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大阪ビジネスパークにおけるエリアマネジメントによる道路空間再編に向け

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大阪ビジネスパークにおけるエリアマネジメントによる道路空間再編に向け
OBP地区の概要− 1
1
OBP地区の開発経緯
1969 OBP計画1969(パイロットプラン)策定
大阪ビジネスパーク駅周辺・
天満橋駅周辺地域
1976 OBP地区土地区画整理事業認可
1986 まちびらき
2012 都市再生緊急整備地域指定
2015 都市再生緊急整備協議会設立
大阪駅・中之島・
御堂筋周辺地域
難波・湊町地域
阿倍野地域
OBP地区の概要 − 2
2
OBP協議会概要
OBP建築協定概要
■設立目的
地権者間の協定により豊かなオープンスペースを確保
大阪城公園と一体となった公園の中のビジネス街を目指す
ため、構成会社が協力して、開発事業を推進する
・各敷地の空地率を40%以上に設定
・民地内に協定緑地や中央広場を設置
■設立年度
1970年1月(2015年10月 法人化)
■協議会構成員
OBP地区内の土地所有者等の11社
• 
住友生命保険相互会社
• 
関電不動産開発株式会社
• 
株式会社竹中工務店
• 
KDDI株式会社
• 
富士通株式会社
• 
讀賣テレビ放送株式会社
• 
東京海上日動火災保険株式会社
• 
株式会社近畿大阪銀行
• 
株式会社朝日ビルディング
• 
マルイト株式会社
• 
三井住友信託銀行株式会社
中央広場
協定緑地
OBP地区の概要− 3
3
OBP地区の取組み
4
OBPリノベーション事業推進協議会設立(2011年7月)
「スマートシティへのリノベーションモデルを構築する」
<構成>
地権者+主要テナント/学識経験者/行政(オブザーバー)
パークアベニューの概要
5
地区の課題
・大阪城公園では2015年4月より大阪城公園パークマネジメント(PMO)事業が開始
・OBPでは、PMO事業の取組みと併せ、エリア一体でにぎわい創出を図ることが必要
パークアベニューの将来像
京橋駅
道路空間の活用と整備による地域間の連続的な賑わい創出
大阪第4のターミナル
①OBP協議会による道路空間を活用した賑わい創出
・PMO事業者との連携の促進
・道路空間での食事・購買施設設置、イベント実施
②活用方法に応じた道路空間の再整備
・歩道と車道の空間再配分、境界デザイン
パークアベニュー
※実験時に車両通行を規制
・OBPの新たな顔となる賑わい豊かな空間へ再編
社会実験の開催
OBP地区
将来像の課題と効果の検証のために社会実験を開催
車両通行を規制し、道路全面を賑わい空間として活用
開催日
:2015年10月8日(木)∼10月11日(金)
名称
:OBPホコ天フェスタ「 PARK AVE – NEW!」
主催
:大阪ビジネスパーク開発協議会
大阪城公園
国際観光拠点
(大阪城公園PMO事業)
社会実験の検討体制
官民の連携体制
6
地区内就業者との連携
OBPにぎわい創出検討会
・OBPの活力・魅力の向上に資する取組みの検討
大阪ビジネスパーク地区
パークアベニュー社会実験協議会
・国交省委託調査業務の計画策定と検証を実施
(H27 道路に関する新たな取組みの現地実証実験)
社会実験の内容
7
実施コンテンツ例
休日
平日
開催日時
ターゲット
:10月8日(木)、9日(金) 7:30∼20:30
:地区内就業者
キッチンカーストリート
企業サンプリング
企業ワークショップ
開催日時
ターゲット
:10月10日(土)、11日(日) 11:00∼17:00
:大阪城観光等の一般来街者
ファンタスティックマーケット(マルシェ)
コンサートイベント
キッズ向けイベント
調査概要−検証項目
①賑わい創出の効果
・ 社会実験の利用者(来街者・地区内就業者)へのアンケート調査による検証
・ 社会実験実施前後の歩行者交通量増減による賑わい創出効果の検証
②エリアマネジメント組織による管理運営の継続性
・ アンケート調査による食事購買施設の設置やイベント開催による収益性の把握
・ 活用収益の還元による高質な道路空間の維持管理・活用の実現性の検証
③自動車交通への影響
・ 車道を封鎖した際の渋滞発生有無等の自動車交通への影響の検証
8
調査概要−アンケート調査概要
9
・社会実験の実施日に一般来街者、実施後にOBP地区内就業者へのアンケート調査を行い、道路空間の活用に対する満足
度調査を実施
・また、キッチンカーとマルシェの出店企業へのアンケート調査や未出店企業へのヒアリング調査により、食事購買施設・
路上イベントの事業展開の有効性を調査
調査方法
来街者
街頭アンケート
調査内容
・来街者属性
・社会実験の認知・満足度
サンプル数
365回答
・OBPへの意識変化
就業者
事後アンケート
・社会実験の認知・参加状況・満足度
343回答
出店企業
事後アンケート
・出展者の満足度
52回答
・OBPの立地評価
マルシェ
・マルシェ以外のイベントでの活用方法
29社
・キッチンカー
(自記式)
(自記式)
・マルシェ
未出店企業
ヒアリング
・OBPへの意識変化
・イベントの評価、事業性
・出展ニーズ、事業性
キッチンカー
9回答
43回答
広告代理店
6社
イベント会社
2社
観光協会
3社
一般企業
18社
調査概要−交通実態調査概要
10
・「交通規制時の自動車交通等への影響評価」と「にぎわい創出効果の定量的な把握」を目的に、社会実験の実施に合わせ
て交通量調査を実施
■ 調査実施日時
平日調査:平成27年10月 9日(金)
6:30∼21:30
休日調査:平成27年10月 10日(土) 9:00∼19:00
■ 調査対象箇所
N
9
交差点調査:6か所
<調査目的>
車線交通規制に伴う交通影響評価のため、
社会実験時の交通量・信号現示等を調査
RV
B
車両通行規制対象
417
<調査対象>
自動車、二輪車、自転車、歩行者、信号現示
B
9
9
9
断面調査:4か所
<調査目的>
にぎわい創出の効果を定量的に把握するため、
社会実験実施前後の歩行者交通量の増減を調査
<調査対象>
歩行者
2038
.
B
9
9
B
586
B
A
9
調査結果−(1)賑わい創出の効果− 1
11
・来街者・就業者の多くが常設化について「とてもよいことだと思う」もしくは「よいことだと思う」と回答
・「OBPのことを好きになった」「OBPという街に活気が生まれる」という回答も多い
来街者・修行者の多くが常設化へ賛同
OBP自体のイメージアップにも貢献
道路活用による賑わいづくりの常設化に対する評価
社会実験への参加によりOBPのことを好きになった
道路活用による賑わいづくりの常設化に対する評価
OBPという街自体に活気が生まれる
調査結果−(1)賑わい創出の効果− 2
12
•  社会実験の実施により、エリア間の歩行者数が大幅に増加
•  社会実験の来街者の約1/4が周辺イベント等に参加
周辺地域との歩行者交通量が増加
社会実験来街者の約1/4が周辺イベント等に参加
社会実験実施前後の歩行者交通量
社会実験時の周辺イベント等
京橋∼OBP間
❶Ai Kakou
平日
約1.1倍
実験前 実験後
休日
京橋駅
ハワイアンミュージック食の博覧会
参加率−2.1%
❷忍検2015
大阪城港
参加率−2.4%
約1.4倍
実験前 実験後
❶
パークアベニュー
(実験会場)
➌MBS音祭 10/10
∼MBS ANIME FES∼
➍MBS音祭 10/11
∼Final Party∼
➎大阪城クラフト
ビアホリデイ
➏大阪城公園観光
参加率−5.6%
参加率−6.1%
OBP∼大阪城公園間
平日
約1.8倍
休日
約1.7倍
➌❹
参加率−9.6%
➋
参加率−2.1%
➎
大阪城公園
実験前 実験後
課題
実験前 実験後
➏
エリア一体となった集客力の強化に向けた、OBP協議会と大阪城公園の指定管理者等との更なる連携
調査結果−(2)エリアマネジメント組織による道路の管理運営の継続性− 1
•  全てのキッチンカー出店者と93%のマルシェ出店者が魅力的なマーケットとして評価
Q.出店するマーケットとして魅力的に感じたか
13
調査結果−(2)エリアマネジメント組織による道路の管理運営の継続性− 2
•  アンケートに基づく事業収支シミュレーションの結果、道路空間の管理運営の財源として3つの活用方法を想定
•  管理運営の支出を賄うには①∼③の全ての収益を合わせることが必要
出店者
平日の就業者をターゲットとした
① 飲食店舗の出店費用
休日の来街者をターゲットとした
② マルシェ等のイベント出店費用
就業者をターゲットとした
③ 企業プロモーション等の広告費用
収 入
一般社団法人 大阪ビジネスパーク協議会
高質な道路空間の維持管理と賑わい創出事業の実施
支 出
支 出
支 出
清掃・警備会社
道路管理者
コンサル
道路占用料
道路活用マネジメント
(企画・広報)
道路空間の
日常維持管理
課題
事業計画の精度向上
① 出店者ニーズの更なる把握
② 新たな財源確保策の可能性
14
調査結果−(2)エリアマネジメント組織による道路の管理運営の継続性− 3
15
<アンケート調査に基づく概算収支の想定>
• パークアベニューの活用・維持管理に必要な支出として、1,624∼2,048万円/年を想定
• ①∼③の全ての収益を合計すれば、1,800∼3,550万円/年が見込まれ、収益還元による高質な維持管理か可能となる
• 更に余剰収益を得ることができれば、公共空間への更なる追加投資等として活用することが検討可能となる
収入
【常設】
①飲食店舗からの出店料
【イベント】
②マルシェ等からの
イベント出店料
③企業プロモーション等
からの広告料
合計
道路維持管理費
支出
収支
※1
※2
※3
道路占用料
マネジメント費用
合計
Min
(万円)
キッチンカー
想定
営業日
Max
(万円)
想定
営業日
10店舗
650
(52)
1,200
(97)
42店舗
9店舗
短期
プロモーション等 中期
長期
300
50
700
0
100
1800
360
240
400
24
600
1,624
76
(13)
(11)
(28)
(0)
(30)
450
50
1,400
150
300
3550
360
240
400
48
1,000
2,048
1,502
(21)
(11)
(56)
(2)
(60)
物販
飲食
日常清掃
樹木管理
巡回警備
コンテンツ管理、広報等
※1
※2
※3
※1
※2
※3
道路維持管理費については、公共道路の標準維持管理に加え、高質な道路空間としての維持管理を見込む
占用物:オープンカフェ、占用面積:250㎡、占用単価1,925円/㎡・年(9割減免見込み) ※ min:0.5年間、max:1年間を想定
コンテンツ管理、広報等の外注費としてmin50万円/月∼を想定
15
調査結果−(3)自動車交通への影響− 2
16
•  全面通行禁止のケースと一方通行化の4ケースで影響評価を実施
•  全てのケースで基準値を下回っており、いずれのケースでも交通処理は可能
交通処理能力の評価パターン
※社会実験時の交通規制
交差点需要率
最大値0.47(平日)
車線交通容量比
最大値0.88(休日)
課題
社会実験時に臨時で社用車の運用を変更した立地企業がおり、立地企業の事業上の利便性が今後の検討事項
今後の取り組み
17
社会実験の検証結果
l  地区内就業者・来街者・出店事業者からの高い評価を確認
l  賑わいと交流を生むパークアベニューの将来像の可視化によりビジョンを共有
2016年3月のOBPにぎわい創出検討会で検討の具体化を図ることが合意
今後の取り組み
l  今年度から、本格実施時の利活用と道路整備計画の検討に着手
•  利活用計画の精査:年間を通じた活用計画の整理
•  整備計画の具体化:歩車道の再配分、交通規制、交通機能(自動車・自転車)
道路管理者・警察・地域団体等の連携・合意形成
将来像の実現
l  公共空間活用による既存都市の魅力再生のモデルケースを実現
大阪都心東部地区の活性化に向けて
18
パークアベニューをトリガーに大阪都心東部地区を一体的に活性化
パークアベニュー活用
ご清聴ありがとうございました
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