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メディア講演会だより 10.1
メディア講演会だより 鳥取市立湖南学園 H27.10.1 去る9月24日(木)にメディア講演会を行いました。初等ブロック(1~4年)では、長時間のゲームや テレビの利用が心や体に及ぼす害やルールを守ってメディアを利用すること、中高等ブロック(5~9年)で は、パソコンやスマホ等でネット(ライン・ツイッター・フェイスブック・ゲーム)をすることの危険性と正 しい接し方についての話をしていただきました。以下、内容について紹介します。 講師 NPO法人 こども未来ネットワーク 鳥取県ケータイ・インターネット教育推進員 テーマ「みんなで学ぼう 中井 浩 氏 メディアとの正しい接し方」 <初等ブロックの内容> ① メディアとは・・・情報をやり取りする方法や道具 → 新聞・雑誌・テレビ・ラジオ ケータイ・パソコン・インターネット テレビゲーム など ② レーティングマークについて・・・対象年齢を表すマーク 初等ブロックの人 はこのA表示がある ものだけ使用できる ③ ゲーム中毒について・・・ゲームをしすぎて宿題ができなくなった り、お風呂やご飯、眠るのが遅くなったりするのは、ゲーム中毒かも しれない。心や体の病気になるかもしれないから注意が必要! ④ 脳の働きの違い・・・文章を書く時とゲームをしている時とでは、 こうすれば脳が育つ!! 脳の働きが違う。文章を書く時は頭がよく働いている。ゲームの時は あまり働いていない。 ⑤ ネットメディア依存と脳・・・ネットばかりしていて、脳が育って いない部分があると → 心のブレーキが きかなくなる! ●ネットをしていないと不安 ●悪いことと知っていてしてしまう ●強い言葉で人の悪口を言う ●人の気持ちがわからない ●お金の感覚がなくなる ●うまく体が動かせない ★いろんな遊びや体験をする ★自然体験や本物と触れ合う 経験をする。 ⑥ゲームをする時間を決めよう! ●学校が休みの日に! ⑦テレビを見る時やゲームをする時のルールを決めていますか? ●利用時間、場所、だれとするのか(自分だけで、家族といっしょになど) ⑧ノーテレビデー・ノーメディアデーとは? ●みなさんのふりかえりのために ●家族との会話を楽しむために ●大切な時間を考えるために ●心と体を守り育てるために 実行してみよう!①家族で話し合って、メディア利用のルール作りをしよう! →作ったルールは、テレビの前やよく見えるところにはる ②自分の家のルールを、友だちにもつたえよう! みんなできめたルール だから 守ってね!! (例)私の家のゲームのルール ルール① かならず宿題をしてからする ルール② ふだんの日は30分まで、お休みの日は1時間まで ルール③ 午後9時以降はゲームをしない ルール④ パソコンやスマホなどのゲームは家族のきょかをも らってからする。ぜったいにお金のかかるゲームはし ない! ルール⑤ ゲームは外では使わない(外に持ち出さない) ルール⑥ ①~⑤の約束をやぶったら1週間ゲームは取り上げ ルール⑦ こまったことがあったら、かならず家の人にいう <初等児童の感想> ●ゲームの時間をまもらないと「いぞんしょう」になるからゲームはちょっとしかやらないようにしたいです。 (1年) ●ケータイやパソコンのことがわかったから時間をきめて、正しくつかいたいです。そして、パソコンを見たい 時に、時間ひょうを作りたいです。自分の顔をインターネットに出したくないです。 (2年) ●インターネットに写真をのせるとこわいということやゲームで何十万もお金がかかったりすることがあるこ とや、ゲームでは「のう」が働かないということがわかりました。 (2年) ●ゲームを長くやりすぎるといけないということがよくわかりました。ゲームで命がなくなるなんてびっくりし ました。これからは、1日1時間にして、つづけてやらないように気をつけようと思いました。また、テレビを 見る時間をちゃんと決めようと思いました。(3年) ●インターネットなどは正しい使い方をしないと危険だということを知りました。長い時間使っていると中どく や病気になると聞いたので、大人とルールを決めて自分で紙に書いてはって、きちんとまもりたいです。 (4年) ●今日学んだことを家の人に話したいです。家の人に注意されてもやめなかったので、これからは自分のためだ と思って約束したことはきちんとまもりたいです。(4年) <中高等ブロックの内容> ① ケータイ・インターネットは危険がいっぱい! ●ゲームのしすぎで生活習慣をこわします ●よくない使い方で友だち関係をこわします ●変なメールなどが届き、イヤ~な気持ちになります ●インターネットには、ワナがたくさんあります ●子どもたちだけのインターネットの利用は、大きな事件につながることもあります STOP!ネット犯罪・・・出会い系サイトを利用して犯罪被害に あった子どもは?1.573人(平成25年度警察庁調べ) ② インターネットの世界の光と闇 ●小・中学生が陥りやすいネットトラブル ・個人情報の流出、いじめ、高額請求、ネット依存 など ・いたずらの代償はあまりにも大きい!→ ネットの書き込みや画像など、一生消えない! 多くの人を巻き込む、人生が台無しになることも ●インターネットにつながる自分用の機器は? どんな機器で、どこにあるのか、利用料は誰が払っているのか いつでも どこでも つながる環境・SNS(LINE・ツイッター・フェイスブック) ●インターネットは 何をしてもばれない? → 警察がしらべたらすぐにわかる ネットパトロールによる取り締りもある 個人を特定することは意外に簡単! 流した情報は必ずどこかに残るようになっている ●情報に振り回されていませんか → みんなが持っているから自分も持ちたい みんなが書いていることが気になる みんながやっているから自分も大丈夫! 「みんながやっている症候群」が依存症へと移行する恐れがある ●インターネットをよく理解していますか ・わからないけど、適当に使っている? ・友だちに教えてもらっている?その知識は正しい? *便利さや楽しさばかりに気を取られて「自己責任」や「自己防衛」を忘れていませんか 大量のデータや情報を持ち歩いている自覚をもつことが大事 ●LINE(ライン)の危険性 LINEは、子どもにとって 魅力的な機能満載だが…。 ・学校の友だちなどの知り合い同士のグループ内でのトラブル・・・仲間はずし、いじめ ・ルールやマナーを守らない利用者に巻き込まれるトラブル ・見ず知らずの人と友だちになってしまったことによるトラブル ・迷惑メール業者トラブル *設定により、回避できるものとできないものがある ③鳥取県の動き <保護者の責務> ○青少年の年齢等に応じ、 「ペアレンタル コントロール」を行う ○インターネットを利用する場所・時間などを制限する 「鳥取県青少年健全育 成条例」の一部改正 平成26年 ○同意した機能に限り、インターネットを利用できるようにする。 ○フィルタリングソフトウエアを利用して、有害な情報から守る ○インターネットの利用を制御することができる措置を行う 10月1日より ④電子メディアの特性について ●あっという間に広がる ●知らない人に広がる ●知らない間に広がる 知識が不十分なうちは、 被害にあいやすい!! ●消すことができない ⑤なぜ、中高校生のネットトラブルが多いのか? ▲心が育っていない ▲何でも信じてしまう ▲自分が困った時、傷ついた時の対処を知らない ▲人を傷つけた時の相手の痛みがわからない ▲悪乗りの歯止めがきかない ▲大人に相談しない ⑥3つの力を身につけよう! <講師の中井さんからのメッセージ> つく 児童生徒全員で 創 ろう 湖南学園ブランド! 挨拶・服装・ネット利用 (1)判断力(2)自制力(3)責任能力 地域や学校での振るまい ⑦本当に怖いのは ●依存症傾向に陥る男子・・オンラインゲーム 女子・・ソーシャルネットワーク(SNS) ●生活習慣の乱れ →健康被害 →不登校 →重症化 ●友だち関係の崩壊 →孤立化 →不登校 →トラブルに接触してしまう <中高等ブロック生徒の感想> ●携帯などはいずれ使うから、使い方をちゃんと覚えて気を配りながら使いたい。犯罪になるかもしれない し、遊びでやったことが人を傷つけたり SNS とかに残ったりするからそういうものはしたくないし、され たくないから気をつけたい。ふつうに使っているものが危険だなと思った。今日の話にあった事件のように なりたくないから気をつけたいし、言葉をネットにのせたくない。 (5年) ●私は、スマホや3DS・タブレット・パソコンで時々インターネットをしていて、特に LINE をよくするの で被害にあわないよう気をつけたい。同年代や上級生でもいろんなトラブルがあることがわかったので、設 定しても防げないことがあるということを意識して被害にあわないようにしたいと思った。 (6年) ●鳥取でもネットのトラブルが増えていることを知った。私には関係ないと思っていたが、同年代の人がト ラブルに巻き込まれていると知って驚いた。ネット等は便利だけど、危険が多いということを学んた。 (7年) ●私は3DSを持っている。インターネットにつながるが、親がロックをかけていて使えないので良かった と思った。中学生も被害にあっていると知ってびっくりしたし、今後自分がスマホなどを使う時がきたらイ ンターネットは便利だけど犯罪に巻き込まれることもあるので注意して使いたいと思った。 (8年) ●今日の講演を聞いて、自分のネットに対する注意が薄れているところがあると思った。特に SNS やオン ラインゲームに依存気味なので、きちんとルールを決めて使用するようにしようと思った。ネットはとても 便利だけど、こわい事件に巻き込まれる可能性もあることが確認できた。文字で伝えるときには、本当にそ れで伝わるのかを考えてから送りたいと思った。 (9年)