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労 傲 と 健 康 - 15年戦争と日本の医学医療研究会
労 傲 と 健 康 第 7 号 1974.12.1発行 全国交流集会の成果をみんなのものに〝…大阪労働者生命と嘩康を守る実行委・‥1 1.産業別・症状別・職種別交流集会報告 2.労働省交渉報告 論 文 1.労災認定を阻むものは何か ……… 2・農民の健康問題…………………… 大阪職対陽 …… 下 作 英 夫 …… 覧霊宝雷夏崇区新保て岬…… 9 14 通達批判 労働災害・職業病患者の職場復帰と539通達の早期実施のためK 細 川 汀(京都「むちうち症」研究会)・………… (関西)労災・職業病日誌(9月∼10月) ヰの紹介 「林業における振動病とその対策−1973・・ 日ソゼミナール記録」(日ソゼミナール実行委貞会) ニニトース、労基法研究会、婦人労働に関する報告を公表 大阪労働者の生命と健康を守る冥行委員会 16 全国交流一集会の鼠果をみん宏のも■のに.イ′ 大阪生命と健康を守る奉行委員会 全国交流集会の今年の奉調報告は、おおよそ次のようなものであった。 『われわ午の八年間の その背景は人間の生理的・心理的条件を無視した過重な労働負担と、それ釘強制する労務管理体制 とを有する′「合理化」である。この「合理化」が労働者中生命と健康を犠牲にして強行されること を阻止するためには、われわれは労働基本権と健康基本権を確保して、医師選択の自由、企業責任 の監督と追革、労働組合・労働者の安全衛生活動の権利保証をたゝかいとらなばならない。 われわれのたゝかいによって職業病の業務上認定や、労働協約化はかなカ進んできたが、地域や 産業間忙格差がある。また、職業病の医療や職場復帰についても、まだその成果は一部K限られて いる。これらの問題の交流と共斗によって全国的な運動にひろめ、法・行政の民主イh法制化のた ゝかいを展開しなければ、一企業内で解決しにくい問題が多いので参ろ。 われゎれ一労働者・労働組合■患者・民主団体一の運動の宏かには、、まだ職場を基礎にし、仲間 に支持され、労働組合の姿勢を前向き 十分といわねばなら帥。こあ点につムて、 これらの基調報告は、大すじにおいて昨年の集会のまとめを進めたもので卒カ、大阪の一泊学校 の基調報告ともはゞ一致するものである。しかし、これらの課題考皐期の展望に畢って検討すると き、われわれは次のような問題を解決するべきであると考えるし、「一部分はその■ことを進吟てやる0 すなわち、 (1)一産業・一地域のどんな問題でも全国的な立場から評伸し、支援し成果をつみあげて行く体 制を作ること。 (2)各地域に労働者・労働阻合の生命と健康を守る運動摩組織し援助することカラできる活動家孝養 成すること。宿動家が系統的に学習できる体制(大阪の安全大学のような)考つくるらと:9 t3) 相談所・医琴機関などを件ること。 (4)労働者.・患者に勇気と確信と展望を与えるような集会・機関誌紙▲・テ草子ト・アイル今・テー プなどを用意し便宜をはかること。 (5)法・行政通達・指導内容などの準討、1労働・健康実線や災害・戟業病の原因調査、た〉かレソ\ rl− の攻撃にたいする批判や反撃、などのための統一行動ができる団体をつくること(「労働と健 康」「手引き」のよう夜)。 交流集会は、このような仕事の水準を高め、そろえ、点検することに成果をもたらすよう、 全国の労働者は努力しなければならない。 1.産業別・症状別・職種別交流集会報告 衰l..社会福祉施設労働者災害認定状況 第8回労災・職業病全国交流集会に大阪か らは77名が参加しました。 府 県 別 民公立 北海道 札 幌 4人 産業別・症状別・職業別交流会は集会第一 日目の夜にもたれました。交流会は、金融・ 旭 川 2人 保母・教員・一般事務・機械事務・電話交換 長野県精薄施設 1人 ・ベルトコンベアー・諸中毒症・鉛中毒・医 神 奈 川 県 l5∧ 療チェッカーのほか、難聴・全農協・政労協 愛知県名古屋市 7人 京 都 市 3人 国税・生保・致肩腕予防治療の実技、鉄鋼・ 化学、▲全国針英物療会議・全商社・ム 奈良県精薄施設 5人 対策協議会・国公・自律神経・神経障害・・全 岡 山 準 12人 司法の交流会が当日になって設けられました。 広島県精薄施設 l.保母、公私あわせてI10人程が参加し、 9人 各府県別に、公立と私立l名ずつから申請 たとレ埼報告がなされた。第2に、認定され と認定状況の報告がなされた。民間では 富もて㌫0珍の休業補償では生活ができないと 5女人、公立では6人が認定されている。 囲う閉経が報告さ泡盈。 問題として第一に、 2.全司法′職対があって運動してきたのは 保育所保母の場合、施設保母のように認 大阪ぐらいで、愛知で発病者が出たので最 定がなされず、病名も腰痛では認定される 近つくられた。北海道帯広簡易裁判所タイ が、頸肩腕障害は除外されていることであ ピントa名が全員発病レ.クイブ業務がと る。名古屋の場合敷居腕障害と自律神経失 まっている状態で交流集会忙参加し七いた。 調症の診断名で申請しても腰痛で認定され 民間や公務員とはまた臭うた公務災害の認 −2− 定のしくみに上申書の出し方ヤ書類の出し 長野県の音響機器メーカーでも最近6名の業 方等運動の方法を中心に交流した。裁判斗 務上認定がなされている。) 争をしている職業病患者からは司法の反動 産業のスクラップアンドビルドにともなって、 化が叫ばれ、その渦中で運動をすすめるこ 職種転換を余儀なくされた炭坑労働者忙発病 との困難さと意義について考えさせられた。 全国税の裁判斗争は参考になった。 3.ベルトコンベア−(28名参加) している。しかし、ベルトコンベア職場の 「合理化」は、毎日少しづつスピードをあげ ていく例(コロンビア)ヤ、人員を増して一 定の目標を定め、欠員ができても補充しない。 表2.認 定 状 況 ソ 35−6件 生産量がそれ以上上らない時に再び人員を増 ゃす。そして以前にも増した目標を定める。 バ イ オ ニ 7 7 コンベア−のスピードが次第に早くな少、労 2 働密監が演くなる(ソニー)等の形態が主要〉 山武ハネウエル 50(48年) である。 ゼ ブ ラ 4 ベルトコンベア.−の交流会ほ今年晋昔年個 コ ロ ン ビ ア になったが予防のための作業基準をつくると 菱 昏(48年) いう方向は浸かなか生まれてきていない。簡 ゼ ネ ラ ル 単な手置台を作った少、椅子を改善するとい 印刷関係の製本職場で紙をさばいたり、 折ったりする作業で発病という新しい例 が報告された。そこでは34名中23名 が苦痛を訴え、8名だけが異常なしとい った工夫が行われる程度である。特徴的なこ とは下請化の傾向がみられることである。東 北仙台の人の報告によれば農村に企業が進也 し、罷病者がふえている例ヤ、東芝の孫下請 う職場である。 Kあたる東静電気(静岡)では、生産量が指定 産業のス彦ラップアンドビルド忙ともなっ され、仕事量がふえるにごつれ職業病が発生し、 て、職場転換を余儀なくされた炭坑労働者 静岡ではじめて2名の認定がお少た例などが がベルトコンベア一作業につき発病してい 報告されたことである。 る。 4.一般事務 52名の参加者のうち、地方 ソニ→やコロンビアでアンケート調査の結 公務員が多かった。全般的にみて民間では 果約l割が要注意とでている。東京.・神奈 一般車務も比較的認定がでているが、公務 川・仙台等では申請すれば業務上認定がさ 員ではむずかしい状饅である。発生職場は れる状態にある。(実行委事務局調べでは、 姦岐艦船起っている。トク/板販売経理課 −3一 のソロノざン集計事務や、金銭出納帳簿記帳 金・生保二・信用保証協会・・証券からの.参加 客との応待・電話のとカつぎ・予約台帳の 者で約80十9.0名の参加があった云岩手 記入・切符の発行等を行う交通公社の例等 銀行従組の門間さん、.網走借用金庫職組の が報告された。 佐藤きん\滋賀銀行・三井銀行・三和銀行 等からの報告があった。労災認定斗争匿お 公務員関係を見ると、・長崎消防局ではポ ールペ/が一目で一本な・くなるよ.うな仕事 ける患者と労働組合との関係が、一一つの焦 での発病例がある。47年8月忙倒れて、 点に浸ってをてお牒、 49年5月忙申請したが長崎県でははじめ ① 労働組合がとカ上げて業務外上につぃ てなので中央にぃげ.るといわれ放置されて ての判断はせずに企業内補′票で解決を いる。調べてみると本人が提出したものと はかった例(三井叙行) 全く違う書類が上にあがっているらしい。 ⑧ 労働組合忙けられたが、労災申請をし 福島県立高校の一般事務労働者にも申請者 て、業務上認定をと少完全補償をさせ見 がでている。北九州自治労では、ノーカー 舞金交渉迄と少くんでいる例(三芽[麒行) (勤 労働組合にけられたが、労災申請をし ボン紙の複写事務で、■P・CB障害というこ と′で準公傷扱いされた例が報告された。 て業務上認定をと少、それを武器に労組 を含めてリハビリ復帰の実現までと男く 5∴機械事務 ■機械を扱い雁病した人の職種 はキーパンチャー・・テレックス・IBMパ ンチャー んでぃるところ(静岡) ・カナタイプ・穿孔機のパンチャ これ ー・写植であった。 た。 参加者は8つの県から来ておカ、宮城・北 7.全商社 10単組41名参加。全体とし 九州・家城(ムチウチ連との協力)、三重 て、各単組とも療病者がふえてか少、それ 県四日市・一対坂からは患者会から参加して ぞれいろんな問題をかかえているが、労組 いる。 のと少く■みが遅れていることが指摘された。 兼松江商では3名の業務外がでたが、.会 地域の斗レ丹こよ■少労災認定を勝ちとった 人忙ついての討論が中心になった。茨城で 社からは患者を組合から切ケ離そうとする はムチウチ連の協力をえて、はじめ認定隼 圧力がかゝっている。 6カ月かかっていたが、2カ月忙短縮され 日商岩井 労災申請し浸ければ補償しな たという報告があった。 いという二会社の態度があるから申請者は多 6.金融一都市銀行・・地方銀行・特殊銀行. いム現在「」二」が7名で、申請者が13名 相互銀行;借用金庫・信託銀行・損保・・労 いる。 ー4一 服部時計店 敦肩腕患者の自殺者まで出!/ 少しづつクールが社会問題化していくなかで、 しているが、組合のと少くみは不十分であ 余鞋も放っておけないのでタオルやマスクを る。 支給しはじめた。すると労働者がクールとは 日綿 企業内補償が進んでいるので、労 そんなに危険なものかと思いはじめた。さら 災のと少くみは弱い。健康調査をしたら第 に安全教育も要求したら、会社は撃−ルを使 止症慶といわれる人が約109あいた。 う職場では、タバコを吸う前に手を洗うこと、 長瀬産業 金銭的には100解補償され 便所に行く前に手を洗うこと(陰のうガン予 ているが、職場復帰に問題がおきている。 岡谷工機 4名中3名が「上」であるが、 防)、頭髪は短かく切ること’’というビラを 配布しはじめた。すると労働者は「えらいこ 「外」の理由が明らか托されてい覆い。 っちゃ、わしらの使うてるもんはそんなにこ 各単組とも共通している点は、屏病者の わいものか。」ということがはっき少してき 苦しみ忙同情できるが理解でき凌い等相互 た。そして、戦場で関心が高まっていった。 不信感がある。大手商社では興信所夜どを これらのことは実に教訓的である。 使って、雁病者の素行調査、いやがらせ等 参加者に共通していたのは、徹底した調査 を行っていることが明らかにされた。 活動である。退職者についてのガンの追跡調 7.鉄鋼・化学 日本特殊鋼・昭和電極・新 査、調査結果が外国で報告されていた事実を 日鉄(八幡・広畑)および関連事業が8企 みつけ、組合にねば少強く結集していく、会 業、北九州職対連の計10名が参加。 社に対策をたてさせている。 そのほか、ある製鉄所では高炉作業場忙年 いづれも災害多発が共通している。クー ルによる肺ガ/や放射線障害・酸欠・じん 1回の見学があカ、母親が子供に「お前も勉 廓・腰痛等。その他 ̄F詣では高熱による火 強せなんたらああなるで、」と言った。それ 傷・亜硫歳ガス中毒が多い。 を開いた労働者が三日程ねむられなかったと いう報告があった。高等学校の7/ケートで 新日鉄では、職業病の問題や中高年の問 題で余力さわいでくれるな、という組合の も「製鉄所に行きたくない」が75%あった、 雰囲気の中で、職業病斗争をどうとゎくま と会社の新聞が報告している。新日鉄君韓で せていくか、ガ/の場合、今すぐというも は昨年一年間で、新規採用者67名中65名 のでないからとくKと少くみが進みにくい。 が退職した例がある。だからといって進んで 「√クールから守る会」では、「守る会」 会社が労働条件を改善するとは考えないが、 ができる前から、会社に対して、タオルの 我々の運動があれば、会社さえ認めざるを得 支給やマスクの支給を何年も要求してきた。 ない、有利充条件があるのだ、というところ ー5一 いのが特徴である。 にまできていると思う。 8.教員 現在、都教組で申請している2名 9,電話交換 電々公社忙おける幾層鹿障害患 が認定されている。三重でも申請中(その後 者はこゝ数年急激忙増加し、本年2月末で 10月公務上認定)。埼玉では男の先正が 2076名、三月末までは2200名となっ 教室で一人仕事中、「脳出血」で倒れて公 てお少、地方別、職種別にみると表のよう忙 務上外を争い、中央審査会までいったが 在っている。 「外」になった。これは「教壇にたおれて 公務上認定者を出しても企業責任は全く明 も」という本に在ってでている。このケー 確忙されておらず、かえって認定者に対する スでは、埼玉県で労組(日教組)もと少く 公社のいやがらせがきつい。三重県の患者か み、支部審査会を5回やらせ、50人の傍 らは、認定されると伊豆の温泉病院に行く羊 聴も認めさせてお少、中央審査会でも10 う言われたが、家庭をもつ婦人労働者の場合 人ぐらい送少、意見陳述をしている。遅れ 事実上不可能なことであ少、認定されても何 ている教員の職業病斗争を組合がと少くん もメリットがないと訴えた。労務管理をおし でやってきた点で教訓とすべき点があると すすめる公社が認定権者であるという機構の 思う。 矛盾があちこちで出され、結局公社プロジェ 教員ではどうして幾層腕障害がおこるの クトチームの答申をめぐって、公社は何を意 か、ということをもっと解明しないと、業 図しているのかわれわれがこゝで明確にして 務によるものであると納得させることがむ 患者がどうして斗いをすゝめていったらいゝ づかしい。貌膚腕障害だけでなく、教員に のかを討議しあおうと確認された。 は自律神経失調症とかノイローゼの人も多 6 表 職穂別・地域別執肩腕障害者数と業務災害認定申請状況(S49.2) 計 患 電話交換・手 者 北海道 鹿 北 東 京 本 社 関 東 借 越 東 海 北 陸 近 畿 中 国 四 国 1,802 90 563 277 申請件数 930 69 566 60 患 者 30 0 0 13 14 0 0 九 州 0 252 100 111 5 168 102 0 43 44 27 3 0 5 1 58 2 129 57 0 0 0 6 0 0 0 0 0 0 7 0 0 0・ 7 3 4 0 キーパンチャー 申請件数 7 0 O I 患 者 244 4 30 52 5 32 19 24 23 8 42 3l そ の 他 申請件数 76 患 者 2.076 94 593 6 0 7 5 2 9 282 124 134 13 216 109 342 8 5 160 計 申請件数 1,020 S49.6 4 業務上 85 19 業務外 69 8 ‖ 74 598 0 50 49 28 73 6 12 13 26 22 5 9 2 17 62 62 2 5 2 7 12 / 131 241 2 9 3 口 14 2.労働省交渉報告 改正で改善に努めている」、いま、ひとつの 職業病全国交流集会代表による労働者交渉 は、去る9月25日午后3時から9時すぎま 焦点となっている職場復帰をめぐる問題につ で6時間をこえる長時間にわたっておこなわ いては「企業に受け入れ義務は当然あると考 れました。100名をこえる参加者は、用意 えるが、強制はでき夜い」「使用者の不安を された会場にあふれ、終始緊張した雰囲気の と少のぞき、円満に解決するように説得にあ もとですゝめられました。 たる」、等々、私たちの要求と現状を全く理 交渉は、先ず、去年4月17日に実行委員 解しないものといわざるを得ませんでした。 会が労働大臣宛提出した「法制改善要求」に この回答に対し、今回は個々の反論はおこ 対する回答から姶じめられました。全国的な なわず、現行法とその行政のなかで、どれ程 運動の積み上げを通して、確認され、まとめ 多くの問題が提起されてきているかを、参加 られてきた要求忙対し、回答は“すべて現行 者の具体的夜間題をもって追求−しました。 法規の運用で充分対処できる”とのことでし 例えば、治療中の労働者に、くわしい事情 をきかず、一方的忙長期移行をし、年金証書 た。 例えば労働者監督官制直については、「労 を一方的におく少つけてきた例、認定の尺度 働者の意見を聞くことは重要であ少、安全衛 をまちがって業務外とし夜がら、充分夜説明 生問題の賓である」と認めながら「監督官は もなく、再び業務外とした例、業務上の理由 公開でひろく人材を求めているので、どんど は勿論、業務外とした理由も一さい明らかにし ん応募して欲しい」と問題をす少かえ、認定 しない例、理由説明もなく、受診命令をしう ●●●●●●●■●● Kついては、「反証の充い限少業務上とする」 け夜いことを理由に調査・決定をいちじるし ●■ ことは当然のこととし夜がらも H国別事案と くおくらせる例、保母が、けいわん・腰痛症 して判断しなければ浸ら夜い」、「それぞれ で申請しているのに「層背撮」で認定をした の事案についてくわしくその業務起因性を調 例、 査し、決定し孜ければならない」とレいハ、補偵 産業医の受診を強制し、受診を拒否(理由 備については、「治療費は、針英治療費は、 が明確)したとして職場復帰を認めない例、 主治医の認めたものについては支給するよう 等々すでに過去の交渉の中で確認した事項に にしている」「休業補償については特別給付 つぃても“ホゴ”にされ、今も筒、行政の不 として基礎日額の20痴を支給するよう、法 当なヤク方のもとで苦しめられている事例が 一8− 次々にあきらかにされ、改めて、法制改善要 しかし、鈴・・じん肺問題では、一視行の認定基 求の必要性が確認されたと思います。こうし 準靴みたないが、現在医師から準療を必要と たなかで、次の点について11月初旬忙開催 されている労働者が業務外にな少、中央審査 予定の全国課長会議で改めて指導し、その内 会にもこのような鉛中毒患者の異議申請ケT 容を実行委具合にメ羊として提出すること申; スが実に60件も出されてお少、現状にそぐ 約束されました。 わ夜い認定基準を改善するよう強く求めまし ① 申請から決定までの期間は、およそ2カ た。しかし、これに対して、現段階では医学 月を目標とする。 のいわゆる権威ある先生方の総意であ少、鉛 の認定基準は現在のものがもっとも適切恵も ⑧ 決定忙際しては、業務上・外を問わず、 申請者に納祷のいくような内容で理由を明 ので変えるつも少はないという姿勢を固執し らか忙する。 ました。 (計 職場復帰問題については、539通達忙 さらに、労基法85条忙もとづく審査の請 もとづいて強力な行政指導を行う、その際 求受理を監督署が拒否した問題が出され、請 産業医の受診は前提としない。 求権の有無をめぐって論議されましたが結論 723通達は、頸腕障害忙対する全般的・ が出ず、今后にもちこされました。 これらの交渉をうけて、I1年20日忙再び 一般的な認定基準ではない、これ忙あては まらないものは施行規則35条38号によ 労働省交渉が予定され、大阪からも代表が参 少認定をする。 加する事忙なっています。(文責 キヤ村) 論文1.労災認定を阻むものは何か 大阪職対協 下 仲 英 夫 体かだるい 肩がこる 頭が痛い重い 目が痛い疲る 手腕がだるい 女 商社 89珍 8 畠白歯 r市職保母 80勿 5珍 6皇帝 占2■多 6 占占喀 6珍 A5珍 畠・毎 6l・解 腰がいたい l A新開発送 3労 「機械化合理化」忙伴い事務職場を中心忙発生した執成障害は今や保母、給食調理≠、教師、 二9一 42珍 現場労働者等々あらゆる職場に拡が少、大き 上認定がされるように在ったが、一般事務も な問題になっている。上表は各労働組合が行 含めそれ以外の職種の場合、申請に際し業務 った健康調査結果の抜すいであるが、聴場の 量・医証等きびしい立証が要求され、認定せ 労働者の大部分が「職業病予備群」とされて でに時間がかか少、又業務外にされる例も少 いる実態を如実に表している。 くない。最近認定されたN商社の営業関係の この様夜労働組合の調査活動等によって健康 一般事務の女性の場合、申請から認痘まで約 一年半かゝ少、その間業務上と認定させる為 破壊の実体が明らかにな少、多くの職場で に痛む体をおして倉庫に入って伝票枚数を調 「健康を守る斗い」が重要な課題として位置 づけられ、取組みが進められつつある。又地 べた少、「通達にあわないからむずかしい」 域の職業病対策組観(聴対連・職対髄・患者 と云う担当調査官の態度に精神的な圧迫をう 会・守る会等)も南九州・匹l国を除いて全国 けながら、電話ヰ来客の応待・集金等数字で 的に作られ、職業病月号を大きく前進させて 表われない作業がどれ程大き夜負担と在った \ハる。 のかを立証するために、創意とコニ天をこらし 膨大な資料作りを行い、 その結果、よう卓一く職業病として社会的に 認められるようにをった頸腕障害や疲労性腰 督署交渉を行わなければならなかった。又特 痛は、全体的夜健康破壊の中で顕在化した に最近大きな問題と在っている保母の場合、 「誘く山の一角」であ少、職場ではノイローゼ 致腕障害で認定された例は全国的にみてもほ 自律神経失調・胃腸病・心臓病等過労による とんどなく、名古屋や奈良で頸腕障害の病名 疾病が急速に増加していること、その原因が での申請に対し、背腰痛で認定する等「■保母 人間性を無視した「合理化」にあることが次 の致腕障害は認定しない」と云う姿勢が強く 第に明確になってきている。 出されている。 これらの疾病を「業務に起因する疾病」と このような状態を反映して、大阪でこれま 認めさせる斗いは、職業病斗争を進める上で で申請された件数は約180件にすぎず、疾 最も基本的な課題である。しかし又非常に困 病の発生状況からすれば微々たるものである。 難夜斗いでもある。 発生した疾病が業務に起因するものである 「社会的陀認められた」聯業病である頸腕障 場合、補償を受くべき権利は労働基準法8葦 害についてみても、44年に「キーパンチャ 等に明記されてレゝる。佗も拘らず、権利の具 ー等手指作業にもとずく疾病の業務上外の認 体的な行便である認定申請が阻害されている 定について」(723通達)が出されて以降、 原凶はどこにあるのか。 「機械従事者」については此戟的容易に業務 第一に企業の攻撃がある。強力に「合理化」 −10− を行わなければならない立場にある企業にと 般事務作業者の場合等には現実に、資料がな って、多発している疾病の原因が「合理化」 い、作業内容を理解させにくい、発症までの にあることが明らかになれば、そのテンポを 期間が長期にわたるものが多い等、立証がむ 遅らせたゎ中止しなければならなくなる。そ ずかしく、しんどい作業になっているのは事 のために一方では職業病の括動家忙アカ攻撃 実である。 等を行い、雁病者に対しては御用学者を使っ 又通達に当てはま少にくく業務上と認定さ て「心因性」「体質論」を押しつけると共に、 れる自信がない、病気のため自己意見書の作 他方申請をしないことを条件に企業内の救済 成等の作業が出来ない。監督署交渉等の自信 措置をもうける(都市銀行等)、準公傷扱い がない。申請者と対労組、対企業、あるいは による事態解決、躍病者の配転、指定医の診 上司との関係等が認定申請をしにくい状態を 断を強制する等、の攻撃で認定申請を出させ 作少出している。 ない攻撃を行っている。 以上が認定申請を阻害している問題点とし て考えられるが、このような状態を作男出し 第二忙労働組合の取組みの不充分さがある。 職場の実態把握、催病者の苦しみや要求の把 ている基本的な原因が労働行政のあ夕方にあ 握が不充分であゎ、又幹部の職業性疾病に対 ることは云うまでもない。 する理解不足のため、職業病斗争−その中で 現在の監督署の認定のやり方は「決定まで 重要な役割をもつ認定斗争の位置づけが弱く、 に時間がかかる」、「立証責任が躍病者に転 曜病者が申請しにくい状態を作っている。 嫁されている」、「通達を厳密忙適用し、そ 第三に認定斗争によるメリット一企業内補 の内容にもとずいた立証が要求される」、 償との関連に於ける個人に対する利益、職場 「通達行政であるため通達に合わないものは 斗争との関連、認定斗争の持つ社会的な意義 認定しないという姿勢がとられている」等の 等が、躍病者・労働組合ともに理解されてい 問題点があ少、現場の調査官が、職場の立入ノ′ ないことが申請をしぶらせる原因と在ってい 少調査等の結果「L証としては業務に起因す る。特に企業内で一定の補償がされている場 ることは判るが、通達に合わないのでどうす 合にこの傾向が強い。 ることも出来ない」という判断をする状態に 第四に躍病者自身の問題として、まず認定 ある。 何故にこのよう夜労働行政が行われるのか、 申請が非常にしんどい大変夜斗いであると云 う認識が強くあることである。このことが、 どこに誤少があるのかについて検討する必要 タイピスト等比較的容易に認定される事案に がある。 第一の問題点は、行政機関としては当然行 ついても申請されない原因になっている。一 −11− わなければ在らない疾病発生の現状把握が全′ 業を中心と・した流れ作業になちた職場へ訓練 く手抜きされているというと壱であるd二頸腕 期間も潅いせ‘ゝ匿配置された若い女性がどく 障害が全ての職場に急速にひろがっている▲こ 短期間で発症している」、「職場の労働者の とは種々の調査や各院所の患者数等からすで 大部分か磯崇病予備軍とされ七いる」、「 ̄機 に社会的に明らかに在っておぅ、その原因が 械匪合せて分秒単位で時間規制がしかれ、手 待ち時間が全く夜く毎日がギリギサの状態」 「合理化」■忙与る労働態様・作業環境・労働 用具・労務管理の変化忙あることは医学的に 「べんトコンベヤー化され†入だけ遅れる、 次第に定説化されてきている。ところが行政 一人だけ量をへらサことが出来ず弱い者程オ 機関としてその実態把握についての努力は全 ーバ十ぺ一兵に在る」等の現在の職場の状態 く行ゎれていないどころか、すでに相当数の が虜囚で発生している疾病の業務起因性を判 業務上認定患者を出している問題職場(例え 断することが出来惹くなってい・るととは常識 ばS銀行・Ⅳ生命等)に対する立入少検査や 的に見ても明らかである。又産業衛生学界の 行政指導も全く行われず、同じ職場から次々 統⊥見解が、勤腕障害の発症原因として「精 と新しい羅病者が発生していると云う映態で 神的因子も無視し得なh」−「大半は従来の尺 ある。その結果職場の実態や「疫学的な見地 度では判断しがたいものである」とのべてい かち見た疾病と業務との関係にうぃての理観」 ることからみて、医学的夜見解の点からも遅 は佗とんどなく、その左めに申請者に過大な れたものになぅていることが明らかである▼。 立証責任を■おしつけ、内容を無視して表面的 第三点は、7・23通達は通達に明記されて 夜量や時間のみにこだわる■’といらた認定が行 ぃ■る通少「指先でキーをたたく業務その他手 われているのである。 指を過度匿使用する業務に相当期間継続して 尭二点は、739通達はそれが出された当 従事・した労働者」に関する通達であるにも拘 時に於ては内容的に多くの問題酪があっ潅 わらず1すべでの顔腕障害に関する通達とし (尊顔作業者の職業病斗争等参照の一こと)と て固執してぃるという点である。病名が頸敵 は云え一定の前進の面はあったが、現在では 陣害であるが故匿全く関係のない基準忙よっ すで て業務起因性を判断しようとする・のは、あた その狭いわくにこだわった認定が行われてい か・奄重きをものさしで計ろ■うとするのと同じ るという点である。・通達は認定基準として 誤少をおかしている。ところが保母等の場合、 「相当期間仕事に従事」「他の労働者との比 現実にこのよう夜労働行政が行われて高るの 較」「仕事量の汲」をあげているが、このよ である。 うな基準では、「合理化」の結果揮純反復作 第四点は、最も重要な点であるが、労働行 ー12− 政は「通達行政であるから通達忙しばられざ ことは否定できない。従って通達に合致する るをえない」従って「通達に合わないものは ものは無条件で業務上と認定されるべきであ 業務上とすることは出来ない」とする労働行 る。ところが実際にはこの通達に当てはせるも 政が行われているという点である。この考え ものしか認定しないと云うヤク方がされてい 方は労働行政をスムーズ忙行わせるため忙出 る。このことは通達の性格からしても誤少で された労働省の単なる内部通達を法に優先さ あるし、又通達自体、この条件以外に発症原 せると云う基本的忙誤った考え方である。 因は夜いとは規定していないし通達に合致 そもそも通達はそれ自身独立した法律・法 し夜いものには業務起因性は認められないと 令として出されるものではなく、定められた も云っていないのである。 法律や法令を運用する忙際し、その法律法令 従って通達に合致しないものについては、 に基ずき、その枠内で細目・手続き等を示す 通達とは関係なく作業内容・職場の実態等を ものである。認定基準として出される通達は 正しい経験則(疫学的に見た疾病と業務との 「その基準に合致するものは無駄な手続きや 関係、医学的見解の推移、職場への立入少に 調査をせず無条件で即決出来る」よう忙出さ よる事実認識等々)忙よって業務起因性を判 れるものであって、法忙定められた内容を制 断し、38号該当事案として認定しなければ 限したカ、ゆがめた少してはをらないもので ならない。通達を理由忙労働者が基準法で保 ある。従って「通達を守る」と云うことは通 証されている「補償をうける権利」を侵害す 達を無視した少、それを下せわる様な行政を るような労働行政があってはならないのであ してはならないと云うことであって「しばら る。 以上労働行政の問題点についてのべてきた れる」と云うことではない。しばられるのは 法律でなければならない。 が、この様な労働行政のあ夕方は「社会的咋 致腕障害iてついては、労基法施行規則35 認められた職業病篠病者」の場合においても 条の36号までに入っていないので38号に なお認定申請が困難な状態をく作男出してお力、 よって認定される。723通達は先述のとと まして冒頭にあげた疾病等については完全に くその内の「手指作業者」忙関する通達とし 業務上疾病として補償される途を閉ざしてい て昭和43年頃から「10人程の専門家の先 る。その結果、「二合理化」によって健康を破 生に集っていただいて委員会をやってもらっ 壊された多くの労働者が、私病扱いのまゝ苦 た」結果だされたもので(公表されていない しみ、あるいは戦場を去らざるをえない状態 ので何の専門の先生かは不明)その内容が頸 を作男、また一方企業の野放図な「 ̄合理化」 腕障害を発生させる重要な要因の一増βである の進行を助長する要因となっている。 −13一 結果的に見れば、労働行政のあゎ方が、労 骨抜きにし、労働者の権利を奪うために主要 な役割を果しているのである。 働者が当然受くべき法の適用を阻害してお虻、 真に労働者保護の立場に立った正しい労働 本来労働基準法が守られているかどうかを監 督すべき立場忙ある労基局や監督署が、少く 行政を行わせるために、今後行政機関忙対す るきびしい斗いを更に強める必要がある。 とも労災補償の問題については逆忙基準法を 論文2.農民の健康問泡 大阪府立河内地区農業改良普及所 生活改良普及員 新 保 てい子 野や山から蛙の鳴き声が聞えず、卜/ポや 売却金による利子やそのなしくずしのお金、 紫の姿も少なくなってきたのは、昭和35年 又借家業等で生計をたてている。 位からである。あとで考えて見ると、ちょう このよう ど経済成長と一致している。この頃から農地は 農業の近代化が叫ばれ、農業の近代化・施設 は、住宅や工場の進出で少くな少、第一次産 化・機械化・農薬・化学肥料による、不時栽 業の農業とその他の産業従事者の所得格差が 培で年中、トマトやキクリ、ナス等の高能率、 出、この結果、農家戸数は年々少夜くなった。 高密度の農業が行われるようになった。専業 大阪では、昭和36年84,649戸、専業農 農家の中のひと忙ぎ少の人達は、行政の手厚 家18.746戸、第1種兼業農家23.146 い保護の下に近代的装備をほどこした設備の 戸、第2種兼業農家42.757戸よ少、昭和 農場を経営している。それらの人々の収入は、 48年59.608戸、専業農家4,952戸、 夫婦ぐるみではあるが、300万∼500万 第1種兼業農家5,613戸、第2種49,043 以上で企業的経営を営むものも出てきている。 戸忙なってきた。 統計によると、大阪府は、土地生産性が 農業を専門とすることを止めた人々の何人 (10a当少)は全国で神奈川に次いで2位、 かは、安定的職業(大企業・官庁・農協等) 労働生産性が(1人当少)日本一になってい についている。これらの人々はよいが、中高 る。 年令で農業奴外の技術のもたない人々は、日 わか少安くいうならば、大阪府民の消費す 稼ぎの土木工事、植木職の手伝いなどに、せ る野菜の29多、特忙鮮度要求の高い軟弱野 た会社の守衛等で何がしかの農業収入と土地 菜は70∼96珍、果実22珍、、牛乳45珍、 −14− 鶏卵36酵、食肉13酵を供給し、評価され 床で、頭忙カンテラをつけた少、百匁ローソ ているところである。しかし、これは健康障 クをつけてフキをちぎっている。それでいて 害にもつながる悪環境の中で過重な労働に支 あま少不健康な症状は見られなかった。/」\さ えられてきているわけである。その一例は、 い乍ら経営者であ少、労働者ということでの ハウス栽培であ少、又どく最近であるが、エ 意識からくるのであろうか、工場労働者では ノキダケ栽培に見られる工場栽培がある。 考えられないことだと、公衛研三浦労働衛生 ハウス栽培は冬期野菜を栽培するため、ガ 部長以下の方々は驚嘆された。しかし、もう ラスの代少ビニールの温室で、この頃有名忙 少し分析すると、この人達の年令は比較的若 なったハウス病で有名である。ハウス病とい く、30才代後半から40才代の人々である うのは、誰がつけたのかわからないが、通称 のに対して、40才後半、50才代の人々が で、ハウス栽培をする人達忙多く見られる不 多い中河内地方の農民は、農繁期がすめば医 定の症候群 頭痛・めまい・からだがだるい 者通いですと語少、貧血症状も他地区よカ多 ・腰痛・かぜをひきやすい夜どの健康障害の く、働けば儲かる式の泉南地方の農家の人々 訴えの多発をレ穴ハ、公衛研の原一郎博士は、 の将来を見る思いであった。 この調査は生活全般と、労働環境・健康面 「農夫症にビニールをかぶせたよう夜もの」 の調査であったが、当初農林部では、この調 といっておられる。 大阪で間超にし出したのは、昭和43年 査を大変恐れたものである。それは、健康面 11月の「府民の広場」大阪府公聴会で、中 に悪結果が出れば農業振興に影響出凌いかと いうことであった。 河内の農家の主婦が訴えたことKよ少急拠予 算がくまれ、農林部・衛生部(公衛研・保健 しかし、この調査によ少、農民の健康問題 所)協力の下に調査研究を実施した。その結 が生活改善普及事業の上忙大きくクローズア 果は、ハウス病人という人達は見られなかっ ップされ、これ迄の衣食住の改善課題の上忙 農民の健康問題がこれ迄以上に認識され、新 たけれども、男女とも麓血症を多く示し(約 た忙労働環境の改善ということが加わった。 1/4)、他府県では見られない男性の貧血 続いて、ちようど農業構造改善事業で実施 が上ってきた。 また、疲労自覚症状では、ねむ気を示すもの されようとしているエノキダケの生産環境が が多くあり、どく軽度の熱中症とも思える人 身体にどう影響があるか、普及員よ少問題提 達がいた。 起された。この生産環境は、3℃∼80cの暗 室の中での人工栽培であるが、この中で毎日 泉南地方のフキ栽培農家では、フキの収獲 大体8時間働くと、健康上どうだろうかとい 期には、夜11時頃ねて、朝3時∼4時の起 一15r うことであった。生産が始まってからになっ 診をしてほしいというニーズが高まってきて たが、これも農林部と公衛研、さらに成人病 いる。自治体や保健所、農業協同組合ではこ センターの協力を得て寒冷作業による直接的 れらの要求をと少上げ予算化し、実現させて 影響を主なテーマとして実態調査を行なった。 いるところも現われ初めている。しかし、大 栽培室の中\、ベッドを持ちこみ、心電図や 部分の農家の人々は、身をけずって働くのを良i 血圧・尿・血液検査、身体の各部位皮膚温慶 良しとし、あたら自覚症状の夜いのに検診し てひっかかることを大変恐れている。 ・疲労自覚症状などである。 外部から低温室に入ることによ少、最低血 従って生活改良普及員は、健康問題に対す 圧の上昇が見られ、手足の温度低下が示され る自覚をたかめる啓蒙活動を行凌い、住民は 衣服の着用状態と「冷え」の関連や、暗室の 自治体、要求を出し 自治体はそれを受けて 中での光(電灯)と眼の疲労の問題などが指 地域の産業振興と共に生括施設面の整備をマ 摘された。その他に高血圧や、貧血症などが スクープランにくみこみ、(医療施設の充実も) 上ってきたが、これは作業そのものからよ少 一方この検診を保健所と共同してシステム化 も、日常の生活状態からく為ものであ幻、日 していく必宴がある。 常の生活改善が今さら大切だと痛感させられ 農業の工業化夜ど技術革新によ少新たに派 た。 生してくる問題点については、農民と一番接 兼業農家の問題把はふれなかったが、会社 触の多い普及員の意識ある観察が必賓である。 勤務の日曜有性の男性の健康、農業をまかさ ハウス栽培や、エノキダケは、府公衛研・成 れた主婦の農夫症が上ってきているん、また 人病センターの協力を得て調査研究を行なっ 不便な部落では、医療機関の不備が何よ少困 たが、将来これら農業病に関する問題につい ると訴えている。 て専門に研究する大学研究室がはしいもので 最近府下各地で農民自身が住民検診忙あき ある。これと農村の無医地区に地域計画 たらず、農業という職業面から考えた農民検 のもとに総合病院の建設夜どが夢である。 労働災害。職業病患者の職場復帰と539通達 の早期実施のために 京都「むちうち症」研究会 細 川 昭和48年11月、労働省はかねてから間 災害被災者に対する特別対策の実施について」 窺となっていた懐致吾桝傷症候群等の労働 通達を発した○その内容は、「むちうち症」 −16− 汀 幾層腕障害、‘co中毒\頭部外傷の患者の こ境・季節・天候の変化などに伴っ瑠壷蜘跡 「療養の結果、症状固定妄いし就労可能と認 揺することに対し了フクーケ7(診察.検さ′ められる場合であっても、長期的妄療奉によ 査・投薬・保健指導など)を実施すること る社会生活蛎応ぺの危倶、再発その他健康維 などであ少、この通達に従っていくつかの 持への不安等本人の身体的精神的要因のほか、 指導方針が出されている。 企業側においても適当な職種の選定、労働時 この通達は、「むちうち症」患者などが 間及び賃金の取扱い、その他労働管理上の理 要望し、私たちが医学上必要と認めていた 由等もあって社会復帰が著しく遅延する事例 患者の職場復帰対策をはじめて明らかにし が少なくない実情」を認めている1。そのうえ た点について注目きれる。特忙、事業者の で通達は「被災者の社会復帰の促進等その福 被災者の職場勧希対策に行政が積極的忙関 祉の向上を図ると共に労災補償制度の適正を 与する必要を認めたことは、おそまきなが 通常忙資する」ため、次のことを行なうとしでノ′,ら積極的な意義を認めることができよう。 ている。第一に対象傷病者の実態(症状、療 しかし凌がら、被災者の職場復帰につい 養ならびに症状の経過、適正な療養の方法、 て次のような問題が残されてお少、しかも 就労の可否、就労困難なる事由など)を把医 この通達では明らかにされていない。その すること。第二に療養を継続しながら就労可 点を指摘批判すると共に私達が3年間行ら 能と医師が認める者忙ついて規則的かつ段階 た検討に基づく見解を述べよう。 的な訓練的就労の条件を被災者および事業主こ′こ (1)被災者の就労にあたって、その症状・ に対し必要な行政指導を行なうこと。第三に 医学的所見・労働力低下に応じた個人別 治ゆ後自主的な職場復帰が困難な場合労使賂 の計画的就労条件を主治医の指示の下に 議のあっせんなどをし、雇傭関係の解消の場 明らかにしたのち、それを積極的に実施 合就職の世話をすること。第四忙、個人対策 させること。事業者の多くは、今回の7 の処置は1社会復帰指導員および労働保険相 ンケート調査忙も見られるよう忙、医師 談員を活用すること。第五に、症状が固定し の指示するような軽い作業はない、不良 たあと基礎体力の低下、−順応力の減少など職 な中腰・前かゞみなどの姿勢や上肢を拘 業適応能力の淑退のため忙被災前の労働忙従 束的かつ頻繁または連続的忙使用する作 事することが困難な者忙ついては、再就戟貴 業を避けることができない、.被災者だけ いし職業訓練をうけるまでの間、自主的な回 労働時間を短かくすることは労務管理上 復活動を援護−(教習所・講習会の受講など) 出来ない。半日勤務のような体制は認め すること。第六忙、「症状固定」後、社会環 られない、などの理由で、牽い労働から −17− ともとの労働能力・健康状態と比較して考え 就労を開始することを拒否する場合が少な く凌いのである。従って、大切なことは被 なければならない。その訴えや医学的所見だ 災者の医療と職場復帰に必要夜仕事の内容 けで琴く、身体的・精神的・社会的な活動が と労働条件を新しく「つくる」ことに事業 瞬発的だけでなく、日常的・連続的に維持で 者の姿勢を向けることである。この点での きるかどうかが、労働能力低下の内容となる。 指摘が明確でない。そうでないと、企巣を ことに、私たちが今まで主張していたように、 はなれることも少夜くないようである。 「むちうち症」はたんに運動器の障害だけで (2)計画的就労中においては、療養期間中は な 系・末梢循環系など全身め障害を伴うことが もちろんのこと、「治ゆ」後におパハても医 J 師のフォロ 多い。従って、連転手のめまい・ふらつきと 症状の再発・増悪を防止し、健康増進を期 前庭機能障害、・眼球運動や視野の異常、精密 待することが出来るのである。 作業者申ふるえ・目のいたみと神経機能障害 この点での主治医の権限が明らかでなく、 などは、他の作業者の場合の同じ障害にくら 社会復帰指導員および労災病院の現状を見 べて、きわめて重大な影響を与えるのである。 ると、この人々が実施主体となること.には このような立場からのチェックが、わが国の 十分夜期待が持てないといって過言ではな 労災補償制度の砕の左かで按困難となってい かろう。 る点が問題である。 (3)職場復帰については、「賃金その他の労 さらに、「むちうち症」患者の共通した医 働条件が他の労働者に比較して著しく低下 学的所見・症状は、集中維持の困難、認知・ しないよう事業主に協力を求める」と通達 判断・動作の遅延、感覚機能の低下、全身の は述べているに過ぎないが、これでは不充 疲れやすさ、周囲の労働・生活環境の変化忙 分であることは言うまでもない。 対する順応力の低下とそれに伴う卓状の起伏、 元の収入を確保できるような生活補鱒の制た 睡眠障害(初発時22解)と休憩・休養効果 慶が必要である。身分の保障についても同 の低下、防衛的維持能力(肉体的・精神的) 様である。被災者は、賃金・福祉厚生の不 の低下と回復りおそさ、などである。これら 充分を通じて将来の希望を失うケ∵スが多 を正しく検査する方法は、通達忙示されてい いことが明らかになった。 る項目と方法だけでは不充分と考えられる。 (4)被災者の労働能力の低下が間蔭となるの また現行労災補償法における労働能力の低下 は、単忙一般的抽象的な労働能力の意味で の概念のなかには、被災者の自覚症状や上述 はなくて、その被災者個人のもとのしどと の症状・所見や、日常生活忙おける障害につ ー18− いてはほとんど配慮されていないのである。 しむびれ、目がつかれる・かすむ、吐気、食欲 書号照、これらの症状や障害に対する積極 イ・黍振牡助欽滅退宏ぎ憂あぉあ。 的な医療、とくにリハビリテーションの対 また、症状による生活障害として苦痛を 策・施設・人員・受けられる保障などがき 示した内容は、ハンドルを持ち続けるのが わめて整備されていない。 つらい、よく物につまずく、平地でも歩く (5)従って、被災者の機能回復および職場復 とすぐ疲れる、雨の日ヤタ方物■’がとくに 帰訓練のいずれも、被災者の医学的障害の 見えにくい、今までより冷房がつらへ長 内容・程度からだけでなく、その労働内容 時間車を運転するのがつらへ じっとすわ ・労働条件からも計画され実施されなけれ っているとすぐつらくなる、自由な時間は ばならないのである。これらの訓練の施設 できるだけ横になりたい、体のいたみのた を積極的(て新設・整備することが国の第一 め憂うつである、などであった。 の責任であるが、現在の労災補償制度の中 これらの悩み・苦しみは被災者忙とって では脊椎損傷が中心で、かつそれで手一杯 は、繰少返されるだけに将来への希望や期 という状態である。この通達では、被災者 待を失わせることが多く、また周囲の条件 個人の自主的訓練活動を援助するという点 によってうつ的または刺激的忙なカヤすい 忙主眼をおいているが、国の責任を明らか ことはいうまでもない。これら忙対しては、 にし 自治体あるいは他の団体での活動を 放置することなく、当然被災者の納得のい 経済的・人員(専門家)的に援助し、さら く医療の実施こそが本人の職場復帰忙必要 に事業主が行うべき活動(職場復帰訓練・ である。症状固定による医療打切少後、症 夜間サナトリウム・保養所など)を指導す 状が動揺したときの対症療法だけを指示し べきであると考える。 ているが、それは正しレー道ではない。全身 (6)被災者の長期の経過観察によって、症状 的な機能障害の回復および増悪予防のため の増悪・再発を防止するに必要な医療ある には、対症的投薬では玖く、理学療法(温 高は予防的医療を、早期かつ適切な時期忙 熱・温浴・光線・しん英・マッサージ・ト 行う必要がある。通達では、症状の動揺と レーニング・スポーツ・作業療法など)が 記されているだけであるが、今回の調査で 中心とならねば在らない。そのことは私た は一たん軽快ぜたは消秘しながら職場復帰 ちの多年・多数例の臨床経験でも明らかに 後増悪または再発している症状は、勤のい されているのである。対症的な一時的な投 たみ・曲らない、頭痛・頭重、肩こ少、腰 薬は、むしろこうした障害の漸進的進行を 痛、腕のしびれ・いたみ・だるさ、手指の とどめるのではなくて、それに対する適切 −19一 在処置を行夜わ凌いことによって、むしろ いよう夜府県の実施状況、たとえば大阪労基 促進することに役立つことさえあるといわ 局の実施案は、行政の事務的処理のみで実態 ねば夜らない。 調査・指導計画の決定、事後措置のすべてを 行って事足れ少とする傾向がつよい。 (7)被災者の職場復帰に際してもっとも重要 本障害忙よる労働能力の低下は、病理学的 かつ基本的な条件は、本人が家族(どろねi′ だけで浸く生理学的・心理学的にも追求する ・だんらん・旅行・日曜大工によろこびを 感じているものが多い)や職場の仲間など 必要があゎ、とくに社会生活における複雑多 の周囲にはげまされ、支えられ、未来忙希 様夜因子によるストレスや刺激の負荷およぴ 望と自信と勇気をもって、病気と「たたか その連続にたいする防衛力の低下として促え う」ことができることである。将来・生活 る必要がある。 ・家族のこと夜どで心配ごとのあるものが これらの防衛力を強めるための機能回復封よ 多いことでも、それは正に「たたかい」で び戦場復帰訓練局どの実施が重要といえよう。 ある。 当面とく忙必要なことは次のとお少である。 (1)実態の調査が労働者の人権を侵害しない 医師や訓練指導員はもちろん、事業主ヤ市 行政も、被災者の「たたかい」に対して、 ための調査とその監視、守一とくに本人の生活 具体的で有効な援助と支持を示すことによ ・労働の妨害、−(主治医・家族の調査が必要) って、ひとつづつ復帰訓練計画を完全に実 (2)労使の意見が異なる場合の指導の拘束性 施し、中継・後退することなく終了させる の強化。その前后の説明会を開かせること。 べきである。 (3)被災者の職場復帰のための具体的要求を この被災者の切実な悩みや不満にこたえる みたすことのできる受入れ機関の設立。 あたたかさで、きめのこまかいノ村策とその (之)リハビリテーシ ョン・職場復帰訓練施設 態勢こそ、今求められているものである。 の拡大と受入れ、継続利用の便宜 以上の7点をあげ準だけでもこの通達だけで (5)健康管理手帳や磯能回復援護金(12級 は、被災者の完全な医療と生活の保障、職場 以上で轟習・を受けるとき35,000円まで) 復帰と元収保障、機能回復および職場復帰訓 の内容の大巾夜改善 練の実施、という要求に十分こたえてい夜ぃ (6)通達実施一\労働組合・患者会代表とかれ といわざるをえない。従ってこれらの点の補 らのすいせんする専門家の参加 完と充実のための努力がさら忙必要なのであ (7)労働組合と患者会の組織拡大と協力。独 自調査活動と要求提起。(大阪では社会復 る。 しかし、この通達の凄から一歩も出ていな 帰対策会議部大阪地評・全自交・・私鉄総連 −20− 化同・患者会などで開かれ労基局にたいして交渉を行っている。) (関西)労災.職業病日誌 (9月′・・′10月) 9月6日 尼崎市塩野義製薬杭瀕工場で、工 象とした48年慶の職業病検診(労働省)で 場から出る廃液の有毒物を回収する実験作業 は受診人貞3862人のうち、12%にあた 中爆発し、作業員1名がけがをした。 る456人が認定対象に該当し、29喀にあ 6日 関西医大衛生教室によって、大阪の たる1,124人が振動障害の疑いがあるとの 地下街に働く労働者の健康7/ケート調査結 中間報告がなされた。 果が出された。昭和45年から3回にわたる 10日 神戸製鋼ではさる8月17日から 追跡調査では、3年前とくらべ各項目とも異 の10日間だけで三件もの死亡災害が発生し、 常を訴える人の率が平均3倍にふえている。 ことし1月から8月ぜでで同社の神戸・加古 とくに視力低下ヤ胃鹿障害の訴えが高い。 川工場での犠牲者は14人に達している。死 7日 大阪職対協、大阪致腕躍病者の会は 亡災害以外の休業・不休業災害は「たえまな 大阪労働基準局に局交渉を行ない、(葺)労災申 く」といわれる程続発している状態に、危険 請から決定までの期間が長い、壇)大阪におけ 有害職場での就労拒否等8つの要求をかかげ、 る職業病の発生状態の把握、③認定基準を定 抗議行動をおこしている。 めた通達の運用のあ少かた、④業務上沃病が 10日 近鉄難波駅ホームのエスカレーク 発生した職場での再発をふせぐ行政指導のあ ーで、ペ/キ塗をしていた作業員堀田さん ㌢方などを中心に局側の見解をたゞした。 (29)が動いていたェスカレークーと踏み 7日 亀岡市の重度障害児者施設「花明学 板の間にひきずカ込まれた。約1時間後に意 園」「木の在学園」では去る6月の一斉検診 識を失いがちな堀田さんを救出した。 13日 京都の労災■職業病セ/クーが上 で腰痛・頚肩腕障害と診断された49人のう ち11人が京都待鳳診療所で再診査をうけ、 10名がいずれも休業や勤務軽減が必要と診巨 京病院(姫野純也院長・上京区千本通上立売 ご上ル)にひらかれた。セ/クーでは、職業病 の診断■治療に必要な最新の設備が備えられ 断された。 てお力、京都でははじめての試みである。 10日 衆院社会労働委員会で、民有林関 13日 淀川区の鈴木染晒会社工場で染色 係労働者の振動障害症(「白ろう病」)問題 機そうを修理していた同社社長の鈴木誠さん がとぅ上げられた。民有林関係者6千人を対 −21− 奈良労基局は、病院と社会福祉施設の一せ (56)が足を踏み外してそうに落ち即死。 16日 尼崎市の有恒繊維会社で火事があ い検査を行なった結果を発表。これによると、 少、消火作業にあたった消防分団員5人が番 病院では電離放射線障害防止規則違反が目立 いけがをした。 ち、社会福祉施設では腰痛の訴えが多かった 18日 労働省婦人少年局からこのほど勤 (奈良) 10月10日 大阪府三島郡のサントリー山 労婦人の妊娠・出産に関する調査報告書が出 された。長時間・深夜業・交替勤務者に異常 崎工場で相次いで二件の労働災害が下請労働 が多い、という結果がでている。 者に発生。鴻池組の藤井さん(20)がリフ トからふぅ落され裂傷を負い、間もなくして 18日 京都市立保育園の職員ら515人 を対象にした職業病検診結果が京都工場保障 ウイスキーの梼づめ作業中の木下鉄工の宮津 会の徳永力雄医師によって報告された。それ さん(4畠)が転落して両肩骨折の重傷。 18日 日本データービジネス(大阪市北 によると、全職員のうち5人が作業制限や治 療の必要な「中等藍症」で、19人が「軽症」 区)は、全日空・丸紅飯田などの企業にパン で、明らかに腰痛や頸肩腕障害の症状が認め チ賓員を出向させ、−データー処理を請負って られるのは全体の8飾、43人であった。 いる会社で、ことし春、全日空の出向社員の 10人のうち、6人までが覿肩腕障害にかか 23日 公立学校共済組合京都支部が市内 府下の7教育管内の幼椎園一高校の先生を対 っていることが判明した。会社は全日空との 象にした「声のでにくい病気」7ンケート調 契約を突然解除し、8月30日には患者の1 査を503人に対して実施した(府立医大耳 人を解雇してきた。そこで、安岡さん(23) 鼻咽喉科学教室)結果、「全くささやき声し らは全日空労組の支援もうけ、8月2日に天 かでない」人が41人で、約半数の人が「現 満労基署忙労災申請し、身分保障、解雇無効 在の仕事が原因」と答え、また「授業に支障 仮処分を求めて裁判斗争を封こす予定。 あり」と答えている。 21日 神戸港の第7防波堤建設現場で、 29日 神戸港フォークリフト病対策委員 潜水作業をしていた神戸市葺合区の遅痴省第 会の代表7人は労働省忙おもむき「フォーク 三港湾建設局職員浅沼久夫さん(46)の命 リフト病の職業病としては腰痛症は認定され 納が通りかかった同僚の船のスクリューに切 ているが、敷居腕障害、ひざ関節痛、胃腸病 られ死亡。 に対しても認定病とするよう」神戸東労基署 25日  ̄西宮市の川崎製鉄西宮工場で下請 に申請しているが、2年間も放置されている の大阪富士工業従業員5人がノロの処理作業 ため、労働省に善処を申し入れた。 中突然ノロの塊がはじき散った。工場内を歩 ー22− いていた川崎製鉄西宮工場の従業員石山さん 組員は全員船佐投げ出され、機関長の芹沢さ がとんできたノロの破片で左足首を骨折、付 ん(5B)が頭にケガをした。 近で作業をしていた下請の春木興業の従業員 28日 中津川市で架橋工事のビョウ打ち 2人が手足に火傷や打撲傷をした。 24日 大阪港第一突姥で、接岸中のパナ をしていた大阪市此花区高見町の大寺組作業署 員明石光夫さん(39)が転落し、全身打撲 マ船忙ショベルカーを積込んでいた藤原運輸 で即死した。足場の板がはずれたため落ちた のクレー/車が突然傾き、ショベルカーが船 らしい。 倉に打ち、そばにいた同運輸作業員の橋本さ 29日 伊丹市昆陽の横断歩道で、幼稚園 ん(45)忙当た少、全身打撲で即死した。 児の横断を誘導していた市交通指導員高田美 29日 大阪港中央突埠の安治川川口で、 子さん(20)がオ_−トバイ忙はねられ三カ 和歌山の貨物船「昇竜丸」=5入来少組みと 月の重傷。 「第5朝日丸」がワ字型に衝突し、昇竜丸乗 書 評 F林業における振動病とその対策−1973 日ソゼミナール記録」(日ソゼミナール実行委員会) 1965年以後、全休野がたたかってきた「白ろう病」斗争の前進の中で、労働組合と 医師・研究者の協力が深ま少、 1973年6月モスコーで第一回の振動病ゼミナールが開かれた。その記録が全部収め られてお力、振動の人体ぺの影響、振動病の診断と治療、症例検討、振動の測定と防振対 策などの報告とつづく。またくわしい治療体操が図入力でのせられておタ、頸眉腕障害ヤ 腰痛の患者忙もすぐ役庇立つ。 その後、わが国でも大分県湯布院の厚生年金病院のように、ソ連の治療法を大規模佐行 っているところもあらわれている。 1974年9月、第2回のゼミナールがわが国(東京・京都・湯布院)で行われ、ソ連か ら研究者3名と労組代表が訪日した。こうして、わが国忙おけると少くみと研究の成果は 国際的にもひろがろうとしている。 最近は林業だけでなく、鉱山・土木・建築金属・鉄道などでも振動工具がふえ、振動病が −23一 多発してりる○これらの産業の労働者が学習に使われることをのぞみたい0 もちろん、労働衛生に関心のある医師・研究者・学生はぜひ読んでほしい。 1,500えん 新刊お一よび文献紹介 1) 細 川 汀:頸肩腕障害と腰痛一職場忙牽ける健康調査と対策一労働経済社 500えん 2) 特 集 :産業丁労働の変化と労働者の健康 電々公社の戟業病・印刷労働声の健康・疲労性疾病・ 鉱山のじん肺 医学評論47号 1974年7月 a) 特 集 650えん 労災・職業病の現状と運動の進展一致肩腕症候群の取組みを中 心ケニー (現状と.対策・診断と治療・.患者会宿酔・社会医学ノ) 賃金と社会保障658号、′197・4年9月下旬号 500えん 4) 特 集 貌眉腕障害を考える 概念と批判・チェッカーの健康障害・保母の労働と健康・ コンベア流れ作業・レジ作業の衝負担 労働の科学1974年10月号 700えん 5)新開労連朝日新開労組:朝月新聞大阪本社発送部員故竹林勝義君の業務上外をめ ぐる労災認定斗争の報告1974年9月 6) 電々公社の敦肩腕障害と公社プロジェクトチーム答申をめぐって (彰 いのち11月号 1974 7) 特 集:層肩腕障害と腰痛の認定と補償 季刊 労働法 秋季号 −24− ニ ュ  ̄ ス 労基法研究会、婦人労働に関する報告を公表 かねてから労基法改悪と注目されてきた労働大臣諮問の労基法研究会第2小 委員会の「医学的・専門的立場からみた女子の特質」や報告が、ようやく10月 に発表された。その内容は、(1)総論(母性機能、生理的、心理的、社会的特質) (2)母性保護(妊娠中、分娩後、産蒋異常、休養期間、深夜労働、月経時保護) (3)一般的保護(性差、就業制限、重量物など)(4)総括で、68ページに収めら れている。 これらは、種々の産業で部分的に、異怒る目的で行われた調査成績をまとめ たものであるが、問題点の指摘に止まっており具体的夜提起に乏しく、どのよ うに利用されるのか頭をかしげたく怒る。ともあれ、今後の婦人労働保護のあ りかたと課題を明らかにするためにも、この報告についての検討や批判を期待 したい。(事) 労災・職業病年末集会(19ワA) こ,ク_ 会 費 700円 主 催 大阪労働者の生命と健康を守る実行委員会 労働と健康 弛7・(隔月刊) (会員に限力酉己布) 1974年12月1日発行 発行人 大阪労働者の生命と健康を守る実行委員会 (事務局長 西山勝夫) 住 所 大阪市天王寺区大通4−5 45ビル7号 ℡Eも 779−6 206