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3 - 新潟市

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3 - 新潟市
新潟市ビジネスフォーラム
(東京エアロスペースシンポジウム2015)
新たな航空機/航空部品産業
集積地としての新潟への期待
平成27年10月16日
(株)超音速機事業企画 社長
SKYエアロスペース研究所 所長
航空総合技術政策フォーラム代表
坂田公夫
内容
はじめに
1. 航空機産業に課せられた期待
① 産業の成り立ちと国の役割
② 我が国航空産業の目指す将来像
2. これを実現するための航空産業政策
① 世界の政策動向と我が国における政策検討
② 「航空基本法」の提案
③ 国・地方の対応
3. 具体事例:新潟への期待と中小企業クラスター
①
②
③
④
まとめ
新潟の可能性
部品産業から一大航空産業基地へ
そのための日本型航空クラスターの構築
国のプロジェクトとしての超音速機の開発提案
航空産業の成り立ちと国の役割
型式証明
航空機のライフサイクル
研究開発
大型試験
調
査
研
究
企
画
サプライチェーン
試
作
・
開
発
飛
行
試
験
型
式
証
明
製
造
型式・耐空証明
航空分野は国の役割が大きい。
 技術標準で管理、標準・基準ビジネスでもある。
 ブランド(最終商品)の価値が極めて高い。
 裾野が非常に広い。
リ
タ
イ
ア
)
• 航空安全の管理(ICAO:耐空証明、型式証明)
• 航空輸送のための空の管理・運営
• 航空技術の研究開発・大型試験設備運用
• 航空産業の国際競争力強化、融資・税制など
• 人材の育成・教育
• 防衛とセキュリティ
• マーケット外交
産業特性
MRJ
販
売
保
守
改
良
)
整備産業(MRO)
(
保守・改善点
市場要求
設
計
B787
(
人材育成
航空機産業
製造・工場認定
保
守
運
航
訓
練
導
入
企
画
エアライン・使用事業者
航空管制
耐空証明
項目 = 国・公的機
関の役割
3
航空機産業の売り上げ高比率(航空機:2.7%,エンジン:5%)
Engine Industry(2009)
B$130
World Aircraft Industry 2012
B$ 576
Japan
Embraer Brasil
US=59.5%
EU=31.3%
1.1%
Canada
2.1%
others
3.3%
Bombardier
Finmecanica
3.4%
turbomec IHI, 3.6
a, 1.9
Sales Share (%)
2.7%
Volvo, 2.0
Boeing
15.0%
MTU Aero
Engines,
5.3
GE,
27.5
Honeywell
, 7.4
Lockheed
Martin
7.9%
United
Technologies
5.7%
BAE
systems
1.8%
RollsRoyce
2.5%
Airbus
13.7%
Snecma,
8.9
Nation's Share
in 2012
Northrop
Grumann
4.3%
Canada
2.1%
P&W,
18.4
USA others
13.0%
FlightGlobal
2014.09
General Electric
3.8%
L-3
Communication
s
1.8%
Honeywell
2.1%
Brasil
1.1%
RR,
20.7
Japan
China
2.8%
0.8%
others
2.5%
Raytheon
4.1%
General
Dynamics
‘top100’
1.7%
MHI, 0.6
Avio, 2.9
EU otherrs
6.9%
Safran
3.0%
kHI, 1.0
EU
31.3%
USA
59.4%
4
内容
はじめに
1. 航空機産業に課せられた期待
① 産業の成り立ちと国の役割
② 我が国航空産業の目指す将来像
2. これを実現するための航空産業政策
① 世界の政策動向と我が国における政策検討
② 「航空基本法」の提案
③ 国・地方の対応
3. 具体事例:新潟への期待と中小企業クラスター
①
②
③
④
まとめ
新潟の可能性
部品産業から一大航空産業基地へ
そのための日本型航空クラスターの構築
国のプロジェクトとしての超音速機の開発提案
代表的な航空機開発・製造体制
インテグレータ
政府
国交省、経産省、文科省、
防衛省、ほか
航空機製造
エンジン製造
公的試験研究機関
JAXA、ENRI
K.Sakata
エアライン・
使用事業者
空港事業
陸上システム
ティア1
サブシステム産業
我が国に欠けている
サプライチェーン(今
後の航空機産業の鍵
となる)
我が国で特に必要な
中小企業群の参入・育成
サ
プ
ラ
イ
・
チ
ェ
ー
ン
ティア2,3
部品素材産業
MROなど
新たなマーケット
ティア4, 5
中小企業(部品など)
ソフト産業、他産業
6
我が国が目指すべき航空産業
1. 規模の目標は?
現状は先進工業国家としてあまりにも小さい。産業構造の変革が必要。
世界に通用する規模、自立した発展、日本経済への貢献→10年後に世
界の10%の売り上げシェア=約8兆円(文科省目標は20年後に20%)
2. 何をつくるのか
 世界の空を飛ぶ日本ブランドの航空機とエンジン(国産完成機)
 国際分業(国際共同開発)の中で高度技術による主要な部材
 なくてはならぬ高度な部品、素材を世界に供給
3. どんなビジネスを目指すか、必要か
• バランスの良い自主開発と国際共同開発
• 開発から製造、運航、アフターケア(MROを含む)にいたるまでの一貫
した高度産業
• 国際的な共同事業(共同開発など)の主体者としての産業活動
• ICAOを筆頭とする技術の国際標準を提案出来る発進力
• 中小企業の参入育成により、裾野の大きな産業構造を構成し、サプラ
イチェーンの中核を保持
• 日本発の高機能性、高環境性、高性能、高利便性の航空機、空の利
用システムを世界に提供
内容
はじめに
1. 航空機産業に課せられた期待
① 産業の成り立ちと国の役割
② 我が国航空産業の目指す将来像
2. これを実現するための航空産業政策
① 世界の政策動向と我が国における政策検討
② 「航空基本法」の提案
③ 国・地方の対応
3. 具体事例:新潟への期待と中小企業クラスター
①
②
③
④
まとめ
新潟の可能性
部品産業から一大航空産業基地へ
そのための日本型航空クラスターの構築
国のプロジェクトとしての超音速機の開発提案
期待を実現する我が国の航空産業政策の提案
1. 航空産業のポイント
 高度科学技術の集積システムである航空機とその運航関連産業(航空産業)は、我
が国に国際航空輸送が必須であることも含め、次の基幹産業。
 将来性、国際性、波及効果の高さなど、航空産業は我が国に必須。
 型式証明、耐空証明など技術標準による国際認証システムで規定され、また、公的
試験研究機関の研究開発、防衛とセキュリティなど国の関与の強い産業であり、国が
産業基盤の一端をなす。
 我が国にはこれまで、先行諸国が有する航空の総合的な振興政策がなく、行政が文
科、国交、経産、防衛に分離。政策目的としてのビジョンと、省庁の壁を超越する仕
組みが必要。
2. 海外の航空産業政策: 特に近年、欧米中で強力な推進。(次葉)
3. 政府、国会(議員)における政策検討
① 自民党政務調査会「航空産業小委員会」
『航空産業を我が国の次の基幹産業として発展させるため「成長戦略」に明確に位
置づけ、この「航空ビジネス戦略」を国家戦略として取り組み、・・・。』
② 「航空機産業推進議員連盟」による政策提言
我が国の課題、目標、基本政策
4. 「航空基本法」の提案(議員連盟とそのサポート団)
我が国の航空活動(産業、利用)を活発にし、平和と繁栄をもたらす。国が一致してビジョン、政策、
行政に当たるに必要な基本を定める。
世界の航空技術・産業政策
米国
大領令「国家航空技術研究開発政策」
National Aeronautics Research and Development Policy (2006.12発表)
民間では実施できない航空研究開発、将来の航空労働力の教育に対する投資、
学術コミュニティ育成、開発・試験用のインフラ・設備の強化提供
欧州(EC)
欧州2020年ビジョン(2001) 「フォロワーからリーダーへ」
EUとして統合した研究開発体制(ACARE)、運航システム(Single Sky)、研究所連携
(AERIA)による欧州技術基盤強化。
→FP7プログラム(2001-2013)、HORIZON2020プログラム
英国
「UK航空宇宙の戦略ビジョン」 (2014.6発表) Industry and Government
working together to secure the future for UK aerospace
UKの航空産業・技術政策の立て直し。国策コンソーシアム会社ADSを設立、
研究機関ATIを再建し、航空宇宙パートナーシップAGP設置し振興策を推進。
中国
「国家航空産業政策」 (2009)
3000機以上の国内航空機需要を背景に、国産機産業を設立、振興。
中国商用飛行機有限責任公司(COMAC)により、ARJ、C919開発製造を国家プロジェクトとして推進。
10
同時に航空機・エンジン研究所を整備強化(20研究所15,000人体制)
「議員連盟」と「自民政調小委員会」
「航空機産業推進議員連盟」
会長
役員
顧問
櫻田義孝(前文科副大臣、自民党副幹事長)
渡辺博道(幹事長)、田中和徳、宇都隆史、秋本真利、桜井 宏
麻生太郎、町村信孝、額賀福志郎、河村建夫
平成25年6月発足 衆参議員90名 内公明4名 (H27.9)
これまでに12回の勉強会開催
我が国航空産業の現状、世界の航空機市場動向、世界の産業政策、研究開発動向
我が国の振興政策の検討=「航空基本法」の議員立法、国の産業ビジョン、法制整備、
中央司令塔組織、プロジェクト推進、研究機関強化、認証・技術基盤強化、人材育成
航空産業シンポジウム 各地方で、議連の政策を議論し、地方の課題を探索 : 第一回新潟
自由民主党 政務調査会「航空産業小委員会」
委員長 河村建夫(衆議院予算委員長、党宇宙・海洋特別委員長)
役 員 渡辺博道(委員長代理)、赤澤亮正(副委員長)、齋藤 健(事務局長)、松本洋平(主査)、
大塚 拓(副主査)ほか
顧 問 保岡興治、町村信孝、額賀福志郎、逢沢一郎、田中和徳、櫻田義孝各議員ほか
委 員 衆参両院議員 50名以上
発
足
平成25年12月
委員会形態 航空宇宙工業界、メーカ、エアライン、大学、研究機関などからのヒアリングと、
各担当行政府の政策対応案をもとに、政策提言「航空ビジネス戦略」をとりまとめ。
小委員会報告書(H26.8)『・・・航空産業を我が国の次の基幹産業として発展させるため「成長戦
略」に明確に位置づけ、この「航空ビジネス戦略」を国家戦略として取り組み・・・』
- 11 -
「経済財政運営と改革の基本方針2014」(平成26年6月24日閣議決定)
第2章 経済再生の進展と中長期の発展に向けた重点課題
「航空産業振興政策」の議論に伴う各省活動
省庁
新たな施策・行政対応
文部科学省
櫻田義孝副大臣による「航空科学技術ビジョン」(研究開発局、JAXA)
経済産業省
航空機武器宇宙産業課に航空機部品・素材産業室 新設
国土交通省
航空局 航空安全部 TC能力向上のためのFAA、EASA連携強化
パイロット、航空整備士、航空機製造技術者の確保施策
内閣府
内閣官房 「関係局長連絡会議」の設置(文科、計算、国交、防衛、外務、総務、内閣府)
- 12
-
文科省の航空ビジョン(タスクフォース)
13
「航空基本法」 条文構成と趣旨(1)
法の理念: 我が国の航空活動(産業、利用)を活発にし、平和と繁栄をもたらす。
国が一致してビジョン、政策、行政に当たるに必要な基本を定める。
基本法案
条文の趣旨
前文
国にとっての航空分野の重要性を確認し、基本法が必要であるこ
とを記す。
「航空は、先端科学技術への挑戦の歴史であり、自由と平和の象
徴、安全と繁栄の礎石。」「航空が多様な分業と総合化で成り立つ
一方、国や国際基準で規制・監督を受ける。国の強力で調和的な
航空振興を宣言。」
第一章 総則
目的と理念を提示し、国の役割を明確にする。
第1条 から 第10条
この法律で取り扱う「航空」の範囲を広く定義。安全と保安の確保、
環境との調和を基本、国連機関であるICAOの重視と、国際協
調・協力を基本に国際貢献重視すること、産業基盤強化のための、
国の具体的政策と実施の責務明記。地方の努力目標(特に中小
企業)を記述。 産業に必須の産学官連携を国が法制・税制など
によって責任を持って推進。4省庁分離の弊害を無くし、国による
一本化した産業振興が必須であるとし、さらに防衛技術基盤の有
効活用、行政組織の見直しを義務づける。
目的、安全・保安確
保、環境との調和、国
際協力、産業振興、
国の責務、地方の努
力義務、連携強化、
法制上の措置、行政
組織整備
14
「航空基本法」 条文構成と趣旨(2)
基本法案
第二章 基本的施策
条文の趣旨
理念に基づく政策について、省庁を横断する総合的な事柄の明確
化。
燃費削減、騒音低減。 ICAOなどの国際基準を基本とし、世界の
第11条から第18条
環境適合、国際基準、主要な一員としての責務を果たす。 人材の確保と育成を強化。先
国際協力、人材養成、 端研究開発と知財戦略、実用化推進、防衛技術転用推進。産業競
研究開発、実用化推進、争力のため、産業基盤の強化。 研究開発、行政連携、試験設備
産業基盤、空域・空港、の共用、民間の国際認証取得促進の法制など、総合的計画的実
など
施。空港、空域の活用策、航空利用事業の拡大や民間参入の促進。
第三章
航空政策基本計画
第19条 計画の策定
我が国航空の将来像「航空ビジョン」を定め、国民に明らかにする。
政策の基本として「基本計画」を定義。施策実現のための予算を確
保し、毎年、目標の達成度を評価。
第四章
基本法でなければ設置が困難な中央行政組織として、
航空政策本部
(本部長)内閣総理大臣、(副本部長)内閣官房長官と航空政策
第20条から第29条
担当大臣、その他組織の定義。
第 五 章 航 空政 策 委
ビジョン、基本計画のチェックアンドレビュー、重要事項の具申など
員会
附則
現行の関連諸法(航空法、航空機工業振興法、航空機製造事業法
など)改正。
15
政策から具体的な施策・行政への展開
自民党政務調査会
「航空産業小委員会」(河村委員長)
航空機産業推進議員連盟
(櫻田義孝会長)
航空基本法
内閣官房事務局
(議員立法による)
関係省庁局長会議
(基本法施行まで)
内閣総理大臣
航空政策委員会
航空政策本部
(基本法施行後)
- 16 -
16
国と地方の対応
航空産業振興政策の実践と地方、民間の対応
1. 国、行政の対応重要事項
① 航空ビジョンの策定
② 関係法規の改正、立法
 国産完成機開発製造などのための工業振興法、製造事業法の改正、航空法との対比整理
 航空法の拡充(産業活動の条項、安全・環境技術標準化、組織拡充など)
 JAXA法の改訂、内閣府・総務省・環境省・厚労省等関係法規への波及
② 行政組織拡充
 航空政策本部の整備、航空政策委員会の設置
 航空局の組織拡充、技術試験所の設置検討(JAXA、ENRI)
 JAXA航空部門の強化、電子航法研強化、防衛省研究所活用や研究所間連携強化など
③ 国のプロジェクト推進(超音速機、技術標準、素材から製造までの技術開発)
④ 人材育成システムの整備
2. 地方(圏、県、市、地域)の対応
① 地域ビジョンの策定、地域グランドデザイン実施
② 地域産業力の強化、産学官連携の仕組み構築、人材育成プログラムなど
③ 産業クラスター構築の試み
④ 地域間連携の強化
⑤ 地方政府の国際化、海外ビジネス体制強化
内容
はじめに
1. 航空機産業に課せられた期待
① 産業の成り立ちと国の役割
② 我が国航空産業の目指す将来像
2. これを実現するための航空産業政策
① 世界の政策動向と我が国における政策検討
② 「航空基本法」の提案
③ 国・地方の対応
3. 具体事例:新潟への期待と中小企業クラスター
①
②
③
④
まとめ
新潟の可能性
部品産業から一大航空産業基地へ
そのための日本型航空クラスターの構築
国のプロジェクトとしての超音速機の開発提案
新潟の基盤と航空産業シンポの約束/確認
新潟シンポ=議連推進の第1回(7/18)
“新潟に一大航空産業基地が創成されること
を期待する。”
• 今後10年が勝負である。
• まずはエンジン部品産業を興すこと:新潟の金属
機械加工(山之内製作所など)の先進技術を基盤
として一括受注の企業集団/会社/コンソーシア
ムを設立する。
• 次に、新潟空港を軸とする臨空工業地帯を開発。
• これらに既存の部品工業を加え、新潟地区の航
空産業基地創成のグランドプランを協議すべし。
シアトルは人口65万人
ツールーズは人口40万人
- 19 -
代表的な航空機開発・製造体制
インテグレータ
政府
国交省、経産省、文科省、
防衛省、ほか
航空機製造
エンジン製造
公的試験研究機関
JAXA、ENRI
エアライン・
使用事業者
空港事業
陸上システム
ティア1
サブシステム産業
我が国に欠けている
サプライチェーン(今
後の航空機産業の鍵
となる)
我が国で特に必要な
中小企業群の参入・育成
サ
プ
ラ
イ
・
チ
ェ
ー
ン
ティア2,3
部品素材産業
MROなど
新たなマーケット
ティア4, 5
中小企業(部品など)
ソフト産業、他産業
20
Rolls Royce TRENT の将来計画
K.Sakata
航空エンジンの開発動向-TRENTの例




GE(SNECMA)とP&WとRRの熾烈な競争:素材、加工法、品質、コストで技術競争が起こっている。
RR社はTRENT XWBに続いて、Advance→UltraFan/Open Rotorの開発計画
2020年をターゲットに新規エンジン投入により市場占有の拡大を狙う。
日本の技術を期待し、多くの発注を検討している。(技術取り込み)→新潟中小企業の出番
- 21 -
エンジンに用いる代表的な材料と加工法・我が国の得意分野
K.Sakata
航空エンジンの技術(開発技術と製造技術)と我が国の選択
 エンジンにはあらゆる素材と加工法が適用される。(技術のデパート)
 これまで我が国は、ファンや低圧圧縮機の部位を担当してきたが、タービン、燃焼器にも技術を蓄積している。
 複合材、セラミックス、耐熱合金などの素材にも強みがある。
多段軸流圧縮機
高圧タービン
Al合金、Ti合金、鋼、Ni合金
精密鍛造、鋳造、一体成形
機械加工、研削、表面処理
熱処理、耐食コーティング
Ni基超合金、粉末冶金、CMC
精密鋳造(結晶制御)、精密鍛造、
粉末冶金、HIP、CMC成型・加工
レーザ加工、放電加工、肉盛り加工
精密機械加工、ダイアモンド研削
遮熱コーティング、熱処理、表面処理
ナセル、ファンフレーム
CFRP複合材、Al合金、ケブラー
フィラメントワインディング、
複合材工程
板金成型接合、接着、溶接
コーティング、塗装
エンジンシャフト
特殊鋼
鍛造、特殊機械加工
熱処理、窒化処理、表面処理、
塗装
フロントファン
Ti合金、CFRP+Ti
鍛造、精密鋳造(NNS)
複合材工程(レイアップなど)
機械加工、レーザ加工
耐食コーティング、接着
表面処理
低圧タービン
TiAl合金、Ni基耐熱合金、粉末冶金、CMC
精密鋳造(NS)、精密鍛造(NNS)
燃焼器(アニュラ型)
粉末冶金、HIP、CMC成型・加工
レーザ加工、放電加工、肉盛り加工
Ni基耐熱合金、CMC
精密機械加工、ダイアモンド研削
板金成型接合、3次元複雑機械加工
熱処理、表面処理
精密鋳造、鍛造、表面処理、遮熱コーティング
CMC鋳込・焼結、3Dプリント製作(NNS)
NNS:Near Net Shape
- 22 -
一括受注と品質保証組織、そしてクラスター中核へ
地域研究機関
航空機インテグレータ
国内ティア1
(インテグレータ)
大学
地方自治体
受
注
エンジン製造企業
納
入
新鋭の「匠」
マネージメント
(会社/コンソーシアム)
一括受注会社/コンソーシアム
(メンバー企業群)
中堅企業=技術・納期・コスト・品質管理
受
入
素
加
工
機
械
加
工
他
工
程
特
殊
工
程
計
測
・
品
質
梱
包
・
輸
送
23
新潟地区でどのようにして産業を創成させるか
中小企業の航空機産業参入=地域クラスターの試み
中小企業の技術力、高品質製品力を航空機産業
に導入し、産業の幅を広げる。
(平成27年現在)
製品認証、工場・工程認証、国際マーケット進出、
高度技術開発、人材確保のために、グループ化(ク
ラスター化)、コンソーシアム組織が必要。
新潟
「NIIGATA SKY PUROJECT」
無人機開発プロジェクト
エンジン部品共同加工工場
県-市共同プログラム
全国支援
コンソーシアム
(社)「JAC 新鋭の匠」
長野県
●飯田市の飯田航空宇宙プロジェクト
部品共同加工プロジェクト
●長野県航空宇宙協議会(長野テクノ財
団)
石川県
「石川新産業創出支援機
構」特殊加工企業支援を目
指す
参加中小企業数
推定:600 社以上
秋田県
「秋田輸送機コンソーシア
ム」
部品加工の共同受注
岩手県
岩手ネットワークシステム
「航空宇宙研究会」
宮城・秋田・山形・福島・青森
「東北航空宇宙研究会」
産総研東北センター
秋田県産技センターなど
島根県
「特殊鋼振興協議会」
日立金属 航空宇宙戦略
中小企業 SUSANOO
栃木県
 栃木航空宇宙産業振興協議会
 特殊工程共同受注プロジェクト
岡山・広島・山口
・広島航空宇宙研究会
・やまぐち産業振興財団
・「ウィングイン岡山」
福岡、熊本、佐賀
研究会開催
K.Sakata
東京都
 アマテラス」サプライチェーン
 水上飛行機開発プロジェクト
沖縄県
小型水上飛行機開発プロジェ
クト
関西地区コンソーシアム
「Japan Aero-Net」
関西地区(大阪)
「次世代型航空機部品供給ネットワーク」
・(「OWO」活動)部品加工サプライチェーン
愛知・岐阜・三重
特区「アジア一の航空宇宙産業セクター」
・愛知県「ビジョン」、名商産業政策
・C-ASTEC 一貫生産体制構想
・Greater Nagoya Initiative
・JAXA 飛行センター
千葉県
成田空港ビジネス航空
静岡(浜松)
宇宙航空技術利用研究
会
神奈川県
「まんてんプロジェクト」(日本最初)
「新鋭の匠」(全国対象)
強固な中小企業クラスター体制
政府(航空局、経産省、
文科省、ほか)
公的試験研究機関
K.Sakata
航空機インテグレータ
エンジン製造企業
輸
出
エアラインなど
地方自治体
インテグレータ
マネージメント
(コンソーシアム)
マーケット調査・アクセス
共同研究・プロジェクト
共同受注
共同品質管理
人材育成・共有
情報交換
大学
指導的中堅企業
ネットワーク
技術連携
他産業クラスター
(電気、自動車..)
他地域航空クラスター
日本海ベルト構想
・SUSANOO(島根県)
・石川県、富山県
・秋田県 など
幹事企業
メンバー企業群
地域研究機関
25
活発なクラスター例:カナダ産学官研究開発コンソーシアム
CRIAQ (The Consortium for Research and Innovation in Aerospace in Québec)
産業:B社はじめ、56社
大学・研究機関: 33機関
協賛(出資):14機間
海外:19カ国
カナダ・ケベック州の航空宇宙産業のコンソーシアム
「カナダ航空機産業の競争力強化、研究人材の教
育・訓練による知識集約向上」を目的とする。
• 共通課題の研究開発
• 大学、研究機関の人材育成
• 産学官のシナジー効果促進
• 100プロジェクト、130億円
ううう
中小企業コンソーシアム「新鋭の匠」とCRIAQの連携MOU
航空コンソーシアム、クラスターとして20年の歴史のあるカナダの
CRIAQのMOUとの連携を通じて、我が国のクラスター構築を充実。
 情報交換、人材交換
 共同研究、共同事業評価
 ビジネスマッチング共同支援
26
超音速機・小型機の開発事業企画会社と
文科省、経産省、
国交省など国の
行政
地方行政ほか
Sky Supersonic Jet Access
Expand your business by one day trip!
㈱ 超音速機事業企画
航空機の研究と開発に関する産学官
総合事業の推進と企画
研究機関
(国、地方)
大学、高専
コンソーシアム
新鋭の「匠」
島根県SUSANOO
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
超音速機の開発事業と企画
水上艇、ビジネス機の技術企画
航空機部品・搭載品の技術企画
JAXA連携、国内外機関連携
政策、施策の提言
技術・産業活動コンサルタント
広報、人材育成
超音速機研究会
設計チーム
航空機産業
中小企業
海外企業
海外研究機関
平成26年11月設立
27
超音速機開発の構想
(産学官によって概念設計中 → 先端開拓プロジェクト)
目的
先進技術・先端システムにより、
国際モビリティにイノベーションを
もたらし、我が国航空機産業の推進、
国際社会への貢献を担う。
Supersonic Sky Access
Expand your business
by one day trip power!
市場への対応
• 一日往復圏をほぼアジア域に拡大
• 政治活動、文化交流、人材交流活性化
• 国際緊急支援、救難、防衛など活用
超音速機でアジアビジネスを拡大しよう!
Anadil
Vancouver
機体概念(Supersonic Jet)
マッハ数 1.6
席数 8~10席
航続 6,000km
規模 34m x 15m x 4m、 40ton
Tokyo
Nagoya
Oosaka
…
参加機関・体制
SSJPにJAXA、東大、理科大、JAL、
MHI、KHI、FHI、IHI、通商、部品企業、
ソフト企業などが結集
Yangon
HCMC
Bangkok
Manila
Guam
Singapore
Jakarta
Port Moresby
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空港と航空機産業-臨空工業地帯:大いなる将来性
 空港の立地は
( アセンブリーライン
( 航空機整備産業(MRO)
( 部品・搭載品産業立地
( 飛行試験基地
( 研究開発拠点
( 教育・訓練拠点
( 物流・人流ハブ
( クラスター・ネットワークのHQに適する
( 世界に直結
 マーケットは国内外に広く、大きい。
 技術と情報、人材、ネットワークが必須。
 先端プロジェクトの推進は技術開発成果に
留まらず産業の質を高める:超音速機計画、
エンジン、アビオニクスなど
 日本海側のネットワークの開拓、活用
*空港を有することの価値は大きい。
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Singapore Seletar Aerospace Park
MRO基地→航空産業基地
Berlin Brandenburg Airport Project
Business Park
まとめ
K.Sakata
✈ 我が国の今後に必須の航空産業が発展するためには、国
の政策による振興が必要である。
✈ 航空産業の発展には国としてのビジョンとしっかりとした行
政の枠組みが必須である。
✈ 議員連盟が進めてきた政策提言活動は、「航空基本法」
と「地域航空産業シンポ」へと発展してきた。
✈ 新潟地区の産業・技術基盤と取り組み(SKY Project)は、航
空機産業推進のための将来性ある地域として大いに期待
できる。
✈ 航空エンジン部品産業の創設、市場要請に応える。
→研究開発の推進、臨空工業地帯の開発
→クラスター構築、総合一大航空産業基地
✈ 産業創成のモデル地区として、ビジネス、技術、人材育
成、国際活動などの先導を期待したい。
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