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牛用混合飼料のβ‐カロチン製剤「β‐ブリード SP」のご紹介

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牛用混合飼料のβ‐カロチン製剤「β‐ブリード SP」のご紹介
牛用混合飼料のβ‐カロチン製剤「β‐ブリード SP」のご紹介
1.製剤の特長
従来からのベターブリードミックス製品をソフトペレット化した混合飼料で、脂溶性ビタミンの
A、D3、E と繁殖生理機能に重要な役割を担っているβ‐カロチンを添加しています。
2.β‐カロチンの働き
β‐カロチンは、黄体機能や排卵の促進などと密接な関係があることが分かってきています。
図1は、β‐カロチンを添加した飼料を給与した牛と、無添加の飼料を給与した牛の性周期中の血中
プロジェステロン濃度の変化を示したものです。明らかにβ‐カロチン給与牛の方が、高い濃度で推移
して給与しなかった牛に比べ、充分な機能を持った黄体形成がされているのが分かり、次回の良好な発
情が期待できます。
【図 1】
βカロテン給与
βカロテン給与なし
Copylight (C) 2008 Nippon Zenyaku Kogyo Co,Ltd. All Rights Reserved.
図2は、採卵した和牛 118 頭の採卵成績を示したものです。血中カロチン濃度を 50μg/dl未満、
50~100μg/dl、
100μg/dl 以上の三つに分類してみると、
血中β‐カロチン濃度が高いほど採卵数、
正常卵数、及び正常卵率も向上する傾向があり、卵胞の発育・排卵にも関係しているのが分かります。
【図 2】
β-カロチン濃度
<50
50-100
100<
39
43
36
採卵数
8.5±8.0
11.3±9.7
14.6±10.3
正常卵数
3.6±5.0
6.1±6.6
7.2±7.0
正常卵率
28.9±36.9
43.1±35.1
46.2±37.2
VA (IU/dL)
76.6±21.7
73.3±16.1
84.6±17.1
VE (μg/dL)
117.8±52.9
158.9±54.3
228.5±122.8
Se (μg/dL)
65.8±10.8
71.6±30.1
64.3±10.0
30.6±6.4
72.3±14.6
171.0±64.6
供試頭数
β-カロチン (μg/dL)
(Sekizawa et al.,2006)
またβ‐カロチンは、抗酸化物質としても高い抗酸化力を持っています。過剰な酸化物質は免疫力の
低下を来たすと言われています。特に分娩直前には、初乳中に大量にいろいろなビタミンが移行するた
め母牛の免疫力も低下してきます。
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図3は,搾乳牛82頭を飼養する一戸の酪農家で平成 19年9月からβ‐カロチンの給与を開始してか
らの乳房炎発生頭数を、
平成 20 年 3 月まで調査した結果です。乾乳牛の全てに、分娩前約 1 ヶ月β‐カロチンを給与し、前年
同期と乳房炎の発生数を比較した成績です。前年同期と比べ、明らかに発生が減少しています。この様
な結果からも、特に産前のβ‐カロチンの給与は、母牛の免疫力を強化し、産後の疾病を予防すると共
に、良質な初乳の産生につながり仔牛の事故防止を期待できます。
【図 3】
乳房炎発症頭数
頭数
25
22
20
11
15
10
5
0
H18年9月
~H19年3月
H19年9月
~H20年3月
(ちばNOSAI松井、ZENOAQ小野、2007)
3.β-ブリ-ド SP の給与方法
脂溶性ビタミンは、生体では合成されませんので、必ず外から補わなければなりません。特にビタミ
ン A の前駆物質でもあるβ―カロチンは粗飼料から摂取するしかありません。それも新鮮な生牧草に
しか充分な量はありません。輸入乾牧草に含まれるβ-カロチンの含有量は極めて少量でまるで問題に
なりません。そのため飼料添加物として給与することが非常に重要になってきます。
推奨される給与方法は、分娩前 1 ヶ月β-ブリード SP を 50g~100g/日(β-カロチン 300mg~600
mg/日)を給与することが効果的であります。
(~100g/日へ続くよう改行修正)
β-ブリード SP などのβ-カロチン製剤の給与は、繁殖成績の向上、母牛
の免疫力の強化による疾病予防効果が充分期待できます。
特 長
1. ビタミンの安定性や嗜好性に優れたソフトペレットタイプの
混合飼料です。
2. 体内利用率の高いペプチドミネラルを配合しています。
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3.
牛のルーメンでは合成することができないビタミンを豊富に
含んでいます。
[給与方法]
牛用飼料に通常 1 日 1 頭当り 牛:50g を添加、混合して
与えて下さい。
最後に…
お母さん牛もほんのり色付き若返ります(^o^)/
繁殖成績の向上に是非お役立てください
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