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全文PDF - 日本精神神経学会
シンポ ジウム : OCD関連障害 をめ ぐって 第 1 47 1 0 2回日本精神神経学会総会 回[ ∃回回B] 回 強迫性障害 松 永 寿 人,切 池 ( OCD)の概要 信 夫 ( 大阪市立大学大学院医学研究科神経粁神医学) O C Dの診断,疫学,臨床像,精神病理学的特徴 Obs e s s i ve-Compul s i ve Di s o r 強 迫性 障 害 ( de r;OCD)は不安障害の-型であ り, 自分 に と 確実性 に関する耐性の低 さな ど,特徴的認知的プ ロセスにより, 自制困難な状態 まで不安が増強 さ れ る過程であ り,強迫行為や不安状況の回避行動 って無意味ない し不合理 と判断 される思考や衝動, は,増強 された不安が これによ り軽減,中和化 さ あるいは行動が支配的 となって制御できな くなる れ る ことの学習 ・習慣化 す る過程 とも考 えられ 病態である. これはたえず心を占め,意識的に除 る11). 去 しようとして も取 り除 けない思考や衝動,イメ 強迫観念 には様々な内容があ り,通常それぞれ ージな どの強迫観念 ( o bs e s s i on) と,通常 は観 と関連性の強い強迫行為を伴 う. しか し中には, 念,及び観念 に伴 う不安 を中和する試み として, 性的なイメージなど純粋に強迫観念のみが出現す その不合理性,過剰性 を自覚 し止めたい という意 る場合が ある.強迫症状の内容 と,本邦 の OCD 志を持ちつつ も,駆 り立て られ る様 に行 う行為, 患者 での出現頻度 を表 2に示 すが,汚染/ 洗浄, すなわ ち強迫行為 ( c ompul s i on)か らな る.演 確認などが高率であるなど欧米 とほぼ一貫 した傾 迫行為には,数を数える,声を出さずに言葉 を繰 向を認めた.強迫観念の内容 は,宗教や治安な ど , り返すな ど 「 心 の中の行為」 も含 まれ る. この 社会文化的背景の影響 を受 けうるが,概ね強迫症 様 に,不合理性や過剰性 を自覚 していること,す 状 の出現様式において,社会文化的要因の関与 は なわち症状の自我異質性が重要な診断的根拠 とな 少ない もの と考 えられる13). るが,近年 その レベルの多様性 が指摘 されてい OCDの有病率 は,欧米で は 2% 前後 とされ る. る14 ) . この点 DSMⅠ Vl )で は,症状 に関す る洞 察 は,経過中の 「ある時点」のみ必要 とされ, ほ とん どの期間,症状の不合理性 の自覚 に乏 しい場 合 を特定する 「 洞察が乏 しいもの」が,下位分類 として追加 されている. 強迫症状 は多 くの場合, トイレ後の手洗いや, 外出前の施錠の確認な ど日常や社会生活における 通常の思考や行動 の延長上 にあるが ( 表1 ) ,過 剰性や不合理性 を理解 し,症状 の抑制や抵抗 を試 みつつ も自らの意志で制御できず,葛藤や不安 ・ 焦燥感,抑 うつ気分な どを生 じ,日常的,社会的 機能 に障害を来たす ことが病的である.強迫観念 は, ある刺激や状況について,過大 な責任感や不 表 1 強迫症状 の例 例 1 トイレの後や子供 の排滑物 をさわ った りす ると, なかなか きれいになった気がせず に手洗 い を繰 り 返す. 例 2 外出 した時 に,何か汚い ものに触れて自分が汚れ た と思い,帰宅後 にシャワーや入浴,手洗 いな ど を繰 り返す. 例 3 自分の不注意で火郡 を起 こした り,泥棒 に入 られ ることを心配 して,窓やガス栓 な どが正確 に閉 ま っているかの確認 を繰 り返 す. 例 4 串 を運転 している時に証 か を砕 かなかったか, ま たは歩いていて子供や老人 とすれ違 った時 に, ケ ガをさせていないかを心配 して,元 の道 に引 き返 した りして繰 り返 し確認 する. 1 4 8 精 神経誌 ( 2 0 0 7)1 0 9巻 2号 表 2 日本人 によ くみ られ る強迫症状 汚染恐怖一洗浄強迫 攻撃的 な観念一確認 正確性-確認 o r儀式 数字 への こだわ り-数 を数 える 対称性 一儀式行為 無用 な ものへの こだわ り一保存 その他 4 0 -4 5% 3 0% 3 0% 1 5% ル な どが しば しば先行 す る.更 に OCD 患者の臨 床像 には,以下 の様 な特徴 を認 め る11) ; 1) 強迫 症状 に強い苦痛 を感 じてお り,無視 した り抑制 し た り,止めようと努力 していた り,少な くともそ 1 0% の意志 を示すが, しばしば不安 に強 くとらわれ, 5 -1 0% 2 0% 無視や行為 を中断するな ど制御や抵抗が費臣しい. ( Mat s unaga,H. , e tal . , :Pe r s o nal i t ydi s o r de r s i npat i e nt swi t ho bs e s s i veC ompul s i vedi s or de r d,9 8; pat i e nt si nJ apa n.Ac t aPs yc hi at rSc aれ 1 2 81 3 4 ,1 9 9 8 ) または不安 に圧倒 され,抵抗 しようと思 う余裕す らない.2) 強迫観念や行為,不安 な どを自制 で きず,確認 を強要 した り,保証 を繰 り返 し要求 し た りして, しば しば家族 な ど周囲 を巻 き込 んでい 回避),回 る.3) 不安 を引 き起 こす状況 を避 け ( 表 3 0CDの s u bt ypi n g- YBOCSの標 的症状評価 リス トに従 った s ympt om di me ns i on分類- Be ar ,L.( 1 9 9 4 );3因子モデル 1. s ymme t r y& hoar di ng hi ng 2. c ont ami nat i on& was 3. pur eo bs e s s i ons Le ckman,J. Fリe tal .( 1 9 9 7 );4因子モデル 1. O bs e s s i ons& c he cki ng de r i ng 2. s ymme t r y& or hi n g 3. cl e anl i ne s s& was g 4. hoar di n Cal amar i ,∫ . E. ,e tal .( 1 9 9 9 );5因子モデル 1. har mi ng 2. hoar di ng 3. cont ami na t i on 4. c e r t ai nt y 5. O bs e s s i ons s ,D. ,e tal .( 1 9 9 9 );5因子 モデル Mat ai xCol 1. cont ami na t i on / c l e ani ng 2. s ymme t r y& o r de r i n g 3. hoar di ng 4. aggr e s s i v e / c he c ki ng 5. s e xual / r e l i gi ousobs e s s i ons 避 によ り不安な対象や状況の怖いイメージを,更 に強 く意識 している. 4) うつ病や他の不安障害, 人格障害な ど,他の精神障害の併存 を認 める場合 が多 く,特 にうつ病 は OCD が先行 して二次的 に 生 じる場合が多い とされ る. 近年 ,OCD は単一 的,均質 的 とい うよ り,症 候学的,及 び精神病理学的特徴,病因や病態生理, そ して治療反応性な ど様々な観点か ら多様性が指 摘 され てい る12・19-21).す なわ ち OCD の中 に,病 因や生物学的病理性 な どを特異的 に共有す る亜型 が存在 し,有効 な薬物 のみな らず,その作用部位 や機序 などに,差異 を認 める可能性がある. この ) ,洞 察 や衝 様 な多様性 は,性差 16)や発症 年齢 18 動性 レベルな どを分類基準 として検討 されてきた ,中で も強迫症状,特 に確認や洗浄 な ど主 が 14,17) 要 な強迫行為の内容 を基準 とす る ものが最 も注 目 e-Br own Obs es s i veされている.最近では Yal , 7 )を用 い て同定 Compul si ve Scal e( Y-BOCS)6 された強迫症状 の因子分析 によ り,強迫観念一行 為症状 群 が抽 出 され,中で も汚染 ( cont ami na- 本邦の一般人 口でのデータはないが,近畿圏 に所 / 洗浄 ( was hi ng),対 称 性 ( s ymmet r y) / 整 t i on) 在す る総合病院精神科 9施設 における総初診患者 orderi ng),保 存 ( hoar di ng) な どが独 理 整頓 ( 中 の OCD 患者 の割 合 は,1. 75- 3. 82% で あ っ 立 した因子 を構成す ることは,ほぼ一貫 して支持 た 15). OCD の発症時期 は,児童期後半 か ら 25歳 され てい る2 , 4 ・ 7・ 8) ( 表3 ) . この分類 法 の臨床 的, 頃が多 く,男性 は 15- 20歳頃,女性 は 20- 25歳 神経生物学的妥当性検討では,併存す る人格障害 頃 と,男性 が より若年 に発症す る傾向があるが, や SSRIに対す る反応性,チ ック障害 との関連, 有病率 には,有意 な性差 を認 めない. また発症契 視覚的嫌悪刺激 を用いた症状誘発パ ラダイム下の 機 として,何 らかの重大 な出来事やス トレス,例 f MRI検査所見な どによ り,各症状群間の差異的 えば身内の死,妊娠,出産,人 間関係上の トラブ 特徴が確認 されてお り,病因や精神病理,生物学 1 4 9 シ ンポ ジ ウム :OCD関連 障f u t Zをめ ぐって 表 4 典型的外来治療 プログラム DSMⅠ V に よる OCDの診 断 と評価 J 心理教育 症状 の患者や家族の理解 を高 め,治療意志 を強化 する + 薬物療法 タロ ミプラ ミン :1 5 0 -2 5 0mg/ 日, または フル ボキサ ミン :1 5 0 -3 0 0mg/ 日, または パ ロキセテ ン :3 0 -5 0mg/ 日 + 認知行動療法 曝霜反応妨害法 +認知療法 OFCな ど)障害 に よる脱抑 制状 態 を担 う皮質 ( な どのいずれか, または組 み合わせが考 えられ る. 神経化学 システムに関 して は,強力なセロ トニ ン ( 5 HT)再取 り込 み阻害作用 を有す る選択 的 Se l e c t i ve Se r セ ロ トニ ン再 取 り込 み阻害 薬 ( ot oni nRe upt akel nhi bi t o r s;SSRI )の有効性 な -HT神経伝達 異 どを根拠 とし,OCDの病態 に 5 常 が密接 に関連 す る とい う 5 -HT仮説 が支持 さ れて きた. しか し中脳 の縫線核 か らの 5 -HT の 投射 は広範 囲 に及 び, また 5 -HT には受容体 の サブタイプが数多 く存在 してお り,脳 内分布や効 果,作用発現様式 な どが異なっている.例 えば, ク障害な ど各種神経精神疾患 との関連や,神経心 5 -HT作 動 薬 で あ る me t ac hl or ophe nyl pi pe r az i ne( mCPP)は,5 -HTIA,5 -HTl 。,及 び 5 HT2C 受 容 体 に高 度 の親 和 性 を有 し, これ が OCD患者の不安 や抑 うつ,強迫症状 を増悪 させ ることは,OCDの病態生理 において 5 -HT の関 理学的検査所見,外傷 な どによる限局性皮質損傷 与 を示唆す るものである12-19∼21).現在の ところ, 例,ならびに形態学的,機能的脳画像研究な どの 特定 の 5 HT受容体 や機能異常 の関与 は明 らか 知見 より,皮質一 線条体一 視床皮質回路 〔 c o r t i c o 〕が s t r i at a l t hal a mi cc o r t i c al( CSTC)ci r c ui t 注 目されて きた12・19-21).例 えば SPECT検査で は, -HTl 。受容体 の感 受性冗進 が 注 目 容体 で あ る 5 的背景 との一貫性 も推定 されている2,7-9) O C Dの病態 と治療 OCDに関す る神経生物学的モデルで は,チ ッ で はないが,最近 で は 5 -HT神経終末 の 自己受 され,SSRIは, その長期的投与 の結果 に生 じる 安 静 時 PET研 究 で は,眼 筒 前 頭 皮 質 ( or bi t o- 5 HTI D受容体 の感受性低下 を介 し奏効 す る可能 性が示唆 されてい る.更 に OCDで は, ドーパ ミ f r ont alc or t e x;OFC)そ して線条体 ( 特 に尾状 ンやノルア ドレナ リン系 を含 む多 くの神経伝達物 核 顔 部)の代 謝 冗 進 が 確 認 さ れ て い る. また 質,及び神経調整機能が複雑 に関連 している もの SSRIな どの薬物, また は CBT に よる治療前後 の糖代謝 を比較 した研 究 にお いて,OFC,及 び と推定 されている1 2 ) . 尾状核双方の代謝率低下が認 め られ, これ らの治 を中心 とした薬物療法に加 え,暴露反応妨害法な 療 は,CSTC回路活性 を正常化 す る と考 え られ Co gni t i ve-Be ha vi o r al The r ど認知行動療 法 ( ている.更 には,言語刺激 な どによる強迫症状誘 apy;CちT)があ り,更 には,強迫症状 や治療, 発時 の脳血流研究 で は,強迫症状 の重症度 と, 家族 のサポー トな どに関す る心理教育が重要であ OFC,尾状核,視床 の血流増加 との相 関が示 さ れている12,19・20). この様 に OCDで は,前頭葉一皮 る11 )( 表4 ) .薬 物 療 法 は, タ ロ ミプ ラ ミ ンや 前頭葉や大脳基底核 の機能障害が明 らかにされ, 現 在 ,OCD に対 す る主 要 な治 療 に は,SSRI 質下回路の関与が示唆 されているが,皮質線条体 SSRIが主体 であ り,現在本邦 において, フル ボ キサ ミンやパ ロキセチンの OCDへの適応が認可 )線 条 機能異常 に よる OCDの発現機 序 には,1 されている. これ らを,反応や副作用 を確認 しつ 体 な ど基底核病変 によ り,同郡 に一次的過活動が つ漸増 し維持 用量 を決 めてい くが,概 して OCD 例 えば内的動機 に関 生 じる場合 , 2) 他 の皮質 ( に対 す る SSRIの治療 は,1 ) うつ病 よ りも高用 す る前部帯状皮質な ど)が過活動 を来た し,二次 量 を要する,2) うつ病 に比 べ,効果発現 に長期 的 に基底核機能が冗進 す る場合 , 3) 基底核制御 2週 の継続投与 間 を要 し,治療反応性 は,最低 1 1 5 0 表 5 Co mbi nat i onDr ugTr e at me ntSt r a t e gi e s - SSRIの付加 的薬物療法1.セ ロ トニ ン強化型 1.c l omi pr ami ne ( CMI ) 有効性 の報告はあ るが ,c ont r olt r i alでの実証 はな い. SSRIによ りCMIの血 中濃度 が上 昇 す る為,癌 撃 や心 毒性 の副作 用 に注 意 を要 し,5 0mg / 日以下 の 使用が望 ましい. 2.cl onaz e pam r olt r i alで実 SSRIとの併用療 法 の有効性が ,cont 証 されてい る.特 に強迫症状 に よる二次的な不安 に 有効 とされ ,SSRIの効 果発現 まで に使用 され る こ とがあ る. 2.ドーパ ミン作動性 1.hal ope r i dol 特 にチ ック障害や分裂病型人格 障害 を併存す る患者 に有用 とされてい る. 2.r i s pe r i done( par oxe t i neとは併用注意 !) 3.0l anz apl ne 4.que t i aplne これ らの有効性 は,c ont r olt r i alで実証 されてい る. しか し他の障害 ( 例 えば統合失調症 な ど) に併発 す る強迫症状 が, これ らによ り増 悪す る場合 も報告 さ れてい る。 *perospironeの併用 に も有効例の報告があ る. 栢 神経誌 ( 20 0 7)1 09巻 2号 機づけを強化確認 した後,CBT に導入す る とい った併用療法が一般的である11) . また強迫症状の 分類や,治療反応性評価 には,YBOCSな どの 評価尺度が有用である5・6・10) これ らの定型的治療に抵抗性 を示す患者では, 診断を再確認 し,反応不良の原因を十分 に検討 し て治療法 を再考す る必要がある11・22). SSRIによ る定型的薬物療法に対 しては,保存 に関する強迫 症状や強迫性緩慢,及びチ ック障害や統合失調症 型人格 障害 な どの comorbi di t yを有 す る場合 に 抵抗性 を示す傾向が指摘 されている. この様 に, 十分な量及び期間施行 した SSRI単独 に反応性が 不良であれば,他系統薬剤の付加的投与 を検討す る. これ には,大別 して 5 -HT強化性, また は ドーパ ミン ( DA) 阻害性 に作用す る薬剤の有効 性が検証 されている2 2 )( 表 5) . また治療抵抗性 の背景 に認知的問題が著明な場合には,認知面へ の直接的アプローチによる洞察や治療的動機づけ の強化,認知的歪みの修正 を,そして家族 など周 囲 との葛藤 といった心理 ・社会的要因が背景 にあ る場合 には,家族療法な ど他の精神療法の適応 を, それぞれ検討す る 11) . これ らの定型的治療 により,5 -1 0年程度の長 の上,評価することが望 ましい,3) すなわち大 期的予後では,約半数の OCD患者が寛解,ない 抵 は,最大反応 に達するまで,数週間にわた り漸 し部分的寛解 に至 るとされ る3).しか し現在の治 増 を要するという反応特性 を示すが,中には投与 療的限界 も明 らかであ り,今後更なる検討が必要 2 -3週で効果発現 に至 る場合 もある,4 )多 くの である.特 に近年,OCDにおける亜型の存在 を 場合,完全 というよ り部分的改善 を示す,5 )中 支持す る証拠が増 してお り,亜型 をよ り的確 に, 断により再発 しやす く, その防止には可能な限 り すなわち神経生物学的,臨床的, また治療反応性 長期の投与が望 ましい,な どが特徴 とされ る11,12). に関 して も,一貫性や特異性 を示 しうる妥当な基 また SSRIの副作用 は,三環系など他系統の抗 う 準で定義 し分類 を試みることが注目されている12) . つ薬 に比 して軽度であ り, より安全性,忍容性 に この様 な分類基準の検討は,脳画像や遺伝子など 優 れてい るが,一過性 で短期 間 ( 1 -3週)の吐 今後の神経生物学的研究の信頼性,妥当性 を向上 き気や不安増強などを認 めることがある.長期投 させる上で極 めて重要であ り,臨床面 において も, 与 で問題 とな るの は,性機能低下 な どであ る. より有効 な治療法の合理的選択 を可能 にすると共 個々の患者 に施行 され る治療 は,病状の内容や精 に,難治 とされ る患者の治療戦略を開発する上で, 神病理,洞察や治療的動機づけの程度など,臨床 不可欠な もの と考 えられる. 像 を多面的に検討 し選択 されるが,多 くの場合, うつ病 を併存す るな ど CBTへの導入が当初困難 であ り,SSRIなどの薬物 を先行 させ,治療的動 文 献 1 )Ame r i c an Ps yc hi at r i cAs s o c i a t i on∴ Di a gnos - Powered by TCPDF (www.tcpdf.org) 1 51 シ ンポジ ウム :OCD関連障害 をめ ぐって t i ca nds t at i s t i c almanualofme nt aldi s or de r s( 4 t he d. ) . ,e tal . : 1 3 )Mat s una ga,H. ,Ki r i i ke ,N. ,Mi yat a,A. , Ame r i c a nPs yc hi at r i cAs s oc i a t i o n,Was hi ngt on,D. C. 1 9 9 4 Pe r s o nal i t ydi s or de r si npa t i e nt swi t hobs e s s i vec ompul - ,L∴ Fa c t ora nal ys i sofs ympt oms u bt ype s 2 )Bae r s i vedi s or de ri nJ apa n.Ac t aPs yc hi at rSc and,9 8;1 2 8 1 3 4 ,1 9 9 8 ofo bs e s s i ve C ompul s i vedi s or de randt he i rr e l at i ont o 1 4 )Mat s una ga,H. ,Ki r i i ke ,N. ,I was aki ,Y. , e tal . : pe r s ona l i t y and t i cdi s or de r s .J Cl i n Ps yc hi a t r y,5 5 Obs e s s i veC ompul s i vedi s or de rpat i e nt swi t hpoori n- ( s upp13 );1 8 2 3 ,1 9 9 4 s i ght .ComprPs yc hi at r y,4 3;1 5 0 1 5 7 ,2 0 0 2 3 )Bol on,D. ,Luc ki e ,M. ,St e i n be r g,D. :Long- 1 5 )松永寿人,切池信夫,大矢健造 ほか :強迫性障害 t e r mco u r s eofo bs e s s i ve C o mpul s i vedi s or de rt r ea t e di n ( OCD) に関する 9施設共同研究一半年間の総初診患者 に adol e s c e nc e .∫Am Ac adChi l dAdol e s cPs yc hi at r y,3 4; おける OCD患者の割合,及びその臨床像 に関す る検討-. 1 4 4 1 -1 4 5 0 ,1 9 9 5 6;6 2 9 6 3 8 ,2 0 0 4 精神医学,4 ,J . E"Wi e gar t z ,P. S. ,J ane c k,A. S. : 4 )Cal amari . : 1 6 )Mat s una ga,H. ,Ki r i i ke ,N. ,Mat s ui ,T. ,e tal Obs e s s i ve c ompul s i vedi s or de rs ubgr oups;as ympt om- Ge nde rdi f f e r e nc e sofs oc i alandi nt e r pe r s onalf e at ur e s ba s e dc l us t e r i ngappr oac h.Be havRe sThe r ,3 7;1 1 3 - andpe r s onal i t ydi s or de r samongJapane s epat i e nt swi t h 1 2 5 ,1 9 9 9 o bs e s s i vec ompul s i vedi s or de r .ComprPs yc hi at r y,4 1; 5 )Goodman,W"Pr i c e,L. ,Ras mus s e n,S. A"e t 7 2 ,2 0 0 0 2 6 6 2 . :TheYal e Br o wnObs e s s i ve Compul s i veSc al e ,Ⅰ: al ,e tal . : 1 7 )Mat s una ga,H. ,Ki r i i ke ,N. ,Oya,K. r y, de ve l opme nt ,us e,andr e l i a bi l i t y.Ar c hGe nPs yc hi at I mpul s i ve Cont r oldi s or de r si nJ apa ne s eadul tpat i e nt s 4 6;1 0 0 6 1 0 1 1 ,1 9 8 9 wi t hobs e s s i ve c ompul s i vedi s or de r .ComprPs yc hi at r y, 6 )Goodman,W"Pr i c e,L. ,Ras mus s e n,S. A. ,e t ∴ TheYal e Br ownObs e s s i ve Compul s i veSc al e ,Ⅰ Ⅰ: al val i di t y.Ar c hGe nPs yc hi a t r y,4 6;1 0 1 2 1 01 6 ,1 9 8 9 7 )Le c kman, ∫ . F. , Gr i c e, D. EリBoar dman, ∫ . , e tal ∴ Sympt o ms ofo bs e s s i vec ompul s i ve di s or de r .Am ∫ Ps y c hi a t r y,1 5 4;91 1 91 7 ,1 9 9 7 8 )Mat ai xI Col s ,D. ,Rauc h,S. L. ,Manzo,P. A. ,e t 4 6;4 34 9 ,2 0 0 5 1 8 )興野健也,松永寿人,松井徳造 ほか :OCD の発 症年齢 と臨床像の比較.特に早発例 と後発例の特徴 につい て.強迫性障害の研究 5( OCD研究全編).星和告店,栄 戻,p. 1 4 3 1 4 8 ,2 0 0 4 L. ,Whal e n,P. ∫. ,Dounghe r t y,D. ,e t 1 9 )Rauc h,S. al . :Ne ur o bi ol ogi cmode l sofo bs e s s i vec ompul s i vedi s - . :Us eoff ac t or anal yz e ds ympt om di me ns i onst o al or de r . Obs e s s i vec ompul s i ve di s or de r:The or y and pr e di c tout c omewi t hs e r o t oni nr e upt akei nhi bi t or sand ma na ge me nt ,3 r de d( e d.byJ e ni ke ,M. A. ,Bae r ,L e t pl a c e boi nt het r eat me ntofobs e s s i vec ompul s i vedi s o r - . ) .PA:Mo s byYe arbook,Phi l adel p hi a,p. 2 2 2 2 5 3, al 1 9 9 8 de r .Am ∫Ps yc hi at r y,1 5 6;1 4 0 9 1 41 6 ,1 9 9 9 9 )Mat ai xCol s ,D. ,Woode r s on,S. ,La wr e nc e ,N. , 2 0 )Rauc h,S. L. ,Cor aLoc at e l l i ,G. ,Gr e e nbe r g,B. e tal ∴ Di s t i nc tne ur alc or r e l at e sofwas hi ng,c he c ki ng, D∴ Pa t hoge ne s i s of o bs e s s i ve compul s i ve di s or de r . andhoa r di ngs ympt o mdi me ns i onsi no bs e s s i vec ompul - Te xt book ofanxi e t y di s o r de r s( e d by.St e i n,D. ∫. , s i vedi s o r de r .Ar c hGe nPs yc hi at r y,61;5 6 4 5 7 6 ,2 0 0 4 1 0 )松永寿人 :YBOCS.ス トレス疾患ナ ビゲーター ( 樋口輝彦,久保木富房 ほか監修) .メディカルレビュー社, 東京,p. 1 1 0 1 1 1 ,2 0 0 4 Hol l ande r ,E. ) .Ame r i c a n Ps yc hi a t r i c As s oc i at i on, Was hi ngt on,D. C. ,p. 1 9ト2 0 5 ,2 0 0 2 21 )St e i n, D. J∴ Obs e s s i ve-compul s i ve di s or de r . Lanc e t ,3 6 0;3 9 7 4 0 5 ,2 0 0 2 11 )松永寿人 :強迫性障害の症状特徴 と治療.精神科 2 2 )St e i n,D. J "Se e dol ,S"Shapi r a,N. A. ,e tal . : 臨床ニ ューアプローチ 3 ,神経症性障害 とス トレス関連障 Ma na ge me ntoft r e at me nt r e s i s t antobs e s s i ve c ompul - 害 ( 上島国利,市橋秀夫ほか編) .メディカル レビュー社, s i vedi s o r de r .Cur r e ntt r e a t me nt sofobs e s s i ve c ompul - 東京,p. 8 08 7 ,2 0 0 5 s i vedi s or de rs e c ond ( e d.ByPat o,M. T. ,Zo har ,∫. ). l e t i n 1 2 )松永寿人 :強迫性障害 の生物学的側面. Bul ofDe pr e s s i onandAnxi e t yDi s or de r s ,3 ,81 2 ,2 0 0 5 Ame r i c anPs yc hi at r i cPu bl i s hi ng,Was hi ngt onD. C. ,p. 2 2 1 2 3 8 ,2 0 01