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飛騨農林事務所の普及活動状況
飛騨農林事務所の普及活動状況 平成 26 年 3 月 31 日現在 今月の重点活動 ■担い手 男女 共同参画優良 活動表彰にて 農林水産大臣賞受 賞! 3月6日に東京で開催された「農山漁村女性の日記の つどい」において、高山市の(株)寺田農園代表取締役の 寺田真由美さんが「男女共同参画優良活動表彰」の次世 代を担う若手地域リーダー部門(経営参画部門)におい て、県内では初となる最高の農林水産大臣賞を受賞され た。 ご主人との共同申請による認定農業者や法人化による 代表取締役就任、加工場建設に伴う6次産業化への取り 組み、研修生の受け入れ等、女性の感性やセンスを生か 【表彰される寺田さん】 した経営の充実などにより名実ともに家庭内、会社内、 地域内での共同経営者としての地位を確立してきたこと が認められた。 農業普及課では、日ごろの普及活動に加え、推薦調書 作成や当日の活動発表での助言など全般にわたって支援 した。 活力ある新産地づくり ■宿儺かぼちゃ 平成 26年の生産 スタート 宿儺かぼちゃ研究会は、3月19日に高山市役所丹生川支 所において、第12回通常総会を開催し、会員約100名が出 席した。会員には種子が配布され今年の生産が始まった。 総会に先立ち、(株)三越伊勢丹フードサービス栗林七恵 さんから、「伊勢丹新宿本店での宿儺かぼちゃの販売の現 状と、今後の期待」について基調講演があり、“かぼちゃ の王様を目指す”という目標共有がはかられた。 農林事務所からは、生産の安定とブランド維持のため、 会員全員が、同栽培暦による栽培を実践するよう助言した。 【かぼちゃ販売の講演】 ■トピックス 丹生 川の若林さん 「緑白綬有功 章受章祝賀会」 3月8日に高山グリーンホテルにおいて「若林定夫氏緑白綬有功章受章祝賀会」が開催 された。若林さんは昨年11月に大日本農会が行う第97回農事功績者表彰式で、野菜の複合 経営を確立したことや農業をとおして地域活性化に貢献したことにより「緑白綬有功章」 を受章している。 この祝賀会に向けて若林さんの友人、丹生川蔬菜出荷 組合、花もち組合、宿儺かぼちゃ研究会、農協、高山市 、飛騨農林事務所の担当者が集まり準備を重ねてきた。 当日は若林さんの受章を祝うため金子衆議院議員、岐 阜県農政部長、高山市市長、JAひだ組合長をはじめ約 200人が集まり、祝賀会は盛会のうちに終了した。 【祝賀会の様子】 売れる農畜産物づくり ■飛騨ほうれんそう 飛騨 ほうれんそう 部会「若菜会 」視察研修 昨年4月に発足した若手生産者による飛騨ほうれん そ う 部 会「 若 菜 会 」に て 、3 月 26、27 日 に 視 察 研 修 が 行われた。視察先はタキイ種苗、京都葉物生産者、大 阪中央青果市場、クボタ堺工場、岐阜県農業技術セン ターと二日間で精力的に視察を行った。大阪中央青果 には実際に若手生産者の出荷物が着荷しており、冬の 露地ほうれんそうと比較し、ハウス栽培の品質の良さ を実感するなど実のある研修となった 。 農業普及課では、視察研修が充実したものとなるよう 【大阪中央青果にて着荷物を確認】 企画し、各視察先との連携を図った。 ■飛騨トマト 平成 26年産飛騨 トマトの栽培 始まる 春分を過ぎてほ場の雪もほぼなくなり、平成26年産の トマト栽培の育苗の準備が始まった。管内各地では、昨 年以上の収量をめざして栽培研修会が行われている。 農業普及課では、昨年に引き続き土壌病害対策を行う とともに、科学的な根拠に基づいた土壌水分の管理、土 壌の物理性の改善などを目標に掲げ生産者を支援してい く。 【栽培研修会を開催】 ■飼料用稲 高山 市で飼料用米 とWCS用稲 の生産調整会議が 開催される 高 山 市 で は 、従 来 、 飼 料 用 米 と W C S 用 稲 の 取 り 組 み が 進 ん で お り 、2 月 28日 に は 飼 料 用 米 の 、ま た 3 月 17日 に は W C S 用 稲 の 生 産 調 整 会 議 が 、 高 山 市 役 所 に お い て 、 生 産 者、利用畜産農家 など関係者により開催された。 高山市で生産され た飼料用米は養豚及び養鶏農家が利用し、稲発酵粗飼料(WCS) は 酪 農 家 が 利 用 し て お り 、耕 畜 連 携 の 取 り 組 み が 進 ん で い る 他 、畜 産 農 家 に よ る W C S 用 稲 の 自 給 も 行 わ れ て い る 。26年 度 の 生 産 は 、国 の 施 策 の 後 押 し も あ り 、さ ら に 増 加 す る 見 込 み の た め 、農 業 普 及 課 で は 、栽 培 上 の 留 意 点 に つ い て 説 明 し た 。ま た 、飛 騨地域では、栽培品種は主食用米品種が中心であるが 、 飼 料 用 専 用 品 種 の 取 り 組 み も 見 ら れ る こ と か ら 、今 後 そ れら品種の熟期や地域での適応性等について確認して いく。 【WCSの収穫風景】 多様な担 い手 の育成 ・確保 ■担い手 第53回全国青年 農業者会議へ 出場 3月 10、11 日に 53 回全国青年農業者会議が東京オリ ンピックセンターで開催され、東海ブロック代表として 高山4Hクラブ員が参加し、意見発表を行った。当クラ ブの川尻達也氏は、惜しくも入賞とならなかったが、他 の発表者らの農業に対する思いや期待、将来の展望に触 れ、刺激ある研修となった。 農業普及課では、今回の意見発表にあたり東海ブロッ ク大会での講評を踏まえ、発表内容についてアドバイス を行った。 【発表者と4Hクラブ員】 (左から3番目が川尻氏) ■担い手 飛騨 市農業士会が 金沢農業大学 校視察 飛騨市農業士会では、青年農業士と指導農業士、県、 市、JAの関係者で県外視察研修を実施した。 今回は、飛騨市内に新規就農者研修施設(夏秋トマト) の建設が検討されていことから、金沢市内にある新規就 農者育成施設である「金沢農業大学校」を視察した。こ の 施 設 は 、 金 沢 市 が 加 賀 野 菜 の 振 興 を 図 ろ う と 平 成 18 年に設置したもので、市が運営し主に地元農業者が講師 となっている。 担い手の育成には地域の農業士の役割が大きく、農業 【金沢農業大学校の視察 】 普及課では建設予定の研修施設を含めて農業士と連携し つつ、新規就農者への支援を進めて行く予定である。 ■担い手 女性 農業経営アド バイザー飛騨 ブロック第 16回総 会を開催 3 月 17 日 に J A ひ だ 営 農 管 理 セ ン タ ー に お い て 、 女 性 農 業 経 営 ア ド バ イ ザ ー 飛 騨 ブ ロ ッ ク 総 会 が 開 催 さ れ 、会 員 数 28 名 中 24 名 が 出 席 し た 。切 手 会 長 は 、碧 南 市 の 農 家 レ ストラン「葉菜の舎」を視察した冬期研修会や、いち ご新規就農者研修所等を見学し た県本部の視察研修会 に、大勢参加頂けたことに対し感謝を述べた 。 総会後の研修会では、農業経営課の農業革新支援専 門員の松波技術主査が、日本は男女共同参画が遅れて お り ( 世 界 で 105 位 ) 、 地 域 や 社 会 の 指 導 的 立 場 に 女 性を増やすことで、女性の視点を取り入れた社会形成 を目指すことについて講演された。 また、第1期認定の会員からアドバイザーの歴史を 【研修会の様子】 踏まえた思い出を語って頂いた 。アドバイザーになっ たことで、県下の研修会に出席しても声を掛け合える 仲間は財産であり、この財産は役員の時にしか出来な いので、役が回ってきても嫌がらず引き受けて くださ いとの言葉を頂いた。 県民みん なで 育む農 業・農 村 ■普及活動 飛騨 市伏方地区で 集落営農組織 づくり支援 11 月より県、市、JAの協働で集落営農システム確 立サポートチームを組織し、飛騨市神岡町にある伏方 地区を重点集落として支援を進めている。 3月3日には、12 月に実施したアンケート結果をも とに座談会を実施した。 アンケートには「集落営農をつくると出役が強制さ れるのではないか」「余計な経費を出したくない」な どの意見もあり座談会でも様々な不安の声が出たが、 関係者から丁寧に説明を行った結果、営農組織は必要 【伏方地区での座談会の様子 】 との大方の合意がされ、今後代表者で検討することと なった。 農業普及課では、アンケート分析報告や集落営農の 意義などを説明し、集落の合意形成を支援した。 ■普及活動 飛騨 市農業士会が 河合町で農業 座談会開催 飛騨市河合町では、数人の担い手農家が水田の作業 受託を進めているが、高齢化やほ場の分散などからこ のまま将来にわたって継続できるか不安の声が上がっ ている。 農業普及課では、市・JAと連携してアンケートを 実施し、町民の水稲作への思いや農地の管理方法につ いて調査を実施した。 【地図を使ってほ場分散を実感】 3月4日には、担い手農家と関係者が集まって座談会を開催し、アンケート結果や受託 状況を資料に今後の作業受託のあり方について意見交換した。 座談会では、畦畔管理の効率化や分散ほ場の集約方法などについて具体的な提案がされ、 今後どう実行するか検討を継続する。 ■白川村 ガヤ ガヤ会議の開 催 白川村の今後の農業について、みんなで話し合おう と、3月 20 日にガヤガヤ会議が開催された 。 東海農政局高山地域センターや岐阜県農業会議、飛 騨農業協同組合から講師を招き、新たな施策や他の市 町村事例等が紹介される中、農業普及課からも儲かる 農業を行うためのヒントなど情報提供を行った。 農業普及課では、今後も白川村の特産品開発や地域 づくりに対する支援をしていく。 【ガヤガヤ会議の様子 】