このロールバックプロセスは、UNIX ユーザーにとって特に便利です。アップグレードファイルを UNIX ホスト上で 前のバージョンにロールバックできます。ファイルを Windows ホストに転送して Upgrade Tuner を再実行する必 要はありません。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 31 9 Siebel アップグレードファイルのチューニング ■ Siebel Upgrade Tuner の変更のロールバック アップグレードファイルのバージョン アップグレードファイルに変更を保存する前に、Upgrade Tuner で次の処理が実行されます。 ■ 最初の Upgrade Tuner セッションの場合、Upgrade Tuner によって現在のドライバファイルと SQL ファイ ルが .orig(driver_upgrep_prod_77.ucf.orig など)に保存されます。 ■ 2 番目以降のセッションの場合、Upgrade Tuner によって現在のドライバファイルと SQL ファイルが .old (driver_upgrep_prod_77.ucf.old など)に保存されます。 ロールバックするには、アップグレードファイルを .old または .orig バージョンに置き換えます。 ロールバックのガイドライン アップグレードファイルをロールバックする場合は、次のガイドラインに従います。 ■ 前回の Upgrade Tuner セッションにロールバックするには、ドライバファイルまたは SQL ファイルを .old バージョンに置き換えます。 ■ 元のバージョンのファイルにロールバックするには、Upgrade Tuner での変更前に、ドライバファイルまたは SQL ファイルを .orig バージョンに置き換えます。 ■ ドライバファイルと SQL ファイルは個別にロールバックできます。たとえば、SQL ファイルに対する最新の変 更を保持しながら元のドライバファイルにロールバックできます。 ■ すべての SQL ファイルを一度にロールバックする必要はありません。たとえば、現在のバージョンの SQL ファ イルをいくつか保持しながら、その他の SQL ファイルをロールバックできます。 ■ SQL ファイル内のすべてのコマンドをロールバックする必要はありません。ファイルを編集して、必要な数のコ マンドを有効または無効にすることができます。 ■ driver_upgrep_prod_VERSION.ucf ファイルは手動で編集しないことをお勧めします。 ■ スレッド数が少ないセッションにロールバックする場合、schema_t#.ddl または schema_i#.ddl スレッド ファイルを削除する必要はありません。削除されたスレッドを実行する手順が Upgrade Tuner によってドライ バファイルから削除されるため、スレッドファイルの削除は不要です。 次の手順では、例として driver_upgrep_prod_77.ucf および pret.sql を使用します。 前回のセッションへのロールバック 次の手順に従って、最新のセッションを破棄して前回のセッションにロールバックします。 前回のセッションにロールバックするには 1 driver_upgrep_prod_77 および pret.sql のコピーに名前を付けて保存します。 2 driver_upgrep_prod_77.old を driver_upgrep_prod_77 にコピーします。 3 pret.sql.old を pret.sql にコピーします。 4 Upgrade Tuner を再起動します。 3 20 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アップグレードファイルのチューニング ■ Siebel Upgrade Tuner の変更のロールバック 元のアップグレードファイルへのロールバック 次の手順に従って、Upgrade Tuner でのすべての変更を破棄して元のアップグレードファイルにロールバックします。 元のアップグレードファイルにロールバックするには 1 driver_upgrep_prod_77 および pret.sql のコピーを保存します。 2 driver_upgrep_prod_77.orig を driver_upgrep_prod_77 にコピーします。 3 pret.sql.org を pret.sql にコピーします。 手動による SQL コマンドの有効化または無効化 次の手順に従って、SQL ファイルを編集して、影響のない SQL コマンドを個別に有効または無効にします。 SQL ファイルを編集してコマンドを有効または無効にするには 1 SQL ファイルのコピーに名前を付けて保存します。 2 .sql ファイル(コピーではなく)を開いて、目的の SQL コマンドを検索します。 コマンドは、Run_SQL_# で始まります(Run_SQL_100 など)。 3 次のようにコマンドを編集します。 ■ コマンドを有効にするには、要素 (Execute=N) を削除します。 ■ コマンドを無効にするには、要素 (Execute=N) を追加します。 Run_SQL_# = の後の行に要素を単独で挿入します。 4 ファイルを保存します。 関連トピック 107 ページの「Siebel 本番環境のアップグレードファイルのチューニングについて」 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 32 1 Siebel アップグレードファイルのチューニング ■ Siebel Upgrade Tuner の変更のロールバック 3 22 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 A Siebel Marketing アップグレード リファレンス この付録には、次のトピックが含まれています。 ■ 323 ページの「廃止された Siebel Marketing のデータ」 ■ 329 ページの「廃止された Siebel Marketing のビジネスオブジェクト」 ■ 330 ページの「廃止または置き換えられた Siebel Marketing のビュー」 関連トピック 第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 廃止された Siebel Marketing のデータ アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 323 ページの表 48 に、Siebel 7.7 で廃止されたマーケティングデータのリストを示します。表の[コメント]フィー ルドは、そのデータの処理方法を示します。 表 48 Siebel 7.7 で廃止された Siebel Marketing のデータ データ アップグレー ドによる影響 プログラム(プログ 廃止 ラムのオカレンス) ステージ(ステー ジのオカレンス) 廃止されたテーブル 廃止されたビジネス コンポーネント なし なし コメント 活動は親プログラム に移行されました。 廃止 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 32 3 Siebel Marketing アップグレードリファレンス ■ 廃止された Siebel Marketing のデータ 表 48 Siebel 7.7 で廃止された Siebel Marketing のデータ データ キャンペーン (キャンペーンの オカレンス) アップグレー ドによる影響 廃止されたテーブル 廃止されたビジネス コンポーネント 廃止 なし DBM Campaign Campaign Occurrences Campaign Occurrences Delete Campaign Results Campaign Segment Allocation Campaign Template Related Event Templates Campaign Wave List Distribution DBM Campaign Cost DBM Campaign Cost (Fixed) DBM Campaign Cost (Inbound) DBM Campaign Cost (Outbound) DBM Campaign Occurrence Cost DBM Campaign Occurrence Lists Campaign Occurrence Offer DBM Preview List 3 24 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 コメント 各オカレンスに対 して、キャンペー ンロードレコード が作成されます。 Siebel Marketing アップグレードリファレンス ■ 廃止された Siebel Marketing のデータ 表 48 Siebel 7.7 で廃止された Siebel Marketing のデータ データ eNewsletter オファー アップグレー ドによる影響 廃止されたテーブル 廃止されたビジネス コンポーネント Enewsletter Offer 廃止 Enewsletter Offer Attachments Enewsletter Offer Attachments.Sequen ce Number (Sequence) コメント ニュースレター機能 は、電 子 メ ー ル オ ファーの条件付きコ ンテンツ書式設定で サポートされます。 Enewsletter Offer Comm Profile Parameter Enewsletter Offer Related URLs Enewsletter Offer Template Related Web Offers f/ Enewsletter Offer Related Web Surveys f/ Enewsletter Offer セグメント プログラム内 S_CALL_LST_CRIT の使用履歴は S_CALL_LST_DTL 保持されます。 セグメント基 準は廃止され ました。 フィルター 廃止 S_CALL_LST_QRY Segment Detail-DD Segment Expression Campaign Segment Allocation セグメントは、セグ メントデザイナー で再構築する必要 があります。 Segment Campaign Allocation S_DD_FILTER Filters S_DD_FILTER_DTL Filters Detail Filters Expression Save Attribute Level Look Up フィルターは、セグ メントデザイナーか セグメントツリーデ ザイナーの基準、ま たは Siebel Analytics レポジト リのメタデータ制約 を使用して適用する 必要があります。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 32 5 Siebel Marketing アップグレードリファレンス ■ 廃止された Siebel Marketing のデータ 表 48 Siebel 7.7 で廃止された Siebel Marketing のデータ データ アップグレー ドによる影響 廃止されたテーブル 廃止されたビジネス コンポーネント リストフォーマット 廃止 S_DD_LST_FMT List Columns S_DD_LST_FMTDTL List Columns.Sequence (Sequence) S_DD_PROGLSTFMT コメント リストフォーマッ トデザイナーを使 用してリスト フォーマットを作 成してください。 List Formats Program List Formats Dependent List Format ソースコード フォーマット 廃止 なし なし 古いソースコード フォーマットは廃 止されました。アッ プグレード後は、新 しい要素を使用し てソースコード フォーマットを再 作成する必要があ ります。 テーブル結合 廃止 S_DD_DATA_OBJ DD Field S_DD_UNION_MBR DD Join データソースメタ デ ー タ は す べ て、 Siebel Analytics S_DD_JOIN DD Table S_DD_JOIN_SPEC Fields One Level Join Fields Join Fields.Sequence (Sequence) Union Tables 3 26 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 レポジトリで管理 されます。 Siebel Marketing アップグレードリファレンス ■ 廃止された Siebel Marketing のデータ 表 48 Siebel 7.7 で廃止された Siebel Marketing のデータ データ リスト尺度 バウンドメジャー カスタムメジャー アップグレー ドによる影響 廃止されたテーブル 廃止されたビジネス コンポーネント 廃止 S_DD_MEAS Aggregation Function S_DD_MEASRSTRCT Available Measures S_DD_SUBMEAS Base Measure コメント Siebel Analytics レポジトリの式に 置き換えられます。 Bound Measures Custom Measures Dependent List Format Functions (Logical) Functions (Mathematical) List Measures Measures Parent Measures RowNum Measure SubMeasures Measure Aggregation (Tree) Members.Sequence (Sequence) Measure Restrict Measure Restrict (Tree) バケット(尺度に 基づく属性) 廃止 S_DD_MEASATRPAR S_DD_MEAS_ATTR Measure Attribute Members Measure Attribute Members (Tree) Siebel Analytics レポジトリの式に 置き換えられます。 Measure Attribute Measure Attributes Measure Attributes (Tree) Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 32 7 Siebel Marketing アップグレードリファレンス ■ 廃止された Siebel Marketing のデータ 表 48 Siebel 7.7 で廃止された Siebel Marketing のデータ データ 属性と属性ファミ リー アップグレー ドによる影響 廃止されたテーブル 廃止されたビジネス コンポーネント 廃止 S_DD_ATRFAMLVMB Attribute Families S_DD_ATTRFAM Attribute Family Resync VBC S_DD_ATTRFAMLVL S_DD_ATTRFAMVAL S_DD_FIELD Attribute Family Value S_DD_HIERATR Attribute Filters Detail S_DD_HIERATRKEY Attribute Levels S_DD_HIERATRLVL Attribute Levels.Sequence (Sequence) S_DD_HIERATRVAL Hierarchical Attribute Value Hierarchical Attributes Hierarchy (Fields) Hierarchy (Tree) Hierarchy Levels (Tree) Hierarchy Levels Search (Tree) Hierarchy Search (Fields) Hierarchy Search (Tree) Hierarchy Values (Fields) Hierarchy Values (Tree) Hierarchy.Sequence (Sequence) 3 28 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 コメント セグメント基準は、 セグメントデザイ ナーのプレゼン テーションカラム (「fields」)を使用し て作成されます。 Siebel Marketing アップグレードリファレンス ■ 廃止された Siebel Marketing のビジネスオブジェ クト 表 48 Siebel 7.7 で廃止された Siebel Marketing のデータ データ アップグレー ドによる影響 廃止されたテーブル 廃止されたビジネス コンポーネント 顧客階層 廃止 S_DD_STRFAM Hierarchy S_DD_SRTFAM_LVL Hierarchy Levels Hierarchy Levels (Fields) S_DD_SRTFAM_MAP User Defined Levels User Defined Levels.Sequence (Sequence) キャンペーンロー ドマッピング コメント 不要になりました。 顧客レベルのター ゲットは、Siebel Analytics レポジ トリの[Target Levels]でサポー トされます。 廃止 (担当者主要 フォーマット) Server のテーブ ル(内部使用) 廃止 S_DD_CUBE S_DD_DIM スナップショット要素 S_DD_DIM_DTL S_DD_EXTRACT S_DD_EXTRACT_CL S_DD_PROGEXPORT S_DD_SNPSHT_FMT これらのテーブル は、廃止された Siebel Server コ ンポーネント (Data Dictionary Manager および Marketing Server)で使用さ れていたものです。 S_DD_PRPERFMEAS 廃止された Siebel Marketing のビジネスオブ ジェクト アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 329 ページの表 49 に、Siebel7.7 で廃止された Siebel レポジトリのビジネスオブジェクトのリストを示します。 表 49 Siebel7.7 で廃止された Siebel Marketing のビジネスオブジェクト ビジネスオブジェクト名 Tools Project 顧客階層 Server (DD) DBM Campaign eMarketing - Campaign Views Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 32 9 Siebel Marketing アップグレードリファレンス ■ 廃止または置き換えられた Siebel Marketing の ビュー 表 49 Siebel7.7 で廃止された Siebel Marketing のビジネスオブジェクト ビジネスオブジェクト名 Tools Project DBM Campaign Btn eMarketing - Campaign Views DBM Financial Modeler Mktg Financial Rollup Data Dictionary Data Dictionary (DBM) External Contacts Mapping Server (DD) Filters Filters (DBM) Hierarchical Attributes Attributes (DBM) Measure Attributes Attributes (DBM) Measures Measures (DBM) Segment Segment (DBM) 廃止または置き換えられた Siebel Marketing の ビュー アップグレード元:Siebel 7.0.x および 7.5.x。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 330 ページの表 50 に、Siebel7.7 で廃止または置き換えられた Siebel7.x Siebel レポジトリのビューのリストを 示します。 表 50 Siebel 7.x で廃止または置き換えられた Siebel Marketing のビュー 廃止されたビュー名 Siebel 7.x の画面 Siebel 7.x の ビューの見出し All Campaigns (DBM) View キャンペーン管理 キャンペーン(全件) 置き換え All Decisions List View 決定管理 決定(全件) 廃止 All Measures View マーケティング管理 尺度(全件) 廃止 All Segments across My Organizations セグメント セグメント(全件) 置き換え All Tables View マーケティング管理 テーブル 廃止 Attribute Families View マーケティング管理 属性ファミリー 廃止 Bound Measures View マーケティング管理 バウンドメジャー 廃止 3 30 結果 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 置き換え後のビュー Campaign Administration List All Marketing Segments View Siebel Marketing アップグレードリファレンス ■ 廃止または置き換えられた Siebel Marketing の ビュー 表 50 Siebel 7.x で廃止または置き換えられた Siebel Marketing のビュー Siebel 7.x の ビューの見出し 結果 キャンペーンオカレ ンス 活動 置き換え Campaign Activity View Admin Campaign (DBM) Offers View キャンペーン管理 オファー 置き換え Campaign Literature View Admin Campaign (DBM) Team View キャンペーン管理 チーム 無効 Campaign (DBM) Template Activities View キャンペーン管理 活動プラン 置き換え Campaign Activity Plans View Campaign Admin Lists (SCW) キャンペーン(SCW) リスト 置き換え Campaign Admin Lists Campaign Admin Objectives (SCW) キャンペーン(SCW) 目標 置き換え Campaign Admin Objectives Campaign Administration Detail (SCW) キャンペーン(SCW) 担当者/見込み顧客 置き換え Campaign Contacts Admin View - Org Campaign Administration Detail - Owner Audit Trail View (SCW) キャンペーン(SCW) 所有者監査証跡 置き換え Campaign Administration Detail - Owner Audit Trail View Campaign Administration Explorer View (SCW) キャンペーン(SCW) キャンペーンエク スプローラ 置き換え Campaign Administration Explorer View Campaign Administration List (SCW) キャンペーン(SCW) キャンペーン 置き換え My Campaigns View Campaign Administration ListMore Info (SCW) キャンペーン(SCW) 追加情報 置き換え Campaign Administration ListMore Info Campaign Forecast (DBM) View-Cost Allocation Inputs キャンペーン管理 コスト割り当て入力 置き換え Campaign Expenses View Campaign Generated Lists View キャンペーンオカレ ンス エクスポート済み リスト 置き換え Campaign List Distribution View Campaign Groups View - Admin (SCW) キャンペーン(SCW) グループ 無効 Campaign List キャンペーン(SCW) キャンペーンリスト 置き換え 廃止されたビュー名 Siebel 7.x の画面 Campaign (DBM) Activities View 置き換え後のビュー My Campaigns View Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 33 1 Siebel Marketing アップグレードリファレンス ■ 廃止または置き換えられた Siebel Marketing の ビュー 表 50 Siebel 7.x で廃止または置き換えられた Siebel Marketing のビュー Siebel 7.x の ビューの見出し 廃止されたビュー名 Siebel 7.x の画面 Campaign Literature View Admin (SCW) キャンペーン(SCW) オファー Campaign Occurrence Contacts/ Prospects キャンペーンオカレ ンス Campaign Occurrence Contacts/ Prospects Organization キャンペーンオカレ ンス Campaign Occurrence Contacts/ Prospects - Position キャンペーンオカレ ンス Campaign Occurrence Contacts/ Prospects Owner Audit View キャンペーンオカレ ンス 有者監査証跡 Campaign Occurrence Email Status キャンペーンオカレ ンス 子メール状況 Campaign Occurrence Offers View キャンペーンオカレ ンス Campaign Occurrence Timeline Gantt Chart View キャンペーン > 担 結果 置き換え Campaign Literature View Admin 置き換え Campaign Contacts Admin View - All 置き換え Campaign Contacts Admin View - Org 当者/見込み顧客 キャンペーン > 担 当者/見込み顧客 (全件) キャンペーン > 担 置き換え後のビュー 廃止 当者/見込み顧客 (個人) 置き換え Campaign Administration Detail - Owner Audit Trail View 置き換え Campaign System Task View オファー 置き換え Campaign Execution History View キャンペーン管理 スケジュール 置き換え Marketing Calendar Campaigns Ax Gantt Chart View - My Campaign Occurrences Responses View キャンペーンオカレ ンス キャンペーン > 反応 置き換え Campaign Responses View Campaign Occurrences View キャンペーン管理 状況 置き換え Campaign Execution History View Campaign Plan Activities View キャンペーン管理 活動 置き換え Campaign Activity View Admin Campaign Responses View (SCW) キャンペーン(SCW) 応答 置き換え Campaign Responses View Campaign Results (DBM) Input Summary View キャンペーン管理 3 32 キャンペーン > 所 キャンペーン > 電 結果 > 結果要約 廃止 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel Marketing アップグレードリファレンス ■ 廃止または置き換えられた Siebel Marketing の ビュー 表 50 Siebel 7.x で廃止または置き換えられた Siebel Marketing のビュー 廃止されたビュー名 Siebel 7.x の画面 Siebel 7.x の ビューの見出し 結果 Campaign Results (DBM) View- Cost Inputs キャンペーン管理 結果 > 費用結果 置き換え Campaign Expenses View Campaign Results (DBM) View-Cost Allocation Results キャンペーン管理 結果 > コスト割り 置き換え Campaign Expenses View Campaign Results (DBM) View-List Results キャンペーン管理 結果 > リスト結果 置き換え Campaign Segment/ List Assumptions View Campaign Results (DBM) View-Revenue Results キャンペーン管理 結果 > 売上結果 廃止 Campaign Results (DBM) View-Segment Results キャンペーン管理 結果 > セグメント 置き換え Campaign Segment/ List Assumptions View Campaign Skill View (SCW) キャンペーン(SCW) 割り当てスキル 置き換え Campaign Skill View Campaign Team View - Admin (SCW) キャンペーン(SCW) チーム 無効 Campaign Waves View キャンペーン管理 キャンペーンの段 階(複数) 置き換え Columns View マーケティング管理 フィールド 廃止 Custom Measure Aggregation View マーケティング管理 慣行評価 > 総括 廃止 Custom Measure Details View マーケティング管理 慣行評価 > 詳細 廃止 Custom Measure Restriction View マーケティング管理 慣行評価 > 制限 廃止 Customer Hierarchies View マーケティング管理 顧客階層 廃止 DBM Campaign Timeline Gantt Chart View キャンペーン管理 スケジュール 置き換え Marketing Calendar Campaigns Ax Gantt Chart View - My DD All Segments View セグメント セグメント(全件) 置き換え Marketing Segments Across All Organizations View 当て結果 入力 置き換え後のビュー Program Schedule Detail View Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 33 3 Siebel Marketing アップグレードリファレンス ■ 廃止または置き換えられた Siebel Marketing の ビュー 表 50 Siebel 7.x で廃止または置き換えられた Siebel Marketing のビュー 廃止されたビュー名 Siebel 7.x の画面 Siebel 7.x の ビューの見出し 結果 DD Segment Detail View セグメント セグメントを編集 置き換え Database Synchronization マーケティング管理 データの取得 廃止 Decision Wizard Player View 決定管理 Decisions Detail Input Parameters View 決定管理 識別子 廃止 Decisions Detail Output Parameters View 決定管理 出力 廃止 Decisions Detail Session Parameters View 決定管理 リアルタイム入力 値 廃止 Decisions Detail View 決定管理 追加情報 廃止 Enewsletter Attachments View オファー E ニュースレター > 添付 廃止 Enewsletter Email Profile View オファー E ニュースレター > プロフィール 廃止 Enewsletter Offer Detail View オファー E ニュースレター > 追加情報 廃止 Enewsletter Offer Related URLs View オファー E ニュースレター > 関連 URL 廃止 Enewsletter Offer Sections List View オファー E ニュースレター > セクション 廃止 Enewsletter Offer View オファー eNewsletter オ 廃止 Enewsletter Rules View オファー eNewsletter ルール 廃止 External Contacts Mapping マーケティング管理 キャンペーンロー ドマッピング 廃止 Filters Detail View マーケティング管理 フィルター 廃止 Filters View マーケティング管理 フィルター 廃止 3 34 廃止 ファー Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 置き換え後のビュー SSO Mktg Segments Entry View Siebel Marketing アップグレードリファレンス ■ 廃止または置き換えられた Siebel Marketing の ビュー 表 50 Siebel 7.x で廃止または置き換えられた Siebel Marketing のビュー 廃止されたビュー名 Siebel 7.x の画面 Siebel 7.x の ビューの見出し 結果 Financial Modeler (DBM) View キャンペーン管理 予想 > 入力概要 廃止 Financial Modeler (DBM) View-Fixed Costs なし 財務モデラー 廃止 Financial Modeler (DBM) View-Inbound Costs なし 財務モデラー 廃止 Financial Modeler (DBM) View-Input Costs キャンペーン管理 予想 > 投入費用 置き換え Campaign Expenses View Financial Modeler (DBM) View-List Inputs キャンペーン管理 予想 > リスト入力 置き換え Campaign Segment/ List Assumptions View Financial Modeler (DBM) ViewOutbound Costs なし 財務モデラー 廃止 Financial Modeler (DBM) View-Revenue Inputs なし 財務モデラー 廃止 Financial Modeler (DBM) View-Segment Inputs キャンペーン管理 予想 > セグメント 置き換え Hierarchical Attribute List View マーケティング管理 階層属性 廃止 Joins View マーケティング管理 結合 廃止 List Formats View マーケティング管理 出力リストレイア ウト 廃止 List Measures View マーケティング管理 リスト尺度 廃止 Marketing Plans Funds マーケティングプラン 資本 無効 Measure Based Attributes View マーケティング管理 バケット 廃止 My Campaigns (DBM) View キャンペーン管理 入力 キャンペーン計画 (個人) 置き換え 置き換え後のビュー Campaign Segment/ List Assumptions View My Campaigns View Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 33 5 Siebel Marketing アップグレードリファレンス ■ 廃止または置き換えられた Siebel Marketing の ビュー 表 50 Siebel 7.x で廃止または置き換えられた Siebel Marketing のビュー Siebel 7.x の ビューの見出し 廃止されたビュー名 Siebel 7.x の画面 My Campaigns (DBM) View - More Info キャンペーン管理 My Decisions List View 決定管理 決定(個人) My Segments View セグメント セグメント(個人) 置き換え My Team's Decisions List View 決定管理 決定(チーム) 廃止 Program (DBM) Activities View プログラムの発生 活動 置き換え Program Plan Activities View Program Container Timeline Gantt Chart View プログラム スケジュール 置き換え Program Schedule Timeline View Program Lists View プログラムステージ プレビューリスト 置き換え Campaign List Distribution View Program Occurrence Timeline Gantt Chart View プログラム スケジュール 置き換え Marketing Calendar Programs Ax Gantt Chart View - My Program Occurrences View プログラム 状況 廃止 Program Responses View プログラムの発生 反応 廃止 Program Snapshots View プログラムステージ スナップショット 要素 廃止 Program Stages View プログラム ステージ 無効 Related Events View for eNewsletter Offers オファー 関連イベント 廃止 Related Web Offers View f/ Enewsletter オファー 関連 Web オ 廃止 Related Web Surveys View f/ Enewsletter オファー 関連 Web 調査 廃止 Response Detail View (SME) - More Info 応答 追加情報 置き換え 3 36 キャンペーン計画 (個人) 結果 置き換え 置き換え後のビュー Campaign Administration ListMore Info 廃止 My Marketing Segments View ファー Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Response Detail View (Detail) Siebel Marketing アップグレードリファレンス ■ 廃止または置き換えられた Siebel Marketing の ビュー 表 50 Siebel 7.x で廃止または置き換えられた Siebel Marketing のビュー 廃止されたビュー名 Siebel 7.x の画面 Siebel 7.x の ビューの見出し 結果 Segment Criteria View セグメント 追加情報 廃止 Segment Program Stages View セグメント プログラムプラン 廃止 eChannel All Programs View (DBM) eChannel プログ ラム-旧 プログラム(全件) 置き換え All Programs View (DBM) eChannel All Programs across My Organizations eChannel プログラム プログラム(全件) 置き換え All Programs across My Organizations eChannel キャン ペーン管理-旧 担当者/見込み顧 客 Campaign Contacts Admin View - Org eChannel プログ プログラム(個人) 置き換え My Programs View (DBM) eChannel プログ ラム-旧 スケジュール 置き換え Marketing Calendar Programs Ax Gantt Chart View - My eChannel プログ 追加情報 置き換え Programs Detail View (DBM) プログラムプラン 廃止 eChannel Campaign Administration Detail eChannel My Programs View (DBM) eChannel Program Container Timeline Gantt Chart View eChannel Programs Detail View (DBM) eChannel Segment Program Stages View 置き換え ラム-旧 ラム-旧 eChannel セグメント 置き換え後のビュー Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 33 7 Siebel Marketing アップグレードリファレンス ■ 廃止または置き換えられた Siebel Marketing の ビュー 3 38 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 B Siebel アップグレードで変更または 導入されるテーブル この付録には、次のトピックが含まれています。 ■ 339 ページの「Siebel7.8 での重要なスキーマの変更」 関連トピック 第 3 章「Siebel データベースのアップグレードの実行方法」 Siebel7.8 での重要なスキーマの変更 アップグレード元:Siebel 7.0.x、7.5.x、および 7.7.x。 プラットフォーム:Windows、UNIX、IBM z/OS。 Siebel 7.8.x のアップグレードには、次のような重要なスキーマの変更が含まれています。 顧客およびオーダー管理アプリケーション 次のスキーマ変更は、顧客およびオーダー管理アプリケーションに影響します。これには、製品管理、オーダー管理、 見積り、Pricer、および Siebel Configurator が含まれます。 新しい所属支払いプロファイル]テーブル 新しい[所属支払いプロファイル]テーブルは、旧来の[担当者支払いプロファイル]テーブルに代わるものです。 新しいスキーマは、取引先と担当者の支払いプロファイルをサポートします。アップグレードによって、旧来の[担 当者支払いプロファイル]テーブルのデータが新しいテーブルに移行されます。 見積チーム Quotes では、単一の見積りに関連する複数の営業員または他の役割の従業員をサポートできるようになりました。見積 りに対する営業員の既存の関連付けは新しい共通テーブルに移行され、プライマリ子カラムとして再使用されます。 複数価格タイプ 製品に複数の価格タイプがサポートされるようになりました(Siebel Business Application のみ)。既存の製品に 対する新しい [ 価格タイプコード ] カラムは、 「一括」に設定されます。 [見積り]、 [オーダー]、および[契約明細項 目]の新しい[一括請求の小計]カラムが計算されて格納されます。 [見積り]、 [オーダー]、および[契約明細項目] の新しい[再請求の小計]カラムは、0 に設定されます。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 33 9 Siebel アップグレードで変更または導入されるテーブル ■ Siebel7.8 での重要なスキーマの変更 [明細項目割引額]フィールドの改訂 アップグレードによって、明細項目割引の格納方法が変更されました。割引額のデータソースが[価格設定]の場合、 アップグレードによって、[割引額]フィールドに格納された値が[価格調整]フィールドに移動されます。 [割引の継続]フラグのチェックがオンの場合、この変更は行われません。その場合、このフラグのチェックがオンと なっているすべての項目は、手作業による割引で処理されます。 次の両方が真の場合、アップグレードによって正しい[ヘッダー割引額]が決定されます。 ■ アップグレードの前に、明細項目に[手作業による割引額]、 [手作業による割引率]、または[手作業による価格 上書き]が指定されていない。 ■ 明細項目に[ヘッダー割引率]が指定されている。 Pricer の属性価格設定マトリックス Siebel Pricer の属性価格設定マトリックスは、属性調整に置き換えられます。データベースのアップグレードが完 了したら、ビジネスサービスメソッドを実行して属性価格設定データを属性調整に変換する必要があります。表 51 に、廃止されたテーブルとそれに対応する新しいテーブルを示します。 表 51 属性 調整 テーブル 廃止されたテーブル 新しいテーブル S_PRI_MTRX S_DYN_MTRX S_PRI_MTRX_ATTR S_DYN_MTRX_DIM S_PRI_MTRX_ITEM S_DYN_MTRX_RL S_PRI_MTRX_VAL S_DYN_MTRX_DOM 正価、通貨コード、為替交換日 [見積り]、 [オーダー]、および[契約明細項目]が計算された[正価]フィールドは、新しいカラムに置き換わります。 アップグレードでは、従来のリリースの基本設定に基づいて、値が計算されます。[見積り]、 [オーダー]、および[契 約明細項目]は、通貨コードと為替交換日をサポートします。関連データは、関連付けられたヘッダーレコードから移 行されます。 価格リスト明細項目と CP 調整の有効日 [価格リスト明細項目]と[価格リスト CP 調整]は、ユーザーキーで有効日をサポートします。発効日と失効日は、 関連付けられたヘッダーレコードから適切にコピーされます。このデータを使用できない場合、発効日には 1980- 01-01 が設定され、失効日は NULL のままになります。 販売量割引 販売量割引は、既存の割引率による方式の他に割引額もサポートします。新しい[価格調整タイプコード]カラムは、 このタイプを指定するために使用されます。既存の[割引額]カラムには、関連する値が格納されます。両方のカラ ムが更新され、既存のデータをサポートします。 3 40 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アップグレードで変更または導入されるテーブル ■ Siebel7.8 での重要なスキーマの変更 バンドル割引 価格設定モデルの[バンドル係数]は、Siebel 7.8 では[バンドルシーケンス]と[バンドル割引]に変換されます。 表 52 に、廃止されたテーブルとそれに対応する新しいテーブルを示します。 価格リストおよび価格リスト項目から価格設定モデルへの参照は、バンドルシーケンスへの参照に変換されます。他 のすべての価格設定モデルは、データベースのアップグレード後に PPS プロシージャとして手動で再実装する必要が あります。 表 52 バンドル割引テーブル 廃止されたテーブル 新しいテーブル S_PRIMDL S_BUNDLE_SEQ S_PRIMDL_FCTR ■ S_BDL_SEQ_ITEM ■ S_BUNDLE_DISCNT S_PRIFCTR_ITM S_BDL_DISC_ITEM S_PRIMDLFCTRVAL なし S_PRIMDL_OBJ なし S_PRIMDL_OBJCRT なし S_PRIFCTITM_ATR なし Siebel Configurator Siebel 7.8 では、Siebel Configurator の新しいインフラストラクチャが導入されました。Configurator の主要 な新しいテーブルは S_VOD です。このテーブルには、製品、クラス、および属性のヘッダー情報が格納されます。 その他の重要な変更は、次のとおりです。 ■ S_VOD_VER は、S_PROD_CFGVER から置き換わり、製品、クラス、および属性オブジェクトのバージョン 情報を格納します。 ■ S_ISS_OBJ_DEF には、製品とクラスの定義が格納されます。 ■ S_ISS_ATTR_DEF には、グローバル(概要)属性の定義が格納されます。 ■ S_ISS_ATTR_VAL は、S_XA_ATTR.VLDTN_LOV_TYPE_CD の概念から置き換わり、グローバル属性の列 挙値を格納します。 ■ S_ISS_OBJ_ATTR には、ローカル属性とクラスおよび製品の関係が格納されます。これは、従来 S_XA_ATTR.CLASS_ID および S_PROD_INT_XA に格納されていた関係に置き換わります。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 34 1 Siebel アップグレードで変更または導入されるテーブル ■ Siebel7.8 での重要なスキーマの変更 表 53 に、廃止されたテーブルとそれに対応する新しいテーブルを示します。 表 53 Siebel Configurator テーブル 廃止されたテーブル 新しいテーブル S_XA_ATTR ■ S_VOD ■ S_ISS_ATTR_DEF ■ S_ISS_ATTR_VAL ■ S_ISS_OBJ_ATTR S_XA_ATTR_LANG S_ISS_OBAT_LANG S_XA_CLASS S_VOD, S_ISS_OBJ_DEF S_XA_CLASS_LANG S_VOD_LANG S_PROD_CFGVER ■ S_VOD_VER ■ S_ISS_UI_OPTION S_PROD_INT_XA S_ISS_OBJ_ATTR S_PROD_ITEM S_ISS_SUB_OBJ S_PROD_ITEM_LANG S_ISS_SOBJ_LANG S_CFG_VAR_DEF S_ISS_OBJ_LITEM S_CFG_PROP_DEF S_ISS_OBJ_RSRC S_CFG_SCRPT_DEF S_ISS_OBJ_SCRIPT S_CFG_RULE_DEF S_ISS_OBJ_CFGRL S_CFGRLDEF_LANG S_ISS_CFRL_LANG S_CFG_RULENODE S_ISS_CFRL_NODE S_CFG_UIGROUP S_ISS_UIOPT_GRP S_CFGUIGRP_LANG S_ISS_UIGR_LANG S_CFG_UIGRP_IT S_ISS_UIGR_ITEM S_PROD_CFG_PROP S_ISS_OBUI_PROP S_PRDCFGPR_LANG S_ISS_UIPR_LANG 廃止されたテーブルと同様に、新しいテーブルにもバージョンがあります。アップグレードによって、廃止されたテー ブルから新しいテーブルにデータが移行され、これまでバージョン化されていなかったオブジェクト(特定のクラス、 属性、および製品)に対する新しいレコードが作成されます。 アップグレード中に、次のようなレコードも追加で移行されます。 ■ S_PROD_INT から S_VOD および S_ISS_OBJ_DEF へ ■ S_PROD_INT_LANG から S_VOD_LANG へ 3 42 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 Siebel アップグレードで変更または導入されるテーブル ■ Siebel7.8 での重要なスキーマの変更 S_PROD_INT および S_PROD_INT_LANG は、Siebel 7.8 でも継続して使用されます。製品への外部キー参照 は、従来どおり S_PROD_INT を指します。S_PROD_INT.CFG_MODEL_ID カラムは、Siebel Configurator イ ンフラストラクチャの中で、関連付けられた S_VOD レコードを参照するために再使用されます。 すべての S_*_XA テーブル(たとえば、S_QUOTE_ITEM_XA など)は、ATTR_NAME カラムを使用して、 [見積 り項目]などのオブジェクトに関連付けられた属性を参照します。 ATTR_ID は、使用されなくなりました。これまでのリリースでは、S_XA_ATTR を参照するために使用されていま したが、これは 7.8 では使用されません。 Captive Finance Siebel 7.8 以前では、1 人の担当者は 1 つの破産とのみ関連付けられました。Siebel 7.8 では、担当者と破産の関 係は、M:M に変わりました。このモデルでは、会社の破産も追跡も可能です。アップグレードでは、2 段階でデー タを移行します。 ■ 破産情報を S_CONTACT_FNX から S_BANKRUPTCY および S_BK_PARTY へ移行します。 ■ 破産に関連付けられた代理人情報を S_PARTY_REL から S_BK_PARTY へ移行します。S_BK_PARTY では、 代理人のタイプは[銀行代理人]、[受託代理人]、[債務者代理人]、または[他方代理人]です。 テーブル S_CONTACT_FNX および S_PARTY_REL は、従来どおり他の目的でも使用されます。 eTraining アップグレードによって、次のようにスキーマが変更されます。 ■ Siebel 7.8 には、自動ウェイティングリスト機能が導入されました。既存のウェイティングリストレコードは 手動で作成されたため、アップグレードはそれらのレコードの S_SRC_EVT.AUTO_WAITLIST_FLG を N に 更新します。 ■ [最大待機者数]を S_PROD_INT_CRSE から S_SRC_EVT へ移動します。これによって、ウェイティングリ ストのサポートがコースレベルからクラスレベルに移動します。 ■ [キャンセル待ちを許可]フラグを S_PROD_INT_CRSE から S_SRC_EVT へ移動します。これによって、ウェ イティングリストのサポートがコースレベルからクラスレベルに移動します。 既存のクラスレコードの[最大待機者数]と[キャンセル待ちを許可]フラグには、対応するコースの現在の値が設 定されます。 Siebel Field Service [見積り]、 [オーダー]、および[契約明細項目]は、単一の明細項目と複数の対象資産の関連付けをサポートします。 明細項目と対象資産の既存の関連付けは共通テーブルに移行され、プライマリ子カラムとして再使用されます。 アップグレードによって、次のような新しい共通テーブルが作成されます。 ■ S_AGREE_ITM_REL から S_AGREE_ITEM へ ■ S_ORDER_ITM_REL から S_ORDER_ITEM へ ■ S_QUOTE_ITM_REL から S_QUOTE_ITEM へ S_AGREE_ITEM、S_ORDER_ITEM、および S_QUOTE_ITEM の各テーブルは、従来どおり使用されます。 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 34 3 Siebel アップグレードで変更または導入されるテーブル ■ Siebel7.8 での重要なスキーマの変更 Consumer Goods の詳細計画 Oracle の Siebel 7.8 Siebel アプリケーションでは、プロモーション計画に取引先プロモーションカテゴリーが導 入されました。新しい取引先プロモーション階層は、次のようになります。 ■ 取引先計画 ■ 取引先プロモーション ■ 取引先プロモーションカテゴリー ■ 取引先プロモーション製品 ■ 取引先プロモーション製品ベースライン / 出荷 これをサポートするために、アップグレードによって S_SRC に [ 取引先プロモーション ] レコードが挿入されます。 各レコードの識別子は、SUB_TYPE = PLAN_ACCT_PROMOTION_CATEGORY です。 アップグレードによって、次のように変更されます。 ■ S_SRC の各 [ 取引先プロモーション ] レコードに対して、アップグレードは[取引先プロモーションカテゴ リー]のレコードを挿入します。新しいレコードの親は、[ 取引先プロモーション ] レコードです。 ■ [取引先プロモーションカテゴリー]に対して、S_SRC の拡張テーブルである S_SRC_CHNL を生成します。 S_SRC_CHNL.PAR_ROW_ID は、S_SRC に新しく作成されたレコードを指します。S_SRC_CHNL には[プ ロモーション]、[プロモーション製品]などの特定の属性が格納されます。 ■ [取引先プロモーション製品]レ S_SRC.PAR_SRC_ID が[取引先プロモーションカテゴリー]を指すことで、 コードの親を変更します。 ■ S_MDF_ALLOC に格納された、S_SRC の [ 取引先プロモーション ] レコードを指す[取引]レコードを改訂 して、[取引先プロモーションカテゴリー]レコードも指すようにします。 3 44 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 索引 A R AIX メモリ割り当てセグメントスペース、保護 155 C Customer Repository、マージの準備 New Customer Repository、インポートの 準備 211, 240 アップグレード継承、設定手順 229 アップグレード動作の継承、説明 91 I IBM DB2 UDB、データベースのアップグレードの 準備 16KB 一時テーブルスペース、作成 161 32KB 一時テーブルスペース、作成 161 DB2 UDB アプリケーション開発クライアント、 インストールの確認 164 DB2 許可、AIX および Solaris での確認 160 identity ソート順、データベースが作成されている ことの確認 158 RDBMS ソフトウェア、アップグレード 120 インスタンスオーナー許可、AIX および Solaris で の確認 161 ソート順、確認 158 データベース設定パラメータ、説明と表 160 ICL、説明 97 identity ソート順、データベースが作成されているこ との確認 158 Item Identifier、Web テンプレート 269 M Microsoft SQL Server Siebel ソフトウェア設定ユーティリティ、実行言語 ユーティリティの変更 198 一時データベーススペース、説明 174 インデックスのクラスタ化、再構築 176 設定パラメータ、説明と表 175 データベースソート順、確認 173 O Oracle データベース アップグレード、アップグレード前の手順 168 サーバー設定、アップグレード前のタスク 168 ソート順、確認 167 RC2 暗号化、アップグレード 説明 129 RDBMS ソフトウェア、アップグレードの準備 120 RTC、修正 261 S S_CONTACT、複数の組織の表示 131 S_LIT ファイル、S_CB_ASSET_VER ファイルへの アップグレード 279 S_ORG_GROUP、複数の組織の表示 131 S_PARTY 「パーティモデル」を参照 S_SRC_PAYMENT テーブル、追加されるカラムの 説明 186 Siebel Application Integration(EAI)、SAP の 使用とアップグレードの説明 50 Siebel Business アプリケーション、アップグレード 複数言語環境、追加言語のインストール 126 Siebel Financial Services 世帯データの整合性、確認 180 Siebel Marketing 廃止された 7.x のデータ 323 廃止された 7.x のビュー 330 廃止された 7.x ビジネスオブジェクト 329 Siebel Purchase Orders、取引金額フィールドの 更新 298 Siebel Workflow 着信ワークフロー、更新 304 Siebel アップグレードウィザード 説明 63 Siebel ソフトウェア設定ユーティリティ Siebel アップグレードウィザード、説明 63 言語、変更 198 Siebel データベースサーバーソフトウェア 複数言語環境、追加言語のインストール 126 Siebel データベーススキーマ、アップグレード アップグレードの再開 208 Siebel データモデル S_SRC_PAYMENT テーブル、追加されるカ ラム 186 アクセス制御、説明 131 パーティテーブル、7.x で廃止されたテーブル 123 パーティテーブル、説明 122 パーティモデル、サポートするデータ移行 123 パーティモデル、データモデルへの変更(図) 123 パーティモデル、ビジネスコンポーネント定義 124 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 34 5 索引 ■ T Siebel レポジトリ、アップグレードの準備 開発環境レポジトリ、準備 197 ドックオブジェクトと可視性ルール、記録 154 SiebSrvr ログファイル、保存の説明 219 T アップグレード、計画 リソース 113 アプレットの機能、確認 253 暗号化アップグレードユーティリティ RC2 暗号化、アップグレードの説明 い Tools レポジトリ、名前の変更 197 インデックス インデックスのクラスタ化、再構築 インデックスのクラスタ化 再構築 176 U Unicode 移行、計画の注意事項 128 移行、説明と手順 127 269 オブジェクト 子孫またはコピー、表示 229 か あ アクセス制御 S_CONTACT および S_ORG-GROUP、複数の 組織の表示について 131 説明 131 アップグレード継承、設定手順 229 アップグレード後のタスク 7.x で使用されないテーブル、例 275 Purchase Orders 298 Universal Inbox 297 以前使用されていなかったが 7.x で使用されるよう になったテーブル、例 275 資産ベースのオーダー 299 支払い品目の取引金額フィールド、更新 298 シンボリック文字列モデル、アップグレード 273 組織上の上下関係図を作成ボタン、表示 284 組織上の上下関係、図の作成、説明 284 組織上の上下関係、図の作成(手順) 284 着信ワークフロー、更新 304 ドックオブジェクトおよびルール定義、正しさの 確認 276 ファイルシステムの添付ファイル、更新 279 ログファイル、手動アーカイブ 227 アップグレード参照先、選択 92 アップグレード動作の継承、説明 91 アップグレード前のタスク AIX メモリ割り当てセグメントスペース、 保護 155 Microsoft SQL Server、ソート順の確認 173 New Customer Repository、インポート の準備 211, 240 RDBMS ソフトウェア、アップグレード 120 データベースソート順、確認 121 バイナリソート順、データベースが作成されている ことの確認 173 モバイルユーザーと専用ユーザー、アップグレード の準備 185 3 46 176 お W Web テンプレートの Item Identifier 129 可視性フィルター、確認 263 カスタムデータベーススキーマ ライセンスキー、新規追加 220 カスタムレイアウトの組み込み、説明 97 く グリッドベースアプレット、確認 255 グローバルタイムゾーン 「グローバル展開、アップグレード後のタスク」 を参照 グローバル展開、アップグレード後のタスク Unicode、移行 127 グローバルタイムゾーン、アップグレード後の 有効化 286 グローバルタイムゾーン、サポートする環境の セットアップの説明 286 け 計画 Configurator 148, 149 Employee Relationship Management(ERM)、 説明 136 Resonate Central Dispatch 147 ガイドライン 115 ハンドヘルドデバイス 146 ワークフローデザイナー 143 継承のアップグレード オブジェクトの子孫またはコピー、表示 229 親から子孫へ、変更の反映 93 こ コピーされたオブジェクト、自動アップグレード アップグレード参照先、選択 92 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 索引 ■ し し シードデータ、複数言語シードデータのインス トール 126 支払い品目の取引金額フィールド、更新 298 シャトルアプレット、確認 258 集合カテゴリー(新機能)、確認 262 照合順 「データベースソート順、確認」を参照 せ 設定パラメータ、説明と表 175 専用ユーザー、アップグレードの準備 185 そ ソート順 Microsoft SQL Server、確認 173 バイナリソート順、データベースが作成されている ことの確認 173 組織上の上下関係 図の作成の説明 284 図の作成(手順) 284 組織上の上下関係図を作成ボタン、表示 284 組織上の上下関係図を作成ボタン、表示 284 た タブ、表示の確認 266 添付ファイル ファイルシステムの添付ファイル、更新 279 は パーティモデル 7.x で廃止されたテーブル 123 説明 122 データ移行、サポート 123 データモデル、変更(図) 123 ビジネスコンポーネント定義 124 バイナリソート順 Microsoft SQL Server、データベースが作成され ていることの確認 173 ひ ビジネスコンポーネント定義、パーティモデルへの 変更 124 表記規則 17 ふ ファイルシステム 添付ファイル、更新 279 複数言語環境、追加言語のインストール 126 複数言語シードデータ Siebel Database Server for DB2、インス トール 126 ほ て データ移行 パーティモデル、サポート 123 データベースサーバー設定、確認 Oracle データベースサーバー設定 168 データベースソート順、確認 IBM DB2 UDB、identity ソートでデータベースが 作成されていることの確認 158 Microsoft SQL Server、ソート順の確認 173 説明 121 データベース、アップグレードの準備 AIX メモリ割り当てセグメントスペース、 保護 155 Microsoft SQL Server、ソート順の確認 173 New Customer Repository、インポートの 準備 211, 240 RDBMS ソフトウェア、アップグレード 120 データベースソート順、確認 121 バイナリソート順、データベースが作成されている ことの確認 173 モバイルユーザーと専用ユーザー、アップグレード の準備 185 テーブル、アップグレードの準備 DB2 UDB LONG カラム、切り捨ての識別 120, 121, 152, 153, 165, 168, 185, 211, 240 本番環境のアップグレード New Customer Repository、インポートの 準備 211, 240 UNIX 上での本番環境のアップグレードの 準備 205 開発環境、ない場合のアップグレード 219 グローバルタイムゾーン、運用の説明 286 支払い品目の取引金額フィールド、更新 298 ま マニュアル マニュアルの種類 115 命名規則と表記規則 17 マルチバリューグループシャトルアプレット、 確認 258 め 命名規則 17 も モバイルユーザー、アップグレードの準備 185 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 34 7 索引 ■ ら ら ライセンスキー カスタムデータベーススキーマ、新しいキーの 追加 220 り リッチテキストコントロール、修正 261 れ レポジトリマージの結果 競合の確認 238 削除されたオブジェクトの確認 成功の判断 236 廃止されたオブジェクトの確認 3 48 レポジトリ、アップグレード EIM の一時的なカラム、生成 238 アップグレード動作、継承 91 カスタムレイアウトの組み込み(ICL) 97 説明 86 名前の変更 197 マージ後ユーティリティ、説明 93 マージの実行 232 ろ 271 272 ログファイル 手動アーカイブ わ ワークフロー 着信、更新 Siebel データベースアップグレードガイド バージョン 8.0 304 227