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金属(アルミ製品)
金属(アルミ製品) アルミ製品の製造会社のケース:N社 様 地域:近畿 従業員:約130名 N社様では、操業や休日のシフト、コンプレッサの吐出圧低減等の省エネ活動に取り組まれており、今回 全般的な省エネ診断を希望されました。診断の結果、排ガス処理用ファンや排気ファンのインバータ化、 廃熱によるリサイクル材予熱、溶解炉へのリジェネバーナ設置等をご提案しました。 ・エネルギー使用状況 内訳 電力 (千kWh/年) 都市ガス13A (千m3年) 改善前 6,700 2,400 改善後 6,510 2,102 ・提案項目ダイジェスト 運用改善 提案1(空調設備) 設定温度の見直し 提案2(空調設備) スポットクーラの定期洗浄 提案3(照明) 天井照明の間引き 提案4(デマンド管理) デマンド監視装置の活用強化 投資改善 提案5(工業炉) リジェネバーナの取り付け 提案6(工業炉) 溶解炉の廃熱によるリサイクル材予熱 提案7(生産設備) 排ガス吸引ファンのインバータ化 提案8(生産設備) 排気ファンのインバータ化 提案9(受変電設備) 変圧器の統合 提案10(受変電設備) 高効率変圧器への更新 提案1(空調設備) 設定温度の見直し 省エネ効果:0.7kL/年 キーワード: 削減金額:39千円/年 設定温度の適正化 設備概要:空調機(5.5kW 3台) 閉じる 電気制御室は作業員の休憩室も兼ねているため、冷房設定温度が低い(23∼24℃)。政府の推奨設定温 度が28℃であること、作業者不在が多いことを考慮して設定温度を緩和(+2℃)し、電力消費量を削減 することを提案。 提案2(空調設備) スポットクーラの定期洗浄 省エネ効果:0.4kL/年 キーワード: 削減金額:26千円/年 空調換気設備の清掃 設備概要:スポットクーラ(37台、計44kW) 閉じる 工場内スポットクーラは、オイルミストによる汚れのため効率低下が懸念される。①フィルタ洗浄(年2 ∼3回)、②熱交換器の高圧洗浄(薬品使用、業者へ依頼)の定期実施により、電力消費量を削減するこ とを提案(効率が10%回復するものとして試算)。 提案3(照明) 天井照明の間引き 省エネ効果:2.4kL/年 キーワード: 削減金額:137千円/年 照明の間引き 設備概要:高圧ナトリウム灯(220W/台 51台→30台) 閉じる 工場内の天井灯が多数点灯しているが、天井の明かり窓等からの採光により、JIS照度基準と比較して明 るい。適正な照度管理による消灯を行い、電力消費量を削減(▲42%)することを提案。 現状 JIS照度基準 A工場:300∼400Lx [ごく粗な視作業」:75∼150Lx B、C工場:300∼400Lx [粗な視作業」:150∼300Lx 製品倉庫:300∼400Lx [ごく粗な視作業」:75∼150Lx 照明 台数 3 高圧ナトリウム灯 (220W/台) 34 14 提案4(デマンド管理) デマンド監視装置の活用強化 省エネ効果:最大電力を200kW低減 キーワード: 削減金額:3,213千円/年 デマンド監視制御装置の活用 その他(最大電力の低減) 設備概要:デマンド監視装置 閉じる 圧延ライン数減(2→1)を踏まえて、デマンド監視装置による最大電力監視と設備管理強化により、最 大電力を低減(2,000→1,800kW、▲200kW)することを提案。 ※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。 提案5(工業炉) リジェネバーナの取り付け 省エネ効果:280.6kL/年 キーワード: 削減金額:19,578千円/年 その他(リジェネバーナ設置 による燃料削減) 設備投資額:68,000千円(回収3.5年) 設備概要:溶解炉(30t 1台、都市ガス13A使用量1540千m3/年) 閉じる A溶解炉の燃焼バーナをリジェネ化し、所期の省エネ効果を得られている。B溶解炉にもリジェネバーナ を取り付け、燃料消費量を削減することを提案。 提案6(工業炉) 溶解炉の廃熱によるリサイクル材予熱 省エネ効果:65.5kL/年 削減金額:4,569千円/年 キーワード: 廃熱回収 設備投資額:9,370千円(回収2.1年) 設備概要:サイクル材の予熱炉(W7m D15m H3m) 閉じる 溶解炉に投入される原料は、①インゴット、②リサイクル材で構成される。溶解炉の燃料発熱量の約 35%が排ガスとして大気へ放出されているため、排ガス(1,000℃)にて②リサイクル材を予熱(予熱炉 新設)し、溶解炉の燃料消費量を削減することを提案。 提案7(生産設備) 排ガス吸引ファンのインバータ化 省エネ効果:40.5kL/年 削減金額:2,345千円/年 キーワード: インバータの導入 設備投資額:1,500円(回収0.6年) 設備概要:排気ファン(55kW 1台) 閉じる 排ガス処理装置は溶解炉6台分の能力を有するが、溶解炉の最大運転台数は2台。排ガス処理装置への吸 引ファンにインバータを導入(回転数制御化)して、溶解炉の運転台数に応じた風量に低減し、ファンの 電力消費量を削減することを提案。 提案8(生産設備) 排気ファンのインバータ化 省エネ効果:2.8kL/年 キーワード: インバータの導入 削減金額:163千円/年 設備投資額:690千円(回収4.2年) 設備概要:排気ファン(30kW 1台) 閉じる 圧延機の排気にはオイルミストセパレータが取り付けられているが、同セパレータの圧損変動により排気 風量が変化する。処理風量検出+排気ファンへのインバータ導入(回転数制御)により、処理風量を一定 に制御し、電力消費量を削減(▲17%)することを提案。 提案9(受変電設備) 変圧器の統合 省エネ効果:1.4kL/年 削減金額:81千円/年 キーワード: 変圧器の統合 設備投資額:200千円(回収2.5年) 設備概要:変圧器(3φ300kVA 2台→1台) 閉じる 圧延ライン数減(2→1ライン)に対応して、圧延工程用変圧器を統合(2→1台)し、変圧器の損失を低 減させることを提案。 提案10(受変電設備) 高効率変圧器への更新 省エネ効果:0.8kL/年 削減金額:46千円/年 キーワード: 高効率変圧器への更新 設備投資額:1,420千円(老朽更新時に実施) 設備概要:変圧器(3φ200kVA 1台) 閉じる 加工品工場の動力用変圧器は30年以上使用され、更新検討時期を迎えている。最新の高効率変圧器に更 新し、電力損失を低減することを提案。 ※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。