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社会実験パート2結果概要( PDFファイル ,261KB)
平成 22 年 8 月 12 日 県土整備部道路保全課 ~ 自 転 車 で 減 ら そ う CO2 ~ 自転車通行環境の整備に向けた社会実験パート2の結果概要について 近年、全国的に増加を続けている自転車の事故に対する安全の確保と環境負荷の少ない 自転車の利用促進が求められている。そこで、自転車通行環境の整備方法を検証するため、 昨年に続き社会実験パート2を実施した。 1 実施期間 平成22年3月15日(月)~4月16日(金) 33日間 2 実施場所 主要地方道 藤原宇都宮線(東通り) 塙田 4 丁目交差点から宮島町通り交差点まで 3 実験内容 平成 21 年 3 月に実施した社会実験の再検証として、以下の社会実験を実施した。 1)交差点、バス停、荷捌き箇所における自転車と歩行者の視覚的通行分離を実施した。 2)交通量調査により、自転車と歩行者が通行分離に従って通行していた割合「遵守率」 を確認した。 3)アンケート調査により、安全性、通行しやすさ、実施の必要性などを確認した。 4 実験結果概要 1)交通量調査 ・自転車、歩行者通行の遵守率は、実験前に比べ向上した。 自転車:平均39%→平均48% 歩行者:平均76%→平均89% 2)アンケート調査 【回答数570件(事前配布数1,202部(自治会、学校等) ) 】 ①安全性の向上など視覚的通行分離の有効性について、再確認できた。 ②路肩のカラー舗装の必要性について、再確認できた。 安全性が向上した :約70% 走りやすい :約70% カラー舗装は有効:約96% 本格実施してほしい:約86% 3)実験の評価 ①交差点、バス停、荷捌き箇所において、区画線や矢印の路面標示等による視覚的通行 分離方法は、有効であった。 ②交差点において、自転車降車を喚起する方法は、効果が上がらなかった。交差点にお いては、視覚的通行分離による方法が有効であった。 5 今後の対応方針 1)宇都宮市の自転車ネットワーク計画との連携 有効とされた路肩部のカラー舗装等を活用した自転車通行環境の整備を、宇都宮市が 策定した自転車ネットワーク計画に位置づけられた県管理道路において実施する。 ・実施箇所 主)藤原宇都宮線、主)宇都宮向田線 等 2)県内における取り組み 今後、県内の自転車交通量の多い駅や学校周辺等において、関係市町とも連携して、 自転車と歩行者を安全に通行分離する自転車通行環境の整備を推進する。 これにより、自転車通行のルール・マナーの普及啓発と相乗効果を図る。 整備イメージ 整備イメージ 歩道が広い場合 歩道が狭い場合 カラー舗装 カラー舗装 カラー舗装 【参考資料】実験状況と検証結果について 1 交差点箇所 実験前 実験中の状況 歩行者 自転車 シールによる標示 シールによる標示 検証結果 ①交差点溜り部において、歩行者と自転車の通行位置を路面標示により分離し、その実態及び実現性を検証した。実験前 は歩道全体に渡って通行する自転車が多かったが、実験中は自転車の通行が概ね車道寄りとなり、安全性が向上した。 ②交差点溜り部において、「自転車は降りて押して通行」を喚起し、通行の実態及び実現性を検証した。実験中、降りて押 して通行する自転車の遵守率は、わずかに上昇したが、全体的には効果は上がらず、有効な方法ではなかった。 2 バス停箇所 実験前 実験中の状況 歩行者 自転車 バス停車時の 歩道への誘導 バス乗降客利用 位置の標示 検証結果 ・バス停付近において、歩行者と自転車の通行位置を路面標示により分離し、バスが停車した時の影響、課題を検証した。 実験前は、歩道全体に渡って通行する自転車が多かったが、実験中は自転車と歩行者が概ね分離され安全性が向上した。 3 荷捌き箇所 実験前 実験中の状況 歩行者 自転車 荷捌時の歩道 への誘導 荷捌エリアの指定 検証結果 ・荷捌き箇所において、歩行者と自転車の通行位置を路面標示により分離し、荷捌き車両が停車した時の影響、課題を検 証した。バス停箇所と同様、実験前は、歩道全体に渡って通行する自転車が多かったが、実験中は自転車と歩行者が概 ね分離され、安全性が向上した。