...

報告書① - 明治大学

by user

on
Category: Documents
12

views

Report

Comments

Transcript

報告書① - 明治大学
2013 年度
農学部国際農業文化理解プログラム
報告書
針谷百恵
坂田尚子
小阪舞
神谷裕美
◆11月10日(日)…1日目
1 日目は移動日でした。朝8時に成田空港に集合し、10時45分の飛行機に乗り、16時頃タイの
スワンナプーム空港に着きました。そしてホテルに向かい、チェックインして荷物を置いたあと、明治
大学からタイに来ている交換留学生の方と一緒にホテルの近くのショッピングビルであるターミナル
21に行き、夕飯を食べました。きれいなショッピングビルで、各階でそれぞれイギリスや日本など、
違った国をテーマにデザインされていました。また、料理もおいしく、値段もとても安くて驚きました。
安いもので日本円にして 100 円以下で、ワンプレート食べられました。
↑タイのスワンナプーム空港
◆11月11日(月)…2日目
シーナカリンウィロート大学
2 日目は、シーナカリンウィロート大学内のアセ
アンセンターで、シーナカリンウィロート大学の
Dr. Supaporn Sophonputtanaphoca による農業
生産物利用学部と Dr. Worapan Sitthithaworn
による薬学部、の講義を受けました。
農業生産利用学部の授業では、
「Production of
↑ホテルに着いた時の様子
Sugars from Wheat Straw by Alkaline」という内容を扱いました。この内容は、培養エネルギーの第
二世代ともいわれています。第一世代では、バイオフェアリングによってガソリンなどで使われますが、
その方法だと貧しい人々に食料が届かなくなってしまいます。しかし、この授業で取り扱っている第二
世代の方法では、食料に使われていないものでエタノールをつくることができるのです。しかし、セル
ロースを糖に変化させないといけない過程で、セルロースはリグニンによって固められているので、そ
のリグニンをどのようにして離すかの研究を、現在進めているとのことです。藁の収量の 63%からグリ
カンがとられて、その 100%がグルコースにかえられて、そのうち 96%はエタノールにかえられます。
また、藁は NaOH の濃度によって収量がかわるため、NaOH 濃度の調節によって藁の収量向上を目指
しているそうです。この講義をきいて、この研究が進むことでより多くの人々に食料が与えられるとい
う点で、第二世代の培養エネルギーに興味を持ったと同時に、生産物利用においての、さまざまな方法
で実験をすることの大切さを改めて実感しました。
薬学部の授業では、市場で簡単にみつけることがで
きる薬用植物について、薬草の実物を用意しながら説
明して頂きました。市場にある薬用植物には、
Citronella Grass, Toey, Bau Bok, Fa TAlai Jon,
Boraped, Plannoi, Krajeab Daeng, Mawaeng,
Makhampom, Krapao, Horapa, Mangluk, Kning,
Kaminchan, Plai, Galanga などとても多くの種類が
あり、これらはタイにも日本にも存在し、日本では主
に漢方として使われています。この講義で、実際に実物の薬用植物を手にとって観察したことで、薬用
植物を親しみやすく感じることができ、日本の漢方などの成分を詳しく見て、今回紹介された植物と照
らし合わせてみたいと思いました。
午後には明治大学の交換留学生の方と、シー
ナカリンウィロート大学の学生 2 名と一緒にオ
ートーコー市場の視察に行きました。オートー
コー市場は、はタイの農業協同組合による市場
であり、長い間タイの人々の生活を支えてきた
市場です。マンゴー、マンゴスチン、ランブー
タン、ドリアンなど、色々な新鮮な果実や野菜
が売られており、タイの農作物を直に見ること
ができたとてもよい機会となりました。
夜はシーナカリンウィロート大学の学生の方々と関係者の方々を交えた懇親会を行いました。この懇
親会でシーナカリンウィロート大学の学生と多く会話を交わしたことで、より仲を深めることができま
した。また明治大学の OB の方もいらっしゃり、為になる話をうかがうことができ、とても充実した懇
親会だったように感じました。
◆11月12日(火)…3日目
カセサート大学
植物園視察
この日の午前中はカセサート大学に到着すると、ラン園を視察しました。
ラン園は敷地面積がかなり大きくて様々な種類のランを観察することができました。視察にはカセサー
ト大学の四年生が二人同行し、所々で説明をして下さりました。中でも興味深かったのは、殆どのラン
の栽培ポットにココナッツの殻を利用していたことです。ココナッツの殻の柔らかい部分は吸水性や保
水性に優れており、ポットに適しているそうです。
ラン園
特別講義 「タイの園芸学」
午後は大学の教室に戻り特別講義を受けました。今回の講義内容は“Horticulture in Thailand”というこ
とで、タイの代表的な野菜・果物・花の紹介や現在カセサート大学で行われているココナッツの甘味を上
げる栽培法に関する研究などのお話を聞きました。特に印象に残ったのはランブータンについての紹介
でした。タイの代表的な果物であるランブータンは湿度の高いタイ東部と南部で栽培されており、湿度
が低くなると毛が黒くなり商品としての価値が下がり売れなくなるそうです。他にもレモングラスやマ
ンゴスチンなどの日本にあまり馴染みのない作物について学べてとても面白かったです。
キャンパスツアー
講義の後はバスに乗ってカセサート大学のキャンパスツアーを行いました。
・昆虫館
カセサート大学内にある昆虫館はタイ国内で最大の施設だそうです。ハウス内では様々な種類の生きた
蝶を、建物内では蝶を始めとする多くの昆虫の標本を見学しました。
・牛肉工場
カセサート大学では大学内で飼育された水牛を大学内の工場で加工して販売しており、その加工作業を
外から見学することができました。大きな肉の塊を包丁で手際よく切り分けていたのが印象的でした。
その後、牛肉工場に隣接している牛舎で大学での牛の研究内容などの説明を受けました。タイ原産の小
型のウシと外国原産の超大型のウシを交配させて生産性の高いウシを目標に様々な割合の交配を行っ
ているそうです。
昆虫館
懇親会
夕食はカセサート大学の学生や先生方との懇親会を兼ねたもので、各々がカセサートの学生と楽しくた
くさん交流することができました。つたない英語ながらも話ができたことはとても嬉しかったです。と
同時に、話そうとしても英語が全然出てこず、単語のみになってしまったりと、自分の英語会話の力の
なさを実感しました。
また、この日はカセサート大学の留学生寮に宿泊しました。
◆11月13日(水)…4日目
水上マーケット
13 日の午前中は朝食も兼ねてダムヌン・サドゥアク水上市場に視察に行きました。そこで 5、6 人に分
かれてそれぞれボートに乗って水上市場を回ることになりました。
ボートは最後部にボートを漕いでくださる現地の方が乗り、寄りたいところがあったらその方に言って
販売しているお店やボートに近づいてもらうという形式でした。しかし、ボートはバランスを上手く取
らないとひっくり返ってしまうとあらかじめ注意されており、川の水深も約 3mあったのでボートが揺
れると落ちるのではとすごく動揺してしまい慣れるまではボートにしっかりつかまっていないと不安
でした。
市場ではボートの上で料理をしているお店や、置物などを販売している雑貨屋さんなど様々な種類のお
店がありました。その中で私たちは“カオニャオマムアン”というタイの代表的なデザートの一つでマ
ンゴーともち米にココナッツソースをかけた料理を買って食べました。値段も一つ 60 バーツと安くて
ボートの上で食べるとさらに美味しく感じました。
また、市場はどのお店も商品の値段を聞いて購入するか迷っていると、店員さんの方からどんどん値下
げをしていくので市場では値段交渉が重要だそうです。実際に私たちの時も最初 600 バーツと言われて
いたものが 20 秒も経たないうちに 150 バーツまで下げられてその速さと店員さんの勢いに終始圧倒さ
れっぱなしでした。
今回は約 1 時間ボートで市場内をまわることができ、水上マーケットを満喫することができました。
↑水上マーケットの様子
↑カオニャオマムアン
(タイ語でマムアンはマンゴーの意味)
タニヤマサイアム社訪問
←アスパラ圃場
タニヤマサイアム社では、オクラ、アスパラガス、マンゴーを輸出しています。
食の安全のために厳しい生産基準を設けています。例えば、タイでは、1人当たりの農地が小さく、農
家同士が隣接しています。そのため、自分の農地で体に負担の少ない農薬を使っていても、隣の農家が
有害な農薬を使っていると、風に乗って自分の畑の農作物にも付着してしまします。タニヤマサイアム
社では、隣接農家が農薬をまいた日に育てていたアスパラガスは、日本には輸出しません。さらに、契
約農家に安全な農薬を安価で提供することで、農家にも利益がでて、自社も儲かるようなシステムづく
りもしています。
タイは気温が高いのでアスパラガスが休眠しません。ゆっくり成長すると
茎が太くなる時間があるが、タイでは日照や気温の関係から、どんどん成長
してしまうので糖度が低く背の高いアスパラガスができます。
次はマンゴーです。タイからマンゴーを日本に輸出する際に
ミバエを持ち込まないために、熱処理をするなど様々な工程があります。また、熱帯果
実なので、冷蔵庫のような寒いところに保管してしまうと傷んでしまうので、冷えすぎ
ないように温度管理がされています。
最後にオクラです。
オクラは、何人もの従業員の方たちが並んで、オクラの大きさの選別をしてい
ました。大きさの選別をする従業員のかたは同時に、中に害虫がいるオクラも
選別します。虫害にあっているオクラを見つけた人にはその分に応じて、報酬
が出る仕組みとなっています。そうすることで、働く意欲を向上させることに
つながります。
←アスパラ選別の様子
◆11月14日(木)…5日目
キングモンクット工科大学訪問
午前からキングモンクット工科大学に行きました。
まず、先生がタイの香辛料や熱帯の果物についての授業をしてくださいました。大学名からして工業や
建築などを学ぶ大学なのかな、と思っていたので驚きました。香辛料や果物にはたくさんの種類があり、
同じ名前でも味や食感などが異なるものもあることがわかりました。香辛料は料理や紅茶に入れて使う
ことや、一般的な市場では果物を食べやすいようにカットして売っていることを知ることができました。
授業はもちろん英語で行われたのですが、先生がとてもわかりやすい言葉を選んで話をしてくださった
ので、こちらもほとんどの内容を理解することができました。とても興味深い内容でした。
次に、4グループに分かれて4種類のタイの一般的な料理を作りました。その料理は、トムヤムカイ、
ソムタム、豆をすりつぶしたものを竹串に刺したお菓子、カオニャオマムアンを作りました。キングモ
ンクットの学生のみなさんが作り方を教えてくれて、作っている間もたくさんサポートをしてくださっ
て、楽しく作ることができました。
トムヤムカイは鶏肉や玉ねぎ、きのこといった具材のほかに唐辛子やパクチー、レモングラスなどたく
さんの香辛料を入れたスープです。
「トム」は『煮込む』、
「ヤム」は『混ぜる』、「カイ」は『鶏肉』と
いう意味だそうです。日本ではトムヤムクンが有名ですが、
「クン」は『海老』という意味なので、ト
ムヤムクンは海老入りのスープということになります。学生さんの指示に従い、用意されていたスープ
に、鶏肉、玉ねぎ、きのこといった順番に具材を入れ、香辛料を加えて煮込み、最後に酸味と塩味のあ
る調味料を自分のお好みで器に入れ、煮込んだスープと具材を入れて完成です。辛いイメージがありま
したがそこまで刺激は強くなく、とてもおいしかったです。日本のトムヤムクンも食べてみたいと思い
ました。
次にソムタムです。ソムタムとは青いパパイヤを細く千切りにしたもので作るサラダのことです。すり
鉢で調理をしました。まず香辛料や柑橘エキス、唐辛子などを入れてすり鉢ですり混ぜ、パパイヤと人
参の千切りを入れてさらに混ぜ、なじんだら完成です。おいしかったのですが見た目以上に辛く、自分
で作った分全部食べきれないほどでした。また、サラダなのにすり鉢で混ぜてしまうことにも驚きまし
た。すりこぎを使って均等に混ぜるのは意外と難しかったです。
そして、次ページの写真のようなお菓子を作りました。豆をすりつぶして作ったあんのようなもので好
きな形をつくり、ピンクやオレンジ、緑など好きな色に塗り、しばらく乾かします。乾いたら、つや出
しのために砂糖の溶けたようなものを 2、3 回にわけてかけ、乾かして完成です。星やハート、動物の
形や果物の形など、人によって様々な形を作っていておもしろかったです。味は、サツマイモのような
甘い味で、柔らかくておいしかったです。
最後に作ったのは、カオニャオマムアンです。まずバナナの葉を丸めて容器を作ります。次にナイフで
マンゴーの皮をむき、一口大に切ります。あとはもち米を盛り、ココナッツミルクをかけて完成です。
水上マーケットでこのデザートを食べて、とてもおいしい!と絶賛していたところでまた作る機会を得
たので、とても嬉しく、自分たちで作ったものは更においしく感じられました。
一緒に料理をした後は、キャンパスを案内してもらいました。とても大きなキャンパスで、立派な施設
でした。学生さんもみんな笑顔で活き活きと楽しそうでした。
その後、体育館のようなところへ行き、タイのポピュラーな遊びである「Cow&Tiger」と、日本でいう
10 人 11 脚をして交流を深めました。こちらの学生もタイの学生も、分け隔てなく楽しい様子でした。
私自身もとても楽しかったです。10 人 11 脚でチームを組んで対決をしたのですが、私のチームは一勝
一敗で、負けた時は悔しかったです。拙い英語ながらも、10 人が一丸となって前に進めたときは本当に
感動して、とても嬉しかったです。
◆11月15日(金)…6日目
模擬国連
<FAO アジア太平洋地域事務所>
今回私たちは What can we do for Reducing World Hunger and Poverty? ―世界の飢餓をなくすため
に私たちは何ができるか?―をテーマに明治大学の学生を5班に、カセサート大学の学生を2班に分け
て計7班でそれぞれプレゼンをし、その後お互いの意見を出しあってディスカッションを行う模擬国連
を 15 日に FAO のアジア太平洋地域事務所で行いました。
・事前準備
私たちの班は Supply of safe and healthy food, and reduction of malnutrition(安全で健康的な食料の
供給と栄養失調を減らす)をテーマに夏休み中の9月から集まってプレゼンの準備を始めました。まず、
途上国の現状を知ることから始めようと考えて水、栽培法、システムの分野に分けてそれぞれの現状と
その問題点を調べました。そこから解決策の例として有機農業、遺伝子組換え作物を挙げてまとめよう
と考えスライドを作りましたが、今のままでは“私たちに何ができるのか?What we can do”の部分が
欠けていると指摘され、もう一度考え直すことになりました。そこで悩んだのが“私たち”の部分です。
当初私たちは SNS などを通じて周囲の人達に途上国の現状を知らせて支援活動を訴えていくという案
を出していましたが、それでは自分たちで活動せず周囲の人達にやらせているだけだと言われ、実際に
自分たちが行える支援とは何かを坪田先生のアドバイスを基に考え直しました。その結果、募金、中古
品の寄付、フェアトレード商品・支援をうたった商品の購入、ゴミの分別、Table For Two の参加など私
たちにできる身近な支援がたくさんあることを知り、そこから途上国の現状を前半に紹介し、後半で「こ
んなに多くの今すぐ簡単にできる支援があるのだからその内のどれかを実際に行おう!」と、まとめてプ
レゼンを進めていくことにしました。実際にスライドと原稿を作成してみると、全体の構成が悪かった
り、英文の誤りや、発表時間内に収まらないことなど様々な指摘を受けましたが、各々が自分の意見を
出し合って徐々に修正していきました。その中でも最も苦労したのがスライド作りです。見ただけで大
体の原稿内容が理解できる、図や写真の多い見やすいスライドを心がけましたが、なかなか上手くいか
なくて何度も何度もスライドを作っては削除してを繰り返しました。話し合いは昼休みや放課後、休日
に教室を借りたりして何度も行われましたが、結局タイに向かう日までに完成せず、模擬国連前日は
ASEAN センターやホテルで深夜の 3 時近くまで、当日も 7 時 30 分から集まって FAO に向かうバスの
中でもスライドや原稿の修正が続きました。結局本番直前まで原稿の打ち合わせを行いましたが、その
分全員が納得できるプレゼン内容ができたと思います。
・模擬国連
模擬国連ではまず、FAO アジア太平洋地域の代表である小沼さんから挨拶と飢餓に関する世界の現状に
関する短い講義を受けたあと、以下のような順番でプレゼンが行われました。
1. Acceleration of productivity increases(Meiji University)
2. How to reduce food loss (Meiji University)
3. Improved access to food for the poor (Meiji University)
4. Generating rural employment and income, and promoting rural economy—One Tambon Product
(OTOP) (Kasetsart University)
5. Supply of safe and healthy food, and reduction of malnutrition (Meiji University)
6. Environmentally sustainable agriculture and rural development (Meiji University)
7. New Theory of Farming created by His Majesty the King of Thailand (Kasetsart University)
どのプレゼンも各々の意見が取り入れられたもので、特にカセサート大学の内容はタイの政策やタイ固
有の制度にアプローチしたもので日本の学生とは異なる視点から考えられていてとても興味深かった
です。
質問タイムではとっさの質問に学生が対応できず、小沼さんや大学の先生方に助けられるという場面が
多々ありましたが、質問が途切れることなく積極的に出ていたのが印象的でした。
今回の模擬国連は事前準備を含めて慣れないことばかりでとても大変でしたが、今回のプログラムでし
か経験できないことに取り組めたので、かけがえのない財産になりました。
また、模擬国連後は FAO 近くにあるホテルで懇親会が行われ、カセサート大学の学生や先生方、FAO
の職員の方々とまで交流することができこちらも貴重な時間となりました。
◆11月16日(土)…7日目
自由行動
私たち自由行動班 3 班は、直前までどこへ行こ
うか迷っていた結果、チャトゥチャック・ウィー
クエンド・マーケットに行くことになりました。
このマーケットは、1982 年に設立されたタイで最
も大きいマーケットであり、世界中で一番の大き
さとも言われている超巨大マーケットです。その
名の通り、ほとんどのお店が毎週土曜と日曜だけ
の営業となっています。数え切れないほどのお店が
あり、文房具屋、アクセサリー屋、アロマショッ
プ、ペットショップ、雑貨屋、ガラス細工屋、石鹸屋など様々でした。週末しか開かれないため、とて
もたくさんの人が来ていました。アジア人だけでなく、欧米系の人がたくさんいたのも印象的でした。
事前に、このマーケットではスリがとても多いときいており、常にかばんを意識しながら歩いていたの
ですが、班員全員が何も盗まれることなく無事に帰ることができた上に、マーケット内のお店で食べた
料理がとても美味しく、そして良いお土産をたくさん購入することができたので、とても充実した 1 日
であったと感じます。
◆11月17日(日)…8日目
移動日でした。朝のラッシュを避けるため、朝5時に集合でした。なんとか皆集まれたのですが、なん
とバスが遅れてしまうというハプニングもありました。しかし、無事に予定通りの飛行機に乗れ、日本
へ帰ってくることができました。タイに来る以前は、お腹を壊すことなどを大変心配していましたが、
誰一人として体調を崩すことなくプログラムを終えることができてよかったと思っています。
◆まとめ
1 週間という短い滞在期間でしたが、その中でもタイの文化、言語、習慣など、たくさんのことを学べ
ました。タイの人々はおおらかで私達日本人にとても優しく、色々なことを教えてくれました。タイは
日本と異なる部分も多く、驚いてしまうようなこともありましたが、その分多くのことを学び、とても
楽しい 1 週間を過ごすことが出来ました。気候や食べ物が日本と大きく異なる国で 1 週間を過ごしたこ
とは、貴重な体験であったと思います。この 1 週間でタイが大好きになりましたし、もっといろいろな
国へ行ってみたいとも思いました。
また、今回は自分たちの語学力も大いに試された 1 週間でした。3 つの大学の講義はもちろん全て英語
で、先生や学生との交流も英語でした。タイの学生は、英語をすらすらと話していて、こちらもなんと
か話そうとはするのですが、なかなか言葉が出てこなかったり、言いたいことを英語の文章として組み
立てて話すことができなかったりして、単語だけの文になってしまったりして、とてももどかしい思い
をしました。日本人がいかに英語を使えないかを痛感しました。と同時に、もっと英語に触れる機会を
多くして、英語を話せるようになりたいと思いました。
私たちは今回が初めてのタイ訪問でしたが、タイに来る前は、タイは途上国だと思っていました。しか
し、そのイメージは覆されました。バンコクは途上国の都市とは思えませんでした。大学生は皆スマー
トフォンを手にし、大学も立派で、ちゃんとした研究施設がありました。人々も皆おしゃれで、街には
たくさんの高層ビルがあり、その中には高級なブランド店がありました。日本に来ている人も、最近は
タイからの観光客が増えていると聞きます。タイの近年の発展ぶりを実感しました。私たちが社会人に
なる頃には、国や会社でタイにかかわることが当たり前になっているのかもしれない、と思いました。
今回のプログラムで特に大きなトラブルもなく過ごせたのは、裏方に回って支えてくださった先生方や
スタッフの皆さんのおかげだと思います。今年初めての取り組みでしたが、全てのプログラムに満足で
き、多くのことを学べました。心から感謝したいと思います。
Fly UP