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山口県たばこ対策ガイドライン改定(素案)(概要)

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山口県たばこ対策ガイドライン改定(素案)(概要)
山口県たばこ対策ガイドライン改定(素案)(概要)
県では、平成18年3月に策定した「山口県たばこ対策ガイドライン」に基づき、完全
空間分煙を基本とする「分煙」の他、「防煙」「禁煙支援」を柱とした対策を進めてきた
ところです。
この度、国から「多数の者が利用する公共的な空間については、原則として全面禁煙」
との基本的な方向性が示されたことから、その趣旨を踏まえ、たばこ対策をより積極的に
推進するため、ガイドラインを見直すこととしました。
Ⅰ 新旧ガイドラインの体系について
(旧ガイドライン)
たばこの煙による害のない社会の実現
分 煙
防 煙
禁煙支援
目標達成のための環境づくり
目標達成のための環境づくり
目標達成のための環境づくり
○普及啓発
○人材育成
○ネットワークづくり
○普及啓発
○人材育成
○ネットワークづくり
○普及啓発
○人材育成
○ネットワークづくり
(新ガイドライン)
たばこによる害のない社会の実現
受動喫煙防止
喫煙防止
禁煙支援
基盤整備
○普及啓発
○人材育成
○ネットワークづくり
○評価
<主な変更点とその考え方>
①「分煙」から「受動喫煙防止」へ変更
全面禁煙を新ガイドラインの基本とし、「受動喫煙防止」に変更しました。
②「防煙」から「喫煙防止」へ変更
これまで未成年者の喫煙開始を防ぐことを目標として「防煙」に取り組んできま
したが、用語の意味がわかりにくいことや、対象を成人にまで広げることとしたこ
とから、表現を変更しました。
③ガイドライン推進のための環境づくりを「基盤整備」として整理
たばこ対策を効果的に推進するための共通項目(普及啓発、人材育成、ネットワー
クづくり、評価)を「基盤整備」として整理しました。
-1-
Ⅱ 新ガイドラインの概要について
1 取組の中心となる3つの柱
(1)受動喫煙防止
ア 公共的な空間における受動喫煙防止対策について、下記のとおり基準を設定
※公共的な空間とは、多数の者が利用する施設及び区域(屋外)
施設の種別
具体的な施設
①子どもや健康に問題がある
学校、病院、児童福祉施設等
者等が定期的に利用する施
設
基 準
原則、敷地内禁煙
施
設 ②官公庁・健康増進関連施設 庁舎、体育館、スポーツ施設等 原則、施設内禁煙
等
③ ①②以外で、外部の人が 社会福祉施設(児童福祉施設以 原則、施設内禁煙
外)、劇場、観覧場、集会場、
多く利用する施設
ただし、
禁煙が難しい
展示場、百貨店、飲食店、鉄軌
場合は、適切な受動
道駅、バスターミナル、航空旅
客ターミナル、旅客船ターミナ 喫煙防止対策を講じ
ル、金融機関、美術館、博物館、 ること
商店、宿泊施設、屋外遊戯場、
遊技場、娯楽施設、鉄軌道車両、
バス、タクシー、航空機、旅客
船等、事務所、工場等
区 子ども等が利用する区域
域
通学路、公園等
受動喫煙防止対策の
ための配慮が必要
イ 喫煙場所設置の際の「10mルール」の設定
たばこの煙による害は、喫煙場所から離れた空間にまで影響を及ぼすことが知
られています。このため、喫煙場所を設置する場合は、通路、出入口、子どもの
いる空間等から概ね10m以上離すことが必要です。
(参考) 10mの根拠
「屋外における受動喫煙防止に関する日本禁煙学会の見解と提言(平成18年3月)」
無風という理想状態下で、ひとりの喫煙者によるタバコ煙の到達範囲は直径14メー
トルの円周内であるとのデータを踏まえ検討委員会で検討した結果、複数の喫煙者
が利用することなどを考え、現実的な数値として10mを設定。
ウ 施設ごとの禁煙・分煙状況の利用者への標示
施設の禁煙・分煙状況を利用者に示すため、禁煙・分煙レベルに応じた標示(例
「全面禁煙」「完全空間分煙」等)を作成し、事業所や飲食店等に配布します。
(2)喫煙防止
喫煙防止指導を効果的に行うための「喫煙防止指導マニュアル」を作成します。
-2-
(3)禁煙支援
禁煙補助薬が利用しやすくなったこと、禁煙補助薬を用いた禁煙支援の効果が高
いこと、疾病を有する者への対応が必要とされることが多いことなどから、市町及
び県健康福祉センターにおいては、対象者に応じて、医療機関(禁煙外来)、薬局
等を紹介するなど禁煙希望者に対する効果的な支援を推進します。
2 たばこ対策推進のための環境づくり(基盤整備)
新ガイドラインに基づくたばこ対策を効果的に推進するための環境づくりとして、
「普及啓発」
「人材育成」
「ネットワークづくり」
「評価」を「基盤整備」として整理
しました。
(1)普及啓発
イベントのみならず、生活の場(学校、職場など)において、たばこの害やたば
こ対策について情報提供を行い、たばこの害のない社会の実現に向けた県民意識の
向上を図ります。
(2)人材育成
一般住民へのたばこ対策の普及、事業所等での受動喫煙防止対策の取組を一層
推進するため、
「禁煙指導者」
「喫煙防止指導者」
「受動喫煙防止対策アドバイザー」
「喫煙防止普及員」の育成・確保に取り組みます。
(3)ネットワークづくり
「禁煙指導者」や「喫煙防止普及員」などの人材が効率的な取組が出来るよう
ネットワ―クを構築するとともに、たばこ対策を官民一体となって推進するため
の組織を創設し、関係機関の連携を図ります。
(4)評価
新ガイドラインに基づく事業を効果・効率的に推進するため、評価のための組
織を設け、手法や項目について検討し、適切な評価を実施します。
-3-
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