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@選挙研究会ニュースレター

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@選挙研究会ニュースレター
@選挙研究会 会員向け
Powered by 選挙用品ドットコム
Vol.107
発行日:2015/11/05
@選挙研究会ニュースレター
ハイライト
・18歳選挙権認知度調査
【発行元】選挙用品ドットコム 編集:河合
・データからみる若者の政治的関心度
横浜市神奈川区台町 16‐6 不二ビル 3F
TEL 045-314-2840 ・偉大な政治家の格言
E-mail [email protected]
■ 18歳選挙権認知度調査
明るい選挙推進協会では、さまざまな選挙に関する統計調査を公表しています。
本日は、選挙権年齢を 20 歳以上から 18 歳以上に引き下げる改正公職選挙法の成立
直後に、15 歳 ( 中学生は含まない ) から 24 歳の男女 3 千人を対象としたインター
ネット調査を実施し、今回の選挙権年齢の引き下げの認知や賛否、また政治や選挙へ
の関心などを尋ねたデータをもとに若者の政治的関心について検証します。
明るい選挙キャラクター
「選挙のめいすいくん」
質問
公職選挙法の改正により選挙権年齢がこれまでの 20 歳以上から「18 歳以上」に引き下げられました。
これにより来年予定されている参議院選挙から 18 歳以上の人が投票に参加できるようになります。
あなたはこのことをご存知でしたか?
全体では 87.4%の人が「知っていた」と回答している。年齢別に見ても全ての年齢で認知度は 8 割を
超えている。特に 18 歳は 91.9%が「知っていた」と回答し最も高かった。
→18歳に選挙権が引き下げられるという制度的な認知度は周知されている、後はそれを活用するか否か
が候補者としての関心であるべきです。
質問
あなたは国や地方の政治にどの程度関心がありますか?
「関心がある層(非常に+ある程度)」を見ると、18 歳が 53.1%、次いで 19 歳の 51.8%で、いずれ
も 5 割を超えている。以下、20 歳の 46.5%、17 歳の 46.2%が続く。
質問
あなたは自分自身の生活と政治とはどの程度関係しているとお考えですか?
上記と同じく「関係している ( 非常に+ある程度 )」と考える人は全体で 53.2%と かろうじて 5 割を
超える。「全く関係していない」は 22 歳以上に多く、逆に「わからない」は 17 歳以下に多い。
質問
あなたは国や地方の政治にどの程度関心がありますか?
あなたは選挙権年 齢が「18 歳以上」に引き下げられたことに、賛成ですか、反対ですか?
質問 2 つのクロス集計。国や地方の政治に「非常に関
心がある」人は「賛成」が 72.8%と最も高く、以下、
「わからない」まで段階的に低下していく。「反対」は
関心がない人からの選択率が高い。政治に関心がある
かないか「わからない」人は選挙権年齢の引き下げに
ついても「わからない」と回答する割合が圧倒的に高
い(71.3%)。
賛成
反対
わからない
非常に関心がある(283)
72.8
ある程度関心がある(1073)
あまり関心がない(1005)
全く関心がない(353)
わからない(286)
17.7
63.4
19.7
37.6
22.6
24.9
16.4
39.8
25.2
12.2
0%
9.5
17.0
49.9
71.3
20%
40%
60%
80%
100%
質問
あなたは国や地方の政治にどの程度関心がありますか?
あなたは自分自身の生活と政治とはどの程度関係しているとお考えですか?
質問 2 つのクロス集計。国や地方の政治に「非常に関心
がある」人の 49.8%は「生活と政治は非常に関係して
いる」と考えており、「ある程度関係している」まで含
めると 86.9%になる。以降、生活と政治の関係性を肯
定している人は政治への関心が少なくなるにつれて段階
非常に関係している
非常に関心がある
ある程度関心がある
ある程度関係している
あまり関係していない
49.8
まったく関係していない
わからない
37.1
15.8
58.3
あまり関心がない
全く関心がない
わからない
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
的に減少していく。政治に関心があるかないか「わからない」人は、生活と政治との関わりについても 8
割弱が「わからない」としている。
質問
(政治や選挙について)、どのようなことを学びましたか ?(複数回答)
全体では「国民主権や多数決などの民主主義の基本」(68.9%)、「選挙区制や選 挙権年齢などの選挙の仕
組み」(68.4%)は 7 割近いが、「普通選挙の実現の歴史」は 48.5%、「選挙の意義と投票参加の重要性」
は 36.0%、「投票所における投票の 方法」は 20.5%と低下する。「社会問題や政策などをテーマとした
ディベートや話 し合い」は 12.7%、「実際の選挙や架空の候補者による選挙での模擬投票」」は 7.3% と
更に少ない。
→“若者の投票率を引き上げる”という運動は各地で試みられています。本データからは、政治体制という
理解はあるものの選挙の制度、やり方についての理解が浅い。若者の投票をサポートするには、選挙と
いう制度に対する説明や具体的な投票のやり方などを紹介する PR が有効と想定されます。
質問
あなたは、現在あなたが住んでいる所に住民票を移していますか?
大学生・大学院生(予備校生含
む)
移している
移していない
わからない
まず「親御さんと一緒に住んでいますか」と尋ね、
一緒に住んでいないと回答した人に「移している」、
高校生・高専生(56) 7.1
41.1
51.8
「移していない」、「わからない」の中から 1 つ選ん
大学・大学院生(予備校生含む)(390)
26.4
63.3
10.3
でもらった。調査結果を身分別で見てみると、高
校卒業後、親元を離れて進学した短大生や大学生、
社会人(主婦等含む)(433)
71.8
16.4 11.8
大学院生等は 26.4%しか住民票を移していない。
0
20
40
60
80
100
しかし、社会人になると 71.8%が住民票を移して
いる。高校生・高専生は 7.1%しか移していると回答していないが、その多くは親御さんと同居して
いるため、サンプル数が少ないことを考慮する必要がある。
移している
移していない
わからない
2.2
上記の選択肢の中で「大学・大学院生(予備校生
非常に関心がある
69.6
28.3
含む)」と「国や地方の政治への 関心度合」とを
2.5
ある程度関心がある
64.2
33.3
クロス集計してみる。「非常に関心がある」人の
あまり関心がない
8.2
68.0
23.8
28.3%、「ある程度関心がある」人の 33.3%が
全く関心がない
22.9
62.9
14.3
住民票を 移しており、以降、「あまり関心がない」、
わからない
「全く関心がない」、「わからない」と段階的に減少
60.7
28.6
10.7
していく。「関心がある」人でも 3 割前後しか住
0
20
40
60
80
100
民票を移していない。
総論(ある若者の投票行動:ペルソナ)
若者の投票日の行動は、初めて投票に行く人はす
でに投票を経験している人(両親など)に背中を
押されて投票所に行くという光景が目に浮かびま
す。その際は特段の政治的な興味以上に投票の義
務を果たすということが投票の目的であり、誰に
投票するかはその場で決めるという行動原理に結
びつく。人は知っている人や生理的に好感度を感
じる人に好意的になり票を投じやすくなります。
家族やオピニオンリーダーの影響力を強く受けな
がらも、当日候補者を選ぶという傾向があり、投
票所までのポスターや家のリビングのダイニング
テーブルに置かれた選挙公報などを斜め読みして
投票するというインスタントな選定を行い、政策
と顔写真等のヴィジュアルから人柄に関するイン
スピレーションを得て投票するというところでし
ょう。これは浮動票に理屈上、有効と考えられる
選挙用品設計時のターゲットイメージになります。
しかしながら、ここだけにとらわれてもいけません。
若者や浮動票といわれる票は色のない白票です。そ
もそも投票しない人が多い属性となりますので、ご
自身の選挙で若者をメインターゲットにすることは、
魚のいない池で釣りをするようなものです。あくま
で、サブターゲットとして補助的に狙って行く属性
になりますので、本調査の結果や考察をご自身で活
用し、自身の活動にお役立ていただく資料になれば
幸いです。
■ 偉大な政治家の格言 ∼候補者を励ます 今日のひと言∼
リーダーは好かれなくてもよい。しかし、尊敬されなくてはならない。
by マーガレット・サッチャー
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参考文献:明るい選挙推進協会 調査結果より
※当資料の内容・写真を無断で転写複写することは禁じられております。
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