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モデル建物法について
簡易評価法の必要性 平成25年4月改正により、簡易評価法である「ポイント法」「簡 易ポイント法」は廃止 平成26年4月以降は、これらの方法による届け出はできな くなる。(改修等は除く) ポイント法に替わる新たな簡易評価法の開発 モデル建物法(外皮性能&一次エネルギー消費量) ポイント法と同様に、外皮や設備の仕様を集計することによ り評価が可能。 1 モデル建物法の考え方(1) 建物用途毎に建物形状や室用途構成などを想定(モデル建物) このモデル建物に対して、評価対象建物の外皮や設備の仕様を適用 した場合のPAL*及び一次エネルギー消費量を算定して評価 評価対象建築物の室構成などを集計する必要なく評価ができる。 標準計算法 各室面積+各室の外皮・設備仕様 を入力し計算 通常計算法による設計値 通常計算法による基準値 評価対象建築物 一次エネルギー 消費量算定用 WEBプログラム モデル建物 モデル建物に、採用 する各室の主な外 皮・設備仕様のみを 入力 BPIm BEIm モデル建物法による設計値 モデル建物法による基準値 モデル建物法 2 モデル建物法の考え方(2) 適用規模は、旧ポイント法と同じ5000m2以下とする。 モデル建物法は、基本的な計算方法はPAL*及び一次エネルギー 消費量算定用WEBプログラムと同様としつつ、入力簡素化(主に選 択制)を図る。 「単位床面積あたりの基準値」はPAL*及び一次エネルギー消費量 用算定用WEBプログラムと同じ(告示で規定された値) ただし、通常の計算法と比べて、入力が簡易な代わりに結果はや や安全側になるように計算方法等を設定。 実際の評価対象建築物とは室用途構成が異なるモデル建物を対象 に計算をするため、通常の計算法とモデル建物法ではPAL*や一次 エネルギー消費量の算出結果は異なる。 モデル建物法では、PAL*や一次エネルギー消費量の数値その ものは表示せず、基準適否の結果のみを出力する。 3 モデル建物法(PAL*)の考え方 入力簡素化のポイント 予め建物形状注)を想定。方位、外皮寸法、外皮性能を入力する。 室用途は空調室、非空調室の2用途を基本とする(通常の計算法では 201室用途毎に外皮面積を拾って計算)。 機械室* 湯沸室 社員食堂 会議室 事務室 エレベーター シャフト※ 事務室 空調室 (事務室として計算) 非空調室 エレベーター シャフト 部分のみ 電気室* 玄関ホール 喫茶店客室 ・※で示す室は非空調室として計算。 ・それ以外の室は、室ごとに計算。 <通常計算法(PAL* ):事務所等の場合> ・非空調コア部(後述)のみを非空調室と して計算。 ・それ以外の室は、事務室として計算。 <モデル建物法(PAL*) :事務所等の場合> 注)モデル建物法(PAL*)の評価では、単純な建物形状を想定している。 4 モデル建物法(PAL*)で想定する建物形状 • 入力項目から各方位の外皮面積等を求めて建物形状を決め、PAL*を算出 最上階 中間階(ピロティ上部以外) ~ ~ ~ ~ ~ ~ 中間階(ピロティ上部以外) ~ ~ ~ ~ ~ ~ 中間階(ピロティ上部) 地上階 ピロティ 主方位+90° 主方位 外気に接する床 ・入力が0の場合はピロティなし。 主方位+270° 非空調コア部 • 非空調コア部の方位はユーザーが入 ~ ~ 力(左の図は主方位+180°の方位が 入力されたと仮定したもの) ~ ~ • 入力された方位に納まらない場合は、 隣接する2つの方位に残りを半分ずつ 振り分ける 主方位+180° 5 一次エネルギー消費量計算に使用するモデル建物(例) ホテル(5000m2) 事務所(5000m2) 物販店舗(5000m2) 6 モデル建物法入力支援ツール(外皮+一次エネ) 7 モデル建物法の入力項目一覧(外皮+一次エネ) 種別 基本情報 外皮 区分 建物形状 NO. C1 建物名称 C2 省エネルギー基準地域区分 C3 計算対象建物用途 C4 計算対象室用途(集会所等のみ) C5 計算対象面積 PAL1 階数 PAL2 各階の階高の合計 PAL3 建物の外周長さ PAL4 PAL5 外壁性能 窓性能 モデル建物法の入力項目 種別 空気調和設備 区分 共通 NO. AC0 モデル建物法の入力項目 空気調和設備の評価 システム AC1 熱源システムの種類 熱源 AC2 熱源機種(冷房) AC3 熱源効率(冷房)の入力方法 AC4 冷房平均COP(一次エネルギー換算) AC5 熱源機種(暖房) AC6 熱源効率(暖房)の入力方法 非空調コア部の外周長さ 外気処理 非空調コア部の方位 PAL6 外壁面積-北 PAL7 外壁面積-東 PAL8 外壁面積-南 PAL9 外壁面積-西 PAL10 屋根面積 PAL11 外気に接する床の面積 PAL12 外壁の平均熱貫流率 PAL13 屋根の平均熱貫流率 PAL14 外気に接する床の平均熱貫流率 PAL15 窓面積-外壁面(北) PAL16 窓面積-外壁面(東) PAL17 窓面積-外壁面(南) 機械換気設備 共通 AC7 暖房平均COP(一次エネルギー換算) AC8 全熱交換器の有無 AC9 予熱時外気取入れ停止の有無 V0 機械換気設備の評価 「機械室」 V1 機械換気設備の有無 及び V2 換気方式 「便所」 V3 電動機出力の入力方法 の場合 「駐車場」 V4 全圧損失 V5 単位送風量あたりの電動機出力 V6 高効率電動機の有無 V7 送風量制御の有無 V1 機械換気設備の有無 及び V2 換気方式 「厨房」 V3 電動機出力の入力方法 の場合 V4 全圧損失 PAL18 窓面積-外壁面(西) PAL19 窓面積-屋根面 PAL20 外壁面に設置される窓の平均熱貫流率 V5 単位送風量あたりの電動機出力 PAL21 外壁面に設置される窓の平均日射熱取得率 V6 高効率電動機の有無 PAL22 屋根面に設置される窓の平均熱貫流率 V7 送風量制御の有無 PAL23 屋根面に設置される窓の平均日射熱取得率 V8 計算対象床面積 8 モデル建物法の入力項目一覧(外皮+一次エネ) 種別 照明設備 給湯設備 昇降機 区分 共通 NO. L0 モデル建物法の入力項目 照明設備の評価 評価対象室 用途毎に L1 照明設備の有無 L2 照明器具の消費電力の入力方法 L3 照明器具の単位床面積あたりの消費電力 L4 人感センサー等による在室検知制御の有無 L5 種別 太陽光発電設備 区分 共通 NO. PV1 モデル建物法の入力項目 太陽光発電設備の有無 地域 PV2 年間日射地域区分 システム PV3 方位の異なるパネルの数 パネル PV4 太陽電池アレイシステムの容量 毎に PV5 太陽電池アレイの種類 タイムスケジュール制御の有無 PV6 太陽電池アレイの設置方式 L6 初期照度補正制御の有無 PV7 パネルの設置方位角 L7 明るさセンサー等による昼光連動調光制御の有無 PV8 パネルの設置傾斜角 L8 明るさ感知による自動点滅制御の有無 L9 照度調整調光制御の有無 共通 HW0 給湯設備の評価 「洗面所・ 手洗い」 HW1 給湯設備の有無 HW2 熱源効率の入力方法 及び HW3 熱源効率(一次エネルギー換算) 「浴室」 HW4 配管保温仕様 の場合 HW5 節湯器具 「厨房」 HW1 給湯設備の有無 の場合 HW2 熱源効率の入力方法 HW3 熱源効率(一次エネルギー換算) HW4 配管保温仕様 HW5 節湯器具 HW6 計算対象床面積 共通 EV1 昇降機の有無 制御方式 EV2 速度制御方式 9 集計表(外壁面積、屋根面積、床面積及び平均熱貫流率の算出)の例 部位ごとに、断熱仕様の数だけ、断熱 材の種類を選択し、面積、厚みを入力 予め想定した壁体構成に適用し、熱貫 流率を算出する。 部位ごとに面積荷重平均を行い、平均 熱貫流率を求め入力する。 10 仕様を入力する設備の範囲 評価対象建築物の外皮及び設備の仕様を入力することにより評価を 行うが、評価対象建築物にあるすべての外皮及び設備の仕様を入力 するわけではない。 事務所等 ホテル等 病院等 物販店舗等 学校等 外皮 外気に接する部位(地下にある地盤に接する外皮は対象外) 空気調和設備 全て 飲食店等 集会所等 工場等 客席 主たる室 主たる室 機械室 必須 便所 換気設備 厨房 あれば必須 駐車場 事務室 照明設備 必須 客室 病室 ロビー 診察室 レストラン 待合室 売り場 教室 研究室・事務室 洗面所・手洗い 必須 給湯設備 客室の浴室 あれば必須 病室の浴室 厨房 昇降機 全て 太陽光発電設備 全て(ただし、売電のために設置される太陽光発電設備は除く) 11