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地域資源 常温販売で販路拡大、新レシピで売上倍増 「つゆたっぷりの
常温販売で販路拡大、新レシピで売上倍増 どらまめ(黒大豆)「つゆたっぷりの黒豆煮」を開発 地域資源 (農林水産物) 小川 博(栄町黒大豆研究会) (印旛郡栄町) ●課題解決のポイント 1. 賞味期限を延ばすには、加圧加熱殺菌が大事 販売期間を長くして売上に繋げるためには、商品が 入っている容器の衛生状態が要になる。レトルト容器 に黒豆煮を入れ、真空・密封後に加圧加熱殺菌を行った。 これにより、常温で長期の保存が可能になり、冷凍品 より一味も二味も美味しい風味豊かな黒豆煮を開発で きた。 2. 製造委託先に製造工程をしっかりと伝えて理解を得 る 製造委託先に理想とする商品を製造してもらうため には、製造工程のポイントを理解してもらうことが重 要。黒豆煮の製造で一番重要な工程「豆の煮熟(旨み 成分を封じ込める工程)」について委託製造先に理解し てもらうために、黒豆の性質や商品の特徴(こだわり) も併せて、製造の全行程を詳しく専門家が解説した。 ●地域資源を活かした商品・サービス ●支援成果 どらまめ(丹波種黒大豆)の煮豆 ■ 新レシピを使った、新「つゆたっぷりの黒煮豆」が 完成。 ● 課題 ■︎ 賞味期限が長い、風味豊かな黒豆煮の開発 わずかな賞味期限しか保有できなかった黒豆煮商品 の改良を行い、常温販売を可能にし、新しいレシピに することで、売りやすくさらに風味豊かな黒豆煮を開 発したい。 常温 6 か月の賞味期限を持つ、大粒感を活かした黒 豆煮が完成。 ● 支援内容 ■︎ 常温販売を前提とした黒豆煮の製造設計 常温販売を可能にし、相当の販売期間を確保できる 賞味期限の長さを確保するため、設備インフラの観点 から要望を適えられる委託製造先を選定。適正販売価 格を実現するために、試作品を作りながら、商品の内 容量及び製造コストを設計・調整しながら完成させた。 ■︎ 包装形態の選定と賞味期限の設定・確保 様々な包装形態を比較した結果、新レシピの “ つゆ のひたひた感 ” がリアルに感じられると共に、黒豆の 状態が見え、さらに衛生面を考慮したレトルト対応の スタンディングパウチに決定。 ■ 早速、町内イベントや飲食店や直売所、地元スーパー で販売。 賞味期限が 6 か月間を確保したことで、取り扱いや すさが大幅に改善され、お正月前の秋の町内イベント で販売し、過去の年間販売数量を数日間で売り上げた ほか、町内飲食店や地元スーパーへ販路が拡がってい る。 ●支援の感想 従来の冷凍保存タイプの黒豆煮は、冷凍設備がない施設では販売 できず、販売機会を逃していた。今回、適切な専門家の指導により 最適な製造委託先との提携ができ、長年温めていた “ つゆたっぷり の黒豆煮 ” を完成し、町民の方々など、多くの方に喜んでいただき 感謝しております。 (小川 博さん) 企業情報 企 業 名 小川 博(栄町黒大豆研究会) 住 所 印旛郡栄町安食台 1-2 栄町産業課内 電話番号 0476-33-7713(事務局) 設 立 年 平成 13 年 従業員数 15 名 事業内容 黒大豆の生産・販売、黒大豆加工品の製造・販売 ホームページ http://www.town.sakae.chiba.jp/index.php?code=1625(栄町役場 HP) 4