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「平成 26 年度 第1回 人と動物との共生推進よこはま協議会」会議録 日
「平成 26 年度 日 時 第1回 人と動物との共生推進よこはま協議会」会議録 平成 26 年6月3日(火)午後2時 30 分から午後4時 00 分まで 開催場所 関内駅前第二ビル6G 会議室 出 席 者 太田成江、矢吹紀子、青木知子、朴善子、○井上亮一、大矢秀臣、丸山総一、中川秀樹、 ◎越久田健、兵藤哲夫、梼木元生、瀬戸本洋子(順不同) ◎:会長、○:副会長 欠 席 者 森田トヨ子 開催形態 公開(傍聴者1名) 議 題 資 料 1 横浜市動物愛護管理業務について (1) 平成 25 年度実施結果について (2) 横浜市動物適正飼育推進員活動報告について (3) 平成 26 年度業務計画について ア 全体概要 イ 平成 26 年度動物愛護フェスタ(案) 2 横浜市動物適正飼育推進員の活動支援について (1) 推進員研修計画(案)について (2) 活動報告会(案)について 1 議事次第 2 資料1 平成 25 年度横浜市動物愛護業務実施結果 3 資料2 平成 25 年度横浜市動物適正飼育推進員活動報告について 4 資料3 平成 26 年度横浜市動物愛護業務実施計画 5 資料4 平成 26 年度動物愛護フェスタについて(案) 6 資料5 平成 26 年度横浜市動物適正飼育推進員の活動支援について 7 資料6 報告事項 開会 1 議 事 横浜市動物愛護管理業務について (事務局)資料1、2に沿って説明。 (質疑) (越久田会長)推進員の研修会には私も参加しました。いろんな意味で積極的にやられ ている部分がでてきているので、これからもこういう形で続けていける と良いなというのが感想です。何か他にありますでしょうか。 (中川委員)資料1で 24 年度から 25 年度の譲渡実績を報告していただきましたが、犬 と猫の収容頭数はどのくらいあるのでしょうか。 (事務局)24 年度の犬の収容頭数は 408 頭、25 年度は 407 頭です。猫は 24 年度が 1,541 頭、25 年度が 1,424 頭です。 (中川委員)残った動物はどうなるのですか。 (事務局)24 年度の犬については、408 頭が収容されていて、約半分の 203 頭が飼い主 に返還されています。残りの半分強の 117 頭が新しい飼い主に譲渡されてい ます。残りのうち、殺処分数が 61 頭、自然死と傷病動物の死体搬入が合わせ て 11 頭になります。25 年度は収容数が 407 頭、返還数が 204 頭、譲渡数が 101 頭、殺処分数が 110 頭で 24 年度に比べて 49 頭増えています。自然死と 1 死体搬入は合わせて5頭です。25 年度の猫は、収容数が 1,424 頭、返還数が 10 頭、譲渡数が 388 頭、殺処分数が 565 頭、自然死と死体搬入が 492 頭にな ります。24 年度は収容数が 1,541 頭、返還数が4頭、譲渡数が 536 頭、殺処 分数が 527 頭、自然死と死体搬入が 493 頭です。 (兵藤委員)去年の資料にはデータが出ていたので、今年の資料にもデータを出しても らいたかったです。正々堂々と公表して、市民に伝え、現状を説明できる ようにしなければいけないと思います。そして、苦情件数についてもデー タを出して、収容頭数のデータと比較して問題を追及してもらいたいです。 (事務局)今回の実施結果と計画の資料はデザインを合わせてまとめたものであり、い わゆるデータ編とは別物になります。しかし、わかりづらいというご意見で すので、これからはデータを組み込んで資料を作成したいと思います。デー タはホームページにも掲載していきます。 (越久田会長)それでは 26 年度の業務実施計画について説明をお願いします。 (事務局)資料3に沿って説明。 (質疑) (井上委員)狂犬病の予防について、犬の登録と注射の実施の促進を図るとありますが、 災害時のガイドラインを作成した時は、横浜市には 16 万頭の犬の登録があ るとされていました。注射をしているのは 13 万頭であり、毎年ほとんど変 化がないにもかかわらず、登録頭数のみが 18 万頭に増えています。これは どういう結果で 16 万頭から 18 万頭に増えているのでしょうか。もしわかれ ば教えていただきたい。 (事務所)明確な答えにはならないと思いますが、ここ4、5年の傾向では毎年新規に 登録される頭数は1万 1,000 頭から1万 3,000 頭くらいになります。死亡届 などで登録を抹消していますが、すべての届出が完全には出ていないため、 登録頭数が徐々に増えているのだと思います。ちなみに 25 年度の登録数は 約 18 万頭であり、注射済の件数は横ばいで約 13 万頭ですので、注射接種率 は 71~72%になります。 (井上委員)ということは注射をしていないのが3万頭から5万頭に増えてしまったと いうことになります。これは本当に注射をしていないのが5万頭に増えた のか、それとも死んでしまった犬を確認できずに登録を抹消できていない ため、分母の数字がおかしくなっているのか、わからないということです ね。督促状などにより死亡の確認や注射の促進をするということをやるつ もりはないのでしょうか。 (事務局)これまでも市が送付して戻ってきたハガキはありました。各区で戻りハガキ の確認をしてもらうのですが、なかなか組織的に上手くいっていなかったと 思われます。昨年でその傾向がわかりましたので、今年度は6月までの注射 期間が終わった段階で 18 区に対して戻りハガキの整理を行うように話を進 めているところです。例えば登録上で 20 歳になっている犬などは飼い主に連 絡をして確認するなどして、真の分母に近づけたいと思っています。結果に ついては改めてご報告したいと思っています。 (越久田会長)現在台湾で狂犬病が発生しています。狂犬病は感染症として恐ろしい疾 病なので、しっかり管理していただきたい。 (井上委員)督促状を局がやめたのは緊縮財政の為と伺っています。督促状を出すのに 費用がかかりますが、もし督促状により2万頭の登録を抹消できれば、現 在 18 万通のハガキを送付しているのが 16 万通のハガキの送付で済むため、 大きな費用対効果があります。そのため、犬が死亡した場合は必ず連絡を 下さいという文面を入れた督促状を送るのが良いと思います。またスポン サーの問題がありますが、通常督促状にはスポンサーはつかないと思いま 2 す。もし獣医師会にスポンサーを求められるのであれば、獣医師会の名前 で督促状を出すことも検討しているため、お含みおきいただきたい。 (大矢委員)現在はほとんどの犬が動物病院を利用しているので、獣医師会の先生方か らハガキを送っていただくことはできないのでしょうか。 (井上委員)個人情報の問題で難しいと思います。飼い主の許可を得ずに、飼い主がど の病院を利用しているのか市に連絡してしまうこと自体が個人情報保護法 にひっかかってしまうと思われます。 (大矢委員)わかりました。 (丸山委員)昨年から地域猫活動モデル事業が始まっていますが、不妊去勢手術以外に 具体的にどのような活動をしているのでしょうか。また、昨年は神奈川区 と港北がモデル地域に選定されているようですが、その理由は何でしょう か。今年度はどのような形で地域を選定していくのでしょうか。 (事務局)地域の選定については、基本的に地域の方達に地域猫活動をすることに同意 をいただくことが前提になっています。町内会の班単位など狭い範囲の地域 でも認めています。不妊去勢手術を行う、置き餌をしないなど適切な管理を グループで実施していることを確認し、同意をとった地域で、どのようなメ ンバーで、個体識別をした猫に対してどのような活動をするのか計画をたて ていただいた上で申請していただき、内容を確認して登録しています。その 後は役割分担をして、手術をしていない猫がいれば計画的に動物愛護センタ ーで手術をして、連れて帰っていただくという事業です。昨年度は2つの地 域が登録でき、多くはないですが8頭の手術を実施して、モデル事業をスタ ートできました。しかし、なかなか地域の同意を得るのが難しいという意見 があるため、近々に関係する区と動物愛護センターで意見交換をして、改善 していきたいと思っています。 (朴委員)実施計画について、身体障害者補助犬の啓発と育成支援という項目を加えて いただきたいです。センターのホームページでは補助犬の減免制度などにつ いても紹介してもらっていますし、今年度はセンターで生まれたソナタとい うチワワがデビューする予定です。情報発信をしていきますので、ぜひ啓発 と育成支援という項目をご検討お願いします。 (矢吹委員)譲渡動物同窓会について、譲渡数に比べて参加者がとても少ないように感 じますが、なぜでしょうか。 (事務局)実績報告にあるように、参加者は極めて少ないです。やはり動物愛護センタ ーに来ることが難しいというのがあると思います。ご案内のお手紙を送って いますが、動物愛護センターに来て同窓会に参加するという一歩がなかなか 踏み出せないのだと思います。代わりに、譲渡をした方から近況報告として 素敵な写真付きのお手紙をいただくことはたくさんあります。それらはセン ター内で回覧していますが、そのまま外部に公表できるものではありません。 しかし今後は工夫をして、そのような情報を外部に発信したいと考えていま す。 (太田委員)私は一回参加したことがありますが、そのときは4名参加していました。 参加者はコミュニケーションをとって、楽しんでいました。インターネッ トなどの情報を閲覧するだけとは違い、具体的な事を確認した上で自分の 情報を発信できるという喜びもあります。参加者が少ないのはお誘いの方 法に問題があるのだと思います。ペットの悩みについても、病気について は獣医の先生に相談しますが、それ以外については情報のたくさん集まる ところで、他の方の話を聞くだけでも安心できることがあります。お誘い の際に前回の話題などを含めると良いと思います。もう一つは川崎の動物 愛護センターではワンニャンレポートという情報発信をしていますが、同 3 じようなものをシーズンに合わせて譲渡した方に出せば、興味をもって、 次回開催時に参加しようと思うかもしれません。結局センターに行かなく ても、このような情報がセンターから届くという話を街の中で発信しても らえれば成功例になります。そのスタートはセンターの皆様の努力次第で す。 (事務局)がんばります。 (兵藤委員)24 年度と 25 年度の苦情件数と内訳、特定動物の許可頭数と内訳を教えて ください。また、今年は同行避難の件数を増やすように努力してもらいた いと思います。24 年度に比べて団体譲渡の件数が減っています。団体譲渡 先の施設が一杯になってしまったようにも受け取れますが、原因の分析は しているのでしょうか。 (事務局)様々な要因があると思いますが、兵藤委員の考えも要因の一つだと思います。 また、25 年度は生まれたばかりの猫の収容が多かったため、団体譲渡に結び つかなかったことが要因としてあると思います。 (兵藤委員)団体譲渡の資格の条件はどのようなものでしょうか。 (事務局)譲渡実施要綱に団体譲渡の基準が定められています。 (兵藤委員)次回は資料として団体譲渡の条件を示していただけると、協議会の皆様の 知識にもなりますので良いかと思います。苦情件数はどうでしょうか。 (事務局)25 年度の苦情件数は集計の最終確認中になります。24 年度の犬の苦情件数は 4,468 件になります。 (兵藤委員)苦情件数は減っている傾向でしょうか。それとも増えている傾向でしょう か。 (事務局)年度によって上下している状況です。23 年度は 4,022 件、22 年度は 3,402 件、21 年度は 4,148 件になります。 (兵藤委員)この苦情件数を減らさないといけないと思います。行政が苦情件数を減ら すための方法を示してもらえれば、私たち末端で広げることができます。 ぜひ分析してみてください。 (越久田会長)苦情件数や収容頭数などはできるだけ情報を開示していただいて、会議 の中で共有することが必要だと思いますし、明確に数字を示して頂いた 方が協議しやすいと思いますのでよろしくお願いします。 (事務局)データの情報はホームページで公開していますが、次回からは資料にデータ 編を付け加えたいと思います。 (越久田会長)それでは細かいデータは後日教えていただきたいと思います。市民代表 の瀬戸本さんは何かありますでしょうか。 (瀬戸本委員)24 年度の動物取扱業の監視数が減っているのはなぜでしょうか。 (事務局)監視は1つの施設を2年に1度は回るペースで行っています。24 年度は犬猫 販売業の監視に注力していたため、監視数が減ってしまいました。今年度は 平準化してまんべんなく監視を実施したいと思います。管理が悪いところに は強い指導が必要なので注力していきます。 (越久田会長)動物愛護フェスタの話にいきたいと思います。昨年のフェスタ終了後に、 本年度も同様に協力して実施するという話になりましたが、異論はない でしょうか。 (委員からの異論なし) (越久田会長)異論ないようですので、例年通り実行委員会を構成して実施したいと思 います。 (大矢委員)今年は動物愛護センターを事務局の中心にして、会計事務を獣医師会にお くのはいかがでしょうか。 (越久田会長)事務局としてはいかがでしょうか。 4 (事務局)協議会としてはどのような見解でしょうか。 (大矢委員)公園、消防等の役所関係は役所にまかせた方が良いのではないでしょうか。 (井上委員)事務局はそれでよいのでしょうか。 (事務局)会計については公金の関係もあるので難しいですが、事務については動物愛 護センターが事務局となることは問題ありません。 (越久田会長)わかりました。それでは今年度の動物愛護フェスタについて事務局から 説明をお願いします。 (事務局)資料4に沿って説明。 (質疑) (越久田会長)会長として提案です。案の実行委員会委員には井上副会長が含まれてい ませんが、フェスタに詳しい井上副会長が獣医師会代表として参画して はどうでしょうか。 (委員賛成) (兵藤委員)動物愛護センターはフェスタにどのような立場で関わっているのでしょう か。協働という立場でしょうか。共催という立場でしょうか。 (事務局)資金を分担していますので、共催という立場になると思います。 (越久田会長)今年の動物愛護フェスタのテーマは実行委員会にまかせるということで お願いします。 2 横浜市動物適正飼育推進員の活動支援について (事務局)資料5に沿って説明。 (質疑) (矢吹委員)昨年の活動報告会では2例の報告がありましたが、一方は推進員としての 活動ではなく、個人としての活動を報告していました。もっと推進員とし ての活動報告会、情報交換会にしてほしいと思います。 (事務局)推進員の中には推進員として何をすれば良いのかわからないという方もいま す。そのような方の為にも、推進員としての活動をしっかり報告していただ き、情報交換できるような形にしたいと思います。 (太田委員)推進員の活動で多頭飼育になっているケースがあります。多頭飼育の崩壊 を予期しながら、このような活動をすることは問題です。問題を研修会で 教えていき、踏み込んだ活動をしてほしいと思います。 事務局からの報告 (事務局)資料6に沿って説明。 協議会委員の任期は本年度、推進員の任期は来年度で満了となるため、改め て委任する必要があります。もっと多くの方が推進員になれるようにしたい ため、ぜひご助言をいただきたいと思います。東京都は毎年公募をしていま すが、同様に広く求めていきたいと考えています。次回に向けて整備したい と考えています。 (兵藤委員)推進員を多くするのは賛成です。推進員を育成するための講習会を年に3、 4回実施して、100 名くらいに増やすと良いと思います。また、獣医師会の 先生達が推進員になるべきです。 (矢吹委員)今年新たに推進員として、神奈川動物ボランティア連絡会から1名を推薦 しますので、よろしくお願いします。 (青木委員)私は神奈川区で推進員になりましたが、これまで一回も推進員として活動 したことがありません。今の状況で人を増やしても、やることがないので あれば仕方ないと思います。その前にどのような活動をするのかガイドラ 5 インを作るべきです。 (事務局)活動内容は法律で定められていますが、これまで伝わっていなかったと思い ます。今年度、研修計画等を策定していきたいと考えています。 (兵藤委員)協議会は推進員の研修等を推進しなくてはいけないと思います。 (越久田会長)今後、講習会等に出てきてもらうなどして、コミュニケーションをとり たいと思います。協力よろしくお願いします。 その他 (中川委員)収容数、自然死数、譲渡数、処分数の毎年度の数を伝えて、市民に現在の 状況をアピールしていくべきです。また現在は、猫の飼育数を把握できて いません。災害時の同行避難を推進するためにも、猫の飼育している人が アピールしやすい統計方法を検討して、飼育数の把握を進めていくべきで す。 (井上委員)本日、 「動物との共生を考える横浜市会議員連盟」の勉強会で災害時のペッ ト対策について話をしてきました。犬は 16 万頭いるとなっていますが、実 際は 30 万頭いるのではないかと言われています。猫も同数いると言われて おり、合わせると 60 万頭になります。この問題は行政、民間、団体等が一 体となって取り組まなければ解決できません。この問題について協議会で も本腰を入れていきたいと思っています。 (越久田会長)それでは、これをもって協議会を終了します。 閉会 6