Comments
Description
Transcript
あなたのために祈った
あなたのために祈った 日本基督教団牧師 中 村 告 ルカによる福音書 22章 31節 「シモン、シモン、サタンはあなたがたを、小麦のようにふるいにかけることを 神に願って聞き入れられた。しかし、わたしはあなたのために、信仰が無くなら ないように祈った。だから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりな さい。」 今日の箇所のポイントとなる言葉は「ふるいにかける」です。 さて皆さんは、どれぐらいの頻度でお祈りしますか。祈りの言葉で 1 日を過 ごす時もあれば、そうでない日もあるでしょう。私たちが祈れない日は、購い 主、イエス・キリストが、私たちのために絶えず執り成し、お祈り下さいま す。この想いは、それを聞く私たちをどれほど慰め、励ますでしょう。私たち が祈りを捧げる時、イエス様はその祈りを取りなして下さいます。祈りは聞い て頂いています。ですが、祈った祈りが聞かれていないと思うこともしばしば でしょう。だからといって「祈っても無駄」とは思わないで下さい。イエス様 は「信仰が無くならないように」お祈り下さるのです。祈っても叶わないのは 「神様のご計画とは違う」からです。サタンはサタンの思い通りに事を運ぼう として「篩に掛け」ます。サタンによって祈りの言葉が「篩に掛かる」時、私 たちは無防備です。その時にイエス様は私たちを「保護」する目的で、私たち の代わりにお祈り下さいます。その祈りとは、天の神様に直接届きます。私た ちは、力強く祈って下さる方、イエス・キリストによって道が開かれ、守られ ています。キリストがお与え下さる祈りには「自由」が約束されています。そ の自由とは、 「祈っても祈らなくても良い自由」ではありません。それは「自由」 ではなく「自分勝手でいいかげん」なだけです。私たちは日常生活で「祈りた い」と思うことがあります。それが聖霊の働きです。祈りの自由とは「イエス 様への信仰」という宝箱を開ける鍵です。祈りによって開かれた宝箱、その中 にある宝を、祈りにおいて自由に探すことが出来ます。見出した宝を、互いに 分かち合いながら喜びあおうではありませんか。 2014年 8 月 1 日 朝の礼拝 ― 53 ―