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用語解説 - 世田谷区
世田谷区風景づくり計画 【用語解説】 【あ】 アイストップ 通りの突き当たりなど、人の視線がぶつかる部分に効果的に配置されるオブジェや建築物のことです。 四阿 四方の柱と屋根だけの、壁のない小屋のことです。 アルコープ 壁の一部または全部を後退させることによりできる窪みのことです。 暗渠 覆いをされたり、地下に設けられたりして、地上からは見えない水路のことです。 オープンスペース 公園や広場など、道路や建物に利用されていない空地のことです。 丘の鼻 複数の川に刻まれ、突出した大地の先端部分の緑の固まりのことです。 おもいはせの路 「みどりとみずの軸整備基本計画」にもとづき、等々力渓谷や次大夫堀など玉川地域の水と緑の資 源や歴史・文化資源をめぐる散策ルートを区が設定し、案内標識を設置したものです。 【か】 界わい形成地区・・・・P8 風景づくりを重点的に進める「風景づくり重点区域」の 1 つです。風景づくり条例第 28 条に規 定されています。 界わい宣言・・・・P4、31、92 区民が自宅周りの界わいに魅力的な風景をつくるために、近隣の方と一緒に風景づくりを進める活 動を宣言する制度です。風景づくり条例第 19 条に規定されています。 寒色・・・・P120 寒色は、青緑、青、青紫などの、心理的に冷たい印象を与える「いろあい」です。 関東の富士見百景 「関東の富士見百景」は、富士山への良好な眺望を得られる地点を選定し、周辺の景観の保全や活 用への支援を通じて、美しい地域づくりの推進を目的として、国が実施している事業です。平成 16 年の一次選定で、63 景 115 地点を選定。平成 17 年の 2 次選定では、78 景 118 地点、合 計 128 景 233 地点が選定されています。 区内では、成城の富士見橋・不動橋、瀬田・岡本の富士見坂、富士見橋 ( 上野毛 ) が選定されました。 - 用語解説 1- 世田谷区風景づくり計画 きしべの路 「歴史と文化の散歩道 ( 紅葉の道 ) 整備基本計画」にもとづき、二子玉川と成城学園を結んだ国分 寺崖線の水と緑を楽しむことができる散策ルートを区が設定し、案内標識を設置したものです。 基準 「風景づくりの基準」参照 基本色・・・・P120、38、96 建築物・工作物の壁面において、見える面積の大部分 (4/5 以上 ) に使用する色彩のことを、 「基本色」 と定義します。街並みに与える影響が大きいため、周辺と調和しやすい色彩となるような配慮が望 まれます。 強調色・・・・P120、38 建築物・工作物の壁面において、一部 (1/5 以内 ) に使用する色彩のことを、 「強調色」と定義します。 景観重要建造物、景観重要樹木・・・・P6、115 地域風景資産として登録されたものを中心に、景観重要建造物及び樹木の指定を行い、風景の保全、 育成、創造を進めます。景観重要建造物は景観法第 19 条に、景観重要樹木は第 28 条に規定され ています。 公開空地 道路に面するなど公開性をもった、敷地内に設ける空地のことです。 公共施設風景づくり指針・・・・P5、109 ∼ 114 公共施設が周囲のまちの魅力を高めるきっかけとなるよう設計時に考慮すべき事項を示したもので す。風景づくり条例第 8 条に規定されています。 国分寺崖線・・・・P7、71 ∼ 91 多摩川、野川に沿って続く崖の連なりで、緑が豊かで湧水等の自然的環境に恵まれた、世田谷区を 代表する自然風景を有する場所。この国分寺崖線とその周辺を「水と緑の風景軸」として指定して います。 【さ】 彩度・・・・P119、38、96 彩度は、色の鮮やかさを表す尺度です。 シークエンス 視点の移動に伴って徐々に変化するシーン ( 風景 ) のつながりをもった、連続性のある風景のこと です。 色相・・・・P119、38、96 色相は、赤、青、緑のような「いろあい」を表す尺度です。 指針 「公共施設風景づくり指針」参照 - 用語解説 2- 世田谷区風景づくり計画 住民提案制度・・・・P8 住民等がより主体的に計画策定に関わるための制度です。景観法第 11 条に規定されています。 シンボルツリー 目立つところに植えられたその地域を象徴する樹木のことです。 スカイライン 空を背景にした山や建築物の輪郭線のことです。 せたがや界隈賞 区民の方々から愛され親しまれるような魅力を備えた界隈を表彰し、世田谷区における街並み形成 のモデルとしてきました。昭和 59 年から全 5 回を通じて 21 件が表彰されました。 世田谷区風景づくり条例 区民・事業者・区が連帯・協働して、世田谷らしい風景を守り、育て、つくっていくことを目的と します。また、これにより区民一人一人が愛着をもてるような魅力あるまちができていくことを目 指します。平成 11 年度に制定されました。 せたがや百景 区民が「好ましい」と感じる風景の中で生活し、活動していくことを願って、そのような風景を区 民、行政、事業者が協力しあって守り育て、つくっていくために、1984( 昭和 59) 年に、区民か ら推薦を募り 100 の風景を選定したものです。応募数は延べ 2700 景、重複を整理して 400 景。 学識経験者などで構成されたせたがや百景選定委員会が、選定基準をもとに 200 景まで候補をし ぼり、全区的に投票を行って 100 景は選定されました。投票数は 9 万 2000 件にものぼり、高 い関心があつまりました。 せたがや風景デザイナー・・・・P5 風景づくりを進めるために、建設行為等に対して風景づくり計画等との整合について技術的指導及 び助言を行うための専門家として設置するものです。風景づくり条例第 36 条に規定されています。 セットバック 建物を道路の境界線から後退させて建てることです。 【た】 玉川八景 「玉川八景」( またの名を「行善寺八景」という ) は、江戸時代に四季折々の二子玉川の風景を謳っ たもので、瀬田黄稲 ( おうとう )、士峰 ( 富士山 ) 晴雪、大蔵夜雨、二子帰帆、岡本紅葉、登戸宿雁 ( しゅくがん )、吉沢暁月 ( ぎょうげつ )、川辺夕烟 ( ゆうえん ) があります。 暖色・・・・P120 暖色は、赤、黄色、オレンジ色などの、心理的に暖かい印象を与える「いろあい」です。 暖色系・・・・P120 暖色系は、赤系、黄系、その中間の黄赤系の「いろあい」に属する色彩のことを指します。街で見 られる建築物の外壁や屋根に使われている色の 8 割近くがこの暖色系に属しています。 - 用語解説 3- 世田谷区風景づくり計画 地域の骨格となる道路・・・・P34、35 交通機能としてまちの骨格となる道のことです。 地域の特徴となる道など・・・・P28、29 見晴らしの良い道や古道、河川ぞいや緑道など人々が散歩して楽しい道のことです。 地域風景資産・・・・P4、31、92 身近にある、守り育てたい風景を風景づくり活動へと繋げていくための「選定」と「登録」があり ます。選定は風景づくり条例第 13 条に、登録は第 14 条に規定されています。 特別保護区 世田谷区では、樹林地や水辺地、動物の生息地など、貴重な自然の残されている私有地を、「特別 保護区」として指定しています。現在、「経堂五丁目特別保護区」「烏山弁天池特別保護区」「深沢八 丁目無原罪特別保護区」「神明の森みつ池特別保護区」の 4 ヶ所が指定され、維持管理の一部を財 団法人世田谷トラストまちづくりが受託しています。( 平成 20 年 1 月現在 ) 届出制度・・・・P5、105 ∼ 108 一定規模以上の建設行為等 ( 第 4 章 ) を行う際には、区に対して届出を行います。届出においては、 「風景づくりの方針と基準 ( 第 3 章 )」に沿った設計となるようにします。景観法第 16 条、風景づ くり条例第 29 条に規定されています。 【は】 パーゴラ 住宅の軒先や庭に設ける植物をはわせた棚のこと。パーゴラとはイタリア語でブドウ棚の意味です。 風景区・・・・P11、99 ∼ 104 風景づくり重点区域である水と緑の風景軸をより小さい単位で分けたものです。きめ細やかに地域 の風景特性を示し、風景づくりの基準について具体的な検討が行えるようにしました。 風景づくり 地域の個性あふれる世田谷らしい風景を守り、育て、つくっていくことです。 風景づくりアドバイザー・・・・P4 区民が風景づくり活動を進めるにあたって、建築や造園等の専門知識や技術のある専門家を必要に 応じて派遣する制度です。風景づくり条例第 37 条に規定されています。 風景づくり委員会 ・・・・P3 風景づくり条例で定められた事項や、風景づくりに関する重要事項を調査審議するための区長の附 属機関です。風景づくり条例第 35 条に規定されています。 風景づくり活動 風景づくりの自主的な活動です。 風景づくり活動団体・・・・P4 風景づくり活動を行う団体のことです。風景づくり条例第 22 条で「風景づくり活動団体の登録」 が規定されており、登録された団体は必要に応じて支援や助成が受けられます。区民が主体となっ た風景づくりを促す取り組みの一つです。 - 用語解説 4- 世田谷区風景づくり計画 風景づくり計画・・・・P2 風景づくり条例第 6 条の「風景づくり計画」として規定するものです。この中には法第 8 条の景 観計画としての事項も定めています。 風景づくり資源図・・・・P11、45、51、57、63、69、99 ∼104 地域ごとに、風景づくりの手がかりとなるもの地図に示したものです。それぞれの資源の特徴によ り「風景づくりの基準」を参照できます。 風景づくり重点区域・・・・P8 風景づくりを重点的に進めるよう指定した区域です。風景づくり条例第 26 条に規定されています。 「水と緑の風景軸」と「界わい形成地域」から構成されます。 風景づくりの基準・・・・P5、10、15、72、73 「風景づくりの方針」を実現するために、どのような風景づくりに取り組むかを具体的に示したも のです。建物等を建てる際には、この基準に沿った設計となるように工夫します。景観法第 8 条第 2 項第 3 号及び第 3 項第 2 号、風景づくり条例第 29 条に規定するものです。 風景づくりの方針・・・・P3、10、13、72 世田谷の風景特性を踏まえた、風景づくりの目指すべき方向です。一般地域は 6 つの方針、水と緑 の風景軸では 19 の方針があります。景観法第 8 条第 2 項第 2 号に規定するものです。 プロムナード 車を気にすることなく歩いて楽しめる遊歩道、散歩道のことです。植栽をしたり、ストリートファ ニチャーを設置し、安らぎの空間として整備されている事例が多いです。 分節要素 歴史的建物等に見られる、1 階と 2 階を素材や意匠等で視覚的に分けてある要素。周辺にこうし た歴史的建物がある場合、その分節要素に配慮した意匠にするなど調和のある風景をつくります。 【ま】 間口のリズム 歴史的建物等に見られる玄関などの間口の幅は、建築された当初街並に統一された連続性を作り出 していることがあります。これらの間口幅が持つリズムを、周辺に建築する際にいかす風景をつく ります。 マンセル値・・・・P119、38、96 マンセル値は、マンセル表色系によって色彩を表記する記号です。色相、明度、彩度の 3 つの属 性を組み合わせて、例えば新緑の黄緑の場合「10GY5/6」などと表記します。これは、10GY が 色相 ( 黄緑系 )、5 が明度 ( 中間的な明るさ )、6 が彩度 ( 比較的鮮やか ) を表しています。 マンセル表色系・・・・P119、38、96 マンセル表色系は、色彩を表すための尺度のひとつです。JIS( 日本工業規格 ) などにも採用されて いる国際的なものです。いろあいを表す「色相」、明るさを表す「明度」、あざやかさを表す「彩度」 の 3 つの尺度の組み合わせによって色彩を正確に表現します。 水と緑の風景軸・・・・P8 ∼ 10、71 ∼ 104 成城から玉川田園調布までつながる国分寺崖線とその周辺を、「水と緑の風景軸」として指定して います。これは、きめ細やかに風景づくりを進める区域として定める「風景づくり重点区域」のひ とつです。風景づくり条例第 27 条に規定されています。 - 用語解説 5- 世田谷区風景づくり計画 明度・・・・P119 明度は、色の明るさを表す尺度です。 名木・巨木 昭和 62 年に区が選定した「名木百選」やランドマーク性の高い樹木の中で、公共的な空間にある ものを中心に、風景づくり資源図に示しています。 【や】 屋根色・・・・P120、96 勾配屋根の色と定義します。 【ら】 ランドマーク その地域の目印、シンボルとなるような建築物などをいいます。その街の顔であり、住民に親しま れ、また、来訪者の印象にも残るものです。 陸屋根 水平あるいは勾配がほとんどない平らな屋根のこと。ビルや集合住宅に多く見られるタイプの屋根 だが、住宅デザインの洋風化にともない、一般住宅などにも見られるようになってきています。 路地尊 火災等の防災対策として雨水をためておく装置。向島では路地を守るために設置されたことから、 この呼び名が付けられました。雨水利用の面からも注目されています。 【わ】 わたしたち・・・・P2 区内の魅力的な風景をつくっていくためには、区民、事業者及び行政といった各主体が連帯・協働 して風景づくりに取り組んでいく必要があります。本計画で定める目標と基準の主語は、これらの 主体を総じて「わたしたち」とし、「わたしたちが風景をつくっている」という表現にしています。 - 用語解説 6-