Comments
Description
Transcript
文化としてのビールを味わう
環境と 暮らしの 学校 20 文化としてのビールを味わう 日本で巻き起こる地ビール・ブーム。全国各地に小規模醸造所=マイクロ・ブルワリーが設立され、 個性的なビールが醸造され、世界コンテストでも数々の栄誉に輝いています。地ビールの隆盛は日本 のみならず世界的な傾向ですが、これは単なるグルメ・ブームによってもたらされたものではありま せん。大資本によるビールの画一化・工業化、いわばビールのファストフード化に抗して、愛飲家・ 醸造家が文化としてのビールを長年守ってきました。実はこうした闘いがあったからこそ、今私たち はさまざまな地域のビールに出会い、おいしく味わうことができるのです。このクラスは、世界のビー ルの特徴や歴史を学ぶこと、また各地の地ビールの生まれた背景やつくり手のこだわりを知ることを 通して、文化としてのビールを守り、味わうことの意味と豊かさを体感します。クラス後にはビール を飲みながら語り合いましょう! ● 7 / 2 1( 土 ) 15 : 0 0 〜 17 : 0 0 ● 東京都豊島区を訪ねる ● 2012 年5月~ 11 月 ● 基本的に隔週木曜日 19:00 〜 21:00 ● 全 10 回 / 定員 30 名 ● 受講料 35,000 円 世界ビール紀行 その1 ※出かける回は交通費・宿泊費・食費などが別途かかります。 ※クラス内でビールを試飲する場合には別途料金がかかります。 5/24 ● 序論・地ビールで醸す人びとの「和」 林 亨 (エールハウス 店長) 片 山 雄 介 (「和蔵会」創設者 / 株式会社片山 代表取締役) 「地ビール」という言葉がまだ世に知られていなかっ た頃、 私は原料となるホップや麦を生産する地方の「風 景の見えるビール(商標) 」という企画書を作り、大 手ビールメーカー各社にその商品化を掛け合った。そ んなエピソードをまずは語ってみたい。 ◆主著: 『人在りて我有り さらば、 和蔵会』和蔵会事務局(無尽蔵)1997/『家業(エ コロジー)スタイルの時代 自分らしく働きたい人に』 (共著)ほたる出版 1998 ● クラフトビールの美味しい飲み方と テイスティング 田 村 功 (ビール評論家 / ビアデザイナー) クラフトビールの魅力は、喉越しよりも「香り」 。プ ロのテイスティング技法を紹介しながらホップ、モル ト、エステルが織りなす多彩な香りの楽しみ方を伝授 します。 ◆主著: 『ベルギービールという芸術』光文社新書 2002 ◆訳書:フレッド・エクハー ド他『世界ビール大百科』大修館書店 1997 ◆参考文献:Roger Protz『The Taste of Beer』Weidenfeld & Nicolson Limited 1998/Kevin Trayner『The Beer Drinker's Handbook』New Holland Publishers 2002 ● 6/7 ホップと麦のアート“地ビール” 田 村 功 (ビール評論家 / ビアデザイナー) “たかがビール、されどビール” 。深く知るほど味わい も深まる。味も香りも多種多様なクラフトビールの歴 史、原料、醸造法、飲み方(美味しい注ぎ方と適温) を概説する。 ◆主著: 『ベルギービールという芸術』光文社新書 2002 ◆訳書:フレッド・エクハー ド他『世界ビール大百科』大修館書店 1997 ◆参考文献:Roger Protz『The Taste of Beer』Weidenfeld & Nicolson Limited 1998/Kevin Trayner『The Beer Drinker's Handbook』New Holland Publishers 2002 7 / 7 ( 土 ) 13 : 0 0 〜 15 : 0 0 ◆参考文献:藤原ヒロユキ『beer mania! 飲んでおきたい世界のビール 77 本』 日之出出版 2000 ● 9 / 13 世界ビール紀行 その2 谷 幸 治 (常陸野ネストビール ブルワー) 醸造のしくみを学び、その内容を実際の設備・原料に 触れながら現場を体験しよう! ◆参考文献:宮地秀夫『ビール醸造技術』食品産業新聞社 1999/ Wolfgang Kunze『Technology Brewing & Malting』VLB Berlin 2010 ◆主著&参考文献:塩見直紀と種まき大作戦(編著) 『半農半 X の種を播く や りたい仕事も、農ある暮らしも』コモンズ 2007/ 塩見直紀と種まき大作戦(編著) 『土から平和へ みんなで起こそう農レボリューション』コモンズ 2009 ● 10 / 2 0 ( 土 ) ~ 2 1( 日 ) 1 泊 2 日 京都府京都市を訪ねる 三 輪 一 記 (一般財団法人日本ベルギービール・プロフェッショナ ル協会 代表理事) 1000 種類以上もあるといわれるベルギービール。ベルギーの歴史、 時代背景を知るところから、ベルギービールの魅力に迫ります。 ◆主著: 『ベルギービール大全』 (共著)アートン 2006/『ベルギービール大全〈新〉 』 (共著)アスペクト 2011 9 / 2 2 ( 土 ・ 祝 ) 15 : 0 0 ~ 17 : 0 0 東京都墨田区を訪ねる 茨城県郡珂市を訪ねる ─原理と醸造法を学ぶ 米、味噌、日本酒…大量に消費されるイベント内での 食料自給率向上を目的ではじめた企画のビール編。 「自 分たちで飲むビールを自分たちでつくろう!」と 09 年夏フジロッ クフェスティバルで呼びかけました。現在は被災地・石巻でも仮 設住民の方々と展開中です。 ─ベルギービールを学ぶ ● ビールはいかにして醸すのか? ハ ッ タ ケ ン タ ロ ー (種まき大作戦実行委員会) 国内外の地ビールを守る日本のパブ ─地ビールにかける、あるパブリカンの想い 青 木 辰 男 (麦酒倶楽部 POPEYE オーナー /NPO 法人日本の地ビールを支援す る会 理事長) 地域の女性のために醸すビール 三 好 ち づ 子 (町家麦酒醸造所 工場長) 京都町家麦酒醸造所は、清酒「キンシ正宗」の創業の 地である京都御所南にて 15 年前から地麦酒の醸造を 行なっています。江戸の昔より酒造りに重用された名 水「桃の井」と日本酒と京町家ミュージアム「キンシ 正宗堀野記念館」の見学・試飲とともに、ドイツ好きビール職人 の私が、職業観や、もっと美味しくなる麦酒の飲み方についてお 話させていただきます。 地域の活動家がビールを片手に夢を語る 京都「かぜのね」 春 山 文 枝 (京都「かぜのね」) 小さい光ではあるが見えてきたクラフトビール文化、 ナショナルブランドの倍以上する高額な地ビールとそ の専門店の出店がこのデフレ社会を否定するように増 加しています。日本における BEER PUB の役割と地 ビール先進国のアメリカとの違い。 「取りあえずビール」をキッ パリと捨てること。美味しいビールを提供するには“セラーマン” の教育が絶対条件。18 年間地ビールと関わってきたポパイの私独 自のお話をさせていただきます。 おいしいものを飲み食いしながら意見交換をすること が普通に楽しいと思える文化ができたら、社会が変わ ると真剣に思っています。 ◆参考 HP: 「麦酒倶楽部 POPEYE」http://www.40beersontap.com/ 1953 年アメリカのロサンゼルスで生まれ、1976 年に 来日して早稲田大学に入学。1980 年に麦酒停を開店し、 1994 年にえぞ麦酒株式会社創業。札幌とビールが無 ければ今の私が無い。偶然に飛び込んでしまったビー ルの道を今も冒険中です。 ● 11 月 で 調 整 中 今の人生はビールのおかげ フ レ ッ ド ・ カ フ マ ン (えぞ麦酒株式会社 代表取締役社長) ◆参考文献:藤原ヒロユキ『知識ゼロからのビール(入門) 』幻冬舎 2004/ マイケ ル・ジャクソン『世界の一流ビール 500』ネコパブリッシング 2003 36 PA R C F R E E D O M S C H O O L PA R C F R E E D O M S C H O O L 37 環境と暮らしの学校 環境と暮らしの学校 ─「風景の見えるビール」を大切にすることは、 文化を守ることだ! 6/21 はじめる自給!地ビール★チャレンジ ─みんなで種まきから自給する! ─パブの本場:イングランド、スコットランド イギリス(ロンドン)とスコットランド(エジンバラ) のパブの様子や、街中の様子、ビール&食べ物等、体 験したことを交えながらのお話を。 ● 10 / 4