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特 許 公 報 特許第5782116号

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特 許 公 報 特許第5782116号
〔実 43 頁〕
特 許 公 報(B2)
(19)日本国特許庁(JP)
(12)
(11)特許番号
特許第5782116号
(45)発行日
(P5782116)
(24)登録日 平成27年7月24日(2015.7.24)
平成27年9月24日(2015.9.24)
(51)Int.Cl.
FI
A01N 53/04
(2006.01)
A01N
53/00
504D
A01N 47/24
(2006.01)
A01N
47/24
G
A01N 43/56
(2006.01)
A01N
43/56
C
A01P
3/00
(2006.01)
A01P
3/00
A01P
7/04
(2006.01)
A01P
7/04
請求項の数16 (全63頁)
(21)出願番号
特願2013-511695(P2013-511695)
(86)(22)出願日
平成23年5月27日(2011.5.27)
ビーエーエスエフ
(65)公表番号
特表2013-530151(P2013-530151A)
ア
(43)公表日
平成25年7月25日(2013.7.25)
BASF
(86)国際出願番号
PCT/EP2011/058705
ドイツ連邦共和国
(87)国際公開番号
WO2011/147953
ェン
(87)国際公開日
平成23年12月1日(2011.12.1)
D−67056
審査請求日
平成26年5月22日(2014.5.22)
n,
(31)優先権主張番号
10164318.7
(32)優先日
平成22年5月28日(2010.5.28)
(33)優先権主張国
欧州特許庁(EP)
(31)優先権主張番号
61/349,230
(32)優先日
平成22年5月28日(2010.5.28)
(33)優先権主張国
米国(US)
(73)特許権者 508020155
ソシエタス・ヨーロピ
SE
ルートヴィヒスハーフ
(番地なし)
Ludwigshafe
Germany
(74)代理人 100091096
弁理士
平木 祐輔
(74)代理人 100118773
弁理士
藤田 節
(74)代理人 100122389
弁理士
新井 栄一
最終頁に続く
(54)【発明の名称】殺有害生物混合物
1
2
(57)【特許請求の範囲】
から選択される少なくとも一つの殺菌化合物II
【請求項1】
を相乗的に有効な量で含む混合物。
1)式I
【請求項2】
【化1】
殺菌化合物IIがピラクロストロビンである、請求項1に
記載の混合物。
【請求項3】
殺菌化合物IIがフルキサピロキサドである、請求項1に
記載の混合物。
【請求項4】
10
化合物I:IIの重量比が1:500から1500:1である、請求項1
から3のいずれかに記載の混合物。
【請求項5】
化合物I:IIの重量比が1:1から1500:1である、請求項1か
ら4のいずれかに記載の混合物。
【請求項6】
の殺虫性化合物、並びに
液体又は固体の担体及び請求項1から5のいずれかに記載
2)以下のAからBの群の化合物
の混合物を含む、殺有害生物組成物。
A)ピラクロストロビンであるストロビルリン殺菌剤;
【請求項7】
B)フルキサピロキサドであるカルボキシアニリド;
植物の健康を向上させ、及び/又は収量を増加させるた
( 2 )
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めの方法であって、植物、植物が成長するか、成長する
と予想される場所又は植物が成長する植物増殖材料が、
請求項1から5のいずれかに記載の混合物の有効量で処理
される方法。
【請求項8】
有害生物を防除するための方法であって、有害生物、そ
れらの生息地、供給食物、繁殖場、それらの場所又は有
害生物による攻撃から保護すべき植物、土又は植物増殖
材料が、請求項1から5のいずれかに記載の混合物の有効
量で処理される方法(ヒトにおける有害生物を防除する 10
ための方法を除く)。
【請求項9】
【0002】
植物増殖材料及び/又はそこから成長する植物を有害生
の殺虫化合物、並びに
物から保護するための方法であって、植物増殖材料を、
2)A)アゾキシストロビン、クメトキシストロビン、クモ
請求項1から5のいずれかに記載の混合物と殺有害生物剤
キシストロビン、ジモキシストロビン、エネストロブリ
として有効な量で接触させることを含む方法。
ン、フルオキサストロビン、クレソキシムメチル、メト
【請求項10】
ミノストロビン、オリザストロビン、ピコキシストロビ
請求項1から5のいずれかに記載の化合物が同時に、すな
ン、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン、ピラオ
わち一緒に若しくは別々に、又は連続して施用される、
キシストロビン、ピリベンカルブ、トリフロキシストロ
請求項7から9のいずれかに記載の方法。
20
ビン、2-[2-(2,5-ジメチル-フェノキシメチル)-フェニ
【請求項11】
ル]-3-メトキシ-アクリル酸メチルエステル及び2(2-(3-
請求項1から5のいずれかに記載の混合物を、100kgの植
(2,6-ジクロロフェニル)-1-メチル-アリリデンアミノオ
物増殖材料につき0.01gから10kgの量で含む植物増殖材
キシメチル)-フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルア
料。
セトアミドからなるストロビルリン系殺菌剤の群;又は
【請求項12】
B)フルキサピロキサド、ビキサフェン、ペンフルフェン
植物の健康を向上させるための、請求項1から5のいずれ
、ペンチオピラド、イソピラザム、セダキサン、ベナラ
かに記載の混合物の使用。
キシル、ベナラキシル-M、ベノダニル、ボスカリド、カ
【請求項13】
ルボキシン、フェンフラム、フェンヘキサミド、フルト
有害生物を防除するための、請求項1から5のいずれかに
ラニル、フラメトピル、イソチアニル、キララキシル、
記載の混合物の使用(ヒトにおける有害生物を防除する 30
メプロニル、メタラキシル、オフレース、オキサジキシ
ための使用を除く)。
ル、オキシカルボキシン、テクロフタラム、チフルザミ
【請求項14】
ド、チアジニル、2-アミノ-4メチル-チアゾール-5-カル
有害生物が植物病原性菌類及び有害無脊椎動物から選択
ボキシアニリド、N-(4'-トリフルオロメチルチオビフェ
される、請求項8から10のいずれかに記載の方法又は請
ニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾ
求項13に記載の使用。
ール-4-カルボキサミド及びN-(2-(1,3,3-トリメチル-ブ
【請求項15】
チル)-フェニル)-1,3-ジメチル-5-フルオロ-1H-ピラゾ
有害無脊椎動物が、有害節足動物である、請求項14に記
ール-4カルボキサミドからなるカルボキシアニリドの群
載の方法又は使用。
;又は
【請求項16】
C)ジメトモルフ、フルモルフ、ピリモルフからなるカル
有害無脊椎動物が、昆虫である、請求項15に記載の方法 40
ボン酸モルホリドの群;又は
又は使用。
Cc)ベンズイミダゾール又はチオファネート、チオファ
【発明の詳細な説明】
ネートメチル、デバカルブ及びフロファネートからなる
【技術分野】
ベンズイミダゾール放出前駆体からなる群;又は
【0001】
D)フルメトベル、フルオピコリド、フルオピラム、ゾキ
本発明は、
サミドからなる安息香酸アミドの群;又は
1)式I
E)カルボキサミドのカルプロパミド、ジシクロメット、
【化1】
マンジプロアミド、オキシテトラサイクリン、シルチオ
ファム及びN-(6-メトキシ-ピリジン-3-イル)シクロプロ
パンカルボン酸アミド;又は
50
F)トリアゾール殺菌剤のアザコナゾール、ビテルタノー
( 3 )
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ル、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコ
)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジンからなる群;又
ナゾール、ジニコナゾール、ジニコナゾール-M、エポキ
は
シコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾー
P)チオ-及びジチオカーバメートのファーバム、マンコ
ル、フルシラゾール、フルトリアホル、ヘキサコナゾー
ゼブ、マンネブ、メタム、メタスルホカルブ、メチラム
ル、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾ
、プロピネブ、チラム、ジネブ及びジラム;又は
ール、ミクロブタニル、オキシポコナゾール、パクロブ
Q)カルバミン酸エステルのベンチアバリカルブ、ジエト
トラゾール、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロ
フェンカルブ、イプロバリカルブ、プロパモカルブ、プ
チオコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テ
ロパモカルブ塩酸塩、バリフェナレート及びN-(1-(1-(4
トラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、
トリチコナゾール、ウニコナゾール;及び
-シアノ-フェニル)エタンスルホニル)-ブタ-2-イル)カ
10
ルバミン酸-(4-フルオロフェニル)エステル;又は
イミダゾール殺菌剤のシアゾファミド、イマザリル、ペ
R)グアニジン、ドジン、ドジン遊離塩基、グアザチン、
フラゾエート、プロクロラズ、トリフルミゾール;及び
グアザチン酢酸塩、イミノクタジン、イミノクタジン三
アゾールのエタボキサム、エトリジアゾール、ヒメキサ
酢酸塩及びイミノクタジントリス(アルベシレート)から
ゾール及び2-(4-クロロフェニル)-N-[4-(3,4-ジメトキ
なるグアニジン殺菌剤;又は
シフェニル)イソキサゾール-5-イル]-2-プロパ-2-イニ
S)カスガマイシン、カスガマイシン塩酸塩水和物、スト
ロキシアセタミドからなる、アゾール殺菌剤の群;又は
レプトマイシン、ポリオキシン及びバリダマイシンAか
G)フルアジナム、ピリフェノックス、3-[5-(4-クロロフ
らなる抗生物質殺菌剤;又は
ェニル)-2,3-ジメチル-イソキサゾリジン-3イル]-ピリ
T)ビナパクリル、ジクロラン、ジノブトン、ジノキャッ
ジン、3-[5-(4-メチルフェニル)-2,3-ジメチル-イソキ
プ、ニトロタール-イソプロピル及びテクナゼンからな
サゾリジン-3-イル]-ピリジンからなるピリジンの群;又 20
るニトロフェニル誘導体;又は
は
U)フェンチン塩、例えばフェンチン-アセテート、フェ
H)ブピリメート、シプロジニル、ジフルメトリム、フェ
ンチンクロリド又はフェンチンヒドロキシドからなる有
ナリモル、フェリムゾン、メパニピリム、ニトラピリン
機金属化合物;又は
、ヌアリモル、ピリメタニルからなるピリミジンの群;
V)ジチアノン、イソプロチオランからなる含硫ヘテロシ
又は
クリル化合物;又は
I)トリホリンからなるピペラジンの群;又は
W)エジフェンホス、ホセチル、ホセチル-アルミニウム
J)フェンピクロニル、フルジオキソニルからなるピロー
、イプロベンホス、リン酸及びその塩、ピラゾホス、ト
ルの群;又は
ルクロホスメチルからなる有機リン化合物;又は
K)アルジモルフ、ドデモルフ、ドデモルフアセテート、
X)クロロタロニル、ジクロフルアニド、ジクロロフェン
フェンプロピモルフ、トリデモルフからなるモルホリン 30
、フルスルファミド、ヘキサクロロベンゼン、ペンシク
の群;又は
ロン、ペンタクロルフェノール及びその塩、フタリド、
L)フェンプロピジンからなるピペリジンの群;又は
キントゼン、トリルフルアニド、N-(4-クロロ-2-ニトロ
M)フルオロイミド、イプロジオン、プロシミドン、ビン
フェニル)-N-エチル-4-メチル-ベンゼンスルホンアミド
クロゾリンからなるジカルボキシイミドの群;又は
からなる有機塩素化合物;又は
N)ファモキサドン、フェナミドン、フルチアニル、オク
Y)ボルドー液、酢酸銅、水酸化銅、オキシ塩化銅、塩基
チリノン、プロベナゾール、5-アミノ-2-イソプロピル-
性硫酸銅、硫黄からなる無機活性物質;又は
3-オキソ-4-オルト-トリル-2,3-ジヒドロピラゾール-1-
Z)アンペロミセス・キスカリス(Ampelomyces quisquali
カルボチオ酸S-アリルエステルからなる非芳香族5員複
s)、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)、
素環の群;又は
O)殺菌剤アシベンゾラル-S-メチル、アメトクトラジン
オーレオバシジウム・プルラン(Aureobasidium pullula
40
ns)、バシラス・プミルス(Bacillus pumilus)、枯草菌(
、アミスルブロム、アニラジン、ブラストサイジン-S、
Bacillus subtilis)、枯草菌var.アミロリクファシエン
キャプタホル、キャプタン、キノメチオネート、ダゾメ
ス(amyloliquefaciens) FZB24、カンジダ・オレオフィ
ット、ジクロメジン、ジフェンゾコート、ジフェンゾコ
ラ(Candida oleophila) I-82、カンジダ・サイトアーナ
ートメチルスルフェート、フェノキサニル、ホルペット
(Candida saitoana)、クロノスタキス・ロゼアf.カテヌ
、オキソリン酸、ピペラリン、プロキナジド、ピロキロ
ラータ(Clonostachys rosea f. catenulata)、グリオク
ン、キノキシフェン、トリアゾキシド、トリシクラゾー
ラディウム・カテヌラータム(Gliocladium catenulatum
ル、2-ブトキシ-6-ヨード-3-プロピルクロメン-4-オン
)とも呼ばれる、コニオチリウム・ミニタンス(Coniothy
、5-クロロ-1-(4,6-ジメトキシピリミジン-2-イル)-2-
rium minitans)、クリフォネクトリア・パラジティカ(C
メチル-1H-ベンゾイミダゾール及び5-クロロ-7-(4-メチ
ryphonectria parasitica)、クリプトコックス・アルビ
ルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル 50
ドゥス(Cryptococcus albidus)、フザリウム・オキシス
( 4 )
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ポラム(Fusarium oxysporum)、メチニコウィア・フラク
以下、式Iの化合物は、「化合物I」と命名する。
チコーラ(Metschnikowia fructicola)、ミクロドキウム
【0004】
・ジメラム(Microdochium dimerum)、フレビオプシス・
本発明による混合物は、化合物I及び少なくとも一つの
ジャイギャンテア(Phlebiopsisgigantea)、シュードジ
化合物IIの物理的混合物であってよい。したがって、本
マ・フロキュローザ(Pseudozyma flocculosa)、ピチウ
発明は、化合物I及び少なくとも一つの化合物IIを含む
ム・オリガンドラム(Pythium oligandrum) DV74、レイ
物理的混合物も提供する。しかし、混合物は、化合物I
ノウトリア・サハリネンシス(Reynoutria sachlinensis
と少なくとも一つの化合物IIとの任意の組合せであって
)、タラロミセス・フラブス(Talaromyces flavus) V117
もよく、化合物I及びIIが同じ製剤中に一緒に存在する
b、トリコデルマ・アスペレラム(Trichoderma asperell
um) SKT-1、T.アトロビリデ(T. atroviride) LC52、T.
必要はない。
10
【0005】
ハルジアナム(T. harzianum) T-22、T.ハルジアナムTh
化合物I及び少なくとも一つの化合物IIが同じ製剤中に
35、T.ハルジアナムT-39、T.ハルジアナム、及びT.ビリ
一緒に存在しない本発明による混合物の例は、構成材(p
デ(T. viride)、T.ハルジアナムICC012とT.ビリデICC08
arts)のキットである。構成材のキットでは、キットの
0、T.ポリスポラム(T. polysporum)とT.ハルジアナム、
二つ以上の構成成分が別々にパッケージされ、前もって
T.ストロマチカム(T. stromaticum)、T.ビレンス(T. vi
製剤化されない。さらなる詳細を、下で説明する。
rens) GL-21、T.ビリデ、T.ビリデTV1、ウロクラジウム
【0006】
・ウデマンシー(Ulocladium oudemansii) HRU3からなる
本発明は、式Iの化合物及び式IIの一つの化合物を含む
抗菌性生物防除剤、植物生体活性剤;或いは
、二成分混合物にさらに関する。
Ab)殺菌剤である、ビフェニル、ブロノポール、シフル
【0007】
フェナミド、シモキサニル、ジフェニルアミン、メトラ 20
本発明は、式Iの化合物及び式IIの二つの異なる化合物
フェノン、ピリオフェノン、ミルジオマイシン、オキシ
、又は式Iの化合物、式IIの一化合物及びさらなる一つ
ン銅、プロヘキサジオンカルシウム、スピロキサミン、
の活性化合物IIIを相乗的に有効な量で含む三成分混合
テブフロキン、トリルフルアニド、N-(シクロプロピル
物にも関し、そこで、化合物IIIは、化合物Iと異なる殺
メトキシイミノ-(6-ジフルオロ-メトキシ-2,3-ジフルオ
虫剤及び化合物IIと異なる殺菌剤から、好ましくは化合
ロフェニル)-メチル)-2-フェニルアセトアミド、N'-(4-
物Iと異なる殺虫剤から選択される。
(4-クロロ-3-トリフルオロメチルフェノキシ)-2,5-ジメ
【0008】
チル-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルマミジン、N'-(
好ましくは、本発明は、式Iの化合物及び二つの異なる
4-(4-フルオロ-3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-2,5
化合物IIを相乗的に有効な量で含む三成分混合物に関し
-ジメチルフェニル)-N-エチル-N-メチルホルマミジン、
、化合物IIは、チオファネートメチル、メタラキシル、
N'-(2-メチル-5-トリフルオロメチル-4-(3-トリメチル
30
アゾキシストロビン、ピラクロストロビン、トリフロキ
シラニル-プロポキシ)-フェニル)-N-エチル-N-メチルホ
シストロビン、プロクロラズ、フルジオキソニル、ジメ
ルマミジン、N'-(5-ジフルオロメチル-2-メチル-4-(3-
トモルフ、トリチコナゾール、ジフェノコナゾール、ク
トリメチルシラニル-プロポキシ)-フェニル)-N-エチル-
レソキシムメチル、ボスカリド、フルオピラム、フルキ
N-メチルホルマミジン、2-{1-[2-(5-メチル-3-トリフル
サピロキサド、ペンフルフェン、ペンチオピラド、セダ
オロメチル-ピラゾール-1-イル)-アセチル]-ピペリジン
キサン及びピリメタニルから選択される。
-4-イル}-チアゾール-4-カルボン酸メチル-(1,2,3,4-テ
【0009】
トラヒドロ-ナフタレン-1-イル)-アミド、2-{1-[2-(5-
或いは好ましくは、本発明は、式Iの化合物、一つの化
メチル-3-トリフルオロメチル-ピラゾール-1-イル)-ア
合物II及び一つの化合物IIIを相乗的に有効な量で含む
セチル]-ピペリジン-4-イル}-チアゾール-4-カルボン酸
三成分混合物に関し、そこで、
メチル-(R)-1,2,3,4-テトラヒドロ-ナフタレン-1-イル- 40
a)化合物IIは、アゾキシストロビン、ピラクロストロビ
アミド、メトキシ酢酸6-tert-ブチル-8-フルオロ-2,3-
ン、トリフロキシストロビン、クレソキシムメチル、フ
ジメチル-キノリン-4-イルエステル及びN-メチル-2-{1-
ルオピラム、フルキサピロキサド、ペンフルフェン、ペ
[(5-メチル-3-トリフルオロ-メチル-1H-ピラゾール-1-
ンチオピラド及びセダキサンから選択され;
イル)-アセチル]-ピペリジン-4-イル}-N-[(1R)-1,2,3,4
b)化合物IIIは、クロチアニジン、イミダクロプリド、
-テトラヒドロナフタレン-1-イル]-4-チアゾールカルボ
チアメトキサム及びフィプロニルから選択される。
キサミドからなる群
【0010】
から選択される一つ又は複数、例えば一つ、二つ、三つ
本発明は、式Iの化合物及び式IIの三つの異なる化合物
又は四つ、特に一つの殺菌化合物II
、又は式Iの化合物、式IIの二つの異なる化合物及びさ
を相乗的有効量で含む相乗的混合物に関する。
らなる一つの活性化合物III、又は好ましくは、式Iの化
【0003】
50
合物、式IIの一化合物及びさらなる二つの活性化合物II
( 5 )
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Iを相乗的に有効な量で含む四成分混合物にも関し、そ
本発明は、植物の健康を増進させるための方法にさらに
こで、化合物IIIは上で定義されるとおりである。
関し、そこで、植物、植物が成長するか、成長すると予
【0011】
想される場所又は植物が成長する植物増殖材料は、式I
好ましくは、本発明は、式Iの化合物、一つの化合物II
の化合物の有効量で処理される。
及び二つの化合物IIIを相乗的に有効な量で含む四成分
【0018】
混合物にも関し、
さらに、本発明は、有害生物を防除するための方法に関
a)化合物IIは、アゾキシストロビン、ピラクロストロビ
し、そこで、有害生物、それらの生息地、繁殖場、それ
ン、トリフロキシストロビン、クレソキシムメチル、フ
らの供給食物、それらの場所、又は有害生物による攻撃
ルオピラム、フルキサピロキサド、ペンフルフェン、ペ
ンチオピラド及びセダキサンから選択され;
から保護すべき植物、土又は植物増殖材料は、少なくと
10
も一つの化合物IIと組み合わせた化合物Iによって有効
b)化合物III(1)は、クロチアニジン、イミダクロプリド
量で処理されるか、或いは、言い換えると、本発明の混
、チアメトキサムから選択され;
合物の有効量で処理される。
c)化合物III(2)は、フィプロニルから選択される。
【0019】
【0012】
さらに、本発明は、植物増殖材料及び/又はそこから成
本発明は、式Iの化合物及び式IIの四つの異なる化合物
長する植物を有害生物から保護するための方法であって
、又は式Iの化合物、式IIの三つの異なる化合物及びさ
、植物増殖材料を少なくとも一つの化合物IIと組み合わ
らなる一つの活性化合物III、又は式Iの化合物、式IIの
せた化合物Iと有効量で接触させること、又は、言い換
一化合物及びさらなる三つの活性化合物III、又は好ま
えると、植物増殖材料を本発明混合物と有効量で接触さ
しくは、式Iの化合物、式IIの二つの異なる化合物及び
せることを含む方法にも関する。本発明は、本発明混合
さらなる二つの活性化合物IIIを相乗的に有効な量で含
20
物で処理された植物増殖材料をさらに含む。
む五成分混合物にも関し、そこで、化合物IIIは上で定
【0020】
義されるとおりである。
少なくとも一つの化合物Iと少なくとも一つの化合物II
【0013】
との「組み合わせた」使用、又は少なくとも一つの化合
好ましくは、本発明は、式Iの化合物、二つの化合物II
物IIと「組み合わせた」少なくとも一つの化合物Iによ
及び二つの化合物IIIを相乗的に有効な量で含む五成分
る本発明による処理は、一方では、化合物I及び少なく
混合物にも関し、そこで、
とも一つの化合物IIの物理的混合物を用いることと理解
a)化合物II(1)は、アゾキシストロビン、ピラクロスト
することができる。他方、組み合わせた使用は、化合物
ロビン、トリフロキシストロビン及びクレソキシムメチ
I及び少なくとも一つの化合物IIを別々に用いるが、所
ルから選択され;
望の効果を起こすことができるように、お互いに十分に
b)化合物II(2)は、フルオピラム、フルキサピロキサド
30
短い時間内に用いることにある。組み合わせた使用のよ
、ペンフルフェン、ペンチオピラド及びセダキサンから
り詳細な例示は、下の明細書に見出すことができる。
選択され;
【0021】
c)化合物III(1)は、クロチアニジン、イミダクロプリド
本発明の混合物は、殺菌活性並びに有害動物に対する活
、チアメトキサムから選択され;
性、特に殺虫活性の両方を有する。したがって、本発明
d)化合物III(2)は、フィプロニルである。
の用語中の「有害生物」は、植物病原性菌類及び有害動
【0014】
物、例えば昆虫、蛛形類、ダニ又は線虫などの無脊椎有
上で定義される二成分、三成分、四成分又は五成分混合
害生物、特に昆虫、蛛形類又はダニなどの節足動物の有
物中の用語「二成分」、「三成分」、「四成分」及び「
害生物、特に昆虫に関連する。
五成分」は、混合物中に存在する有効成分の数を指す。
【0022】
この関係において「有効成分」は、農業上関連する作用 40
したがって、好ましい実施形態では、本発明は、植物病
、例えば殺菌、殺虫、除草又は殺線虫活性を有する化合
原性有害菌類を防除するための方法であって、植物病原
物に関する。
性有害菌類、それらの生息地、菌類の攻撃から保護すべ
【0015】
き植物、土、植物増殖材料又は資材を、上で定義される
上で言及した混合物は、以下では「本発明混合物」とも
混合物の有効量と接触させること、又は言い換えると、
称される。
植物病原性有害菌類、それらの生息地、菌類の攻撃から
【0016】
保護すべき植物、土、植物増殖材料又は資材を、少なく
本発明は、液体又は固体の担体及び上で定義される混合
とも一つの化合物IIと組み合わせた化合物Iにより殺菌
物を含む、殺有害生物剤の(農業用又は獣医用の)組成物
剤として有効な量で処理することを含む方法に関する。
にも関する。
【0023】
【0017】
50
代わりの好ましい実施形態では、本発明は、無脊椎有害
( 6 )
JP
11
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生物を防除するための方法であって、有害生物、それら
【0031】
の供給食物、それらの生息地若しくはそれらの繁殖場、
用語「植物増殖材料」は、種子及び栄養形植物材料、例
又は無脊椎有害生物が成長するか成長することができる
えば挿し木及び塊茎(例えばジャガイモ)などの、植物の
植物、植物増殖材料、土、領域、資材若しくは環境、又
増殖のために用いることができる植物の全ての繁殖部分
は無脊椎有害生物の攻撃若しくは加害から保護すべき資
を表すものと理解される。これには、発芽後又は土から
材、植物、植物増殖材料、土、表面若しくは空間を少な
出芽後に移植される苗及び幼植物を含む、植物の種子、
くとも一つの化合物IIと組み合わせた化合物Iにより有
根部、果実、塊茎、球根、根茎、新葉、新芽及び他の部
効量で処理すること、或いは、言い換えると、本発明の
分が含まれる。これらの幼植物は、浸漬又は流し込みに
混合物の有効量で処理することを含む方法に関する。
【0024】
よる全体又は部分的処理によって、移植前に保護するこ
10
ともできる。特に好ましい実施形態では、用語増殖材料
好ましい実施形態では、本発明は、植物増殖材料及び/
は種子を表す。
又はそこから成長する植物を植物病原性有害菌類から保
【0032】
護するための方法であって、植物増殖材料を本発明混合
本発明は、植物の健康を向上させる相乗的強化作用を有
物と殺菌剤として有効な量で接触させること、言い換え
する植物保護有効成分混合物、並びに植物の健康を向上
ると、少なくとも一つの化合物IIと組み合わせた化合物
させ、及び/又は収量を増加させるための方法にさらに
Iと殺菌剤として有効な量で接触させることを含む方法
関し、そこで、植物、植物が成長するか、成長すると予
にも関する。本発明は、本発明混合物で処理された植物
想される場所又は植物が成長する植物増殖材料は、本発
増殖材料をさらに含む。
明混合物の有効量で処理される。
【0025】
【背景技術】
代わりの好ましい実施形態では、本発明は、植物増殖材 20
【0033】
料を無脊椎有害生物による攻撃又は加害から保護するた
IUPAC名[(3S,4R,4aR,6S,6aS,12R,12aS,12bS)-3-(シクロ
めの方法であって、植物増殖材料を本発明混合物と有効
プロパンカルボニルオキシ)-6,12-ジヒドロキシ-4,6a,1
量で接触させること、言い換えると、少なくとも一つの
2b-トリメチル-11-オキソ-9-(ピリジン-3-イル)-1,2,3,
化合物IIと組み合わせた化合物Iと有効量で接触させる
4,4a,5,6,6a,12a,12b-デカヒドロ-11H,12H-ベンゾ[f]ピ
ことを含む方法にも関する。
ラノ[4,3-b]クロマン-4-イル]メチルシクロプロパンカ
【0026】
ルボキシレートを有する式Iの化合物並びにその殺有害
本発明は、寄生虫による加害又は感染に対して動物を処
生物作用はWO2006/129714及びWO2009/081851に記載され
置、防除、予防又は保護するための方法であって、動物
、その殺虫混合物はWO2008/108491に、その化合物の生
に本発明の混合物の殺寄生虫剤として有効な量を経口的
成方法は例えばWO2009/022702に開示される。
、局所的又は非経口的に投与又は塗布すること、或いは 30
【0034】
、言い換えると、動物に化合物IIと組み合わせた化合物
化合物II並びにそれらの殺有害生物作用及びそれらを生
Iを殺寄生虫剤として有効な量で投与又は塗布すること
成する方法は、一般に公知である。例えば、市販化合物
を含む方法をさらに提供する。
は、他の刊行物の中でもThe Pesticide Manual、14版、
【0027】
British Crop Protection Council (2006)で見出すこと
さらに、さらなる実施形態では、本発明は、植物の健康
ができる。フルキサピロキサド、ビキサフェン、ペンフ
を増進させるための方法であって、そのような植物の植
ルフェン、ペンチオピラド、イソピラザム及びセダキサ
物増殖材料を本発明混合物と有効量で接触させること、
ンは、殺菌剤として公知であり(参照、例えばEP-A545 0
言い換えると、少なくとも一つの化合物IIと組み合わせ
99、EP-A589 301、EP-A737682、EP-A824099、WO99/0901
た化合物Iと有効量で接触させることを含む方法をさら
3、WO03/010149、WO03/070705、WO03/074491、WO2004/0
に含む。本発明は、本発明混合物で処理された植物増殖 40
05242、WO2004/035589、WO2004/067515、WO06/087343)
材料をさらに含む。
、又は、それらはその中で記載される方法で調製するこ
【0028】
とができる。
本発明は、植物の健康を向上させるための本発明の混合
【0035】
物の使用にさらに関する。
メタラキシルは、以下を含む殺菌剤である:メタラキシ
【0029】
ル; 50重量%以上のR-鏡像異性体及び50%以下のS-鏡像異
本発明は、有害生物を防除するための本発明の混合物の
性体からなるメタラキシル; 85重量%を超えるR-鏡像異
使用にさらに関する。
性体及び15%未満のS-鏡像異性体からなるメタラキシル;
【0030】
92重量%を超えるR-鏡像異性体及び8%未満のS-鏡像異性
本発明は、化合物Iの殺有害生物活性を向上させるため
の化合物IIの使用にさらに関する。
体からなるメタラキシル; 97重量%を超えるR-鏡像異性
50
体及び3%未満のS-鏡像異性体からなるメタラキシル;並
( 7 )
JP
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びに、メフェノキサム(すなわち、97.5%を超えるR-メタ
例えばPlant Products Co. Ltd.、CanadaからのSPORODE
ラキシル又はメタラキシル-M及び2.5%未満のS-鏡像異性
X(登録商標))、ピチウム・オリガンドラム(Pythium oli
体)。例えば、Pesticide Manual、11版(1997)、The Bri
gandrum) DV74(例えばRemeslo SSRO、Biopreparaty、Cz
tish Crop Protection Council、London、792頁;及びPe
ech Rep.からのPOLYVERSUM(登録商標))、レイノウトリ
sticide Manual、11版(1997)、The British Crop Prote
ア・サハリネンシス(Reynoutria sachlinensis)(例えば
ction Council、London、794頁を参照。
Marrone BioInnovations、USAからのREGALIA(登録商標)
【0036】
)、タラロミセス・フラブス(Talaromyces flavus)V117b
群Z)の生物的防除剤(biological control agents)の
(例えばProphyta、GermanyからのPROTUS(登録商標))、
参照を、下に示す:アンペロミセス・キスカリス(Ampelo
トリコデルマ・アスペレラム(Trichoderma asperellum)
myces quisqualis)(例えばIntrachem Bio GmbH & Co. K 10
SKT-1(例えばKumiai Chemical Industry Co., Ltd.、J
G、GermanyからのAQ 10(登録商標))、アスペルギルス・
apanからのECO-HOPE(登録商標))、T.アトロビリデ(T. a
フラブス(Aspergillus flavus)(例えばSyngenta、CHか
troviride) LC52(例えばAgrimm Technologies Ltd、NZ
らのAFLAGUARD(登録商標))、オーレオバシディウム・プ
からのSENTINEL(登録商標))、T.ハルジアヌム(T. harzi
ルラン(Aureobasidiumpullulans)(例えばbio-ferm GmbH
anum)T-22(例えばFirma BioWorks Inc.、USAからのPLAN
、GermanyからのBOTECTOR(登録商標))、バシラス・プミ
TSHIELD(登録商標))、T.ハルジアヌムTH 35(例えばMyco
ルス(Bacillus pumilus)(例えばAgraQuest Inc.、USAか
ntrol Ltd.、IsraelからのROOT PRO(登録商標))、T.ハ
らのSONATA(登録商標)及びBALLAD(登録商標)PlusのNRRL
ルジアヌムT-39(例えばMycontrol Ltd.、Israel及びMak
受託番号B-30087)、枯草菌(Bacillus subtilis)(例えば
hteshim Ltd.、IsraelからのTRICHODEX(登録商標)及びT
、AgraQuest Inc.、USAからのRHAPSODY(登録商標)、SER
RICHODERMA 2000(登録商標))、T.ハルジアヌム及びT.ビ
ENADE(登録商標)MAX及びSERENADE(登録商標)ASOの分離
20
リデ(T. viride)(例えばAgrimm Technologies Ltd、NZ
株NRRL番号B-21661)、枯草菌変種アミロリクファシエン
からのTRICHOPEL)、T.ハルジアヌムICC012及びT.ビリデ
ス(amyloliquefaciens) FZB24(例えばNovozyme Biologi
ICC080(例えばIsagro Ricerca、ItalyからのREMEDIER(
cals, Inc,、USAからのTAEGRO(登録商標))、カンジダ・
登録商標)WP)、T.ポリスポラム(T. polysporum)及びT.
オレオフィラ(Candida oleophila) I-82(例えば、Ecoge
ハルジアヌム(例えばBINAB Bio-Innovation AB、Sweden
n Inc.、USAからのASPIRE(登録商標))、カンジダ・サイ
からのBINAB(登録商標))、T.ストロマチカム(T. stroma
トアーナ(Candida saitoana)(例えばMicro Flo Company
ticum)(例えばC.E.P.L.A.C.、BrazilからのTRICOVAB(登
、USA(BASF SE)及びArystaからのBIOCURE(登録商標)(リ
録商標))、T.ビレンス(T. virens) GL-21(例えばCertis
ゾチームとの混合)及びBIOCOAT(登録商標))、キトサン(
LLC、USAからのSOILGARD(登録商標))、T.ビリデ(例え
例えばBotriZen Ltd.、NZからのARMOUR-ZEN)、クロノス
ばEcosense Labs.(India) Pvt. Ltd.、IndienからのTRI
タキス・ロゼアf.カテヌラータ(Clonostachys rosea f. 30
ECO(登録商標)、T. Stanes & Co. Ltd.、IndienからのB
catenulata)、別称グリオクラディウム・カテヌラータ
IO-CURE(登録商標))、T.ビリデTV1(例えばAgribiotec s
ム(Gliocladium catenulatum)(例えば分離株J1446: Ver
rl、ItalyからのT.ビリデTV1)、ウロクラジウム・オウ
dera、FinlandからのPRESTOP(登録商標))、コニオチリ
デマンシー(Ulocladium oudemansii) HRU3(例えばBotry
ウム・ミニタンス(Coniothyrium minitans)(例えばProp
-Zen Ltd、NZからのBOTRY-ZEN(登録商標))。
hyta、GermanyからのCONTANS(登録商標))、クリフォネ
【0037】
クトリア・パラジティカ(Cryphonectria parasitica)(
有害生物防除の場で起こっている一つの典型的な問題は
例えばCNICM、Franceからのクリ胴枯病菌(Endothia par
、好ましからぬ環境影響又は毒性作用を低減又は回避し
asitica))、クリプトコックス・アルビドゥス(Cryptoco
つつも有効な有害生物防除を可能にするために、有効成
ccus albidus)(例えばAnchor Bio-Technologies、South
分の投入量を低減する必要性にある。
AfricaからのYIELD PLUS(登録商標))、フザリウム・オ 40
【0038】
キシスポラム(Fusarium oxysporum)(例えばS.I.A.P.A.
用語「植物病原性有害菌類」は、以下において「有害菌
、ItalyからのBIOFOX(登録商標)、Natural Plant Prote
類」とも略される。
ction、FranceからのFUSACLEAN(登録商標))、メチニコ
【0039】
ウィア・フラクチコーラ(Metschnikowia fructicola)(
遭遇する別の問題は、広範囲の有害菌類に対して有効で
例えばAgrogreen、IsraelからのSHEMER(登録商標))、ミ
ある、利用可能な有害生物防除剤を有する必要性に関す
クロドキウム・ジメラム(Microdochium dimerum)(例え
る。
ばAgrauxine、FranceからのANTIBOT(登録商標))、フレ
【0040】
ビオプシス・ジャイギャンテア(Phlebiopsis gigantea)
さらに、ノックダウン活性と長期防除との組合せ、すな
(例えばVerdera、FinlandからのROTSOP(登録商標))、シ
わち長期作用を伴う速い作用を有する有害生物防除剤の
ュードジマ・フロキュローザ(Pseudozyma flocculosa)( 50
必要性も存在する。
( 8 )
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【0041】
【0045】
殺有害生物剤の使用に関する別の問題は、個々の殺有害
好ましくは、用語「種子の活力」は、植物の株立ち密度
生物化合物の反復及び排他的適用が、多くの場合、問題
、種子の保存性及び/又は発芽挙動を表す。
の活性化合物に対して自然の又は適応性の抵抗性を発達
【0046】
させた有害な菌類の急速な選択につながることである。
作物保護での様々な努力のさらなる目的は、植物の収量
したがって、抵抗性を阻止又は克服するのを助ける有害
を増加させることである。「収量」とは、穀物、本来の
生物防除剤の必要性がある。
意味での果物、野菜、ナッツ類、穀物、種子、木材(例
【0042】
えば造林植物の場合)又はさらに花(例えば園芸植物、観
本発明の根拠をなす別の問題は、一般に、及び以下にお
賞植物の場合)などの、植物によって生成される経済価
いて「植物の健康」と呼ばれる過程である、植物を向上 10
値のあるあらゆる植物生産物と理解されるべきである。
させる組成物に対する要望である。
植物生産物は、収穫した後にさらに利用すること及び/
【0043】
又は加工することもできる。
用語植物の健康は、有害生物の防除に関係しない植物の
【0047】
様々な種類の向上を含む。例えば、指摘することができ
本発明により、植物、特に農業、造林及び/又は園芸植
る有利な特性は、以下を含む向上した作物の特徴である
物、好ましくは農業植物の「増加する収量」は、それぞ
:出芽、作物収量、タンパク含有量、含油量、デンプン
れの植物の生産物の収量が、同じ条件の下であるが本発
含量、より発達した根系(向上した根の成長)、向上した
明による混合物の施用なしで生産される植物の同じ生産
ストレス許容度(例えばかんばつ、熱、塩分、UV、水、
物の収量よりかなり上回る量で増加することを意味する
寒さに対して)、低減されたエチレン(低減された産生及
。
び/又は受容の阻止)、分げつ増加、草高の増加、より大 20
【0048】
きい葉身、より少ない死根出葉、より強い分げつ、より
増加する収量は、中でも植物の以下の向上した特性で特
濃い緑色の葉色、色素含量、光合成活性、より少ない必
徴づけることができる:
要投入量(肥料又は水など)、より少ない必要種子、より
・増加する植物重量
多い有効分げつ、より早期の開花、早期の穀粒成熟、よ
・増加する草高
り少ない植物節(倒伏)、新葉の成長の増加、強化された
・より重い全体の新鮮重量(FW)などの増加するバイオマ
植物活力、増加した植物株立ち及び早期でより良い発芽
ス
;又は当分野の技術者によく知られている他の任意の利
・より高い穀物収量
点。
・より多くの分げつ
【0044】
・より大きな葉
植物増殖材料(好ましくは種子)の処理に関連して用いら 30
・増加する新葉の成長
れる場合、用語「植物の健康」は「種子の活力」と同等
・増加するタンパク含有量
である。種子の活力は、様々な因子で現れる。植物の活
・増加する含油量
力の現れである因子の例は、以下の通りである:
・増加するデンプン含量
(a)全体的な視覚的外観;
・増加する色素含量。
(b)根の成長及び/又は根の発達;
【0049】
(c)葉面積のサイズ;
本発明によると、収量は、少なくとも2%、好ましくは少
(d)葉の緑色の色合いの強度;
なくとも4%、より好ましくは少なくとも8%、さらにより
(e)地面の近くの枯れ葉の数;
好ましくは少なくとも16%増加する。
(f)草高;
(g)植物重量;
【0050】
40
本発明の混合物又は化合物Iが単独で用いられるときの
(h)成長速度;
上記の効果、すなわち植物の作物収量増加は、植物が生
(i)植物株立ち密度;
物的ストレスの下にないとき、特に植物が有害生物から
(j)発芽挙動;
の圧力、例えば菌類又は昆虫からのストレスの下にない
(k)出芽挙動;
ときにも存在することが強調されなければならない。有
(l)新葉の数;
害生物の攻撃をこうむる植物は、有害生物に対して治療
(m)新葉の型(質及び生産性)
的又は予防的処理を受け、生物的ストレス因子に起因す
(n)植物の強さ、例えば生物的又は非生物的ストレスへ
る傷害なしに成長することができる植物と比較して、よ
の抵抗性;
り小さなバイオマス及びより小さな作物収量を生じるこ
(o)壊死の存在;
とは明白である。しかし、本発明による使用及び方法は
(p)老化挙動。
50
、いかなる生物的ストレスもない場合でさえ、特にいか
( 9 )
JP
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なる有害生物もない場合でさえ、作物収量の増加をもた
及び/又は活性のスペクトルを増強する問題、及び/又は
らす。これは、作物収量に及ぼす本発明の混合物又は単
ノックダウン活性を長期防除と組み合わせる問題、及び
独で用いられる化合物Iの正の効果は、混合物の殺有害
/又は抵抗性管理の問題、及び/又は植物の健康を促進す
生物活性だけで説明することができず、さらなる活性プ
る問題を解決する殺有害生物混合物を提供することであ
ロファイルに基づくことを意味する。しかし、当然なが
った。
ら、生物的ストレス下の植物も、本発明の方法により処
【0056】
理することができる。
さらに本発明の目的は、植物の健康を増進する方法を提
【0051】
供することであった。
EP2119361及びEP2223599は、とりわけ式Iの化合物を含
【課題を解決するための手段】
むことができるいくつかの殺有害生物混合物を開示する 10
【0057】
。
この目的は、初めに定義した活性化合物を含む複合混合
【0052】
物によって一部、又は全てが達成されることがわかった
しかし、具体的な本発明混合物並びに当初に定義される
。
それらの顕著な相乗的殺菌作用及び/又は植物健康作用
【0058】
はそこで開示されておらず、さらにそのような組合せが
本明細書で、植物の健康を増進させるための方法が見出
、特に種子処理目的へのその適合性を有する可能性も開
され、そこで、植物、植物が成長するか、成長すると予
示されていない。
想される場所又は植物が成長する植物増殖材料は、式I
【先行技術文献】
の化合物の有効量で処理され、好ましくは植物が成長す
【特許文献】
る植物増殖材料が式Iの化合物の有効量で処理される。
【0053】
20
植物増殖材料のそのような後者の処理は、種子活力の増
【特許文献1】WO2006/129714
加をもたらす。
【特許文献2】WO2009/081851
【0059】
【特許文献3】WO2008/108491
初めで定義した混合物は、個々の化合物で可能である防
【特許文献4】WO2009/022702
除率と比較して、有害菌類又は有害動物などの有害生物
【特許文献5】EP-A545 099
、好ましくは有害菌類に対して著しく強化された作用を
【特許文献6】EP-A589 301
示すこと、及び/又は植物、植物の部分、植物増殖材料(
【特許文献7】EP-A737682
好ましくは種子)又はそれらの成長場所に施用されると
【特許文献8】EP-A824099
きに、植物の健康を向上させるために適することがわか
【特許文献9】WO99/09013
った。
【特許文献10】WO03/010149
30
【0060】
【特許文献11】WO03/070705
本発明混合物の作用は、混合物に存在する活性化合物単
【特許文献12】WO03/074491
独の殺菌若しくは殺虫作用などの殺有害生物作用、好ま
【特許文献13】WO2004/005242
しくは殺菌作用、及び/又は植物健康向上作用を大きく
【特許文献14】WO2004/035589
超えることがわかった(相乗作用)。
【特許文献15】WO2004/067515
【0061】
【特許文献16】WO06/087343
特に、本発明混合物の作用は、種子処理として適用され
【特許文献17】EP2119361
る場合、混合物に存在する活性化合物単独の殺菌若しく
【特許文献18】EP2223599
は殺虫作用などの殺有害生物作用、好ましくは殺菌作用
【非特許文献】
【0054】
、及び/又は植物健康向上作用を大きく超えることがわ
40
かった(相乗作用)。
【非特許文献1】The Pesticide Manual、14版、Britis
【0062】
h Crop Protection Council (2006)
これらの混合物は、植物、植物の部分、種子又はそれら
【非特許文献2】Pesticide Manual、11版(1997)、The
の成長場所、好ましくは植物及び植物増殖材料、より好
British Crop Protection Council、London、792頁
ましくは種子に施用されるときに、植物の健康を向上さ
【非特許文献3】Pesticide Manual、11版(1997)、The
せるためにも適する。
British Crop Protection Council、London、794頁
【0063】
【発明の概要】
さらに、化合物I及び化合物IIの同時、すなわち一緒の
【発明が解決しようとする課題】
若しくは別々の施用、又は化合物I及び化合物IIの逐次
【0055】
施用は、個々の化合物で可能である防除率と比較して、
したがって、本発明の目的は、投入量を低減する問題、 50
有害菌類又は有害動物などの有害生物、好ましくは有害
( 10 )
JP
19
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20
菌類の強化された防除を可能にすることがわかった(相
-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール
乗的混合物)。
-4-カルボキサミド及びN-(2-(1,3,3-トリメチル-ブチル
【0064】
)-フェニル)-1,3-ジメチル-5-フルオロ-1H-ピラゾール-
さらに、化合物I及び化合物IIの同時、すなわち一緒の
4カルボキサミドからなる群から選択されるカルボキシ
若しくは別々の施用、又は化合物I及び化合物IIの逐次
アニリド;
施用は、個々の化合物で可能である植物健康効果と比較
C)フルモルフ及びピリモルフからなる群から選択される
して、強化された植物健康効果を提供することがわかっ
カルボン酸モルホリド;
た(相乗的混合物であり、相乗作用は植物健康相乗作用
Cc)デバカルブ及びフロファネートからなる群から選択
である)。
【発明を実施するための形態】
されるベンズイミダゾール又はベンズイミダゾール放出
10
前駆体;
【0065】
D)フルメトベル、フルオピラム、ゾキサミドからなる群
一般には、化合物I及び少なくとも一つの化合物IIを含
から選択される安息香酸アミド;
むそれぞれの混合物の全体的な重量比は、1:500から150
E)マンジプロアミド、オキシテトラサイクリン、シルチ
0:1、好ましくは1:100から1500:1、より好ましくは1:25
オファム及びN-(6-メトキシ-ピリジン-3-イル)シクロプ
から1500:1、さらにより好ましくは1:10から1500:1、特
ロパンカルボン酸アミドからなる群から選択されるカル
に1:1から1500:1、例えば10:1から1200:1又は20:1から1
ボキサミド;
100:1である。
F)トリアゾール殺菌剤アザコナゾール、ブロムコナゾー
【0066】
ル、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、ジニコナゾ
好ましい実施形態では、本発明は、
ール-M、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フ
1)式I
20
【化2】
ルキンコナゾール、フルトリアホル、イミベンコナゾー
ル、イプコナゾール、メトコナゾール、オキシポコナゾ
ール、パクロブトラゾール、プロチオコナゾール、テト
ラコナゾール、トリアジメノール、トリチコナゾール、
ウニコナゾールからなる群;
イミダゾール殺菌剤イマザリル、ペフラゾエートからな
る群;
アゾールのエタボキサム、エトリジアゾール、ヒメキサ
ゾール及び2-(4-クロロフェニル)-N-[4-(3,4-ジメトキ
シフェニル)イソキサゾール-5-イル]-2-プロパ-2-イニ
30
ロキシアセタミドからなる群から選択されるアゾール殺
菌剤;
G)3-[5-(4-クロロフェニル)-2,3-ジメチル-イソキサゾ
【0067】
リジン-3-イル]-ピリジン、3-[5-(4-メチル-フェニル)-
の殺虫化合物、並びに
2,3-ジメチル-イソキサゾリジン-3-イル]-ピリジンから
2)以下のAからAbの群の化合物
なる群から選択されるピリジン;
A)クメトキシストロビン、クモキシストロビン、ジモキ
H)ブピリメート、ジフルメトリム、ニトラピリン、ヌア
シストロビン、エネストロブリン、メトミノストロビン
リモルからなる群から選択されるピリミジン;
、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン、ピラオキ
K)アルジモルフ、ドデモルフ、ドデモルフアセテート、
シストロビン、2-[2-(2,5-ジメチル-フェノキシメチル)
トリデモルフからなる群から選択されるモルホリン;
-フェニル]-3-メトキシ-アクリル酸メチルエステル及び 40
M)フルオロイミドからなる群から選択されるジカルボキ
2-(2-(3-(2,6-ジクロロフェニル)-1-メチル-アリリデン
シイミド;
アミノオキシメチル)-フェニル)-2-メトキシイミノ-N-
N)フルチアニル、オクチリノン、5-アミノ-2-イソプロ
メチルアセトアミドからなる群から選択されるストロビ
ピル-3-オキソ-4-オルト-トリル-2,3-ジヒドロピラゾー
ルリン殺菌剤;
ル-1-カルボチオ酸S-アリルエステルからなる群から選
B)フルキサピロキサド、ビキサフェン、ペンフルフェン
択される非芳香族5員複素環;
、ソピラザム、セダキサン、ベノダニル、カルボキシン
O)アメトクトラジン、アミスルブロム、アニラジン、ブ
、フェンフラム、フェンヘキサミド、フラメトピル、キ
ラストサイジン-S、キノメチオネート、ダゾメット、ジ
ララキシル、オキシカルボキシン、テクロフタラム、チ
クロメジン、ジフェンゾコート、ジフェンゾコートメチ
フルザミド、2-アミノ-4メチル-チアゾール-5-カルボキ
ルスルフェート、オキソリン酸、ピペラリン、トリアゾ
シアニリド、N-(4'-トリフルオロメチルチオビフェニル 50
キシド、2-ブトキシ-6-ヨード-3-プロピルクロメン-4-
( 11 )
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オン、5-クロロ-1-(4,6-ジメトキシピリミジン-2-イル)
ポラム(Fusarium oxysporum)、メチニコウィア・フラク
-2-メチル-1H-ベンゾイミダゾール及び5-クロロ-7-(4-
チコーラ(Metschnikowia fructicola)、ミクロドキウム
メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェ
・ジメラム(Microdochium dimerum)、フレビオプシス・
ニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジンからなる群
ジャイギャンテア(Phlebiopsis gigantea)、シュードジ
から選択される殺菌剤;
マ・フロキュローザ(Pseudozyma flocculosa)、ピチウ
P)ファーバム、メタム、メタスルホカルブ、メチラム、
ム・オリガンドラム(Pythium oligandrum) DV74、レイ
チラム及びジラムからなる群から選択されるチオ-及び
ノウトリア・サハリネンシス(Reynoutriasachlinensis)
ジチオカーバメート;
、タラロミセス・フラブス(Talaromyces flavus) V117b
Q)プロパモカルブ、プロパモカルブ塩酸塩、バリフェナ
レート及びN-(1-(1-(4-シアノ-フェニル)エタンスルホ
、トリコデルマ・アスペレラム(Trichoderma asperellu
10
m) SKT-1、T.アトロビリデ(T. atroviride) LC52、T.ハ
ニル)-ブタ-2-イル)カルバミン酸-(4-フルオロフェニル
ルジアナム(T. harzianum) T-22、T.ハルジアナムTh 35
)エステルからなる群から選択されるカルバミン酸エス
、T.ハルジアナムT-39、T.ハルジアナム、及びT.ビリデ
テル;
(T. viride)、T.ハルジアナムICC012とT.ビリデICC080
R)グアニジン、ドジン、ドジン遊離塩基、グアザチン、
、T.ポリスポラム(T. polysporum)とT.ハルジアナム、T
グアザチン酢酸塩、イミノクタジン、イミノクタジン三
.ストロマチカム(T. stromaticum)、T.ビレンス(T. vir
酢酸塩及びイミノクタジントリス(アルベシレート)から
ens) GL-21、T.ビリデ、T.ビリデTV1、ウロクラジウム
なる群から選択されるグアニジン殺菌剤;
・ウデマンシー(Ulocladium oudemansii) HRU3からなる
S)ストレプトマイシン、ポリオキシンからなる群から選
群から選択される抗菌性生物防除剤、植物生体活性剤;
択される抗生物質殺菌剤;
並びに
T)ビナパクリル、ジクロラン、ジノブトン、ジノキャッ 20
Ab)ビフェニル、ブロノポール、ジフェニルアミン、メ
プ、ニトロタール-イソプロピル及びテクナゼンからな
トラフェノン、ピリオフェノン、ミルジオマイシン、オ
る群から選択されるニトロフェニル誘導体、
キシン銅、プロヘキサジオンカルシウム、スピロキサミ
U)フェンチン塩、例えばフェンチン-アセテート、フェ
ン、テブフロキン、トリルフルアニド、N-(シクロプロ
ンチンクロリド又はフェンチンヒドロキシドからなる群
ピルメトキシイミノ-(6-ジフルオロ-メトキシ-2,3-ジフ
から選択される有機金属化合物;
ルオロフェニル)-メチル)-2-フェニルアセトアミド、N'
V)ジチアノン、イソプロチオランからなる含硫ヘテロシ
-(4-(4-クロロ-3-トリフルオロメチルフェノキシ)-2,5-
クリル化合物;
ジメチル-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルマミジン、
W)エジフェンホス、イプロベンホス、リン酸及びその塩
N'-(4-(4-フルオロ-3-トリフルオロメチル-フェノキシ)
、ピラゾホスからなる群から選択される有機リン化合物
-2,5-ジメチルフェニル)-N-エチル-N-メチルホルマミジ
;X)ジクロロフェン、フルスルファミド、ヘキサクロロ
30
ン、N'-(2-メチル-5-トリフルオロメチル-4-(3-トリメ
ベンゼン、ペンタクロルフェノール及びその塩、トリル
チルシラニル-プロポキシ)-フェニル)-N-エチル-N-メチ
フルアニド、N-(4-クロロ-2-ニトロフェニル)-N-エチル
ルホルマミジン、N'-(5-ジフルオロメチル-2-メチル-4-
-4-メチル-ベンゼンスルホンアミドからなる群から選択
(3-トリメチルシラニル-プロポキシ)-フェニル)-N-エチ
される有機塩素化合物;
ル-N-メチルホルマミジン、2-{1-[2-(5-メチル-3-トリ
Y)ボルドー液、酢酸銅、オキシ塩化銅、塩基性硫酸銅、
フルオロメチル-ピラゾール-1-イル)-アセチル]-ピペリ
硫黄からなる群から選択される無機活性物質;
ジン-4-イル}-チアゾール-4-カルボン酸メチル-(1,2,3,
Z)アンペロミセス・キスカリス(Ampelomyces quisquali
4-テトラヒドロ-ナフタレン-1-イル)-アミド、2-{1-[2-
s)、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)、
(5-メチル-3-トリフルオロメチル-ピラゾール-1-イル)-
オーレオバシジウム・プルラン(Aureobasidium pullula
アセチル]-ピペリジン-4-イル}-チアゾール-4-カルボン
ns)、バシラス・プミルス(Bacillus pumilus)、枯草菌( 40
酸メチル-(R)-1,2,3,4-テトラヒドロ-ナフタレン-1-イ
Bacillus subtilis)、枯草菌var.アミロリクファシエン
ル-アミド、メトキシ酢酸6-tert-ブチル-8-フルオロ-2,
ス(amyloliquefaciens) FZB24、カンジダ・オレオフィ
3-ジメチル-キノリン-4-イルエステル及びN-メチル-2-{
ラ(Candida oleophila) I-82、カンジダ・サイトアーナ
1-[(5-メチル-3-トリフルオロ-メチル-1H-ピラゾール-1
(Candida saitoana)、クロノスタキス・ロゼアf.カテヌ
-イル)-アセチル]-ピペリジン-4-イル}-N-[(1R)-1,2,3,
ラータ(Clonostachys rosea f. catenulata)、グリオク
4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]-4-チアゾールカル
ラディウム・カテヌラータム(Gliocladium catenulatum
ボキサミドからなる群から選択される殺菌剤
)とも呼ばれる、コニオチリウム・ミニタンス(Coniothy
から選択される一つ又は複数、例えば一つ、二つ、三つ
rium minitans)、クリフォネクトリア・パラジティカ(C
又は四つの、特に一つの殺菌化合物II
ryphonectria parasitica)、クリプトコックス・アルビ
を相乗的有効量で含む相乗的混合物に関する。
ドゥス(Cryptococcus albidus)、フザリウム・オキシス 50
【0068】
( 12 )
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化合物I及び化合物II(複数可)の好適で好ましい重量比
0:1、例えば10:1から1200:1又は20:1から1100:1の化合
は、上で記載される。
物I:IIの重量比で含む混合物がより好ましい。具体的に
【0069】
は、カルボキサミド殺菌剤はフルキサピロキサドである
或いは、化合物I並びに殺菌化合物IIとして、群A)のス
。
トロビルリン類から選択される、特にストロビルリン類
【0071】
のアゾキシストロビン、クメトキシストロビン、クモキ
化合物I並びに殺菌化合物IIとして、群C)又はD)から選
シストロビン、ジモキシストロビン、エネストロブリン
択され、特にジメトモルフ、フルモルフ、フルオピコリ
、フルオキサストロビン、クレソキシムメチル、メトミ
ド(ピコベンザミド)及びゾキサミドから選択される少な
ノストロビン、オリザストロビン、ピコキシストロビン
くとも一つの殺菌剤を相乗的に有効な量で、好ましくは
、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン、ピラオキ 10
、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1、より好
シストロビン、ピリベンカルブ及びトリフロキシストロ
ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10から10:1の
ビン、より好ましくはアゾキシストロビン、ジモキシス
化合物I:IIの重量比で含む混合物も好ましい。化合物I
トロビン、エネストロブリン、フルオキサストロビン、
並びに殺菌化合物IIとして、群C)又はD)から選択され、
クレソキシムメチル、メトミノストロビン、オリザスト
フルモルフ及びゾキサミドから選択される少なくとも一
ロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、ピ
つの殺菌剤を相乗的に有効な量で、好ましくは、1:500
リベンカルブ及びトリフロキシストロビンから選択され
から500:1、好ましくは1:100から100:1、より好ましく
る、少なくとも一つの殺菌剤を相乗的に有効な量で、好
は1:25から25:1、最も好ましくは1:10から10:1の化合物
ましくは、1:500から1500:1、好ましくは1:100から1000
I:IIの重量比で含む混合物がより好ましい。
:1、より好ましくは1:25から500:1、さらにより好まし
【0072】
くは1:10から100:1、特に1:1から100:1、例えば1:10か
20
化合物I並びに殺菌化合物IIとして、群E)から選択され
ら100:1又は1:20から100:1の化合物I:IIの重量比で含む
、特にカルプロパミド及びマンジプロパミドから選択さ
混合物が好ましい。化合物I並びに殺菌化合物IIとして
れる少なくとも一つの殺菌剤を相乗的に有効な量で、好
、群A)のストロビルリン類から選択され、さらにストロ
ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1
ビルリン類のジモキシストロビン、エネストロブリン、
、より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10か
メトミノストロビン及びピラクロストロビンから選択さ
ら10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物も好ましい。
れる少なくとも一つの殺菌剤を相乗的に有効な量で、好
化合物I及び殺菌化合物IIとしてマンジプロパミドを相
ましくは、1:500から1500:1、好ましくは1:100から1500
乗的に有効な量で、好ましくは、1:500から500:1、好ま
:1、より好ましくは1:25から1000:1、さらにより好まし
しくは1:100から100:1、より好ましくは1:25から25:1、
くは1:10から500:1、特に1:1から100:1、例えば10:1か
最も好ましくは1:10から10:1の化合物I:IIの重量比で含
ら100:1又は20:1から100:1の化合物I:IIの重量比で含む 30
む混合物がより好ましい。
混合物がさらにより好ましい。具体的には、ストロビル
【0073】
リン系殺菌剤は、ピラクロストロビンである。
式Iの化合物並びに殺菌化合物IIとして、アゾールの群F
【0070】
)から選択され、特にアゾール類のシプロコナゾール、
或いは、化合物I並びに殺菌化合物IIとして、群B)のカ
ジフェノコナゾール、エポキシコナゾール、フルキンコ
ルボキサミドから選択される、特にビキサフェン、ボス
ナゾール、フルシラゾール、フルトリアホル、ヒメキサ
カリド、フルキサピロキサド、イソピラザム、ペンフル
ゾール、イプコナゾール、イマザリル、メトコナゾール
フェン、ペンチオピラド、セダキサン、メタラキシル及
、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロピコナゾール
びオフレースから選択される、少なくとも一つの殺菌剤
、プロチオコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノ
を相乗的に有効な量で、好ましくは、1:500から1500:1
、好ましくは1:100から1500:1、より好ましくは1:25か
ール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリチコナ
40
ゾール、プロクロラズ、シアゾファミド及びエタボキサ
ら1500:1、さらにより好ましくは1:10から1500:1、特に
ムから選択される少なくとも一つの殺菌剤を相乗的に有
1:1から1500:1、例えば10:1から1200:1又は20:1から110
効な量で、好ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:
0:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物が好ましい。化
100から100:1、より好ましくは1:25から25:1、最も好ま
合物I並びに殺菌化合物IIとして、群B)のカルボキサミ
しくは1:10から10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物
ドから選択され、好ましくはビキサフェン、フルキサピ
も好ましい。式Iの化合物並びに殺菌化合物IIとして、
ロキサド、イソピラザム、ペンフルフェン及びセダキサ
アゾールの群F)から選択され、アゾール類のジフェノコ
ンから選択される、少なくとも一つの殺菌剤を相乗的に
ナゾール、エポキシコナゾール、フルキンコナゾール、
有効な量で、好ましくは、1:500から1500:1、好ましく
フルトリアホル、ヒメキサゾール、イプコナゾール、イ
は1:100から1500:1、より好ましくは1:25から1500:1、
マザリル、メトコナゾール、プロチオコナゾール、トリ
さらにより好ましくは1:10から1500:1、特に1:1から150 50
アジメノール、テトラコナゾール、トリチコナゾール、
( 13 )
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シアゾファミド及びエタボキサムから選択される少なく
【0081】
とも一つの殺菌剤を相乗的に有効な量で、好ましくは、
化合物I並びに殺菌化合物IIとして、群N)から選択され
1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1、より好ま
、特にファモキサドン、フェナミドン及びプロベナゾー
しくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10から10:1の化
ルから選択される少なくとも一つの殺菌剤を相乗的に有
合物I:IIの重量比で含む混合物がより好ましい。
効な量で、好ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:
【0074】
100から100:1、より好ましくは1:25から25:1、最も好ま
化合物I並びに殺菌化合物IIとして、群G)から選択され
しくは1:10から10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物
、特にフルアジナムから選択される少なくとも一つの殺
も好ましい。
菌剤を相乗的に有効な量で、好ましくは、1:500から500
【0082】
:1、好ましくは1:100から100:1、より好ましくは1:25か 10
化合物I並びに殺菌化合物IIとして、群O)から選択され
ら25:1、最も好ましくは1:10から10:1の化合物I:IIの重
、特にアシベンゾラル-S-メチル、キャプタホル、ホル
量比で含む混合物も好ましい。
ペット、フェノキサニル、キノキシフェン及びアメトク
【0075】
トラジンから選択される少なくとも一つの殺菌剤を相乗
化合物I並びに殺菌化合物IIとして、群H)から選択され
的に有効な量で、好ましくは、1:500から500:1、好まし
、特にシプロジニル、フェナリモル、メパニピリム、ピ
くは1:100から100:1、より好ましくは1:25から25:1、最
リメタニルから選択される少なくとも一つの殺菌剤を相
も好ましくは1:10から10:1の化合物I:IIの重量比で含む
乗的に有効な量で、好ましくは、1:500から500:1、好ま
混合物も好ましい。化合物I及び殺菌化合物IIとしてア
しくは1:100から100:1、より好ましくは1:25から25:1、
メトクトラジンを相乗的に有効な量で、好ましくは、1:
最も好ましくは1:10から10:1の化合物I:IIの重量比で含
500から500:1、好ましくは1:100から100:1、より好まし
む混合物も好ましい。
20
くは1:25から25:1、最も好ましくは1:10から10:1の化合
【0076】
物I:IIの重量比で含む混合物がより好ましい。
化合物I及びトリホリンを相乗的に有効な量で、好まし
【0083】
くは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1、よ
化合物I並びに殺菌化合物IIとして、群P)から選択され
り好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10から10
、特にマンコゼブ、メチラム、プロピネブ及びチラムか
:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物も好ましい。
ら選択される少なくとも一つの殺菌剤を相乗的に有効な
【0077】
量で、好ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100
化合物I及びフルジオキソニルを相乗的に有効な量で、
から100:1、より好ましくは1:25から25:1、最も好まし
好ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100
くは1:10から10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物も
:1、より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10
好ましい。化合物I及び殺菌化合物IIとして、群P)から
から10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物も好ましい 30
選択され、特にメチラム及びチラムから選択される少な
。
くとも一つの殺菌剤を相乗的に有効な量で、好ましくは
【0078】
、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1、より好
化合物I及び、モルホリンの群、特にドデモルフ、フェ
ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10から10:1の
ンプロピモルフ又はトリデモルフの群から選択される少
化合物I:IIの重量比で含む混合物がより好ましい。
なくとも一つの殺菌化合物IIを含む混合物も好ましい。
【0084】
さらに、化合物I及び、モルホリンの群から選択され、
化合物I並びに殺菌化合物IIとして、群Q)から選択され
ドデモルフ及びトリデモルフから選択される少なくとも
、特にイプロバリカルブ、ベンチアバリカルブ及びプロ
一つの殺菌化合物IIを含む混合物がより好ましい。
パモカルブから選択される少なくとも一つの殺菌剤を相
【0079】
化合物I及びシルチオファムを相乗的に有効な量で、好
乗的に有効な量で、好ましくは、1:500から500:1、好ま
40
しくは1:100から100:1、より好ましくは1:25から25:1、
ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1
最も好ましくは1:10から10:1の化合物I:IIの重量比で含
、より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10か
む混合物も好ましい。化合物I及び殺菌化合物IIとして
ら10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物も好ましい。
プロパモカルブを相乗的に有効な量で、好ましくは、1:
【0080】
500から500:1、好ましくは1:100から100:1、より好まし
化合物I並びに殺菌化合物IIとして、群M)から選択され
くは1:25から25:1、最も好ましくは1:10から10:1の化合
、特にイプロジオン及びビンクロゾリンから選択される
物I:IIの重量比で含む混合物がより好ましい。
少なくとも一つの殺菌剤を相乗的に有効な量で、好まし
【0085】
くは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1、よ
化合物I及びジチアノンを相乗的に有効な量で、好まし
り好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10から10
くは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1、よ
:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物も好ましい。
50
り好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10から10
( 14 )
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:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物も好ましい。
一つの殺菌剤を相乗的に有効な量で、好ましくは、1:50
【0086】
0から500:1、好ましくは1:100から100:1、より好ましく
化合物I及び殺菌化合物IIとして、群U)から選択され、
は1:25から25:1、最も好ましくは1:10から10:1の化合物
特にフェンチンアセテートなどのフェンチン塩から選択
I:IIの重量比で含む混合物も好ましい。化合物I並びに
される少なくとも一つの殺菌剤を相乗的に有効な量で、
殺菌化合物IIとして、群Ab)から選択され、メトラフェ
好ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100
ノン、スピロキサミン及びN-メチル-2-{1-[(5-メチル-3
:1、より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10
-トリフルオロ-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)-アセチ
から10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物も好ましい
ル]-ピペリジン-4-イル}-N-[(1R)-1,2,3,4-テトラヒド
。
【0087】
ロナフタレン-1-イル]-4-チアゾールカルボキサミドか
10
ら選択される少なくとも一つの殺菌剤を相乗的に有効な
化合物I並びに殺菌化合物IIとして、群W)から選択され
量で、好ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100
、特にホセチル、ホセチルアルミニウム、リン酸及びそ
から100:1、より好ましくは1:25から25:1、最も好まし
の塩から選択される少なくとも一つの殺菌剤を相乗的に
くは1:10から10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物が
有効な量で、好ましくは、1:500から500:1、好ましくは
より好ましい。
1:100から100:1、より好ましくは1:25から25:1、最も好
【0091】
ましくは1:10から10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合
化合物I並びに、群Z)で与えられる抗菌性生物的防除剤
物も好ましい。化合物I並びに殺菌化合物IIとしてリン
から選択され、特に枯草菌株NRRL番号B-21661、バシラ
酸及びその塩を相乗的に有効な量で、好ましくは、1:50
ス・プミルス株NRRL番号B-30087及びウロクラジウム・
0から500:1、好ましくは1:100から100:1、より好ましく
ウデマンシーから選択される少なくとも一つの活性物質
は1:25から25:1、最も好ましくは1:10から10:1の化合物 20
を相乗的に有効な量で含む混合物も好ましい。
I:IIの重量比で含む混合物がより好ましい。
【0092】
【0088】
化合物I並びに殺菌化合物IIとして、群Cc)から選択され
化合物I並びに殺菌化合物IIとして、群X)から選択され
、特にチオファネートメチル、ベノミル、カルベンダジ
、特にクロロタロニル及びジクロフルアニドから選択さ
ム及びチアベンダゾールから選択される少なくとも一つ
れる少なくとも一つの殺菌剤を相乗的に有効な量で、好
の殺菌剤を相乗的に有効な量で、好ましくは、1:500か
ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1
ら500:1、好ましくは1:100から100:1、より好ましくは1
、より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10か
:25から25:1、最も好ましくは1:10から10:1の化合物I:I
ら10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物も好ましい。
Iの重量比で含む混合物も好ましい。
【0089】
【0093】
化合物I並びに殺菌化合物IIとして、群Y)から選択され
30
当初指摘したように、好ましい実施形態では、本発明混
、特に酢酸銅、水酸化銅、オキシ塩化銅、塩基性硫酸銅
合物は種子処理剤として用いられる。種子処理のために
及び硫黄から選択される少なくとも一つの殺菌剤を相乗
、以下の混合物が好ましい:
的に有効な量で、好ましくは、1:500から500:1、好まし
化合物I並びに殺菌化合物IIとして、ストロビルリン類
くは1:100から100:1、より好ましくは1:25から25:1、最
のアゾキシストロビン、ジモキシストロビン、フルオキ
も好ましくは1:10から10:1の化合物I:IIの重量比で含む
サストロビン、クレソキシムメチル、オリザストロビン
混合物も好ましい。
、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン及びトリフ
化合物I並びに殺菌化合物IIとして、群Y)から選択され
ロキシストロビン、より好ましくはジモキシストロビン
、特に酢酸銅、水酸化銅、オキシ塩化銅、塩基性硫酸銅
及びピラクロストロビンから選択される少なくとも一つ
及び硫黄から選択される少なくとも一つの殺菌剤を相乗
の殺菌剤、特にピラクロストロビンを相乗的に有効な量
的に有効な量で、好ましくは、1:500から500:1、好まし 40
で、好ましくは、1:500から1500:1、好ましくは1:100か
くは1:100から100:1、より好ましくは1:25から25:1、最
ら1000:1、より好ましくは1:25から500:1、さらにより
も好ましくは1:10から10:1の化合物I:IIの重量比で含む
好ましくは1:10から100:1、特に1:1から100:1、例えば1
混合物がより好ましい。
0:1から100:1又は20:1から100:1の化合物I:IIの重量比
【0090】
で含む混合物。
化合物I並びに殺菌化合物IIとして、群Ab)から選択され
【0094】
、特にシモキサニル、メトラフェノン、スピロキサミン
化合物I並びに殺菌化合物IIとして、ビキサフェン、ボ
及びN-メチル-2-{1-[(5-メチル-3-トリフルオロ-メチル
スカリド、フルオピラム、フルキサピロキサド、イソピ
-1H-ピラゾール-1-イル)-アセチル]-ピペリジン-4-イル
ラザム、ペンフルフェン、ペンチオピラド及びセダキサ
}-N-[(1R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]-4
ン、より好ましくはビキサフェン、フルキサピロキサド
-チアゾールカルボキサミドから選択される少なくとも
50
、イソピラザム、ペンフルフェン及びセダキサン、特に
( 15 )
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フルキサピロキサドから選択される少なくとも一つのカ
しくは、1:500から1500:1、好ましくは1:100から1000:1
ルボキサミド殺菌剤を相乗的に有効な量で、好ましくは
、より好ましくは1:25から500:1、さらにより好ましく
、1:500から1500:1、好ましくは1:100から1500:1、より
は1:10から100:1、特に1:1から100:1、例えば10:1から1
好ましくは1:25から1500:1、さらにより好ましくは1:10
00:1又は20:1から100:1の化合物I:IIの重量比で含む混
から1500:1、特に1:1から1500:1、例えば10:1から1200:
合物。
1又は20:1から1100:1の化合物I:IIの重量比で含む混合
【0100】
物。
化合物I並びに殺菌化合物IIとして、ボスカリド、フル
【0095】
オピラム、フルキサピロキサド、ペンフルフェン、ペン
式Iの化合物並びに、アゾール類のシプロコナゾール、
チオピラド及びセダキサン、より好ましくはビキサフェ
ジフェノコナゾール、エポキシコナゾール、フルキンコ 10
ン、フルキサピロキサド、イソピラザム、ペンフルフェ
ナゾール、フルトリアホル、ヒメキサゾール、イプコナ
ン及びセダキサンから選択されるカルボキサミド殺菌剤
ゾール、イマザリル、メトコナゾール、プロチオコナゾ
、特にフルキサピロキサドを相乗的に有効な量で、好ま
ール、テブコナゾール、トリチコナゾール、プロクロラ
しくは、1:500から1500:1、好ましくは1:100から1500:1
ズ及びピリメタニル、好ましくはジフェノコナゾール、
、より好ましくは1:25から1500:1、さらにより好ましく
エポキシコナゾール、フルキンコナゾール、フルトリア
は1:10から1500:1、特に1:1から1500:1、例えば10:1か
ホル、ヒメキサゾール、イプコナゾール、イマザリル、
ら1200:1又は20:1から1100:1の化合物I:IIの重量比で含
メトコナゾール、プロチオコナゾール及びトリチコナゾ
む混合物。
ールから選択される少なくとも一つのアゾール系殺菌剤
【0101】
を相乗的に有効な量で、好ましくは、1:500から500:1、
式Iの化合物並びに、アゾール類のシプロコナゾール、
好ましくは1:100から100:1、より好ましくは1:25から25 20
ジフェノコナゾール、エポキシコナゾール、フルキンコ
:1、最も好ましくは1:10から10:1の化合物I:IIの重量比
ナゾール、フルトリアホル、ヒメキサゾール、イプコナ
で含む混合物。
ゾール、イマザリル、メトコナゾール、プロチオコナゾ
【0096】
ール、テブコナゾール、トリチコナゾール、プロクロラ
式Iの化合物、並びにフルジオキソニル、シルチオファ
ズ及びピリメタニル、好ましくはジフェノコナゾール、
ム、イプロジオン、メチラム及びチラムから選択される
エポキシコナゾール、フルキンコナゾール、フルトリア
少なくとも一つの殺菌剤を相乗的に有効な量で、好まし
ホル、ヒメキサゾール、イプコナゾール、イマザリル、
くは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1、よ
メトコナゾール、プロチオコナゾール及びトリチコナゾ
り好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10から10
ールから選択されるアゾール系殺菌剤を相乗的に有効な
:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
量で、好ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100
【0097】
30
から100:1、より好ましくは1:25から25:1、最も好まし
化合物I、並びに抗菌性生物的防除剤の枯草菌株NRRL番
くは1:10から10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
号B-21661、バシラス・プミルス株NRRL番号B-30087及び
【0102】
ウロクラジウム・ウデマンシーから選択される少なくと
式Iの化合物、並びにフルジオキソニル、シルチオファ
も一つの活性物質を相乗的に有効な量で含む混合物。
ム、イプロジオン、メチラム及びチラムから選択される
【0098】
殺菌剤を相乗的に有効な量で、好ましくは、1:500から5
化合物I並びに殺菌化合物IIとして、チオファネートメ
00:1、好ましくは1:100から100:1、より好ましくは1:25
チル、ベノミル、カルベンダジム及びチアベンダゾール
から25:1、最も好ましくは1:10から10:1の化合物I:IIの
から選択される少なくとも一つのベンズイミダゾール又
重量比で含む混合物。
はベンズイミダゾール放出前駆体殺菌剤を相乗的に有効
【0103】
な量で、好ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:10 40
化合物I並びに、抗菌性生物的防除剤の枯草菌株NRRL番
0から100:1、より好ましくは1:25から25:1、最も好まし
号B-21661、バシラス・プミルス株NRRL番号B-30087及び
くは1:10から10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
ウロクラジウム・ウデマンシーから選択される少なくと
【0099】
も一つの活性物質を相乗的に有効な量で含む混合物。
種子処理のために、以下の混合物がより好ましい:
【0104】
化合物I並びに殺菌化合物IIとして、ストロビルリン類
化合物I並びに殺菌化合物IIとして、チオファネートメ
のアゾキシストロビン、クレソキシムメチル、オリザス
チル、ベノミル、カルベンダジム及びチアベンダゾール
トロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン及
から選択されるベンズイミダゾール又はベンズイミダゾ
びトリフロキシストロビン、より好ましくはジモキシス
ール放出前駆体殺菌剤を相乗的に有効な量で、好ましく
トロビン及びピラクロストロビンから選択される殺菌剤
は、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1、より
、特にピラクロストロビンを相乗的に有効な量で、好ま 50
好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10から10:1
( 16 )
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の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
ら10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
【0105】
【0114】
種子処理のために、以下の混合物が最も好ましい:
化合物I及びセダキサンを相乗的に有効な量で、好まし
化合物I及びアゾキシストロビンを相乗的に有効な量で
くは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1、よ
、好ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から1
り好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10から10
00:1、より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:
:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
10から10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
【0115】
【0106】
化合物I及びフルキンコナゾールを相乗的に有効な量で
化合物I及びピラクロストロビンを相乗的に有効な量で
、好ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から1
、好ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から1 10
00:1、より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:
00:1、より好ましくは1:25から100:1、さらにより好ま
10から10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
しくは1:10から100:1、特に1:1から100:1、例えば10:1
【0116】
から100:1又は20:1から100:1の化合物I:IIの重量比で含
化合物I及びイプコナゾールを相乗的に有効な量で、好
む混合物。
ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1
【0107】
、より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10か
化合物I及びトリフロキシストルビンを相乗的に有効な
ら10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
量で、好ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100
【0117】
から100:1、より好ましくは1:25から25:1、最も好まし
化合物I及びプロチオコナゾールを相乗的に有効な量で
くは1:10から10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
、好ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から1
【0108】
20
00:1、より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:
化合物I及びクレソキシムメチルを相乗的に有効な量で
10から10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
、好ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から1
【0118】
00:1、より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:
化合物I及びテブコナゾールを相乗的に有効な量で、好
10から10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1
【0109】
、より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10か
化合物I及びボスカリドを相乗的に有効な量で、好まし
ら10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
くは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1、よ
【0119】
り好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10から10
化合物I及びトリチコナゾールを相乗的に有効な量で、
:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
好ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100
【0110】
30
:1、より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10
化合物I及びフルオピラムを相乗的に有効な量で、好ま
から10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
しくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1、
【0120】
より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10から
化合物I及びプロクロラズを相乗的に有効な量で、好ま
10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
しくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1、
【0111】
より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10から
化合物I及びフルキサピロキサドを相乗的に有効な量で
10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
、好ましくは、1:500から1500:1、好ましくは1:100から
【0121】
1500:1、より好ましくは1:25から1500:1、さらにより好
化合物I及びフルジオキソニルを相乗的に有効な量で、
ましくは1:10から1500:1、特に1:1から1500:1、例えば1
0:1から1200:1又は20:1から1100:1の化合物I:IIの重量
好ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100
40
:1、より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10
比で含む混合物。
から10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
【0112】
【0122】
化合物I及びペンフルフェンを相乗的に有効な量で、好
化合物I及びシルチオファムを相乗的に有効な量で、好
ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1
ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1
、より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10か
、より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10か
ら10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
ら10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
【0113】
【0123】
化合物I及びペンチオピラドを相乗的に有効な量で、好
化合物I及びイプロジオンを相乗的に有効な量で、好ま
ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1
しくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1、
、より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10か 50
より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10から
( 17 )
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100:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
比で含む混合物。
【0124】
【0133】
化合物I及びチラムを相乗的に有効な量で、好ましくは
化合物I及びペンフルフェンを相乗的に有効な量で、好
、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1、より好
ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1
ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10から10:1の
、より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10か
化合物I:IIの重量比で含む混合物。
ら10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
【0125】
【0134】
化合物I及びチオファネートメチルを相乗的に有効な量
化合物I及びセダキサンを相乗的に有効な量で、好まし
で、好ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100か
ら100:1、より好ましくは1:25から25:1、最も好ましく
くは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1、よ
10
り好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10から10
は1:10から10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
【0126】
【0135】
化合物I及びカルベンダジムを相乗的に有効な量で、好
化合物I及びフルキンコナゾールを相乗的に有効な量で
ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1
、好ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から1
、より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10か
00:1、より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:
ら10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
10から10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
【0127】
【0136】
化合物I及びメタラキシルを相乗的に有効な量で、好ま
化合物I及びイプコナゾールを相乗的に有効な量で、好
しくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1、
ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1
より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10から 20
、より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10か
10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
ら10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
【0128】
【0137】
化合物I及びジメトモルフを相乗的に有効な量で、好ま
化合物I及びプロチオコナゾールを相乗的に有効な量で
しくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1、
、好ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から1
より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10から
00:1、より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:
10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
10から10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
【0129】
【0138】
化合物I及びジフェノコナゾールを相乗的に有効な量で
化合物I及びテブコナゾールを相乗的に有効な量で、好
、好ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から1
ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1
00:1、より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1: 30
、より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10か
10から10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
ら10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
【0130】
【0139】
種子処理のために、以下の混合物が最高に好ましい:
化合物I及びトリチコナゾールを相乗的に有効な量で、
化合物I及びピラクロストロビンを相乗的に有効な量で
好ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100
、好ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から1
:1、より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10
00:1、より好ましくは1:25から100:1、さらにより好ま
から10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
しくは1:10から100:1、特に1:1から100:1、例えば10:1
【0140】
から100:1又は20:1から100:1の化合物I:IIの重量比で含
化合物I及びシルチオファムを相乗的に有効な量で、好
む混合物。
【0131】
ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1
40
、より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10か
化合物I及びフルオピラムを相乗的に有効な量で、好ま
ら10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
しくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1、
【0141】
より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10から
化合物I及びチラムを相乗的に有効な量で、好ましくは
10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1、より好
【0132】
ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10から10:1の
化合物I及びフルキサピロキサドを相乗的に有効な量で
化合物I:IIの重量比で含む混合物。
、好ましくは、1:500から1500:1、好ましくは1:100から
【0142】
1500:1、より好ましくは1:25から1500:1、さらにより好
化合物I及びカルベンダジムを相乗的に有効な量で、好
ましくは1:10から1500:1、特に1:1から1500:1、例えば1
ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1
0:1から1200:1又は20:1から1100:1の化合物I:IIの重量
50
、より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10か
( 18 )
JP
35
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36
ら10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
【0150】
【0143】
表1では、以下の略記号が本明細書で用いられる:
化合物I及びメタラキシルを相乗的に有効な量で、好ま
Iは化合物I
しくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1、
IIは化合物II
より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10から
TPM=チオファネートメチル
10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
Meta=メタラキシル
【0144】
Azox=アゾキシストロビン
化合物I及びジメトモルフを相乗的に有効な量で、好ま
Pyra=ピラクロストロビン
しくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から100:1、
Trifl=トリフロキシストロビン
より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:10から 10
Pz=プロクロラズ
10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
Flu=フルジオキソニル
【0145】
DMM=ジメトモルフ
化合物I及びジフェノコナゾールを相乗的に有効な量で
TTZ=トリチコナゾール
、好ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から1
Difeno=ジフェノコナゾール
00:1、より好ましくは1:25から25:1、最も好ましくは1:
KM=クレソキシムメチル
10から10:1の化合物I:IIの重量比で含む混合物。
bos=ボスカリド
【0146】
Fluo=フルオピラム
上の混合物の中では、以下の混合物が特別に好ましい:
Fluoxa=フルキサピロキサド
化合物I及びピラクロストロビンを相乗的に有効な量で
Pen=ペンフルフェン
、好ましくは、1:500から500:1、好ましくは1:100から1 20
Penthio=ペンチオピラド
00:1、より好ましくは1:25から100:1、さらにより好ま
Seda=セダキサン
しくは1:10から100:1、特に1:1から100:1、例えば10:1
Pyri=ピリメタニル
から100:1又は20:1から100:1の化合物I:IIの重量比で含
CP-I=式Iの化合物
む混合物、並びに
【表1】
化合物I及びフルキサピロキサドを相乗的に有効な量で
、好ましくは1:500から1500:1、好ましくは1:100から15
00:1、より好ましくは1:25から1500:1、さらにより好ま
しくは1:10から1500:1、特に1:1から1500:1、例えば10:
1から1200:1又は20:1から1100:1の化合物I:IIの重量比
で含む混合物。
30
【0147】
好ましい実施形態では、本発明は、式Iの化合物及び二
つの化合物IIを相乗的に有効な量で含む三成分混合物に
も関し、そこで、化合物IIは、チオファネートメチル、
メタラキシル、アゾキシストロビン、ピラクロストロビ
ン、トリフロキシストロビン、プロクロラズ、フルジオ
キソニル、ジメトモルフ、トリチコナゾール、ジフェノ
コナゾール、クレソキシムメチル、ボスカリド、フルオ
ピラム、フルキサピロキサド、ペンフルフェン、ペンチ
オピラド、セダキサン及びピリメタニルから選択される 40
。
【0148】
種子処理剤としてのそれらの使用目的に関しては、下の
表1に示す化合物I及び二つの殺菌化合物IIの以下の三成
分混合物が好ましい。
【0149】
化合物I及び第1の化合物II及び第2の化合物IIのそれぞ
れの三成分混合物の重量比は、好ましくは1:100:100か
ら100:1:1、より好ましくは50:1:1から1:50:50、さらに
より好ましくは1:20:20から20:1:1である。
50
( 19 )
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37
38
【0151】
【0152】
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( 20 )
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39
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40
【0154】
好ましい実施形態では、本発明は、式Iの化合物、化合
物II及び化合物IIIを相乗的に有効な量で含む三成分混
合物にも関し、そこで、
a)化合物IIは、アゾキシストロビン、ピラクロストロビ
ン、トリフロキシストロビン、クレソキシムメチル、フ
ルオピラム、フルキサピロキサド、ペンフルフェン、ペ
30
ンチオピラド及びセダキサンから選択され;
b)化合物IIIは、クロチアニジン、イミダクロプリド、
チアメトキサム及びフィプロニルから選択される。
【0155】
好ましい実施形態では、本発明は、式Iの化合物、化合
物II及び二つの化合物IIIを相乗的に有効な量で含む四
成分混合物にも関し、
a)化合物IIは、アゾキシストロビン、ピラクロストロビ
ン、トリフロキシストロビン、クレソキシムメチル、フ
ルオピラム、フルキサピロキサド、ペンフルフェン、ペ
40
【0153】
ンチオピラド及びセダキサンから選択され;
b)化合物III(1)は、クロチアニジン、イミダクロプリド
、チアメトキサムから選択され;
c)化合物III(2)は、フィプロニルである。
【0156】
好ましい実施形態では、本発明は、式Iの化合物、二つ
の化合物II及び二つの化合物IIIを相乗的に有効な量で
含む五成分混合物にも関し、そこで、
a)化合物II(1)は、アゾキシストロビン、ピラクロスト
ロビン、トリフロキシストロビン及びクレソキシムメチ
50
ルから選択され;
( 21 )
JP
41
42
b)化合物II(2)は、フルオピラム、フルキサピロキサド
CP-I=式Iの化合物
、ペンフルフェン、ペンチオピラド及びセダキサンから
Fip=フィプロニル
選択され;
【表2】
c)化合物III(1)は、クロチアニジン、イミダクロプリド
、チアメトキサムから選択され;
d)化合物III(2)は、フィプロニルから選択される。
【0157】
化合物I及び一つの化合物II及びさらなる化合物IIIのそ
れぞれの三成分混合物の重量比は、好ましくは1:100:10
0から100:1:1、より好ましくは50:1:1から1:50:50、さ
10
らにより好ましくは1:20:20から20:1:1である。
【0158】
化合物I及び一つの化合物II及びさらなる二つの化合物I
IIを含むそれぞれの四成分混合物の重量比は、好ましく
は1:100:100:100から100:1:1:1、より好ましくは50:1:1
:1から1:50:50:50、さらにより好ましくは1:20:20:20か
ら20:1:1:1である。
【0159】
化合物I及び二つの化合物II及びさらなる一つの化合物I
IIを含むそれぞれの四成分混合物の重量比は、好ましく 20
は1:100:100:100から100:1:1:1、より好ましくは50:1:1
:1から1:50:50:50、さらにより好ましくは1:20:20:20か
ら20:1:1:1である。
【0160】
化合物I、二つの化合物II及び二つの化合物III及び殺虫
剤IV(I:II:II:III:III)を含むそれぞれの五成分混合物
の重量比は、好ましくは1:100:100:100:100から100:1:1
:1:1、より好ましくは50:1:1:1:1から1:50:50:50:50、
さらにより好ましくは1:20:20:20:20から20:1:1:1:1で
ある。
【0163】
30
【0161】
種子処理剤としてのそれらの使用目的に関しては、下の
表2に示される以下の混合物が好ましい。
【0162】
表2では、以下の略記号が本明細書で用いられる:
Iは化合物I
IIは化合物II
IIIは化合物III
Azox=アゾキシストロビン
Pyra=ピラクロストロビン
40
Trifl=トリフロキシストロビン
KM=クレソキシムメチル
Clo=クロチアニジン
Imi=イミダクロプリド
TMX=チアメトキサム
Fluo=フルオピラム
Fluoxa=フルキサピロキサド
Pen=ペンフルフェン
Penthi=ペンチオピラド
Seda=セダキサン
50
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【0164】
44
【0165】
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( 23 )
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45
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表1に示す化合物I及び二つの殺菌化合物IIAの以下の三
成分混合物が好ましい。
【0169】
前述の本発明混合物の各々は、一つ又は複数の殺虫剤、
殺菌剤、除草剤をさらに含むことができる。
【0170】
本発明による使用のために、本発明による混合物は、慣
例の製剤、例えば液剤、乳剤、懸濁液、粉剤、粉末、ペ
ースト及び粒剤に変換されてもよい。使用の形態は、特
10
定の使用目的によって決まる;各場合に、それは、本発
明混合物の微細で均一な分布を確保するべきである。製
剤は、公知の方法で調製される(参照US3,060,084、EP-A
707 445(濃厚液剤について)、Browining:「Agglomerati
on」、Chemical Engineering、1967年12月4日、147∼48
頁、Perry's Chemical Engineer's Handbook、第4版、M
cGraw-Hill、New York、1963年、S. 8-57、及び以下参
照、WO91/13546、US4,172,714、US4,144,050、US3,920,
442、US5,180,587、US5,232,701、US5,208,030、GB2,09
5,558、US3,299,566、Klingman:Weed Control as a Sci
20
ence (J. Wiley & Sons、New York、1961年)、Hanceら:
Weed Control Handbook (第8版、Blackwell Scientific
、Oxford、1989年)及びMollet, H.及びGrubemann, A.:F
ormulation technology (Wiley VCH Verlag、Weinheim
、2001年)。
【0171】
【0166】
農薬製剤は、農薬の製剤で慣例である補助剤を含むこと
もできる。用いられる補助剤は、特定の施用形態及び活
性物質によってそれぞれ決まる。
【0172】
30
適する補助剤の例は、溶媒、固体担体、分散剤又は乳化
剤(さらなる可溶化剤、保護コロイド、界面活性剤及び
接着剤など)、有機及び無機の増粘剤、殺細菌剤、凍結
防止剤、消泡剤、適当な場合には着色剤及び粘着付与剤
若しくは結合剤(例えば種子処理製剤のため)である。
【0173】
適する溶媒は、水、有機溶媒、例えば中から高沸点の鉱
油分画、例えば灯油又はディーゼル油、さらにコールタ
ール油及び植物若しくは動物起源の油、脂肪族、環式及
び芳香族の炭化水素、例えばトルエン、キシレン、パラ
40
フィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレ
ン又はそれらの誘導体、メタノール、エタノール、プロ
パノール、ブタノール及びシクロヘキサノールなどのア
ルコール、グリコール、シクロヘキサノン及びガンマブ
チロラクトンなどのケトン、ジメチル脂肪酸アミド、脂
【0167】
肪酸及び脂肪酸エステル、並びに強極性の溶媒、例えば
種子処理剤としてのそれらの使用目的に関しては、下の
N-メチルピロリドンなどのアミンである。
表1に示す化合物I及び二つの殺菌化合物IIAの以下の三
【0174】
成分混合物が好ましい。
固体担体は、鉱物土、例えばシリカ、シリカゲル、タル
【0168】
ク、カオリン、石灰岩、石灰、チョーク、陶土、黄土、
種子処理剤としてのそれらの使用目的に関しては、下の 50
粘土、ドロマイト、珪藻土、硫酸カルシウム、硫酸マグ
( 24 )
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ネシウム、酸化マグネシウム、粉砕合成材料、肥料、例
えば硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アン
登録商標)RS及びRohm & HaasからのKathon(登録商標)MK
)、並びにイソチアゾリノン誘導体、例えばアルキルイ
モニウム、尿素、並びに植物起源の生産物、例えば穀類
ソチアゾリノン及びベンズイソチアゾリノン(Thor Chem
の粗びき粉、樹皮粗びき粉、木材粗びき粉及び堅果の殻
ieからのActicide(登録商標)MBS)である。
の粗びき粉、セルロース粉末及び他の固体担体である。
【0178】
【0175】
適する凍結防止剤の例は、エチレングリコール、プロピ
適する界面活性剤(アジュバント、湿潤剤、粘着付与剤
レングリコール、尿素及びグリセリンである。
、分散剤又は乳化剤)は、芳香族スルホン酸のアルカリ
【0179】
金属、アルカリ土類金属及びアンモニウム塩、例えばリ
消泡剤の例は、シリコーン乳剤(例えばSilikon(登録商
グニンスルホン酸(Borresperse(登録商標)型、Borregar 10
標)SRE、Wacker、Germany又はRhodorsil(登録商標)、Rh
d、Norway)フェノールスルホン酸、ナフタレンスルホン
odia、France)、長鎖アルコール、脂肪酸、脂肪酸の塩
酸(Morwet(登録商標)型、Akzo Nobel、U.S.A.)、ジブチ
、有機フッ素化合物及びこれらの混合物である。
ルナフタレンスルホン酸(Nekal(登録商標)型、BASF、Ge
【0180】
rmany)、及び脂肪酸、アルキルスルホネート、アルキル
適する着色剤は、低水溶性の色素及び水溶性染料である
アリールスルホネート、アルキルスルフェート、ラウリ
。指摘すべき例及び名称は、ローダミンB、C. i.色素赤
ルエーテルスルフェート、硫酸脂肪族アルコール及び硫
色112、C. i.ソルベントレッド1、色素青色15:4、色素
酸化ヘキサ-、ヘプタ-及びオクタデカノレート、硫酸化
青色15:3、色素青色15:2、色素青色15:1、色素青色80、
脂肪族アルコールグリコールエーテル、さらにナフタレ
色素黄色1、色素黄色13、色素赤色112、色素赤色48:2、
ン又はナフタレンスルホン酸のフェノール及びホルムア
色素赤色48:1、色素赤色57:1、色素赤色53:1、色素オレ
ルデヒドとの縮合物、ポリオキシエチレンオクチルフェ 20
ンジ43、色素オレンジ34、色素オレンジ5、色素緑色36
ニルエーテル、エトキシル化イソオクチルフェノール、
、色素緑色7、色素白色6、色素茶色25、塩基性バイオレ
オクチルフェノール、ノニルフェノール、アルキルフェ
ット10、塩基性バイオレット49、アシッドレッド51、ア
ニルポリグリコールエーテル、トリブチルフェニルポリ
シッドレッド52、アシッドレッド14、アシッドブルー9
グリコールエーテル、トリステアリルフェニルポリグリ
、アシッドイエロー23、塩基性レッド10、塩基性レッド
コールエーテル、アルキルアリールポリエーテルアルコ
108である。
ール、アルコール及び脂肪族アルコール/エチレン酸化
【0181】
物縮合物、エトキシル化ヒマシ油、ポリオキシエチレン
粘着付与剤又は結合剤の例は、ポリビニルピロリドン、
アルキルエーテル、エトキシル化ポリオキシプロピレン
ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール及びセル
、ラウリルアルコールポリグリコールエーテルアセター
ロースエーテル(Tylose(登録商標)、Shin-Etsu、Japan)
ル、ソルビトールエステル、リグニン-亜硫酸廃液、並
30
である。
びにタンパク質、変性タンパク質、多糖(例えばメチル
【0182】
セルロース)、疎水的化工デンプン、ポリビニルアルコ
粉末、散布用の材料及び粉剤は、本発明混合物に存在す
ール(Mowiol(登録商標)型、Clariant、Switzerland)、
る化合物、それぞれの活性化合物、及び適当な場合には
ポリカルボキシレート(Sokolan(登録商標)型、BASF、Ge
さらなる活性物質を、少なくとも一つの固体担体と混合
rmany)、ポリアルコキシレート、ポリビニルアミン(Lup
するか同時に磨砕することによって調製することができ
asol(登録商標)型、BASF、Germany)、ポリビニルピロリ
る。
ドン及びそのコポリマーである。
【0183】
【0176】
粒剤、例えば被覆粒剤、含浸粒剤及び均質粒剤は、固体
増粘剤(すなわち、製剤に改変された流動性、すなわち
担体に活性物質を結合することによって調製することが
静止条件下の高粘度及び撹拌下の低粘度を付与する化合 40
できる。固体担体の例は、鉱物土、例えばシリカゲル、
物)の例は、多糖並びに有機及び無機の粘土、例えばキ
ケイ酸塩、タルク、カオリン、アタクレイ、石灰岩、石
サンタンガム(Kelzan(登録商標)、CP Kelco、U.S.A.)、
灰、チョーク、陶土、黄土、粘土、ドロマイト、珪藻土
Rhodopol(登録商標)23(Rhodia、France)、Veegum(登録
、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、酸化マグネシウ
商標)(R.T. Vanderbilt、U.S.A.)又はAttaclay(登録商
ム、粉砕合成材料、肥料、例えば硫酸アンモニウム、リ
標)(Engelhard Corp.、NJ、USA)である。
ン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素、並びに植
【0177】
物起源の生産物、例えば穀類の粗びき粉、樹皮粗びき粉
製剤の保存及び安定化のために、殺細菌剤を加えること
、木材粗びき粉及び堅果の殻の粗びき粉、セルロース粉
ができる。適する殺細菌剤の例は、ジクロロフェン及び
末及び他の固体担体である。
ベンジルアルコールヘミホルマールに基づくもの(ICIか
【0184】
らのProxel(登録商標)又はThor ChemieからのActicide( 50
製剤タイプの例は、以下の通りである:
( 25 )
JP
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50
1.水で希釈するための組成物タイプ
分散液又は溶液を与える。組成物の活性物質含量は、75
i)水溶性液剤(SL、LS)
重量%である。
90重量部の水又は水溶性溶媒に、10重量部の本発明混合
【0191】
物の化合物を溶解する。代替手段として、湿展剤又は他
viii)ゲル剤(GF)
の補助剤を加える。活性物質は、水に希釈すると溶解す
撹拌ボールミルにおいて、10重量部の分散剤、1重量部
る。この方法で、10重量%の活性物質の含量を有する製
のゲル化剤湿展剤、及び70重量部の水又は有機溶媒を添
剤が得られる。
加して、20重量部の本発明混合物の化合物を微粉砕して
【0185】
、活性物質の微細な懸濁液を与える。水による希釈は、
ii)水和性液剤(DC)
活性物質の安定した懸濁液を与え、それによって20%(w/
10重量部の分散剤、例えばポリビニルピロリドンを添加 10
w)の活性物質を有する組成物が得られる。
して、20重量部の本発明混合物の化合物を70重量部のシ
【0192】
クロヘキサノンに溶解する。水による希釈は、分散液を
2.未希釈で施用される組成物タイプ
与える。活性物質含量は、20重量%である。
ix)粉剤(DP、DS)
【0186】
5重量部の本発明混合物の化合物を微細に磨砕して、95
iii)乳剤(EC)
重量部の微粉砕されたカオリンとよく混合する。これは
カルシウムドデシルベンゼンスルホネート及びヒマシ油
、5重量%の活性物質含量を有する散粉組成物を与える。
エトキシレート(各場合5重量部で)を添加して、15重量
【0193】
部の本発明混合物の化合物を75重量部のキシレンに溶解
x)粒剤(GR、FG、GG、MG)
する。水による希釈は、エマルションを与える。組成物
0.5重量部の本発明混合物の化合物を微細に磨砕して、9
は、15重量%の活性物質含量を有する。
20
9.5重量部の担体と結合させる。
【0187】
現在の方法は、押し出し、噴霧乾燥又は流動床である。
iv)エマルション製剤(EW、EO、ES)
これは、0.5重量%の活性物質含量を有する、未希釈で施
カルシウムドデシルベンゼンスルホネート及びヒマシ油
用される粒剤を与える。
エトキシレート(各場合5重量部で)を添加して、25重量
【0194】
部の本発明混合物の化合物を35重量部のキシレンに溶解
xi)ULV液剤(UL)
する。この混合物を、乳化装置(Ultraturrax)によって3
90重量部の有機溶媒、例えばキシレンに、10重量部の本
0重量部の水に導入し、均質なエマルションにする。水
発明混合物の化合物を溶解する。
による希釈により、エマルションが得られる。組成物は
これは、10重量%の活性物質含量を有する、未希釈で施
、25重量%の活性物質含量を有する。
用される組成物を与える。
【0188】
30
【0195】
v)懸濁製剤(SC、OD、FS)
農薬製剤は、重量で0.01から95%の間、好ましくは0.1か
撹拌ボールミルにおいて、10重量部の分散剤及び湿展剤
ら90%の間、最も好ましくは0.5から90%の間の活性物質
、及び70重量部の水又は有機溶媒を添加して、20重量部
を一般に含む。本発明混合物の化合物は、90%から100%
の本発明混合物の化合物を微粉砕して、微細な活性物質
、好ましくは95%から100%(NMRスペクトルによる)の純度
懸濁液を与える。水による希釈は、活性物質の安定した
で使用される。
懸濁液を与える。組成物の活性物質含量は、20重量%で
【0196】
ある。
本発明混合物の化合物は、散布、噴霧、散粉、散粒、ブ
【0189】
ラッシング、浸漬又は流し込みによって、それ自体で、
vi)顆粒水和剤及び顆粒水溶剤(WG、SG)
又はそれらの組成物の形で、例えば直接に散布可能な溶
50重量部の分散剤及び湿展剤を添加して50重量部の本発 40
液、粉末、懸濁液、分散液、乳剤、油分散液、ペースト
明混合物の化合物を微細に磨砕し、専門の装置(例えば
、散粉用製品、散粒用資材若しくは粒剤の形で用いるこ
押し出し、スプレー塔、流動床)によって顆粒水和剤又
とができる。施用形態は、使用目的に完全に依存する;
は顆粒水溶剤として調製する。水による希釈は、活性物
各場合に、本発明混合物に存在する化合物の可能な限り
質の安定した分散液又は溶液を与える。組成物は、50重
微細な分布を確保することが意図される。
量%の活性物質含量を有する。
【0197】
【0190】
水性施用形態は、水を加えることによって、エマルショ
vii)水和剤及び水溶剤(WP、SP、SS、WS)
ン濃厚液、ペースト又は水和剤(散布可能な粉末、油分
25重量部の分散剤、湿展剤及びシリカゲルを添加して、
散液)から調製することができる。エマルション、ペー
75重量部の本発明混合物の化合物をローター-ステータ
スト又は油分散液を調製するために、物質をそのまま、
ミルで磨砕する。水による希釈は、活性物質の安定した 50
又は油若しくは溶媒に溶解させた後、湿展剤、粘着付与
( 26 )
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51
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52
剤、分散剤又は乳化剤によって水にホモジナイズするこ
これは、化合物I及び化合物IIを、一緒に(例えばタンク
とができる。或いは、活性物質、湿展剤、粘着付与剤、
ミックスとして)か若しくは別々にかのいずれかで同時
分散剤又は乳化剤、及び適当な場合には溶媒又は油で構
に、又は連続して施用することによって達成することが
成される濃厚液を調製することができ、そのような濃厚
でき、そこにおいて、個々の施用間の間隔は、最初に施
液は水による希釈に適する。
用される活性物質が、さらなる活性物質(複数可)の施用
【0198】
時になお十分な量で作用点で起こることを確実にするよ
すぐに使用できる製剤中の活性物質濃度は、比較的広い
うに選択される。
範囲内で変更することができる。一般に、それらは、0.
施用の順番は、本発明の作用に必須でない。
0001から10%、好ましくは0.001から1重量%の本発明混合
物の化合物である。
【0205】
10
本発明の混合物では、化合物の重量比は、本発明混合物
【0199】
の化合物の特性から一般に決まる。
本発明混合物の化合物は微量方法(ULV)で都合よく用い
【0206】
ることもでき、95重量%を超える活性物質を含む組成物
本発明混合物の化合物は、個々に用いるか、又は本発明
を施用することが可能であり、又は添加剤なしで活性物
による組成物を調製するために前もって部分的若しくは
質を施用することさえ可能である。
完全に互いに混合されてもよい。さらに、それらを一括
【0200】
して、構成材のキットなどの組合せ組成物としてさらに
使用直前まででなく適当である場合には、様々な種類の
用いることもできる。
油、湿展剤、アジュバント、除草剤、殺菌剤、他の殺有
【0207】
害生物剤又は殺細菌剤を活性化合物に加えることができ
本発明の一実施形態では、キットは、対象の農薬組成物
る(タンクミックス)。これらの剤は、重量比1:100から1 20
を調製するために用いることができる、一つ、又は全て
00:1で、好ましくは1:10から10:1で、本発明混合物の化
を含む複数の成分を含むことができる。例えば、キット
合物に混合することができる。
は、化合物I及び化合物II並びに/又は補助成分及び/若
【0201】
しくはさらなる殺有害生物剤化合物(例えば殺虫剤若し
本発明の組成物は、硝酸アンモニウム、尿素、カリ及び
くは除草剤)及び/若しくは成長調節剤成分を含むことが
過リン酸などの肥料、植物に有毒な物質及び植物生長調
できる。成分の一つ又は複数は、事前に一緒にされるか
節剤及び薬害軽減剤を含むこともできる。これらは、上
、前製剤化されてもよい。二つを超える成分がキットで
記の組成物と逐次的に、又は適当である場合には同じく
提供される実施形態では、成分は事前に一緒にされても
使用直前にだけ(タンクミックス)加えて一緒に用いるこ
よく、バイアル、ボトル、缶、小袋、袋又はキャニスタ
とができる。例えば、植物(複数可)は、肥料で処理され
ーなどの単一の容器にそのままパッケージされる。他の
る前又は後のいずれかに本発明の組成物を散布されても 30
実施形態では、キットの二つ以上の成分が別々にパッケ
よい。
ージされてもよく、すなわち前もって製剤化されない。
【0202】
このように、キットは、バイアル、缶、ボトル、小袋、
既に上で説明されるように、本発明の混合物は物理的混
袋又はキャニスターなどの一つ又は複数の別々の容器を
合物に限定されない。したがって、化合物I及びIIは、
含むことができ、各容器は農薬組成物の別々の成分を含
物理的混合物として又は別々に施用することができる。
む。両方の形態で、キットの成分は、さらなる成分とは
上で定義される混合物に含まれる化合物は、同時に、す
別々に若しくは一緒に、又は本発明による組成物を調製
なわち一緒にか別々に、又は連続して施用することがで
するための本発明による組合せ組成物の成分として施用
き、別々の適用の場合、その順番は一般に防除措置の結
することができる。
果にいかなる影響も及ぼさない。
【0203】
【0208】
40
使用者は、通常、前薬量器具、背負噴霧機、噴霧タンク
本発明により、化合物I及び化合物IIは、少なくとも、
又は噴霧航空機から本発明による組成物を施用する。こ
化合物I及び化合物IIが作用点(すなわち、防除される有
こでは、農薬組成物は所望の施用濃度に水及び/又は緩
害生物、例えば有害菌類及び有害動物、例えば昆虫、蛛
衝液で作られ、適当である場合にはさらなる補助剤を加
形類若しくは線虫、又はそれらの生息地、例えば感染植
えることができ、このように本発明によるすぐ使用でき
物、植物増殖材料、特に種子、表面、資材若しくは土、
る噴霧液又は農薬組成物が得られる。通常、農業上有用
並びに菌類若しくは動物による攻撃から保護される植物
な地域の1ヘクタールにつき50から500リットル、好まし
、植物増殖材料、特に種子、土、表面、資材若しくは空
くは100から400リットルのすぐに使用できる噴霧液が散
間)で有効な量で同時に起こることを表すと理解される
布される。
べきである。
【0209】
【0204】
50
一実施形態により、キットの構成材又は本発明混合物の
( 27 )
53
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構成材などの、組成物(又は製剤)として製剤化された本
点病、例えば、イネ及び芝につくビポラリス・オリザエ
発明混合物の個々の化合物は、使用者自身によって噴霧
(B. oryzae);禾穀類(例えば、コムギ若しくはオオムギ)
タンクで混合されてもよく、適当である場合にはさらな
につくブルメリア(Blumeria)(以前はエリシフェ(Erysip
る補助剤を加えることができる(タンクミックス)。
he))・グラミニス(graminis)(うどん粉病);果実類及び
【0210】
ベリー(例えば、イチゴ)、野菜(例えば、レタス、ニン
さらなる実施形態では、組成物として製剤化された本発
ジン、セロリ及びキャベツ)、アブラナ、花、ブドウの
明混合物の個々の化合物又は部分的に前混合された成分
木、森林植物及びコムギにつくボトリチス・キネレア(B
のいずれか、例えば化合物I及び化合物IIを含む成分は
otrytis cinerea)(テレオモルフ:ボトリオチニア・フケ
、使用者によって噴霧タンクで混合されてもよく、適当
リアナ(Botryotinia fuckeliana):灰色カビ病);レタス
である場合にはさらなる補助剤及び添加剤を加えること 10
につくブレミア・ラクツカエ(Bremia lactucae)(べと病
ができる(タンクミックス)。
);広葉樹及び常緑樹につくセラトシスチス(Ceratocysti
【0211】
s)(オフィオストマ(Ophiostoma))と同義)属の種(腐敗病
さらなる実施形態では、本発明による組成物の個々の成
若しくは立ち枯れ病)、例えば、ニレにつくセラトシス
分又は部分的に前混合された成分のいずれか、例えば化
チス・ウルミ(C. ulmi)(オランダニレ病);トウモロコシ
合物I及び化合物IIを含む成分は、一緒に(すなわちタン
(例えば、灰斑病:セルコスポラ・ゼアエ−マイジス(C.
クミックスの後に)又は連続して施用することができる
zeae-maydis))、イネ、サトウダイコン(例えば、セルコ
。
スポラ・ベチコラ(C. beticola))、サトウキビ、野菜、
【0212】
コーヒーの木、ダイズ(例えば、セルコスポラ・ソジナ(
上で述べたように、本発明は有害菌類を防除するための
C. sojina)若しくはセルコスポラ・キクチ(C. kikuchii
方法を含み、そこでは、有害菌類、それらの生息地、繁 20
))並びにイネにつくセルコスポラ属の種(Cercospora sp
殖場、それらの場所若しくは有害生物による攻撃から保
p.)(セルコスポラ斑点病);トマト(例えば、クラドスポ
護すべき植物、土又は植物増殖材料(好ましくは種子)が
リウム・フルブム(C. fulvum):葉かび病)及び禾穀類に
、本発明混合物の殺有害生物剤として有効な量で処理さ
つくクラドスポリウム属の種(Cladosporium spp.)、例
れる。
えば、コムギにつくクラドスポリウム・ヘルバルム(C.
【0213】
herbarum)(黒穂病(black ear));禾穀類につくクラビセ
有利には、本発明混合物は、以下の有害菌類を防除する
プス・プルプレア(Claviceps purpurea)(麦角病);トウ
のに適する:
モロコシ(コクリオボルス・カルボヌム(C. carbonum))
観賞用植物、野菜(例えば、アルブゴ・カンジダ(A. can
、禾穀類(例えば、コクリオボルス・サチブス(C. sativ
dida))及びヒマワリ(例えば、アルブゴ・トラゴポゴニ
us)、アナモルフ:ビポラリス・ソロキニアナ(B. soroki
ス(A. tragopogonis))につくアルブゴ属の種(Albugo sp 30
niana))及びイネ(例えば、コクリオボルス・ミヤベアヌ
p.)(白さび病);野菜、アブラナ(アルテルナリア・ブラ
ス(C. miyabeanus)、アナモルフ:ヘルミントスポリウム
シコラ(A. brassicola)若しくはブラシカエ(brassicae)
・オリザエ(H. oryzae))につくコクリオボルス(Cochlio
)、サトウダイコン(アルテルナリア・テヌイス(A. tenu
bolus)(アナモルフ:ビポラリス(Bipolaris)のヘルミン
is))、果実類、イネ、ダイズ、ジャガイモ(例えば、ア
トスポリウム(Helminthosporium))属の種(斑点病);ワタ
ルテルナリア・ソラニ(A. solani)若しくはアルテルナ
(例えば、コレトトリクム・ゴシピ(C. gossypii))、ト
リア・アルテルナタ(A. alternata))、トマト(例えば、
ウモロコシ(例えば、コレトトリクム・グラミニコラ(C.
アルテルナリア・ソラニ(A. solani)若しくはアルテル
graminicola):炭素病倒伏(Anthracnose stalk rot))、
ナリア・アルテルナタ(A. alternata))及びコムギにつ
ソフトフルーツ、ジャガイモ(例えば、コレトトリクム
くアルテルナリア属の種(Alternaria spp.)(アルテルナ
・ココデス(C. coccodes):黒点病)、マメ(例えば、コレ
リア斑点病);サトウダイコン及び野菜につくアファノミ 40
トトリクム・リンデムチアヌム(C. lindemuthianum))及
セス属の種(Aphanomyces spp.);禾穀類及び野菜につく
びダイズ(例えば、コレトトリクム・トルンカツム(C. t
アスコキタ属の種(Ascochyta spp.)、例えば、コムギに
runcatum)若しくはコレトトリクム・グロエオスポリオ
つくアスコキタ・トリチキ(A. tritici)(炭疽病)及びオ
イデス(C. gloeosporioides))につくコレトトリクム(Co
オムギにつくアスコキタ・ホルデイ(A. hordei);ビポラ
lletotrichum)(テレオモルフ:グロメレラ(Glomerella))
リス(Bipolaris)及びドレクスレラ属の種(Drechslera s
属の種(炭疽病);コルチキウム属の種(Corticium spp.)
pp.)(テレオモルフ:コクリオボルス属の種(Cochliobolu
、例えば、イネにつくコルチキウム・ササキ(C. sasaki
s spp.))、例えば、トウモロコシにつくごま葉枯病(ド
i)(紋枯病);ダイズ及び観賞用植物につくコリネスポラ
レクスレラ・マイジス(D. maydis))若しくはすす紋病(
・カシイコラ(Corynespora cassiicola)(斑点病);シク
ビポラリス・ゼイコーラ(B. zeicola)、例えば、禾穀類
ロコニウム属の種(Cycloconium spp.)、例えば、オリー
につくビポラリス・ソロキニアナ(B. sorokiniana)の斑 50
ブの木につくシクロコニウム・オレアギヌム(C. oleagi
( 28 )
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num);果樹、ブドウの木(例えば、シリンドロカルポン・
、黒星病若しくは赤カビ病)、トマトにつくフサリウム
リリオデンドリ(C. liriodendri)、テレオモルフ:ネオ
・オキシスポルム(F. oxysporum)、ダイズにつくフサリ
ネクトリア・リリオデンドリ(Neonectria liriodendri)
ウム・ソラニ(F. solani)及びトウモロコシにつくフサ
:黒足病)及び観賞用植物につくシリンドロカルポン属の
リウム・ベルチキリオイデス(F. verticillioides)など
種(Cylindrocarpon spp.)(例えば、果樹の枯れ病若しく
の様々な植物につくフサリウム属の種(Fusarium spp.)(
は若いブドウの木の植物病害、テレオモルフ:ネクトリ
テレオモルフ:ギベレラ(Gibberella))(立ち枯れ病、根
ア(Nectria)若しくはネオネクトリア属の種(Neonectria
腐れ病若しくは軸腐れ病);禾穀類(例えば、コムギ若し
spp.));ダイズにつくデマトフォラ(Dematophora)(テレ
くはオオムギ)及びトウモロコシにつくガエウマノミセ
オモルフ:ロセリニア(Rosellinia))・ネカトリックス(n
ス・グラミニス(Gaeumannomyces graminis)(立ち枯れ病
ecatrix)(根及び軸枯れ病);ジアポルテ属の種(Diaporth 10
);禾穀類(例えば、ギベレラ・ゼアエ(G. zeae))及びイ
e spp.)、例えば、ダイズにつくジアポルテ・ファセオ
ネ(例えば、ギベレラ・フジクロイ(G. fujikuroi:ばか
ロルム(D. phaseolorum)(立ち枯れ病);トウモロコシ、
苗病)につくギベレラ属の種(Gibberella spp.);ブドウ
オオムギ(例えば、ドレクスレラ・テレス(D. teres)、
の木、仁果類及び他の植物につくグロメレラ・キングラ
網斑病)及びコムギ(例えば、ドレクスレラ・トリチキ-
タ(Glomerella cingulata)、並びにワタにつくグロメレ
レペンチス(D. tritici-repentis):黄褐色斑)などの禾
ラ・ゴシピ(G. gossypii);イネにつく穀物汚染複合体(G
穀類、
rain-staining complex);ブドウの木につくグイグナル
イネ並びに芝につくドレクスレラ属の種(Drechslera sp
ジア・ビドウェリ(Guignardia bidwellii)(黒斑病);バ
p.)(ヘルミントスポリウム(Helminthosporium)と同義、
ラ科植物及びネズ(juniper)につくギムノスポランギウ
テレオモルフ:ピレノフォラ(Pyrenophora));フォルミチ
ム属の種(Gymnosporangium spp.)、例えば、ナシにつく
ポリア(Formitiporia)(フェリヌス(Phellinus)と同義)
20
ギムノスポランギウム・サビナエ(G. sabinae)(さび病)
・プンクタタ(punctata)、フォルミチポリア・メジテラ
;トウモロコシ、禾穀類及びイネにつくヘルミントスポ
ネア(F. mediterranea)、ファエオモニエラ・クラミド
リウム属の種(Helminthosporium spp.)(ドレクスレラ(D
スポラ(Phaeomoniella chlamydospora)(以前はファエオ
rechslera)と同義、テレオモルフ:コクリオボルス(Coch
アクレモニウム・クラミドスポルム(Phaeoacremonium c
liobolus));ヘミレイア属の種(Hemileia spp.)、例えば
hlamydosporum)、ファエオアクレモニウム・アレオフィ
、コーヒーにつくヘミレイア・バスタトリックス(H. va
ルム(Phaeoacremonium aleophilum)及び/又はボトリオ
statrix)(コーヒー葉さび病);ブドウの木につくイサリ
スファエリア・オブツサ(Botryosphaeria obtusa)によ
オプシス・クラビスポラ(Isariopsis clavispora)(クラ
り発病する、ブドウの木につくエスカ(Esca)(枝枯れ病
ドスポリウム・ビチス(Cladosporium vitis)と同義);ダ
、胴枯れ病(apoplexy));仁果類(エルシノエ・ピリ(E. p
イズ及びワタにつくマクロフォミナ・ファセオリナ(Mac
yri))、ソフトフルーツ(エルシノエ・ベネタ(E. veneta 30
rophomina phaseolina)(ファセオリ(phaseoli)と同義)(
):炭疽病)及びブドウの木(エルシノエ・アンペリナ(E.
根腐れ病及び軸腐れ病);禾穀類(例えば、コムギ若しく
ampelina):炭疽病)につくエルシノエ属の種(Elsinoe sp
はオオムギ)につくミクロドチウム(Microdochium)(フサ
p.);イネにつくエンチロマ・オリザエ(Entyloma oryzae
リウム(Fusarium)と同義)・ニバレ(nivale)(紅色雪腐病
)(黒穂病);コムギにつくエピコックム属の種(Epicoccum
);ダイズにつくミクロスファエラ・ジフサ(Microsphaer
spp.)(黒カビ病);サトウダイコン(エリシフェ・ベタエ
a diffusa)(うどん粉病);モニリニア属の種(Monilinia
(E. betae))、ウリ科植物(例えば、エリシフェ・キコラ
spp.)、核果類及び他のバラ科植物につく例えば、モニ
セアルム(E. cichoracearum))、キャベツ、アブラナ(例
リニア・ラクサ(M. laxa)、モニリニア・フルクチコラ(
えば、エリシフェ・クルキフェラルム(E. cruciferarum
M. fructicola)及びモニリニア・フルクチゲナ(M. fruc
)などの野菜(例えば、エリシフェ・ピシ(E. pisi))につ
tigena)(花枯れ病及び枝枯れ病、褐色腐敗病);禾穀類、
くエリシフェ属の種(Erysiphe spp.)(うどん粉病);果樹 40
バナナ、ソフトフルーツ及び粉砕ナッツにつくミコスフ
、ブドウの木及び観賞用植物につくエウチパ・ラタ(Eut
ァエレラ属の種(Mycosphaerella spp.)、例えば、コム
ypa lata)(ユータイパ病(Eutypa canker)又は立ち枯れ
ギにつくミコスファエレラ・グラミニコラ(M. graminic
病、アナモルフ:シトスポリナ・ラタ(Cytosporina lata
ola)(アナモルフ:セプトリア・トリチキ(Septoria trit
)、リベルテラ・ブレファリス(Libertella blepharis)
ici)、セプトリア斑点病)若しくはバナナにつくミコス
と同義);トウモロコシ(例えば、エクセロヒルム・ツル
ファエレラ・フジエンシス(M. fijiensis)(ブラックシ
キクム(E. turcicum))につくエクセロヒルム属の種(Exs
ガトカ病);
erohilum spp.)(ヘルミントスポリウム(Helminthospori
キャベツ(例えば、ペロノスポラ・ブラシカエ(P. brass
um)と同義);禾穀類(例えば、コムギ若しくはオオムギ)
icae))、アブラナ(例えば、ペロノスポラ・パラシチカ(
につくフサリウム・グラミネアルム(F. graminearum)若
P. parasitica))、タマネギ(例えば、ペロノスポラ・デ
しくはフサリウム・クルモルム(F. culmorum)(根腐れ病 50
ストルクトル(P. destructor))、タバコ(ペロノスポラ
( 29 )
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・タバキナ(P.tabacina))及びダイズ(例えば、ペロノス
ペジクラ・トラケイフィラ(Pseudopezicula tracheiphi
ポラ・マンシュリカ(P. manshurica))につくペロノスポ
la)(レッドファイア病若しくはロットブレナー、アナモ
ラ属の種(Peronospora spp.)(べと病);ダイズにつくフ
ルフ:フィアロフォラ(Phialophora));例えば、コムギ、
ァコスプソラ・パクリジ(Phakopsora pachyrhizi)及び
オオムギ若しくはライムギなどの禾穀類につくプッキニ
ファコスプスラ・メイボミアエ(P. meibomiae)(ダイズ
ア・トリチキナ(P. triticina)(茶さび病若しくは葉さ
さび病);ブドウの木(例えば、フィアロフォラ・トラケ
び病)、プッキニア・ストリフォルミス(P. striiformis
イフィラ(P. tracheiphila)及びフィアロフォラ・テト
)(縞さび病若しくは黄さび病)、プッキニア・ホルデイ(
ラスポラ(P. tetraspora))、並びにダイズ(例えば、フ
P. hordei)(ドワーフさび病)、プッキニア・グラミニス
ィアロフォラ・グレガタ(P. gregata):軸腐れ病)につく
フィアロフォラ属の種(Phialophora spp.);アブラナ及
(P. graminis)(軸さび病若しくは黒さび病)、又はプッ
10
キニア・レコンジタ(P. recondita)(茶さび病若しくは
びキャベツにつくフォマ・リンガム(Phoma lingam)(根
葉さび病)、サトウキビにつくシュードペロノスポラ・
腐れ病及び軸腐れ病)、並びにサトウダイコンにつくフ
クエフニイ(P. kuehnii)(橙さび病)並びにアスパラガス
ォマ・ベタエ(P. betae)(根腐れ病、斑点病及び立ち枯
につくプッキニア・アスパラギ(P. asparagi)などの、
れ病);ヒマワリ、ブドウの木(例えば、フォモプシス・
様々な植物につくプッキニア属の種(Puccinia spp.)(さ
ビチコラ(P. viticola):蔓割病(can and leaf spot))及
び病);コムギにつくピレノフォラ(Pyrenophora)(アナモ
びダイズ(例えば、軸腐れ病:フォモプシス・ファセオリ
ルフ:ドレクスレラ(Drechslera))・トリチキ−レペンチ
(P. phaseoli)、テレオモルフ:ジアポルテ・ファセオロ
ス(tritici-repentis)(褐斑病)、若しくはオオムギにつ
ルム(Diaporthe phaseolorum))につくフォモプシス属の
くピレノフォラ・テレス(P. teres)(網斑病);ピリクラ
種(Phomopsis spp.);トウモロコシにつくフィソデルマ
リア属の種(Pyricularia spp.)、例えば、イネにつくピ
・マイジス(Physoderma maydis)(褐斑病);パプリカ及び 20
リクラリア・オリザエ(P. oryzae)(テレオモルフ:マグ
ウリ科植物(例えば、フィトフトラ・カプシキ(P. capsi
ナポルテ・グリセア(Magnaporthe grisea)、イモチ病)
ci))、ダイズ(例えば、フィトフトラ・メガスペルマ(P.
、並びに芝及び禾穀類につくピリクラリア・グリセア(P
megasperma)、フィトフトラ・ソジャエ(P. sojae)と同
. grisea);芝、イネ、トウモロコシ、コムギ、ワタ、ア
義)、ジャガイモ及びトマト(例えば、フィトフトラ・イ
ブラナ、ヒマワリ、ダイズ、サトウダイコン、野菜及び
ンフェスタンス(P. infestans):葉枯れ病)、並びに広葉
他の様々な植物につくピチウム属の種(Pythium spp.)(
樹(例えば、フィトフトラ・ラモルム(P. ramorum):オー
立ち枯れ病)(例えば、ピチウム・ウルチムム(P. ultimu
ク突然死病)などの様々な植物につくフィトフトラ属の
m)若しくはピチウム・アファニデルマツム(P. aphanide
種(Phytophthora spp.)(立ち枯れ病、根腐れ病、葉枯れ
rmatum));ラムラリア属の種(Ramularia spp.)、例えば
病、果実腐敗病及び軸腐れ病);キャベツ、アブラナ、ダ
、オオムギにつくラムラリア・コロ−シグニ(R. collo-
イコン及び他の植物につくプラスモジオフォラ・ブラシ 30
cygni)(ラムラリア斑点病、生理的斑点病)、及びサトウ
カエ(Plasmodiophora brassicae)(根こぶ病);プラスモ
ダイコンにつくラムラリア・ベチコラ(R. beticola);ワ
パラ属の種(Plasmopara spp.)、例えば、ブドウの木に
タ、イネ、ジャガイモ、芝、トウモロコシ、アブラナ、
つくプラスモパラ・ビチコラ(P. viticola)(ブドウの木
ジャガイモ、サトウダイコン、野菜及び他の様々な植物
のべと病)及びヒマワリにつくプラスモパラ・ハルステ
につくリゾクトニア属の種(Rhizoctonia spp.)、例えば
ジ(P. halstedii);バラ科植物、ホップ、仁果類及びソ
、ダイズにつくリゾクトニア・ソラニ(R. solani)(根腐
フトフルーツにつくポドスファエラ属の種(Podosphaera
れ病及び軸腐れ病)、イネにつくリゾクトニア・ソラニ(
spp.)(うどん粉病)、例えば、リンゴにつくポドスファ
R. solani)(紋枯病)、又はコムギ若しくはオオムギにつ
エラ・ロイコトリカ(P. leucotricha);例えば、オオム
くリゾクトニア・セレアリス(R. cerealis)(リゾクトニ
ギ及びコムギなどの禾穀類(ポリミキサ・グラミニス(P.
アの春枯れ病(Rhizoctonia spring blight));イチゴ、
graminis))並びにサトウダイコン(ポリミキサ・ベタエ 40
ニンジン、キャベツ、ブドウの木及びトマトにつくリゾ
(P. betae))につくポリミキサ属の種(Polymyxa spp.)、
プス・ストロニフェル(Rhizopus stolonifer)(黒かび病
並びにそれによって伝播されるウイルス病;禾穀類、例
、軟腐病);オオムギ、ライムギ及びライコムギにつくリ
えば、コムギ及びオオムギにつくシュードセルコスポレ
ンコスポリウム・セカリス(Rhynchosporium secalis)(
ラ・ヘルポトリコイデス(Pseudocercosporella herpotr
雲形病);イネにつくサロクラジウム・オリザエ(Sarocla
ichoides)(眼紋病、テレオモルフ:タペシア・ヤルンダ
dium oryzae)及びサロクラジウム・アッテヌアツム(S.
エ(Tapesia yallundae));例えば、ウリ科植物につくシ
attenuatum)(鞘腐れ病);野菜及び畑作物、例えば、アブ
ュードペロノスポラ・クベンシス(P. cubensis)若しく
ラナ、ヒマワリ(例えば、スクレロチニア・スクレロチ
はホップにつくシュードペロノスポラ・フミリ(P. humi
オルム(S. sclerotiorum))及びダイズ(例えば、スクレ
li)などの、様々な植物につくシュードペロノスポラ(Ps
ロチニア・ロルフシ(S. rolfsii)若しくはスクレロチニ
eudoperonospora)(べと病);ブドウの木につくシュード
50
ア・スクレロチオルム(S. sclerotiorum))につくスクレ
( 30 )
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ロチニア属の種(Sclerotinia spp.)(軸腐れ病若しくは
)及びサトウキビにつくウスチラゴ属の種(Ustilago spp
白かび病);様々な植物につくセプトリア属の種(Septori
.)(裸黒穂病);リンゴ(例えば、ベンツリア・イナエクア
a spp.)、例えば、ダイズにつくセプトリア・グリキネ
リス(V. inaequalis))及びナシにつくベンツリア属の種
ス(S. glycines)(褐斑病)、コムギにつくセプトリア・
(Venturia spp.)(黒星病);並びに、果実及び観賞用植物
トリチキ(S. tritici)(セプトリア斑点病)及び禾穀類に
、ブドウの木、ソフトフルーツ、野菜及び畑作物などの
つくセプトリア(S.(スタゴノスポラ(Stagonospora)と同
様々な植物につくベルチキリウム属の種(Verticillium
義)・ノドルム(nodorum)(スタゴノスポラ斑点病);ブド
spp.)(立ち枯れ病)、例えば、イチゴ、アブラナ、ジャ
ウの木につくウンキヌラ(Uncinula)(エリシフェ(Erysip
ガイモ及びトマトにつくベルチキリウム・ダリアエ(V.
he)と同義)・ネカトル(necator)(うどん粉病、アナモル
フ:オイジウム・ツケリ(Oidium tuckeri));トウモロコ
dahliae)。
10
【0214】
シ(例えば、セトスパエリア・ツルキクム(S. turcicum)
本発明混合物は、資材(例えば木材、紙、塗料分散剤、
、ヘルミントスポリウム・ツルキクム(Helminthosporiu
繊維又は織物)の保護及び保存生産物の保護で発生する
m turcicum)と同義)及び芝につくセトスパエリア属の種
菌類病を防除するためにも適する。用語「資材の保護」
(Setospaeria spp.)(黒葉枯れ病);トウモロコシ(例えば
は、有害な微生物、例えば菌類及び細菌による加害及び
、スファセロテカ・レイリアナ(S. reiliana):黒穂病)
破壊に対する、接着剤、糊、木材、紙及び板紙、布、革
、モロコシ及びサトウキビにつくスファセロテカ属の種
、塗料分散剤、プラスチック、コリング(colling)潤滑
(Sphacelotheca spp.)(黒穂病);ウリ科植物につくスフ
剤、繊維若しくは織物などの工業及び非生物的資材の保
ァエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)(う
護を表すものと理解するべきである。木材及び他の資材
どん粉病);ジャガイモにつくスポンゴスポラ・スブテラ
の保護に関しては、以下の有害菌類に特別な注意が払わ
ネア(Spongospora subterranea)(うどん粉病)、及びそ
20
れる:オフィオストーマ属の種(Ophiostoma spp.)、セラ
れにより伝播されるウイルス病;禾穀類につくスタゴノ
トシステス属の種(Ceratocystis spp.)、オーレオバシ
スポラ属の種(Stagonospora spp.)、例えば、コムギに
ジウム・プルラン(Aureobasidium pullulans)、スクレ
つくスタゴノスポラ・ノドルム(S. nodorum)(スタゴノ
ロフォーマ属の種(Sclerophoma spp.)、ケトミウム属の
スポラ斑点病、テレオモルフ:レプトスファエリア(Lept
種(Chaetomium spp.)、フミコーラ属の種(Humicola spp
osphaeria)[ファエオスファエリア(Phaeosphaeria)と同
.)、ペトリエラ属の種(Petriella spp.)、トリクルス属
義]・ノドルム(nodorum));ジャガイモにつくシンチトリ
の種(Trichurus spp.)などの子嚢菌類;コニオフォーラ
ウム・エンドビオチクム(Synchytrium endobioticum)(
属の種(Coniophora spp.)、カワラタケ属の種(Coriolus
ジャガイモ瘤病);タフリナ属の種(Taphrina spp.)、例
spp.)、グロエオフィラム属の種(Gloeophyllum spp.)
えば、モモにつくタフリナ・デフォルマンス(T. deform
、マツオウジ属の種(Lentinus spp.)、ヒラタケ属の種(
ans)(縮葉病)及びプラムにつくタフリナ・プルニ(T. pr 30
Pleurotus spp.)、ポリア属の種(Poria spp.)、セルプ
uni)(プラムふくらみ病);タバコ、仁果類、野菜、ダイ
ラ属の種(Serpula spp.)及びチロミセス属の種(Tyromyc
ズ及びワタにつくチエラビオプシス属の種(Thielaviops
es spp.)などの担子菌類、アスペルギルス属の種(Asper
is spp.)(黒根腐れ病)、例えば、チエラビオプシス・バ
gillus spp.)、クラドスポリウム属の種(Cladosporium
シコラ(T. basicola)(チャララ・エレガンス(Chalara e
spp.)、ペニシリウム属の種(Penicillium spp.)、トリ
legans)と同義);禾穀類につくチレチア属の種(Tilletia
コルマ属の種(Trichorma spp.)、アルテルナリア属の種
spp.)(なまぐさ黒穂病若しくは黒穂病)、例えば、コム
(Alternaria spp.)、ペシロマイセス属の種(Paecilomyc
ギにつくチレチア・トリチキ(T. tritici)(チレチア・
es spp.)などの不完全菌類、並びにケカビ属の種(Mucor
カリエス(T. caries)と同義、コムギ黒穂病)及びチレチ
spp.)などの接合菌類、さらに、保存生産物及び収穫物
ア・コントロベルサ(T. controversa)(萎縮黒穂病);オ
の保護では、以下の酵母菌が注意に値する:カンジダ属
オムギ若しくはコムギにつくチフラ・インカルナタ(Typ 40
の種(Candida spp.)及びサッカロミセス・セレビゼ(Sac
hula incarnata)(灰雪かび病);ウロシスチス属の種(Uro
charomyces cerevisae)。
cystis spp.)、例えば、ライムギにつくウロシスチス・
【0215】
オクルタ(U. occulta)(軸黒穂病);マメ(例えば、ウロミ
それらは、バナナ、綿、野菜種(例えばキュウリ、豆及
セス・アペンジクラツス(U. appendiculatus)、ウロミ
びウリ科の植物)、大麦、草、オート麦、コーヒー、ジ
セス・ファセオリ(U. phaseoli)と同義)及びサトウダイ
ャガイモ、トウモロコシ、果物種、米、ライ麦、ダイズ
コン(例えば、ウロミセス・ベタエ(U. betae))などの野
、トマト、ブドウ、小麦、観賞植物、サトウキビなどの
菜につくウロミセス属の種(Uromyces spp.)(さび病);禾
様々な栽培植物、さらに多数の植物増殖材料(好ましく
穀類(例えば、ウスチラゴ・ヌダ(U. nuda)及びウスチラ
は、種子)の上の多数の有害菌類を防除するのに特に重
ゴ・アバエナエ(U.avaenae))、トウモロコシ(例えば、
要である。
ウスチラゴ・マイジス(U. maydis):トウモロコシ黒穂病 50
【0216】
( 31 )
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「場所」は、有害生物が成長しているか、成長すること
有害菌類と闘う方法では、化合物の種類及び所望の効果
ができる植物、植物増殖材料(好ましくは種子)、土、領
に従い、本発明による混合物の施用量は、0.1g/ヘクタ
域、資材又は環境を意味する。
ールから10000g/ヘクタール、好ましくは2g/ヘクタール
【0217】
から2500g/ヘクタール、より好ましくは5から1000g/ヘ
一般に、「殺有害生物剤として有効な量」は、本発明混
クタール、最も好ましくは10から750g/ヘクタール、特
合物又は混合物を含む組成物の、標的生物体の壊死、死
に20から500g/ヘクタールである。
、遅滞、予防及び除去、破壊、さもなければ発生及び活
【0225】
性を減らす効果を含む成長に対する観察可能な効果を達
本発明混合物で処理することができる植物並びに前記植
成するために必要な量を意味する。殺有害生物剤として
有効な量は、本発明で用いられる様々な混合物/組成物
物の増殖材料には、全ての遺伝子改変植物又はトランス
10
ジェニック植物、例えば遺伝子工学方法を含む育種のた
で異なってよい。混合物/組成物の殺有害生物剤として
めに除草剤、又は殺菌剤又は殺虫剤の作用に耐える作物
有効な量は、殺有害生物剤の所望の効果及び持続期間、
、或いは、例えば伝統的な育種方法及び/又は突然変異
天気、標的種、場所、施用様式などの支配的な条件によ
体の生成、又は組換え手法によって生成することができ
っても異なる。
る、既存植物と比較して改変された特徴を有する植物が
【0218】
含まれる。
上で述べたように、本発明は、植物の健康を向上させる
【0226】
ための方法を含み、そこで、植物、植物が成長するか成
例えば、本発明による混合物は、それらに限定されない
長すると予想される場所又は植物が成長する植物増殖材
が市販の又は開発中の農業生物工学製品を含む、育種、
料は、本発明混合物の植物健康有効量で処理される。
突然変異生成又は遺伝子工学によって改変された植物に
【0219】
20
対しても施用することができる(種子処理剤、噴霧処理
用語「植物健康有効量」は、本明細書で定義される植物
剤として、溝に、又は他の任意の手段によって) (参照h
健康効果を達成するのに十分である本発明混合物の量を
ttp://www.bio.org/speeches/pubs/er/agri_products.a
表す。用いる量、施用方法及び適する比に関するより多
sp)。遺伝子改変植物は、自然状況下では交差育種、突
くの例示的な情報は、下で与えられる。いずれにしろ、
然変異又は自然組換えによって容易に得られない、遺伝
当業者は、そのような量が広く異なることができ、様々
物質が組換えDNA技術を用いて改変された植物である。
な因子、例えば処理される栽培植物又は資材及び気候条
一般的に、植物の特定の特性を向上させるために、遺伝
件によって決まるという事実に周知している。
子改変植物の遺伝物質に一つ又は複数の遺伝子が組み込
【0220】
まれている。そのような遺伝子改変には、それらに限定
用語「有効量」は、場合によって用語「植物健康有効量
されないが、プレニル化、アセチル化若しくはファルネ
」及び/又は「殺有害生物剤として有効な量」を含む。
30
シル化部分又はPEG部分などの、例えばグリコシル化又
【0221】
はポリマー付加によるタンパク質(複数可)、オリゴ又は
混合物を調製する場合には、純粋な活性化合物を使用す
ポリペプチドを標的にした翻訳後修飾も含まれる。
ることが好ましく、それへ、有害生物に対するさらなる
【0227】
活性化合物、例えば殺虫剤、除草剤、殺菌剤又は除草性
育種、突然変異生成又は遺伝子工学によって改変された
若しくは成長調節活性化合物又は肥料を必要に応じてさ
植物は、育種又は遺伝子工学の従来の方法の結果として
らなる活性成分として加えることができる。
、例えば特定のクラスの除草剤、例えばヒドロキシフェ
【0222】
ニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)阻害剤;アセト
本発明混合物は、菌類又は菌類の攻撃から保護すべき植
ラクテート合成酵素(ALS)阻害剤、例えばスルホニル尿
物、植物増殖材料(好ましくは種子)、資材又は土を活性
化合物I及びIIの殺有害生物剤として有効な量で処理す
素(例えばUS6,222,100、WO01/82685、WO00/26390、WO97
40
/41218、WO98/02526、WO98/02527、WO04/106529、WO05/
ることによって使用される。施用は、有害菌類による資
20673、WO03/14357、WO03/13225、WO03/14356、WO04/16
材、植物又は植物増殖材料(好ましくは種子)の感染の前
073を参照)又はイミダゾリノン(例えばUS6,222,100、WO
及び後の両方で実行することができる。
01/82685、WO00/026390、WO97/41218、WO98/002526、WO
【0223】
98/02527、WO04/106529、WO05/20673、WO03/014357、WO
好ましくは、本発明混合物は、菌類又は有害生物の攻撃
03/13225、WO03/14356、WO04/16073を参照);エノールピ
から保護すべき植物若しくは土を活性化合物の殺有害生
リビルシキメート-3-ホスフェート合成酵素(EPSP)阻害
物剤として有効な量による葉面散布で処理することによ
剤、例えばグリホサート(例えばWO92/00377を参照);グ
って使用される。ここでも、施用は、有害菌類による植
ルタミン合成酵素(GS)阻害剤、例えばグルホシネート(
物の感染の前及び後の両方で実行することができる。
例えばEP-A242 236、EP-A242 246を参照)又はオキシニ
【0224】
50
ル除草剤(例えばUS5,559,024を参照)の施用に対して耐
( 32 )
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性にされている。いくつかの栽培植物は、従来の育種方
子改変植物に含まれるこれらの殺虫性タンパク質は、こ
法(突然変異生成)によって除草剤に耐性にされており、
れらのタンパク質を産生する植物に、節足動物(athropo
例えばClearfield(登録商標)夏ナタネ(キャノーラ、BAS
ds)の全ての分類群の有害生物、特に甲虫(Coeloptera)
F SE、Germany)は、イミダゾリノン、例えばイマザモッ
、双翅昆虫(Diptera)及び蛾(Lepidoptera)、並びに線虫
クスに耐性である。大豆、綿、トウモロコシ、ビート及
(Nematoda)に対する耐性を付与する。一つ又は複数の殺
びナタネなどの栽培植物をグリホサート及びグルホシネ
虫性タンパクを合成することが可能な遺伝子改変植物は
ートなどの除草剤に耐性にするために遺伝子工学方法が
、例えば前述の刊行物に記載され、そのいくつかは、Yi
用いられ、そのいくつかは、商品名RoundupReady(登録
eldGard(登録商標)(Cry1Ab毒素を産生するトウモロコシ
商標)(グリホサート耐性、Monsanto、U.S.A.)及びLiber
栽培種)、YieldGard(登録商標)Plus(Cry1Ab及びCry3Bb1
tyLink(登録商標)(グルホシネート耐性、Bayer CropSci 10
毒素を産生するトウモロコシ栽培種)、Starlink(登録商
ence、Germany)の下で市販されている。
標)(Cry9c毒素を産生するトウモロコシ栽培種)、Hercul
【0228】
ex(登録商標)RW(Cry34Ab1、Cry35Ab1及び酵素フォスフ
さらに、組換えDNA技術を用いて一つ又は複数の殺虫性
ィノスリシン-N-アセチルトランスフェラーゼ[PAT]を産
タンパク質、特に細菌のバシラス属から、特にバチルス
生するトウモロコシ栽培種);NuCOTN(登録商標)33B(Cry1
・チューリンゲンシスから知られるもの、例えばδ-エ
Ac毒素を産生する綿の栽培種)、Bollgard(登録商標)I(C
ンドトキシン、例えばCryIA(b)、CryIA(c)、CryIF、Cry
ry1Ac毒素を産生する綿の栽培種)、Bollgard(登録商標)
IF(a2)、CryIIA(b)、CryIIIA、CryIIIB(b1)又はCry9c;
II(Cry1Ac及びCry2Ab2毒素を産生する綿の栽培種); VIP
植物殺虫性タンパク質(VIP)、例えばVIP1、VIP2、VIP3
COT(登録商標)(VIP毒素を産生する綿の栽培種); NewLea
又はVIP3A;線虫定着細菌、例えばフォトラブダス属の種
f(登録商標)(Cry3A毒素を産生するジャガイモ栽培種);B
(Photorhabdus spp.)又はゼノラブダス属の種(Xenorhab 20
t-Xtra(登録商標)、NatureGard(登録商標)、KnockOut(
dus spp.)の殺虫性タンパク質;動物によって産生される
登録商標)、BiteGard(登録商標)、Protecta(登録商標)
毒素、例えばサソリ毒、蜘蛛形動物毒素、ハチ毒又は他
、Bt11(例えばAgrisure(登録商標)CB)及びSyngenta See
の昆虫特異的ニューロトキシン;菌類によって産生され
ds SAS、FranceからのBt176(Cry1Ab毒素及びPAT酵素を
る毒素、例えばストレプトミセス菌毒素、植物レクチン
産生するトウモロコシ栽培種)、Syngenta Seeds SAS、F
、例えばエンドウ又は大麦レクチン;アグルチニン;プロ
ranceからのMIR604(Cry3A毒素の改変バージョンを産生
テイナーゼ阻害剤、例えばトリプシンインヒビター、セ
するトウモロコシ栽培種、参照WO03/018810)、Monsanto
リンプロテアーゼインヒビター、パタチン、シスタチン
Europe S.A.、BelgiumからのMON 863(Cry3Bb1毒素を産
又はパパイン阻害剤;リボソーム不活性化タンパク質(RI
生するトウモロコシ栽培種)、Monsanto Europe S.A.、B
P)、例えばリシン、メイズRIP、アブリン、ルフィン、
elgiumからのIPC 531(Cry1Ac毒素の改変バージョンを産
サポリン又はブリョジン;ステロイド代謝酵素、例えば3 30
生する綿の栽培種)並びにPioneer Overseas Corporatio
-水酸化ステロイドオキシダーゼ、エクジステロイドIDP
n、Belgiumからの1507(Cry1F毒素及びPAT酵素を産生す
グリコシルトランスフェラーゼ、コレステロールオキシ
るトウモロコシ栽培種)などのように市販されている。
ダーゼ、エクジソン阻害剤又はHMG-CoA-レダクターゼ;
【0229】
イオンチャネル遮断薬、例えばナトリウム又はカルシウ
さらに、組換えDNA技術を用いて、細菌、ウイルス又は
ムチャネルの遮断薬;幼若ホルモンエステラーゼ;利尿ホ
菌類の病原体へのそれらの植物の抵抗性又は耐性を増加
ルモン受容体(ヘリコキニン受容体);スチルベン合成酵
させる一つ又は複数のタンパク質を合成することが可能
素、ビベンジル合成酵素、キチナーゼ又はグルカナーゼ
な植物も含まれる。そのようなタンパク質の例は、いわ
を合成することが可能な植物も含まれる。本発明との関
ゆる「病因関連タンパク質」(PRタンパク質、例えばEP-
連で、これらの殺虫性タンパク質又は毒素は、前毒素、
A392 225を参照)、植物病害抵抗性遺伝子(例えばメキシ
ハイブリッドタンパク質、切断されたかさもなければ改 40
コの野生ジャガイモソラナム・バルボカスタナム(Solan
変されたタンパク質としても明示的に理解するべきであ
um bulbocastanum)に由来する、フィトフトラ・インフ
る。ハイブリッドタンパク質は、タンパク質ドメインの
ェスタンス(Phytophthora infestans)に対して作用する
新規組合せを特徴とする(例えば、WO02/015701を参照)
抵抗性遺伝子を発現するジャガイモ栽培種)、又はT4リ
。そのような毒素又はそのような毒素を合成することが
ゾチーム(例えばエルウィニア・アミルボーラ(Erwinia
可能な遺伝子改変植物のさらなる例は、例えばEP-A374
amylvora)などの細菌に対して増加した抵抗性を有する
753、WO93/007278、WO95/34656、EP-A427 529、EP-A451
、これらのタンパク質を合成することが可能なジャガイ
878、WO03/18810及びWO03/52073に開示される。そのよ
モ栽培種)である。そのような遺伝子改変植物を生成す
うな遺伝子
るための方法は当分野の技術者に一般に公知であり、例
改変植物を生成するための方法は当分野の技術者に一般
えば前述の刊行物に記載される。
に公知であり、例えば前述の刊行物に記載される。遺伝 50
【0230】
( 33 )
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さらに、組換えDNA技術を用いて、生産性(例えばバイオ
り、その方法には、それらに限定されないが、種子ドレ
マス生産、穀物収量、デンプン含量、含油量若しくはタ
ッシング、種子コーティング、種子粉衣、種子浸漬、種
ンパク含量)、かんばつ、塩分若しくは他の成長制限環
子膜コーティング、種子多層膜コーティング、種子被覆
境因子への耐性、又はそれらの植物の有害生物及び菌類
、種子ドリッピング及び種子ペレット化が含まれる。
、細菌若しくはウイルスの病原体への耐性を高める一つ
【0238】
又は複数のタンパク質を合成することが可能な植物も含
好ましい実施形態では、化合物又はその組成物は、発芽
まれる。
を誘導しないような方法によって、例えば種子ドレッシ
【0231】
ング、ペレット化、コーティング及び粉衣によってそれ
さらに、組換えDNA技術を用いて、特にヒト又は動物の
ぞれ植物増殖材料に施用される。
栄養を改善するために、含有物質又は新しい含有物質の 10
【0239】
改変された量を含む植物、例えば健康促進性の長鎖オメ
植物増殖材料(好ましくは種子)の処理では、本発明混合
ガ3脂肪酸又は不飽和オメガ9脂肪酸を生成する油料作物
物の施用量は、一般的には製剤化された生産品(通常10
(例えばNexera(登録商標)ナタネ、DOW Agro Sciences、
から750g/lの活性物質(複数可)を含む)についてである
Canada)も含まれる。
。
【0232】
【0240】
さらに、組換えDNA技術を用いて、原材料の生成を特に
本発明は、植物の増殖生産品、特に、上で定義された混
向上させるために、含有物質又は新しい含有物質の改変
合物又は二つ以上の有効成分の本発明混合物を含む組成
された量を含む植物、例えば増加した量のアミロペクチ
物(通常の製剤)又は有効成分の一つを各々提供する二つ
ンを生成するジャガイモ(例えばAmflora(登録商標)ジャ
以上の組成物の混合物を含む、すなわち、それをコーテ
ガイモ、BASF SE、Germany)も含まれる。
20
ィングされ及び/又は含有する種子にも関する。植物増
【0233】
殖材料(好ましくは種子)は、100kgの植物増殖材料(好ま
当初に指摘されるように、本発明の好ましい実施形態で
しくは種子)につき0.1gから10kg、好ましくは100kgの植
は、本発明混合物は、種子並びに苗の根部及び新葉、好
物増殖材料(好ましくは種子)につき0.1gから1kgの量で
ましくは種子の保護のために用いられる。
本発明混合物を含む。
【0234】
【0241】
種子処理は、圃場に栽植する前に種子箱内で行うことが
本発明混合物の化合物の別々又は一緒の施用は、植物の
できる。
播種の前か後、又は植物の出芽の前か後に、種子、苗、
【0235】
植物又は土に噴霧又は散粉することによって実行される
種子処理の目的のためには、本発明混合物中の重量配分
。
比は、本発明混合物の化合物の特性から一般に決まる。 30
【0242】
【0236】
土壌施用の一変形形態に従って、本発明のさらなる対象
種子処理のために特に有用である通常の製剤は、例えば
は、種子が播種されている開放溝に本発明混合物を含む
以下のとおりである:
固体又は液体の製剤を加えること、或いは開放溝に種子
A 液剤(SL、LS)
及び製剤を同時に施用することを含む溝処理にある。
D エマルション製剤(EW、EO、ES)
【0243】
E 懸濁製剤(SC、OD、FS)
本発明の混合物は、動物の有害生物、好ましくは有害無
F 顆粒水和剤及び顆粒水溶剤(WG、SG)
脊椎動物との闘いにも適する。
G 水和剤及び水溶剤(WP、SP、WS)
【0244】
H ゲル製剤(GF)
I 粉剤(DP、DS)
本明細書で用いられる用語「有害無脊椎動物」は、植物
40
を攻撃し、それによって攻撃される植物にかなりの傷害
これらの組成物は、希釈後、又は未希釈で植物増殖材料
を引き起こすことができる動物集団、例えば昆虫、蛛形
、特に種子に施用することができる。これらの組成物は
類及び線虫、並びに動物、特に例えば哺乳動物若しくは
、希釈後、又は未希釈で植物増殖材料、特に種子に施用
鳥類などの温血動物、又は爬虫類、両生類若しくは魚類
することができる。問題の組成物は、2倍から10倍の希
などの他の高等動物に寄生し、それによって寄生される
釈の後、すぐ使用できる製剤中に0.01から60重量%、好
動物にかなりの傷害を引き起こすことができる外部寄生
ましくは0.1から40重量%の活性物質濃度を与える。施用
生物を包含する。
は、播種の前かその最中に実行することができる。
【0245】
【0237】
本発明の混合物によって防除される無脊椎有害生物には
本発明混合物及びその組成物をそれぞれ植物増殖材料、
、例えば以下のものが含まれる:
特に種子に施用するための方法は当技術分野で公知であ 50
害虫という用語は、以下の目からの有害動物を意味する
( 34 )
JP
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。
ペルクレラ(Phthorimaea operculella)、フィロクニス
【0246】
ティス・キトレラ(Phyllocnistis citrella)、ピエリス
鱗翅目(Lepidoptera)に由来する昆虫、例えば、アグロ
・ブラシカエ(Pieris brassicae)、プラチペナ・スカブ
ティス・イプシロン(Agrotis ypsilon)、アグロティス
ラ(Plathypena scabra)、プルテラ・キシロステラ(Plut
・セゲタム(Agrotis segetum)、アラバマ・アルギラセ
ella xylostella)、シュードプルシア・インクルデンス
ア(Alabama argillacea)、アンチカルシア・ゲマタリス
(Pseudoplusia includens)、リアキオニア・フルストラ
(Anticarsia gemmatalis)、アルギレスチア・コンジュ
ナ(Rhyacionia frustrana)、スクロビパルプラ・アブソ
ゲラ(Argyresthia conjugella)、オートグラファ・ガン
ルタ(Scrobipalpula absoluta)、シトトラガ・セレアレ
マ(Autographa gamma)、ブパルス・ピニアリウス(Bupal
ラ(Sitotroga cerealella)、スパルガノティス・ピレリ
us piniarius)、カコエキア・ムリナナ(Cacoecia murin 10
アナ(Sparganothis pilleriana)、スポドプテラ・フル
ana)、カプア・レチキュラナ(Capua reticulana)、ケイ
ギペルダ(Spodoptera frugiperda)、スポドプテラ・リ
マトビア・ブルマタ(Cheimatobia brumata)、コリスト
トラリス(Spodoptera littoralis)、スポドプテラ・リ
ネウラ・フミフェラナ(Choristoneura fumiferana)、コ
ツラ(Spodoptera litura)、タウマトポエア・ピチオカ
リストネウラ・オシデンタリス(Choristoneura occiden
ンパ(Thaumatopoea pityocampa)、トルトリックス・ビ
talis)、キルフィス・ウニパンクタ(Cirphis unipuncta
リダナ(Tortrix viridana)、トリコプルシア・ニ(Trich
)、シディア・ポモネラ(Cydia pomonella)、デンドロリ
oplusia ni)及びゼイラフェラ・カナデンシス(Zeiraphe
マス・ピニ(Dendrolimus pini)、ジアファニア・ニチダ
ra canadensis);
リス(Diaphania nitidalis)、ジアトラエア・グランジ
甲虫(甲虫目(Coleoptera))、例えば、アグリルス・シヌ
オセラ(Diatraea grandiosella)、エアリアス・インス
アツス(Agrilus sinuatus)、アグリオテス・リネアツス
ラナ(Earias insulana)、エラスモパルパス・リグノセ
20
(Agriotes lineatus)、アグリオテス・オブスクルス(Ag
ラス(Elasmopalpus lignosellus)、エウポエキリア・ア
riotes obscurus)、アンヒマルス・ソルスチチアリス(A
ンビゲラ(Eupoecilia ambiguella)、エベトリア・ボー
mphimallus solstitialis)、アニサンドルス・ジスパル
リアナ(Evetria bouliana)、フェルチア・サブテラネア
(Anisandrus dispar)、アントノムス・グランジス(Anth
(Feltia subterranea)、ガレリア・メロネラ(Galleria
onomus grandis)、アントノムス・ポモルム(Anthonomus
mellonella)、グラホリタ・フネブラナ(Grapholitha fu
pomorum)、アトマリア・リネアリス(Atomaria lineari
nebrana)、グラホリタ・モレスタ(Grapholitha molesta
s)、ブラストファグス・ピニペルダ(Blastophagus pini
)、ヘリオチス・アルミゲラ(Heliothis armigera)、ヘ
perda)、ブリトファガ・ウンダータ(Blitophaga undata
リオチス・ビレセンス(Heliothis virescens)、ヘリオ
)、ブルクス・ルフィマヌス(Bruchus rufimanus)、ブル
チス・ゼア(Heliothis zea)、ヘルラ・ウンダリス(Hell
クス・ピソルム(Bruchus pisorum)、ブルクス・レンチ
ula undalis)、ヒベルニア・デフォリアリア(Hibernia
30
ス(Bruchus lentis)、ビクチスクス・ベツラエ(Byctisc
defoliaria)、ヒファントリア・クネア(Hyphantriacune
us betulae)、カシダ・ネブロサ(Cassida nebulosa)、
a)、ヒポノメウタ・マリネルス(Hyponomeuta malinellu
セロトマ・トリフルカタ(Cerotoma trifurcata)、ソー
s)、ケイフェリア・リコペルシセラ(Keiferia lycopers
トリンクス・アシミリス(Ceuthorrhynchus assimilis)
icella)、ラムジナ・フィスセラリア(Lambdina fiscell
、ソートリンクス・ナピ(Ceuthorrhynchus napi)、カエ
aria)、ラフィグマ・エキシグア(Laphygma exigua)、ロ
トクネマ・チビアリス(Chaetocnema tibialis)、コノデ
イコプテラ・コフェーラ(Leucoptera coffeella)、ロイ
ルス・ベスペルチヌス(Conoderus vespertinus)、クリ
コプテラ・シテラ(Leucoptera scitella)、リトコレテ
オセリス・アスパラギ(Crioceris asparagi)、ジアブロ
ィス・ブランカルデラ(Lithocolletis blancardella)、
チカ・ロンギコルニス(Diabrotica longicornis)、ジア
ロベシア・ボトラナ(Lobesia botrana)、ロキソステジ
・スティクティカリス(Loxostege sticticalis)、リマ
ブロチカ・12-プンクタタ(Diabrotica 12-punctata)、
40
ジアブロチカ・ビルギフェラ(Diabrotica virgifera)、
ントリア・ジスパー(Lymantria dispar)、リマントリア
エピラクナ・バリベスチス(Epilachna varivestis)、エ
・モナカ(Lymantria monacha)、リオネチア・クレルケ
ピトリックス・ヒルチペニス(Epitrix hirtipennis)、
ラ(Lyonetia clerkella)、マラコソマ・ニューストリア
エウチノボトルス・ブラシリエンシス(Eutinobothrus b
(Malacosoma neustria)、マメストラ・ブラシカエ(Mame
rasiliensis)、ヒロビウス・アビエチス(Hylobius abie
stra brassicae)、オルギア・シュードツガタ(Orgyia p
tis)、ヒペラ・ブルネイペニス(Hypera brunneipennis)
seudotsugata)、オストリニア・ヌビラリス(Ostrinia n
、ヒペラ・ポスチカ(Hypera postica)、イプス・チポグ
ubilalis)、パノリス・フラメア(Panolis flammea)、ペ
ラフス(Ips typographus)、レマ・ビリネアタ(Lema bil
クチノフォラ・ゴシピエラ(Pectinophora gossypiella)
ineata)、レマ・メラノプス(Lema melanopus)、レプチ
、ペリドロマ・サウキア(Peridroma saucia)、ファレラ
ノタルサ・デセムリネアタ(Leptinotarsa decemlineata
・ブセファラ(Phalera bucephala)、フトリマエア・オ
50
)、リモニウス・カリフォルニクス(Limonius californi
( 35 )
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69
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70
cus)、リソロプトルス・オリゾフィルス(Lissorhoptrus
、ラゴレチス・ポモネラ(Rhagoletis pomonella)、タバ
oryzophilus)、メラノツス・コムニス(Melanotus comm
ヌス・ボビヌス(Tabanus bovinus)、チプラ・オレラセ
unis)、メリゲテス・アエネウス(Meligethes aeneus)、
ア(Tipula oleracea)及びチプラ・パルドサ(Tipula pal
メロロンタ・ヒポカスタニ(Melolontha hippocastani)
udosa);
、メロロンタ・メロロンタ(Melolontha melolontha)、
アザミウマ(総翅目(Thysanoptera))、例えば、ジクロモ
オウレマ・オリザエ(Oulema oryzae)、オチオリンクス
トリプス・コルベッティ(Dichromothrips corbetti)、
・スルカツス(Otiorrhynchus sulcatus)、オチオリンク
ジクロモトリプス属の種(Dichromothrips spp.)、フラ
ス・オバツス(Otiorrhynchus ovatus)、ファエドン・コ
ンクリニエラ・フスカ(Frankliniella fusca)、フラン
クレアリアエ(Phaedon cochleariae)、フィロトレタ・
クリソセファラ(Phyllotreta chrysocephala)、フィロ
クリニエラ・オシデンタリス(Frankliniella occidenta
10
lis)、フランクリニエラ・トリチキ(Frankliniella tri
ファガ属の種(Phyllophaga spp.)、フィロペルタ・ホル
tici)、シルトリプス・キトリ(Scirtothrips citri)、
チコラ(Phyllopertha horticola)、フィロトレタ・ネモ
トリプス・オリザエ(Thrips oryzae)、トリプス・パル
ルム(Phyllotreta nemorum)、フィロトレタ・ストリオ
ミ(Thrips palmi)及びトリプス・タバキ(Thrips tabaci
ラタ(Phyllotreta striolata)、ポピリア・ジャポニカ(
);
Popillia japonica)、シトナ・リネアツス(Sitona line
膜翅目の昆虫(Hymenoptera)、例えばアタリア・ローゼ(
atus)及びシトフィルス・グラナリア(Sitophilus grana
Athalia rosae)、アッタ・セファロテス(Atta cephalot
ria);
es)、アッタ・セクスデンス(Atta sexdens)、アッタ・
双翅目の昆虫(双翅目(Diptera))、例えば、アエデス・
テキサナ(Atta texana)、ホプロカンパ・マイヌータ(Ho
アエギプチ(Aedes aegypti)、アエデス・ベキサンス(Ae
plocampa minuta)、ホプロカンパ・テスツジネア(Hoplo
des vexans)、アナストレファ・ルデンス(Anastrepha l 20
campa testudinea)、モノモリウム・ファラオニス(Mono
udens)、アノフェレス・マクリペニス(Anopheles macul
morium pharaonis)、ソレノプシス・ゲミナータ(Soleno
ipennis)、セラチチス・カピタタ(Ceratitiscapitata)
psis geminata)及びソレノプシス・インビクタ(Solenop
、クリソミア・ベジアナ(Chrysomya bezziana)、クリソ
sis invicta);
ミア・ホミニボラックス(Chrysomya hominivorax)、ク
異翅類(Heteroptera)、例えば、アクロステルヌム・ヒ
リソミア・マセラリア(Chrysomya macellaria)、コンタ
ラレ(Acrosternum hilare)、ブリサス・ロイコプテルス
リニア・ソルギコラ(Contarinia sorghicola)、コルジ
(Blissus leucopterus)、シルトペルチス・ノタツス(Cy
ロビア・アントロポファガ(Cordylobia anthropophaga)
rtopeltis notatus)、ディスデルクス・キングラツス(D
、クレックス・ピピエンス(Culex pipiens)、ダクス・
ysdercus cingulatus)、ディスデルクス・インテルメジ
ククルビタエ(Dacus cucurbitae)、ダクス・オレアエ(D
ウス(Dysdercus intermedius)、エウリガステル・イン
acus oleae)、ダシネウラ・ブラシカエ(Dasineura bras 30
テグリセプス(Eurygaster integriceps)、エウシスツス
sicae)、ファニア・カニクラリス(Fannia canicularis)
・インピクチベントリス(Euschistus impictiventris)
、ガステロフィルス・インテスチナリス(Gasterophilus
、レプトグロッスス・フィロプス(Leptoglossus phyllo
intestinalis)、グロシナ・モルシタンス(Glossina mo
pus)、リグス・リネオラリス(Lyguslineolaris)、リグ
rsitans)、ハエマトビア・イリタンス(Haematobia irri
ス・プラテンシス(Lygus pratensis)、ネザラ・ビリデ
tans)、ハプロジプロシス・エクエストリス(Haplodiplo
ュラ(Nezara viridula)、ピエスマ・クアドラタ(Piesma
sis equestris)、ヒレミア・プラツラ(Hylemyia platur
quadrata)、ソルベア・インスラリス(Solubea insular
a)、ヒポデルマ・リネアタ(Hypoderma lineata)、リリ
is)及び、チアンタ・ペルジトル(Thyanta perditor);同
オミザ・サチバエ(Liriomyza sativae)、リリオミザ・
翅類の昆虫(Homoptera)、例えばアクリトシフォン・オ
トリフォリイ(Liriomyza trifolii)、ルキリア・カプリ
ノブリキス(Acrythosiphon onobrychis)、アデルゲス・
ナ(Lucilia caprina)、ルキリア・クプリナ(Lucilia cu 40
ラリキス(Adelges laricis)、アフィズラ・ナスツルチ(
prina)、ルキリア・セリカタ(Lucilia sericata)、リコ
Aphidula nasturtii)、アフィス・ファバエ(Aphis faba
リア・ペクトラリス(Lycoria pectoralis)、マイエチオ
e)、アフィス・フォルベシ(Aphis forbesi)、アフィス
ラ・デストルクトル(Mayetiola destructor)、ムスカ・
・ポミ(Aphis pomi)、アフィス・ゴシピ(Aphis gossypi
ドメスチカ(Musca domestica)、ムシナ・スタブランス(
i)、アフィス・グロスラリアエ(Aphis grossulariae)、
Muscina stabulans)、オエストルス・オビス(Oestrus o
アフィス・シュネイデリ(Aphis schneideri)、アフィス
vis)、オシネラ・フリット(Oscinella frit)、ペゴミア
・スピラエコラ(Aphis spiraecola)、アフィス・サンブ
・ヒソキアミ(Pegomya hysocyami)、フォルビア・アン
キ(Aphis sambuci)、アクリトシフォン・ピスム(Acyrth
チクア(Phorbia antiqua)、フォルビア・ブラシカエ(Ph
osiphon pisum)、アウラコルツム・ソラニ(Aulacorthum
orbia brassicae)、フォルビア・コアルクタタ(Phorbia
solani)、ベミシア・アルゲンチフォリ(Bemisia argen
coarctata)、ラゴレチス・セラシ(Rhagoletis cerasi) 50
tifolii)、ブラチカウズス・カルズイ(Brachycaudus ca
( 36 )
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rdui)、ブラチカウズス・ヘリクリシ(Brachycaudus hel
直翅目(Orthoptera)、例えば、アケタ・ドメスティカ(A
ichrysi)、ブラチカウズス・ペルシカエ(Brachycaudus
cheta domestica)、ブラッタ・オリエンタリス(Blatta
persicae)、ブラチカウズス・プルニコラ(Brachycaudus
orientalis)、ブラテッラ・ゲルマニカ(Blattella germ
prunicola)、ブレビコリネ・ブラシカエ(Brevicoryne
anica)、フォルフィクラ・アウリクラリア(Forficula a
brassicae)、カピトフォルス・ホルニ(Capitophorus ho
uricularia)、グリロタルパ・グリロタルパ(Gryllotalp
rni)、セロシファ・ゴシピ(Cerosipha gossypii)、カエ
a gryllotalpa)、ロクスタ・ミグラトリア(Locusta mig
トシフォン・フラガエフォリ(Chaetosiphon fragaefoli
ratoria)、メラノプラス・ビビタツス(Melanoplus bivi
i)、クリプトミズス・リビス(Cryptomyzus ribis)、ド
ttatus)、メラノプラス・フムルールブラム(Melanoplus
レイフシア・ノルドマニアナエ(Dreyfusia nordmannian
ae)、ドレイフシア・ピセアエ(Dreyfusia piceae)、ジ
femurrubrum)、メラノプラス・メキシカヌス(Melanoplu
10
s mexicanus)、メラノプラス・サングイニペス(Melanop
サフィス・ラジコラ(Dysaphis radicola)、ジサウラコ
lus sanguinipes)、メラノプラス・スプレツス(Melanop
ルツム・シュードソラニ(Dysaulacorthum pseudosolani
lus spretus)、ノマダクリス・セプテムファシアタ(Nom
)、ジサフィス・プランタギネア(Dysaphis plantaginea
adacris septemfasciata)、ペリプラネタ・アメリカナ(
)、ジサフィス・ピリ(Dysaphis pyri)、エンポアスカ・
Periplaneta Americana)、シストセルカ・アメリカナ(S
ファバエ(Empoasca fabae)、ヒアロプテルス・プルニ(H
chistocerca americana)、シストセルカ・ペレグリナ(S
yalopterus pruni)、ヒペロミズス・ラクツカエ(Hypero
cistocerca peregrina)、スタウロノトゥス・マロカヌ
myzus lactucae)、マクロシフム・アベナエ(Macrosiphu
ス(Stauronotus maroccanus)、及びタキシネス・アシナ
m avenae)、マクロシフム・エウホルビアエ(Macrosiphu
モラス(Tachycines asynamorus);
m euphorbiae)、マクロシフォン・ロサエ(Macrosiphon
クモ形類動物などのクモ類(コナダニ)、例えば、ヒメダ
rosae)、メゴウラ・ビキアエ(Megoura viciae)、メラナ 20
ニ科(Argasidae)、マダニ科(Ixodidae)及びヒゼンダニ
フィス・ピラリウス(Melanaphis pyrarius)、メトポロ
科(Sarcoptidae)、例えば、アンブリオマ・アメリカヌ
フィウム・ジローズム(Metopolophium dirhodum)、ミズ
ム(Amblyommaamericanum)、アンブリオマ・バリエガツ
ス・ペルシカエ(Myzus persicae)、ミズス・アスカロニ
ム(Amblyomma variegatum)、アルガス・ペルシクス(Arg
クス(Myzus ascalonicus)、ミズス・セラシ(Myzus cera
as persicus)、ボーフィルス・アヌラツス(Boophilus a
si)、ミズス・ペルシカエ(Myzus persicae)、ミズス・
nnulatus)、ボーフィルス・デコロラツス(Boophilus de
バリアンス(Myzus varians)、ナソノビア・リビス-ニグ
coloratus)、ボーフィルス・ミクロプルス(Boophilus m
リ(Nasonovia ribis-nigri)、ニラパルバタ・ルゲンス(
icroplus)、デルマセントル・シルバルム(Dermacentor
Nilaparvata lugens)、ペムフィグス・ブルサリウス(Pe
silvarum)、ヒアローマ・トルンカツム(Hyalomma trunc
mphigus bursarius)、パーキンシエラ・サッカリキダ(P
atum)、イクソデス・リキヌス(Ixodes ricinus)、イク
erkinsiella saccharicida)、ホロドン・フミリ(Phorod 30
ソデス・ルビクンズス(Ixodes rubicundus)、オルニト
on humili)、プシラ・マリ(Psylla mali)、プシラ・ピ
ドルス・モウバタ(Ornithodorus moubata)、オトビウス
リ(Psylla piri)、ロパロミズス・アスカロニクス(Rhop
・メグニニ(Otobius megnini)、デルマニススス・ガリ
alomyzus ascalonicus)、ロパロシフム・マイジス(Rhop
ナエ(Dermanyssus gallinae)、プソロプテス・オビス(P
alosiphum maidis)、ロパロシフム・パジ(Rhopalosiphu
soroptes ovis)、リピセファルス・アペンジクラツス(R
m padi)、ロパロシフム・インセルツム(Rhopalosiphum
hipicephalus appendiculatus)、リピセファルス・エベ
insertum)、サッパフィス・マラ(Sappaphis mala)、サ
ルトシ(Rhipicephalus evertsi)、サルコプテス・スカ
ッパフィス・マリ(Sappaphis mali)、シザフィス・グラ
ビエイ(Sarcoptes scabiei)、並びにフシダニ属の種(Er
ミヌム(Schizaphis graminum)、シゾネウラ・ラヌジノ
iophyidae)、例えば、アクルス・シレクテンダリ(Aculu
サ(Schizoneura lanuginosa)、シトビオン・アベナエ(S
s schlechtendali)、フィロコプトラタ・オレイボラ(Ph
itobion avenae)、ソガテッラ・フルシフェラ(Sogatell 40
yllocoptrata oleivora)、及びエリオフィエス・シェル
a furcifera)、トリアロイロデス・バポラリオルム(Tri
ドニ(Eriophyes sheldoni);タルソネミダエ属の種(Tars
aleurodes vaporariorum)、トキソプテラ・アウランチ
onemidae spp.)、例えば、フィトネムス・パリズス(Phy
アンド(Toxoptera aurantiiand)、及びビテウス・ビチ
tonemus pallidus)及びポリファゴタルソネムス・ラツ
フォリイ(Viteus vitifolii);
ス(Polyphagotarsonemus latus);ヒメハダニ属の種(Ten
シロアリ(Isoptera)、例えばカロテルメス・フラビコリ
uipalpidae spp.)、例えば、ブレビパルプス・フォエニ
ス(Calotermes flavicollis)、ロイコテルメス・フラビ
キス(Brevipalpus phoenicis);ハダニ属の種(Tetranych
ペス(Leucotermes flavipes)、レチキュリテルメス・フ
idae spp.)、例えば、テトラニクス・キンナバリヌス(T
ラビペス(Reticulitermes flavipes)、レチキュリテル
etranychus cinnabarinus)、テトラニクス・カンザワイ
メス・ルシファガス(Reticulitermes lucifugus)及びテ
(Tetranychus kanzawai)、テトラニクス・パキフィクス
ルメス・ナタレンシス(Termes natalensis);
50
(Tetranychus pacificus)、テトラニクス・テラリウス(
( 37 )
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Tetranychus telarius)及びテトラニクス・ウルティカ
s)、プラチュレンクス・クルビタトゥス(Pratylenchus
エ(Tetranychus urticae)、パノニクス・ウルミ(Panony
curvitatus)、プラチュレンクス・ゴーデリ(Pratylench
chus ulmi)、パノニクス・キトリ(Panonychus citri)、
us goodeyi)及び他のプラチュレンクス属の種(Pratylen
及びオリゴニクス・プラテンシス(Oligonychus pratens
chus species);穿孔線虫、ラドポルス・シミリス(Radop
is);
holus similis)及び他のラドポルス属の種(Radopholus
ノミ目、例えばゼノサイラ・ケオプシス(Xenopsylla ch
species);腎形線虫、ロチュレンクス・ロボストゥス(Ro
eopsis)、ナガノミ属の種(Ceratophyllus spp.)。
tylenchus robostus)及び他のロチュレンクス属の種(Ro
【0247】
tylenchus species);スクテッロネマ属の種(Scutellone
本発明の混合物は、線虫、特に、植物寄生線虫、例えば
ma species);太根(stubby root)線虫、トリコドルス・
根こぶ線虫、メロイドギュネ・ハルパ(Meloidogyne hap 10
プリミティウス(Trichodorus primitives)及び他のトリ
la)、メロイドギュネ・インコグニタ(Meloidogyne inco
コドルス属の種(Trichodorus species);パラトリコドル
gnita)、メロイドギュネ・ヤウァニカ(Meloidogyne jav
ス属の種(Paratrichodorus species);萎縮(stunt)線虫
anica)及び他のメロイドギュネ属の種(Meloidogyne spe
、チュレンコリュンクス・クラュトニ(Tylenchorhynchu
cies);シスト形成線虫、グロボデラ・ロストキエンシス
s claytoni)、チュレンコリュンクス・デュビウス(Tyle
(Globodera rostochiensis)、及び他のグロボデラ属の
nchorhynchus dubius)及び他のチュレンコリュンクス属
種(Globodera species);ヘテロデラ・アウェナエ(Hete
の種(Tylenchorhynchus species);かんきつ類線虫、チ
rodera avenae)、ヘテロデラ・グリュキネス(Heteroder
ュレンクルス・セミペネトランス(Tylenchulus semipen
a glycines)、ヘテロデラ・スカクティイ(Heterodera s
etrans)及び他のチュレンクルス属の種(Tylenchulus sp
chachtii)、ヘテロデラ・トリフォリイ(Heterodera tri
ecies);ダガー(dagger)線虫、クシピネマ属の種(Xiphin
folii)、及び他のヘテロデラ属の種(Heterodera specie 20
ema species);及び他の植物寄生線虫種の防除のために
s);種こぶ線虫、アングイナ属の種(Anguina species);
有用である。
茎及び葉の線虫、アペレンコイデス属の種(Aphelenchoi
【0248】
des species);刺す線虫、ベロノライムス・ロンギカウ
本発明の好ましい実施形態では、本発明の混合物は、昆
ダトゥス(Belonolaimus longicaudatus)及び他のベロノ
虫又は蛛形類、特に鱗翅目、鞘翅目、総翅目及び同翅目
ライムス属の種(Belonolaimus species);松線虫、ブル
の昆虫及びダニ目の蛛形類を防除するために用いられる
サペレンクス・クシュロピルス(Bursaphelenchus xylop
。本発明の混合物は、総翅目及び同翅目の昆虫を防除す
hilus)及び他のブルサペレンクス属の種(Bursaphelench
るために特に有用である。
us species);輪状線虫、クリコネマ属の種(Criconema s
【0249】
pecies)、クリコネメッラ属の種(Criconemella species
本発明の混合物は、防除する有害生物に対して相乗作用
)、クリコネモイデス属の種(Criconemoides species)、 30
を示す。相乗作用は、二つ以上の化合物の混合物の組合
メソクリコネマ属の種(Mesocriconema species);茎及び
せ効果が、各化合物の個々の効果の合計より大きい相互
球根の線虫、ディチュレンクス・デストルクトル(Dityl
作用として、記載することができる。二つの混合パート
enchus destructor)、ディチュレンクス・ディプサキ(D
ナー(X及びY)間の防除百分率による相乗効果の存在は、
itylenchus dipsaci)、及び他のディチュレンクス属の
Colby式(Colby, S. R.、1967年、Calculating Synergis
種(Ditylenchus species);オール(awl)線虫、ドリコド
tic and Antagonistic Responses in Herbicide Combin
ルス属の種(Dolichodorus species);螺旋状線虫、ヘリ
ations、Weeds、15巻、20∼22頁)を用いて計算すること
コチュレンクス・ムルティキンクトゥス(Helicotylench
ができる:
us multicinctus)及び他のヘリコチュレンクス属の種(H
【数1】
elicotylenchus species);鞘型線虫、ヘミキュクリオポ
ラ属の種(Hemicycliophora species)及びヘミクリコネ
40
モイデス属の種(Hemicriconemoides species);ヒルスマ
ンニエッラ属の種(Hirshmanniella species);ランス(la
【0250】
nce)線虫、ホプロライムス属の種(Hoplolaimus species
Colbyの式で、X及びYは、所与の濃度で個々の化合物で
);疑似根こぶ線虫、ナコッブス属の種(Nacobbus specie
観察される防除百分率である。Eは、化合物が単独施用
s);針状線虫、ロンギドルス・エロンガテス(Longidorus
の同じ濃度で一緒に施用される場合の、相乗作用がない
elongates)及び他のロンギドルス属の種(Longidorus s
場合に予想される、期待される組合せ防除効果である。
pecies);ピン状(pin)線虫、パラチュレンクス属の種(Pa
混合物で観察される防除効果(すなわち観察される組合
ratylenchus species);病変(lesion)線虫、プラチュレ
せ防除効果)がColbyの式から計算されるような期待され
ンクス・ネグレクトゥス(Pratylencus neglectus)、プ
る組合せ防除効果(E)より大きいならば、観察される効
ラチュレンクス・ペネトランス(Pratylenchus penetran 50
果は相乗的である。
( 38 )
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【実施例】
及び菌及び活性化合物を含まないブランク値と比較して
【0251】
、それぞれの活性化合物中の病原体の%での相対成長を
活性化合物混合物の期待される効力は、Colbyの式[R.S.
決定した。これらの百分率を効力に変換した。効力0は
Colby、「Calculating synergistic and antagonistic
、病原体の成長レベルが未処理対照のそれに対応するこ
responses of herbicide combinations」、Weeds 15巻
とを意味し;効力100は、病原体が成長していなかったこ
、20∼22頁(1967年)]を用いて決定されて、観察された
とを意味する。試験結果を表2に示す。
効力と比較された。
【表4】
【0252】
マイクロテスト
活性化合物は、ジメチルスルホキシド中に10000ppmの濃 10
度を有する保存溶液として別々に製剤化された。
【0253】
式Iの化合物は、市販の完成した製剤として用いられ、
活性化合物の規定の濃度まで水で希釈された。
【0254】
(実施例1)
【0256】
マイクロタイター試験での疫病病原体フィトフトラ・イ
(実施例3)
ンフェスタンスに対する活性(Phytin)
アルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)に対する
保存溶液を比率に従って混合し、マイクロタイタープレ
活性(Alteso)
ート(MTP)にピペットで加え、規定の濃度まで水で希釈
20
保存溶液を比率に従って混合し、マイクロタイタープレ
した。エンドウ豆ジュースをベースにした水性栄養培地
ート(MTP)にピペットで加え、規定の濃度まで水で希釈
を含むフィトフトラ・インフェスタンスの胞子懸濁液を
した。水性バイオモルト溶液中のアルテルナリア・ソラ
次に加えた。プレートを、18℃の温度の水蒸気飽和チャ
ニの胞子懸濁液を次に加えた。プレートを、18℃の温度
ンバーに置いた。吸収光度計を用いて、接種の7日後にM
の水蒸気飽和チャンバーに置いた。吸収光度計を用いて
TPを405nmで測定した。測定したパラメータを、活性化
、接種の7日後にMTPを405nmで測定した。測定したパラ
合物を含まない対照変形体(100%)の成長及び菌及び活性
メータを、活性化合物を含まない対照変形体(100%)の成
化合物を含まないブランク値と比較して、それぞれの活
長及び菌及び活性化合物を含まないブランク値と比較し
性化合物中の病原体の%での相対成長を決定した。これ
て、それぞれの活性化合物中の病原体の%での相対成長
らの百分率を効力に変換した。効力0は、病原体の成長
を決定した。これらの百分率を効力に変換した。効力0
レベルが未処理対照のそれに対応することを意味し;効
30
は、病原体の成長レベルが未処理対照のそれに対応する
力100は、病原体が成長していなかったことを意味する
ことを意味し;効力100は、病原体が成長していなかった
。試験結果を、表1に示す。
ことを意味する。試験結果を表3に示す。
【表3】
【表5】
【0255】
40
【0257】
(実施例2)
試験結果は、強力な相乗作用によって、本発明による混
セプトリア・トリチシ(Septoria tritici)に起因する小
合物の活性が、Colbyの式を用いて予測されたよりかな
麦の葉枯病に対する活性(Septtr)
り高いことを示す。本発明の実施形態として例えば以下
保存溶液を比率に従って混合し、マイクロタイタープレ
を挙げることができる。
ート(MTP)にピペットで加え、規定の濃度まで水で希釈
[実施形態1]
した。水性バイオモルト溶液中のセプトリア・トリチシ
1)式I
の胞子懸濁液を次に加えた。プレートを、18℃の温度の
【化3】
水蒸気飽和チャンバーに置いた。吸収光度計を用いて、
接種の7日後にMTPを405nmで測定した。測定したパラメ
ータを、活性化合物を含まない対照変形体(100%)の成長 50
( 39 )
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アミドからなる群から選択されるカルボキサミド;
F)トリアゾール殺菌剤のアザコナゾール、ビテルタノー
ル、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコ
ナゾール、ジニコナゾール、ジニコナゾール-M、エポキ
シコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾー
ル、フルシラゾール、フルトリアホル、ヘキサコナゾー
ル、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾ
ール、ミクロブタニル、オキシポコナゾール、パクロブ
トラゾール、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロ
10
チオコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テ
トラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、
の殺虫性化合物、並びに
トリチコナゾール、ウニコナゾール;イミダゾール殺菌
2)以下のAからAbの群の化合物
剤のシアゾファミド、イマザリル、ペフラゾエート、プ
A)アゾキシストロビン、クメトキシストロビン、クモキ
ロクロラズ、トリフルミゾール;並びにアゾールのエタ
シストロビン、ジモキシストロビン、エネストロブリン
ボキサム、エトリジアゾール、ヒメキサゾール及び2-(4
、フルオキサストロビン、クレソキシムメチル、メトミ
-クロロフェニル)-N-[4-(3,4-ジメトキシフェニル)イソ
ノストロビン、オリザストロビン、ピコキシストロビン
キサゾール-5-イル]-2-プロパ-2-イニロキシアセタミド
、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン、ピラオキ
からなる群から選択されるアゾール殺菌剤;
シストロビン、ピリベンカルブ、トリフロキシストロビ
G)フルアジナム、ピリフェノックス、3-[5-(4-クロロフ
ン、2-[2-(2,5-ジメチル-フェノキシメチル)-フェニル] 20
ェニル)-2,3-ジメチル-イソキサゾリジン-3-イル]-ピリ
-3-メトキシ-アクリル酸メチルエステル及び2(2-(3-(2,
ジン、3-[5-(4-メチルフェニル)-2,3-ジメチル-イソキ
6-ジクロロフェニル)-1-メチル-アリリデンアミノオキ
サゾリジン-3-イル]-ピリジンからなる群から選択され
シメチル)-フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセ
るピリジン;
トアミドからなる群から選択されるストロビルリン殺菌
H)ブピリメート、シプロジニル、ジフルメトリム、フェ
剤;
ナリモル、フェリムゾン、メパニピリム、ニトラピリン
B)フルキサピロキサド、ビキサフェン、ペンフルフェン
、ヌアリモル、ピリメタニルからなる群から選択される
、ペンチオピラド、イソピラザム、セダキサン、ベナラ
ピリミジン;
キシル、ベナラキシル-M、ベノダニル、ボスカリド、カ
I)トリホリンからなる群から選択されるピペラジン;
ルボキシン、フェンフラム、フェンヘキサミド、フルト
J)フェンピクロニル、フルジオキソニルからなる群から
ラニル、フラメトピル、イソチアニル、キララキシル、 30
選択されるピロール;
メプロニル、メタラキシル、オフレース、オキサジキシ
K)アルジモルフ、ドデモルフ、ドデモルフアセテート、
ル、オキシカルボキシン、テクロフタラム、チフルザミ
フェンプロピモルフ、トリデモルフからなる群から選択
ド、チアジニル、2-アミノ-4メチル-チアゾール-5-カル
されるモルホリン;
ボキシアニリド、N-(4'-トリフルオロメチルチオビフェ
L)フェンプロピジンからなる群から選択されるピペリジ
ニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾ
ン;
ール-4-カルボキサミド及びN-(2-(1,3,3-トリメチル-ブ
M)フルオロイミド、イプロジオン、プロシミドン、ビン
チル)-フェニル)-1,3-ジメチル-5-フルオロ-1H-ピラゾ
クロゾリンからなる群から選択されるジカルボキシイミ
ール-4カルボキサミドからなる群から選択されるカルボ
ド;
キシアニリド;
N)ファモキサドン、フェナミドン、フルチアニル、オク
C)ジメトモルフ、フルモルフ及びピリモルフからなる群 40
チリノン、プロベナゾール、5-アミノ-2-イソプロピル-
から選択されるカルボン酸モルホリド;
3-オキソ-4-オルト-トリル-2,3-ジヒドロピラゾール-1-
Cc)チオファネート、チオファネートメチル、ベノミル
カルボチオ酸S-アリルエステルからなる群から選択され
、カルベンダジム、デバカルブ、フロファネート及びチ
る非芳香族5員複素環;
アベンダゾールからなる群から選択されるベンズイミダ
O)アシベンゾラル-S-メチル、アメトクトラジン、アミ
ゾール又はベンズイミダゾール放出前駆体;
スルブロム、アニラジン、ブラストサイジン-S、キャプ
D)フルメトベル、フルオピコリド、フルオピラム、ゾキ
タホル、キャプタン、キノメチオネート、ダゾメット、
サミドからなる群から選択される安息香酸アミド;
ジクロメジン、ジフェンゾコート、ジフェンゾコートメ
E)カルプロパミド、ジシクロメット、マンジプロアミド
チルスルフェート、フェノキサニル、ホルペット、オキ
、オキシテトラサイクリン、シルチオファム及びN-(6-
ソリン酸、ピペラリン、プロキナジド、ピロキロン、キ
メトキシ-ピリジン-3-イル)シクロプロパンカルボン酸
50
ノキシフェン、トリアゾキシド、トリシクラゾール、2-
( 40 )
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80
ブトキシ-6-ヨード-3-プロピルクロメン-4-オン、5-ク
ラ(Candida oleophila) I-82、カンジダ・サイトアーナ
ロロ-1-(4,6-ジメトキシピリミジン-2-イル)-2-メチル-
(Candida saitoana)、クロノスタキス・ロゼアf.カテヌ
1H-ベンゾイミダゾール及び5-クロロ-7-(4-メチルピペ
ラータ(Clonostachys rosea f. catenulata)、グリオク
リジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2
ラディウム・カテヌラータム(Gliocladium catenulatum
,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジンからなる群から選択さ
)とも呼ばれる、コニオチリウム・ミニタンス(Coniothy
れる殺菌剤;
rium minitans)、クリフォネクトリア・パラジティカ(C
P)ファーバム、マンコゼブ、マンネブ、メタム、メタス
ryphonectria parasitica)、クリプトコックス・アルビ
ルホカルブ、メチラム、プロピネブ、チラム、ジネブ及
ドゥス(Cryptococcus albidus)、フザリウム・オキシス
びジラムからなる群から選択されるチオ-及びジチオカ
ーバメート;
ポラム(Fusarium oxysporum)、メチニコウィア・フラク
10
チコーラ(Metschnikowia fructicola)、ミクロドキウム
Q)ベンチアバリカルブ、ジエトフェンカルブ、イプロバ
・ジメラム(Microdochium dimerum)、フレビオプシス・
リカルブ、プロパモカルブ、プロパモカルブ塩酸塩、バ
ジャイギャンテア(Phlebiopsis gigantea)、シュードジ
リフェナレート及びN-(1-(1-(4-シアノ-フェニル)エタ
マ・フロキュローザ(Pseudozyma flocculosa)、ピチウ
ンスルホニル)-ブタ-2-イル)カルバミン酸-(4-フルオロ
ム・オリガンドラム(Pythium oligandrum) DV74、レイ
フェニル)エステルからなる群から選択されるカルバミ
ノウトリア・サハリネンシス(Reynoutriasachlinensis)
ン酸エステル;
、タラロミセス・フラブス(Talaromyces flavus) V117b
R)グアニジン、ドジン、ドジン遊離塩基、グアザチン、
、トリコデルマ・アスペレラム(Trichoderma asperellu
グアザチン酢酸塩、イミノクタジン、イミノクタジン三
m) SKT-1、T.アトロビリデ(T. atroviride) LC52、T.ハ
酢酸塩及びイミノクタジントリス(アルベシレート)から
ルジアナム(T. harzianum) T-22、T.ハルジアナムTh 35
なる群から選択されるグアニジン殺菌剤;
20
、T.ハルジアナムT-39、T.ハルジアナム、及びT.ビリデ
S)カスガマイシン、カスガマイシン塩酸塩水和物、スト
(T. viride)、T.ハルジアナムICC012とT.ビリデICC080
レプトマイシン、ポリオキシン及びバリダマイシンAか
、T.ポリスポラム(T. polysporum)とT.ハルジアナム、T
らなる群から選択される抗生物質殺菌剤;
.ストロマチカム(T. stromaticum)、T.ビレンス(T. vir
T)ビナパクリル、ジクロラン、ジノブトン、ジノキャッ
ens) GL-21、T.ビリデ、T.ビリデTV1、ウロクラジウム
プ、ニトロタール-イソプロピル及びテクナゼンからな
・ウデマンシー(Ulocladium oudemansii) HRU3からなる
る群から選択されるニトロフェニル誘導体、
群から選択される抗菌性生物防除剤、植物生体活性剤;
U)フェンチン塩、例えばフェンチン-アセテート、フェ
並びに
ンチンクロリド又はフェンチンヒドロキシドからなる群
Ab)ビフェニル、ブロノポール、シフルフェナミド、シ
から選択される有機金属化合物;
モキサニル、ジフェニルアミン、メトラフェノン、ピリ
V)ジチアノン、イソプロチオランからなる含硫ヘテロシ 30
オフェノン、ミルジオマイシン、オキシン銅、プロヘキ
クリル化合物;
サジオンカルシウム、スピロキサミン、テブフロキン、
W)エジフェンホス、ホセチル、ホセチル-アルミニウム
トリルフルアニド、N-(シクロプロピルメトキシイミノ-
、イプロベンホス、リン酸及びその塩、ピラゾホス、ト
(6-ジフルオロ-メトキシ-2,3-ジフルオロフェニル)-メ
ルクロホスメチルからなる群から選択される有機リン化
チル)-2-フェニルアセトアミド、N'-(4-(4-クロロ-3-ト
合物;
リフルオロメチルフェノキシ)-2,5-ジメチル-フェニル)
X)クロロタロニル、ジクロフルアニド、ジクロロフェン
-N-エチル-N-メチルホルマミジン、N'-(4-(4-フルオロ-
、フルスルファミド、ヘキサクロロベンゼン、ペンシク
3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-2,5-ジメチルフェ
ロン、ペンタクロルフェノール及びその塩、フタリド、
ニル)-N-エチル-N-メチルホルマミジン、N'-(2-メチル-
キントゼン、トリルフルアニド、N-(4-クロロ-2-ニトロ
5-トリフルオロメチル-4-(3-トリメチルシラニル-プロ
フェニル)-N-エチル-4-メチル-ベンゼンスルホンアミド 40
ポキシ)-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルマミジン、N
からなる群から選択される有機塩素化合物;
'-(5-ジフルオロメチル-2-メチル-4-(3-トリメチルシラ
Y)ボルドー液、酢酸銅、水酸化銅、オキシ塩化銅、塩基
ニル-プロポキシ)-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルマ
性硫酸銅、硫黄からなる群から選択される無機活性物質
ミジン、2-{1-[2-(5-メチル-3-トリフルオロメチル-ピ
;
ラゾール-1-イル)-アセチル]-ピペリジン-4-イル}-チア
Z)アンペロミセス・キスカリス(Ampelomyces quisquali
ゾール-4-カルボン酸メチル-(1,2,3,4-テトラヒドロ-ナ
s)、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)、
フタレン-1-イル)-アミド、2-{1-[2-(5-メチル-3-トリ
オーレオバシジウム・プルラン(Aureobasidium pullula
フルオロメチル-ピラゾール-1-イル)-アセチル]-ピペリ
ns)、バシラス・プミルス(Bacillus pumilus)、枯草菌(
ジン-4-イル}-チアゾール-4-カルボン酸メチル-(R)-1,2
Bacillus subtilis)、枯草菌var.アミロリクファシエン
,3,4-テトラヒドロ-ナフタレン-1-イル-アミド、メトキ
ス(amyloliquefaciens) FZB24、カンジダ・オレオフィ
50
シ酢酸6-tert-ブチル-8-フルオロ-2,3-ジメチル-キノリ
( 41 )
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ン-4-イルエステル及びN-メチル-2-{1-[(5-メチル-3-ト
ゾール、イマザリル、メトコナゾール、ミクロブタニル
リフルオロ-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)-アセチル]-
、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾ
ピペリジン-4-イル}-N-[(1R)-1,2,3,4-テトラヒドロナ
ール、トリアジメホン、トリアジメノール、テブコナゾ
フタレン-1-イル]-4-チアゾールカルボキサミドからな
ール、テトラコナゾール、トリチコナゾール、プロクロ
る群から選択される殺菌剤
ラズ、シアゾファミド及びエタボキサムからなる群から
から選択される少なくとも一つの殺菌化合物II
選択される、実施形態1に記載の混合物。
を相乗的に有効な量で含む混合物。
[実施形態10]
[実施形態2]
殺菌化合物IIが、ジフェノコナゾール、エポキシコナゾ
殺菌化合物IIがストロビルリン殺菌剤から選択され、さ
ール、フルキンコナゾール、フルトリアホル、ヒメキサ
らにストロビルリン殺菌剤が、アゾキシストロビン、ク 10
ゾール、イプコナゾール、イマザリル、メトコナゾール
メトキシストロビン、クモキシストロビン、ジモキシス
、プロチオコナゾール、トリアジメノール、テトラコナ
トロビン、エネストロブリン、フルオキサストロビン、
ゾール、トリチコナゾール、シアゾファミド及びエタボ
クレソキシムメチル、メトミノストロビン、オリザスト
キサムから選択される、実施形態9に記載の混合物。
ロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、ピ
[実施形態11]
ラメトストロビン、ピラオキシストロビン、ピリベンカ
殺菌化合物IIが、ピリメタニル、フルジオキソニル、シ
ルブ及びトリフロキシストロビンからなる群から選択さ
ルチオファム、イプロジオン、メチラム及びチラムから
れる、実施形態1に記載の混合物。
なる群から選択される、実施形態1に記載の混合物。
[実施形態3]
[実施形態12]
殺菌化合物IIが、アゾキシストロビン、ジモキシストロ
殺菌化合物IIが、枯草菌株NRRL番号B-21661、バシラス
ビン、エネストロブリン、フルオキサストロビン、クレ 20
・プミルス株NRRL番号B-30087及びウロクラジウム・ウ
ソキシムメチル、メトミノストロビン、オリザストロビ
デマンシーからなる群から選択される、実施形態1に記
ン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、ピリベ
載の混合物。
ンカルブ及びトリフロキシストロビンからなる群から選
[実施形態13]
択される、実施形態2に記載の混合物。
殺菌化合物IIが、ピラクロストロビン及びフルキサピロ
[実施形態4]
キサドから選択される、実施形態1から12のいずれかに
殺菌化合物IIが、ジモキシストロビン、エネストロブリ
記載の混合物。
ン、メトミノストロビン及びピラクロストロビンからな
[実施形態14]
る群から選択され、好ましくはピラクロストロビンであ
化合物I:IIの重量比が1:500から1500:1、好ましくは1:1
る、実施形態3に記載の混合物。
から1500:1である、実施形態1から13のいずれかに記載
[実施形態5]
30
の混合物。
殺菌化合物IIが、ビキサフェン、ボスカリド、フルキサ
[実施形態15]
ピロキサド、イソピラザム、ペンフルフェン、ペンチオ
液体又は固体の担体及び実施形態1から14のいずれかに
ピラド、セダキサン、メタラキシル及びオフレースから
記載の混合物を含む、殺有害生物組成物。
選択される、実施形態1に記載の混合物。
[実施形態16]
[実施形態6]
植物の健康を向上させ、及び/又は収量を増加させるた
殺菌化合物IIが、ビキサフェン、フルキサピロキサド、
めの方法であって、植物、植物が成長するか、成長する
イソピラザム、ペンフルフェン及びセダキサンから選択
と予想される場所又は植物が成長する植物増殖材料が、
され、好ましくはフルキサピロキサドである、実施形態
実施形態1から14のいずれかに記載の混合物の有効量で
5に記載の混合物。
[実施形態7]
処理される方法。
40
[実施形態17]
殺菌化合物IIが、ジメトモルフ、フルモルフ、フルオピ
有害生物を防除するための方法であって、有害生物、そ
コリド(ピコベンザミド)及びゾキサミドからなる群から
れらの生息地、供給食物、繁殖場、それらの場所又は有
選択される、実施形態1に記載の混合物。
害生物による攻撃から保護すべき植物、土又は植物増殖
[実施形態8]
材料が、実施形態1から14のいずれかに記載の混合物の
殺菌化合物IIが、フルモルフ及びゾキサミドから選択さ
有効量で処理される方法。
れる、実施形態7に記載の混合物。
[実施形態18]
[実施形態9]
植物増殖材料及び/又はそこから成長する植物を有害生
殺菌化合物IIが、シプロコナゾール、ジフェノコナゾー
物から保護するための方法であって、植物増殖材料を、
ル、エポキシコナゾール、フルキンコナゾール、フルシ
実施形態1から14のいずれかに記載の混合物と殺有害生
ラゾール、フルトリアホル、ヒメキサゾール、イプコナ 50
物剤として有効な量で接触させることを含む方法。
( 42 )
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[実施形態19]
の化合物の有効量で処理される方法。
実施形態1から14のいずれかに記載の化合物が同時に、
[実施形態22]
すなわち一緒に若しくは別々に、又は連続して施用され
植物の健康を向上させるための、実施形態1から14のい
る、実施形態16から18のいずれかに記載の方法。
ずれかに記載の混合物の使用。
[実施形態20]
[実施形態23]
実施形態1から14のいずれかに記載の混合物を、100kgの
有害生物を防除するための、実施形態1から14のいずれ
植物増殖材料につき0.01gから10kgの量で含む植物増殖
かに記載の混合物の使用。
材料。
[実施形態24]
[実施形態21]
有害生物が植物病原性菌類及び有害無脊椎動物から選択
植物の健康を向上させ、及び/又は収量を増加させるた
10
される、実施形態17から19のいずれかに記載の方法又は
めの方法であって、植物、植物が成長するか、成長する
実施形態23に記載の使用。
と予想される場所又は植物が成長する植物増殖材料が、
[実施形態25]
式I
有害無脊椎動物が、有害節足動物、好ましくは昆虫であ
【化4】
る、実施形態24に記載の方法又は使用。
────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(74)代理人
100111741
弁理士
(72)発明者
田中
夏夫
ポールマン,マティアス
ドイツ連邦共和国
(72)発明者
ドイツ連邦共和国
(72)発明者
(56)参考文献
ランゲンスタイン
13
56288
カステラウン,ゲーテシュトラーセ
67346
シュパイヤー,マウルブロンナー
21
ホーフ
24
ランゲヴァルト,ユルゲン
ドイツ連邦共和国
審査官
フラインスハイム,アム
ハーデン,エゴン
ドイツ連邦共和国
(72)発明者
67251
ゲヴェール,マルクス
三上
68165
マンハイム,ヨセフ−ハイドン−シュトラーセ
晶子
国際公開第2009/081851(WO,A1)
国際公開第2008/108491(WO,A1)
国際公開第2008/066153(WO,A1)
特表2010−517974(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.,DB名)
A01N
1/00−65/48
A01P
1/00−23/00
3−5
( 43 )
CAplus/REGISTRY(STN)
JP
5782116
B2
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