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南房総会場 - 千葉県ホームページ

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南房総会場 - 千葉県ホームページ
説明会(南房総会場)
県立学校改革推進プラン(最終案)及び第 1 次実施プログラム(案)説明会(南房総会場)
1 日 時:平成23年12月14日(水曜日)午後6時30分から午後8時30分まで
2 場 所:千葉県南総文化ホール小ホール
3 内 容:県立学校改革推進プラン(最終案)及び第 1 次実施プログラム(案)の説明と質疑
4 参加者:約50名
5 主 催:千葉県教育委員会
説明の概要
県立学校改革推進プラン(最終案)及び第 1 次実施プログラム(案)について
県教育委員会では、平成14年度に「県立高等学校再編計画」を策定し、平成23年度末を目標年
次として、これまで、三部制定時制、中高一貫教育校など新たなタイプの学校づくりや学校規模・配
置の適正化等を進めてきました。
この間、高校再編の評価を行うとともに、今後の魅力ある高等学校づくりについての検討などを進
め、千葉県教育振興基本計画『みんなで取り組む「教育立県ちば」プラン』を平成22年3月に策定
し、千葉県を支える人材を育成する進学重点校や産業教育の拠点校など、今後の方向性を示したとこ
ろです。
このような状況を踏まえ、平成22年5月、外部委員20名による「県立学校改革推進プラン策定
懇談会」を設置し、今後の県立学校改革の在り方について、様々な観点から協議していただき、さら
には関係団体等からの意見聴取等を踏まえ、11月に「県立学校改革推進プラン(最終案)
」及び「第
1 次実施プログラム(案)
」を公表しました。
「県立学校改革推進プラン(最終案)」では、県立高等学校の現状と課題を「生徒の多様化」
、
「多様
な地域性」
、
「自立した人材の育成」の3点に集約し、目指すべき県立高等学校像である基本的コンセ
プトを「生徒が志を持って学び、夢をはぐくむ学校」など3点としました。
また、この基本的コンセプトを具現化するための改革の方向性を「生徒の多様なニーズに対応した
新たなタイプの学校の設置」や「確かな学力の向上」などの8点としました。
「県立学校の適正規模・適正配置」については、全日制高校の規模・配置の適正化や多部制定時制
高校の新たな設置に向けた検討などを示しました。
これらに基づき、今後は逐次、具体計画を作成しプランを推進していきます。
「第1次実施プログラム
(案)
」では、
普通科等について特色あるコースを設置することとしており、
具体的には、
○ 千葉女子高校と安房高校への「教員基礎コース」の設置
○ 東葛飾高校への「医歯薬コース」の設置
○ 柏井高校への「国際コミュニケーションコース」の設置
○ 佐倉高校への「理数に関する学科」の設置
を計画するとともに、職業系専門学科の充実については、
○ 茂原樟陽高校を「農業教育の拠点校」
○ 千葉工業高校を「工業教育の拠点校」とし、企業や大学、研究機関等との連携を一層推進す
るための組織である「コンソーシアム」を設置するとともに、進学を視野に入れた「理数工
学科」を設置
○ 松戸向陽高校を「福祉教育の拠点校」とし、普通科への「福祉コース」の設置
○ 長狭高校への「医療・福祉コース」の設置
○ 小見川高校への「福祉コース」の設置
を計画しています。
次に社会のニーズに対応した教育については、
○ 成東高校への「単位制」の導入
○ 東葛飾高校への「併設型中高一貫教育校」の設置
○ 館山総合高校への「観光の学び」の導入
○ 館山総合高校海洋科の栽培コース及び銚子商業高校海洋科の海洋科学コースを「栽培環境コ
ース」に転換
○ 銚子高校への「防災の学び」の導入
○ 泉高校と天羽高校への「地域連携アクティブスクール」の設置
○ 多古高校と長狭高校への「コミュニティ・スクール」の設置
を計画しています。
最後に、県立学校の適正規模・適正配置については、大原高校、岬高校、勝浦若潮高校の3校を統
合し、設置学科は多様な学びを可能とする総合学科とし、生徒の多様なニーズに対応していくことと
しております。
今後はパブリックコメントや説明会など、広く県民の皆様からいただいたご意見を踏まえながら、
平成23年度内を目途に新たな計画を策定していきます。
南房総地区の再編について
安房高校の教員基礎コースについては、設置年度を平成26年度とし、体験を重視した学習や、外
部講師による講座や近隣の小学校での授業実習、行事等での補助など、学校現場での体験学習を実施
する。また、教員養成系大学や教育機関との連携により、出前講座や特別講座等を実施することなど、
教員としての基礎的な素養を身に付け、生徒の夢や意欲、職業意識等を育んでいきます。
長狭高校の医療・福祉コースについては、 設置年度を平成26年度とし、医療施設や医療大学との
連携により、医療と福祉をリンクさせた教育を展開します。また、体験的な学習をとおして、仕事に
携わる上での気遣いや配慮、マナーなどを身に付け、将来、医師、看護師、医療技術者、介護福祉士
等の医療や福祉分野で活躍できる人材を育成することなどにより、地域や県全体の医療・福祉教育の
充実を図ります。
館山総合高校の観光の学びについては、実施年度を平成27年度とし、ホスピタリティを醸成する
ためのマナー、コミュニケーション能力の向上を図るための体験学習を実施するとともに、大学や行
政機関、関係団体と連携し、外部講師による講義や校外学習などの実践的・体験的な授業を展開する
ことなどにより、観光産業の意義や役割を理解し、郷土に愛着と誇りの持てる人材を育成していきま
す。同じく栽培環境コースについては、設置年度を平成27年度とし、科目「海洋環境」を中心に環
境に関連する学びを取り入れ、大学進学も視野に入れることなどにより、海洋環境の学びをさらに充
実させ、地球環境における海洋の重要性に対する認識を深めていきます。
天羽高校の地域連携アクティブスクールについては、設置年度を平成24年度とし、学び直しを始
めとし、生徒の学ぶ意欲に応えるきめ細かな学習指導を行い、基礎学力を身に付け生徒の満足度を高
めるとともに、科目「産業社会と人間」を導入し、コミュニケーション能力を身に付けるトレーニン
グや実践的な就業体験を取り入れるなど、充実したキャリア教育を行います。また、キャリア教育支
援コーディネーター、スクールソーシャルワーカーなどを配置して、きめ細かな支援体制を整備する
ことなどにより、地域と協同して、自立した社会人を育成していきます。
長狭高校のコミュニティ・スクールについては、設置年度を平成24年度とし、保護者や地域住民
が、合議制の機関として設置する「学校運営協議会」に一定の権限と責任を持って参画することによ
って、地域に開かれ、地域に支えられる学校づくりを進め、より良い教育の実現を目指します。
質疑・意見等の概要
教員基礎コースについて
Q 安房高校の教員基礎コースについて、入試は普通科のみの募集で2年からコースに分かれ、理系
と文系に教員基礎コースが加わるというイメージでよいのか。
A 入学者選抜は普通科として実施することになります。その後、2年生でコースに分かれ、その選
択肢の一つとして教員基礎コースが考えられると思いますが、今後、学校と相談していきたいと考
えています。
Q 安房高校で教員基礎コースを設置して、英語科を廃止するのはどのようなニーズによるのか。
A 学科の廃止については、志願状況等を十分検討しております。英語科については、23年度入試
の後期選抜が0.88倍、その前年の学力検査が0.74倍、その前年が0.58倍という状況が
続き、学校からも、英語科について考えて欲しいとの要望もあり、今回の案では廃止とし、教員基
礎コースを導入するという案に至りました。安房高校は大学進学者も多く、毎年、教育系の学部に
20人程度の生徒が進学しており、今回の案とさせていただきました。
Q 安房高校の教員基礎コースに進んだ場合も、最終的に大学等に行かなければ教員にはなれない。
将来、教員養成の大学等に進学できるような道があるのか。
A 教員を養成する大学との接続について、教員養成系の大学と相談の上、検討していきたいと考え
ています。また、京都市立塔南高校では、教育みらい科の学科設置をきっかけに進学実績もかなり
上がってきたと伺っています。
Q 教員採用試験について、教員基礎コースを出たことによって、何かしら優遇されることがあり得
るのかどうか。
A 毎年度、教員採用選考の在り方については様々な取組を工夫しています。現時点では、教員基礎
コースとの接続や出口の保証については検討していませんが、ご意見として承ります。
医療・福祉コースについて
Q 医師や看護師や社会福祉士、精神保健福祉士等は、それぞれ大学や専門学校に進学しなければ取
得できない資格だと思う。ホームヘルパー2級を目指す生徒と医師、看護師やPT(理学療法士)、
OT(作業療法士)等を目指す生徒が、一緒に授業を行うことは考えにくいのではないか。
A イメージとしては、医療から介護などの福祉分野までの一通りについて、動機付けのコースをつ
くることを考えています。その上で、医療・福祉コースを卒業する場合には、ホームヘルパー2級
の資格は取らせたいと考えています。どうしても分けなければ、授業等がうまく進まないというこ
とならば、今後、準備組織で検討していきたいと考えています。
Q 福祉コースを選んだが、自分では適さない。また、先生から見て、少し難しいのではないかとい
った場合に何かフォロー的なものがあるか。
A 医療・福祉コースでは、生徒が様々な体験や経験をとおして学ぶことで、自己理解が深まり、自
分の進路を決定することができるものと考えています。医療に関しては、近くに医療施設がありま
すので、そちらとも連携し、福祉についても施設での実習を行うなど、医療と福祉を同時に学ぶ機
会も設けたいと考えています。
環境の学びについて
Q 海洋科のみならず他の学科の生徒にも、環境に関する意識付けができるような基礎的な科目を設
置するとあるが、具体的にどういうことを考えているのか。
A 策定懇談会でも、海洋環境の問題はこれから非常に重要であるとのご意見もいただいております。
海洋科以外の3学科の生徒も、できたらこの環境について学んでいただきたいということで考えて
います。プログラム案決定後に教育委員会と学校で具体的に相談していきたいと考えています。
Q 学校設定科目を考えているとのことだが、既存の「化学基礎」とか、
「地学基礎」という科目では
ないという理解でよいか。
A 一例としてそのような方向性もあるということです。これから生徒にとって、魅力あるカリキュ
ラムを編成していきたいので、学校との様々なやりとりの中で、詰めさせていただきたいと考えて
います。
プログラム案について
Q 現行の再編計画は今年度までであったが、1年間も間隔を置かないで、なぜ、新たな計画をつく
るのか。拙速ではないか。
A 平成21年12月に現行計画の前期分の評価を取りまとめ、平成22年3月に外部委員による魅
力ある高等学校づくり検討委員会から、相応しい検討組織を整えて、新たな計画を策定する必要が
あるとの提言をいただき、昨年度から、策定懇談会を立ち上げて検討してきましたので、決して拙
速に進めてはいません。社会状況の変化もありますので、現行計画に続く新たな計画は必要である
と考えています。
Q この最終案や第1次プログラム案を再検討し、変えるとか、除くという余地があるか。
A 現行計画の中でも、
三部制定時制高校の松戸南高校と生浜高校のように、
変更した例があります。
今回のプログラム案も取り入れられるものについては取り入れて、変更の可能性はあると思います。
Q 最終的な計画決定はあと1年延ばして、もっと保護者や中学校の先生方、地域の方々への説明、
意見交換が必要ではないか。
A 現在は、案をお示しして、説明会やパブリックコメント、関係団体等からの意見聴取によって、
県民の皆様のご意見を十分お伺いして、その上で年度内に決定したいと考えています。
統合について
Q 夷隅地域で統合を計画されているが、このことについて、もう少し詳しく聞きたい。
A 夷隅4市町の中学校卒業者数は、ピーク時の平成元年3月は999名で、その後、平成23年3
月が639名でした。さらに10年後の平成33年3月には445名とピーク時の45%程度にな
ります。この平成33年度に必要な県立高校の募集学級数は8学級程度となり、2校規模程度にま
で中学校卒業者数の減少が想定されますので、統合は進めざるを得ない状況にあると考えています。
部活動を見ても、部員が集まらないため低調になり、また、教職員数もかなり少なくなるため、
多様な選択科目の設定も難しくなり、学校行事も寂しいものになってしまいます。以上のようなこ
とから、今回の案を出させていただいたところです。
Q 5から6組の統合とあるが、他の地域で統合の可能性があるのか。
A 最終案の県立学校の適正規模・適正配置で、方向性として、
「中学校卒業者数が引き続き減少する
地域では、活力ある教育活動を維持するために学校の規模・配置の適正化を進めます。
」としてい
ます。現時点では、郡部など中学校卒業者数が減少する地域では可能性があるとしか申し上げられ
ません。
説明会について
Q 今日、明日と県下で説明会を開催しているが、この回数が適正であるか、これによって、年度内
と言われてもあと数か月であり、十分な理解を得られると県教委では理解しているか。
A 県主催の説明会は、県内5会場で12月14日、15日の2日間とさせていただきますが、ご要
望があれば、可能な限り出向いて説明をしたいと考えています。
その他の意見・要望
○ 英語科を希望する生徒が減少したことについて、中学校の立場で分かったことは、英語科に進む
と生徒の交流の枠が英語科の40名に限られ、他に約300名いる生徒との交流があまりできない。
人間関係が狭くなってしまうのが嫌だから、英語は好きだけれども、英語科は選択しないと言って
いる中学生を少なからず見ている。
○ 「国際コミュニケーションコース」や「コンソーシアム」
、
「アクティブスクール」など横文字の
片仮名言葉にしてしまうと、概念を定義する上で、オブラートをかぶせている気がする。門外漢が
聞いても、すぐ伝わるようにご提示いただいたらもっとよい。
○ 教員基礎コースは反対であるが、授業以外のところで時間をとって、教員基礎の学びを入れるの
であればよいと思う。また、教員採用試験で優遇する必要はないと思う。
○ 館山総合高校について、これからの教育内容は、学校と相談するとのことだったが、全部の学科
に環境に関する意識付けというような看板を設定して、選択できるようにするというのは、無理が
あると思う。
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