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縫製マテハン技術 - 河内保二のアパレル縫製のページ
18 ある部分 を引用 して明 らか としておこ う.答 申の縫製品 製造業 の実態 と問題点 の所在 を述べ た文中の,技 術上の 問題点 についてをまず引用 しよ う. 工業周 ミシンは,一 般 に専門縫製作業 に適応す るよ う に設計 されてお り,細 分す ると約 1000ぐ らいの種類 が あるが,そ の 中で最 も広 く使用 されて い るのは直線本縫 パ ー ツ縫 製 の マ テハ ン ミシンである。 しか し, ミ シン 1台 当 りの平均稼働率 は,品 種 によ り異な るが,20%前 後 にす ぎない。 これは システ ム化技 術 開発 (1)* 布地 を縫合す る前 に折曲げ た り,重 ね合 わせた りの準 備 作業,縫 い終 った ものの整理作業な どを 1人 の作業者 が 一一 技術 開発 の 背景 ミシンがけ作業 と合わせて行 っているためである.こ の ため,工程数 が多いほ ど全体の ミシン稼動率は反比例的 に 低 くな っているのが普通 で,紳 士服上衣の よ うに工程数 が多 い ものは ミシン稼働率 が低 くな るのが一 般 的 で あ 会 員 河 内 保 二 米* る.し たがって縫製 工程 におけるこの前後作業 の時間の 短縮 とい うこ とが生産性向上の大 きな ポイン トになって いる.各 縫製工場 ではアタ ッチメン トを独 自に工夫す る 1.ま な ど工程間のつ な ぎ,す なわ ち前後作業 の時間の短縮 に えが き 最大 の努力 が払 われている。次 に縫製品製造業 の今後 と 中小企業振興事業団は,中 小企業近代化審議会縫製分 1)に 基づ き,昭 和 50年度 よ り昭和 53年 科会昭和49年答 申 ー 度 までの 4か 年 にわたる特別研究開発 として ,「パ ツ 大量生産方式およ び多品種少量生産方式につ いて,前 記 縫製 の マテハ ン システム化技術開発Jを 実施 し,予 定通 りこのほ ど本年 3月 研究開発を終了 した.本 文 は この技 種や仕様 の変更 が激 しく,ヤ トが り生産問題 を含め生産 効率 の低下 が,採 算 や コス トの点 で不利な影響 を与 えて いるといわれて いる。一般 に多品種少量生産 の加工 賃 は 答 申よ り引用す る。縫製品製造業においては過去の少品 種多量生産 か ら多品種少量生産体制へ の移行 に伴 い,品 術開発の内容 につ いて解説 を行 うことを目的 とす る。 ア パ レル産業 の生 産部 門である縫製 工 業 の近 代化 の遅れ 量産の ものに比較 して高 いのが普通であ り,生 産効率 の 低下分 は加工 賃 でカバ ー されて いるわけであるが,実 際 は,通 産省 の繊維 工業審議会 アパ レル産業 システ ム化対 2)に おいて も指摘 されて い るとお りで あるが, 策委員会 その原因を縫製技術面 にのみ 限 ってみれば,布 の マテハ には生産 寸 卜が りの ロスが大 きく,生 産効率 が極端 に低 いためかえって採算性 が悪 くな る傾向がみ られ る。 これ を解決す るためには,多 品種少量生産 といえども,類 似 ンの問題 と,多 品種少量生産 の問題 のあ るため とい え る.こ の マテハ ン システ ム化技術開発 は,直 接 には布 の品種 に生産 を絞 る こ とが必要 であ り,多 品種 といえど の マテハ ンの問題 を研究 して,ハ ン ドリングのための装 も固定部分 と変動部分 とに分離可能 な点を明 らかにして 置 を開発 してい るが,そ の使用 の方法 につ いては多品種 少量生産 に も適用 で きるよ う考慮 され,前 述の 2つ の間 固定部分は定常化,専 門化 を,変 動部分 については徹底 した管理 手続 を適用す るな どの対策 を講ず べ きである. 題 について,直 接,間 接 にかかわ りを もつ ものである。 そ こで本文 ではハ ー ドとソフ トの両面 につ いて,マ テハ また同一作業 が長 く続かな くて も,可 能な限 り分業化 を ン システ ムの立場 において解説 して みたい とお もって いる。 2.研 究 開 発 の 必 要性 れば,多 品種 に対処す る効率的な分業 が可能 である.多 品種生産 においては,各 品種 ごとに使用 機種 が異 なり,そ まず本研究開発は どのよ うな観点か ら必要 とされ たか 1)よ り関係 の を,中 小企業近代化審議会縫製分科会答 申 *Results and Details Of Techn010gical の変化 が激 しいほ ど機種 も増 える こ ととな る (中略)。 したが って,扱 う品種 の 数 に比 例 して必 要 な設備 も増 to え,生 産品種によっては一 時的 に遊休 した りす るため, Development Materials Handling System fOr Sewing Process of Garment Parts(1). **Y.Kawauchi,Member.東 セ ン ター 所 長 進めることが望ましい。 この場合各 々の作業者 には可能 な限 り,「類似 の工程」や 「同性質 の工 程 」 を配分 し, また時間的なバ ランスは 「 作業者 の幾人ず つかを適当な ー ル プ とめ ま )に 」各単位 ごとにバ ランスをと 単位 (グ 各品種 にわたる設備 を整 えて,い つ で も使用可能な状態 京重機 工業 参 事 ソ ー イ ング に配置 しておかなければな らな い。 また作業者 1名 で何 台 かを使用す る場合 もあ り,全 体 の30∼50%を 予備機 と P310 (繊維工学)Vol.32,NO。 6(1979) 19 して保有 してお くこ と も必要であろ う (中略).以 上 の が必要 であろ う。 しか しなが ら,根 本的 には当業界 自体 よ うに多品種少量生産方式にお いては管理面 よ り,ロ ッ トの切 換 ロス を い か に 省 くか'がポ イン トとな るので , の 自己努力 がなければいかに援助 を受けて も真 の発展 を 期 し得ない こ と も深 く銘記 しなければな らな い一 . 今後,多 品種少量生産の生産管理に コンピュー タ等 の活 畳牛産であればあるほど管理 の徹 底 とシステ ム化 の推 進 が必要 とされ る一 としている。 さて フ ァッシ ョン化へ の 以上の引用で開発の必要性,開 発 の内容,開 発の進 め方 にわたって答 申の意図 しているところ力法日られよう。この パーツ縫製 のマテハ ン 50年度 よ り 「 蘇日 答 申に基づ き,翌日 シス テ ム化技術 開発」 が通 産省 中小企業庁 によって予 対応 と新生産 システ ム として次のよ うに記 している。今 後我国縫製品製造業 は,豊 富 ・低廉な労働力 を有す る発 算化 され,中 小企業振興事業団の特別研究開発事業 とし て実施 され ることとなった。それにつ けて も,こ れに先 展途上国 よ りの輸入増加 に対応 して,高 度商品分野へ の 立つ 5年 前,通 産省工業技術院 は繊維高分子材料研究所 品種転換が必要 とされているだけに労働力 の質的低下 を を中心 として関係業界 の各企業 の協力 によ り,ワ イシ ャ ツの無人縫製工場 の構想 を研究立案 してま とめ,大 型 プ ロジ ェク ト 「システ ム 」 apan屯 として予算折衝 に入 っ たが,た またま大型 プ ロジェク トは第 4世 代 の電子計算 用 による工程管理 の導入 されることが望 ましい。多品種少 補充す るために も生産技術面 の向上 ,縫 製技術水準の向 上 をはか る ことは極 めて重要な問題であろ う。一方 フ ァ ッシ ョン性 の高 い製品分野 における技術開発 は,当 然多 品種少量生産方式 とな らざるを得ないが,反 面 ,あ る一 機 の開発 ,ジ ェ ッ ト エ ンジンの開発,無 公害電気 自動 定 の生産力 を維持す るために技術面 では規格化 ,標 準 化 の追究 が必要 となって くる.こ のよ うに 「 個性化 ,多 様 化」 と 「 規格化」 とい う矛盾 した命題のなかで労働力不 格的技術開発 が実施 され る運 びとなった もの と考 えられ 足問題 も含 めていかに調和 をと りなが らすすめてゆ くか る。 が縫製品製造業における技術開発の基本的課題 ではない 車の 開発 とか ち合 って,見 送 らざるを得なか った。 しか しこの よ うな布石 があって,縫 製業界のため初めての本 3.用 語 の解説 か と思われ る (中略).こ の よ うな問題 を含めて具体的 には,素 材 やベ ース となる工程段階でのモジ ュール生産 本技術開発においては い くつ かの耳新 しい用語 が使わ 技術 の適用 と最終加 工組立段階で個性化,多 様化 をはか るとい うシステ ム技術 (消費者 ニーズの入手 か ら生産 ・ れているので,解 説 に当っての混乱を防 ぐため,用 語の 4)に つ い て 予 め説明 を行 って お くこ ととす 定義 と内容 販売 までの一貫 した システ ム)の 開発による解決の方向 が指向 されよ う。そして開発すべ き課題 につ いて,次 の ヽン ドリン グ (ピック よ うに述べ てい る.マ テ リアル メ ア ップ, ク ラ ンプ,ス タ ッカ等 )に よる前後動作 の機 械化 ,自 動化 は縫製工場 で現在求 め られて いる最 も大 き な開発課題である。現在 の縫製工場 における ミシン稼働 率 は,か な り合理 化 された工場 で も約20%と 極 めて低位 にあるため,パ ー ッ縫製 の前後動作 を 自動 化す る こ と は, ミシン稼働率 を高め,生 産性 を飛躍的 に向上 させ る る。 Oパ ーツ縫製 ……部分縫 い と呼ばれ る範囲を指 し,パ ー ツ組付 け (衿付 ,袖 付,ポ ケ ッ ト付 けな ど)お よびそれ 以後の組立工程 を含まない。部分縫 いでは,こ の範囲 に 属す るすべ ての作業 (芯貼 り, ミ シン掛 け,プ レス掛 け,下 手間作業な ど)を 含む もの としている。パ ー ッの 種類 につ いては表 1に 示す もの を本研究開発 における対 象 としている。 Oマ テハ ン機器 ………マ テ リアルズ ハ ン ドリング (Mat‐ こ とにな る.開 発 に当 っては,各 工程 の生地 の姿や生地 表 1 対 象 パーツー覧 の乗 らか さに対 して,分 離 や,位 置決め,重 ね合 わせ, ミシンの セ ッ トな どの動作につ いて,総 合的 に マテハ ン 自動化技術の開発が必要 である一 .最 後 に開発 の進め方 について触れている。すなわ ち,当 分科会で選定 した技 品 対 象 パ 種 スーツ, コー ト 開発資金面 で極 めてSS体であることによ り,こ れ らの研 究開発 に際 しては関連 す る ミシン メー カ等 の協力 を得 るとと もに国公立試験研究機関 も積極的 に支援す る こと P311 ス カ ー ト 前身頃 ,後 身頃 ,ベ ル ト,ネ ー ム ス ラ ック ス 前身頃 ,後 身頃,ポ ケ ッ ト, ウェス ト バ ン ド,バ ン ド ルー プ,ネ ー ム 前身頃 ,後 身頃,前 身返 し,衿 ,約 , 一 一 製業界は中小規模で下請企業 が多いため,開発要員 および 紳 士 服 不可欠の要素 とな ってい る (中略)。前述 したよ うに縫 前身頃,後 身頃,衿 ,袖 ,ポ ケット, 肩 しょう, ベ ル ト, カ フス, ネ ーム ス コ のであって,機 械設備 その ものの 開発 に つ いて も,ま た,ソ フ ト技術 の開発 において もすべ て関連 ミシン メ ー カ,機 械 メー カまたは国公立試験研究機関 との 協調 が 婦 人 服 術開発課題 は,縫 製業界 の技術開発 ニーズ を集約 した も ブ ラ ウ ス ワ ン ピー ス ー ッ ズ ボ ツ ト ポケ ッ ト, 肩 しょう, ベ ル ト, ネ ー ム ン ワ イ シ ャツ 前身頃, 後 身頃 , 天 狗, ポ ケ ッ ト, ベ ル ト, 前 立, バ ン ド ルー プ, ネ ーム 前身頃, 後 身頃 , 衿 , 袖 , ポ ケ ッ ト, カフス, 本 ―ム 20 繊 維 機 械 学 会 誌 5)(Modular PrOducdOn)… … いろいろ 。モジュー ラ生産 e五京s handhng)機器 の 略 で あ り,対 象物 を把 握 し移 動 ・搬送す る作業 のための機器 で,従 来荷役 ・荷扱 い作 な具合 に組合 わす ことので きる標準化 された部品 を製造 業 のための機器 の こ とをいった。 「マテ リアルズ」 とは ハ ン ドリング」の対象物 を指 し,生 産 工場 におけ 広く 「 意図す る生産方式 .多 種少量生産 の非効率性 よ り脱却 し,最 少種類 の部品で,最 大種類の製品を生産 しよ うと る原料 ,資 材,半 製品,製 品 ,土 木 ・建築 工事 における し,多 量生産の利点 を導入 しよ うとす る思考 に立つ もの 各種資材 ,岩 石 や土壊 ,物 流過程 におけ る荷 物等 で あ る.「ハ ン ドリング」 とは把握 ・移動 ,搬 送 ,そ の作業 や方法,さ らに システ ムの ことを意味す る。 マテハ ン機 で,部 品生産 に多量生産原理 を入れ,そ の組合 わせの多 様化 で多種製品を実現 しよ うとす る もので,自 動車部品 や電気部品の生産にこの方式がすでに取入れ られている 器 は この分野の省力化,機 械化 に役立つ. ……縫製工程 におけるマテ リアルズ 。縫製の マテハ ン4)。 ハ ン ドリングの略 であって,縫 製 においては 「マテ リ アルズ」 は素材 として布 が主 とな り,「 ハ ン ドリング」 は この布 の扱 い と移送の動作 が主 になっている.縫 製作 ほか,最 近 では工 作機械 な どの生産 に も普及 しつつ あ 6)で は,多 様化す る顧 客 の要求 に速応す る る.工 作機械 システ ム構成 に主眼がおかれ,こ こでのモジ ュール とは 一つの入力 に一 つ の出力 とい うのでな く,多 数 の入力の 選択 で複数個 の出力 の一 つ を選択で きるパ ッケ ー ジをい ってお り,そ こで モジ ュール化 された システ ムは顧客 の 業 の布 の扱 い動作 とは, ミシンやプ レスな どへ布 を仕掛 けるまでの前動作, ミシンやプ レス掛 けの主動作 ,そ し 要求 にダイナ ミックに応 じられ るよ うに構成 され る. 。モジュール7)(Modde)… … システ ムは複数 の構成要 て主動作の終了 によってその後 の後動作 の こ とである. 素か ら成 り,そ の最小構成分子 を システ ム モジ ュール とい う。 マシンの最小単位 としての モジ ュールは全体 の システ ムを構成す る一 つの部分 であると同時 に,そ れ 自 体 で も独 自の機能 を もつ システ ムである。すなわ ちモジ ュール とは,で きるだけ多 くの用途 に向 くよ うに と,そ 縫製工程 ではこのよ うな マテハ ン動作 のため ミシン稼働 率 は平均20%と 極 めて低 く,ま た縫製工程 での移送動作 1)と いわれている。 は縫製作業 の40%に 及んでいる Oミ シン稼働率 …… ミシンエ程 では ミシンの針 が上下 し て縫 うこと (主動作)に よ り工程 が進み,付 加価値の生 ず るわけであるが, 1日 8 hrの うち, ミシンの針 が上 下 して縫 うのはわず か 1.6 hrに過 ぎな い。 イギ リスの れ らの用途 のなかか ら共通 の構成要素 を見つ けだ し,こ のよ うな要素 について,そ れぞれ装置の単位 として標準 調 査を表 2に 示す が, ミシンの稼働率 の低 いこ とを裏付 化 し,そ れに基 づいて製作 され た装置の こ とであ り,こ けている。 のよ うな単位装置を何種類 も用意 し,そ れ らを組合 わせ シ ン稼働率観測例 (イギ リス ) 表2 ミ 2.1 2,6 19.5 14.8 17.4 22.2 17。 9 2 52。 % % % 6.0 14.9 6.3 2.3 2.3 19.8 24.8 19.4 22.1 2 10。 11.9 12.4 6.9 17.7 伏 せ 縫 ミシ ン 2.4 18.4 % ー本 針 環 縫 ミ シ ン 7.0 糸 切 り 付 Sンン オーバ ロック ヽ 向 きを変 える 針落 ちか ら取 出す % 4.2 さンン オーバ ロック ヽ ミシ ン掛 け作業 % 5.6 2本 針 本 縫 ミシ ン 仕 事 の 記録 ミシ ンに仕掛 ける ギ ロチン カ ッタ付 1本 針 本 縫 ミ シ ン 作 バ ン ドル (束)のハ ン ドリ ング 自 動 糸 切 り付 1本 針本 縫 ミ シ ン ー本 針 本 縫 ミシ ン 動 2,6 15,6 % % 4.3 5.7 2.3 2.5 2.4 22.2 5.0 均 3.5 17.7 33.0 平 29.4 22.2 22.1 14。 3 6。 3 8.2 % 2 01。 20,2 14.2 3.6 4.7 4 5。 糸 切 りす る 6.7 2.7 6 . 1 針 を定位置 にす る 一 息入 れ る 3.5 7.9 監督 と打合 わせ 2.0 糸 交 換 針 に糸 を通す ミシ ン修 理 0。9 0.8 1.0 0.7 1.3 1.9 1.6 1.1 1.0 4.5 3.8 7.0 5,9 3,0 52。 3.3 2.1 4.3 1.2 1,5 0,7 4.3 1,3 0.2 0.7 そ の 9.0 10.6 5,9 3.9 4.7 3.2 5.9 他 観測例 の数 0.8 5。 3 7.2 6 . 7 6 . 7 1.2 54。 7.9 6.6 3.2 8.0 3.4 3,4 3.3 2 . 1 1 0 1。 0.6 - 2.2 - 4.4 6.0 2 . 4 13.5 4.8 7.8 1 . 14.8 2.3 2.3 1.4 52。 1.3 8。 9 605(13工場 ) P312 (繊維工学)Vol.32,No.6(1979) 21 て使用す ることによ り,で きるだけ多 くの用途 に適用 で きるよ うにしよ うとす る ものである。 もともとモジ ュー ルは建築物各部分の相関的な均衡 を測 るための基準尺度 であったが,シ ステ ムにおけるハ ー ド ウェアの単位装 置 の意味に も用 い られ るよ うになった。 モジ ュールの全 体 システ ム内の活動分担 内容 は,そ の全体 システ ムが行 ③ 決 ま った作 業 の場所 では工 具 や 素材 を適 当なllk番 ③ 止 め た り,戻 した り,持 ち直 した り,向 きを変 え で そろ えて お く。 た りはで きるだ け短い 時 間 で行 うよ うに し,し た らす ぐ縫 い始 め る. ⑩ 押 さえ金 の下 に布 をおい た ら,手 の位置 を変 えな ① いで す ぐ縫 い始 め るよ うにす る。 小物 や 中物 の 作業 では縫 いつ なげて,あ とで一 つ お うとす る活動 を分析 し,分 類 して行 うが,分 析 に当っ ては活 動間の類似性 ,重 複性 に従 って行 い,活 動 の性質 と範囲をつかみ,最 終的には一 つの構成分子が担当す る 活動 の範囲を決めた単位で分類体系 を作 りあげ,そ して こので き上 がった分類体系が分担する ことので きる最 小 の活動の い くつ かを,活 動 を担当す る 1機 器分の性能 と してま とめ,一 つの システ ム モ ジュール としての仕様 を決める こととな るのである。またモジ ュールの ソフ ト ウェ アと して は,全 体 シス テ ムの 目標 ,活 動 内容 に照 らして,そ の性能,仕 様 か らモジ ュール を選定 し,組 合 わせて活用す る こ とがポイン トとなるのである。 …・ Oシ ステム5)(system)… システ ム とは各種 の 構成要 ず つ 切 り離 して重 ね る。 ⑫ 動作 は最 も少 ない運 動 で最 短時 間 とな るよ うにす る。 ① 生産 を増 し,疲 労 を減 らすの に, リズ ム と自動 を 活用 す る。 ⑭ で きるところは足踏みを使 って,手 を助ける。 ① 持 つ ことで手をふ さがないよ うに,ク ランプや取 付具を使 って,物 を動かすのに手をあけてお く。 ① 加 工 を終 えた品 物 を取 出す の に エ ジ ェクタ (助ector,取出し具 )を 備 えること. 素 が一 つの有機的秩序 を形成 し,一 定の投入 (イン プ ② で きれば品物を受台におとすように。 ッ ト)に 応 じた産 出 (アウ ト プ ッ ト)を もた らす もの をい う。 システ ム設計 に当 っては,ま ず徹底的にその シ ① 移 送を短 くするため,重力を利用する送 り台の近 く ステ ムが志向す る目標 とこれ を達成す るための基準が明 ① すぐとれるように造具を前もってそろえておく。 確化 され る必要 があ り, これ を システ ム ョ ンセプ トと 称す る。 これが確定すれ ば,こ れに必要な諸機能はおの ② 機 械 の制御部 は作業容易の よ う近 くに設 ける. ず と明 らか とな り,シ ス テ ム設計 は それ だ け容 易 とな ② 座 り作業 で も立 ち作業 で も高 さが調節 で きるよ う る。それ以後 は,そ れぞれのサブ システ ムにば らして, 専門家 や技術者 の チー ムを編成 して,シ ステ ムの設計 に 当 らせ ることにな る. ① 次 の作業 のため予 め製品をそろえてお く. にし,楽 に座れ る高 さとよい姿勢 で背当てのある 椅子 を備 える。 ② 快 的 に仕事で きる環境 を一― 照明,温 湿度,ほ こ 以上主要な用語 につ いて,そ の定義 と内容 につ いて触 れたわけである。 4.マ に素材をお く。 り,臭 気 ,換 気 ,騒 音 ,調 色 ,整 頓な ど配慮す る. 以上の とお りであるが,マ テハ ン合理化は動作 経済 の テ ハ ン 合理 化 と動 作 経 済 の 原 則 原則 と本質的に矛盾す る ものではな い.本 研究開発 にお いては布 の位置決め,柄 合わせ な ど前動作 において品質 縫製 におけるマテハ ン合理 化 は主 として布 に対す る動 作 の合理化 であ り,従 って動作 に対す る研究 をベ ース と に重大な影響 を及ぼす動作 につ いては 自動化 しよ うとす す ることにな る。 この よ うな研究 では GHbrethの MO― る ものではな く,ま た主動作 を行 う縫製 自動機器は民間 tion Studyが 知 られて い るが,こ の流れ である Motion Anaけまs8)ょ リアパ レル産業 に有効 とされ る動作経済 の 直接縫製 自動機器 の開発を行 うものではな い。従 って研 原則 を引用す ると次 のよ うにな る。 究開発の 目標は ミシンな どの主体機器の稼働率 を向上 す ① 両 手 で同時 にそれぞれの動作 を始めるよ うに。 の既製な い し開発 され る機器 によることとな っていて, ることに置かれたのである. ② 両 手 で同時にそれぞれの動作 を終 えるよ うに. 5。 本 研 究 開 発の ね らい と 目標 ③ 反 対 ない し対称的 に腕 を動 かすよ うに。 ④ 動 作 は一層簡単な運動 で行 うよ うに. ⑤ 手 許 の範囲内で動作 で きるよ うに. ⑥ 動 作 の方向 を変 えるときは ス ムーズな運動 となる よ う,急 激な方向転換は避ける. 9) 縫製工程の合理化 をはかるため,表 3に 示すように,縫 製工程 で大 半 を占めるパ ーッ縫製 工程 を対象 とし,作 業 時間 にして80%前 後 を占める ミシン掛 けの前後作業 の省 力化 をね らいとしたマテハ ンの システ ム化技術 の開発 を 行 って,品質 および経済性の向上 を達成す ることを目標 8) ② 小 物 では滑 らせ る。取上 げた り,持 ち運 ぶ と 2動 作 とな り,無 駄 となる。 と して い る。本研 究 開発 の初 年度 (昭和 50年度 )の 調 P313 繊 維 機 械 学 会 誌 22 りである.す なわ ち,パ ー ツ縫製工程 におけるマテハ ン を合理化 し, ミシン稼働率 の向上 をはかるため,各 種 パ ーッ縫製 に適用可能な マテハ ン合理 化 モジ ュールおよび 表 3 工 程 別 ミシ ン比率 全 ミシ ンエ程 数 に対す るパ ー ツ縫 製 ミシ ンエ程 数 の比率 (%) 紳士服上衣 紳 士服 ズ ボ ン 婦 人 ス ー ツ上衣 69.4 スカ ー ト ワ ンピー ス ブ ラウス 62.0 紳 士 ブ レザ 作業服 上衣 62.4 作業服下衣 ワイシ ャツ 子供 吊 ズ ボ ン トレーエング シ ャツ トレーエ ング パ ンツ 肌着 (ブ リー フ) 61.0 ブ ラジ ャ 44.8 補助治具 を開発 し,そ の際の 目標性舘 を次のように設定 す る。 75.5 ① ミシン稼働率 を従来 の 3倍 に向上す る. 65。8 (ただ し前動作 の合理 化 と縫製主動作 および後動作 が 77.0 自動化 されている場合 の ときとす る). 50,0 ② 対 象生地 の種類 は紳士服 ,婦 人服 に通常使用 され る織物系生地の70%以 上 に適用可能な こと.初 年 67.3 度調 査で通常使用生地 につ いては表 5の とお りで あった。 66.7 ③ 動 作 の信頼性 は ミスの確率 が 3/1000以 下 である 66.7 こと. 33.3 43.7 ④ 緯 製品品質 は現行 の人手作業 の もの と同程度 以上 27.3 とす る。 一方 マテハ ン合理化 モジ ュールの研究開発の 中で合理 ー ソー イン 化が困難な工程 につ き,そ の補完 の ため ノ 4)の 結果,パ ー ツ縫製 の マ テハ ン動作 が 分析 さ れ,マ テハ ンは動作手llkに 従 って,前 動作 ,主 動作,後 査 研究 グ技術 の開発 が行 われ,さ らに布 の固有 の特性 である柔 軟性 に対 して,マ テハ ン中 は所定 の硬 さをパ ー ツに与 動作,お よび移送 に区分 され,表 4に 示す よ うな機能分 担 において,各 種 の モジ ュール と補助治具 が開発 され る ことになった。統一 的開発仕様 における目標 は次 の とお え,作 業終了後 は元の柔 らか さに戻す こ とので きる一 時 硬化技術 の研究開発が行 われたのである. 表 4 マ テハ ン合理化 モジュール ・補助治具 の種類 区分 分 機 主動作 モ ジュール (クランプヘ の ロー ダ) 自動 パ ター ン縫 い機 ( N C ミ シ ンなど) の グ ランプ, プ レス などへ の ローデ ィングを行 う もの 後動作 モ ジュール ( エジエクタ) 作業位置 よ りの取 出 し 後動作 モ ジュール (ス タ ッカ) 取出 したものを積 上 げる 移送用モ ジュール ( バッフ ァ付移送装置) 次工程 に移送 し,そ こに積上 げる装置 移送用モ ジュール ( バイパ スエ程移送装置) 指定工程 に容 易 に変更で きる移送装置 レベ ル ス タ ン ド 材料位置,高 さの一定化 により動作の安定化, リズム化をはかる置台 手許 フ ィー ダ ピック アップによ り分離 された生地 を作業台 面 と同一面 の手許 に移害Jし,接 触取 りを可能 とす るフ ィー ダで ある 3品 種供給台 3 重 式 オーバ ラップ作業で 3 品 種 が交互 に供 給で きるよ うな供給台 重ね合せ台 マテハ ン量を削減するため予め複数枚の重ね 合せ を行 う装置である 治 P314 モ ジュ ー ル 担 範 補 囲 助 治具 ワ ルト 一行 口を トグ 一 ン ン コ イ ツ ァ ド ン本 目 ど ち な エロ < の 機ヘ い落 縫針 1 枚 ずつ分離 し, 移 動 し, 放 す機能 を有す る こと いの 揃> 主動作 モ ジュール (針落へ のロー ダ) 助 具 称 前動作 モ ジュール ( ピック ア ップ) 裁マ 動 一の 自 シも マテ ハ ン合 理 化 モ ジ ュー ル 補 名 … 夢否 控蟹I 訴 暫生 注 )こ こで はモ ジュー ル,補 助治具 の分担範囲 につ いて示 している. 前動作の本来の範囲 は置台 か らミシ ン針 落 ちまでの動作 をいい,前 動作 タイム とは (人の動作 を合 め )この範囲 の動作 に要す る 時間 とす る。 ( 繊維 工 学 ) V o l . 3 2 , N O . 6 ( 1 9 7 9 ) 23 表 5 生 地 材料 の種類 用途 種 婦 紳 物 ニ ッ ト (参考) ダブル ジャージ ィ,加 工糸 ニ ッ ト, スム ース ニ ット,天 竺 ニ ッ ト (ソフ 表地 裏地 タフ タ,サ テ ン,ツ イル 表 地 ギ ャバ , サ ー ジ, ッ ィー ド, サ キ ソ 加工糸 エ ッ ト ニ , シャー ク スキ ン, ウ ー ス テ ッ ド, ドス キ ン, ト ロ ピカ ル , ポ ー ラ, モ 人 士 ト加工 ) ヘ ア, パ イ ル , 加 工 糸 織 物 , ダ ブ ル クロ ス 裏地 タフ タ,サ テ ン,ツ イ ル ブ ロー ド, サ ッカ, ク レー プ, シ ル キ サテ ン, ロ ー ン, レー ス シャツ ブラウス 6.マ 織 ジ ョー ゼ ッ ト,ッ ィ ー ド,シ ャー ク ス キ ン,ボ イ ル,サ ッカ,パ イル, E/C織 物 ,ベ ルベ ッ ト,モ ヘ ア, 針板 スム ー ス シ ン グル ニ ッ ト ① 前 動作 モジ ュール (ピック ア ップ) ② 主 動作 モジ ュール (エッジ シーマ系へ の針落 ち へ の ローダ) テ ハ ン 合理 化 モ ジ ュ ー ル 縫製 の 自動化 において,特 に工程 の無人化 をはか る場 ③ 主 動作 モジ ュール (パター ン シー マ系へ の クラ ンプヘ の ローダ) ー ④ 後 動作 モジ ュ ル (エジ ェクタ) 合,ま ず前面 に立ふ さが る難関 は,布 を 1枚 分離 し,取 出す,す なわ ちピ ック ア ップ とい うマテハ ン動作 であ る.縫 製 では無人化はその入口で難関 に直面す る。技術 である.本 技術開発 ではこのよ うな難関へ の挑戦 も一 部 行 われた.パ ー ツ縫製の マテハ ン合理化 のために,図 1 に示す よ うな機能分担における一連の モジ ュールが開発 ⑤ 後 動作 モジ ュール (スタ ッカ) ⑥ 移 送用 モジ ュール (直線型移送装置) ② 移 送用 モジ ュール (旋回型移送装置 ) 以下 これ らの モジ ュールにつ いて説明 を加 えよ う. ① 前 動 作 モジ ュール (ピック ア ップ) された。 ピ ック ァ ップは前動作 の核 とな る機能 を行 うもので 的には更 に, ミシンの針落 ちの前 で行 われ る,位 置決 め,揃 えの マテハ ン動作 の 自動化 が極めて むずか しいの ヽ 王 削 キ 作 動 E 作 抄 品1牝ゆ 後 動 作 移送 ― 一 申 ミシ ン プ レス 図 1 縫 製作業のマテハ ン合理化 モ ジュールの分担機能 と作動原理 ・方式 P315 羅騨中 葱薪中 。 、 っ て いる 式 大 物 は ハ ング 式 と な 、 ース 収容 式 中 物 は平積 み 小物 ではケ 、 縫 上が り品 を積 み重 ね て収容 す るも の 々 確 祭 謝 い 窺 ヂ 中 d が 鵡 ル ゆ す 韓 競 ︺ ︷ 。 、 ダ の 2種 が あ る プ の マ ︲ メ ヵ 刻 ャンレ ﹁ 系 際 謎 影 ウ や のr 如﹁ 。 のが あ る 、 も の 表 6 に説 明 す る 各 種 の 原 理 の も 1 積 ま れた布 から 枚 を分離 し取 り出 す ェ ン タ ” 和 ス 車 串 ヂ 中 牢 + 和 常 一 守 一 本 ” 車 2布 を 枚 を位 の お置 布 き`決 め を 重 重 し ね ね て 合 合 重 わ わ ね せ せ 合 る る わ 装 式 せ 置 と る で 別 式 上 々 と 下 に あ に布 る 次 工 程 ― 動 24 繊 維 機 械 学 会 誌 1° ) 表 6 布 の分離 に対す る各種 の方法 方 法 社 Adler ( 西ドイツ) Pfaff (西ドイツ) ジューキ (日 本 ) 」acobs 空 ( アメ リカ) 法 理 機 能 分離 と 持 上 げ 方 法 社 鋸歯または 針 布 と真 空 法 名 針 布 ( アメ リカ) 法 移 送 (日 本 ) 布送 リロ ー ラ サ ン ド ペーパ 法 (空 気 膜)法 ( アメ リカ) S inger ( アメ リカ) 分 離 と 告 ぱ 財モニF腎 位 置決 め チ ャック法 分離 と 移送 (アメ リカ) ベル トと SEAMCO 空 ( アメ リカ) 法 分離 と 移送 分離 と Mfg CO 移 送 分離 と移 送 お よび Stone コレッ ト ゴ 真 エ ア フ ォイ ル L & L 機 能 理 ″鋸歯 USM ジュー キ 分 離 と 原 布 接 着 テープ と 真 原 一却 鮮串 ープ法 接 着 テ 名 布― ==三 C=ユ モ 干 =コ布台 雷了 移送 布 ム 朝 疋 阻≫ 分離 と 移送 布 王 壬 半 α= = = 斉 チ= 〒= = コ布台 事蚕 ク 卜,レ セパ レー ション ( 振 り分 離 ) 法 Singer ( アメ リカ) 分離 の み あ り,重 ね られた布 か ら 1枚 を分離 し,移 動 させ,そ し 着 させ る Wet式 の ものが考 え られて い る ぐらいで ,薄 て放す機能 を分担する。縫製機器の技術 において, ミシ ン出現以来 128年を経過す るが,布 の ピ ック ア ップの開 物 で 日付 けの小 さい もので吸着 しな い ものが多 い。 また 発は ミシンの開発 に比べ て充分 ではない。布 の ピ ック 10)を ア ップの各種 の方法 表 6の よ うに集 めて研究す る す ぎる吸着力は数枚 を一緒 に分離 して しま う。 このよ う 必要があるが,ピ ック ア ップのアメ リカ特許 はAR」 11)で の調査 は1914年よ リリス ト ア ップし,布 以外の紙 やその他関連 の ピ ック ア ップ を含めて特許 120件 を挙 い,分 離 して も途中で落 とす,分 離 して も次 の布 を動か す,2枚 分離,3枚 分 離 な どの よ うな マ ル フ ァンク シ ョンによる ミス項 目は 5項 目に も及 ぶ。 これはすでに げ,そ の 中で布 の ピ ック ア ップ26件について紹介 して 動作 の信頼性 を ミス チ ャンス数 で明 らかの よ うに大 幅 い る.こ れ らの ピ ック ア ップの原理 を整理 して示す と に低下 させ る ものである。実験の結果 は これを裏付 けて 吸着力 の働 く生地 で も,吸 着力の調整 が必要 とな り,強 な場合 , 1枚 分離 とい う正 常動作 に対 して ,分 離 しな 表 7の よ うになる。 さて ピ ック ア ップに要求 され る性 お り, ミス チ ャンスの少 な い分離法 が結局 は信 頼性 の 能 は,確 実 に 1枚 分離 で きる ことであ り,次 の布 を一緒 高 い装置 を生 む こ とになるわけで,こ の考え方 は信頼度 に持 上げた り,し わ を寄せて乱 した りして はな らな い。 事前評価法 として通用す る もの と信ず る。 この点か らピ ック ア ップに Vacuum式 の ものは特定用途 に限定 され また放 したい ときに確実 に放す ものでな くてはな らな い。布 自体 は重 ね られて いる状態 で ,静 電気 を起 した る。 Air」et吸 着式 もピス トン吸着 ,お よび吸着盤式 も り,ほ つれた糸同志か らんだ りして,分 離動作 の信頼性 を低下 させ る多 くの要因を もつ ものである。今開発仕様 同様 である。空気膜式では,空 気 の流れの側圧 の圧力降 下 による吸着力 の作用 であるか ら,や は り Vacuum式 における通常使用 の織物系生地 の700/0以 上 に適用 とい う と同様 の結果 である.Needに 項 目か ら,表 6の 各方式 か ら特定生地 のために考 えられ た 方 式 を除 外 す る こ とにな る。 PhCh式 や Gripper であるが,諸 方式 の中では ミス チ ャンスの数が少ない. 本研究開発 においては針布の駒 を もつ ピ ック ア ップ ヘ Finger式, Roner式 , Rurに r式 の適用生地種類 の幅 ッドを複数イ 固設 けて行 うものであ り, ミス テ ャンスの の少 な い もの は対 象 か ら外 され る.残 った原 理 か ら Adhedve式 の ものは生地 を選 ばないが,放 す の に 困難 項 目を滅 らして信頼性 を向上す るよ うに している.図 2 がある.Air式 では, Vacuum式 は通気性 の大 きい生 による ものは機械的方法 にピ ック ア ップ部 の外観 を図 3に その作動状況 を示 し, 表 8に 中物 ピ ック ア ップの仕様 を示 した。 地 では吸着力が働 らかないため,こ れを水 で濡 らして吸 P316 る 0長 0付〓 卜 合ふ た く ︱ や 罫謡 即 蟹 G 宮側 帥卜 小卜 ヽ 卜杓 G博 卜照 ■ ヨ 無 0や 逆■ 博 韻 告 S :営 G 患漫 ぁ 押 や 志巨 塁S 勾 督 S ヤ 豊 習置 類 いお帥ま 。。ぁ仲 hoS中 戸α N生 引 役も ︶ ︵ ︵N 榊 鞘 ︶ oaネい o>一 の0〓一く ぁい E一 偽 卜杓 ︶ 占oュa︻ 常O ︵N も 冬 い 求 増 ︶ 。、ぁ中 白o的Eい ﹄ 擬D ︵ ︵N D寝 志 ︶ ●︹、■ ●︻ 円o●Z 榔 も 榔い ︶ ︵ ︹ と東い 一oE︻ 伍 P317 や 飾 ト │ │ト 神 鞘 0 お G ヤ : 廿 豊 ユ 魯 督'廿 骨 ミ 景 = `や ト 怠 患 号 禅 :ツ ギ阜時 ド 匹慣 ギ値 25 (繊維工 学 )Vol.32,No.6(1979) 拓 26 繊 維 機 械 学 会 誌 表 8 中 物 ピック アップの仕 様 …………………………AC100V,50/60 Hz 使用電源 ・ 消費電 力………………………… 100W …………………………508mm/sec 50Hz, 搬送速度 ・ 610mm/sec 60Hz …………………………350mm以 内可変 搬送距離 ・ ・ 分離 へ ヽ ンド間距離 ……… ………・ 240mm∼ 390mm ………幅100mm,長 さ547 mm, 搬送サ ブ モジュール外形 ・ 高 さ150mm …………・ mm,高 さ76mm 分離 ヘ ッ ドの 大 きさ・ ウト 径60 φ …………………………2∼ 7 kg/cf 空 気圧 力・ ……………………・ ・ 空 気使用量 ・ 0,5″/min 4)開 発調査研究報告書 (パー ッ縫製 の マテハ ンシステ ム化) (総括編),中 小企業振興事業団,昭 和50年度. 5)現 在用語の基礎知識 ,自 由国民社. 図 2 ピ ック ア ップ部 の外観 6)NCハ ン ドブ ック,日 刊工業新聞社. 7)石 田武雄 ;シ ステムエ学 ,丸 善. 8)DamOn G.ヽ 伍ller;Prlnciples of MOtiOn Analysis ul the Sewhg Room. Bobbln,NOv. 1978. 参 考 文献 2)ア パ レル製造産業 におけ る生産性 につ いて,ァ パ レル産業 システム化対策委員会,昭 和54年 3月 . 3)縫 製無人化 工場 システ ム ジ ャパ ン,繊 維高分子材料研究 所,昭 和44年. 9)パ ーツ縫製の マテハ ンシステ ム化技術開発 公 開普及説明 会 資 料 ,中 小企業振興事業団,昭 和53年度. 10)河 内保二;縫 製 におけ るマテ リアル ハ ン ドリングの 自動化 システ ム技術の現状 と将来,繊 維工学 , 27,No.11,1974. 11)John M.Murray;勧ngle― k一up De宙ces, Apparel Re‐ ply Pに s e a r c h J o w n (】h B o b 硫) , D e c . 1 9 7 5 . 図 3 ピ ック ア ップの作動状況 引 用 文献 1)縫 製品製造業 における技術開発 のあ り方 に関す る報告,中 ( 以下次号) 小企業近代化審議会技術開発部会縫製分科会,昭 和49年 4 月. > 正 会 員 費 ・学 生 会 員 費 の 納 入 に つ い て く 送金 の 明細 を明記 して下 さい. 日 会 費 につ い て 昭和5 4 年度 ( 昭和 5 4 年4 月 ∼5 5 年3 月 ) の 会 費 の ご請求 をい た しま したが下記要領 で至急 ご すので会社 か らお払 い込みの 場合 に も必 ず個 人 送金下 さい ます ようお願 いい た します。 名 を明記願 い ます。 ■ 送 金 i) 方 特 に正 会員 の 会員登録 は個 人 となってお りま 法 請求書 に同封 の払込用紙 (郵便局 )を 利 用 され るのが もっ とも便利 です 。 その他現金 な ど (小切 手 ・為替 )の 場合 は,ご 面倒 で も書留 でお送 り下 さい. 送金 の場合 氏 名,勤 務先′担当業務, P318 24 われているが,衣 料品種 によっては,ま だほんの緒 につ いたばか りとい うもの も少な くな い。表 1に 婦人服 ,紳 士服 ,ワ イシ ャッにつ いて主 動作 の 自動化 の状況 を示 す .こ のよ うな 自動化 において,最 近の開発のポイ ン ト は,そ の 自動機 の もつ フレキシビ リテ ィにおかれ る。す なわ ち自動機 の柔軟性 ,な い し融通 性 が重視 されて い パ ー ツ縫 製 の マ テハ ン て,端 的にい えば,多 品種 に も使 える自動機 とい うこと システ ム化技術 開発 (2)* 単 で早 くで きること,つ ま リクイ ック セ ッ トが重 要 と なる。このために, ミシンに電子技術や コン ピュー タ技 である。 この場合,品 種 が変 ったとき,段 取 り替 えが簡 一一 ハ ー ドの しくみ 術 が動員 されて い る。多品種生産 に も適用で きる自動縫 い装置 としては,自 動裁 ち目倣 い縫 い装置 と,NC(数 値制御 )ミ シン装置 とがあ る.前 者は裁断 されたパ ター 会 員 河 内 保 ンに沿 って,指 定 の縫 い代 で 自動縫 いす る もので,パ タ ー ンが変 って も,そ のパ ター ンに倣 う原理 の ものである ニ ネ* か ら,特 別 の段取 り替 えを必要 としない。 このよ うな意 1.ま 味 で,縫 製 に とって 自動裁 ち目倣 い縫 い装置 は極 めて理 想的な 自動縫 い機 であるが,パ ター ンに倣 うとい う点か らの制約 もあって,す べ ての縫製を カバ ーす るわけに行 えが き 本報告 は,昭 和 50年度 よ り昭和 53年度 までの 4か 年間 にわたる中小企業振興事業団の 「 特別研究開発事業Jと 「 ー ハ パ ッ縫製 の マテ ン システ ム化技術 開発 」 しての の 内容 につ いて報告す る ものであ り,前 回には本研究開 発の 「 背景」 について説明を行 い,シ ステ ムの ハ ー ドと しての前動作 モジ ュール を説 明 した。今 回は引続 いて , ハ ー ド編 として システ ムを構成す る機器 である,次 の各 合理化 モジ ュールについて解説す る。 ② 主 動作 モジ ュール (針落 ちへ の ローダ) 従 って適用 の範囲は,パ ター ンが直線な い し滑 らか な曲 線 で構成 され る形状 の もの とな り,衿 やカフスのよ うな 犬では,その 3周 を連続 して 自動縫 いす ること力×増 な 形】 い。直線な い し滑 らか な曲線で構成 され る縫 い個所 は , 衣料 の丈方向の縫 いに見出 され る.自 動裁 ち目倣 い縫 い 機 として,布 端 をサ ーボ制御す るエ ッジ コ ン トロール シーマ (Edge COntrOl ttamer,ECSと 略称す る )に よ ③ 主 動作 モジ ュール (クランプヘ の ローダ) ④ 後 動作 モジ ュール (エジェクタ) ⑤ 後 動作 モジ ュール (スタッカ) り実際に適用 されて い る縫 い個所 と,適 用成果 としての 生産性向上の例 を表 21)に示す が,こ れによって も衣料 の文方向の縫 いが主であることがわか る。一方 ,衣 料 の ⑥ 移 送用 モジ ュール (直線型移送装置 ) ④ 移 送用 モジ ュール (旋回型移送装置 ) 2.マ かないのである。現在 の同装置 では急 に出が った り,折 れた りして いるパ ター ンには追従す るこ とがで きない. 丈方向 と直角の方向のパ ーッ,す なわ ち衿 ,カ フス,ポ ケ ッ ト,フ ラ ップ,天 狗な どでは,自 動裁 ち目倣 い縫 い 機 が現在 の ところは追従 で きず ,適 用す るこ とがで きな いので,縫 い 目線のパ ター ンについてテープや,メ モ リ テハ ン 合 理 化 モ ジ ュ ー ル (つづ き ) 2.1 主 動作モジュール 縫製 での主動作 とは, ミシン掛 けないしアイ ロン掛 け やプ レス掛 けの作業その もの とな っている。 この主動作 として ROMや PROMに プ ログラム して 自動縫 い を行 う 2)が NCミ シンの方式 用 い られ るこ とにな る。丈方向と 直角方向の縫 い個所 で もヨー ク縫合 せやベル ト縫 いでは はほとん どが人 手 による作業 で, ミシンや プレス も,ア イ 乳ン と同様,道 具 とみな して もよいレベルにあ り,そ ECSが 使用 されて い るが,こ れは例外 である.NCミ シンでの段取 り替 えは,ECSに 比 べ ると新 しいパ タ ー れが縫製 を労働集約的 た らしめて いるゆえんである。 こ ンの場合 ,プ ログラ ミングを要 し,さ らに布 を押 さえる のよ うな状況 を打破す る縫製機器 の 自動化 へ の開発 は行 クランプ板 を加工 しなければな らな い点 で手軽 ではない が,多 品種生産に対 しては ,ECSが *Results and Details of Techno10gical Deve10pment to い,NCミ Materials Handling System fOr Sewing PrOcess Of 担 して こなす とい う構成 になるのである。そこで主動作 につ いての マテハ ン モジ ュールは ,自 動裁 ち目倣 い縫 Garment Parts。(2) * ネY . K a w a u c h i , M e m b e r . 東 セ ン ター 所 長 衣 料 の丈方向 の縫 シンが丈方向 と直角方向の縫 い をそれぞれ分 京 重機 工業 参事 ソ ー イ ング い機へ布 をローデ ィングす るもの と,NCミ シンの布押 さ P358 25 (繊維工 学 )Vol,32,No,7(1979) 表 1 服 種別 パ ー ツ縫 製 の 自動機器 と工程 自動化率 服 自 動 機 器 の 内 容 ー ス 芯貼 リプ レ ,自 動サ ー ジ ング機,ロ ング シーマ, ダ ツ シーマ ,エ ッジ シーマ,エ ッジ ヨ ン トロー ル シーマ ,パ ター ン シーマ,玉 ぶ ち作 り自動機 種 婦 人 服 現在 の工 程 自動化率 婦人 ドレス… 約 10% 1980年 代 の 自動機器 婦人 コー ト… 約 16% ワ ンピー ス… 約 17% ス カ ー ト…・ 約20% ス ラ ックス… 約20% 紳 士 服 芯貼 リプ レス,接 着成型 プ レス,く せ取 リプ レス,自 動サ ー ジ ング機,自 動芯刺 し装置,ロ ング シーマ ,ダ ー ツ シ ーマ ,パ ター ン シーマ,エ ッジ シーマ ,エ ッジ コ ン ト ロー ル シーマ ,玉 ぶ ち作 り自動機 ,ベ ル ト ル ー プ付機 ,ベ ル ト ル ー プ作 り機 ,フ ラッブ 自動縫機 ,袖 の 自動 ぐし縫機 , ズ ボ ン前立飾 り縫 自動機;天 狗地縫 門止 ミシ ン,シ ーム プ レ ッサ 前立 … 自動 二つ 折機,前 立 ボ タ ン穴 かが り機 ,前 立 ボ タ ン 付機,ポ ケ ッ ト セ ッタ,裾止 め 自動縫 門止 ミシ ン ー ヨ ク… ネー ム付 円止 め ミシ ン, ヨ ー ク地縫 自動機 剣 ボ ロ,下 ボ ロ…剣 ボ ロ折機,下 ボ ロ折機 ,剣 ボ ロボ タ ン ………約 10% 上 衣 ・ ……約20% 下 衣 …Ⅲ 自動下 ボ ロ付 け ミシ ン 約50% 穴 かが り,剣 ボ ロ 自動縫 関止 ミシ ン ワイシャツ 衿 … 衿羽根応 仮接着 自動機,衿 羽根応 本接着 プ レス,衿 地 衿飾 り縫 N C ミ シ ン 縫 NCミ シ ン,衿 台回 り折 り機 ,衿 台付 NCミ シ ン カフ ス…芯止 め縫 自動機,地 縫 自動機,穴 かが り無人装置 , 裏返 し自動機 ,飾 り縫 自動機 表2 オ ーバ ラ ップ作業 による効果例 ヽ ﹁じ こ 人 仲 婦 ︲ 柱 〉 く 縫垂!描 細 中 地 縫 下 塩 石 - ● 婦 人 服 干 一 ==== == 一 会 社 人 員 規 模 (人 ) サィズ(枚 ) 畢密ロジト =一 ==一 ====― ==========一 ECS使 用実態工程 本縫 による生産枚数 (着/1hr当 り) 一 ==一 車 ― =一 一 ECSに よる生産枚数 (着/1hr当 り) 一 ===キ ー =一 =一 一 生産能率指数 (%) 前切替地縫 後切替地縫 A社 100∼200ノ 【 コー ト 500∼100枚 背中心地縫 333 袖地縫 (表) 300 袖地縫 (裏) 260 フ ー ド地縫 667 ベ ル ト地縫 袖 ベル ト地縫 肩 ・脇合せ えクラ ンプヘ 布 をローデ ィングす るもの との 2種 につい ー て研究開発 が行 われ,さ らにプ レス機 に対 して ロ デ ィ ングを行 う装置 も一種 の クランプヘ の ローダとして ,併 せて 開発 された 。次 に これ らの 装置 の し くみにつ いて説 明 を行 う こ と としよ う。 2 . 2 針 落 ちへ の 回―ダ P359 繊 維 機 械 学 会 誌 26 針落 ちへ の ロー ダ (Loader for Two Phes to Needに Posibn)は ,ベ ル ト コンベ ヤ上 に 2枚 の布地 が置 かれ ると,コ ンベ ヤが 2枚 の布地 を自動裁 ち目倣 い縫 い機 の 針落 ちに自動的に搬送 し,挿 入す る機能 を行 うもの であ ー る。従来の 自動 ミシンにおいて針落 ちへの ロ ダに属す る ものにつ いて,発 表 されて いるい くつかの方式 につい て,み るこ とにす る。 ローダは 自動 ミシンの稼動率向上 をね らいとして,作 業 の オー バ ラップ化 をはか るため に設 け られ る.作 業 の オーバ ラ ップ とは ,布 が 自動縫 い されて い る間に,次 の布 を用意す る こ とを基本 とす 図 3 パ ッチ ポケットの 田部 を 2つ 折 りして, 2本 ー 針で飾 り縫 いす る ミシ ンヘ の針落 ちへ の ロ ダで ,直 線縫 いで あ り,ロ ー デ イングされ る 生地 は 1枚 で ある る,人 と自動 ミシンの作業分担 によ る効率化方式 であ ー り,人 は ロー ダに布 をセ ッ トす る。 ロ ダは これを針落 ちに持込 み , 自動縫 い させ る。 ロ ー ダは戻 って,次 の 布 のセ ッ トに移 る。発表 されて いる もの として,図 1は 4)の 針 落 ちへ の ロ ー ダ で あ 卜の 口縫 いの 2本 針 ミシ ン る。 ポケ ッ トロは 2つ 折 りされ るが ,布 として は 1枚 で あ り,こ れ も 1枚 ハ ン ドリングであ る。上 ベル トに よ り ー 針落 ちへ つ ぎつ ぎに持込 まれ る。 この よ うな密 な オ バ ラ ッ プの 場 合 で は , ミ シ ン稼 動 率 は 95%に 近 い ところ ー まで向上す る。図 4は ニ ッ ト ス ラ ックスや トレ ニ ン 図 1 85;褒 皆e母 各身骨を:各 曇;う 少骨 告) 3)の 針落 ちへの ロー ダであ る.サ ー 自動 サ ー ジング装置 ジング (Serging)と は ス ラ ックス,ス カ ー ト, ド レス な どの身頃 に,ほ つ れ止め のオーバ ロ ック縫 いを行 う ー 縫 い方 をい うが,縫 合 わせ と違 って , 1枚 だけで オ バ ロ ックされ る。従 ってサ ー ジングは 1枚 ハ ン ドリン グである。図 1で は 3台 のオーバ ロ ック ミ シンに よる ー 自動 サ ー ジング装置全 景 と,奥 の 2台 の オ バ ロ ック ミシ ンの 間 に設 け られた ロ ー ダを示 し,図 2は このロ │ミ 2 男 務 縁=す ぐ つ あ 稽、 犠 ) 夢じ ヌ 皇 亀 キ 緩 費 へ ち 持込 まれ る) ―ダ部分 を示す 。ここでは布 は 1枚 で,確 実 に針落 ちへ ー 持込 むため,ピ ンに刺 されて最後 の工 程 の オ バ ロ ッ パ ク ミ シンの針落 ちに持込 まれ る。図 3は ッチ ポケ ッ 摯 図4 R誓 ュ 余 云 9あ 貿 窓 ラ 亥 房 で ち 筆 計 守 'あ ンの前身頃 に折 り目付 けをする自動 ミシ ンの ロー ダで,こ の場合 も 1枚 の布 をローデ ィン グす る) パ ンツの前身頃 に折 り線 を付 ける,マ ジ ック ライナ グ 5)へ の針 落 ちへ の ロー ダ な どと呼 ばれ る 2本 針 ミシン ー で,予 めの セ ッ ト位置か ら上 コンベ ヤに送込 む ア ム と,針 落 ちへ送込 む上 コンベ ヤか ら成 り,こ の場合 も 1 ー ハ 枚ハ ン ドリングである.針 落 ちへの ロ ダで 2枚 ン ド の 5は い。 長尺物 縫合 わせ用 図 リングの ものの例 は少な 6)に ー 設 け られ た針落 ちヘ の エ ッジ シ マ系 自動 ミシ ン の ロー ダであ り,こ の例 では上布 と下布 は じかに重ね ら れて針落 ちに持込まれ る ものでな く,上 布 と下布 は エ ッ ジ ガイ ド部の上下布分離板 の上 と下 とに分離 されて持 ー 込 まれる ものである。 この ために ロ ダにはまず下布 を セ ッ トし,ロ ーダの分離板 の上 に上布 をセ ッ トして,針 落 ちに分離状態 で持込 み ,エ ッジ ガイ ドの分離板 に引 P380 繊 維 機 械 学 会 誌 26 針落 ちへ の ロ ー ダ (Loader for Two Phes to Needに Posiion)は,ベ ル ト コンベ ヤ上 に 2枚 の布 地 が 置 か れ ると,コ ンベ ヤが 2枚 の布地 を 自動裁 ち目倣 い縫 い機 の 針落 ちに 自動 的に搬送 し,挿 入 す る機能 を行 う もの であ ー る。従来 の 自動 ミシンに お いて針落 ちへ の ロ ダに属す る ものにつ い て ,発 表 されて い るい くつ かの方式 に つ い て ,み る こ とにす る。 ロー ダは 自動 ミシンの 稼動 率 向上 をね らい として ,作 業 の オ ー バ ラ ップ化 をは か るため に設 け られ る。作業 の オ ー バ ラ ップ とは ,布 が 自動 縫 い され て い る間 に ,次 の 布 を用 意 す る こ とを基 本 とす 図 3 パ ッチ ポケ ットの 田部 を 2つ 折 りして, 2本 ー 針で飾 り縫 いす る ミシ ンヘ の針落 ちへ の ロ ダで ,直 線縫 いで あ り,ロ ー デ イングされ る 生地 は 1枚 で ある る,人 と 自動 ミシ ンの 作 業 分担 に よ る効 率 化 方 式 で あ ー り,人 は ロー ダに布 をセ ッ トす る。 ロ ダは これ を針落 ー ロ ダは戻 って ,次 の ち に持 込 み , 自 動 縫 い させ る。 4)の 針 落 ちへ の ロ ー ダ で あ 卜の 口縫 いの 2本 針 ミシ ン 布 の セ ッ トに移 る。発表 されて い る もの として ,図 1は る。ポ ケ ッ トロは 2つ 折 りされ るが ,布 としては 1枚 で あ り,こ れ も 1枚 ハ ン ドリングであ る。上 ベル トに よ り ー 針落 ちへ つ ぎつ ぎに持込 まれ る。 この よ うな密 な オ バ ラ ッ プの 場 合 で は , ミ シ ン稼 動 率 は 95%に 近 い ところ ー ま で 向上す る,図 4は ニ ッ ト ス ラ ッ クスや トレ ニ ン 1 景 図 っホ艶巻軸 3)の 針落 ちへの ロー ダである。サ ー 自動 サ ージング装置 は ス ラ ックス,ス カ ー ト, ド レス ジング (Serging)と な どの身頃 に,ほ つ れ 止めの オーバ ロ ック縫 いを行 う ー 縫 い方 を い うが,縫 合 わせ と違 って , 1枚 だけでオ バ ロ ックされ る。従 ってサ ー ジングは 1枚 ハ ン ドリン 1 ' あ 房貿 移 図4 景 云 窓 で余0 あ 守 筆 摯 誓ュ写 亥ち ンの グである。図 1で は 3台 のオーバ ロ ック ミ シンに よる ー 自動 サ ー ジング装置全 景 と,奥 の 2台 のオ バ ロ ック ンの前身頃 に折 り日付 けをする自動 ミシ ロー ダで, この場合 も 1枚 の布 をローデ ィン グす る) パ ンツの前身頃 に折 り線 を付 ける,マ ジ ック ライナ グ 5)へ の針 落 ちへ の ロー ダ な どと呼 ばれ る 2本 針 ミシン ー で,予 めの セ ッ ト位置 か ら上 コンベ ヤに送込 む ア ム と,針 落 ちへ送込 む上 コンベ ヤか ら成 り,こ の場合 も 1 ー ハ 枚 ハ ン ドリングである。針落 ちへ の ロ ダで 2枚 ン ド わせ用 の 5は い。 縫合 長尺物 図 リングの ものの例 は少な 6)に ー 設 け られ た針落 ちへ の エ ッジ シ マ系 自動 ミシン ミシ ンの 間 に設 け られた ロー ダを示 し,図 2は この ロ の ロー ダであ り,こ の例 では上布 と下布 は じか に重ね ら れて針落 ちに持込まれ る ものでな く,上 布 と下布 は エ ッ 図2 毘 =ズ あ 稽す 犠 ゲに'し 務皇 ヌ 亀縁 キ 縁 費 へ ち 持込 まれる) ― ダ部分 を示す 。こ こでは布 は 1枚 で,確 実 に針落 ちヘ ー 持込 むため,ピ ンに刺 されて最後 の工 程 の オ バ ロ ッ パ ク ミ シンの針落 ちに持込 まれ る。図 3は ッチ ポケ ッ ジ ガイ ド部の上下布分離板 の上 と下 とに分離 されて持 ー 込 まれる ものである。 このために ロ ダにはまず下布 を P380 セ ッ トし,ロ ーダの分離板 の上 に上布 をセ ッ トしてチ針 落 ちに分離状態 で持込 み ,エ ッジ ガイ ドの分離板 に引 27 ( 繊維 工 学 ) V o l 。 3 2 , N o , 7 ( 1 9 7 9 ) 空 気流 図 7「 布分離 モ ジュー ル」 の原理 重ね縫 いの針落 ちへ のロー ダの例 ー 継 ぐようにしている。針落 ちへの ロ デ ィングにおいて 1枚 ハ ン ドリングよ り, 2枚 ハ ン ドリングの場合 の方 が 図 5 2枚 格段 にむず か しくな るのは,枚 数 が増 したこ とに関す る むず か しさに加 えて,上 下 の布は分離板 によ り分離 され て針落 ちに ローデ ィング されなけれ ばな らない とい う質 の違 った条件の加わ るためである。なぜ 重ね合 わせ縫 い に分離板 が必要 か とい うことを,縫 製技術一般論 の立場 図 8 針 落 ちへ の ロー ダ外観 は重ね られて分離 ゲ ー トを通過す ると,そ の上下 に配 さ で説 明す ると,次 のよ うにな る.布 には特有 の表面 の状 態 があ り,そ の摩擦係数 も布 によ り大 きく異 な って い る。特に うねを もつ コーデ ュロイや,毛 足 を もつベルベ れたエア パ イプか ら空気 が噴出す る。噴出 した空気 は 流 れて空気流 をなす が,流 れ の側 圧 は圧 が降 下す るの ッ トな どでは , 2枚 を直 かに 中表 に重 ね合 わせて縫 う と,思 うよ うに縫 うこ とがで きないので, うね とうね と が噛合 わないよ うに,毛 足同志 が くい込 まない ようにし で,布 は流 れに沿って吸着 され ,上 下 の布は分離 され , その間に分離板 が挿 入 され るとい うこ とにな るので あ る。従 って今回開発 された針落 ちへの ローダは,人 が予 て縫 うこ とが必要 にな る。 この よ うな点 か ら理想 的 に は,分 離 板 は針 落 ちの音S分にも,延 長 してい るべ きであ るの.針落 ちにまで延長 した分離 板 による縫製では, ミ シ ンの送 りは上下送 り方式 が必要 となって くる.フ ァッシ め ロー ダにセ ッ トの とき分離 してや るとい うのでな く, 重ねて供給すれば ,分 離 し,針 落 ちへ 送込 む もの であ り,今 日の水準 では,こ の方式 は最 も進ん だ もの とな っ て いる。 ョンが素材 をベー ス とした企画 を主流 とす るとき,特 異 ー 素材 に も可縫能力 の高 い工業用 ミシンの必要性 がク ロ 2.3 ク ランプヘの 日―ダ 主動作 モジ ュールで,丈 と直角方向の縫 いに対す るプ ズ ア ップされ るが,そ の要求 を満 たす には,上 下送 り を備 えるこ とと,針 落 ちに分離板 を設けるこ とが重要な ログラム制御系 ミシンの マテハ ン モジ ュール であるが, この系統 の ミシンでは,布 クランプに布 をは さん でお き,ク ランプを縫 い 目線 に沿 って駆動待J御して縫 うもの なので,ク ランプに ローデ ィングす る機能 が必 要 とな る。 クランプヘ の ローダ (Loader tO CLamp)を 従来 の 条件 とな る。 この よ うな縫製 の 固有条件 を考慮す ると, 針落 ちへ の ローダは分離板 によ り分離 された状態 で上下 の布 を ローデ ィングす る ものでな くてはな らない。今回 開発 の針落 ちへ の ローダは コンベ ヤ上に重ねて置かれた プ ログラム制御系 自動 ミシンにつ いて み るこ とにす る。 これには大別 して 2つ の方式 があげ られ る。その一つ は 2枚 の布が,針 落 ちの方向 に コンベヤに乗 って送 られて 行 く途中で,上 下 に分離 され,分 離板 の上倶」と下倶Jとに ロー ダ プ レー ト (Loading Plate)方式 である。 この方 式 は ローダ プレー ト上 の所定位置 に人 が布 を必要枚数 分かれて挿入 されて針落 ちに送 り込まれるのである。図 8!2枚 の布 6∼8に布 を分離す る部分 と,その原 理 を示す 重ねて置 くと,こ の ローダが開 いてい るクランプの中 に ーダ 送 られ ,ク ランプが閉 じると,布 だけ置 いて,ロ プ レー トは空で戻 る ものである。 クランプの中には布 が 挿入 されて いる。 この際,位 置ず れを防 ぐため,ク ラン マニピュレータ 空気噴出部 下) (上・ (上 プに ピンを植 え, ク ランプが閉 じるときピンが刺す よ う にす る場合 もある。 この ような方式 の例 として ,図 9は 9)に おけるクランサヘ の ロー ダで,手 許 衿 の地縫 自動機 に衿 のセ ッ ト中の ロー ダ プレー トが見 える。図10は ポ ・ 下) ー 図 6「 針落 ちへ の ロ ダ」構成図 P381 繊 維 機 械 学 会 誌 ダ プ レー ト方式 の ク ラ ンプヘ の ロ ー ダの例 図 1 2 2 組 の クランプヘ の ロー ダをもつ N C ミ シ ン が あ る 。 ア メ リカ で は 1 9 6 7 年 , A p p a r e l R e s e a r c h F o u n d a d O n が 2 枚 の 布 を重 ね合 せ て , 所 定 位 置 ま で 送 る無 人 マ テ ハ ン装 置 R I N K を 試 作 したが , そ れ ぞれ位 置決 め され た 2 枚 の 布 を, バ キ ュー ム吸着 ヘ ッ ドによ り 最初 の 1 枚 を吸着 し, 次 ぎの位 置 で 2 枚 目を吸着 し, 2 枚重 ね 合 わせ る原理 の もの であ った。 この よ うな原理 に 属す るN C ミ シンの クラ ンプヘ の ロ ー ダ を 図 1 3 に示す 1 め , 図 10 ポ ケ ッ ト セ ッタの クランプヘ の ロー ダの例 吸着 ヘ ッド 吸清 ヘ ノド駆動装置 10)の ー ロ ダを示 して い る。 シ ャツ前 立 と ケ ッ ト セ ッタ ポケ ッ ト地 を ロー ダ プ レー ト上 で 位 置決 めす る と, ロ ー ダは前 立 とポケ ッ トの生 地 をポ ケ ッ ト セ ッタ の ポケ ッ ト折 り機付 前 立 押 さえ板部 に挿 入 し, 自 動 的に ポケ ッ 11)の ー ロ ダ プ レー トを 図 トを縫 い付 け る。 N C ミ シ ン 1 1 に示 す 。 この 例 では シ ャツの衿 につ い て , 衿 羽 根 は 図 13 吸 着 ヘ ッ ドに るクラ ンプヘ の ロー ダの例 衿 の 裏地 と表 地 は , 表 地 を上 に して ,重 ね て A部 に 人 が置 く。芯 は Bに 同様人 が置 くと,Cの 吸着 ヘ ッ ドが 図 11 シ ャツ衿羽根 と衿台の NCミ シ ンの クランプ ヘ の ロー ダ それ ぞれ吸 着 して重 ね ,ク ランプにのせ る。従 って クラ 回 り折 りされ た衿台 の 間 にサ ン ドイ ッチ状 に挿入 され た 状 態 で ,ロ ー ダ プ レー ト上 に 位 置決 め され て 置 か れ , これ が クランプの 中 に ロー デ ィン グ され るよ うにな って 機構 の もの とな って い るのが特徴 で ,吸 着 ヘ ッ ドが戻 る ンプは上 板 が 邪魔 に な らな い位置 に 引込 ん で開 くよ うな と,上 板 は 閉 じて重 ね られ た衿 i/D材 料 を押 さえる もの で あ る。 い る。衿 では この よ うな位置決 めに高 い精度 (衿の 3周 それ では 本研 究 に おけ るクランプヘ の ロー ダは どの よ にわ た り0.5 rrlm以 内 )が 要求 され るの で ,位 置 決 め は人 うな ものか とい うと,図 14に示 され るよ うに,中 物 プ ロ の 作業 に よ らざるを得 な い。 図 12はクランプ が往路 に縫 ト タイ プ と して ,衿 の 地 縫 いの NCミ シンの ク ランプ い,帰 路 に も縫 うよ うに して作 業 の オ ー バ ラ ップ を強 12)で め た NCミ シン ,こ の ため クランプヘ の ロー ダは 2 に対す る もの として ,吸 着 ヘ ッ ド方式 に よる クランプヘ の ロー ダ とな って い る。 こ こで 従来方 式 と異 な る点 は , 組 とな って い る。 ロー ダ プ レー ト方 式 に対 す る もの として 衿 の 地縫 いに 当 って表地 に , き せ を 考 慮 した こ とで あ ,吸 着方 式 る。す なわ ち縫製 技術 上 で, き せ とは ,図 15に示す衿 の P382 29 ( 繊維 工 学 ) V o l . 3 2 , N o . 7 ( 1 9 7 9 ) タ 〃″ 図 16 ク ラ ンプの構造 図14 衿 の きせ を考慮 した本研究のクランプヘ の ロ ー ダ説明図 ′ 2″ 2タ Jb 芯地 / ヽ ゃ表地 一 23′ 23 裏地 図 1 7 き せ を考慮 した ク ラ ンプの押 さえ方 この よ うな, きせのための スペ ーサは, 前 述の ローダ プレー ト方式 には設 けるこ とがで きない。それは ローダ プ レー トが空 で帰 る行程 で , ス ペ ーサ が引掛 って しま うためである。 クランプは上方 か らヘ ッドが降下す るた 以上 開か れ る必要 め, ク ランプのスペ ーサや上 板 は9 0 ° が生 じる。図1 8 は上板 について, 図 1 9 はスペ ーサにつ い P2 要 地 ' 図15 衿 の構造 23 2′ 構 造 に お い て ,裏 地 が 表 に見 え な い よ う,Plょ り P2が 控 えられて い る こ とをい うが,こ のためには ,表 わ 地は裏地 よ り表面被覆率 が大 きくな るよ う,や やゆ とり のある状態 で地縫 いされ なければならない。そこで持つ 表 地 と芯地は,芯 地 を上 にして 図14のセ ッ ト位置 14に重ね /7 られて置か れるが,こ の位置 14は,ゆ とり量に見合 う厚 さの スペ ーサが設 け られていて,ゆ とりが安定 して保 た 20 図 18 ク ラ ンプの上 板 の90°開放 れるようにして いるのである。一方裏地 は 1枚 でセ ッ ト 位置 13に平坦状 に,普 通に置かれる。吸着ヘ ッドは 2組 あ り,図 14の6, 7で 示 されるが, 7の 吸着 ヘ ッドはセ ッ ト位置 14に対 して,ゆ とりのための スペ ーサに対応す る凹みを もっている。吸着ヘ ッド6, 7は 同時 にセ ッ ト 位置の生地 を吸着 して,ク ランプの上へ 移動す る。まず 裏地 を吸着 したヘ ッ ド6が ,ク ラ ンプに裏地 を置 くと, 次 にヘ ッ ド7が クランプの上 に移動 して,表 地 と芯地 を 牙 重ねて置 くことにな る。 クランプの構造 は 図 16に示 し, その押 さえ方は図17のよ うに裏地 の上 を クランプの スペ ーサ36が押 さえ,そ の上 に表地 と芯地が置かれ,そ して クランプの上 板 27,27′によ り押 さえ られ るの であ る。 P383 図 19 ク ラ ンプのスペ ーサ の90°開放 30 繊 維 機 械 学 会 誌 て,開 かれた状態 を示す。 またスペ ーサは生地の間 に挿 入 されているため,縫 い終 ってクランプか ら縫 い上が っ た衿 がェ ジェク トされ る際 ,取 出す の にスペーサの押 さえ圧が邪魔 にな らな いよ う,わ ず か持上がって,ぃ わ ゆるアンタランプの状態 が とられな くてはな らな い.図 20は スペ ーサの アンクランプの状態 を示 してい る.こ √ プ 鶏 制 蕪 本 マ の 球 機 カ ヽ 勲 う ち ゥ 図20 ク ランプのスペーサのア ンクランプ状態 のよ うに, きせ を考慮 した クランプヘ の ローダとい う点 ー で は類 がな く,衿 の品質維持 を特徴 とす るモジ ュ ル で あるこ とをね らい とした もので,こ の方式 はカフスや雨 ぶた な ど, きせを行 うパ ー ツに も適用ので きる ものであ る。 次 にクラ ンプヘ の ローダのバ リエー シ ョン として,プ レス機 へ の ロー ダ (Loader tO Garment Press)につ い て説明を行 う。プレス機へ の マテハ ン合理化 は ミシンの 場合 よ り遅れが ちであ り,マ テハ ン合理化 システ ムの 中 にあって,放 置す るこ とがで きな い状態 とな ってい る。 それでは プレス機 に対 してマ テハ ン合理化 の難易度 を考 図22 プ レス機 へ の ロー ダの構造 えると,単 にプ レス機 の下 こての上に生地 を置けばよい 作 業 を無 人 化 す るこ と も不 可能 で は な くな ったの で あ よ うな作業 と,下 こて に着せた り,は か した りす るよ う な作業 とがあ り,前 者では マテハ ン合理化 の効果 も期待 る。 で きるが,後 者 では技術的な困難性 が極 めて大 きい。 し か しパ ーツ縫製 での 中間プ レス作業 では,比 較的 に平面 後動作 では扱 う生地 は縫 い合 わ され た りして, 1枚 ハ ン ドリング とな る点 が特徴 で あ る。後動作 モ ジ ュー ル と 作業 が多 いので,そ れだけに可能性 も少な くな い。本研 /用 の ミニ プレス機 を対 究開発 においては,中 物パ ー` して は ,エ ジ ェクタ (騎ecter)と,ス タ ッカ (Stacker) 2,4 後 動作 モ ジ ュール (エジ ェクタ) が り品)を 加 とか ら成 り,エ ジェクタは仕 上 が り品 鶴 型二 象 とし,織 物生地では紳士服 の衿 の くせ取 り工程,ニ ッ ト生地 では子供 スー ツ上衣の ポケ ッ ト仕 上工 程 につ い て,プ レス機 の マテハ ン合理化 が図21のよ うに行 われた のである。プ レス機 への ロー ダは ,こ こでは ロー ダ プ 工 個所 (針落 ち )か ら取 出 し,ス タ ッカに引継 ぐ動作 を 行 うものである。 エ ジェクタ として採用 され る各種方式 を表 3に 示す 。 この研究 によ り開発 され た エ ジ ェクタ レー ト方式 が採用 され,そ の構造は図22に示す よ うにな は,吸 着式 と機械 的滑 らし式 の両方 を切替 えによって行 うことので きるもので,通 常生地 には吸着式 を,薄 地 の って い て ,例 えば 紳 士服 の 衿 で ,サ イズ が AY-3, AY-5,AY-7の ように変 って も,ロ ー ダ プレー ト上 通気性 の大 きい生地 には機械 的滑 らし式 を用 い られ るよ うにして,適 用範囲の増大 を意図 している。図23にエ ジ のセ ッ ト位置 につ いて,図 22の位置決 めガイ ド14によっ て,段 取 り替 えを要す ることな く作業 で きる。 ローダ ェクタの外観を示 し,図 24にその構造 を示す が,図 24の ブ ロア モータ 6の 吸引側 にホ ー ス 8を 連絡 し,吸 引 を プレー ト1は 下 こての上 に進むと,布押 さえにより生地先 端 が押 さえられ,プ レー トは空で戻 る.生 地は従 って下 働 かせた り,切 った りをバルブ仕切板 10によ り行 うよう に し,ア ー ム12bの 駆動 は , 2個 の エ ア ガ ンダA, Bに よ り, リンク 1, 2, 4に よ り行 う。 エ ア シ リン こての上 に乗 せ られて いるので,布 押 さえが上昇 して上 こてが下 がって,プ レス掛 けが行 われる ものである。 ロ ーダ プレー トと前動作 モジ ュール を連結 して,プ レス P384 ダ24は吸着 ヘ ッド14を上下 させ る もので,ヘ ッ ド14はワ イヤ18によ り回転可能 で,ワ イヤは エ ア シ リンダ15に ( 繊維 工 学 ) V o l . 3 2 , N o . 7 ( 1 9 7 9 ) 31 表3 エ ジェクタの各方式 性 機 理 能 持 上 げ移動 式 機械 的把持 移動 布 ク ラ ンプ式 総体的 に 良 的良 体 総 に 上 滑 摩擦 移 動 形状保持 辞 穂 鞭 辞 穣 鞭 摩擦 移 動 卜式 機械的滑 らし式 ルし 浮上 移動 ら べヽ エ ア ブロー 式 能 位置精度 で分 地充 薄不 着 原 辞 辞 穂 根鞭 鞭 辞 辞 根 和鞭 鞭 吸 式 で分 地充 薄 不 方 図23 エ ジェクタの外観 ﹂ / ル ︲ ヽ 図24 エ ジェクタの構造 P385 比 較 適 用 限 界 薄地 で通 気性大 の 生地 には適 用で き ない 薄地 で調整 が徴妙 適 用範囲広 い 適 用範囲広 い 最 も確 実 ,接 着 プ レスか らの はが し に最適 32 繊 維 機 械 学 会 誌 よ り動 か され る。 2 個 の エ ア シ リンダA , B に よ り, アー ムは図2 5 のよ うに 4 個 所 の位置を選べ る。 図2 6 のよ 一 3 田 匝 025 エ ジェクタ アー ムの駆動 図28 プ レス機 か らのエ ジェクタ構造 ・ ヽ 、 、 、 、 、 、 、、 / \ _ ミ す ム 図 回 ク ジ 反 ラ 沖弥恋 そ ュ 表︲ , よ 淋講 ︲ エ ジェクタの配置 とアー ムの動作状態 (左右対称 ) 匝回26 ”= R 図29プ レス機 か らのエ ジェクタ構造説明図 、 A 、 1,︲︲nυ B ・︱ ︱ 図 l 取出 し,ス タ ッカの上 で布 クランプは布を放 して,復 帰 す る。布 をはがすょ うに して取出すのは接着 プレスの場 合 に も下 こてか ら確実に取出せ るよ う考慮 した結果 であ る。図30に布起 し板 によ り持上 げ られたニ ッ ト子供服 が エ ジェクタ アー ム動作 の 反転 2個 の布 クランプでクランプ された状態 を示す。 路 とす るだけで簡単 に行 える特徴 を もっている。図 にお いて Eな い し eは 針落 ちよ り取出 し位 置 の こ とで, 1, 1, 田 ない し i, 1,面 はそれぞれ 3品 種 に対応 したス タ ック位置 である。通常の使用 ではこの中の一つ の スタ ック位置 に設定 し,一 つ の ス タ ッカに引継 ぐ。また制御 回路 は マ イクロ コンピ ュー タ回路で,吸 着式 と機械的 滑 らし式 の動作 プ ログ ラムが PROMに 書 き込 まれて い るので,デ ジタル ス イ ッチに よ リメモ リを呼出す こ と で,吸 着式 と機械的滑 らし式の切換 えがで きる ものであ る。 次 にプ レス機 か らの エ ジェクタにつ いて説明 を行 う. プレス掛 けの終 った布は下 こて面か ら取出 され ,ス タ ッ カに積 み重ね られ る.下 こてよ り布 を取出 し,ス タッカ に引継 ぐ機能 を果 たす ものが,プ レス機 か らの エ ジェク 図30 布 起 し板 とプ レス機 か らのエ ジェクタの布 ク ラ ンプの状態 2.5 後 動作 モ ジ ュール (スタ ッカ) ス タ ッ カ (Stacker)は仕 上 が り品 を積 み 重 ね る装 置 る.プ レス掛 けされた布,図 において, くせ取 りされ た で あ り,小 物 パ ー ッ では ケ ー ス な どに 収 容 して 積 み 重 ね ,中 物 パ ー ッでは 平積 み ,大 物 パ ー ッでは ハ ング した 紳士服衿 の表地は布起 し板 1に よ りその右端 が斜 に持上 形 に積 み重 ね る ものが 見 られ る。 この よ うな ス タ ッカ と げ られ る。布 クランプ14はキ ャリッジ 7に よ り,布 起 し して小 物用 を図31,中 物用 を図32に ,大 物用 を図33に そ 板 の所 まで きて,布 をクラ ンプ し,布 起 し板が戻 ると, れ ぞれ 1例 を示す 。本研究 では 中物用 ス タ ッカ と小物用 下 こての上 を通過 し,布 を下 こてか らはがす よ うにして ス タ ッ カが 開発 され た。 中物 用 ス タ ッ カは 図 34に 示 さ タである。 図28は その構造 ,図 29は構 造 の 説 明図 であ P36S ( 繊維 工 学 ) V o l , 3 2 , N o , 7 ( 1 9 7 9 ) 33 図34 中 物 ス タッカ レ 上に ット 積 まれたパ ー ツは ミシン テ ー ブルの リ,パ 手許 ス イ ッチ の操作 で 自動 的 に ス タ ッカ内部 より押 出 されて ス タ ッカ債体 の 中か ら出て くるよ うにな って い より ると仕上がったパ ーッはエ ジェクタによ り加工4bl所 取出 され ,本 ス タ ッカの入 口に運ばれ ると,ブ ラシ車 で 図 3 1 小 物 ス タ ッカの例 フ ィンガ位置ま で進め られ ,こ こで光電検知 され,往 復 式 フ ィンガがパ ーツをつ かみ,ス タ ッカに引込 み,受 け 櫛上において,復 帰す る。受 け櫛は引込まれると,パ ー ツは ガイ ドに当って整直 され,パ レ ッ ト上 に積重 ね られ る。パ レ ッ トは積重 ね られ たパ ーツの上面 が一定 となる よう光電検出 によ り自動調節 が行 われ,ま た横積 みでは パ レ ッ トが 1枚 ごとわずかずつ押出 され る動 きも加 えら れる ものである。横積 みは縫製工程の進みでパ ーツの厚 みが不均等 とな り,平 積 みでは積 ねて行 くと崩れて しま うよ うな場合 に用いるこ とがで きる。小物用 スタッカは 図35に示 され,カ フスな どの小物パ ーツ (サイズの範囲 図32 中 物 ス タ ッカの例 図35 小 物 ス タッカ 150 Frlmま で)を 対象 とし, ミ シン テ ー ブルの 300111m× 上な どの所定位置に置かれたパ ーツを光電検出 して ,フ ィンガでつかみ,ス タ ッカにセ ッ トされた マ ガジン ケ ースの上 に引込 み ,受 け櫛の上にパ ー ツを置 いて復帰す る。次に受け櫛は引 っ込み ,パ ーツは マガジンに収容 さ れ る。 マガジンはパ ーツが一杯 の ときは自動的に,ま たは ロ 図33 大 物 ス タッカの例 ー パ ツ として衿や袖な どのパ ーツにつ いて,そ れ,中 物 工程 の関連 300 nlm),次 の形状 ,大 きさ (範囲 は600 rlm× ッ トの 区 切 りの ときは手許 ス イ ッチ により押 出 され, 更 に手許の移送指令 スイ ッチで直線型移送装置 を自動的 によって ,平 積 み ,横 積 みを選択 で きるよ うに して あ に呼付 け,台 車 に自動的 に積 み込む ことがで きる. P387 34 繊 維 機 械 学 会 誌 2.6 移 送用モジュール (直線型移送装置) 連動 して , パ ー ッを収容 した マ ガジ ンを 自動 で台車 上 に 多品種少量生産の場合 ,品 種 の切換 えによって ライン のせ , ア ドレス され た工 程谷 無人移送す る シス テ ム を作 での流れ が変 ることになるが,そ の都度 ミシンな どの配 置 を変 えるのは大変なので,そ の ままの レイアウ トで生 産 を行 わ ざるをえない。 この場合 ,工 程間搬送 では次 の り上 げたのであ る. 2 . 7 移 送 用モ ジ ュール 〈 旋 回型移送装置 ) 頭 上 空 間 を利用 す る移 送用 モジ ュー ル であ り, 図 38に 2つ の機能 が必要 である。すなわ ち a.バ イパ ス機能 b . バッフ ァ機能 である。バ イパ ス機能 とは い くつかの工程 を飛ば した り で き る機 能 で ,指 定 された行先 へ ,途 中 の 工程 を飛 ばしてイ コ ナるとい うものである。バ ッフ ァ機台旨とは指定 工中で手 が された工 程 が受入れで きない とき (例え↓ 鋤日 放 せ ない ときな ど),仕 掛 り品 を受 入 れ可能 まで 保 持 で きる機能であ り,タ イム バ ランス上 と,ジ ャス ト イ ン タイムにパ ーッ供給 の立場 か ら必要 とされ る機能 で ある。いずれ も次工程 につ いて,ア ドレスで きる移送装 置 でなければな らな い。この よ うな条件 を備 えた移送装 置 としては,従 来 コンベ ヤ システ ムが使 われて いたが, 設備 は大掛 りとな ってお り,床 上 設置 では フ ロア コン ベ ヤで,工 程 ア ドレス可能な タイプが使用 され,オ ーバ ヘ ッド コンベヤで は頭上空 間 を利用 して,工 程 ア ドレ ス可能 と,バ ッフ ァ機能 を もつ タイプが発表 されて い る。今回開発 の移送 モジ ュールにおける直線型移送装置 は,フ ロア コンベ ヤに代 るコンパ ク トな移送装 置 とし て走行台車方式 を とってお り,床 上 を前進 ,後 退可能 で,カ ー ブ も前後進共同一軌道を通 るよう,移 送 モ ジ ュ ールの前輪,後 輪 ともステアリング能 力を持 たせてあ り, 無人操縦のため,床 面 に 9.255 KHzの 交流 を流す誘 導 図38 旋 回型移送装 置 示す よ うに旋 回す る支腕 によ って 8個 所 までの ス テ ー シ ョン間 の パ ー ッ搬送 を行 う装置 で あ り,旋 回型移送装置 と呼 ばれ る。作 業者 の 要求 に応 じて到 着 したフ ックにパ ー ツをのせ ,操 作 パ ネル 上 で次 工 程 を ア ドレス して お く と,手 許 の ボ タ ンを押 して次 工 程 へ 送 る こ とがで きる も の で,次 工 程 が 作業 中 で受入 れで きない と きは ,一 時待 機 の ため保持 させ る こ とがで き,こ れは仕掛 り品 の バ ッ フ ァの 役割 りを果 たす もの で あ る。 待J御は マ イ ク ロ コ ン ピ ュー タ内蔵 に よ り,プ ログ ラ ミングが簡単 で,バ ッ フ ァの ために次 工 程 を記憶 し,ス テ ー シ ョン位置 ,工 程 の変 更 な ど段取 り替 え も容易 として い る。 3,お わ りに (今 回 の ) 今 回は マテ ハ ン合理化 モ ジ ュー ル につ い て その し くみ 用電線が敷 かれて,こ れによ り誘導 され, 6個 所 までの 停止 ステー シ ョンを ア ドレス されて ,無 人運転 され る。 につ いて説 明 を行 った。 次 回 には マテ ハ ン合理化 の 目標 図36に 本 モ ジュー ルの外観 を示 し,そ の 車輪構成 を図 37に 示す 。 このモジ ュールは前 述の小物用 ス タ ッカ と て の ノ ー ソ ー イ ング技術 と一 時硬 化 技 術 に つ い て説 明 に対 して ,こ れ を補助す る治具 お よび補 完 す る技術 とし を行 う。 参考 文献 1)ECS導 入企業にみる生産性向上の実例, No.24,APR.78, ジューキニ ュースおよび河内保二 ;縫製工程の 自動化 とロ ボット, Nb.22,1979,ロ ボ ット,(社 )日 本産業用 ロボ ッ トエ業会 2)河 内保二 ;NCミ シン とエ ッジシー マの技術面 か らみ た比 較 について, 31,No.4, 1978,繊維工学 3)Rimoldi UR30-001 カ タログ 4 ) _ A d l e r 9 6タ 1 ロ2グ2 カ 5 ) E A G 6 4 5 - 0タ 1ロ カグ 6)Pfa郎3536-3/01カ タログ 覆]36 軽存零向 / 直線型移送装置 7)日 本特許 No.872713 8)縫 製作業の ミシン稼動時間をマテハ ン合理化 で 3倍 に向上 , 5 - 1 4 , 1 9 7 8 ,経日メカニカル 9)Adler 973-S-202タ - 1ロカ グ 1 0 ) A d l e r 8 0 3 -ケ 2 1ット ポ セ ッタ カ タ ログ 11)Necch System 2001,Module 6001 カ タログ 動輸 1 2 ) P F a ば3 5 3 7 - 1 / 0 1 カタログ 1 3 ) G e r b e r t t M - 8 0 カ タ ログ 図37 直 線型移送 モジュールの車輪構成 P388 (以 下次号 ) 32 な お一 時硬 化技 術 に つ い ては , 本 誌 ( V O l 。3 2 , N o . 6 , 1 9 7 9 ) に 技術報 告 が 詳細 に 行 われて い るの で , 本 文 では概要 につ い て触れ るに止 め る。 2.補 助 治具 につ いて モ ジ ュー ル は合 理化対 象 で あ る マ テ ハ ン動 作 に つ い パ ー ツ縫 製 の マ テハ ン て , 各 縫 製 工 場 でみ られ る多様 な縫製作業 の 分析 を通 じ 2)に よ て , 縫 製 工 程 単 位 に動 作 の 共 通 類 似 要 素 の 抽 出 システム化技術開発 (3/ り, こ れ ら要素 に対応 させて設定 され た もの であ り, 従 って モ ジ ュー ル は縫製 の マ テ ハ ン動作 に対す る最 も高 い 適用性 をね らい とす るため , 縫 製 の マ テ ハ ン動 作 の 流れ ―― 補 助治具 と補完技術 会 員 ヤ 可 内 の な かで , 機 能 中心的 設定 とな ってい る。 この ため現実 の縫製 工 程 へ の 具体的 適 用 に当 って , モ ジ ュー ル本来 の 保 二* 組 合 わせ使 用方 式 を更 に効 果 的 に 展 開 で きる よ う補 助 ー 治具 の 開発 が行 われ , モ ジ ュ ル とと もに多様化 へ の適 * 用 を一 層高 め る役割 りを担 うこ ととな ったの であ る。以 下 に補助治具 につ いて説 明 を加 える。 2 . 1 レ ベ ル ス タン ド 1. は じめ に レベル ス タ ン ドは , 前 動 作 モ ジ ュー ル の 補助治 具 と 一 して , 積 重 ね たパ ー ツ生地 の 最 上 部 の レベ ル を 定 に保 一 つ 機能 を備 えた置台 であ る。作業面 の 高 さを 定 とす る 本報告 は,す でに前 回および前 々回に解説 を続 けてい 「 る,中 小企業振興事業団の 「 特別研究開発事業」 の パ ーツ縫製 の マテハ ン システ ム化技術開発Jの 内容 につ よ うな台車型 の ものは , す でに機械 や電 気 お よ び電 子 な どの組 立 工 業 で作用 されて い る。図 1 に 台車 を, 図 2 に 3)。 この よ うな台車 では , 次 の よ うな その使用例 を示す いて,本 年 3月 に 4か 年間にわたる研究開発 の終了 を機 に報告 を行 ってい る もので,第 1回 には 本研究 開発 の 「 「 背景J,第 2回 には ハー ドの しくみ」 として マテハ ン 合理化各 モジ ュールについて解説 を行 って きた。今回は 効果 を生 む こ とが知 られて い る。 ・ 品 質 をつ ねに作業 者 の取 りやす い高 さに保 つ た 本 システ ムに対す る補助,補 完 の役割 りを担 う次 の治具 および技術 につ いて説明を行 う。 め , 疲 労 を軽減す る。 ・ 品 物 を取 出す高 さが一 定 で あ るため , 作 業 の リ ズ ム化 がはかれて , 生 産性 の 向上 を もた らす 。 ① 補 助治具 A.前 動作用補助治具 a . レベル ス タン ド b.手 許 フ ィーダ c.重 ね合わせ台 d,3品 種供給台 B.後 動作用補助治具 a.ク ラ ンプ台 ② ノ ー ソー イング技術 A.ノ ー ソー イング法 と接着剤 B.接 着装置 と補助治具 0 -時 硬化技術 A.硬 化剤 と硬化法 B.硬 化装置 と解硬化装置 *Results and Details of Technological Development to Materials Handling System fOr Sewing PrOcess of Garment Parts(3). **Y.Kawauchi,Member.東 セ ン ター所 長 ー 京重機 工業 参事 ソ イ ング カー ト (軽量級 ) P484 ( 繊維 工 学 ) V o l . 3 2 , N O . 9 ( 1 9 7 9 ) 33 5 の モ ー タ駆動 に よ るチ エ ー ン式 エ レベ ー タな どが あ る。本 マ テ ハ ン システ ムにおけ る レベル ス タン ドでは 図 6 の 外観 と, 1 文1 7 の構造 の もの で, 架 台 , 昇 降用 モ ー 岐 呂 封 断 青 幹 図 2 レ ベル カー トの使用例 4)に この 補助治 具 は , 動 作経済の原則 基 づ く もの と に ノ て , 単 独使用 で き, マ テ ハ ン シス テ ム導 入 とい うよ う な大掛 りな イメ ー ジな しに , 地 道 に マ テ ハ ン合理化 に進 む こ とを 可能 とす る もの であ る。すなわ ら■動 作 に つ い 図5 チ ェ ー ン式 エ レベ ー タ て 自動 糸 切 リ ミシンな どを 中核 とし, そ の 周辺 に 補助治 呉 として レベ ル ス タ ン ドを 配 F t し, 作 業 の リズ ム化 を はか り, 疲 労 離減 , 生 産 性 向上 を得 よ うとす る もの で , マ テ ハ ン システ ムの 一 つ の 導 人 レベ ル を構 成 す る もの で , 部分的 適 用 によ る マテ ハ ン シス テ ムの 最小経済構 成 ( 設備費 十 ljの 技小 の シス テ ム構 成 ) と な る。 レベ ル ス タ ン ドの i た る機能 は 布 上 面 の 高 さを一 定 とす る こ とであ るが , これ には 図 3 , 図 4 に / 1 R す , ばね 式 の もの と, 図 図 6 レ ベ ル ス タ ン ド(大物 用 )の外観 窓 万 下 限 ス ィッチ 図 3 ば ね式 レベ レ台 図 7 レ ベル ス タ ン ドの構造 夕,親 ね じ,蛇 腹 ,置 台 ,パ レ ッ ト,レ ベル 設定 ス イ ッ チ ,布 検知 セ ンサ , 下限 ス イ ッチ ,制 御器 (コ ン トロー ラ)か ら成 って お り,布 上 面 の 位置決 めの精度 は ± l nlm で あ り,ピ ック ア ップ モ ジ ュー ル との協 調動作 に充 分 図4 ば な精 度 を保持す る もの で あ る.こ の レベル ス タ ン ドは パ ー ツの大 きさによ り,小 物用 ,中 物用 ,大 物用 の バ リ エ ー シ ョン を もつ もの であ るが ,平 積 み を原則 とし,多 ね式浮 動台 P485 繊 維 機 械 学会誌 34 少立体化 した小物 パ ーツには荷崩れ防止の ガイ ドな どが 準備 されている。 しか し特に大 きなパ ーツや極端 に立体 しやす くなる欠点がみ られた。 また般送は一方向 に しか で きない とい うこ とであ る。 エ ア フ ィー ダは小物用 , 化 したパ ーツには,ピ ック ア ップの方式 を含 め,異 な った構造 ・方式 を検討す る必要 が残 されて い ると報告 さ 5). れている 2.2 手 許 フィーダ 中物用 に,ベ ル ト コンベ ヤは大 物用 に採用 された。手 許 フ ィー ダの効果 も動作経済 の原則 に基 く,本 マテハ ン 手許 フ ィーダは前動作 モジ ュールの ピ ック ア ップお よび補助治具の レベル ス タン ドと連結 して ,有 人縫製 段階の導入 レベルである,前 述の部分適用構成 よ り進ん システ ムにおい て は ,導 入の第 2段 階 レベル として , 右手 ・左手 オーバ ラ ップ化構成 を設定 してお り,第 1 だ レベル として計画 されて いる。本技術解説 の第 1報 で 説明 した動作経済の原則 か ら,右 手 ・左 手 オーバ ラ ッ 工程 に用 い られ る補助治具 であ り,ピ ック ア ップが放 プ化構成 の根拠 とな る項 目を引用す ると,次 の とお りと した布地 を作業者が接触取 りで きるよ うに,作 業者 の手 許に,作 業面 と同一平面 に給送す る働 きをなす ものであ なる。 る。生地の搬送方式の研究 は,振 動 フ ィー ダ,エ ア フ ィーダお よびベル ト コ ンベ ヤの 3方 式 につ いて行 われ ① 両 手 で同時 にそれ ぞれの動作 を始 めるよ うに ② 両 手 で同時 にそれぞれの動作 を終 えるよ うに た.振 動 フ ィーダでは,加 振器 の振幅 が同 じで も生地の 種類 によ り搬送速度 が異な り,更 に生地の表裏 および方 向性 の相違 によって も速度差 を生 じ,逆 目の場合 はllk目 0 反 対な い し対称的に腕 を動 かす ように ④ 動 作 は一層簡単な運動 で行 うように つ 手 許の範囲内で動作 で きるよ うに によ り速度 が落 ちる傾向があ り,中 には般送不能 もしく は逆進す る現象 も生 じる。一般的 に搬送速度 は遅 く,速 ② 小 物 は滑 らせ る。取上 げた り,持 ち運 ぶ と2動 作 度 を増すために加振器 の出力 を上 げると,騒 音 が増す だ ② 動 作 は最 も少な い運動 で最短時間 となるよ うにす とな り,無 駄 となる. けでな く,本 体 が 自走す るに至 ると報告 されて いる.従 って実用化 はエ ア フ ィーダおよびベル ト コンベ ヤの 2 る。 ① 生 産 を増 し,疲 労 を減 らすのに, リズ ム と自動 を 方式 で行 われたが,こ れ らの方式 で も留意すべ き点 があ る.す なわ ちエ ア フ ィー ダでは搬送 テ ー ブル面 の材料 に塩化 ビニール板 を使用す ると静電気 を発生 して搬送不 活用す る. ① 仕 上が り品は エ ジェクタを使用 して取出す. 能 となることが多 く,ア ル ミ板ない し鉄板 を使用 しなけ ればな らなか った。 またベル ト コンベ ヤでは,ベ ル ト ⑫ ス タッカの使用. ここで本 マテハ ン システ ムの 3つ の導入 レベル を表 1に 示す 。表 1の 中間の右手 ・左手 オーバ ラ ップ化構 の幅 が広いと長 さとの相対的関係 の上に,ベ ル トは蛇行 成 は ,こ の よ うに動作 経済 の原則 の追 求 によ って生 出 表 1 マ テ ハ ン シ ス テ ム の 3 つ の 導 入 レベ ル ◇① ◇ く ○ ◆ く 筵 ◇ ◇ Cう ◇O◇ 傘 て ) 8く う ◇ 忠 ね ユ ぼ◇ 8く )8 P488 ①①◇ 8/8 00◇ △ 合 今 ( 繊維工 学 ) V o l . 3 2 , N O . 9 ( 1 9 7 9 ) され た もの であ り, 前 動作 では 手許 フ ー ィ ダに よ り, 手 許 での 範囲の動作 を可能 とす る もの で , こ の よ うな機器 は この マ テ ハ ン シス テ ム で初 め て登 場 す るユ ニ ー クな もの で, 外 国 に その例 を見 な い。 手許 フ ー ダ ィ 小物 用 の 外観 を図 8 に , そ の 構造 を図 9 に 示 す。 また手許 フ ィー ダ大 物用 の 外観 を図 1 0 に , そ の 構造 を図 1 1 に示す . 35 2 . 3 重 合わせ台 重 合 わせ 台 は 2 つ の パ ー ッの ス タ ック ( S t a c k ) のそ れ ぞれか ら 1 枚 ず つ ピ ック ァ ップ され て運 ば れ て きた 布地 の 2 枚 につ い て , こ れ を 自動 的 に重合 わせ ,手 許 フ ィー ダな い し針 落 ちへ の ロー ダに供給 す る 機能 の もの で あ り, 重 合 わせ 台の説 明図 を 1 2 に 図 示す。 この重合 わ せ 下のエア テーヵレ フィーダまたは日―ダ パーツのスタッ レ ベルスタンド 図 12 重 合 わせ 台説明図 台は 2組 の レベル ス タン ドと ピ ッ ク ァ プ モ ジ ュー ッ ル に よ り,そ れ ぞれ 1枚 つ ず 布 が 分離 され ,上 ,下 の エ ア テ ー ブル に別 々に供給 され る。 エ ア テ ー ブル上 に布 が 置 か れ る と,ェ ァがテ ー ブル よ 面 り噴 出 し,布 は テ ー ブルの縁 まで移 動 し,縁 中央 の セ ンサに よ り布 が検 出 さ れ る と,エ ァの 噴出が停止す る。 テ ー ブル 下 は移動 して 上 テ ー ブル と重 な り, 2枚 の 布の縫 わせ 合 方 向の縁 が揃 うこ とに な る。 次 に縫 始 めの 布端 を えるため 揃 ,テ ー ブ ル の 縁 部 に 設 け られ た 布押 し 出 機 構 の パ ソ ドで 布 を押 さえ,針 落 ちに近 づ く方 向 に滑 らせ る.上 ・ 下 テー ブ リ 図 8 手 許 フ ィー ダ(小物 用エ ア フ ィー ダ 式) 生地 の 進行 方向 図9 エ の端 の セ ンサが布 を検知 す るとパ ッ ドに よ り布送 りは止 ま り, 2枚 の 布 は揃 ぇ られ る。 この位置 には ・ 上 下 テー ブル に切 り欠 き部 が 設 け られ ,揃 った 2枚 の 布 を フ ィン ガが つ か ん で,針 落 ちへ の ロー ダゃ ,手 許 フ ィー ダの コ ア フ ィー ダの構造 ンベ ヤの上 にひ きず って ゅ くの で あ る。 図 13に上 ・下 エ 上 エ ア テ ー ブル 用 リ′ し 榊出 縮1言 二 ヶ 荒チ ド ィ 反射 型 光 電 セ ンサ サイド ガイト 上ェァ テ_ブ ル 下 エ ア テ ー ブル 図 10 手 許 フ ィー ダ (大物用 コ ンベ ャ式 ) 下エ ア テーブル用 布押出し機構 コンペ ヤ ( フィーダまたは ローダ) 耽 布押出し機構 サイドガイド ギヤ ド 図 11 コ ンベ ャ式 の構造 図13 上 P487 ・下 エ ア テー ブル と布押 出 し機構 36 繊 維 機 械 学 会 誌 ① 重 合 わせ シス テ ム と して み る と,ピ ッ ク ア ップ お よ び レベ ル ス タ ン ド2セ ッ ト,上 ・下 エ ア テ ー ブ ル お よび フ ィンガ装置 とに よ り構成 され ,こ れ ら各 ユニ ッ トの信頼性 は十 分 に高 くしなけれ ばな ら 図 14 フ ィ ンガ装置 な いが ,実 測 に よる重合 わせ精 度 は 実用 上許容 され る と考 え られ る範囲 内 に入 って い る。上 下 の パ ー ツ ア テ ー ブル と布押 出 し機 構 を ,図 14に フ ィンガ 装 置 を の 側端 の 平行 1隻 に つ い て も,目 視 に よ り十 分 で あ る 示す 。重 合 わせ 台 につ い ては ,縫 製作業 におけ る 2枚 重 と確認 され た. 合 わせ が表 22)に 示す よ うに総 平均 で約 30%と い う比 率 であ り,シ ー ムす なわ ち縫合 わせ では 2枚 の重合 わせ の ② 各 種 の 実験結 果 か ら総 合 的 に判 断す る と,本 「重 合 わせ 台Jは 相 当程 度 の 範 囲 の生地 につ い て適用可 能 で あ り,ウ ー ル ジ ョー ゼ ッ ト,サ ッ カ (厚 ), 行 われ る率 が高 いの で,縫 製 五 場 での 役割 りも重要 とな 5! る。研究結果 の考察 を引用す ると ① ブ ロー ド程 度以 上 の 厚 さの 織 物 系 生 地 に つ い て ウー ステ ッ ド, ダ ブル ク ロー ロ ス, E / C ブ 綿 ブ ロー ドな ど, 特 に ー ー ロ ロ ドや綿 プ ドでは大物 パ ーツにふ ち E/Cブ かが りした ものを含 め,エ ツジ コン トロール シー E/C織 は ,問 題 な く適用可能 であ る。 ス ー ツ用織物 系生地 な どが最 もや りやす い. ② ブ ロー ド程 度 よ り薄 い もの で も,「腰 の 強 さJが ブ ロー ド程 度以 上 であれ ば適 用 の可能性 が あ る。 物,サ キ マにその まま自動的 に ローデ ィング (針落 ちへ の ロ ー ダ モジ ュー ル使用 )す るに十分な精 度 を得 る こ つ ニ ッ トにつ い ては ,一 般 的 に織物 系 生地 に似 た性 とがで きた。 状 の ものほ ど適 用 しやす いが ,織 物 系 生地 に比 べ る 概要 は以上の とお りであ り,特 に⑫項 は本 マテハ ン システ ムにおいて,重 合 わせ縫 いの無人化 を達成 した一 と若干 むず か しい。 ④ 一 般 的 に平面度 が 良好 で剛 性 の高 い ものほ ど適 用 つ の技術的要因であった。本重合 わせ台の外観 を図15に しやす い。 示す 。 │)密 度 の高 い生 地 で,自 重 に よって平面 に ぴ った り 添 いや す い生 地 が適 用 しやす い。 ⑥ ふ ちかが りを した生地 は ,し な い生地 よ りむず か しい。 理 由 は ,ふ ちの部 分 が 他 の 部 分 よ り重 い た め ,ふ ち以外の まん 中 の 部分 に空 気 が溜 ってふ くれ 上 が って しま うの で,剛 性 が失 われ ,し わの 原 因 と な るか らであ る。 ② 通 気性 の高 い生 地 (ガーゼ の よ うな もの )は むず 図 15 重 合 わせ 台 の外観 か しい。 ③ 表 面 の 滑 らか な生 地 ,例 えば シル キ サ テ ンな ど 2.4 3品 種供給台 3品 種供給台 は 3種 の パ ー ツを別 々に載 せ る こ との で は フ ィンガの 開放 時 の シ ョ ッ クで 布 同志 が ず れ る きる部 分 を もち, 1種 ず つ 所定位置 に供給 で きる機能 を のは適 用 で きな い。 ③ ピ ッタ ア ップか ら落 と され たパ ー ツの 各 エ ア テ ー ブ ル上 へ の 到着位置,状 態 が よ くな い と,位 置決 有す る装 置 をい う。 3品 種供給台 の構成 の説 明図 を図 16 一 に示 す 。 3段 の パ ー ツ棚 の つ は ,指 令 に よ り供 給 位 め ミスの 原 因 とな る。 ⑩ 動 作 の 信頼性 に つ い て は , ピ ッ ク ア ップ装 置 を 置 に上 下移動 し,供 給 しやす い よ うに前方 に繰 出す 。 自 合 め た更 に きめ細 か い 改 良 ,調 整 を行 う こ とに よ で 3つ の 棚 が供給位置 に繰 返 動 では予 め定 め られ たllk序 し移 動 させ られ る。 この 3品 種供給台 は ,パ ー ツ縫製 の り,現 在 よ りも広範 囲 の 種類 の生 地 につ いて大 幅 に マ テ 小 ン システ ムの 目指 す と こ ろで あ る,多 品種 少 量 向上 させ る こ とがで きる. ヾンタ ブラ スカ スラッ ′ 紳 士 婦 人 ハー フ ブレザ 婦 人 ワン 紳士服 ート ブレザ コー ト コー ト ウス クス ドレス ピー ス 1枚 取 り 2枚 合わせ 3 枚 以上 0 0 P488 業 ン ポ 作 ズ 業種 作業 生産 の効率化 の点 に関連 す る補助治具 で あ る。今 日では 表 2 縫 製作業 におけ る 2 枚合 わせ作業比率 (%) ワイ 防 寒 コー ト シャツ 総平均 ( 繊維 工 学 ) V o l . 3 2 , N o , 9 部 品 棚 繰 出機 構 部 「制 御 部 イ 景 こ れ \タ で ▼繰 出 し (1979) 37 つ な げ, 2種 の 布 クランプ に よ って ,同 時交 互 2品 種生 産 の形 で実験 して お り,そ の ミシン稼動率 は60%以 上 の 結果 を得て い る。 最近 の生 産 の考 え方 では 「つ くりす ぎ は罪悪 であ る」,「生産 は要 る もの を要 ると きに要 るだけ 操作部 上 下 駆 動 チ ェー ン つ くる 」 とい うよ うにな って きた。 従 来 は 「押 込 み 販 売 で も何 で も,マ ス プ ロダ クシ ョン,マ ス セ ー ル とぃ って大 量 に売 って操業 度 を上 げ,固 定費 負担 を軽 くした 方 が勝 ちJと 生 産 競争 に走 り,結 局 は 市況 を長期 低迷 さ せ て いたのが ,各 社 が需要 に見合 った電 を生産 す る ガ イ ド ラ インに,合って ,過 乗J生産 を避 け るよ うにな って き て い る,過 乗」 生産 に極 度 に神経 質 とな って きて ぃ るこ` 時 勢 で ,単 な る生産 性 向上 では 「っ くりす ぎの罪悪 を一 層 重 くす るJと い うこ とであ るか ら,多 品種少 量生 産 の 効 率化 ,こ こでは 3品 種 に よ る 3重 式 オ ー バ ラ ップでの 生産 性 向上 をね らい ,単 一 品種 の過 乗1生産 に な らない考 上 下 動 駆 動機 構 部 慮 が払 わ れて い る.3品 種供給 台 とい う間 き慣 れない補 図 16 3品 種供 給台 の 説 明図 単 な る生 産 の効率 化 は ,業 界 の過剰生産 を助長 し,市 況 を低迷 させ る として ,業 界 の全 体 的観点 か ら単純大 載生 産 での生 産性 向上 は 反 省期 に あ る。 この マ テ ハ ン シス テ ムの 3重 オ ー バ ラ ップに よ る 自動縫 い工 程 での ミシ ン稼動 率 3倍 向上 に伴 って ,こ れ が単純大 量生産 の生 産 性 向上 とぃ う結 果 以上 の 効 果 を もた らす よ うに す るに は ,同 一 品 の生 産性 向上 以上 の こ とを考 えな くてはな ら な い。多品種少 量生産 の効率化 は ,こ こでは 同時 3品 種交 互生 産 の 形 で設定 されて い るのであ る。 ミシン稼動率 3 倍 は ,そ の工 程 で類 似 パ ー ッA, B,cの 3種 に つ い て ,pllぇば A→ B→ cの llkで 交瓦 に 同時生産 し,そ の結 果 の ミシ ン稼動 率 が 自動 縫 いの 場 合 ,従 来 の 3倍 で あ り,か つ A品 種 につ い て も,B品 種 につ い て も,C品 種 につ い て も,従 来 どお りの生 産 宅 を生産 して ぃ るの で , 同一 品 の過乗J生産 を結果 す る もの では な い 2).類 似 パ ー 助治 具 の ,こ の システ ムにおけ る設定 の 背 景は 以上 の と お りであ る。 2.5 ク ランプ 台車 後動作 モ ジ ュー ルの 補助治 具 として ,特 にズボ ンの 身 頃な どの 長 ナ R物 に対 して ,次 工程 へ の移送 を合 め て合理 化 の 効果 の 大 きぃ もの に , ク ラ ンプ台車 (Clamp Truck または Work Clamp)ん ヾ ぁ る。 この クラ ンプ 台 車 は 長 尺物 の一 端 を ク ランプ してお き,自 由な他端 につ いて数 !に 程 の加 こを行 うことに よ り,マ テ ハ ン 星の 削減 をはか る もの であ る。 ち ょ うど紙 の ハ ン ドリングで通 常化 して い るク リップゃ紙 ば さみ の 機能 を布 に及 ぼ した もの であ り,ズ ボ ン L程 ではサ ー ジン グエ 程 の次 の工 程 ,例 えば ダ ー ツ取 りか ら,脇 合 わせ までの数 工 程 に クランプ 台車 に ク ラ ンプ し た ま ま作 業 で き る。 図 17は ア メ リカの 々 til稼 ツで あ って も自動縫 い ミシンが即座 に対応 で き ,繰 返 し 交 互 に生 産 を可能 とす るよ うな フ レキ シ ビ リテ ィの点 に つ い ては ,本 研究 は 次 の考 え方 とな って い る。す なわ ち 白動 縫 い機 で ,自 動裁 ち目倣 い縫 い装置 では衣 服 の 丈方 向 の 縫 い に適 し,パ タ ー ンが 変 っ て も縫 う こ とが で き る。 またNCミ シン装置 では丈 と反 角方 向 の縫 いに対 し て予 め プ ロ グ ラ ム して ぉぃて ,こ れ を呼 出す よ うにす る こ と (テー プ式 では 3種 の プ ロ グ ラ ム テ ー プ をつ な げ て ,そ れ を輪 状 には って NCの テ ー プ リー ダにセ ッ ト す る,メ モ リ式 では 番地 を指 定 して 3種 の プ ロ グ ラ ム を収 め る),お よび 3種 の 布 クランプ を用意 して これ を 交互 に プ ログ ラ ム と同期 して使 用す る。 さて実際 の運転 図 17 ア メ リカの ズボ ンエ場 での クランプ台車 R&R Mfg.CO.の ズ ボ ンエ 場 で使 用 して い る クラ ンプ 6)と 台車 であ る。わが 国 で もク ラ ンプ テ ー ブ ル して 図 18 に示 す 台車 が 発売 され て い る。 今 回 の 補 助 治 具 と して 研究 では ,昭 和 52年 度 の 中物 限定 モ ジ ュー ル ラ イ ン で , の クランプ台車 は特 に クラン プ部 と次工 程移送 につ い て 紳 士 服 の 衿 に つ い て ,衿 端縫 い と衿腰縫 いの 2種 の工 程 を,NCミ シンで , 2種 の プ ロ グ ラ ム テ ー プ を輪状 に 研究 が行 わ れ た。 布 の クランプ部 は テ ー ブ ル に対 して移 動 可能 であ り,更 に取外 し可能 で, 1ロ ッ ト50枚程度 を P489 繊 維 機 械 学 会 誌 クラ ンプ は取 外 し で きる こ と 図 1 8 」K - 1 型 クラ ンプ テ ー ブル 確実 に クランプ し得 る もの で , こ の ため クランプ圧 も 9 段階 に変更 し うる もの であ り, ク ラ ンプ圧発生機 構 は ヨ ンパ ク トの構 造 の ため トー シ ョンば ね機 構 と して い る。 ー 図 1 9 の1 6 αの レバ ー が ばね圧設定 レバ であ り, 溝 1 1 の 図20 ク ラ ンプ台車 の駆動機構 作業 の 簡易化 ,生 産性 の 向 上 な ど縫製生産面 での有効性 は 実証 され て い るば か りで な く, ヨ ー ロ ッパ特 に ス エ ー デ ン,西 ドイツ,フ ランス ,イ ギ リスな どでは ,ノ ー ソー イング技 術 として接着 芯地 に よる フ ュー ジング法 に よ る ス ー ッ類 の 新 生産 方 式 でな けれ ば生 残 れ な い とま でいわれ て お り,フ ュー ジ ング法 の普 及率 は これ ら各国 7)。 です で に90%を 超 えて い る と い う この よ うな と き に ,わ が 国 の マ テ ハ ン シス テ ムの 研 究 の な か で ,ノ ー ソ ー イング技 術 の 開発 が行 われ た意 義 は大 きい。衣 服変 遷 のなか にみ られ る す う勢 か ら も表 3の よ うに ノー ソ ー イング化 の 流 れ があ る.す でに シー ム レス ,モ ー ル デ ー ィング,サ ン クチ ュ ル と,い わば縫 い 目ばなれ とみ ら 図19 ク ランプ台車のクランプ部 α,あ , ごの 3個 所 と,反 対側 3個 所 の組合 わせ に よ り, 9段 階 の クランプ圧設定 が行 えるものである。次工 程移送 では図20に示す よ うに,バ ッテ リによ り直流 モ ー れ る方 向 に関 ,いの 高 ま りが あ るが ,天 衣 無縫 とい う言葉 もあ る くらいで,古 来 ノー ソ ー イン グは 人類 の 夢 で あ るのか も知 れな い.現 在 の 洋 服 は ,ヨ ー ロ ッパ の 中世 , タを駆動 し,チ エー ンとスプ ロケ ッ トによ り後輪軸 に伝 導 され,床 上 に敷設 したVベ ル トをVプ ー リが伝 って方 ゴシ ックか らル ネサ ンスにか け て ,ゲ ルマ ンの民族服 が 起源 とみ られ るか ら,わ れわれはゲ ル マン系 の 国 として 向制御 し,無 人運転す るよ う構成 された。停止は マ イク ロ スイ ッチの レバ ー を押す こ とで行 い,ス ター トは台 西 ドイツや フ ラ ンスの衣 暇 の 変 化 に注 意 す べ きで あ る 車 の押 しボタ ン ス イ ッチによ り行 う。 求 め ,こ の よ うな マ ー ケ ッ トに対 す るの に,先 進 国 の 高 3,ノ が ,こ れ らの 国 では 消費者 は 高品質 で比 較 的安 い もの を 賃金 を支払 い な が ら縫製企業 を運営 して行 くには ,伝 統 ー ツ ー イ ング 技 術 的工 法 では ハ イ コ ス トとな り,従 って 高 品質 と コス ト ダ ウ ン を と もに実現 す る イ ノベ ー シ ョン と して の フ ュ パ ーツ縫製工程 の 中には,主 動作 である縫 い作業 に伴 ー ジ ングエ 法 に移 って い るの で あ る。 ノ ー ソ ー イ ング って,合 理化 の困難 さが生 じる工程 があるが,縫 いに代 るノー ソー イング技術 の適 用 によ りその 困難 さの補完 技 術 に つ い ての今 日に お け る背 景 は 以上 の とお りで あ が期待 され る点か ら,マ テハ ン システ ムの補完技術 と して ノー ソー イング技術 の研究開発 が行 われた。 ノー ソー イング技術 はすでにかな り普及実用化 され ,縫 製 P470 る。 3.1 ノ ー ソ ー イ ング法 と接 着剤 ノー ソ ー イ ング技 術 に おいて 最 も重 要 な材料 は 接着 つθ ( 繊維 工 学 ) V o l . 3 2 , N O . 9 ( 1 9 7 9 ) 表 3 衣 服 変遷 の なか に み られ るす う勢 衣 服 変 遷 の なか にみ られ るす う勢 衣 服 の財 産 と して の性 格 衣 服 の構 造 上 衣服は高価 で 寛 衣 一→ 窄 衣 財産 の一種 で デ コ ラ テ ィブ あった → ン 経 営 管 理 上 衣服の ポイン ト 過剰 用 尺 の解 消 歩留 り向上 平面 裁 断→ 立体 裁 断 過剰装飾 の解消 着心地重視 飾 りの美 しさ → 動 きの 美 しさへ 生 産 性 シ プル で エ レガ ンス ンス ヽン ド メー ド 衣服 の大衆化, コス ト ダウン に よ り消費商 品 とな った ( 脱服飾 ) 過剰 手 間 の解 消 省 力 化 省 技 台ヒ化 過剰 縫 製 の 解 消 工程 短 縮 マ シン メ ー ド ソー イ ン グ 衣服 の商品 と して の性格 可処 分 所得 を どの よ うに して衣 料 消 費 の 支 出 に振 分 け させ る か―― マ ー チ ャ ンダ イ ジ ン グ重 要 ノー ソー イング 革新性 重視 伝 統性 重 視 剤 であるが,現 行 ノー ソー イング用接着樹脂 は ,熱 可 塑性樹脂,熱 硬化性樹脂,ゴ ム系樹脂,そ の他が使用 さ 型 な どが知 られて い るが ,こ れ を紳士服 の前身 頃な どへ 展 開 しよ うとす る もので ,立 体接着 成型法 と呼 ばれ る方 れて い る。 ノー ソー イング方法別 に これ らの樹脂 につ 2)は いて考察 した結果 次の とお りである。 法 とな る。 以 上の よ うに,各 種 の ノ ー ソ ー イ ング法 を全 体 的 に ①完全接着芯地接着法 み て ,接 着剤 は ポ リア ミドが 中心 であ り,本 研究開発 に おいては ,ノ ー ソ ー イ ング法 と して 紳 士 服 の 前 身 頃 お この方法 は紳士服で10∼20%,婦 人服で50∼70%の 現 よび肩の立体 接着 成型法 に よ って ,マ テ ハ ン合理化 の 補 行適用率 の ものである。完全接着芯地の接着剤は,開 発 当初はポ リ塩化 ビニール系 であったが,現 在 ではほ とん 完 を行 うこ ととな ったの であ る。 どポ リア ミドであ り,接 着性 (接着力 ,接 着温 度,耐 3.2 接 着装置 と補助治具 性 )に 改良 が加 えられて いる。 紳士服前身 頃 お よ び立 体接着 成型装置 が 開発 され たの ②仮接着芯地接着法 ノー ソー イング方法 の 中 で歴 史 が古 く,従 って適 用 で ,以 下 これ らの 装置 お よび補助治具 につ いて説 明 を加 える。 率の高 い ものである。接着剤 としてはほ とん どポ リエチ レンが用 い られている。 IЭ 前身 頃 の立 体接着成 型装置 と補助治具 本装置 の 外観 を図21に,そ の機構 図 を図22に示す 。 本 0-時 接着芯地接着法 考 え方 として興味深 い方法 であるが,適 用例 がない。 ④接着剤接着法 縫 い 目に代わるとい う方法 であるが,適 用率 は低 く, わずか シー ト状接着剤 が部分的 に適用 されて いるにす ぎ ない。接着樹脂 としては,シ ー ト状接着剤 はポ リア ミド が主体 で,一 部 にポ リエチ レンが用 い られ ,糸 状接着剤 はポ リア ミドが用 い られて いる。 この他ペ ース ト状接着 剤 は合成 ゴム,ァ クリル系,酢 酸 ビニール系,パ ウダ状 図21 立 体接着 成型装置 (前身頃 )の 外観 接着剤 はポ リア ミドで,全 体的 にはポ リア ミドが主流 で 下こてガイド執受 ある。 スタットボルト ンダ てスライドシリ 上 こ 上こてスライドサポート 9高 周波接着法 適用素材が塩化 ビニ ールに限定 されて いる. ⑥超音波接着法 ・熱接着法 スライド支柱 何れ も適用素材 は熱可塑性素材 な いしこれの ブレン ド 素材 である。紳士,婦 人の スーツ関係 では天然繊維素材 上こてスライド ペアリング が多 く適用範囲は極端 に限定 され る. ②成型法 ペアリングケース 取付ブラケット 成型法 は立体的な型 を うるため縫 い 目の代 りに,成 型 す ることによって行 うもので,ブ ラジ ャの カ ップ部 の成 図22 立 体接 着成型装置 (前身頃 )の機構図 P471 繊 維 機 械 学 会 誌 40 装 置 は ノー ソー イ ン グ技 術 の 中 で も最 も効 果 的 な方 法 であ る接着方 式 に よ る技術方 式 で ,前 身 頃へ の適 用 の メ リッ トとして ,現 行 の作業 工 程 であ る前 ダ ー ツ縫 い , く せ処理 ,芯 据 え,ハ 刺 し,増 心付 けな どの Ti程の 簡 略化 ぷ地 を接 着す る と削減 ,お よ び表地 の 成型 と同時 に接着 ′ 機械 的作業 の ため ,表 地 の 成型能 または作業 の ば らつ き に よ る前身 頃形状 のば らつ き品質低 下をな くし,同 時 に 成形後 の戻 りもな くして ,優 れ た保形性 を得 られ る,そ して高 度 の技能 を必 要 とす る 工構 を削減す るので ,技 術 差 に よ る品質低下 をな くす こ とが で きる。 この よ うに本 七に よ り安定 して高品位 の 前身 頃 を作 り上 げ る こ とが 狭十 は全 11動エ ア駆動 式 で ,上 で きる こ とにな った。 本装 1最 ごて部 は上 昇 して後退 す る方式 を採 用 して い るため ,下 ごて面 は十 分 に開放 され ,作 業へ易 のみな らず ,前 動 作 Fi lす )の外観 装下 区124 立 体接 若lJkll」 モ ジ ュー ル の組合 わせ に よ る材料供給 の よ1動化 に も,上 エア シ 1 ) ン ダ ごてが 邪魔 にな らな い よ うに考慮 され ,ま た上 ごて が後 上 こて ガ イ ド軸 岳の Lご て面付 済 の清浄 を も行 うこ との で 退時 ,接 着 樹 け フ レー ム 一 と れ す ,プ盪 塚 きる構造 を採 用 して い る。 この よ うな構造 は プ レス機 の ー 悦 ホ フマ ン構 造 の 流れ の もので ,プ レス機 の イ ノベ シ ・ ョンで もあ る。成型 の こて型 は 8種 の 代表 的体型 サ イ 多 縁粋 ,,:ダ ズの 前身 頃 の 曲 面 を原 形 と し (紳 1背 広服 の JISサ イ ズ を合 む84サ イズ よ り代 表 サ イズ と して抽 出 ),お の お /′ =/洋服受 /自動制御盤 tttκ のの 前身 頃 の 曲面成型 に共通 し うる図23に示す よ うな こ A-8 0-6 / 圧 力計 06両 前 バ キ ュー ム ペ タル こて上 下 用 ペ タル 図23 こ て型形状 と前身頃載置位置図 ー て型 を見出 し,こ て型 の 各体型 ・サ イズの カバ 率 を高 接本成型装置 (肩)の機構図 図25 tti体 めて い る。表地 の 成型保持 は接着 芯地 に よ り,接 着剤 と 十 付 け,そ の後ti出;のi!を出すため膚 プレス機 を使用す る の糸練 を要 Lノ ,均 一 した品質 ,生 産性 の向 もので,高 1芝 旨 (PA樹 脂 )を 小規 模 本 して反応 型 ホ ッ ト メル ト樹 ‖ 格 生 産 して使用 し,こ の 他 テ ス ト樹脂 〔I〕,:Ⅱ Dを 使 用 し,い ずれ も良好 な結果 を得 る こ とが で きた 。 本装 置 の 補助治呉 として ,前 身 頃接着 成型後 の 成型形状維持 の 熱 Lの 困難 な作業 である。 これに対 し官バ ッ トの表lm に 治jして,曽 1体接着成型 を行 う を ドノト'余 加塑性接着樹t青 ための立体 パ レ ッ トと,そ の立 体 パ レ ッ トを置 く置台 が 必 要 で あ る。 この よ うな補助治具 は 図 21の右側 に立体 パ メ!:イ ;け ことによ り,Ⅲi鴻 f のば らつ きをな くし,肩 部 の品 本 の 質 の安定 と均 化 を得 られ,作 業 も奈易 とな り,高 1貨 レ ッ トお よ び置台 をみ る こ とが で きる。実 用化 に当 って 上の効果 も得 以上 の生産性1旬 熟練 を不要 とし, klに20?ち ヾク トにす る こ は , よ り軽 量化 をは か る こ と, よ リコンク ・ ・ の 配 置な どの 品類 部 と,点 検 整備 な ど考慮 した計器 5). 考慮 を要す る と研究 の考 察 に記 され て い る るこ とがで きたのである。 4.一 時硬化技術 1) ヽンの と対象 は柔軟布 ( L i m p F a b r)に 縫製作業 の マテノ であ り, こ の乗軟性 のため, 縫 製 の マテハ ン自動化 は非 ②肩 の立 体接着成 型装 置 本装 置 の 外観 を図24に ,そ の機構 図 を図25に示 す。本 装 置 は ブ レザ ,ス ー ツな どの肩部 の 成 型 を行 う もの で 常 に困難 となるので, マ テ ハ ン システ ムにおけ る補完 一 技術 として, 布 の柔軟性 を 時硬化 す るこ とによ って , あ るが ,従 来 の 方法 は 肩部 に肩 パ ッ トを特殊 ミシンで取 P472 ( 繊維 工学 ) V o l . 3 2 , N o . 9 ( 1 9 7 9 ) 41 H 動化 を容 易化す る一 時硬化技術 の 研究 縫 製 の マテハ ンド 時硬化装置 お よび解 硬化装 置を製作研究 を行 った もので 開発 が行 われ た。われわれはす でに浴 衣 な どで糊付 けに あ る。 よ る布 の硬化 を知 って お り, 人 類 が 布 を硬化 す る こ とを 始 め たの は , 繊 維 に よ る衣 料 の 初 期 , す な わ ち5 0 0 0 年 4.1 硬 化剤 と硬 化法 一 時硬化剤 は ,室 温放置 で茶 易 に 同化す るために融点 か らの方法 であ る。 エ 前 の エ ジブ ト時代 に遡 るほ どl i f く が比較 的高 く,か つ縫合 の後 に容 易 に解硬 で きるよ う沸 ジブ ト時代 の 腰衣 ( L ( ) i n C l ( ) t h,)当 に 時 の上 流 の人 々 点 が比 較 的に い もの ,あ るいは 昇率性 の あ る物質 か ら選 ヽ柵 で概付 け した i 角の 前 壬れ を デザ インの ポ イン は ゴと トとに ンて1 寸! ナ て ぃ た とぃ うこ とで あ り, 布 の 一 種 の硬化 定 され ,現 在時点 では 最 も適 当 と考 え られ る次の 6種 を 選 出 した。 0リ グニ ン系 であ る。 この よ うな硬 化 には 糊 を基剤 とす る もの で , 解 硬化 の 方 は 簡 単 でな いや り方 であ る。合成 化学 時代 に入 歓香陵 ,ベ ラ トル ム ァ ル デ ヒ ド,P― 安′ って , 糊 以 外 の基 剤 に よ る硬 化 の 兆 が み られ るに至 っ セ トフ ェ ノ ン た . 図 2 6 はア メ リカ で ズ ボ ン の 身 頃 な ど に メ トキ シア 01旨 嚇族系 トリオキサ ン,ピ パ リン酸 ,シ ョウ酸 ジメチル 以 Lに つ い て硬化 ,解 硬化 の 各種実験 の結果 ,安 息香 酸 は 変色 がな く,廉 価 で工 業 的使 用 に現 時点 で最 も適 す 2).ま と報告 され た た硬化法 としては ,実 験 段 階 では 刷 気牟 り,試 作段階 では ス プ レ塗布 や加熱 ロー ラ装 置な ど 検 討 され たが ,実 規 模装 置試作 で は 浸 漬 法 が 採 用 され た。 4.2 硬 化装置 と解硬化装置 r硬 化装 世 , し をX札 ︲ R A 陣削 ん将 P 硬化装置 の 外観 を図 28に , ^時 硬化処理 の 説明図 を図 29に 示 す 。 本装 に は 縫 製 r「 L材 料 の うち,輝 地 織 物 ,二 図28 -時 硬 化装置 0 0 0 0 審 干 ジセ冷 パ ラシール処理 した布縁 図 2 7 処 理 後 3 0 m i n の布 縁 か tノ て い る。 tノ 布 が柔軟性 のあ るため 支障 が 多 い とい う 指摘 の 多 い害」りには ,積 極 的 に これ に対す る対策 はほ と ん どみ られな か った。布 に昇華性物質 ,例 えば バ ラ ジ ク ロ ー ルベ ンゼ ン (工業 用 ナフタ リン基剤 )な どに よ り,布 9) を硬 化 し,ま たはカロ熱 に よ り解 硬 化 す る処 理 の 特 許 は ,一 時硬 化 の道 を示 唆す る もの であ ったが ,こ れ らの 早 醒 寸 ー 巻取 ロ ル 排気 シロ ッコ 図29 -時 硬 化処理 説 明図 ッ ト,平 編 布等 きわ めて案軟性 に富 み ,あ るいは裁断端 部分 が カー ル して しま うな どの ために ,縫 製関連作業 上 もの とは い えな か った。 そ こで本技術 開発 では ,布 に損 ハ ン ドリング しに くい材料 に対 し,一 時的 に岡」 性 を付与 ー ロ ル状 の原反 をセ ッ トす る。 す る装 置 であ り,材料 は 原 傷 ,着 色 ,そ の 他 の変化 を与 える こ とな く,作 業者 に害 を与 えず ,縫 製 に当 り都合 の よい液化 ― 固化 の 変化 と, 反 の布 は ほ ぐされ なが ら,硬 化剤合漬 ,乾 燥 ,冷 却 の 各 工 程 を連 続 的 に経 て ,硬 化 処理済 みの原反 ロー ル として 容 易 に解 硬化 で きるよ うな基斉」を調査研究 し,現 在 時点 で最適 な一 時硬化剤 を選 び出 し,こ の硬化剤 に よ って一 仕 上げ られ るよ うにな って い る。処理 され た布地 は ,裁 断,パ ー ツ運搬 ,縫 製 ,整 tISなどの工 程 で ,ィヽン ドリン 物質 は 固有 の 臭気 な どに よ り,工 業 的 日的 か らは十 分 な P473 繊 維 機 械 学 会 誌 42 グを大 幅に改善 し,縫 い 目品質 の向上 ,例 えばパ ッカ リ す 。 本装置 は ,一 時硬化 を施 した材料 で縫製 され たパ ー ングを防 ぐな どに効果 を示 し,従 来縫製 で考 えられなか ったユニー クな効果 を得 られ る。本装置 の硬化剤 には安 息香酸 の エ タ ノール (アル コール )溶 液 を使 用 して い 室付 きコンベ ヤが主体 とな って お り,コ ンベ ヤに載せ ら れ たパ ー ツは付着 して い る硬 化剤 を加 熱室 内 で昇華遊離 ツ,ま たは製品か ら硬化剤 を除去す る装 置 で ,温 風加熱 る.こ れによれば,布 地 に対す る変質,変 色等の作用は し,布 本来 の状 態 に複元 されて運 び出 され る.除 去 され ほ とん ど問題な く,安 息香酸 は食品衛生法で合成保存料 る硬化剤 は ,気 状 の安息香酸 で ,刺 激臭 を伴 うた め ,排 として認め られて いる物質 である。 しか し刺激臭 を発生 し,ア ルコール蒸気 は引火性 で もあ り,排 気 ,火 気には 注意を要す るとしている。 気 に注意 を要 す る。 5.お わ りに (今 回 の ) マ テ ハ ン システ ム化技 術 開発 に お け る補 助 な い し補 ②解硬化装置 完 の 役割 りを担 う装置 や技 術 につ い て解説 を行 った。次 回 は この 技 術解説 の 最終 回 と して ,マ テ ハ ン システ ム 本装置 の外観 を図30に,そ の処理説 明図 を図31に 示 の ソフ ト ウ ェアにつ い て説 明 を行 う。 参考 文献 2)中 小企業振興事業団 i昭和50年度開発調査研究報告書,第 693号,「パ ーツ縫製の マテハ ンシステム化」,(総 括編 ), 75-26〉. く 3)ダ イフク (大福機工株式会社)カ タログ, レベルカー ト 4)繊 維機械学会誌,32, 6,(1979) 5)パ ーツ縫製のマテハンシステ ム化技術開発 総 合評価報告 書,昭 和54年3月 ,日 本衣料産業研究会議ほか。 6)(湘コラム製作所 カタログ JK-1型 クランプテーブル (昭和 重機株式会社扱) 7)石 川群一 i欧米 アパ レル業界の革新性と生産性,1978. e PrOducts カタ l上 ログ, PARA― SEAL. 8)ヽVestern Text‖ 9 ) 特 許番号 6 2 5 01忠 図30 解 硬 化装置 引 用 文献 ネット コンペヤ 1 ) 内 川茂, 相 坂存, 小 │ l lk」 夫 , 1 止 末兵 子, 鈴 末 1 郎 i 縫 製 E 程効率化のためび) 笑軟布 の一 時硬化技術 に関す る研究 , 繊 維機械学会誌, 3 2 , 6 ( 1 9 7 9 ) 図 31 解 硬 化処理説 明図 「ニ ッ トの特性 と縫 製技術 一 被服科学基礎 講 座 (第 5次 )」 テ キ ス ト頒 布 案 内 下記 の よ うな内容 のテキ ス トを頒布 します 。残部数僅 少 のため売切 れの節 は ご容赦下 さい。 オフセ ッ ト印刷 B5判 ,86ペ ー ジ 定 価 2,000円 (〒200円) ・ ……………………… …………繊維 高分子材料研究 所 小 林 茂 雄 (1)ニ ッ トを中心 とした風合 い研究 の展望 ………………………… ………大阪市大 田 中 道 一 ・ ………………………… ー (2)ニ ッ トの トラ ンス ポ ト特性 ・ …………・ ー エ ン・ 亨 ン シ 日本 メ リヤ ス検査協会 鳴 津 テ ョ オ のための リ (3)ニ ッ トの 実用性能試験実習 ・ …………・ ………………………… ・ ……………………… 勝 相 原 英 工業試験所 神奈川県 (4)簡 単 な組織 分解 ……………… …………………………… ………………………日本 メ リヤ ス検査協会担 当 (5)ニ ッ トの 実用性能試験 ・ ・ ……………………東京重機 工業 近 藤 繁 樹 (6)ニ ッ ト用権製機器 の 最近 の動向 とア タ ッチ メ ン トの使用例 ー …… 東洋紡 フ ァ ッシ ョンプラエ ングイ ンタ ナ シ ョナ ル 恵 美 和 昭 (7)最 近 の フ ァ ッシ ョンとニ ッ ト素材 ………………… ・ …………………………… レナ ウ ン 宮 下 寿 夫 (8)ニ ッ ト製 品の苦情実態 か らみ た消費性 能 ………… ………………………… 。 べ 優 文化学園 保 崎 (9)川 下 における人材養成 と産学協 同 をど うす きか P474 16 5)と 方, プ ログラムな どを総称 して呼ぶ場合の用語 され る。従 って本技術解説 は, 前 3 回 にわた り, 主 として 「 パ ーツ縫製 の マテハ ン システ ム化技術開発」における ハ ー ド ウェアにつ いて解説 して きたわけであ り, 今 回 はソフ ト ウェアとして, こ れ らのハ ー ド ウェアの使用 面 につ いての解説 を行 うこ ととな るわけである. パ ー ツ縫製 の マ テハ ン 3.縫 製 ライ ン編 成 の見 直 し シ ス テ ム化 技術 開発 ( 4 ) * 縫製 ラインの能率化のための手法 は従来か ら行 われて いる。本 マテハ ン システ ム化技術開発では,多 品種少 ―一ソ フ ト ウェアにつ いて (完) 量生産に も効率的 システ ムでぁることがね らいとされて いる ものであ り,従 来 の縫製 ライン編成 の考 え方 ,手 llk を追 って見直 しの必要な個所 を明 らかにしてみたい。縫 会 員 河 内 保 二* 製 ライン編成 の第 1ス テ ップは,工 程分析である。本開 発 では多品種少量生産 とい う条件 か ら,ま ず対象品種で * ある多品種 につ いて , リス ト作 りす ることか ら始 まる。 《 当該工場 が多品種 とい う場合,ど のよ うな多品種の内容 であるか を記録 し,表 示す る多品種 リス トを備 えて いな 1. い工場 があま りに も多 い。欧米の先進 国の縫製企業が技 は じめ に 術蓄積 による資料 とい う意味 も含 めて,多 品種 リス トを 備 え, リス ト ア ップ された品種 につ いて工程分析 され, 昭和50年度 よ り昭和53年度までの 4か 年間 にわたる中 パ 小企業振興事業団の 「 特別研究開発事業Jと しての 「 各工程 には標準時間が記入 されて管理資料 として保存 さ 説の しめ くくりとしたい。 2.ソ れ ,活 用 されてい る例 と比 較 して ,こ こに その出発 点 で,多 品種 リス トの作成 , リ ス ト ア ップされた品種の 工程分析 を備 えることの必要性 を痛感す る.次 に動作時 ここでは従来 は むだのない動 間研究の ステ ップである。 作 による時間値 の設定 が強調 されて きているが,基 礎論 として頭 の中にはそ うすべ きであると思いなが ら,現 実 フ ト ウ ェアの 内容 的 にはほ とん ど現場 まかせ ,作 業者 まかせ とな って い て,こ うすべ きであるとい うのは話 の上だけ,な いし机 上の空論化 しているのが現状 である.そ れは動作経済 の 1)に 法則 照 らしてみて,ど れだけの項 目が現実 に意識 さ いてをソフ ト ウェアとい う。入出力装置 と本体 の仕事 れ ,実 行 されて い るかで明 らかであ る。日で言 うだけ の割振 りを人 間 の代 わ りに行 うプ ログ ラ ムであ るモ ニ タ,自 動 プ ロヽ グラ ミング言語処理用 の コンパ イラな どの ソフ ト ウェアは,計 算機 メーカが各機種 ごとに整備 し めて見直 されなければな らない。 さて ライン編成 は ライ て いる。計算機 は単 にハ ー ド ウェアの性能 がよいだ け を軸 とし,必 要な設備機械 の配置 ,製 品経路 の短縮 を考 でな く,ソ フ ト ウェァの完備 していることがそれ 以上 に大切 である。 この よ うな意味 であったが,そ の後一層 慮 して,具 体化 され る.こ の レイアウ トでは多品種 リス 広 く使われ るよ うにな った。すなわ ち,ソ フ ト ウェア とい う用語 は,機 器 や材料な どのハ ー ド ウェア を上 手 な ったときには,工 程 の欠如 ,設 備機械不足,製 品経路 複雑化な どが当然の よ うに起 って しまって,多 品種少量 に使 い こなす ための知識 ,技 術,技 能 ,具 体 的なや り 生産の落込みに拍車 をかける結果 となる.多 品種少量生 で,実 行 の伴 わない法則 の扱 い方 につ いては,反 省を含 ン レイアウ トによ り,流 れ作業 として,そ の工 程系列 トを備 えな いまま行 うために,現 実 に多品種少量生産 と 産 におけ るライン能力 とは,投 入 され る多品種 につ い *Resuits and Details Of TechnO10gical Deve10pment て ,そ の品種切換 えに対応 で きる能力 と定 義す るな ら tO Materials Handling System for Sewing PrOcess ば,こ の ライン能力 を無 視 して ,ラ イン レイアウ トさ ° れ るケ ースがあま りに も多 い。 これ も反省すべ き点 であ of Garment Parts(4,End). **Y.Kawauchi,Member.東 京 重機 工 業 参 事 ,縫 製能 率 研 究所 所長 ,ソ ー イ ン グセ ン ター 所 長 るとと もに,見 直 されなければな らない.ち なみにライ P804 ︱︱︱︱︱︱︱︱︱︱︱︱︱︱︱︱︱︱ ア と呼ぶのに対 して,プ ログラムに関す ること全体 につ J対 4)を ソフ ト ウェアは,元 来計算機 の用語 で次 の意味 もつ .計 算機本体 とその周辺機器 の こ とをハ ー ド ウェ ︱︱ ︱ ︱ ︱ ︱ ︱ I ーツ縫製の マテハ ン システ ム化技術開発」 の 内容 に 関 し,す でに 3回 にわた り,そ の背景 1),ハー ドの しくみ 2), 補助治具 と補完技術 りについて解説を行 って きた。今回は 最終回として,ソ フ ト ゥェァについて説明 し,本 技術解 (繊維工学)Vol.32,No,12(1979) 17 ればな らない。一つの例 として婦人 ドレスを対象品種 と したとして も, 部 分 デザイン として, 衿 , 袖 , ス カー ト の 3 部 分のデザイン バ リエ ー シ ョンは図 1 に 示す よ う ン能力 は,多 品種 リス トによる工 程 分析 をベ ー ス とし 6)さ れ, て,必 要 工程 の欠如 のないよ うに最長 工程編成 が 対象多品種 に必要な設備機械 がそろえられ,こ れ ら レ イアウ トされ ることに よって得 られ る ものである。外注 工場 を使 う場合 も,外 注工場 を含めて,ラ イン能力 が備 わ らなければな らな い.こ の よ うに現状 ライ ン編成 は , 岱 偽 倫 織 倫 齢 総納 多品種少量生産に対 して,見 直 され るべ き点 が多 い。そ こで多品種少量生産 を前提 とした縫製 ライン編成 につ い て以下 に述べ ることとす る。 4.多 品 種 少 量 生 産 にお け る縫 製 ライ ン編 成 アパ レル産業が フ ァッシ ョン化 の中で,多 品種少量生 産 に移行 し,そ のよ うな中で, リスクの軽減 と,売 れ筋 r 追求 による付加価値向上 をはか って い る。縫製の多品種 少量生産は アパ レル業界 の特性 において行 われて いる. 4.1 ア パ レル縫製での多品種少量生産 通常 アパ レル縫製 における多品種少 量生産 とい うの 図 1 部 分デザイ ン (婦人服)〔1〕 C.カ ラーの種類 (24種) は,業 界 がアパ レルの種類別 に,な いしは縫製技術別 に セ グメン ト化 されて いるので,そ うい う条件下 での多品 め硯か や 械 惨》管や 種少量生産 とい うことである。例 えば,緯 製工場 では紳 士服 が終 った ら,次 の ロ ッ トは婦人 ワンピース とい うよ うな多品種生産はまず行われて いない。設備 や人員 の使 い方 か らして も,紳 士服は紳士服,婦 人 ドレスは婦人 ド レス とい う中での,生 地 やデザインのバ リエ ー シ ョンの 生産 とい う意味 での多品種少量生産 である.紳 士服か ら ー 婦人 ドレスヘ , ドレスか らス ツヘ といった服種 の変更 ー エ シ ョン とい うよ り,現 状 の業界 では基本 の は,バ リ 6 キモノ 7 ウ ェッジ 8 エ ポレット 9 ティアード l o シャッ 業界 や工場 がそれな り専門化 され,セ グメン トされて い るか らである.そ して アパ レルの このよ うな品種 におい て,そ のバ リエー シ ョンを発生 させ る要因 として,部 分 1 6 マンダリン 17 ン レッグオブマト プ ・ 到 、 け J \ y や へF け いマ企辞診 レ !itブ ス秒 変更 のた ぐいに属す るとして,こ の場合 は業種転換 と呼 ばれ る.も ちろん, ドレス もスーツ もそれぞれの ライン を設けて,並 行 して縫製す ることはで きるが, ドレスの 次 にスーツといった流 し方は普通 は行われない。 これは 1 4 ポクシー 1 5 ブ` ットウィング スプリット( セ ミラグラン) 図 1 部 分デザイ ン (婦人服 )〔2〕 S.袖 の種類 (20種) デザイン,素 材,色 ・柄,体 型 ・サイズ,シ ルエ ッ トな ぃ しス タイルなどがあげられてい る。この うち,部 分 デザ な種類 があ り,従 って ドレス品種 は衿24種,袖 22種,ス カー ト26種とい うように,そ れ らの組合 わせ数計 13728 インは主 として工程 に影響 を与 え,素 材 は設備機械 に影 響 を大 きく与 える場合 があ り,色 ・柄 は工程 や作業方 法 に影響 を与 えることがあ り,体 型 ・サイズは作業 の類似 性 が高 いので,影 響 を与 えることが少 な く,シ ルエ ッ ト ないしス タイルにつ いて も作業 の類似性 は高 い ものであ の種類 を生 み出す が,そ のための工程分析 は,衿 24種, 袖22種,ス カー ト26種につ いて行 うだけで足 りるのであ る。 これ らの工程分析表 は通常 は持 っていな いし,蓄 積 す ること もして いな い。しか しここでは絶対 に必要なの である。表 1に 衿 につ いて工程分析 した例 を示す .そ し て これ らの工程分析 を通 じて,対 象 の多品種 を生産す る る. 4.2 対 象多品種 リス トの作成 ための要素 として, 5Mに つ いて検討 が加 えられなけれ ここで多品種少量生産 を実施す る手 立てを考 えるこ と になるが,当 縫製工場 として どの範囲の品種 を多品種 と ばな らない。すなわ ち して対象 とす るかを決めなければ,計 画 を立て ることが で きな い。従 って対象多品種 リス トの作成 か ら始 めな け 作業者,管 理者 につ いて人 数,能 力 が重 要 となるが,多 品種生産 では,作 業者 は単能工 よ り多能 P805 ① MAN… 繊 維機 械 学 会 誌 18 識 を破 り,機 械化 に次 ぐ機械化 で コス ト ダウンをはか ったとい うことである。それに対 して縫製業界の労働装 備率 の低 さは,産 業界 の中で も最低 とい える水準 にしか ない。それに甘 ん じる限 り,経 営 の苦 しさを常時背負わ なければな らな いことになる。 1 タ イトスカート ③ MATERIAL一 5ゴアード 生地や付属品 を ロスな く生産 に投 入 して いか な くてはな らないが,多 品種少量生産での落 込 みの大 きいのは生地変 りの場合 が多 い。従 って生地の 点 で ロスをな くなす ためには ,サ ンプル メーキ ングし て,事 前 に生地 に対す る縫製技術面 の手 を打て るように してお くことが必要不可欠 となるのである。少な くとも 6ア ンブレラ 年 2回 ,夏 物 と冬物の変 りがあ り,こ の際 に も薄地か ら 厚地 に,厚 地か ら薄地 に変 る時期 に, ミ シン針,針 板, 送 り,押 さえのゲ ー ジの取替 えな どに神経 を使 わなけれ ュロット 10 キ ばな らないが,実 際面 ではこれ も充分 でない.生 地 に対 す る縫製 マニ ュアルが必要 とな ると同時 に,生 地扱いで あるマテハ ンの上の ロスをな くなす検討 が合 わせて行わ れな くてはな らない。 ││ ラ ップアラウンド 15マーメイド16エプロン ④ METHOD… 工 程表 ,作 業方法 であるが ,多 品種 リス トによ りこの項 の検討 が進 め られて い るわ け であ る。 ⑤ MONEY… 必要資金 とい うこ とであるが ,多 品種 少量生産 に当って投資政策 もな いまま,最 小資金 で最大 効果 を上げるとい うのは,極 めて困難 である。表 1に ア パ レル産業 の高付加価値化へ の要因 として示 したが,付 加価値 を上 げて い くような資金 の使 い方 が考慮 されな く てはな らない。この ような意味 で資金の使 い方 を欧米 と 比較す ると,ア メ リカでは多品種 とす るとき,工 場 を吸 収,合 併 して行 うのが普通 とな っていて,資 金 を用意 し て MAN力 >ら Mtt「HODま での 4Mを 工場 ごとそろえ る。西 ドイツでは MANを 国外 か ら集 めて,ゲ ス ト労 働者 として使 ったが,作 業 は機械化,自 動化 によって い る。 これに対 して 日本 では下請工 場 に仕事 を出す こと 図 1 部 分デザイ ン (婦人服 )〔3〕 K.ス カー トの種類 (26種) で,生 産要素 を手軽 にそろえて いる.し か しこの生産要 素 のそろえ方 の違 いは,縫 製 の生産性向上面 に大 きく影 工 であることが望 ま し く,管 理 者 は多品種 に対す る理 響 を与 えることにな る.ア メ リカや西 ドイツではデザイ ン部門 と縫製部門が同 じ会社 か,同 じグル ープに属 して 解 ,品 種切換時の流 しのす り合 わせや段取 り替 え時間短 縮 の理解 のある人材 が望ましい。 対象多品種 の工程分析 の結果得 られ る必要設備 として, ミシン機種,プ レス機種 ,ア イ ロン 種類 を リス ト ア ップし,そ の台数 を検討す る。 この場 ② MACHINE… 合 の設備 にかける投資 についての政策は,重 要な割 りに 結果的 には軽視 されて いるのが現状 である.特 に高額 の いるため,両 部門が密接 に協調 して,生 産性 を上 げるよ うにす るのに対 して ,日 本 ではデザ イン部門が親会社, 縫製部門が下請工場 とい うよ うに分断 されて い るため, 生産技術的協調 が欠 けやす く,生 産性 を上げに くいとい う現象 を生んでいるのである。従 って縫製現場 での マテ ハ ン合理化 につ いて も,こ の よ うな問 題 につ いて 見直 自動装置 につ いては,多 品種 の工程分析表 か ら品種間で ー 共通使用率 の高 い ものであること,パ タ ンや生地の変 し,改 善 につ いて考慮 しなければな らない点 とな ってい 更 に も融通性 の高 い ものであることな ど検討 の上導入す るべ きである。範 を YKKの 吉 田工 業株 式会社 に とる 7!「 フ ァスナは,手 工業 が一番」 とい う業界 の常 な らば P308 る. 以上に述べ たよ うに,多 品種少量生産に当 っては,多 品種 の リス ト ア ップ を出発点 として,そ れ らの工程分 (繊維 工 学 )Vol.32,No。 12(1979) 表 1 婦 人服衿 の工程分析 種 ファミリ 衿 種 類 ヾ タ ー ン 治 ― ( ツー ピー ス ) 付 \ 衿 / 同 上 同 上 1_シャツ カ ラー 婦 人 ド レ ス 付 表台衿 台衿芯 裏台衿 衿 衿 表 志 裏 婦 人 ド レ ス 程 工 サ に 付 ジョーゼット ツィー ド シャーク スキン ボイル ナッカ ′ ヾイル など サイズ S 蛭 ︲だ J 帰 人 ド レ ス 地 衿 衿 表 芯 裏 1シ ャツカラー 生 表衿 衿 裏衿 志 イタリヤンカラー 衿 上 同 上 同 上 同 上 同 上 プロー ド サッカ クレープ ジヨ ど ン ト シルキ サテン 総返し 同 耕計芯 付 頃 布 十 心身 当 婦 人 ド レ ス (見返 し続き) 12セ ーラ カ ラー 婦 人 ド レ ス 付 衿 7ス タ ン ド カ ラー 婦 人 ド レ ス 付 ф 衿 婦 人 ド レ ス 付 │ 衿 │ V ネ ック 婦 人 ド レ ス 付 衿 7 衿 身返布 □ 当布 身返 し布 17.オープン ヵラー ブ ラ ウ ス 付 衿 衿 表 裏 芯 13ボ ウタイカラー 衿 衿付 ¬匡 器暑縁 隅 ケ批 リーチ Vネックなど 口 1務、 )ら手レス 管 P→ 返 し整形 ④ らない.そ して この ラインは対象 とす る多品種 につ いて 析 を行 い,そ れ らを全体 としてま とめ,そ の上で,生 産 要素 の 5Mに つ いて,条 件 を考慮 し,そ ろえて い くとい 流す ことので きる ものである.そ のためには,対 象 とす る多品種 の必要 とす る工程 をすべ て含む ものでな くては で手立てが進 め られ ることになる.次 いで多品種 うllk序 ン編成 につ いて述べ よ う. 生産のライ 少量 な らな い。この場合,図 1,表 1に 示 したよ うに,衿 な り,袖 な り,ス カー ト部分な りの部分デザイン別 に,そ 4,3 最 長工程編成 具体的 に多品種少量生産 を行 うには,生産要素 をそろえ ただけでは充分 でな く,生 産 ラインを編成 しなければな P807 の工程 を集 め るよ うにす る。そ して袖 の分類 の もので も,そ の構造 によってセ ッ ト イン ス リーブ族 と,ラ グ 繊 維 機 械 学 会 誌 20 図 2 ア パ レル産 業 の 高付 加価 値 へ の 要 因 競争力 要量のみ生産 必 後 身 理 孝す 子 原 資金効率化 作 り方の改善 に連動り ← テハン雀濯財ゆ 理 論 実現方式 可能性 技 術 リスク軽減 販売戦略 市場ニーズ適合 マーチャンダイジング 短 サイクル 技術革新をターゲント化 人材 ・ 予算配慮 技術 開発停滞 リスク回避 ばやり 新規需要 豹 辺 樋到座イヒ 安全 研究開発戦略重視 争性 消費者指向徹底 値 ごろ 生産期間 短 縮 クレーム根絶意欲 集積化 部分的目新 しさ 複合化 文化回帰 盲点 研究開発型企業化 潜在需要 技術開発強化 情報収集積極化 過 当競争 目新 しさなし と 陳腐イ マンネリ 髄 消費者 との遊離 専門バ カ メ ー カお仕 着 せ 投資回収強化 競 なし 人材養成 ・ 能力開発 飽和 値崩れ 消費者無視 作 りすぎ プロダクト アウト を ) 従業員訓練 生産過剰 反省なし 中 付加 価値 健康 組合わせ技術 ︲ 中 海 ぅ 帥 一営 一餓 一 一柳 な ょ る れ 巾 舶 囃 錦 離 や 効 噸 一 一 一 一 ベンチャ ビ ジネス相 ′ ヽ じ アタッチメントなし 国際競争力残存 量によリコス トダウン思考 自信過剰 だ 岳 宮 先 言 号 (2を 司 国際競争力な し 事業転換法指定 ・ 6 を こ に り た き り あ と な り た き り あ る な く な き で 一ツ別工程表 を 1本 のラインに集約 して しま うと,そ れ ぞれ単独 のパ ーツエ程数 よ り長 い工程 の ラインが 1本 で ラン ス リーブ族 とに分 けるよ うに,類 似性 に従 って細 分す るのである.従 って衿 では付衿族 と折衿族 とい うよ き上がる。 この よ うな工程 の集合 を,最 長工程編成 と呼 んで いる。 この 1本 の ラインにつ いて ,本 縫 ミシンな 一 り,プ レスな り,ア イ ロンの工程につ いては,同 作業 表 3 衿 (台衿系)の 最長工程編成 うに分け られ る。 このよ うに分類 した上で,同 族同志 を 一つの表 にま とめるのである。表 2お よび表 3に 袖 と衿 につ いての工程表 を集 めた ものを示 したが このよ うなパ 表2 袖 (セット イン スリーブ系 )の 最長工程編成 ◇ ◇ ◇ ︱l ρ ◇ ◇ ◆ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇◇ , ◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇ ◇\づ◇ . 件 ビ 士 レ ” 浄 P808 21 (繊維工学)Vol,32,No。 12(1979) ないし類似作業 である ものが多 いので,ラ インの 中にダ ブっていた ら,ダ ブ らせないで,そ の分 の工程 を削 って 熟練 を要す る原 因 ともなっている.上 送 りな い し差動上 下送 り機構 の ミシンが新 しい生地 に も適す る もの として しま う。その結果 1本 の ラインであるが,大 分短 くなっ たラインがで きる。 この ラインは工程 タイムにつ いては 発表 されて いるが,こ れ らの ミシンは,多 品種少量生産 において,ラ イン肉の応援 を円滑 とし,多 能工養成 の期 間短縮 に も効果 を発揮す るための新 しい基本機種 である と考 えなければな らない。今一つ の対策 は工程間搬送 に 完全 に無視 し,か つ流れは逆流 もす るよ うな ラインであ る。そ こでこの ライ ンにつ いて 2つ の対策 が行 われ る。 1つ は工程 タイムのバ ランスについての もので,ラ イン 関 して行われ,こ れは流れ作業 での逆流 の対策 となる も ので,搬 送 とい うマテハ ンの合理化 に属す る もの とな 全体 として編成効率 を高めるよ うな対策 をとることにな るが,も と もとライ ン編成 で工 程 タイ ム バ ランス を完 全に とれ る ものではない上 ,多 品種少量生産ではタイム る。従 って本 マテハ ン システ ム化技術開発 においては, 2)を ハ ー ドとして移送 モジ ュール 開発 してお り,移 送 モ ー ル ジュ は この 問題 の対策 に効果 を発揮す る ものであ の設定す ら間 に合 わない ことを覚悟 しなければな らない ので,そ こでそれぞれの品種 の工程 フローにつ いて,結 る。 局 タイ ムの余計 かか るよ うな い くつ かの工 程 につ いて 5.マ は,ラ インの構成員 がその負荷程度 によって応援 をす る とい う対策 によって ,ラ イ ン全体 で タイ ム バ ランスが テ ハ ン モ ジ ュ ー ル ライ ン マテハ ン モジ ュール ライン とは,マ テハ ン合理 化 モ ジュール を組込 んだ縫製 ラインの ことであ り,多 品種少 とれ るよ うに し,編 成効率 を高め るよ うにす るしかな い。応援す るとなればその分 の予備 ミシンな り,プ レス なければな らな い。 また構成員 につ いて も応援能力 を も 量生産 のために,ラ イン として見直すべ き点 を含め,工 程編成 につ いて述べて きたが,続 いて,そ れ では マテハ ン モジ ュール ラインの レイアウ トは どのよ うな もので つ よ う,作 業訓練 によって単能工か ら多能工へ と能力開 発 を行 ってお くことが大切 となる。また値 々の ミシン作 あるかにつ いて説明をす ることとす る。 さて縫製 ライン の レイアウ トについては,図 3に 示す よ うにい くつかの 業 が熟練 を要す る もの とな ってい るのが普通であ るが , これは表 1に も示 したよ うに普通本縫 ミシンの多用 にな パ ターンがあ り,そ れ らの特長 については表 4に 示 され る。 この中のオーバ ヘ ッ ド ト ランスポ ー タ システ ム ることに基 づ き,布 が押 さえ金 と送 り歯 とによって,上 につ いては図 4お よび図 5に ,セ レクタ フ ロア コンベ か ら固定的に押 さえられ,下 か らだけ鋸歯 の送 り歯 によ ャ システ ムについては図 6に ,そ れぞれの例 につ いて って送 られ るとい う,上 布 よ り下布 の方 が送込 まれて し 示す 。更 にこれ らの移送 システ ムの種類 につ いて,表 5 に比較 を行 っている。特 に単位工程当 り面積 につ いては な り,ア イロンな りを改 めて この ラインに配置 しておか ま う送 り方式 が,結 果的 に うま く縫 うため人 手 を要 し, o 。 o 。 □日 図 画口 囲日 み □ 田嗣 卜 o 囲 □ 囲測 □ 。 ― 一 一` 十 トラック 貯蔵部 」 ∼ 且尉健︻ 甚。匡 ―降 仕 掛 品の た な プログレッシブ パンドル システム ' ック シフ 層別プログレッシブ ′ ` ンドル システム 仕 掛 品貯蔵 場 所 スト ッパ 仕 掛 品 刊 島べ け=tド尿 │ ミ ヤ システム シンクロ システム セレクタ コンペヤ システム `ヘッド オー′ ト ランスポータシステム 図 3 各 縫製 システム と縫製 ライ ンの レイアウ トのパ ター ン P809 繊 維 機 械 学 会 誌 表 4 各 種縫製 システ ムの特長比較 iて分 !起 源 一般的持長 シ ス テ ム 名 コ ンベ ン シ ョナ ル 容 縫 製 (PBU) い き 生 産 性 が 高 い コンベヤ シ ステム フ ォー ド の / ベ ヤ 一 コ ヽ 糸 図 4 Pfaff社 とし て ″ あ 1特 源 習晏 小 麿蜜 鼻 客暮 含 管 品 晨 ど 逸 P B U に バ ン ドル運搬 の ため台 車 を使 用 す る ,γ一な トラ ック シス テ ム 向 分業化 バ ン ドル システム │ 一般 にバ ランスが保 たれれば効果は大 きい。 エ程間はだ いたいの時間バ ラン ス をとる と 間 く時 多 い 種 ときに極端 なバ ン ドルの扱 いが生ず ることが ある. し か し, 仕 掛品 を少な くし, 精 密 に管 F里 すれば, 充 分利用で き, 生 産時間 を短縮で きる 積少 , ・ 高凶土フ卜 の 丸 プ ロ グ レ ッシ ブ バ ン ドル システ ム 長 特 従前 の 丸縫 いハ ン ドル シ ステ ム 多 縫 f / ビ︲ ル 系 ハ ヽ バ ン ドル シ ス テ ム 内 るが、バ ン ドルの扱 いはもっと となり, 面 積 あた りの生産 は増 層 別 シス テ ム P B U で 多品種の扱 いが困難 な 管理 │ ま \れ た出 し法 によ るだ けで生 産管理 たデ 点 を段付 きだ なや色分けバ ン ド │ ま 簡 導に な る ル チケットを使用す ることで改 善す る コ ンベ ヤ シス テ ム 流れ作業 によ る分業化 シンクロ シス テ ム 工程間の時間バ ラ ンス を厳密 に 長 年高度 の 多量 生産 品 に採 用 され, 従 来 と く とり,同 時流 れ作業化 したもの に シ ャツの縫 製 シ ステ ム と して索口られ て い る. 1 枚 流 しで は バ ン ドル扱 いの時 間 は な い. トランスポー タ システム ( セレクタ コンベヤ システム) 多品種 に対 して工 程選択 で きる コ ンベ ヤ の 使 用 品種 が変わって も機械 の配置替 えの必要 が な オーバ ヘ ッ ド コンベヤ 図 6 P F a f f 社七 レク タ コ ンベ ヤ うこ ととす る。 5.1 大 物 モ ジ ュー ル ライン 大物 モ ジ ュー ル ラインは 図 7に 示 す ス カ ー ト身 頃 の 図 5 ス エ ー デ ンETON 2000シ ステム 表 5の 中 に も取 上 げ られて い るの で ,一 般 に ミシン 1台 当 り所要面積 として ,ま とめて表 6に 示 す こ と とした。 工 程 を対象 とし,図 8の レイア ウ トに示す よ うに 中央 に 旋 回式移送 モ ジ ュー ルが 配 置 されて い る。大 物 モ ジ ュー 本技術解説(3)に 述 べ た よ うに ,マ テ ハ ン シス テ ム には ル ライ ンの 全 景 は図 9に 示す とお りであ る。 3つ の導 入 レベ ル が 設 け られ て い る。 マ テ ハ ン モ ジ ュ ー ル ライ ン も この 3つ の 入 レベ ル を組 わせ て 合 導 構 5。 2 小 物 モ ジ ュール ライン 小物 モ ジ ュール ライ ンは 図 10に示 す婦 人 成 され る。導入 レベ ル に よって単位 工 程 当 りの 所要面積 も異 な って くるわ けであ る。移送 モ ジ ュー ル を組込 ん だ マ テハ ン モ ジ ュー ル ライン として ,大 物 モ ジ ュール ライ ン と小 物 モ ジ ュー ル ライ ン とが レ イ ア ウ トされ 服 カ フスの 工 程 を対 象 とし,図 11のレイアウ トに示す よ うに 中央通 路 に台車式移送 モジ ュール (直線式)が 配 されて いる。 小物 モジ ュール ライ ンの全景 は図 12に示 され るとお り , である。流れの逆流 も移送 モジ ュールが これをさばいて 埼玉県行 田繊維 工 業試験場 にて 実規模運転 テ ス トされ た の であ る。以 下 に モ ジ ュー ル ライ ン に つ い て 説 明 を行 み出 さない作業 は機械化す るとい う考 え方に も合 った レ お り,付 加価値の点か らも,移 送のよ うに付加価値 を生 P810 (繊維 工 学 )Vol。32,No。 12(1979) 23 表 5 各 縫製作業 シス テ ムの比較 (対象 ;40工程 の ライ ン) 型 式 最低所要面 シ ス ム テ 名 ;吊 iナ 亀客積 (1工 程 看垂 じ iこ ふ ょ 督 当 鴛 ,を コス トの比較 含む基本 当 り) 1.6∼ 2 向 一 5.7ポ 6.6ポ 中 5 ポ 低 6͡ウ8.7 手動式 プロ グレッシブ (Manual Progressive) ャ1.24 1 ヘ 3.6ポ 1 4.5∼ 5.3ぽ 6 。 7 ∼ 可 小 物 可 小 物 可 長 尺 物 可 1 1 . 1 て 変 スカー ト 下前身頃 6 . 7 ∼ 33.3 め プロ グ レ ッ シブ バ ン ドル シス テ ム 中 1 極可 PBU セ レク タ (Selector) 6 . 7 ∼ 33.3 大 き さ ど服 (Live StOrage) 最 適 の 務衣 コンベ ヤ オ ーバ ヘ ッド (Selector) リブ ス トレー ジ 融 通 性 6.7∼ 33.3 5 ポ セ レク タ スカー ト 上前身頃 ハ ン ドリ 生産期 間 ングに要 (hr) す る時 間 ほ の フ ロ ア コンベ ヤ リブ ス トレー ジ (Live Storage) 担 当人員 不 可 長 尺 物 長 尺 物 良 スカー ト 後身頃 (ロ ック タック縫t ヽ 図 9 大 物 モ ジュー ル ライ ン アイ ロン (l)カ フ スエ 程 カ フス布 (2)カ フスエ程 芯貼 り r 3 ック 折 り 地縫 返 しアイロン カ フス 布 図 7 実 規模 モ ジュー ル (大物 )ラ イ ンエ程 (3)カ フスエ 程 日 皿 中い カフス布 図10 実 規模 モジュール(小物)ライ ンエ程 引多 「揮チ □ 一 / 発す 日 イアウ トがな されて いるわ けである。 5.3 ス ラックス モジュール ライン 8)に つ いて,こ れにモ ジュー 紳士 ス ラックスの現状例 ル ライン設計 した レイアウ トを図13に示す 。 この ライ ンでは移送 モジ ュール として旋回型 と直線型 を組込 み, 3)を 使用 し,単 位 工程 では 補助治具 として クランプ台車 2)を 1)や ー モ モ 配置 して い 後動作 ジュール 前動作 ッ ュ ル る.紳 士 ス ラックスにおけるパ ーツは右前身頃,右 後身 ギ │ 1酷 警 酢 頃,左 前身頃,左 後身頃,脇 ポケ , ピス ポケ ,ベ ル ト ー ル ー プ,天 狗 ,前 立 の11種あ り,弾 入 され る裁 断 パ ツの うち,下 記 の ものは 1台 の芯接着 プレスエ程 を経て か ら,そ れぞれのパ ーツ縫製 ラインに入 るのである.す 図 8 実 規模 モ ジュー ル ライ ン(大物 )レ イアウ ト なわ ち PSll 繊 維 機 械 学 会 誌 24 r 口 丼 s 鎌 ↓ ωあ 乳 ∞あ 乳 卜 乳 ド ゝ こ さ ⑤ 鋭 > 口 S糟 出 湘 o 詩 耀 期ヽ マ ド出 耐 k 5郵 粗 副甜 対 日 醤津 H 耐 い せ 口0氏 ド 一﹃切 尚単︶対ゝ こヽ ︵ や︶かO Hコ障 d F乳 トコS津 升 併岱 s叶キ ・ +・ 静じ 対x こヽお 一 讐〓 再片 じ球霞球 高 群 トキ い皿卿 ⑤ 輩扇 付 cハ サ も 簡簿 け 冊 ︵ア判 くヽ︶ 僻講 ︺片 寸高串 s中+ 税︼ いざ 伊副戴韻汁 併岱 s叶キ・ 〇の工>︵ 球聾料じ部 とい群 予 ″ャマ洋塗 再 岸も日⑤榔郵 付騨 尋討 マヽ対せ ア 桜 津 H 離 峠 せ ∞ヽ氏 ″ママSけ小 岸部ヽ マS諭津 鮮寄 も卜併畔⑤様蒔出調障 s郵粗酬齢 引削図③ 聯村︶ 0も乳 ③ ルやヽ ︼け︶醐け やめ か ︵ 導霞料ゆ部︶再片 5″ャヽ出重 高F時3S簡慕 僻 ③ oの工> ︵ ド ︶ト マヽ対せ 才 ︵ 図③ 職対︶ ∞ヽヨ 畔一 ③ マヘ対せ 7図③ S鋭ゆ りも乳 劃 劃 は 勘 ふ 乳 中 印 ヨ 糟 ︵ ∪ヽ も︱ 叶かOL I ヽ藩 耀 高サラヘ ″マ 剛け やけ ッヘ ″ヤ マ ⑤ 爵譲 串 句S ″ヤ マH耐 高サf 醐け いけ レヘ ″ヤ マ ③ 蒔降薄 選 ⑮ ″マ マ出耐 高サf 剛け Nけ し 卜 ヽ く準 寄 ⑥ 辞撃 部S蓋 鮮騨 年卜 〃ヤ マ日耐︶ ルマ 剛け いけ ︼曽 ドゆ 壮弔 ド〇 乳 晋 ミ 革 く 付 副 醐け 岱 c︶ ○ ″ヤマ岸け 高じ 畔 ︵ 剛け 岱c︶ ⑥ 対ヽロマけ 戸け 再も 碑 ︵ いも 碑 ︵ 醐け 較 s︶ ③ ″ヤマドけ 一 ︵ 醐けい s︶ ∪ 対ヽロマけ ドけ 高じ 碑 ︵ 剛け 母 s︶ ③ 〃ャマやけ 岸>器 ゛ ︵ ③ 汽マト隷 ドけ s ③爺 o藤耀日鈴 S最粗副灘 弔じ 岱予軒 句汀 予 付ラ もへ 伊・ ホS 汁じ鮮陣蒔 3卜S導 弓 付串もへ再串卜 高い串 s町市卜 ・ ヽx こ準づ 弔 〇のE>部 高片 ぶ副戴艦沫 ゛母 s叶キ 功・↓ 惑 S恥 津隷・ D聾課 高 片いく決沖卜か 弔戯 津詩 再片N鮮 爵蒔 コト SW3 付付伊再副灘S艦洋 S嵐 3 功餅 s叶+ ・ 巽 豊 ︶ 皿 聾 津 譲 隷 S Iド ︵ 0乳 ︵ 榔部 光 ヽ マキ隷 ド 耐 c ド> やけ浦 ラ︶ 一乳 清 > 坊 ヽ マ沸 サウ sG H卜︶ ド P812 ■沖ラ ヽ マト沖>津洋寄 高サ尋 さい犠ン マカ ヽかO任酪 出耐 眠 s郵粗副難 N 薄 封 下︱︱封︱︱土 ぶ ゆ ド ︼澪 買 も Tほド上 く一 ←A 一 = ﹂ ︱ 搬 為 ,“,一“,,,一一”¨¨,,一 , ,一 一 一 ー 強 じ 厳 コ 半 神 ド ・神 丼 1->一 l ヽ 式、 l l 会 豊 1 瀬 力 韻 12(1979) (繊維工学 )Vol.32,No。 製対日畔 く8 OT ω ヽ ︱卜К 騨 H野 球握 物ぽ鴨 抵韓判い軸N市 ホ唯 寸寸 騨yミ∞ 珊 剛 ぃ 義ょ 騨 H ふK 均﹂榔 匹 ﹂ や嗣 ・ ヽ立 <お 寸 寸 い ハ ロざ い‘ ︲ ・ 却 一総跡 残 廻黙せ TII数通軍ロミ剛劇 ・ 寸・ っ P813 評回娯︶ ︵ ミ。 罵 範〇〇TQ>つ ハ ロ 汁卜 尊 ︱ 卜K 酬副 羽 静 装 師 H. ↓ 墓に卿守 K毛 G ‘ N立 ミ o寸 車 崎環 当公合 炒 凸選革げ対 ﹁ N 立 く\ ﹃ 引 ・ いn 崎 ョ ぬ Oo T n > つ ふ □ ▼卜 、 ︱い く 畔 H ぼやK 摺 日料県 ハ ロ ハ ― 報濁帽露 Rs 寸 中も ー ー 図 13 紳 士 ス ラ ックス パ ツエ 程 マ テハ ン モ ジュ ル ライ ン レ イア ウ ト図 繊 維 機 械 学 会 誌 26 陣2脇 セ 粋 ー HモЧ ロマイロ ご V l■ ﹂ 課詢ざ さ 料前 氏 耐浄 企 あ ﹂ > 不 N 晋 斗宰 雑鞘螺際 一 ︺rzヽ 亨 い職O d会 十 心5 書 ω 恵も重監 C マU 一 キ 斉︼将︼軍い 一 閑キ ー> 囀 目 P814 打科距ロ 域 留覇 ふ H 単巾 ︲. r手 望 りGdじ 4 ・3 ︲ 1 ︱ N ︱ ︱ ︲D L ︲ ︲ ︲ ︲ ︲ ︲ ︲ ︲ ︲ ︲ ︲ ︲ 巾 ︲ ︲ ︲ ︲ ︲ ] ︲ 帥 ゞ導畜辞 ︼杓 4S 燎チ4ヽ り □ ・ ・> 碗2 ・ B 如O 抑 0 ム︲ 摯糾遍 中耐 図 /UV8 100B 三 三 ヨ E三 三 昌 mo り ′ 小 │ Dモ 融 紺i 詭 戦 D EN 吾ふ 8ミ 2 組 上 工程 < 図 14 紳 士 ラグラ ン コー ト パ ー ツエ程 マ テハ ン モ ジュー ル ライ ン レイアウ ト図 27 ( 繊維工 学 ) V o l . 3 2 , N o , 1 2 ( 1 9 7 9 ) の ライ ンでは ,接 着 プ レス機 を中心 として ,流 れの状態 に合 わせて ,移 送 モ ジ ュー ルの ス テ ー シ ョンの割付 けを 次 の よ うに行 って い る。 ……… 裁 断 パ ー ツ→④ 接着 →⑥ 箱 ポケ (前身頃)工 程 ……… ス テ ー シ ョン 1 …… ……… … ……… 身返し工程③→③接着→①身返 し ビックアップ ………… … 裁断パーツ (尾錠)→ ①接着料①袖工程…… シ程 本 篠旺 … … … ス テ ー シ ョン 2 … … … ス テ ー シ ョン 3 ………… … 裁断パーツ (表衿腰布)→ ①接着→@持 工程 ー 移 送 モジ ュ ル ︵直 線 式 ︶ … … … ス テ ー シ ョン 4 … …… …… …… … 衿工程⑩→⑩接着料⑩衿工程…… … … … … ス テ ー シ ョン 4 …… …… …… …… 衿工程①→①接着→⑩怜工程…… … ……… ス テ ー シ ョン 5 接着 ステ ー シ ョン 6 また エ ッジ コン トロー ル シ ー マエ 程 の流 れ の状態 と 陣 図 11 実 規模 モ ジュー ル ライ ン(小物 )レ イア ウ ト ステ ー シ ョンにつ いては …………・ 裁断パーツ→④ エ ッジ コン→②身返し工程 … … … ス テ ー シ ョン 7 … ………………Ⅲ 裁断パーツ→① エ ッジ ヨン→①袖工程 …… Jス テ ー シ ョン 8 の よ うにす る。 この よ うに ステ ー シ ョン数 か ら旋 回型移 ー 送 モ ジ ュー ル 2基 として 設計 されて いて ,接 着 ステ シ ー ョン を中心 に して ,そ れ ぞれ 3ス テ シ ョンず つ 6ス テ ー シ ョンを カバ ーす る。従 って残 りの ステ ー シ ョンにつ い ては直線型移送 モ ジ ュー ル に よって カバ ーす る もの で ー あ る。各 工 程 での マ テハ ン合 理 化 モ ジ ュ ル の適 用 につ いては ,レ イアウ ト図 に示 され るとお りであ るが ,こ の 図 12 小 物 モ ジュー ル ライ ン 前 立 布 (芯) → 静 ベ ル ト布 (芯) → レイアウ トでは ,現 状 レイアウ トに比 べ て面積効率 の よ 前 立 パ ー ツ ライ ン ベ ル ト パ ー ツ ライ ン い レイアウ トを可能 として い る。 6.マ ー ン ツラ イ 勅パ 騨二十 朝ぴ1送 テ ハ ン シス テ ム 技 術 の 国際 比 較 アパ レル産業 の生産面 を受持つ縫製工業 の最大 の問題 点 ともい える縫製の マテハ ンについては,ア パ レル産業 上 記 は旋 回型移送 モ ジ ュール の対象 工 程 とす る。 ー 次 に下記 の パ ー ツはサ ジング (端かが り)工 程 を経 を擁す る諸 国,特 に先進 国 において,我 国 と同様の強 い 関心 を もって,マ テハ ン技術 の研究開発 を行 って いる。 「 これまでに,我 国での中小企業振興事業団 によ る パ ー ッ縫製 の マテハ ン システ ム化技術開発」 につ いて解説 て ,そ れ ぞれの パ ー ツ ライ ンに入 る. イン ツラ 後身頃パー 三十 室後暑昌 ン イ ツラ 頃パー 前身 = 三十 室繁 暑曇 して きたが,こ れを外国での研究開発 と比較 してみてみ たい。 責 ラ i暑 母 畜 諸 ち 士 予 ぞ 窪 督軍 物 霊 6.1 ア メ リカでの研究 とクル ピ ッカの開発 アメ リカにおける縫製 の マテハ ン研究は,1966年頃開 テハ ン合理化 をはか るよ うに して い る。 4 紳 士 ラグ ラン コー ト モジュール ライン 5。 8)に つ いて , こ れに モ 紳 士 ラグラン コー トの現状例 始 され,次 の研究開発 が知 られて いる. ジュール ライン設計 した レイアウ トを図 1 4 に示す . こ 先 は シンク タ ンクの ADL社 (Arthur D.Litに,Inc。) ① 衣 料 研 究 財 団 (Appard Research Foundation, 1 9 7 2 ) の R I N K 装 置 の開発. 研 究開発委託 Inc.1966∼ P S15 28 繊 維 機 械 学 会 誌 で,2枚 の布 をそれぞれ ピ ック ア ップ し,位 置決 め し た上 , 2枚 を重ね合わせ ,所 定位置へ移送す る装置 とし て, RINK装 置 を試作 した。 マテハ ンの基礎研究 とし て位置付 けされ る.1967年 12月公開発表 された. ② USM社 の Fabric Feederの 開発 発売 (1966∼ 1976) た ものが 発表 され るに至 って い る。 この よ うな装置 の一 例 と して ,シ ャッ 前 立 作 り無 人 装 置 (シ ン ガ ー 機 種 2630-1)で は 前 立生地 1枚 の ハ ン ドリン グに よ る無人 装置 とな って い る。 6。 2 西 ドイ ツでの 開 発― ワ ー キ ング プ レ ー ス 社 が企業化 した もので,布 を ミシンに供給す ることを 目 (WOrking Placec,Arbeits Platz) 1979年 IM Bケ ル ン展 では ,ワ ー キ ン グ プ レー ス と 呼 ぶ マ テハ ン合 理 化 の ための 実質 的展示 が工 業用 ミシン 的 にす る ものであるが,特 定 の装置 に専用的 に取付 け ら 大 手 メ ー カに よ り次 の よ うに行 われ た。 本装置はボス トンの R.R,WattOnが 発明 し, USM れ るとい うものでな く,種 々の 自動機 と組合 わせて使用 で きるよ うモジ ュール設計 が行 われている.後 に述べ る クル ピ ッカ (Clu,Picker)の発表 によって販売 を中止 し た. ③ Singer社 のシステ ム 2000の 開発 Singer社 は1968年 か らマ テハ ン無 人 化 をね らって , システ ム 2000の 開発 を開始 した。 この シス テ ムでは次 の 4つ の モジ ュールによって 目的の達成がはか られ た。 A・ サプライ モジ ュール (Suppけ moduにs)… …生地 をス トックした り,セ パ レー タ モジ ュール に生地 を供 給 した り,ま たス タッカの働 きもす る. B.セ パ レー タ モ ジ ュール (Separator modu魅)… …サプライ モジ ュールの生地 を 1枚 分離 し 取出す働 き を行 う.分 離 は トル ク セ パ レ ー シ ョ ン (Torque separatお n)と 呼ばれ る原理 的によ り行 われ, こ れは布 をね じって,1枚 だけめ くり上げるよ うにして分離す るの である。 ① Singer working Place System GX1200 ② Dむ kOpp Arbeis Platz D想 シ リー ズ ③ Rimomi ModuLr WOrk Piaces PL(POsd h Lav― oro)シ リー ズ ④ 東 京重機 ArbeiS PLtZ ⑤ Pfag Arbeis Platz ⑥ Necchi WOrking Places の 各社 に よ り計 16台の 出品 が行 われ た。 この ワー キ ング プ レ ー ス に つ い て , Singer社 の 説 明 を引 用 す る. ワー キ ン グ プ レー ス な る ものは ,ベ ル リンの衣 料 産業 ute for Cbthing lndustrに sh 研 究 所 (the Research lnst■ ー ヘ ン の衣 ,ア 料 学 会 (the cbthhg lnsttute h Aachen)の 開発 に基 づ き,1977年 パ リの VETmttT BeHh)と シ ョー で発表 され ,大 きな反 響 を呼 ん だ もの で,図 15に 示す よ うに脚卓 ,置 台 を主体 とした システ ムであ る.も し縫製作業 が動作経済 の原則 に従 わなけれ ばな らな い と い うの であれば ,そ れ をなん としてで も実施 に移 さな け ればな らな い … そ うい った意 気込 みが感 じ られ る内容 で ラ ン ス ポ ー ト モ ジ ュ ー ル (TraFISpOrt moduにs)… …縫製 のための針落ちやサ プライ モ ジュー C. ト ル に, レジス トレー シ ョン モジ ュールカ>ら生地 を移送 あ る.こ れ らの ものは決 して 自動式 の ものではな く,見 方 に よれ ば単 な る脚 や卓 ,置 台 の 改良 にす ぎな い とい え D, レ ジス トレー シ ョン モ ジ ュー ル (Registration mOduにs)……・ 重ね合 わせ た り,針 落 ちに生地 を持 って るが ,理 論 を現実 に適 用 す る とい った合 理 的な ドイツの 国民性 が ここに もうか が え る もの で あ る。 ワ ー キ ン グ プ レー スの レベ ル を一 歩高 め るとすれば ,我 国 の マ テハ 3)と ン シス テ ム化技 術 の 部 分適 用 構成 な るの では な い 行 く前 に,正 し く位置決 めす る働 きをす る。 か と考 え られ る。 そ こでは 固定 置台 か ら レベ ル ス タ ン 1968年7月 の ア トランテ ィック シテ ィでの AAMA ShOWに これ らの 4つ の モジ ュール プ ロ ト タイプが展 ドとい う可動 置台へ の レベ ル ア ップが あ るか らであ る。 6.3 ス エ ーデ ン政府 の マ テ ハ ン システム開発計画 示公開 されたが,こ の システ ム開発 は1970年中止 となっ ス エ ー デ ン政府 は 1年 半 前 よ り縫 製 工 業 を対 象 と し て ,高 度 の縫 製 自動化 と,そ の 前後 および周辺 の マ テ ハ す る働 きを行 う. た. Pickerの開発 ④ Clu‐ (アメ リカ最大 の シ ャツ メ ー ン 自動 化 をは か るた め ,政 府 の リサ ー チ セ ン タにお いて基礎研 究 に入 って いた,特 に マ テ ハ ンの装置 は モ ジ カ)は 最新 の ピ ック ア ップ装置 としての Ch―Pickerを ュー ル として 多品種少量 生産 に も使用可 能 の よ うに考慮 開発 した と発表 した。 Ch―Pickerは柔軟な生地 を 1枚 分離 し,ハ ン ドリングす るための基本的装置 であるとし され ,す でに ピ ック ア ップに つ い て は 開発 を終 えて い る とい う。 スエ ー デ ン政府 は ,1979年 よ り 5年 後 に現在 て,同 社 トロイエ場 で1974年テス トを重ね,200万 回 ピ ック ア ップして 1回 の ミス も起 さなか ったと報告 した。 合 理 化 を中心 とす る縫 製 自動化 に よ り, ミ シン稼動率平 1975年9月 Arrow社 Clu― P ickerの分離の原理は Pinch Type l)の ものであ る. アメ リカでは Ch‐Pickerを組込 んで無人縫製装置 とし P818 45名で編成 されて い るス ラ ックス ライ ン を,マ テハ ン 均 23.5%を 60%以 上 に 向上 させ ,lo名 の編成 でやれ るよ うに 目標 を立てて いて ,こ の 目標 を達成 す べ く,ス エ ー │ │ ( 繊維 工 学 ) V o l , 3 2 , N o . 1 2 ( 1 9 7 9 ) だ 」U K l 新 作 業場 シ ステ ムは右図 の よ う に角 パ イ プ 1 本 足 べ デ スタル スタン ドの 脚 ( テー ブル面 上下が か 容易 に 行 えます) と, 長 くも短 くもで きる テ ー ブル ・置 台 , ク ラ ンプ台 な どが設 け られ , マ テ ハ ンの合 理化 と作 業者 の健 康 上 に も効果 あ る もの です 。 7002306 7002314 (a)」 UKI DLN415-4-3 BAE/FZ/Arbeitsplatz mit Freiarmstand (b)DURKOPP 212-115105 kジ kジ (C)Singer Worling Place System oX1200 ー ス シス テ ム ー 図1 5 ケ ル ン展で各社 よ り発表 され たワ キ ング プ レ ― デ ンで第 2位 のチ ャルマーズエ 業大学 (Chalmers u占 versity of Technology)工 業経営学部 が中心 となって ,研 ー 究開発 を進めてい く計画 である。 スエ デ ン政府 の この 7.普 及 にお け る抵 抗 心理 に対 す る ソフ ト マテハ ン システ ム化技術 につ いて ,ハ ー ドとソフ ト 研究開発 につ いて今後その経過 について深 い関心 を払 っ ていきたい とお もう。 P S17 につ いて述べ て きたが,こ の技術 によって影響 を受ける 受入れ側 に対す る考慮 が欠 けてはな らな い.受 入れ側 の 30 繊 維 機 械 学 会 誌 現状 は労働集約型作業 の下 に,技 能労働 ,熟 練労働 をベ ースに行 われている ものだけに,新 しい作業方法 や考 え 方 に対 しては,人 間の もつ心理傾向か ら当然抵抗の現象 を生 じる ものである。 この抵抗心理は,当 初 は機器の設 備費 に関連 してみ られ るが,仮 りに試用 とい うことで設 8 . お わ りに 「 中小 企業振 興事 業 団 の 特別 研 究 開 発 事 業 _で あ る 'パ ー ツ 縫 製 の マ テ ハ ン システ ム化技術 開発 と は ,本 年 3月 を もって 4か 年 間 の研究開 発 の大団 円 を迎 え,そ れ 備費 の負担な く使用す る場合 で も,必 ず使 い味 が異な っ を機 に この 研究 開発 に参加 させ て頂 い た 者 の 1人 と し てや りに くいな どの拒否反 応 を生 じる もの と考 えて よ い。一般 に技術開発 の導入 とい うものは企業内に新 しい て ,は なは だ僣越 なが ら代表 して ,こ の よ うな技術解説 変化 を及ぼす こ とである.従 って企業内は変 って い くこ マ テハ ン研究開発 とい う極 めて意義 の深 い仕事 に従事 さ とで進歩改善 してい くものであるが,し ば しば企業内 に は変 わるこ とに対す る拒否反応 や抵抗心理が存在す る も せて頂 き,か つ 開発 の結果 におい て も先進諸 外国 に比 し のである。アメ リカで も25年 も前 には,お どか しで内部 こ とは ,一 重 に下記各方面 の ご指導 ご犠確 とご援 助 の 賜 物 で あ り,関 係者 の 1人 と して,心 か ら感謝 の 意 を捧 げ を変 えよ うとした ものであるが,現 在 では もうはや らな い手 日となって しまったとい う。そこで変化へ の抵抗 を 軽減す るや り方 を もって,新 しい システ ムが円滑 に導入 され ることを考 えなければな らない。このよ うに導入 に 対 しての抵抗軽 減 の進 め方 もソフ ト ウェアに含 まれ る として もよいであろ う.次 の ステ ップは,一 般 に変 えよ うとす るのに対 して,抵 抗 を軽減す るためのガイ ドであ る。 ちょうど力学 で扱 う衝撃力 と同 じで急激 に変 えよう とすればす るほ ど,大 きな抵抗力 を生 じさせ るので,変 化 に慣れ させ,マ イナ チェンジを重ねて,メ ジ ャ チェ ンジに至 るよ うにす ることが骨子 となる。抵抗軽減 のガ イ ドは 9つ の ステ ップよ り成 る。 ① 人 々を変化に具合 のよい条件 の下 にお く。 ② 変 化 によ り影響 を受ける人 々に変化 の利点 につ い てよ く理解 して もらうよ うにす る. ③ 人 々ゃグル ープの安全 を脅か さない よ うに配慮 . ④ 変 える理由をよ く説明す る。 ⑤ 変 化す る業務 や作業 に早 目に人 々に参加 して もら い,関 係者 となって もらう。 ⑥ 変 更 にはタイ ミングが重要 ,な にを変 えるかをよ く知 った上で,変 えようとす るときは無理押 しせ ず,柔 軟 に行 う。 ② 問 題が発生 しそ うな ら先行 して手 を打つ (変える ことに よる問題は必ず起 ると思 ってかか らなけれ ばな らな い). ③ 不 満 に対 してはよ く説得 をす る。 ③ 必 ず再検討 で きるための テ ス ト期 間 を設 け るこ と. 上記のように円滑な変化の実施のためには,(忍 耐〉 というクッションによって,抵 抗心理の衝撃力を緩和さ せなければならない。今後の普及に当って,抵 抗心理へ のソフト ウェアが重要 となるが,そ れには 〈 忍耐〉が ベースであることを忘れてはならない。 P618 を させて頂 いた次第 であ る。先進 諸外国に伍 して驚製 の て見劣 りす ることのな い レベ ル を確保す るこ との で きた て ,こ の 4回 にわ た る技術解説 を終 えさせて 頂 きたい と お もうのであ る。 ① 指 導官庁 として,通 産省生活産業局,中 巧ヽ 企桑庁,工 業 技術院,繊 維高分子材料研究所 ② 続 轄事業団として,中 小企業振興事業団 〇 後 援協会 として,社 団法人日本衣料健襲島協会 ④ 開 発事業協力機関 として,埼 玉県行日a権 工桑試験場, 中小企業振興事業団中小企業研修所 ⑤ 技 術開発委員会委員各位 (事業団委員)… …,開発部会委 員各社,成 果評価部会委員各位 ⑤ 開 発担当機関および企業 A.マ テハ ン合理化モジュール関係 日本衣料産業研究会議,萱 場工業株式会社,東 京重機工 業株式 会社,三菱電機株式会社,株 式会社新興技術研究所 B.ノ ー ソーイング関係 日本パイリーン株式会社,二 葉工業株式会社,東 海サー モ株式会社 C.… 係 ― 分子材料研究所,日 本パルスモータ株式会社 参考 文B l)河 内保二;′て一ッ鶴製の マテハン システム化技術開発(1), 繊維工学 ,親 ,1も.4.1979 2)河 内保二;パ ーツ健製のマテハン システム化技術開発(2), 繊維工学 ,授 与路 ,7,1979 3)河 内保二;パ ーツ畳製のマテハン システム化技術開発●), 繊維工学 ,授 ,NO.9,1979 6)開 発調査研究報告書 (パーッ控製の マテハ ン システム化) (総括編),中 小企尭振興事桑団 ,昭 和50年度 8)機 械化便覧 東 京重概工鶏閉 ,震 製能率研究所刊 (昭和53 年版) 9)河 内保二;縫 製におけるマテリアル ハン ドリングの自動化 システム技術の現状 と将来 ,織経工学 ,27,No.11,1974 引用文献 4)現 代用語の基礎知識,自 由国民社 5)上 回亀之助;フ ァッシ ョンが着 られるまで ,衣生活研究 , 6,No。1,1979,4月 7)吉 田忠雄;顔 く1075〉 ,読売新聞 54-J-22夕 刊