その他製造業（段ボール箱、段ボール）

その他製造業（段ボール箱、段ボール）
加工紙製造業のケース：A社 様
地域：東海
従業員：約80名
A社様は熱の使用割合が高い特徴の事業所です。最新ボイラの導入があり蒸気発生管理は良好ですが、診断
の結果、保温など蒸気使用上の改善や、コンプレッサ、油圧ポンプ、照明などで省電力テーマをご提案し
ました。
・エネルギー使用状況
内訳
電気
(千kWh/年)
都市ガス
(千m3年)
改善前
2,624
575
改善後
2,308
557
・提案項目ダイジェスト
運用改善
提案１（コンプレッサ）
吐出圧力の低減
提案２（コンプレッサ）
エア漏れ対策
提案３（生産設備）
非稼働時は蒸気ヒーターの蒸気供給を停止
投資改善
提案４（照明）
水銀灯をメタハラ灯に交換
提案５（蒸気配管）
蒸気配管・バルブの保温対策
提案６（生産設備）
油圧ポンプにインバータの導入
提案７（受変電設備）
変圧器の統合更新
提案８（照明）
蛍光灯の間引きと人感センサーによる自動点滅
提案９（ボイラ）
給水ポンプにインバータの導入
提案１（コンプレッサ）
吐出圧力の低減
省エネ効果：7.0kL/年
キーワード：
削減金額：414千円/年
吐出圧力の低減
設備概要：コンプレッサ 計63kW
(22kW 1台,15kW 1台,11kW 1台,7.5kW 2台）
閉じる
使用先の必要圧力（0.55MPa）に比べ現在の吐出圧力（0.7MPa）は高いので0.15MPa引き下げ、電力
消費量を低減することを提案。
提案２（コンプレッサ）
エア漏れ対策
省エネ効果：4.7kL/年
キーワード：
削減金額：276千円/年
圧力損失の低減、エア漏れ対
策
設備概要：コンプレッサ 計63kW
（22kW 1台,15kW 1台,11kW 1台,7.5kW 2台）
閉じる
圧縮空気配管からの漏れは根絶しにくいが、使用後の閉止徹底や点検・保全の強化などで漏れ防止を図
り、電力消費量を低減することを提案。
提案３（生産設備）
非稼働時は蒸気ヒーターの蒸気供給を停止
省エネ効果：0.5kL/年
削減金額：34千円/年
キーワード：
不要の設備停止
設備概要：ヒーター 面積1.8 1.0m、165℃、放散熱4.5kW
閉じる
非稼働時（4h/日）は蒸気供給を停止して放熱損失を減らし、蒸気用燃料を低減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案４（照明）
水銀灯をメタハラ灯に交換
省エネ効果：47.4kL/年
削減金額：2,801千円/年
キーワード：
高効率照明への更新
設備投資額：5,850千円（回収2.1年）
設備概要：水銀灯400W 195台→メタハラ灯190W
閉じる
工場全般照明用水銀灯をランプ効率の良い灯に交換し、電力消費量を低減することを提案。
提案５（蒸気配管）
蒸気配管・バルブの保温対策
省エネ効果：20.4kL/年
キーワード：
削減金額：1,378千円/年
保温対策
設備投資額：1,030千円（回収0.7年）
設備概要：弁33個（65A,125A）、蒸気配管20m（65A）
閉じる
一部の蒸気配管や弁に未保温部があるので、保温して放散熱を防止し、燃料消費量を低減することを提
案。
提案６（生産設備）
油圧ポンプにインバータの導入
省エネ効果：10.6kL/年
削減金額：625千円/年
キーワード：
インバータの導入
設備投資額：1,375千円（回収2.2年）
設備概要：5.5kW 5台
閉じる
油圧ポンプのアンロード時は電動機回転数を下げ（60→30Hz）、節電することを提案。
提案７（受変電設備）
変圧器の統合更新
省エネ効果：7.1kL/年
キーワード：
削減金額：422千円/年
変圧器の統合
高効率変圧器への更新
設備投資額：2,500千円（回収5.9年）
設備概要：変圧器200,300kVA各1台→750kVA 1台
閉じる
既設2台（200&300kVA）は設置後40年を経過し更新時期にあるので、750kVA 1台に統合更新し、変
圧器損失を低減することを提案。
提案８（照明）
蛍光灯の間引きと人感センサーによる自動点滅
省エネ効果：2.3kL/年
キーワード：
削減金額：134千円/年
照明の間引き
不要照明の消灯（昼休み時の
消灯）
設備投資額：468千円（回収3.5年）
設備概要：蛍光灯80W 100台
閉じる
蛍光灯が全般照明の水銀灯と重複して過剰照度なので間引きし、かつ作業者不在時は自動消灯させて照明
電力量を低減することを提案。
提案９（ボイラ）
給水ポンプにインバータの導入
省エネ効果：2.3kL/年
キーワード：
削減金額：133千円/年
その他（給水ポンプにインバ
ータ導入）
設備投資額：1,500千円（回収11.3年）
設備概要：給水ポンプ7.5kW 2台
閉じる
現在二方弁制御であるが、インバータにより回転数を変えて流量を制御し、ポンプ電力量を低減すること
を提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。