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平成 20 年 11 月 4 日 各位 証券取引等監視委員会による当社元従業員
平成 20 年 11 月 4 日 各位 株 式 会 社 い い 生 活 代表取締役社長 CEO 中村 清高 (コード番号:3796 東証マザーズ) 問合わせ先: 代表取締役副社長 CFO 塩川 拓行 電話番号:03(5423)7820 証券取引等監視委員会による当社元従業員に対する課徴金納付命令の勧告について 本日、証券取引等監視委員会から内閣総理大臣および金融庁長官に対し、当社元従業員による内部 者取引について検査した結果、金融商品取引法違反の事実が認められたとして、金融庁設置法第 20 条第 1 項の規定に基づき、課徴金納付命令を発出するよう勧告を行ったとの発表がなされました。 当社はかねてより、全ての役員及び従業員による自社株売買に関する売買禁止期間の設置、及び全 ての役員及び従業員による自社株売買の事前承認制度を設ける等、内部者取引防止に向けた諸規程の 整備及び教育を徹底してまいりましたが、このような事態が発生したことは誠に遺憾であり、株主・ 投資家の皆様及び関係者の皆様には大変ご迷惑おかけしましたことを深くお詫び申し上げます。 なお、今回の勧告内容を受けまして、当該従業員を懲戒解雇処分とするとともに、再発防止に向け て更に徹底した社内教育に努めてまいる所存であります。 記 1. 勧告を受けた事由の概要 勧告によると、課徴金納付命令の対象である元従業員Aは、在籍中に職務上知りえた当社業績 予想の修正(平成 19 年 1 月の業績予想修正と平成 19 年 10 月の業績予想修正の2回)に関する未 公開情報に基づき、当社による業績予想の修正が公表される前に、当社のインサイダー取引防止 規程に定められた売買禁止期間に、同様に定められた事前承認手続きを経ずに保有する当社株式 および借り受けた当社株式の売り付けを行い、その後買戻しを行うことで不正に利益を上げたも のであります。 この行為が金融商品取引法第 175 条第1項に規定する「第百六十六条第一項又は第三項の規定 に違反して、自己の計算において同条第一項に規定する売買等をした」行為に該当すると認めら れました。 2. 勧告の概要 上記の法令違反に対し、当社元従業員Aが金融商品取引法に基づき納付を勧告されている課徴 金額は、2,079 万円でございます。 3. 元従業員への処分の概要 今回の勧告に係わる法令違反等の事実関係につきましては、社内調査等の結果、元従業員Aに よる不正な当社株式の売買が事実であることを確認いたしました。 職務上知りうる情報を不正に利用し、金融商品取引法違反となる行為を行ったこと、事前承認 手続き等を定める社内規程に違反して当社株式の売買を行ったこと、また当社の就業規則及び服 務規程にも違反する行為が確認され、加えて株主の皆様および関係各位へご迷惑・ご心配をおか けしましたことを重視し、関連諸法令・社内規程に則り処分を検討いたしました結果、当該従業 員を懲戒解雇処分といたしました。 4. 今後の対応について 内部者取引を行った元従業員Aに対しては、本件の悪質性と当社の信頼へのダメージを考慮し、 会社として損害賠償を請求する方針であり、必要に応じて訴訟を含む法的手段も検討してまいり ます。 5. 再発防止策について 当社では、平成 16 年 4 月に「インサイダー取引防止規程」を策定し、全ての役員及び従業員に よる当社株式の売買について、情報管理責任者の事前承認を要すること、また各四半期の最終営 業日の 10 営業日前より当該四半期の決算が公表されるまでの期間について、全ての役員及び従業 員による当社株式の売買を禁止する、いわゆる「売買禁止期間」制度を定めております。また教 育・研修面では、アルバイト、インターンに至るまで、全ての役員及び従業員に対して入社時に 内部者取引防止に関する講習を義務付け、更に新卒社員に対しては、4 月の入社研修において外 部講師を招いて行う内部者取引防止の講習を義務付ける等、社内における内部者取引防止教育を 行ってまいりました。 情報セキュリティ管理におきましても、平成 18 年 8 月にISMS認証を取得し、日常的な業務 活動における情報の取り扱いについては、十分な周知および研修活動を行ってまいりました。 本件は、制度を十分に理解していた元従業員が一個人として故意に関係法令ならびに社内制 度・諸規程に違反したものであり、極めて属人的で悪質な法令違反行為であります。 当社としましては、内部者取引防止のための社内教育を今一度見直し、より徹底するとともに、 社内の内部者取引防止のための制度の実効性を高めてまいる所存であります。一方で、株式の売 買等に関しては、会社による実態調査活動にも限界があることは否めませんので、今後は外部機 関との連携を密にし、制度を有効に機能させるべく取り組みを強化してまいる所存であります。 以上