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縫製マテハン技術 - 河内保二のアパレル縫製のページ

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縫製マテハン技術 - 河内保二のアパレル縫製のページ
18
ある部分 を引用 して明 らか としておこ う.答 申の縫製品
製造業 の実態 と問題点 の所在 を述べ た文中の,技 術上の
問題点 についてをまず引用 しよ う.
工業周 ミシンは,一 般 に専門縫製作業 に適応す るよ う
に設計 されてお り,細 分す ると約 1000ぐ らいの種類 が
あるが,そ の 中で最 も広 く使用 されて い るのは直線本縫
パ ー ツ縫 製 の マ テハ ン
ミシンである。 しか し, ミ シン 1台 当 りの平均稼働率
は,品 種 によ り異な るが,20%前 後 にす ぎない。 これは
システ ム化技 術 開発 (1)*
布地 を縫合す る前 に折曲げ た り,重 ね合 わせた りの準 備
作業,縫 い終 った ものの整理作業な どを 1人 の作業者 が
一一 技術 開発 の
背景
ミシンがけ作業 と合わせて行 っているためである.こ の
ため,工程数 が多いほ ど全体の ミシン稼動率は反比例的 に
低 くな っているのが普通 で,紳 士服上衣の よ うに工程数
が多 い ものは ミシン稼働率 が低 くな るのが一 般 的 で あ
会 員 河
内
保
二 米*
る.し たがって縫製 工程 におけるこの前後作業 の時間の
短縮 とい うこ とが生産性向上の大 きな ポイン トになって
いる.各 縫製工場 ではアタ ッチメン トを独 自に工夫す る
1.ま
な ど工程間のつ な ぎ,す なわ ち前後作業 の時間の短縮 に
えが き
最大 の努力 が払 われている。次 に縫製品製造業 の今後 と
中小企業振興事業団は,中 小企業近代化審議会縫製分
1)に
基づ き,昭 和 50年度 よ り昭和 53年
科会昭和49年答 申
ー
度 までの 4か 年 にわたる特別研究開発 として ,「パ ツ
大量生産方式およ び多品種少量生産方式につ いて,前 記
縫製 の マテハ ン システム化技術開発Jを 実施 し,予 定通
りこのほ ど本年 3月 研究開発を終了 した.本 文 は この技
種や仕様 の変更 が激 しく,ヤ トが り生産問題 を含め生産
効率 の低下 が,採 算 や コス トの点 で不利な影響 を与 えて
いるといわれて いる。一般 に多品種少量生産 の加工 賃 は
答 申よ り引用す る。縫製品製造業においては過去の少品
種多量生産 か ら多品種少量生産体制へ の移行 に伴 い,品
術開発の内容 につ いて解説 を行 うことを目的 とす る。 ア
パ レル産業 の生 産部 門である縫製 工 業 の近 代化 の遅れ
量産の ものに比較 して高 いのが普通であ り,生 産効率 の
低下分 は加工 賃 でカバ ー されて いるわけであるが,実 際
は,通 産省 の繊維 工業審議会 アパ レル産業 システ ム化対
2)に
おいて も指摘 されて い るとお りで あるが,
策委員会
その原因を縫製技術面 にのみ 限 ってみれば,布 の マテハ
には生産 寸 卜が りの ロスが大 きく,生 産効率 が極端 に低
いためかえって採算性 が悪 くな る傾向がみ られ る。 これ
を解決す るためには,多 品種少量生産 といえども,類 似
ンの問題 と,多 品種少量生産 の問題 のあ るため とい え
る.こ の マテハ ン システ ム化技術開発 は,直 接 には布
の品種 に生産 を絞 る こ とが必要 であ り,多 品種 といえど
の マテハ ンの問題 を研究 して,ハ ン ドリングのための装
も固定部分 と変動部分 とに分離可能 な点を明 らかにして
置 を開発 してい るが,そ の使用 の方法 につ いては多品種
少量生産 に も適用 で きるよ う考慮 され,前 述の 2つ の間
固定部分は定常化,専 門化 を,変 動部分 については徹底
した管理 手続 を適用す るな どの対策 を講ず べ きである.
題 について,直 接,間 接 にかかわ りを もつ ものである。
そ こで本文 ではハ ー ドとソフ トの両面 につ いて,マ テハ
また同一作業 が長 く続かな くて も,可 能な限 り分業化 を
ン システ ムの立場 において解説 して みたい とお もって
いる。
2.研
究 開 発 の 必 要性
れば,多 品種 に対処す る効率的な分業 が可能 である.多
品種生産 においては,各 品種 ごとに使用 機種 が異 なり,そ
まず本研究開発は どのよ うな観点か ら必要 とされ たか
1)よ
り関係 の
を,中 小企業近代化審議会縫製分科会答 申
*Results
and
Details
Of
Techn010gical
の変化 が激 しいほ ど機種 も増 える こ ととな る (中略)。
したが って,扱 う品種 の 数 に比 例 して必 要 な設備 も増
to
え,生 産品種によっては一 時的 に遊休 した りす るため,
Development
Materials Handling System fOr Sewing Process of
Garment Parts(1).
**Y.Kawauchi,Member.東
セ ン ター 所 長
進めることが望ましい。 この場合各 々の作業者 には可能
な限 り,「類似 の工程」や 「同性質 の工 程 」 を配分 し,
また時間的なバ ランスは 「
作業者 の幾人ず つかを適当な
ー
ル
プ
とめ
ま
)に
」各単位 ごとにバ ランスをと
単位 (グ
各品種 にわたる設備 を整 えて,い つ で も使用可能な状態
京重機 工業 参 事 ソ ー イ ング
に配置 しておかなければな らな い。 また作業者 1名 で何
台 かを使用す る場合 もあ り,全 体 の30∼50%を 予備機 と
P310
(繊維工学)Vol.32,NO。 6(1979)
19
して保有 してお くこ と も必要であろ う (中略).以 上 の
が必要 であろ う。 しか しなが ら,根 本的 には当業界 自体
よ うに多品種少量生産方式にお いては管理面 よ り,ロ ッ
トの切 換 ロス を い か に 省 くか'がポ イン トとな るので ,
の 自己努力 がなければいかに援助 を受けて も真 の発展 を
期 し得ない こ と も深 く銘記 しなければな らな い一 .
今後,多 品種少量生産の生産管理に コンピュー タ等 の活
畳牛産であればあるほど管理 の徹 底 とシステ ム化 の推 進
が必要 とされ る一 としている。 さて フ ァッシ ョン化へ の
以上の引用で開発の必要性,開 発 の内容,開 発の進 め方
にわたって答 申の意図 しているところ力法日られよう。この
パーツ縫製 のマテハ ン
50年度 よ り 「
蘇日
答 申に基づ き,翌日
シス テ ム化技術 開発」 が通 産省 中小企業庁 によって予
対応 と新生産 システ ム として次のよ うに記 している。今
後我国縫製品製造業 は,豊 富 ・低廉な労働力 を有す る発
算化 され,中 小企業振興事業団の特別研究開発事業 とし
て実施 され ることとなった。それにつ けて も,こ れに先
展途上国 よ りの輸入増加 に対応 して,高 度商品分野へ の
立つ 5年 前,通 産省工業技術院 は繊維高分子材料研究所
品種転換が必要 とされているだけに労働力 の質的低下 を
を中心 として関係業界 の各企業 の協力 によ り,ワ イシ ャ
ツの無人縫製工場 の構想 を研究立案 してま とめ,大 型 プ
ロジ ェク ト 「システ ム 」
apan屯 として予算折衝 に入 っ
たが,た またま大型 プ ロジェク トは第 4世 代 の電子計算
用 による工程管理 の導入 されることが望 ましい。多品種少
補充す るために も生産技術面 の向上 ,縫 製技術水準の向
上 をはか る ことは極 めて重要な問題であろ う。一方 フ ァ
ッシ ョン性 の高 い製品分野 における技術開発 は,当 然多
品種少量生産方式 とな らざるを得ないが,反 面 ,あ る一
機 の開発 ,ジ ェ ッ ト エ ンジンの開発,無 公害電気 自動
定 の生産力 を維持す るために技術面 では規格化 ,標 準 化
の追究 が必要 となって くる.こ のよ うに 「
個性化 ,多 様
化」 と 「
規格化」 とい う矛盾 した命題のなかで労働力不
格的技術開発 が実施 され る運 びとなった もの と考 えられ
足問題 も含 めていかに調和 をと りなが らすすめてゆ くか
る。
が縫製品製造業における技術開発の基本的課題 ではない
車の 開発 とか ち合 って,見 送 らざるを得なか った。 しか
しこの よ うな布石 があって,縫 製業界のため初めての本
3.用
語 の解説
か と思われ る (中略).こ の よ うな問題 を含めて具体的
には,素 材 やベ ース となる工程段階でのモジ ュール生産
本技術開発においては い くつ かの耳新 しい用語 が使わ
技術 の適用 と最終加 工組立段階で個性化,多 様化 をはか
るとい うシステ ム技術 (消費者 ニーズの入手 か ら生産 ・
れているので,解 説 に当っての混乱を防 ぐため,用 語の
4)に
つ い て 予 め説明 を行 って お くこ ととす
定義 と内容
販売 までの一貫 した システ ム)の 開発による解決の方向
が指向 されよ う。そして開発すべ き課題 につ いて,次 の
ヽン ドリン グ (ピック
よ うに述べ てい る.マ テ リアル メ
ア ップ, ク ラ ンプ,ス タ ッカ等 )に よる前後動作 の機
械化 ,自 動化 は縫製工場 で現在求 め られて いる最 も大 き
な開発課題である。現在 の縫製工場 における ミシン稼働
率 は,か な り合理 化 された工場 で も約20%と 極 めて低位
にあるため,パ ー ッ縫製 の前後動作 を 自動 化す る こ と
は, ミシン稼働率 を高め,生 産性 を飛躍的 に向上 させ る
る。
Oパ ーツ縫製 ……部分縫 い と呼ばれ る範囲を指 し,パ ー
ツ組付 け (衿付 ,袖 付,ポ ケ ッ ト付 けな ど)お よびそれ
以後の組立工程 を含まない。部分縫 いでは,こ の範囲 に
属す るすべ ての作業 (芯貼 り, ミ シン掛 け,プ レス掛
け,下 手間作業な ど)を 含む もの としている。パ ー ッの
種類 につ いては表 1に 示す もの を本研究開発 における対
象 としている。
Oマ テハ ン機器 ………マ テ リアルズ ハ ン ドリング
(Mat‐
こ とにな る.開 発 に当 っては,各 工程 の生地 の姿や生地
表 1 対 象 パーツー覧
の乗 らか さに対 して,分 離 や,位 置決め,重 ね合 わせ,
ミシンの セ ッ トな どの動作につ いて,総 合的 に マテハ ン
自動化技術の開発が必要 である一 .最 後 に開発 の進め方
について触れている。すなわ ち,当 分科会で選定 した技
品
対 象 パ
種
スーツ, コー ト
開発資金面 で極 めてSS体であることによ り,こ れ らの研
究開発 に際 しては関連 す る ミシン メー カ等 の協力 を得
るとと もに国公立試験研究機関 も積極的 に支援す る こと
P311
ス カ ー ト 前身頃 ,後 身頃 ,ベ ル ト,ネ ー ム
ス ラ ック ス
前身頃 ,後 身頃,ポ ケ ッ ト, ウェス ト
バ ン ド,バ ン ド ルー プ,ネ ー ム
前身頃 ,後 身頃,前 身返 し,衿 ,約 ,
一 一
製業界は中小規模で下請企業 が多いため,開発要員 および
紳 士 服
不可欠の要素 とな ってい る (中略)。前述 したよ うに縫
前身頃,後 身頃,衿 ,袖 ,ポ ケット,
肩 しょう, ベ ル ト, カ フス, ネ ーム
ス コ
のであって,機 械設備 その ものの 開発 に つ いて も,ま
た,ソ フ ト技術 の開発 において もすべ て関連 ミシン メ
ー カ,機 械 メー カまたは国公立試験研究機関 との
協調 が
婦 人 服
術開発課題 は,縫 製業界 の技術開発 ニーズ を集約 した も
ブ ラ ウ ス
ワ ン ピー ス
ー ッ
ズ ボ
ツ
ト ポケ ッ ト, 肩 しょう, ベ ル ト, ネ ー ム
ン
ワ イ シ ャツ
前身頃, 後 身頃 , 天 狗, ポ ケ ッ ト, ベ
ル ト, 前 立, バ ン ド ルー プ, ネ ーム
前身頃, 後 身頃 , 衿 , 袖 , ポ ケ ッ ト,
カフス, 本 ―ム
20
繊 維 機 械 学 会 誌
5)(Modular
PrOducdOn)…
… いろいろ
。モジュー ラ生産
e五京s handhng)機器 の 略 で あ り,対 象物 を把 握 し移
動 ・搬送す る作業 のための機器 で,従 来荷役 ・荷扱 い作
な具合 に組合 わす ことので きる標準化 された部品 を製造
業 のための機器 の こ とをいった。 「マテ リアルズ」 とは
ハ ン ドリング」の対象物 を指 し,生 産 工場 におけ
広く 「
意図す る生産方式 .多 種少量生産 の非効率性 よ り脱却
し,最 少種類 の部品で,最 大種類の製品を生産 しよ うと
る原料 ,資 材,半 製品,製 品 ,土 木 ・建築 工事 における
し,多 量生産の利点 を導入 しよ うとす る思考 に立つ もの
各種資材 ,岩 石 や土壊 ,物 流過程 におけ る荷 物等 で あ
る.「ハ ン ドリング」 とは把握 ・移動 ,搬 送 ,そ の作業
や方法,さ らに システ ムの ことを意味す る。 マテハ ン機
で,部 品生産 に多量生産原理 を入れ,そ の組合 わせの多
様化 で多種製品を実現 しよ うとす る もので,自 動車部品
や電気部品の生産にこの方式がすでに取入れ られている
器 は この分野の省力化,機 械化 に役立つ.
……縫製工程 におけるマテ リアルズ
。縫製の マテハ ン4)。
ハ ン ドリングの略 であって,縫 製 においては 「マテ リ
アルズ」 は素材 として布 が主 とな り,「 ハ ン ドリング」
は この布 の扱 い と移送の動作 が主 になっている.縫 製作
ほか,最 近 では工 作機械 な どの生産 に も普及 しつつ あ
6)で
は,多 様化す る顧 客 の要求 に速応す る
る.工 作機械
システ ム構成 に主眼がおかれ,こ こでのモジ ュール とは
一つの入力 に一 つ の出力 とい うのでな く,多 数 の入力の
選択 で複数個 の出力 の一 つ を選択で きるパ ッケ ー ジをい
ってお り,そ こで モジ ュール化 された システ ムは顧客 の
業 の布 の扱 い動作 とは, ミシンやプ レスな どへ布 を仕掛
けるまでの前動作, ミシンやプ レス掛 けの主動作 ,そ し
要求 にダイナ ミックに応 じられ るよ うに構成 され る.
。モジュール7)(Modde)… … システ ムは複数 の構成要
て主動作の終了 によってその後 の後動作 の こ とである.
素か ら成 り,そ の最小構成分子 を システ ム モジ ュール
とい う。 マシンの最小単位 としての モジ ュールは全体 の
システ ムを構成す る一 つの部分 であると同時 に,そ れ 自
体 で も独 自の機能 を もつ システ ムである。すなわ ちモジ
ュール とは,で きるだけ多 くの用途 に向 くよ うに と,そ
縫製工程 ではこのよ うな マテハ ン動作 のため ミシン稼働
率 は平均20%と 極 めて低 く,ま た縫製工程 での移送動作
1)と
いわれている。
は縫製作業 の40%に 及んでいる
Oミ シン稼働率 …… ミシンエ程 では ミシンの針 が上下 し
て縫 うこと (主動作)に よ り工程 が進み,付 加価値の生
ず るわけであるが, 1日 8 hrの うち, ミシンの針 が上
下 して縫 うのはわず か 1.6 hrに過 ぎな い。 イギ リスの
れ らの用途 のなかか ら共通 の構成要素 を見つ けだ し,こ
のよ うな要素 について,そ れぞれ装置の単位 として標準
調 査を表 2に 示す が, ミシンの稼働率 の低 いこ とを裏付
化 し,そ れに基 づいて製作 され た装置の こ とであ り,こ
けている。
のよ うな単位装置を何種類 も用意 し,そ れ らを組合 わせ
シ ン稼働率観測例 (イギ リス )
表2 ミ
2.1
2,6
19.5
14.8
17.4
22.2
17。
9
2 52。
%
%
%
6.0
14.9
6.3
2.3
2.3
19.8
24.8
19.4
22.1
2
10。
11.9
12.4
6.9
17.7
伏 せ 縫 ミシ ン
2.4
18.4
%
ー本 針 環 縫 ミ シ ン
7.0
糸 切 り 付
Sンン
オーバ ロック ヽ
向 きを変 える
針落 ちか ら取 出す
%
4.2
さンン
オーバ ロック ヽ
ミシ ン掛 け作業
%
5.6
2本 針 本 縫 ミシ ン
仕 事 の 記録
ミシ ンに仕掛 ける
ギ ロチン カ ッタ付
1本 針 本 縫 ミ シ ン
作
バ ン ドル (束)のハ ン ドリ ング
自 動 糸 切 り付
1本 針本 縫 ミ シ ン
ー本 針 本 縫 ミシ ン
動
2,6
15,6
%
%
4.3
5.7
2.3
2.5
2.4
22.2
5.0
均
3.5
17.7
33.0
平
29.4
22.2
22.1
14。
3
6。
3
8.2
%
2 01。
20,2
14.2
3.6
4.7
4
5。
糸 切 りす る
6.7
2.7
6 . 1
針 を定位置 にす る
一 息入 れ る
3.5
7.9
監督 と打合 わせ
2.0
糸 交 換
針 に糸 を通す
ミシ ン修 理
0。9
0.8
1.0
0.7
1.3
1.9
1.6
1.1
1.0
4.5
3.8
7.0
5,9
3,0
52。
3.3
2.1
4.3
1.2
1,5
0,7
4.3
1,3
0.2
0.7
そ の
9.0
10.6
5,9
3.9
4.7
3.2
5.9
他
観測例 の数
0.8
5。
3
7.2
6 . 7 6 . 7
1.2
54。
7.9
6.6
3.2
8.0
3.4
3,4
3.3
2 . 1
1 0 1。
0.6
-
2.2
-
4.4
6.0
2 . 4
13.5
4.8
7.8
1 . 14.8
2.3
2.3
1.4
52。
1.3
8。
9
605(13工場 )
P312
(繊維工学)Vol.32,No.6(1979)
21
て使用す ることによ り,で きるだけ多 くの用途 に適用 で
きるよ うにしよ うとす る ものである。 もともとモジ ュー
ルは建築物各部分の相関的な均衡 を測 るための基準尺度
であったが,シ ステ ムにおけるハ ー ド ウェアの単位装
置 の意味に も用 い られ るよ うになった。 モジ ュールの全
体 システ ム内の活動分担 内容 は,そ の全体 システ ムが行
③
決 ま った作 業 の場所 では工 具 や 素材 を適 当なllk番
③
止 め た り,戻 した り,持 ち直 した り,向 きを変 え
で そろ えて お く。
た りはで きるだ け短い 時 間 で行 うよ うに し,し た
らす ぐ縫 い始 め る.
⑩
押 さえ金 の下 に布 をおい た ら,手 の位置 を変 えな
①
いで す ぐ縫 い始 め るよ うにす る。
小物 や 中物 の 作業 では縫 いつ なげて,あ とで一 つ
お うとす る活動 を分析 し,分 類 して行 うが,分 析 に当っ
ては活 動間の類似性 ,重 複性 に従 って行 い,活 動 の性質
と範囲をつかみ,最 終的には一 つの構成分子が担当す る
活動 の範囲を決めた単位で分類体系 を作 りあげ,そ して
こので き上 がった分類体系が分担する ことので きる最 小
の活動の い くつ かを,活 動 を担当す る 1機 器分の性能 と
してま とめ,一 つの システ ム モ ジュール としての仕様
を決める こととな るのである。またモジ ュールの ソフ ト
ウェ アと して は,全 体 シス テ ムの 目標 ,活 動 内容 に照
らして,そ の性能,仕 様 か らモジ ュール を選定 し,組 合
わせて活用す る こ とがポイン トとなるのである。
…・
Oシ ステム5)(system)…
システ ム とは各種 の 構成要
ず つ 切 り離 して重 ね る。
⑫
動作 は最 も少 ない運 動 で最 短時 間 とな るよ うにす
る。
①
生産 を増 し,疲 労 を減 らすの に, リズ ム と自動 を
活用 す る。
⑭ で きるところは足踏みを使 って,手 を助ける。
① 持 つ ことで手をふ さがないよ うに,ク ランプや取
付具を使 って,物 を動かすのに手をあけてお く。
① 加 工 を終 えた品 物 を取 出す の に エ ジ ェクタ
(助ector,取出し具 )を 備 えること.
素 が一 つの有機的秩序 を形成 し,一 定の投入 (イン プ
② で きれば品物を受台におとすように。
ッ ト)に 応 じた産 出 (アウ ト プ ッ ト)を もた らす もの
をい う。 システ ム設計 に当 っては,ま ず徹底的にその シ
① 移 送を短 くするため,重力を利用する送 り台の近 く
ステ ムが志向す る目標 とこれ を達成す るための基準が明
① すぐとれるように造具を前もってそろえておく。
確化 され る必要 があ り, これ を システ ム ョ ンセプ トと
称す る。 これが確定すれ ば,こ れに必要な諸機能はおの
② 機 械 の制御部 は作業容易の よ う近 くに設 ける.
ず と明 らか とな り,シ ス テ ム設計 は それ だ け容 易 とな
② 座 り作業 で も立 ち作業 で も高 さが調節 で きるよ う
る。それ以後 は,そ れぞれのサブ システ ムにば らして,
専門家 や技術者 の チー ムを編成 して,シ ステ ムの設計 に
当 らせ ることにな る.
① 次 の作業 のため予 め製品をそろえてお く.
にし,楽 に座れ る高 さとよい姿勢 で背当てのある
椅子 を備 える。
② 快 的 に仕事で きる環境 を一― 照明,温 湿度,ほ こ
以上主要な用語 につ いて,そ の定義 と内容 につ いて触
れたわけである。
4.マ
に素材をお く。
り,臭 気 ,換 気 ,騒 音 ,調 色 ,整 頓な ど配慮す
る.
以上の とお りであるが,マ テハ ン合理化は動作 経済 の
テ ハ ン 合理 化 と動 作 経 済 の 原 則
原則 と本質的に矛盾す る ものではな い.本 研究開発 にお
いては布 の位置決め,柄 合わせ な ど前動作 において品質
縫製 におけるマテハ ン合理 化 は主 として布 に対す る動
作 の合理化 であ り,従 って動作 に対す る研究 をベ ース と
に重大な影響 を及ぼす動作 につ いては 自動化 しよ うとす
す ることにな る。 この よ うな研究 では GHbrethの MO―
る ものではな く,ま た主動作 を行 う縫製 自動機器は民間
tion Studyが
知 られて い るが,こ の流れ である Motion
Anaけまs8)ょ リアパ レル産業 に有効 とされ る動作経済 の
直接縫製 自動機器 の開発を行 うものではな い。従 って研
原則 を引用す ると次 のよ うにな る。
究開発の 目標は ミシンな どの主体機器の稼働率 を向上 す
① 両 手 で同時 にそれぞれの動作 を始めるよ うに。
の既製な い し開発 され る機器 によることとな っていて,
ることに置かれたのである.
② 両 手 で同時にそれぞれの動作 を終 えるよ うに.
5。 本 研 究 開 発の ね らい と 目標
③ 反 対 ない し対称的 に腕 を動 かすよ うに。
④ 動 作 は一層簡単な運動 で行 うよ うに.
⑤ 手 許 の範囲内で動作 で きるよ うに.
⑥ 動 作 の方向 を変 えるときは ス ムーズな運動 となる
よ う,急 激な方向転換は避ける.
9)
縫製工程の合理化 をはかるため,表 3に 示すように,縫
製工程 で大 半 を占めるパ ーッ縫製 工程 を対象 とし,作 業
時間 にして80%前 後 を占める ミシン掛 けの前後作業 の省
力化 をね らいとしたマテハ ンの システ ム化技術 の開発 を
行 って,品質 および経済性の向上 を達成す ることを目標 8)
② 小 物 では滑 らせ る。取上 げた り,持 ち運 ぶ と 2動
作 とな り,無 駄 となる。
と して い る。本研 究 開発 の初 年度 (昭和 50年度 )の 調
P313
繊 維 機 械 学 会 誌
22
りである.す なわ ち,パ ー ツ縫製工程 におけるマテハ ン
を合理化 し, ミシン稼働率 の向上 をはかるため,各 種 パ
ーッ縫製 に適用可能な マテハ ン合理 化 モジ ュールおよび
表 3 工 程 別 ミシ ン比率
全 ミシ ンエ程 数 に対す るパ ー
ツ縫 製 ミシ ンエ程 数 の比率
(%)
紳士服上衣
紳 士服 ズ ボ ン
婦 人 ス ー ツ上衣
69.4
スカ ー ト
ワ ンピー ス
ブ ラウス
62.0
紳 士 ブ レザ
作業服 上衣
62.4
作業服下衣
ワイシ ャツ
子供 吊 ズ ボ ン
トレーエング シ ャツ
トレーエ ング パ ンツ
肌着 (ブ リー フ)
61.0
ブ ラジ ャ
44.8
補助治具 を開発 し,そ の際の 目標性舘 を次のように設定
す る。
75.5
① ミシン稼働率 を従来 の 3倍 に向上す る.
65。8
(ただ し前動作 の合理 化 と縫製主動作 および後動作 が
77.0
自動化 されている場合 の ときとす る).
50,0
② 対 象生地 の種類 は紳士服 ,婦 人服 に通常使用 され
る織物系生地の70%以 上 に適用可能な こと.初 年
67.3
度調 査で通常使用生地 につ いては表 5の とお りで
あった。
66.7
③ 動 作 の信頼性 は ミスの確率 が 3/1000以 下 である
66.7
こと.
33.3
43.7
④ 緯 製品品質 は現行 の人手作業 の もの と同程度 以上
27.3
とす る。
一方 マテハ ン合理化 モジ ュールの研究開発の 中で合理
ー ソー イン
化が困難な工程 につ き,そ の補完 の ため ノ
4)の
結果,パ ー ツ縫製 の マ テハ ン動作 が 分析 さ
れ,マ テハ ンは動作手llkに
従 って,前 動作 ,主 動作,後
査 研究
グ技術 の開発 が行 われ,さ らに布 の固有 の特性 である柔
軟性 に対 して,マ テハ ン中 は所定 の硬 さをパ ー ツに与
動作,お よび移送 に区分 され,表 4に 示す よ うな機能分
担 において,各 種 の モジ ュール と補助治具 が開発 され る
ことになった。統一 的開発仕様 における目標 は次 の とお
え,作 業終了後 は元の柔 らか さに戻す こ とので きる一 時
硬化技術 の研究開発が行 われたのである.
表 4 マ テハ ン合理化 モジュール ・補助治具 の種類
区分
分
機
主動作 モ ジュール
(クランプヘ の ロー ダ)
自動 パ ター ン縫 い機 ( N C ミ シ ンなど) の グ
ランプ, プ レス などへ の ローデ ィングを行 う
もの
後動作 モ ジュール
( エジエクタ)
作業位置 よ りの取 出 し
後動作 モ ジュール
(ス タ ッカ)
取出 したものを積 上 げる
移送用モ ジュール
( バッフ ァ付移送装置)
次工程 に移送 し,そ こに積上 げる装置
移送用モ ジュール
( バイパ スエ程移送装置)
指定工程 に容 易 に変更で きる移送装置
レベ ル ス タ ン ド
材料位置,高 さの一定化 により動作の安定化,
リズム化をはかる置台
手許 フ ィー ダ
ピック アップによ り分離 された生地 を作業台
面 と同一面 の手許 に移害Jし,接 触取 りを可能
とす るフ ィー ダで ある
3品 種供給台
3 重 式 オーバ ラップ作業で 3 品 種 が交互 に供
給で きるよ うな供給台
重ね合せ台
マテハ ン量を削減するため予め複数枚の重ね
合せ を行 う装置である
治
P314
モ ジュ ー ル
担
範
補
囲
助 治具
ワ
ルト
一行
口を
トグ
一
ン ン
コ イ
ツ
ァ
ド
ン本
目 ど
ち な
エロ
<
の
機ヘ
い落
縫針
1 枚 ずつ分離 し, 移 動 し, 放 す機能 を有す る
こと
いの
揃>
主動作 モ ジュール
(針落へ のロー ダ)
助
具
称
前動作 モ ジュール
( ピック ア ップ)
裁マ
動 一の
自 シも
マテ ハ ン合 理 化 モ ジ ュー ル
補
名
…
夢否 控蟹I
訴
暫生
注 )こ こで はモ ジュー ル,補 助治具 の分担範囲
につ いて示 している.
前動作の本来の範囲 は置台 か らミシ ン針
落 ちまでの動作 をいい,前 動作 タイム とは
(人の動作 を合 め )この範囲 の動作 に要す る
時間 とす る。
( 繊維 工 学 ) V o l . 3 2 , N O . 6 ( 1 9 7 9 )
23
表 5 生 地 材料 の種類
用途
種
婦
紳
物
ニ ッ
ト
(参考)
ダブル ジャージ ィ,加 工糸 ニ ッ ト,
スム ース ニ ット,天 竺 ニ ッ ト (ソフ
表地
裏地
タフ タ,サ テ ン,ツ イル
表 地
ギ ャバ , サ ー ジ, ッ ィー ド, サ キ ソ 加工糸 エ ッ ト
ニ , シャー ク スキ ン, ウ ー ス テ ッ ド,
ドス キ ン, ト ロ ピカ ル , ポ ー ラ, モ
人
士
ト加工 )
ヘ ア, パ イ ル , 加 工 糸 織 物 , ダ ブ ル
クロ ス
裏地
タフ タ,サ テ ン,ツ イ ル
ブ ロー ド, サ ッカ, ク レー プ, シ ル
キ サテ ン, ロ ー ン, レー ス
シャツ ブラウス
6.マ
織
ジ ョー ゼ ッ ト,ッ ィ ー ド,シ ャー ク
ス キ ン,ボ イ ル,サ ッカ,パ イル,
E/C織 物 ,ベ ルベ ッ ト,モ ヘ ア,
針板 スム ー ス
シ ン グル ニ ッ ト
① 前 動作 モジ ュール (ピック ア ップ)
② 主 動作 モジ ュール (エッジ シーマ系へ の針落 ち
へ の ローダ)
テ ハ ン 合理 化 モ ジ ュ ー ル
縫製 の 自動化 において,特 に工程 の無人化 をはか る場
③ 主 動作 モジ ュール (パター ン シー マ系へ の クラ
ンプヘ の ローダ)
ー
④ 後 動作 モジ ュ ル (エジ ェクタ)
合,ま ず前面 に立ふ さが る難関 は,布 を 1枚 分離 し,取
出す,す なわ ちピ ック ア ップ とい うマテハ ン動作 であ
る.縫 製 では無人化はその入口で難関 に直面す る。技術
である.本 技術開発 ではこのよ うな難関へ の挑戦 も一 部
行 われた.パ ー ツ縫製の マテハ ン合理化 のために,図 1
に示す よ うな機能分担における一連の モジ ュールが開発
⑤ 後 動作 モジ ュール (スタ ッカ)
⑥ 移 送用 モジ ュール (直線型移送装置)
② 移 送用 モジ ュール (旋回型移送装置 )
以下 これ らの モジ ュールにつ いて説明 を加 えよ う.
① 前 動 作 モジ ュール (ピック ア ップ)
された。
ピ ック ァ ップは前動作 の核 とな る機能 を行 うもので
的には更 に, ミシンの針落 ちの前 で行 われ る,位 置決
め,揃 えの マテハ ン動作 の 自動化 が極めて むずか しいの
ヽ
王
削
キ
作
動
E
作
抄
品1牝ゆ
後 動
作
移送
―
一
申
ミシ ン
プ レス
図 1 縫 製作業のマテハ ン合理化 モ ジュールの分担機能 と作動原理 ・方式
P315
羅騨中
葱薪中
。
、
っ
て いる
式 大 物 は ハ ング 式 と な
、
ース
収容 式 中 物 は平積 み
小物 ではケ
、
縫 上が り品 を積 み重 ね て収容 す るも の
々
確
祭
謝
い
窺
ヂ
中
d
が
鵡
ル
ゆ
す
韓
競
︺
︷
。
、
ダ の 2種 が あ る
プ の
マ
︲
メ ヵ 刻 ャンレ ﹁ 系 際 謎 影 ウ や のr 如﹁
。
のが あ る
、
も の 表 6 に説 明 す る 各 種 の 原 理 の も
1
積 ま れた布 から 枚 を分離 し取 り出 す
ェ
ン
タ
”
和
ス
車
串
ヂ
中
牢
+
和
常
一
守
一
本
”
車
2布 を
枚 を位
の お置
布 き`決
め
を
重 重 し
ね ね て
合 合 重
わ わ ね
せ せ 合
る る わ
装 式 せ
置 と る
で 別 式
上 々 と
下 に あ
に布 る
次 工 程
―
動
24
繊 維 機 械 学 会 誌
1°
)
表 6 布 の分離 に対す る各種 の方法
方
法
社
Adler
( 西ドイツ)
Pfaff
(西ドイツ)
ジューキ
(日 本 )
」acobs
空
( アメ リカ)
法
理
機 能
分離 と
持 上 げ
方
法
社
鋸歯または
針 布 と真 空 法
名
針
布
( アメ リカ)
法
移 送
(日 本 )
布送 リロ ー ラ
サ ン ド ペーパ 法
(空 気 膜)法
( アメ リカ)
S inger
( アメ リカ)
分 離 と
告
ぱ
財モニF腎
位 置決 め
チ ャック法
分離 と
移送
(アメ リカ)
ベル トと
SEAMCO
空
( アメ リカ)
法
分離 と
移送
分離 と
Mfg CO
移 送
分離 と移
送 お よび
Stone
コレッ ト
ゴ 真
エ ア フ ォイ ル
L & L
機 能
理
″鋸歯
USM
ジュー キ
分 離 と
原
布
接 着 テープ と
真
原
一却
鮮串
ープ法
接 着 テ
名
布―
==三
C=ユ
モ 干 =コ布台
雷了
移送
布 ム
朝
疋
阻≫
分離 と
移送
布 王 壬 半
α= = = 斉 チ= 〒= = コ布台
事蚕
ク
卜,レ
セパ レー ション
( 振 り分 離 ) 法
Singer
( アメ リカ)
分離 の み
あ り,重 ね られた布 か ら 1枚 を分離 し,移 動 させ,そ し
着 させ る Wet式 の ものが考 え られて い る ぐらいで ,薄
て放す機能 を分担する。縫製機器の技術 において, ミシ
ン出現以来 128年を経過す るが,布 の ピ ック ア ップの開
物 で 日付 けの小 さい もので吸着 しな い ものが多 い。 また
発は ミシンの開発 に比べ て充分 ではない。布 の ピ ック
10)を
ア ップの各種 の方法
表 6の よ うに集 めて研究す る
す ぎる吸着力は数枚 を一緒 に分離 して しま う。 このよ う
必要があるが,ピ ック ア ップのアメ リカ特許 はAR」
11)で
の調査
は1914年よ リリス ト ア ップし,布 以外の紙
やその他関連 の ピ ック ア ップ を含めて特許 120件 を挙
い,分 離 して も途中で落 とす,分 離 して も次 の布 を動か
す,2枚 分離,3枚 分 離 な どの よ うな マ ル フ ァンク
シ ョンによる ミス項 目は 5項 目に も及 ぶ。 これはすでに
げ,そ の 中で布 の ピ ック ア ップ26件について紹介 して
動作 の信頼性 を ミス チ ャンス数 で明 らかの よ うに大 幅
い る.こ れ らの ピ ック ア ップの原理 を整理 して示す と
に低下 させ る ものである。実験の結果 は これを裏付 けて
吸着力 の働 く生地 で も,吸 着力の調整 が必要 とな り,強
な場合 , 1枚 分離 とい う正 常動作 に対 して ,分 離 しな
表 7の よ うになる。 さて ピ ック ア ップに要求 され る性
お り, ミス チ ャンスの少 な い分離法 が結局 は信 頼性 の
能 は,確 実 に 1枚 分離 で きる ことであ り,次 の布 を一緒
高 い装置 を生 む こ とになるわけで,こ の考え方 は信頼度
に持 上げた り,し わ を寄せて乱 した りして はな らな い。
事前評価法 として通用す る もの と信ず る。 この点か らピ
ック ア ップに Vacuum式 の ものは特定用途 に限定 され
また放 したい ときに確実 に放す ものでな くてはな らな
い。布 自体 は重 ね られて いる状態 で ,静 電気 を起 した
る。 Air」et吸 着式 もピス トン吸着 ,お よび吸着盤式 も
り,ほ つれた糸同志か らんだ りして,分 離動作 の信頼性
を低下 させ る多 くの要因を もつ ものである。今開発仕様
同様 である。空気膜式では,空 気 の流れの側圧 の圧力降
下 による吸着力 の作用 であるか ら,や は り Vacuum式
における通常使用 の織物系生地 の700/0以
上 に適用 とい う
と同様 の結果 である.Needに
項 目か ら,表 6の 各方式 か ら特定生地 のために考 えられ
た 方 式 を除 外 す る こ とにな る。 PhCh式 や Gripper
であるが,諸 方式 の中では ミス チ ャンスの数が少ない.
本研究開発 においては針布の駒 を もつ ピ ック ア ップ ヘ
Finger式, Roner式 , Rurに r式 の適用生地種類 の幅
ッドを複数イ
固設 けて行 うものであ り, ミス テ ャンスの
の少 な い もの は対 象 か ら外 され る.残 った原 理 か ら
Adhedve式 の ものは生地 を選 ばないが,放 す の に 困難
項 目を滅 らして信頼性 を向上す るよ うに している.図 2
がある.Air式
では, Vacuum式 は通気性 の大 きい生
による ものは機械的方法
にピ ック ア ップ部 の外観 を図 3に その作動状況 を示 し,
表 8に 中物 ピ ック ア ップの仕様 を示 した。
地 では吸着力が働 らかないため,こ れを水 で濡 らして吸
P316
る 0長 0付〓
卜 合ふ た く ︱ や
罫謡 即 蟹 G 宮側 帥卜 小卜 ヽ 卜杓 G博 卜照
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︵N 榊 鞘 ︶
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︵N も 冬 い 求 増 ︶
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︵N D寝 志 ︶
●︹、■ ●︻
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伍
P317
や
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骨
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景
= `や
ト
怠
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号
禅
:ツ
ギ阜時
ド
匹慣
ギ値
25
(繊維工 学 )Vol.32,No.6(1979)
拓
26
繊 維 機 械 学 会 誌
表 8 中 物 ピック アップの仕 様
…………………………AC100V,50/60 Hz
使用電源 ・
消費電 力………………………… 100W
…………………………508mm/sec 50Hz,
搬送速度 ・
610mm/sec 60Hz
…………………………350mm以 内可変
搬送距離 ・
・
分離 へ ヽ
ンド間距離 ……… ………・
240mm∼ 390mm
………幅100mm,長 さ547 mm,
搬送サ ブ モジュール外形 ・
高 さ150mm
…………・
mm,高 さ76mm
分離 ヘ ッ ドの 大 きさ・
ウト
径60 φ
…………………………2∼ 7 kg/cf
空 気圧 力・
……………………・
・
空 気使用量 ・
0,5″/min
4)開 発調査研究報告書 (パー ッ縫製 の マテハ ンシステ ム化)
(総括編),中 小企業振興事業団,昭 和50年度.
5)現 在用語の基礎知識 ,自 由国民社.
図 2 ピ ック ア ップ部 の外観
6)NCハ ン ドブ ック,日 刊工業新聞社.
7)石 田武雄 ;シ ステムエ学 ,丸 善.
8)DamOn G.ヽ 伍ller;Prlnciples of MOtiOn Analysis ul the Sewhg
Room. Bobbln,NOv. 1978.
参 考 文献
2)ア パ レル製造産業 におけ る生産性 につ いて,ァ パ レル産業
システム化対策委員会,昭 和54年 3月 .
3)縫 製無人化 工場 システ ム ジ ャパ ン,繊 維高分子材料研究
所,昭 和44年.
9)パ ーツ縫製の マテハ ンシステ ム化技術開発 公 開普及説明
会 資 料 ,中 小企業振興事業団,昭 和53年度.
10)河 内保二;縫 製 におけ るマテ リアル ハ ン ドリングの 自動化
システ ム技術の現状 と将来,繊 維工学 , 27,No.11,1974.
11)John M.Murray;勧ngle―
k一up De宙ces, Apparel Re‐
ply Pに
s e a r c h J o w n (】h B o b 硫) , D e c . 1 9 7 5 .
図 3 ピ ック ア ップの作動状況
引 用 文献
1)縫 製品製造業 における技術開発 のあ り方 に関す る報告,中
( 以下次号)
小企業近代化審議会技術開発部会縫製分科会,昭 和49年 4
月.
> 正 会 員 費 ・学 生 会 員 費 の 納 入 に つ い て く
送金 の 明細 を明記 して下 さい.
日 会 費 につ い て
昭和5 4 年度 ( 昭和 5 4 年4 月 ∼5 5 年3 月 ) の 会
費 の ご請求 をい た しま したが下記要領 で至急 ご
すので会社 か らお払 い込みの 場合 に も必 ず個 人
送金下 さい ます ようお願 いい た します。
名 を明記願 い ます。
■ 送 金
i)
方
特 に正 会員 の 会員登録 は個 人 となってお りま
法
請求書 に同封 の払込用紙 (郵便局 )を 利
用 され るのが もっ とも便利 です 。
その他現金 な ど (小切 手 ・為替 )の 場合
は,ご 面倒 で も書留 でお送 り下 さい.
送金 の場合 氏 名,勤 務先′担当業務,
P318
24
われているが,衣 料品種 によっては,ま だほんの緒 につ
いたばか りとい うもの も少な くな い。表 1に 婦人服 ,紳
士服 ,ワ イシ ャッにつ いて主 動作 の 自動化 の状況 を示
す .こ のよ うな 自動化 において,最 近の開発のポイ ン ト
は,そ の 自動機 の もつ フレキシビ リテ ィにおかれ る。す
なわ ち自動機 の柔軟性 ,な い し融通 性 が重視 されて い
パ ー ツ縫 製 の マ テハ ン
て,端 的にい えば,多 品種 に も使 える自動機 とい うこと
システ ム化技術 開発 (2)*
単 で早 くで きること,つ ま リクイ ック セ ッ トが重 要 と
なる。このために, ミシンに電子技術や コン ピュー タ技
である。 この場合,品 種 が変 ったとき,段 取 り替 えが簡
一一 ハ ー ドの しくみ
術 が動員 されて い る。多品種生産 に も適用で きる自動縫
い装置 としては,自 動裁 ち目倣 い縫 い装置 と,NC(数
値制御 )ミ シン装置 とがあ る.前 者は裁断 されたパ ター
会 員
河
内
保
ンに沿 って,指 定 の縫 い代 で 自動縫 いす る もので,パ タ
ー ンが変 って も,そ のパ ター ンに倣 う原理 の ものである
ニ ネ*
か ら,特 別 の段取 り替 えを必要 としない。 このよ うな意
1.ま
味 で,縫 製 に とって 自動裁 ち目倣 い縫 い装置 は極 めて理
想的な 自動縫 い機 であるが,パ ター ンに倣 うとい う点か
らの制約 もあって,す べ ての縫製を カバ ーす るわけに行
えが き
本報告 は,昭 和 50年度 よ り昭和 53年度 までの 4か 年間
にわたる中小企業振興事業団の 「
特別研究開発事業Jと
「
ー
ハ
パ
ッ縫製 の マテ ン システ ム化技術 開発 」
しての
の 内容 につ いて報告す る ものであ り,前 回には本研究開
発の 「
背景」 について説明を行 い,シ ステ ムの ハ ー ドと
しての前動作 モジ ュール を説 明 した。今 回は引続 いて ,
ハ ー ド編 として システ ムを構成す る機器 である,次 の各
合理化 モジ ュールについて解説す る。
② 主 動作 モジ ュール (針落 ちへ の ローダ)
従 って適用 の範囲は,パ ター ンが直線な い し滑 らか な曲
線 で構成 され る形状 の もの とな り,衿 やカフスのよ うな
犬では,その 3周 を連続 して 自動縫 いす ること力×増 な
形】
い。直線な い し滑 らか な曲線で構成 され る縫 い個所 は ,
衣料 の丈方向の縫 いに見出 され る.自 動裁 ち目倣 い縫 い
機 として,布 端 をサ ーボ制御す るエ ッジ コ ン トロール
シーマ (Edge COntrOl ttamer,ECSと 略称す る )に よ
③ 主 動作 モジ ュール (クランプヘ の ローダ)
④ 後 動作 モジ ュール (エジェクタ)
⑤ 後 動作 モジ ュール (スタッカ)
り実際に適用 されて い る縫 い個所 と,適 用成果 としての
生産性向上の例 を表 21)に示す が,こ れによって も衣料
の文方向の縫 いが主であることがわか る。一方 ,衣 料 の
⑥ 移 送用 モジ ュール (直線型移送装置 )
④ 移 送用 モジ ュール (旋回型移送装置 )
2.マ
かないのである。現在 の同装置 では急 に出が った り,折
れた りして いるパ ター ンには追従す るこ とがで きない.
丈方向 と直角の方向のパ ーッ,す なわ ち衿 ,カ フス,ポ
ケ ッ ト,フ ラ ップ,天 狗な どでは,自 動裁 ち目倣 い縫 い
機 が現在 の ところは追従 で きず ,適 用す るこ とがで きな
いので,縫 い 目線のパ ター ンについてテープや,メ モ リ
テハ ン 合 理 化 モ ジ ュ ー ル (つづ き )
2.1 主 動作モジュール
縫製 での主動作 とは, ミシン掛 けないしアイ ロン掛 け
やプ レス掛 けの作業その もの とな っている。 この主動作
として ROMや PROMに プ ログラム して 自動縫 い を行 う
2)が
NCミ シンの方式
用 い られ るこ とにな る。丈方向と
直角方向の縫 い個所 で もヨー ク縫合 せやベル ト縫 いでは
はほとん どが人 手 による作業 で, ミシンや プレス も,ア
イ 乳ン と同様,道 具 とみな して もよいレベルにあ り,そ
ECSが 使用 されて い るが,こ れは例外 である.NCミ
シンでの段取 り替 えは,ECSに 比 べ ると新 しいパ タ ー
れが縫製 を労働集約的 た らしめて いるゆえんである。 こ
ンの場合 ,プ ログラ ミングを要 し,さ らに布 を押 さえる
のよ うな状況 を打破す る縫製機器 の 自動化 へ の開発 は行
クランプ板 を加工 しなければな らな い点 で手軽 ではない
が,多 品種生産に対 しては ,ECSが
*Results and Details of Techno10gical Deve10pment to
い,NCミ
Materials Handling System fOr Sewing PrOcess Of
担 して こなす とい う構成 になるのである。そこで主動作
につ いての マテハ ン モジ ュールは ,自 動裁 ち目倣 い縫
Garment Parts。(2)
* ネY . K a w a u c h i , M e m b e r . 東
セ ン ター 所 長
衣 料 の丈方向 の縫
シンが丈方向 と直角方向の縫 い をそれぞれ分
京 重機 工業 参事 ソ ー イ ング
い機へ布 をローデ ィングす るもの と,NCミ シンの布押 さ
P358
25
(繊維工 学 )Vol,32,No,7(1979)
表 1 服 種別 パ ー ツ縫 製 の 自動機器 と工程 自動化率
服
自 動 機 器 の 内 容
ー
ス
芯貼 リプ レ ,自 動サ ー ジ ング機,ロ ング シーマ, ダ ツ
シーマ ,エ ッジ シーマ,エ ッジ ヨ ン トロー ル シーマ ,パ
ター ン シーマ,玉 ぶ ち作 り自動機
種
婦 人
服
現在 の工 程 自動化率
婦人 ドレス… 約 10%
1980年 代 の 自動機器
婦人 コー ト… 約 16%
ワ ンピー ス… 約 17%
ス カ ー ト…・
約20%
ス ラ ックス… 約20%
紳 士
服
芯貼 リプ レス,接 着成型 プ レス,く せ取 リプ レス,自 動サ
ー ジ ング機,自 動芯刺 し装置,ロ ング シーマ ,ダ ー ツ シ
ーマ ,パ ター ン シーマ,エ ッジ シーマ ,エ ッジ コ ン ト
ロー ル シーマ ,玉 ぶ ち作 り自動機 ,ベ ル ト ル ー プ付機 ,ベ
ル ト ル ー プ作 り機 ,フ ラッブ 自動縫機 ,袖 の 自動 ぐし縫機 ,
ズ ボ ン前立飾 り縫 自動機;天 狗地縫 門止 ミシ ン,シ ーム プ
レ ッサ
前立 … 自動 二つ 折機,前 立 ボ タ ン穴 かが り機 ,前 立 ボ タ ン
付機,ポ ケ ッ ト セ ッタ,裾止 め 自動縫 門止 ミシ ン
ー
ヨ ク… ネー ム付 円止 め ミシ ン, ヨ ー ク地縫 自動機
剣 ボ ロ,下 ボ ロ…剣 ボ ロ折機,下 ボ ロ折機 ,剣 ボ ロボ タ ン
………約 10%
上 衣 ・
……約20%
下 衣 …Ⅲ
自動下 ボ ロ付 け ミシ ン
約50%
穴 かが り,剣 ボ ロ 自動縫 関止 ミシ ン
ワイシャツ
衿 … 衿羽根応 仮接着 自動機,衿 羽根応 本接着 プ レス,衿 地 衿飾 り縫 N C ミ シ ン
縫 NCミ シ ン,衿 台回 り折 り機 ,衿 台付 NCミ シ ン
カフ ス…芯止 め縫 自動機,地 縫 自動機,穴 かが り無人装置 ,
裏返 し自動機 ,飾 り縫 自動機
表2 オ
ーバ ラ ップ作業 による効果例
ヽ
﹁じ
こ
人
仲
婦
︲
柱
〉
く
縫垂!描
細
中
地
縫
下
塩
石
-
● 婦
人 服 干
一
====
==
一
会 社 人 員 規 模 (人 )
サィズ(枚
)
畢密ロジト
=一
==一
====―
==========一
ECS使 用実態工程
本縫 による生産枚数
(着/1hr当 り)
一
==一
車
―
=一
一
ECSに よる生産枚数
(着/1hr当 り)
一
===キ
ー
=一
=一
一
生産能率指数
(%)
前切替地縫
後切替地縫
A社
100∼200ノ
【
コー ト
500∼100枚
背中心地縫
333
袖地縫 (表)
300
袖地縫 (裏)
260
フ ー ド地縫
667
ベ ル ト地縫
袖 ベル ト地縫
肩 ・脇合せ
えクラ ンプヘ 布 をローデ ィングす るもの との 2種 につい
ー
て研究開発 が行 われ,さ らにプ レス機 に対 して ロ デ ィ
ングを行 う装置 も一種 の クランプヘ の ローダとして ,併
せて 開発 された 。次 に これ らの 装置 の し くみにつ いて説
明 を行 う こ と としよ う。
2 . 2 針 落 ちへ の 回―ダ
P359
繊 維 機 械 学 会 誌
26
針落 ちへ の ロー ダ (Loader for Two Phes to Needに
Posibn)は ,ベ ル ト コンベ ヤ上 に 2枚 の布地 が置 かれ
ると,コ ンベ ヤが 2枚 の布地 を自動裁 ち目倣 い縫 い機 の
針落 ちに自動的に搬送 し,挿 入す る機能 を行 うもの であ
ー
る。従来の 自動 ミシンにおいて針落 ちへの ロ ダに属す
る ものにつ いて,発 表 されて いるい くつかの方式 につい
て,み るこ とにす る。 ローダは 自動 ミシンの稼動率向上
をね らいとして,作 業 の オー バ ラップ化 をはか るため
に設 け られ る.作 業 の オーバ ラ ップ とは ,布 が 自動縫
い されて い る間に,次 の布 を用意す る こ とを基本 とす
図 3 パ ッチ ポケットの 田部 を 2つ 折 りして, 2本
ー
針で飾 り縫 いす る ミシ ンヘ の針落 ちへ の ロ
ダで ,直 線縫 いで あ り,ロ ー デ イングされ る
生地 は 1枚 で ある
る,人 と自動 ミシンの作業分担 によ る効率化方式 であ
ー
り,人 は ロー ダに布 をセ ッ トす る。 ロ ダは これを針落
ちに持込 み , 自動縫 い させ る。 ロ ー ダは戻 って,次 の
布 のセ ッ トに移 る。発表 されて いる もの として,図 1は
4)の
針 落 ちへ の ロ ー ダ で あ
卜の 口縫 いの 2本 針 ミシ ン
る。 ポケ ッ トロは 2つ 折 りされ るが ,布 として は 1枚 で
あ り,こ れ も 1枚 ハ ン ドリングであ る。上 ベル トに よ り
ー
針落 ちへ つ ぎつ ぎに持込 まれ る。 この よ うな密 な オ バ
ラ ッ プの 場 合 で は , ミ シ ン稼 動 率 は 95%に 近 い ところ
ー
まで向上す る。図 4は ニ ッ ト ス ラ ックスや トレ ニ ン
図 1 85;褒
皆e母 各身骨を:各 曇;う 少骨 告)
3)の
針落 ちへの ロー ダであ る.サ ー
自動 サ ー ジング装置
ジング (Serging)と は ス ラ ックス,ス カ ー ト, ド レス
な どの身頃 に,ほ つ れ止め のオーバ ロ ック縫 いを行 う
ー
縫 い方 をい うが,縫 合 わせ と違 って , 1枚 だけで オ
バ ロ ックされ る。従 ってサ ー ジングは 1枚 ハ ン ドリン
グである。図 1で は 3台 のオーバ ロ ック ミ シンに よる
ー
自動 サ ー ジング装置全 景 と,奥 の 2台 の オ バ ロ ック
ミシ ンの 間 に設 け られた ロ ー ダを示 し,図 2は このロ
│ミ
2 男 務 縁=す
ぐ
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あ
稽、
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キ
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費
へ
ち 持込 まれ る)
―ダ部分 を示す 。ここでは布 は 1枚 で,確 実 に針落 ちへ
ー
持込 むため,ピ ンに刺 されて最後 の工 程 の オ バ ロ ッ
パ
ク ミ シンの針落 ちに持込 まれ る。図 3は ッチ ポケ ッ
摯
図4 R誓
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窓
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ンの前身頃 に折 り目付 けをする自動 ミシ ンの
ロー ダで,こ の場合 も 1枚 の布 をローデ ィン
グす る)
パ
ンツの前身頃 に折 り線 を付 ける,マ ジ ック ライナ
グ
5)へ
の針 落 ちへ の ロー ダ
な どと呼 ばれ る 2本 針 ミシン
ー
で,予 めの セ ッ ト位置か ら上 コンベ ヤに送込 む ア ム
と,針 落 ちへ送込 む上 コンベ ヤか ら成 り,こ の場合 も 1
ー
ハ
枚ハ ン ドリングである.針 落 ちへの ロ ダで 2枚 ン ド
の
5は
い。
長尺物 縫合 わせ用
図
リングの ものの例 は少な
6)に
ー
設 け られ た針落 ちヘ
の エ ッジ シ マ系 自動 ミシ ン
の ロー ダであ り,こ の例 では上布 と下布 は じかに重ね ら
れて針落 ちに持込まれ る ものでな く,上 布 と下布 は エ ッ
ジ ガイ ド部の上下布分離板 の上 と下 とに分離 されて持
ー
込 まれる ものである。 この ために ロ ダにはまず下布 を
セ ッ トし,ロ ーダの分離板 の上 に上布 をセ ッ トして,針
落 ちに分離状態 で持込 み ,エ ッジ ガイ ドの分離板 に引
P380
繊 維 機 械 学 会 誌
26
針落 ちへ の ロ ー ダ (Loader for Two Phes to Needに
Posiion)は,ベ ル ト コンベ ヤ上 に 2枚 の布 地 が 置 か れ
ると,コ ンベ ヤが 2枚 の布地 を 自動裁 ち目倣 い縫 い機 の
針落 ちに 自動 的に搬送 し,挿 入 す る機能 を行 う もの であ
ー
る。従来 の 自動 ミシンに お いて針落 ちへ の ロ ダに属す
る ものにつ い て ,発 表 されて い るい くつ かの方式 に つ い
て ,み る こ とにす る。 ロー ダは 自動 ミシンの 稼動 率 向上
をね らい として ,作 業 の オ ー バ ラ ップ化 をは か るため
に設 け られ る。作業 の オ ー バ ラ ップ とは ,布 が 自動 縫
い され て い る間 に ,次 の 布 を用 意 す る こ とを基 本 とす
図 3 パ ッチ ポケ ットの 田部 を 2つ 折 りして, 2本
ー
針で飾 り縫 いす る ミシ ンヘ の針落 ちへ の ロ
ダで ,直 線縫 いで あ り,ロ ー デ イングされ る
生地 は 1枚 で ある
る,人 と 自動 ミシ ンの 作 業 分担 に よ る効 率 化 方 式 で あ
ー
り,人 は ロー ダに布 をセ ッ トす る。 ロ ダは これ を針落
ー
ロ
ダは戻 って ,次 の
ち に持 込 み , 自 動 縫 い させ る。
4)の
針 落 ちへ の ロ ー ダ で あ
卜の 口縫 いの 2本 針 ミシ ン
布 の セ ッ トに移 る。発表 されて い る もの として ,図 1は
る。ポ ケ ッ トロは 2つ 折 りされ るが ,布 としては 1枚 で
あ り,こ れ も 1枚 ハ ン ドリングであ る。上 ベル トに よ り
ー
針落 ちへ つ ぎつ ぎに持込 まれ る。 この よ うな密 な オ バ
ラ ッ プの 場 合 で は , ミ シ ン稼 動 率 は 95%に 近 い ところ
ー
ま で 向上す る,図 4は ニ ッ ト ス ラ ッ クスや トレ ニ ン
1 景
図
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3)の
針落 ちへの ロー ダである。サ ー
自動 サ ージング装置
は ス ラ ックス,ス カ ー ト, ド レス
ジング (Serging)と
な どの身頃 に,ほ つ れ 止めの オーバ ロ ック縫 いを行 う
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自動 サ ー ジング装置全 景 と,奥 の 2台 のオ バ ロ ック
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ロー ダで, この場合 も 1枚 の布 をローデ ィン
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5)へ
の針 落 ちへ の ロー ダ
な どと呼 ばれ る 2本 針 ミシン
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で,予 めの セ ッ ト位置 か ら上 コンベ ヤに送込 む ア ム
と,針 落 ちへ送込 む上 コンベ ヤか ら成 り,こ の場合 も 1
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枚 ハ ン ドリングである。針落 ちへ の ロ ダで 2枚 ン ド
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図
リングの ものの例 は少な
6)に
ー
設 け られ た針落 ちへ
の エ ッジ シ マ系 自動 ミシン
ミシ ンの 間 に設 け られた ロー ダを示 し,図 2は この ロ
の ロー ダであ り,こ の例 では上布 と下布 は じか に重ね ら
れて針落 ちに持込まれ る ものでな く,上 布 と下布 は エ ッ
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持込 むため,ピ ンに刺 されて最後 の工 程 の オ バ ロ ッ
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ジ ガイ ド部の上下布分離板 の上 と下 とに分離 されて持
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込 まれる ものである。 このために ロ ダにはまず下布 を
P380
セ ッ トし,ロ ーダの分離板 の上 に上布 をセ ッ トしてチ針
落 ちに分離状態 で持込 み ,エ ッジ ガイ ドの分離板 に引
27
( 繊維 工 学 ) V o l 。 3 2 , N o , 7 ( 1 9 7 9 )
空 気流
図 7「 布分離 モ ジュー ル」 の原理
重ね縫 いの針落 ちへ のロー ダの例
ー
継 ぐようにしている。針落 ちへの ロ デ ィングにおいて
1枚 ハ ン ドリングよ り, 2枚 ハ ン ドリングの場合 の方 が
図 5 2枚
格段 にむず か しくな るのは,枚 数 が増 したこ とに関す る
むず か しさに加 えて,上 下 の布は分離板 によ り分離 され
て針落 ちに ローデ ィング されなけれ ばな らない とい う質
の違 った条件の加わ るためである。なぜ 重ね合 わせ縫 い
に分離板 が必要 か とい うことを,縫 製技術一般論 の立場
図 8 針 落 ちへ の ロー ダ外観
は重ね られて分離 ゲ ー トを通過す ると,そ の上下 に配 さ
で説 明す ると,次 のよ うにな る.布 には特有 の表面 の状
態 があ り,そ の摩擦係数 も布 によ り大 きく異 な って い
る。特に うねを もつ コーデ ュロイや,毛 足 を もつベルベ
れたエア パ イプか ら空気 が噴出す る。噴出 した空気 は
流 れて空気流 をなす が,流 れ の側 圧 は圧 が降 下す るの
ッ トな どでは , 2枚 を直 かに 中表 に重 ね合 わせて縫 う
と,思 うよ うに縫 うこ とがで きないので, うね とうね と
が噛合 わないよ うに,毛 足同志 が くい込 まない ようにし
で,布 は流 れに沿って吸着 され ,上 下 の布は分離 され ,
その間に分離板 が挿 入 され るとい うこ とにな るので あ
る。従 って今回開発 された針落 ちへの ローダは,人 が予
て縫 うこ とが必要 にな る。 この よ うな点 か ら理想 的 に
は,分 離 板 は針 落 ちの音S分にも,延 長 してい るべ きであ
るの.針落 ちにまで延長 した分離 板 による縫製では, ミ シ
ンの送 りは上下送 り方式 が必要 となって くる.フ ァッシ
め ロー ダにセ ッ トの とき分離 してや るとい うのでな く,
重ねて供給すれば ,分 離 し,針 落 ちへ 送込 む もの であ
り,今 日の水準 では,こ の方式 は最 も進ん だ もの とな っ
て いる。
ョンが素材 をベー ス とした企画 を主流 とす るとき,特 異
ー
素材 に も可縫能力 の高 い工業用 ミシンの必要性 がク ロ
2.3 ク ランプヘの 日―ダ
主動作 モジ ュールで,丈 と直角方向の縫 いに対す るプ
ズ ア ップされ るが,そ の要求 を満 たす には,上 下送 り
を備 えるこ とと,針 落 ちに分離板 を設けるこ とが重要な
ログラム制御系 ミシンの マテハ ン モジ ュール であるが,
この系統 の ミシンでは,布 クランプに布 をは さん でお
き,ク ランプを縫 い 目線 に沿 って駆動待J御して縫 うもの
なので,ク ランプに ローデ ィングす る機能 が必 要 とな
る。 クランプヘ の ローダ (Loader tO CLamp)を 従来 の
条件 とな る。 この よ うな縫製 の 固有条件 を考慮す ると,
針落 ちへ の ローダは分離板 によ り分離 された状態 で上下
の布 を ローデ ィングす る ものでな くてはな らない。今回
開発 の針落 ちへ の ローダは コンベ ヤ上に重ねて置かれた
プ ログラム制御系 自動 ミシンにつ いて み るこ とにす る。
これには大別 して 2つ の方式 があげ られ る。その一つ は
2枚 の布が,針 落 ちの方向 に コンベヤに乗 って送 られて
行 く途中で,上 下 に分離 され,分 離板 の上倶」と下倶Jとに
ロー ダ プ レー ト (Loading Plate)方式 である。 この方
式 は ローダ プレー ト上 の所定位置 に人 が布 を必要枚数
分かれて挿入 されて針落 ちに送 り込まれるのである。図
8!2枚
の布
6∼8に布 を分離す る部分 と,その原 理 を示す
重ねて置 くと,こ の ローダが開 いてい るクランプの中 に
ーダ
送 られ ,ク ランプが閉 じると,布 だけ置 いて,ロ
プ レー トは空で戻 る ものである。 クランプの中には布 が
挿入 されて いる。 この際,位 置ず れを防 ぐため,ク ラン
マニピュレータ 空気噴出部
下)
(上・
(上
プに ピンを植 え, ク ランプが閉 じるときピンが刺す よ う
にす る場合 もある。 この ような方式 の例 として ,図 9は
9)に
おけるクランサヘ の ロー ダで,手 許
衿 の地縫 自動機
に衿 のセ ッ ト中の ロー ダ プレー トが見 える。図10は ポ
・
下)
ー
図 6「 針落 ちへ の ロ ダ」構成図
P381
繊 維 機 械 学 会 誌
ダ プ レー ト方式 の ク ラ ンプヘ の ロ ー ダの例
図 1 2 2 組 の クランプヘ の ロー ダをもつ N C ミ シ ン
が あ る 。 ア メ リカ で は 1 9 6 7 年 , A p p a r e l R e s e a r c h
F o u n d a d O n が 2 枚 の 布 を重 ね合 せ て , 所 定 位 置 ま で 送
る無 人 マ テ ハ ン装 置 R I N K を 試 作 したが , そ れ ぞれ位
置決 め され た 2 枚 の 布 を, バ キ ュー ム吸着 ヘ ッ ドによ り
最初 の 1 枚 を吸着 し, 次 ぎの位 置 で 2 枚 目を吸着 し, 2
枚重 ね 合 わせ る原理 の もの であ った。 この よ うな原理 に
属す るN C ミ シンの クラ ンプヘ の ロ ー ダ を 図 1 3 に示す 1 め
,
図 10 ポ ケ ッ ト セ ッタの クランプヘ の ロー ダの例
吸着 ヘ ッド
吸清 ヘ ノド駆動装置
10)の ー
ロ ダを示 して い る。 シ ャツ前 立 と
ケ ッ ト セ ッタ
ポケ ッ ト地 を ロー ダ プ レー ト上 で 位 置決 めす る と, ロ
ー ダは前 立 とポケ ッ トの生 地 をポ ケ ッ ト セ ッタ の ポケ
ッ ト折 り機付 前 立 押 さえ板部 に挿 入 し, 自 動 的に ポケ ッ
11)の ー
ロ ダ プ レー トを 図
トを縫 い付 け る。 N C ミ シ ン
1 1 に示 す 。 この 例 では シ ャツの衿 につ い て , 衿 羽 根 は
図 13 吸 着 ヘ ッ ドに
るクラ ンプヘ の ロー ダの例
衿 の 裏地 と表 地 は , 表 地 を上 に して ,重 ね て A部 に
人 が置 く。芯 は Bに 同様人 が置 くと,Cの
吸着 ヘ ッ ドが
図 11 シ ャツ衿羽根 と衿台の NCミ シ ンの クランプ
ヘ の ロー ダ
それ ぞれ吸 着 して重 ね ,ク ランプにのせ る。従 って クラ
回 り折 りされ た衿台 の 間 にサ ン ドイ ッチ状 に挿入 され た
状 態 で ,ロ ー ダ プ レー ト上 に 位 置決 め され て 置 か れ ,
これ が クランプの 中 に ロー デ ィン グ され るよ うにな って
機構 の もの とな って い るのが特徴 で ,吸 着 ヘ ッ ドが戻 る
ンプは上 板 が 邪魔 に な らな い位置 に 引込 ん で開 くよ うな
と,上 板 は 閉 じて重 ね られ た衿 i/D材
料 を押 さえる もの で
あ る。
い る。衿 では この よ うな位置決 めに高 い精度 (衿の 3周
それ では 本研 究 に おけ るクランプヘ の ロー ダは どの よ
にわ た り0.5 rrlm以
内 )が 要求 され るの で ,位 置 決 め は人
うな ものか とい うと,図 14に示 され るよ うに,中 物 プ ロ
の 作業 に よ らざるを得 な い。 図 12はクランプ が往路 に縫
ト タイ プ と して ,衿 の 地 縫 いの NCミ シンの ク ランプ
い,帰 路 に も縫 うよ うに して作 業 の オ ー バ ラ ップ を強
12)で
め た NCミ シン
,こ の ため クランプヘ の ロー ダは 2
に対す る もの として ,吸 着 ヘ ッ ド方式 に よる クランプヘ
の ロー ダ とな って い る。 こ こで 従来方 式 と異 な る点 は ,
組 とな って い る。
ロー ダ プ レー ト方 式 に対 す る もの として
衿 の 地縫 いに 当 って表地 に , き せ を 考 慮 した こ とで あ
,吸 着方 式
る。す なわ ち縫製 技術 上 で, き せ とは ,図 15に示す衿 の
P382
29
( 繊維 工 学 ) V o l . 3 2 , N o . 7 ( 1 9 7 9 )
タ
〃″
図 16 ク ラ ンプの構造
図14 衿 の きせ を考慮 した本研究のクランプヘ の ロ
ー ダ説明図
′
2″
2タ
Jb
芯地
/
ヽ
ゃ表地
一
23′
23
裏地
図 1 7 き せ を考慮 した ク ラ ンプの押 さえ方
この よ うな, きせのための スペ ーサは, 前 述の ローダ
プレー ト方式 には設 けるこ とがで きない。それは ローダ
プ レー トが空 で帰 る行程 で , ス ペ ーサ が引掛 って しま
うためである。 クランプは上方 か らヘ ッドが降下す るた
以上 開か れ る必要
め, ク ランプのスペ ーサや上 板 は9 0 °
が生 じる。図1 8 は上板 について, 図 1 9 はスペ ーサにつ い
P2
要
地
'
図15 衿 の構造
23
2′
構 造 に お い て ,裏 地 が 表 に見 え な い よ う,Plょ り
P2が 控 えられて い る こ とをい うが,こ のためには ,表
わ
地は裏地 よ り表面被覆率 が大 きくな るよ う,や やゆ とり
のある状態 で地縫 いされ なければならない。そこで持つ 表
地 と芯地は,芯 地 を上 にして 図14のセ ッ ト位置 14に重ね
/7
られて置か れるが,こ の位置 14は,ゆ とり量に見合 う厚
さの スペ ーサが設 け られていて,ゆ とりが安定 して保 た
20
図 18 ク ラ ンプの上 板 の90°開放
れるようにして いるのである。一方裏地 は 1枚 でセ ッ ト
位置 13に平坦状 に,普 通に置かれる。吸着ヘ ッドは 2組
あ り,図 14の6, 7で 示 されるが, 7の 吸着 ヘ ッドはセ
ッ ト位置 14に対 して,ゆ とりのための スペ ーサに対応す
る凹みを もっている。吸着ヘ ッド6, 7は 同時 にセ ッ ト
位置の生地 を吸着 して,ク ランプの上へ 移動す る。まず
裏地 を吸着 したヘ ッ ド6が ,ク ラ ンプに裏地 を置 くと,
次 にヘ ッ ド7が クランプの上 に移動 して,表 地 と芯地 を
牙
重ねて置 くことにな る。 クランプの構造 は 図 16に示 し,
その押 さえ方は図17のよ うに裏地 の上 を クランプの スペ
ーサ36が押 さえ,そ の上 に表地 と芯地が置かれ,そ して
クランプの上 板 27,27′によ り押 さえ られ るの であ る。
P383
図 19 ク ラ ンプのスペ ーサ の90°開放
30
繊 維 機 械 学 会 誌
て,開 かれた状態 を示す。 またスペ ーサは生地の間 に挿
入 されているため,縫 い終 ってクランプか ら縫 い上が っ
た衿 がェ ジェク トされ る際 ,取 出す の にスペーサの押
さえ圧が邪魔 にな らな いよ う,わ ず か持上がって,ぃ わ
ゆるアンタランプの状態 が とられな くてはな らな い.図
20は スペ ーサの アンクランプの状態 を示 してい る.こ
√
プ
鶏 制
蕪 本
マ
の
球 機
カ
ヽ
勲
う
ち
ゥ
図20 ク ランプのスペーサのア ンクランプ状態
のよ うに, きせ を考慮 した クランプヘ の ローダとい う点
ー
で は類 がな く,衿 の品質維持 を特徴 とす るモジ ュ ル で
あるこ とをね らい とした もので,こ の方式 はカフスや雨
ぶた な ど, きせを行 うパ ー ツに も適用ので きる ものであ
る。
次 にクラ ンプヘ の ローダのバ リエー シ ョン として,プ
レス機 へ の ロー ダ (Loader tO Garment Press)につ い
て説明を行 う。プレス機へ の マテハ ン合理化 は ミシンの
場合 よ り遅れが ちであ り,マ テハ ン合理化 システ ムの 中
にあって,放 置す るこ とがで きな い状態 とな ってい る。
それでは プレス機 に対 してマ テハ ン合理化 の難易度 を考
図22 プ レス機 へ の ロー ダの構造
えると,単 にプ レス機 の下 こての上に生地 を置けばよい
作 業 を無 人 化 す るこ と も不 可能 で は な くな ったの で あ
よ うな作業 と,下 こて に着せた り,は か した りす るよ う
な作業 とがあ り,前 者では マテハ ン合理化 の効果 も期待
る。
で きるが,後 者 では技術的な困難性 が極 めて大 きい。 し
か しパ ーツ縫製 での 中間プ レス作業 では,比 較的 に平面
後動作 では扱 う生地 は縫 い合 わ され た りして, 1枚 ハ
ン ドリング とな る点 が特徴 で あ る。後動作 モ ジ ュー ル と
作業 が多 いので,そ れだけに可能性 も少な くな い。本研
/用 の ミニ プレス機 を対
究開発 においては,中 物パ ー`
して は ,エ ジ ェクタ (騎ecter)と,ス タ ッカ (Stacker)
2,4 後 動作 モ ジ ュール (エジ ェクタ)
が り品)を 加
とか ら成 り,エ ジェクタは仕 上 が り品 鶴 型二
象 とし,織 物生地では紳士服 の衿 の くせ取 り工程,ニ ッ
ト生地 では子供 スー ツ上衣の ポケ ッ ト仕 上工 程 につ い
て,プ レス機 の マテハ ン合理化 が図21のよ うに行 われた
のである。プ レス機 への ロー ダは ,こ こでは ロー ダ プ
工 個所 (針落 ち )か ら取 出 し,ス タ ッカに引継 ぐ動作 を
行 うものである。 エ ジェクタ として採用 され る各種方式
を表 3に 示す 。 この研究 によ り開発 され た エ ジ ェクタ
レー ト方式 が採用 され,そ の構造は図22に示す よ うにな
は,吸 着式 と機械 的滑 らし式 の両方 を切替 えによって行
うことので きるもので,通 常生地 には吸着式 を,薄 地 の
って い て ,例 えば 紳 士服 の 衿 で ,サ イズ が AY-3,
AY-5,AY-7の
ように変 って も,ロ ー ダ プレー ト上
通気性 の大 きい生地 には機械 的滑 らし式 を用 い られ るよ
うにして,適 用範囲の増大 を意図 している。図23にエ ジ
のセ ッ ト位置 につ いて,図 22の位置決 めガイ ド14によっ
て,段 取 り替 えを要す ることな く作業 で きる。 ローダ
ェクタの外観を示 し,図 24にその構造 を示す が,図 24の
ブ ロア モータ 6の 吸引側 にホ ー ス 8を 連絡 し,吸 引 を
プレー ト1は 下 こての上 に進むと,布押 さえにより生地先
端 が押 さえられ,プ レー トは空で戻 る.生 地は従 って下
働 かせた り,切 った りをバルブ仕切板 10によ り行 うよう
に し,ア ー ム12bの 駆動 は , 2個 の エ ア ガ ンダA,
Bに よ り, リンク 1, 2, 4に よ り行 う。 エ ア シ リン
こての上 に乗 せ られて いるので,布 押 さえが上昇 して上
こてが下 がって,プ レス掛 けが行 われる ものである。 ロ
ーダ プレー トと前動作 モジ ュール を連結 して,プ レス
P384
ダ24は吸着 ヘ ッド14を上下 させ る もので,ヘ ッ ド14はワ
イヤ18によ り回転可能 で,ワ イヤは エ ア シ リンダ15に
( 繊維 工 学 ) V o l . 3 2 , N o . 7 ( 1 9 7 9 )
31
表3 エ
ジェクタの各方式
性
機
理
能
持 上 げ移動
式
機械 的把持
移動
布 ク ラ ンプ式
総体的
に 良
的良
体
総 に
上 滑
摩擦 移 動
形状保持
辞
穂
鞭
辞
穣
鞭
摩擦 移 動
卜式
機械的滑 らし式
ルし
浮上 移動
ら
べヽ
エ ア ブロー 式
能
位置精度
で分
地充
薄不
着
原
辞
辞
穂
根鞭
鞭
辞
辞
根
和鞭
鞭
吸
式
で分
地充
薄 不
方
図23 エ ジェクタの外観
﹂ /
ル ︲
ヽ
図24 エ ジェクタの構造
P385
比
較
適
用
限
界
薄地 で通 気性大 の
生地 には適 用で き
ない
薄地 で調整 が徴妙
適 用範囲広 い
適 用範囲広 い
最 も確 実 ,接 着 プ
レスか らの はが し
に最適
32
繊 維 機 械 学 会 誌
よ り動 か され る。 2 個 の エ ア シ リンダA , B に よ り,
アー ムは図2 5 のよ うに 4 個 所 の位置を選べ る。 図2 6 のよ
一
3
田
匝
025 エ ジェクタ アー ムの駆動
図28 プ レス機 か らのエ ジェクタ構造
・
ヽ
、
、
、
、
、
、
、、
/
\
_ ミ
す
ム 図 回
ク
ジ 反 ラ
沖弥恋
そ ュ 表︲
,
よ
淋講
︲
エ ジェクタの配置 とアー ムの動作状態
(左右対称 )
匝回26
”= R
図29プ レス機 か らのエ ジェクタ構造説明図
、
A
、
1,︲︲nυ
B
・︱ ︱ 図
l
取出 し,ス タ ッカの上 で布 クランプは布を放 して,復 帰
す る。布 をはがすょ うに して取出すのは接着 プレスの場
合 に も下 こてか ら確実に取出せ るよ う考慮 した結果 であ
る。図30に布起 し板 によ り持上 げ られたニ ッ ト子供服 が
エ ジェクタ アー ム動作 の 反転
2個 の布 クランプでクランプ された状態 を示す。
路 とす るだけで簡単 に行 える特徴 を もっている。図 にお
いて Eな い し eは 針落 ちよ り取出 し位 置 の こ とで, 1,
1, 田 ない し i, 1,面 はそれぞれ 3品 種 に対応 したス
タ ック位置 である。通常の使用 ではこの中の一つ の スタ
ック位置 に設定 し,一 つ の ス タ ッカに引継 ぐ。また制御
回路 は マ イクロ コンピ ュー タ回路で,吸 着式 と機械的
滑 らし式 の動作 プ ログ ラムが PROMに
書 き込 まれて い
るので,デ ジタル ス イ ッチに よ リメモ リを呼出す こ と
で,吸 着式 と機械的滑 らし式の切換 えがで きる ものであ
る。
次 にプ レス機 か らの エ ジェクタにつ いて説明 を行 う.
プレス掛 けの終 った布は下 こて面か ら取出 され ,ス タ ッ
カに積 み重ね られ る.下 こてよ り布 を取出 し,ス タッカ
に引継 ぐ機能 を果 たす ものが,プ レス機 か らの エ ジェク
図30 布 起 し板 とプ レス機 か らのエ ジェクタの布 ク
ラ ンプの状態
2.5 後 動作 モ ジ ュール (スタ ッカ)
ス タ ッ カ (Stacker)は仕 上 が り品 を積 み 重 ね る装 置
る.プ レス掛 けされた布,図 において, くせ取 りされ た
で あ り,小 物 パ ー ッ では ケ ー ス な どに 収 容 して 積 み 重
ね ,中 物 パ ー ッでは 平積 み ,大 物 パ ー ッでは ハ ング した
紳士服衿 の表地は布起 し板 1に よ りその右端 が斜 に持上
形 に積 み重 ね る ものが 見 られ る。 この よ うな ス タ ッカ と
げ られ る。布 クランプ14はキ ャリッジ 7に よ り,布 起 し
して小 物用 を図31,中 物用 を図32に ,大 物用 を図33に そ
板 の所 まで きて,布 をクラ ンプ し,布 起 し板が戻 ると,
れ ぞれ 1例 を示す 。本研究 では 中物用 ス タ ッカ と小物用
下 こての上 を通過 し,布 を下 こてか らはがす よ うにして
ス タ ッ カが 開発 され た。 中物 用 ス タ ッ カは 図 34に 示 さ
タである。 図28は その構造 ,図 29は構 造 の 説 明図 であ
P36S
( 繊維 工 学 ) V o l , 3 2 , N o , 7 ( 1 9 7 9 )
33
図34 中 物 ス タッカ
レ
上に
ット
積 まれたパ ー ツは ミシン テ ー ブルの
リ,パ
手許 ス イ ッチ の操作 で 自動 的 に ス タ ッカ内部 より押 出
されて ス タ ッカ債体 の 中か ら出て くるよ うにな って い
より
ると仕上がったパ ーッはエ ジェクタによ り加工4bl所
取出 され ,本 ス タ ッカの入 口に運ばれ ると,ブ ラシ車 で
図 3 1 小 物 ス タ ッカの例
フ ィンガ位置ま で進め られ ,こ こで光電検知 され,往 復
式 フ ィンガがパ ーツをつ かみ,ス タ ッカに引込 み,受 け
櫛上において,復 帰す る。受 け櫛は引込まれると,パ ー
ツは ガイ ドに当って整直 され,パ レ ッ ト上 に積重 ね られ
る。パ レ ッ トは積重 ね られ たパ ーツの上面 が一定 となる
よう光電検出 によ り自動調節 が行 われ,ま た横積 みでは
パ レ ッ トが 1枚 ごとわずかずつ押出 され る動 きも加 えら
れる ものである。横積 みは縫製工程の進みでパ ーツの厚
みが不均等 とな り,平 積 みでは積 ねて行 くと崩れて しま
うよ うな場合 に用いるこ とがで きる。小物用 スタッカは
図35に示 され,カ フスな どの小物パ ーツ (サイズの範囲
図32 中 物 ス タ ッカの例
図35 小 物 ス タッカ
150 Frlmま
で)を 対象 とし, ミ シン テ ー ブルの
300111m×
上な どの所定位置に置かれたパ ーツを光電検出 して ,フ
ィンガでつかみ,ス タ ッカにセ ッ トされた マ ガジン ケ
ースの上 に引込 み ,受 け櫛の上にパ ー ツを置 いて復帰す
る。次に受け櫛は引 っ込み ,パ ーツは マガジンに収容 さ
れ る。
マガジンはパ ーツが一杯 の ときは自動的に,ま たは ロ
図33 大 物 ス タッカの例
ー
パ
ツ
として衿や袖な どのパ ーツにつ いて,そ
れ,中 物
工程 の関連
300 nlm),次
の形状 ,大 きさ (範囲 は600 rlm×
ッ トの 区 切 りの ときは手許 ス イ ッチ により押 出 され,
更 に手許の移送指令 スイ ッチで直線型移送装置 を自動的
によって ,平 積 み ,横 積 みを選択 で きるよ うに して あ
に呼付 け,台 車 に自動的 に積 み込む ことがで きる.
P387
34
繊 維 機 械 学 会 誌
2.6 移 送用モジュール (直線型移送装置)
連動 して , パ ー ッを収容 した マ ガジ ンを 自動 で台車 上 に
多品種少量生産の場合 ,品 種 の切換 えによって ライン
のせ , ア ドレス され た工 程谷 無人移送す る シス テ ム を作
での流れ が変 ることになるが,そ の都度 ミシンな どの配
置 を変 えるのは大変なので,そ の ままの レイアウ トで生
産 を行 わ ざるをえない。 この場合 ,工 程間搬送 では次 の
り上 げたのであ る.
2 . 7 移 送 用モ ジ ュール 〈
旋 回型移送装置 )
頭 上 空 間 を利用 す る移 送用 モジ ュー ル であ り,
図 38に
2つ の機能 が必要 である。すなわ ち
a.バ イパ ス機能
b . バッフ ァ機能
である。バ イパ ス機能 とは い くつかの工程 を飛ば した り
で き る機 能 で ,指 定 された行先 へ ,途 中 の 工程 を飛
ばしてイ
コ ナるとい うものである。バ ッフ ァ機台旨とは指定
工中で手 が
された工 程 が受入れで きない とき (例え↓
鋤日
放 せ ない ときな ど),仕 掛 り品 を受 入 れ可能 まで 保 持
で きる機能であ り,タ イム バ ランス上 と,ジ ャス ト イ
ン タイムにパ ーッ供給 の立場 か ら必要 とされ る機能 で
ある。いずれ も次工程 につ いて,ア ドレスで きる移送装
置 でなければな らな い。この よ うな条件 を備 えた移送装
置 としては,従 来 コンベ ヤ システ ムが使 われて いたが,
設備 は大掛 りとな ってお り,床 上 設置 では フ ロア コン
ベ ヤで,工 程 ア ドレス可能な タイプが使用 され,オ ーバ
ヘ ッド コンベヤで は頭上空 間 を利用 して,工 程 ア ドレ
ス可能 と,バ ッフ ァ機能 を もつ タイプが発表 されて い
る。今回開発 の移送 モジ ュールにおける直線型移送装置
は,フ ロア コンベ ヤに代 るコンパ ク トな移送装 置 とし
て走行台車方式 を とってお り,床 上 を前進 ,後 退可能
で,カ ー ブ も前後進共同一軌道を通 るよう,移 送 モ ジ ュ
ールの前輪,後 輪 ともステアリング能 力を持 たせてあ り,
無人操縦のため,床 面 に 9.255 KHzの 交流 を流す誘 導
図38 旋 回型移送装 置
示す よ うに旋 回す る支腕 によ って 8個 所 までの ス テ ー シ
ョン間 の パ ー ッ搬送 を行 う装置 で あ り,旋 回型移送装置
と呼 ばれ る。作 業者 の 要求 に応 じて到 着 したフ ックにパ
ー ツをのせ
,操 作 パ ネル 上 で次 工 程 を ア ドレス して お く
と,手 許 の ボ タ ンを押 して次 工 程 へ 送 る こ とがで きる も
の で,次 工 程 が 作業 中 で受入 れで きない と きは ,一 時待
機 の ため保持 させ る こ とがで き,こ れは仕掛 り品 の バ ッ
フ ァの 役割 りを果 たす もの で あ る。 待J御は マ イ ク ロ コ
ン ピ ュー タ内蔵 に よ り,プ ログ ラ ミングが簡単 で,バ ッ
フ ァの ために次 工 程 を記憶 し,ス テ ー シ ョン位置 ,工 程
の変 更 な ど段取 り替 え も容易 として い る。
3,お
わ りに (今 回 の )
今 回は マテ ハ ン合理化 モ ジ ュー ル につ い て その し くみ
用電線が敷 かれて,こ れによ り誘導 され, 6個 所 までの
停止 ステー シ ョンを ア ドレス されて ,無 人運転 され る。
につ いて説 明 を行 った。 次 回 には マテ ハ ン合理化 の 目標
図36に 本 モ ジュー ルの外観 を示 し,そ の 車輪構成 を図
37に 示す 。 このモジ ュールは前 述の小物用 ス タ ッカ と
て の ノ ー ソ ー イ ング技術 と一 時硬 化 技 術 に つ い て説 明
に対 して ,こ れ を補助す る治具 お よび補 完 す る技術 とし
を行 う。
参考 文献
1)ECS導 入企業にみる生産性向上の実例, No.24,APR.78,
ジューキニ ュースおよび河内保二 ;縫製工程の 自動化 とロ
ボット, Nb.22,1979,ロ
ボ ット,(社 )日 本産業用 ロボ ッ
トエ業会
2)河 内保二 ;NCミ シン とエ ッジシー マの技術面 か らみ た比
較 について, 31,No.4, 1978,繊維工学
3)Rimoldi UR30-001 カ タログ
4 ) _ A d l e r 9 6タ
1 ロ2グ2 カ
5 ) E A G 6 4 5 - 0タ
1ロ
カグ
6)Pfa郎3536-3/01カ タログ
覆]36
軽存零向
/
直線型移送装置
7)日 本特許 No.872713
8)縫 製作業の ミシン稼動時間をマテハ ン合理化 で 3倍 に向上 ,
5 - 1 4 , 1 9 7 8 ,経日メカニカル
9)Adler 973-S-202タ
- 1ロカ
グ
1 0 ) A d l e r 8 0 3 -ケ
2 1ット
ポ セ ッタ カ タ ログ
11)Necch System 2001,Module 6001 カ タログ
動輸
1 2 ) P F a ば3 5 3 7 - 1 / 0 1 カタログ
1 3 ) G e r b e r t t M - 8 0 カ タ ログ
図37 直 線型移送 モジュールの車輪構成
P388
(以
下次号 )
32
な お一 時硬 化技 術 に つ い ては , 本 誌
( V O l 。3 2 , N o .
6 , 1 9 7 9 ) に 技術報 告 が 詳細 に 行 われて い るの で , 本 文
では概要 につ い て触れ るに止 め る。
2.補
助 治具 につ いて
モ ジ ュー ル は合 理化対 象 で あ る マ テ ハ ン動 作 に つ い
パ ー ツ縫 製 の マ テハ ン
て , 各 縫 製 工 場 でみ られ る多様 な縫製作業 の 分析 を通 じ
2)に
よ
て , 縫 製 工 程 単 位 に動 作 の 共 通 類 似 要 素 の 抽 出
システム化技術開発 (3/
り, こ れ ら要素 に対応 させて設定 され た もの であ り, 従
って モ ジ ュー ル は縫製 の マ テ ハ ン動作 に対す る最 も高 い
適用性 をね らい とす るため , 縫 製 の マ テ ハ ン動 作 の 流れ
―― 補 助治具 と補完技術
会 員
ヤ
可 内
の な かで , 機 能 中心的 設定 とな ってい る。 この ため現実
の縫製 工 程 へ の 具体的 適 用 に当 って , モ ジ ュー ル本来 の
保
二*
組 合 わせ使 用方 式 を更 に効 果 的 に 展 開 で きる よ う補 助
ー
治具 の 開発 が行 われ , モ ジ ュ ル とと もに多様化 へ の適
*
用 を一 層高 め る役割 りを担 うこ ととな ったの であ る。以
下 に補助治具 につ いて説 明 を加 える。
2 . 1 レ ベ ル ス タン ド
1.
は じめ に
レベル ス タ ン ドは , 前 動 作 モ ジ ュー ル の 補助治 具 と
一
して , 積 重 ね たパ ー ツ生地 の 最 上 部 の レベ ル を 定 に保
一
つ 機能 を備 えた置台 であ る。作業面 の 高 さを 定 とす る
本報告 は,す でに前 回および前 々回に解説 を続 けてい
「
る,中 小企業振興事業団の 「
特別研究開発事業」 の パ
ーツ縫製 の マテハ ン システ ム化技術開発Jの 内容 につ
よ うな台車型 の ものは , す でに機械 や電 気 お よ び電 子 な
どの組 立 工 業 で作用 されて い る。図 1 に 台車 を, 図 2 に
3)。
この よ うな台車 では , 次 の よ うな
その使用例 を示す
いて,本 年 3月 に 4か 年間にわたる研究開発 の終了 を機
に報告 を行 ってい る もので,第 1回 には 本研究 開発 の
「
「
背景J,第 2回 には ハー ドの しくみ」 として マテハ ン
合理化各 モジ ュールについて解説 を行 って きた。今回は
効果 を生 む こ とが知 られて い る。
・ 品 質 をつ ねに作業 者 の取 りやす い高 さに保 つ た
本 システ ムに対す る補助,補 完 の役割 りを担 う次 の治具
および技術 につ いて説明を行 う。
め , 疲 労 を軽減す る。
・ 品 物 を取 出す高 さが一 定 で あ るため , 作 業 の リ
ズ ム化 がはかれて , 生 産性 の 向上 を もた らす 。
① 補 助治具
A.前 動作用補助治具
a . レベル ス タン ド
b.手 許 フ ィーダ
c.重 ね合わせ台
d,3品
種供給台
B.後 動作用補助治具
a.ク ラ ンプ台
② ノ ー ソー イング技術
A.ノ ー ソー イング法 と接着剤
B.接 着装置 と補助治具
0 -時
硬化技術
A.硬 化剤 と硬化法
B.硬 化装置 と解硬化装置
*Results and Details of Technological Development to
Materials Handling System fOr Sewing PrOcess of
Garment Parts(3).
**Y.Kawauchi,Member.東
セ ン ター所 長
ー
京重機 工業 参事 ソ イ ング
カー ト (軽量級 )
P484
( 繊維 工 学 ) V o l . 3 2 , N O . 9 ( 1 9 7 9 )
33
5 の モ ー タ駆動 に よ るチ エ ー ン式 エ レベ ー タな どが あ
る。本 マ テ ハ ン システ ムにおけ る レベル ス タン ドでは
図 6 の 外観 と, 1 文1 7 の構造 の もの で, 架 台 , 昇 降用 モ ー
岐
呂
封
断
青 幹
図 2 レ ベル カー トの使用例
4)に
この 補助治 具 は , 動 作経済の原則
基 づ く もの と に
ノ
て , 単 独使用 で き, マ テ ハ ン シス テ ム導 入 とい うよ う
な大掛 りな イメ ー ジな しに , 地 道 に マ テ ハ ン合理化 に進
む こ とを 可能 とす る もの であ る。すなわ ら■動 作 に つ い
図5 チ
ェ ー ン式 エ レベ ー タ
て 自動 糸 切 リ ミシンな どを 中核 とし, そ の 周辺 に 補助治
呉 として レベ ル ス タ ン ドを 配 F t し, 作 業 の リズ ム化 を
はか り, 疲 労 離減 , 生 産 性 向上 を得 よ うとす る もの で ,
マ テ ハ ン システ ムの 一 つ の 導 人 レベ ル を構 成 す る もの
で , 部分的 適 用 によ る マテ ハ ン シス テ ムの 最小経済構 成
( 設備費 十
ljの
技小 の シス テ ム構 成 ) と な る。 レベ ル ス タ
ン ドの i た る機能 は 布 上 面 の 高 さを一 定 とす る こ とであ
るが , これ には 図 3 , 図 4 に / 1 R す
, ばね 式 の もの と, 図
図 6 レ ベ ル ス タ ン ド(大物 用 )の外観
窓
万
下 限 ス ィッチ
図 3 ば ね式 レベ レ台
図 7 レ ベル ス タ ン ドの構造
夕,親 ね じ,蛇 腹 ,置 台 ,パ レ ッ ト,レ ベル 設定 ス イ ッ
チ ,布 検知 セ ンサ , 下限 ス イ ッチ ,制 御器 (コ ン トロー
ラ)か ら成 って お り,布 上 面 の 位置決 めの精度 は ± l nlm
で あ り,ピ ック ア ップ モ ジ ュー ル との協 調動作 に充 分
図4 ば
な精 度 を保持す る もの で あ る.こ の レベル ス タ ン ドは
パ ー ツの大 きさによ り,小 物用 ,中 物用 ,大 物用 の バ リ
エ ー シ ョン を もつ もの であ るが ,平 積 み を原則 とし,多
ね式浮 動台
P485
繊 維 機 械 学会誌
34
少立体化 した小物 パ ーツには荷崩れ防止の ガイ ドな どが
準備 されている。 しか し特に大 きなパ ーツや極端 に立体
しやす くなる欠点がみ られた。 また般送は一方向 に しか
で きない とい うこ とであ る。 エ ア フ ィー ダは小物用 ,
化 したパ ーツには,ピ ック ア ップの方式 を含 め,異 な
った構造 ・方式 を検討す る必要 が残 されて い ると報告 さ
5).
れている
2.2 手 許 フィーダ
中物用 に,ベ ル ト コンベ ヤは大 物用 に採用 された。手
許 フ ィー ダの効果 も動作経済 の原則 に基 く,本 マテハ ン
手許 フ ィーダは前動作 モジ ュールの ピ ック ア ップお
よび補助治具の レベル ス タン ドと連結 して ,有 人縫製
段階の導入 レベルである,前 述の部分適用構成 よ り進ん
システ ムにおい て は ,導 入の第 2段 階 レベル として ,
右手 ・左手 オーバ ラ ップ化構成 を設定 してお り,第 1
だ レベル として計画 されて いる。本技術解説 の第 1報 で
説明 した動作経済の原則 か ら,右 手 ・左 手 オーバ ラ ッ
工程 に用 い られ る補助治具 であ り,ピ ック ア ップが放
プ化構成 の根拠 とな る項 目を引用す ると,次 の とお りと
した布地 を作業者が接触取 りで きるよ うに,作 業者 の手
許に,作 業面 と同一平面 に給送す る働 きをなす ものであ
なる。
る。生地の搬送方式の研究 は,振 動 フ ィー ダ,エ ア フ
ィーダお よびベル ト コ ンベ ヤの 3方 式 につ いて行 われ
① 両 手 で同時 にそれ ぞれの動作 を始 めるよ うに
② 両 手 で同時 にそれぞれの動作 を終 えるよ うに
た.振 動 フ ィーダでは,加 振器 の振幅 が同 じで も生地の
種類 によ り搬送速度 が異な り,更 に生地の表裏 および方
向性 の相違 によって も速度差 を生 じ,逆 目の場合 はllk目
0 反 対な い し対称的に腕 を動 かす ように
④ 動 作 は一層簡単な運動 で行 うように
つ 手 許の範囲内で動作 で きるよ うに
によ り速度 が落 ちる傾向があ り,中 には般送不能 もしく
は逆進す る現象 も生 じる。一般的 に搬送速度 は遅 く,速
② 小 物 は滑 らせ る。取上 げた り,持 ち運 ぶ と2動 作
度 を増すために加振器 の出力 を上 げると,騒 音 が増す だ
② 動 作 は最 も少な い運動 で最短時間 となるよ うにす
とな り,無 駄 となる.
けでな く,本 体 が 自走す るに至 ると報告 されて いる.従
って実用化 はエ ア フ ィーダおよびベル ト コンベ ヤの 2
る。
① 生 産 を増 し,疲 労 を減 らすのに, リズ ム と自動 を
方式 で行 われたが,こ れ らの方式 で も留意すべ き点 があ
る.す なわ ちエ ア フ ィー ダでは搬送 テ ー ブル面 の材料
に塩化 ビニール板 を使用す ると静電気 を発生 して搬送不
活用す る.
① 仕 上が り品は エ ジェクタを使用 して取出す.
能 となることが多 く,ア ル ミ板ない し鉄板 を使用 しなけ
ればな らなか った。 またベル ト コンベ ヤでは,ベ ル ト
⑫ ス タッカの使用.
ここで本 マテハ ン システ ムの 3つ の導入 レベル を表
1に 示す 。表 1の 中間の右手 ・左手 オーバ ラ ップ化構
の幅 が広いと長 さとの相対的関係 の上に,ベ ル トは蛇行
成 は ,こ の よ うに動作 経済 の原則 の追 求 によ って生 出
表 1 マ テ ハ ン シ ス テ ム の 3 つ の 導 入 レベ ル
◇①
◇
く
○
◆
く
筵
◇
◇
Cう
◇O◇
傘
て
) 8く う
◇
忠
ね
ユ
ぼ◇ 8く )8
P488
①①◇
8/8
00◇
△
合
今
( 繊維工 学 ) V o l . 3 2 , N O . 9 ( 1 9 7 9 )
され た もの であ り, 前 動作 では 手許 フ ー
ィ ダに よ り, 手
許 での 範囲の動作 を可能 とす る もの で
, こ の よ うな機器
は この マ テ ハ ン シス テ ム で初 め
て登 場 す るユ ニ ー クな
もの で, 外 国 に その例 を見 な い。 手許 フ ー ダ
ィ
小物 用 の
外観 を図 8 に , そ の 構造 を図 9 に 示 す。
また手許 フ ィー
ダ大 物用 の 外観 を図 1 0 に
, そ の 構造 を図 1 1 に示す .
35
2 . 3 重 合わせ台
重 合 わせ 台 は 2 つ の パ ー ッの ス タ ック
( S t a c k ) のそ
れ ぞれか ら 1 枚 ず つ ピ ック ァ ップ され
て運 ば れ て きた
布地 の 2 枚 につ い て , こ れ を 自動 的 に重合 わせ
,手 許 フ
ィー ダな い し針 落 ちへ の ロー ダに供給 す る
機能 の もの で
あ り, 重 合 わせ 台の説 明図 を 1 2 に
図
示す。 この重合 わ せ
下のエア テーヵレ
フィーダまたは日―ダ
パーツのスタッ
レ ベルスタンド
図 12 重 合 わせ 台説明図
台は 2組 の レベル ス タン ドと ピ ッ ク ァ プ モ
ジ ュー
ッ
ル に よ り,そ れ ぞれ 1枚 つ
ず 布 が 分離 され ,上 ,下 の エ
ア テ ー ブル に別 々に供給 され る。 エ ア
テ ー ブル上 に布
が 置 か れ る と,ェ ァがテ ー ブル よ
面 り噴 出 し,布 は テ ー
ブルの縁 まで移 動 し,縁 中央 の セ ンサに
よ り布 が検 出 さ
れ る と,エ ァの 噴出が停止す る。 テ ー ブル
下
は移動 して
上 テ ー ブル と重 な り, 2枚 の 布の縫 わせ
合
方 向の縁 が揃
うこ とに な る。 次 に縫 始 めの 布端 を えるため
揃
,テ ー ブ
ル の 縁 部 に 設 け られ た 布押 し
出 機 構 の パ ソ ドで 布 を押
さえ,針 落 ちに近 づ く方 向 に滑 らせ る.上 ・
下 テー ブ リ
図 8 手 許 フ ィー ダ(小物 用エ ア フ ィー ダ
式)
生地 の 進行 方向
図9 エ
の端 の セ ンサが布 を検知 す るとパ ッ ドに
よ り布送 りは止
ま り, 2枚 の 布 は揃 ぇ られ る。 この位置 には ・
上 下 テー
ブル に切 り欠 き部 が 設 け られ
,揃 った 2枚 の 布 を フ ィン
ガが つ か ん で,針 落 ちへ の ロー ダゃ
,手 許 フ ィー ダの コ
ア フ ィー ダの構造
ンベ ヤの上 にひ きず って ゅ くの で
あ る。 図 13に上 ・下 エ
上 エ ア テ ー ブル 用
リ′
し
榊出
縮1言
二
ヶ
荒チ
ド
ィ
反射 型 光 電 セ ンサ
サイド ガイト
上ェァ テ_ブ ル
下 エ ア テ ー ブル
図 10 手 許 フ ィー ダ (大物用 コ ンベ ャ式 )
下エ ア テーブル用
布押出し機構
コンペ ヤ
( フィーダまたは ローダ)
耽
布押出し機構
サイドガイド
ギヤ ド
図 11 コ ンベ ャ式 の構造
図13 上
P487
・下 エ ア テー ブル
と布押 出 し機構
36
繊 維 機 械 学 会 誌
① 重 合 わせ シス テ ム と して み る と,ピ ッ ク ア ップ
お よ び レベ ル ス タ ン ド2セ ッ ト,上 ・下 エ ア テ
ー ブ ル お よび フ ィンガ装置 とに よ り構成 され ,こ れ
ら各 ユニ ッ トの信頼性 は十 分 に高 くしなけれ ばな ら
図 14 フ ィ ンガ装置
な いが ,実 測 に よる重合 わせ精 度 は 実用 上許容 され
る と考 え られ る範囲 内 に入 って い る。上 下 の パ ー ツ
ア テ ー ブル と布押 出 し機 構 を ,図 14に フ ィンガ 装 置 を
の 側端 の 平行 1隻
に つ い て も,目 視 に よ り十 分 で あ る
示す 。重 合 わせ 台 につ い ては ,縫 製作業 におけ る 2枚 重
と確認 され た.
合 わせ が表 22)に 示す よ うに総 平均 で約 30%と い う比 率
であ り,シ ー ムす なわ ち縫合 わせ では 2枚 の重合 わせ の
② 各 種 の 実験結 果 か ら総 合 的 に判 断す る と,本
「重
合 わせ 台Jは 相 当程 度 の 範 囲 の生地 につ い て適用可
能 で あ り,ウ ー ル ジ ョー ゼ ッ ト,サ ッ カ (厚 ),
行 われ る率 が高 いの で,縫 製 五 場 での 役割 りも重要 とな
5!
る。研究結果 の考察 を引用す ると
① ブ ロー ド程 度以 上 の 厚 さの 織 物 系 生 地 に つ い て
ウー ステ ッ ド, ダ ブル ク
ロー
ロ ス, E / C ブ
綿 ブ ロー ドな ど, 特 に
ー
ー
ロ
ロ
ドや綿 プ
ドでは大物 パ ーツにふ ち
E/Cブ
かが りした ものを含 め,エ ツジ コン トロール シー
E/C織
は ,問 題 な く適用可能 であ る。 ス ー ツ用織物 系生地
な どが最 もや りやす い.
② ブ ロー ド程 度 よ り薄 い もの で も,「腰 の 強 さJが
ブ ロー ド程 度以 上 であれ ば適 用 の可能性 が あ る。
物,サ キ
マにその まま自動的 に ローデ ィング (針落 ちへ の ロ
ー ダ モジ ュー ル使用 )す るに十分な精 度 を得 る こ
つ ニ ッ トにつ い ては ,一 般 的 に織物 系 生地 に似 た性
とがで きた。
状 の ものほ ど適 用 しやす いが ,織 物 系 生地 に比 べ る
概要 は以上の とお りであ り,特 に⑫項 は本 マテハ ン
システ ムにおいて,重 合 わせ縫 いの無人化 を達成 した一
と若干 むず か しい。
④ 一 般 的 に平面度 が 良好 で剛 性 の高 い ものほ ど適 用
つ の技術的要因であった。本重合 わせ台の外観 を図15に
しやす い。
示す 。
│)密 度 の高 い生 地 で,自 重 に よって平面 に ぴ った り
添 いや す い生 地 が適 用 しやす い。
⑥ ふ ちかが りを した生地 は ,し な い生地 よ りむず か
しい。 理 由 は ,ふ ちの部 分 が 他 の 部 分 よ り重 い た
め ,ふ ち以外の まん 中 の 部分 に空 気 が溜 ってふ くれ
上 が って しま うの で,剛 性 が失 われ ,し わの 原 因 と
な るか らであ る。
② 通 気性 の高 い生 地 (ガーゼ の よ うな もの )は むず
図 15 重 合 わせ 台 の外観
か しい。
③ 表 面 の 滑 らか な生 地 ,例 えば シル キ サ テ ンな ど
2.4 3品 種供給台
3品 種供給台 は 3種 の パ ー ツを別 々に載 せ る こ との で
は フ ィンガの 開放 時 の シ ョ ッ クで 布 同志 が ず れ る
きる部 分 を もち, 1種 ず つ 所定位置 に供給 で きる機能 を
のは適 用 で きな い。
③ ピ ッタ ア ップか ら落 と され たパ ー ツの 各 エ ア テ
ー ブ ル上 へ の 到着位置,状 態 が よ くな い と,位 置決
有す る装 置 をい う。 3品 種供給台 の構成 の説 明図 を図 16
一
に示 す 。 3段 の パ ー ツ棚 の つ は ,指 令 に よ り供 給 位
め ミスの 原 因 とな る。
⑩ 動 作 の 信頼性 に つ い て は , ピ ッ ク ア ップ装 置 を
置 に上 下移動 し,供 給 しやす い よ うに前方 に繰 出す 。 自
合 め た更 に きめ細 か い 改 良 ,調 整 を行 う こ とに よ
で 3つ の 棚 が供給位置 に繰 返
動 では予 め定 め られ たllk序
し移 動 させ られ る。 この 3品 種供給台 は ,パ ー ツ縫製 の
り,現 在 よ りも広範 囲 の 種類 の生 地 につ いて大 幅 に
マ テ 小 ン システ ムの 目指 す と こ ろで あ る,多 品種 少 量
向上 させ る こ とがで きる.
ヾンタ
ブラ
スカ
スラッ ′
紳 士
婦 人 ハー フ ブレザ 婦 人 ワン
紳士服
ート
ブレザ
コー ト コー ト
ウス
クス
ドレス ピー ス
1枚 取 り
2枚 合わせ
3 枚 以上
0
0
P488
業 ン
ポ
作 ズ
業種
作業
生産 の効率化 の点 に関連 す る補助治具 で あ る。今 日では
表 2 縫 製作業 におけ る 2 枚合 わせ作業比率 (%)
ワイ
防 寒
コー ト シャツ 総平均
( 繊維 工 学 ) V o l . 3 2 , N o , 9
部 品 棚 繰 出機 構 部 「制 御 部
イ
景
こ
れ
\タ
で
▼繰 出 し
(1979)
37
つ な げ, 2種 の 布 クランプ に よ って ,同 時交 互 2品
種生
産 の形 で実験 して お り,そ の ミシン稼動率 は60%以 上 の
結果 を得て い る。 最近 の生 産 の考 え方 では 「つ くりす ぎ
は罪悪 であ る」,「生産 は要 る もの を要 ると きに要 るだけ
操作部
上 下 駆 動 チ ェー ン
つ くる 」 とい うよ うにな って きた。 従 来 は 「押 込 み
販
売 で も何 で も,マ ス プ ロダ クシ ョン,マ ス セ ー ル とぃ
って大 量 に売 って操業 度 を上 げ,固 定費 負担 を軽 くした
方 が勝 ちJと 生 産 競争 に走 り,結 局 は 市況 を長期 低迷 さ
せ て いたのが ,各 社 が需要 に見合 った電 を生産 す る ガ イ
ド ラ インに,合って ,過 乗J生産 を避 け るよ うにな って き
て い る,過 乗」
生産 に極 度 に神経 質 とな って きて ぃ るこ`
時
勢 で ,単 な る生産 性 向上 では 「っ くりす ぎの罪悪 を一 層
重 くす るJと い うこ とであ るか ら,多 品種少 量生 産 の 効
率化 ,こ こでは 3品 種 に よ る 3重 式 オ ー バ ラ ップでの
生産 性 向上 をね らい ,単 一 品種 の過 乗1生産 に な らない考
上 下 動 駆 動機 構 部
慮 が払 わ れて い る.3品 種供給 台 とい う間 き慣 れない補
図 16 3品 種供 給台 の 説 明図
単 な る生 産 の効率 化 は ,業 界 の過剰生産 を助長 し,市 況
を低迷 させ る として ,業 界 の全 体 的観点 か ら単純大 載生
産 での生 産性 向上 は 反 省期 に あ る。 この マ テ ハ ン シス
テ ムの 3重 オ ー バ ラ ップに よ る 自動縫 い工 程 での ミシ
ン稼動 率 3倍 向上 に伴 って ,こ れ が単純大 量生産 の生 産
性 向上 とぃ う結 果 以上 の 効 果 を もた らす よ うに す るに
は ,同 一 品 の生 産性 向上 以上 の こ とを考 えな くてはな ら
な い。多品種少 量生産 の効率化 は ,こ こでは 同時 3品 種交
互生 産 の 形 で設定 されて い るのであ る。 ミシン稼動率 3
倍 は ,そ の工 程 で類 似 パ ー ッA, B,cの
3種 に つ い
て ,pllぇば A→ B→ cの llkで
交瓦 に 同時生産 し,そ の結
果 の ミシ ン稼動 率 が 自動 縫 いの 場 合 ,従 来 の 3倍 で あ
り,か つ A品 種 につ い て も,B品 種 につ い て も,C品 種
につ い て も,従 来 どお りの生 産 宅 を生産 して ぃ るの で
,
同一 品 の過乗J生産 を結果 す る もの では な い 2).類 似 パ ー
助治 具 の ,こ の システ ムにおけ る設定 の 背 景は 以上 の と
お りであ る。
2.5 ク ランプ 台車
後動作 モ ジ ュー ルの 補助治
具 として ,特 にズボ ンの 身
頃な どの 長 ナ
R物 に対 して ,次 工程 へ の移送 を合 め て合理
化 の 効果 の 大 きぃ もの に , ク ラ ンプ台車 (Clamp Truck
または Work Clamp)ん ヾ
ぁ る。 この クラ ンプ 台 車 は 長
尺物 の一 端 を ク ランプ してお き,自 由な他端 につ いて数
!に
程 の加 こを行 うことに よ り,マ テ ハ ン 星の 削減 をはか
る もの であ る。 ち ょ うど紙 の ハ ン ドリングで通 常化 して
い るク リップゃ紙 ば さみ の 機能 を布 に及 ぼ した
もの であ
り,ズ ボ ン L程 ではサ ー ジン グエ 程 の次 の工 程 ,例 えば
ダ ー ツ取 りか ら,脇 合 わせ までの数 工 程 に クランプ
台車
に ク ラ ンプ し た ま ま作 業 で き る。 図 17は ア メ リカの
々 til稼
ツで あ って も自動縫 い ミシンが即座 に対応 で き
,繰 返 し
交 互 に生 産 を可能 とす るよ うな フ レキ シ ビ リテ ィの点 に
つ い ては ,本 研究 は 次 の考 え方 とな って い る。す
なわ ち
白動 縫 い機 で ,自 動裁 ち目倣 い縫 い装置 では衣 服 の 丈方
向 の 縫 い に適 し,パ タ ー ンが 変 っ て も縫 う こ とが で き
る。 またNCミ シン装置 では丈 と反 角方 向 の縫 いに対 し
て予 め プ ロ グ ラ ム して ぉぃて ,こ れ を呼 出す よ うにす る
こ と (テー プ式 では 3種 の プ ロ グ ラ ム テ ー プ をつ な げ
て ,そ れ を輪 状 には って NCの テ ー プ リー ダにセ ッ ト
す る,メ モ リ式 では 番地 を指 定 して 3種 の プ ロ グ ラ ム
を収 め る),お よび 3種 の 布 クランプ を用意 して これ を
交互 に プ ログ ラ ム と同期 して使 用す る。 さて実際 の運転
図 17 ア メ リカの ズボ ンエ場 での クランプ台車
R&R Mfg.CO.の
ズ ボ ンエ 場 で使 用 して い る クラ ンプ
6)と
台車 であ る。わが 国 で もク ラ ンプ テ ー ブ ル
して 図 18
に示 す 台車 が 発売 され て い る。 今 回 の 補 助 治 具 と して
研究 では ,昭 和 52年 度 の 中物 限定 モ ジ ュー ル ラ イ ン で ,
の クランプ台車 は特 に クラン プ部 と次工 程移送 につ い て
紳 士 服 の 衿 に つ い て ,衿 端縫 い と衿腰縫 いの 2種 の工 程
を,NCミ
シンで , 2種 の プ ロ グ ラ ム テ ー プ を輪状 に
研究 が行 わ れ た。 布 の クランプ部 は テ ー ブ ル に対 して移
動 可能 であ り,更 に取外 し可能 で, 1ロ ッ ト50枚程度 を
P489
繊 維 機 械 学 会 誌
クラ ンプ は取 外 し
で きる こ と
図 1 8 」K - 1 型 クラ ンプ テ ー ブル
確実 に クランプ し得 る もの で , こ の ため クランプ圧 も 9
段階 に変更 し うる もの であ り, ク ラ ンプ圧発生機 構 は ヨ
ンパ ク トの構 造 の ため トー シ ョンば ね機 構 と して い る。
ー
図 1 9 の1 6 αの レバ ー が ばね圧設定 レバ であ り, 溝 1 1 の
図20 ク ラ ンプ台車 の駆動機構
作業 の 簡易化 ,生 産性 の 向 上 な ど縫製生産面 での有効性
は 実証 され て い るば か りで な く, ヨ ー ロ ッパ特 に ス エ ー
デ ン,西 ドイツ,フ ランス ,イ ギ リスな どでは ,ノ ー
ソー イング技 術 として接着 芯地 に よる フ ュー ジング法 に
よ る ス ー ッ類 の 新 生産 方 式 でな けれ ば生 残 れ な い とま
でいわれ て お り,フ ュー ジ ング法 の普 及率 は これ ら各国
7)。
です で に90%を 超 えて い る と い う
この よ うな と き
に ,わ が 国 の マ テ ハ ン シス テ ムの 研 究 の な か で ,ノ ー
ソ ー イング技 術 の 開発 が行 われ た意 義 は大 きい。衣 服変
遷 のなか にみ られ る す う勢 か ら も表 3の よ うに ノー ソ
ー イング化 の 流 れ があ る.す でに シー ム レス
,モ ー ル デ
ー
ィング,サ ン クチ ュ ル と,い わば縫 い 目ばなれ とみ ら
図19 ク ランプ台車のクランプ部
α,あ , ごの 3個 所 と,反 対側 3個 所 の組合 わせ に よ
り, 9段 階 の クランプ圧設定 が行 えるものである。次工
程移送 では図20に示す よ うに,バ ッテ リによ り直流 モ ー
れ る方 向 に関 ,いの 高 ま りが あ るが ,天 衣 無縫 とい う言葉
もあ る くらいで,古 来 ノー ソ ー イン グは 人類 の 夢 で あ
るのか も知 れな い.現 在 の 洋 服 は ,ヨ ー ロ ッパ の 中世 ,
タを駆動 し,チ エー ンとスプ ロケ ッ トによ り後輪軸 に伝
導 され,床 上 に敷設 したVベ ル トをVプ ー リが伝 って方
ゴシ ックか らル ネサ ンスにか け て ,ゲ ルマ ンの民族服 が
起源 とみ られ るか ら,わ れわれはゲ ル マン系 の 国 として
向制御 し,無 人運転す るよ う構成 された。停止は マ イク
ロ スイ ッチの レバ ー を押す こ とで行 い,ス ター トは台
西 ドイツや フ ラ ンスの衣 暇 の 変 化 に注 意 す べ きで あ る
車 の押 しボタ ン ス イ ッチによ り行 う。
求 め ,こ の よ うな マ ー ケ ッ トに対 す るの に,先 進 国 の 高
3,ノ
が ,こ れ らの 国 では 消費者 は 高品質 で比 較 的安 い もの を
賃金 を支払 い な が ら縫製企業 を運営 して行 くには ,伝 統
ー ツ ー イ ング 技 術
的工 法 では ハ イ コ ス トとな り,従 って 高 品質 と コス ト
ダ ウ ン を と もに実現 す る イ ノベ ー シ ョン と して の フ ュ
パ ーツ縫製工程 の 中には,主 動作 である縫 い作業 に伴
ー ジ ングエ 法 に移 って い るの で あ る。 ノ ー ソ ー イ ング
って,合 理化 の困難 さが生 じる工程 があるが,縫 いに代
るノー ソー イング技術 の適 用 によ りその 困難 さの補完
技 術 に つ い ての今 日に お け る背 景 は 以上 の とお りで あ
が期待 され る点か ら,マ テハ ン システ ムの補完技術 と
して ノー ソー イング技術 の研究開発 が行 われた。 ノー
ソー イング技術 はすでにかな り普及実用化 され ,縫 製
P470
る。
3.1 ノ ー ソ ー イ ング法 と接 着剤
ノー ソ ー イ ング技 術 に おいて 最 も重 要 な材料 は 接着
つθ
( 繊維 工 学 ) V o l . 3 2 , N O . 9 ( 1 9 7 9 )
表 3 衣 服 変遷 の なか に み られ るす う勢
衣 服 変 遷 の なか にみ られ るす う勢
衣 服 の財 産 と
して の性 格
衣 服 の構 造 上
衣服は高価 で 寛 衣 一→
窄 衣
財産 の一種 で
デ コ ラ テ ィブ
あった
→
ン
経 営 管 理 上
衣服の ポイン ト
過剰 用 尺 の解 消
歩留 り向上
平面 裁 断→ 立体 裁 断
過剰装飾 の解消
着心地重視
飾 りの美 しさ
→ 動 きの 美 しさへ
生
産
性
シ プル で
エ レガ ンス ンス
ヽン ド メー ド
衣服 の大衆化,
コス ト ダウン
に よ り消費商
品 とな った
( 脱服飾 )
過剰 手 間 の解 消
省 力 化
省 技 台ヒ化
過剰 縫 製 の 解 消
工程 短 縮
マ シン メ ー ド
ソー イ ン グ
衣服 の商品 と
して の性格
可処 分 所得 を どの よ
うに して衣 料 消 費 の
支 出 に振 分 け させ る
か――
マ ー チ ャ ンダ イ ジ ン
グ重 要
ノー ソー イング
革新性 重視
伝 統性 重 視
剤 であるが,現 行 ノー ソー イング用接着樹脂 は ,熱 可
塑性樹脂,熱 硬化性樹脂,ゴ ム系樹脂,そ の他が使用 さ
型 な どが知 られて い るが ,こ れ を紳士服 の前身 頃な どへ
展 開 しよ うとす る もので ,立 体接着 成型法 と呼 ばれ る方
れて い る。 ノー ソー イング方法別 に これ らの樹脂 につ
2)は
いて考察 した結果
次の とお りである。
法 とな る。
以 上の よ うに,各 種 の ノ ー ソ ー イ ング法 を全 体 的 に
①完全接着芯地接着法
み て ,接 着剤 は ポ リア ミドが 中心 であ り,本 研究開発 に
おいては ,ノ ー ソ ー イ ング法 と して 紳 士 服 の 前 身 頃 お
この方法 は紳士服で10∼20%,婦 人服で50∼70%の 現
よび肩の立体 接着 成型法 に よ って ,マ テ ハ ン合理化 の 補
行適用率 の ものである。完全接着芯地の接着剤は,開 発
当初はポ リ塩化 ビニール系 であったが,現 在 ではほ とん
完 を行 うこ ととな ったの であ る。
どポ リア ミドであ り,接 着性 (接着力 ,接 着温 度,耐
3.2 接 着装置 と補助治具
性 )に 改良 が加 えられて いる。
紳士服前身 頃 お よ び立 体接着 成型装置 が 開発 され たの
②仮接着芯地接着法
ノー ソー イング方法 の 中 で歴 史 が古 く,従 って適 用
で ,以 下 これ らの 装置 お よび補助治具 につ いて説 明 を加
える。
率の高 い ものである。接着剤 としてはほ とん どポ リエチ
レンが用 い られている。
IЭ
前身 頃 の立 体接着成 型装置 と補助治具
本装置 の 外観 を図21に,そ の機構 図 を図22に示す 。 本
0-時 接着芯地接着法
考 え方 として興味深 い方法 であるが,適 用例 がない。
④接着剤接着法
縫 い 目に代わるとい う方法 であるが,適 用率 は低 く,
わずか シー ト状接着剤 が部分的 に適用 されて いるにす ぎ
ない。接着樹脂 としては,シ ー ト状接着剤 はポ リア ミド
が主体 で,一 部 にポ リエチ レンが用 い られ ,糸 状接着剤
はポ リア ミドが用 い られて いる。 この他ペ ース ト状接着
剤 は合成 ゴム,ァ クリル系,酢 酸 ビニール系,パ ウダ状
図21 立 体接着 成型装置 (前身頃 )の 外観
接着剤 はポ リア ミドで,全 体的 にはポ リア ミドが主流 で
下こてガイド執受
ある。
スタットボルト
ンダ
てスライドシリ
上 こ
上こてスライドサポート
9高 周波接着法
適用素材が塩化 ビニ ールに限定 されて いる.
⑥超音波接着法 ・熱接着法
スライド支柱
何れ も適用素材 は熱可塑性素材 な いしこれの ブレン ド
素材 である。紳士,婦 人の スーツ関係 では天然繊維素材
上こてスライド
ペアリング
が多 く適用範囲は極端 に限定 され る.
②成型法
ペアリングケース
取付ブラケット
成型法 は立体的な型 を うるため縫 い 目の代 りに,成 型
す ることによって行 うもので,ブ ラジ ャの カ ップ部 の成
図22 立 体接 着成型装置 (前身頃 )の機構図
P471
繊 維 機 械 学 会 誌
40
装 置 は ノー ソー イ ン グ技 術 の 中 で も最 も効 果 的 な方 法
であ る接着方 式 に よ る技術方 式 で ,前 身 頃へ の適 用 の メ
リッ トとして ,現 行 の作業 工 程 であ る前 ダ ー ツ縫 い , く
せ処理 ,芯 据 え,ハ 刺 し,増 心付 けな どの Ti程の 簡 略化
ぷ地 を接 着す る
と削減 ,お よ び表地 の 成型 と同時 に接着 ′
機械 的作業 の ため ,表 地 の 成型能 または作業 の ば らつ き
に よ る前身 頃形状 のば らつ き品質低 下をな くし,同 時 に
成形後 の戻 りもな くして ,優 れ た保形性 を得 られ る,そ
して高 度 の技能 を必 要 とす る 工構 を削減す るので ,技 術
差 に よ る品質低下 をな くす こ とが で きる。 この よ うに本
七に よ り安定 して高品位 の 前身 頃 を作 り上 げ る こ とが
狭十
は全 11動エ ア駆動 式 で ,上
で きる こ とにな った。 本装 1最
ごて部 は上 昇 して後退 す る方式 を採 用 して い るため ,下
ごて面 は十 分 に開放 され ,作 業へ易 のみな らず ,前 動 作
Fi lす
)の外観
装下
区124 立 体接 若lJkll」
モ ジ ュー ル の組合 わせ に よ る材料供給 の よ1動化 に も,上
エア シ 1 ) ン
ダ
ごてが 邪魔 にな らな い よ うに考慮 され ,ま た上 ごて が後
上 こて ガ イ ド軸
岳の Lご て面付 済 の清浄 を も行 うこ との で
退時 ,接 着 樹 け
フ レー ム
一
と
れ
す
,プ盪
塚
きる構造 を採 用 して い る。 この よ うな構造 は プ レス機 の
ー
悦 ホ フマ ン構 造 の 流れ の もので ,プ レス機 の イ ノベ シ
・
ョンで もあ る。成型 の こて型 は 8種 の 代表 的体型 サ イ
多
縁粋
,,:ダ
ズの 前身 頃 の 曲 面 を原 形 と し (紳 1背 広服 の JISサ イ
ズ を合 む84サ イズ よ り代 表 サ イズ と して抽 出 ),お の お
/′
=/洋服受
/自動制御盤
tttκ
のの 前身 頃 の 曲面成型 に共通 し うる図23に示す よ うな こ
A-8
0-6
/ 圧 力計
06両 前
バ キ ュー ム ペ タル
こて上 下 用 ペ タル
図23 こ て型形状 と前身頃載置位置図
ー
て型 を見出 し,こ て型 の 各体型 ・サ イズの カバ 率 を高
接本成型装置 (肩)の機構図
図25 tti体
めて い る。表地 の 成型保持 は接着 芯地 に よ り,接 着剤 と
十
付 け,そ の後ti出;のi!を出すため膚 プレス機 を使用す る
の糸練 を要 Lノ
,均 一 した品質 ,生 産性 の向
もので,高 1芝
旨 (PA樹 脂 )を 小規 模 本
して反応 型 ホ ッ ト メル ト樹 ‖
格 生 産 して使用 し,こ の 他 テ ス ト樹脂 〔I〕,:Ⅱ Dを 使
用 し,い ずれ も良好 な結果 を得 る こ とが で きた 。 本装 置
の 補助治呉 として ,前 身 頃接着 成型後 の 成型形状維持 の
熱
Lの 困難 な作業 である。 これに対 し官バ ッ トの表lm に
治jして,曽 1体接着成型 を行 う
を ドノト'余
加塑性接着樹t青
ための立体 パ レ ッ トと,そ の立 体 パ レ ッ トを置 く置台 が
必 要 で あ る。 この よ うな補助治具 は 図 21の右側 に立体 パ
メ!:イ
;け
ことによ り,Ⅲi鴻
f のば らつ きをな くし,肩 部 の品
本
の
質 の安定 と均 化 を得 られ,作 業 も奈易 とな り,高 1貨
レ ッ トお よ び置台 をみ る こ とが で きる。実 用化 に当 って
上の効果 も得
以上 の生産性1旬
熟練 を不要 とし, klに20?ち
ヾク トにす る こ
は , よ り軽 量化 をは か る こ と, よ リコンク
・
・
の 配 置な どの
品類
部
と,点 検 整備 な ど考慮 した計器
5).
考慮 を要す る と研究 の考 察 に記 され て い る
るこ とがで きたのである。
4.一
時硬化技術
1)
ヽンの と対象 は柔軟布 ( L i m p F a b r)に
縫製作業 の マテノ
であ り, こ の乗軟性 のため, 縫 製 の マテハ ン自動化 は非
②肩 の立 体接着成 型装 置
本装 置 の 外観 を図24に ,そ の機構 図 を図25に示 す。本
装 置 は ブ レザ ,ス ー ツな どの肩部 の 成 型 を行 う もの で
常 に困難 となるので, マ テ ハ ン システ ムにおけ る補完
一
技術 として, 布 の柔軟性 を 時硬化 す るこ とによ って ,
あ るが ,従 来 の 方法 は 肩部 に肩 パ ッ トを特殊 ミシンで取
P472
( 繊維 工学 ) V o l . 3 2 , N o . 9 ( 1 9 7 9 )
41
H 動化 を容 易化す る一 時硬化技術 の 研究
縫 製 の マテハ ンド
時硬化装置 お よび解 硬化装 置を製作研究 を行 った もので
開発 が行 われ た。われわれはす でに浴 衣 な どで糊付 けに
あ る。
よ る布 の硬化 を知 って お り, 人 類 が 布 を硬化 す る こ とを
始 め たの は , 繊 維 に よ る衣 料 の 初 期 , す な わ ち5 0 0 0 年
4.1 硬 化剤 と硬 化法
一 時硬化剤 は
,室 温放置 で茶 易 に 同化す るために融点
か らの方法 であ る。 エ
前 の エ ジブ ト時代 に遡 るほ どl i f く
が比較 的高 く,か つ縫合 の後 に容 易 に解硬 で きるよ う沸
ジブ ト時代 の 腰衣 ( L ( ) i n C l ( ) t h,)当
に 時 の上 流 の人 々
点 が比 較 的に い もの ,あ るいは 昇率性 の あ る物質 か ら選
ヽ柵 で概付 け した i 角の 前 壬れ を デザ インの ポ イン
は ゴと
トとに
ンて1 寸! ナ
て ぃ た とぃ うこ とで あ り, 布 の 一 種 の硬化
定 され ,現 在時点 では 最 も適 当 と考 え られ る次の 6種 を
選 出 した。
0リ グニ ン系
であ る。 この よ うな硬 化 には 糊 を基剤 とす る もの で , 解
硬化 の 方 は 簡 単 でな いや り方 であ る。合成 化学 時代 に入
歓香陵 ,ベ ラ トル ム ァ ル デ ヒ ド,P―
安′
って , 糊 以 外 の基 剤 に よ る硬 化 の 兆 が み られ るに至 っ
セ トフ ェ ノ ン
た . 図 2 6 はア メ リカ で ズ ボ ン の 身 頃 な ど に
メ トキ シア
01旨 嚇族系
トリオキサ ン,ピ パ リン酸 ,シ ョウ酸 ジメチル
以 Lに つ い て硬化 ,解 硬化 の 各種実験 の結果 ,安 息香
酸 は 変色 がな く,廉 価 で工 業 的使 用 に現 時点 で最 も適 す
2).ま
と報告 され た
た硬化法 としては ,実 験 段 階 では 刷
気牟 り,試 作段階 では ス プ レ塗布 や加熱 ロー ラ装 置な ど
検 討 され たが ,実 規 模装 置試作 で は 浸 漬 法 が 採 用 され
た。
4.2 硬 化装置 と解硬化装置
r硬 化装 世
,
し
をX札
︲
R
A
陣削 ん将
P
硬化装置 の 外観 を図 28に , ^時 硬化処理 の 説明図 を図
29に 示 す 。 本装 に は 縫 製 r「
L材 料 の うち,輝 地 織 物 ,二
図28 -時
硬 化装置
0 0 0 0
審 干 ジセ冷
パ ラシール処理 した布縁
図 2 7 処 理 後 3 0 m i n の布 縁
か tノ
て い る。 tノ
布 が柔軟性 のあ るため 支障 が 多 い とい う
指摘 の 多 い害」りには ,積 極 的 に これ に対す る対策 はほ と
ん どみ られな か った。布 に昇華性物質 ,例 えば バ ラ ジ ク ロ
ー ルベ ンゼ ン (工業 用 ナフタ リン基剤 )な どに よ り,布
9)
を硬 化 し,ま たはカロ熱 に よ り解 硬 化 す る処 理 の 特 許
は ,一 時硬 化 の道 を示 唆す る もの であ ったが ,こ れ らの
早
醒
寸
ー
巻取 ロ ル
排気 シロ ッコ
図29 -時 硬 化処理 説 明図
ッ ト,平 編 布等 きわ めて案軟性 に富 み ,あ るいは裁断端
部分 が カー ル して しま うな どの ために ,縫 製関連作業 上
もの とは い えな か った。 そ こで本技術 開発 では ,布 に損
ハ ン ドリング しに くい材料 に対 し,一 時的 に岡」
性 を付与
ー
ロ
ル状 の原反 をセ ッ トす る。
す る装 置 であ り,材料 は
原
傷 ,着 色 ,そ の 他 の変化 を与 える こ とな く,作 業者 に害
を与 えず ,縫 製 に当 り都合 の よい液化 ― 固化 の 変化 と,
反 の布 は ほ ぐされ なが ら,硬 化剤合漬 ,乾 燥 ,冷 却 の 各
工 程 を連 続 的 に経 て ,硬 化 処理済 みの原反 ロー ル として
容 易 に解 硬化 で きるよ うな基斉」を調査研究 し,現 在 時点
で最適 な一 時硬化剤 を選 び出 し,こ の硬化剤 に よ って一
仕 上げ られ るよ うにな って い る。処理 され た布地 は ,裁
断,パ ー ツ運搬 ,縫 製 ,整 tISなどの工 程 で ,ィヽン ドリン
物質 は 固有 の 臭気 な どに よ り,工 業 的 日的 か らは十 分 な
P473
繊 維 機 械 学 会 誌
42
グを大 幅に改善 し,縫 い 目品質 の向上 ,例 えばパ ッカ リ
す 。 本装置 は ,一 時硬化 を施 した材料 で縫製 され たパ ー
ングを防 ぐな どに効果 を示 し,従 来縫製 で考 えられなか
ったユニー クな効果 を得 られ る。本装置 の硬化剤 には安
息香酸 の エ タ ノール (アル コール )溶 液 を使 用 して い
室付 きコンベ ヤが主体 とな って お り,コ ンベ ヤに載せ ら
れ たパ ー ツは付着 して い る硬 化剤 を加 熱室 内 で昇華遊離
ツ,ま たは製品か ら硬化剤 を除去す る装 置 で ,温 風加熱
る.こ れによれば,布 地 に対す る変質,変 色等の作用は
し,布 本来 の状 態 に複元 されて運 び出 され る.除 去 され
ほ とん ど問題な く,安 息香酸 は食品衛生法で合成保存料
る硬化剤 は ,気 状 の安息香酸 で ,刺 激臭 を伴 うた め ,排
として認め られて いる物質 である。 しか し刺激臭 を発生
し,ア ルコール蒸気 は引火性 で もあ り,排 気 ,火 気には
注意を要す るとしている。
気 に注意 を要 す る。
5.お
わ りに (今 回 の )
マ テ ハ ン システ ム化技 術 開発 に お け る補 助 な い し補
②解硬化装置
完 の 役割 りを担 う装置 や技 術 につ い て解説 を行 った。次
回 は この 技 術解説 の 最終 回 と して ,マ テ ハ ン システ ム
本装置 の外観 を図30に,そ の処理説 明図 を図31に 示
の ソフ ト ウ ェアにつ い て説 明 を行 う。
参考 文献
2)中 小企業振興事業団 i昭和50年度開発調査研究報告書,第
693号,「パ ーツ縫製の マテハ ンシステム化」,(総 括編 ),
75-26〉.
く
3)ダ イフク (大福機工株式会社)カ タログ, レベルカー ト
4)繊 維機械学会誌,32, 6,(1979)
5)パ ーツ縫製のマテハンシステ ム化技術開発 総 合評価報告
書,昭 和54年3月 ,日 本衣料産業研究会議ほか。
6)(湘コラム製作所 カタログ JK-1型 クランプテーブル (昭和
重機株式会社扱)
7)石 川群一 i欧米 アパ レル業界の革新性と生産性,1978.
e PrOducts カタ
l上 ログ, PARA― SEAL.
8)ヽVestern Text‖
9 ) 特 許番号 6 2 5 01忠
図30 解 硬 化装置
引 用 文献
ネット
コンペヤ
1 ) 内 川茂, 相 坂存, 小 │ l lk」
夫 , 1 止 末兵 子, 鈴 末 1 郎 i 縫 製 E
程効率化のためび) 笑軟布 の一 時硬化技術 に関す る研究 , 繊
維機械学会誌, 3 2 , 6 ( 1 9 7 9 )
図 31 解 硬 化処理説 明図
「ニ ッ トの特性 と縫 製技術 一 被服科学基礎 講 座 (第 5次 )」
テ キ ス ト頒 布 案 内
下記 の よ うな内容 のテキ ス トを頒布 します 。残部数僅 少 のため売切 れの節 は ご容赦下 さい。
オフセ ッ ト印刷 B5判 ,86ペ ー ジ 定 価 2,000円 (〒200円)
・
……………………… …………繊維 高分子材料研究 所 小 林 茂 雄
(1)ニ ッ トを中心 とした風合 い研究 の展望
………………………… ………大阪市大 田 中 道 一
・
…………………………
ー
(2)ニ ッ トの トラ ンス ポ ト特性
・
…………・
ー
エ
ン・
亨
ン
シ
日本 メ リヤ ス検査協会 鳴 津
テ
ョ
オ
のための
リ
(3)ニ ッ トの 実用性能試験実習
・
…………・
…………………………
・
………………………
勝
相
原
英
工業試験所
神奈川県
(4)簡 単 な組織 分解
……………… …………………………… ………………………日本 メ リヤ ス検査協会担 当
(5)ニ ッ トの 実用性能試験 ・
・
……………………東京重機 工業 近 藤 繁 樹
(6)ニ ッ ト用権製機器 の 最近 の動向 とア タ ッチ メ ン トの使用例
ー
……
東洋紡 フ ァ ッシ ョンプラエ ングイ ンタ ナ シ ョナ ル 恵 美 和 昭
(7)最 近 の フ ァ ッシ ョンとニ ッ ト素材
…………………
・
……………………………
レナ ウ ン 宮 下 寿 夫
(8)ニ ッ ト製 品の苦情実態 か らみ た消費性 能
…………
…………………………
。
べ
優
文化学園 保 崎
(9)川 下 における人材養成 と産学協 同 をど うす きか
P474
16
5)と
方, プ ログラムな どを総称 して呼ぶ場合の用語
され
る。従 って本技術解説 は, 前 3 回 にわた り, 主 として
「
パ ーツ縫製 の マテハ ン システ ム化技術開発」における
ハ ー ド ウェアにつ いて解説 して きたわけであ り, 今 回
はソフ ト ウェアとして, こ れ らのハ ー ド ウェアの使用
面 につ いての解説 を行 うこ ととな るわけである.
パ ー ツ縫製 の マ テハ ン
3.縫
製 ライ ン編 成 の見 直 し
シ ス テ ム化 技術 開発 ( 4 ) *
縫製 ラインの能率化のための手法 は従来か ら行 われて
いる。本 マテハ ン システ ム化技術開発では,多 品種少
―一ソ フ ト ウェアにつ いて
(完)
量生産に も効率的 システ ムでぁることがね らいとされて
いる ものであ り,従 来 の縫製 ライン編成 の考 え方 ,手 llk
を追 って見直 しの必要な個所 を明 らかにしてみたい。縫
会 員 河
内
保
二*
製 ライン編成 の第 1ス テ ップは,工 程分析である。本開
発 では多品種少量生産 とい う条件 か ら,ま ず対象品種で
*
ある多品種 につ いて , リス ト作 りす ることか ら始 まる。
《
当該工場 が多品種 とい う場合,ど のよ うな多品種の内容
であるか を記録 し,表 示す る多品種 リス トを備 えて いな
1.
い工場 があま りに も多 い。欧米の先進 国の縫製企業が技
は じめ に
術蓄積 による資料 とい う意味 も含 めて,多 品種 リス トを
備 え, リス ト ア ップ された品種 につ いて工程分析 され,
昭和50年度 よ り昭和53年度までの 4か 年間 にわたる中
パ
小企業振興事業団の 「
特別研究開発事業Jと しての 「
各工程 には標準時間が記入 されて管理資料 として保存 さ
説の しめ くくりとしたい。
2.ソ
れ ,活 用 されてい る例 と比 較 して ,こ こに その出発 点
で,多 品種 リス トの作成 , リ ス ト ア ップされた品種の
工程分析 を備 えることの必要性 を痛感す る.次 に動作時
ここでは従来 は むだのない動
間研究の ステ ップである。
作 による時間値 の設定 が強調 されて きているが,基 礎論
として頭 の中にはそ うすべ きであると思いなが ら,現 実
フ ト ウ ェアの 内容
的 にはほ とん ど現場 まかせ ,作 業者 まかせ とな って い
て,こ うすべ きであるとい うのは話 の上だけ,な いし机
上の空論化 しているのが現状 である.そ れは動作経済 の
1)に
法則
照 らしてみて,ど れだけの項 目が現実 に意識 さ
いてをソフ ト ウェアとい う。入出力装置 と本体 の仕事
れ ,実 行 されて い るかで明 らかであ る。日で言 うだけ
の割振 りを人 間 の代 わ りに行 うプ ログ ラ ムであ るモ ニ
タ,自 動 プ ロヽ
グラ ミング言語処理用 の コンパ イラな どの
ソフ ト ウェアは,計 算機 メーカが各機種 ごとに整備 し
めて見直 されなければな らない。 さて ライン編成 は ライ
て いる。計算機 は単 にハ ー ド ウェアの性能 がよいだ け
を軸 とし,必 要な設備機械 の配置 ,製 品経路 の短縮 を考
でな く,ソ フ ト ウェァの完備 していることがそれ 以上
に大切 である。 この よ うな意味 であったが,そ の後一層
慮 して,具 体化 され る.こ の レイアウ トでは多品種 リス
広 く使われ るよ うにな った。すなわ ち,ソ フ ト ウェア
とい う用語 は,機 器 や材料な どのハ ー ド ウェア を上 手
な ったときには,工 程 の欠如 ,設 備機械不足,製 品経路
複雑化な どが当然の よ うに起 って しまって,多 品種少量
に使 い こなす ための知識 ,技 術,技 能 ,具 体 的なや り
生産の落込みに拍車 をかける結果 となる.多 品種少量生
で,実 行 の伴 わない法則 の扱 い方 につ いては,反 省を含
ン レイアウ トによ り,流 れ作業 として,そ の工 程系列
トを備 えな いまま行 うために,現 実 に多品種少量生産 と
産 におけ るライン能力 とは,投 入 され る多品種 につ い
*Resuits
and
Details
Of
TechnO10gical
Deve10pment
て ,そ の品種切換 えに対応 で きる能力 と定 義す るな ら
tO Materials Handling System for Sewing PrOcess
ば,こ の ライン能力 を無 視 して ,ラ イン レイアウ トさ
°
れ るケ ースがあま りに も多 い。 これ も反省すべ き点 であ
of Garment Parts(4,End).
**Y.Kawauchi,Member.東
京 重機 工 業 参 事 ,縫 製能 率
研 究所 所長 ,ソ ー イ ン グセ ン ター 所 長
るとと もに,見 直 されなければな らない.ち なみにライ
P804
︱︱︱︱︱︱︱︱︱︱︱︱︱︱︱︱︱︱
ア と呼ぶのに対 して,プ ログラムに関す ること全体 につ
J対
4)を
ソフ ト ウェアは,元 来計算機 の用語 で次 の意味
もつ .計 算機本体 とその周辺機器 の こ とをハ ー ド ウェ
︱︱ ︱ ︱ ︱ ︱ ︱ I
ーツ縫製の マテハ ン システ ム化技術開発」 の 内容 に
関
し,す でに 3回 にわた り,そ の背景 1),ハー ドの しくみ 2),
補助治具 と補完技術 りについて解説を行 って きた。今回は
最終回として,ソ フ ト ゥェァについて説明 し,本 技術解
(繊維工学)Vol.32,No,12(1979)
17
ればな らない。一つの例 として婦人 ドレスを対象品種 と
したとして も, 部 分 デザイン として, 衿 , 袖 , ス カー ト
の 3 部 分のデザイン バ リエ ー シ ョンは図 1 に 示す よ う
ン能力 は,多 品種 リス トによる工 程 分析 をベ ー ス とし
6)さ
れ,
て,必 要 工程 の欠如 のないよ うに最長 工程編成
が
対象多品種 に必要な設備機械 がそろえられ,こ れ ら レ
イアウ トされ ることに よって得 られ る ものである。外注
工場 を使 う場合 も,外 注工場 を含めて,ラ イン能力 が備
わ らなければな らな い.こ の よ うに現状 ライ ン編成 は ,
岱 偽 倫 織
倫 齢 総納
多品種少量生産に対 して,見 直 され るべ き点 が多 い。そ
こで多品種少量生産 を前提 とした縫製 ライン編成 につ い
て以下 に述べ ることとす る。
4.多
品 種 少 量 生 産 にお け る縫 製 ライ ン編 成
アパ レル産業が フ ァッシ ョン化 の中で,多 品種少量生
産 に移行 し,そ のよ うな中で, リスクの軽減 と,売 れ筋
r
追求 による付加価値向上 をはか って い る。縫製の多品種
少量生産は アパ レル業界 の特性 において行 われて いる.
4.1 ア パ レル縫製での多品種少量生産
通常 アパ レル縫製 における多品種少 量生産 とい うの
図 1 部 分デザイ ン (婦人服)〔1〕
C.カ ラーの種類 (24種)
は,業 界 がアパ レルの種類別 に,な いしは縫製技術別 に
セ グメン ト化 されて いるので,そ うい う条件下 での多品
め硯か や
械 惨》管や
種少量生産 とい うことである。例 えば,緯 製工場 では紳
士服 が終 った ら,次 の ロ ッ トは婦人 ワンピース とい うよ
うな多品種生産はまず行われて いない。設備 や人員 の使
い方 か らして も,紳 士服は紳士服,婦 人 ドレスは婦人 ド
レス とい う中での,生 地 やデザインのバ リエ ー シ ョンの
生産 とい う意味 での多品種少量生産 である.紳 士服か ら
ー
婦人 ドレスヘ , ドレスか らス ツヘ といった服種 の変更
ー
エ
シ ョン とい うよ り,現 状 の業界 では基本 の
は,バ リ
6 キモノ
7 ウ ェッジ
8 エ ポレット 9 ティアード l o シャッ
業界 や工場 がそれな り専門化 され,セ グメン トされて い
るか らである.そ して アパ レルの このよ うな品種 におい
て,そ のバ リエー シ ョンを発生 させ る要因 として,部 分
1 6 マンダリン
17
ン
レッグオブマト
プ
・
到
、
け
J
\
y
や
へF
け
いマ企辞診
レ
!itブ
ス秒
変更 のた ぐいに属す るとして,こ の場合 は業種転換 と呼
ばれ る.も ちろん, ドレス もスーツ もそれぞれの ライン
を設けて,並 行 して縫製す ることはで きるが, ドレスの
次 にスーツといった流 し方は普通 は行われない。 これは
1 4 ポクシー 1 5 ブ`
ットウィング
スプリット( セ
ミラグラン)
図 1 部 分デザイ ン (婦人服 )〔2〕
S.袖 の種類 (20種)
デザイン,素 材,色 ・柄,体 型 ・サイズ,シ ルエ ッ トな
ぃ しス タイルなどがあげられてい る。この うち,部 分 デザ
な種類 があ り,従 って ドレス品種 は衿24種,袖 22種,ス
カー ト26種とい うように,そ れ らの組合 わせ数計 13728
インは主 として工程 に影響 を与 え,素 材 は設備機械 に影
響 を大 きく与 える場合 があ り,色 ・柄 は工程 や作業方 法
に影響 を与 えることがあ り,体 型 ・サイズは作業 の類似
性 が高 いので,影 響 を与 えることが少 な く,シ ルエ ッ ト
ないしス タイルにつ いて も作業 の類似性 は高 い ものであ
の種類 を生 み出す が,そ のための工程分析 は,衿 24種,
袖22種,ス カー ト26種につ いて行 うだけで足 りるのであ
る。 これ らの工程分析表 は通常 は持 っていな いし,蓄 積
す ること もして いな い。しか しここでは絶対 に必要なの
である。表 1に 衿 につ いて工程分析 した例 を示す .そ し
て これ らの工程分析 を通 じて,対 象 の多品種 を生産す る
る.
4.2 対 象多品種 リス トの作成
ための要素 として, 5Mに つ いて検討 が加 えられなけれ
ここで多品種少量生産 を実施す る手 立てを考 えるこ と
になるが,当 縫製工場 として どの範囲の品種 を多品種 と
ばな らない。すなわ ち
して対象 とす るかを決めなければ,計 画 を立て ることが
で きな い。従 って対象多品種 リス トの作成 か ら始 めな け
作業者,管 理者 につ いて人 数,能 力 が重
要 となるが,多 品種生産 では,作 業者 は単能工 よ り多能
P805
① MAN…
繊 維機 械 学 会 誌
18
識 を破 り,機 械化 に次 ぐ機械化 で コス ト ダウンをはか
ったとい うことである。それに対 して縫製業界の労働装
備率 の低 さは,産 業界 の中で も最低 とい える水準 にしか
ない。それに甘 ん じる限 り,経 営 の苦 しさを常時背負わ
なければな らな いことになる。
1 タ
イトスカート
③ MATERIAL一
5ゴアード
生地や付属品 を ロスな く生産 に投
入 して いか な くてはな らないが,多 品種少量生産での落
込 みの大 きいのは生地変 りの場合 が多 い。従 って生地の
点 で ロスをな くなす ためには ,サ ンプル メーキ ングし
て,事 前 に生地 に対す る縫製技術面 の手 を打て るように
してお くことが必要不可欠 となるのである。少な くとも
6ア ンブレラ
年 2回 ,夏 物 と冬物の変 りがあ り,こ の際 に も薄地か ら
厚地 に,厚 地か ら薄地 に変 る時期 に, ミ シン針,針 板,
送 り,押 さえのゲ ー ジの取替 えな どに神経 を使 わなけれ
ュロット
10 キ
ばな らないが,実 際面 ではこれ も充分 でない.生 地 に対
す る縫製 マニ ュアルが必要 とな ると同時 に,生 地扱いで
あるマテハ ンの上の ロスをな くなす検討 が合 わせて行わ
れな くてはな らない。
││ ラ
ップアラウンド
15マーメイド16エプロン
④ METHOD…
工 程表 ,作 業方法 であるが ,多 品種
リス トによ りこの項 の検討 が進 め られて い るわ け であ
る。
⑤ MONEY…
必要資金 とい うこ とであるが ,多 品種
少量生産 に当って投資政策 もな いまま,最 小資金 で最大
効果 を上げるとい うのは,極 めて困難 である。表 1に ア
パ レル産業 の高付加価値化へ の要因 として示 したが,付
加価値 を上 げて い くような資金 の使 い方 が考慮 されな く
てはな らない。この ような意味 で資金の使 い方 を欧米 と
比較す ると,ア メ リカでは多品種 とす るとき,工 場 を吸
収,合 併 して行 うのが普通 とな っていて,資 金 を用意 し
て MAN力 >ら Mtt「HODま での 4Mを 工場 ごとそろえ
る。西 ドイツでは MANを
国外 か ら集 めて,ゲ ス ト労
働者 として使 ったが,作 業 は機械化,自 動化 によって い
る。 これに対 して 日本 では下請工 場 に仕事 を出す こと
図 1 部 分デザイ ン (婦人服 )〔3〕
K.ス カー トの種類 (26種)
で,生 産要素 を手軽 にそろえて いる.し か しこの生産要
素 のそろえ方 の違 いは,縫 製 の生産性向上面 に大 きく影
工 であることが望 ま し く,管 理 者 は多品種 に対す る理
響 を与 えることにな る.ア メ リカや西 ドイツではデザイ
ン部門 と縫製部門が同 じ会社 か,同 じグル ープに属 して
解 ,品 種切換時の流 しのす り合 わせや段取 り替 え時間短
縮 の理解 のある人材 が望ましい。
対象多品種 の工程分析 の結果得 られ
る必要設備 として, ミシン機種,プ レス機種 ,ア イ ロン
種類 を リス ト ア ップし,そ の台数 を検討す る。 この場
② MACHINE…
合 の設備 にかける投資 についての政策は,重 要な割 りに
結果的 には軽視 されて いるのが現状 である.特 に高額 の
いるため,両 部門が密接 に協調 して,生 産性 を上 げるよ
うにす るのに対 して ,日 本 ではデザ イン部門が親会社,
縫製部門が下請工場 とい うよ うに分断 されて い るため,
生産技術的協調 が欠 けやす く,生 産性 を上げに くいとい
う現象 を生んでいるのである。従 って縫製現場 での マテ
ハ ン合理化 につ いて も,こ の よ うな問 題 につ いて 見直
自動装置 につ いては,多 品種 の工程分析表 か ら品種間で
ー
共通使用率 の高 い ものであること,パ タ ンや生地の変
し,改 善 につ いて考慮 しなければな らない点 とな ってい
更 に も融通性 の高 い ものであることな ど検討 の上導入す
るべ きである。範 を YKKの 吉 田工 業株 式会社 に とる
7!「
フ ァスナは,手 工業 が一番」 とい う業界 の常
な らば
P308
る.
以上に述べ たよ うに,多 品種少量生産に当 っては,多
品種 の リス ト ア ップ を出発点 として,そ れ らの工程分
(繊維 工 学 )Vol.32,No。
12(1979)
表 1 婦 人服衿 の工程分析
種
ファミリ
衿
種
類
ヾ タ ー
ン
治
―
( ツー ピー ス )
付
\
衿
/
同
上
同
上
1_シャツ カ ラー
婦 人
ド レ ス
付
表台衿
台衿芯
裏台衿
衿 衿
表 志 裏
婦 人 ド レ ス
程
工
サ に
付
ジョーゼット
ツィー ド
シャーク
スキン
ボイル
ナッカ
′
ヾイル
など
サイズ
S
蛭
︲だ
J
帰 人 ド レ ス
地
衿 衿
表 芯 裏
1シ ャツカラー
生
表衿
衿
裏衿
志
イタリヤンカラー
衿
上
同
上
同
上
同
上
同
上
プロー ド
サッカ
クレープ
ジヨ ど ン
ト
シルキ
サテン
総返し
同
耕計芯
付
頃 布
十
心身 当
婦 人 ド レ ス
(見返 し続き)
12セ ーラ カ ラー
婦 人 ド レ ス
付
衿
7ス タ ン ド カ ラー
婦 人 ド レ ス
付
ф
衿
婦 人 ド レ ス
付
│
衿
│
V ネ ック
婦 人 ド レ ス
付
衿
7
衿 身返布
□
当布 身返 し布
17.オープン ヵラー
ブ ラ ウ ス
付
衿 衿
表 裏 芯
13ボ ウタイカラー
衿
衿付
¬匡 器暑縁 隅
ケ批
リーチ Vネックなど 口 1務、
)ら手レス 管 P→
返
し整形 ④
らない.そ して この ラインは対象 とす る多品種 につ いて
析 を行 い,そ れ らを全体 としてま とめ,そ の上で,生 産
要素 の 5Mに つ いて,条 件 を考慮 し,そ ろえて い くとい
流す ことので きる ものである.そ のためには,対 象 とす
る多品種 の必要 とす る工程 をすべ て含む ものでな くては
で手立てが進 め られ ることになる.次 いで多品種
うllk序
ン編成 につ いて述べ よ う.
生産のライ
少量
な らな い。この場合,図 1,表 1に 示 したよ うに,衿 な
り,袖 な り,ス カー ト部分な りの部分デザイン別 に,そ
4,3 最 長工程編成
具体的 に多品種少量生産 を行 うには,生産要素 をそろえ
ただけでは充分 でな く,生 産 ラインを編成 しなければな
P807
の工程 を集 め るよ うにす る。そ して袖 の分類 の もので
も,そ の構造 によってセ ッ ト イン ス リーブ族 と,ラ グ
繊 維 機 械 学 会 誌
20
図 2 ア パ レル産 業 の 高付 加価 値 へ の 要 因
競争力
要量のみ生産
必
後
身
理 孝す
子
原
資金効率化
作 り方の改善 に連動り
← テハン雀濯財ゆ
理 論
実現方式
可能性
技 術
リスク軽減
販売戦略
市場ニーズ適合
マーチャンダイジング
短 サイクル
技術革新をターゲント化
人材 ・
予算配慮
技術 開発停滞
リスク回避 ばやり
新規需要
豹 辺
樋到座イヒ
安全
研究開発戦略重視
争性
消費者指向徹底
値 ごろ 生産期間
短 縮 クレーム根絶意欲
集積化
部分的目新 しさ
複合化
文化回帰
盲点
研究開発型企業化
潜在需要
技術開発強化
情報収集積極化
過 当競争
目新 しさなし
と
陳腐イ
マンネリ
髄
消費者 との遊離
専門バ カ
メ ー カお仕 着 せ
投資回収強化
競
なし
人材養成 ・
能力開発
飽和
値崩れ
消費者無視
作 りすぎ
プロダクト アウト
を
)
従業員訓練
生産過剰
反省なし
中 付加 価値
健康
組合わせ技術
︲
中
海
ぅ
帥
一営
一餓
一 一柳
な
ょ
る
れ
巾
舶
囃
錦
離
や
効
噸
一
一
一
一
ベンチャ ビ ジネス相 ′
ヽ
じ
アタッチメントなし
国際競争力残存
量によリコス トダウン思考
自信過剰
だ
岳
宮
先
言
号
(2を
司
国際競争力な し
事業転換法指定
・
6
を
こ
に
り
た
き
り
あ
と
な
り
た
き
り
あ
る
な
く
な
き
で
一ツ別工程表 を 1本 のラインに集約 して しま うと,そ れ
ぞれ単独 のパ ーツエ程数 よ り長 い工程 の ラインが 1本 で
ラン ス リーブ族 とに分 けるよ うに,類 似性 に従 って細
分す るのである.従 って衿 では付衿族 と折衿族 とい うよ
き上がる。 この よ うな工程 の集合 を,最 長工程編成 と呼
んで いる。 この 1本 の ラインにつ いて ,本 縫 ミシンな
一
り,プ レスな り,ア イ ロンの工程につ いては,同 作業
表 3 衿 (台衿系)の 最長工程編成
うに分け られ る。 このよ うに分類 した上で,同 族同志 を
一つの表 にま とめるのである。表 2お よび表 3に 袖 と衿
につ いての工程表 を集 めた ものを示 したが このよ うなパ
表2 袖
(セット イン スリーブ系 )の 最長工程編成
◇ ◇
◇ ︱l ρ
◇ ◇ ◆
◇ ◇ ◇
◇ ◇ ◇ ◇
◇◇
,
◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇ ◇\づ◇
.
件 ビ
士
レ ” 浄
P808
21
(繊維工学)Vol,32,No。 12(1979)
ないし類似作業 である ものが多 いので,ラ インの 中にダ
ブっていた ら,ダ ブ らせないで,そ の分 の工程 を削 って
熟練 を要す る原 因 ともなっている.上 送 りな い し差動上
下送 り機構 の ミシンが新 しい生地 に も適す る もの として
しま う。その結果 1本 の ラインであるが,大 分短 くなっ
たラインがで きる。 この ラインは工程 タイムにつ いては
発表 されて いるが,こ れ らの ミシンは,多 品種少量生産
において,ラ イン肉の応援 を円滑 とし,多 能工養成 の期
間短縮 に も効果 を発揮す るための新 しい基本機種 である
と考 えなければな らない。今一つ の対策 は工程間搬送 に
完全 に無視 し,か つ流れは逆流 もす るよ うな ラインであ
る。そ こでこの ライ ンにつ いて 2つ の対策 が行 われ る。
1つ は工程 タイムのバ ランスについての もので,ラ イン
関 して行われ,こ れは流れ作業 での逆流 の対策 となる も
ので,搬 送 とい うマテハ ンの合理化 に属す る もの とな
全体 として編成効率 を高めるよ うな対策 をとることにな
るが,も と もとライ ン編成 で工 程 タイ ム バ ランス を完
全に とれ る ものではない上 ,多 品種少量生産ではタイム
る。従 って本 マテハ ン システ ム化技術開発 においては,
2)を
ハ ー ドとして移送 モジ ュール
開発 してお り,移 送 モ
ー
ル
ジュ
は この 問題 の対策 に効果 を発揮す る ものであ
の設定す ら間 に合 わない ことを覚悟 しなければな らない
ので,そ こでそれぞれの品種 の工程 フローにつ いて,結
る。
局 タイ ムの余計 かか るよ うな い くつ かの工 程 につ いて
5.マ
は,ラ インの構成員 がその負荷程度 によって応援 をす る
とい う対策 によって ,ラ イ ン全体 で タイ ム バ ランスが
テ ハ ン モ ジ ュ ー ル ライ ン
マテハ ン モジ ュール ライン とは,マ テハ ン合理 化 モ
ジュール を組込 んだ縫製 ラインの ことであ り,多 品種少
とれ るよ うに し,編 成効率 を高め るよ うにす るしかな
い。応援す るとなればその分 の予備 ミシンな り,プ レス
なければな らな い。 また構成員 につ いて も応援能力 を も
量生産 のために,ラ イン として見直すべ き点 を含め,工
程編成 につ いて述べて きたが,続 いて,そ れ では マテハ
ン モジ ュール ラインの レイアウ トは どのよ うな もので
つ よ う,作 業訓練 によって単能工か ら多能工へ と能力開
発 を行 ってお くことが大切 となる。また値 々の ミシン作
あるかにつ いて説明をす ることとす る。 さて縫製 ライン
の レイアウ トについては,図 3に 示す よ うにい くつかの
業 が熟練 を要す る もの とな ってい るのが普通であ るが ,
これは表 1に も示 したよ うに普通本縫 ミシンの多用 にな
パ ターンがあ り,そ れ らの特長 については表 4に 示 され
る。 この中のオーバ ヘ ッ ド ト ランスポ ー タ システ ム
ることに基 づ き,布 が押 さえ金 と送 り歯 とによって,上
につ いては図 4お よび図 5に ,セ レクタ フ ロア コンベ
か ら固定的に押 さえられ,下 か らだけ鋸歯 の送 り歯 によ
ャ システ ムについては図 6に ,そ れぞれの例 につ いて
って送 られ るとい う,上 布 よ り下布 の方 が送込 まれて し
示す 。更 にこれ らの移送 システ ムの種類 につ いて,表 5
に比較 を行 っている。特 に単位工程当 り面積 につ いては
な り,ア イロンな りを改 めて この ラインに配置 しておか
ま う送 り方式 が,結 果的 に うま く縫 うため人 手 を要 し,
o
。
o
。
□日
図
画口
囲日
み
□
田嗣 卜
o
囲 □ 囲測
□ 。
―
一 一`
十
トラック
貯蔵部
」
∼
且尉健︻
甚。匡
―降
仕 掛 品の た な
プログレッシブ
パンドル システム
' ック シフ
層別プログレッシブ
′
`
ンドル システム
仕 掛 品貯蔵 場 所
スト ッパ
仕 掛 品
刊
島べ
け=tド尿
│
ミ
ヤ システム
シンクロ システム
セレクタ コンペヤ システム
`ヘッド
オー′
ト
ランスポータシステム
図 3 各 縫製 システム と縫製 ライ ンの レイアウ トのパ ター ン
P809
繊 維 機 械 学 会 誌
表 4 各 種縫製 システ ムの特長比較
iて分 !起 源
一般的持長
シ
ス
テ
ム
名
コ ンベ ン シ ョナ ル
容
縫
製
(PBU)
い
き
生 産 性 が 高 い
コンベヤ シ ステム
フ ォー ド の
/ ベ ヤ 一
コ ヽ
糸
図 4 Pfaff社
とし
て
″
あ
1特
源
習晏
小
麿蜜
鼻
客暮
含
管
品
晨
ど
逸
P B U に バ ン ドル運搬 の ため台
車 を使 用 す る
,γ一な
トラ ック シス テ ム
向
分業化 バ ン ドル システム
│ 一般 にバ ランスが保 たれれば効果は大 きい。
エ程間はだ いたいの時間バ ラン
ス をとる
と 間
く時
多 い
種
ときに極端 なバ ン ドルの扱 いが生ず ることが
ある. し か し, 仕 掛品 を少な くし, 精 密 に管
F里
すれば, 充 分利用で き, 生 産時間 を短縮で
きる
積少
,
・
高凶土フ卜
の 丸
プ ロ グ レ ッシ ブ
バ ン ドル システ ム
長
特
従前 の 丸縫 いハ ン ドル シ ステ
ム
多
縫
f
/ ビ︲ ル 系
ハ ヽ
バ ン ドル シ ス テ ム
内
るが、バ ン ドルの扱 いはもっと
となり, 面 積 あた りの生産 は増
層 別 シス テ ム
P B U で 多品種の扱 いが困難 な 管理 │ ま
\れ た出 し法 によ るだ けで生 産管理
たデ
点 を段付 きだ なや色分けバ ン ド │ ま
簡 導に な る
ル チケットを使用す ることで改
善す る
コ ンベ ヤ シス テ ム
流れ作業 によ る分業化
シンクロ シス テ ム
工程間の時間バ ラ ンス を厳密 に 長 年高度 の 多量 生産 品 に採 用 され, 従 来 と く
とり,同 時流 れ作業化 したもの に シ ャツの縫 製 シ ステ ム と して索口られ て い る.
1 枚 流 しで は バ ン ドル扱 いの時 間 は な い.
トランスポー タ システム
( セレクタ コンベヤ システム)
多品種 に対 して工 程選択 で きる
コ ンベ ヤ の 使 用
品種 が変わって も機械 の配置替 えの必要 が な
オーバ ヘ ッ ド コンベヤ
図 6 P F a f f 社七 レク タ コ ンベ ヤ
うこ ととす る。
5.1 大 物 モ ジ ュー ル ライン
大物 モ ジ ュー ル ラインは 図 7に 示 す ス カ ー ト身 頃 の
図 5 ス エ ー デ ンETON 2000シ ステム
表 5の 中 に も取 上 げ られて い るの で ,一 般 に ミシン 1台
当 り所要面積 として ,ま とめて表 6に 示 す こ と とした。
工 程 を対象 とし,図 8の レイア ウ トに示す よ うに 中央 に
旋 回式移送 モ ジ ュー ルが 配 置 されて い る。大 物 モ ジ ュー
本技術解説(3)に
述 べ た よ うに ,マ テ ハ ン シス テ ム には
ル ライ ンの 全 景 は図 9に 示す とお りであ る。
3つ の導 入 レベ ル が 設 け られ て い る。 マ テ ハ ン モ ジ ュ
ー ル ライ ン も この 3つ の 入 レベ ル を組 わせ て
合
導
構
5。
2 小 物 モ ジ ュール ライン
小物 モ ジ ュール ライ ンは 図 10に示 す婦 人
成 され る。導入 レベ ル に よって単位 工 程 当 りの 所要面積
も異 な って くるわ けであ る。移送 モ ジ ュー ル を組込 ん だ
マ テハ ン モ ジ ュー ル ライン として ,大 物 モ ジ ュール
ライ ン と小 物 モ ジ ュー ル ライ ン とが レ イ ア ウ トされ
服 カ フスの
工 程 を対 象 とし,図 11のレイアウ トに示す よ うに 中央通
路 に台車式移送 モジ ュール (直線式)が 配 されて いる。
小物 モジ ュール ライ ンの全景 は図 12に示 され るとお り
,
である。流れの逆流 も移送 モジ ュールが これをさばいて
埼玉県行 田繊維 工 業試験場 にて 実規模運転 テ ス トされ た
の であ る。以 下 に モ ジ ュー ル ライ ン に つ い て 説 明 を行
み出 さない作業 は機械化す るとい う考 え方に も合 った レ
お り,付 加価値の点か らも,移 送のよ うに付加価値 を生
P810
(繊維 工 学 )Vol。32,No。 12(1979)
23
表 5 各 縫製作業 シス テ ムの比較 (対象 ;40工程 の ライ ン)
型 式
最低所要面
シ ス
ム
テ
名
;吊
iナ
亀客積 (1工 程
看垂
じ
iこ
ふ
ょ
督
当
鴛
,を
コス トの比較
含む基本
当 り)
1.6∼ 2
向
一
5.7ポ
6.6ポ
中
5 ポ
低
6͡ウ8.7
手動式 プロ グレッシブ
(Manual Progressive)
ャ1.24
1 ヘ
3.6ポ
1
4.5∼ 5.3ぽ
6 。
7 ∼
可
小
物
可
小
物
可
長 尺 物
可
1 1 . 1
て 変
スカー ト
下前身頃
6 . 7 ∼
33.3
め
プロ グ レ ッ シブ
バ ン ドル シス テ ム
中
1
極可
PBU
セ レク タ
(Selector)
6 . 7 ∼
33.3
大 き さ
ど服
(Live StOrage)
最 適 の
務衣
コンベ ヤ
オ ーバ ヘ ッド
(Selector)
リブ ス トレー ジ
融 通 性
6.7∼
33.3
5 ポ
セ レク タ
スカー ト
上前身頃
ハ ン ドリ
生産期 間
ングに要
(hr)
す る時 間
ほ の
フ ロ ア
コンベ ヤ
リブ ス トレー ジ
(Live Storage)
担 当人員
不
可
長 尺 物
長 尺 物
良
スカー ト
後身頃
(ロ ック
タック縫t ヽ
図 9 大 物 モ ジュー ル ライ ン
アイ ロン
(l)カ フ スエ 程
カ フス布
(2)カ フスエ程
芯貼 り
r 3 ック
折 り
地縫
返 しアイロン
カ フス 布
図 7 実 規模 モ ジュー ル (大物 )ラ イ ンエ程
(3)カ フスエ 程
日
皿
中い
カフス布
図10 実 規模 モジュール(小物)ライ ンエ程
引多
「揮チ
□
一
/
発す
日
イアウ トがな されて いるわ けである。
5.3 ス ラックス モジュール ライン
8)に
つ いて,こ れにモ ジュー
紳士 ス ラックスの現状例
ル ライン設計 した レイアウ トを図13に示す 。 この ライ
ンでは移送 モジ ュール として旋回型 と直線型 を組込 み,
3)を
使用 し,単 位 工程 では
補助治具 として クランプ台車
2)を
1)や
ー
モ
モ
配置 して い
後動作 ジュール
前動作 ッ ュ ル
る.紳 士 ス ラックスにおけるパ ーツは右前身頃,右 後身
ギ │
1酷
警
酢
頃,左 前身頃,左 後身頃,脇 ポケ , ピス ポケ ,ベ ル ト
ー
ル ー プ,天 狗 ,前 立 の11種あ り,弾 入 され る裁 断 パ
ツの うち,下 記 の ものは 1台 の芯接着 プレスエ程 を経て
か ら,そ れぞれのパ ーツ縫製 ラインに入 るのである.す
図 8 実 規模 モ ジュー ル ライ ン(大物 )レ イアウ ト
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繊 維 機 械 学 会 誌
24
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口 丼
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P812
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(繊維工学 )Vol.32,No。
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寸
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ー
図 13 紳 士 ス ラ ックス パ ツエ 程 マ テハ ン モ ジュ ル ライ ン レ イア ウ ト図
繊 維 機 械 学 会 誌
26
陣2脇 セ
粋
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HモЧ ロマイロ ご V l■
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︲
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三
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2
組 上 工程
<
図 14 紳 士 ラグラ ン コー ト パ ー ツエ程 マ テハ ン モ ジュー ル ライ ン レイアウ ト図
27
( 繊維工 学 ) V o l . 3 2 , N o , 1 2 ( 1 9 7 9 )
の ライ ンでは ,接 着 プ レス機 を中心 として ,流 れの状態
に合 わせて ,移 送 モ ジ ュー ルの ス テ ー シ ョンの割付 けを
次 の よ うに行 って い る。
………
裁 断 パ ー ツ→④ 接着 →⑥ 箱 ポケ (前身頃)工 程
……… ス テ ー シ ョン 1
…… ……… … ………
身返し工程③→③接着→①身返 し
ビックアップ
………… …
裁断パーツ (尾錠)→ ①接着料①袖工程……
シ程
本
篠旺
… … … ス テ ー シ ョン 2
… … … ス テ ー シ ョン 3
………… …
裁断パーツ (表衿腰布)→ ①接着→@持 工程
ー
移 送 モジ ュ ル
︵直 線 式 ︶
… … … ス テ ー シ ョン 4
… …… …… …… …
衿工程⑩→⑩接着料⑩衿工程…… …
… … … ス テ ー シ ョン 4
…… …… …… ……
衿工程①→①接着→⑩怜工程…… …
……… ス テ ー シ ョン 5
接着 ステ ー シ ョン 6
また エ ッジ コン トロー ル シ ー マエ 程 の流 れ の状態 と
陣
図 11 実 規模 モ ジュー ル ライ ン(小物 )レ イア ウ ト
ステ ー シ ョンにつ いては
…………・
裁断パーツ→④ エ ッジ コン→②身返し工程
… … … ス テ ー シ ョン 7
…
………………Ⅲ
裁断パーツ→① エ ッジ ヨン→①袖工程
…… Jス テ ー シ ョン 8
の よ うにす る。 この よ うに ステ ー シ ョン数 か ら旋 回型移
ー
送 モ ジ ュー ル 2基 として 設計 されて いて ,接 着 ステ シ
ー
ョン を中心 に して ,そ れ ぞれ 3ス テ シ ョンず つ 6ス テ
ー シ ョンを カバ ーす る。従 って残 りの ステ ー シ ョンにつ
い ては直線型移送 モ ジ ュー ル に よって カバ ーす る もの で
ー
あ る。各 工 程 での マ テハ ン合 理 化 モ ジ ュ ル の適 用 につ
いては ,レ イアウ ト図 に示 され るとお りであ るが ,こ の
図 12 小 物 モ ジュー ル ライ ン
前 立 布 (芯) →
静
ベ ル ト布 (芯) →
レイアウ トでは ,現 状 レイアウ トに比 べ て面積効率 の よ
前 立 パ ー ツ ライ ン
ベ ル ト パ ー ツ ライ ン
い レイアウ トを可能 として い る。
6.マ
ー
ン
ツラ
イ
勅パ
騨二十
朝ぴ1送
テ ハ ン シス テ ム 技 術 の 国際 比 較
アパ レル産業 の生産面 を受持つ縫製工業 の最大 の問題
点 ともい える縫製の マテハ ンについては,ア パ レル産業
上 記 は旋 回型移送 モ ジ ュール の対象 工 程 とす る。
ー
次 に下記 の パ ー ツはサ ジング (端かが り)工 程 を経
を擁す る諸 国,特 に先進 国 において,我 国 と同様の強 い
関心 を もって,マ テハ ン技術 の研究開発 を行 って いる。
「
これまでに,我 国での中小企業振興事業団 によ る パ ー
ッ縫製 の マテハ ン システ ム化技術開発」 につ いて解説
て ,そ れ ぞれの パ ー ツ ライ ンに入 る.
イン
ツラ
後身頃パー
三十
室後暑昌
ン
イ
ツラ
頃パー
前身
= 三十
室繁
暑曇
して きたが,こ れを外国での研究開発 と比較 してみてみ
たい。
責 ラ i暑
母
畜
諸
ち
士
予
ぞ
窪
督軍
物
霊
6.1 ア メ リカでの研究 とクル ピ ッカの開発
アメ リカにおける縫製 の マテハ ン研究は,1966年頃開
テハ ン合理化 をはか るよ うに して い る。
4 紳 士 ラグ ラン コー ト モジュール ライン
5。
8)に
つ いて , こ れに モ
紳 士 ラグラン コー トの現状例
始 され,次 の研究開発 が知 られて いる.
ジュール ライン設計 した レイアウ トを図 1 4 に示す . こ
先 は シンク タ ンクの ADL社 (Arthur D.Litに,Inc。)
① 衣 料 研 究 財 団 (Appard Research Foundation,
1 9 7 2 ) の R I N K 装 置 の開発. 研 究開発委託
Inc.1966∼
P
S15
28
繊 維 機 械 学 会 誌
で,2枚 の布 をそれぞれ ピ ック ア ップ し,位 置決 め し
た上 , 2枚 を重ね合わせ ,所 定位置へ移送す る装置 とし
て, RINK装
置 を試作 した。 マテハ ンの基礎研究 とし
て位置付 けされ る.1967年 12月公開発表 された.
② USM社
の Fabric Feederの 開発 発売 (1966∼
1976)
た ものが 発表 され るに至 って い る。 この よ うな装置 の一
例 と して ,シ ャッ 前 立 作 り無 人 装 置 (シ ン ガ ー 機 種
2630-1)で は 前 立生地 1枚 の ハ ン ドリン グに よ る無人
装置 とな って い る。
6。
2 西 ドイ ツでの 開 発― ワ ー キ ング プ レ ー ス
社 が企業化 した もので,布 を ミシンに供給す ることを 目
(WOrking Placec,Arbeits Platz)
1979年 IM Bケ ル ン展 では ,ワ ー キ ン グ プ レー ス と
呼 ぶ マ テハ ン合 理 化 の ための 実質 的展示 が工 業用 ミシン
的 にす る ものであるが,特 定 の装置 に専用的 に取付 け ら
大 手 メ ー カに よ り次 の よ うに行 われ た。
本装置はボス トンの R.R,WattOnが
発明 し, USM
れ るとい うものでな く,種 々の 自動機 と組合 わせて使用
で きるよ うモジ ュール設計 が行 われている.後 に述べ る
クル ピ ッカ (Clu,Picker)の発表 によって販売 を中止 し
た.
③ Singer社 のシステ ム 2000の 開発
Singer社 は1968年 か らマ テハ ン無 人 化 をね らって ,
システ ム 2000の 開発 を開始 した。 この シス テ ムでは次
の 4つ の モジ ュールによって 目的の達成がはか られ た。
A・ サプライ モジ ュール (Suppけ moduにs)… …生地
をス トックした り,セ パ レー タ モジ ュール に生地 を供
給 した り,ま たス タッカの働 きもす る.
B.セ パ レー タ モ ジ ュール (Separator modu魅)…
…サプライ モジ ュールの生地 を 1枚 分離 し
取出す働 き
を行 う.分 離 は トル ク セ パ レ ー シ ョ ン (Torque
separatお
n)と 呼ばれ る原理 的によ り行 われ, こ れは布
をね じって,1枚 だけめ くり上げるよ うにして分離す るの
である。
① Singer working Place System GX1200
② Dむ kOpp Arbeis Platz D想 シ リー ズ
③ Rimomi ModuLr WOrk Piaces PL(POsd h Lav―
oro)シ リー ズ
④ 東 京重機 ArbeiS PLtZ
⑤ Pfag Arbeis Platz
⑥ Necchi WOrking Places
の 各社 に よ り計 16台の 出品 が行 われ た。 この ワー キ ング
プ レ ー ス に つ い て , Singer社 の 説 明 を引 用 す る.
ワー キ ン グ プ レー ス な る ものは ,ベ ル リンの衣 料 産業
ute for Cbthing lndustrに
sh
研 究 所 (the Research lnst■
ー
ヘ
ン
の衣
,ア
料 学 会 (the cbthhg lnsttute
h Aachen)の 開発 に基 づ き,1977年 パ リの VETmttT
BeHh)と
シ ョー で発表 され ,大 きな反 響 を呼 ん だ もの で,図 15に
示す よ うに脚卓 ,置 台 を主体 とした システ ムであ る.も
し縫製作業 が動作経済 の原則 に従 わなけれ ばな らな い と
い うの であれば ,そ れ をなん としてで も実施 に移 さな け
ればな らな い … そ うい った意 気込 みが感 じ られ る内容 で
ラ ン ス ポ ー ト モ ジ ュ ー ル (TraFISpOrt
moduにs)… …縫製 のための針落ちやサ プライ モ ジュー
C. ト
ル に, レジス トレー シ ョン モジ ュールカ>ら生地 を移送
あ る.こ れ らの ものは決 して 自動式 の ものではな く,見
方 に よれ ば単 な る脚 や卓 ,置 台 の 改良 にす ぎな い とい え
D, レ ジス トレー シ ョン モ ジ ュー ル (Registration
mOduにs)……・
重ね合 わせ た り,針 落 ちに生地 を持 って
るが ,理 論 を現実 に適 用 す る とい った合 理 的な ドイツの
国民性 が ここに もうか が え る もの で あ る。 ワ ー キ ン グ
プ レー スの レベ ル を一 歩高 め るとすれば ,我 国 の マ テハ
3)と
ン シス テ ム化技 術 の 部 分適 用 構成
な るの では な い
行 く前 に,正 し く位置決 めす る働 きをす る。
か と考 え られ る。 そ こでは 固定 置台 か ら レベ ル ス タ ン
1968年7月 の ア トランテ ィック シテ ィでの AAMA
ShOWに これ らの 4つ の モジ ュール プ ロ ト タイプが展
ドとい う可動 置台へ の レベ ル ア ップが あ るか らであ る。
6.3 ス エ ーデ ン政府 の マ テ ハ ン システム開発計画
示公開 されたが,こ の システ ム開発 は1970年中止 となっ
ス エ ー デ ン政府 は 1年 半 前 よ り縫 製 工 業 を対 象 と し
て ,高 度 の縫 製 自動化 と,そ の 前後 および周辺 の マ テ ハ
す る働 きを行 う.
た.
Pickerの開発
④ Clu‐
(アメ リカ最大 の シ ャツ メ ー
ン 自動 化 をは か るた め ,政 府 の リサ ー チ セ ン タにお
いて基礎研 究 に入 って いた,特 に マ テ ハ ンの装置 は モ ジ
カ)は 最新 の ピ ック ア ップ装置 としての Ch―Pickerを
ュー ル として 多品種少量 生産 に も使用可 能 の よ うに考慮
開発 した と発表 した。 Ch―Pickerは柔軟な生地 を 1枚
分離 し,ハ ン ドリングす るための基本的装置 であるとし
され ,す でに ピ ック ア ップに つ い て は 開発 を終 えて い
る とい う。 スエ ー デ ン政府 は ,1979年 よ り 5年 後 に現在
て,同 社 トロイエ場 で1974年テス トを重ね,200万 回 ピ
ック ア ップして 1回 の ミス も起 さなか ったと報告 した。
合 理 化 を中心 とす る縫 製 自動化 に よ り, ミ シン稼動率平
1975年9月 Arrow社
Clu―
P ickerの分離の原理は Pinch Type l)の
ものであ る.
アメ リカでは Ch‐Pickerを組込 んで無人縫製装置 とし
P818
45名で編成 されて い るス ラ ックス ライ ン を,マ テハ ン
均 23.5%を 60%以 上 に 向上 させ ,lo名 の編成 でやれ るよ
うに 目標 を立てて いて ,こ の 目標 を達成 す べ く,ス エ ー
│
│
( 繊維 工 学 ) V o l , 3 2 , N o . 1 2 ( 1 9 7 9 )
だ
」U K l 新 作 業場 シ
ステ ムは右図 の よ う
に角 パ イ プ 1 本 足 べ
デ スタル スタン ドの
脚 ( テー ブル面 上下が
か
容易 に 行 えます) と,
長 くも短 くもで きる
テ ー ブル ・置 台 , ク
ラ ンプ台 な どが設 け
られ , マ テ ハ ンの合
理化 と作 業者 の健 康
上 に も効果 あ る もの
です 。
7002306
7002314
(a)」 UKI DLN415-4-3 BAE/FZ/Arbeitsplatz
mit Freiarmstand
(b)DURKOPP 212-115105
kジ
kジ
(C)Singer Worling Place System oX1200
ー ス シス テ ム
ー
図1 5 ケ ル ン展で各社 よ り発表 され たワ キ ング プ レ
―
デ ンで第 2位 のチ ャルマーズエ 業大学 (Chalmers u占
versity of Technology)工
業経営学部 が中心 となって ,研
ー
究開発 を進めてい く計画 である。 スエ デ ン政府 の この
7.普
及 にお け る抵 抗 心理 に対 す る ソフ ト
マテハ ン システ ム化技術 につ いて ,ハ ー ドとソフ ト
研究開発 につ いて今後その経過 について深 い関心 を払 っ
ていきたい とお もう。
P S17
につ いて述べ て きたが,こ の技術 によって影響 を受ける
受入れ側 に対す る考慮 が欠 けてはな らな い.受 入れ側 の
30
繊 維 機 械 学 会 誌
現状 は労働集約型作業 の下 に,技 能労働 ,熟 練労働 をベ
ースに行 われている ものだけに,新 しい作業方法 や考 え
方 に対 しては,人 間の もつ心理傾向か ら当然抵抗の現象
を生 じる ものである。 この抵抗心理は,当 初 は機器の設
備費 に関連 してみ られ るが,仮 りに試用 とい うことで設
8 . お わ りに
「
中小 企業振 興事 業 団 の 特別 研 究 開 発 事 業 _で あ る
'パ ー ツ
縫 製 の マ テ ハ ン システ ム化技術 開発 と は ,本 年
3月 を もって 4か 年 間 の研究開 発 の大団 円 を迎 え,そ れ
備費 の負担な く使用す る場合 で も,必 ず使 い味 が異な っ
を機 に この 研究 開発 に参加 させ て頂 い た 者 の 1人 と し
てや りに くいな どの拒否反 応 を生 じる もの と考 えて よ
い。一般 に技術開発 の導入 とい うものは企業内に新 しい
て ,は なは だ僣越 なが ら代表 して ,こ の よ うな技術解説
変化 を及ぼす こ とである.従 って企業内は変 って い くこ
マ テハ ン研究開発 とい う極 めて意義 の深 い仕事 に従事 さ
とで進歩改善 してい くものであるが,し ば しば企業内 に
は変 わるこ とに対す る拒否反応 や抵抗心理が存在す る も
せて頂 き,か つ 開発 の結果 におい て も先進諸 外国 に比 し
のである。アメ リカで も25年 も前 には,お どか しで内部
こ とは ,一 重 に下記各方面 の ご指導 ご犠確 とご援 助 の 賜
物 で あ り,関 係者 の 1人 と して,心 か ら感謝 の 意 を捧 げ
を変 えよ うとした ものであるが,現 在 では もうはや らな
い手 日となって しまったとい う。そこで変化へ の抵抗 を
軽減す るや り方 を もって,新 しい システ ムが円滑 に導入
され ることを考 えなければな らない。このよ うに導入 に
対 しての抵抗軽 減 の進 め方 もソフ ト ウェアに含 まれ る
として もよいであろ う.次 の ステ ップは,一 般 に変 えよ
うとす るのに対 して,抵 抗 を軽減す るためのガイ ドであ
る。 ちょうど力学 で扱 う衝撃力 と同 じで急激 に変 えよう
とすればす るほ ど,大 きな抵抗力 を生 じさせ るので,変
化 に慣れ させ,マ イナ チェンジを重ねて,メ ジ ャ チェ
ンジに至 るよ うにす ることが骨子 となる。抵抗軽減 のガ
イ ドは 9つ の ステ ップよ り成 る。
① 人 々を変化に具合 のよい条件 の下 にお く。
② 変 化 によ り影響 を受ける人 々に変化 の利点 につ い
てよ く理解 して もらうよ うにす る.
③ 人 々ゃグル ープの安全 を脅か さない よ うに配慮 .
④ 変 える理由をよ く説明す る。
⑤ 変 化す る業務 や作業 に早 目に人 々に参加 して もら
い,関 係者 となって もらう。
⑥ 変 更 にはタイ ミングが重要 ,な にを変 えるかをよ
く知 った上で,変 えようとす るときは無理押 しせ
ず,柔 軟 に行 う。
② 問 題が発生 しそ うな ら先行 して手 を打つ (変える
ことに よる問題は必ず起 ると思 ってかか らなけれ
ばな らな い).
③ 不 満 に対 してはよ く説得 をす る。
③ 必 ず再検討 で きるための テ ス ト期 間 を設 け るこ
と.
上記のように円滑な変化の実施のためには,(忍 耐〉
というクッションによって,抵 抗心理の衝撃力を緩和さ
せなければならない。今後の普及に当って,抵 抗心理へ
のソフト ウェアが重要 となるが,そ れには 〈
忍耐〉が
ベースであることを忘れてはならない。
P618
を させて頂 いた次第 であ る。先進 諸外国に伍 して驚製 の
て見劣 りす ることのな い レベ ル を確保す るこ との で きた
て ,こ の 4回 にわ た る技術解説 を終 えさせて 頂 きたい と
お もうのであ る。
① 指 導官庁 として,通 産省生活産業局,中 巧ヽ
企桑庁,工 業
技術院,繊 維高分子材料研究所
② 続 轄事業団として,中 小企業振興事業団
〇 後 援協会 として,社 団法人日本衣料健襲島協会
④ 開 発事業協力機関 として,埼 玉県行日a権 工桑試験場,
中小企業振興事業団中小企業研修所
⑤ 技 術開発委員会委員各位 (事業団委員)… …,開発部会委
員各社,成 果評価部会委員各位
⑤ 開 発担当機関および企業
A.マ テハ ン合理化モジュール関係
日本衣料産業研究会議,萱 場工業株式会社,東 京重機工
業株式 会社,三菱電機株式会社,株 式会社新興技術研究所
B.ノ ー ソーイング関係
日本パイリーン株式会社,二 葉工業株式会社,東 海サー
モ株式会社
C.…
係
―
分子材料研究所,日 本パルスモータ株式会社
参考 文B
l)河 内保二;′て一ッ鶴製の マテハン システム化技術開発(1),
繊維工学 ,親 ,1も.4.1979
2)河 内保二;パ ーツ健製のマテハン システム化技術開発(2),
繊維工学 ,授 与路 ,7,1979
3)河 内保二;パ ーツ畳製のマテハン システム化技術開発●),
繊維工学 ,授 ,NO.9,1979
6)開 発調査研究報告書 (パーッ控製の マテハ ン システム化)
(総括編),中 小企尭振興事桑団 ,昭 和50年度
8)機 械化便覧 東 京重概工鶏閉 ,震 製能率研究所刊 (昭和53
年版)
9)河 内保二;縫 製におけるマテリアル ハン ドリングの自動化
システム技術の現状 と将来 ,織経工学 ,27,No.11,1974
引用文献
4)現 代用語の基礎知識,自 由国民社
5)上 回亀之助;フ ァッシ ョンが着 られるまで ,衣生活研究 ,
6,No。1,1979,4月
7)吉 田忠雄;顔 く1075〉
,読売新聞 54-J-22夕 刊
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