Comments
Description
Transcript
4ページ
白神山地自然探勝観察会に参加して…2015 エコバスツアー(9/27~9/29)…二人の投稿 ブナの実を食べて 感動の白神山地でした! 太田 幸子(シ 22) 以前から機会があれば、世界最大規模のブナ原生林の残る白神山地に行っ てみたいと思っていました。 エコバスツアーのチラシを見て直ぐに申し込み。 1日目の二ツ森では紅葉には少し早く、ユキザサ、マイヅルソウの赤い実、 ツバメオモトの黒い実や木々の数々、花が咲いていれば何とかわかる名前も 実となると上級編、それでも伊東先生に教えていただきながら、写真を撮り つつ歩きました。トチバニンジンの赤い実を初めてみました。オオカメノキ の紅葉と赤い実が関西の山で見るより、ずっと美しかったです。その夜は十 二湖リフレッシュ村のコテージに泊まり、美味しいきりたんぽ鍋をスタッフ の前野さん等に用意していただき、どっぷりブナの森の中で休みました。2 幻想的なブナの森 日目、 暗門の滝は通行止めのためブナ林の散策をガイドさんと楽しみました。 道案内の看板にツキノワグマのつめ跡と、かじった後があって、びっくりし ました。元々熊の住まいです。ちょっとお邪魔するつもりでブナの森を歩き ました。ほんとうに気持ちが良く、すがすがしい気分を味わった森林浴でし た。少し若返ったでしょうか?3 日目は八甲田山、あいにく朝から小雨でし たが、ホテル前でブナの実を拾い持ち帰りました。熊さん少しいただきまし たよ。八甲田山では強風とガスで展望は望めませんでしたが、ロープウェイ からの紅葉は緑のアオモリトドマツ(オオシラビソ)の緑とミネカエデやイ タヤカエデ・オオカメノキの黄色が混ざってきれいでした。下山後は酸ケ湯 温泉近くにある東北大学植物園八甲田分園の散策。色々な植物に名札も付けてあり大変勉強になりました。次の奥入瀬 渓流は紅葉はまだでしたが、木々の緑、清流の流れを楽しみました。盛りだくさんの行程で、楽しく勉強になりました。 氏家 美知子(シ 22) 出発当日、約一時間半遅れで好天の秋田空港に到着。マイクロバスに乗り秋田県側の白神山地二ツ森登山口に向けて 出発。登山口に着くと天気は小雨模様。雨具装着後 1086mの山頂を目指す。前半はなだらかな道を植物観察をしながら ゆっくりと歩く。登山道の両脇に美しいブナ林が現れたあたりからはかなり急な登りとなる。1 時間程の登山であった が後半の登りは息が切れた。初日の宿泊地は青森県リフレッシュ村のコテージ。手作りきりたんぽ鍋で同泊の人たちと の和やかな夕食。外は澄み切った星空に光輝く月。 翌日、早朝にコテージ周辺の樹木や野草観察。サラシナショウマの白い花、アキノキリンソウ、ミズ(ウワバミソウ) 、 トリカブトなどたくさんの野草の名前を教えて頂きながら朝の散策。その後、青池や沸壺(わきつぼ)の池などを巡り ながら十二湖森林浴トレッキング。午後からは青森県側白神山地のブナ林や動植物の生態系について地元ガイドさんの 説明を聞きながらブナの森をゆっくり歩く。小雨が降っていたが気持ち良い山の匂いと雰囲気を楽しむ。白神山地は世 界でも有数の広大なブナ原生林が手つかずのまま残り、貴重な動植物が生息しており、地元の人たちの保存活動もあり 1993 年世界自然遺産に登録されている。ブナの木は漢字で「橅」と書き、木材などの利用価値が低いことから伐採を免 れて原始林が広がったこと。ブナの木は保水力に優れ、幹の外側に水があふれて流動の黒い筋が見えるくらい。この保 水力の高いブナの森から出る水が源流となり川となり海に注ぎ、人間を含む生き物たちが恩恵を受けていると学ぶ。何 千年もかけて残ったうっそうとしたブナの森は意外と明るい森だった。三 八甲田田茂萢湿原の草もみじ 角形の小さなブナの実を食べてみたが美味だった。 動物たちが好物の筈だ。 最終日は朝から雨。ロープウェイで八甲田山頂の散策路を歩いた。眼下に はナナカマドの赤い実や朴ノ木の真っ赤な大きな実、山ぶどうの赤い葉が 美しく山を彩っている。 山頂公園トレッキング道はガスがかかっていた が湿原展望台では黄色く染まった草原の中に幻想的な沼を見ることができ た。下山後に東北大学植物園八甲田分園へ寄り、旅の最後は水の流れが美 しい奥入瀬渓谷での 30 分トレッキング。 初めてのエコバスツアー参加でし たが、東北の自然やブナの木に魅了された旅となりました。 -4-