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薬物の表皮結合性評価方法について
○野村 征司1,雲川 忠雄1,藤分 篤1,斉藤
セ)
葵1,
林田
11
京子(
マルホ京都R&D
【目的】
薬物の皮膚に対する結合のしやすさを評価することは皮膚中薬物動態の詳細な
把握に有用である.そこで,経皮適用時に濃度が高く,皮膚結合性に最も影響が
あるとされる表皮を用いて薬物間での表皮への結合しやすさやその結合の強さが
評価できる方法を設定した.
【方法】
ミニブタの表皮にモデル薬物の溶液を添加し,32℃で 24 時間インキュベーショ
ンした後,表皮を 15,000×g で 1 時間遠心ろ過することで結合していない薬物を
除去した.インキュベーション前後の溶液濃度差から「表皮への移行量」を算出
すると共に,遠心ろ過後の表皮中薬物を抽出し「結合薬物量」とした.
「結合薬物
量」の「表皮への移行量」に対する割合を「結合率」とし,その値が大きいほど
表皮に結合しやすいとした.
また,遠心ろ過後の表皮をインキュベーション溶液の媒体でさらにインキュベ
ーションした.媒体に移行した量を「溶出量」とし,遠心ろ過後の表皮中薬物量
に対する「溶出量」の割合を「溶出率」として算出し,その値が小さいほど結合
が強いとした.
【結果及び考察】
「結合率」及び「溶出率」ともモデル薬物間で違いが認められたたことから,
これらのパラメーターを指標とすることで,薬物間での表皮への結合しやすさや
その結合の強さを評価できると考えられた.
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