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細胞シート定温 輸送バッグの開発
平成25年度 新プロジェクト創出コラボレーション促進事業成果報告 八洲電業グループ 代表企業 住所 〒537-0022 大阪市東成区中本4−13−3 代表者名 電話 06-6972-3045 担当コーディネーター 施設間で搬送する、定温輸送バッグの製品化に向けた、機 プロトタイプは、平成26年3月4∼6日の第13回再生医療学会大会 (国立京都国際会館) にて、東京女子医 能 (形状、重量、保存温度、等) のブラッシュアップ。 科大学発ベンチャーのセルシード社と共同で、市場調査を実施し、改善を進めた。 ■平成25年11月に成立した再生医療等の安全性の確保等 に関する法律 (再生医療新法) に準じた医師法/医療法下 における治療において、細胞培養機関より医療機関まで 細胞シート等を、安定した搬送ができる定温輸送バッグの 製品開発。 事業内容 ■臨床用の細胞シート等を安定かつ安心に定温保存でき る輸送バッグの開発 細胞シート等を搬送するための定温輸送バッグはほとん ど市販されておらず、現在進められる開発の多くは、物流 (輸送業者) で搬送することが想定されたものである。 本事業では、細胞培養機関が自ら搬送することを前提と 構成企業 機への機内持ち込みも考慮している。 (株)関薬 (医薬品卸売業) ●室温∼37℃での定温保存能力 細胞・組織の活性を高く維持できる温度帯である、室温∼37℃の任意の温度で定温保存が可能。 ●バッテリ駆動により電源を入れるだけで使用可能 リチウムイオンバッテリを使用し、 予めバッテリを充電するだけで、 蓄熱材の配置等の手間を必要とせず、 バッグの製品開発を実施した。また、搬送手段として航空 ●小型で軽量 拠点間の短時間 (∼12時間) の搬送について、搬送者が携行して運ぶ目的で、小型化・軽量化の設計を 実施。肩掛けで運びやすい大きさで、重量を3キログラム未満に抑えた。 ●容易に長時間搬送への対応が可能 輸送中にバッテリ交換することで容易に輸送時間の延長が可能。 ●航空機への持ち込み対応 航空機への機内持ち込み※(航空機搭載電 子機器規格) に対応している。 ※培養細胞等の機内持ち込みは、予め航空会 社および運輸省への申請・許可が必要。 ●再生医療用途を目指した専用設計 ■今後最も利用されるであろう、室温での定温保存機能を開発 東京女子医科大学のヒト幹細胞臨床研究に モデルとした東京女子医科大学の細胞シート搬送は、比 て実績のある輸送容器をベースに、細胞シー 較的短時間の移動で、37℃で保存するが、今後、再生医 トを搬送するための専用設計を行った。 の製品開発では、37℃に加え、室温保存の機能付加を検 討した。 ■携行しやすい、小型化、軽量化開発 に用意したものを組み合わせたもので、大きさ、重量とも ■定温輸送バッグで使用する培養細胞容器 (細胞培養機関ごとに準備) の対応バリエーションを検討し、 より 多種の細胞シート等搬送に対応した汎用性の高い製品に向けた改良設計。 ■販売先 (医療機関・細胞培養機関) に提供可能な応用例、 および運用データの構築。 ■再生医療以外を視野に入れた、小型定温容器のビジネスモデルの検討。 に、携行を目的とした場合は良好とは言い難い。本事業で は、 これらを一体で設計・試作し、搬送者が使用しやすい、 小型・軽量で安価な定温輸送バッグの開発を実施した。 企業グループのニーズ 成度を高める。大学・研究所および中小の医療機関への販路開拓として、東京女子医科大学発ベンチャー のセルシード社と共同し、製品改良を進める。 大阪府 テントシート工業組合 ■東京女子医科大学の臨床研究において使用可能な製品プロトタイプを作製し、妥当性を実証し、製品の完 オーシングループ 市販の輸送容器の多くは、蓄熱材、断熱材、バッグと別々 今後の課題 イズネットグループ 療新法下での治療では、 より効率の良い室温帯 (25℃付 近) での搬送が増加すると予想される。そのため、本事業 東和製作所グループ して、簡便に使用することができる、市販可能な定温輸送 (有)ブリッジリンク (電機器具製造業) 、 試作した定温輸送容器プロトタイプの特徴を以下に示す。 電源を入れるのみで使用することができる。 水谷 学 (独立行政法人科学技術振興機構 FIRST岡野プロジェクト) 関西電業(株) (電機機器加工業) 、 ■ 要求性能をもとに仕様を検討し、 デザイン設計、 および、 プロトタイプ作製を実施した。 八洲電業グループ 橋爪 賢治郎 ■研究用および臨床用の細胞シート等 (培養細胞・組織) を 事業成果 あかとり研究所グループ 八洲電業株式会社 (機械器具製造業) 目的 8 ユニックスグループ 細胞シート定温 輸送バッグの開発 平成25年度 新プロジェクト創出コラボレーション促進事業成果報告 EVジャパングループ 7