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畜産みやぎ」平成27年11月20日第275号について

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畜産みやぎ」平成27年11月20日第275号について
平成27年11月20日
(隔月1回発行) 第275号( )
1
題 字
宮城県知事 村 井 嘉 浩
発 行 所
仙台市宮城野区安養寺三丁目11番24号
一般社団法人
電話 022-298-8473
編 集 発 行 人
石 川 壽 一
印 刷 所
㈱東北プリント
第14回全日本ホルスタイン共進会北海道大会(平成27年10月23日〜26日 北海道勇払郡安平町)
も く じ
も く じ
C
O
N
T
E
N
T
S
みやぎの肉用牛イメージアップ事業について・・・・・・・・・・
豚流行性下痢(PED)を防ぐために・・・・・・・・・・・・・・・・・
10
C O N 2T E
N T S
平成27年度上半期生乳需給状況について・・・・・・・・・・・・・・ 3
〈衛生便り〉
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10
第14回全日本ホルスタイン共進会北海道大会・
結果報告について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
平成28年度宮城県農業大学校入学生の募集・
(一般入学試験:後期)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
第55回仙台牛枝肉共進会終了報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
〈農業大学校生の抱負〉
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
牛乳・乳製品フェア2015の開催報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
〈全共便り〉
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12
子牛の下痢予防について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
みやぎまるごとフェスティバル2015開催報告・・・・・・・・・・ 8
平成27年度・
みやぎの子牛生産基盤復興支援事業について・・・・・・・・・・ 8
〈畜試便り〉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
みやぎの
畜産情報
発信基地
宮城 県 畜 産 協 会 ホ ー ム ペ ー ジ
U R L http://miyagi.lin.gr.jp
Eメール [email protected]
( )
2 平成27年11月20日
(隔月1回発行)
第275号
みやぎの肉用牛イメージアップ事業について
宮城県農林水産部畜産課
宮城県では、
「仙台牛」をはじめとする県産牛の原発事故による風評被害払拭と、2年後に開催される全国
和牛能力共進会宮城大会において、
「仙台牛」を全国へPRする足がかりとするため、みやぎの肉用牛イメー
ジアップ事業を以下のとおり展開しております。
なお、この事業の主な部分は、企画提案型プロポーザル方式により選定した「株式会社ジェイアール東日
本企画」に委託して行っています。
Ⅰ 「宿泊キャンペーン」及び「飲食店フェア」の開催(10月〜11月)
JR「びゅう商品」によるおもてなしメニューとして、「仙台牛・仙台黒毛和牛」が提供される宿泊キャン
ペーンを秋保・作並のホテル等11施設を対象に開催しました。
るるぶトラベルでは県内21の宿泊施設において「仙台牛・仙台黒毛和牛」プランの予約でポイントが10倍
付与される企画を開催中です(〜12月末)。
併せて、宿泊キャンペーンと飲食店フェア(県内首都圏52施設)実施店舗において、仙台牛2万円相当な
ど豪華賞品が120名に当たるプレゼント企画を行い、多くの方々にご参加いただいているところです。
Ⅱ 駅弁コンテストの開催と駅弁販売開始
多数の応募をいただいた中から、厳正な審査の上、3作品を商品化・販売することとなりました。仙台駅
の2階駅弁屋「祭」で販売しておりますので、どうぞお買い求めください。
第1弾 「仙台牛ハンバーグ&デミグラ弁当」
第2弾 「仙台牛こだわり弁当(仮称)」
(11月21日発売開始予定!!)
第3弾 計画中
Ⅲ 県内高速道(菅生パーキングエリア・長者原サービスエリアにて)
「仙台牛・仙台黒毛和牛」メニューを販売しました(10月〜11月)
Ⅳ 各種ツール制作
販売促進のツールを作成いたしました。数に限りはありますが、活用の機会があればご相談ください。他
の種類の販促資材も現在作製中です。
のぼり
仙台牛PR冊子(B5サイズ16ページ)と
リーフレット(A4三つ折り)
ウエットティッシュと付箋紙
HP始めました
http://www.miyagi-sendaigyu.com/
食べよう 仙台牛
法被(はっぴ)
(生産振興班 平子智子)
平成27年11月20日
(隔月1回発行) 第275号( )
3
平成27年度上半期生乳需給状況について
東北生乳販連宮城支所 みやぎの酪農農業協同組合
平成27年度以降についても、計画生産による生産意欲への悪影響を避ける観点も含めて、今後3年間は前
年実績以上の目標数量の設定を行う中期計画生産を実施しております。
1.生乳需給状況
(1)全 国
平成27年4月〜9月の受託乳量は3,588,634㌧、前年同期比0.6%増加しました。地域別には、北海道1.5%
増加と昨年11月より前年を上回って推移しております。都府県は0.4%減少しておりますが生乳生産量が
回復傾向にあります。
(2)東 北
4月〜9月の受託乳量は275,627㌧、前年同期比1.1%の減少となっております。
(3)用途別販売実績
東北の用途別販売実績は、4月〜9月の飲用牛乳向け199,887㌧、前年同月比1.1%減、特定乳製品向け
24,735㌧、前年同月比15.8%減少しております。その他の用途別については、はっ酵乳等向け15%増加、
チーズ向け4.1%増加、生クリーム等向け11.3%の減少となっております。
(4)宮城県
4月〜9月の受託乳量は59,631㌧、前年同期比0.2%の減少となっておりますが、今年度7月より前年を
上回って推移しております。また、9月の出荷戸数は552戸と前年より29戸減少しております。
平成27年度全国生乳受託実績
月
地区名
4月
前年比
5月
前年比
6月
前年比
7月
前年比
(単位:㌧、%)
8月
前年比
9月
前年比 4〜9月計 前年比
北 海 道
311,255 100.9
329,135 100.9
321,651 101.1
326,426 101.9
320,732 102.1
308,191 102.3
1,917,390 101.5
都 府 県
289,874
98.0
297,383
98.6
279,714
99.9
276,797 101.0
266,490 100.4
260,986 100.2
1,671,244
全 国
601,129
99.5
626,518
99.8
601,365 100.6
603,223 101.5
587,222 101.3
569,177 101.3
3,588,634 100.6
平成27年度東北生乳受託・用途別販売実績
月
県
4月
前年比
91.4
5月
前年比
6月
98.3 31,432,482.0
94.2
99.8 16,829,008.0 100.9 16,421,506.0 102.0 102,156,853.0
10,095,501.0
98.6 10,505,317.0
98.8
9,873,748.0
98.5
9,920,282.0 100.5
9,763,326.0 101.1
9,473,477.0 101.5 59,631,651.0
99.9
99.8
秋 田
2,357,969.0
96.8
97.8
2,293,728.0
99.5
2,268,246.0
2,281,835.0
99.9
2,195,314.0
98.4 13,806,539.0
98.2
山 形
5,765,740.3 100.2
5,992,333.0 101.3
5,707,713.6 100.1
5,630,501.8 102.2
5,412,012.7 102.3
5,184,168.5
99.7 33,692,469.9 101.0
福 島
6,072,158.0
6,171,097.0
5,789,718.0
5,811,406.0
5,664,438.0
5,398,942.0
96.2 34,907,759.0
97.1
計
46,538,314.3
99.4 45,151,693.7 100.1 43,759,407.5 100.2 275,627,753.9
98.9
99.1
98.2
5,086,000.0
前年比 4〜9月計 前年比
宮 城
98.4 46,035,460.8
95.7
9月
99.8 17,125,434.0
97.3
5,201,074.0
前年比
99.0 16,999,327.0
95.8
94.4
8月
98.1 17,754,625.0
97.9 45,920,839.6
5,279,591.0
前年比
17,026,953.0
96.4
94.4
7月
岩 手
97.5 48,222,038.0
5,256,605.0
前年比
5,219,993.0
2,409,447.0
91.4
(単位:㎏、%)
青 森
97.0
5,389,219.0
99.6
(単位:㎏、%)
月
用途
飲用等向け 乳製品向け
総受託販売乳量
4月
46,538,314.3
前年比
5月
前年比
6月
前年比
7月
前年比
8月
前年比
9月
前年比 4〜9月計 前年比
97.5 48,222,038.0
97.9 45,920,839.6
98.4 46,035,460.8
99.4 45,151,693.7 100.1 43,759,407.5 100.2 275,627,753.9
98.9
飲 用 牛 乳 向 け 32,033,451.3 100.8 34,464,099.0
97.5 33,825,947.6
96.8 33,453,294.8
99.7 32,923,935.7
98.9
99.7 33,187,008.5
99.0 199,887,736.9
はっ酵乳等向け
6,588,188.0 120.5
6,926,885.0 124.0
6,651,762.0 113.7
6,772,596.0 110.7
6,325,732.0 112.4
6,068,965.0 109.5 39,334,128.0 115.0
特定乳製品向け
5,802,206.0
70.7
4,864,000.0
80.6
3,484,300.0
94.6
3,974,172.0
93.1
4,064,660.0
89.3
2,546,580.0
96.5 24,735,918.0
84.2
生クリーム等向け
1,834,699.0
90.6
1,713,980.0
85.9
1,718,544.0
88.8
1,571,617.0
76.1
1,562,250.0
95.9
1,659,757.0
98.0 10,060,847.0
88.7
278,570.0 102.9
251,834.0
84.7
239,086.0
92.2
262,581.0
84.8
273,876.0
96.5
1,200.0 100.0
1,200.0
96.8
チーズ向け
全乳哺育向け
1,200.0 100.0
1,240.0 103.3
1,240.0 100.0
295,937.0 118.8
1,160.0
96.7
平成27年度宮城県生乳受託販売実績
団体名
みやぎの酪農
月
4月
5,638,407
前年比
98.6
5月
5,891,680
前年比
99.6
6月
5,517,681
前年比
98.7
7月
前年比
5,592,890 102.5
1,601,884.0
95.9
7,240.0
99.5
(単位:㎏、%)
8月
前年比
5,508,482 101.9
全 農 宮 城
1,605,122
99.3
1,655,862 100.2
1,566,351
99.2
1,577,378
98.6
1,528,899
99.4
9,406,424
99.4
宮 城 酪 農
2,851,972
98.2
2,957,775
96.7
2,789,716
97.6
2,750,014
97.6
2,725,945 100.3
2,661,915 100.1
16,737,337
98.4
10,095,501
98.6
10,505,317
98.8
9,873,748
98.5
9,920,282 100.5
9,763,326 101.1
9,473,477 101.5
59,631,651
99.8
宮
城
県
99.3
9月
前年比 4〜9月計 前年比
5,338,750 102.8
33,487,890 100.6
1,472,812
(販売課 村田孝志)
( )
4 平成27年11月20日
(隔月1回発行)
第275号
第14回全日本ホルスタイン共進会北海道大会結果報告について
宮城県ホルスタイン協会
第14回全日本ホルスタイン共進会が北海道勇払郡安平町早来の北海道ホルスタイン共進会場で、10月23日
〜26日までの4日間開催され、宮城県より8頭出品致しました。
第12回栃木大会の5年後に開催する予定だった第13回が宮崎県の口蹄疫、東日本大震災を受けて中止とな
り、10年ぶりに開催する本大会は、過去の大会とは違い後継者育成を重点に置き、付帯行事での充実と出品
枠に一般枠と別に高校特別枠が設けられました。
宮城県の出品牛も、初めて宮城県農業高等学校と宮城県加美農業高等学校の2校から2頭の代表牛(内1
頭が高校特別枠)が選抜されました。事務局側も、県、みやぎの酪農、宮酪、全農みやぎ、ホル協と関係団
体が一丸となった “オール宮城” でバックアップを行いました。
全国からホルスタイン種349頭が出品され、14部門に分かれ審査が行われましたが、宮城県より出品した各
区の審査結果は下表のとおりで大健闘しました。
また、第15回全日本ホルスタイン共進会が宮崎県で開催されることの報告もありました。
宮城県出品牛に対しましてご支援及びご協力を賜りました関係各位に対して、深謝申し上げます。
第14回全日本ホルスタイン共進会宮城県出品牛成績
出品区分 出品番号
名 号
個体識別番号
生年月日
出 品 者
成 績
1
118
スペシヤル アイオーン フロスト
14348−4353−9
14.  8.24
栗原市
伊藤 紀彦
2等賞
5席
1
117
カミノウ アイオーン プリンス
13544−2782−6
14.  8.26
加美郡色麻町
宮城県加美農業高等学校
2等賞
8席
5
510
ビーチフイールド デイストライ バーバラ
14099−7408−4
13.12.30
大崎市古川
濱田 賢志
2等賞
8席
6
619
ウツデイランド スパークリング エルトン ET
13835−5213−1
13.  1.26
7
716
ビツグイン アールチエ アフターデンプシー
13411−3054−8
13.  7.  3
丸森町
荒 修
2等賞
8席
10
1019
インデイシブル バーク フイーバー
13805−6973−6
12.  5.10
加美郡加美町
高橋 真
1等賞
1席
11
1106
ミヤノウ ゴールドロイ レジエンド
13376−5290−0
12.  2.12
名取市
宮城県農業高等学校
2等賞
1席
12
1213
ブラメリア ブラツクス サツシ
08555−1229−1
11.  5.24
角田市
(有)渡辺ファーム
丸森町
(有)半澤牧場
1等賞
1席
2等賞
12席
(事務局 庄司清文)
平成27年11月20日
(隔月1回発行) 第275号( )
5
第55回仙台牛枝肉共進会終了報告
全国農業協同組合連合会宮城県本部
農林水産祭参加 第55回仙台牛枝肉共進会は、11月1日〜4日の期間で仙台中央卸売市場食肉市場におい
て開催され、盛会のうちに終了しました。
(チャンピオン牛)
第1部 黒毛和種 去勢の部
出 品 者 千葉 盛(JAみやぎ登米)
血 統 父:茂洋 母の父:安福久
格 付 A−5 BMS No. 12
枝肉重量 570.5㎏
枝肉単価 11,503円
第2部 黒毛和種 雌の部
出 品 者 川口公司(JAみやぎ登米)
血 統 父:花之国 母の父:秀菊安
格 付 A−5 BMS No. 12
枝肉重量 471.0㎏
枝肉単価 5,006円
第1部 チャンピオン
1)出品財の概要について
第2部 チャンピオン
第1部 去勢
格付等級A5、BMS No. 12、枝肉重量570.5㎏、胸最長筋面積(ロース面積)109.0㎠、バラの厚さ10.0㎝、
皮下脂肪の厚さ2.6㎝、歩留り80.8%。
外観は、屠体が厚みに富み、肉づきは胸最長筋をはじめ充実し、各部の釣合いも良く、脂肪付着は、
皮下及び胸腹腔内面のいずれも適度で、無駄のないものでした。
肉質は、脂肪交雑が胸最長筋で形状に粗さがあるものの切開面に均等で、棘突起間をはじめ筋肉露
出面にも十分でした。肉色は鮮明で光沢に勝り、脂肪の質は粘り締まりともに優れた枝肉でした。
2)審査経過
出品頭数は150頭、枝肉重量の平均は547.6㎏(最大696.5㎏、最小449.0㎏)でした。
枝肉等級の格付け状況は、5等級117頭(78.0%)、4等級28頭(18.7%)、3等級5頭(3.3%)となり、
4等級以上(上物率)は96.7%で、昨年よりも2.8%増加しました。
外観では、枝肉重量の増加により胸最長筋の数値が伸びたことで、歩留りにおいてB等級が昨年の
7頭から1頭へ大幅に減少しました。また、バラの厚さは昨年並みとなりましたが、皮下脂肪の厚さ
が微減し、歩留り基準値が大きく回復しました。
肉質では、脂肪交雑の平均値がBMS No. 8.8と昨年より0.4増加するなど向上し、上位等級において
5等級率を一気に引き上げました。しかし一方で、BMS No. 5 の6頭のうち5頭が肉の光沢及び締り
により格落ちしたことが惜しまれる結果となりました。
(生産販売課 松浦浩司)
( )
6 平成27年11月20日
(隔月1回発行)
第275号
牛乳・乳製品フェア2015の開催報告
宮城県牛乳普及協会
10月17日
(土)
、18日(日)に仙台市勾当台公園において “牛乳・乳製品フェア2015 〜「国産100%」の日本の
ミルクを「みなさん」へ〜” を開催いたしました。両日とも晴天に恵まれ多くの来場者で賑わいました。
今年は牛乳・乳製品の魅力を知っていただくだけではなく、牛乳・乳製品の原料となる生乳を生産してい
る酪農家のこと、乳牛のことをもっと知っていただこうと様々なコーナーを展開しました。
ミルクステージでは、MILKクイズ大会で牛乳乳製品に関するクイズを出題し、正解した方には牛乳や乳製
品の詰合せをプレゼントしました。また、メーカーの栄養士の方々による料理教室では、雪印メグミルク
(株)は
「大きな鶏団子のみるくかにあんかけ」、森永乳業(株)では「れん乳たっぷり白熊風ミルクプリン」、(株)明治
では 「塩ヨーグルトのポテトサラダ」 の紹介、試食を行いました。どの料理も牛乳・乳製品がたくさん使わ
れており、栄養満点です。(株)明治のポテトサラダはマヨネーズの代わりにヨーグルトを使用し、濃くを出
しており、カロリーが通常のポテトサラダの半分以下になります。参加された方も大変驚いていました。こ
の他にも、手作りバター体験や子どもたちによるパフォーマンスステージを行い、18日には人気お笑い芸人
の「どぶろっく」を招き、MILKお笑いライブを行い、ステージ前には座れないほどの老若男女が集まり、牛
乳乳製品に関するネタも披露し、大いに盛り上がりました。
ミルク情報館では、理解醸成コーナーを設け、東北酪農青年婦人会議(事務局:全酪連仙台支所)のご協
力の下、円安による飼料や燃料価格の高騰による経営の悪化、高齢化や後継者不足など、酪農家の厳しい現
状を消費者に知っていただくため、パネルやパンフレット等でPRを行ないました。この他にも各乳業メー
カーの商品展示コーナー、昨年に引き続き牛乳乳製品を使ったスイーツ販売コーナー、また今年は牛乳の試
飲コーナーを設け、例年以上に人の出入りが激しくなり、多くの方へPRすることができました。
このほか、ヤギ、うさぎなどの動物ふれあいコーナー、ポニーの乗馬体験、搾乳体験、など盛りだくさん
の内容に大人から子供まで大いに盛り上がった2日間となりました。
生産者、乳業者、牛乳宅配販売店は日々安全な牛乳の提供に努めており、消費者の皆さんの牛乳・乳製品
に対する意識向上を図れるよう、なお一層の普及活動を行って参ります。
(佐々木晶子)
平成27年11月20日
(隔月1回発行) 第275号( )
7
子牛の下痢予防について
NOSAI宮城 家畜部
子牛を飼養している方でしたら、子牛下痢に頭を痛めている方は多いと思います。下痢は子牛の増体を悪
くし生産性を低下させ、畜産経営に悪影響を及ぼします。
下痢の原因は、環境、感染、栄養などがありますが、その原因を取り除くことが下痢予防のポイントとな
ります。いくつかの下痢予防ポイントをご紹介しますので、有効な下痢予防対策を実施し、子牛を下痢から
守り健全な畜産経営を目指しましょう。
ポイント1 飼養管理に細心の注意をはらいましょう!
① 牛舎の清掃・消毒を徹底する。牛・人・物からの感染を防ぐため、踏込消毒槽の設置や畜舎周囲の
石灰散布を実施して下さい。
② 飼料の保管場所や保管方法に注意する。飼料の変質・変敗を防ぐため、湿気の無い場所での保管、
カビの生えない保管方法を実践して下さい。
③ 飼養環境(気温、密飼い)からの子牛ストレスを減らす。夏場の暑熱対策、冬場の保温対策を実践
して下さい。
ポイント2 下痢予防ワクチンの接種と駆虫薬を投与しましょう!
① 母牛分娩前に下痢5種混合ワクチンを接種し、子牛がその初乳を飲むことで下痢の発症率は低くな
ります。生後数日から10日齢あたりの水様性白痢の原因は、ウイルスが関与している例が多く報告
されています。ウイルス性下痢予防には、下痢5種混合ワクチン接種が有効です。
ワクチンの接種時期は、分娩予定日6週間前(未接種牛のみ)と分娩予定日2週間前です。
② 母牛と子牛に対し、駆虫剤(イベルメクチン製剤、トルトラズリル製剤)を投与して寄生虫(線虫、
コクシジュウム)を駆除することで、生後1ヶ月齢から3ヶ月齢に発症しやすい寄生虫性下痢の発
症を減らすことができます。駆虫剤の投与時期は、母牛に対しては、分娩予定日1ヶ月前に線虫駆
除を目的としたイベルメクチン製剤を投与します。子牛に対しては、生後10日齢前後にコクシジュ
ウム症予防を目的としたトルトラズリル製剤を投与し、生後1ヶ月齢で線虫駆除を目的としたイベ
ルメクチン製剤を投与します。
ポイント3 良質な初乳・お乳を十分飲ませましょう!
① 初乳には、栄養素と病気に対抗する抗体がたっぷりと含まれており、さまざまな病気の発症を防い
でくれます。子牛が出生後6時間以内に自力哺乳することを確認して下さい。自力哺乳が確認でき
ない場合は、初乳製剤や初乳サプリメントを使用するのも有効です。
② 低栄養の母乳性下痢を防ぐため、妊娠末期最後の1か月は餌の増し飼いを実践する。母牛が栄養不
足では、子牛に対し良質なお乳を十分に与えることができず、結果として子牛は下痢便を排泄します。
ポイント4 子牛の便や活力を十分に観察しましょう!
① 子牛は、カゼをひいた時も下痢便を排泄します。また、人間と同じで体温が高くなると活力が低下
します。便の色調、硬さの観察は当然ですが、活力・咳等にも注意して下さい。十分な観察により、
病気の早期発見・早期治療を心がけて下さい。
最後に、母牛と子牛の栄養不足を発見するポイントも紹介しますので参考にして下さい。
ポイント1 母牛の栄養不足(乳量不足)を発見する。
哺乳中の子牛が、母牛の乳房を何度もつついたり乳頭を次々取り替えながら飲んでいるのを発見した
ら、母牛の栄養不足(乳量不足)と思ってください。母牛の栄養不足は子牛の発育に影響を及ぼします。
母牛の飼料内容や給与量を見直して下さい。
ポイント2 子牛の栄養不足を発見する。
黒い毛に生え変わるのが遅く、白い円形のハゲ(真菌)がある場合は子牛の栄養不足と思ってください。
子牛の栄養状態は毛並みに現れます。毛並みが赤っぽくボサボサしている子牛は成長が遅く真菌が付き
やすくなります。スターター(モーレット)、柔らかい乾草、水を与え栄養不足を解消して下さい。
(家畜課 髙橋孝幸)
( )
8 平成27年11月20日
(隔月1回発行)
第275号
「みやぎまるごとフェステイバル2015」
が開催されました
平成27年度みやぎの子牛生産基盤復興支援事業
(肉用牛生産拡大推進事業)について
「みやぎまるごとフェステイバル2015」が、10月
17日
(土)
・18日
(日)、好天のもと県庁前広場・仙台
市民広場・勾当台公園において開催され、大勢の皆
様が来場されました。
宮城県食肉消費対策協議会では、食肉に関する知
識の普及啓蒙・消費拡大をPRするため、食肉に関
するパネルの展示やアンケートを行いました。
パネル展示コーナーでは、
「知っていますか?食肉の
表示」と題して、お肉が店先で販売される場合の表示
方法、
「知っていますか?正しい食中毒予防法」では食
中毒予防のための3つの原則等について、
「牛肉・豚
肉の秘密」では、お肉の栄養について、
「仙台黒毛和
牛」
、
「宮城野豚みのり」
、
「しもふりレッド」のパネル
では、それぞれの銘柄を紹介するパネルを展示し、解
説をしながら、多くの皆様に閲覧していただきました。
アンケートでは、
「お肉の表示が幾つかの法律等に
より決められていることや、これからは表示をみて買
うことにする」
、
「お肉にはたくさんの栄養があり、健
康に良いこと」
、
「仙台牛や仙台黒毛和牛、宮城野豚、
しもふりレッドなど、宮城県産の銘柄について知るこ
とができた」
、
「これからは、宮城県産を食べるように
したい」など、たくさんのご意見をいただきました。
また、パネルを閲覧して、アンケートに回答して
いただいた方に、
「仙台黒毛 和牛」や県内産豚肉
「宮城野豚みのり」
、
「しもふりレッド」の試食を行い、
延1,200名(2日間)の皆様に楽しんでいただきました。
宮城県食肉消費対策協議会では、今後も多くの皆様
に食肉に関する知識や情報を提供し、安全で安心な国
産及び県内産豚肉や牛肉の消費拡大に努めて参ります。
本事業は、宮城県の肉用牛生産基盤の維持・拡大
を図ることを目的に、本年度より宮城県からの委託
により実施している事業ですが、その内容について
ご紹介いたします。
増頭に向けた相談、現在抱えている悩みや要望等、
なんでも結構ですので、お気軽にお立ち寄りください。
相談員一同、皆様からのご相談をお待ちしており
ます。
(事務局 島貫 稔)
(経営支援課 伊藤利樹)
宮城県食肉消費対策協議会
一般社団法人 宮城県畜産協会
Ⅰ 肉用牛生産拡大講演会の開催
生産者の皆様の意欲低下の回復や、地域ぐるみで
の肉用牛生産拡大に向けた意識の醸成を進めること
を目的に、「肉用牛生産拡大講演会」を開催いたし
ます。
講演内容については現在検討中ですが、平成28年
2月26日(金)、大崎市古川の大崎パレットで開催を
予定しておりますので、実施の際にはぜひお越しく
ださい。
ミ ヤ ギ ノ ポ ー ク
Ⅱ 肉用牛生産拡大相談窓口の開設
平成27年7月・9月・11月・平成28年1月の子牛
市場開設日に、市場西側の連絡通路にて「肉用牛生
産拡大相談窓口」を開設しております。
「肉用牛生産拡大相談窓口」では、下記の関係機
関職員が相談員として皆様の相談に対応させていた
だきます。
・経営資金の相談…農業改良普及センター
・家畜衛生の相談…家畜保健衛生所
・飼養管理、家畜改良の相談…畜産試験場
・補助事業の相談…宮城県畜産課、畜産協会
ミ ヤ ギ ノ ポ ー ク
ミ ヤ ギ ノ ポ ー ク
NAR
地
方
競
馬
全
国
協
会
岩手競馬(盛岡・水沢開催)12・1月 開催予定表
1
2
水
3
木
4
金
5
土
6
日
7
月
8
火
9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木
1 金
土
日
月
火
水
木
金
土
月
12 火
月
水 沢
水 沢
※開催期間中の重賞レース
日
月
水 沢
水 沢
火
水
木
金
土
日
月
水 沢
火
水
木
金
土
・12/6
(日)第38回北上川大賞典 ・12/13
(日)第14回寒菊賞 ・12/19
(土)第25回白嶺賞 ・12/31
(木)第41回桐花賞
・1/2
(土)第42回金杯 ・1/11
(月)第16回トウケイニセイ記念
日
月
火
水
水 沢
木
金
土
日
平成27年11月20日
(隔月1回発行) 第275号( )
9
〈畜試便り〉
水田の高度利用による飼料用稲・麦二毛作
畜産試験場草地飼料部 草地飼料チーム
背景、目的
本県における牧草や飼料用トウモロコシの栽培面積は減少傾向にありますが、飼料用稲(稲WCSや飼料米)
の栽培面積は、機械化体系が開発されたことや各種支援制度の充実により順調に拡大しています。しかし、
飼料用稲栽培後の水田の多くは冬作物が栽培されていません。
そこで、飼料用稲の後作に飼料用麦を栽培する二毛作体系を確立するため、稲ホールクロップサイレージ
専用収穫機を用いた飼料用麦のダイレクト収穫体系(直刈)に適した品種選定やサイレージ発酵品質につい
て試験を行った結果、良好な成績が得られましたので紹介します。
1 飼料用稲・麦二毛作栽培体系例
上
4月
中
下
上
収
△
穫
5月
中
飼料用稲
飼料用麦
調
△
下
移
○
製
上
植
○
6月
中
下
上
7月
中
下
上
8月
中
下
上
収
9月
中
穫
△
下
調
△
上
製
播
○
10月
中
下
種
○
・飼料用麦は10月中旬は種、5月中に収穫できるので、飼料用稲の後作として栽培が可能です。
2 収穫体系の違いによるサイレージ品質
品 種
ラ イ 麦
収穫日
収穫体系 開封時水分(%)
5/5 〜 6
ライ小麦 5/17 〜 18
大 麦 5/17 〜 18
3 麦種別の二毛作適性の比較
pH
Vスコア
倒伏
水分
ラ イ 麦 4月30日 120.2
2.2
82.3
893.6 草丈高く機械不適
ライ小麦 5月12日 108.9
1.0
81.6
1049.8 出穂遅く後作に影響
6条大麦 5月7日
89.3
1.0
81.1
947.4
2条大麦 5月4日
73.9
1.0
78.2
365.3 雪腐れで収量低下
出穂始期
直刈
82.2a
3.85a
91.3a
予乾
73.7a
4.90b
74.9b
(2品種平均)
直刈
82.6a
3.84a
94.4a
予乾
57.8b
5.34b
83.9b
(3品種平均)
直刈
82.0a
3.95a
93.0a
予乾
48.5b
5.93b
96.3a
(3品種平均)
草丈
乾物収量
(㎝) (極微1〜甚9) (%) (㎏ /10a)
備 考
・ダイレクト体系は高水分でも良質な乳酸発酵
・4年間の試験で収量性、収穫機械適性に優れたの
は6条大麦の「シュンライ」でした。
4 長期保管による麦サイレージ品質の影響
5 調製6ヶ月後に開封した麦サイレージ
添加剤
無 添 加
畜草一号
保管期間
水分(%)
pH
Vスコア
2ヶ月
75.0
3.8
100.0
4ヶ月
73.7
3.8
99.1
6ヶ月
74.5
3.8
98.5
2ヶ月
73.7
3.8
99.8
4ヶ月
75.5
3.8
99.9
6ヶ月
76.0
3.7
99.9
・夏季の高温でも変質せず良好な品質を保ちました。
6 まとめ
●飼料用稲と麦を組み合わせた二毛作で、水田を高度に活用した自給飼料の増産が可能です。
●飼料麦の乾物収量はおよそ700㎏/10a、稲の900㎏/10aとあわせると1.6t/10aを確保できます。
●ダイレクト収穫体系で調製したサイレージは、高水分でも良好な乳酸発酵を長期間保ちます。
しかし、開封後は二次発酵しやすいため、速やかに給与する必要があります。
地方競馬全国協会からのご案内
「地方競馬の馬主になりたい!」という方は地方競馬全国協会までご連絡下さい。
地方競馬の馬主登録制度についてご案内いたします。
なお、地方競馬の馬主情報については、地方競馬サイト(http://www.keiba.go.jp/)でもご覧になれます。
(担当:審査部登録課 電話03-3583-2142)
( )
10 平成27年11月20日
(隔月1回発行)
豚流行性下痢(PED)を防ぐために
宮城県農林水産部畜産課
豚流行性下痢(以下PED)は、食欲不振と水様
性下痢を主徴とする豚の急性伝染病です。PEDは、
第275号
〈衛生便り〉
農場の衛生管理を再点検しましょう。
北部地方振興事務所 栗原地域事務所 畜産振興部
発症した豚が主に水様性下痢を呈し、特に哺乳豚で
毎年、定期報告で飼養衛生管理基準の遵守状況に
の致死率が高い(50〜100%)ことが特徴です。平
ついて、家畜の飼養者の皆様から提出していただい
成25年10月の沖縄県での発生以降、26年8月末まで
ております。家畜の感染性疾病の病原因子は、最初
に38道県817農場で41万頭が死亡、26年9月から27
から農場に存在するのでは無く、何らかの要因で侵
年8月末までに28都道県233農場で7万頭が死亡し
入して飼養家畜に感染・発症、蔓延します。飼養衛
ています。また、宮城県でも、26年4月以降、20農
生管理基準(以下、管理基準)は、家畜の疾病の発
場で約7千頭が死亡しています。なお、県内の発生
生や蔓延の防止等のために必要な項目が家畜伝染病
農場は、本年6月にすべて非発生農場に復帰してお
予防法で定められています。項目には、施設敷地
ります。
の衛生管理区域の設定や畜舎や用具等の洗浄消毒
PEDウイルスは、感染した豚の糞便中に排泄さ
による衛生区域の衛生状況の確保、野生動物等か
れ、主に経口感染によりまん延します。また、PED
らの病原体の感染防止等、基本的な衛生管理の項
ウイルスは環境中でも比較的強く、豚舎や運搬車両
目からHACCP(ハサップ)的な考えに近い項目も
等において、長期間豚への感染性を維持した状態で
含まれています。農場HACCPに興味がある方は、
存在し続けることができます。そのため、本病は、
HACCPにおける一般的な衛生管理項目にもつなが
感染した豚の糞便に汚染された車両、衣類、履物、
るので管理運営基準に示された項目から実践すると
作業器具等により、農場から農場へと伝播すると考
ステップアップしやすいと思います。
高病原性鳥インフルエンザや口蹄疫の発生は、日
えられます。
本病ウイルスの農場への侵入を防止するためだけ
本周辺の近隣諸国で見られており、継続発生してい
でなく、他の農場への伝播を防ぐためにも、飼養衛
る国もあります。平成26年冬季に発生した高病原性
生管理基準に基づき、豚、人、車両、作業器具等の
鳥インフルエンザの疫学調査では、人や車両、飼料
消毒や出入りの管理を徹底するなど、関係者が一体
や飲水による経路で鶏舎内に持ち込まれたことを裏
となった防疫対応を行うことが重要です。特に、豚
付ける情報は無く、野生動物や野鳥により鶏舎内に
や排泄物の運搬車両は、タイヤ周りだけでなく、荷
ウイルスが持ち込まれた可能性は否定できないと報
台、運転席マット等も含め、車両全体を念入りに消
告されています。また、発生農場において日頃から
毒しましょう。
衛生管理が適切に行われ、早期発見・通報がなされ
また、母豚へのワクチン接種により、ウイルスが
たこと等が継続発生や蔓延を防いだとも報告されて
侵入した場合における子豚への被害を軽減できま
おります。家畜飼養者の皆様には、これまで重篤な
す。しかし、ワクチン接種率は、平成26年の7割程
疾病の発生が無かったからといって現状の衛生管理
度から本年は6割程度に減少しています。飼養衛生
手法に安心せず、再度点検を御願いします。
管理の徹底に併せて、積極的なワクチン接種による
予防を継続しましょう。
本病は、冬期に流行しやすい性質があります。養
豚農家の皆様には、今一度、日頃の飼養衛生管理を
見直していただき、万全を期するようよろしくお願
いします。なお、本病を疑う症状が認められた場合
は、直ちに最寄りの家畜保健衛生所又は畜産振興部
に連絡願います。
(衛生安全班 真鍋 智)
(畜産振興班 髙橋幸治)
平成27年11月20日
(隔月1回発行) 第275号( )
11
〈農業大学校生の抱負〉
平成28年度宮城県農業大学校
入学生の募集(一般入学試験:後期)
先進農業体験学習を終えて
本校は、農業の近代化と経済社会の発展に対応で
きる、高度な知識・技術を身につけ優れた農業経営
者と農村地域の指導者を育成することをねらいとし
て昭和52年4月に設立された農業大学校です。平成
20年7月には専修学校の機能を付加し、平成21年4
月に校名を「宮城県農業大学校」に変更しました。
平成27年度入学生の一般入学試験(後期)が下記に
より行なわれますので、多数の出願をお待ちしてお
ります。
記
◇募集人員(推薦入学試験及び前期一般入学試験分も含む)
畜産学部15名、水田経営学部15名、園芸学部15名、
アグリビジネス学部10名
(注)募集定員を満たした学部は、後期一般入学
試験を実施しないことがあります。後期一
般入学試験の募集人員は1月上旬にホーム
ページ上に掲載します。
◇受験資格 高等学校卒業者(平成28年3月卒業見
込みの者を含む)又はこれと同等以上
の学力があると認められ、本県農業の
振興に貢献する意欲がある者
◇募集期間 平成28年1月15日(金)
〜平成28年1月28日(木)当日消印有効
◇試験日時 平成28年2月16日(火)午前8時45分〜
◇合格発表日 平成28年2月19日(金)午前10時
◇試験場所 宮城県農業大学校名取教場
◇試験科目 ①筆記試験 ・国語総合(60分)
・数学Ⅰ(60分)
・小論文(60分 800字)
②面接試験 ・個人面接(15分程度)
◇専修学校のメリット
①卒業生に「専門士(農業専門課程)」の称号が
付与されます。
②卒業生の4年制大学への3年次編入学が可能と
なります。
◇奨学金制度
①本大学校を卒業後、就農を予定されている方は、
公益社団法人みやぎ農業振興公社から奨学金
(1.5万円/月)の支給を受けることができます。
(※卒業後、宮城県内に4年以上就農しない場
合は返還の必要があります。)また、本大学校
の養成課程は、国の事業である青年就農給付金
(準備型)の対象になります。
②
(独)
日本学生支援機構の奨学金制度が利用でき
ます。
※詳しくは、宮城県農業大学校教務部学生班・教務班
(電話 022−383−8138)までお問い合わせください。
宮城県農業大学校畜産学部1学年
濱田 詩乃
「好きな動物について学び
たい!」幼い頃から動物が好
きだった私は、畜産を学べる
小牛田農林高校に進学しまし
た。迷わず畜産を専攻し、2
年生から始まるプロジェクト
も畜産に決め、卒業論文も取
り組みました。内容は、宮城
県畜産試験場で改良された「しもふりレッド」とい
う豚の知名度向上・地域活性化を目指すというもの
です。学校で飼育している「しもふりレッド」に、
独自に配合した飼料を給餌し、肉質の変化を調べま
した。そして出荷し、校内や道の駅で販売会を実施
し、知名度向上・地域活性化を目指しました。プ
ロジェクトを行う中で、「もっと畜産を学びたい!」
と強く思うようになりました。そして、宮城県農業
大学校に進学し、現在、畜産を学んでいます。
9月、1年生の授業でメインと言われる先進農業体
験学習が始まり、約1か月間、大崎市田尻の
(株)アグ
リプライムさんで研修を行いました。経営規模は、
母豚が120頭、種雄豚が4頭、肥育豚が1,150頭の一
貫経営です。私が、主に分娩舎での管理作業をさせ
ていただいたので、生後間もない子豚の体調管理に
は気を配りました。下痢や嘔吐、母豚による圧死を
防ぐためにも、細かい常の観察が重要であることを
学びました。作業は給餌や除糞、洗浄などの一般管
理の他に、注射や人工授精などの実践的なものも行
いました。最初は手間取り、時間がかかってしまい
ましたが、だんだんと毎日任せていただけるまでに
なりました。
研修中には、他農場や飼料工場、米山食肉流通公
社、埼玉種畜牧場にも連れていっていただき、アグ
リプライムで進めている生産のみならず販売・流通
まで手がけるという6次産業も含めて幅広く学ぶこ
とができました。実践的な作業の体験と具体的な関
連施設の視察をすることができ、大変内容が濃く、
充実した研修になりました。
今回の研修で学んだことは、来年のプロジェクト
や日々の学習で活かしていきたいと思います。ま
た、研修でお世話になった皆様や家畜への感謝の気
持ちを大切に、今後の学習に励みたいと思います。
( )
12 平成27年11月20日
〈全共便り〉
(隔月1回発行)
第275号
第11回全国和牛能力共進会宮城大会に向けて
第11回全国和牛能力共進会宮城県実行委員会
第11回全国和牛能力共進会宮城大会決起大会を開催
全共宮城大会まで、ちょうど2年前に当たる9月
7日
(月)
に、夢メッセみやぎで宮城県決起大会を開
催しました。
和牛生産者や関係者など約500人が参加し、「仙台
牛」ブランドの魅力発信や生産基盤の強化など大会
に向けた宣言を採択し、出席者全員で悲願である日
本一獲得へ向けて、
「獲るぞ!全共日本一」を合言
葉に勝ちどきを上げました。
参加者と共に勝ちどきを上げる牛政宗くん
マスコットキャラクター牛政宗くんの活動報告
全共宮城大会マスコットキャラクターの牛政宗くんは、上記の宮城県決起大会でのデビュー以来、20回を
超える県内各地のイベント(予定含む)に参加し、撮影会や握手会を行うなど勢力的に活動しています。イ
ベントでの全共ブースでは、ぬりえを描いていただいたり、牛政宗グッズを配布しPRしています。ぬりえ
の用紙は、当実行委員会ホームページからダウンロードでき、描いていただいたぬりえはホームページに掲
載されます。また、もれなく牛政宗グッズをプレゼントしていますので、みなさんどんどん応募して下さい。
イベント会場では、初めて見る牛政宗くんに、体が大きいせいか最初は多少怖がるものの、慣れてくると
顔をすり寄せてくるお子さんもいました。特に女性からは、写真撮影のリクエストが多く、行列ができるほ
どの人気です。どこに行っても大人気の牛政宗くんは、今後も様々な場所で全共宮城大会をPRしていきま
すので、見かけた際には、気軽にお声がけ下さい。また、Twitterやホームページでも牛政宗くんのスケジュー
ルなどを発信していますので、是非ご覧ください。
宮城県総合畜産共進会開会式で挨拶をする牛政宗くん
2015まつしま産業まつりでもちまきをする牛政宗くん
(第11回全国和牛能力共進会宮城県実行委員会事務局 佐藤雄悦)
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