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アセアン・陸路クロスボーダー輸送の現状と課題

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アセアン・陸路クロスボーダー輸送の現状と課題
『アセアン・陸路クロスボーダー輸送の現状と課題』
日 本 通 運 株 式 会 社
航空事業支店 国際貨物部
2015年10月19日
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目 次
1.アセアン・南アジア地域の市場環境
2.経済回廊を利用した域内クロスボーダー輸送の現状・課題
3.日本通運のアセアン・南アジアネットワーク
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1
1. アセアン・南アジア地域の市場環境
キーワード
① 『人口』
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2
1. アセアン・南アジア地域の市場環境
人口分布
アジア人口増減予測
( 億
30
人)
東アジア
14.5億人
14.5億人
南アジア圏
南アジア
21.7億人
東アジアの1.5倍
14.8億
14.8億
14.5億
14.5億
15
5
14.5億
14.5億
日本
10
アセアン
6.0億人
アセアン圏
アセアン
21.5億
21.5億
20
南アジア
15.7億人
15.7億人
26.5億
26.5億
24.1億
24.1億
25
日本
1.3億人
1.3億人
(出所 :国連推計)
1.3億
1.3億
1.2億
1.2億
1.1億
1.1億
東アジア圏
東アジア
0
201
(出所 : IMF-World Economic Outlook 2011年9月版)
0 2011年
20 2
0 2020年
20 3
0 2030年
アセアン: アセアン加盟10ヶ国、南アジア : インド、バングラデシュ、 パキスタン、スリランカ、 東アジア、中国、台湾、韓国、北朝鮮、モンゴル
東アジア圏 : 中国、台湾、韓国、北朝鮮、モンゴル 14億
中間所得者層の人口推移
14.0
12.0
中間層の定義:世帯年間可処分所得US$5,000~US$35,000
9.1億
10.0
7.7億
6.0
4.0
1.2億
1990
0.7億
2.0
0.6億
1995
2000
2005
2010
マレーシア
シンガポール
ベトナム
8.0
6.4億
0.2億
フィリピン
2015
2020
タイ
インドネシア
インド
中国
0.0
(出所:通商白書2011)
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3
1. アセアン・南アジア地域の市場環境
キーワード
① 『人口』
② 『FTA』
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4
1. アセアン・南アジア地域の市場環境
アセアンを中心とした自由貿易エリアの拡大
中国
韓国
AFTA
(アセアン自由貿易地域)
自由貿易協定
(ACFTA)
2010.1発効
自由貿易協定
(AKFTA)
2007.6発効
インド
日本
自由貿易協定
(AIFTA)
2010.1発効
包括的経済連携協定
(AJCEP)
2008.8発効
段階的な関税障壁の撤廃 (~2015)
オーストラリア・ニュージーランド
インドネシア
タイ
シンガポール
マレーシア
フィリピン
ブルネイ
先行加盟国
カンボジア
ミャンマー
ベトナム
ラオス
後発加盟国
(CLMV)
自由貿易協定
(AANZFTA)
2010.1発効
CLMVとはCambodia, Laos, Myanmar, Vietnam
カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム を指す略称
アセアンを中心とした自由貿易エリアが拡大しており、
生産地として、消費地としての魅力が今後も増大していくと考えられる。
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5
1. アセアン・南アジア地域の市場環境
キーワード
① 『人口』
② 『FTA』
③ 『AEC - アセアン経済共同体』
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6
1. アセアン・南アジア地域の市場環境
AEC設立 - モノ・ヒト・サービスの自由化で、域内経済が活性化
製造業においては、タイを中心に隣接国とのサプライチェーンが構築される
メコン経済圏(CLMV)は、生産拠点としての魅力(安価な労働力)を有しており、
水平分業体制の構築、事業を効率化しやすい環境が整備されつつある
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7
1. アセアン・南アジア地域の市場環境
アセアン・南アジアへの日系企業の進出動向
2013年 6,439社 (2005年 4,314社 49%増)
陸のアセアン
新興国への進出が増加傾向
~コスト要因、市場要因~
南アジア圏
926
陸のアセアン
バングラデシュ
160
インド
+705%
+493%
ミャンマー
130
+113%
南アジア
インド:四輪・二輪関連
バングラデシュ:
繊維・アパレル
など
国名
企業数
増減%
(対2005年)
ラオス
58 +100%
タイ
1371
+21%
186
643
+122%
+615%
海のアセアン
マレーシア:
製造業全般
流通・小売業
フィリピン:
電機・電子部品関連
インドネシア:
四輪・二輪関連、
流通・小売業
など
ベトナム
カンボジア 1130
タイ、ベトナム:
製造業全般
流通・小売業
カンボジア:
繊維、アパレル、
電子部品関連
ミャンマー、ラオス:
繊維・アパレル
など
フィリピン
+2%
マレーシア
568 +3%
シンガポール
747 +1%
(出所 :日本アセアンセンター:アセアン‐日本統計集2013)
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海のアセアン
インドネシア
+27%
520
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8
1. アセアン・南アジア地域の市場環境
国際物流の効率性 国別ランキング2014
(出所 :The World Bank )
国際物流の効率性 国別ランキング2014
Logistics Performance Index (LPI)
通関、インフラ、輸送容量、品質、トレース、定時性、
各5段階評価の平均値
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1. アセアン・南アジア地域の市場環境
新興国における物流面の課題
<通関・保税制度>
<インフラ>
煩雑な通関手続き
保税手続に関する法制度が未整備
(非居住者在庫 など)
貿易優遇制度に関する手続が煩雑
老朽化、狭隘化した物流施設
(港湾、空港、ターミナル、倉庫 など)
未整備な道路と慢性的な渋滞
<国際輸送>
<品質>
海上輸送・航空輸送共にスペースが不十分
・河川港での大型船の入港制限
・大型航空機の就航が少ない
品質に対する意識が低い
(物流業者に賠責保険が浸透していない)
小規模事業者(個人事業)が多く、組織的に
管理されていない
円滑なSCMの妨げ
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10
目 次
1.アセアン・南アジア地域の市場環境
2.経済回廊を利用した域内クロスボーダー輸送の現状・課題
3.日本通運のアセアン・南アジアネットワーク
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2. 経済回廊を利用した域内クロスボーダー輸送の現状・課題
昆明
メコンエリアにある3つの経済回廊
大メコン圏(GMS)
Great Mekong Sub-region
南北経済回廊
ハノイ
チェンコン
ネーピードー
ビエンチャン
ヤンゴン
ピサヌローク
ムクダハン
ラオバオ
サワナケット
モ-ラミャイン
アランヤプラテート
ダナン
東西経済回廊
ダウェイ
バンコク
プノンペン
南部経済回廊
(第2東西経済回廊)
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ホーチミン
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12
2. 経済回廊を利用した域内クロスボーダー輸送の現状・課題
ASEAN10ヵ国の海岸線と陸上国境の割合
国名
海岸線比率
ラオス
カンボジア
ミャンマー
+
ブルネイ
タイ
ベトナム
マレーシア
インドネシア
陸上国境比率
出所:JETRO&CIA website
海岸線総延長
(km)
5,083
ミャンマー235km、カンボジア541km
中国423km、タイ1754km、ベトナム2130km
443
2,572
ラオス541km、タイ803km、
ベトナム1228km
1,930
5,876
バングラデシュ193km、インド1463km
中国2185km、ラオス235km、タイ1800km
161
381
3,219
4,863
カンボジア803km、ラオス1754km
マレーシア506km、ミャンマー1800km
3,444
4,639
カンボジア1228km、中国1281km
ラオス2130km
4,675
2,669
ブルネイ381km、インドネシア1782km
タイ506km
54,716
2,830
東ティモール228km、マレーシア1782km
パプア・ニューギニア820km
85.3%
75.3%
24.7%
70.3%
29.7%
60.2%
39.8%
57.4%
42.6%
36.3%
63.7%
95.1%
4.9%
陸上国境線の詳細
0
100.0%
14.7%
陸上国境
総延長
(km)
フィリピン
100.0%
36,289
0
シンガポール
100.0%
193
0
マレーシア381km
道路改修 未舗装道路の舗装化、道路幅の拡幅、カーブ・アップダウンの少ない道路
メコン川を跨ぐ友好橋の建設 (メコン第1~4友好橋、ネアックルンつばさ橋等)
越境交通インフラ(CBTI)・経済回廊の整備 ⇒ 隣接国との貿易増加 ⇒ 経済発展
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2. 経済回廊を利用した域内クロスボーダー輸送の現状・課題
アセアン・南アジア地域の陸路輸送ルート
④南北経済回廊陸路ルート
デリー
昆明
昆明~バンコク (1,840km)
シンセン
ダッカ
ピンシャン
ヒューギ
ベナポール
ハノイ
中越陸路ルート
チェンコン
インド・バングラデシュ陸路ルート
深セン~ハノイ (1,5
1,500km)
00km)
ビエンチャン
デリー~ダッカ (1,90
1,900km)
ミャワディ
ムクダハン
ヤンゴン
サワナケット
メソット
③泰緬陸路ルート
バンコク~ヤンゴン (1,000
1,000km)
バンコク
①東西経済回廊陸路ルート
ラオバオ
ダナン
ハノイ ~バンコク(1,500
~バンコク(1,500km)
1,500km)
アランヤプラテート
ポイペト
プノンペン
ホーチミン
②南部経済回廊陸路ルート
バンコク~ホーチミン (850km)
850km)
パダンベサール
タイ・マレーシア・シンガポール陸路ルート
バンコク~シンガポール (2,000km)
2,000km)
シンガポール
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14
2. 経済回廊を利用した域内クロスボーダー輸送の現状・課題
① 東西経済回廊陸路ルート
2015年1月1日から国境での
シングルストップ検査(SSI)の
運用を開始
タイ
ラオス
ムクダハン
サワナケット
デンサワン
ラオバオ
ベトナム
ハノイ
税関
税関
税関
税関
税関
バンコク
デポ
国境
貨物の動き
コンテナ乗せ換え場所
(シャーシ交換)
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国境
タイ車輌
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ベトナム車輌
15
2. 経済回廊を利用した域内クロスボーダー輸送の現状・課題
② 南部経済回廊陸路ルート
国境
国境
ベトナム
カンボジア
タイ
アランヤプラテート
ポイペト
バベット
モクバイ゙
デポ
デポ
貨物の動き
ホーチミン
税関
税関
税関
税関
バンコク
昼休み前後は税関審
査が停滞
コンテナ乗せ換え場所
(シャーシ交換)
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タイ車輌
ベトナム車両
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当社はベトナム・カンボジア間はダブル
ライセンストラックにより、ベトナム車両によ
る積み替えなしの一貫輸送が可能
カンボジア車輌
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2. 経済回廊を利用した域内クロスボーダー輸送の現状・課題
③ 泰緬陸路ルート (東西経済回廊を一部利用)
国境
ミャンマー
コーカレイ
山岳部
タイ
ミャワティー
トレードゾーン
ミャワティー
6輪車両
メソット
路上積替
40FTコンテナー
40FTコンテナー
バンコク
税関
税関
ヤンゴン
デポ
タイとミャンマーの両国が越境交通協定
(CBTA)施行細則に批准していない為、
車両・コンテナの相互乗り入れが出来ない
貨物の動き
貨物積替え場所
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タイ車両
ミャンマー車両
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2. 経済回廊を利用した域内クロスボーダー輸送の現状・課題
④ 南北経済回廊陸路ルート
重慶
南北経済回廊
中国内陸部⇔メコン圏を縦貫する経済回廊
中国
中国
・ 製造拠点の内陸移転
・ 内陸部の経済発展
昆明
普洱
景洪
215km
2大経済圏を繋ぐ
新たな経済回廊
Huay Xai/
Chiang Khong
326km
貴陽
540km
232km
磨憨/Boten
ラオス
1840km
785km
メコン圏
・ アセアンの産業集積地:タイ
・ タイを中心に伸びる経済回廊
タイ
Bangkok
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2. 経済回廊を利用した域内クロスボーダー輸送の現状・課題
④ 南北経済回廊陸路ルート
中国昆明⇔タイ・バンコク全長1840kmを約4日間(※)で輸送!
(深セン港
セン港)
※ 昆明積み込み⇒バンコク日通CFSまで
ラオス
中国日通自社トラック
【積み替え】
景洪
●
(バンコク)
バンコク)
モーハン
従来型
陸送+海上輸送
(昆明⇒深セン港⇒タイ)
約2週間
ボーテン
第4タイ・ラオス友好橋
●
●
チェンライ
・ ラオスでの積み替え時にはスタッフが監督
・ コンテナ輸送の場合はコンテナをそのまま交換
タイ日通自社トラック
横ゲートで貨物通関
中国側ボーダー(Mohan)
通関を行うポイントは、中国/ラオス国境(Mohan/Boten)及び
タイ/ラオス国境(Huayxay/Chiang Khong)の2か所。
(中国車両 と タイ車両)
3か国を跨るコンテナインタクト輸送(*)で、中国側は昆明を拠点とし、
貴陽、重慶及び成都などの中国西南部各都市とバンコクを繋ぐ
陸路輸送が可能に!* 貨物内容、物量に応じてトラックによる輸送の可能性がございます。
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2. 経済回廊を利用した域内クロスボーダー輸送の現状・課題
【道路・橋梁インフラの改善状況】
タイ・ミャンマールート
タイ・メソットとミャンマー・ミャワディ国境間の泰緬第1友好橋
橋脚の強度問題で大型車両通行不可(上限25トン)
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2. 経済回廊を利用した域内クロスボーダー輸送の現状・課題
【道路・橋梁インフラの改善状況】
タイ・ミャンマールート
泰緬第2友好橋(建設予定地)
⑤
泰緬第2友好橋は2018~2019年に完成予定
建設費用はタイ側からの出資予定
第2友好橋付近にはSEZ(特別経済区)を併設する
計画がある模様
現在の輸送ルート
泰緬第1友好橋
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2. 経済回廊を利用した域内クロスボーダー輸送の現状・課題
【道路・橋梁インフラの改善状況】
タイ・ミャンマールート
タイ・ミャンマー国境付近の道路 (ミャンマー側)
2012年8月(舗装が剥れた雨季の道路状況)
2014年4月(修復工事が完了した乾季の道路状況)
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2. 経済回廊を利用した域内クロスボーダー輸送の現状・課題
【道路・橋梁インフラの改善状況】
タイ・ミャンマールート
タイ・ミャンマー国境付近の道路 (ミャンマー側)
2012年9月(舗装が剥れて、粉塵が舞っている)
2015年9月(修復工事が完了した道路状況)
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2. 経済回廊を利用した域内クロスボーダー輸送の現状・課題
【道路・橋梁インフラの改善状況】
タイ・ミャンマールート
タイ・ミャンマー国境付近の道路 (ミャンマー側)
2012年9月(路上駐車車両も多く雑然としている)
2015年9月(国境付近に初めて信号が設置された)
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2. 経済回廊を利用した域内クロスボーダー輸送の現状・課題
【道路・橋梁インフラの改善状況】
タイ・ミャンマールート
タイ・ミャンマー国境付近の道路
(ミャワディー・トレード・ゾーン付近)
左下: 2012年8月 (雨季)
右上: 2014年4月 (乾季)
右下: 2015年9月 (雨季)
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2. 経済回廊を利用した域内クロスボーダー輸送の現状・課題
【道路・橋梁インフラの改善状況】
タイ・ミャンマールート
ミャンマーの山岳部道路 ティンガニーノ ⇒ コーカレイ
日替一方通行規制が
ある現行の山岳ルート
迂回新ルート
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2. 経済回廊を利用した域内クロスボーダー輸送の現状・課題
【道路・橋梁インフラの改善状況】
タイ・ミャンマールート
ミャンマー ドーナー山の山岳部 日替での一方通行規制がある区間の様子
(2014年4月)
高速走行出来ないトラックを先頭にした山中での渋滞
山の中腹を削って造成された道幅の狭い道路
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2. 経済回廊を利用した域内クロスボーダー輸送の現状・課題
【道路・橋梁インフラの改善状況】
タイ・ミャンマー (2013年5月 / 2015年2月)
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2. 経済回廊を利用した域内クロスボーダー輸送の現状・課題
【道路・橋梁インフラの改善状況】
タイ・ミャンマールート
日替一方通行規制区間を迂回する為の新道路状況 (2015年9月)
分岐点にある泰緬友好道路の記念碑
新ルートは、ほぼ舗装工事も完了
日替一方通規制が解除、毎日双方向の往来が可能となり交通量は増加している
ティンガニーノからコーカレイに至る約45キロメートル区間 (所要時間は約30分程度)
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2. 経済回廊を利用した域内クロスボーダー輸送の現状・課題
【道路・橋梁インフラの改善状況】
南部経済回廊ルート
カンボジア国道1号線メコン川渡河(ネアックルン地区)
友好橋が完成する前のフェリーでの渡河状況
2015年4月に正式開通したつばさ橋(友好橋)
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3. 経済回廊を利用した域内クロスボーダー輸送の現状・課題
クロスボーダー輸送の課題
<国境での通関手続き>
国境税関がワンストップ化されていない為、国境毎に2度の通関手続きが必要
⇒国境での待機時間が長く、リードタイム短縮のネックとなっている
法令の解釈が、税関職員によって異なる場合がある
国毎に税関の開庁時間が異なる
<運行に関する規則>
交通法規が国毎に異なり、ドライバーに負荷がかかる
(右側通行、左側通行、道路標識、交通ルールなど)
車両の相互乗り入れ規制により、サービス提供に必要な車両台数が多くなる
<道路の状況>
道路の整備状況が国毎に異なり、路面の凹凸等により、一定速度での走行が困難
な区間がある
道路には殆ど街灯が無いため、夜間走行を行うには、かなりの危険が伴う
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3. 経済回廊を利用した域内クロスボーダー輸送の現状・課題
クロスボーダー輸送を更に活性化させる為には。。。
国境での輸出入通関の簡素化
①シングルウィンドウ検査(SWI)、シングルストップ検査(SSI)、トランジット通関の推進
②両国境での共通検査・検疫エリア(CCA=Common Control Area)の整備
③域内での通関システム統一 (ASYCUDA/NACCS/その他独自システム)
トラックの相互乗入れ認可
①相互乗り入れエリアの拡大
②乗入れ認可手続きの簡素化
道路インフラの改善
①継続的な道路メンテナンス
②主要幹線道路への街灯設置
③運転手の為の安全な休憩場所の確保
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32
目 次
1.アセアン・南アジア地域の市場環境
2.経済回廊を利用した域内クロスボーダー輸送の現状・課題
3.日本通運のアセアン・南アジアネットワーク
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33
3. 日本通運のアセアン・南アジアネットワーク
陸路輸送ネットワーク
南北回廊陸路ルート 昆明ーバンコク
所要日数
[当商品][海上輸送]
インド・バングラデシュ陸路ルート
NEXSAO-DD1900
4日
14日
タイ・ラオス陸路ルート
2週間 4週間
所要日数
[当商品][海上輸送]
上海
ニューデリー
ダッカ
ナバシェバ
昆明
ハノイ
コルカタ
中越国境陸路ルート
広州
NEXSAO-SH1500
チェンマイ ビエンチャン
東西回廊陸路ルート
NEXSAO-HB1500
ヤンゴン
チェンナイ
ダナン
バンコク
ベトナム国内南北ルート
NEXSAO-2H1700
プノンペン
ホーチミン
第二東西回廊陸路ルート
NEXSAO-BH850
タイ・マレーシア鉄道ルート
ポートケラン
所要日数
[当商品][海上輸送]
タイ・ミャンマー陸路ルート
NEXSAO-BY1000
3日
シンガポール
NEXSAO-BK1600R
タイ・マレーシア・シンガポール陸路ルート
NEXSAO-BS2000
NEXSAO-MEKONG INDIA EXPRESS
ジャカルタ・スラバヤ陸路ルート
12日
7日
4日
15日
3日
8日
3日
5日
3日
7日
3日
8日
2日
4日
21日
NEXSAO-JS700
タイ・インド複合輸送ルート
2日
17日
ジャカルタ
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実線 サービス構築済み
点線 サービス検討中
All Rights Reserved
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3. 日本通運のアセアン・南アジアネットワーク
タイ⇔マレーシア鉄道輸送
マレー半島縦断 高速鉄道輸送サービス
「NEXSAO-BK1600R」
ローコスト & CO2排出量の削減効果あり
バンコク⇔クアラルンプール間を60時間で繋ぐ
定時性且つ、環境にもやさしい新輸送スキーム
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35
3. 日本通運のアセアン・南アジアネットワーク
南アジア・オセアニア地域の拠点展開
NIPPON EXPRESS MYANMAR CO., LTD.
拠点数: 1 従業員数: 14名
2014年12月設立
NIPPON EXPRESS BANGLADESH LTD.
NIPPON EXPRESS ENGINEERING (VIETNAM) CO.,LTD.
拠点数: 1
従業員数: 56名
倉庫面積: 8,106㎡
拠点数
NIPPON EXPRESS (INDIA)
PRIVATE LIMITED
拠点数
: 25
従業員数 : 702名
倉庫面積 : 48,120㎡
NIPPON EXPRESS PHILIPPINES CORPORATION
拠点数
: 11
従業員数: 273名
倉庫面積 : 60,928㎡
NEP LOGISTICS, INC
拠点数
:4
従業員数: 118名
倉庫面積 : 41,721㎡
NIPPON EXPRESS (CAMBODIA) CO.,LTD.
拠点数
:1
従業員数: 17名
2013年12月設立
NIPPON EXPRESS (THAILAND) CO., LTD.
拠点数
: 12
従業員数: 1,114名
倉庫面積 : 32,138㎡
NIPPON EXPRESS ENGINEERING (THAILAND) CO., LTD.
拠点数
:2
従業員数: 31名
NIPPON EXPRESS (SOUTH ASIA & OCEANIA) PTE., LTD.
従業員数: 39名
NEX LOGISTICS INDONESIA
拠点数
:1
従業員数: 8名
倉庫面積 : 14,800㎡
NIPPON EXPRESS (NEW ZEALAND) LTD.
拠点数
:1
従業員数: 4名
倉庫面積 : 1,434㎡
NIPPON EXPRESS (MALAYSIA) SDN. BHD.
拠点数
: 16
従業員数: 1,075名
倉庫面積 : 146,701㎡
NIPPON EXPRESS (SINGAPORE) PTE. LTD.
拠点数
:6
従業員数:815名
倉庫面積 : 90,900㎡
PT. NIPPON EXPRESS INDONESIA
拠点数
:7
従業員数: 215名
倉庫面積 : 11,111㎡
PT.NITTSU LEMO INDONESIA LOGISTIK
拠点数
:3
従業員数: 391名
倉庫面積 : 9,000㎡
TBSC LOGISTICS CO., LTD.
拠点数
:1
従業員数: 236名
NITTSU TRANSPORT SERVICE (M) SDN. BHD.
拠点数
:2
従業員数: 225名
倉庫面積 :7,481㎡
従業員数: 49名
NIPPON EXPRESS (VIETNAM) CO., LTD.
拠点数
: 18
従業員数: 800名
倉庫面積 : 30,670㎡
NITTSU LOGISTICS (INDIA)
PRIVATE LIMITED
拠点数
:6
従業員数 : 30名
倉庫面積 : 17,270㎡
HI-TECH NITTSU (THAILAND) CO., LTD.
拠点数
:8
従業員数: 853名
倉庫面積 : 97,829㎡
:2
2014年 3月設立
2012年4月設立
南アジア・オセアニア地域 計
拠点数
: 133
地域統括会社
現地法人
従業員数 : 7,136名
倉庫面積 : 624,436㎡
2015年6月30日現在
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NIPPON EXPRESS (AUSTRALIA) PTY., LTD.
拠点数
: 2 従業員数: 54名
倉庫面積 : 6,227㎡
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