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スイス チューリヒ大学 脳外科

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スイス チューリヒ大学 脳外科
 イレクティブ実習報告書
6回生 身吉 玲美
・イレクティブ実習の内容
スイスのチューリッヒにあるUniverstaetsspitalZuerichにて、Klinik
NeurochirurgieのUnterassistentinとして病院実習をしました。一日の流れとして
は下記のようになります。
7:30 Rapport(Neurochirurgie)
その日行われる手術、IPS(イプスと読みます。IntensivPflege
Station、つまりICUのことです)の入院患者さんの容態についてプレゼン。
手術患者さんについてはUnterassistentenがプレゼンします。
教授がいらっしゃいます。ૺ刻厳禁!!
8:00 朝॒(自由参加)
みんなでStockA(A階)のカフェテリアでコーヒーブレイクをし
ます。
Unisspitalでは毎日すっごくたくさんコーヒーをТみます。コ
ーヒーの苦手な方は要注意。
8:30 NurseとDoctorのミーティング
Station(病棟)にて、ここの患者さんの容態について話し合われ
ます。処方、指示もこのときに修正されます。
9:00,10:00 Visite(回診)
ナースとの話し合いの後、ドクターが単独で患者さんの様子を
見に行きます。ドクターの‫ؼ‬くにいないと連れて行ってもらえません。
12:30 昼॒(行けないこともあり)
みんなでMensaに行きます。一॒大体9スイスフラン。
‫ݗ‬いし、あまり美味しくないし、見た目も嫌(大盛りでчみた
い)でしたが、ここしかないので仕方なく॒べていました。
「ここの料理どう?」と聞かれて「美味しくない」とۗったら、
ドイツ人にびっくりされました。ドイツより断然ましらしいです。
15:30 Visite(doctoroftheweekという役のOberarztも参加)
Stationsarzt(病棟医)は若手の脳神経外科医の先生方もおら
れますが、多くは他科専攻のレジデントです。Oberarztは脳神経外科の偉い先生方
です。
16:30
Rapport(Neuroradiologie)+教授回診(IPS,IDU)
Neurochirurgieだけでなく、Neurologieからも、本日撮影の画
像がプレゼンされます。
と、毎日ほぼこの通りに流れ、このスケジュールの合間を縫って病棟(Bettenstation)
の新֩入院患者さん(Eintritt)の診察、サマリー書きを致します。毎日二回カンフ
ァ、回診があるのが特徴です。たまに、手術見学をさせてくださる場合があります。
が、なぜかわたしは二ヶ月いて一回しか見 !轤ᱸ±せんでした。
教授は三人、米川先生を筆頭にProfessorImhof(臨床൉)、ProfessorFrei(基礎൉)
のお二人がいらっしゃいます。Professorというだけでは、誰をさしているかわから
ないので名字をつけましょう。
同僚(Collegenといいます)であるUnterassistentenは大体全൉で五人くらい。
Neurochirurgieは特に(教授が日本人ということもあり?)国際的で、わたしがい
たときは、フィリピン、メキシコ、イラン、スイス(しかもTessinからÁ)からの
学生、そしてドイツ人がいました。フィリピン人の女性とイラン人の蛋a性はドイ
ツの大学で医学生をしており、ドイツ人の枠で来ていましたが、メキシコ人の女の
子はメキシコから一年の交換留学で来ていました。彼氏がスイス人で、スイス‫(܃‬ル
ッツェルン‫)܃‬がペラペラでした。ので、スイス‫、܃‬もしくはドイツ‫܃‬が全然出来
ないのはわたし\2“けでした。
*ۗ‫܃‬について
すべてはドイツ‫܃‬で行われます。(ナースはスイス人が多いので、ナースと患者さ
んはスイス‫܃‬でしゃべっています。)ドクターは一応英‫܃‬が通じますが、患者さん
はお年寄りが多く、英‫܃‬はほとんど全く通じません。(日本の大学病院で入院患者
さんに英‫܃‬が通じますか? 'bbのくらい通じないとԑ悟してください)一般的に、
特に、お年寄りやKantonTessin、KantonWallisの方たちは、英‫܃‬よりもフランス
‫܃‬の方が通じます。
一回、他科のドクターと画像のことで揉めて、(ドイツ人だったのですが、)彼は
わたしのۗっていることがわからなかったらしくドイツ‫܃‬で罵られました。たま
に、(ナースともそういうことがありましたが)ドイツ‫܃‬が出来ないと相手にして
もらえない、もしくは、逆 'e3される、ということがあるので注意です。
平たくۗって、ここでの実習にドイツ‫܃‬は必অでしょう。ドイツ‫܃‬が出来ないと、
あまり仕事になりません。それなりのサバイバル方法はありますが、本当に௩わな
くてはなりません。
"You'realady,you'reyoung,andyou'resmall,so,ifsomeonedon'trespect
you,youhavetofightforyourself"(あるレジデントの弁)
日本人で、ドイツ‫܃‬がしゃべれなくて(聞いたらわかるとしても、しゃべると出てこ
ないとか)、小さい=コケにされる。と。(もちろんそんな表立ってコケにする失礼
な人はごく少数ですが)コケにされて腹が立ったら、
「自分だって日本‫܃‬出来へんくせにÁ」
と腹の中で繰りඉして、さっさと帰ってウイスキーをТんで寝ましょう。(ヨーロッ
パ式のストレスӕ消法らしいですが、まだわたしはࠟしていません)
*Aperoについて
一ヶ月以上Station(病棟)にいる人は、去るときにケーキをたっぷり振る舞わなけれ
ばなりません。これをしないとナースががっかり(というか激怒)しますのでご用
心Á
スイス人、あるいはドイツ人もすっごく甘党です。(わたしはそうでもないので、
しょっちゅうチョコレートを勧められて、大変困りましたが。)
・宿泊施০、その探し方
最初の一ヶ月はあちらの秘書さんが手配してくださった医学生の寮のようなと
ころ(個室・ൌ呂トイレキッチン共同)に滞在し、キッチンの真ん前の൉屋で、毎
晩堪え難くうるさかったこともあり、残りの一月は友人宅に滞在しました。ちなみ
にこの寮はKlinikから歩いて五腹aほどのところにあります。
*寮の滞在者はドイツからのUnterassistentenが多く、彼らは旅先では毎晩グルー
プでのパーティーを欠かしません。要注意です。キッチンの前の൉屋になったら、
速やかに(1週間以内)申し出れば൉屋を替えてもらえます。
・コスト
飛行機代14万円、宿泊費400スイスフラン、滞在費10 15万円くらい(二
ヶ月。旅行で行くともっとかかります。ビッグマック指数が1000円くらいです
ので。)
なお、寮以外に宿泊される場合、26歳以下ですと、StadtZuerich Regenbogenkarte(あ
るいはZonezehn)というチューリヒ市内一ヶ月乗り放題の定期が60スイスフラン弱
で買えます。最寄りの券売所にお問い合わせください。1スイスフラン=100円弱
・付‫ؼ‬の安全性
スイス滞在は三度目、半年目位だったのですが、初めてお財布(&パスポート)
を盗まれました。現金とテレホンカードが盗まれて、お財布とパスポートは出てき
ました。(現金だけ盗んで残りは捨てるため、パスポートは50%の確率で出てく
るそうです。)チューリ '62ヒHB(中心駅)の‫ؼ‬くは外国からの出稼ぎスリがい
るという噂なので要注意です。それまでは基本的に安全だと思っていました。少な
くとも死ぬような目には遭いません。
*ヨーロッパには(?)みんなのものは自分のもの、という考えがあるらしく、か
つての滞在でロッカーに‫ۇ‬をかけていなかったら、తや包丁、॒料品、洗剤など、
ありとあらゆるものを盗まれました。自分のものは自分で管理しないとすぐに誰か
他の人のものになります。 'c2まり、
「‫ۇ‬がかかっていない」→「放ってある」→「誰のものでもない」→「自分のもの
にしちゃえ」
という社会通念があるのです。ヨーロッパはアメリカに比べ、ວかに社会主義的な
気ൌがあります。医療制度一つ取ってもそうです。公的保‫ۈ‬が存在し、公務員が多
く、サービスはすべて有料。そして、ヨーロッパにおいて、置き引きは犯罪ではあ
りません。
・感想
ドイツ‫܃‬がまったく話せないわたしにとって、この実習はほぼ無謀とۗっても
差し支えないほどのものでした。が、二ヶ月間もドイツ‫܃‬のシャワーを浴びていま
すと、ペラペラには話せないまでも、聞き取りはかなり上達しました。特にカンフ
ァは画像を見ながら話すの 'c5、助かります。先生方とは主に英‫܃‬で、お年寄り
の患者さん方とは主にフランス‫܃‬で話していました。新֩入院の患者さんは、英‫܃‬
で話せる若い人を中心に診察させていただきました。プライベートでは周りの人が
みんな日本‫܃‬を話せる恵まれた環境でしたので、週末は日本'8cᱸ£かり話していぢ
4、月曜日は特に脳みそを英‫܃‬モードにするのが大変でした。
周りの人と仲良くなったし、毎日本当に楽しくて、飛ぶように時間が過ぎて行
きましたが、あるとき、フランス‫܃‬圏のドクターとナースが、フランス‫܃‬で朝の打
ち合わせをしておられて、内容がほぼ全൉わかったとき、初めて自分が今まで周り
で何が֬こっているのか全 '52理ӕできていなかったことに気づいて、へこみま
した。学習という意味では、ۗ‫܃‬が通じないところでやるのはあまりよくないと思
います。が、楽しかったのでまあ良かったと思います。
今回、京大病院脳神経外科の橋本教授、放射線Ћ伝学の武田教授のお二人にチ
ューリッヒ大学の米川教授を紹介していただき、この実習を実現することが出来ま
した。深く御礼申し上げます。滞在中は自分の存在自体が、米川先生の後ろ盾なし
にはあり得ませんでした。 'c4川先生が受け入れを‫׳‬可してくださったおЧで、
様々な貴重な体験をすることが出来ました。ありがとうございました。また、Visa、
宿泊の手配を始め、実習の何から何までを準備してくださった秘書のAloisFluck氏
にも御礼申し上げます。
*米川先生は日本ࢁがお好きだそうです。また、おせんべいやお茶もお好きなよう
でした。
現地での秘書さんの連絡先を記しておきます。
HerrAloisFluck
[email protected]
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