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エンタープライズIT総合誌 月刊ビジネスコミューニケーション(Webサイトへ)
エンタープライズIT総合誌 月刊ビジネスコミューニケーション(Webサイトへ) 特別企画■導入実績 1000 システムを達成した SCAW の最新事例 サービス＆ソリューション紹介 SCAW 今後の成長へのビジョン SCAW シリーズは、 「See Create And Win= 見える経営、創る経営、勝ち抜く経営」をコンセプトに開発された純国産 の ERP パッケージである。1993 年の販売開始以来、出荷実績数はすでに 1000 システムを超えた。世界市場も視野に 入ってきた今、さらなる成長に向けての戦略とは？ 今後の取り組みを探る。 ろに手が届く」国産 ERP として進 市場での成長を実現する方法論と して、私は「４つの柱」を念頭にビ 化を遂げてきた。 ㈱ NTT データシステムズ 常務取締役 SCAW 事業本部長 佐藤 修三氏 日本で磨かれた ERP、 SCAW シリーズ とりわけ「ERP パッケージの第 ジネスを進めています。その４つと ２需要期」といわれるここ数年は、 は、＜商品力＞＜開発力＞＜営業 旧システムからの切り換え、乗り換 力＞＜人材育成＞です。この４つの え時期を迎え、「国産であること」 ポイントで常に改善点を探し、浮き を選定のポイントとする企業も急速 出した課題に対してそれぞれ具体的 に増え、着実にシェアーを拡大して なテーマを決めて実行させるよう心 いる。 がけているんです。全ての改善点を 2006 年、SCAW 成長への 「4 つの柱」とは 順調な業績拡大の中で、SCAW 事業本部では、どのような戦略プラ 直ぐにというのではなく、優先順位 を考えながら毎年２∼３つ程度に絞 って、欲張らず、しかし確実に実現 していくことが重要です」 。 2006 年度の各テーマは、以下の ンを構築しているのか。㈱ NTT デ 通りである。 SCAW シリーズは、「営業管理」 ータシステムズ 常務取締役 ①商品力：「財務システムにおける 「生産管理」「財務管理」「人事管理」 SCAW 事業本部長 佐藤 修三氏は リース会計」 「SOX 法対応の強化」 次のように語っている。 といった財務管理システムの改善 の４つの基幹業務に、それらを統合 と、「生産管理システム」「営業管 する「SCAW eTrans」、フロント 「おかげ様で、SCAW は市場でも ソリューションの「SCAW 高い評価をいただいていますが、ビ Frontizm」を加えた計６つでパッ ジネスにとって油断は禁物です。時 ②開発力： WBS（作業分解図）の ケージ化されたトータルシステムで 間の経過に伴い、社会や企業の状況 整備、レビューの徹底、PMP ある。外資系大手のパッケージ製品 は変化しますから、システムもそれ （プロジェクトマネジメントに関 が席巻してきた国内の ERP 市場に に対応していかなければなりませ する国際資格）の取得者の増加。 おいて、日本固有の商習慣に対応で ん。今こそ、『より使いやすいシス ③営業力：パートナー社への営業ノ きる「日本製 ERP」として、日本 テムを、より速く、よりリーズナブ ウハウの提供。プライベートセミナ のビジネス市場のために開発された ルに、そして確実に、お客様に提供 ーを開くなど、大口のお客様の受注 製品だ。日本企業の要望やビジネス する』という SCAW の原点に立ち への努力。ホームページを使ったコ 環境の変化を採り入れながらバージ 返り、そしてそれを継続していくこ ミュニケーションの充実。 ョンアップを重ね、常に「痒いとこ とが重要であると考えています。 48 理システム」の機能強化。 ④人材育成： ITSS（個人の IT 関連 ビジネスコミュニケーション 2006 Vol.43 No.7 エンタープライズIT総合誌 月刊ビジネスコミューニケーション(Webサイトへ) ●サービス＆ソリューション紹介 能力を職種や専門分野ごとに明確 ユーザーの声をより速く SCAW 製 をもってもらえていることは大きな 化・体系化した指標）に基づいて 品に反映することが可能となった。 成果だと考えています」 。 （佐藤氏） 推奨される研修に積極的に参加で このビジネスモデルは、SI 中心の きる体制作り。四半期ごとの面談 活動をする SCAW 事業本部と、パ における、各スタッフの目標設定 ッケージビジネスに注力するパッケ と実現性の確認。 ージ事業部を両輪とする、現在の体 中でも人材育成は今年度、重点的 制に受け継がれている。 に取り組んでいきたいテーマである。 SCAW の可能性を拡げた、 2 つのターニングポイント また、2002 年 10 月に SCAW 事業 本部が NTT データから NTT データ システムズに移管されたことも大き なターニングポイントである。 「日本市場のための SCAW」を 「世界の SCAW」へ 今後、SCAW はどのような目標 に向かって進んでいくのか。将来の 展望について、佐藤氏は次のように 語った。 「まず数字については、本年度中 に 1230 システム、２年後には 1500 販売開始からの 13 年を振り返る 「NTT データは、大規模システム システム導入を目指したいですね。 と、SCAW 成長へとつながるいく を担当し、中規模以下は、当社が担 そのために人材も現在の 1.4 倍に増 つかのターニングポイントが見えて 当するという住み分けの一環でし やし、パートナーの協力も得ながら くる。 た。首都圏の SCAW 関係者が当社 ビジネスを拡大していきます。 １ つ 目 は 、 佐 藤 氏 自 身 が に結集できたことで、分割損が無く さらに次のステップとして、『外 「SCAW 事業本部長」就任と同時に なり、お客様対応が、よりスピーデ 国への進出』を考えています。実は、 行った、「SCAW ビジネスモデルの ィになり、パッケージへの投資、要 中国への展開は現在すでに進行して 改革」である。当時からの NTT デ 員の採用も自由となり、今日の発展 いるところです。中国のある国営企 ータの強みには SI 力があったが、 につながっていると思います。売上 業が民営化し、それをきっかけに日 その強みを活かして単なるパッケー げも伸び、代理店とのコミュニケー 本版 ERP である SCAW を導入した ジを売るだけではなく、SI もでき ションも密になってきています。ホ いという話がありました。やはり る営業部隊を作り上げ、体制を大変 ームページのアクセス数も増え、た IT 分野においても日本の技術や製 革した。この改革により、SI での くさんの人に SCAW を知って興味 品への信頼性は高いんです。今後は 中国の現地の方を教育・サポートし ながら、展開を拡げ、近い将来、 SCAW を「日本製 ERP」「日本で磨 営業管理 営業管理 財務管理 財務管理 かれた ERP」として世界にアピー ルしていきたいと考えています。そ うした中で、現在６つあるシステム 税務申告 税務申告 生産管理 生産管理 人事管理 人事管理 リース管理 リース管理 連結会計 連結会計 商法計算 書類 書類 図 1 SCAW の製品構成 2006 Vol.43 No.7 をさらに増やしていければいいです ね」 。 預金借入金 管理 管理 SCAW Alliance Partner Products ビジネスコミュニケーション 電子帳票 電子帳票 お問い合わせ先 株式会社 NTT データシステムズ SCAW パッケージ事業部 TEL:03-5434-6373 49