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(第3編屋外整備工事)(平成20年度版) [PDFファイル/226KB]

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(第3編屋外整備工事)(平成20年度版) [PDFファイル/226KB]
第 3 編
屋 外 整 備 工 事
目
第3編
屋外整備工事
第1章
第1節
一般事項
次
一般共通事項
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
1.1.1 適用範囲
1.1.4 電気配管
1.1.1-1 準用規定
1.1.5 隠ぺい部分の施工
1.1.2
関連工事との取合い
1.1.6 完成図等
1.1.3
施工管理技術者
1.1.7 検査用具
第2節
土工事
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
1.2.1 構造物土工
第3節
コンクリート工事 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
1.3.4 暑中コンクリート
1.3.2 運搬・打込み・継目・養生
1.3.5 鉄筋
1.3.3 寒中コンクリート
1.3.6 型枠及び支保
敷地造成工事
2
1.2.2 道路土工
1.3.1 適用範囲
第4節
1
5
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 16
1.4.1 一般事項
1.4.4 築山工
1.4.2 敷地整地工
1.4.5 植栽基盤工
1.4.3 のり面工
第2章
第1節
一般事項
舗
工
事
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 19
2.1.1 適用範囲
第2節
装
2.1.1-1 準用規定
独自規定
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 19
2.2.1 福島県独自仕様
11節
土系園路工(追加)
12節
レンガ舗装工(追加)
13節
タイル舗装工(追加)
14節
石材系舗装工(追加)
第3章
第1節
一般事項
雨水・汚水排水設備工事
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 22
第4章
第1節
一般事項
一般事項
工
事
工 作 物 工 事
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 24
5.1.1 一般事項
第2節
栽
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 23
第5章
第1節
植
修景施設整備工事
5.1.2 遊具組立設置工
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 27
5.2.1 一般事項
5.2.3 四つ目垣工
5.2.2 石組工
第3節
管理施設整備工事
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
5.3.1 一般事項
第4節
5.3.2 柵工
グラウンド・コート整備工事
ウォール・擁壁工事
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
28
5.4.2 グラウンド・コート舗装工
5.4.1 一般事項
第5節
28
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 30
5.5.1 一般事項
5.5.7 コンクリートブロックウォール
5.5.2 プレキャスト擁壁工
5.5.8 現場打擁壁工
5.5.3 ブロック積(張)擁壁工
5.5.9 玉石横工
5.5.4 石積(張)擁壁工
5.5.10 割石・雑割石積工
5.5.5 レンガウォール
5.5.11 間知石及びコンクリート間知ブロック積
5.5.6 タイルウォール
み
5.5.12 敷地境界石標
第6節
道路園路広場整備工事
5.6.1 一般事項
5.6.2 舗装準備工
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
5.3.3 地盤改良工
36
第3編
屋
第1章
第1節
外
整
備
工
事
一般共通事項
一般事項
1.1.1
適用範囲
屋外整備編に定める仕様は,主として構内の整備工事に適用する。
1.1.1-1
準用規定
屋外整備工事に関する規定は,本編に定めるほか,国土交通省大臣官房官
庁営繕部監修「公共建築工事標準仕様書(建築工事編)21 章∼ 23 章を準用
する。
準用するにあたり,本文中の以下の事項について読み替える。
・「監督職員」は,「監督員」と読み替える。
・「監督員の検査」は,「監督員の確認」と読み替える
・各仕様書の一般共通事項の項目は,第1編総則の該当箇所と読み替える。
1.1.2
関連工事との
取合い
屋外整備工事と建築工事又は設備工事などが別契約の場合,取合い工事の区分
は特記による。
1.1.3
施工管理技術 (a) 施工管理技術者は,設計図書に定められた者又はこれらと同等以上の能力のあ
者
る者とする。
(b) 施工管理技術者の選定に当っては,資格又は能力を証明する資料により,監督
員の承諾を受ける。
(c) 施工管理技術者は,当該工事の施工,製作等に係る指導及び品質管理を行う。
1.1.4
電気配管
1.1.5
PC 部材等にあらかじめ埋設され,現場に搬入される製品の電気配管などは,4 編[電
気設備工事]1.1.1[適用範囲]の諸法令等に従い,電気工事士が行うものする。
コンクリートの打込み又は仕上げ工事で隠ぺいとなる部分の施工は,原則として
隠ぺい部分の 関連工事の検査が完了するまで行ってはならない。
施工
1.1.6
完成図等
(a) 工事が完成(中間完成を除く)したときは,監督員の指示により,完成図及び
保全に関する説明書などを作成し監督員に提出する。
-1-
(b) 完成図は,工事完成時における構内の現状を表現したものとし,種類及び記入
内容などは下記による。
(1)完成図の種類及び記入内容
(ⅰ) 配置図及び案内図:面積表,建物位置図,屋外排水系統図を含む。
(ロ) 平面図:構内舗装,構造物,樹木等の位置,種別を表示する。
(ハ) 断面図:構内主要部分の縦横断(高低差)
,舗装厚等を表示する。
(ニ) 仕上表:構内舗装,構造物,樹木等の種別仕上げを表示する。
(2)完成図の様式などは,2 編〔建築工事〕に準じる。
(c) 保全に関する説明書は,下記による。
(1)機器取扱い説明書
(2)機器性能試験成績書
(3)官公署届出書類
(4)主要な材料・機器一覧表など
(5)植栽に関する養生方法など
1.1.7
検査用具については,建築編 1.1.8 による。
検査用具
2節 土 工 事
1.2.1
(a)床掘り,掘削など
構造物土工
(1)床掘りなどの施工にあたり,特に指定のない限り,地質の硬軟,地形及び
現地の状況により安全な工法をもって特記に示した工事目的物の深さま
で掘り下げる。
(2)床掘りなどにより崩壊又は破損のおそれがある構造物などを発見した
場合には,応急措置を講ずるとともに直ちにその対応などについて監督
員と協議する。
(3)水道管,下水管.ガス管,ケーブルなどの既設地下埋設物の取扱いは,総則
編 1.2.14(地下埋設物等)の規定によるが,試掘を行い位置を確認したと
き,また,予期しない埋設物に掘り当たったときは,損傷しないように注意
し,その処置については監督員の指示を受けなければならない。
(4)掘削土は,道路及よび仮設道路上に堆積してはならない。ただし,あらか
じめ監督員及び関係官公庁の許可を得た場合には,この限りではない。
(5)アスファルトコンクリート舗装などの取壊しを行う場合の取壊部分と
存置部分の切断は,アスファルトカッターなどを使用して切口を直線に
し,粗雑にならないようにする。
(6)床掘り仕上がり面の床掘りにおいては,地山を乱さをいように,かつ不陸
が生じないように施工する。
(7)床付け面に乱された部分があるとき,又は,特記に示した支持力が得られ
ないときは,監督員と協議する。
-2-
(8)工事区域内に湧水,漏水,滞水などがある場合は,現地に適した施設又は
工法により排水する。なお,湧水処置方法は,監督員と協議することと
し,土粒子を含む水にあたっては,少なくとも,沈砂・ろ過施設などを
経た排水とする。
(9)排水の打切りに際しては,地下水位の上昇により,構造体が浮上しな
いように注意する。
(10)仮設水の処理を行う場合は,最寄りの排水施設,河川などへ,その管
理者に届出を行い,あるいは,許可を受けて排水する。
(11)床掘りなどの施工中及び施工後においては,掘削法面の安定,山留の
変位などの地山の挙動を監視する。
(b )土留工
(1)土留の施工に当たっては,あらかじめ土質,湧水の状況,環境状況,
支障となる埋設物等を十分調査のうえ施工計画書を作成し,監督員に提
出する。
(2)土留存置期間中,常に地盤及び部材の変形,湧水などに留意し,また
点検を厳重に行い,異常を発見したときは,速やかに補強その他適切な
処置を行い,監督員に報告する。
(3)土留の裏側は土砂を十分充てんし,表面水が流入しないように処置を
行う。
(4)土留の撤去は,本工事及び周囲構築物に支障のないよう十分留意して
行う。
(c) 埋戻し
(1)埋戻しに使用する埋戻し材は,特記による。埋戻しは,埋戻し箇所の残材,
廃物,木くずなどを撤去し,適切な含水比の状態で,1 層の仕上がり厚さが
300mm 以下になるよう均一に締固める。なお,構築物に損傷を与えない
ように注意する。
(2)埋戻し土について余盛が必要な場合は,監督員と協議する。
(3)埋戻し箇所が水中の場合,又は湧水,滞水などがある場合は,工事を
施工する前に排水する。
(4)埋戻しを行うにあたり,埋設構造物がある場合は,偏土圧が作用しな
いように埋戻す。
(d) 作業残土処理
作業残土処理方法は,建築編 3.2.5 による。
1.2.2
道路土工
(a) 路床及び路体
(1)路床とは盛土上部においては,盛土仕上がり面下,掘削部においては掘削
仕上がり面下 1m 以内の部分をいう。
(2)路体とは,盛土における路床以外の部分をいう。
(b) 掘削一般
(1)路床面において特記に示す支持力又は CBR が得られない場合,又は,
-3-
均等性に疑義がある場合には,監督員と協議する。
(2)路床に不適当な部分がある場合及び路床面に障害物が発見された場合
は,路床面から 300mm 程度まで取り除き,周囲と同じ材料で埋戻して締
め固める。
(3)掘削をして路床とする場合は,路床面を乱さないように掘削し,所定
の高さ及び形状に仕上げる。なお,路床が軟弱な場合は監督員と協議す
る。
(c) 盛土一般
(1)材料
(i)盛土材は,特記によるものとする。ただし,路床の盛土材料の最大寸法は,
200mm 程度とする。
(ⅱ)遮断層に用いる材料は,特記による。特記がなければ,川砂とする。
(ⅲ)凍上抑制層に用いる材料は特記によりる。
(2)工法
(i)路体盛土
①路体盛土工の施工において試験盛土を行わない場合は,一層の仕上
がり厚さを 300mm 以下とし,各層ごとに締固める。
②路体盛土工の主材料が岩塊,玉石である場合は,空隙を細かい材料で充
てんする。やむを得ず 300mm 程度のものを使用する場合は,路体の
最下層に使用する。
③構造物の隣接箇所や狭い箇所の路体盛土工の施工については,タン
パ,振動ローラなどの小型締固め機械により締固める。なお,現場
発生土などを用いる場合は,その中で良質な材料を用いて施工する。
(ii)路床盛土
①構造物の隣接箇所や狭い箇所の路床盛土工の施工については,
1.2.2(c)(2)(i)③の規定により施工する。
②盛土をして路床とする場合は,1 層の仕上り厚さ 200mm 程度ごとに
締め固めながら,所定の高さ及び形状に仕上げる。締め固めは,土
質,使用環境に応じ,散水等により締固めに適した含水状態で行う。
③遮断層は厚さが均等になるように材料を敷きならし,遮断層を乱さ
ない程度の小型の締固め機械で締め固める。
(d)路床の排水
(1)路床の施工中に降雨や湧水によって路床面に水が滞水する場合は,路
肩部分などに仮排水路を設け,道路外へ速やかに排水できるようにする。
(2)地下水,浸透水,湧水などがある場合は,監督員と協議し適切な排水
処理を行う。
(e) 作業残土処理
作業残土処理方法は,建築編 3.2.6 による。
(f ) 再生材
各節に再生材の規定がある場合は,原則として,再生材を使用する。
-4-
ただし,やむを得ない場合は,監督員と協議する。
(g) 支持力比(CBR)試験
路床土の支持力比(CBR)試験は,調査編2章第3部により,その適用は特記に
よる。
3節
コンクリート工事
1.3.1
適用範囲
(a) 適用範囲
(1)本節は,無筋,鉄筋コンクリート構造物,プレストレストコンクリート構
造物に使用するコンクリート,鉄筋,型枠などの施工その他これらに類する
事項について適用する。
(2)本章に記載のない事項は,共通仕様書(土木工事編)による。
(3)基準類と設計図書に相違がある場合は監督員に確認を求める。
(b) 一般事項
(1)コンクリートは,特記なき限り JIS A 5308 の規格に適合するレディーミ
クストコンクリートとする。ただし,雑工事などの少量のコンクリート
で監督員の承諾を得た場合は,現場練りコンクリートを使用することが
できる。
(2)コンクリートの表示方法は,「A − B − C」とする。
A:設計基準強度(呼び強度)(N/m ㎡)
B:スランプ
(cm)
C:粗骨材の最大寸法
(mm)
(c) コンクリートの品質
(1)コンクリートの配合において,設計図書の規定のほか,構造物の目的
に必要な強度,耐久性,ひび割れ抵抗性,鋼材を保護する性能,水密性
及び作業に適するワーカビリティーをもつ範囲内で単位水量を少なくす
るように定める。
(2)施工に先立ち,配合試験書を監督員に提出し,確認を受ける。
(3)レディーミクストコンクリートの品質を確かめるための検査を JIS A
5308(レディーミクストコンクリート)により実施し,その結果を監督
員に提出し,確認を受ける。なお生産者等に検査のための試験を代行さ
せる場合は請負者がその試験に臨場し,その結果を監督員に提出し,確
認を受ける。また,現場練りコンクリートについても,これに準ずる。
(4)コンクリートの品質確保のための調査,試験などを行う場合は,特記
による。
(5)コンクリートは,所要の強度,耐久性,水密性を持ち,品質のばらつきの少
ないものとする。
(6)コンクリートの部材の設計基準強度は,材令 28 日における圧縮強度を
基準とする。
(7)コンクリートの耐久性確保については,建築編 6.2.4 による。
-5-
(8)コンクリートの品質管理については,建築編6章 5 節による。
(d)材
料
(1)セメント
(i)コンクリート及びモルタルに使用するセメントは,特記なき限り,普通
ポルトランドセメント又は高炉セメント(B 種)とする。
(ii)コンクリート構造物に使用する普通ポルトランドセメント及び高炉
セメント(B 種)の規格は,5.3.2 の規定に適合するものとする。た
だし,雑工事などの少量コンクリートで監督員の承諾を得た場合には,
この項の適用を除外することができる。
(2)混和材料
(i)混和材として用いるフライアッシュの品質は,JIS R 5213 による。
(ii)混和材として用いるコンクリート用膨張材は,JIS A 6202(コンクリ
ート用膨張材)の規格に適合するものとする。
(iii)混和材として用いる高炉スラグ微粉末は,JIS A 6206(コンクリー
ト用高炉スラグ微粉末)の規格に適合するものとする。
(ⅳ)混和剤として用いる AE 剤,減水剤,高性能 AE 減水剤の品質は,JIS A
6204 による。
(ⅴ)混和剤として用いる流動化剤は,共通仕様書(土木工事編)に適合
するものとする。
(ⅵ)上記(i)∼(ⅴ)以外の混和材料については,品質を証明する資
料を,工事に使用する前に監督員に提出し,確認を受ける。
(3)砕石
(i)コンクリート用砕石は,JIS A 5005 の規格に適合し,アルカリシリ
カ反応性区分は H14.9.30 付 H14 土検第 352 号によるものとする。
(ii)コンクリート用スラグ粗(細)骨材は,JIS A 5011 の規格に適合す
るものとする。
(4)品質管理
材料の品質管理については,建築編 6 章 5 節による。
(e) レディーミクストコンクリート
(1)レディーミクストコンクリートの選定と指示等については,建築編
6章の規程による。
1.3.2
運搬・打込み (a) 準備
・継 目 ・ 養 (1)コンクリートを打込む場合は,必ず前日までに監督員に報告する。また,
生
コンクリート打込み前に型枠,鉄筋などが特記に従って配置されているこ
とを確認する。
(2)コンクリート打込みの直前に運搬装置,打込み設備及び型枠内を清掃し
て,コンクリート中に雑物の混入することを防ぐ。また,コンクリートと
接して吸水するおそれのあるところを,あらかじめ湿らせておく。
-6-
(3)床掘りなどの滞留水は,コンクリートを打込む前に排除する。
(b) 運搬
(1)運搬車の使用にあたって,練混ぜたコンクリートを均一に保持し,材料の
分離を起こさずに,容易かつ完全に排出できるトラックアジテ一タを使用
する。これにより難い場合は,監督員と協議する。なお,運搬車にダンプト
ラックなどを使用する場合には,その荷台を平滑で,かつ防水構造とす
る。
(2)コンクリートポンプを用いる場合は,共通仕様書(土木工事編)による。
また,コンクリートプレーサー,ベルトコンベア,その他を用いる場合も,材
料の分離を防ぐようにこれらを配置する。
(3)シュートを用いる場合には,縦シュートを用いるものとし,漏斗管あるい
は,これと同等以上の管を継ぎ合わせて作り,コンクリートの材料分離が起
こりにくいものにする。なお,これにより難い場合は,監督員の承諾を
受ける。
(c) 打込み
(1)コンクリートは,速やかに運搬し,直ちに打込み十分締固める。練混ぜて
から打終わるまでの時間は,外気温が 25 ℃を超えるときで 1.5 時間,25 ℃
以下のときで 2 時間を超えないものとする。これ以外で施工する可能性
がある場合は,監督員と協議する。また,コンクリートの打込みは,日平
均気温が4℃を超え 25 ℃以下の範囲に予想されるときに実施する。日平
均気温の予想がこの範囲にない場合には,1.3.3 寒中コンクリート,1.3.4
暑中コンクリートの規定による。
(2)コンクリートの打込み作業にあたっては,鉄筋の配置や型枠を乱さない
ように行うとともに,著しい材料の分離が生じないように打込む。
(3)打込んだコンクリートは,横移動させてはならない。
(4)コンクリートは,表面が一区画内でほぼ水平になるよう打込む。また,コ
ンクリートの打込みの 1 層の高さは,締固め能力を考慮してこれを定め
る。
(5)コンクリートを 2 層以上に分けて打込む場合,上層のコンクリートの打
込みは,下層のコンクリートが固まり始める前に行い,上層と下層が一体
となるように施工する。
(6)型枠にコンクリートが付着して硬化するのを防ぐため,型枠に投入口
を設けるか,縦シュートあるいはポンプ配管の吐出口を打込み面近くま
で下げてコンクリートを打込む。この場合,シュート,ポンプ配管,バ
ケット,ホッパーなどの吐出口と打込み面までの高さは,1.5m 以下とす
る。
(7)コンクリートの打込み中,表面にブリーディング水がある場合には,これ
を取除いてからコンクリートを打設する。
(8)壁又は柱のような幅に比べて高さが大きいコンクリートを連続して打
込む場合には,打込み及び締固めの際,ブリーデイングの悪影響を少なくす
-7-
るように,コンクリートの 1 回の打込み高さや打上がり速度を調整する。
(9)スラブ又ははりのコンクリートが,壁又は柱のコンクリートと連続して
いる場合には沈下ひび割れを防止するため,壁又は柱のコンクリートの沈
下がほぼ終了してから,スラブ又ははりのコンクリートを打込む。また,
張出し部分をもつ構造の場合にも同様にする。
(d) 締固め
(1)コンクリートの締固めには,内部振動機を用いるものとするが,薄い壁な
ど内部振動機の使用が困難な場所には型枠振動機を使用してもよい。使
用する振動機は,工事に適したものとし,鉄筋,型枠などに悪影響を与えな
いようにするとともに,過度の振動により材料分離が生ずることのない
ように留意する。
(2)コンクリートは,打込み後速やかに十分締固め,コンクリートが鉄筋の周
囲及び型枠のすみずみに行き渡るようにする。振動締固めにあたっては,
上下層が一体となるように内部振動機を下層のコンクリート中に 100mm
程度挿入する。
(e) 打継目
(1)特記にない継目を設ける場合には,構造物の強度,耐久性,機能及び外観
を害さないように,その位置,方向及び形状などを定め,監督員の承諾を得
て施工する。
(2)打継目を設ける場合には,できるだけせん断力の小さい位置に設け,打継
目を部材の圧縮力の作用する方向を考慮して施工する。
(3)やむを得ず,せん断力の大きい位置に打継目を設ける場合には,打継目に
ほぞ又は溝を造るか,鋼材を配置して,これを補強する。
(4)硬化したコンクリートに新コンクリートを打継ぐ場合には,その打込み
前に型枠をしめ直し,硬化したコンクリートの表面のレイタンス,緩んだ骨
材粒,品質 の悪いコンクリート,雑物などを取除き吸水させる。
また,構造物の品質を確保する必要がある場合には,旧コンクリートの打継
面を,ワイヤブラシで表面を削るか,チッピングなどにより粗にして十分
吸水させ,セメントペースト,モルタルあるいは湿潤用エポキシ樹脂などを
塗った後,新コンクリートを打継ぐ。
(5)床組みと一体になった柱又は壁の打継目を設ける場合には,床組みとの
境の付近に設ける。スラブと一体になるハンチは,床組みと連続してコン
クリートを打つものとする。張出し部分をもつ構造物の場合も,同様に
して施工する。
(6)床組みにおける打継目は,スラブ又は,はりのスパンの中央付近に設ける。
ただし,はりがそのスパン中央で小ばりと交わる場合には,小ばりの幅の約
2 倍の距離を隔てて,はりの打継目を設け,打継目を通る斜めの引張鉄筋を
配置して,せん断力に対して補強する。
(7)伸縮目地を設ける場合は,両側の構造物あるいは部材を絶縁する。た
だし,水密を要する構造物は適度な伸縮性をもつ止水板を用いる。
-8-
(f) 養
生
(1)コンクリートは,打込み後の一定期間を硬化に必要な温度及び湿度に保
ち,有害な作用の影響を受けないように,十分これを養生する。
(2)コンクリートの露出面は,養生用マット,ぬらした布などで覆うか又は散
水,湛水を行い,少なくとも 1.3.1 表の期間,常に湿潤状態を保つ。
(3)せき板が乾燥するおそれのあるときは,これに散水する。
(4)コンクリートは,養生期間中に予想される振動,衝撃,荷重などの有
害な作用からこれを保護する。
(5)特殊養生を行う場合は,特記による。
1.3.1表
養生期間
高炉セメント B 種
普通ポルトランドセメント
7 日以上
5 日以上
早強ポルトランドセメント
3 日以上
(注)1.寒中コンクリートの場合は,1.3.3(寒中コンクリート)の
規定による。
1.3.3
寒中コンク (a) 適用範囲
リート
(1)日平均気温が 4 ℃以下になることが予想されるときには,寒中コンク
リートとての施工を行う。
(2)寒中コンクリートの施工にあたっては,材料配合,練混ぜ,運搬,打込み,養
生,型枠及び支保についてコンクリートが凍結しないように,また,寒冷下
においても特記に示す品質が得られるようにする。
(3)この節に記載のない事項は,本章各節の規定による。
(b) 配
合
(1)コンクリートは,AE コンクリートを用いる。
(2)単位水量は,初期凍害を少なくするため,所要のワーカビリティーが保て
る範囲内でできるだけ少なくする。
(c)
運搬,打込み
(1)コンクリートの練混ぜ,運搬及び打込みは,熱量の損失を少なくする
ように行う。
(2)地盤が凍結している場合は,コンクリートを打込んではならない。また,
コンクリートを打込む前に,鉄筋,型枠などに氷雪が付着しているとき
は,取除く。
打継目の硬化したコンクリートに氷雪が付着している場合も同様とす
る。
(3)打込み時のコンクリートの温度は,構造物の断面最小寸法,気象条件など
を考慮して,5 ∼ 20 ℃の範囲に保つ。
(4)凍害を受けたコンクリートは,取除く。
(5)コンクリートの打込み終了後直ちにシートその他材料で表面を覆い,養
-9-
生を始めるまでの間のコンクリートの表面の温度の急冷を防ぐ。
(d) 養生
(1)養生方法及び養生期間は,外気温,配合,構造物の種類及び大きさ,その他
養生に影響を与えると考えられる要因を考慮して計画する。
(2)コンクリートは,打込み後の初期に凍結しないように十分保護し,特に風
を防ぐ。
(3)養生中の,コンクリート温度を 5 ℃以上に保つ。また,養生期間について
は,特記なき限り 1.3.2 表の値以上とする。なお,1.3.2 表の養生期間の後,さ
らに 2 日間はコンクリート温度を 0 ℃以上に保つ。
1.3.2表
養生期間
断面
セメント
構造物の
養生温度
の種類
露出状態
普通の場合
普通
早強
混合
ポルト
ポルトランド・ セメント
ランド
普通ポルトラ
B種
ンド+促進剤
連続してあるいはしばしば
5℃
9日
5日
12 日
水で飽和される部分
10 ℃
7日
4日
9日
普通の露出状態にあり
5℃
4日
3日
5日
に属さない部分
10 ℃
3日
2日
4日
(注)W/C = 55 %の場合の標準を示した。W/C がこれと異なる場合は増
減する。
(4)コンクリートに給熱する場合は,コンクリートが乾燥したり,局部的に熱せられ
たりしないようにする。また,保温養生又は給熱養生の終了後,コンクリートの温
度を急激に低下させてはならない。
(5)予想される荷重に対して十分な強度が得られるまで養生する。
1.3.4
暑中コンク (a) 適用範囲
リート
(1)日平均気温 25 ℃を超えることが予想されるときは,暑中コンクリート
としての施工を行う。
(2)暑中コンクリートの施工にあたっては,高温によるコンクリートの品質
の低下がないように,材料,配合,練混ぜ,運搬,打込み及び養生などについて,
打込み時及び打込み直後においてコンクリートの温度が低くなるように
対策を講じる。
(3)この項に記載のない事項は,本節各項の規定による。
(b) 配
合
(1)暑中コンクリートにおいて,減水剤及び AE 減水剤を使用する場合は,JIS
A 6204(コンクリート用化学混和剤)の規格に適合する遅延型のものを
- 10 -
使用する。 また,遅延剤,流動化剤などを使用する場合は,土木学会 JSCE
− DlOl によるものとし,その使用方法及び添加量などについて施工計画
書に記載する。なお,遅延剤を使用する場合には使用したコンクリート
の品質を確認する。
(2)暑中コンクリートの配合は,所要の強度及びワーカビリティーが得ら
れる範囲内で単位水量及び単位セメント量をできるだけ少なくする。
(c) 運搬,打込み
(1)コンクリートの運搬は,運搬中にコンクリートが乾燥したり,熟せら
れたりすることの少ない装置,方法による。
(2)コンクリートを打込む前には,地盤,型枠などのコンクリートから吸水す
るおそれのある部分を湿潤状態に保つ。また,型枠,鉄筋などが直射日光を
受けて高温になるおそれのある場合には,散水,覆いなどにより高温に
なるのを防ぐ。
(3)コンクリートの打込みはできるだけ早く行い,練混ぜてから打終わる
までの時間は,1.5 時間を超えてはならない。
(4)打込み時のコンクリートの温度は,35 ℃以下に保つ。
(5)コンクリートの打込みにあたっては,コールドジョイントが発生しない
ように,行う。
(d)
養
生
コンクリートの打込みを終了した時には,速やかに養生を開始し,コンクリ
ートの表面を乾燥から保護する。また,特に気温が高く湿度が低い場合に
は,打込み直後の急激な乾燥によってひび割れが生じることがあるので,直
射日光,風などを防ぐ。
1.3.5
鉄
筋
(a)
一般事項
(1)鉄筋は,JIS G 3112(鉄筋コンクリート用棒鋼)による丸鋼又は異形
棒鋼とし,品質規格などを証明する資料を,工事に使用するまえに監督
員に提出し,確認を受ける。
(2)監督員は,必要に応じて,ミルシートの照合,ひずみ,保管状況など
の確認をする。この場合,請負者はこれに協力する。
(3)施工時に配筋図,鉄筋組立図及びかぶり詳細図により組立て可能か,
また配力鉄筋及び組立筋を考慮したかぶりとなっているかを照査し,そ
の結果を監督員に報告する。また,不備を発見したときは監督員にその
事実が確認できる資料を書面により提出し,確認を求める。
(4)鉄筋の材質を害しない方法で加工し,これを所定の位置に正確に,堅
固に組立てる。
(5)亜鉛メッキ処理の加工を行う場合,その特性に応じた適切な方法でこ
れを行う。
(6)エポキシ系樹脂塗装,鉄筋の加工・組立てを行う場合,塗装並びに鉄
- 11 -
筋の材質を害さないよう,衝撃・こすれによる損傷のないことを作業完
了時に確認し,監督員に報告する。
(7)エポキシ系樹脂塗装,鉄筋の切断・溶接による塗膜欠落や加工・組立
てにともなう有害な損傷部を発見した場合,十分清掃した上,コンクリ
ートの打込み前に適切な方法で補修し,監督員に報告する。
(b) 加
工
(1)鉄筋は常温で加工する。ただし,鉄筋をやむを得ず熱して加工すると
きは,既往の実績を調査し,現地において試験施工を行い,悪影響を及
ぼさないことを確認したうえで施工方法を定め,監督員の承諾を得たの
ちに施工する。なお,調査・試験及び確認資料を整備し,検査時に提出
する。
(2)鉄筋の曲げ形状は,次によるものとする。
(i)標準フック
①
標準フックとして,半円形フック,直角フックあるいは鋭角フックを
用いる。
②
半円形フックは,鉄筋の端部を半円形に 180 °折り曲げ,半円形の端
から鉄筋直径の 4 φ以上で 60mm 以上まっすぐ延ばしたものとする。
(1.3.1 図参照)
③直角フックは,鉄筋の端部を 90 °折り曲げ,折り曲げてから鉄筋直
径の 12 倍以上まっすぐ延ばしたものとする。(1.3.1 図参照)
④
鋭角フックは,鉄筋の端部を 135 °折り曲げ,折り曲げてから鉄筋
直径 6 倍
以上で 60mm 以上まっすぐに延ばしたものとする。
(1.3.1
図参照)
1.3.1図
鉄筋端部のフック形状
(ii)軸方向鉄筋
軸方向引張鉄筋に普通丸鋼を用いる場合には,標準フックとして常に
半円形 フックを用いる。軸方向鉄筋のフックの曲げ内半径は,1.3.3 表
の倍以上とする。
- 12 -
1.3.3表
種
類
フック曲げ内半径
曲げ内半径(r)
フック
スターラップ,帯鉄筋及びフープ鉄筋
普通丸鋼 SR235
2.0 φ
1.0 φ
SR295
2.5 φ
2.0 φ
SD295A,B
2.5 φ
2.0 φ
異形棒鋼 SD345
2.5 φ
2.0 φ
SD390
3.0 φ
2.5 φ
SD490
3.5 φ
3.0 φ
(注)φは鉄筋の直径
(iii)スターラップ,帯鉄筋及びフープ鉄筋
①
スターラップ,帯鉄筋及びフープ鉄筋は,その端部に標準フックを
設ける。
②
普通丸鋼をスターラップ,帯鉄筋及びフープ鉄筋に用いる場合は,
半円形フックとする。
③
異形棒鋼をスターラップに用いる場合は,直角フック又は鋭角フッ
クを設ける。
④
異形棒鋼を帯鉄筋及びフープ鉄筋に用いる場合は,原則として半円
形フック又は鋭角フックを設ける。
⑤
スターラップ,帯鉄筋及びフープ鉄筋のフックの曲げ内半径は,1.3.3
表の倍以上とする。ただし,φ≦ 10mm のスターラップは,1.5 φの曲げ
内半径でよい。 ここに,φは鉄筋直径である。
(ⅳ)その他の鉄筋
①
折曲鉄筋の曲げ内半径は,鉄筋直径の 5 倍以上とする。(1.3.2 図参照)
ただし,コンクリート部材の側面から 2 φ+ 20mm 以内の距離にある鉄
筋を折曲鉄筋として用いる場合には,その曲げ内半径を鉄筋直径の 7.5
倍以上とする。
1.3.2図
②
折曲鉄筋の曲げ内半径
ラーメン構造の隅角部の外側に沿う鉄筋の曲げ内半径は,鉄筋の直径
の 10 倍以上とする。(1.3.3 図参照)
- 13 -
③
ハンチ,ラーメンの隅角部などの内側に沿う鉄筋は,スラブ又ははりの
引張りを受ける鉄筋を曲げたものとせず,ハンチの内側に沿って直線の鉄
筋を用いる。
(1.3.3 図参照)
1.3.3図
ハンチ,ラーメンの隅角部などの鉄筋
(3)鉄筋は,常温で加工する。
(c) 組立て
(1)鉄筋は,組立てる前にこれを清掃し浮き錆や鉄筋の表面についた泥,油,
ペンキ,その他鉄筋とコンクリートとの付着を害するおそれのあるものは
これを取除く。
(2)鉄筋は正しい位置に配置し,コンクリートを打込むときに動かないよう
組立用鉄筋を用いるなどして十分堅固に組立てる。また,鉄筋の交点の要
所は,直径 0.8mm 以上のなまし鉄線,又は適切なクリップで緊結し,鉄筋が
動かないようにする。
(3)原則として曲げ加工した鉄筋を曲げ戻してはならない。型枠に接する
スペーサーはコンクリート製あるいはモルタル製で本体コンクリートと
同等以上の品質を有するものを使用する。また,打設するコンクリート
と一体化する形状のスペーサーを使用し,これ以外のスペーサーを使用
する場合は使用前に,監督員の承諾を受ける。
(4)特記なき限り,鉄筋のかぶりを保つよう,スぺーサーを配置するもの
とし,構造物の側面については 1 ㎡当たり4個以上配置する。鉄筋のかぶりとは,
コンクリート表面から鉄筋までの最短距離をいい,設計上のコンクリート表面から
主鉄筋の中心までの距離とは異なる。
(5)特記に示されていない鋼材(組立用鉄筋など)を配置する場合は,そ
の鋼材についても所定のかぶりを確保し,かつその鋼材と他の鉄筋との
あきは建築編第 7 章の規定によるものとし,監督員の承諾を得る。
(6)構造物鉄筋の組立完了後は,監督員の立会いを受ける。
(7)鉄筋を組立ててからコンクリートを打込むまでに,鉄筋の位置がずれた
り,泥,油等の付着がないかについて確認し,清掃してからコンクリートを
打設する。
(d) 継
手
- 14 -
(1)特記に示されていない鉄筋の継手を設けるときには,継手の位置及び
方法は施工前に監督員の承諾を得る。
(2)特記に明示された場合を除き,継手は,同一断面に集めてはならない。
継手を同一断面に集めないために,継手位置を軸方向に相互にずらす距離
は,継手の長さに鉄筋直径の 25 倍か,断面高さのどちらか大きい方を加え
た長さ以上とする。
(3)鉄筋の継手位置は,引張応力の大きい断面を避ける。
(4)鉄筋の継手は,特記による所定の長さを重ね合わせ,直径 0.8mm 以上の
なまし鉄線で数箇所緊結する。
(5)将来の継足しのために,構造物から露出しておく鉄筋は,損傷,腐食
などを受けないよう保護する。
(6)鉄筋の継手に,ねじふし鉄筋継手,ねじ加工継手,溶接金属充填継手,モル
タル充填継手,自動ガス圧接継手,エンクローズ溶接継手などを用いる場合
には,鉄筋の種類,直径及び施工箇所に応じた施工方法を選び,その品質を
証明する資料を監督員に提出して承諾を受ける。
(7)ガス圧接は,建築編 7 章 11 節の規定による。
(8)継手部と隣接する鉄筋とのあき,又は鉄筋部相互のあきは,建築編第
5章の規定によるものとする。
1.3.6
型枠及び支 (a)
保
一般事項
(1)型枠及び支保の施工にあたっては,コンクリート部材の位置,形状及び寸
法が確保され,構造物の品質が確保できる性能を有するコンクリートが得
られるように施工する。
(2)型枠は,容易に組立て及び取りはずすことができ,せき板又はパネル
の継目はなるべく部材軸に直角又は平行とし,モルタルの漏れない構造
にする。
(3)特に指定のない場合でも,コンクリートのかどに面取りを施工する。
(b) 型
枠
(1)せき板の内面には,はく離剤を均一に塗布するとともにはく離材が鉄
筋に付着しないようにする。ただし,防水モルタル及びモルタル
防水仕上げ面に使用する型枠には,塗布しない。
(2)型枠を締付けるにあたっては,ボルト又は棒鋼を用いる。また,外周
をバンドなどで締付ける場合,その構造,施工手順などを施工計画書に
記載する。これらの締付け材は,型枠を取りはずした後,コンクリート
表面に残さない。型枠取外し後,コンクリート表面から 2.5cm の間にあ
る型枠締付材(ボルト,棒鋼等)の部分は穴を開けてこれらを取り去る
とともに,その時生じたコンクリート面の穴は,本体コンクリートと同
等以上の品質を有するモルタルで隙間のないように補修し監督員の確認
を受ける。
(c) 支
保
- 15 -
(1)支保の施工にあたり,荷重に耐えうる強度を持った支保を使用するとと
もに, 受ける荷重を適切な方法で確実に基礎に伝えられるように適切な形
式を選定する。
(d) 組立て
(1)重要な構造物の型枠及び支保の組立ては,あらかじめ組立て工作図を
作成し,監督員に提出する。
(2)必要のある場合は,型枠清掃,検査及びコンクリートの打込みに便利
なように適当な位置に一時的開口部を設ける。
(3)型枠は,足場,造形などの仮設物と連結させてはならない。
(4)セパレータ又は型枠の支えなどで,コンクリートに埋込みとなるもの
は,鉄製又はコンクリート製とする。
(5)支保の基礎は,過度の沈下や不等沈下などを生じないようにする。
(6)重要な構造物の型枠及び支保は,コンクリートを打込む前に監督員の確
認を受ける。
(e) 型枠・支保の取りはずし
(1)型枠及び支保は,コンクリートがその自重及び施工中に加わる荷重を
受けるのに必要な強度に達するまで,取りはずしてはならない。
(2)型枠及び支保の取りはずし時期及び順序の計画については,セメント
の性質,コンクリートの配合,構造物の種類とその重要性,部材の種類
及び大きさ,部材の受ける荷重,気温,天候,風通しなどを考慮して,監
督員と協議する。
(3)型枠及び支保を取りはずした直後に構造物へ載荷する場合は,コンク
リートの強度,構造物の種類,作用荷重の種類と大きさなどを考慮して,
構造物が有害なひび割れその他の損傷を受けないようにする。
4節
敷地造成工事
1.4.1
一般事項
(a) 地質調査
(1)現場の土及び岩の分類及び状態を把握しておく。
(2)特記により,地質調査を行った場合は,資料を整理し,監督員に報告する。
(b) 防災対策
工事の施工に先立ち,現地調査を行い工区内外の排水状態,土砂流出,危険箇所
などを常に把握しておく。
(c) 湿地,湧水などの処理
特記に記載のない軽微な湿地,湧水などの排水についての処置方法は監督員と協
議する。
1.4.2
敷地整地工 (a)
敷地の整地は,構造物と周辺地盤及び道路と敷地面とのなじみを含み,
整地地盤の整正及び芝工に支障のない不陸整正までとする。
- 16 -
(b) 整地の範囲は,特記なき限り別途建築工事が既に着工されている場合又
は同時施工の場合,建物回り 4m の範囲を除外する。
(c) 仕上げ地表面の排水勾配は,0.5 %以上とする。
(d) 建築物に接するのり肩及びのり尻には,300 ∼ 500mm の水平部分を設置
する。
1.4.3
のり面工
(a) 法面整形
(1)法面整形にあたり,特記にしたがって正しい形状に仕上げるとともに,法尻,法
肩が出入りしたり,法面が波打つことのないように仕上げる。また,法面のゆるん
だ転石,岩塊などは,落石などの危険のないように取除く。
(2)盛土法面の整形の施工にあたり,法面の崩壊が起こらないように締固めを行う。
(b) 法面削取
法面削取にあたり,特記にしたがって正しい形状に削取りを行い,1.の規定など
仕上げの精度は要しないが,ゆるんだ転石,岩塊などがなく,法面勾配及び掘削
数量の確認が可能な程度に仕上げる。
(c) 種子吹付
法面の種子吹付は 23 章 4 節の規定による。
(d) 法面芝付
(1)切土法面の張芝は 23 章 4 節の規定による。
(2)盛土法面の筋芝は 23 章 4 節の規定による。
1.4.4
築山工
(a) 材
料
(1)芯土は,盛土材に適した適度の粘性を有する良質土とする。
(2)表土(厚さは特記による)は,植物の生育に適した土壌とする。
(b) 工
法
(1)景姿図に基づいて位置,高さを設定し,芯土で大体の形を造り,周囲
の条件に従い景姿の修正を行いつつ仕上げる。
(2)築山の表面仕上げに当たっては,締固めすぎないよう留意し,各種の
排水施設の位置及び表面排水勾配を十分考慮して,適切な景姿に仕上げ
る。
1.4.5
植栽基盤工
(a) 植栽基盤の整備は,植物の生育に適した土壌環境を整える事を目的とする。
(b) 植栽基盤の整地を行う際には,植栽地に対して必要以上の重機の出入りは避け
て,土壌の固結防止を図る。また,やむを得ず出入りを必要とする場合には,特
定の搬路を設けてこれを通行させるものとし,搬路を現況に戻すには,必ず固結
した土壌を壊砕する。
(c) 植栽基盤の整備内容及び範囲は,特記による。
(d) 土壌改良を行う場合は,指定した範囲のきょう雑物を取り除き,大きな土塊が
無くなるまで耕運を行い,雨水が浸透する程度に軽く締固める。
- 17 -
(e) 土壌改良を行う際には,表面勾配だけでなく,有効土層底盤部における排水が
良好となるように注意する。
(f) 土壌改良工の整備内容及び範囲は,特記による。
- 18 -
第2章
第1節
舗
装
工
事
一般事項
2.1.1
適用範囲
1.この章は,主として構内の舗装工事並びに街きょ,縁石,速攻等を設置
する工事に適用する。
2.1.1-1
準用規定
屋外整備工事に関する規定は,国土交通省大臣官房官庁営繕部監修「公共
建築工事標準仕様書(建築工事編)22章を準用する。読み替えに関する事
項は,1.1.1-1 による。
第2節
独自規定
2.2.1
福島県独自
仕様
2.1.1-1 準用規定の他に,以下の内容は県独自の仕様として追加する。
県独自仕様と各仕様書が重複する場合は県独自仕様書を優先する。
11節 土系園路工(追加)
22.11.1
土系園路工 (a)材料
(1)砂は,きょう雑物などを含まない川砂又は海砂とし,細目とする。
(2) 化粧砂は,きょう雑物などを含まない川砂又は海砂とし,細目とする。
(3) 石灰岩ダストは,栃木県葛生産,埼玉県秩父産などの良質のものとし,
粒径は,概ね 2.5mm以下とする。ただし,ダスト(粒径 2.5mm以下)1
m3当たり生石炭 150kgを混合したものを使用してもよい。なお,産地物,生
石灰の混合物どちらも材料見本を,事前に監督員に提出する。
(4) 表層安定剤は,塩化マグネシウム又は塩化カルシウムとする。
(5) 良質土は,黒土,赤土又は真砂土を標準とし,不純物を含まない均質な
ものとする。
(6) 黒土は,黒色膨軟な火山灰土とする。
(7) 赤土(ローム質)は,関東地方に産する赤褐色の火山灰土を標準とする。
(8) 真砂土は,関西地方又は九州地方に産する花こう岩質岩石の風化土を標
準とする。
(b)工法
- 19 -
(1) 砂舗装の砂と良質土は,よく混合したのち均一に敷均し,散水,転圧及
び不陸整正を繰返して特記に示す高さ及び厚さに仕上げる。
(2) 砕石及び石灰岩ダスト舗装は均一に敷均し,散水,転圧及び不陸整正を
繰返して特記に示す高さ及び厚さに仕上げる。
(3) 化粧砂は厚さ3mm程度に均一に敷均し,転圧とブラッシングを繰返し
て仕上げる。
(4) 表層安定剤は特記による量を均一に散布し,適度の散水を行う。
(5) ブランコなどの遊戯施設周辺は,特にれきその他の障害物を取除き,水
はけよく中高に仕上げる。
(6) 混合については,5.4.1による。
12節 レンガ舗装工(追加)
22.12.1
レンガ舗路 (a) 材料
工
普通レンガは,JIS R 1250(普通レンガ)による3種の規格に適合する。
(b)工法
(1) 割付け
割付けについては,22.8.4による。
(2) 目地
(i) 目地は,指定されたパターン及び目地幅によって,ゆがみなく仕上げ
る。
(ii) レンガ舗装の化粧目地は,特記による。また,舗装表面にモルタルを
付着させてはならない。
(iii) 伸縮目地は,特記による
(3) 据付け
据付けについては,22.8.4による。
13節 タイル舗装工(追加)
22.13.1
タイル舗装 (a)
工
材料
(1) タイルは屋外用タイルとし,JISA 5209(陶磁器質タイル)の磁器質タ
イル又はせっ器質タイルの規格に適合するものとし,寸法,形状,色合いな
どは特記による。
(2) 路面のすべり抵抗値は,BPN40 以上(湿潤状態)とする。
(3) 張付け用モルタルは,22.8.4の規定による。
(b)
工法
(1) 割付け
割付けについては,22.8.4による。
(2) 目地
(i) 目地は,指定されたパターン及び目地幅によって,ゆがみなく仕上げる。
- 20 -
(ⅱ) タイル舗装の目地は,特記による。
(ⅲ) 伸縮目地はバックアップ材(発泡ポリエチレン)の上にポリサルファ
イド系コーキング材を塗り込む。特記なき限り伸縮目地に囲まれた1区
画は 10 m2以下とする。
なお,タイルとベースコンクリートの伸縮目地の位置は必ず合わせる。
(3) 据付け
(i) 据付けについては,22.8.4による。
(ⅱ) 床用タイル張りは,あらかじめ厚さ 20 mm程度のならしモルタルを作
り7日間以上養生するものとし,その面を清掃,水しめしを行い,張付け
モルタルを5mm程度塗布し,木づち類でタイルを1枚ずつたたき込む。
タイルの圧着の深さは,タイル厚の 1/2以上とする。なお,張付けモルタ
ルの1回の塗付け面積は,2㎡以下,張り時間は 20 分以内とする。上記
によらない場合は,監督員の承諾を受ける。
14節 石材系舗装工(追加)
22.14.1
石材系園路 (a) 材料
工
(1) 石材は,産地による色合いその他の特性を備えた品質良好なものとする。
(2) 小舗石は,1辺 80 ∼100 mm程度の立方体に近い形に加工された花こ
う岩とし,産地は,特記による。
(3) 鉄平石は,長野県諏訪産の輝石安山岩又はこれに準ずる。
(4) 青石は,埼玉県比企郡産,群馬県多野郡産若しくは愛媛県西宇和郡産
の結晶片岩又はこれに準ずる。
(5) 丹波石は,兵庫県多紀郡付近で産出される安山岩又はこれに準ずる。
(b) 工法
(1) 割付図に従い,石材に加工を加えながら,石相互のなじみ,高さ及び目
地をそろえて仕上げる。
(2) 化粧目地は,特記による。
(3) 型枠,伸縮目地などは,22.5.4による。
- 21 -
第3章
第1節
雨水・汚水排水設備工事
一般事項
3.1.1
適用範囲
この章の工法等は,共通仕様書(土木工事編)及び国土交通省大臣官房
官庁営繕部監修「公共建築工事標準仕様書(建築工事編)21章を準用する。
- 22 -
第4章
第1節
植
栽
工
事
一般事項
4.1.1
適用範囲
この章は,樹木,芝張り,吹付けは種及び地比類の植栽工事に適用する。
4.1.2
屋外整備工事に関する規定は,国土交通省大臣官房官庁営繕部監修「公共
準用規定
建築工事標準仕様書(建築工事編)23章を準用する。読み替えに関する事
項は,1.1.1-1 による。
- 23 -
第5章
工作物工事
第1節 一般事項
5.1.1
一般事項
(a) 適用範囲
鉄筋,左官,塗装,給水,排水,溶接,電気設備,機械設備工事などで本
章に記載のないものは,建築編,電気編又は機械編の規定による。
(b) 施工図
部材の取合い,収まり,配筋,目地割付け,塗装の塗り分け,標識の書体,他工事
との取合いなどについて監督員と協議のうえ,必要に応じて施工図を作成
し,監督員に提出する。
(c) 色彩計画
色彩は,設計図又は別途指示する色彩計画書による。
(d) コンクリート
コンクリートについては,1.3.1 ∼ 4(コンクリート)の規定による。
(e) 型
枠
型枠については,1.3.6(型枠)の規定による。
(f )鉄
筋
鉄筋については,1.3.5(鉄筋)の規定による。
(g) 木材の防腐処理
(1)工
法
木材防腐処理方法は,特記による。
(2)材
料
木材防腐処理は,特記なき限り次による。また,表面処理用防腐剤は,
環境に配慮した防腐剤とし,種類及び品質は特記による。なお,特記の
ない場合は,次の(イ)∼(ニ)に基づき使用する防腐剤を決定し,監督
員の承諾を受ける。
(i)木材防腐剤は,JIS K 1570(木材防腐剤)の規格に適合するものとす
る。
(ii)木材に防腐加工処理を行う場合は,クレオソート油を使用しないもの
とする。
(ⅲ)木材防腐剤の組成,性能等は JIS K 1571(木材防腐剤の性能基準及び
試験方法)によるほか,JIS A 9108(土台用加圧式防腐処理木材)の規定
による。
(ⅳ)防腐処理材の品質,製造方法,試験方法及び検査は,JIS A 9108 の規定
による。
(h) 構造物土工
構造物土工については,1.2.1(構造物土工)の規定による。
- 24 -
5.1.2
遊具組立
設置工
(a) 材
料
(1)金属製遊戯器具など
遊戯施設整備工に使用する金属材料は,次の規格に適合したもの又は,
これと同等以上の品質を有するものとする。
(i)鉄鋼系
JIS G 3101
(一般構造用圧延鋼材)
JIS G 3444
(一般構造用炭素鋼管)
JIS G 3452
(配管用炭素鋼鋼管)
JIS G 3466
(一般構造用角形鋼管)
JIS G 5501
(ねずみ鋳鉄品)
JIS G 5502
(球状黒鉛鋳鉄品)
JIS 規格品
その他鋼材
(ii)ステンレス系
JIS G 3448
(一般配管用ステンレス鋼管)
JIS G 4303
(ステンレス鋼棒)
JIS G 4305
(冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯)
JIS 規格品
その他ステンレス鋼材
(ⅲ)非鉄金属系
JIS H 4000
(アルミニウム合金の板及び条)
JIS H 4080
(アルミニウム合金継目無管)
JIS 規格品
その他非鉄金属系
(ⅳ)商標記号など
製品は,製作所の商標記号を刻印するものとする。また,生産物賠償責
任保険の加入の写しを監督員に提出する。
(ⅴ)マリアブル
マリアブルとは,JIS G 5705(可鍛鋳鉄品)2 種 FCMW38 又は 4 種
FCMB37 とする。
(ⅵ)ダクタイル
ダクタイルとは,JIS G 5502(球状黒鉛鋳鉄品)2 種 FCD45 とし,720
℃で 2 ∼ 6 時間の熱処理をしたものとする。
(2)コンクリート工作物
コンクリート製品は JIS の規格に適合するものとし,JIS のないものの品
質等は特記による。
(3)木製遊戯器具など
(i)木材の規格及び樹種等は特記による。なお,取合い,おさまりの詳細につ
いて,監督員の指示するものは,施工図を作成のうえ提出する。防腐処理
は特記なき限り,5.1.1 の 7(木材の防腐処理)による。
(ii)製品は,製作所の商標記号を刻印又はほかの方法により標示する。また,
指定の防腐処理の処理証明書及び生産物賠償責任保険の加入の写しを監
- 25 -
督員に提出する。
(4)木材その他の工作物
(i)木
材
木材の規格及び樹種などは特記による。防腐処理は特記なき限り,5.1.1
の(g)(木材の防腐処理)の規定による。
(ii)レンガ及びタイル
①
レンガは 22.12.1(材料)の規定による。
②
タイルは 22.13.1(材料)の規定によるほか,建築編 11 章の規定
による。
なお,徒渉池等に使用するモザイクタイルは,磁器質無ゆうのものを使
用する。
(iii)自然石
①
石材は,産地による色合いその他の特性を備えた品質良好なものと
する。
②
切石などの仕上げについては特記による。
(ⅳ)砂
砂場の砂は川砂(細目)とする。
(b) 工
法
(1)金属製遊戯器具など
(i)ボルト,ナット又は軸による接合の場合は,ゆるみ,抜け,落ちなど
のないように止めねじ,座金,ワリピンなどを用いて十分締付ける。
(ii)回転部分その他摩滅のおそれのある部分は,給油孔を設け,据付け後
グリス等を十分給油する。
(iii)ブランコ及びこれに類似する施設で安全上必要な箇所については,ダ
ブルナット又は袋ナットを使用する。
(ⅳ)亜鉛めっきを行った後の溶接箇所,施工中の傷などに対しては,高濃
度の亜鉛末塗料の塗布を行う。
(ⅴ)各施設器具の据付けにあたっては,G.L.からの高さ,水平,ねじれの
有無,据付け強度などを十分注意して施工する。
(ⅵ)基礎の上面は金ごて仕上げとし,中高に仕上げ,端部は R をとる。
(2)コンクリート工作物
(i)徒渉池等の底部コンクリート打込みは全面一度に行うようにし,途中で
打継ぎしないよう注意する。
(ii)徒渉池等は,工事完成後 24 時間以上満水状態で放置後に,監督員の
立会いのもとに調整検査する。
(iii)コンクリートつつき仕上げは,トンボ又はこれに類する工具により,対象
面に対し直角に切削して仕上げる。この場合,その深さは 3 ∼ 5mm 程
度とする。
なお,化粧目地などのある場合は,所定の幅を残し,注意して仕上げる。
(ⅳ)コンクリートはつり仕上げは,のみ,たがね又はこれに類する工具に
- 26 -
より,対象面に対し鋭角に切削して仕上げる。この場合,その深さは 5
∼ 10mm 程度とする。なお,化粧目地などのある場合は,所定の幅を
残し,注意して仕上げる。
(v)構造物(プレキャストコンクリート製品を含む。)の各稜の R は,10mm
を標準とする。
(3)木材その他の工作物
木工事については建築編 12 章の規定による。
2節
修景施設整備工事
5.2.1
一般事項
(a)
一般事項については,特記によるもののほか,5.1.1(一般事項)の規定に
よる。
(b) 材料については,5.1.2 の(a)(材料)の規定による。
(c) 工法については,5.1.2 の(b)(工法)の規定による。
(d) 土工については,1.2.1(構造物土工)の規程による。
5.2.2
石組工
(a) 材
料
(1)自然石は,設計図書に基づいて大きさ及び形状を厳選し,更に材種,産地
に応じた特性を持ち,不適当な色合い,割れ,欠けなどの欠点のないものと
する。
(2)現場搬入前に現地において,監督員と協議のうえ決定する。これにより
難い場合は写真又は見本品を提出し,監督員の承諾を受ける。
(3)現場搬入後施工する前に,数量,品質及び重量証明を監督員に提出す
る。
(4)石材の運搬に際しては,表面を損傷しないようにする。
(b) 工
法
(1)自然石の配分及び配置に際しては,材種,形状,色合い,周囲との取合い等
を十分考慮する。
(2)石組みは,石の相及び周囲との関係を検討し施工するものとし,必要に応
じ監督員に施工図を提出する。
(3)石の据付けは,個々の石の大きさ,形,色合いなどを四方から観察して仮
据えし,石の位置,向き,深さなどを検討した後,本据えを行う。
5.2.3
四 つ 目 垣 (a) 材
工
料
(1)柱は杉又は桧とし,防腐処理は特記による。
(2)唐竹は 2 年もの以上径 25mm 内外とし,粘り強く,曲がり,腐れ,虫
食いなどの欠点のない生育良好なものとし,端部の処理については,原則
節止めとする。
(3)しゅろなわは径 3mm の黒色とし,腐れ又は虫食いがなく,ビニールな
どの混じりのない良質品とする。
- 27 -
(b) 工
法
(1)胴縁は,竹にきりもみのうえ,釘止めしゅろなわ掛けとする。なお,連
節は,一節のさしこみつなぎとする。
(2)たて子は天端節止めとし,胴縁をはさみ,ちどりに配置し,しゅろなわ 2
本どりで掛け,男結びとする。
3節 管理施設整備工事
5.3.1
一般事項
一般事項については,特記によるもののほか,5.1.1 の規定による。
5.3.2
柵
工
(a) 材
料
(1)パイプ柵など
鋼材は,JIS G 3444(一般構造用炭素鋼管)又は JIS G 3452(配管用炭素鋼鋼
管)の規格に適合するものとする。
(2)ネットフェンス
(i)構成部材は,JIS A 6518(ネットフェンス構成部材)によるものとし,種類
寸法などは,特記による。
(ii)ひし形金網は JIS G 3552(ひし形金網)の規格に適合するものとし,種類
寸法等は,特記による。
(iii)焼
丸
太
焼丸太は杉又は桧とし,天端とも焼き,デッキブラシなどで表面をみがいた
ものとする。
(b) 工
法
(1)パイプ柵など
(i)鋼材は防錆処理を行い,塗装は建築編第 20 章による。
(ii)溶接箇所などで曲がりやねじれの起きないよう注意して施工する。
(iii)現場組立てパイプ柵は,運搬などによる表面の損傷がないよう十分
留意し,固定部分は緩みのないよう注意し,堅固に締付ける。
(iv)基礎はコンクリートブロックに支柱を建込み,モルタル 1:3 により充
てんし,基礎上部はモルタル金ごて仕上げとし,中高に仕上げる。
4節 グラウンド・コート整備工事
5.4.1
一般事項
(a) 混合機種は耕うん機(0.4t 級)又はトラクター(1.Ot 級)などを用いるもの
とし,混合面積及び現場との取合いなどを考慮して,機種を選定する。
(b) 混合の 1 層の仕上がり厚さは 200mm 以下とし,耕うん回数は 3 回以上と
する。
(c) 混合は,縦方向,横方向交互に行い,混合土砂などのバランスをとりながら均
質に仕上げる。
- 28 -
(d) 混合は開始から仕上げまで連続して行い,混合幅の 1/3 以上を重ねる。
(e) 路床,路盤などの先行層面に損傷を与えないよう施工する。
5.4.2
グラウンド・
(a) 材
料
コート用
(1)荒木田土は特記による。
舗装工
(2)火山砂利は,大島産,浅間産,榛名産又は鹿児島古江産などで,粒径 40mm 以
下で,有機物などの不純物を含まない良質のものとする。なお,事前に材
料見本を監督員に提出する。
(3)化粧砂,表層安定剤及び良質土は,2.7.7 の 1(材料)の規定によるものと
する。
(4)グラウンド,コート類のラインは,特記による。
(b) 工
法
(1)一般事項
グラウンド,コート類の施工にあたっては,敷地の状況,その他園地との取
合いを考慮し,正確に位置出しをする。
(2)クレイ舗装
(i)荒木田土は均一に敷均し,散水,転圧及び不陸整正を繰返し,特記に示す
高さ及び厚さに仕上げる。
(ii)仕上がり面は土塊の残らぬようレーキなどで十分かきならす。
(iii)荒木田土などの表層仕上がり厚さが 30mm 以下の場合は,路床又は下
層土面をレーキなどで浅くかきならし,なじみよくしたうえで敷均し,
転圧を行う。
(iv)化粧砂は厚さが 3mm 程度に均一に敷均し,転圧とブラッシングを繰
返して仕上げる。
(v)表層安定剤は特記に示す量を均一に散布し,適度の散水を行いながら
転圧する。
(3)コート仕上げ
(i)表面勾配は,ネットポストライン又はデビジョンラインを分水界とし
て,コート縦軸方向 0.5 %の勾配とし,周囲の側溝付近ではややきつめ
にとる。
(ii)ガイドマークは標準防腐処理をした桧などの角材(45mm 角,長さ 150mm
以上)等とし,所定の位置に仕上げ面と平坦になるまで打込む。
(iii)ラインはガイドマークを基準に水糸を張り,それに沿って横振れのな
いよう施工する。
(4)グラウンド仕上げ
(i)表面勾配は,ピッチャーズマウンドから周囲に向かって 0.5 %以上の勾
配とし,周囲の側溝付近では,ややきつめにとる。
(ii)ピッチャーズマウンドは,ピッチャープレートの天端を頂点に所定の
高さに盛土を行い,内野面となじみよく仕上げる。
(iii)ガイドマークは,標準防腐処理をした桧等の角材(45mm 角,長さ 300mm
- 29 -
以上)等とし,杭の頭を地表面から 20mm 程度沈むように打込み,目印
としてゴム片等を結び付ける。
(iv)ファウルポールは,ファウルライン外側垂直線に,ポール外側面を合
わせて所定の位置に建込む。
(v)ファウルライン沿いの芝類は,ラインより 910mm の位置から植付け
る。
5節
ウォール・擁壁工事
5.5.1
一般事項
(a) 調
査
(1)基礎地盤について,土質及び湧水の状況,支持力などを調査し,その結
果を監督員に報告する。なお,支持力試験の方法は特記による。
(2)擁壁などの背面について,土(盛土材又は地山)の諸性質,湧水及び地
表水の状況などを調査し,その結果を監督員に報告する。
(b) 材料一般
(1)石材は,特記による。
(2)石材は産地による色合いその他の特性を備えた品質良好なものとし,工
事着手前に監督員に見本を提出する。
(3)目地モルタルの配合は 1:2 を標準とする。
(4)裏込めに使用する透水材料及び伸縮目地の材料・厚さは,特記による。
(5)水抜きパイプは,JIS K 6741(硬質塩化ビニル管)によるものとし,口径
は特記による。
(c) 工法一般
(1)砕石,割栗石等の裏込め透水材は,擁壁背面に沈下が生じないように十分
に突固める。
(2)裏込めに割りぐり石を使用する場合はクラッシャランなどで間隙を充て
んする。
(3)伸縮目地の設置については, 特に地盤変化する箇所, 擁壁の高さが著しく
異なる箇所, または構造工法を異にする箇所が生じる場合は, 特記に示す位
置以外に監督員と協議のうえ, 有効に設置する。この場合, 伸縮目地の最大
設置間隔は, 監督員の指示によるものとし, 屈曲部は, 隅角部から擁壁の高さ
の分だけ避けて設置する。
(4)伸縮目地は, 基礎部まで設置する。
(5)設計図書に水抜きパイプ詳細位置が示されていない場合は, 特記に示され
た設置条件で施工図を作成し, 監督員に提出する。
(6)特記に水抜きパイプの設置条件が明示されていない場合は, 監督員の指示
による。
(7)水抜きパイプは, 水勾配をつけ, 透水槽に達するようにする。また, 水抜き
パイプから砕石などが流出しないようにする。
(d) 構造物土工
- 30 -
構造物土工は,1.2.1 による。
5.5.2
プレキャス (a) 製品の形状, 規格(建設大臣認定品)などについては, 監督員の承諾を得る。
ト擁壁工
(b) 据付け前に, 校舎面の泥, 油などの接合に書きするものは取除いておく。
(c) 製品の据付けに先立ち, 施工割付け図を作成し監督員に提出して確認を得る。
(d) 製品の荷卸し, 据付けなどに使用するクレーン車については, 施工現場の状
況考慮して適切な機種を選定する。
(e) 据付けにあたり, 敷モルタルの水平度を確認した後, 位置, 形状が所定の場所
に一致するように部材を設置し, くい違いやねじれが生じないように施工す
る。
(f)据付け完了後に製品の水平度, 鉛直度及び通り, 接続金具の取付け状態, クラ
ック, 角欠けなどについて確認を行い監督員の立会いを受けてから埋戻しを行
う。
5.5.3
ブロック積 (a) 材料
(張)擁壁工
コンクリートブロックは, 特記なき限り, JIS K5371(プレキャスト無筋コン
クリート)附属書 5(積みブロック)の規格に適合するものとする。
(b) 工法一般
(1)施工に先立ち, コンクリートブロックの汚れを落としたうえで組積みを行
う。また, 胴込め及び裏込めコンクリートの打込みにあたっては, 組積材と
の間に隙間ができないように十分に突固めを行い, 入念に施工する。
(2)コンクリートブロック練積みの施工にあたり, 合端付近に空隙が生じない
ように施工し, ほぼ平滑になるように目地を仕上げる。なお, 目地は両面化
粧仕上げとする。
(3)練積みの胴込め及び裏込めコンクリートを打設する場合は, 裏型枠を使用
する。
(4)裏型枠の施工は, 裏込めコンクリートの所定の厚さを確保し, また, コンク
リートが透水層内に流れ込まないように組立て, コンクリートの打込み後は
裏型枠を抜き取り, 隙間を埋める。
(5)擁壁背面の盛土又は埋戻しは, 良質土を選び十分に転圧を行い, 常にコン
クリートブロック積みと平行して施工する。
(6)必要に応じて, 施工図を作成し, 監督員に提示する。
(c) コンクリートブロック積み
(1)特記なき限り谷積みとする。
(2)基礎コンクリートの天端及び根石ブロックの据付けは,不陸,伸び,勾
配の乱れなどを生じないよう入念に施工する。
(3)目地の仕上げは,金ごてにて施工する。
(4)伸縮目地部分,端部及び曲線部などで隙間が生じる場合は,半ブロック
を使用する。ただし,監督員の承諾を得て,現場打コンクリートでこれに
- 31 -
代えることができる。この場合は,適用ブロックにならい,金ごてなどを
用いて仕上げる。
(5)端部保護ブロック及び天端コンクリートの施工にあたっては,裏込め材
の流出,地山の漏水や浸食などが生じないようにする。
(6)基礎の施工にあたっては,沈下,壁面の変形などのブロック積(張)工
の安定に影響が生じないようにする。
(d) コンクリートブロック張り
(1)適用範囲
コンクリートブロック張りについて,この号に記載のない事項は,前号の
規定によるものとする。
(2)施工面は十分突固め,張立て後に沈下やずれを生じないように仕上げる。
(3)合端においては,鉄棒などで突合せ,表面に凹凸のないように張立てる。
(4)空張りの場合においては,張り石またはブロックが移動しないよう,合
端から控えじりまで割栗石及び間隙充てん材を充てんする。
(5)連節ブロックの連合材の接合方法については,監督員の承諾を得る。
5.5.4
石積(張)
擁壁工
(a) 工法一般
(1)施工に先立ち石材の汚れを落としたうえで組積みを行う。また,胴込め
及び裏込めコンクリートの打込みにあたっては,組積材との間に隙間がで
きないように十分に突固めを行い,入念に施工する。
(2)割石積みの施工にあたり,合端付近に空隙が生じないように施工し,ほ
ぼ平滑になるように目地を仕上げる。
(3)雑割石積み,野面石積みの練積みの場合の目地仕上げ方法については,
特記による。
(4)練積みの胴込め及び裏込めコンクリートを打設する場合は,裏型枠を使
用する。
(5)裏型枠の施工にあたり,裏込めコンクリートの所定の厚さを確保し,ま
た,コンクリートが透水層内に流れ込まないように組立て,コンクリート
の打込み後は裏型枠を抜き取り,隙間を埋める。
(6)擁壁背面の盛土又は埋戻しは,良質土を選び十分に転圧を行い,常に石
積みと平行して施工する。
(7)端部保護ブロック及び天端コンクリートの施工にあたっては,裏込め材
の流出,地山の漏水や浸食などが生じないようにする。
(8)基礎の施工にあたっては,沈下,壁面の変形などのブロック積(張)工
の安定に影響が生じないようにする。
(b) 石積み
(1)割石積み
(i)特記なき限り谷積みとする。
(ii)合端は 10 ∼ 50mm, 目地幅は 10mm 以下とし,玄能ばらいを行い,なじ
- 32 -
みよくする。
(iii)すみ石,根石及び天端石の施工にあたり,小型のものを避ける。根石は,
基礎工になじみよく据付ける。
(2)切り石積
(i)切り石積みの施工にあたり,接触面の洗浄後,所定のモルタルを一様に
敷均し,積上げるものとする。
(ii)目地幅は,10mm を標準とし,平目地仕上げとする。また,石は谷切り
とする。
(iii)縦目地については,いも継ぎを避ける。
(c) 石張り
(1)適用範囲
石張りについて,この号に記載のない事項は,前号の規定による。
(2)施工面を十分突固め,張立て後に沈下やずれを生じないように仕上げる。
(3)合端においては,鉄棒などで突合せ,表面に凹凸のないように張たてる。
(4)空張りの場合においては,張り石またはブロックが移動しないよう,合
端から控えじりまで割栗石及び間隙充てん材を充てんする。
5.5.5
レンガ
ウォール
(a) 材
料
普通レンガは,特記なき限り 2.7.5 の規定による。
(b) 工
法
レンガは付着物を除去し,あらかじめ水中に浸し,適当に吸水させてから
施工する。目地はいも目地にならないよう割付けを行い,表面を清掃し,
水洗い目地ざらいをして化粧目地仕上げとし,目地深さは 2 ∼ 3mm 程度
とする。なお,1 日の積上げ高さは 1,200mm 以内とする。
5.5.6
タイル
ウォール
(a) 材
料
(1)タイルは,建築編 11.2.1 の規定による。
(2)張付けモルタルは,建築編 11.2.3 規定による。
(b) 工
法
(1)モザイクタイル張り,マスク張り,密着張り,改良圧着張り及び圧着張り工
法におけるコンクリート下地面の処理は,建築編 11.3.3(下地ごしらえ)
の 3 による。
(2)タイル張付け用モルタルは,建築編 11.1.3 による。
(3)タイルの種別による,タイル張り工法及び張付け材料の塗り厚は,建築
編 11.3.1 表による。
(4)各タイル張り工法の施工は,建築編 11.3.3 から 11.4.3 による。
- 33 -
5.5.7
コンク
(a) 材
料
リート
コンクリートブロックは,JIS A 5406(建築用コンクリートブロック)の
ブロック
規格に適合するものとし,特記なき限り B 種とする。
ウォール
(b) 工
法
目地は両面化粧仕上げとする。なお,1 日の積上げ高さは 1,200mm 以内とす
5.5.8
る。
現場打
擁壁工
(a) 一般事項
この項に記載なき事項は,1 章 3 節(コンクリート工事)の規定による。
5.5.9
玉石横工
(a) 材
料
玉石は,径 200mm 程度を標準とする。
(b) 工
法
石の大小,形の組合せなどに十分留意し,目地はいも目地にならないよう
5.5.10
なじみよく仕上げ,深目地仕上げとする。
割石・雑
割石積工
(a) 材
料
(1)割石は,JIS A 5003(石材)により,材質は花こう岩又は安山岩とし,
規格は特記による。
5.5.11
(2)雑割石は,花こう岩又は安山岩とし,規格は,特記による。
間知石
及び
コンクリ
ート間知
(a) 適用範囲
この節は,比較的土圧の小さい場合に使用する間知石及びコンクリート間
知ブロック積みに適用する。
ブロック
(b)材
料
積み
(1)間知石は表面がほぼ方形に近いもので,控えは四方落としとし,控え
長さは面の最小辺の 1.2 倍以上とし,材種は特記による。
(2)間知石の表面はほぼ平らなものとし,合端は 30mm 程度とする。
(3)コンクリート間知ブロックは JIS A 5371(プレキャスト無筋コンクリー
ト製品)の積みブロックにより,種類及び質量区分は特記による。
(4)地業の材料は建築編 4.6.2 により適用は特記による。
(5)コンクリートは,1.3.1 ∼ 4 による。
(6)目地用モルタルは,調合を容積比でセメント 1:砂 2 とする。
(7)硬質塩化ビニル管は,JISK6741 の VP 管とする。
(c) 工
法
(1)土工事は,1.2.1 による。
(2)地業は,材料に応じて,建築編 4.6.2 による。
(3)間知石積みは,練積みとし,次による。
- 34 -
(i)積み方は布積み又は谷積みとし,適用は特記による。特記がなければ,
谷積みとする。
(ii)谷積みの天端石及び根石は,表面が五角形の石を用いる。
(iii)間知石は,なるべく形状のそろった石を用い,根石,隅石及び天端
石は,なるべく大きな石を用いる。
(iv)石積みは,根石から積み始め,合端はげんのう払いを行い,控えが法面
に直角になるようにして,なるべく石面が一様になるように据え付け,
裏込めコンクリートを打ち込みながら積み上げる。また,石面には,
モルタルが付着しないように
する。
(v)裏込めコンクリートは,石積み面からコンクリート背面までの厚さを,
正しく保つようにする。
(vi)透水層として裏込め材を用いる場合は,石積みに伴い厚さを正しく充
填する。
(ⅶ)1 日の積上げ高さは,1.2m を超えないものとし,工事半ばの積終わり
は,段形とする。
(ⅷ)合端に空洞を生じた箇所は,モルタルを目地ごて等で充填する。
(ⅸ)目塗りは特記による。
(ⅹ)伸縮調整目地は 15m 程度ごと並びに勾配の変わる位置及び高さの
変わる位置に設け,目地の材種,厚さ等は特記による。
(xi)水抜きは,径 50mm 以上の硬質塩化ビニル管とし,土質に応じて2∼
3㎡に 1 個の割合で千鳥に設ける。また,水抜き管の元部に土砂流出
防止マット 200 × 200(mm)を設け,0.1 m 程度の砂利又は砕石をお
3
く。
(4)コンクリート間知ブロック積みは,次による。
(i)合端合せは鉄棒等を用い,げんのうは用いない。
(ii)伸縮調整目地部分及び端部は,半ブロックを用いる。
(iii)(i)及び(ii)以外は,(3)による。
(5)寒冷期の施工及び養生は,22.5.4[工法]及び 22.5.5[養生]によ
る。
(d) 養
生
(1)必要に応じて,シート等で覆い適宜散水して養生を行う。
(2)コンクリートが硬化するまでは,振動,衝撃等を与えない。
5.5.12
敷地境界
石標
石標の種別は 5.5.1 表により,適用は特記による。特記がなければ,B 種と
する。
5.5.1 表
A
石標の種別
種
B
種
花こう石類(文字記号等入り) コンクリートブロック製の市販品程度
- 35 -
石標の設置は,根切り底を突き締めたうえ,厚さ 60mm の砂利地業を行い,
監督員の立会いを受けて,コンクリートで根巻きして建て込む。
なお,コンクリートの調合は,容積比でセメント 1:砂 2:砂利 4 程度とす
る。
6節 道路園路広場整備工事
5.6.1
一般事項
(a) 特に勾配が急又は緩やかな交差点部における側溝及び,路面の勾配につい
ては,施行図を作成し適切に施工する。
(b) 路床,路盤,基層及び表層の転圧においては,振動ローラ(コンバインド
型 3 ∼ 4t 級)
,タイヤローラ(8 ∼ 20t 級)及びマカダムローラ(両輪駆動 10
∼ 12t 級)などの転圧機械を用いるものとし,転圧面積,現場との取合いなど
を考慮して,機種を選定する。また,工作物の取付け部,路側付近及び狭い箇
所などの転圧については,小型転圧機械(タンパなど)を選定する。
(c)
転圧は周囲の低い方から始め,高い中央部で仕上げ,縦方向,横方向交互
に行う。
(d) 転圧は開始から仕上げまで連続して行い,前に転圧した幅の 1/2 以上を重ね
る。
(e) 散水は淡水を用いるものとし,泥水などを使用してはならない。
(f) 土工については,1.2.2(道路土工)の規定による。
5.6.2
(a) 路床整正
舗装準備
下層路盤の施工に先立って,路床面の有害物を除去する。また,路床面に異常
工
を発見したときは,その状況を監督員に報告するとともに,その処置法につい
て監督員と協議する。
(b) 路盤整正
上層路盤の施工に先立って,下層路盤面の浮石その他の有害物を除去する。
また,下層路盤の異常を発見したときは,その状況を監督員に報告するととも
に,その処 置方法を監督員と協議する。
5.6.3
(a) 路床安定処理工
地 盤 改 良 (1) 一般事項
工
(i)安定処理に用いる安定材は特記によるものとし,施工に先立ち,試験
成績表を監督員に提出し,確認(書類など審査)を受ける。
(ii)安定処理に用いる安定材については,工事現場での材料確認検査を行う。
(iii)安定処理に用いる安定材の量及び安定処理した土の CBR 値は,特記に
よるものとし,配合試験を実施し,その結果について,監視員の承諾を得
る。
- 36 -
(iv)降雨時や路床部に予期しない地下水などがある場合は,作業を行わない。
(v)路床土に含水比の変化が認められた場合は,監督員と協議する。
(2)施工
(i)安定処理対象土に草木,木根,殻,大礫などを含む場合は,あらかじめ
除去する。
(ii)安定材の散布を行う前に現地盤の不陸整正や必要に応じて仮排水路など
を設置する。
(iii)所定の安定材を散布機械又は人力,レーキなどによって均等に散布する。
(iv)安定材散布終了後に適切な混合機械を用いて,混合する。また,混合中
は混合深さの確認を行うとともに,混合むらが生じた場合は,再混合を行
う。
(v)粒状の石炭を用いる場合には,一回目の混合が終了した後仮転圧して放
置し,生石炭の消化を待ってから再び混合を行う。ただし,粉状の生石炭
(0 ∼ 5mm)を使用する場合は,一回の混合とすることができるものとす
る。
(vi)路床安定処理工における散布及び混合を行うにあたり,粉塵対策の必要
性について,監督員と協議する。
(vii)混合が終了したら表面を粗均しした後,整形し締固める。当該箇所が
軟弱で締固め機械が入れない場合には,湿地ブルドーザなどで軽く転圧を
行い,数日間養生した後に整形しタイヤローラなどで締固める。
(ⅷ)路床改良の施工については,その改良部分の地下に埋設されている管類
などを破損しないように注意して施工する。
(b) 置換工
(1)置換工に用いる材料は,特記によるものとし,施工に先立ち材料の品質
について,監督員の承諾を受ける。
(2)置換の施工を行う場合は,掘削面以下の層を乱さないように留意しなが
ら置換材料を敷均し,締固めて仕上げる。
(3)置換材料を敷均す場合,仕上がり厚さは特記による。
(4)掘削面に異常を発見したときは,その状況を監督員に報告し,設計図書
について監督員と協議する。
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