...

科学技術戦略推進費 戦略的環境リーダー育成拠点形成 ~プログラムの

by user

on
Category: Documents
7

views

Report

Comments

Transcript

科学技術戦略推進費 戦略的環境リーダー育成拠点形成 ~プログラムの
社会システム改革と研究開発の一体的推進
(旧科学技術戦略推進費)
戦略的環境リーダー育成拠点形成事業
1
アジア・アフリカ科学技術協力の戦略的推進
戦略的環境リーダー育成拠点形成
目的
「長期戦略指針「イノベーション25」」に掲げる「世界に開かれた大学づくり」と「世界の
環境リーダーの育成」の一環として、また、「科学技術外交の強化に向けて」に掲げる
「世界の環境リーダーの育成」を推進するため、途上国における環境問題の解決に
向けたリーダーシップを発揮する人材(環境リーダー)を育成する拠点を形成する。
対象機関
大学・大学共同利用機関
支援の上限
年間7千万円~1億円(間接経費
を含む)を上限
実施期間
原則5年間(3年目に中間評価)
2
アジア・アフリカ科学技術協力の戦略的推進
戦略的環境リーダー育成拠点形成
■育成する拠点の内容
国際リーダー育成システムの構築
環境リーダー育成プログラムの実施
機関の長によるトップダウン・戦略的な運営体制の下、グローバルな視点を涵養する国際的に開かれた人材
育成環境を構築し、国際的な課題解決に貢献できる人材を育成する効果的なシステムをつくりあげる。
国際リーダー育成の下で、修士・博士課程相当のアジア諸国等からの留学生と我が国の学生が共に学びつつ、
我が国の環境技術・政策等を習得し、修了後は優れた「環境リーダー」として活躍できる人材等を育成。基本
コース(1年間)および長期コース(2-3年間)を設置する。
■プログラムの主な内容
●アジア地域等の環境問題の解決等に必要な環境政策や技術を体系的に習得。
●講義等のみではなく、企業等へのインターンシップや研究開発への参画等、実践的な内容を包含。
●環境リーダーに必要な能力を身につけるために必要な幅広い学識を習得。
●実施機関は、国の支援施策の活用等、留学生を支援する十分な財源を措置。
●プログラム修了後も育成された環境リーダーとの関係を維持・発展。
3
戦略的環境リーダー育成拠点形成(目的)
長期戦略指針「イノベーション25」が掲げる、
世界に開かれた大学づくり、 世界の環境リーダーの育成
の一環として、「科学技術外交の強化に向けて」が掲げる
世界の環境リーダーの育成を推進するため、
途上国における環境問題の解決に向けたリーダーシップを
発揮する人材=環境リーダーを育成する拠点を形成
4
対象取り組み
○機関の長によるトップダウン・戦略的な運営体制の下、グローバルな視点を養う
国際的に開かれた人材育成環境を構築し、諸外国の課題解決に貢献できる
人材を育成する効果的なシステム(国際 リーダー育成システム)をつくりあげる
○修士、博士課程相当のアジア・アフリカ諸国等からの留学生とわが国の学生が
共に学びつつ、我が国の優れた環境技術や政策をこれらの諸国で応用可能な
形で習得する
修了後
アジア・アフリカ諸国等で活躍できる人材(国外リーダー)
わが国で途上国に対応した環境技術開発や環境政策推進に当たる人材
(国内リーダー)
5
プログラムの内容
1)既存の環境学系大学院カリキュラムと新たに設置するカリキュラムを組み合わせたもの
2)日本人大学院生(国内リーダー)とアジア・アフリカ諸国・地域からの留学生(国外リーダー)
に環境技術・環境政策に関する体系的教育(文理融合、学際的)
3)講義、実習、インターンシップ、英語による授業
4)受け入れ形態
A:基本コース(国外リーダー)
1年 アジア・アフリカ諸国・地域の大学に在籍する大学院生の受入
B:大学院コース
修士課程 2年 国内リーダー、国外リーダー
博士課程 3年 国内リーダー、国外リーダー
5)修了証の授与
※修士、博士の課程を修了し、環境リーダーとして認定された場合に授与
6)実施期間 5年→支援期間終了後は各機関で独自に継続展開
7)予算 7 千万円~1 億円/年 (平成26年度分: 4-5千万円/年)
6
■平成20年度採択課題
■平成21年度採択課題
低炭素社会を設
計する国際環境
リーダー育成
広島大学
環境ディプロマ
ティックリーダー
の育成拠点
環境マネジメント
人材育成国際拠
点
京都大学
地域からESDを推 神戸女学院
進する女性環境
大学
リーダー
名古屋大学国際
環境人材育成拠
点形成
名古屋
大学
岐阜大学流域水
環境リーダー育
成拠点形成
岐阜大学
デュアル対応国際
環境リーダー育成
早稲田
大学
北海道大学
共鳴型アジア環境
リーダー育成網の
展開
東京大学
持続社会構築環
境リーダー・マイ
スター育成
リスク共生型環境
再生リーダー育
成
横浜国立
大学
現場立脚型環境
リーダー育成拠
点形成
東京農工
大学
筑波大学
■平成22年度採択課題
東アジア環境ストラ
テジスト育成プログ
ラム
九州大学
生態系保全と人間
の共生・共存社会
の高度化設計に関
する環境リーダー
育成
静岡大学
未来社会創造型環
境イノベータの育
成
慶応義塾
大学
地下水環境リー
ダー育成国際共同
教育拠点
熊本大学
国際エネルギー・
資源戦略を立案す
る環境リーダー育
成拠点
東北大学
戦略的水・資源循 北九州市立
環リーダー育成
大学
7
拠点形成の核となる研究科
平成20年度採択(5大学)
・広島大学
・京都大学
・名古屋大学
・早稲田大学
・東京大学
国際協力研究科
地球環境学堂
環境学研究科、工学研究科
環境エネルギー研究科
工学系研究科、新領域創成科学研究科
平成21年度採択(7大学)
・筑波大学
・神戸女学院大学
・岐阜大学
・北海道大学
・横浜国立大学
・東京農工大学
・北九州市立大学
生命環境学研究科
人間科学研究科
地域科学研究科、工学研究科、流域圏科学研究センター
地球環境科学研究院、サステイナビリティ学教育研究センター
環境情報研究院
連合農学研究科、工学府
国際環境工学研究科
平成22年度採択(5大学)
・九州大学
・静岡大学
・慶応大学
・熊本大学
・東北大学
東アジア環境研究機構、工学研究院
総合科学技術大学院
政策・メディア研究科、環境情報学部
自然科学研究科、
環境科学研究科
8
それぞれの取組みが対象とする専門分 野
環境問題
気候変動
温暖化・・・・・・・・・・・・・静岡大学
水、水環境・・・・・・・・・・・・・・・・・岐阜大学、北九州市立大学、熊本大学
低炭素、 CO2削減・・・・・・・・・・・・広島大学
食糧
廃棄物
生物の多様性・・・・・・名古屋大学
海洋・・・・・・・・・・・・・・静岡大学
森林・・・・・・・・・・・・・・静岡大学
自然災害
省資源・・・・・・・・・・・・東京農工大学
人口
エネルギー・・・・・・・・東北大学
貧困
都市計画・・・・・・・・・東京大学
リスク管理・・・・・・・・・横浜国立大学
環境政策(社会、経済、政治、リーダーシップ)
京都大学、早稲田大学、東京大学、筑波大学、北海道大学、九州大学
科学技術外交
筑波大学
9
環境リーダー育成状況: 受け入れ数と修了者数
(2015年3月末時点)
受け入れ者数
コース
長期
国外
リーダー
国内
リーダー
修了者数
国外
リーダー
出身国 該当取組
数
数
国内
リーダー
修士
課程
605(381) 512(350) 368(281)
393(271) 63
博士
課程
397(296) 139(201) 164(151)
58(109)
49
15大学
1038(390)
63(0)
24
11大学
短期 (1年間)
67(0)
1028(390)
15大学
( ) 内:当初目標数
10
国外リーダー受け入れ人数:地域別ランキング
(2015年3月末現在 17大学)
長期コース
修士
地域
アジア
アフリカ
中東
その他
計
日本
国数
17
16
5
26
64
1
人数
510
27
12
56
605
(381)
512
(350)
基本コース
博士
国数
20
9
5
16
49
1
人数
346
19
10
22
397
(296)
139
(201)
国数
14
3
2
7
25
1
人数
826
201
2
11
1038
(342)
67
(0) 11
国別留学生受け入れ数
(2015年3月末時点 17大学)
順
位
国名
1 China
修士
課程
207
博士
課程
計
順
位
国名
101 311 6 Korea
修士
課程
博士
課程
計
19
12 31
2 Vietnam
78
39 117 7 Thailand
8
15 23
3 Indonesia
56
60 116 8 Malaysia
10
11 21
4 Bangladesh
23
31
54 9 Cambodia
20
0 20
5 Philippines
32
8
40 10 Myanmar
9
11 20
修士課程 受け入れ数: 605名 日本:512名
博士課程 受け入れ数: 397名 日本:139名
12
修士課程修了者の進路
(2015年3月末時点)
進学
企業
官庁
大学
研究
機関
その他
未定
計
国外リーダー
105
71
76
35
14
12
55
368
比率(%)
29
19
21
9
4
3
15
100
国内リーダー
40
266
32
10
3
18
22
393
比率(%)
10
68
8
3
1
4
6
100
総計
133
265
101
45
16
24
77
661
比率(%)
20
40
15
7
2
4
12
100
13
“その他” に挙げられた進路(職種): 修士課程
(国外)
JICA、JETRO、国連、外国法人(3)、自営、高校、他
(国内)
JICA(3)、独立行政法人(2)、財団法人(3)、NPO法人(2)
高校、海外青年協力隊(2)
14
博士課程修了者の進路
(2015年3月末時点)
大学
研究
機関
企業
官庁
国際
機関
未定
計
国外リーダー
108
13
16
9
1
21
168
比率(%)
64
8
10
5
1
12
100
国内リーダー
比率(%)
27
42
6
9
20
31
2
3
0
0
10
15
65
100
総計
135
19
36
11
1
31
233
比率(%)
58
8
15
5
1
13
100
付記:大学への就職は約4割が任期付き雇用
15
戦略的環境リーダー育成拠点形成
現場立脚型環境リーダー育成拠点形成:東京農工大学
Q1.本養成コースを受講しようしたのはどのような理由から?
林野庁
A1.環境問題に興味があり、本大学で学ぶうちに、
様々な環境問題を改善するためには、時には地球規
模で考える必要があること、また、科学だけでなく、社
会の仕組みや経済の問題にも働きかける必要がある
ことを感じていました。環境リーダー育成プログラムで
は、様々な国や研究分野の留学生と共に、環境の問
題について学ぶことで、新しい考え方に出会い、より
理解を深めることが出来ました。
牧田朋子
受講生
(日本人)
の声
また、プログラムは全て英語で行われますが、将
来環境問題に関わる仕事をする為には必要なス
キルと考えていたため、挑戦の意味でも受講を決
めました。
Q2.本養成コースで印象に残っていることは何ですか?
A2.一つは、2010年に名古屋で開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)に参加し、状況を
目の当たりにしたことです。国際条約の持つ影響力や国どうしの交渉の難しさを感じると共に、様々な国の
NGOの方からお話を聞くことで、日本人の考え方・やり方だけでは解決出来ない問題の多さを痛感しまし
た。二つ目は、海外フィールド実習で、アフリカのガーナに環境調査に行ったことです。水質や土壌汚染に
ついての科学的な分析だけでなく、実際に現場を見て、現地の住民や学生、現地で活動されているJICA
の方などからお話を聞いたことで、その地域が抱える環境問題について、大きな視野で捉えることが出来
たと思います。
Q3.本養成コースで学んだことが、現在のお仕事に活かされていますか?
A3.私は現在農林水産省 林野庁に勤務しています。環境リーダーを通じて学んだ、一つの問題を様々な
側面から見る事の大切さや、実際に現場に行ってみる事の重要性は現在の仕事にも共通します。世界の
森林はそれぞれ多様な問題を抱えていますが、やはりその背景には、経済や社会の問題があります。例
えば、日本の森林は古くから人の手が入ることで守り・育てられてきましたが、経済的な問題や山村地域
の不便さなど、様々な問題から、昔のように手入れするのが難しくなっています。その問題の一つ一つを理
解し、解決するためには、やはり、実際に現場を見たり、現場の声を聞くことが重要です。論理的には正し
い対策でも、現場では実行するのが難しいということが多くあります。また、研究機関や異なる業界から出
された意見も聞きながら、総合的な解決策を考えるのが、この仕事だと思っています。
環境マネジメント人材育成国際拠点
国立大学法人京都大学
受講生の声
国連開発計画
(コンゴ)
(UNDP)
古家 明子
Q1.本養成コースを受講しようしたのはどのような理由からですか?
A1.コースのネットワークを活かして、実際に海外のフィールドに赴き調査できることが大きな魅力でし
た。また100%文系だった私には、理系分野の様々な先生方の視点から環境と開発について学べることも決
め手となりました。
Q2.本養成コースで印象に残っていることは何ですか?
A2.最後にベトナムのフエ市で、カンボジアで行った自分の調査結果を発表する機会があったことです。
この研究発表会には東南アジア地域から他の研究者も集っていて、日本人からだけでなく、彼らの視点から
も自分の調査結果について様々なコメントをもらうことができ、とても有意義でした。また、同じ地域で別
の研究をしてきた人たちの発表を見られたことも収穫となりました。研究の最後を飾るのにふさわしく、ま
た今後にも繋げていくことができる機会だったと思います。そして何よりも、カンボジアで共に労苦した仲
間たちと再会できる時間でもあり、彼らといっそう絆を深め、楽しい時間を過ごすことができました。発表
会の後にはベトナムの山岳地帯を訪ね、人々の生活を垣間見せてもらったことも忘れられません。
Q3.本養成コースで学んだことを、今後どのように生かしたいとお考えですか?
A3.本コースに参加することで得たカンボジアでのフィールド調査の経験は、日本とは全くことなる環境
や社会の中で、自分の調査に係わるあらゆる手配を自ら考えながら進めて行くことでもありました。そのこ
とは、現在の開発の仕事そのものを実施する上で、大きな土台となっています。また、当時の私の調査テー
マが「燃費改良型かまどの普及」だったのですが、現在の仕事でも同じ内容の案件を担当しており、コース
で得た経験は私にとって、変えがたい財産になっています。
環境ディプロマティックリーダーの育成拠点
国立大学法人筑波大学
受講生の声
Centre for Agricultural Research and Ecological
Studies (CARES), Hanoi University of Agriculture
(HUA), Trau Quy, Gia Lam, Hanoi, Vietnam
PHAM TIEN DAT
Q1.日本に留学した理由あるいは目的、そして本環境リ-ダー養成コースに参加した理由は何ですか?
A1.In fact, I was interested in studying in Japan because of the following reasons. Firstly, Japan is
one of the most leading countries in terms of environmental sciences and management that I would like
to learn and bring home. Secondly, I would like to discover the Japanese cultures and widen my academic
knowledge as well as make new friends.
The EDL program provides numerous academic courses which taught in English. This is a great opportunity
for me to meet EDL leaders and learn from them. The program also bring me a new critical of thinking
when dealing with environmental problems.
Q2.本環境リーダー育成コースに参加して、いかがでしたか?
A2. Participation to the EDL program has probably brought me a great chance to approach international
communities of learning and practices from which I am able to develop my capability of approaching high
technologies, new and useful tools. These lessons play an important role for my future career.
Furthermore, this program also help me to broaden my specialist knowledge and academic skill in solving
environmental issues that my country has facing in recent years.
Q3.(本コース受講をもとに)どのような活動をお考えですか?
A3. With what I have achieved from this program, I strongly believe that I will contribute positively
to improve environmental situations in Vietnam towards sustainable development. In the future, I will
able to co-operate with colleagues, specialists and scientists as well as professors in Japan, various
promoters for proposals and carrying out a number of projects related to natural resources management
and environment.
未来社会創造型環境イノベータの育成
慶應義塾大学
受講生の声
ESRI UK
Matthew Jones
Q1.日本に留学した理由あるいは目的、そして本環境リ-ダー養成コースに参加した理由は何ですか?
A1.英国サウサンプトン大学では考古コンピュータ学を研究しており、その研究を基に歴史的名所をより良く理解
するための三次元モデルを作製したいと考え、そういった名所の多い日本に留学を決意し東京大学に進学しました。
東京大学では、奈良県明日香村の寺院の三次元モデルを作製するなどしましたが、その際、作製したモデルをGISに
より正確に地理座標上に配置する必要があり、GISに興味を持ちました。そこで、GIS研究に定評がある環境イノベー
タコースの厳網林教授に指導を仰ぐべく慶應義塾大学に入学し、このコースに参加しました。
Q2.本環境リーダー育成コースに参加して、いかがでしたか?
A2.私の研究プロジェクトは広島県の厳島神社における気候変動の影響分析でした。過去と現在の気候モデルのデー
タを利用し、気候変動が日本の環境システムと気候にどのような影響を与えるか調べました。特に、今後数十年間で
厳島神社近辺の海面レベルがどのように変化するのかについて興味がありました。このプロジェクトを通して、GIS
の利用といった技術的なこととともに、気候変動に関する知見など非技術的な事についても実に多くの事を学びまし
た。また、大きなプロジェクトに取り組む事によって、プロジェクトマネジメントの経験を得る事も出来ました。さ
らに、厳島神社の管理機関から気候モデリングの専門家まで、多様な関係者と直接連絡をとる必要があり、それらも
よい経験となりました。
Q3.(本コース受講をもとに)どのような活動をお考えですか?
A3.私は現在、GISソフトの開発とソリューションを提供しているESRI UKにて技術研究コンサルタントとして働いて
おり、ESRIのArcGISを土台として顧客からの要求にあわせた解決策の開発を担当しています。そこでは、デスクトッ
プとウェブベースの両方のGIS技術を使用しており、また、英国の利用者向けの新機能やベータ版ソフトのテストも
行っています。これらの業務をこなすにあたり、環境イノベータコースで培ったArcGISの経験を活用していきたいと
考えています。さらに、環境イノベータコースで体験した実践的な学習、プレゼンテーションとレポートを通した日
常的な情報交換の経験も業務に直接関係する形で活用したいと考えています。
戦略的環境リーダー育成拠点形成
低炭素社会を設計する国際環境リーダー育成 :広島大
学(H20-H24)
Q1.日本に留学した理由あるいは目的、そして本環境リ-ダー
養成コースに参加した理由は何ですか?
広島大学大学
院国際協力研
究科・特任助教
Narayan Prasad
Khanal
A1. The purpose of my study in Japan was to develop my
competency to bring rural innovations into academics. It
had been already 7 years that I worked with farmers in
generating and promoting innovations in community seed
system when I joined in IDEC as a Ph.D. student in 2010.
My research interest was how to measure the performance
of community seed system from the perspective of
sustainable development. I came to know from my professor
that I could broaden my research skills in GELS program.
受講生
(留学
生)の声
Then, I applied and selected in this program. I took
not only the theoretical and practical oriented classes
but also went to share my research findings in three
international conferences.
Q2.本環境リーダー育成コースに参加して、いかがでしたか?(そのメリットや感想などをお教えください)
A2.I think that this program is very good in developing global environmental leaders in the developing countries. How
to harmonize economic development with the environmental protection is the key challenge of these countries and I
hope the graduates of this program will play instrumental role in this direction. In my case, it was very easier to
strengthen my research after attending GELS classes, and summer courses and conferences. I have also developed my
network with different professionals working in the field of climate change and sustainable development. As an
outcome of participating in GELs program, I produced a Ph.D. dissertation on ‘sustainability of community-based
rice seed production’. This dissertation shows how rural innovations could be measured from sustainable development
perspective (economic, environmental and social benefits) and made understandable to the policy makers for
formulating appropriate policies.
Q3.(本コース受講をもとに)どのような活動をお考えですか?(将来の夢などをお教えください)
I am planning to go back to my country (Nepal) and will involve in the following activities:
• Share my research findings with the policy makers
• Develop and implementing projects that contribute socio-economic and climate resilience such as climate smart
agricultural technologies, clean energy, and networking
• Share experience and ideas among the professionals in Nepal and abroad through networking
• Do action research on how climate and development actions could be implemented through local adaptation plan of
action (LAPA)
未来社会創造型環境イノベータの育成
慶應義塾大学
受講生の声
Studio Mumbai
土井亘
Q1.本養成コースを受講しようしたのはどのような理由からですか?
A1.慶應義塾大学環境情報学部に入学後、大学1年時より建築家の坂茂教授の研究室に所属し、建築の設計を学び
ながら、被災地等の復興支援として仮設建築を建てる機会を数多く経験しました。大学院入学直前に、東日本大震
災が発生し、その直後から学部時代の恩師である坂教授とともに被災地復興支援活動を行いました。その一方で、
環境イノベータコース所属の小林博人教授の講義「応用環境デザイン」にて被災地である南三陸町の集会所を設
計・施工するというプロジェクトに関わり、実際に考えたことや、やるべきことなどを実現させるということがい
かに難しく、そしていかに重要で意義深いかということを学び、実際のプロジェクトに関わることのできる環境イ
ノベータコースの受講に至りました。
Q2.本養成コースで印象に残っていることは何ですか?
前述の南三陸町におけるプロジェクトでは、素人でも施工が出来るような新しい工法として、合板を組み合わせて
いくことにより構造が出来上がるという仕組みを考案し、実現させました。また、その南三陸のプロジェクトから
の派生で、石巻の前網浜という所で同様の建物を設計・施工するプロジェクトを小林教授が引き受け、そこでも主
体的に関わらせて頂きました。このプロジェクトでは、南三陸での反省を活かすこと、そして誰でも建てることが
出来るように施工マニュアルを作るなどの活動を行いました。建築においては、建築家が設計し施工業者が施工す
る、というのが常ですが、これらのプロジェクトでは設計し、かつ施工も行うということで、建築の最初から出来
るまでに一貫して関わることができました。
Q3.本養成コースで学んだことを、今後どのように生かしたいとお考えですか?
現在はインドのムンバイに拠点を置くStudio Mumbaiという建築の設計・施工を行う事務所で働いています。この事
務所の特徴として、インドという途上国においてクオリティの高いものを作り出すために、自分たちで全てやって
しまう、という点が挙げられます。具体的には、基本的に何でも作る。必要となるデザインのものが市場に無かっ
た場合、自分たちの手でデザインし作る。その繰り返しにより、事務所独自のアーカイブを蓄積し、建築の設計と
施工が一体になった状態で仕事をしています。環境イノベータプログラムにおける設計・施工を一貫して行うプロ
ジェクトで得られた経験が、現在の業務で大変役立っています。
Fly UP