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Contents - Morningstar
Contents
連結財務ハイライト
2
社長メッセージ
3
部門別の概況
5
連結財務概況
9
地球環境保全への取組み
11
イトーキクレビオの概況
12
連結財務ハイライト
2001
増 減
2002
%
(単位:百万円)
(単位:百万円)
売上高
当期利益
運転資本
自己資本
総資産
44,430
(1,795)
13,415
27,386
50,941
39,877
133
12,132
26,983
48,222
(10.3)%
—%
9.6%
(1.5)%
(5.3)%
一株当たり当期利益
一株当たり配当金
(44.87)
5.00
3.39
5.00
—%
0%
(単位:10億円)
70
60
50
40
30
(単位:円)
(単位:10億円)
20
1.0
10
0.5
0
0
30
20
98
99
00
売上高推移
01
02
10
0
-10
-0.5
-20
-1.0
-30
-1.5
-40
-2.0
-50
-2.5
-60
98
99
00
当期利益推移
2
01
02
98
99
00
01
一株当たり当期利益推移
02
社長メッセージ
プといたしましては、
ますます多様化するワークスタイルや
ライフスタイルに対応し、
かつ地球環境に優しい製品の
開発に取組み、製販一体となって積極的な販売活動を
行いました。
しかし、深刻な不況による需要減退や企業
の設備投資抑制で、
オフィス家具の販売が低迷したこと
が響き、売上高は、遺憾ながら前期に引き続き減収となり
ました。
平成14年12月に終了した第53期会計年度は、長引く
不況の影響を受けて需要が減退し、二年連続の減収と
なりましたが、新市場及び海外市場への進出や、関連事
業メーカーの経営権の取得など、将来の成長拡大に向
けての布石を打ち、事業形態に変化の現れた年でした。
売上高は、前年度比10.2%減の398億77百万円にと
どまりました。経常利益は、売上高減少の影響が大きく、
前年度比49.8%減の5億62百万円となりました。前期は
17億95百万円の損失であった当期純利益は、固定資
産除却等損失と株価下落による投資有価証券評価損
などを特別損失として計上した結果、1億33百万円となり
ました。
その結果、1株当りの当期純利益は3.39円となりまし
たが、株主配当金は安定配当重視の方針に基づき、前
期と同額の1株当り5円とさせていただきました。
会社が対処すべき中期的課題
(注1)
で社
私達イトーキクレビオグループは、
「“e発想”
会と顧客の満足を高めます」というビジョンのもと、重点
事業を、
オフィス関連事業の中のデスク、
チェア、パネル、
キャビネットなどのオフィス家具分野と、当社が独自の技
術を持つメカトロ機器分野と定め、経営資源をこの分野
に重点的に配分して、当社グループの事業の成長を図っ
ています。加えて、将来の事業の成長と拡大に向けて、
成長が見込める事業領域に新たに取組み、業容の拡大
を図ってまいります。
以上の考え方に基づき、
オフィス家具分野においては、
昨今のユーザーの多岐・多用なニーズに的確かつ迅速
に対応するために、工場においてはセル生産(注2)を推進し、
販売部門においては技術者の配置など、生産及び販売
の両面で、
お客様仕様への対応力を強化し、
この分野の
売上高の拡大に努めています。
また、
メカトロ機器分野においては、当期末に、
メカトロ
機器製品などの製造・販売を行っている
(株)
タイメックを
当社グループに迎え入れました。今後はタイメックの持つ
市場環境と販売の動向
平成14年会計年度の日本経済は、株価の低迷、
デフ
レーションの進行、雇用不安、金融不安などから、設備投
資や個人消費が回復せず、
さらに、米国景気の先行き不
透明感から輸出による景気回復の期待も弱まり、極めて
厳しい状況で推移しました。当業界においても、首都圏
再開発における大型ビルの完工という明るいきざしがあ
りましたが、全国的には不況の長期化による民間設備投
資の停滞に加えて、価格競争が激化し、依然として厳し
い状況で終始しました。
以上のような厳しい経営環境でありましたが、
当社グルー
3
社長メッセージ
優れた技術とイトーキクレビオのメカトロ技術の相互活用
により、
この分野の強化を図ります。
家庭用関連事業では、新たな事業領域として、当期に、
乳幼児遊具・家具市場並びに福祉・介護用品市場に
参入しました。今後も成長が期待できるSOHO向け商品
と合わせ、乳幼児遊具・家具及び福祉・介護用品の積
極的な販路拡大を図り、収益体質の強化を図ります。
さらに、新たな事業として、中国を中心としたアジア地
区において急速に出店が見込まれる商業施設に対応す
るために、当期末に中国に店舗用什器を製造する会社を、
台湾及び米国の企業と合弁で設立しました。新会社は、
イトーキクレビオの連結子会社となりますが、操業開始は
平成15年秋の予定で、来々期以降の当社グル−プの
業容拡大に貢献させる所存です。
当社グループでは企業の社会的責任の一環として、
地球環境への取組みを経営の最重要課題の一つとして
位置づけ、当社独自の基準による環境に配慮した「エコ
プロダクト」化製品の提供を通し、企業活動のあらゆる面
において地球環境への負荷の低減と保全に注力してい
ます。
次期の見通し
平成15年会計年度は、根強いデフレ圧力、雇用不安、
株価の低迷、不良債権処理の遅れなど、景気回復を阻
害する要因は払拭されておらず、依然として不透明で厳
しい状況が続くものと予測しています。
私達は、
このような厳しい経営環境のもと、市場のトレ
ンドを先取りし、競争力に優れた特徴ある商品の開発と、
ユーザーニーズに即応するカスタマイズ体制の一段の強
化、及び新たに参入した乳幼児遊具・家具市場並びに
福祉・介護用品市場の顧客開拓に、鋭意注力して売上
拡大を図ります。
また、
より一層のコストダウン、経費節減、資産効率の
向上に努め、企業体質の強化と業績向上に努めるとと
もに、来期も引き続き自社株取得を行うことにより、1株
当りの株主価値を高めるよう計画しています。
株主各位及び投資家各位の変わらぬ御支持をお願
いする次第です。
注1. “e発想”−“e”は、ecology、
I
Tのベースであるelectronicsの“e”と、"良
い"という意味の"いい"を表しています。
注2. "セル生産"−コンベアー生産方式に替わる新しい生産方式で、
ラインからコ
ンベアーを取り除き、部品箱が並んだ作業台で構成する生産ラインを、1人
から数人のグループで部品を組み上げる多品種少量の生産に適した生産
方式です。
注3. 会社が対処すべき中期的課題に記載した新市場及び海外市場への進出
等については、後載の部門別の概況で詳述しています。
平成15年5月31日
代表取締役社長
金子 清孝
4
部門別の概況
オフィス関連事業
計画の延期などもあって、
この部門の売上高は前
期比11.3%減の343億
69百万円となりました。
営業利益は、製造原価
の引き下げ、経費の圧
縮等に努めましたが売
上高の減少が大きく、前
期比35.0%減の9億21
百万円となりました。
レビーノ
以上のように、
この部
門は昨年に引続き苦戦を強いられましたが、
引続き、競争
優位を獲得する特徴ある独自の製品の開発に努め、
こ
の事業の積極的な拡大を図っていく所存です。また、
こ
の部門では、将来の成長拡大に向けて、次の動きがあり
ました。
オフィス関連事業では、人の想像力を刺激する最小で
最適なオフィス空間をつくる、
ミニマム・クリエイティブ・ワー
クステーション「momotaro」、多様なオフィス環境づくりを
可能にする、
デスク・パネル・キャビネットの統合システム「A・
QU・Z」、複合調節機能によりフレキシブルな姿勢保持
機能を実現したチェア「レビーノ」などの大型新製品を投
入しました。さらに、多様化するワークスタイル、情報化社
会、地球環境に配慮した高機能・高品質な製品の拡充
を行い、首都圏における大型ビル完工による新規需要
への対応を始めとして、全国で積極的な提案型販売を
展開いたしました。
しかし、景気低迷の長期化の影響により、全国的には
新築オフィスビルの建設も低迷し、
オフィスリニューアル
■海外市場への進出
この部門の事業の一つである店舗用什器事業にお
いて、当期の11月、中華人民共和国に金盟(蘇州)商業
設備有限公司を設立しました。同社は、
イトーキクレビオ
が資本金の65%を出資し、台湾及び米国の会社と合弁
で設立した会社で、店舗用什器の製造・販売を行います。
業務開始は平成15年秋の予定で、当社としては初めて
MOMOTARO
A• QU•Z
金盟(蘇州)商業設備有限公司完成予想図
5
部門別の概況
オフィス関連事業
家庭用関連事業
家庭用関連事業の主力である学習家具では、デザイ
ン面での独自性と機能面の完成度を高めた学習机を開
発しました。さらに子供から大人まで年齢層を問わずに使
用できるデザインと材質の学習机「ペルテデスク」を開
発し、従来からの家具卸・小売店チャネルとは別に、主に
インテリアコーディネーターを介して提案販売するインテ
リアショップやハウジングメーカーを新たな販売チャネルと
しました。さらにインターネット通販用の学習机を開発し、
当社が従来から手掛けているインターネット通販サイトの
販売商品としました。以上のように、顧客層の視点を拡げ、
学習机の品揃えと販売チャネルを増やし、拡販に注力し
ました。
の海外進出となる新会社を円滑に立上げ、店舗用什器
の価格競争力の強化と中国及びアジアにおける店舗用
什器市場を開拓し、店舗用什器事業の拡大を図ってま
いります。
■メカトロ機器分野の強化
当社では、当社が独自の技術を持つメカトロ機器分野
を重点事業の一つとして事業拡大に注力しています。そ
の一環として、当期末の12月に、
(株)
タイメックの発行
済株式の89.3%を取得し、
イトーキクレビオグループの連
結子会社としました。タイメックは、冷凍・冷蔵技術、殺菌・
滅菌技術、
クリーンルーム対応技術、防爆技術などを有し、
縦型電動回転保管庫やメカトロ製品などの製造・販売を
行っている会社です。今後は両社の技術、
ノウハウを相
互に活用することにより、来期以降のメカトロ機器事業
の拡大を図ります。
家具販売店向学習机
電動回転保管庫
インターネット販売向学習机
6
部門別の概況
家庭用関連事業
しかし、不況とデフレーションの影響は深刻で、個人消
費の停滞や買い控え等に加え、東南アジア産・中国産
の低価格商品の市場への参入増大もあり、厳しい販売
状況が続きました。この結果、
この部門の売上高は前期
比3.4%減の55億08百万円となりました。営業利益は、
粗利益率向上などの合理化努力を行いましたが、前期
に比べ損失が3.5%増加し、2億92百万円の損失となり
ました。来期以降、拡大した販売チャネルの活用を図り、
収益の改善に努めてまいります。
この部門は、長年にわたり業績の回復に努めています
が、
その回復を確かなものとするために、二つの新分野に
進出しました。
■乳幼児遊具・家具市場に参入
平成13年11月に開催された東京国際家具見本市
2001(IFFT2001)に乳幼児遊具を参考出品いたしまし
たところ、
保育施設、
設計事務所、
住宅会社、
インテリアコー
ディネーター、家具店等から多数の反響があり、高い評
価を得ましたので、家庭用関連部門の事業とするべく検
討していました。
検討の結果、当期の3月に保育サービス事業の全国
展開をめざし躍進中の(株)
コティに出資するとともに、
同社をビジネスパートナーにして乳幼児遊具・家具市場
に参入することを決定しました。同社の保育室、託児所
経営を始めとする保育サービス事業のノウハウを活かし
た乳幼児遊具・家具の開発を行うとともに、同社の経営
する保育関連施設を始め、全国の同様の施設に向けて、
遊具・家具その他付帯商品の拡販を図ります。
ペルテデスク“ヒッコリー”
乳幼児家具
ペルテデスク“オーク”
木製遊具
7
部門別の概況
家庭用関連事業
■福祉・介護用品市場に参入
家庭用関連部門では、長年にわたり小学生・中学生
を主な使用者とする学習家具を主力の事業とし、SOHO
家具などの高校生以上から成年層向けの家具を開発し
販売してきました。さらにこの部門の事業を拡大するため
に、前述の乳幼児遊具・家具市場に進出しましたが、視
点を老人層に向け、長年培った私達の技術を活用する
ことにし、屋内用と屋外用の車輪を簡単に切り替えるこ
とができる屋内外両用タイプの車いす「PLAT」を開発し
ました。
画し、室内の家具と違和感なく調和する美しく近代的な
デザインに加えて、私達が高機能オフィスチェアの開発
で培った人間工学に基づき、姿勢制御機構と安定性の
高い座り心地を実現したからです。
多くの方面からの意見や要望を取り入れて、
この「PLAT」
をさらに優れた製品として完成させ、来期から発売すると
ともに、
その他の福祉・介護用品を開発して、家庭用関
連事業の収益に貢献する事業として育成いたします。
当 期の9月に東 京で開 催された国 際 福 祉 機 器 展
2002(HCR2002)に参考出品いたしましたところ、福祉・
介護の施設や福祉・介護員養成学校、
研究者、
機器販売・
レンタル事業者などの注目をあび、好評を博しました。高
い関心を抱かれたのは、屋内外両用という従来にはなかっ
た発想と、
これまでの医療機器としての車いすとは一線を
介護用車いす“PLAT”
8
連結財務概況
(単位:10億円)
70
60
50
40
30
20
10
0
98
99
00
01
02
売上高推移
家庭用関連事業
5,508
13.8%
オフィス関連事業
34,369
86.2%
(単位:100万円)
部門別売上高構成
売上高
平成14年会計年度の連結売上高は、前年度比10.2%減の398億77百万
円にとどまりました。長引く不況による需要減退や企業の設備投資抑制で、主
力のオフィス家具の販売が低迷したのが減収の主な要因です。
オフィス関連事業の売上高は前期比11.3%減の343億69百万円となりま
した。主力のデスク、
チェア、
キャビネット、パネルが、景気悪化の影響を免れず、
前年に引続き低迷したのが主な要因です。
家庭用関連事業の売上高は前期比3.4%減の55億08百万円となりました。
主力の学習家具が、個人消費の停滞により買い控えられたことと、国内外新
規参入家具メーカーの廉価品に需要が移ったのが主な要因です。
利 益
経常利益は、前年度比49.8%減の5億62百万円となりました。人件費や物
流費を抑制し、
きめ細かく諸経費を削減して販売費及び一般管理費を削減し
ましたが、売上高の減少で、売上総利益が落込んだためです。
当期純利益は1億33百万円にとどまりました。固定資産除却損等損失とし
て1億43百万円、株価下落による投資有価証券評価損として1億40百万円
を特別損失に計上したためです。ただし前期は、退職給付会計の適用に伴い、
退職給付会計基準変更時差異を一括して特別損失に計上した結果、17億
95百万円の損失でした。
(単位:10億円)
4.0
3.5
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0
98
99
00
01
02
01
02
営業利益推移
(単位:10億円)
40
35
30
25
20
15
10
5
0
98
99
00
流動資産推移
9
連結財務概況
(単位:10億円)
資産、
負債及び資本
流動資産は、前年末比8.8%減、金額にして24億15百万円減の249億02百万円と
なりました。新市場進出のための資本投下などで現金及び預金が前年末に比べ10億
58百万円減少したことと、売上減少により、受取手形及び売掛金が前年末に比べ10
億81百万円減少したのが主な要因です。
固定資産は、前年末比1.3%減、金額にして3億02百万円減の233億20百万円とな
りました。その内、有形固定資産は、前年末比4.1%減、金額にして828百万円減の
19,293百万円となりました。これは主として、期中に15億91百万円の減価償却を行いま
したが、設備投資額は8億75百万円であったからです。
流動負債は、前年末比8.2%減、金額にして11億33百万円減の127億69百万円とな
りました。生産高減少により支払手形及び買掛金が前年末に比べ11億88百万円減少
したのが主な要因です。1年以内に返済する長期借入金は、当期に11億17百万円返
済しましたが、期末に新たに11億93百万円計上したため大きな変動はありません。
固定負債は、前年末比12.5%減、金額にして11億37万円減の79億46百万円となり
ました。長期借入金11億93百万円を流動負債の1年以内に返済する長期借入金とし
て計上し、期末の残高が1億29百万円となったためです。
この結果、短期の借入金と長期の借入金を合わせた金額は、前年末比28.5%減、金
額にして10億23万円減の25億71百万円となりました。
運転資本は、前年末比9.6%減、金額にして12億83百万円減少して、121億33百万
円となりました。流動負債が11億33百万円減少しましたが、流動資産が24億15百万円
減少したためです。
株主持分は、前年末比1.5%減、金額にして4億02百万円減少して269億83百万円
となりました。自己株式100万株取得のために2億55百万円使用したのが主な要因です。
総資産は、前年末比5.3%減、金額にして、27億18百万円減少し、482億22百万円と
なりましたが、
自己資本比率は、前年度の53.8%から2.2%増加し、56.0%となりました。
2002年度末の発行済株式総数は、前期と変わらず40,005,357株ですが、
その内、
1,037,882株を自己株式として会社が保有しています。
キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における連結ベースの現金および現金同等物は期首残高に比
較して8億51百万円減少して81億40百万円となりました。
営業活動によるキャッシュフローの収支は19億06百万円となりました。これは主として
税金等調整前当期純利益と減価償却費によるものです。なお、前年度の営業活動に
よるキャッシュフローの収支は31億54百万円で、12億49百万円減少の主な要因は、売
上債権と仕入債務の増減差及び退職給付引当金の増加差額によるものです。
投資活動によるキャッシュフローの収支は12億72百万円の支出となりました。これは
主に有形固定資産及び投資有価証券の取得による支出と、保険積立金の増加による
ものです。前年度の投資活動によるキャッシュフローの収支は、11億00百万円の支出で、
当期の支出額は1億70百万円増加しました。
財務活動によるキャッシュフローの収支は14億84百万円の支出となりました。長期借
入金の返済と自己株式の取得及び配当金の支払が主な要因です。前年度の財務活
動によるキャッシュフローの収支は、14億19百万円の支出で、当期の支出額は65百万
円増加しました。
10
25
20
15
10
5
0
98
99
00
01
02
01
02
01
02
01
02
運転資本推移
(単位:10億円)
35
30
25
20
15
10
5
0
98
99
00
自己資本推移
(単位:10億円)
6
5
4
3
2
1
0
98
99
00
資本金推移
%
60
50
40
30
20
10
0
98
99
00
株主資本比率推移
地球環境保全への取り組み
■ゼロエミッション活動
私達はオフィス家具、家庭用家具のメーカーであります
から、
「循環型社会」を構築するための使命は、資源の
循環的活用にあります。この考え方のもと、
イトーキクレ
ビオの工場では産業廃棄物の排出をゼロにする「ゼロエ
ミッション」活動を実行しています。当期の10月には、寝
屋川工場がゼロエミッションを達成しました。今後はこの
活動を、全グループの活動として推進してまいります。
■環境マネジメントシステム
私達イトーキクレビオグループは地球環境保全を経営
の最重要課題の一つとして位置づけ、
これを具体的な活
動に展開し、
スピードを上げて実践して行くことが、地球
環境問題への責任を果たすことと捉えています。イトーキ
クレビオは平成13年にはISO14001の全社統合審査登
録を完了し、全経営組織の全てに環境マネジメントシス
テムを浸透させています。さらに、
グループ各社において
も環境マネジメントシステムを構築し、企業活動のあらゆ
る面で地球環境への負荷の低減と保全を強く意識した
経営を行っています。連結子会社3社のうち、伊藤喜オー
ルスチール(株)が平成11年に、当期平成14年には富
士リビング工業(株)がISO14001の認証登録を完了し
ました。
■エコプロダクト
我々は環境保全の重点活動として新規開発製品の
エコプロダクト化を進めています。この活動は製品そのも
のの環境負荷低減活動に止めず、資材調達・生産活動・
流通・消費・再生という製品の全ライフサイクルにわたっ
て、地球環境に配慮し、環境負荷の低減に寄与する製
品を提供する真のエコプロダクト化へと深化させていきま
す。
環境保全活動は調達先をはじめとする全取引先とのパー
トナーシップを構築し、互いに協力し、取り組むことにより
効率的で実効のあるものになります。
「循環型社会」の
形成を全社、全従業員、関連会社一体となって進めると
ともに、手を取り合う活動の幅を地域社会や他産業界へ
と広げ、大きな成果につなげていきます。
■環境報告書
私達は、環境保全活動をまとめた環境報告書を発刊
しています。当期の6月には、平成13年度の環境保全活
動をまとめた環境報告書2002を、
初版(環境報告書2001)
から数え第2版として発刊しました。今後につきましても、
環境保全活動の一層の充実を図り、
その活動の成果を
継続して社会に公開してく所存です。
登
録
名:株式会社イトーキクレビオ
登 録 番 号:JSAE 055
適 用 規 格 番 号:JIS Q 14001:1996,ISO14001:1996
登 録 範 囲:オフィス家具、家庭用家具及び業務用施設機器
の開発、設計、製造及び販売
登
録
日:1998年8月28日
変
更
日:2001年10月18日
審 査 登 録 機 関:財団法人日本規格協会
環境マネジメントシステム審査登録センター
11
イトーキクレビオの概要
会社データ
(平成14年12月末現在)
連結子会社
取締役および監査役
(平成15年5月末現在)
社名
創業
設立
資本金
株式上場
従業員数
本社
株式会社 イトーキ クレビオ
明治41年3月
昭和25年4月
5,277百万円
東京証券取引所・大阪証券取引所市場第一部
786名
大阪市城東区今福東1-4-12 〒536-0002
TEL.(06)6935-2200 FAX.(06)6935-2268
富士リビング工業株式会社
〒924-0812
石川県松任市橋爪町346
TEL.(076)275-5151
FAX.(076)276-9061
伊藤喜オールスチール株式会社
〒270-0235
千葉県野田市尾崎2288
(中里工業団地内)
TEL.(0471)27-2445
FAX.(0471)27-2452
株式会社上田商事
〒921-8027
石川県金沢市神田1-30-13
TEL.(076)242-1221
FAX.(076)242-7967
代表取締役社長
専務取締役
常務取締役
常務取締役
金子 清孝
田中 卓哉
井上 徳太郎
立川 進
取締役
取締役
取締役
取締役
氏家 克己
小川 正道
足立 勝平
湯川 忠
取締役
取締役
取締役
取締役
橋本 清美
北澤 良雄
森貞 浩一
中西 紘一
常勤監査役
常勤監査役
監査役
監査役
近藤 桂
藤 一夫
妙立 馮
国島 光太郎
取締役
奥田 努
大株主の状況
(平成14年12月末現在)
所有株式数(千株)
3,944
1,999
1,747
1,560
1,391
729
714
697
665
617
14,067
(株)
イトーキ
(株)みずほコーポレート銀行
伊藤 七郎
日本生命保険相互会社
(株)三井住友銀行
中央三井信託銀行(株)
イトーキクレビオ従業員持株会
伊藤 利子
伊藤 清子
住友商事(株)
合 計
発行済み株式総数に対する
所有株式数の割合(%)
9.86
5.00
4.37
3.90
3.48
1.82
1.79
1.74
1.66
1.54
35.16
(注)1.当社は自己株式1,037千株を保有しておりますが、上記の大株主から除いております。
2.全事業年度末現在主要株主でなかった(株)
イトーキは、当事業年度では主要株主となっております。
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